JP2001100737A - 音楽情報表示装置及び音楽情報表示方法 - Google Patents

音楽情報表示装置及び音楽情報表示方法

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JP2001100737A
JP2001100737A JP28079599A JP28079599A JP2001100737A JP 2001100737 A JP2001100737 A JP 2001100737A JP 28079599 A JP28079599 A JP 28079599A JP 28079599 A JP28079599 A JP 28079599A JP 2001100737 A JP2001100737 A JP 2001100737A
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musical
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JP28079599A
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Inventor
Sadashi Wakuta
定資 和久田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】楽音の強さに応じて表示情報の数値の値または
記号の種類が切り換えられ、各楽音の強さを容易に知る
ことができる。 【解決手段】演奏ポイントのタッチデータTCに応じた
(図13ステップ61)記号が表示出力される(図13
ステップ62〜70);演奏ポイントのタッチデータT
Cに応じた(図14ステップ71)数値が表示出力され
る(図14ステップ72)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音楽情報表示装置
及び音楽情報表示方法に関し、特に発生される演奏情報
を表示情報として出力するとともに各楽音の強さを表示
情報として出力する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来の演奏情報を表示する装置では、記憶
された楽譜情報が読み出されて表示画面に表示される。
この楽譜は五線と、複数の音符と休符などからなる。ま
た従来の自動演奏装置では単に演奏タイミングを知らせ
るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな楽譜の表示装置では、演奏に係る楽音の強さを知る
ことができなかった。演奏の強さを知ることができなけ
れば、しばしば演奏する曲の感じを崩してしまうことに
なる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、記憶された楽音の強さを表す情報を演
奏の進行に応じて順次読み出して、表示情報として出力
し、当該表示情報は時間経過に応じて切り換えられ、こ
れによって動きを表し、当該楽音の強さに応じて当該出
力する表示情報の動きの大きさまたは速さを切り換える
ようにした。
【0005】また、記憶された楽音の強さを表す情報を
演奏の進行に応じて順次読み出して、表示情報として出
力し、当該表示情報は当該楽音の強さを表す数値情報ま
たは記号情報であり、当該楽音の強さに応じて当該出力
する表示情報の数値の値または記号の種類を切り換える
ようにした。
【0006】さらに、記憶された楽音の強さを表す情報
を演奏の進行に応じて順次読み出し、この読み出された
楽音の強さを表す情報に対応する演奏情報の楽音の表示
情報の大きさ、色または濃度を、または上記表示情報と
して出力される演奏情報の背景の色又は濃度を、当該楽
音の強さに応じて切り換えるようにした。
【0007】これにより、演奏の進行に応じて表示出力
される各楽音の強さを容易に知ることができ、この知っ
た楽音の強さに基づいて演奏を行っていけばよく、曲の
感じを崩さずに演奏することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】1.全体回路 図1は音楽情報表示装置(音楽情報表示装置、演奏情報
表示装置)を内蔵または音楽情報表示方法(音楽情報表
示方法、演奏情報表示方法)を実現するコンピュータ、
電子音響装置または電子楽器の全体回路を示す。キーボ
ード11の各キーは、楽音の発音及び消音を指示するも
ので、キーボードスキャン回路12によってスキャンさ
れ、キーオン、キーオフを示すデータが検出され、コン
トローラ2によってプログラム/データ記憶部4に書き
込まれる。そして、それまでプログラム/データ記憶部
4に記憶されていた各キーのオン、オフの状態を示すデ
ータと比較され、各キーのオンイベント、オフイベント
の判別が、コントローラ2によって行われる。
【0009】このキーボード11の各キーには段差タッ
チスイッチが設けられ、各段差スイッチごとに上記スキ
ャンが行われ、各段差スイッチの先頭のオン/オフごと
にオンイベント/オフイベントの検出が行われる。この
段差スイッチによって楽音の強さを表す情報、つまりタ
ッチの速さと強さを示すタッチ情報、すなわちイニシャ
ルタッチデータとアフタタッチデータまたはベロシティ
データとが発生される。このキーボード11は、ローア
キーボード、アッパーキーボード、ペダルキーボード等
からなっている。なお、キーボード11は、電子弦楽
器、電子吹奏(管)楽器、電子打楽器(パッド等)、コ
ンピュータのキーボード等で代用される。
【0010】パネルスイッチ群13の各スイッチは、ス
イッチスキャン回路14によって、スキャンされる。こ
のスキャンにより、各スイッチのオン、オフを示すデー
タが検出され、コントローラ2によってプログラム/デ
ータ記憶部4に書き込まれる。そして、それまでプログ
ラム/データ記憶部4に記憶されていた各スイッチのオ
ン、オフの状態を示すデータと比較され、各スイッチの
オンイベント、オフイベントの判別が、コントローラ2
によって行われる。
【0011】MIDI(ミュージカルインスツルメント
デジタルインターフェース)回路15は、外部接続され
た電子楽器との間で楽音データの送受を行うためのイン
タフェースである。この楽音データはMIDI(ミュー
ジカルインスツルメントデジタルインタフェース)規格
のもので、この楽音データに基づいた発音も行われる。
このMIDI回路15を介して接続された複数の装置に
わたって本発明が実行されることもある。
【0012】上記キーボード11またはMIDI回路1
5には、自動演奏再生装置も含まれる。これらキーボー
ド11、パネルスイッチ群13及びMIDI回路15か
ら発生された自動演奏情報MPなどの演奏情報(楽音発
生情報)は、楽譜を表示させるための情報及び楽音を発
生させるための情報である。キーボード11の手動演奏
情報は自動演奏情報MPとしてプログラム/データ記憶
部4の演奏メモリ16または情報記憶部7に書き込まれ
記憶される。このMIDI回路15を通じて、他の機器
から自動演奏情報MPなどの演奏情報が送られてきた
り、情報記憶部7またはプログラム/データ記憶部4内
の演奏メモリ16の自動演奏情報MPやその他の演奏情
報が他の機器へ送られたりする。
【0013】上記演奏情報(楽音発生情報)は、音楽的
ファクタ(因子)情報であり、音高(音域)情報(音高
決定因子)、発音時間情報、音像情報、演奏分野情報、
発音数情報、共鳴度情報などである。発音時間情報は楽
音の発音開始からの経過時間を示す。演奏分野情報は、
演奏パート情報、楽音パート情報、楽器パート情報等を
示し、例えばメロディ、伴奏、コード、ベース、リズ
ム、MIDI(ミディ)等に対応したり、または上鍵
盤、下鍵盤、足鍵盤、ソロ鍵盤、MIDI(ミディ)等
に対応している。
【0014】上記音高情報はキーナンバデータKNとし
て取り込まれる。このキーナンバデータKNはオクター
ブデータ(音域データ)と音名データとからなる。演奏
分野情報は、パートナンバデータPNとして取り込ま
れ、このパートナンバデータPNは各演奏エリアを識別
するデータであって、発音操作された楽音がどの演奏エ
リアからのものかによって設定される。
【0015】発音時間情報は、トーンタイムデータTM
として取り込まれ、後述のフローチャートによって求め
られたり、キーオンイベントからのタイムカウントデー
タに基づいたり、またはエンベロープフェーズで代用さ
れる。この発音時間情報は特願平6−219324号明
細書及び図面に発音開始からの経過時間情報として詳し
く示される。
【0016】音像(ステレオ)情報は、音像データSI
として取り込まれ、ステレオ音響の音像の位置が決定さ
れる。この音像データは、上記パネルスイッチ群13ま
たはMIDI回路15から入力されたり、上記自動演奏
情報の中に記憶されていたりする。この音像データSI
は、1つの楽音ごとに付加されていたり、複数の楽音ご
と、下記各音色ごと、上記各演奏分野ごとなど各種音楽
的フェーズごとに付加されている。
【0017】発音数情報(同時発音数データSS)は同
時に発音している楽音の数を示し、例えばアサインメン
トメモリのオン/オフデータが「1」の楽音の数に基づ
き、後述するフローチャートの処理によって求められ
る。
【0018】共鳴度情報(共鳴度データKD)は、同時
に発音している1つの楽音と他の楽音との共鳴度を示
す。この1つの楽音の音高周波数と他の楽音の音高周波
数とが小さい整数数倍比であれば共鳴度情報の値は大き
く、大きい整数数倍比であれば共鳴度情報の値は小さく
なる。この共鳴度情報は、同時に発音している各楽音同
志の音高・周波数の協和度・調和度・協和音関係または
同時に発音している各楽音の共振関係・共振内容も含む
ものである。
【0019】
【0020】さらに、上記パネルスイッチ群13には各
種スイッチが設けられ、この各種スイッチはテンポスイ
ッチ、自動演奏スタートスイッチ、音色タブレット、エ
フェクトスイッチ、リズムスイッチ、ペダル、ホイー
ル、レバー、ダイヤル、ハンドル、タッチスイッチ等で
あって楽器用のものである。このペダルはダンパーペダ
ル、サスティンペダル、ミュートペダル、ソフトペダル
等である。
【0021】この各種スイッチより、楽音制御情報が発
生され、この楽音制御情報は発生された楽音を制御する
情報であって音楽的ファクタ(因子)情報であり、音色
情報(音色決定因子)、タッチ情報(楽音の強さ、発音
指示操作の速さ/強さ)、発音数情報、共鳴度情報、エ
フェクト情報、リズム情報、音像(ステレオ)情報、ク
オンタイズ情報、変調情報、テンポ情報、エンベロープ
情報等である。これら音楽的ファクタ情報も上記演奏情
報(楽音情報)に合体され、上記各種スイッチより入力
されるほか、上記自動演奏情報に合体されたり、上記イ
ンターフェイスで送受される演奏情報に合体される。
【0022】上記音色情報は、鍵盤楽器(ピアノ等)、
管楽器(フルート等)、弦楽器(バイオリン等)、打楽
器(ドラム等)の楽器(発音媒体/発音手段)の種類等
に対応しており、トーンナンバデータTNとして取り込
まれる。上記エンベロープ情報は、エンベロープスピー
ドES、エンベロープレベルEL、エンベロープタイム
ET、エンベロープフェーズEFなどである。
【0023】このような音楽的ファクタ情報は、コント
ローラ2へ送られ、後述の各種信号、データ、パラメー
タの切り換えが行われ、楽音の内容が決定される。上記
演奏情報(楽音発生情報)及び楽音制御情報はコントロ
ーラ2で処理され、各種データが楽音信号発生部5へ送
られ、楽音波形信号MWが発生される。コントローラ2
はCPU、ROM及びRAMなどからなっている。
【0024】プログラム/データ記憶部4(内部記憶媒
体/手段)には、後述する演奏メモリ16が内蔵されて
