JP2518340B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2518340B2
JP2518340B2 JP63029111A JP2911188A JP2518340B2 JP 2518340 B2 JP2518340 B2 JP 2518340B2 JP 63029111 A JP63029111 A JP 63029111A JP 2911188 A JP2911188 A JP 2911188A JP 2518340 B2 JP2518340 B2 JP 2518340B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、複数の記憶領域に記憶された演奏データ
を読み出して自動演奏を行う自動演奏装置に関する。 「従来の技術」 従来、自動演奏装置は、1つのメモリ(半導体メモ
リ、磁気テープ等)に順次演奏データを書き込み、この
演奏データを読み出して自動演奏を行うようになってい
たが、近年、メモリを予め複数の記録領域に分割し、各
記憶領域毎に独立して演奏データの書込み,読出しがで
きるようにしたものが開発されている。 「発明が解決しようとする課題」 ところで、このように独立して書込/読出ができる複
数の記録領域を有する自動演奏装置にあっては、演奏デ
ータの書込み時において、同一のデータを複数の記憶領
域に書き込んでしまう恐れがある。 この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、複
数の記憶領域に同一の演奏データを書き込むことがない
自動演奏装置を提供することを目的としている。 「課題を解決するための手段」 この発明によれば、演奏データを入力する演奏データ
入力手段と、演奏データを記憶する複数の記憶領域を有
する記憶手段と、前記演奏データ入力手段によって入力
された演奏データを、前記記憶領域内に書き込む書込手
段と、前記記憶領域内の演奏データを読み出す読出手段
と、前記記憶領域から読み出された演奏データに基づい
て楽音を発生する楽音発生手段と、前記書込手段によっ
て演奏データを書き込み可能に設定する記憶モードと、
前記読出手段によって読み出された演奏データに基づい
て前記楽音発生手段によって楽音を発生可能に設定する
自動演奏モードとのいずれかを、前記複数の記憶領域の
各々について選択する選択手段と、前記複数の記憶領域
内のいずれかにおいて記録モードが選択されたことを判
別する第1の判別手段と、前記選択手段により、ある記
憶領域において自動演奏モードが選択された時、他の記
憶領域が記録モードに設定されることを禁止する第1の
制御手段と、前記選択手段によって、いずれかの記憶領
域内において自動演奏モードが選択されたことを判別す
る第2の判別手段と、前記自動演奏モードが選択された
記憶領域において、演奏データが既に記録されているか
否かを検出する検出手段と、この検出手段によって、演
奏データが検出されたことを条件に、自動演奏モードに
設定する第2の制御手段とを具備することを特徴として
いる。 「作用」 この発明によれば、複数の記憶領域の内のいずれか1
つが記録モードにある場合は、他の記憶領域が記録モー
ドに設定されることが禁止される。すなわち、複数の記
憶領域が同時に記録モードとされることがなく、これに
よりデータの重複書込みおよび誤消去が防止される。ま
た、記憶領域に演奏データがないときにはその読み出し
が禁止されるため、空読み出しなどの無駄な動作が防止
される。 「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の一実施例について説
明する。
【構成】
第1図は同実施例による自動演奏装置を適用した電子
楽器の構成を示すブロック図である。 この電子楽器は、鍵盤10および操作パネル20を備えて
いる。鍵盤10は楽音を指定する複数の鍵からなり、各鍵
の押離鍵は鍵スイッチ回路10a内に各鍵に対応して設け
た複数の鍵スイッチの開閉成により検出されるようにな
っている。また、各鍵の押鍵に伴って鍵タッチ検出回路
10b内に各鍵に対応して設けた鍵タッチセンサも動作す
るようになっており、これらの鍵タッチセンサにより各
鍵の押鍵速度、押鍵圧力等のイニシャル鍵タッチが各々
検出されるようになっている。なお、これらの鍵スイッ
チ回路10a及び鍵タッチ検出回路10bはバス30に接続され
ている。 操作パネル20には、第2図に示すように、8ビート、
サンバ等のリズムの種類を選択するリズム選択スイッチ
22と、ピアノ、フルート等の音色を選択する音色選択ス
イッチ23と、発生楽音の音量を調整するためのマスタボ
リューム24と、発生楽音のテンポを調整するためのテン
ポボリューム25と、メモリエリアを指定するトラックス
イッチ26a,26bとこのトラックスイッチ26a,26bの上方に
設けられたLED(発光ダイオード)27a,27bと、自動演奏
の開始または演奏データの記録開始を指示するスタート
スイッチ28と、このスタートスイッチ28の上方に設けら
れたLED29と、自動演奏の停止または演奏データ記録の
停止を指示すると共に、停止した自動演奏の再開を指示
するストップ/コンティニュースイッチ30と、メモリ内
の演奏データの消去を指示するデリートスイッチ31とが
各々設けられている。操作子スイッチ回路20aはこれら
の各スイッチ類の出力をコード化してバス30へ出力す
る。また、表示制御回路20bはLED27a,27b,29の点灯制御
を行う。 また、バス30には、テンポ発振器40、リズム音信号発
生回路51、鍵盤用楽音信号発生回路52、自動演奏用楽音
信号発生回路53、データ記憶回路60及びマイクロコンピ
ュータ70が接続されている。テンポ発振器40は、設定さ
れたテンポに従ってリズムインタラプト信号としてのテ
ンポクロックをバス30を介してマイクロコンピュータ70
に出力する。リズム音信号発生回路51はシンバル、バス
ドラ等の打楽器に対応した打楽器音信号を形成する複数
の打楽器音信号形成回路を有し、マイクロコンピュータ
70からバス30を介して供給されるリズムパターンデータ
に応じて前記打楽器音信号を形成出力する。鍵盤用楽音
信号発生回路52及び自動演奏用楽音信号発生回路53は各
々ピアノ、バイオリン等の楽器に対応した楽音信号を形
成する複数の楽音信号形成チャンネルを備えており、鍵
盤用楽音信号発生回路52は鍵盤10における押離鍵、音色
選択スイッチ23の操作及びリズム選択スイッチ22の操作
に応じて、マイクロコンピュータ70からバス30を介して
供給される演奏データに基づく楽音信号を形成出力す
る。また、自動演奏用楽音信号発生回路53はデータ記憶
回路60に記憶されていて、マイクロコンピュータ70によ
り読出され、バス30を介して供給される自動演奏データ
