JP2570783B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

Info

Publication number
JP2570783B2
JP2570783B2 JP63005379A JP537988A JP2570783B2 JP 2570783 B2 JP2570783 B2 JP 2570783B2 JP 63005379 A JP63005379 A JP 63005379A JP 537988 A JP537988 A JP 537988A JP 2570783 B2 JP2570783 B2 JP 2570783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
automatic performance
performance data
bank
rhythm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63005379A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01180597A (ja
Inventor
哲二 市来
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP63005379A priority Critical patent/JP2570783B2/ja
Publication of JPH01180597A publication Critical patent/JPH01180597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2570783B2 publication Critical patent/JP2570783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は自動演奏データの記録及び同データに基づく
楽音の再生を可能とする自動演奏装置に関する。
[従来技術] 従来から、複数組の自動演奏データを記憶可能な記憶
手段と、供給された自動演奏データに応じた楽音信号を
発生する楽音信号発生手段とを備え、前記記憶手段に対
する自動演奏データの記録を可能とするとともに、指定
された組の自動演奏データを前記記憶手段から読み出し
かつ前記楽音信号発生手段へ供給することにより該指定
された組の自動演奏データに応じた楽音信号の再生を可
能とする自動演奏装置はよく知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、上記のような従来装置においては、記憶手
段内に記憶されている再生可能な自動演奏データの有無
を確認する手段を備えていないので、当該自動演奏装置
の利用(自動演奏データの記録及び楽音信号の再生)に
際しては、電源スイッチの投入直後に、利用者が自動演
奏データの読み出し用の複数の操作子等を操作すること
により記憶手段に記憶されている複数組の自動演奏デー
タを順次読み出して、該記憶手段内に記憶されている再
生可能な自動演奏データの有無を調べる必要があり、こ
のことは利用者にとって極めて煩わしく不便なものであ
った。
本発明は前記煩わしさ及び不便さを解消することを解
決しようとする課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明の構成上の特徴
は、複数組の自動演奏データを記憶可能な記憶手段と、
供給された自動演奏データに応じた楽音信号を発生する
楽音信号発生手段とを備え、前記記憶手段に対する自動
演奏データの記録を可能とするとともに、指定された組
の自動演奏データを前記記憶手段から読み出しかつ前記
楽音信号発生手段へ供給することにより該指定された組
の自動演奏データに応じた楽音信号の再生を可能とする
自動演奏装置において、電源スイッチの投入に応じて前
記記憶手段内に記憶されている再生可能な組の自動演奏
データを探し出すサーチ手段と、前記サーチ手段により
探し出された組の自動演奏データを順次読み出して前記
楽音信号発生手段に供給する演奏データ自動読み出し手
段とを設けたことにある。
[発明の作用] 上記のように構成した本発明においては、利用者が電
源スイッチを投入すると、サーチ手段が該電源スイッチ
の投入に応じて記憶手段内に記憶されている再生可能な
組の自動演奏データを探し出し、演奏データ自動読み出
し手段が前記探し出された組の自動演奏データを順次読
み出して楽音信号発生手段に供給するので、電源スイッ
チの投入により楽音信号発生手段からは記憶手段に記憶
されていて再生可能な全ての組の自動演奏データに応じ
た楽音信号が再生される。
[発明の効果] 上記作用説明からも理解できるように、本発明によれ
ば、利用者は自動演奏装置を利用するために電源スイッ
チを投入するのみで、発生される楽音信号によって記憶
手段内に記憶されている再生可能な全ての自動演奏デー
タを確認できるので、従来装置による利用者の煩わしさ
及び不便さが解消される。
また、前述のように電源スイッチの投入により、記憶
手段内に記憶されている再生可能な全ての自動演奏デー
タに対応した楽音信号が次から次へと再生されるので、
かかる自動再生機能を該自動演奏装置の展示、販売等の
デモ演奏にも利用できる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、
第1図は本発明に係る自動演奏装置を備えた電子楽器を
ブロック図により示している。
この電子楽器は鍵盤10及び操作パネル20を備えてい
る。鍵盤10は楽音を指定する複数の鍵からなり、各鍵の
押離鍵は鍵スイッチ回路10a内に各鍵に対応して設けた
複数の鍵スイッチの開閉成により検出されるようになっ
ていて、同鍵スイッチ回路10aはバス30に接続されてい
る。
操作パネル20には第2図に示すように、電源操作子21
が設けられており、同操作子21の操作に応じて第1図の
電源スイッチ21aが開閉成されるようになっている。電
源スイッチ21aの一端はバッテリBTに接続されており、
同スイッチ21aはその閉成時にバッテリBTからの電源電
圧+Vを各回路に供給する。
また、操作パネル20には、第2図に示すように、オー
トリズムのスタート及びストップを各々指示するための
リズムスタート操作子22a及びリズムストップ操作子22b
と、マーチ、ワルツ等のリズム種類を選択するリズム選
択操作子群23と、オートリズムのテンポを各々上昇させ
及び下降させるアップ操作子24a及びダウン操作子24b
と、自動演奏データの記録開始及び再生開始を指示する
ための自動演奏書込み操作子25及び自動演奏読出し操作
子26と、後述する演奏データメモリ62内のデータの書込
み及び読出しバンクを指定する例えば8個のバンク操作
子群27と、同メモリ62内のデータを消去するクリア操作
子28と、楽音の音色及び効果の付与を各々指示する音色
操作子群29a及び効果操作子群29bとが配設されている。
これらの操作子群の操作は操作子スイッチ回路20a内に
各操作子に対応して設けた複数の操作子スイッチにより
検出されるようになっている。また、自動演奏書込み操
作子25、自動演奏読出し操作子26及びバンク操作子群27
内の各操作子の上部にはそれぞれランプ25a,26a,27a,27
a…が配設されており、同ランプ25a,26a,27a,27a…は各
操作子の操作状態を表示する。これらのランプ25a,26a,
27a,27a…はランプ制御回路20bにより点灯制御されるよ
うになっており、同制御回路20bはバス30に接続されて
いる。
さらに、バス30には、テンポ発振器40、リズム音信号
発生回路51、鍵盤用楽音信号発生回路52、自動演奏用楽
音信号発生回路53、データ記憶回路60及びマイクロコン
ピュータ70が接続されている。テンポ発振器40は設定さ
れたテンポに従ってリズムインタラプト信号としてのテ
ンポクロック信号をバス30を介してマイクロコンピュー
タ70に出力する。リズム音信号発生回路51はシンバル、
バスドラ等の打楽器に対応した打楽器音信号を形成する
複数の打楽器音信号形成回路を有し、マイクロコンピュ
ータ70からバス30を介して供給されるリズムパターンデ
ータに応じて前記打楽器音信号を形成出力する。鍵盤用
楽音信号発生回路52及び自動演奏用楽音信号発生回路53
は各々ピアノ、バイオリン等の楽器に対応した楽音信号
を形成する複数の楽音信号形成チャンネルを備えてお
り、鍵盤用楽音信号発生回路52は鍵盤10における押離
鍵、音色操作子群29aの操作及び効果操作子群29bの操作
に応じて、マイクロコンピュータ70からバス30を介して
供給される自動演奏データに基づく楽音信号を形成出力
する。また、自動演奏用楽音信号発生回路53はデータ記
憶回路60に記憶されていてマイクロコンピュータ70によ
り読出されかつバス30を介して供給される自動演奏デー
タに基づく楽音信号を形成出力する。これらのリズム音
信号発生回路51、鍵盤用楽音信号発生回路52及び自動演
奏用楽音信号発生回路53からの楽音信号は混合されてア
