JP3318944B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP3318944B2
JP3318944B2 JP03618092A JP3618092A JP3318944B2 JP 3318944 B2 JP3318944 B2 JP 3318944B2 JP 03618092 A JP03618092 A JP 03618092A JP 3618092 A JP3618092 A JP 3618092A JP 3318944 B2 JP3318944 B2 JP 3318944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメモリ内に記憶されてい
る演奏データに基づいて自動的に楽音を発生する自動演
奏装置に係り、特に同メモリ内の演奏データをエディッ
ト可能な自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開昭6
1−292689号公報に示されているように、予め記
憶されている複数の伴奏パターンデータのうちから一つ
を指定して、同指定された伴奏パターンデータを書換え
可能なメモリに転送し、同転送された伴奏パターンデー
タを読み出すとともに同読み出された伴奏パターンデー
タに基づく楽音を発生しながら、前記メモリに転送され
た伴奏パターンデータの一部を鍵盤にて演奏された鍵を
表す演奏データで置換することにより、伴奏パターンデ
ータのエディットを行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置においては、書換え可能なメモリへ転送可能な伴奏パ
ターンデータは一つに限られていたので、多くの伴奏パ
ターンデータをエディットしたい場合には、前記伴奏パ
ターンデータの転送に手間がかかった。通常、一つのリ
ズムスタイルに対応して、イントロ、ノーマル、フィル
ンイン、エンディング等の伴奏パターン種類に対応した
伴奏パターンデータが予め用意されており、伴奏パター
ンデータをエディットする場合には、一つのリズムスタ
イルに属する複数種類の伴奏パターンデータをエディッ
トすることが通常であり、このような場合に、特に、エ
ディット処理における複数種類の伴奏パターンデータの
転送が問題になる。
【0004】また、上記従来の装置においては、伴奏パ
ターンデータの一部のみを同データを再生しながらエデ
ィットする場合でも、伴奏パターンデータを初めから終
わりまで1回再生している間に、前記エディットを行う
必要があった。この場合、前記再生中に、エディットが
完了しなければ、また、伴奏パターンデータを初めから
終わりまで再度再生する必要があった。このような理由
により、上記従来の自動演奏装置において、記憶されて
いる伴奏パターンデータをエディットすることは非常に
面倒なことであった。
【0005】本発明は上記問題に対処するためになされ
もので、その目的は楽音の発生を制御する記憶データを
簡単にエディットできるような自動演奏装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、複数
のリズムスタイルにそれぞれ対応した複数組からなると
ともに各組は複数の伴奏パターン種類にそれぞれ対応し
た複数セクションからなり、各セクション毎に所定の長
さの伴奏パターンデータを予め記憶した伴奏パターンメ
モリと、少なくとも前記一つの組に属する伴奏パターン
データを記憶可能な領域を有する書き込み可能なユーザ
メモリと、複数のリズムスタイルをそれぞれ指定するス
タイル指定手段と、複数の伴奏パターン種類を指定する
パターン種類指定手段と、伴奏パターンメモリからユー
ザメモリへ伴奏パターンデータの転送を指示する転送指
示手段と、転送指示手段による転送指示に応答して、ス
タイル指定手段により指定されたリズムスタイルに対応
した組に属する全てのセクションの伴奏パターンデー
タ、またはスタイル指定手段により指定されたリズムス
タイルに対応した組に属しかつパターン種類指定手段に
