JP3525786B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3525786B2
JP3525786B2 JP04379799A JP4379799A JP3525786B2 JP 3525786 B2 JP3525786 B2 JP 3525786B2 JP 04379799 A JP04379799 A JP 04379799A JP 4379799 A JP4379799 A JP 4379799A JP 3525786 B2 JP3525786 B2 JP 3525786B2
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    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B5/00Electrically-operated educational appliances
    • G09B5/06Electrically-operated educational appliances with both visual and audible presentation of the material to be studied

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発生される楽音の態様
又は楽音の発生を制御するための操作子、文字などを表
示するための表示手段、発生指示に応じて楽音を発生す
る楽音発生手段などを有する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子楽器の分野においては、
操作子が長時間以上操作されなかった場合には、自動的
に電源を切るようにするものはあった。また、コンピュ
ータの分野では、キーボードなどが長時間操作されない
場合には、表示器の表示状態を切り換えるようにしたも
のもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の例は電
力の節約を目的とするもので、後者の例は表示器の画面
の焼き付きを防止することを目的とするものであった。
電子楽器の販売、宣伝などにおいては、電子楽器を店
頭、展示場などに並べておいて訪問者に操作してもらう
のが通常であるが、操作してない電子楽器にあっては上
記従来技術のように電力の節約のために電源が自動的に
切れるか、電源の入ったままの電子楽器が放置されたり
する。これでは、訪問者の電子楽器に対する興味をそそ
ることはできず、宣伝効果を上げることができなかっ
た。
【0004】
【発明の概略】本発明は、上記問題に対処するためにな
されもので、その目的は、電源の入ったまま放置されて
いる電子楽器にてデモンストレーション用の表示又は発
音を自動的に行わせるようにして、販売、宣伝時などに
訪問者の興味をそそるようにした電子楽器を提供しよう
とするものである。
【0005】前記目的を達成するために、本発明の特徴
は、楽音の発生を指示する第1操作子と、発生される楽
音の態様を設定する第2操作子と、前記第1操作子の操
作に応答して、前記第2操作子により設定された態様で
楽音を発生する楽音発生手段とを有する電子楽器におい
て、前記第1操作子及び第2操作子のいずれも所定時間
以上操作されないことの検出を条件として、前記楽音発
生手段における楽音の発生態様の設定状態を待避させ、
かつデモンストレーション用の発音を自動的に行わせる
デモンストレーション起動手段と、前記デモンストレー
ション用の発音がなされているとき、前記第1操作子及
び第2操作子のいずれかの操作の検出に応答して、前記
デモンストレーション用の発音を停止させ、かつ前記楽
音発生手段における楽音の発生態様の設定状態を前記待
避させた設定状態に復帰させる復帰手段とを設けたこと
にある。
【0006】れによれば、電源を入れた状態で電子楽
器を店頭、展示場などに並べておき、販売者、展示者、
訪問者などがこの電子楽器を操作しなければ、デモンス
トレーション用の発音が自動的に行われ、例えば自動演
奏音又は音声ガイドが自動的に発生されるので、訪問者
の電子楽器に対する興味をそそり、宣伝効果を上げるこ
とができる。
【0007】また、本発明の他の特徴は、さらに、表示
手段を有し、前記デモンストレーション起動手段は、デ
モンストレーション用の発音と共に、前記表示手段にて
デモンストレーション用の表示を自動的に行わせるよう
にしたことにある。
【0008】これによれば、電源を入れた状態で電子楽
器を店頭、展示場などに並べておき、販売者、展示者、
訪問者などがこの電子楽器を操作しなければ、前記デモ
ンストレーション用の発音に加えて、表示手段にてデモ
ンストレーション用の表示が自動的に行われるので、さ
らに訪問者の電子楽器に対する興味をそそり、宣伝効果
を上げることができる。
【0009】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面を用い