に基づく楽音信号を形成出力する。これらのリズム音信
号発生回路51、鍵盤用楽音信号発生回路52及び自動演奏
用楽音信号発生回路53からの楽音信号は混合されてアン
プ54に供給されるようになっている。アンプ54の出力は
スピーカ55に接続されており、同スピーカ55はアンプ54
から供給される楽音信号に対応した楽音を発音する。 データ記憶回路60はバス30に各々接続されたリズムパ
ターンデータメモリ61、演奏データメモリ62及びバッフ
ァレジスタ63からなる。リズムパターンデータメモリ61
はROMで構成されており、リズム音信号発生回路51にお
ける各打楽器音信号の形成出力を指示するリズムパター
ンデータをリズム種類毎に1小節長に渡って時系列的に
記憶している。演奏データメモリ62はRAMで構成されて
おり、第3図に示すように、同容量の記憶エリアI,II
と、ヘッドデータエリアHDEとを有している。そして、
ヘッドデータエリアHDEには、エリアIの先頭アドレスH
EADAD(I)およびエリアIIの先頭アドレスHEADAD(I
I)が記憶されている。また、エリアI,IIは、後述する
アドレスADRによりアドレス指定される多数の記憶位置A
PM(ADR)を有する。各記憶位置APM(ADR)には、次の
ような各種自動演奏用データが第4図に示すようなデー
タフォーマットで記憶されるようになっている。 タイミングデータ・・・タイミングデータであることを
示す識別マークと、小節の頭からの経過時間を表す時間
データTIMDとからなる。 押鍵データ・・・鍵盤10における押鍵イベントデータで
あることを示す識別マークと、押鍵された鍵を表すキー
コードKCと、イニシャル鍵タッチ(音量レベル)を表す
タッチデータKTDとからなる。 離鍵データ・・・鍵盤10における離鍵イベントデータで
あることを示す識別マークと、離鍵された鍵を表すキー
コードKCとからなる。 音色データ・・・音色選択スイッチ23により選択された
音色を示す音色データと、音色データであることを示す
識別マークとからなる。 小節コード・・・自動演奏の進行タイミングが小節線に
対応したタイミングであることを示す。 終了コード・・・自動演奏の終了タイミングであること
を示す。 マイクロコンピュータ70はバス30に各々接続されたプ
ログラムメモリ71、CPU72及びワーキングメモリ73とか
らなる。プログラムメモリ71はROMで構成され、メイン
プログラム、リズムインタラプトプログラム及びそれら
のサブプログラムを記憶している。CPU72は電源スイッ
チ(図示しない)の投入によりメインプログラムの実行
を開始するとともに同プログラムを電源スイッチ・オフ
まで繰返し実行し、テンポ発振器40からのテンポクロッ
クの到来時には前記メインプログラムの実行を中断して
リズムインタラプトプログラムを割込み実行する。ワー
キングメモリ73はRAMで構成され、前記プログラムの実
行に必要な複数のデータ及びフラグを一時的に記憶す
る。これらのデータ及びフラグのうち、主なものを列挙
すると次の通りである。 ◇リズムランフラグRUN・・・このフラグRUNを“1"にす
るとリズム音が発生し、“0"にするとリズム音が停止す
る。 ◇プレイフラグPLY1,PLY2・・・フラグPLY1を“1"にす
ると、演奏データメモリ62のエリアI内の演奏データに
基づく自動演奏可能状態となる。このフラグPLY1を“1"
とし、次いでスタートスイッチ28を押すと、自動演奏が
開始される。同様に、フラグPLY2を“1"にすると、エリ
アII内の演奏データに基づく自動演奏可能状態となる。 ◇レコードフラグREC1,REC2・・・フラグREC1を“1"に
すると、演奏データメモリ62のエリアIのデータ書込み
可能状態となる。このフラグREC1を“1"とした後スター
トスイッチ28を押すか、あるいは、鍵盤10のキーをオン
とすると、エリアIの書込みが開始される。同様に、フ
ラグREC2を“1"にすると、エリアIIのデータ書込み可能
状態となる。 ◇シンクロスタートフラグSST・・・このフラグSSTを
“1"とすると、演奏データの書込み開始時において、鍵
盤キーを操作すると同時にリズム音がスタートする。す
なわち、リズム音の同期スタートが可能となる。 ◇レコードチェックフラグDTARI1,DTARI2・・・演奏デ
ータメモリ62のエリアIに演奏データが書込まれると、
フラグDTARI1が“1"とされ、エリアIIに演奏データが書
込まれると、フラグDTARI2が“1"とされる。 ◇ストップリザーブフラグSRF・・・自動演奏時におい
てこのフラグSRFが“1"とされると、次の小節線のタイ
ミングにおいて自動演奏が停止する。また、データ書込
み時においてこのフラグSRFが“1"とされると、次の小
節線のタイミングにおいて演奏データメモリ62に終了コ
ードが書込まれ、データ書込みが終了する。 ◇アドレスデータADR1,ADR2・・・これらのアドレスデ
ータは共に演奏データメモリ62のアドレス端子へ出力さ
れるデータであり、アドレスデータADR1によってエリア
Iのアドレスが、また、アドレスデータADR2によってエ
リアIIのアドレスが指定される。 ◇モードデータM1,M2・・・トラックスイッチ26aを押す
毎に、モードデータM1が1→2→0→1→…と循環して
変化する。このモードデータM1に応じて、次のように動
作モードが決まる。 1…エリアIの自動演奏モード、 2…エリアIのデータ書込みモード、 0…通常演奏モード 同様に、トラックスイッチ26bを押す毎にモードデー
タM2が循環して変化する。このモードデータM2に応じ
て、次のように動作モードが決まる 1…エリアIIの自動演奏モード、 2…エリアIIのデータ書込みモード 0…通常演奏モード ◇テンポカウントデータTCNT・・・テンポ発振器40がテ
ンポクロック信号を出力する毎にインクリメントされた
データであり、「48」になると「0」にリセットされ
る。すなわち、このテンポカウントデータTCNTは、
「0」〜「47」の間でテンポクロック信号を繰り返しカ
ウントする。このテンポカウントデータTCNTが1小節の
進行タイミングを示しており、このデータTCNTが「48」
(=0)になると小節線のタインミングとなる。 ◇リードデータRDDT1,RDDT2・・・リードデータRDDT1
は、演奏データメモリ62のエリアIから読み出されたデ
ータであり、リードデータRDDT2はエリアIIから読み出
されたデータである。 ◇リードタイミングデータRDTIM1,RDTIM2・・・リード
タイミングデータRDTIM1はエリアIから読み出されたデ
ータの内のタイミングデータであり、リードタイミング
データRDTIM2はエリアIIから読み出されたデータの内の
タイミングデータである。
【動作】
次に、上記構成による電子楽器の動作を第5図〜第13