より指定されたセクションに記憶されている一つ若しく
は複数の伴奏パターンデータを、伴奏パターンメモリか
らユーザメモリに選択的に転送制御する転送制御手段
と、ユーザメモリに記憶されている伴奏パターンデータ
をエディットするエディット手段と、伴奏パターンメモ
リおよびユーザメモリに記憶されている伴奏パターンデ
ータを時間経過にしたがって読み出す読み出し手段と、
読み出し手段により読み出された伴奏パターンデータに
したがって伴奏音信号を形成出力する楽音信号形成手段
とを備えたことにある。
【0007】また、上記請求項2に記載の発明の構成上
の特徴は、前記請求項1に係る発明の転送制御手段を、
転送指示手段による転送指示に応答して、スタイル指定
手段により指定されたリズムスタイルに対応した組に属
しかつパターン種類指定手段により指定された任意数の
セクションに記憶されている一つ若しくは複数の伴奏パ
ターンデータを、伴奏パターンメモリからユーザメモリ
に同時に転送制御する転送制御手段で置換したことにあ
る。
【0008】さらに、上記請求項3に記載の発明の構成
上の特徴は、上記請求項1又は請求項2に記載の自動演
奏装置において、さらに上記読み出し手段を制御して上
記ユーザメモリに記憶されている伴奏パターンデータの
一部を繰り返し読み出すリピート制御手段を備えたこと
にある。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、転送指示手段により伴奏パターン
メモリからユーザメモリへ伴奏パターンデータの転送が
指示されたとき、この転送指示に応答した転送制御手段
の機能により、選択的に、スタイル指定手段によって指
定されたリズムスタイルに対応した組に属する全てのセ
クションの伴奏パターンデータが伴奏パターンメモリか
らユーザメモリに転送されるか、またはスタイル指定手
段によって指定されたリズムスタイルに対応した組に属
しかつパターン種類指定手段によって指定されたセクシ
ョンに記憶されている一つ若しくは複数の伴奏パターン
データが伴奏パターンメモリからユーザメモリに転送さ
れる。そして、このユーザメモリに転送された伴奏パタ
ーンデータはエディット手段によりエディットされると
ともに、このエディットされた伴奏パターンデータは読
み出し手段および楽音信号形成手段により伴奏音信号と
して再生される。
【0010】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、転送制御手段は、転送指示手段によ
る転送指示に応答して、スタイル指定手段により指定さ
れたリズムスタイルに対応した組に属しかつパターン種
類指定手段により連続的にあるいは同時に指定された任
意数のセクションに記憶されている一つ若しくは複数の
伴奏パターンデータを、伴奏パターンメモリからユーザ
メモリに同時に転送制御する。
【0011】これらの請求項1,2に係る発明の場合、
エディット手段は、例えば、インサート手段、リライト
手段、オーバダビング手段などで構成され、これらの各
手段は、ユーザメモリに記憶されていて伴奏パターンデ
ータを構成する一連の楽音発生制御データ中に新たな楽
音発生制御データを挿入し、前記一連の楽音発生制御デ
ータ中の一部を新たな楽音発生制御データで置換し、ま
たは前記一連の楽音発生制御データに新たな楽音発生制
御データを重ね合わせる。
【0012】このように、上記請求項1,2に係る発明
によれば、一つのリズムスタイルに属するイントロ、ノ
ーマル、フィルンイン、エンディング等の伴奏パターン
種類に対応した伴奏パターンデータのうちで、エディッ
トする必要がある一つ、任意の複数または全ての伴奏パ
ターンデータを伴奏パターンメモリからユーザメモリへ
簡単に転送でき、かつ同転送したデータをエディット
(挿入、置換、重ね合わせなど)することができる。し
たがって、伴奏パターンデータのエディットを短時間に
簡単に行うことができるようになる。
【0013】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、リピート手段および読み出し手段により、