て説明すると、図1は本発明に係る電子楽器の外観を概
略平面図により示しているとともに、図2は同電子楽器
に内蔵された電気回路装置をブロック図により示してい
る。
【0010】この電子楽器は、鍵盤10及び操作パネル
20を備えている。鍵盤10は、音高をそれぞれ指定す
るとともに楽音信号の発生をそれぞれ指示する複数の演
奏操作子としての複数の鍵からなり、これらの各鍵の押
離鍵は、鍵スイッチ回路11内に各鍵に対応して設けた
鍵スイッチにより検出されるようになっている。操作パ
ネル20には、電源を入り切りする電源スイッチ21
と、発生される楽音信号の効果などを制御するための演
奏操作子としてのホイール22と、発生される楽音信号
の音色、同楽音信号に付与される効果などの楽音の態様
を選択するための選択操作子群23と、システム操作子
24a、ソング操作子24bを含みこの電子楽器の各種
モードなどを切り換えるためのモード操作子群24と、
液晶ディスプレで構成されて文字などを表示する表示器
25と、表示器25における表示と協働して種々のデー
タを入力するためのテンキー、カーソル移動キー、エン
タキーなどのテンキー操作子群26とが設けられてい
る。これらの各操作子22〜24,26の各操作は、操
作子スイッチ回路27内に各操作子に対応して設けた操
作子スイッチにより検出されるようになっている。
【0011】これらの鍵スイッチ回路10a、表示器2
5及び操作子スイッチ回路27は、バス31に接続され
ている。バス31には、マイクロコンピュータの本体部
を構成するCPU32,RAM33及びROM34が接
続されているとともに、外部記憶装置40、通信インタ
ーフェース50及び音源回路60も接続されている。
【0012】CPU32は、プログラムの実行により、
鍵盤10及び操作パネル20の操作を検出したり、この
電子楽器の各種モードを設定したり、楽音信号の発生を
制御したりするものである。RAM33及びROM34
は、前記プログラム及び各種データを記憶するものであ
る。特に、RAM33内には、図3に示すように、パネ
ル設定領域33a、パネル設定待避領域33b、表示領
域33c、音源設定領域33d及び音源設定待避領域3
3eを備えている。パネル設定領域33aは操作パネル
20の操作によるこの電子楽器の設定状態及びその他の
設定状態を表すデータを記憶しておくもので、パネル設
定待避領域33bは同データを一時的に待避させておく
ためのものである。表示領域33cは表示器25の表示
を制御するためのデータを記憶しておくものである。音
源設定領域33dは音源回路60にて形成される楽音信
号の音色、効果などの楽音の態様を決定するためのデー
タを記憶しておくもので、音源設定待避領域33eは同
データを一時的に待避させておくためのものである。
【0013】外部記憶装置40は、各種データ及びプロ
グラムを記録するためのコンパクトディスク、フレキシ
ブルディスク、ハードディスク、光ディスクなどの記録
媒体と、各種データ及びプログラムを同記録媒体から読
み取るとともに同記録媒体に書き込むドライブ装置とを
包含するものである。通信インターフェース50は、M
IDI(Musical Instrument Digital Interface)を含
み、他の電子楽器、コンピュータ装置などの外部機器と
の接続を可能として、楽音の発生及び発生楽音の音色な
どを制御するための演奏データ、その他のプログラム及
びデータの入出力を可能とする。
【0014】音源回路60は、バス31を介して供給さ
れる演奏データにしたがった楽音信号を形成して出力す
る。また、この音源回路60には、音声ガイダンスなど
を表す音声データを入力して音声信号を合成する音声合
成回路も含んでいる。この音源回路60には、アンプ6
1を介してスピーカ62が接続されている。
【0015】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を説明する。演奏者が電源スイッチ21を投入し、選
択操作子群23を操作して音色、効果などを選択すると
ともに、鍵盤10及びホイール22を操作することによ
ってこの電子楽器の演奏を始めると、この電子楽器は次
のように動作する。CPU32は、図示しないプログラ
ムの実行により、前記演奏者による操作を検出して、発
生楽音の音色、効果などを指示するための演奏データ、
楽音の発生を制御するための演奏データなどをバス31
を介して音源回路60に出力する。音源回路60は、前
記演奏データを入力して、同演奏データに応じた音色、
効果などを有する楽音信号を鍵盤10及びホイール21
の演奏操作にしたがって形成し、同形成した楽音信号を
アンプ61及びスピーカ62を介して発音する。
【0016】また、この電子楽器は、リズム音を楽曲の
進行に従って自動的に発音したり、メロディ音、伴奏音
などを楽曲の進行に従って自動的に発音させたりする自
動演奏機能(シーケンサ機能)を動作させるためのプロ
グラム及びデータをROM34又は外部記憶装置40に
