JP2879273B2 - 電子楽器の説明装置 - Google Patents

電子楽器の説明装置

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JP2879273B2
JP2879273B2 JP4037023A JP3702392A JP2879273B2 JP 2879273 B2 JP2879273 B2 JP 2879273B2 JP 4037023 A JP4037023 A JP 4037023A JP 3702392 A JP3702392 A JP 3702392A JP 2879273 B2 JP2879273 B2 JP 2879273B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器の説明装置に
関し、特に、電子楽器の商品およびその時の状態を説明
するために用いられるものであり、電子楽器に設けられ
ている表示装置を利用して文字による商品説明や、楽器
の現在の状態説明を行ったりするものに用いて好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、電子ピアノ、電子キーボー
ド、シンセサイザ等の電子楽器においては、鍵盤部の鍵
操作を行うことにより演奏を行ったり、自動演奏データ
に基づく自動演奏を行ったりする機能が設けられてい
る。
【0003】そして、操作パネルには音色指定用の操作
子やリズム指定用の操作子等が多数設けられ、これらの
操作子を操作することにより、発音される楽音の音色を
指定することができるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、近年
の電子楽器は仕様が非常に複雑になっており、それを十
分に使いこなすことができるようにするまで学習するに
はかなり長い時間を要している。これは、営業マンなど
が商品として電子楽器を説明する場合も同様であり、そ
の商品の仕様を一通り理解することは大変なことであ
る。
【0005】また、商品を購入した者としては、オーナ
ーズマニュアル等のテキストブックを片手に、時間をか
けてその商品仕様を懸命に学習する必要があった。しか
しながら、前記したように近年の電子楽器は仕様が非常
に複雑になっているので、購入者は「商品は購入したが
使用したことのない機能が残っている」、ということが
しばしばあった。これは、電子楽器の機能が如何に複雑
であるか、また、テキストブックを使用して商品仕様を
学習することが如何に大変なものであるかを如実に物語
っている。
【0006】複雑な仕様の電子楽器の理解を容易にでき
るようにするために、テキストブックは利用者に判り易
いようには書いてあるが、普通の人々にとって本を読む
というのは苦痛を伴う作業である。しかも、商品の仕様
が複雑化するのに合わせてテキストブックは厚くなる一
方であるので、テキストブックの中から学習したい部分
を見つけだすだけでも多くの手間がかかってしまうのが
現実であった。本発明は上述した問題点にかんがみ、電
子楽器の仕様を判りやすく説明できるようにするととも
に、容易に理解できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器の商品
説明装置は、複数の情報を共通の表示装置に表示可能な
表示手段と、商品説明または状態説明のうち、少なくと
も一方の説明に関する複数の文字コード情報をシーケン
スに記憶する文字コード情報記憶手段と、複数の楽音を
発生可能な楽音発生手段と、デモ曲等の演奏情報をシー
ケンスに記憶する演奏情報記憶手段と、前記商品説明ま
たは状態説明のうち、少なくとも一方の説明機能を起動
させる操作子手段と、前記操作子手段の操作に応答し
て、予め設定された文字コード情報を前記文字コード情
報記憶手段から読み出して前記表示装置に対応する表示
をさせる表示手段と、前記操作子手段の操作に応答し
て、予め設定された演奏情報を前記演奏情報記憶手段か
ら読み出して前記楽音発生手段に供給して楽音を発音さ
せる発音手段とを具備し、前記操作子手段の操作に基づ
く商品説明または状態説明を行うヘルプモード中に操作
子が操作されると、前記表示手段または発音手段のう
ち、少なくとも一方の手段はそのときの表示または発音
の何方か一方、または両方を終了して、前記操作された
操作子に関する商品説明または状態説明に移行すること
を特徴としている。また、本発明の他の特徴とするとこ
ろは、前記演奏情報記憶手段は、前記文字コード情報記
憶手段からの文字コード情報の読み出しタイミングに関
する情報を記憶していることを特徴としている。また、
本発明のその他の特徴とするところは、前記文字コード
情報記憶手段は、前記演奏情報記憶手段からの演奏情報
の読み出しタイミングに関する情報を記憶していること
を特徴としている。また、本発明のその他の特徴とする
ところは、前記演奏情報、および前記文字コード情報
は、一つの読み出しシーケンスの中に混在して記憶され
ていることを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明は前記技術手段を有するので、電子楽器
に設けられている表示部を利用して文字による商品説明
や楽器の現在の状態説明を行い、或いは電子楽器特有の
楽音発生手段を利用して音声による商品説明や状態説明
を行うようにすることにより、電子楽器の仕様を学習す
る際の理解が容易となり、使用者が商品の仕様を理解す
るために要する時間が短縮されるとともに、その時の楽
器の状態等の把握を容易に行うことができる。また、本
発明の他の特徴によれば、操作子手段の操作に基づく商
品説明または状態説明を行うヘルプモード中に操作子が
操作されると、前記操作された操作子に関する商品説明
または状態説明のうち、少なくとも一方の説明を表示手
段または発音手段のうち、少なくとも一方の手段におい
て行われるので、電子楽器の仕様を学習する際の効率が
向上する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明を用いた電子楽器の外観の一
例を示す平面図である。この電子楽器のパネル70は、
多数の操作子(スイッチとそのスイッチの状態を表示す
るLED80)と、LCD(液晶表示装置)140とか
らなる。また、鍵盤は201〜260迄の61鍵からな
り、1鍵毎にスイッチとそのスイッチの状態を示す表示
素子LEDとを有している。
【0010】パネル70の操作子は、電源スイッチ10
1とHELPスイッチ102、DEMOスイッチ10