図に示すフローチャートを参照して説明する。 (1)通常演奏モード トラックスイッチ26a,26bを操作して、LED27a,27bを
共に消燈状態とすると、通常演奏モードになる。このモ
ードにおいては、この電子楽器は通常の演奏機能を行
う。 すなわち、まず、電源スイッチ(図示しない)が投入
されると、CPU72は第5図のステップ100にてメインプロ
グラムの実行を開始し、ステップ101にてワーキングメ
モリ73内の各レジスタおよびフラグをクリアすることに
より、マイクロコンピュータ70を初期状態に設定する。
この初期設定後、CPU72はステップ102にて鍵スイッチ回
路10a内の各鍵スイッチ及び操作子スイッチ回路20a内の
各操作スイッチをスキャンすることにより、鍵盤10に関
する押離鍵情報及び操作パネル20に関する各スイッチの
操作情報をバス30を介して読込み、ステップ103にて該
読込んだ押離鍵情報及び操作情報に基づきワーキングメ
モリ73を使用し鍵盤10における押離鍵イベント又は操作
パネル20における操作イベントの有無を検出する。今、
鍵盤10においていずれの鍵も押離鍵されず、かつ操作パ
ネル20においていずれの操作子も操作されなければ、CP
U72はステップ103にて「NO」すなわちイベント無しと判
定して、プログラムをステップ102に戻し、ステップ10
2,103からなる循環処理を実行し続ける。 次に、演奏者によってトラックスイッチ26aが押され
ると、ステップ103の判断結果が「YES」となり、ステッ
プ104へ進む。ステップ104では、イベントの種類が判別
される。そして、この場合、トラックスイッチ26aのオ
ンイベントであることから、ステップ107の処理へ進
む。第6図はこのステップ107の処理のフローチャート
であり、まず、ステップ150においてモードデータM1が
インクリメントされる。次にステップ151へ進むと、モ
ードデータM1が「1」か否かが判断される。そして、こ
の判断結果が「YES」の場合はステップ152へ進み、「N
O」の場合はステップ154へ進む。ステップ152では、レ
コードチェックフラグDTARI1が“1"か否かが判断され
る。そして、この判断結果が「YES」の場合はステップ1
53へ進み、「NO」の場合はステップ150へ戻る。 ステップ153では、プレイフラグPLY1に“1"が、レコ
ードフラグREC1に“0"が各々セットされ、また、LED27a
が緑色点灯される。そして、ステップ154へ進む。ステ
ップ154では、モードデータM1が「2」か否かが判断さ
れる。そして、この判断結果が「YES」の場合はステッ
プ155へ進み、「NO」の場合はステップ157へ進む。ステ
ップ155では、モードデータM2が「2」か否かが判断さ
れる。そして、この判断結果が「YES」の時はステップ1
50へ戻り、「NO」の場合はステップ156へ進む。ステッ
プ156では、プレイフラグPLY1が“0"に、レコードフラ
グREC1およびシンクロスタートフラグSSTが各々“1"に
セットされ、また、LED27aが赤色点灯される。そして、
ステップ157へ進む。ステップ157では、モードデータM1
が「3」か否かが判断される。そして、この判断結果が
「NO」の場合は第5図のステップ102へ戻り、「YES」の
場合はステップ158へ進む。ステップ158では、モードデ
ータM1が「0」とされ、また、プレイフラグPLY1,レコ
ードフラグRC1,シンクロスタートフラグSSTが各々クリ
アされ、また、LED27aが消燈される。そして、ステップ
102へ戻る。 以上の処理から明らかなように、トラックスイッチ26
aを押す毎に、モードデータM1がインクリメントされ
(ステップ150)、該モードデータM1が「3」になる
と、ステップ158において「0」に戻される。すなわ
ち、トラックスイッチ26aを押す毎に、モードデータM1
が0→1→2→0→…と順次変化する。また、モードデ
ータM1の値に応じて、フラグの設定およびLED27aの点灯
/消燈が行なわれ(ステップ153,156,158)、動作モー
ドが決定される。 但し、モードデータM1が「1」(自動演奏モード)と
なった場合において、メモリ62のエリアIに未だ演奏デ
ータが書き込まれていない場合は、ステップ152の判断
結果が「NO」となり、ステップ150へ戻り、モードデー
タM1が「2」となる。すなわち、エリアIに演奏データ
が書き込まれていない場合は、モードデータM1が「0」
から、「1」をジャンプして「2」へ変化し、したがっ
て、モードデータM1を「1」に設定することができな
い。また、モードデータM1が「2」(データ書込みモー
ド)となった場合において、トラックスイッチ26bよっ
て設定されるモードデータM2が既に「2」であった場合
は、ステップ155の判断結果が「YES」となり、ステップ
150へ戻り、モードデータM1が再びインクリメントされ
る。すなわち、モードデータM2が「2」の場合は、モー
ドデータM1を「2」に設定することができないようにな
っている。これは、エリアI,IIに重複して同じデータを
書込むことを防ぐためである。 以上が、トラックスイッチ26aが操作された時のCPU72
の処理である。一方、トラックスイッチ26bが操作され
た時は第5図のステップ104からステップ108へ進む。第
7図にこのステップ108の処理を示す。なお、この処理
は、上述した第6図の処理と全く同様である(但し、M1
→M2のように添字1が2になる)ので説明を省略する。 さて、トラックスイッチ26a,26bの操作によって、LED
27a,27bを共に消燈状態とすると、プレイフラグPLY1,PL
Y2,レコードフラグREC1,REC2が共に“0"となって(第6
図のステップ158、第7図のステップ168参照)、通常演
奏モードとなる。このモードにおいては、演奏者が鍵盤
10および操作パネル20を使用して演奏を行うと、その楽
音がスピーカ55から発生する。 すなわち、まず、鍵盤10のキーがオンとされると、第
5図のステップ103の判断結果が「YES」となり、ステッ
プ104を介してステップ105の鍵・音色イベントルーチン
へ進む。第8図はこの鍵・音色イベントルーチンのフロ
ーチャートであり、まず、ステップ200では、同時に生
じたイベントデータがイベントバッファレジスタ63内に
取り込まれる。すなわち、この場合、オンとされたキー
のキーコードKC、鍵タッチデータKTDおよび識別マーク
からなる押鍵データ(第4図参照)がイベントバッファ
レジスタ63内に取り込まれる。次に、ステップ201へ進
むと、イベントバッファレジスタ63内のイベントデータ
が鍵盤用楽音信号発生回路52へ出力される。この場合、
イベントバッファレジスタ63内の押鍵データが鍵盤用楽
音信号発生回路52へ出力される。これにより、オンとさ
れたキーの楽音が発生する。次に、ステップ202へ進む