記憶させている。そして、使用者がソング操作子24b
及びテンキー操作子群26の操作により、前記自動演奏
機能を動作させると、CPU32は、ROM34又は外
部記憶装置40内の記憶された演奏データを楽曲の進行
にしたがって読み出し、音源回路60にバス31を介し
て出力する。その結果、この場合にも、音源回路60
は、入力した演奏データに応じた楽音信号を形成するの
で、スピーカ62から楽曲の進行にしたがった一連の楽
音からなる自動演奏音が発音される。
【0017】さらに、この電子楽器は、通信インターフ
ェース25に、他の電子楽器、自動演奏データ発生装置
(シーケンサ)、コンピュータなどの他の機器を接続し
て、同他の機器からの演奏データの供給により楽音を自
動的に発生させる機能を動作させるためのプログラム及
びデータをROM34又は外部記憶装置40に記憶させ
ている。また、前記のような他の機器を遠隔地に配置し
ておいて、有線又は無線により同他の機器からの演奏デ
ータの供給により楽音を自動的に発生させることもでき
る。この場合、CPU32は、前記供給された演奏デー
タを通信インターフェース50にて入力して音源回路6
0に出力し、音源回路60は、この供給された演奏デー
タに応じた楽音信号を形成してアンプ61及びスピーカ
62を介して前記演奏データに応じた一連の楽音を発生
させる。
【0018】このように、この電子楽器においては、鍵
盤10の演奏、内蔵のデータによる自動演奏、外部から
演奏データの供給による演奏にしたがって、音源回路6
0、アンプ61及びスピーカ62から、前記各演奏にし
たがった楽音が発音される。そして、このような楽音の
発生は音源回路60に対する楽音の発生指示により行わ
れるものである。
【0019】一方、このような電子楽器を販売したり、
展示したりする場合、販売者、展示者などが、各操作子
22〜24,26を操作したり、鍵盤10及びホイール
21を演奏操作したりして、楽音を前記のように発音さ
せたり、表示器25にこの電子楽器の機能、使用方法な
どを表示して同電子楽器の説明を行うものである。ま
た、販売店、展示場などを訪問した訪問者も前記のよう
な操作によりこの電子楽器の機能、品質などを確認する
のが通常である。しかしながら、販売店、展示場などで
電源の入ったままの電子楽器が放置されたりすると、電
子楽器はなにも動作しないので、訪問者の電子楽器に対
する興味をそそることはできず、宣伝効果が上がらな
い。
【0020】そこで、この電子楽器においては、電源の
入ったまま放置されると、デモンストレーション用の表
示又は発音を自動的に行わせるようにしてあり、次に、
このデモンストレーション用の表示又は発音について説
明する。
【0021】この場合、販売者、展示者、訪問者など
が、システム操作子24aを操作すると、CPU32は
同操作に応答して図4のフローチャートに対応したオー
トデモンストレーション設定プログラムをステップ10
0にて開始する。このプログラムの実行が開始される
と、CPU32は、ステップ102にて、表示器25を
図5(A)の表示状態に設定して、デモンストレーション
を行わないオフモード、デモンストレーションとして表
示のみを行うスクリーンモード、デモンストレーション
として発音のみを行うサウンドモード及びデモンストレ
ーションとして表示及び発音の両方を行うボウスモード
のいずれか一つのモードの指定入力を待つ。この場合、
テンキー操作子群26のうちのカーソルキー、エンタキ
ーなどの操作により、いずれかの一つのデモンストレー
ションモードが選択されると、選択された同モードを表
すデータがモードデータADMとして設定される。
【0022】このモードデータADMの設定後、CPU
32は、ステップ104にて、表示器25の表示状態を
図5(B)の状態に切り換えて、スタート時間STMの入
力を待つ。このスタート時間STMは、鍵盤10及び各
操作子22〜24,26の操作がなくなってデモンスト
レーションの表示又は発音を行わせるまでの時間である
とともに、前述したこの電子楽器の内部機能としての自
動演奏による演奏データの音源回路60への供給による
楽音発生指示又は通信インターフェース50を介した演
奏データの音源回路60への供給による楽音発生指示が
なくなってからデモンストレーションの発音を行わせる
までの時間である。そして、テンキー操作子群26の操
作により、数字が入力されると、CPU32は同入力さ
れた数字をスタート時間STMとして設定する。
【0023】このスタート時間STMの設定後、CPU
32は、ステップ106にて、表示器25の表示状態を
図5(C)の状態に切り換えて、メッセージ、ユーザネー
ムなどの入力を待つ。そして、各操作子に文字を割り当
てたテンキー操作子群26の操作により、メッセージ、
ユーザネームなどが入力されると、CPU32は同入力
された文字をメッセージ、ユーザネームなどを表す文字
データとして入力する。そして、ステップ108にて、
このオートデモンストレーション設定プログラムの実行