3、音量制御スイッチ群110、音色・効果選択スイッ
チ群120、リズム選択スイッチ群130、リズムスタ
ートスイッチ104、ダイアル105からなる。
【0011】また、液晶表示装置(LCD)140は,
例えば64×256ドットの表示機能を有しており、そ
こには通常テンポ情報、リズムL/H情報、リズム選択
情報RHY、サステイン情報SUS、タッチ制御情報T
OUCH、音色選択情報TONE等が次のように表示さ
れている。
【0012】
【表1】
【0013】これらの表示されている値は、パネル操作
子が操作されたり、MIDI(Musical Ins
trument Digital Interfac
e)入力により新たな値に変更されたりした場合はその
新たな値が表示される。この外、シーケンサに記憶され
ているシーケンスデータにより、パネル操作子に対応し
た値を制御することも可能であるが、それはMIDI入
力による制御と同じ範ちゅうにあるので、ここでは説明
を省略する。また、この表示装置140は、HELPス
イッチ102が操作されると、商品および状態説明のた
めに使用される。
【0014】電源スイッチ101は、この電子楽器の各
部に駆動電力を供給するために設けられているものであ
り、この電源スイッチ101がオン操作されることによ
り電子楽器の各機能が動作可能な状態となる。
【0015】また、HELPスイッチ102は、デモ演
奏と商品説明、および状態説明等を行う時に使用する。
すなわち、電源投入後にHELPスイッチ102のみを
操作した場合は、デモ演奏およびこの電子楽器の機能等
の概要を説明する。しかし、その間に他の操作子が操作
されると、デモ演奏はそのまま行いながらその操作され
た操作子の機能を表示装置(LCD,LED)と音声に
て説明する。デモスイッチDEMO103は、従来と同
様にデモ演奏指示用のスイッチである。
【0016】音量制御スイッチ群110は、音色の音量
を制御するスイッチT.VOL2とリズムの音量を制御
するスイッチR.VOL1とからなり、これらの音量制
御スイッチは7接点の多段階スイッチにて構成される。
【0017】音色・効果選択スイッチ群120は、6個
の音色系列スイッチT1〜T6、サステインの効かせ方
を選択するスイッチSUS、タッチの効かせ方を選択す
るタッチスイッチTCHとからなる。音色系列スイッチ
群T1〜T6は択一のスイッチであり、いづれかの音色
系列を選択するのに使用する。各音色系列スイッチT1
〜T6は、T1(鍵盤楽器系列),T2(弦楽器系
列),T3(木管楽器系列),T4(金管楽器系列),
T5(打楽器系列),T6(ヒューマンボイス系列)の
ようになされている。
【0018】例えば、第1の音色系列スイッチT1は、
タブレット表面には「PIANO」と表示してあるが、
この第1の音色系列スイッチT1を操作するとそのスイ
ッチを押す度に
【0019】1.PIANO1 2.PIANO2
3.E.PIANO 4.HARPSHI. 5.ORGAN 6.A
CCORDION
【0020】のような音色系列を次々と新たに選択する
ことができ、その音色名がLCD140に表示される。
そして、最後のACCORDIONが選択されていると
きに、第1の音色系列スイッチT1がさらに押下される
と、今度は最初のPIANO1が選択される。
【0021】リズム選択スイッチ群130は、6個のリ
ズム系列スイッチR1〜R6と、リズムの重さを選択す
るスイッチL/Hとからなっている。リズム系列スイッ
チR1〜R6は択一のスイッチであり、いづれかのリズ
ム系列を選択するために使用する。各リズム系列スイッ
チR1〜R6は、R1(SWING),R2(MART
CH),R3(ROCK),R4(BALLAD),R
5(WALTZ),R6(MATSURI)からなる。
例えば、第1のリズム系列選択スイッチR1は、タブレ
ット表面には「SWING」と表示されているが、この
第1のリズム系列選択スイッチR1を、押下する度に
【0022】1.SWING1 2.SWING2
3.−−− 3 4.−−− 4 5.−−− 5 6.S
WING6
【0023】のように、次々と新たなリズムパターンを
選択することができ、そのリズム名がLCD表示装置1
40に表示される。
【0024】これらのリズムは、例えば前記のように同
じスイングでありながらも、様々な質のものを選択でき
るようになされている。そして、最後のSWING6が
選択されているときに、第1のリズム系列選択スイッチ
R1が押下されると、今度は最初のSWING1が選択
される。
【0025】スタートスイッチSTART104は、自
動リズムのスタート/ストップを制御するスイッチであ
る。また、テンポ設定用のダイヤルT.DIAL105
は、テンポスピードを設定するための2つのスイッチ
(UPスイッチ/DOWNスイッチ)で構成され、時計
周りに回転させるとUPスイッチが作動し、反時計周り
に回転させるとDOWNスイッチが作動するようになさ
れている。次いで、鍵スイッチは、KEY0からKEY
60までの61個あり、それぞれ鍵に対応した表示素子
(LED)を有している。
【0026】図2は、本発明の電子楽器の説明装置の一
実施例を示すブロックダイアグラムである。図2におい
て、1はCPU、2はROM、3はRAM、4はプログ
ラマブルタイマー、5はMIDI回路である。また、1
0はパネル操作子、11はパネルスキャン回路、12お
よび13は表示装置を構成する表示部と表示回路であ
る。更に、20はキーボードスイッチ、21はキースキ
ャン回路、22はキーLED、23はキー表示回路、4
0は楽音発生回路である。
【0027】CPU1は、この電子楽器をトータル的に
制御するものであり、パネルや鍵盤から送られる各種の
情報を受けて表示装置140に表示するとともに、鍵情
報に対応する楽音の発生を制御する。また、音声による
商品説明や状態説明のシーケンス制御を行う。
【0028】また、ROM2には、CPU1を動作させ
るためのプログラム、48種類のリズムシーケンスデー
タ(自動演奏データ)、音色に関するパラメータデー
タ、デモ曲データ、文字コードシーケンスデータ、音声
コードシーケンスデータ等が記憶されている。
【0029】RAM3は、CPU1が動作するためのス
クラッチパッドメモリ、現在のパネル状態を記憶するレ
ジスタとして用いられる。プログラマブルタイマ4は、
CPU1の指定するプリセットデータに基いて設定され
た周期情報を出力する。そして、出力された周期情報は
自動演奏のテンポ設定に使用される。
【0030】MIDI回路5は、外部からの鍵情報・タ