いる。この演奏メモリ16には上記自動演奏情報MPが
記憶されて読み出され、この自動演奏情報MPは楽音情
報(楽譜情報、音符データ、休符データ)及び上述のタ
ッチ情報つまり楽音の強さを表す情報(タッチデータT
C、ベロシティデータ)などからなっている。この楽音
情報及びタッチ情報は表示情報として後述する表示装置
19に送られて表示される。この場合、この自動演奏情
報の中の楽音情報(楽譜情報、音符データ、休符デー
タ)の表示情報は、タッチ情報に基づいて、色、大き
さ、濃度などが変更される。
【0025】また、このプログラム/データ記憶部4
(内部記憶媒体/手段)には、後述するタッチキャラク
タメモリ17が内蔵されている。このタッチキャラクタ
メモリ17には各種タッチ情報(楽音の強さ)に対応し
たタッチキャラクタ情報が記憶されて読み出され、上記
表示装置19に送られて表示される。
【0026】上記表示装置19、液晶表示装置、CR
T、コンピュータ画面、楽器に設置された表示画面など
である。上記表示装置19は白黒表示またはカラー表示
される。上記楽音情報及びタッチ情報の表示情報は、表
示用の画像データに変換され、画像メモリ18に書き込
まれ、上記表示装置19に表示される。
【0027】プログラム/データ記憶部4(内部記憶媒
体/手段)はROMまたは書き込み可能なRAM、フラ
ッシュメモリまたはEEPROM等の記憶装置からな
り、光ディスクまたは磁気ディスク等の情報記憶部7
(外部記憶媒体/手段)に記憶されるコンピュータのプ
ログラムが書き写され記憶される(インストール/転送
される)。またプログラム/データ記憶部4には外部の
電子楽器またはコンピュータから上記MIDI回路15
または送受信装置を介して送信されるプログラムも記憶
される(インストール/転送される)。このプログラム
の記憶媒体は通信媒体も含む。
【0028】このインストール(転送/複写)は、情報
記憶部7が本楽音生成装置にセットされたとき、または
本楽音生成装置の電源が投入されたとき自動的に実行さ
れ、または操作者による操作によってインストールされ
る。上記プログラムは、コントローラ2が各種処理を行
うための後述するフローチャートに応じたプログラムで
ある。
【0029】
【0030】なお、本装置に予め別のオペレーティング
システム、システムプログラム(OS)、その他のプロ
グラムが記憶され、上記プログラムはこれらのOS、そ
の他のプログラムとともに実行されてもよい。このプロ
グラムは本装置(コンピュータ本体)にインストールさ
れ実行されたときに、別のプログラムとともにまたは単
独で請求項(クレーム)に記載された処理・機能を実行
させることができればよい。
【0031】また、このプログラムの一部又は全部が本
装置以外の1つ以上の別装置に記憶されて実行され、本
装置と別装置との間には通信手段を介して、これから処
理するデータ/既に処理されたデータ/プログラムが送
受され、本装置及び別装置全体として、本発明が実行さ
れてもよい。
【0032】このプログラム/データ記憶部4には、上
述した音楽的ファクタ情報、上述した各種データ及びそ
の他の各種データも記憶される。この各種データには時
分割処理に必要なデータや時分割チャンネルへの割当の
ためデータ等も含まれる。
【0033】楽音信号発生部5では、上記音色情報など
に応じた楽音波形信号MWが繰り返し発生されサウンド
システム6から発音出力される。上記音高情報に応じ
て、この繰り返し発生される楽音波形信号MWの発生速
度は変化される。また上記音色情報などの音楽的ファク
タ情報に応じて、この繰り返し発生される楽音波形信号
MWの波形形状は切り換えられる。この楽音信号発生部
5は時分割処理によって複数の楽音信号が同時に生成さ
れポリフォニックに発音される。発音される楽音は上記
キーボード11による手動演奏の楽音または上記自動演
奏情報から再生された自動演奏の楽音である。この手動
演奏または自動演奏の各楽音はMIDI回路15からも
送られてくる。これら楽音情報はしばしばマスキングさ
れ発音されない。
【0034】タイミング発生部3からは、装置の全回路
の同期を取るためのタイミングコントロール信号が各回
路に出力される。このタイミングコントロール信号は、
各周期のクロック信号のほか、これらのクロック信号を
論理積または論理和した信号、時分割処理のチャンネル
分割時間の周期を持つチャンネルクロック信号CHφ、
このn倍(n=1、2、3、…)の周波数を持つチャン
ネルクロック信号nCHφ、チャンネルナンバデータC
HNo、このn倍(n=1、2、3、…)のインクリメ
ント速度を持つチャンネルナンバデータnCHNo、タ
イムカウントデータTIなどを含む。
【0035】プログラマブルタイマ8は例えばプリセッ
タブルダウンカウンタまたはプログラマブルN進カウン
タであり、所定値がプリセットされ、この所定値が一定
周期でダウンカウントされ、カウント値が「0」になる
とワンパルス信号が出力される。このプリセット値を変
更すると、ワンパルス信号の周期が変更され、タイマ時
間が変更される。このプログラマブルタイマ8はタッチ
キャラクタ上記の動きの速さを変化させるのに使用され
る。このプログラマブルタイマ8のダウンカウントは、
上記タイミング発生部3からの一定周期のクロック信号
φ2に基づいて行われる。
【0036】2.演奏メモリ16の自動演奏情報MP 図2は、上記プログラム/データ記憶部4の演奏メモリ
16に記憶されている上記自動演奏情報MPを示す。こ
の自動演奏情報MPは、読み出されて表示装置19に表
示情報として送られ楽譜として表示されたり、楽音信号
発生部5へ送られて再生されて発音される。この図2の
自動演奏情報MPはメロディパートであるが、この他に
伴奏パート、コードパート、ベースパート、バッキング
パート、アルペジオパート、リズムパート等の他のパー
トのデータも同様の形式で記憶されている。
【0037】この演奏メモリ16には、ディレクトリデ
ータDRおよび再生条件データRCが記憶され、このデ
ータDR、RCの後には複数曲の自動演奏情報MPが記
憶されている。メロディパートの自動演奏情報MPは、
音符データ群と、この音符データ群の間に挿入されるバ
ーマークデータBM、リターンマークデータRT等から
なっている。音符データは、キーナンバデータKN、ゲ
ートタイムデータGT、タッチデータTC、ステップタ
イムデータST等よりなっている。
【0038】キーナンバデータKNは、上述したように
当該楽音(当該音符)の音高、つまり楽音情報を表し、
上記キーボード11の各キーのナンバに対応している。
ゲートタイムデータGTは、キーオンからキーオフまで
の音長時間を示す。ステップタイムデータSTは、曲の
先頭または小節の先頭すなわちバーマークデータBMか
ら当該楽音(当該音符)の発音開始またはコマンド実行
までの時間を示す。
【0039】
【0040】タッチデータTCは、上述したようにキー
オン/オフ(発音操作)の速さまたは強さ、つまり楽音
の強さを示す。このタッチデータTCに応じて、楽音の
音量または/及び周波数成分等の音色の制御が行われ
る。上記バーマークデータBMは、各小節の区切りを示
し、次述するビートデータBEをしばしば含む。上記リ
ターンマークデータRTは、曲の先頭へ戻ることを示
す。
【0041】また、自動演奏情報MPの先頭には、演奏
条件データPCが記憶されている。この演奏条件データ
PCは、ソングネームデータSN、テンポデータTP、
ビートデータBE、トーンナンバデータTN等からなっ
ている。ソングネームデータSNは自動演奏情報MPの
曲名等の識別名を示す。テンポデータTP、ビートデー
タBEはこの自動演奏情報MPによる自動演奏のテン
ポ、拍子(何分の何拍子)を示す。
【0042】上記トーンナンバデータTNは、自動演奏
情報MPによる自動演奏の音色を示す。このトーンナン
バデータTNは、1つの曲の自動演奏情報MPの途中に
記憶されていても良く、この場合には曲の途中で音色が
変化する。また、1つの曲の自動演奏情報MPは、複数
トラックに分けて記憶され、かつ各トラック毎の自動演
奏情報MPの先頭にトーンナンバデータTNが記憶され
ていても良く、この場合には、各トラック毎に音色が異
なる。
【0043】なお、ベースパートの自動演奏情報MPの
場合には、図2中のキーナンバデータKNの代わりに、
ベース音の音高に応じたキーナンバデータKNが記憶さ
れている。また、コードパートの自動演奏情報MPの場
合には、図2中のキーナンバデータKNの代わりに、コ
ードタイプデータCT、コードルートデータCR及びコ
ードデータCPが記憶される。
【0044】3.タッチキャラクタメモリ17のタッチ
キャラクタ情報 図3乃至図7は、上記プログラム/データ記憶部4のタ
ッチキャラクタメモリ17に記憶されている各種タッチ
情報(楽音の強さ)に対応したタッチキャラクタ情報を
示す。図3のタッチキャラクタ情報は指揮者の図形の表
示情報である。図3(1)は大きく振る振り上げ前の状
態、図3(2)は小さく振る振り上げ前の状態、図3
(3)は大きく及び小さく振る振り上げ後の状態を示
す。
【0045】上記タッチデータTCの値が大きいとき
に、図3(1)及び図3(3)のタッチキャラクタ情報
が、時間経過に応じて交互に切り換えて読み出されて上
記表示装置19に送られ、これによって指揮棒を大きく
振る動きが表される。上記タッチデータTCの値が小さ
いときに、図3(2)及び図3(3)のタッチキャラク
タ情報が、時間経過に応じて交互に切り換えて読み出さ
れて上記表示装置19に送られ、これによって指揮棒を
小さく振る動きが表される。これにより、タッチデータ
TCの大きさによって、表示情報であるタッチキャラク
タ情報の動きの大きさが切り換えられる。
【0046】また、上記タッチデータTCの値が大きい
ときに、図3(1)(または図3(2))及び図3
(3)のタッチキャラクタ情報が、時間経過に応じて高
速に交互に切り換えて読み出されて上記表示装置19に
送られ、これによって指揮棒を速く振る動きが表され
る。上記タッチデータTCの値が小さいときには、時間
経過に応じて交互に低速で切り換えて読み出されて上記
表示装置19に送られ、これによって指揮棒を緩やかに
振る動きが表される。これにより、タッチデータTCの
大きさによって、表示情報であるタッチキャラクタ情報
の動きの速さが切り換えられる。
【0047】この指揮者のタッチキャラクタ情報(表示
情報)は、鼻を動かす象などの動物または振り子などの
器物の動きを表す複数状態であってもよい。また、この
動きの大きさまたは速さの切り換えは、タッチデータT
Cの大きさに応じて、2段階ではなく、3段階以上でも
よく、複数段階であればよい。この指揮者のタッチキャ
ラクタ情報(表示情報)は、上記表示装置19の楽譜が
表示されるエリアと別のエリアまたは別の表示装置に表
示される。むろん、表示されている楽譜の中の演奏に係
る音符の上、下または側に表示されたり、重ねてまたは
入れ替えられて表示されてもよい。
【0048】図4のタッチキャラクタ情報は強弱記号の
記号の表示情報である。図4の記号は「fff」「f
f」「f」「mf」「−」「mp」「p」「pp」「p
pp」である。「fff」はフォルテッシッシモ、「f
f」はフォルテッシモ、「f」はフォルテ、「mf」は
メゾフォルテ、「−」は普通の音量(強弱)、「mp」
はメゾピアノ、「−」は普通の大きさ、「p」はピア
ノ、「pp」はピアニッシモ、「ppp」はピアニッシ
ッシモを表す。これらの強弱記号の記号の各タッチキャ
ラクタ情報(表示情報)は、上記自動演奏情報MPの中
のタッチデータTCの値に基づいていずれかが選択さ
れ、表示装置19に送られて表示される。
【0049】
【0050】これ以外にもスフォルツァンド「sf」、