を終了する。
【0024】なお、これらのモードデータADM、スタ
ート時間STM、メッセージ及びユーザネームなどの設
定にあっては、特にモードデータADMの設定にあって
は、訪問者によって変更されてしまうと、販売者、展示
者などの意図に反することもあるので、この種のデータ
の設定にはパスワードを必要とするようにしておいても
よい。
【0025】一方、CPU32は、図6のフローチャー
トに対応したモード切り換えプログラムを所定時間毎に
繰り返し実行している。このプログラムはステップ20
0にて開始され、CPU32は、ステップ202にてこ
の電子楽器のデモンストレーションに関する状態を表す
状態フラグSTFが”0”であるか否かを判定する。こ
の状態フラグSTFは、”0”によりデモンストレーシ
ョンの表示及び発音の両者を許容していない状態を表
し、”1”によりデモンストレーションの表示のみを許
容している状態を表し、”2”によりデモンストレーシ
ョンの表示及び発音の両者を許容している状態を表す。
【0026】まず、状態フラグSTFが”0”である場
合について説明する。この状態では、ステップ202に
て”YES”と判定し、ステップ204にて鍵盤10及
び操作パネル20のいずれもスタート時間STM以上続
けて操作されていないか否かを判定する。鍵盤10又は
操作パネル20のいずれかの最後の操作からスタート時
間STMが経過していなければ、ステップ204にて”
NO”と判定してプログラムをステップ216以降に進
める。この状態では、デモンストレーションの表示及び
発音は行われない。一方、鍵盤10又は操作パネル20
のいずれかの最後の操作からスタート時間STMが経過
すると、ステップ204にて”YES”と判定してプロ
グラムをステップ206に進める。ステップ206にお
いては、電子楽器の内部機能としての自動演奏に関する
最後の楽音発生指示又は通信インターフェース50によ
る最後の楽音発生指示から、スタート時間STMが経過
しているか否かを判定する。
【0027】前記両楽音発生指示からスタート時間ST
Mが経過していれば、ステップ206にて”YES”と
判定して、ステップ208にて第1機動ルーチンを実行
する。この第1機動ルーチンは図7に詳細に示されてお
り、その実行がステップ300にて開始され、ステップ
302にてモードデータADMがいずれのデモンストレ
ーションモードを表しているか否かを判定する。モード
データADMがデモンストレーションのオフを表してい
れば、ステップ312にてこの第1機動ルーチンの実行
を終了する。なお、この場合には、デモンストレーショ
ンの表示も発音も行われない。
【0028】一方、モードデータADMがスクリーンモ
ードを表していれば、ステップ302の判定により、ス
テップ304にて図13のフローチャートに対応した表
示デモンストレーションプログラムを起動する。この表
示デモンストレーションプログラムの起動時には、パネ
ル設定領域33a内の記憶データをパネル設定待避領域
33bに待避しておく。そして、この表示デモンストレ
ーションプログラムの起動後には、CPU32は、図1
3の表示デモンストレーションプログラムのステップ5
02〜508の処理を順次繰り返し実行することによ
り、表示器25にて上記入力したメッセージ及びユーザ
ネーム、電子楽器の仕様を表す選択音色数、自動演奏に
よる楽曲数及びリズムの種類数、電子楽器のシステム構
成、RAM33及びROM34の全容量、既に使用済み
の容量及び今後利用可能な容量、並びに電子楽器内にて
プラグインされている各種ボードを所定時間毎に切り換
え表示する。また、この表示内容に代えて、この電子楽
器の使用方法の説明、音色を決定するための音色データ
の作成方法などを順次切り換えながら表示するようにし
てもよい。
【0029】また、モードデータADMがサウンドモー
ドを表していれば、ステップ302の判定により、ステ
ップ306にて図14(A)のフローチャートに対応した
発音デモンストレーションプログラムを起動する。この
発音デモンストレーションプログラムの起動時には、音
源設定領域33a内の記憶データを音源設定待避領域3
3bに待避しておく。そして、この発音デモンストレー
ションプログラムの起動後には、CPU32は、図14
(A)の発音デモンストレーションプログラムのステップ
510の処理を繰り返し実行することにより、RAM3
3、ROM34又は外部記憶装置40に記憶されされて
いる演奏データを音源回路60に順次供給することによ
り自動演奏を行わせる。この自動演奏においては、楽曲
を順次変えながら行うようにしてもよいし、一つの楽曲
を繰り返し自動演奏させてもよい。また、演奏データと
しては、上記ソング操作子24bの操作に基づく自動演
奏で利用される演奏データを用いることもできるが、上
述した電子楽器の内部機能としての自動演奏に関する楽
音発生指示又は通信インターフェース50による楽音発
生指示とは異なるもので、この場合には使用者による指
示とは無関係に自動演奏がなされる。