ンプ54に供給されるようになっている。アンプ54の出力
はスピーカ55に接続されており、同スピーカ55はアンプ
54から供給される楽音信号に対応した楽音を発音する。
データ記憶回路60はバス30に各々接続されたリズムパ
ターンデータメモリ61及び演奏データメモリ62及びアド
レステーブル63からなる。リズムパターンデータメモリ
61はROMで構成されており、リズム音信号発生回路51に
おける各打楽器音信号の形成出力を指示するリズムパタ
ーンデータをリズム種類毎に1小節長に渡って時系列的
に記憶している。演奏データメモリ62はバッテリバック
アップされたRAMで構成され、第3A図に示すように、バ
ンク操作子群27の各操作子にそれぞれ対応した第1乃至
第8演奏データエリア62−1〜62−8に分割されてい
る。第1乃至第8演奏データエリア62−1〜62−8はそ
れぞれ後述するアドレスADRによりアドレス指定される
多数の記憶位置APM(ADR)を有する。各記憶位置APM(A
DR)には、次のような各種自動演奏用データが第3B図に
示すようなデータフォーマットで記憶されるようになっ
ている。
タイミングデータ・・・タイミングデータであることを
示す識別マークと、小節の頭からの経過時間を表す時間
データTIMDとからなる。
押鍵データ・・・鍵盤10における押鍵イベントデータで
あることを示す識別マークと、押鍵された鍵を表すキー
コードKCとからなる。
離鍵データ・・・鍵盤10における離鍵イベントデータで
あることを示す識別マークと、離鍵された鍵を表すキー
コードKCとからなる。
音色等データ・・・音色操作子群29a又は効果操作子群2
9bにより各々更新された音色データ又は効果データであ
ることを示す識別マークと、該更新された音色又は効果
名を表す音色・効果名データとからなる。
小節コード・・・自動演奏の進行タイミングが小節の頭
に対応したタイミングであることを示す。
終了コード・・・自動演奏の終了タイミングであること
を示す。
アドレステーブル63はバッテリバックアップされたRA
Mで構成され、第3C図に示すように、演奏データメモリ6
2における第1乃至第8演奏データエリア62−1,62−2
…62−8の各先頭アドレスを指示する先頭アドレスデー
タHEADADR(1)〜HEADADR(8)を記憶するようになっ
ている。先頭アドレスデータHEADADR(1)〜HEADADR
(8)は、第3D図に示すように、それぞれ最上位ビット
MSBにて第1乃至第8演奏データエリア62−1〜62−8
内に再生可能な演奏データが記憶されているとき“1"を
表しかつそれ以外のとき“0"を表すデータを記憶すると
ともに、下位ビットにて前記先頭アドレス値を記憶する
ようになっている。なお、この先頭アドレス値は第1乃
至第8演奏データエリア62−1〜62−8に対応して固定
値であって、最初から記憶されている。
マイクロコンピュータ70はバス30に各々接続されたプ
ログラムメモリ71、CPU72及びワーキングメモリ73から
なる。プログラムメモリ71はROMで構成され、第4図乃
至第13図に示すフローチャートに対応したメインプログ
ラム、リズムインタラプトプログラム及びそれらのサブ
プログラムを記憶している。CPU72は電源スイッチ(図
示しない)の投入によりメインプログラムの実行を開始
するとともに同プログラムを電源スイッチ21aの開成ま
で繰返し実行し、テンポ発振器40からのテンポクロック
信号の到来時には前記メインプログラムの実行を中断し
てリズムインタラプトプログラムを割込み実行する。ワ
ーキングメモリ73はRAMで構成され、前記プログラムの
実行に必要な複数のデータ及びフラグを一時的に記憶す
る。これらのデータ及びフラグのうち、主なものを列挙
すると次の通りである。
オートロードスタートフラグALST・・・電源投入時の自
動演奏の動作状態を表すフラグであり、“1"にて動作中
を表し、かつ“0"にて停止中を表す。
バンクデータBANK・・・演奏データメモリ62内の第1乃
至第8演奏データエリア62−1〜62−8を指定するバン
ク値を表す。
ランプフラグLMPFL・・・ランプ27a,27a…の表示状態を
表すものであり、“1"にて点滅状態を表し、かつ“0"に
てそれ以外の状態を表す。
リズムランフラグRUN・・・オートリズムの動作状態を
表すフラグであり、“1"にて動作中を表し、かつ“0"に
て停止中を表す。
オートプレイライトフラグAPW・・・自動演奏の作動状
態を表すフラグであり、“1"にて自動演奏用データを演
奏データメモリ62に書込み中(記録モード)であること
を表し、かつ“0"にて前記記録モード中でないことを表
す。
シンクロスタートフラグSST・・・自動演奏の記録モー
ドにて利用されるフラグであり、“1"にて自動演奏用デ
ータの書込み待期状態を表し、かつ“0"にてそれ以外の
状態を表す。
オートプレイリードフラグAPR・・・自動演奏の作動状
態を表すフラグであり、“1"にて自動演奏用データを演
奏データメモリ62から読出し中(再生モード)であるこ
とを表し、かつ“0"にて前記再生モード中でないことを
表す。
テンポカウントTCNT・・・テンポ発振器40がテンポクロ
ック信号を発生する毎に「1」ずつ歩進するカウント値
であって、オートリズムの1小節内における進行位置を
表す。
アドレスADR・・・演奏データメモリ62のアドレスを表
す。
リードデータRDDT・・・演奏データメモリ62及びアドレ
ステーブル63から読出したデータを表す。
リードタイミングデータRDTIM・・・演奏データメモリ6
2から読出した自動演奏用データ中、特にタイミングデ
ータのみを表す。
旧リードデータOLDRDDT・・・演奏データメモリ62から
前回読出した自動演奏用データを表す。
次に、上記のように構成した実施例の動作を、(1)
電源スイッチ21aの投入に応じて動作を開始し、演奏デ
ータメモリ62内の自動演奏用データを読出して、該読出
した自動演奏用データに基づき楽音を発生する自動スタ
ートモード、(2)鍵盤10における押離鍵及び操作パネ
ル20の操作に基づくデータを自動演奏用データとして演
奏データメモリ62に書込む自動演奏記録モード、(3)
演奏データメモリ62内の自動演奏用データを読出して、
該読出した自動演奏用データに基づき楽音を発生する自
動演奏再生モード、(4)演奏データメモリ62内の自動
演奏用データを消去する消去モード、及び(5)その他
のモードに分けて、第4図乃至第13図のフローチャート
を参照しながら説明する。
(1)自動スタートモード 電源操作子21の操作に伴う電源スイッチ21aの閉成に
より、バッテリBTからの電源スイッチ21aを介した電圧
+Vが各種回路に供給される。この電圧+Vの供給によ
り、CPU72は第4図のステップ100にてメインプログラム
の実行を開始し、ステップ101にてワーキングメモリ73
内の各レジスタをクリアすることによりマイクロコンピ
ュータ70を初期状態に設定し、ステップ102にてオート
ロードスタートルーチン(第5図)を実行する。
このオートロードスタートルーチンにおいては、ステ
ップ201にて変数i(実際にはiはバンク値より1だけ
小さい)に基づきリードデータRDDTがアドレステーブル
63内の先頭アドレスHEADADR(i+1)に設定され、ス
テップ202にて該リードデータRDDTの最上位ビットMSBが
“1"であるか否か、すなわち第1乃至第8演奏データエ
リア62−1〜62−8内に再生可能な自動演奏データが記
憶されているか否かが判定される。かかる場合、変数i
は上記ステップ101(第4図)の処理により「0」に初
期設定されかつステップ203,204の処理により「8」ま
で順次増加されて第1乃至第8演奏データエリア62−1
〜62−8を指示するもので、前記再生可能な自動演奏デ
ータがない場合には、CPU72はステップ202における「N
O」との判定の基にステップ201〜204の循環処理を実行
しながら変数iを増加させる。
かかる循環処理中、再生可能な自動演奏データがあれ
ば、CPU72はステップ202にて「YES」と判定して、ステ
ップ205にてオートロードスタートフラグALSTを“1"に
設定し、かつステップ206にてバンクデータBANKをi+
1に設定した後、ステップ207にてランプ制御回路20bと
の協働によりバンクデータBANK値に対応したランプ27a
の点灯を制御するとともに他のランプの消灯を制御す
る。これにより、バンクデータBANK値に対応したランプ
27aのみが点灯し、バンクBANK値に対応した演奏データ
エリアが指定されたことが表示される。次に、CPU72は
ステップ208にてアドレスADRを前記リードデータRDDTの
最上位ビットMSBを除く下位ビットの値すなわち指定さ
れた演奏データエリアの先頭アドレス値に設定し、ステ
ップ209にてオートリードフラグAPRを“1"に設定し、ス
テップ210にてランプ制御回路20bとの協働によりランプ
26aの点灯を制御する。これにより、ランプ26aが点灯
し、自動演奏用データが読出されることが表示される。
このランプ26aの点灯後、CPU72はステップ211にてアド
レスADRにより指定された演奏データメモリ62内の自動