ブレット情報等がシリアルで入力されるとパラレル信号
に変換し、CPU1に割込信号にて知らせる。また、C
PU1からの鍵情報・タブレット情報等を受けるとシリ
アル情報に変換して外部に出力する。したがって、、M
IDI入力信号があれば後述するパネル操作子10とキ
ーボードスイッチ20から入力される情報は全て入力可
能である。
【0031】パネル操作子10は、前述のように電源ス
イッチ101、HELPスイッチ102、DEMOスイ
ッチ103、音量制御スイッチ群110、音色・効果選
択スイッチ群120、リズム選択スイッチ群130、リ
ズムスタートスイッチ104、テンポ設定用ダイヤル
T.DIAL105等からなる。また、パネルスキャン
回路11は、前記パネル操作子を走査して、演奏者の操
作に基づく変化を検出する。
【0032】パネル表示回路13は、現在のパネル70
の状態を表示するための情報に基づいてパネル70のL
ED80やLCD140を駆動する回路である。また、
パネル表示装置12は、パネル70のLED80やLC
D140を意味する。キーボードスイッチ20は、イニ
シャルタッチ情報を検出するために1キーに対して2個
のスイッチを用意している。また、アフタータッチ(押
圧力)情報を検出するために鍵盤の下に導電性ゴムを用
意している。なお、この電子楽器には、操作者が音声に
より操作子の操作情報を入力する機能が設けられてい
る。
【0033】キースキャン回路21は、前記キーボード
スイッチ20を走査して押離鍵情報を検出するととも
に、前記導電性ゴムから得られる押圧情報を検出する。
また、楽音発生回路40は複数の楽音発生チャンネルを
有し、CPU1から鍵情報(オンオフビット、キーコー
ド、イニシャルタッチ、アフタータッチ)と、音色情報
(音色コード)と音量情報(ラウドネス)と、パンニン
グデータ(各音の定位情報)とを受け、楽音情報および
音声情報を発生する。
【0034】図3は、図2のブロックダイアグラムにお
ける楽音発生回路40の構成を示している。図3におい
て、50はINT.RAM、51はFナンバROM、5
2はFナンバ累算器、53はサンプル補間回路、54は
エンベロープ計数ROM、55はエンベロープ発生器、
56,57は掛け算器、58はパンニング回路、59は
デジタル/アナログ変換器である。
【0035】このように構成された本実施例の楽音発生
回路40の特徴は、本件発明が電子楽器であることを利
用して、16チャンネル時分割で処理する各楽音発生チ
ャンネルの内の2チャンネルを音声発音用に利用するよ
うにしたことである。そのため、楽音情報と音声情報と
を同一の演算周期で演算する。そして、本実施例の場合
はHELPスイッチ102が操作されていないならば、
16個の楽音発生チャンネルは全て楽音発生のために使
用される。
【0036】INT.RAM50は、CPU1から与え
られる16チャンネル分の鍵情報、音色情報、音量情
報、パンニングデータ等を受けて記憶し、楽音発生回路
の16時分割タイミングに合わせて演算チャンネルに対
応する情報を出力する。
【0037】音色情報の中には、「PIANO」や「F
LUTE」等の楽器音色と、「HIGHHAT」「SY
MBAL」等のドラム音色を合わせた128種類と、
「あ」「い」「う」「え」「お」「か」「き」・・・
「ん」「が」・・・・「ぱ」・・・・「ちゃ」「りゅ」
等の音声データ128種類がある(図15参照)。
【0038】この音声情報は、外国語に合わせて作成す
ることも容易である。そのとき注意するのは、単語の単
位で分割するのではなく、発音において分割できる最小
単位にて分割し、それらの音声波形サンプルを組み合わ
せて単語とするように構成することである。つまり、例
えば「おんりょう」という発音をする場合は、「お」
「ん」「りょ」「う」のように1音ずつ記憶しておき、
これらを順番に読み出すことにより、「おんりょう」と
いう発音を行うようにすることである。
【0039】また、記憶しておく単語が英語の場合、例
えば「TONES」という発音をする単語の場合は、
「トー」「ン」「ズ」のように分割して記憶しておき、
これらを順番に読み出すようにする。このようにして発
音を行うようにすると、同音異義語等の場合に都合がよ
い。例えば、「雨」や「飴」のように、「あ」および
「め」という音声サンプルを読み出すときに、読み出し
周波数を変更(アクセント情報を制御)するだけで、種
々の同音異義語に容易に対応することができる。図10
および図11の特性図は、周波数と音量レベルとの関係
の一例を示している。なお、読み出し周波数をあまり変
調し過ぎると、フォルマントが移動して音声として聞き
分けにくくなるので、一般的にはプラス/マイナス半オ
クターブ程度の周波数制御とするのがよい。
【0040】鍵情報に用いるキーコードは、次の12ビ
ットからなる。なお、セント情報CENTは、半音間を
12等分した細かい周波数を設定するための情報であ
る。例えば、約65Hzで楽音を発生するKEY0の場
合は、オクターブ情報OCT=2,ノート情報NOTE
=0,セント情報CENT=0となる。
【0041】 OCTAVE 03 02 01 00 NOTE N3 N2 N1 N0 CENT C3 C2 C1 C0
【0042】前記の鍵情報に用いるキーコードに対し
て、音声情報に用いるキーコードは次のようになってい
る。
【0043】 OCTAVE − − − − NOTE N3 N2 N1 N0 CENT C3 C2 − −
【0044】つまり、音声情報に用いるキーコードはN
OTEビットとCENTの上位2ビットのみが指定可能
であり、「−」で示されたその他のビットは音声を発音
すべき音程として適当な値にプリセットされる。こうす
ることにより、音声コード情報を記憶する容量を削減す
ることができる。
【0045】勿論、汎用性を考慮してCPU1がこのプ
リセット値を選択できるようになされており、例えば男
性の音声と女性の音声とではフォルマントが違うので、
そのような場合を考慮してプリセット値を変えることが
できるようにしているものである。また、発音を通常ス
ピードよりも早くする場合には音声情報に用いるキーコ
ードを高く設定することで対応する。
【0046】FナンバROM51は、INT.RAM5
0から与えられるキーコードに対応する周波数の情報
(Fナンバ)を読み出す。Fナンバ累算器52は、Fナ
ンバROM51から読み出された周波数情報を繰り返し
加算して波形データROM60の読み出しアドレスとす
る。
【0047】波形データROM60は、楽音波形データ
ばかりでなく音声波形データも含み、Fナンバ累算器5