【0030】さらに、モードデータADMがボウスモー
ドを表していれば、ステップ302の判定により、ステ
ップ308にて前記表示デモンストレーションプログラ
ムを起動するとともに、ステップ310にて前記発音デ
モンストレーションプログラムを起動する。これらの両
プログラムの起動時に、パネル設定領域33a内の記憶
データがパネル設定待避領域33bに待避されるととも
に、音源設定領域33a内の記憶データが音源設定待避
領域33bに待避される点についても上記場合と同じで
ある。また、前記両プログラムの起動後においては、前
記図13及び図14(A)の表示及び発音デモンストレー
ションプログラムの並列進行により、表示器25にてデ
モンストレーション用の表示が自動的に行われるととも
に音源回路60から前記のように楽音信号が自動的に発
生されることも同じである。
【0031】なお、このボウスモードの場合には、図1
4(A)の発音デモンストレーションプログラムの実行に
代えて、図14(B)の発音デモンストレーションプログ
ラムを実行するように変更したり、図14(A)(B)の両
プログラムを選択的に実行させるようにしてもよい。図
14(B)のプログラムにおいては、ステップ520の処
理を繰り返し行うことにより、RAM33、ROM34
又は外部記憶装置40に記憶されていて、前記表示デモ
ンストレーションプログラムにより表示器25にて表示
される内容を表す音声データ又は同表示内容に関係のあ
る説明を表す音声データを前記表示内容と同期させて読
み出して音源回路60に供給し、同回路60に内蔵され
ている音声合成回路を作動させる。これにより、前記表
示内容を音声ガイドとして発音させたり、同表示内容に
関係した内容を音声ガイドとして発音させることができ
る。また、このような音声ガイドは、ボウスモードに特
に有効であるが、サウンドモードにおいても行うように
してもよい。
【0032】ふたたび、図6のモード切り換えプログラ
ムの説明に戻ると、前記ステップ208の第1機動ルー
チンの実行後、ステップ210にて状態フラグSTF
を”2”に設定してプログラムをステップ216以降に
進める。
【0033】また、ステップ206の判定時に、電子楽
器の内部機能としての自動演奏に関する最後の楽音発生
指示又は通信インターフェース50による最後の楽音発
生指示から、スタート時間STMが経過していなけれ
ば、ステップ206にて”NO”と判定して、ステップ
212にて第2機動ルーチンを実行する。この第2機動
ルーチンは図8に詳細に示されており、その実行がステ
ップ320にて開始され、ステップ322にてモードデ
ータADMがスクリーンモード又はボウスモードを表し
ているか否かを判定する。モードデータADMがスクリ
ーンモード又はボウスモードを表していなければ、ステ
ップ322にて”NO”と判定し、ステップ326にて
この第2機動ルーチンの実行を終了する。なお、この場
合も、デモンストレーションの表示及び発音も行われな
い。
【0034】一方、モードデータADMがスクリーンモ
ード又はボウスモードを表していれば、ステップ322
の判定により、ステップ324にて前述した図13のフ
ローチャートに対応した表示デモンストレーションプロ
グラムを起動する。この表示デモンストレーションプロ
グラムの起動により、前述のように、パネル設定記憶領
域33aに記憶されているデータがパネル設定待避領域
33bに待避されるとともに、デモンストレーションの
表示のみが自動的に行われる。
【0035】ふたたび、図6のモード切り換えプログラ
ムの説明に戻ると、前記ステップ212の第2機動ルー
チンの実行後、ステップ214にて状態フラグSTF
を”1”に設定してプログラムをステップ216以降に
進める。
【0036】次に、状態フラグSTFが”1”である場
合について説明する。この状態では、ステップ216に
て”YES”と判定し、ステップ218にて、前記ステ
ップ206と同様に、電子楽器の内部機能としての自動
演奏に関する最後の楽音発生指示又は通信インターフェ
ース50による最後の楽音発生指示から、スタート時間
STMが経過しているか否かを判定する。前記両楽音発
生指示からスタート時間STMが経過していれば、ステ
ップ218にて”YES”と判定して、ステップ220
にて第3機動ルーチンを実行する。この第3機動ルーチ
ンは図9に詳細に示されており、その実行がステップ3
30にて開始され、ステップ332にてモードデータA
DMがサウンドモード又はボウスモードを表しているか
否かを判定する。モードデータADMがサウンドモード
又はボウスモードを表していなければ、ステップ332
にて”NO”と判定し、ステップ336にてこの第3機
動ルーチンの実行を終了する。なお、この場合には、デ
モンストレーションの表示のみが行われ、デモンストレ
ーションの発音は行われず、電子楽器の内部機能として
の自動演奏及び通信インターフェース50による楽音発
生が行われる。
【0037】一方、モードデータADMがサウンドモー