スフォルツァート「sfz」、スフォルツァンドピアノ
「sfp」、フォルテピアノ「fp」、アクセント
「>」、クレッシェンド「cresc.」、デクレッシ
ェンド「decresc.」、ディミニュエンド「di
m.」などのタッチキャラクタ情報の表示情報も記憶さ
れている。これに応じた演奏情報としてのデータは上記
自動演奏情報MPの中にも記憶され、これらのデータが
自動演奏情報MPから読み出されると、対応するタッチ
キャラクタ情報の表示情報がタッチキャラクタメモリ1
7から読み出され、表示装置19に送られて表示され
る。
【0051】この強弱記号の記号のタッチキャラクタ情
報(表示情報)は、大きい象と小さいネズミなどの動物
の図形または大太鼓と小太鼓などの器物の図形であって
もよい。また、この大きさの切り換えは、タッチデータ
TCの大きさに応じて、3段階以上ではなく、2段階で
もよく、複数段階であればよい。
【0052】この強弱記号の記号のタッチキャラクタ情
報(表示情報)は、上記表示装置19の楽譜が表示され
るエリアと別のエリアまたは別の表示装置に表示され
る。むろん、表示されている楽譜の中の演奏に係る音符
の上、下または側に表示されたり、重ねてまたは入れ替
えられて表示されてもよい。
【0053】なお、上記タッチデータTCは数値の値の
タッチキャラクタ情報(表示情報)でも表され、上記表
示装置19に送られて表示される。この数値は、このタ
ッチデータTCの値がそのまま数値の表示情報に変換さ
れ表示装置19に表示される。この数値はタッチデータ
TC(楽音の強さ)の最大値に対するタッチデータTC
(楽音の強さ)の大きさ、つまり「タッチデータTC/
タッチデータの最大値」という形で表示される。例えば
タッチデータの最大値が「127」、タッチデータTC
が「64」「32」「96」であれば、「64/12
7」「32/127」「96/127」で表示され、ま
たは約分されて「4/8」「2/8」「6/8」で表示
される。
【0054】この数値の値のタッチキャラクタ情報(表
示情報)は、上記表示装置19の楽譜が表示されるエリ
アと別のエリアまたは別の表示装置に表示される。むろ
ん、表示されている楽譜の中の演奏に係る音符の上、下
または側に表示されたり、重ねてまたは入れ替えられて
表示されてもよい。
【0055】図5のタッチキャラクタ情報は音符記号の
表示情報である。図5(2)の記号は大きい音符のタッ
チキャラクタ情報であり、図5(3)の記号は小さい音
符のタッチキャラクタ情報である。これらの大きさの異
なる各タッチキャラクタ情報(表示情報)は、上記自動
演奏情報MPの中のタッチデータTCの値に基づいてい
ずれかが選択され、表示装置19に送られて表示され
る。
【0056】この音符記号のタッチキャラクタ情報は、
8分音符のほか、4分音符、2分音符、全音符、…、1
6分音符、32分音符、…、場合によって休符などにつ
いても記憶され読み出されて表示装置19に表示され
る。何れの種類の音符が選択されるかは、上記自動演奏
情報MPの中の音符データの中のゲートタイムデータG
Tに基づいて選択される。
【0057】図5(1)は、上記読み出された自動演奏
情報MPに基づいて表示装置19に楽譜として表示され
る音符の大きさを示す。この楽譜の音符の大きさは図5
(2)の大きい音符より小さく、図5(3)の小さい音
符と同じ大きさである。タッチデータTCの値が普通の
大きさより大きければ、図5(2)の大きい音符のタッ
チキャラクタ情報が選択されて表示され、タッチデータ
TCの値が普通の大きさより小さければ、図5(3)の
小さい音符のタッチキャラクタ情報が選択されて表示さ
れる。
【0058】なお、上記楽譜の音符の大きさは図5
(2)の大きい音符と同じ大きさで、図5(3)の小さ
い音符より大きくてもよい。またはこの楽譜の音符の大
きさは図5(2)の大きい音符より小さく、図5(3)
の小さい音符より大きくてもよい。
【0059】
【0060】さらに、この音符のタッチキャラクタ情報
(表示情報)は、表示されている楽譜の中の演奏に係る
音符に重ねてまたは入れ替えられて表示される。むろ
ん、上記表示装置19の楽譜が表示されるエリアと別の
エリアまたは別の表示装置に表示されてもよい。この大
きさの異なる音符記号のタッチキャラクタ情報(表示情
報)は、大きい象と小さいネズミなどの動物の図形また
は大太鼓と小太鼓などの器物の図形であってもよい。ま
た、この音符の大きさの切り換えは、タッチデータTC
の大きさに応じて、2段階ではなく、3段階以上でもよ
く、複数段階であればよい。
【0061】図6のタッチキャラクタ情報は音符記号の
表示情報である。図6(2)の記号は赤色の音符のタッ
チキャラクタ情報であり、図6(3)の記号は灰色の音
符のタッチキャラクタ情報である。これらの色の異なる
各タッチキャラクタ情報(表示情報)は、上記自動演奏
情報MPの中のタッチデータTCの値に基づいていずれ
かが選択され、表示装置19に送られて表示される。
【0062】この音符記号のタッチキャラクタ情報は、
8分音符のほか、4分音符、2分音符、全音符、…、1
6分音符、32分音符、…、場合によって休符などにつ
いても記憶され読み出されて表示装置19に表示され
る。何れの種類の音符が選択されるかは、上記自動演奏
情報MPの中の音符データの中のゲートタイムデータG
Tに基づいて選択される。
【0063】図6(1)は、上記読み出された自動演奏
情報MPに基づいて表示装置19に楽譜として表示され
る黒色の音符を示す。タッチデータTCの値が普通の大
きさより大きければ、図6(2)の赤色の音符のタッチ
キャラクタ情報が選択されて表示され、タッチデータT
Cの値が普通の大きさより小さければ、図6(3)の灰
色の音符のタッチキャラクタ情報が選択されて表示され
る。
【0064】なお、上記図6(2)の音符の色は黄色、
緑色、青色、黒色、灰色でもよく、図6(3)の音符の
色は黄色、緑色、青色、赤色、黒色でもよく、図6
(1)の楽譜として表示される音符の色は黄色、緑色、
青色、灰色でもよい。ただし、図6(2)の音符の色と
図6(3)の音符の色とは必ず異なり、このうち一方の
音符の色は、図6(1)の楽譜として表示される音符の
色と同じでもよい。
【0065】さらに、この音符のタッチキャラクタ情報
(表示情報)は、表示されている楽譜の中の演奏に係る
音符に重ねてまたは入れ替えられて表示される。むろ
ん、上記表示装置19の楽譜が表示されるエリアと別の
エリアまたは別の表示装置に表示されてもよい。この色
の異なる音符記号のタッチキャラクタ情報(表示情報)
は、色の異なる動物の図形、色の異なる器物の図形また
は上記楽譜の表示される表示画面の色の異なる背景色で
あってもよい。また、この音符の色の切り換えは、タッ
チデータTCの大きさに応じて、2段階ではなく、3段
階以上でもよく、複数段階であればよい。
【0066】図7のタッチキャラクタ情報は音符記号の
表示情報である。図7(2)の記号は濃い黒色の音符の
タッチキャラクタ情報であり、図7(3)の記号は淡い
黒色の音符のタッチキャラクタ情報である。これらの濃
淡の異なる各タッチキャラクタ情報(表示情報)は、上
記自動演奏情報MPの中のタッチデータTCの値に基づ
いていずれかが選択され、表示装置19に送られて表示
される。
【0067】この音符記号のタッチキャラクタ情報は、
8分音符のほか、4分音符、2分音符、全音符、…、1
6分音符、32分音符、…、場合によって休符などにつ
いても記憶され読み出されて表示装置19に表示され
る。何れの種類の音符が選択されるかは、上記自動演奏
情報MPの中の音符データの中のゲートタイムデータG
Tに基づいて選択される。
【0068】図7(1)は、上記読み出された自動演奏
情報MPに基づいて表示装置19に楽譜として表示され
る普通の濃さの黒色の音符を示す。タッチデータTCの
値が普通の大きさより大きければ、図7(2)の濃い音
符のタッチキャラクタ情報が選択されて表示され、タッ
チデータTCの値が普通の大きさより小さければ、図7
(3)の淡い音符のタッチキャラクタ情報が選択されて
表示される。
【0069】
【0070】なお、上記図7(2)の音符は普通の濃
度、淡い濃度でもよく、図7(3)の音符は普通の濃
度、濃い濃度でもよく、図7(1)の楽譜として表示さ
れる音符のは普通の濃度、濃い濃度、淡い濃度でもよ
い。ただし、図7(2)の音符の濃度と図7(3)の音
符の濃度とは必ず異なり、このうち一方の音符の濃度
は、図7(1)の楽譜として表示される音符の濃度と同
じでもよい。
【0071】さらに、この音符のタッチキャラクタ情報
(表示情報)は、表示されている楽譜の中の演奏に係る
音符に重ねてまたは入れ替えられて表示される。むろ
ん、上記表示装置19の楽譜が表示されるエリアと別の
エリアまたは別の表示装置に表示されてもよい。この濃
度の異なる音符記号のタッチキャラクタ情報(表示情
報)は、濃度の異なる動物の図形、濃度の異なる器物の
図形または上記楽譜の表示される表示画面の濃度の異な
る背景色であってもよい。また、この音符の濃度の切り
換えは、タッチデータTCの大きさに応じて、2段階で
はなく、3段階以上でもよく、複数段階であればよい。
【0072】4.表示装置19の表示状態 図8は表示装置19の表示状態を示す。上記プログラム
/データ記憶部4の演奏メモリ16から読み出された自
動演奏情報MPは、表示用の楽譜データに変換されて、
画像メモリ18に書き込まれ、表示装置19の演奏エリ
ア21に表示される。
【0073】この演奏エリア21には、まず4段の五線
とト音記号が画像メモリ18に書き込まれ表示装置19
に表示される。各段の5線は4分割されバー(小節の区
切り)の記号が画像メモリ18に書き込まれ表示装置1
9に表示される。これらの記号はどのような自動演奏情
報MPでも共通であり自動的に行われる。むろん異なっ
ていてもよい。さらに上記ビートデータBEに基づいて
表示用の拍子記号の画像データが作成され表示される。
【0074】そして、各小節つまり各バーマークデータ
BMまたはリターンマークデータRTの間の音符データ
及び休符データが読み出され、表示用の画像データに変
換され、上記五線の中に書き込まれ表示される。上記ゲ
ートタイムデータGTに基づいて、音符または休符の種
類が決定され表示される。このとき上記キーナンバデー
タKNに基づいて、五線の中の表示位置が決定される。
休符画像データの五線の中の表示位置は固定されてい
る。
【0075】上記プログラム/データ記憶部4の演奏メ
モリ16から読み出された自動演奏情報MPの中のタッ
チデータTCによって、タッチキャラクタメモリ17の
中の対応する上記タッチキャラクタ情報が読み出され、
画像メモリ18に書き込まれ、表示装置19のタッチエ
リア22に表示される。このタッチキャラクタ情報によ
って、演奏者は楽音の強さを容易に知ることができる。
【0076】このタッチエリア22は上記演奏エリア2
1の右隣に、異なる表示部分または異なる表示手段によ
って表示される。このタッチエリア22は演奏エリア2
1の中にウインドウとして表示されたり、表示されてい
る楽譜の中の演奏に係る音符の上、下または側に表示さ
れたり、重ねてまたは入れ替えられて表示される。
【0077】上記タッチキャラクタ情報の表示出力は、
全自動演奏の進行タイミングと同時タイミングから早い
タイミングの間で出力されたり、または上記キーボード
11の1つ1つの指示操作(ワンステップ演奏)と同時
タイミングから1つ前のタイミングの間で出力される。
【0078】演奏されている音符または休符の大きさ、
色、濃淡は、他の演奏されていない音符または休符の大
きさ、色、濃淡と異なっていて区別して表示出力され、
演奏の進行に応じて当該区別される音符または休符の表
示情報は順次切り換えられる。
【0079】