と、レコードフラグREC1またはREC2が“1"か否かが判断
される。この場合、判断結果は「NO」となり、ステップ
203へ進む。ステップ203では、イベントバッファレジス
タ63がクリアされる。そして、第5図のステップ102へ
戻る。 次に、鍵盤10のキーがオフとされた場合は、上記と同
様に、ステップ103からステップ104を介してステップ20
0(第8図)へ進み、オフとされたキーのキーコードKC
および識別マークからなる離鍵データがイベントバッフ
ァレジスタ63内に取り込まれ、次いでステップ201にお
いて鍵盤用楽音信号発生回路52へ出力される。これによ
り、オフとされたキーの楽音が停止する。次いで、ステ
ップ202,203を介してステップ102へ戻る。 次に、音色選択スイッチ23が操作された場合は、ステ
ップ200において、操作されたスイッチを示すデータが
イベントバッファレジスタ63内に書き込まれ、次いでス
テップ201において同データが鍵盤用楽音信号発生回路5
2へ出力される。これにより、操作された音色選択スイ
ッチに対応する音色が鍵盤用楽音信号発生回路52内に設
定される。同様に、マスタボリューム24が操作された場
合も、マスタボリューム24の操作量を示すデータが鍵盤
用楽音信号発生回路52内に設定され、これにより、楽音
の音量が変更される。 次に、リズム音を発生させる場合は、スタートスイッ
チ28を押す。スタートスイッチ28が押されると、ステッ
プ103の判断結果が「YES」となり、ステップ104を介し
てステップ109のスタート処理ルーチンへ進む。第9図
はこのスタート処理ルーチンを示すフローチャートであ
り、まず、ステップ251においてプレイフラグPLY1また
はPLY2が“1"か否かが判断され、この場合、判断結果が
「NO」となることから、ステップ252へ進む。ステップ2
52では、レコードフラグREC1が“1"か否かが判断され、
この場合、判断結果が「NO」となり、ステップ253へ進
む。ステップ253では、レコードフラグREC2が“1"か否
かが判断され、この場合、判断結果が「NO」となること
から、ステップ254へ進む。ステップ254では、リズムラ
ンフラグRUNが“1"にセットされ、また、テンポカウン
トデータTCNTがクリアされる。そして、ステップ102
(第5図)へ戻る。 このように、通常演奏モードにおいてスタートスイッ
チ28が押されると、リズムランフラグRUNが“1"にセッ
トされると共にテンポカウントデータTCNTがクリアされ
る。そして、フラグRUNが“1"にセットされると、以
後、テンポ発振器40から出力されるテンポクロックに基
づいてリズム音が形成され、発音される。 すなわち、テンポ発振器40からテンポクロックが出力
されると、CPU72に割込みがかかり、CPU72の処理が第10
図のリズムインタタプト処理ルーチンへ進む。このルー
チンでは、まず、ステップ300において、「レコードフ
ラグREC1またはREC2が“1"で、かつ、シンクロスタート
フラグSSTが“1"」か否かが判断される。そして、この
場合、判断結果が「NO」となることから、ステップ301
へ進む。ステップ301では、リズムランフラグRUNが“1"
か否かが判断される。そして、この判断結果が「NO」の
場合は第5図のメインルーチンへ戻るが、「YES」の場
合はステップ302へ進む。ステップ302では、現在ワーキ
ングメモリ73内に設定されているリズム種類を示すデー
タおよびテンポカウントデータTCNTに基づいてリズムパ
ターンデータメモリ61からリズムパターンデータが読み
出され、この読み出されたリズムパターンデータがリズ
ム音信号発生回路51へ出力される。このリズムパターン
データに基づいてリズム音信号発生回路51内の各打楽器
音信号形成回路が駆動され、これによりリズム音が発生
する。 次に、ステップ303へ進むと、プレイフラグPLY1また
はPLY2が“1"か否かが判断される。そして、この場合、
判断結果が「NO」であることから、ステップ304へ進
む。ステップ304では、テンポカウントデータTCNTがイ
ンクリメントされる。次いで、ステップ305へ進むと、
テンポカウントデータTCNTが小節エンド値「48」か否か
が判断される。そして、この場合、判断結果が「NO」と
なることから、メインルーチンへ戻る。 以後、テンポクロックが発生する毎に、上述したステ
ップ302が実行されてリズム音が発生し、また、ステッ
プ304が実行されてテンポカウントデータTCNTがインク
リメントされる。そして、テンポカウントデータTCNTが
「48」になると、ステップ305の判断結果が「YES」とな
り、ステップ306へ進む。ステップ306では、レコードフ
ラグREC1またはREC2が“1"か否かが判断される。この場
合、判断結果は「NO」であり、ステップ307へ進む。ス
テップ307では、ストップリザーブフラグSRFが“1"か否
かが判断される。この場合、判断結果は「NO」であり、
ステップ308へ進む。ステップ308では、テンポカウント
データTCNTがクリアされる。そして、メインルーチンへ
戻る。 以上がリズム音発生の過程である。次に、この通常演
奏モードにおいて、リズム音を停止する場合は、ストッ
プ/コンティニュースイッチ30を押す。このストップ/
コンティニュースイッチ30が押されると、ステップ103
から、ステップ104を介してステップ110のストップ/コ
ンティニュー処理ルーチンへ進む。第11図はこのルーチ
ンのフローチャートであり、まず、ステップ401では、
プレイフラグPLY1またはPLY2が“1"か否かが判断され、
この場合、判断結果が「NO」となることから、ステップ
402へ進む。ステップ402では、レコードフラグREC1また
はREC2が“1"か否かが判断される。そして、この判断結
果が「NO」の場合はステップ403へ進む。ステップ403で
は、リズムランフラグRUNがリセットされる。リズムラ
ンフラグRUNがリセットされると、以後、第10図のステ
ップ302が実行されなくなり、リズム音が停止する。そ
して、メインルーチンへ戻る。 次に、リズム選択スイッチ22が操作された場合は、ス
テップ103からステップ104を介してステップ106へ進
む。このステップ106では、操作されたリズム選択スイ
ッチ22に対応して、リズム種類を示すデータがワーキン
グメモリ73内に設定される。以後、この設定されたデー
タに基づいてリズムパターンデータメモリ61の読み出し
が行なわれる。また、テンポボリューム25が操作された
場合も、ステップ106へ進み、テンポボリューム25の操
作量に応じて、テンポ発振器40の発振周波数が設定され
る。 (2)データ書込みモード このモードは、演奏データメモリ62のエリアIまたは
IIは演奏データを書き込むモードである。エリアIに演