演奏用データAPM(ADR)を読出して、リードタイミング
データRDTIMを該データAPM(ADR)に設定する。なお、
後記(2)自動演奏記録モードで述べるように第1乃至
第8演奏データエリア62−1〜62−8の先頭アドレスに
は必ずタイミングデータが記憶されているので、前記リ
ードタイミングデータRDTIMは必ずタイミングデータに
設定される。前記ステップ211の処理後、CPU72はステッ
プ212にてリズムランフラグRUNを“1"に設定して、ステ
ップ213にて当該オートロードスタートルーチンの実行
を終了する。
かかるステップ205〜212からなる処理は再生可能な自
動演奏用データが存在する場合における同データの読出
し準備に相当するもので、再生可能な自動演奏用データ
が演奏データメモリ62(第1乃至第8演奏データエリア
62−1〜62−8)内に全く存在しない場合には、上記ス
テップ201〜204からなる循環処理により変数iが「8」
に達してステップ204にて「YES」と判定されて、プログ
ラムはステップ214以降に進められる。かかる場合、CPU
72はステップ214にて変数iを「0」に初期設定すると
ともに、ステップ215にて上記ステップ101(第4図)の
処理により“0"に初期設定されたままにあるオートロー
ドスタートフラグAUSTに基づき「NO」と判定し、ステッ
プ216にてランプ制御回路20bとの協働によりランプ27a,
27a…の全てを点滅制御する。これにより、ランプ27a,2
7a…が点滅し、演奏データメモリ62内に再生可能な自動
演奏用データが存在しないことが表示される。上記ステ
ップ216の処理後、CPU72はステップ217にてランプ点滅
フラグLMPFLを“1"に設定して、ステップ213に該オート
ロードスタートルーチンの実行を終了する。
次に、前述のように演奏データメモリ62内に再生可能
な自動演奏用データが存在してステップ205〜212の処理
により同データの読出しが準備された場合について説明
する。かかる場合、前記オートロードスタートルーチン
の実行終了により、CPU72はステップ103,104(第4図)
にて鍵盤10に関する押離鍵イベント及びパネル操作子群
20の操作イベントの検出をする。しかし、該自動ストー
トモードにおいては、通常、鍵盤10における押離鍵及び
パネル操作子群20における操作はなされないので、CPU7
2はステップ104にて「NO」すなわち前記押離鍵及び操作
によるイベント無しと判定して、ステップ103,104から
なる循環処理を実行し続ける。かかる循環処理中、テン
ポ発振器40からテンポクロック信号が発生されると、CP
U72は前記プログラムの実行を中断して第6図のリズム
インタラプトプログラムの実行をステップ300から開始
し、ステップ301にてリズムランフラグRUNが“1"である
か否かを判定する。かかる場合、リズムランフラグRUN
は前述のステップ212(第5図)の処理により“1"に設
定されているので、前記ステップ301の判定処理におい
ては「YES」と判定され、プログラムはステップ302に進
められる。ステップ302においては、通常、リズムパタ
ーンメモリ61内に記憶されているリズムパターンデータ
に基づきリズム音(打楽器音)の発生が制御されるが、
かかる状態ではリズム選択操作群22によってリズム種類
データが未だ設定されていないのでリズム音は発生され
ない。なお、かかる場合でも、再生される自動演奏用デ
ータに応じてリズム種類データが設定されるようにし
て、該リズム種類データに応じてリズム音の発生が制御
されるようにしてもよい。
前記ステップ302の処理後、CPU72はステップ303にて
上記ステップ209(第5図)の処理により“1"に設定さ
れたオートプレイリードフラグAPRに基づき「YES」と判
定し、第7図に示す自動演奏データ読出しルーチンを実
行する。この自動演奏データ読出しルーチンの実行はス
テップ400にて開始され、CPU72はステップ401にてバン
クデータBANKにより指定される先頭アドレスデータHEAD
ADR(BANK)の最上位ビットMSBが“1"であるか否かを判
定する。かかる場合、該最上位ビットMSBは上述のよう
に“1"に設定されているので「YES」と判定され、CPU72
はステップ402にてリードタイミングデータRDTIMがテン
ポカウントTCNTに等しいか否かを判定する。この判定に
おいては、後記(2)自動演奏記録モードで述べるよう
に最初の自動演奏データ(リードタイミングデータRDTI
M)は「0」に設定され、かつテンポカウントTCNTは上
記ステップ101(第4図)の初期設定により「0」に設
定されているので「YES」と判定され、CPU72はステップ
403にてアドレスADRSを「1」だけ歩進させ、ステップ4
04にて前記リードデータRDDTを旧リードデータOLDRDDT
として記憶した後、ステップ405にて前記歩進させたア
ドレスADRにより指定される演奏データメモリ62の記憶
位置APM(ADR)に記憶されている演奏データを読出し
て、該読出した演奏データをリードデータRDDTにして新
たに設定する。
次に、CPU72は、ステップ406〜408の各判定処理によ
り、前記リードデータRDDTが小節コード、タイミングデ
ータ、終了コード、又はその他のデータ(押鍵データ、
離鍵データ、音色等データ)のいずれかのデータである
かを判定する。今、前記リードデータRDDTがその他のデ
ータ(押鍵データ、離鍵データ、音色等データ)であれ
ば、ステップ406〜408の各判定処理にて全て「NO」と判
定され、ステップ409にて該リードデータRDDTは自動演
奏用楽音信号発生回路53へバス30を介して出力される。
自動演奏用楽音信号発生回路53はこれらの供給された押
鍵データ、離鍵データ又は音色等データに基づき楽音信
号の形成を制御して、該形成された楽音信号をアンプ54
を介してスピーカ55に出力し、スピーカ55が同楽音信号
に応じた楽音を発音する。これにより、スピーカ55から
は演奏データメモリ62に記憶されている演奏データに基
づき自動的に楽音が発音されるようになる。
上記ステップ409の処理後、CPU72はプログラムをステ
ップ403に戻し、同ステップ403にてアドレスADRをさら
に「1」だけ歩進させ、ステップ404の処理後、ステッ
プ405にて該歩進させたアドレスADRにより指定される演
奏データメモリ62内の記憶位置APM(ADR)に記憶されて
いる演奏データをリードデータRDDTとして再び設定し、
さらに、このリードデータRDDTの種類をステップ406〜4
08の処理により判定する。かかる場合、リードデータRD
DTが再び押鍵データ、離鍵データ、音色等データであれ
ば、再びステップ409の処理により楽音の発生が制御さ
れる。このようにして、同一タイミングに記憶されてい
る全ての押鍵データ、離鍵データ、音色等データが演奏
データメモリ62から読出されて、自動演奏楽音の発生が
制御される。
かかるステップ403〜409からなる循環処理中、上記ス
テップ405にて設定したリードデータRDDTがタイミング
データになると、CPU72はステップ406にて「NO」と、ス
テップ407にて「YES」と判定し、ステップ410にて同リ
ードデータRDDTをリードタイミングデータRDTIMとして
設定して、ステップ411にて該自動演奏データ読出しル
ーチンの実行を終了する。かかる自動演奏データ読出し
ルーチンの実行により、次のタイミングに係る自動演奏
用データ(押鍵、離鍵、音色等データ)が読出されて楽
音の発生が制御される。
前記自動演奏データ読出しルーチンの実行終了後、CP
U72は、ステップ305(第6図)にてテンポカウントTCNT
を「1」だけ歩進させ、ステップ306にて該テンポカウ
ントTCNTが小節エンド値を表しているか否かを判定す
る。かかる場合、自動演奏は開始して間もない状態にあ
ってテンポカウントTCNTは小節エンド値を表わしていな
いので、CPU72は同ステップ306にて「NO」と判定してス
テップ307にて該リズムインタラプトプログラムの実行
を終了する。かかる状態で、再びテンポ発振器40からテ
ンポクロック信号が発生されると、CPU72は上記ステッ
プ103,104(第4図)の循環処理を中断してリズムイン
タラプトプログラム(第6図)を実行してステップ304
にて自動演奏データ読出しルーチン(第7図)を実行す
るとともに、ステップ305にてテンポカウントTCNTを歩
進させる。かかる自動演奏データ読出しルーチンにおい
ては、リードタイミングデータRDTIMとテンポカウントT
CNTが等しくなければ、ステップ402にて「NO」と判定さ
れ、楽音の発生が制御されないでステップ411にて自動
演奏データ読出しルーチンの実行が終了される。また、
前記リードタイミングデータRDTIMがテンポカウントTCN
Tと等しくなると、CPU72は上記ステップ403〜410からな
る上記処理を実行して自動演奏楽音の発音を制御する。
このような自動演奏用データの読出し中、演奏データ
メモリ62から読出されたリードデータRDDTが小節コード