2の出力の上位ビットと音色ナンバデータをアドレスと
して波形データを読み出す。この波形データROM60
には、音声データは読み出し時にROMアドレスを飛び
越さないようにする条件でADPCM方式で記憶し、ま
た楽音データはROMアドレスを飛び越して読み出すこ
とがあるからPCM方式で記憶しておく。
【0048】次いで、サンプル補間回路53は、波形デ
ータROM60から読み出された波形データに対し、F
ナンバ累算器52の下位ビットにてサンプルポイント補
間をする回路である。前述のように、音声データは読み
出し時にROMアドレスを飛び越さないのでADPCM
方式で記憶し、また楽音データはROMアドレスを飛び
越して読み出すことが往々にして行われることからPC
M方式で記憶している。そのため、このサンプル補間回
路53は、波形データROM60から読み出した波形が
ADPCMであるかPCMであるかの波形記憶方式信号
(STYLE)をINT.RAM50より16チャンネ
ル時分割にて受け取り、そのチャンネルに対応した補間
演算をする。
【0049】つまり、記憶された波形がADPCM方式
(STYLE=0)ならば、サンプル補間回路53の中
に乗算器と加算器と16チャンネル分の波形レジスタと
を設け、波形データROM60から入力する差分波形デ
ータとFナンバ累算器52からの小数アドレスとを乗算
して対応する波形レジスタの値に加算し、その結果を出
力するとともに波形レジスタへ格納する。
【0050】また、記憶された波形がPCM方式(ST
YLE=1)ならば、サンプル補間回路53の中に差分
検出回路と乗算回路と加算回路とを設け、波形データR
OM60から入力する波形データ(N)と波形データ
(N+1)間の差分値を求めて、その差分値にFナンバ
累算器52からの小数アドレスを乗算して波形データ
(N)に加算してその結果を出力する。
【0051】勿論、音声波形も楽音波形の方式に合わせ
てPCM方式で記憶し、PCM方式のみのサンプル補間
回路53で音声も楽音も発音することが可能である。エ
ンベロープ係数ROM54は、エンベロープ波形を形成
するための係数データを記憶しており、INT.RAM
50からの音色ナンバをアドレスとしてエンベロープ波
形を形成するための係数を読み出す。このようにして読
み出されるエンベロープ係数は、例えばエンベロープス
ピードデータ、エンベロープレベルデータ等である。
【0052】エンベロープ発生器55は、16演算チャ
ンネルに対応するエンベロープ係数を時分割で受けてエ
ンベロープ波形を生成する。乗算器56は、16チャン
ネル分の各エンベロープ値と各ラウドネスデータとを乗
算する。なお、エンベロープ値とラウドネスデータの双
方が浮動小数点形式で得られるならば、この乗算器は加
算器でこと足りる。乗算器57は、ラウドネスの乗算さ
れたエンベロープ値とサンプル補間された波形データと
を乗算する回路である。この乗算器57も双方の入力デ
ータが浮動小数点形式で得られるならば加算器でこと足
りる。
【0053】パンニング回路58は、INT.RAM5
0からの16チャンネルの各パンニングデータを受けて
その演算チャンネルの楽音の定位を、L/Rのどの位置
に定位させるかを決定する。このパンニング回路58の
入力では、16チャンネル時分割であるがこのパンニン
グ回路58の出力では、L/R2チャンネルの通常D/
Aコンバータ用の出力タイミングに変換されている。ま
た、DAC59はL/R2チャンネル時分割の20ビッ
トシリアル入力D/Aコンバータであり、出力はL/R
2本のサンプルホールドされたアナログ信号となる。
【0054】次に、HELPスイッチ102の機能につ
いて説明する。HELPスイッチ102は、従来のデモ
演奏機能と新たに設けられた商品説明機能の両方を行う
ために操作されるものである。このHELPスイッチ1
02が操作されてHELPランプ(80)が点灯状態に
なると、CPU1は先ず従来通りのデモ演奏を1曲行
う。そして、このデモ演奏の間にもパネル70の表示部
140には本商品の商品名と商品の基本的な性能(例え
ば、図12に示すような内容)を表示しておく。
【0055】そして、CPU1はデモ曲1が演奏し終わ
ると、次に、本商品の概要説明のための音声コードシー
ケンス1を音声コードシーケンス記憶エリア(2)から
読み出す。その音声コードシーケンス1の中には、次の
ような音声コード情報1とそれに対応する文字コード1
を文字コード記憶エリア(2)から読み出すタイミング
と、その読み出した文字コードに対応する文字の表示位
置部分を点滅/点灯するタイミング等を制御する情報が
記憶されている。この際、本商品の概要説明のため、文
字コードシーケンスの中に文字コード情報とそれに対応
する音声コードを音声コード記憶エリアから読み出すタ
イミング等の情報を含ませておくようにしてもよい。
【0056】音声コード情報1に基づき、例えば以下に
示すような情報が出力される。すなわち、「システム1
の商品を説明いたします。このシステム1は、パネル操
作子や音声入力、またはMIDI入力を用いて内蔵する
48音色/48リズムパターンを制御することができま
す。そして、同時に発音可能な数は最大16音です。ま
た、発音に関しましては、後から操作された鍵を優先し
て発音するようにプログラムされております。」
【0057】一方、文字コード情報1に基づき、例えば
以下に示すような情報が表示される。すなわち、
【0058】
【表2】
【0059】 48TONES 48RHYTHMS 16POLYPHONIC VOICE CONTO
ROL
【0060】CPU1は、この商品の概要説明が終了す
ると、次に、各操作子の機能説明を行う。その説明の順
番は、パネルの右上のスイッチから左下のスイッチへと
進み、最後に鍵盤スイッチの説明を行う。
【0061】例えば、音色の音量を制御するスイッチ
T.VOLの説明を行う場合は、T.VOLに対応した
音声コードシーケンス2を音声コードシーケンス記憶エ
リアから読み出す。その音声コードシーケンス2の中に
は、次のような音声コード情報2とそれに対応する文字
コード情報2を文字コード記憶エリアから読み出すタイ
ミングとその読み出した文字コードに対応する文字の表
示位置部分を点滅/点灯するタイミング等を制御する情
報が記憶されている。
【0062】すなわち、音声コード情報2は、例えば
「T.VOLの機能について説明します。T.VOLと
はトーンボリュームの意味であり、現在発音中の音色の
音量レベルを制御するものです。この音量ボリュームは
7個のスイッチ群にて構成され、1/1.5/2/2.