【0080】また、演奏されている音符または休符には
矢印、アンダーライン、図形、記号、文字などの区別表
示情報が付加されて表示出力される。これによって他の
演奏されていない音符または休符と区別され、演奏の進
行に応じて、当該区別表示情報が付加される音符又は休
符が順次切り換えられる。
【0081】5.メインルーチン(全体処理) 図9は、コントローラ(CPU)2が実行するメインル
ーチン(全体処理)のフローチャートを示す。この処理
は、電源投入によりスタートする。まず、RAM、ワー
キングメモリ等がクリアされ、各種イニシャライズ処理
が行われる(ステップ02)。次いで、パネルスイッチ
群13の各スイッチ等のオン/オフ、オン/オフイベン
トが検出され、この検出に係るキーの操作に応じた処理
が行われる(ステップ04)。
【0082】そして、キーボード11の各キーのオン/
オフ、オン/オフイベントが検出され、この検出に係る
各キーの手動操作に応じた情報が楽音信号発生部5の中
のアサインメントメモリに書き込まれ、楽音の発音/消
音等の出力が時分割に行われる(ステップ05)。この
場合、タッチデータTCも検出され、この手動タッチに
応じた楽音が出力され発音される。
【0083】次いで、上記MIDI回路15に、他の装
置から受け取られ発生されたキーボード11のキーオン
/オフイベント、音符データ、各スイッチの操作イベン
ト等のデータ/情報があれば、このデータ/情報がRA
M、楽音信号発生部5等に取り込まれて発音/消音等が
行われる(ステップ06)。
【0084】また、RAM等に、他の装置へ発生され送
り出されるキーボード11のキーオン/オフイベント、
音符データ、各スイッチの操作イベント等のデータ/情
報があれば、このデータ/情報がMIDI回路15へ送
り出されて、他の装置で発音/消音等が行われる(ステ
ップ06)。なお、このMIDI回路15へのデータ送
出は一定時間ごとに行われるインタラプト処理で実行さ
れてもよい。
【0085】そして、上述の自動演奏情報MPに応じた
表示装置19への楽譜表示及びタッチキャラクタ情報の
表示が行われ(ステップ08)、上述の自動演奏情報M
Pに応じたワンステップの自動演奏が行われる(ステッ
プ10)。さらに、同じく上述の自動演奏情報MPに応
じた全自動演奏が行われる(ステップ11)。これらの
処理は後に詳しく述べられる。次いで他の処理が行われ
る(ステップ12)。これらステップ04〜12の処理
は、電源オフされるまで繰り返される。
【0086】6.楽譜及びタッチキャラクタの表示(ス
テップ08) 図10は上記ステップ08の楽譜及びタッチキャラクタ
の表示処理のフローチャートを示す。まず、パネルスイ
ッチ群13で選曲され楽譜表示のスイッチがオンされて
いれば(ステップ21)、五線、ト音記号及び16小節
分のバーの画像データが作成され、画像メモリ18に書
き込まれて表示装置19の演奏エリア21に表示される
(ステップ22)。
【0087】プログラム/データ記憶部4の演奏メモリ
16から上記選曲された自動演奏データMPのビートデ
ータBEが読み出され、表示用の拍子記号の画像データ
に変換され画像メモリ18に書き込まれ表示装置19に
表示される(ステップ23)。この拍子記号の画像デー
タは、例えば4/4、3/4、2/4、6/8、8/8
などである。この場合、他にも調記号、移調記号、転調
記号、装飾記号、省略記号などのデータがあれば、これ
も画像データに変換されて画像メモリ18に書き込まれ
表示装置19に表示される。
【0088】次いで、自動演奏情報MPの中の音符デー
タまたは/及び休符データが順次読み出され、表示用の
音符または/及び休符の画像データに変換され、画像メ
モリ18に書き込まれて表示装置19の演奏エリア21
に表示される(ステップ24)。これにより、上記五線
の中に音符または/及び休符が書き込まれ表示される。
このとき上記ゲートタイムデータGTが音符または休符
の種類を決定し、上記キーナンバデータKNが五線の中
の表示位置を決定する。休符の画像データの五線の中の
表示位置は固定されている。以上の音符または/及び休
符の表示処理が16小節分つまり4小節4段分繰り返さ
れる(ステップ25)。
【0089】
【0090】この場合、表示ポインタの表示ポイントが
+16された値に基づいて16小節分の表示が判別され
る(ステップ25)。この表示ポインタは上記プログラ
ム/データ記憶部4に設けられたレジスタである。表示
ポイントは表示装置19の演奏エリア21の先頭に表示
されている小節ナンバを示す。この小節ナンバは上記自
動演奏情報MPの先頭小節から何番目かを示す。
【0091】次いで、演奏ポインタの演奏ポイントが上
記表示ポイント+4(または+8)を越えていれば(ス
テップ26)、上記表示ポイントが+4され(ステップ
27)、上記16小節分の表示処理が繰り返される(ス
テップ24、25)。これにより、全自動演奏またはワ
ンステップ演奏が進行して、演奏ポインタの演奏ポイン
トが表示楽譜の第2段目(または3段目)に入ると、表
示楽譜の第1段目が消去され、表示楽譜の各段が1段ず
つ上にシフトされ、4段目に新たに次の4小節の楽譜が
読み出され表示される。
【0092】上記演奏ポインタは上記プログラム/デー
タ記憶部4に設けられたレジスタである。演奏ポイント
は全自動演奏またはワンステップ演奏が行われている小
節ナンバ(上位)及び音符ナンバ(下位)を示す。この
小節ナンバは上記自動演奏情報MPの先頭小節から何番
目かを示し、音符ナンバは各小節の先頭音符から何番目
かを示す。上記ステップ26では上位の小節ナンバが対
比され、音符ナンバは対比されない。
【0093】演奏ポイントに応じた16小節分の楽譜の
表示処理が終了すると(ステップ26)、演奏ポイント
に応じた音符データの中のタッチデータTCが読み出さ
れ(ステップ28)、このタッチデータTCに応じたタ
ッチキャラクタ情報がキャラクタメモリ17から読み出
され画像メモリ18に書き込まれて表示装置19のタッ
チエリア22または演奏エリア21に表示される(ステ
ップ29)。これにより楽音の強さが表示装置19に表
示され、演奏する楽音の強さを容易に知ることができ
る。
【0094】このステップ29のタッチキャラクタ情報
の表示出力は、後述するように、全自動演奏の進行タイ
ミングと同時タイミングから早いタイミングの間で出力
されたり、または上記キーボード11の1つ1つの指示
操作(ワンステップ演奏)と同時タイミングから1つ前
のタイミングの間で出力される。
【0095】次いで、演奏ポイントに応じた表示されて
いる音符または休符に対して、他の演奏されていない音
符/休符から区別するための表示処理が実行される(ス
テップ30)。この区別表示処理では、演奏されている
音符/休符の種類がゲートタイムデータGTに基づいて
判別され、この音符/休符と同じ種類であって、大き
さ、色、濃淡が異なる画像データが作成され、画像メモ
リ18のこの音符/休符と同じ表示位置に書き込まれ、
表示装置19の演奏エリア21に表示される。そして、
1つ前の区別表示されていた音符/休符が元の音符/休
符の画像データに戻される。
【0096】または、この区別表示処理では、演奏され
ている音符/休符の表示位置がキーナンバデータKNに
基づいて判別され、画像メモリ18のこの表示位置の
上、下または側に、矢印、アンダーライン、図形、記
号、文字などの区別表示情報が書き込まれ、表示装置1
9の演奏エリア21に表示される。そして、1つ前の音
符/休符に付加されていた区別表示情報がクリアされ
る。
【0097】この演奏ポイントは全自動演奏またはワン
ステップ演奏の進行にしたがって、順次インクリメント
されるので、当該演奏の進行に応じて、この区別表示さ
れる音符/休符は順次切り換えられ移動してゆく。こう
して次にまたは今演奏すべき音符/休符を演奏者は容易
に知ることができる。
【0098】このような演奏すべき楽音の強さが表示装
置19に表示されるとともに(ステップ28、29)、
次に演奏すべき楽音も表示装置19に表示されるので
(ステップ30)、演奏者はこの表示に沿って容易に演
奏を行うことができる。そして、表示される楽音の強さ
に応じて演奏者が発音操作を行うと、この手動の発音操
作の速さまたは強さに応じた楽音が発音される(ステッ
プ05)。
【0099】
【0100】7.タッチキャラクタ情報の表示処理(ス
テップ29)(第1実施例) 図11は上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の表
示処理のフローチャートを示す。まず、演奏ポイントに
係る音符データのタッチデータTCが所定値、例えば当
該曲のタッチの平均値より大きければ(ステップ4
1)、図3の(1)の大きい動きのタッチキャラクタ情
報がタッチキャラクタメモリ17から読み出され画像メ
モリ18に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア
22に表示される(ステップ42)。次いで、プログラ
マブルタイマ8に速い動きのための周期の短いタイマデ
ータがストアされる(ステップ43)。
【0101】演奏ポイントに係る音符データのタッチデ
ータTCが上記所定値より小さければ(ステップ4
1)、図3の(2)の小さい動きのタッチキャラクタ情
報がタッチキャラクタメモリ17から読み出され画像メ
モリ18に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア
22に表示される(ステップ44)。次いで、プログラ
マブルタイマ8に緩やかな動きのための周期の長いタイ
マデータがストアされる(ステップ45)。
【0102】これらのステップ41〜46の処理は上記
演奏ポイントが更新されたときのみ実行される。この更
新の有無の判別は以下の様に行われる。後述する全自動
演奏処理またはワンステップ演奏処理で演奏ポイントが
更新されたときにフラグが立てられる。このステップ4
1〜46の処理の前で当該フラグが立っているとき当該
フラグがクリアされて、ステップ41〜46の処理が実
行される。フラグが立っていないとき、ステップ41〜
46の処理は実行されない。これらのフラグの処理は次
述するステップ61〜70、71〜72、81〜83、
91〜93、101〜103の処理の前にも実行され
る。
【0103】図12は一定周期で割り込み実行されるタ
ッチキャラクタ情報の表示処理のフローチャートを示
す。この処理は上記プログラマブルタイマ8からのワン
パルス信号が供給されるたびに実行される。まず、上記
演奏ポイントに係る音符データのタッチデータTCが上
記所定値より大きく(ステップ51)、前回に図3の
(3)の指揮棒振り下げのタッチキャラクタ情報が表示
されていれば(ステップ52)、指揮棒振り上げで大き
い動きの図3の(1)のタッチキャラクタ情報がタッチ
キャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ18に
書き込まれて、表示装置19のタッチエリア22に表示
される(ステップ53)。次いで、プログラマブルタイ
マ8に速い動きのための周期の短いタイマデータがスト
アされる(ステップ54)。
【0104】また、上記演奏ポイントに係る音符データ
のタッチデータTCが上記所定値より大きく(ステップ
51)、前回に図3の(3)の指揮棒振り下げのタッチ
キャラクタ情報が表示されていなければ(ステップ5
2)、指揮棒振り下げで大きい動きの図3の(3)のタ
ッチキャラクタ情報がタッチキャラクタメモリ17から
読み出され画像メモリ18に書き込まれて、表示装置1
9のタッチエリア22に表示される(ステップ55)。
次いで、プログラマブルタイマ8に速い動きのための周
期の短いタイマデータがストアされる(ステップ5