になると、CPU72は、ステップ406にて「YES」と判定
し、ステップ412にて上記ステップ404の処理により設定
した1アドレス分前の旧リードデータOLDRDDTと上記ス
テップ405の処理により新たに設定したリードデータRDD
Tとが等しいか否かを判定する。この場合、前記両デー
タOLDRDDT、RDDTが等しいことは自動演奏用データ中に
小節コードが連続すること、すなわち1小節の中に押
鍵、離鍵及び音色等データが存在しないことを意味す
る。そして、前記両データOLDRDDT、RDDTが等しけれ
ば、CPU72はステップ412にて「YES」と判定し、次の1
小節間の自動演奏の進行のために、ステップ413にてリ
ードタイミングデータRDTIMを次の小節の終了タイミン
グを示す小節エンド値から「1」を減算した値に設定し
て、ステップ411にて該自動演奏データを読出しルーチ
ンの実行を終了する。また、前記両データOLDRDDT、RDD
Tが等しくなければ、CPU72はステップ412にて「NO」と
判定し、次の小節内の自動演奏用データの読出しのため
にプログラムを上述したステップ407以降に進める。一
方、リズムインタラプトプログラムにおけるステップ30
5(第6図)の処理によって、テンポカウントTCNTが小
節エンド値に達すると、CPU72はステップ306にて「YE
S」と判定し、ステップ308にてテンポカウントTCNTを
「0」に初期設定して同カウントTCNTを再び「0」から
テンポクロック信号の発生毎に増加させるようにする。
このステップ308の処理後、CPU72は、上記ステップ101
(第4図)の初期設定により“0"に設定したオートプレ
イライトフラグAPWに基づき、ステップ309にて「NO」と
判定して、ステップ307にて該リズムインタラプトプロ
グラムの実行を終了する。
このようにして、時間経過に伴い演奏データメモリ62
内のバンクデータBANKに対応した演奏データエリアに記
憶されている自動演奏用データが順次読出されて、該デ
ータに応じた楽音が発生される。かかる状態で、前記バ
ンクデータBANKに対応して演奏データエリアに記憶され
ている全ての自動演奏用データが読出されてリードデー
タRDDTが終了コードになると、CPU72はステップ408(第
7図)にて「YES」と判定し、ステップ414にて自動演奏
用楽音信号発生回路53にて発生中の楽音信号を強制的に
減衰(キーオフ)させる。これにより、前記バンクデー
タBANK(=i+1)に対応した自動演奏用データによる
自動演奏が終了する。前記ステップ414の処理後、CPU72
は、上記ステップ205(第5図)の処理により“1"に設
定されたオートロードスタートフラグALSTに基づき、ス
テップ415にて「YES」と判定し、ステップ416にて変数
iに「1」を加算して、ステップ417にて該変数iが
「8」であるか否かを判定する。かかる場合、変数iが
「8」でなければ、CPU72は該変数iを前記ステップ416
の処理により更新した値に維持してステップ418にてプ
ログラムを上記オートロードスタートルーチン(第5
図)に進める。また、変数iが「8」に達した場合に
は、CPU72はステップ419にて該変数iを「0」に初期設
定した後、ステップ418にてプログラムを上記オートロ
ードスタートルーチン(第5図)に進める。かかる処理
により、CPU72は再びオートロードスタートルーチンの
実行をステップ200にて開始し、上述のように演算デー
タメモリ62内に変数i+1に対応した再生可能な自動演
奏用データが存在すればステップ205〜212の処理により
該自動演奏用データによる自動演奏を行なわせる。ま
た、変数i+1に対応した再生可能な自動演奏用データ
がなければ、ステップ203の処理により変数iを順次更
新していく。そして、かかる場合も、上述のように変数
iが「8」に達すると、CPU72はステップ214にて変数i
を「0」に初期設定するとともに、上記ステップ205の
処理により“1"に設定されているオートロードスタート
フラグALSTに基づき、ステップ215にて「YES」と判定し
てステップ201〜204からなる循環処理を繰り返し実行す
る。
以上の説明からも理解できる通り、ステップ203,204,
214及びステップ416,417,419による変数iの更新処理に
より、演奏データメモリ62内の各演奏データエリア62−
1〜62−8に記憶されている自動演奏データであって、
全ての再生可能なデータが繰り返し読出され、該読出さ
れたデータに応じて自動演奏が行われるので、前記各演
奏データエリア62−1〜62−8に一楽曲に関する自動演
奏用データが記憶されていれば、利用可能な楽曲が電源
スイッチ21aの投入のみにより聴覚的に確認される。ま
た、同エリア62−1〜62−8に楽曲のフレーズに関する
自動演奏用データが記憶されていれば、利用可能なフレ
ーズが電源スイッチ21aの投入のみにより聴覚的に確認
される。さらに、かかる場合、バンク操作子群27の各操
作子に対応して設けられたランプ27a,27a…が前記自動
演奏に伴って点灯するので、再生可能な自動演奏用デー
タが記憶されている演奏データエリア62−1〜62−8も
合わせて確認できる。
次に、上述の動作、すなわち演奏データメモリ62内に
再生可能な自動演奏用データが全く存在しない場合にお
けるランプ27a,27a…の点滅動作、及び同メモリ62内に
再生可能な自動演奏用データが存在する場合における自
動演奏動作を停止させる場合について説明する。
かかる場合、演奏者はリズムストップ操作子22bを操
作する。かかる操作は上記ステップ103,104(第4図)
からなる循環処理を実行中のCPU72により検出され、同C
PU72はステップ104にて「YES」すなわちイベント有りと
判定し、ステップ105の判定処理によりステップ106にて
リズムストップルーチンを実行する。リズムストップル
ーチンは、第8図に示すように、ステップ500にてその
実行が開始され、ステップ501にてランプ点滅フラグLMP
FLが“1"であるか否かが判定される。今、演奏データメ
モリ62内に再生可能な自動演奏用データが全く存在しな
いで、上記ステップ216,217(第5図)の処理によりラ
ンプ27a,27a…が点滅してかつフラグ点滅フラグLMPFLが
“1"に設定されていたとすれば、CPU72はステップ501に
て「YES」と判定し、ステップ502にてランプ制御回路20
bとの協働により全てのランプ27a,27a…の消灯を制御
し、ステップ503にてランプ点滅フラグLMPFLを“0"に初
期設定して、ステップ504にて該リズムストップルーチ
ンの実行を終了する。これにより、点滅状態にあったラ
ンプ27a,27a…は全て消灯する。
一方、演奏データメモリ62内に再生可能な自動演奏用
データがあって上述のように自動演奏が繰り返し行われ
ていれば、ランプ点滅フラグLMPFLは“0"でありかつリ
ズムランフラグRUNは“1"であるので、ステップ501にて
「NO」と判定されかつステップ505にて「YES」と判定さ
れて、ステップ506にてリズムランフラグRUNは“0"に初
期設定される。次に、CPU72はステップ507にて上記ステ
ップ101(第4図)の初期設定により“0"に設定されて
いるオートプレイライトフラグAPWに基づき「NO」と判
定し、ステップ508にて上記ステップ209(第5図)の処
理により“1"に設定されているオートプレイリードフラ
グAPRに基づき「YES」と判定して、ステップ509にて該
オートプレイリードフラグAPRを“0"に初期設定すると
ともに、ステップ510にてランプ制御回路20bとの協働に
よりランプ26aを消灯制御する。これにより、ランプ26a
が消灯し、自動演奏の再生動作が終了したことが表示さ
れる。前記ステップ510の処理後、CPU72はステップ511
にてオートロードスタートフラグALSTを“0"に初期設定
して、ステップ504にて該リズムストッププログラムの
実行を終了する。
さらに、上述のようなバンクデータBANKの自動更新に
伴う自動演奏の繰り返し中におけるスキップ動作につい
て説明する。かかる繰り返し演奏中、演奏者がバンク操
作子群27のうち所望のものを操作すると、かかる操作は
ステップ103,104(第4図)からなる循環処理を実行中
のCPU72により検出され、同CPU72はステップ104にて「Y
ES」すなわちイベント有りと判定し、ステップ105の判
定処理によりステップ107にてバンク設定ルーチンを実
行する。このバンク設定ルーチンは、第9図に示すよう
に、その実行がステップ600にて開始され、ステップ601
にてオートプレイリードフラグAPRが“1"であるか否か
が判定される。かかる場合、同フラグAPRは上記ステッ
プ209(第5図)の処理により“1"に設定されているの
で、CPU72は同ステップ601にて「YES」と判定し、ステ
ップ602にてバンクデータBANK値が操作されたバンク操
作子27に対応したものであるか否かを判定する。今、操
作されたバンク操作子27がバンクデータBANK値に対応し
たものであれば、同ステップ602にて「YES」と判定さ