5/・・・/6.5/7というように、13段階を指定
できます。この場合、一番下のスイッチ1を操作したと
きが最低音量となります(スイッチ1のLEDを点
滅)。また、一番上のスイッチ7を操作すると最高音量
となります(スイッチ7のLEDを点滅)。
【0063】また、連続する2個のスイッチを同時に押
すとそれらの中間の音量が得られます。例えば、スイッ
チ1とスイッチ2とを同時に押すとその音量は1.5と
なり、LED1とLED2の双方が点灯します(スイッ
チ1とスイッチ2の双方のLEDを点滅)。現在はこの
ような音量にセットされています(スイッチ5のLED
を点滅)。」という音声出力を得るような制御情報から
なる。また、文字コード情報2は例えば、
【0064】
【表3】
【0065】のような表示を得るような制御情報からな
る。ここで、液晶表示装置140に現れた7個のスイッ
チの枠と数字の表示は文字コードではないため、このよ
うな表示パターンは特殊な文字コードとして登録してお
くことにより、他の文字コードと同様に扱うことができ
るようにする。次に、その他の音色スイッチ、効果スイ
ッチ、リズム選択スイッチ、リズム効果スイッチ、T.
DIAL等の説明が行われ、最後にキースイッチの説明
が行われる。
【0066】キースイッチの説明の場合は、キースイッ
チに対応した音声コードシーケンスNを音声コードシー
ケンス記憶エリア(2)から読み出す。その音声コード
シーケンスNの中には、次のような音声コード情報Nと
それに対応する文字コード情報Nを文字コード記憶エリ
アから読み出すタイミングとその読み出した文字コード
に対応する文字の表示位置部分を点滅/点灯するタイミ
ング等を制御する情報が記憶されている。
【0067】−音声コード情報N− 「鍵盤は61鍵あります。この鍵盤での発音周波数範囲
は約65ヘルツから約2000ヘルツです。勿論、MI
DI入力を使用すればそれ以上またはそれ以下の周波数
で発音することが可能です。一番下のCの鍵を押してみ
ます(KEYOのLEDを点滅)。この鍵のMIDIキ
ーナンバは36です。それでは、試しにどこかの鍵を押
してみてください。」という音声を発音して演奏者の押
鍵を待つ。
【0068】この時、CPU1は演奏者が鍵盤を押すか
否かをチェックしており、5秒の間に押鍵がなかったな
らば、デモ曲2を演奏した後、HELPスイッチ102
が押された時の最初のプログラムに戻る。また、5秒内
に演奏者が適当な鍵を押した場合、CPU1はその鍵に
関する情報を液晶表示装置140に表示する。例えば、
演奏者が下から1オクターブ上のCの鍵を適当な強さで
押した場合は次のように表示する。
【0069】
【表4】
【0070】そして、それに続きその鍵を強く押すと、
PRESSIORの項の値がリアルタイムで変化する。
この商品・状態説明モードから通常演奏モードに戻るの
はHELPスイッチ102をもう一度押すことによる。
なお、HELPスイッチ102を押した後、いずれかの
スイッチを押す(または音声入力する)と、HELP機
能はその時説明している内容をただちに切り上げて、新
たに押された(または新たに音声入力された)操作子の
機能/状態説明をする。
【0071】なお、デモ曲データは例えば図12に示し
たようなデータ構成からなっており、このデータの再生
が行われるとデモ曲の演奏とともに表示部140へ商品
説明等の表示がなされる。デモ曲のシーケンスは、デモ
演奏用の楽音コードシーケンスと表示用の文字コードシ
ーケンスとからなり、楽音コードシーケンスの中に文字
コードシーケンスがサブルーチン的に含まれて記憶され
る。
【0072】また、HELPスイッチ102が操作され
たときに選択されるデータを、図12にHELP BA
SIC,T・VOLで示すように構成し、1つのシーケ
ンスデータの中に文字コード情報、演奏情報、音声コー
ド情報、パネル制御情報を混在させて含ませ、このよう
なシーケンスデータをROM21に記憶させておくよう
にしても良い。これにより、HELP機能選択時のBA
SICモード時には、楽音の発生と商品の概要説明の表
示がなされ、また各操作子の説明、或いは操作時にはそ
の操作子の説明のための音声出力、表示および対応LE
Dの点灯等が行われる。
【0073】図4は、メイン処理を示している。図4か
ら明らかなように、先ず、この電子楽器の電源が投入さ
れると、CPU1は、ステップP1でイニシャル処理を
行い、トーンジェネレータ(音源)の初期化や、RAM
3のクリア等を行う。次いで、ステップP2に進み、パ
ネルスキャン処理(全ての操作子の操作状態を順次調べ
る処理)を行うとともに、ステップP3においてMID
Iパネルバッファ(図示せず)の内容をチェックする。
【0074】そして、操作子の操作状態の変化をステッ
プP4で検出するとともに、ステップP5で各操作子変
化の操作状態の有無を判定する。この判定の結果、操作
子が操作されている場合には、ステップP6で操作子操
作に対応する処理を行った後に、ステップP7に進む。
また、操作子が操作されていないと判定された場合は、
操作子処理を行うことなく直接ステップP7に進む。
【0075】ステップP7においてはキースキャンを行
い、全ての鍵の操作状態を順次調べる。また、このキー
スキャンが終わると、次に、MIDIキーバッファ(図
示せず)の内容をチェックする(ステップP8)ととも
に、キーの操作状態の変化を検出する(ステップP
9)。そして、次にステップP10に進んで、各キーの
操作状態の変化の有無を判定する。
【0076】ステップP10の判定の結果、操作(押
鍵、離鍵)されたキーがあることが検出されると、その
キー操作に対する処理をステップP11で行い、その
後、ステップP12に進む。また、ステップP10の判
定の結果、いずれの鍵の操作状態の変化もない場合には
ステップP12に直接進む。ステップP12では、HE
LPスイッチ102の操作によりHELPモードが設定