4)。
【0105】さらに、上記演奏ポイントに係る音符デー
タのタッチデータTCが上記所定値より小さく(ステッ
プ51)、前回に図3の(3)の指揮棒振り下げのタッ
チキャラクタ情報が表示されていれば(ステップ5
6)、指揮棒振り上げで小さい動きの図3の(2)のタ
ッチキャラクタ情報がタッチキャラクタメモリ17から
読み出され画像メモリ18に書き込まれて、表示装置1
9のタッチエリア22に表示される(ステップ57)。
次いで、プログラマブルタイマ8に緩やかな動きのため
の周期の短いタイマデータがストアされる(ステップ5
8)。
【0106】また、上記演奏ポイントに係る音符データ
のタッチデータTCが上記所定値より小さく(ステップ
51)、前回に図3の(3)の指揮棒振り下げのタッチ
キャラクタ情報が表示されていなければ(ステップ5
7)、指揮棒振り下げで小さい動きの図3の(3)のタ
ッチキャラクタ情報がタッチキャラクタメモリ17から
読み出され画像メモリ18に書き込まれて、表示装置1
9のタッチエリア22に表示される(ステップ59)。
次いで、プログラマブルタイマ8に緩やかな動きのため
の周期の短いタイマデータがストアされる(ステップ5
8)。
【0107】以上のインタラプト(割り込み)処理が、
上記タイマデータの周期ごとに繰り返され、図3(1)
または(2)と(3)の画像がタイマデータ周期ごとつ
まり時間経過ごとに交互に切り換えられて表示される。
こうして、演奏される楽音の強さが大きければ、表示さ
れる指揮者の画像の動きが大きくかつ速くなり、演奏さ
れる楽音の強さが小さければ、表示される指揮者の画像
の動きが小さくかつ緩やかになる。このように演奏され
る楽音の強さによって、表示情報の動きの大きさまたは
速さが切り換えられる。
【0108】8.タッチキャラクタ情報の表示処理(ス
テップ29)(第2実施例) 図13は上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の表
示処理の第2実施例を示す。上記演奏ポイントに係る音
符データのタッチデータTCが複数の所定値A、B、
C、D、E、F、G、Hと比較される(ステップ6
1)、TC<Aであれば(ステップ61)、「ppp
(ピアニッシッシモ)」のタッチキャラクタ情報がタッ
チキャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ18
に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア22に表
示されたり、または演奏エリア21の演奏音符の上、下
または側に表示される(ステップ62)。
【0109】
【0110】A≦TC<Bであれば(ステップ61)、
「pp(ピアニッシモ)」のタッチキャラクタ情報がタ
ッチキャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ1
8に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア22に
表示されたり、または演奏エリア21の演奏音符の上、
下または側に表示される(ステップ63)。B≦TC<
Cであれば(ステップ61)、「p(ピアノ)」のタッ
チキャラクタ情報がタッチキャラクタメモリ17から読
み出され画像メモリ18に書き込まれて、表示装置19
のタッチエリア22に表示されたり、または演奏エリア
21の演奏音符の上、下または側に表示される(ステッ
プ64)。
【0111】C≦TC<Dであれば(ステップ61)、
「mp(メゾピアノ)」のタッチキャラクタ情報がタッ
チキャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ18
に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア22に表
示されたり、または演奏エリア21の演奏音符の上、下
または側に表示される(ステップ65)。D≦TC<E
であれば(ステップ61)、「−(普通)」のタッチキ
ャラクタ情報がタッチキャラクタメモリ17から読み出
され画像メモリ18に書き込まれて、表示装置19のタ
ッチエリア22に表示されたり、または演奏エリア21
の演奏音符の上、下または側に表示される(ステップ6
6)。
【0112】E≦TC<Fであれば(ステップ61)、
「mf(メゾフォルテ)」のタッチキャラクタ情報がタ
ッチキャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ1
8に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア22に
表示されたり、または演奏エリア21の演奏音符の上、
下または側に表示される(ステップ67)。F≦TC<
Gであれば(ステップ61)、「f(フォルテ)」のタ
ッチキャラクタ情報がタッチキャラクタメモリ17から
読み出され画像メモリ18に書き込まれて、表示装置1
9のタッチエリア22に表示されたり、または演奏エリ
ア21の演奏音符の上、下または側に表示される(ステ
ップ68)。
【0113】G≦TC<Hであれば(ステップ61)、
「ff(フォルテッシモ)」のタッチキャラクタ情報が
タッチキャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ
18に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア22
に表示されたり、または演奏エリア21の演奏音符の
上、下または側に表示される(ステップ69)。H≦T
Cであれば(ステップ61)、「fff(フォルテッシ
ッシモ)」のタッチキャラクタ情報がタッチキャラクタ
メモリ17から読み出され画像メモリ18に書き込まれ
て、表示装置19のタッチエリア22に表示されたり、
または演奏エリア21の演奏音符の上、下または側に表
示される(ステップ70)。
【0114】9.タッチキャラクタ情報の表示処理(ス
テップ29)(第3実施例) 図14は上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の表
示処理の第3実施例を示す。演奏ポイントに係る音符デ
ータのタッチデータTCが数値の画像データに変換され
(ステップ71)、画像メモリ18に書き込まれて、表
示装置19のタッチエリア22に表示されたり、または
演奏エリア21の演奏音符の上、下または側に表示され
る(ステップ72)。この数値は「タッチデータTC/
タッチデータの最大値」の形をとる。
【0115】10.タッチキャラクタ情報の表示処理
(ステップ29)(第4実施例) 図15は上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の表
示処理の第4実施例を示す。演奏ポイントに係る音符デ
ータのタッチデータTCが所定値、例えば当該曲のタッ
チの平均値より大きければ(ステップ81)、図5の
(2)の大きい音符のタッチキャラクタ情報がタッチキ
ャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ18に書
き込まれて、表示装置19のタッチエリア22に表示さ
れたり、または演奏エリア21の演奏音符に代えて表示
される(ステップ82)。この表示される音符の種類は
演奏ポイントに係る音符データのゲートタイムデータG
Tに基づいて決定される。
【0116】演奏ポイントに係る音符データのタッチデ
ータTCが上記所定値より小さければ(ステップ8
1)、図5の(3)の小さい音符のタッチキャラクタ情
報がタッチキャラクタメモリ17から読み出され画像メ
モリ18に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア
22に表示されたり、または演奏エリア21の演奏音符
に代えて表示される(ステップ83)。この表示される
音符の種類は演奏ポイントに係る音符データのゲートタ
イムデータGTに基づいて決定される。
【0117】11.タッチキャラクタ情報の表示処理
(ステップ29)(第5実施例) 図16は上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の表
示処理の第5実施例を示す。演奏ポイントに係る音符デ
ータのタッチデータTCが所定値、例えば当該曲のタッ
チの平均値より大きければ(ステップ91)、図6の
(2)の赤色の音符のタッチキャラクタ情報がタッチキ
ャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ18に書
き込まれて、表示装置19のタッチエリア22に表示さ
れたり、または演奏エリア21の演奏音符に代えて表示
される(ステップ92)。この表示される音符の種類は
演奏ポイントに係る音符データのゲートタイムデータG
Tに基づいて決定される。このステップ92では、表示
装置19の赤色の背景の情報が画像メモリ18に書き込
まれ、背景色が赤色に切り換えられてもよい。
【0118】演奏ポイントに係る音符データのタッチデ
ータTCが上記所定値より小さければ(ステップ9
1)、図6の(3)の灰色の音符のタッチキャラクタ情
報がタッチキャラクタメモリ17から読み出され画像メ
モリ18に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア
22に表示されたり、または演奏エリア21の演奏音符
に代えて表示される(ステップ93)。この表示される
音符の種類は演奏ポイントに係る音符データのゲートタ
イムデータGTに基づいて決定される。このステップ9
3では、表示装置19の灰色の背景の情報が画像メモリ
18に書き込まれ、背景色が灰色に切り換えられてもよ
い。
【0119】
【0120】12.タッチキャラクタ情報の表示処理
(ステップ29)(第6実施例) 図17は上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の表
示処理の第6実施例を示す。演奏ポイントに係る音符デ
ータのタッチデータTCが所定値、例えば当該曲のタッ
チの平均値より大きければ(ステップ101)、図7の
(2)の濃い濃度の音符のタッチキャラクタ情報がタッ
チキャラクタメモリ17から読み出され画像メモリ18
に書き込まれて、表示装置19のタッチエリア22に表
示されたり、または演奏エリア21の演奏音符に代えて
表示される(ステップ102)。この表示される音符の
種類は演奏ポイントに係る音符データのゲートタイムデ
ータGTに基づいて決定される。このステップ102で
は、表示装置19の濃い濃度の背景の情報が画像メモリ
18に書き込まれ、背景が濃い濃度に切り換えられても
よい。
【0121】演奏ポイントに係る音符データのタッチデ
ータTCが上記所定値より小さければ(ステップ10
1)、図7の(3)の淡い濃度の音符のタッチキャラク
タ情報がタッチキャラクタメモリ17から読み出され画
像メモリ18に書き込まれて、表示装置19のタッチエ
リア22に表示されたり、または演奏エリア21の演奏
音符に代えて表示される(ステップ103)。このステ
ップ103では、表示装置19の淡い濃度の背景の情報
が画像メモリ18に書き込まれ、背景が淡い濃度に切り
換えられてもよい。
【0122】これらステップ41〜46、61〜70、
71〜72、81〜83、91〜93、101〜103
のタッチキャラクタ情報の各表示処理は、いずれか2つ
以上が並行して実行されたり、所定のスイッチ操作によ
っていずれか1つ以上の処理が選択されて実行される。
【0123】13.全自動演奏処理(ステップ11) 図18は上記ステップ11の全自動演奏処理のフローチ
ャートを示す。まず、パネルスイッチ群13で全自動演