奏データを書き込む場合は、まず、トラックスイッチ26
bによってLED27bを消燈状態とし、次いで、次いでトラ
ックスイッチ26aによってLED27aを赤色点灯とする。そ
して、鍵盤10および操作パネル20を使用して演奏を行う
と、その演奏に対応する演奏データが逐次エリアI内に
書き込まれる。ここで、スタートの仕方が2種類ある。
1つは、スタートスイッチ28を操作しない仕方であり、
この場合、最初に鍵盤キーを操作した時点からデータ書
込みおよびリズム音の発生が同時に開始される。他の1
つはスタートスイッチ28を操作する仕方であり、この場
合、スタートスイッチ28を押すと同時にデータ書込みお
よびリズム音の発生が開始される。 エリアIIに演奏データを書き込む場合は、まず、トラ
ックスイッチ26aによってLED27aを消燈状態とし、次い
で、次いでトラックスイッチ26bによってLED27bを赤色
点灯とする。そして、鍵盤10および操作パネル20を使用
して演奏を行う。 以下、このデータ書込みモードにおけるCPU72の処理
を説明する。 まず、トラックスイチ26bが操作され、LED27bが消燈
状態とされると、第7図のステップ168から明らかなよ
うに、モードデータM2が「0」となり、また、プレイフ
ラグPLY2,レコードフラグREC2,シンクロスタートフラグ
SSTが各々“0"とされる。次にトラックスイッチ26aが操
作され、LED27aが赤色点灯されると、第6図のステップ
154,156から明らかなように、モードデータM1が「2」
に設定され、プレイフラグPLY1が“0"、レコードフラグ
REC1が“1"、シンクロスタートフラグSSTが“1"にセッ
トされる。 レコードフラグREC1およびシンクロスタートフラグSS
Tが共に“1"にセットされると、以後、4分音符のタイ
ミングでメトロノーム音が発生し、演奏者にテンポを知
らせる。すなわち、テンポ発振器40からテンポクロック
が出力され、CPU72の処理が第10図の割込み処理へ進む
と、まず、ステップ300の判断が行なわれる。そして、
この場合、判断結果が「YES」となることから、ステッ
プ320へ進む。ステップ320では、4分音符のタイミング
毎にリズムパターンメモリ61からメトロノーム音のリズ
ムパターンが読み出され、リズム音信号発生回路51へ出
力される。これにより、4分音符のタイミングでメトロ
ノーム音が発生する。 次に、鍵盤キーが操作されると、ステップ103(第5
図)の判断結果が「YES」となり、ステップ104を介して
第8図の鍵・音色イベントルーチンへ進む。このルーチ
ンでは、まず、ステップ200,201の処理が行なわれ、こ
れにより、操作されたキーの楽音が発生する。次に、ス
テップ202へ進み、この場合、判断結果が「YES」となる
ことから、ステップ204へ進む。ステップ204では、シン
クロスタートフラグSSTが“1"か否かが判断される。こ
の場合、判断結果が「YES」となり、ステップ205へ進
む。ステップ205では、シンクロスタートフラグSSTが
“0"に、リズムランフラブRUNが“1"に各々セットさ
れ、また、テンポカウントデータTCNTがクリアされる。
シンクロスタートフラグSSTが“0"になると、以後、メ
トロノーム音が停止し、また、リズムランフラグRUNが
“1"にセットされると、以後リズム音が発生する。次
に、ステップ206へ進むと、レコードフラグREC1が“1"
か否かが判断される。そして、この場合、判断結果が
「YES」となることから、ステップ207へ進む。ステップ
207では、レコードチェックフラグDTARI1が“1"にセッ
トされ、また、ヘッドアドレスデータHEADAD(I)(第
3図参照)がアドレスデータADR1として設定される。そ
して、ステップ209へ進む。なお、ステップ206の判断結
果が「NO」の場合、すなわち、レコードフラグREC2が
“1"の場合(エリアIIの書込みの場合)はステップ208
へ進み、レコードチェックフラグDTARI2が“1"にセット
され、また、ヘッドアドレスデータHEADAD(II)がアド
レスデータADR1として設定される。 次に、ステップ209へ進むと、識別マークおよび時間
データTIMDから構成されるタイミングデータ(第4図参
照)を、アドレスデータADR1が示すメモリ62の記憶位置
APM(ADR1)に書き込む。ここで、時間データTIMDとし
てはテンポカウントデータTCNTが設定される。したがっ
て、この時点においては「0」である(ステップ205参
照)。次に、ステップ210へ進むと、アドレスデータADR
1がインクリメントされる。次にステップ211へ進むと、
イベントバッファレジスタ63内の第1番目のイベントデ
ータを読み出し、識別マークを付けてメモリ62の記憶位
置APM(ADR1)に書き込む。次にステップ212へ進むと、
イベントバッファレジスタ63内の上記第1番目のイベン
トデータをクリアする。次いで、ステップ213へ進む
と、イベントバッファレジスタ63内にイベントデータが
あるか否かが判断される。そして、この判断結果が「YE
S」の場合は、再びステップ210〜212の処理が行なわれ
る。一方、ステップ213の判断結果が「NO」の場合は、
ステップ214へ進み、アドレスデータADR1がインクリメ
ントされ、次いでステップ215へ進むと、レコードフラ
グREC1が“1"か否かが判断される。そして、この判断結
果が「YES」の場合はステップ216へ進む。ステップ216
では、アドレスデータADR1がエリアIの最終アドレスか
否かが判断される。そして、この判断結果が「NO」の場
合はステップ102(第5図)に戻り、「YES」の場合はス
テップ217へ進む。ステップ217では、レコードフラグRE
C1がリセットされ、LED27aが消燈され、また、メモリ62
の記憶位置APM(ADR1)に終了コードが書き込まれる。
そしてステップ102へ戻る。一方、ステップ215の判断結
果が「NO」の場合、すなわち、レコードフラグREC2が
“1"の場合は、ステップ218の判断が行なわれ、この判
断結果が「YES」の場合はステップ219の処理が行なわれ
る。 このように、モードデータM1が「2」、M2が「0」と
され、そして、鍵盤キーが操作されると、リズムランフ
ラグRUNが“1"にセットされ(ステップ205)、したがっ
て、リズム音の発生が開始され、また、操作されたキー
に係るイベントデータがエリアIに書き込まれる。以
後、鍵盤キーが操作され、あるいは、操作パネル20のス
イッチ類が操作される毎に、上述したステップ209〜213
が実行されてエリアIに演奏データが書き込まれる。 また、小節線のタイミングになると、第10図のステッ
プ305の判断結果が「YES」となり、ステップ306へ進
み、この場合、このステップ306の判断結果が「YES」と