ユーザメモリに記憶されている伴奏パターンデータの一
部が繰り返し読み出される。
【0014】
【0015】その結果、上記請求項3に係る発明によれ
ば、伴奏パターンデータの一部をエディットしたい場合
には、前記一部の伴奏パターンデータを何度も繰り返し
再生しながら、同一部の伴奏パターンデータのエディッ
トが可能となるので、伴奏パターンデータのエディット
作業が簡単になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は本発明に係る自動演奏装置を内蔵した電
子楽器の全体をブロック図により示している。
【0017】この電子楽器は鍵盤10及び操作パネル2
0を備えている。鍵盤10は多数のの鍵からなり、同多
数の鍵のうちの下鍵域の各鍵は伴奏音演奏用に割り当て
られ、上鍵域の各鍵はメロディ音演奏用に割り当てられ
ている。この鍵盤10の各鍵の押離鍵は鍵スイッチ回路
10a内に各鍵にそれぞれ対応して設けた複数の鍵スイ
ッチの開閉成により検出されるようになっている。操作
パネル20は、図1,2に示すように、複数の操作子、
複数のランプおよびディスプレイ21を備えている。前
記複数の操作子の操作は操作子スイッチ回路20a内に
各操作子にそれぞれ対応して設けた複数の操作子スイッ
チの開閉成により検出されるようになっている。複数の
ランプおよびディスプレイ21は表示制御回路20bに
より制御されて、同ランプは点灯または消灯し、ディス
プレイ21は文字などを表示する。
【0018】これらのランプ及び操作子について説明す
ると、スタイル操作子22aはリズムスタイル(マー
チ、ワルツ、ロックなど)を選択するリズムスタイル選
択モードを指示するものである。スタート操作子22b
は前記指定されたリズムスタイルに対応した自動伴奏音
(和音、ベース音など)の発生開始を指示するもので、
ストップ操作子22cは前記自動伴奏音の発生停止を指
示するものである。アップ操作子23aおよびダウン操
作子23bは各種番号データSTYL,SONG,CUSTOMの「1」
ずつの増減をそれぞれ指示するものである。回答操作子
24a,24bは本装置からの質問に対する回答を指示
する操作子であり、ランプ24cは本装置による回答の
要求状態を示すものである。
【0019】ソング操作子25aはソングデータ(演奏
者が書き換え可能なメロディ音用の演奏データ)のレコ
ード(エディット)モードおよびプレイモードを指示す
るものである。カスタム操作子25bはカスタム伴奏デ
ータ(演奏者が書き換え可能な伴奏音用の伴奏データ)
のレコードモード(エディット)およびプレイモードを
指示するものである。レコード操作子26aは前記ソン
グデータおよびカスタム伴奏データのレコードモードと
プレイモードとを切り換える操作子である。レコードモ
ード操作子26bは前記レコードモードにおけるインサ
ートモード、オーバダビングモードおよびリライトモー
ドを切り換えるものである。ランプ26c〜26eは前
記切り換えられたインサートモード、オーバダビングモ
ードまたはリライトモードを点灯表示するものである。
コピー操作子27aおよびクリア操作子27bは前記カ
スタム伴奏データのコピーおよびクリアを指示するもの
である。
【0020】ジャンプ操作子28a,28bは前記ソン
グデータおよびカスタム伴奏データの読み出し位置を前
方へ所定量ずつそれぞれ移動させ、ジャンプ操作子28
c,28dは前記ソングデータおよびカスタム伴奏デー
タの読み出し位置を後方へ所定量ずつそれぞれ移動させ
るものである。シーケンサ開始操作子28eは前記ソン
グデータおよびカスタム伴奏データのレコードおよびプ
レイの開始を指示するもので、シーケンサ停止操作子2
8fは同レコードおよびプレイの停止を指示するもので
ある。リピート操作子28gは前記ソングデータおよび
カスタム伴奏データの繰り返し読み出し位置を指示する
ものである。リセット操作子28hは前記ソングデータ
およびカスタム伴奏データの読み出し位置を初期状態
(先頭位置)に設定するものである。パターン種類操作
子29a〜29fは一つのリズムスタイルに属するイン