れ、ステップ603にて該バンク設定ルーチンの実行が終
了される。かかる場合には、上述の自動演奏の繰り返し
動作には何ら影響しない。
一方、操作されたバンク操作子27が、バンクデータBA
NKに対応したものでなければ、CPU72はステップ602にて
「NO」と判定し、ステップ604にてバンクデータBANKを
前記操作されたバンク操作子27に対応した値に設定する
とともに、ステップ605にてランプ制御回路20bとの協働
によりバンクデータBANK値に対応したランプ27aを点灯
制御し、その他のランプ27a,27a…を消灯制御する。こ
れにより、選択されたバンク(演奏データエリア62−1
〜62−8)に対応したランプ27aのみが点灯する。上記
ステップ605の処理後、CPU72はステップ606にてアドレ
スADRをバンクデータBANKにより指定された先頭アドレ
スデータHEADADR(BANK)に設定して、ステップ603にて
該バンク設定ルーチンの実行を終了する。その結果、自
動演奏データ読出しルーチンの実行により演奏データメ
モリ62から読出される自動演奏用データは前記バンクデ
ータBANKに対応したものとなり、操作されたバンク操作
子27に対応した自動演奏音が得られる。ただし、かかる
場合、バンクデータBANKに対応した自動演奏用データの
再生が不能であれば、ステップ401(第7図)にて「N
O」と判定されるので該自動演奏用データに基づく楽音
の発生は禁止される。
このようなバンク設定ルーチンの実行により、上述の
ように演奏データエリア62−1〜62−8の順次再生がス
キップされ、演奏者は任意の楽曲又はフレーズを即座に
再生できるようになる。
(2)自動演奏記録モード 次に、自動演奏記録モードの動作について説明する。
かかる場合、演奏者はリズム選択操作子群23、アップ操
作子24a及びダウン操作子24bを操作して所望のリズム種
類及びリズムテンポを選択するとともに、バンク操作子
群27を操作して演奏データを書込む演奏データエリア62
−1〜62−8を指定し、かつ自動演奏書込み操作子25を
操作して当該電子楽器を自動演奏記録モードに設定した
後に、鍵盤10、音色操作子群29a及び効果操作子群29bを
操作して演奏を開始する。
リズム選択操作子群22、アップ操作子23a及びダウン
操作子23bが操作されると、該操作はステップ103,104
(第4図)からなる循環処理を実行中のCPU72により検
出され、同CPUはステップ104にて「YES」と判定し、ス
テップ105の判定処理によりステップ108の処理を実行す
る。かかる処理においては、リズム種類データがリズム
選択操作子群22により選択されたリズム種類を表す値に
設定され、かつリズムテンポデータがアップ操作子23a
及びダウン操作子23bの操作に応じて所望の値に設定さ
れるとともに該データはテンポ発振器40に転送されてテ
ンポクロック信号の周波数を制御する。これにより、テ
ンポ発振器40は前記リズムテンポデータに応じた周波数
のクロック信号を発生するようになる。
また、バンク操作子群27が操作されると、上記ステッ
プ103〜105(第4図)の処理により、CPU72は上述した
ステップ107のバンク設定ルーチン(第9図)を実行す
る。かかる場合、オートプレイリードフラグAPRは“0"
に設定されているので、CPU72はステップ601にて「NO」
と判定し、ステップ604〜606の処理により、バンクデー
タBANKを操作されたバンク操作子27を表す値に設定する
とともに該操作子27に対応するランプ27aのみを点灯さ
せ、アドレスADRをバンクデータBANKにより指定される
先頭アドレスHEADADR(BANK)値に設定する。
かかる後、自動演奏書込み操作子25が操作されると、
CPU72は上述のステップ103〜105(第4図)の処理によ
りステップ109のオートプレイライトルーチンを実行す
る。このオートプレイライトルーチンは、第10図に示す
ように、その実行がステップ700にて開始され、CPU72
は、前述のように操作されたバンク操作子27を示す値
(1〜8)に設定されているバンクデータBANKに基づ
き、ステップ701にて「NO」と判定し、ステップ702にて
該バンクデータBANKに対応したランプ27aのみを点灯す
る。この場合、上述のステップ604(第9図)の処理に
より該ランプ27aは点灯しているはずであるが、かかる
ステップ702の処理はバンク操作子群27が操作されず自
動演奏書込み操作子25が操作された場合における予備的
な処理である。上記ステップ702の処理後、CPU72はステ
ップ703にてオートプレイライトフラグAPWを反転(“0"
ならば“1"に変更し、かつ“1"ならば“0"に変更)す
る。この反転により“0"に設定されていたオートプレイ
ライトフラグAPWは“1"になり、CPU72はステップ704に
て「YES」と判定し、ステップ705にてランプ制御回路20
bとの協働によりランプ25aの点灯を制御する。これによ
り、ランプ25aが点灯して、演奏者に当該電子楽器が自
動演奏記録モードに設定されたことが知らせられる。
上記ステップ705の処理後、CPU72はステップ706にて
オートプレイリードフラグAPRを“0"に初期設定し、ス
テップ707にてオートプレイリード用のランプ26aを消灯
させる。かかるステップ706,707の処理は後述する自動
演奏再生モード中に自動演奏書込み操作子25が操作され
た場合における予備的な処理である。次に、CPU72はス
テップ708にてシンクロスタートフラグSSTを“1"に設定
し、ステップ709にてアドレスADRをバンクデータBANKに
対応した先頭アドレスデータHEADADR(BANK)値に設定
して、ステップ710にて該オートプレイライトルーチン
の実行を終了する。なお、前記ステップ709の処理もバ
ンク操作子群27が操作されずに自動演奏書込み操作子25
が操作された場合における予備的な処理である。かかる
状態で、鍵盤10にて各鍵が押離鍵され、又は音色操作子
群29a、効果操作子群29bのいずれかの操作子が操作され
ると、上述のステップ103、104(第4図)からなる循環
処理を実行中のCPU72は、ステップ104、105の判定処理
によりステップ110の鍵・音色イベントルーチン(第11
図)を実行して鍵演奏による楽音の発音を制御する。こ
の鍵・音色イベントルーチンの実行においては、ステッ
プ800にてその実行が開始され、ステップ801にて操作さ
れた鍵及び操作子に関する全てのイベントデータがワー
キングメモリ73に設けたイベントバッファレジスタ内に
書込まれる。そして、ステップ802にてこれらの全ての
イベントデータはバス30を介して鍵盤用楽音信号発生回
路52に出力される。鍵盤用楽音信号発生回路52はこれら
のイベントデータを取込むと同時に、該データに基づき
楽音信号の発生を制御する。この場合、該イベントデー
タが鍵盤10における押鍵に関するものであれば、鍵盤用
楽音信号発生回路52は押鍵された鍵に対応した鍵音高周
波数の楽音信号の形成を開始して、該形成した楽音信号
をアンプ54を介してスピーカ55に供給する。その結果、
スピーカ55からは、鍵盤10にて押鍵された鍵に対応した
鍵音高周波数の楽音が発音される。また、前記イベント
データが鍵盤10における離鍵に関するものであれば、鍵
盤用楽音信号発生回路52は、前述のようにして今まで形
成中であった離鍵された鍵に関する楽音信号の形成出力
を停止する。その結果、スピーカ55からは、鍵盤10にて
離鍵された鍵に関する楽音が発音されなくなる。
一方、上記のように鍵盤用楽音信号発生回路52に供給
されたイベントデータが音色操作子群29a又は効果操作
子群29bに関するものであれば、同発生回路52は、該供
給されたイベントデータに基づき、操作された操作子に
応じて発生楽音信号の音色又は同信号に対する効果付与
を制御する。その結果、発音される楽音の音色及び同楽
音に対する効果付与が音色操作子群29a及び効果操作子
群29bの操作に応じて制御されるようになる。
上記ステップ802の処理後、CPU72は、上記ステップ70
3(第10図)の処理により“1"に設定したオートプレイ
ライトフラグAPWに基づき、ステップ803にて「YES」と
判定して、ステップ804にてシンクロスタートフラグSST
が“1"であるか否かを判定する。かかる場合、自動演奏
書込み操作子25が操作された直後の鍵盤10、音色操作子
群29a又は効果操作子群29bの操作により鍵音色イベント
ルーチンの実行であって、前記シンクロスタートフラグ
SSTは未だ“1"に設定されたままであるので、CPU72は前
記ステップ804にて「YES」と判定し、ステップ805にて
同フラグSSTを“0"に初期設定し、かつリズムランフラ
グRUNを“1"に設定するとともにテンポカウントTCNTを
「0」に初期設定する。これにより、後述する自動リズ
ム演奏も開始されるようになる。前記ステップ805の処
理後、CPU72はステップ806にてアドレステーブル63内の
バンクデータBANKに対応した先頭アドレスデータHEADAD
R(BANK)の最上位ビットMSBを“1"に設定する。この最