奏のスイッチがオンされていれば(ステップ111)、
読み出しアドレスデータに応じた自動演奏情報MPの音
符データまたはバーマークデータBMなどが読み出され
(ステップ112)、演奏タイムカウンタのタイムカウ
ントデータTMが再生レジスタにストアされている自動
演奏情報MPのステップタイムデータSTに達している
か否かが判定される(ステップ113)。この演奏タイ
ムカウンタ及び再生レジスタはプログラム/データ記憶
部4に設けられている。
【0124】達していれば、再生レジスタ内のデータ等
の内容が判定される(ステップ114)。キーナンバデ
ータKN及びステップタイムデータST等の音符データ
であれば、この音符データは、楽音信号発生部5のアサ
インメントメモリへ送られて発音されるとともに、MI
DI回路15を介して出力される(ステップ116)。
この場合、マスキングモードであれば(ステップ11
5)、このステップ116の発音処理は行われず、自動
演奏情報MPの読み出しだけが続けられる。
【0125】また、上記ステップ114において、バー
マークデータBMが判定されれば、演奏ポインタの演奏
ポイントの小節ナンバ部分が+1され(ステップ12
0)、このバーマークデータBMに含まれるビートデー
タBEがビートレジスタに書き込まれ(ステップ12
1)、モードフラグレジスタのバー待機モードフラグが
“1”にセットされる(ステップ122)。このビート
レジスタ及びモードフラグレジスタはプログラム/デー
タ記憶部4に設けられている。
【0126】さらに、上記ステップ114において、エ
ンドマークデータEDが判定されれば、モードフラグレ
ジスタの全自動モードがクリアされる(ステップ12
3)。こうして、自動演奏が停止される。上記ステップ
113において、その他のデータが判定されれば、この
その他のデータに応じた自動演奏処理が実行される(ス
テップ124)。また、場合によって自動演奏情報MP
のトーンナンバデータTNもアサインメントメモリへ送
られる。これにより、自動演奏情報MPに応じた発音/
マスキング/消音が行われ、全自動演奏が実行される。
【0127】次いで、自動演奏情報MPの読み出しアド
レスデータがインクリメントされ(ステップ117)、
上記演奏ポインタの演奏ポイントの音符ナンバ部分が+
1される(ステップ118)、次の音符データが読み出
され(ステップ112)、上記再生レジスタに書き込ま
れる。この演奏ポイントはこの読み出しアドレスデータ
で代用されてもよい。
【0128】なお、上記演奏ポイントの音符ナンバ部分
は、次に演奏すべき音符のナンバを示している。しか
し、初期値を…”−2””−1””0””1””2”…
などに変更することによって、いま演奏中の音符のナン
バ、1つ先に演奏すべき音符のナンバ、2つ先に演奏す
べき音符のナンバに設定されてもよい。これにより、上
記タッチキャラクタ情報の表示出力のタイミングが変更
される。いずれにせよ、計時に応じた自動演奏の進行タ
イミングより若干早いタイミングで上記タッチキャラク
タ情報が表示出力される。
【0129】
【0130】図19は、全自動サイクルインタラプト処
理のフローチャートを示す。この処理は、タイミング発
生部3からの一定周期のクロック信号φ1がハイレベル
になるごとにコントローラ(CPU)2によって実行さ
れる。まずモードフラグレジスタの記憶内容に基づい
て、全自動モードが設定されていることが判定されれば
(ステップ130)、上記演奏タイムカウンタのタイム
カウントデータTMがインクリメント(+1)される
(ステップ131)。
【0131】こうして計時に応じて自動演奏が進む。な
お、上記クロック信号φ1の周期(発信周期または分周
周期)は、パネルスイッチ群13のテンポスイッチによ
って変更され、これにより全自動演奏の進行速度が変更
される。つまり、全自動演奏の進行は設定テンポに応じ
た計時に応じて進行される。
【0132】このタイムカウントデータTMの値が、ビ
ートレジスタのビートデータTBに一致すれば(ステッ
プ132)、タイムカウントデータTMがクリアされ
(ステップ133)、上記モードフラグレジスタのバー
待機モードフラグデータがクリアされる(ステップ13
4)。これにより、1小節分の待機が完了する。
【0133】このような全自動演奏に応じて演奏ポイン
トがインクリメントされていくので(ステップ118、
120)、全自動演奏の進行に応じて演奏すべき楽音の
強さが表示装置19に表示されるとともに(ステップ2
8、29)、次に演奏すべき楽音も表示装置19に表示
されるので(ステップ30)、演奏者はこの表示に沿っ
て容易に演奏を行うことができる。そして、表示される
楽音の強さに応じて演奏者が発音操作を行うと、この手
動の発音操作の速さまたは強さに応じた楽音が発音され
る(ステップ05)。
【0134】なお上記ステップ116では発音は行われ
ず、キーボード11の各キーに対応して設けられたLE
Dなどの表示手段がキーナンバデータKNに基づいて点
灯されてもよい。この場合ゲートタイムデータGTに応
じた時間の間、表示手段は点灯され、この全自動演奏の
進行に応じて表示される表示手段が順次切り換えられ、
視覚的な全自動演奏が行われる。これに対して、演奏者
は表示されたキーを操作すると、このキーに応じた楽音
信号が楽音信号発生部5から発生され発音される。この
場合でも、表示される楽音の強さに応じて演奏者が発音
操作を行い、この手動の発音操作の速さまたは強さに応
じた楽音が発音される(ステップ05)。
【0135】14.ワンステップ自動演奏(ステップ1
0) 図20は上記ステップ10のワンステップ自動演奏処理
のフローチャートを示す。まず、オンキーフラグが
“1”にセットされていれば(ステップ141)、当該
キー操作の速さまたは強さつまりワンステップ自動演奏
におけるタッチデータTCがキーボードスキャン回路1
2で検出され取り込まれる(ステップ155)。タッチ
データTCは上記ステップ05のキー処理で検出され記
憶されている。
【0136】そして、ステップカウンタのステップカウ
ントデータSCが再生レジスタの各ステップタイムデー
タSTに一致または越えるまでインクリメントされる
(ステップ142、143、144)。このオンキーフ
ラグは上記ステップ05でキーボード11のいずれかの
キーのキーオンイベントがあったときにセットされ、上
記モードフラグレジスタの中に記憶される。このステッ
プカウンタはプログラム/データ記憶部4に設けられて
いる。
【0137】一致すれば(ステップ142)、上記オン
キーフラグが“0”にクリアされ(ステップ145)、
一致したステップタイムデータSTが音符データのもの
であれば(ステップ146)、演奏ポインタの演奏ポイ
ントの音符ナンバ部分が+1され(ステップ147)、
この音符データがトーンナンバデータTN等とともに楽
音信号発生部5へ送られ発音されるとともに、MIDI
回路15を介して出力される(ステップ148)。
【0138】このとき、上記ステップ155で検出され
たワンステップ自動演奏のタッチデータTCが楽音信号
発生部5へ送られ、音高及び音長のみが自動演奏情報M
Pに基づき、タッチのみが手動演奏に基づいて楽音信号
が生成される発音される。
【0139】
【0140】そして、再生レジスタのこの音符データが
クリアされて除外され、次の音符データ等が1つまたは
複数読み出されて再生レジスタにストアされる(ステッ
プ149)。この後、再びステップカウントデータSC
がこの新たな音符データのステップタイムデータSTの
値以上であれば、同様にこの音符データが発音出力され
る(ステップ145、146、147、148)。こう
して、ステップタイムSTが同じまたはほぼ同じ音符デ
ータが同時に時分割に並行して発音される。
【0141】次いで、ステップカウントデータSCの値
以下のステップデータSTが発見されなくなると(ステ
ップ149、142)、ステップカウントデータSCが
インクリメントされ(ステップ143)、オンキーが上
記ステップ145でクリアされているので、ルーチンが
リターンされる。
【0142】また、上記ステップ149では、次の音符
データ等が読み出され、この音符データのステップデー
タSTと同じ値のステップデータSTをもつ音符データ
等がいっしょに読み出され、再生レジスタにストアされ
てもよい。これにより、再生レジスタには、ステップデ
ータSTが同じ音符データ等のみが記憶される。さら
に、上記ステップ142では、複数の音符データのステ
ップタイムデータSTがステップカウントデータSCと
比較されてもよい。
【0143】こうして、キーボード1の1つ1つのキー
オン(指示操作)ごとにワステップずつ自動演奏が行わ
れる。この後は、キーオンがないと、オンキーフラグが
セットされないので、次のキーオンがあるまで自動演奏
は待機される(ステップ141)。このように、キーオ
ンがあるごとにステップカウントデータSCが高速でイ
ンクリメントされ、一致したステップタイムデータST
の音符データが発音され、次のキーオンまで自動演奏が
待機される。こうして、ステップタイムデータSTを有
する演奏情報MPによっても、発音操作ごとにワンステ
ップずつ自動演奏が行われる。
【0144】また、上記一致したステップタイムデータ
STがバーマークデータBMであれば(ステップ15
0)、演奏ポインタの演奏ポイントの小節ナンバ部分が
+1され(ステップ151)、ステップカウンタのステ
ップカウントデータSCの値が、このバーマークデータ
BMのステップタイムデータSTの値とされ(ステップ
152)、再生レジスタ43のこのバーマークデータB
Mがクリアされて除外され次の音符データ等が再生レジ
スタ43にストアされる(ステップ149)。こうして
ワンステップ自動演奏が次の小節の先頭まで進められ
る。
【0145】また上記一致したステップタイムデータS
Tが、その他のトーンナンバデータTN等であれば(ス
テップ150)、このデータがプログラム/データ記憶
部4にストアされ(ステップ153)、音色、テンポ、
調等が変更される。なお、ワンステップ自動演奏される
自動演奏情報MPの各ステップデータSTが各小節の先
頭すなわちバーマークデータBMからの時間を示すデー
タであれば、上記ステップ152では、ステップカウン
タのステップカウントデータSCはクリアされる。
【0146】また、上記ステップ145のオンキーフラ
グのクリアは、ステップ148の発音処理の後で行われ
てもよい。これにより、オンキーによってバーマークデ
ータBM、トーンナンバデータTN等が実行されるのみ
ならず、さらに次の音符データもいっしょに実行発音さ
れる。さらに、上記ステップ149、148等では、読
出アドレスデータで指定されている自動演奏情報MPが
直接読み出され、再生レジスタは省略されてもよい。
【0147】こうして、ワンステップ自動演奏とともに
(ステップ148)、手動演奏(ステップ05)、全自
動演奏(ステップ116)も可能となり、これら3つの
演奏のうちの2つ以上の演奏の合奏が可能となる。これ
により、例えば、リズムが全自動演奏され、伴奏(コー
ド、ベース等)が下鍵盤または足鍵盤でワンステップ自
動演奏され、メロディが上鍵盤で手動演奏されることが
できる。そして、このような各演奏においても楽音の強
さが表示出力される。
【0148】このようなワンステップ自動演奏に応じて
演奏ポイントがインクリメントされていくので(ステッ
プ147、151)、ワンステップ自動演奏の進行に応
じて演奏すべき楽音の強さが表示装置19に表示される
とともに(ステップ28、29)、次に演奏すべき楽音
も表示装置19に表示されるので(ステップ30)、演
奏者はこの表示に沿って容易に演奏を行うことができ
る。そして、表示される楽音の強さに応じて演奏者が発
