JP2640179B2 - コード処理装置及びコード処理方法 - Google Patents

コード処理装置及びコード処理方法

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JP2640179B2
JP2640179B2 JP3012327A JP1232791A JP2640179B2 JP 2640179 B2 JP2640179 B2 JP 2640179B2 JP 3012327 A JP3012327 A JP 3012327A JP 1232791 A JP1232791 A JP 1232791A JP 2640179 B2 JP2640179 B2 JP 2640179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コード処理装置に関
し、特にコード演奏またはコード入力の操作の向上の改
良に関する。
【0002】
【従来技術】従来、電子楽器においてはコード演奏を簡
易にするものが種々考えらている。この1つが自動コー
ドフォーム演奏である。この自動コードフォーム演奏
は、自動リズム演奏を実行させながら、キーボードの伴
奏用キーボード部分で演奏するコードの構成音のキーを
押し続けるまたは1回押すだけで、自動的にコード演奏
が繰り返されていくものである。
【0003】また他の1つはワンフィンガーコード演奏
である。このワンフィンガーコード演奏は、やはり自動
リズム演奏を実行させながら、キーボードの伴奏用のキ
ーボード部分でいずれかのキーをオンし続けるまたは1
回オンすると、このオンキーをコードルートとするコー
ドタイプ、例えばメジャーが自動的に繰り返し演奏され
る。さらにもう1つの任意のキーを同時にオンし続ける
または1回オンすると、コードタイプがマイナーに変わ
り、さらにもう1つの任意キーを同時にオンし続けるま
たは1回オンすると、コードタイプがセブンスに変わる
というように、押鍵数に応じてコードタイプを変えてい
く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記自動コードフォー
ム演奏は、コードの構成音のキーを押すだけでよいか
ら、それだけコード演奏またはコード入力の操作は容易
となるが、コードの構成音すべてに応じたキーを操作し
なくてはならないから、指使いが難しかった。また、上
記ワンフィンガーコード演奏は、指使いが容易となる
が、演奏できるコードタイプが指の数より多くすること
ができず、せいぜい5種類のコードタイプしか演奏でき
なかった。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、コード演奏またはコード入力の操
作が非常に容易になるとともに、演奏できるコードタイ
プの種類も多いコード処理装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明は、テンキー等の数値データを入力
する手段により、コードタイプまたはコードルートを切
り換えて入力するようにしたものである。これにより、
コード入力が容易となり、難しい指使いをする必要がな
くなるし、コードタイプ入力のための数値データ入力手
段とコードルート入力のための数値データ入力手段とを
兼用できる。
【0007】
【0008】さらに、本発明は、現在演奏しているコー
ドタイプ及びコードルートのほか、次に演奏するコード
タイプ及びコードルートも表示するようにしたものであ
る。これにより、次に演奏するコードの内容が事前にわ
かり、コード演奏を円滑に行うことができる。
【0009】
【実施例】1.全体回路 図2は電子楽器の全体回路を示している。キーボード1
の各キーは、キースキャン回路2によってスキャンさ
れ、キーオン、キーオフを示すデータが検出され、CP
U5によってワーキングRAM6に書き込まれる。そし
て、それまでワーキングRAM6に記憶されていた各キ
ーのオン、オフの状態を示すデータと比較され、各キー
のオンイベント、オフイベントの判別が、CPU5によ
って行われる。なお、上記キーボード1は、電子弦楽
器、電子吹奏(管)楽器、電子打楽器(パッド等)、コ
ンピュータのキーボード等で代用してもよい。
【0010】パネルスイッチ群3の各キーは、パネルス
キャン回路4によって、スキャンされる。このスキャン
により、各キーのオン、オフを示すデータが検出され、
CPU5によってワーキングRAM6に書き込まれる。
そして、それまでワーキングRAM6に記憶されていた
各キーのオン、オフの状態を示すデータと比較され、各
キーのオンイベント、オフイベントの判別が、CPU5
によって行われる。ワーキングRAM6に記憶されてい
る上述したデータや各種処理データは、LCD(液晶表
示装置)7またはLED(発光ダイオード)8に送ら
れ、データ内容に応じた表示が行われる。
【0011】パターンROM9には、自動演奏のための
リズム、ベース、バッキング、アルペジオ、コード、メ
ロディ等のシーケンス情報が複数曲分あらかじめ記憶さ
れている。また、ROM/RAMカード12は、内部に
ROMまたはRAMを内蔵したカードであり、上述した
シーケンス情報や波形データ等が記憶される。データR
AM10にもシーケンス情報が記憶されており、このシ
ーケンス情報は、パターンROM9またはROM/RA
Mカード12から転送されるもののほか、この転送され
たデータを書き換えて編曲したデータや、演奏者が新た
に作成したデータ等である。後述するステップ05のシ
ーケンス演奏処理は、これらパターンROM9、データ
RAM10またはROM/RAMカード12に記憶され
たシーケンス情報に基づいて行われる。
【0012】プログラムROM11には、CPU5が各
種処理を行うためのプログラムが記憶されている。この
プログラムROM11には、さらにコードデコーダ及び
コードメモリ16が形成されるほか、その他の情報が記
憶されている。コードデコーダはコードタイプ及びコー
ドルートを示すコードデータが与えられると、このコー
ドの各構成音のキーナンバデータに応じたデータが読み
出されるものである。コードメモリ16は、図1に示す