トロ、フィルイン1、フィルイン2、エンディング、ノ
ーマルおよびバリエーションからなる複数の伴奏パター
ン種類の一つを指示するものである。
【0021】ふたたび、図1の説明に戻って、前記鍵ス
イッチ回路10a、操作子スイッチ回路20a及び表示
制御回路20bはバス30に接続されており、同バス3
0には楽音信号形成回路40、CPU50、プログラム
メモリ51、ワーキングメモリ52、自動伴奏パターン
メモリ60、シーケンサメモリ70および外部メモリ入
出力装置80が接続されている。楽音信号形成回路40
は、バス30を介して供給される制御データに応じて、
メロディ音信号およびコード音、ベース音などの伴奏音
信号を形成して、サウンドシステム41に出力する。サ
ウンドシステム41はアンプ、スピーカなどからなり、
前記各種楽音信号に対応した楽音を発音する。
【0022】CPU50は電源スイッチ(図示しない)
の投入により図6,7の「メインプログラム」を繰り返
し実行し続けるとともに、テンポ発振器53からテンポ
クロック信号の到来時に図25の「割り込みプログラ
ム」を割り込み実行する。テンポ発振器53はCPU5
0に制御されて、所定の周期(本件実施例では例えば1
6分音符に対応した周期)でテンポクロック信号を出力
する。プログラムメモリ51はROMで構成され、前記
「メインプログラム」(図8〜24のサブプログラムを
含む)および前記「割り込みプログラム」(図26,2
7のサブプログラムを含む)を記憶している。ワーキン
グメモリ52はRAMで構成され、前記プログラムの実
行に必要な変数を一時的に記憶する。
【0023】自動伴奏パターンメモリ60はROMで構
成され、図3に詳細に示すように、マーチ、ワルツ、ロ
ックなどの多数のリズムスタイルに対応した多数の記憶
エリア60−1,60−2,…60−nからなる。各記
憶エリアはイントロ、フィルイン1、フィルイン2、エ
ンディング、ノーマルおよびバリエーションからなる6
種類の伴奏パターンに対応したセクション61〜66に
分割されている。なお、これらの各セクション61〜6
6はセクション番号SECT(1〜6)により指示される。
各セクション61〜66には所定長さ(本件実施例では
例えば2小節または4小節とする)の自動伴奏パターン
が予め記憶されており、この自動伴奏パターンは音符コ
ード、キーコードおよびタイミングデータを1組とする
多数組のオリジナル伴奏データ(楽音発生制御データ)
が時間経過にしたがって配列されたものである。この場
合、音符コードは次のデータがキーコードであることを
表し、キーコードは伴奏音の音高(和音根音に対する音
高差)を表し、タイミングデータは前記伴奏音の発音タ
イミング(0〜31または0〜63)を表している。ま
た、各セクション61〜66の最後には、次のデータが
セクション番号であることを表すセクションコードおよ
び前記各データの属するセクションを表すセクション番
号が記憶されている。
【0024】シーケンサメモリ70はそれぞれRAMで
構成されたソングデータメモリ70Aとカスタム伴奏パ
ターンメモリ70Bからなり、演奏者により内容が書き
換えられるユーザメモリを構成している。ソングデータ
メモリ70Aは、図4に示すように、複数(本件実施例
では例えば8個)の記憶エリア70A−1,70A−
2,…,70A−8に分割されるように用意されてお
り、各記憶エリアには前記と同様な音符コード、キーコ
ードおよびタイミングデータを1組とする多数組のソン
グデータ(楽音発生制御データ)が時間経過にしたがっ
て記憶されるようになっている。なお、これらの記憶エ
リア70A−1,70A−2,…,70A−8はソング
番号データSONG(1〜8)により指示されるとともに、
前記キーコードはメロディ音の音高を表している。ま
た、各記憶エリア70A−1,70A−2,…,70A
−8の最後には、ソングデータの終わりであることを示
すエンドコードが記憶されるようになっている。
【0025】カスタム伴奏パターンメモリ70Bは、図
5に示すように、図3の各記憶エリア60−1,60−