されているか否かを判定する。そして、HELPモード
が設定されている場合には、ステップP13において上
述したようなHELP処理を行う。そして、HELP処
理が終了すると、ステップP2に戻ってパネルスキャン
処理を行い、上述した処理を繰り返す。
【0077】一方、ステップP12の判定の結果、HE
LPモードが設定されていない場合にはステップP14
に進み、スタートスイッチSTART104が操作され
ているか否かを判定する。そして、スタートスイッチS
TART104が操作されている場合には、ステップP
15において自動リズム演奏を行い、その後ステップP
2に戻る。また、スタートスイッチSTART104が
操作されていない場合には、ステップP2に直接戻り、
上述した動作を繰り返す。
【0078】次に、図5のフローチャートに従ってタイ
マ割り込み処理について説明する。このタイマ割り込み
処理は、図2のブロック図に示したCPU1のインタラ
プト入力INTに供給される4分音符の96倍のクロッ
クパルスごとに行われる。なお、クロックパルスはテン
ポスピードに応じて周波数が加減される。例えば、テン
ポスピードとして、4分音符=120と設定された場
合、1分間に11520回(120×96)の割り込み
が発生する。
【0079】割り込みが発生すると、ステップP1でス
タートスイッチSTART104が操作されているか否
かを判定する。そして、スタートスイッチSTART1
04が操作されている場合には、ステップP2でクロッ
クカウンタの値を+1(カウントアップ)し、次に、ス
テップP2においてそのカウント値が24に達したか否
かを判定する。
【0080】ステップP3の判定がイエスYESであれ
ば、ステップP4でカウント値をクリアし、更に、ステ
ップP5でビートカウント値を+1する。次に、ステッ
プP6において、ビートカウント値がビートマックスレ
ジスタに設定されている値(1小節内のビート数)に達
したか否かを判定する。この判定の結果がイエスYES
であれば、ステップP7でビートカウンタをクリアする
とともに、ステップP8でバーカウンタを+1する。な
お、ステップP3およびステップP6の判定がノーNO
ならば、リターンする。
【0081】次に、図6のフローチャートに従ってMI
DI入力割り込み処理について説明する。このMIDI
入力割り込み処理においては、先ず、ステップP1で入
力情報が操作子情報であるか否かの判定を行う。そし
て、入力情報が操作子情報の場合はステップP2でMI
DIパネルバッファへ記憶する。また、ステップP1の
判定が操作子情報でない場合は、ステップP3でその情
報がキー情報であるか否かの判定を行う。そして、この
判定がキー情報ならば、MIDIキーバッファへ記憶
し、キー情報でない場合はステップP5に進んでその他
の処理を行い、その後リターンする。
【0082】図7は、操作子処理の手順を示している。
この操作子処理においては、先ず、ステップP1で変化
のあった操作子ナンバーを新しいナンバーTNOとし、
次いで、ステップP2においてトグル処理か否かを判定
する。そして、ステップP2の判定がトグル処理の場合
はステップP3に進み、現在の操作子の状態を反転して
からステップP13に進む。
【0083】また、トグル処理でない場合はステップP
4に進み、優先処理か否かを判定する。そして、優先処
理の場合はステップP5に進み、操作された操作子が音
量制御スイッチ110か否かの判定を行う。ステップP
5の判定がノーの場合場合はステップP6に進み、操作
状態に変化のあった操作子のLEDが既にオンされてい
るか否かの判定を行う。そして、オンの場合は対応レジ
スタの値を+1とする。次いで、ステップP8に進み対
応レジスタ値が6になったか否かを判定する。そして、
6になっていない場合はステップP13に直接進み、6
になっている場合はステップP9で対応レジスタ値を0
にしてからステップP13に進む。
【0084】また、ステップP5の判定がYESの場
合、およびステップP6の判定がNOの場合には、それ
ぞれステップP12に進み、新しい操作子の操作を優先
させる処理を行ってからステップP13に進む。
【0085】ステップP13においては、LED表示を
変更する。そして、次に、ステップP14に進んでHE
LPが設定されているか否かの判定を行い、設定されて
いない場合はステップP15で操作子の操作状態に応じ
てLCDの表示を変更し、設定されている場合はそのま
まリターンする。一方、ステップP4の判定の結果がノ
ーNOの場合は操作された操作子がダイヤル105とい
うことで、ステップP10でアップ/ダウンスイッチの
作動回数を記憶するとともに、ステップP11でLCD
のテンポ表示を変更してからリターンする。
【0086】次に、図8のフローチャートに基づいてキ
ー処理操作について説明する。このキー処理において
は、先ず、ステップP1において、与えられたデータが
アフタータッチデータであるか否かの判定を行う。そし
て、アフタータッチデータの場合はステップP2に進
み、アフタータッチデータに基づいて音声発音を除く全
てのチャンネルのパラメータを再演算する。
【0087】また、ステップP1の判定がアフタータッ
チデータでない場合はステップP3に進み、変化のあっ
たキーナンバを新しいキーナンバーKNOとする。次い
で、ステップP4に進んでキーオンであるか否かの判定
を行う。そして、キーオンでない場合、すなわち、キー
オフの場合はステップP5に進んで対応チャンネルを調
査し、キーオンの場合はステップP6に進んでHELP
=1か否かを判定する。
【0088】そして、HELP=1の場合はステップP
7に進んでMAXCH=13(楽音割当可能チャンネル
数を13)にしてからステップP9に進む。また、HE
LP=1でない場合はステップP8に進んでMAXCH
=15にしてからステップP9に進む。ステップP9に