ように、数値データまたはキーナンバデータが与えられ
ると、対応するコードのコードタイプまたはコードルー
トが読み出されるものである。
【0013】サウンドシステム13は、上記キーボード
1のオンキーに応じた音高、キーオンまたはキーオフの
ベロシティ、パネルスイッチ群3のオンスイッチに応じ
た音色等に応じた楽音信号を生成する。ここでベロシテ
ィとは、キーボード1の各キーの発音操作の速さまたは
強さを示すデータである。このサウンドシステム13に
は、複数チャンネル分、例えば16チャンネル分の楽音
生成系が時分割処理により形成されており、楽音をポリ
フォニックに発音させることができる。この各チャンネ
ルに割り当てられる楽音に関するデータはアサインメン
トメモリ(図示せず)に記憶される。
【0014】このサウンドシステム13によって、波形
ROM14から各種波形データの読み出しが行われる。
この波形データは、上記音高、ベロシティ、音色に応じ
たものとなっている。ミディインタフェース15は、外
部接続された電子楽器との間で楽音データの送受を行う
ためのインタフェースである。この楽音データはMID
I(ミュージカルインスツルメントデジタルインタフェ
ース)規格のもので、この楽音データに基づいた発音も
行われる。
【0015】2.コードメモリ16 図1は、上記プログラムROM11内に形成されるコー
ドメモリ16を示すものである。このコードメモリ16
は、2桁の数値データが与えられると、この数値データ
に応じたコードルート及びコードタイプを示すコードデ
ータが読み出される。この場合、数値「00」〜「1
1」はコードルートとコードタイプ両方に重複して対応
しているが、これはキー21〜34及びボリューム35
〜38の操作によるモード切り換えによりいずれかが選
択される。また、上記数値データは、次述するパネルス
イッチ群3のテンキー32より入力されるが、ミディイ
ンタフェース15を通じて外部接続の電子楽器より入力
されるものであってもよい。
【0016】上記コードメモリ16は、音高C1〜A5
のキーナンバデータが与えられても、このキーナンバデ
ータに応じたコードルート及びコードタイプを示すコー
ドデータが読み出される。この場合、音高C1〜B1の
キーナンバデータは、コードルートとコードタイプ両方
に重複され、キー21〜34及びボリューム35〜38
の操作によるモード切り換えによりいずれかが選択され
る。また、上記キーナンバは、ミディインタフェース1
5を通じて外部接続の電子楽器より入力されるが、キー
ボード1より入力されるものであってもよい。この場
合、通常のキーナンバデータと区別するために、ミディ
データにおいては、特定のミディチャンネルを使用した
り、キーボード1においては、キー21〜34及びボリ
ューム35〜38の操作によってモードを切り換えるこ
とにより区別される。
【0017】3.パネルスイッチ群3 図3はパネルスイッチ群3、LCD7及びLED8を示
している。パネルスイッチ群3は、オーバドライブキー
(OVERDRIVE)21、ベースキー(BASS)
22、コードキー(CHORD)23、テンポキー(T
EMPO)24、−キー25a、+キー25b、スター
ト/ストップキー(START/STOP)26、フィ
ルイン/コンティニューキー(FILL IN/CON
T)27、イントロ/エンディングキー(INTRO/
ENDING)28、エディットキー(EDIT)2
9、カードキー(CARD)30、デモキー(DEM
O)31、「0〜9」のテンキー32、スペシャルキー
(SPECIAL)33、エンターキー(ENTER)
34及び4つのボリューム35、36、37、38等よ
りなっている。
【0018】オーバドライブキー21は接続された電子
楽器のオーバドライブのオン/オフを切り換えるキーで
ある。オーバドライブは、音楽的効果の1つであり、楽
音波形のピークをクリップさせるクリッピングひずみを
発生させるものである。ベースキー22は、演奏のベー
スパートの音量を調整するキーである。コードキー23
は、演奏のコードパート及びバッキングパートの音量を
調整するキーである。テンポキー24は、設定テンポの
値を表示させるキーである。
【0019】−キー25a及び+キー25bは、上記キ
ーボード1全体の音域を半音単位で移調するほか、LC
D7の表示カーソルを移動したり、各種処理で「YES
(実行)」「NO(不実行)」の機能を指示するキーで
ある。スタート/ストップキー26は、シーケンス情報
に基づく自動演奏をスタートさせたりストップさせたり
するキーである。フィルイン/コンティニューキー27
は、演奏中にベースやコードを短いフレーズだけ変化さ
せたり、演奏停止中に自動演奏を継続して再開させるキ
ーである。イントロ/エンディングキー28は、演奏開
始時に曲のイントロフレーズを演奏したり、演奏終了時
に曲のエンディングフレーズを演奏するキーである。エ
ディットキー29は、自動演奏のためのシーケンス情報
の入力または修正のためのエディットモードを指定する
キーである。
【0020】カードキー30は、上述のROM/RAM
カード12へのアクセスを指定するキーである。デモキ
ー31は、デモ演奏を指定するキーである。テンキー3
2は、複数曲分のシーケンス情報のソングナンバの選択
等、コードの種類、音色の種類等の各種データ及び各種
コマンドの値の入力を行うキーである。スペシャルキー
33は、テンキー32と組み合せ操作されて、各種モー
ドを指定したり、これを解除するキーである。エンター
キー34は、入力したデータまたはコマンドの処理を指
示するキーである。ボリューム35〜38は、リズム音
の音量、接続された電子楽器の音量、上記オーバドライ
ブの深さ、テンポ値を設定するものである。
【0021】上記テンキー32の操作により、後述する
「90」から「99」までの10曲分のシーケンス情報
が選択され、さらに上記エディットキー29やその他の
キー21〜34またはボリューム35〜38の操作によ
り、上記シーケンス情報のコードルート及びコードタイ
プを入力または修正するエディットモードが設定され
る。このモードでは、図12(6)に示すように、コー