ド又はボウスモードを表していれば、ステップ332の
判定処理により、ステップ334にて前述した図14
(A)又は(B)のフローチャートに対応した発音デモンス
トレーションプログラムを起動する。この発音デモンス
トレーションプログラムの起動により、前述のように、
音源設定記憶領域33cに記憶されているデータが音源
設定待避領域33dに待避されるとともに、デモンスト
レーションの表示に加えてデモンストレーションの発音
も自動的に行われるようになる。
【0038】ふたたび、図6のモード切り換えプログラ
ムの説明に戻ると、前記ステップ220の第3機動ルー
チンの実行後、ステップ222にて状態フラグSTF
を”2”に設定してプログラムをステップ230以降に
進める。
【0039】また、前記ステップ216にて”YES”
との判定後に、ステップ218にて”NO”と判定され
ると、ステップ224に鍵盤10及び操作パネル20の
うちのいずれかの操作子が操作されたか否かを判定す
る。ただし、この場合には、ステップ204の処理とは
異なり、時間とは無関係に、単に操作子が操作されれば
よい。鍵盤10又は操作パネル20のいずれも操作され
なければ、ステップ224にて”NO”と判定してプロ
グラムをステップ230以降に進める。この状態では、
デモンストレーションの表示のみが行われ続ける。
【0040】前記ステップ224の判定において、鍵盤
10及び操作パネル20のいずれかの操作子が操作され
れば、ステップ224にて”YES”と判定して、ステ
ップ240にて第1復帰ルーチンを実行する。この第1
復帰ルーチンは図10に詳細に示されており、その実行
がステップ400にて開始され、ステップ402にてモ
ードデータADMがスクリーンモード又はボウスモード
を表しているか否かを判定する。モードデータADMが
スクリーンモード又はボウスモードを表していなけれ
ば、ステップ402にて”NO”と判定し、ステップ4
08にてこの第1復帰ルーチンの実行を終了する。
【0041】一方、モードデータADMがスクリーンモ
ード又はボウスモードを表していれば、ステップ402
にて”YES”と判定し、ステップ404にてパネル設
定待機領域33bに待避記憶されているデータをパネル
設定領域33aに戻すとともに、このパネル設定領域3
3aに戻したデータをもとに表示領域33cのデータを
復活させて、表示器25の表示状態をデモンストレーシ
ョン直前の表示状態に戻す。前記ステップ404の処理
後、ステップ406にて鍵盤10及びパネル20の操作
による楽音発生制御状態に戻す。前記ステップ226の
第1復帰ルーチンの実行後、ステップ228にて状態フ
ラグSTFを”0”に設定して、プログラムをステップ
230以降に進める。この状態では、デモンストレーシ
ョンの表示も発音も行われず、上述したように、操作パ
ネル20の操作による表示器25を用いた音色及び効果
などの設定が可能となるとともに、鍵盤10などの演奏
による楽音の発生が可能となる。
【0042】次に、状態フラグSTFが”2”である場
合について説明する。この状態では、ステップ230に
て”YES”と判定し、ステップ232にて、前記ステ
ップ224の処理と同様に、鍵盤10及び操作パネル2
0のうちのいずれかの操作子が操作されたか否かを判定
する。鍵盤10又は操作パネル20のいずれも操作され
なければ、ステップ232にて”NO”と判定して、ス
テップ238にて、電子楽器の内部機能としての自動演
奏による楽音発生指示又は通信インターフェース50に
よる楽音発生指示があるか否かを判定する。この場合、
ステップ206,218の処理とは異なり、時間とは無
関係に、両楽音発生指示のいずれかが検出されるだけで
よい。そして、前記両楽音発生指示のいずれも検出され
なければ、ステップ238にて”NO”と判定し、ステ
ップ244にてこのモード切り換えルーチンの実行を終
了する。なお、この場合、状態フラグSTFは”2”に
保たれ、デモンストレーションの表示及び発音の両者が
行われ続ける。
【0043】一方、鍵盤10及び操作パネル20のうち
のいずれかの操作子の操作が検出されると、ステップ2
32にて”YES”と判定し、ステップ234にて第2
復帰ルーチンを実行する。この第2復帰ルーチンは図1
1に詳細に示されており、その実行がステップ410に
て開始され、ステップ412にてモードデータADMが
オフモード、スクリーンモード、サウンドモード又はボ
ウスモードを表しているか否かを判定する。モードデー
タADMがオフモードを表していれば、ステップ412
の判定処理により、ステップ424にてこの第2復帰ル
ーチンの実行を終了する。また、モードデータADMが
スクリーンモードを表していれば、ステップ412の判
定処理により、ステップ414,422にて、前記ステ
ップ404,406と同様な処理を実行して、ステップ
424にてこの第2復帰ルーチンの実行を終了する。
【0044】また、モードデータADMがサウンドモー
ドを表していれば、ステップ412の判定処理により、