おいては、CH0〜MAXCHまででエンベロープ最小
のチャンネルMINCHを検出する。
【0089】次いで、ステップP10において、MIN
ICH=キーオフか否かの判定を行い、キーオフの場合
はステップP14に直接進む。また、キーオフでない場
合はステップP11で対応チャンネルのキーオフ制御を
行うとともに、ステップP12で対応チャンネルの高速
トランケート処理を行い、更に、ステップP13でMI
NCHに割当られているキーの対応LEDを消灯してか
ら、ステップP14に進む。
【0090】ステップP14では、新しいキーナンバー
KNOのキー対応LEDを点灯させる。そして、次にス
テップP15に進みMINCHへ新しいキーナンバKN
Oを割り当てるとともに、ステップP16で楽音発生制
御を行い、対応する楽音を発生させる。
【0091】一方、ステップP5で対応チャンネルの調
査を行った後はステップP17に進み、対応チャンネル
があるか否かの判定を行う。そして、対応チャンネルが
ある場合はステップP18に進んで新しいキーナンバー
KNOに対応するLEDを消灯し、次いでステップP1
9に進みキーオフ制御を行う。
【0092】図9は、HELP処理の動作の詳細を示す
フローチャートであり、(A)はHELPスイッチ10
2のオンイベント処理(電源投入後HELPスイッチの
みが操作されて場合の処理)を示し、(B)はHELP
スイッチ以外のスイッチのオンイベント処理(HELP
スイッチが押された後、他の操作子が操作された場合の
処理)を示している。先ず、(A)のHELPスイッチ
のオンイベント処理では、ステップP1でHELPスイ
ッチがオンされたか否かの判定を行い、オンイベントで
ない場合はリターンし、オンイベントの場合はステップ
P2に進む。
【0093】ステップP2では、HELPff=1か否
かの判定を行う。そして、HELPff=1の場合はス
テップP3でチャンネルCH14およびCH15をクリ
アし、次いでステップP4に進んでこれらのCH14お
よびCH15を楽音発生用に再びアサインする。また、
ステップP2の判定がHELPff=1でない場合はス
テップP5に進み、CH14,CH15をクリアすると
ともに、ステップP6でSTAGE=0とする処理を行
ってからステップP11に進む。
【0094】一方、(B)のHELPスイッチ以外のス
イッチのオンイベント処理では、先ず、ステップP7で
HELPスイッチ以外のスイッチがオンされたか否かの
判定を行い、オンイベントでない場合はリターンし、オ
ンイベントの場合はステップP8に進む。
【0095】ステップP8では、HELPff=1か否
かの判定を行う。そして、HELPff=1でない場合
はリターンし、HELPff=1の場合はステップP9
で今回操作された操作子が前回操作された操作子と同一
か否か(NewTBNO=OldTBNOであるか否
か)の判定を行い、YESならばステップP13にジャ
ンプし、NOならばステップP10でSTAGE=Ne
wTBNOの処理をしてから、ステップP11に進む。
【0096】ステップP11では、POINTER=0
の処理を行う。また、次のステップP12では、ステー
ジレジスタSTAGEの内容に応じて対応するデモ曲の
演奏をスタートする。次いで、ステップP13で対応ス
テージの音声コードシーケンスを読出し、これをステッ
プP14で発音チャンネルCH14,15に割り当て
る。これによって音声による商品説明が得られる。この
とき同時にLCDの表示も説明の内容に対応するように
変化させられる。そして、次のステップP15でシーケ
ンスエンドであるか否かの判定を行い、シーケンスエン
ドならばステップP16でステージレジスタの値を1つ
増やし、次いで、ステップP17でステージレジスタの
値が35になったか否かを判定する(図7参照)。
【0097】そして、ステージのカウント値が35にな
っていない場合は、ステップP11に戻り、なっている
場合はステップP18に進んでHELP=0にする。そ
の後、ステップP19で対応LEDを消灯するととも
に、ステップP20でLCDを通常表示モードにする。
【0098】なお、図10および図11は、発音周波数
と音量レベルとの関係を示す特性図であり、図10は日
本語の発音例を示しており、図11は英語の発音例を示
している。また、図13〜図14は、操作子が操作され
た場合のLCDの表示例を示している。
【0099】図15は、音色ナンバと音色名との対応関
係を示し、図16は音声コードシーケンスデータのデー
タ構造を示す図である。この音声コードのデータは必ず
4バイトで1組となっている。そして、最初のバイトは
前のデータからの相対的な時間情報をステップタイムと
して記憶しており、第2バイトは音声コード(但し文字
識別情報“FE”、終了識別情報“FF”と区別するた
めに、FE,FFは使用しない)。
【0100】また、第3バイトは音程コード若しくは文
字コード群(LCDの全面に表示するだけの文字列)、
第4バイトはアクセント若しくは文字コード数が記憶さ
れる。文字コード群はひとつの音声コードシーケンスの
中に複数含まれることが多いので番号で管理される。こ
こで、文字コード数とは指定した文字コード群に含まれ
る文字コードの数(バイト数)をいい、これは4の倍数
に限定する。最後に余ったバイトには無表示コードを記
憶している。次いで、図17は操作子ナンバTBNOと
操作子名、対応レジスタ値、表示フラグ等との関係を示
す図である。
【0101】図18は、楽音コードシーケンスのデータ
構造を示す図である。これも全てのデータは4バイトで
構成されており、最初のバイトは音声コードシーケンス
と同様にステップタイム、第2バイトは各種のコマンド
を識別する情報を記憶し、第3バイトは本当に伝えたい
データを記憶し、第4バイトにはその他に必要なデータ
があれば記憶する。
【0102】図19は、表示用の文字コードシーケンス
のデータ構造を示す図である。文字コードシーケンス