ドが変化する箇所にコードが入力される。図12(6)
の例は第2小節(「002」)の第1拍目(「1」)の
第00ステップ目(「00」)で、演奏コードがAdi
m(Aディミニッシュ)に変化することをしめしてい
る。ステップ数は、1拍を48等分したステップであ
る。
【0022】上記小節数、拍数、ステップ数は、上記−
キー25a及び+キー25bを使ってカーソルを移動さ
せ、テンキー32で所望の値を入力することによりセッ
トされる。コードルート及びコードタイプも、やはり上
記−キー25a及び+キー25bを使ってカーソルを移
動させ、テンキー32で所望のデータを入力することに
よりセットされる。このデータは、図1に示す通りであ
る。この場合、キーボード1を使って入力することも可
能である。
【0023】上記スペシャルキー33とテンキー32の
1つの同時押しにより、モノコードモードが設定され、
スペシャルキー33のみのオンにより、このモードが解
除される。このモノコードモードは、自動演奏で唯一の
コードを演奏し、途中でコードが変更しないモードであ
る。しかし、ミディインタフェース15を通じてキーナ
ンバデータが入力されると、このキーナンバデータに応
じたコードに変更される。この変更は、キーボード1よ
り入力されたキーナンバデータに応じたコードまたはテ
ンキー32より入力された数値データに応じたコードで
あってもよい。なお、手動演奏においても上記テンキー
32またはキーコード1よりコードを入力してコード演
奏を行うようにしてもよい。
【0024】上記スペシャルキー33と別のテンキー3
2の1つの同時押しにより、ミディモードが設定され、
スペシャルキー33のみのオンにより、このモードが解
除される。このミディモードでは、上記ミディインタフ
ェース15を通じてキーナンバデータ等の楽音データを
受信する受信チャンネルナンバ等が設定される。この受
信チャンネルより1つ若い番号のチャンネルにて受信さ
れたキーナンバデータは、上述したコードメモリ16に
よりコードに変換される。
【0025】LCD7には、上記各キー21〜34、ボ
リューム35〜38の操作から一定時間のみ、操作キー
に応じた入力データまたは入力コマンドが切換表示され
る。このLCD7には、自動演奏中には現在のコードと
次のコードとが表示される。LED8は、設定テンポに
応じた速さで点滅するようになっている。このほか、図
示しないが、上記ROM/RAMカード12が挿入され
るスロット、上記ミディインタフェース15用のコネク
タ等も設けられている。
【0026】4.データRAM10 図4は、データRAM10を示すものである。このデー
タRAM10には、ソングナンバ「90」から「99」
までの10曲分のシーケンス情報が記憶される。このシ
ーケンス情報はリズムパート及びコードパートのコード
進行データであるが、メロディ、ベース、バッキング、
アルペジオ等のパートについても記憶可能である。ま
た、ソングナンバも「90」〜「99」に限定されない
し、曲数も10曲に限定されない。なお、ソングナンバ
「0」〜「89」のシーケンス情報は、上述したパター
ンROM9やROM/RAMカード12に記憶されてお
り、このシーケンス情報をそのままソングナンバ「9
0」〜「99」のシーケンス情報としたり、修正編曲し
てソングナンバ「90」〜「99」のシーケンス情報と
したりすることができる。また、演奏者が新たに入力し
たシーケンス情報をソングナンバ「90」〜「99」と
することもできる。
【0027】このシーケンス情報は、コードデータとス
テップタイムデータからなるコードデータ群、バーマー
クデータ及びリターンコマンド等の特殊コマンド等から
なっている。コードデータはコードタイプ及びコードル
ートとを示すデータであり、このコードの構成音の楽音
データがアサインメントメモリ(図示せず)にセットさ
れて楽音が発音される。ステップタイムデータは、曲の
先頭または小節の先頭すなわちバーマークデータからコ
ードデータに応じた楽音の発音開始またはコマンド実行
までの時間を示すデータである。このステップタイムデ
ータに対し、後述するシーケンスクロックカウンタ66
の値が一致すると、上記コードデータに応じた楽音が発
音されたり、コマンドが実行されたりする。このシーケ
ンスクロックカウンタ66は、設定テンポに応じた速度
でインクリメントされ、1小節分のカウントごとにクリ
アされる。バーマークデータは各小節の区切りを示すデ
ータである。
【0028】またシーケンス情報の先頭には、インデッ
クスデータが記憶されており、このインデックスデータ
は、リズムナンバデータ、ソングネームデータ、拍子デ
ータ、テンポデータなどからなっている。リズムナンバ
データは、上記パターンROM9に記憶されているリズ
ムパターンのナンバデータを示しており、このシーケン
ス情報による自動演奏でこのリズムパターンが演奏され
る。拍子データ、テンポデータはこのシーケンス情報に
よる自動演奏の拍子、テンポを示すデータである。この
拍子データは、最大ビート数として最大ビート数レジス
タ51に記憶されるし、テンポデータはテンポデータレ
ジスタ46に記憶される。なお、上記インデックスデー
タにトランスポーズデータ等も含めてもよく、このトラ
ンスポーズデータは、トランスポーズデータレジスタ4
5に記憶される。
【0029】上記リターンコマンドは、曲の先頭の戻っ
て曲を繰り返すためのコマンドである。特殊コマンドに
は、リターンコマンドのほか、ストップコマンド、エン
ディングコマンド、パートオン/オフコマンド、バリエ
ーションチェンジコマンドチェインソングコマンド、フ
ィルインコマンド等がある。ストップコマンドは、ここ
で直ちに自動演奏を終了するためのコマンドである。エ
ンデイングコマンドは、自動演奏を終了するにあたり、
上記パターンROM9に記憶されているエンディングパ
ターンを演奏して自動演奏を終了するためのコマンドで
ある。パートオン/オフコマンドは、後述するメロデ
ィ、リズム、ベース、ドラム、ハット、ピアノ、バイオ
リン、フルート等の演奏パートそれぞれにつき、発音を
マスキングしたり、マスキングを解除したりするための
コマンドである。バリエーションチェンジコマンド及び