ステップ416にてデモンストレーションの発音を中止
するとともに、音源設定待避領域33eに待避記憶され
ていたデータを音源設定領域33dに復帰させる。その
後、ステップ422にて前記ステップ406と同様な処
理を実行して、ステップ424にてこの第2復帰ルーチ
ンの実行を終了する。また、モードデータADMがボウ
スモードを表していれば、ステップ412の判定処理に
より、ステップ418,420にて前記ステップ40
4,416と同様な処理を実行するとともに、前述した
ステップ422の処理を実行して、ステップ424にて
この第2復帰ルーチンの実行を終了する。
【0045】ふたたび、図6のモード切り換えプログラ
ムの説明に戻ると、ステップ234の第2復帰ルーチン
の処理後、ステップ236にて状態フラグSTFを”
0”に設定して、ステップ244にてこのモード切り換
えプログラムの実行を終了する。そして、この状態で
は、上述したように、操作パネル20の操作による表示
器25を用いた音色及び効果などの楽音の態様が設定可
能となるとともに、鍵盤10などの演奏による楽音の発
生が可能となる。
【0046】また、状態フラグSTFが前記のように”
2”に設定されている状態で、電子楽器の内部機能とし
ての自動演奏による楽音発生指示又は通信インターフェ
ース50による楽音発生指示があると、ステップ238
にて「YES」と判定して、ステップ240にて第3復
帰ルーチンを実行する。この第3復帰ルーチンは図12
に詳細に示されており、その実行がステップ430にて
開始され、ステップ432にてモードデータADMがオ
フモード、スクリーンモード、サウンドモード又はボウ
スモードを表しているか否かを判定する。モードデータ
ADMがオフモード又はスクリーンモードを表していれ
ば、ステップ432の判定処理により、ステップ442
にてこの第3復帰ルーチンの実行を終了する。また、モ
ードデータADMがサウンドモードを表していれば、ス
テップ432の判定処理により、ステップ434,43
6にて、前記ステップ416,422と同様な処理を実
行して、ステップ442にてこの第3復帰ルーチンの実
行を終了する。この状態では、上述したように、操作パ
ネル20の操作による表示器25を用いた音色及び効果
などの設定が可能となるとともに、鍵盤10などの演奏
による楽音の発生が可能となる。
【0047】また、モードデータADMがボウスモード
を表していれば、ステップ432の判定処理により、ス
テップ438にて前記ステップ416と同様な処理を実
行し、ステップ440にて電子楽器の内部機能としての
自動演奏による楽音発生指示又は通信インターフェース
50による楽音発生指示を可能な状態に設定して、ステ
ップ442にてこの第3復帰ルーチンの実行を終了す
る。ふたたび、図6のモード切り換えプログラムの説明
に戻ると、ステップ240の第3復帰ルーチンの処理
後、ステップ242にて状態フラグSTFを”1”に設
定して、ステップ244にてこのモード切り換えプログ
ラムの実行を終了する。
【0048】上記作動説明からも理解できるように、上
記実施形態によれば、鍵盤10及び操作パネル20のい
ずれもスタート時間STM以上続けて操作されなかった
り、電子楽器の内部機能としての自動演奏に関する楽音
発生指示又は通信インターフェース50による楽音発生
指示がスタート時間STM以上続けてなされなかったり
すると、ステップ204,206,218の判定処理に
より、ステップ208,212,220の第1〜第3起
動ルーチンが実行されて、表示器25にて電子楽器の仕
様、電子楽器のシステム構成及びメッセージなどのデモ
ンストレーションの表示が自動的に行われたり、音源回
路60から自動演奏音又は音声ガイドによるデモンスト
レーションの発音が自動的に行われるようになる。した
がって、電源スイッチ21を投入した状態で電子楽器を
店頭、展示場などに並べておいておくだけでも、訪問者
の電子楽器に対する興味をそそり、宣伝効果を上げるこ
とができる。また、鍵盤10及び操作パネル20の操作
が再開され、又は電子楽器の内部機能としての自動演奏
に関する楽音発生指示又は通信インターフェース50に
よる楽音発生指示が再開されれば、ステップ224,2
32,238の判定処理により、ステップ226,23
4,240の第1〜第3復帰ルーチンが実行されて、前
記デモンストレーションの表示が即座に解除されたり、
デモンストレーションの発音が即座に解除されたりし
て、電子楽器が通常の状態に戻され、表示器25を音色
などの設定に利用可能となるとともに鍵盤10を用いた
演奏が可能となる。
【0049】なお、上記実施形態においては、鍵盤10
及び各操作子22〜24,26の操作がなくなってから
デモンストレーションを自動的に行わせるまでの時間
と、この電子楽器の内部機能としての自動演奏による演
奏データの音源回路60への供給による楽音発生指示又
は通信インターフェース50を介した演奏データの音源
回路60への供給による楽音発生指示がなくなってから
デモンストレーションを自動的に行わせるまでのスター