上位ビットMSBの設定により、演奏データメモリ62のバ
ンクデータBANKに対応した演奏データエリア内に再生可
能な自動演奏用データが書込まれることが表示される。
次に、CPU72はステップ807にてバンクデータBANKに対
応しかつアドレスADRにより指定される演奏データエリ
ア内の先頭アドレスにタイミングデータを書込み。この
タイミングデータは、上述したように、識別マーク及び
時間データTIMDからなり、識別マークは該演奏データが
タイミングデータであることを示すコードに設定され、
かつ時間データTIMDはテンポカウンタTCNTが示す値に設
定される。かかる場合、該演奏データは最初のデータで
あってテンポカウンタTCNTは「0」であるので、時間デ
ータTIMDとしては第1小節目の最初の音符を表す「0」
に設定される。前記ステップ807の処理後、CPU72はステ
ップ808にてアドレスADRに「1」を加算することにより
同アドレスADRを歩進させ、ステップ809にてアドレスAD
R値がHEADADR(BANK+1)−1以上であるか否かを判定
する。このHEADADR(BANK+1)−1はバングデータBAN
Kに対応した演奏データエリアの最終アドレス値を示す
もので、該ステップ809の判定処理は該演奏データエリ
ア内に残りの記憶領域が存在するか否かを判定するもの
である。
かかる場合、自動演奏用データの記憶動作は開始され
たばかりであるので同ステップ809にて「NO」と判定さ
れ、CPU72は、ステップ810にて上記ステップ801の処理
によりイベントバッファレジスタに記憶したイベントデ
ータを1つだけ取出して、該取出したイベントデータを
演奏データとして演奏データメモリ62の記憶位置ARM(A
DR)に記憶する。かかる場合、前記取出したイベントデ
ータが鍵盤10における押鍵に関するものであれば、第3B
図に示すような押鍵を表す識別マーク及び押鍵された鍵
を表すキーコードKCからなる押鍵データが演奏データと
して記憶される。また、前記取出したイベントデータが
鍵盤10における離鍵に関するものであれば、第3B図に示
すような離鍵を表す識別マーク及び離鍵された鍵を表す
キーコードKCからなる離鍵データが演奏データとして記
憶される。さらに、前記取出したイベントデータが音色
操作子群29a又は効果操作子群29bに関するものであれ
ば、第4図に示すように音色・効果に関するデータであ
ることを示す識別マーク及び音色・効果名を表す音色・
効果名データからなる音色等データが演奏データとして
記憶される。
上記ステップ810の処理後、CPU72はステップ811にて
前記演奏データメモリ62に転送記憶したイベントデータ
をイベントバッファレジスタからクリアし、ステップ81
2にて同レジスタ内にイベントデータが残っているか否
かを判定する。かかる場合、イベントデータが残ってい
れば前記ステップ812にて「YES」と判定され、CPU72は
上記ステップ808〜811の処理を実行して演奏データメモ
リ62の次の記憶位置APM(ADR+1)に上述のようにして
演奏データを記憶する。このようなステップ808〜811の
処理によりイベントバッファレジスタ内の残りのイベン
トデータがなくなると、CPU72はステップ812にて「NO」
と判定し、ステップ813にてアドレスADRを「1」だけ歩
進させて、ステップ814にて前記ステップ809と同様に
「NO」すなわち該演奏データエリアの記憶領域には残り
があると判定して、ステップ815にて値HEADADR(BANK+
1)−ADRが所定の小さな値ΔADR例えば「20」,「30」
等より小さいか否かを判定する。かかる場合、値HEADAD
R(BANK+1)−ADRは記録中の演奏データエリアの残り
の領域(アドレス数)を示すものであって、この判定処
理は残りの記憶領域が少なくなったか否かを判定するも
のである。この場合も、上述したように自動演奏用デー
タの記録は開始されたばかりであって残りの記憶領域は
多く存在するので、同ステップ815にて「NO」と判定さ
れ、ステップ816にて該鍵・音色イベントルーチンの実
行が終了される。
一方、かかる状態で、テンポ発振器40からテンポクロ
ック信号が発生されると、CPU72はリズムインタラプト
プログラム(第6図)を割込み実行する。かかる場合、
上記ステップ805(第10図)の処理によりリズムランフ
ラグRUNは“1"に設定されかつテンポカウントTCNTは
「0」に初期設定されているので、リズム演奏は頭から
行なわれる。すなわち、CPU72はステップ302の処理によ
り選択されたリズム種類及び設定テンポカウントTCNTに
応じてリズムパターンメモリ61からリズムパターンデー
タを読出すとともに、該データをリズム音信号発生回路
51に出力してリズム音の発生を制御し、ステップ305の
処理によりテンポカウントTCNTを順次歩進させる。この
ようなリズムインタラプトプログラムの割込み実行によ
り、リズム演奏が行われるので、演奏者は該リズム音を
聞きながら当該電子楽器を演奏できる。
かかる演奏に伴う鍵盤10、音色操作子群29a及び効果
操作子群29bの操作により、再び鍵・音色イベントルー
チン(第11図)が実行されると、シンクロスタートフラ
グSSTは上記ステップ805の処理により“0"に設定されて
いるので、CPU72はステップ800〜804,807〜816の処理を
実行して、前記操作による楽音の発生及び同操作に関す
る自動演奏用データの記憶を上述と同様に制御し続け
る。そして、時間が経過してリズムインタラプトプログ
ラムの実行により、テンポカウントTCNTが小節エンド値
に達すると、CPU72は同プログラム中のステップ306(第
6図)にて「YES」と判定し、ステップ308にてテンポカ
ウントTCNTを小節の頭を示す「0」に初期設定するとと
もに、ステップ309における「YES」(オートプレイライ
トフラグAPWが“1"である)との判定の基に、ステップ3
10にて書込み中の演奏データエリアに小節コードを書込
み、ステップ311にてアドレスADRを歩進させるようにす
る。このような鍵・音色イベントルーチン(第11図)の
各処理及びリズムインタラプトプログラム(第6図)の
各処理により、演奏データメモリ62内に記憶される演奏
データのフォーマットは小節の区切り毎に小節コードが
記憶されるとともに、鍵盤10、音色操作子群29a又は効
果操作子群29bに関する自動演奏用データがタイミング
データを先頭に同時に発生したイベントに関する分まと
めて記憶されることになる。
かかる自動演奏記録モードを停止させるためには、演
奏者は自動演奏書込み操作子25を再度押圧操作するか、
またはリズムストップ操作子22bを押圧操作する。自動
演奏書込み操作子25が押圧操作されると、該操作はステ
ップ103,104(第4図)からなる循環処理を実行中のCPU
72により検出され、同CPU72はステップ104,105の判定処
理によりステップ109のオートプレイライトルーチン
(第10図)を実行する。この場合、オートプレイライト
ルーチンにおいては、ステップ703にて“1"に設定され
ていたオートプレイライトフラグAPWが“0"に反転され
てステップ704にて「NO」と判定されるので、CPU72はス
テップ711にてアドレスデータADRにより指定される演奏
データメモリ62内の記憶位置に自動演奏用データAPM(A
DR)として終了コードを記憶し、ステップ712にてオー
トプレイライト用のランプ25aを消灯させてステップ710
にてオートプレイライトルーチンの実行を終了する。こ
れにより、自動演奏書込みモードが停止されると同時
に、該停止がランプ25aの消灯により表示される。
また、自動演奏書込み操作子25の代わりにリズムスト
ップ操作子22bが操作されると、CPU72は上述と同様にス
テップ104,105(第4図)の判定処理によりステップ106
のリズムストップルーチン(第8図)を実行する。この
場合、ランプ点滅フラグLMPFLは“0"に設定されかつリ
ズムランフラグRUNは“1"に設定されているので、ステ
ップ501にて「NO」、ステップ505にて「YES」と判定さ
れて、ステップ506にてリズムランフラグRUNが“0"に変
更される。これにより、自動リズム演奏は停止する。前
記ステップ506の処理後、CPU72は、“1"に設定されてい
るオートプレイライトフラグAPWに基づき、ステップ507
にて「YES」と判定して、ステップ512にてアドレスADR
によって指定される演奏データメモリ62の記憶位置に自
動演奏用データとして終了コードを記憶させる。そし
て、ステップ513にてアドレスADRを該自動演奏データを
書込み中であったバンクデータBANKに対応した演奏デー
タエリアの先頭アドレスHEADADR(BANK)に戻した後、C
PU72はステップ514,515にてオートプレイライトフラグA
PWを“0"に変更するとともに、オートプレイライト用の
ランプ25aを消灯させて、ステップ508の判定処理を介し
てステップ504にて該リズムストップルーチンの実行を
終了する。これにより、自動演奏書込みモードの動作が
停止する。
一方、上述のように自動演奏書込み操作子25又はリズ