なることから、ステップ309へ進む。ステップ309では、
小節コードが演奏データメモリ62の記憶位置APM(ADR
1)に書き込まれ、次いでアドレスデータADR1がインク
リメントされる。 次に、アドレスデータADR1がエリアIの最終アドレス
に達すると、ステップ217が実行されてデータ書込みモ
ードが終了する。また、その前にデータ書込みを終了す
る場合は、ストップ/コンティニュースイッチ30を押
す。 このスイッチ30が押されると、第11図のストップ/コ
ンティニュー処理へ進み、ステップ401,402が順次実行
され、ステップ404へ進む。ステップ404では、リズムラ
ンフラグRUNが“0"か否かが判断される。この場合、判
断結果は「NO」となり、ステップ405へ進む。ステップ4
05では、ストップリザーブフラグSRFが“1"にセットさ
れる。そして、メインルーチンへ戻る。ストップリザー
ブフラグSRFが“1"になると、次の小節線のタイミング
において、ステップ310(第10図)の判断結果が「YES」
となり、ステップ311へ進む。ステップ311では、終了コ
ードがメモリ62の記憶位置APM(ADR1)に書き込まれ
る。次に、ステップ312へ進むと、ストップリザーブフ
ラグSRFおよびリズムランフラグRNがリセットされ、ま
た、LED29が消燈される。次いでステップ308へ進み、テ
ンポカウントデータTCNTがクリアされ、そして、メイン
ルーチンへ戻る。 以上が演奏データ書込みの過程である。なお、上記の
過程においては、モード設定の後、鍵盤キーを押すこと
によってデータ書込みおよびリズム音の発生を開始した
が、モード設定の後スタートスイッチ28を押すことによ
ってデータ書込み,リズム音の発生を開始してもよい。 すなわち、例えばモードデータM1を「2」(M2を
「0」)に設定した後スタートスイッチ28を押すと、第
9図のステップ251,252の判断が順次行なわれ、そし
て、ステップ255へ進む。ステップ255では、アドレスデ
ータADR1としてヘッドアドレスデータHEADAD(I)が設
定される。次いでステップ256へ進むと、テンポカウン
トデータTCNTがクリアされ、リズムランフラグRUNがセ
ットされ、シンクトスタートフラグSSTがリセットさ
れ、また、LED29が点灯される。次いでステップ257,258
を介してメインルーチンへ戻る。 このように、モードデータM1を「2」に設定した後、
スタートスイッチ28を押すと、アドレスデータADR1がエ
リアIのヘッドアドレスに設定されると共に、リズムラ
ンフラグRUNが“1"となってリズム音の発生が開始され
る。以後、鍵盤キーを操作して演奏を行うと、前述した
場合と同様にしてエリアI内に演奏データが順次書き込
まれる。なお、この場合、スタートスイッチ28を押すこ
とにより第9図のステップ256においてシンクロスター
トフラグSSTが“0"となり、第8図のステップ205は行わ
れずステップ206以降の処理が行われる。 以上、エリアIの書込みの場合を例にとって説明した
が、エリアIIの書込みの場合も全く同様である。 次に、エリアIまたはエリアII内の全データを消去し
たい場合は、第2図のデリートスイッチ31を押す。この
デリートスイッチ31が押されると、ステップ103の判断
結果が「YES」となり、ステップ104を介してステップ11
1へ進み、データ消去処理が行なわれる。第12図はこの
データ消去処理のフローチャートであり、まず、ステッ
プ451へ進むと、リズムランフラグRUNが“1"か否かが判
断される。そして、この判断結果が「YES」の場合はス
テップ102へ戻る。すなわち、リズム音が発生している
時は、デリートスイッチ31を押してもデータ消去ができ
ないようになっている。一方、ステップ451の判断結果
が「NO」の場合は、ステップ452へ進む。ステップ452で
は、レコードフラグREC1が“1"か否かが判断される。そ
して、この判断結果が「YES」の場合、すなわち、エリ
アIのデータ書込みモードの場合は、ステップ453へ進
み、レコードチェックフラグDTARI1を“0"とし、そして
ステップ102へ戻る。また、ステップ452の判断結果が
「NO」の場合は、ステップ454へ進む。ステップ454で
は、レコードフラグREC2が“1"か否かが判断される。そ
して、この判断結果が「YES」の場合、すなわち、エリ
アIIのデータ書込みモードの場合は、ステップ455へ進
み、レコードチェックフラグDTARI2を“0"とし、そして
ステップ102へ戻る。また、ステップ454の判断結果が
「NO」の場合、すなわち、エリアI,IIのいずれの書込み
モードでもない場合は、そのままステップ102へ戻る。 (3)自動演奏モード このモードは演奏データメモリ62内の演奏データを読
み出し、自動演奏を行うモードである。演奏データメモ
リ62のエリアI内の演奏データに基づく自動演奏を行う
場合は、モードデータM2を「0」、M1を「1」とし、ま
た、エリアII内の演奏データに基づく自動演奏を行う場
合は、モードデータM1を「0」、M2を「1」とする。そ
して、スタートスイッチ28を押す。 以下、エリアI内の演奏データに基づく自動演奏を行
う場合を例にとり説明する。まず、モードデータM2が
「0」に設定されると、第7図のステップ168が実行さ
れる。次いで、モードデータM1が「1」に設定される
と、第6図のステップ151の判断結果が「YES」となり、
ステップ152へ進む。ステップ152では、レコードチェッ
クフラグDTARI1が“1"か否かが判断される。そして、こ
の判断結果が「YES」の場合、すなわち、エリアI内に
既に演奏データが書き込まれている場合は、ステップ15
3へ進む。ステップ153では、プレイフラグPY1がセット
され、レコードフラグREC1がリセットされ、また、LED2
7aが緑色点灯される。 次に、スタートスイッチ28が押されると、第9図のス
テップ251へ進み、プレイフラグPLY1またはPLY2が“1"
か否かが判断される。そして、この場合、判断結果が
「YES」となり、ステップ259へ進む。ステップ259で
は、アドレスデータADR1としてヘッドアドレスデータHE
ADAD(I)が、また、アドレスデータADR2としてヘッド
アドレスデータHEADAD(II)が各々設定される。次に、
ステップ256の処理が行なわれた後、ステップ257へ進
み、プレイフラグPLY1が“1"か否かが判断される。そし
て、この場合、判断結果が「YES」となることから、ス
テップ260へ進む。ステップ260では、アドレスデータAD
R1{この場合、ヘッドアドレスデータHEADAD(I)}が
示すメモリ62の記憶位置APM(ADR1)内のデータが読み
出され、リードタイミングデータRDTIM1として設定され
る。次に、ステップ258へ進むと、プレイフラグPLY2が