チェインソングコマンドは、読み出しているシーケンス
情報を他のシーケンス情報に変更するコマンドである。
フィルインコマンドは、フィルイン演奏を1乃至数フレ
ーズ演奏するコマンドである。
【0030】上記シーケンス情報のコードデータを、キ
ーナンバデータ、ベロシティデータ、パートデータ、ゲ
ートタイムデータ及びステップタイムデータ等からなる
音符データ、またはベロシティデータ及びステップタイ
ムデータ等からなるビートデータに置き換えてもよい。
また、シーケンス情報は、上記ステップタイムデータを
省略するようにしてもよい。
【0031】ここでパートデータは、メロディ、コー
ド、リズム、ベース、バッキング、アルペジオ、ドラ
ム、ハット、ピアノ、バイオリン、フルート等の演奏パ
ートを示すデータである。トーンナンバナンバデータ
は、音色を示すデータであり、自動演奏時に後述するワ
ーキングRAM6のトーンナンバナンバデータレジスタ
47にセットされる。ゲートタイムデータは楽音の発音
開始から発音終了までの時間を示すデータである。ゲー
トタイムデータは、後述するシーケンスクロックカウン
タ66がインクリメントされると、逆にデクリメントさ
れ、「0」になると消音処理される。
【0032】また上記シーケンス情報は、1拍につき4
8ステップ分のステップエリア群よりなり、各ステップ
エリアのうちコードが発音または変更するステップエリ
アにコードデータが記憶されるものでもよい。この場
合、各ステップエリアはデータの有無に関係なく、1/
48拍ごとに読み出される。なお、このようなシーケン
ス情報には、上述した特殊コマンドを記憶するようにし
てもよい。
【0033】5.ワーキングRAM6 図5は、ワーキングRAM6の一部を示すものである。
このワーキングRAM6には、書き込みプロテクトフラ
グレジスタ41、モードフラグレジスタ42、エフェク
トフラグレジスタ43、オーバドライブデータレジスタ
44、トランスポーズデータレジスタ45、テンポデー
タレジスタ46、トーンナンバデータレジスタ47…、
ミディチャンネルレジスタ48、LEDカウンタ50、
最大ビート数レジスタ51、LCD常時表示レジスタ6
1、LCD一時表示レジスタ62、表示タイマレジスタ
63、テンポカウンタ65、シーケンスクロックカウン
タ66、バーカウンタ67等が形成されている。
【0034】書き込みプロテクトフラグレジスタ41は
10ビットレジスタであり、各ビットエリアに上述の1
0曲のソングのシーケンス情報に対応した書き込みプロ
テクトフラグが記憶される。この書き込みプロテクトフ
ラグが「1」でシーケンス情報の書き換えにプロテクト
がかかり、「0」で書き換えのプロテクトが解除され
る。この1/0は逆特性であってもよい。
【0035】モードフラグレジスタ42には、各種モー
ドが設定されたとき、例えば上記エディットモード、モ
ノコードモード、ミディモード等が設定されたときにフ
ラグがセットされる。このレジスタ42には、他のモー
ドフラグもセットされる。エフェクトフラグレジスタ4
3には、上記オーバドライブキー21によって設定され
るオーバドライブ等、各種エフェクトが設定されたとき
に各ビットがセットされる。
【0036】オーバドライブデータレジスタ44には、
上記ボリューム37によって入力されたオーバドライブ
の深さを示すデータがセットされる。トランスポーズデ
ータレジスタ45には、上記−キー25a、+キー25
bによって入力されたトランスポーズデータがセットさ
れる。テンポデータレジスタ46には、上記ボリューム
38によって入力されたテンポの値を示すデータがセッ
トされる。このテンポデータレジスタ46には、上記テ
ンポデータを例えば1拍の1/48の時間長の216分の
1の値に変換したデコードテンポデータも記憶される。
【0037】トーンナンバデータレジスタ47…には、
自動演奏中のシーケンス情報の演奏楽音の音色を示しト
ーンナンバデータとメロディ、コード、リズム等の演奏
パートを示すパートデータがセットされる。このトーン
ナンバデータは、発音タイミングごとに他のデータとと
もにアサインメントメモリに転送される。
【0038】ミディチャンネルレジスタ48には、ミデ
ィインタフェース15を通じて入力されるミディデータ
の受信チャンネルナンバnが記憶される。この受信チャ
ンネルにて受信されたキーナンバデータ等に応じた楽音
が発音され、この受信チャンネルより1つ若い番号のチ
ャンネルにて受信されたキーナンバデータは、上述した
コードメモリ16によりコードに変換される。LEDカ
ウンタ50は、LED8の点灯時間をカウントするため
のカウンタである。最大ビート数レジスタ51には、自
動演奏されるシーケンス情報の拍子データがセットされ
る。この拍子データは、48倍した値としてもよい。
【0039】LCD常時表示レジスタ61には、上記L
CD7に常時表示される常時表示データが記憶される。
LCD一時表示レジスタ62には、上記LCD7に一時
的に表示される一時表示データが記憶される。これらレ
ジスタ61、62はLCD7に表示される文字分の記憶
エリアを有している。一時表示データは、上記各キー2
1〜34、ボリューム35〜38の操作に応じた入力デ
ータまた入力コマンドの表示データであり、この操作か
ら一定時間、例えば5秒間表示され、この後は上記常時
表示データが表示される。表示タイマレジスタ63は、
一時表示データの表示時間のタイムカウントを行うため
のレジスタである。
【0040】テンポカウンタ65には、上記テンポデー
タレジスタ46内のデコードテンポデータが一定時間ご
とに累算され、1/48拍分の値すなわち216を越えて
オーバフローすると、シーケンスクロックカウンタ66
が+1される。このとき、シーケンス演奏処理が実行さ
れる。シーケンスクロックカウンタ66が最大ビート数
データの48倍の値を越えると、1拍分の時間長のカウ
ントがおこなわれたことになり、バーカウンタ67が+
1される。このほか、ワーキングRAM6には、上記リ
ズムナンバデータ、現在自動演奏中のシーケンス情報の
ソングナンバ等も記憶される。
【0041】6.メインルーチン 図6はメインルーチンのフローチャートを示すものであ