ト時間STMを共通にしたが、このスタート時間STM
を前記両場合で異ならせるようにしてもよい。この場
合、図4のステップ104にて2種類の時間を入力する
ようにするとともに、図6のステップ204,206,
218における判定で両スタート時間を使い分けるよう
にすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電子楽器の外観を
示す概略平面図である。
【図2】 同電子楽器に内蔵された電気回路装置のブロ
ック図である。
【図3】 図2のRAM内に設けた各種領域を示すメモ
リマップである。
【図4】 図2のCPUにより実行されるオートデモン
ストレーション設定プログラムを表すフローチャートで
ある。
【図5】 (A)〜(C)は、同オートデモンストレーショ
ン設定プログラムの実行時における表示器の表示状態を
示すものである。
【図6】 図2のCPUにより実行されるモード切り換
えプログラムを表すフローチャートである。
【図7】 図6の第1機動ルーチンの詳細を示すフロー
チャートである。
【図8】 図6の第2機動ルーチンの詳細を示すフロー
チャートである。
【図9】 図6の第3機動ルーチンの詳細を示すフロー
チャートである。
【図10】 図6の第1復帰ルーチンの詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図11】 図6の第2復帰ルーチンの詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図12】 図6の第3復帰ルーチンの詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図13】 図2のCPUにより実行される表示デモン
ストレーションプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図14】 (A)は図2のCPUにより実行される自動
演奏による発音デモンストレーションプログラムを示す
フローチャートであり、(B)は図2のCPUにより実行
される音声ガイドによる発音デモンストレーションプロ
グラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…鍵盤、10a…鍵スイッチ回路、20…操作パネ
ル、21…電源スイッチ、22…ホイール、23…選択
操作子群、24a…システム操作子、24b…ソング操
作子、24…モード操作子、25…表示器、26…テン
キー操作子群、27…操作子スイッチ回路、31…バ
ス、32…CPU、33…RAM、40…外部記録装
置、50…通信インターフェース、60…音源回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−202537(JP,A) 特開 平7−295562(JP,A) 特開 平5−204298(JP,A) 特開 平5−204301(JP,A) 特開 平5−27753(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12 G09G 5/00 550

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音の発生を指示する第1操作子と、 発生される楽音の態様を設定する第2操作子と、 前記第1操作子の操作に応答して、前記第2操作子によ
    り設定された態様で楽音を発生する楽音発生手段と を有
    する電子楽器において、前記第1操作子及び第2操作子のいずれも所定時間以上
    操作されないことの検出を条件として、前記楽音発生手
    段における楽音の発生態様の設定状態を待避させ、かつ
    デモンストレーション用の発音を自動的に行わせるデモ
    ンストレーション起動手段と、 前記デモンストレーション用の発音がなされていると
    き、前記第1操作子及び第2操作子のいずれかの操作の
    検出に応答して、前記デモンストレーション用の発音を
    停止させ、かつ前記楽音発生手段における楽音の発生態
    様の設定状態を前記待避させた設定状態に復帰させる復
    帰手段と を設けたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の電子楽器において、 前記デモンストレーション用の発音は、自動演奏又は音
    声ガイドである電子楽器。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は請求項2に記載の電子楽
    器において、さらに、表示手段を有し、 前記デモンストレーション起動手段は、前記デモンスト
    レーション用の発音と共に、 前記表示手段にてデモンス
    トレーション用の表示を自動的に行わせることを特徴と
    する電子楽器。
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