音操作を行うと、この手動の発音操作の速さまたは強さ
に応じた楽音が発音される(ステップ155、14
8)。
【0149】
【0150】なお、上記演奏ポイントの音符ナンバ部分
は、次に演奏すべき音符のナンバを示している。しか
し、初期値を…”−2””−1””0””1””2”…
などに変更することによって、いま演奏中の音符のナン
バ、1つ先に演奏すべき音符のナンバ、2つ先に演奏す
べき音符のナンバに設定されてもよい。これにより、上
記タッチキャラクタ情報の表示出力のタイミングが変更
される。いずれにせよ、キーボード11の1つ1つの指
示操作と同時タイミングから1つ前または2つ以上前の
タイミングの間で上記タッチキャラクタ情報が表示出力
される。
【0151】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、上記演奏ポイントは上位の小節ナンバと下位の音符
ナンバとから成るほか、上記ステップカウントデータS
Cで代用可能である。このステップカウントデータSC
は音楽的時間を示し上位の小節数と下位の拍数からな
る。この音楽的時間は実際の時間とは異なり、拍数に対
応したものであり、演奏テンポに応じて変化する。
【0152】また、上記ステップタイムデータSTは、
小節の先頭からの音楽的時間(拍数)ではなく、直前の
音符データの演奏タイミングの先頭または末尾からの音
楽的時間(拍数)を示してもよい。さらに、図2の各音
符データは演奏タイミングに応じた番地に記憶されても
よい。この場合、各番地は曲の先頭からの演奏拍数(音
楽的時間、1/16拍、1/8拍、1/4拍、1/2
拍、1拍)ごとに対応する。
【0153】さらに、上記表示されるタッチキャラクタ
情報の一部の大きさ、色、濃度が変化してもよい。これ
により、タッチキャラクタ情報の形状、模様も変化する
ことになる。例えばタッチエリア22または演奏エリア
21に表示される音符のたまの大きさ、色、濃度のみが
変更されたり、ぼうの大きさ、色、濃度のみが変更され
たり、はたの大きさ、色、濃度のみが変更される。
【0154】また、上記図18のステップ143のステ
ップカウントデータSCのインクリメントは、+4、+
8、+16等ずつインクリメントされもよい。これによ
り、処理がより速くなる。さらに、ワンステップ自動演
奏は、キーボード11のキーのほか、パネルスイッチ群
13に設けられたキー、スイッチ、ペダル、レバー等の
操作ごとに行われてもよい。また、上記ステップ143
では、再生レジスタにストアされている各音符データま
たは自動演奏情報MPの次に発音すべき各音符データの
ステップタイムデータSTのうち最も値が小さいものが
サーチされ、このサーチされたステップタイムデータS
Tの値がステップカウンタにストアされてもよい。これ
により、同じように演奏順で次に発音すべき音符データ
がサーチされる。
【0155】さらに、キーオフごとにワンステップ自動
演奏が実行されてもよい。この場合、オンキーフラグの
設定が、キーオフイベントが検出されたときに実行され
る。さらに、上記図18のワンステップの自動演奏処理
は、一定周期のクロック信号がハイレベルになるごとに
実行されてもよい。この場合、ステップ144は省略さ
れ、ステップ143の後と、ルーチンがリターンされ
る。これにより、1拍ごとまたは1/n(n=2,3,
4…)拍ごとのタイミングがキーオンでとられることに
なる。
【0156】本発明の実施の態様は以下の通りである。
[A]複数の楽音についての演奏情報と、この演奏情
報の中の各楽音の強さを表す情報を記憶する手段と、
この記憶された演奏情報の各楽音を読み出して表示情報
として出力する手段と、 上記記憶された楽音の強さを
表す情報を演奏の進行に応じて順次読み出して、表示情
報として出力する手段であって、当該表示情報は時間経
過に応じて切り換えられ、これによって動きを表し、当
該楽音の強さに応じて当該出力する表示情報の動きの大
きさまたは速さを切り換えることを特徴とする音楽情報
表示装置。
【0157】[B]複数の楽音についての演奏情報と、
この演奏情報の中の各楽音の強さを表す情報を記憶する
手段に対して、 この記憶された演奏情報の各楽音を読
み出しさせて表示情報として出力させ、 上記記憶され
た楽音の強さを表す情報を演奏の進行に応じて順次読み
出しさせて、表示情報として出力させることであって、
当該表示情報は時間経過に応じて切り換えられ、これに
よって動きを表し、当該楽音の強さに応じて当該出力す
る表示情報の動きの大きさまたは速さを切り換えさせる
ことを特徴とする音楽情報表示方法。
【0158】[C]複数の楽音についての演奏情報と、
この演奏情報の中の各楽音の強さを表す情報を記憶する
手段と、 この記憶された演奏情報の各楽音を読み出し
て表示情報として出力する手段と、 上記記憶された楽
音の強さを表す情報を演奏の進行に応じて順次読み出し
て、表示情報として出力する手段であって、当該表示情
報は当該楽音の強さを表す数値情報または記号情報であ
り、当該楽音の強さに応じて当該出力する表示情報の数
値の値または記号の種類を切り換えることを特徴とする
音楽情報表示装置。
【0159】
【0160】[D] 複数の楽音についての演奏情報
と、この演奏情報の中の各楽音の強さを表す情報を記憶
する手段に対して、 この記憶された演奏情報の各楽音
を読み出して表示情報として出力させ、 上記記憶され
た楽音の強さを表す情報を演奏の進行に応じて順次読み
出しさせて、表示情報として出力させることであって、
当該表示情報は当該楽音の強さを表す数値情報または記
号情報であり、当該楽音の強さに応じて当該出力する表
示情報の数値の値または記号の種類を切り換えさせるこ
とを特徴とする音楽情報表示方法。
【0161】[E] 複数の楽音についての演奏情報
と、この演奏情報の中の各楽音の強さを表す情報を記憶
する手段と、 この記憶された演奏情報の各楽音を読み
出して表示情報として出力する手段と、 上記記憶され
た楽音の強さを表す情報を演奏の進行に応じて順次読み
出し、この読み出された楽音の強さを表す情報に対応す
る上記演奏情報の楽音の表示情報の大きさ、色または濃
度を、または上記表示情報として出力される演奏情報の
背景の色又は濃度を、当該楽音の強さに応じて切り換え
る手段とを備えたことを特徴とする音楽情報表示装置。
【0162】[F] 複数の楽音についての演奏情報
と、この演奏情報の中の各楽音の強さを表す情報を記憶
する手段に対して、 この記憶された演奏情報の各楽音
を読み出しさせて表示情報として出力させ、 上記記憶
された楽音の強さを表す情報を演奏の進行に応じて順次
読み出しさせ、この読み出された楽音の強さを表す情報
に対応する上記演奏情報の楽音の表示情報の大きさ、色
または濃度を、または上記表示情報として出力される演
奏情報の背景の色又は濃度を、当該楽音の強さに応じて
切り換えさせることを特徴とする音楽情報表示方法。
【0163】[G] 上記表示情報は表示手段に送られ
て表示され、 上記演奏情報の楽音の表示情報と、上記
楽音の強さを表す表示情報は、異なる表示手段または異
なる表示部分に表示出力され、 または、上記楽音の強
さを表す表示情報は、対応する上記演奏情報の楽音の表
示情報に対応して表示出力され、 この表示出力される
楽音の情報及び楽音の強さを表す情報に基づいて、手動
によって複数の発音指示手段が操作され、この操作によ
って楽音が発音出力され、 演奏されている楽音の表示
情報は、他の楽音の表示情報と区別して表示出力され、
演奏の進行に応じて、当該区別される楽音の表示情報は
順次切り換えられ、この区別は大きさ、色、濃淡であ
り、 または、演奏されている楽音の表示情報には区別
表示情報が付加されて表示出力され、これによって他の
楽音の表示情報と区別され、演奏の進行に応じて、当該
区別表示情報が付加される楽音が順次切り換えられ、区
別表示情報は矢印、アンダーライン、図形、記号、文字
であり、 楽音の強さを表す表示情報は、対応する演奏
されている楽音のもののみが表示出力され、当該楽音の
強さを表す表示情報は、演奏されている楽音の表示情報
に対応して表示され、当該表示出力される楽音の強さを
表す表示情報は演奏の進行に応じて順次切り換えられ、
上記演奏の進行は、設定テンポに応じた計時手段の計
時に応じて進行され、 または、発音指示手段の1つ1
つの指示操作ごとに上記演奏情報の各楽音が1つ1つ読
み出され、 この発音指示手段の1つ1つの指示操作の
速さまたは強さが検出され、この読み出される各楽音の
音色がこの検出結果に応じて変更され、 上記楽音の強
さの表示情報は、上記計時に応じた演奏の進行タイミン
グと同時タイミングから早いタイミングの間で出力さ
れ、または上記発音指示手段の1つ1つの指示操作と同
時タイミングから1つ前のタイミングの間で出力され、
上記読み出される演奏情報の各楽音は、発音情報とし
て出力または発音されずマスキングされ、 上記記憶さ
れた演奏情報の各楽音は演奏の進行に応じて順次読み出
して表示情報として出力され、この読み出され出力され
る演奏情報の各楽音の表示情報によって、各発音指示手
段に対応して設けられたそれぞれ表示手段が表示され、
この表示は演奏の進行に応じて切り換えられ、 上記演
奏情報の楽音の表示情報は、音符または休符の表示情報
であり、 上記楽音の強さを表す情報は、タッチデー
タ、ベロシティデータであり、発音指示の速さまたは強
さであり、フォルテッシモ、フォルテ、メゾフォルテ、
ピアノ、メゾピアノ、ピアニッシモに対応していること
を特徴とする請求項A、CまたはE記載の音楽情報表示
装置。
【0164】[a]発音される楽音の内容を示す内容デ
ータと、この楽音が発音されるタイミングを示すタイミ
ングデータとからなる複数の演奏情報を発生する演奏情
報発生手段と、 楽音の発音または演奏の操作または指
示を行う発音操作手段と、この発音操作手段の発音操作
に応じて、上記演奏情報発生手段から発生された演奏情
報のうち、まだ発音または演奏されていない演奏情報の
タイミングデータに基づいて、発音タイミングの早い少
なくとも1つの演奏情報を検出するタイミング検出手段
と、 このタイミング検出手段で検出された演奏情報を
演奏のために出力する演奏出力手段と、この演奏出力手
段で出力された演奏情報を、上記発音または演奏されて
いない演奏情報から除外する演奏制御手段とを備えたこ
とを特徴とする自動演奏装置。
【0165】[b]発音される楽音の内容を示す内容デ
ータと、この楽音が発音されるタイミングを示すタイミ
ングデータとからなる複数の演奏情報を発生する演奏情
報発生手段と、 楽音の発音または演奏の操作または指
示を行う発音操作手段と、この発音操作手段の発音操作
に応じて、上記演奏情報発生手段から発生された演奏情
報を演奏のために出力する演奏出力手段と、 上記タイ
ミングデータに基づいて、この演奏出力手段で出力され
た演奏情報の次に発音すべき、少なくとも1つの演奏情
報であって、上記タイミングデータがほぼ同じものを上
記演奏情報発生手段より発生させる演奏制御手段とを備
えたことを特徴とする自動演奏装置。
【0166】[c]上記演奏情報発生手段は、発音され
る楽音の内容を示す内容データと、曲の先頭または小節
から発音タイミングまでの時間を示すステップタイムデ
ータとからなる複数の演奏情報を記憶する演奏情報記憶
手段と、この演奏情報記憶手段より演奏情報を読み出す
演奏情報読み出し手段とよりなり、 上記発音操作手段
は、楽音の発音または演奏の操作または指示を行う演奏
指示手段であり、 上記自動演奏装置は、この演奏指示
手段の演奏指示を検出する演奏指示検出手段と、 この
演奏指示検出手段によって検出された演奏指示を記憶す
る演奏指示記憶手段とをさらに備え、 上記演奏出力手
段は、上記タイミング検出手段で検出された演奏情報に