る。この処理は、電源投入によりスタートする。この処
理では、CPU5はまず、ワーキングRAM6のクリア
等のイニシャライズ処理を行い(ステップ01)、パネ
ルスイッチ群3の各キー21〜34、ボリューム35〜
38のオンイベントまたはオフイベントがあれば(ステ
ップ02)、各キー21〜34、ボリューム35〜38
の入力データまたは入力コマンドに応じたパネルスイッ
チ処理を行う(ステップ03)。そして、テンポカウン
タ65がオーバフローしていれば(ステップ04)、シ
ーケンス演奏処理を行う(ステップ05)。次に、ミデ
ィデータがミディI/O15に受信蓄積されているか否
かを判別し(ステップ06)、受信蓄積されていればこ
のミディデータに応じた処理を行う(ステップ07)。
さらに、キーボード1にてキーオンイベントまたはキー
オフイベントがあれば(ステップ08)、このイベント
に応じたキー処理を行う(ステップ09)。
【0042】7.パネルスイッチ処理 図7は上記ステップ03のパネルスイッチ処理のフロー
チャートを示すものである。この処理では、CPU5は
イベントキーがエディットキー29であれば(ステップ
11)、モードフラグレジスタ42のエディットモード
フラグの1/0を切り換え(ステップ12)、その他の
キー処理を行う(ステップ13)。このその他のキー処
理には、上述したモノコードモードの設定及び解除、ミ
ディ受信チャンネルの設定等の処理が実行される。
【0043】また、イベントキーがテンキー32であれ
ば(ステップ14)、上記エディットモードフラグがセ
ットされているか否か判別する(ステップ15)。エデ
ィットモードフラグがセットされていれば、コードルー
ト入力状態か否か判別する(ステップ16)。この判別
は、ワーキングRAM6内のカーソル表示レジスタ(図
示せず)のデータに基づいて行われる。このカーソル表
示レジスタは、LCD7内の16文字分の表示エリアの
いずれにカーソルを表示するかを示すレジスタである。
このレジスタの値が図12(6)に示すように全16桁
のうち12桁目のコードルートの位置にあれば、コード
ルート入力状態であることを判別し、13桁目以降のコ
ードタイプの位置にあれば、コードタイプ入力状態であ
ることを判別する。
【0044】コードルート入力状態であれば(ステップ
16)、上記テンキー32の入力数値データが1桁目か
否か判別する(ステップ17)。1桁目であれば、この
1桁目の数値データを入力バッファレジスタ(図示せ
ず)等に一時退避させる(ステップ18)。2桁目の数
値データであれば、上記1桁目の数値データを呼び出し
(ステップ19)、両数値データに対応するコードルー
トデータをパターンROM9のコードメモリ16より読
み出し、エディットレジスタ(図示せず)に書き込む
(ステップ20)。
【0045】また、コードタイプ入力状態であれば(ス
テップ21)、上記テンキー32の入力数値データが1
桁目か否か判別する(ステップ22)。1桁目であれ
ば、この1桁目の数値データを入力バッファレジスタ
(図示せず)等に一時退避させる(ステップ23)。2
桁目の数値データであれば、上記1桁目の数値データを
呼び出し(ステップ24)、両数値データに対応するコ
ードタイプデータをパターンROM9のコードメモリ1
6より読み出し、エディットレジスタ(図示せず)に書
き込む(ステップ25)。
【0046】コードルート入力状態、コードタイプ入力
状態でなければ(ステップ26)、その他のデータ、例
えば小節数データ、拍数データ、ステップ数データをカ
ーソル位置に応じて別のエディットレジスタ(図示せ
ず)に入力する(ステップ27)。そして、このエディ
ットモードにおいて、エンターキー34が操作されれば
(ステップ28、29)、上記エディットレジスタ内の
コードデータを、もう1つのエディットレジスタの小節
数データ等に応じたデクリメントRAM10のシーケン
ス情報エリア内の番地に転送する(ステップ30)。上
記ステップ29で、エディットモードになければ、他の
データのエンター処理を行う(ステップ31)。上記ス
テップ15で、エディットモードフラグがクリアされて
いれば、その時のモードに応じ、テンキー32によって
入力されたデータのセット処理を行う(ステップ3
2)。
【0047】こうして、テンキー32によってコードル
ートまたはコードタイプを簡単に入力することができ
る。なお、テンキー32で入力される数値データのうち
「00」〜「11」はコードルート及びコードタイプ両
方に重複して対応しているが重複しないようにしてもよ
い。また、ステップ14のコードルート及びコードタイ
プの入力は上述したキーボード1のC1〜A5の各キー
で行うようにしてもよい。さらにこのようにして入力さ
れたコードデータの各構成音のキーナンバデータをアサ
インメントメモリに書き込んで発音させてもよい。
【0048】8.ミディデータ処理 図8は上記ステップ07のミディデータ処理のフローチ
ャートを示すものである。この処理では、CPU5はミ
ディインタフェース15を通じて入力された楽音データ
の受信チャンネルが(n−1)チャンネル、すなわち、
ミディチャンネルレジスタ48のミディ受信チャンネル
ナンバnより1つ若いチャンネルナンバ(n−1)か否
かを判別する(ステップ41)。(n−1)チャンネル
であれば、受信した楽音データがキーオンイベントデー
タか否かを判別する(ステップ42)。キーオンイベン
トデータであれば、このキーナンバデータが音高C1〜
B1(36〜47)のものかを判別する(ステップ4
3)。
【0049】このキーナンバデータが音高C1〜B1の
ものであれば、このキーナンバデータに対応するコード
ルートデータを、パターンROM9のコードメモリ16
より読み出し、エディットレジスタ(図示せず)に書き
込む(ステップ44)。またキーナンバデータが音高C
2〜A5のものであれば(ステップ45)、このキーナ
ンバデータに対応するコードタイプデータを、パターン
ROM9のコードメモリ16より読み出し、エディット
レジスタ(図示せず)に書き込むとともに、このエディ
ットレジスタ内のコードタイプ及びコードルートに応じ