は、主に文字コード(ASCIIコード)の羅列からな
るが、途中にそれらの複数のASCIIコードを漢字に
変換する漢字変換コードや、縦横の直線ラインを書き込
むラインコードを含む。
【0103】
【発明の効果】本発明は上述したように構成したので、
利用者はオーナーズマニュアルのような厚いテキストブ
ックなしで、商品の仕様を学習することができる。ま
た、本発明装置は操作子手段の操作に基づく商品説明ま
たは状態説明を行うヘルプモード中に操作子が操作され
ると、前記操作された操作子に関する商品説明または状
態説明のうち、少なくとも一方の説明を表示手段または
発音手段のうち、少なくとも一方の手段において行うこ
とができる。すなわち、本発明装置は利用者の必要な部
分のみをピックアップして説明する機能に優れているた
め、利用者は学習したいところだけを即座に表示或いは
音声により学習することができ、利用者が商品の仕様等
を学習し易くすることができ、学習するために要する時
間を大幅に短縮することができる。さらに、楽音発生手
段を利用して商品説明等をするように構成した場合に
は、利用者は目で見るとともに耳で聞くことができ、商
品の仕様や状態等を容易に理解することができるので、
例えば営業マンが商品の宣伝活動を行う際に、オーナー
ズマニュアル等のテキストブックを持ち歩く必要をなく
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子楽器の外観を示す平面図であ
る。
【図2】電子楽器の説明装置の一実施例を示すブロック
図である。
【図3】本発明に用いる楽音発生回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】メイン処理を示すフローチャートである。
【図5】タイマ割り込み処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】MIDI入力割り込み処理を示すフローチャー
トである。
【図7】操作子処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】キー処理操作を説明すためのフローチャートで
ある。
【図9】HELP処理の動作の詳細を示すフローチャー
トである。
【図10】日本語の発音周波数と音量レベルとの関係を
示す特性図である。
【図11】英語の発音周波数と音量レベルとの関係を示
す特性図である。
【図12】表示装置に表示される内容およびデータ構成
の一例を示す図である。
【図13】表示装置に表示される内容の一例を示す図で
ある。
【図14】表示装置に表示される内容の一例を示す図で
ある。
【図15】音色ナンバと音色名との対応関係を示した図
である。
【図16】音声コードシーケンスデータのデータ構造を
示す図である。
【図17】操作番号と操作子名や対応レジスタ値、およ
び表示フラグ等との関係を示す図である。
【図18】楽音コードシーケンスのデータ構造を示す図
である。
【図19】表示用の文字コードシーケンスのデータ構造
を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 プログラマブルタイマー 5 MIDI回路 10 パネル操作子 11 パネルスキャン回路 12 表示部 13 表示回路 20 キースキャン回路 22 キーLED 23 キー表示回路 40 楽音発生回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09B 15/00 G06F 3/14 330 G10H 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報を共通の表示装置に表示可能
    な表示手段と、商品説明または状態説明のうち、少なくとも一方の説明
    関する複数の文字コード情報をシーケンスに記憶する
    文字コード情報記憶手段と、 複数の楽音を発生可能な楽音発生手段と、 デモ曲等の演奏情報をシーケンスに記憶する演奏情報記
    憶手段と、前記商品説明または状態説明のうち、少なくとも一方の
    説明機能を起動させる操作子手段と、 前記操作子手段の操作に応答して、予め設定された文字
    コード情報を前記文字コード情報記憶手段から読み出し
    て前記表示装置に対応する表示をさせる表示手段と、 前記操作子手段の操作に応答して、予め設定された演奏
    情報を前記演奏情報記憶手段から読み出して前記楽音発
    生手段に供給して楽音を発音させる発音手段とを具備
    し、前記操作子手段の操作に基づく商品説明または状態説明
    を行うヘルプモード中に操作子が操作されると、前記表
    示手段または発音手段のうち、少なくとも一方の手段は
    そのときの表示または発音の何方か一方、または両方を
    終了して、前記操作された操作子に関する商品説明また
    は状態説明に移行することを特徴とする 電子楽器の説明
    装置。
  2. 【請求項2】 前記演奏情報記憶手段は、前記文字コー
    ド情報記憶手段からの文字コード情報の読み出しタイミ
    ングに関する情報を記憶していることを特徴とする請求
    項1に記載の電子楽器の説明装置。
  3. 【請求項3】 前記文字コード情報記憶手段は、前記演
    奏情報記憶手段からの演奏情報の読み出しタイミングに
    関する情報を記憶していることを特徴とする請求項1に
    記載の電子楽器の説明装置。
  4. 【請求項4】 前記演奏情報、および前記文字コード情
    報は、一つの読み出しシーケンスの中に混在して記憶さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器の
    説明装置。
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