ムストップ操作子22bにより自動演奏書込みモードを停
止させる前に、自動演奏用データを書込み中の演奏デー
タエリアが満杯になると、CPU72は、鍵・音色イベント
ルーチン(第11図)による演奏データの書込み中、ステ
ップ809,814の判定処理により「YES」すなわちアドレス
ADRが該演奏データエリアの最終アドレスHEADADR(BANK
+1)−1以上であると判定して、ステップ817,818に
て該最終アドレスADR=HEADADR(BANK+1)−1に終了
コードを書込むとともに、ステップ819,820にてオート
プレイライトフラグAPWを“0"に設定しかつオートプレ
イライト用のランプ25aを消灯させて、該自動演奏書込
みモードを強制的に終了させる。
かかる場合、前記自動演奏書込みモードの強制的な終
了の暫らく前であって該演奏データエリアの残りの記憶
領域が少なくなると、CPU72はステップ815にて「YES」
すなわちアドレスデータADRがHEADADR(BANK+1)−AD
R<ΔADRの関係にあると判定して、ステップ821の処理
によりバンクデータBANKに対応したランプ27aを点滅さ
せて前記残りの記憶領域が少なくなったことを演奏者に
知らせる。
(3)自動演奏再生モード 次に、自動演奏再生モードについて説明する。かかる
場合、演奏者は、上記自動演奏記録モードの場合と同様
に、リズム選択操作子群23、アップ操作子24a及びダウ
ン操作子24bを操作することによってリズム種類及びリ
ズムテンポを選択するとともに、バンク操作子群27を操
作することによって演奏データエリア62−1〜62−8を
指定した後、自動演奏読出し操作子26を操作して当該電
子楽器を自動演奏再生モードに設定する。
リズム種類、リズムテンポ及び演奏データエリア62−
1〜62−8(バンクデータBANK)の指定については上記
自動演奏記録モードの場合と同じであるので、該指定に
関する説明を省略する。
自動演奏読出し操作子26が操作されると、CPU72は、
上述のステップ103〜105(第4図)の処理によりステッ
プ111のオートプレイリードルーチンを実行する。この
オートプレイリードルーチンは、第12図に示すように、
その実行がステップ750にて開始され、CPU72は、上述の
バンク設定ルーチンの実行により操作されたバンク操作
子27を示す値(1〜8)に設定されているバンクデータ
BANKに基づき、ステップ751にて「NO」と判定し、ステ
ップ752にて該バンクデータBANKに対応したランプ27aの
みを点灯する。かかるステップ752の処理も上記オート
プレイライトルーチン(第10図)の場合と同様予備的な
処理である。上記ステップ752の処理後、CPU72はステッ
プ753にてオートプレイリードフラグAPRを反転する。こ
れにより“0"に設定されていたオートプレイリードフラ
グAPRは“1"になり、CPU72はステップ754にて「YES」と
判定し、ステップ755にてランプ制御回路20bとの協働に
よりランプ26aの点灯を制御する。これにより、ランプ2
6aが点灯して、演奏者に当該電子楽器が自動演奏再生モ
ードに設定されたことが知らせられる。
上記ステップ755の処理後、通常オートプレイライト
フラグAPWは“0"に設定されているので、ステップ756に
て「NO」と判定されてプログラムはステップ760に進め
られる。しかし、当該電子楽器が以前自動演奏記録モー
ドに設定されていれば、CPU72はステップ756に「YES」
すなわちオートプレイライトフラグAPWが“1"であると
判定し、ステップ757〜759にて自動演奏用データAPM(A
DR)として終了コードを書込み、オートプレイライトフ
ラグAPWを“0"に変更し、かつオートプレイライト用の
ランプ25aを消灯させることによって該自動演奏記録モ
ードを停止させた後、プラグラムをステップ760に進め
る。
ステップ760においては、CPU72はリズムランフラグRU
Nを“1"に設定するとともに、テンポカウントTCNTを
「0」に初期設定して自動リズム演奏の準備をする。次
に、CPU72はステップ761にてアドレスADRをバンクデー
タBANKにより指定される演奏データエリアの先頭アドレ
スデータHEADADR(BANK)値に設定し、かつステップ762
にてリードタイミングデータRDTIMをアドレスADRにより
指定される自動演奏用データAPM(ADR)すなわち最初の
タイミングデータに設定することによって自動演奏の再
生動作の準備をして、ステップ763にて該オートプレイ
リードルーチンの実行を終了する。
かかる状態で、テンポ発振器40が、テンポクロック信
号を出力すると、上述のように、リズムインタラプトプ
ログラム(第6図)が実行されてステップ302の処理に
リズム音が発生される。かかる場合、オートプレイリー
ドフラグAPRは“1"に設定されているので、上述の自動
スタートモードと同様に、ステップ304にて自動演奏デ
ータ読出しルーチン(第7図)も実行され、バンクデー
タBANKに対応した演奏データエリア内の自動演奏用デー
タが読出されて該データに応じた自動演奏音が発音され
る。しかるに、この自動演奏再生モードにおいては、時
間が経過してリードデータRDDTが終了コードになると、
オートロードスタートフラグALSTが“0"に設定されてい
るので、CPU72はステップ408(第7図)にて「YES」と
判定し、かつステップ415にて「NO」と判定して、ステ
ップ420〜422の処理によりオートプレイリードフラグAP
R及びリズムランフラグRUNを“0"に初期設定するととも
にオートプレイリード用のランプ26aを消灯させて、ス
テップ411にて該自動演奏データ読出しルーチンの実行
を終了する。これにより、バンクデータBANKに対応した
演奏データエリア内の自動演奏用データの読出しが終了
した時点で、自動リズム及び自動演奏が終了する。
一方、該自動演奏中に自動演奏読出しモード操作子26
及びリズムストップ操作子22bを操作することにより、
曲又はフレーズの途中の任意の位置で自動演奏を停止さ
せることができる。自動演奏読出し操作子26が操作され
ると、上述のようにしてオートプレイリードルーチン
(第12図)が実行され、ステップ750〜752の処理後、CP
U72はステップ753にてオートプレイリードフラグAPRを
反転する。かかる場合、該フラグAPRは以前“1"に設定
されていたので“0"となり、CPU72は、ステップ754にて
「NO」との判定後、ステップ764にてオートプレイリー
ド用のランプ26aを消灯させるとともに、ステップ765に
てリズムランフラグRUNを“0"に初期設定して、ステッ
プ763にて該オートプレイリードルーチンの実行を終了
する。これにより、自動演奏読出し操作子26の操作時
に、自動演奏及び自動リズムは停止する。
また、リズムストップ操作子22bが操作された場合に
は、上述の自動スタートモードの場合と同様、リズムス
トップルーチン(第8図)におけるステップ501,505〜5
11の実行により、自動演奏及び自動リズムは停止する。
(4)消去モード 次に、演奏データメモリ62内の各演奏データエリア62
−1〜62−8に記憶されている自動演奏用データを消去
する場合について説明する。かかる場合、演奏者はバン
ク操作子群27の操作によりバンク(演奏データエリア)
を指定した後に、クリア操作子28を操作する。
バンク操作子群27が操作されると、上述のようにバン
ク設定ルーチン(第9図)が実行されてバンクデータBA
NKが操作されたバンク操作子に対応した値に設定され
る。その後、クリア操作子28が操作されると、CPU72は
上述のステップ103〜105(第4図)の処理によりステッ
プ112のデータ消去ルーチンを実行する。このデータ消
去ルーチンは、第13図に示すように、その実行がステッ
プ900にて開始され、CPU72は、上述のバンク設定ルーチ
ンの実行により操作された操作子27を示す値(1〜8)
に設定されているバンクデータBANKに基づき、ステップ
901にて「NO」と判定してプログラムをステップ902に進
める。かかる場合、ステップ901の処理はバンクデータB
ANKが設定されない場合における予備的な処理である。
ステップ902においては、バンクデータBANKにより指
定された先頭アドレスデータHEADADR(BANK)の最上位
ビットMSBが“0"に設定される。この最上位ビットMSBの
“0"への設定は、ステップ401(第7図)の処理との関
係上、前記バンクデータBANKに対応した演奏データエリ
ア内の自動演奏用データの再生不能を意味し、バンクデ
ータBANKに対応した演奏データエリア内の自動演奏用デ
ータの消去に対応する。なお、かかる場合、バンクデー
タBANKに対応した演奏データエリア内の自動演奏用デー
タを実際に消去するようにしてもよい。上記ステップ90
2の処理後、CPU72はステップ903にて該データ消去ルー
チンの実行を終了する。そして、再び新たなバンクデー
タBANKを設定した後にクリア操作子28を操作すれば、次
から次への各演奏データエリア62−1〜62−8内の自動