た構成音のキーナンバデータをアサインメントメモリに
書き込んで発音させる(ステップ46)。これ以降この
コードの演奏に切り換わっていく。
【0050】なお、上記ステップ44で、エディットレ
ジスタにすでにコードタイプが書き込まれていれば、こ
の時点でコード演奏の内容が変更される。また、上記ス
テップ41で、受信楽音データの受信チャンネルが(n
−1)チャンネル以外であれば、コードに変換せずに通
常の発音処理を行う(ステップ47)。
【0051】こうして、2つのキーナンバ(音高)デー
タを入力するだけで、簡単にコードルート及びコードタ
イプを入力することができる。このステップ42〜46
の処理は、モノコードモードいかんにかかわらず実行さ
れるが、モノコードモードのときのみ実行するようにし
てもよい。
【0052】なお、上記ステップ42で数値データの判
別を行い、ステップ43〜46で数値データに応じたコ
ードタイプ及びコードルートに変換するようにしてもよ
い。このようなステップ42〜46の処理は、上述のス
テップ09のキー処理やステップ03のパネルスイッチ
処理で実行するようにしてもよい。
【0053】9.シーケンス演奏処理 図9は上記ステップ05のシーケンス演奏処理のフロー
チャートを示すものである。この処理は、テンポカウン
タ65がオーバフローして1/48拍の時間が経過した
ときに行われる。このシーケンス演奏処理は、コードの
シーケンス演奏処理と、コード以外のリズム、メロデ
ィ、ベース等のシーケンス演奏処理とがあり、一方の処
理の後、他方の処理が行われるが、両者はほぼ同じ処理
であるので、以下コードのシーケンス演奏処理について
のみ詳述する。
【0054】この処理では、CPU5は、テンポカウン
タ65をクリアし(ステップ84)、シーケンスクロッ
クカウンタ66を+1する(ステップ85)。そして、
このシーケンスクロックカウンタ66の値が「48」で
割り切れるか否か判別する(ステップ86)。1拍分の
時間が経過すると、シーケンスクロックカウンタ66の
値が「48」で割り切れることになる。シーケンスクロ
ックカウンタ66の値が「48」で割り切れると、LE
Dカウンタ50に「11…1」をセットして(ステップ
87)、LED8を点灯させる(ステップ88)。これ
により、シーケンスクロックカウンタ66が48ずつイ
ンクリメントされるごと、すなわち1拍分の時間ごとに
LED8が消灯から点灯に切り換えられる。
【0055】次いで、上記シーケンスクロックカウンタ
66の値が最大ビート数レジスタ51内の最大ビート数
データの48倍の値を越えれば(ステップ89)、シー
ケンスクロックカウンタ66をクリアして(ステップ9
0)、バーカウンタ67を+1する(ステップ91)。
そして、シーケンス情報の処理を行う(ステップ9
2)。このシーケンス情報処理は、シーケンス情報内の
コードデータ等を読み出し、その構成音のキーナンバデ
ータに応じたデータをアサインメントメモリ及びLCD
7に転送したりする処理等である。
【0056】10.シーケンス情報処理 図10は上記ステップ92のシーケンス情報処理のフロ
ーチャートを示すものである。この処理では、CPU5
はシーケンス情報の中の次の情報のステップタイムデー
タが、上記シーケンスクロックカウンタ66の値に一致
した時、この次の楽音情報を読み出す(ステップ5
1)。一致していなければリターンする。この読み出し
たエリアに楽音情報がなければ(ステップ52)、その
ままリターンする。楽音情報があれば、この楽音情報が
末尾の情報か否かを判別する(ステップ53)。末尾の
情報であれば、リターン、エンド等の処理を行う(ステ
ップ54)。末尾の情報でなければ、コードデータとい
うことになる。
【0057】そして、CPU5はこのコードの構成音の
キーナンバデータに応じたデータ等をアサインメントメ
モリにセットして、このコードに応じた自動演奏の発音
処理を行い(ステップ55)、LCD常時表示レジスタ
61に書き込む(ステップ57)。この書き込みエリア
は、LCD7の第5文字目〜第8文字目のエリアであ
る。
【0058】このステップ55の発音処理は、楽音情報
に応じたキーナンバデータ、トーンナンバデータ、ベロ
シティデータ、パートデータ、オン/オフデータ等をア
サインメントメモリに書き込んで発音させる処理であ
る。この発音時には、上記オン/オフデータはオン状態
となり、ゲートタイム分の時間が経過して消音するとき
にはオフ状態となる。コードデータの場合には、このコ
ードの構成音のキーナンバデータへの変更が行われる。
バーマークデータの場合には、フラグがたてられ、シー
ケンス演奏処理が行われなくなり、次の小節の先頭でシ
ーケンスクロックカウンタ66がクリアされると、上記
フラグもクリアされ、シーケンス演奏処理が再開され
る。
【0059】次いで、CPU5は、シーケンス情報の現
在の読み出し番地の次のコードデータのステップタイム
データを読み出す(ステップ58)。このステップタイ
ムデータが1小節分のデータの値より大きいか否か判別
する(ステップ59)。小さければ、この次のコードデ
ータを読み出し、上記LCD常時表示レジスタ61に書
き込む(ステップ60)。この書き込みエリアは、LC
D7の第11文字目〜第14文字目のエリアである。こ
のとき、第9文字目のエリアには「→」のデータも書き
込まれる。これにより、図12(2)に示すように、現
在演奏中のコードのほか次に演奏するコードも表示さ
れ、次に演奏するコードが事前に判明する。
【0060】また、上記ステップ59で、1小節分のデ
ータの値より大きければ、ステップ60の処理は行われ
ない。これにより、図12(3)に示すように、現在演
奏中のコードが1小節以上続くときは、次に演奏するコ
ードは表示されず、現在演奏中のコードがしばらく続く
ことがわかる。
【0061】なお、上記ステップ59で判別するための
対象データは、1小節分のデータではなく、2小節分以
上のデータであってもよい。また、上記ステップ55の
処理は、キー21〜34またはボリューム35〜38の
モード設定により選択的に実行できるようにしてもよ
い。ステップ55の処理を行わなければ、LCD7の表
示コードを見ながらキーボード1にてコード演奏の練習