“1"か否かが判断される。そして、この場合、判断結果
が「NO」となることから、ステップ102(第5図)へ戻
る。なお、ステップ258の判断結果が「YES」となる場
合、すなわち、エリアIIの演奏データに基づく自動演奏
の場合は、ステップ261へ進み、アドレスデータADR2が
示す記憶位置APM(ADR2)内のデータが読み出され、リ
ードタイミングデータRDTIM2として設定される。 このように、エリアIの自動演奏モードに設定され、
そして、スタートスイッチ28が押されると、プレイフラ
グPLY1がセットされ、次いで、リズムランフラグRUNが
セットされる。これらのフラグPLY1およびRUNがセット
されると、以後、テンポ発振器40から出力されるテンポ
クロックに基づいて、自動演奏音およびリズム音が発生
する。 すなわち、テンポクロックが発生すると、CPU72に割
込みがかかり、第10図のリズムインタラプト処理が行な
われる。この場合、まず、ステップ300,301を介してス
テップ302へ進み、リズム音の発生が行なわれる。次い
で、ステップ303へ進み、その判断結果が「YES」となる
ことから、自動演奏データ読み出しルーチン313へ進
む。第13図は、この自動演奏データ読み出しルーチン31
3の詳細を示す流れ図である。このルーチン313は、メモ
リ62のエリアI内のデータを読み出す読出ルーチンRI
と、エリアII内のデータを読み出す読出ルーチンR IIと
からなる。なお、ルーチンR I,R IIの処理内容は全く同
じであり、フラグまたはデータが異なるだけある。 このルーチン313へ進むと、まず、ステップ501におい
てレコードチェックフラグDTARI1が“1"か否かが判断さ
れる。そして、この判断結果が「NO」の場合、すなわ
ち、エリアI内に演奏データがない場合は、ルーチンR
IをジャンプしてルーチンR IIへ進む。また、ステップ5
01の判断結果が「YES」の場合は、ステップ502へ進む。
ステップ502では、テンポカウントデータTCNTがリード
タイミングデータRDTIM1に等しいか否かが判断される。
そして、この判断結果が「NO」の場合は、ルーチンR I
を出て、ルーチンR IIへ進む。また、「YES」の場合は
ステップ503へ進む。ステップ503では、アドレスデータ
ADR1がインクリメントされる。次いで、メモリ62の記憶
位置APM(ADR1)内のデータが読み出され、リードデー
タRDDT1として設定される。次に、ステップ504へ進む
と、リードデータRDDT1が小節コードか否かが判断され
る。そして、この判断結果が「YES」の場合はステップ5
05へ進む。ステップ505では、小節エンド値「48」から
「1」を減算した値「47」がリードタイミングデータRD
TIM1として設定され、ルーチンRI を出る。一方、ステ
ップ504の判断結果が「NO」の場合は、ステップ506へ進
む。ステップ506では、リードデータRDDT1がタイミング
データか否かが判断される。そして、この判断結果が
「YES」の場合は、ステップ507へ進み、そのリードデー
タRDDT1がリードタイミングデータRDTIM1として設定さ
れる。また、ステップ506の判断結果が「NO」の場合
は、ステップ508へ進む。ステップ508では、リードデー
タRDDT1が終了コードか否かが判断される。そして、こ
の判断結果が「YES」の場合は、ステップ509へ進む。ス
テップ509では発音終了処理が行なわれる。すなわち、
現在発音中の楽音の発音停止を指示する離鍵データが自
動演奏用楽音信号発生回路53へ出力される。これによ
り、楽音が停止する。次に、ステップ510へ進むと、プ
レイフラグPLY1がクリアされ、LED27aが消燈され、ま
た、リズムランフラグRUNがリセットされる。そして、
ルーチンR Iを出る。また、ステップ508の判断結果が
「NO」の場合は、ステップ511へ進む。ステップ511で
は、リードデータRDDT1が自動演奏用楽音信号発生回路5
3へ出力される。そして、ステップ503へ戻る。 このように、自動演奏データ読出しルーチン313へ進
むと、まず、ステップ501を介してステップ502へ進む。
そして、このステップ502の判断結果が「NO」の場合は
ルーチンR Iを出る。すなわち、テンポカウントデータT
CNTとリードタイミングデータRDTIM1とが一致するま
で、発音処理は全く行なわれない。次に、データTCNTと
RDTIM1とが一致すると、次の演奏データがエリアIから
読み出される(ステップ503)。そして、この演奏デー
タが例えばキーオンイベントの演奏データであった場合
は、ステップ511において自動演奏用楽音信号発生回路5
3へ出力され、これにより、楽音が発生する。次に、ス
テップ503へ進み、再びデータ読出しが行なわれる。そ
して、読出されたデータがタイミングデータであった場
合は、ステップ507の処理が行なわれる。以後、テンポ
カウントデータTCNTがこのステップ507によって設定さ
れたリードタイミングデータRDTIM1に一致するまで、発
音処理は行なわれない。そして、両データTCNTとRDTIM1
が再び一致すると、上記と同様の発音処理が行なわれ、
この繰り返しにより、自動演奏が行なわれる。 次に、エリアIから読出されたデータが小節コードで
あった場合は、リードタイミングデータRDTIM1が「47」
に設定される。この結果、次の小節線のタイミングま
で、発音処理は行なわれない。そして、次の小節線タイ
ミングになると、エリアIのデータ読出しが行なわれ、
この場合、、タイミングデータまたは小節コードが読出
される。そして、タイミングデータであった場合は、以
後、テンポカウントデータTCNTがそのタイミングデータ
に一致するまで、データ読出しが行なわれず、また、小
節コードであった場合は、次の1小節の間データ読出し
が行なわれない。 次に、エリアIから読出されたデータが終了コードで
あった場合は、ステップ509,510の処理が行なわれ、こ
れにより、自動演奏モードが終了する。 以上がルーチンR Iの処理であり、この処理によって
エリアI内の演奏データに基づく自動演奏が行なわれ
る。これに対し、ルーチンR IIはエリアII内の演奏デー
タに基づく自動演奏を行うための処理である。したがっ
て、ルーチンR Iのみが実行された場合は、エリアI内
の演奏データに基づく楽音が発生し、ルーチンR IIのみ
が実行された場合は、エリアII内の演奏データに基づく
楽音は発生し、また、両ルーチンR I,R IIが共に実行さ
れた場合は、エリアI,II内の演奏データに基づく楽音が
同時に発生する。 次に、自動演奏の途中(終了コードが読み出される
前)において、自動演奏を停止する場合は、ストップ/
コンティニュースイッチ30を押す。このストップ/コン
ティニュースイッチ30が押されると、第5図のステップ