演奏用データを消去できる。
(5)その他のモード 以上、自動スタートモード、自動演奏記録モード、自
動演奏再生モード及びデータ消去モードについて説明し
たが、当該電子楽器は自動演奏と無関係な楽器としても
利用できる。すなわち、リズムスタート操作子22aが操
作されれば、CPU72はステップ103〜105(第4図)の処
理によりプログラムをステップ113に進めて同ステップ1
13にてリズムランフラグRUNを“1"に設定するとともに
テンポカウントTCNTを「0」に初期設定する。その結
果、テンポ発振器40がテンポクロック信号を発生する毎
に、上述のリズムインタラプトプログラム(第6図)に
おけるステップ301〜303,305〜309の実行により演奏者
によって選択されたリズム種類の自動リズム演奏がなさ
れる。そして、かかる自動リズム演奏はリズムストップ
操作子22bの操作に応じたリズムストップルーチン(第
8図)におけるステップ501,505〜508,504の処理により
終了する。
また、かかる自動リズムの演奏中又は自動リズムの非
演奏中に、鍵盤10、音色操作子群29a及び効果操作子群2
9bが操作されれば、上記自動演奏記録モード時と同様
に、鍵・音色イベントプログラム(第11図)が実行され
て、ステップ801,802の処理により前記鍵盤10、音色操
作子群29a及び効果操作子群29bの操作に応じて楽音の発
生が制御される。しかし、かかる場合には、オートプレ
イライトフラグAPWは“0"に設定されているので、ステ
ップ803にて「NO」と判定され、ステップ822にてイベン
トバッファレジスタ内の全てのイベントデータがクリア
されて、ステップ816にて該鍵・音色イベントルーチン
の実行が終了される。その結果、自動演奏用データが演
奏データメモリ62に書込まれることはなく、鍵盤10、音
色操作子群29a及び効果操作子群29bの操作に応じた楽音
の発生のみが制御される。
変形例 なお、上記実施例においては、演奏データメモリ62の
各演奏データエリア62−1〜62−8の記憶容量は固定さ
れており、該固定された演奏データエリア62−1〜62−
8に自動演奏用データが書込まれるようにしたが、各演
奏データエリア62−1〜62−8の記憶容量を書込まれ自
動演奏用データの量に応じて可変にするようにしてもよ
い。この場合、アドレステーブル63には先頭アドレスデ
ータHEADADRとともにバンクデータBANKに対応させて該
データBANK毎の自動演奏用データの最終アドレスをエン
ドアドレスデータとして記憶させるようにし、かつ各自
動演奏データの消去及び記録の際に常に演奏データメモ
リ62の先頭から順につめて自動演奏用データを書込み又
は整理するとともに、該書込み又は整理に応じて先頭ア
ドレスデータ及びエンドアドレスデータを書換えるよう
にすればよい。
また、上記実施例においては、演奏データメモリ62と
してバッテリバックアップしたRAMを用いるようにした
が、不揮発性RAM、磁気テープ、磁気ディスク、光ディ
スク等を用いるようにしてもよい。そして、磁気テー
プ、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体を利用した
場合、該記録媒体が当該電子楽器にセットされていない
場合にも、上記実施例の再生可能な自動演奏用データが
存在しない場合と同様に、ランプ27a,27a…の全てを点
滅させるようにするとよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を表す自動演奏装置を備えた
電子楽器のブロック図、第2図は第1図の操作パネルの
詳細を示す外観図、第3A図は第1図の演奏データメモリ
のメモリマップ、第3B図は第1図の演奏データメモリに
記憶されている各種演奏データのフォーマット図、第3C
図は第1図のアドレステーブルのメモリマップ、第3D図
は第1図のアドレステーブルに記憶されるデータのフォ
ーマット図、第4図乃至第13図は第1図のマイクロコン
ピュータにて実行されるプログラムの一例に対応したフ
ローチャートである。 符号の説明 10……鍵盤、10a……鍵スイッチ回路、20……操作パネ
ル、21……電源操作子、21a……電源スイッチ、22a……
リズムスタート操作子、22b……リズムストップ操作
子、25……自動演奏書込み操作子、26……自動演奏読出
し操作子、27……バンク操作子群、28……クリア操作
子、40……テンポ発振器、51……リズム音信号発生回
路、52……鍵盤用楽音信号発生回路、53……自動演奏用
楽音信号発生回路、60……データ記憶部、62……演奏デ
ータメモリ、63……アドレステーブル、70……マイクロ
コンピュータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数組の自動演奏データを記憶可能な記憶
    手段と、供給された自動演奏データに応じた楽音信号を
    発生する楽音信号発生手段とを備え、前記記憶手段に対
    する自動演奏データの記録を可能とするとともに、指定
    された組の自動演奏データを前記記憶手段から読み出し
    かつ前記楽音信号発生手段へ供給することにより該指定
    された組の自動演奏データに応じた楽音信号の再生を可
    能とする自動演奏装置において、 電源スイッチの投入に応じて前記記憶手段内に記憶され
    ている再生可能な組の自動演奏データを探し出すサーチ
    手段と、 前記サーチ手段により探し出された組の自動演奏データ
    を順次読み出して前記楽音信号発生手段に供給する演奏
    データ自動読み出し手段と を設けたことを特徴とする自動演奏装置。
JP63005379A 1988-01-13 1988-01-13 自動演奏装置 Expired - Lifetime JP2570783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63005379A JP2570783B2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13 自動演奏装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63005379A JP2570783B2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13 自動演奏装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01180597A JPH01180597A (ja) 1989-07-18
JP2570783B2 true JP2570783B2 (ja) 1997-01-16

Family

ID=11609533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63005379A Expired - Lifetime JP2570783B2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13 自動演奏装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2570783B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2681146B2 (ja) * 1991-12-13 1997-11-26 株式会社河合楽器製作所 電子楽器の自動演奏装置及び自動演奏方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01180597A (ja) 1989-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2570783B2 (ja) 自動演奏装置
JP3318944B2 (ja) 自動演奏装置
JP2519623Y2 (ja) 自動演奏装置
JPH044599B2 (ja)
JP2625800B2 (ja) 自動演奏装置
JP2660471B2 (ja) 自動演奏装置
JP2641851B2 (ja) 自動演奏装置
JPS6326875Y2 (ja)
JP2518340B2 (ja) 自動演奏装置
JPH10288987A (ja) 電子楽器及び楽音制御データ発生装置
JP2621371B2 (ja) 自動演奏装置
JPS648837B2 (ja)
JP2591308B2 (ja) 自動演奏装置
JPH058638Y2 (ja)
JPH0413830Y2 (ja)
JP2576296B2 (ja) 電子楽器の自動伴奏装置
JPH0153469B2 (ja)
JPH0827627B2 (ja) 自動演奏装置
JPS61176990A (ja) 自動演奏装置
JPS63187295A (ja) 自動演奏装置
JPH0443915Y2 (ja)
JP2518341B2 (ja) 自動演奏装置
JPS6275594A (ja) 電子楽器
JP2760398B2 (ja) 自動演奏装置
JP2639380B2 (ja) 自動演奏装置