を行うことができる。さらに、上記ステップ58で次の
コードデータを読み出し、この読み出した次のコードデ
ータと上記ステップ51で読み出した現在演奏中のコー
ドデータと比較し、一致していなければステップ60に
進み、一致していればリターンするようにしてもよい。
このほか、上記ステップ58で次の情報を読み出し、こ
の読み出した次の情報がバーマークデータでなければ、
ステップ60に進み、バーマークデータであれば、リタ
ーンするようにしてもよい。
【0062】11.一定時間ごとのインタラプト処理 図11は一定時間ごとのインタラプト処理を示すもので
ある。この処理は、電子楽器全体を制御するクロック信
号をカウントするタイマ処理により、設定テンポに関係
なく、一定時間ごとに周期的に出力されるインタラプト
信号が、CPU5に与えられたときに行われる。この処
理では、CPU5は、テンポカウンタ65にテンポデー
タレジスタ46内のデコードテンポデータを累算し(ス
テップ101)、LEDカウンタ50の上記ステップ8
7でセットされたデータを−1する(ステップ10
2)。このデクリメントは、インタラプト処理ごとに行
われるので、一定時間後に、LEDカウンタ50の値は
「0」になる。LEDカウンタ50の値が「0」になる
と(ステップ103)、LED8を消灯させる(ステッ
プ104)。これにより、LED8の点灯から消灯への
切り換えは設定テンポに関係なく、一定時間ごとに行わ
れることになる。
【0063】次いで、CPU5は上記表示タイマレジス
タ63の上記ステップ14、18でセットされたタイム
データをデクリメントする(ステップ105)。このデ
クリメントも、インタラプト処理ごとに行われるので、
一定時間後すなわち5秒後に、表示タイマレジスタ63
の値は「0」になる。表示タイマレジスタ63の値が
「0」になると(ステップ106)、上記ステップ1
3、17でLCD一時表示レジスタ62にセットしたデ
ータをクリアし、LCD常時表示レジスタ61内のデー
タをLCD7に送出する(ステップ107)。これによ
り、−キー25a、+キー25bまたはオーバドライブ
キー21の操作から5秒間だけトランスポーズデータが
表示され、この後、元のデータが表示される。
【0064】12.LCD7の表示例 図12は、上述のLCD7の一時表示切換を示すもので
ある。自動演奏モード設定時には、(1)のように選択
したシーケンス情報のソングナンバ「00」とソングネ
ーム「Z&Roll」と最初のコード「A7」が表示さ
れる。自動演奏中には、(2)のように現在演奏中のコ
ード「Am」と次に演奏するコード「Eaug」が表示
される。自動演奏中に同じコード例えば「E7」が続く
ときには、この「E7」のみ表示される。この(1)
(2)においては、ソングナンバ「00」も表示され
る。−キー25a、+キー25bが操作されたときに
は、(4)のように「Transpose」と「+1」
のトランスポーズデータが一時表示される。オーバドラ
イブキー21が操作されたときには、(5)のように
「Overdrive」と「on」のオン/オフを示す
データが一時表示される。コードエディットモードが選
択されたときには、(6)のように小節数、拍数、ステ
ップ数と、コードルート、コードタイプが表示される。
この表示例では、第2小節(「002」)の第1拍目
(「1」)の第00ステップ目(「00」)で、演奏コ
ードがAdim(Aディミニッシュ)に変化することを
示している。この表示は継続的な表示である。
【0065】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、コードデータを入力するキーは、テンキー32のほ
かアルファベットキー、記号キー、かなキー等であって
もよい。また、データRAM10に記憶されるシーケン
ス情報は、1曲分のデータだけではなく、1乃至数小
節、1乃至数フレーズ、1乃至数モチーフのシーケンス
情報であってもよい。さらにサウンドシステム13はな
くてもよく、この場合ミディインタフェース15を通じ
てアサインメントメモリに書き込むデータまたはシーケ
ンス情報を出力することになる。 本願発明の実施の態
様は以下のとうりである。(A)文字データを入力する
文字データ入力手段と、この文字データ入力手段により
入力された文字データをコードのタイプを示すコードタ
イプデータまたはコードのルートを示すコードルートデ
ータに変換する変換手段と、この変換手段によって変換
されたコードタイプデータまたはコードルートデータを
出力する出力手段とを備えたことを特徴とするコード処
理装置。 (B)上記入力手段はコードタイプを入力す
る手段とコードルートを入力する手段とに切り換えられ
ることを特徴とする請求項A記載のコード処理装置。
(C)音高データを入力する複数の音高入力手段と、こ
の複数の音高入力手段のうち少なくとも1つの音高入力
手段によって入力された音高データをコードのタイプを
示すコードタイプデータに変換するコードタイプ変換手
段と、上記複数の音高入力手段のうち他の少なくとも1
つの音高入力手段によって入力された音高データをコー
ドのルートを示すコードルートデータに変換するコード
ルート変換手段と、これらコードタイプ変換手段及びコ
ードルート変換手段によって変換されたコードタイプデ
ータ及びコードルートデータを出力する出力手段とを備
えたことを特徴とするコード処理装置。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、文字デ
ータ特にテンキー等の数値データを入力する手段によ
り、コードタイプまたはコードルートを切り換えて入力
するようにしたものである。これにより、コード入力が
容易となり、難しい指使いをする必要がなくなるし、コ
ードタイプ入力のための数値データ入力手段とコードル
ート入力のための数値データ入力手段とを兼用できる。
また、本発明は、複数の音高の音高入力手段のうちの少
なくとも1つでコードタイプを入力し、他の少なくとも
1つでコードルートを入力するようにしたものである。
これにより、コード演奏が容易となり、多種類のコード
タイプを演奏できる。さらに、本発明は、現在演奏して