応じた発音または演奏を行い、 上記自動演奏手段は、
上記演奏出力手段の発音または演奏に応じて、上記演奏
指示記憶手段の演奏指示の記憶を消去する演奏指示消去
手段をさらに備えていることを特徴とする請求項aまた
はb記載の自動演奏装置。
【0167】[d]上記タイミング検出手段は、上記演
奏指示記憶手段の記憶または上記演奏指示手段の検出に
応じて、上記演奏情報記憶読み出し手段によって記憶読
み出しされた複数の演奏情報のうち、ステップタイムデ
ータが最も小さい少なくとも1つの演奏情報を検出する
ことを特徴とする請求項a記載の自動演奏装置。
【0168】[e]上記自動演奏装置は、楽音の発音ま
たは演奏の操作または指示を行う別の発音操作手段と、
この発音操作手段の発音操作に応じた手動の演奏情報を
演奏のために出力する別の演奏出力手段とをさらに備え
ていることを特徴とする請求項aまたはb記載の自動演
奏装置。
【0169】
【0170】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、記憶さ
れた楽音の強さを表す情報を演奏の進行に応じて順次読
み出して、表示情報として出力し、当該表示情報は時間
経過に応じて切り換えられ、これによって動きを表し、
当該楽音の強さに応じて当該出力する表示情報の動きの
大きさまたは速さを切り換えるようにした。
【0171】また、本発明は、記憶された楽音の強さを
表す情報を演奏の進行に応じて順次読み出して、表示情
報として出力し、当該表示情報は当該楽音の強さを表す
数値情報または記号情報であり、当該楽音の強さに応じ
て当該出力する表示情報の数値の値または記号の種類を
切り換えるようにした。
【0172】さらに、本発明は、記憶された楽音の強さ
を表す情報を演奏の進行に応じて順次読み出し、この読
み出された楽音の強さを表す情報に対応する演奏情報の
楽音の表示情報の大きさ、色または濃度を、または上記
表示情報として出力される演奏情報の背景の色又は濃度
を、当該楽音の強さに応じて切り換えるようにした。
【0173】したがって、演奏の進行に応じて表示出力
される各楽音の強さを容易に知ることができ、この知っ
た楽音の強さに基づいて演奏を行っていけばよく、曲の
感じを崩さずに演奏することができるなどの効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】音楽情報表示装置(音楽情報表示装置、演奏情
報表示装置)を内蔵または音楽情報表示方法(音楽情報
表示方法、演奏情報表示方法)を実現するコンピュー
タ、電子音響装置または電子楽器の全体回路を示す。
【図2】プログラム/データ記憶部4の演奏メモリ16
に記憶されている上記自動演奏情報MPを示す。
【図3】プログラム/データ記憶部4のタッチキャラク
タメモリ17に記憶されているタッチキャラクタ情報で
あって、楽音の強さに対応して動きの大きさの変わるタ
ッチキャラクタ情報を示す。
【図4】プログラム/データ記憶部4のタッチキャラク
タメモリ17に記憶されているタッチキャラクタ情報で
あって、楽音の強さに対応して記号の変わるタッチキャ
ラクタ情報を示す。
【図5】プログラム/データ記憶部4のタッチキャラク
タメモリ17に記憶されているタッチキャラクタ情報で
あって、楽音の強さに対応して大きさの変わるタッチキ
ャラクタ情報を示す。
【図6】プログラム/データ記憶部4のタッチキャラク
タメモリ17に記憶されているタッチキャラクタ情報で
あって、楽音の強さに対応して色の変わるタッチキャラ
クタ情報を示す。
【図7】プログラム/データ記憶部4のタッチキャラク
タメモリ17に記憶されているタッチキャラクタ情報で
あって、楽音の強さに対応して濃度の変わるタッチキャ
ラクタ情報を示す。
【図8】表示装置19の演奏エリア21及びタッチエリ
ア22を示す。
【図9】メインルーチン(全体処理)のフローチャート
を示す。
【図10】上記ステップ08の楽譜及びタッチキャラク
タ上記の表示処理のフローチャートを示す。
【図11】上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の
表示処理の第1実施例のフローチャートを示す。
【図12】一定周期で割り込み実行されるタッチキャラ
クタ情報の表示処理のフローチャートを示す。
【図13】上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の
表示処理の第2実施例のフローチャートを示す。
【図14】上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の
表示処理の第3実施例のフローチャートを示す。
【図15】上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の
表示処理の第4実施例のフローチャートを示す。
【図16】上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の
表示処理の第5実施例のフローチャートを示す。
【図17】上記ステップ29のタッチキャラクタ情報の
表示処理の第6実施例のフローチャートを示す。
【図18】上記ステップ11の全自動演奏処理のフロー
チャートを示す。
【図19】全自動サイクルインタラプト処理のフローチ
ャートを示す。
【図20】上記ステップ11の全自動演奏処理のフロー
チャートを示す。
【符号の説明】
2…コントローラ(CPU)、3…タイミング発生部、
4…プログラム/データ記憶部、5…楽音信号発生部、
6…サウンドシステム、7…情報記憶部、8…プログラ
マブルタイマ、11…キーボード、12…キーボードス
キャン回路、13…パネルスイッチ群、14…スイッチ
スキャン回路、15…MIDI回路、16…演奏メモ
リ、17…タッチキャラクタメモリ、18…画像メモ
リ、19…表示装置、21…演奏エリア、22…タッチ
エリア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C082 AA05 AA21 AA22 AA31 BA02 BA12 BA27 BA34 BB15 BB42 CA76 CA82 CB05 DA42 DA53 DA87 MM05 MM08 5D082 AA03 AA24 DD06 5D378 DD02 DD03 DD13 DE06 MM04 MM35 MM72 QQ01 SF11 TT02 TT09 TT18 TT23 TT24 TT32 TT35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の楽音についての演奏情報と、この
    演奏情報の中の各楽音の強さを表す情報を記憶する手段
    と、 この記憶された演奏情報の各楽音を読み出して表示情報
    として出力する手段と、 上記記憶された楽音の強さを表す情報を演奏の進行に応
    じて順次読み出して、表示情報として出力する手段であ
    って、当該表示情報は当該楽音の強さを表す数値情報ま
    たは記号情報であり、当該楽音の強さに応じて当該出力
    する表示情報の数値の値または記号の種類を切り換える
    ことを特徴とする音楽情報表示装置。
  2. 【請求項2】 複数の楽音についての演奏情報と、この
    演奏情報の中の各楽音の強さを表す情報を記憶する手段
    に対して、 この記憶された演奏情報の各楽音を読み出して表示情報
    として出力させ、 上記記憶された楽音の強さを表す情報を演奏の進行に応
    じて順次読み出しさせて、表示情報として出力させるこ
    とであって、当該表示情報は当該楽音の強さを表す数値
    情報または記号情報であり、当該楽音の強さに応じて当
    該出力する表示情報の数値の値または記号の種類を切り
    換えさせることを特徴とする音楽情報表示方法。
  3. 【請求項3】 上記表示情報は表示手段に送られて表示
    され、 上記演奏情報の楽音の表示情報と、上記楽音の強さを表
    す表示情報は、異なる表示手段または異なる表示部分に
    表示出力され、 または、上記楽音の強さを表す表示情
    報は、対応する上記演奏情報の楽音の表示情報に対応し
    て表示出力され、 この表示出力される楽音の情報及び楽音の強さを表す情
    報に基づいて、手動によって複数の発音指示手段が操作
    され、この操作によって楽音が発音出力され、 演奏されている楽音の表示情報は、他の楽音の表示情報
    と区別して表示出力され、演奏の進行に応じて、当該区
    別される楽音の表示情報は順次切り換えられ、この区別
    は大きさ、色、濃淡であり、 または、演奏されている
    楽音の表示情報には区別表示情報が付加されて表示出力
    され、これによって他の楽音の表示情報と区別され、演
    奏の進行に応じて、当該区別表示情報が付加される楽音
    が順次切り換えられ、区別表示情報は矢印、アンダーラ
    イン、図形、記号、文字であり、 楽音の強さを表す表示情報は、対応する演奏されている
    楽音のもののみが表示出力され、当該楽音の強さを表す
    表示情報は、演奏されている楽音の表示情報に対応して
    表示され、当該表示出力される楽音の強さを表す表示情
    報は演奏の進行に応じて順次切り換えられ、 上記演奏の進行は、設定テンポに応じた計時手段の計時
    に応じて進行され、または、発音指示手段の1つ1つの
    指示操作ごとに上記演奏情報の各楽音が1つ1つ読み出
    され、 この発音指示手段の1つ1つの指示操作の速さまたは強
    さが検出され、この読み出される各楽音の音色がこの検
    出結果に応じて変更され、 上記楽音の強さの表示情報は、上記計時に応じた演奏の
    進行タイミングと同時タイミングから早いタイミングの
    間で出力され、または上記発音指示手段の1つ1つの指
    示操作と同時タイミングから1つ前のタイミングの間で
    出力され、 上記読み出される演奏情報の各楽音は、発音情報として
    出力または発音されずマスキングされ、 上記記憶された演奏情報の各楽音は演奏の進行に応じて
    順次読み出して表示情報として出力され、この読み出さ
    れ出力される演奏情報の各楽音の表示情報によって、各
    発音指示手段に対応して設けられたそれぞれ表示手段が
    表示され、この表示は演奏の進行に応じて切り換えら
    れ、 上記演奏情報の楽音の表示情報は、音符または休符の表
    示情報であり、 上記楽音の強さを表す情報は、タッチデータ、ベロシテ
    ィデータであり、発音指示の速さまたは強さであり、フ
    ォルテッシモ、フォルテ、メゾフォルテ、ピアノ、メゾ
    ピアノ、ピアニッシモに対応していることを特徴とする
    請求項1記載の音楽情報表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025411A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Casio Comput Co Ltd 楽譜表示装置および楽譜表示プログラム
WO2008136275A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Hiroshi Kato 楽譜作成装置、方法、及びコンピュータプログラム
JP2009031565A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Roland Corp 楽音及び映像生成装置

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