104から第11図のステップ401へ進み、この場合、ステッ
プ401の判断結果が「YES」となることから、ステップ40
6へ進む。ステップ406では、リズムランフラグRUNが
“0"か否かが判断される。そして、この場合、判断結果
が「NO」となることから、ステップ405へ進み、ステッ
プリザーブフラグSRFが“1"とされ、そして、ステップ1
02へ戻る。ストップリザーブフラグSRFが“1"とされる
と、次の小節線のタイミングにおいて第10図のステップ
307の判断結果が「YES」となり、ステップ312へ進む。
ステップ312では、ステップリザーブフラグSRFおよびリ
ズムランフラグRUNがリセットされ、また、LED29が消燈
される。リズムランフラグRUNがリセットされると、第1
0図のステップ302,313が共に実行されなくなり、したが
って、リズム音および自動演奏音が停止する。 次に、ストップ/コンティニュースイッチ30を再び押
すと、第11図のステップ401,406が順次実行され、この
ステップ406の判断結果が「YES」となることから、ステ
ップ407へ進む。ステップ407では、リズムランフラグRU
Nが再び“1"にセットされ、また、LED29が点灯される。
リズムランフラグRUNがセットされると、以後、リズム
音および自動演奏音が再び発生する。ここで、アドレス
データADR1,ADR2、リードデータRDD1,RDD2、リードタイ
ミングデータRDTIM1,RDTIM2はいずれも前回ストップ/
コンティニュースイッチ30が押され、自動演奏が停止し
た時点から全く変わっておらず、したがって、再びリズ
ムランフラグRUNが“1"にセットされると、前回停止し
た箇所から楽曲が再スタートする。 このように、自動演奏途中においてストップ/コンテ
ィニュースイッチ30を押すと自動演奏が停止し、再度押
すと再び自動演奏がスタートし、以下、ストップ/コン
ティニュースイッチ30を押す毎にこの動作が繰り返され
る。なお、一旦停止した後、最初から自動演奏を行いた
い場合は、スタートスイッチ28を押せばよい。 以上がこの発明の一実施例の詳細である。なお、第11
図のストップ/コンティニュースイッチ処理に代えて、
第14図の処理を行ってもよい。この図に示す処理が、第
11図の処理と異なる点は、第11図のステップ405が第14
図においてはステップ410となっている点である。この
ステップ410において、ステップ411はストップリザーブ
フラグSRFが“1"か否かを判断するステップであり、こ
のステップ411の判断結果が「YES」の場合はステップ41
2へ進み、ストップリザーブフラグSRFをリセットし、
「NO」の場合はステップ413へ進み、ストップリザーブ
フラグSRFをセットする。このステップ410の処理の意味
は次の通りである。すなわち、通常ストップ/コンティ
ニュースイッチ30が押されるのはストップリザーブフラ
グSRFが“0"の時であり、この場合、ステップ410の処理
とステップ405の処理は実質的に変わらない。しかし、
自動演奏(あるいはデータ書込み)を中止すべくストッ
プ/コンティニュースイッチ30を押した後、次の小節線
のタイミングになる前に気が変わり、「中止」を中止し
たい場合、第11図の処理では、これを行うことができな
いが、第14図の処理においては、再度ストップ/コンデ
ィニュースイッチ30を押すと、ステップ411および412が
実行され、これによりストップリザーブフラグSRFが
“0"に戻り、「中止」の中止を行うことができる。 「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、所望の記憶
領域の動作モードを選択する際に、該当する記憶領域の
現在の記憶状態、あるいは他の記憶領域のモードの設定
状態に応じて不適切な動作が防止されるため、演奏デー
タの重複書き込み、誤消去、空読み出しといった誤操作
による動作や無駄な動作を防止する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の構成を示すブロック図、
第2図は同実施例における操作パネル20の構成を示す正
面図、第3図は同実施例における演奏データメモリ63の
記憶エリアを示す図、第4図は演奏データのフォーマッ
トを示す図、第5図〜第13図は同実施例におけるCPU72
の処理過程を示すフローチャート、第14図は第11図の処
理の他の例を示すフローチャートである。 26a,26b……トラックスイッチ、53……自動演奏用楽音
信号発生回路、62……演奏データメモリ、72……CPU
(中央処理装置)、I,II……記憶エリア。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演奏データを入力する演奏データ入力手段
    と、 演奏データを記憶する複数の記憶領域を有する記憶手段
    と、 前記演奏データ入力手段によって入力された演奏データ
    を、前記記憶領域内に書き込む書込手段と、 前記記憶領域内の演奏データを読み出す読出手段と、 前記記憶領域から読み出された演奏データに基づいて楽
    音を発生する楽音発生手段と、 前記書込手段によって演奏データを書き込み可能に設定
    する記憶モードと、前記読出手段によって読み出された
    演奏データに基づいて前記楽音発生手段によって楽音を
    発生可能に設定する自動演奏モードとのいずれかを、前
    記複数の記憶領域の各々について選択する選択手段と、 前記複数の記憶領域内のいずれかにおいて記録モードが
    選択されたことを判別する第1の判別手段と、 前記選択手段により、ある記憶領域において自動演奏モ
    ードが選択された時、他の記憶領域が記録モードに設定
    されることを禁止する第1の制御手段と、 前記選択手段によって、いずれかの記憶領域内において
    自動演奏モードが選択されたことを判別する第2の判別
    手段と、 前記自動演奏モードが選択された記憶領域において、演
    奏データが既に記録されているか否かを検出する検出手
    段と、 この検出手段によって、演奏データが検出されたことを
    条件に、自動演奏モードに設定する第2の制御手段と を具備することを特徴とする自動演奏装置。
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JPS6157991A (ja) * 1984-08-29 1986-03-25 松下電器産業株式会社 自動演奏装置
JPS62212784A (ja) * 1986-03-13 1987-09-18 Meidensha Electric Mfg Co Ltd メモリ制御装置

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