いるコードタイプ及びコードルートのほか、次に演奏す
るコードタイプ及びコードルートも表示するようにした
ものである。これにより、次に演奏するコードの内容が
事前にわかり、コード演奏を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コードメモリ16を示す図である。
【図2】電子楽器の全体回路図である。
【図3】パネルスイッチ群の各キー21〜34、ボリュ
ーム35〜38等を示す図である。
【図4】データRAM10を示す図である。
【図5】ワーキングRAM6を示す図である。
【図6】メインルーチンのフローチャート図である。
【図7】パネルスイッチ処理(ステップ03)のフロー
チャート図である。
【図8】ミディデータ処理(ステップ07)のフローチ
ャート図である。
【図9】シーケンス演奏処理(ステップ05)のフロー
チャート図である。
【図10】シーケンス情報処理(ステップ92)のフロ
ーチャート図である。
【図11】一定時間ごとのインタラプト処理のフローチ
ャート図である。
【図12】LCD7の表示例を示す図である。
【符号の説明】
3…パネルスイッチ群、5…CPU、6…ワーキングR
AM、10…データRAM、25a…−キー、25b…
+キー、32…テンキー、33…スペシャルキー、41
…書き込みプロテクトフラグレジスタ、42…モードフ
ラグレジスタ、43…エフェクトフラグレジスタ、44
…オーバドライブデータレジスタ、45…トランスポー
ズデータレジスタ、46…テンポデータレジスタ、47
…トーンナンバデータレジスタ、48…ミディチャンネ
ルレジスタ、50…LEDカウンタ、61…LCD常時
表示レジスタ、62…LCD一時表示レジスタ、63…
表示タイマレジスタ、65…テンポカウンタ、66…シ
ーケンスクロックカウンタ、67…バーカウンタ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数値データを入力する数値データ入力手段
    につき、この数値データ入力手段の入力状態をコードの
    タイプを示すコードタイプの入力状態とコードのルート
    を示すコードルートの入力状態とで切り換えるように
    し、 この切り換えに応じて、上記数値データ入力手段により
    入力された数値データをコードタイプデータに変換した
    り、または上記数値データ入力手段により入力された数
    値データをコードルートデータに変換したりするように
    し、しかも、このコードタイプとして入力される数値デ
    ータとこのコードルートとして入力される数値データと
    が少なくとも一部同じであり、 上記変換されたコードタイプデータまたはコードルート
    データを出力するようにしたことを特徴とするコード処
    理装置。
  2. 【請求項2】数値データを入力する数値データ入力手段
    につき、この数値データ入力手段の入力状態をコードの
    タイプを示すコードタイプの入力状態とコードのルート
    を示すコードルートの入力状態とで切り換えるように
    し、 この切り換えに応じて、上記数値データ入力手段により
    入力された数値データをコードタイプデータに変換した
    り、または上記数値データ入力手段により入力された数
    値データをコードルートデータに変換したりするように
    し、しかも、このコードタイプとして入力される数値デ
    ータとこのコードルートとして入力される数値データと
    が少なくとも一部同じであり、 上記変換されたコードタイプデータまたはコードルート
    データを出力するようにしたことを特徴とするコード処
    理方法。
  3. 【請求項3】コードのタイプを示すコードタイプデータ
    とコードのルートを示すコードルートデータとを記憶す
    るコード記憶手段より、演奏の進行に応じてコードタイ
    プデータ及びコードルートデータを読み出すようにし、 この読み出されたコードタイプデータ及びコードルート
    データを表示するようにし、 上記読み出されたコードタイプデータ及びコードルート
    データの次の演奏のコードタイプデータ及びコードルー
    トデータを上記コード記憶手段より、さらに読み出すよ
    うにし、 この読み出されたコードタイプデータ及びコードルート
    データを表示するようにしたことを特徴とするコード処
    理装置。
  4. 【請求項4】上記先のコードタイプデータ及びコードル
    ートデータと、次の演奏のコードタイプデータ及びコー
    ドルートデータとが1乃至数小節以上離れていれば、こ
    の次の演奏のコードタイプデータ及びコードルートデー
    タを表示しない、またはこの次の演奏のコードタイプデ
    ータ及びコードルートデータを読み出さないことを特徴
    とする請求項3記載のコード処理装置。
  5. 【請求項5】上記先のコードタイプデータ及びコードル
    ートデータと、次の演奏のコードタイプデータ及びコー
    ドルートデータとが一致していれば、この次の演奏のコ
    ードタイプデータ及びコードルートデータを表示しない
    ことを特徴とする請求項3または4記載のコード処理装
    置。
  6. 【請求項6】コードのタイプを示すコードタイプデータ
    とコードのルートを示すコードルートデータとを記憶す
    るコード記憶手段より、演奏の進行に応じてコードタイ
    プデータ及びコードルートデータを読み出すようにし、 この読み出されたコードタイプデータ及びコードルート
    データを表示するようにし、 上記読み出されたコードタイプデータ及びコードルート
    データの次の演奏のコードタイプデータ及びコードルー
    トデータを上記コード記憶手段より、さらに読み出すよ
    うにし、 この読み出されたコードタイプデータ及びコードルート
    データを表示するようにしたことを特徴とするコード処
    理方法。
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