2,…60−nにそれぞれ対応した複数(本件実施例で
は例えば8個)の記憶エリア70B−1,70B−2,
…70B−nに分割されるとともに、各記憶エリアは6
個のセクション71〜76に分割されるように用意され
ている。これらの各セクション71〜76には前記と同
様な6種類の伴奏パターンがカスタム伴奏パターン(多
数のカスタム伴奏データからなる)として記憶されるよ
うになっている。なお、これらの各記憶エリア70B−
1,70B−2,…70B−nはカスタム番号データCU
STOM(1〜8)により指示されるとともに、各セクショ
ン71〜76はセクション番号データSECT(1〜6)に
より指示されるようになっている。
【0026】外部メモリ入出力装置80は、フロッピー
ディスク、ハードディスクなどの外部メモリとシーケン
サメモリ70との間にて、カスタム伴奏データおよびソ
ングデータを授受するものである。
【0027】次に、上記のように構成した実施例の動作
を図6〜27に示すフローチャートに沿って説明する。
電源スイッチが投入されると、CPU50は図6のステ
ップ100にて「メインプログラム」の実行を開始し、
ステップ102における初期設定処理後、ステップ10
4〜166からなる循環処理を繰り返し実行することに
より鍵盤10および操作パネル20の各操作を検出す
る。一方、この循環処理中、テンポ発振器53がテンポ
クロック信号を出力すると、CPU50は前記処理中の
プログラムの実行を中断して、図25の「割り込みプロ
グラム」を割り込み実行し、ソングデータ、オリジナル
伴奏データおよびカスタム伴奏データの再生を制御す
る。以下、オリジナル伴奏データの再生および鍵盤演奏
動作と、ソングデータおよびカスタム伴奏データの作成
および再生動作との項目に分けて、本件実施例の具体的
動作について説明する。
【0028】(1)オリジナル伴奏データの再生および
鍵盤演奏動作 まず、演奏者はスタイル操作子22a、アップ操作子2
3aおよびダウン操作子23bを操作して、自動伴奏の
リズムスタイルを選定する。スタイル操作子22aが操
作されると、CPU50は図6,7の「メインプログラ
ム」の循環処理中、ステップ104にて「YES」と判
定して、ステップ106にて「スタイルルーチン」を実
行する。「スタイルルーチン」の詳細は図8に示されて
おり、CPU50はステップ200にて同ルーチンの実
行を開始し、ステップ202〜210からなる処理を実
行する。
【0029】この場合、”1”によってシーケンサの作
動状態(ソングデータまたはカスタム伴奏データの再生
状態)を表すシーケンサランフラグSCRUN は”0”に設
定されているので、ステップ202にて「NO」と判定
し、ステップ204の判定処理により、表示モードフラ
グDISPMDが「0」でなければ、ステップ206にて同フ
ラグDISPMDを「0」に設定し、ステップ208にて表示
制御回路20bに以前から設定されているスタイル番号
データSTYLを出力して、ステップ210にてこの「スタ
イルルーチン」の実行を終了する。表示制御回路20b
は操作パネル20のディスプレイ21を制御して、同デ
ィスプレイ21上にスタイル番号データSTYLが表すリズ
ムスタイル番号を表示する。また、表示モードフラグDI
SPMDが「0」であれば、プログラムをステップ210に
進めてこの「スタイルルーチン」の実行を終了する。た
だし、この場合には、ディスプレイ21上に以前からリ
ズムスタイル番号が表示されている。なお、前記表示モ
ードフラグDISPMDはディスプレイ21上に表示されるデ
ータ種類を指定するもので、”0”によって自動伴奏の
リズムスタイル番号を指定し、”1”によってソング番
号を指定し、”2”によりカスタム伴奏番号を指定する
ものである。
【0030】このような状態でアップ操作子23aまた
はダウン操作子23bが操作されると、CPU50は図
6,7の「メインプログラム」の循環処理中、ステップ
116にて「YES」と判定して、ステップ118にて
「増減ルーチン」を実行する。「増減ルーチン」の詳細
は図11に示されており、CPU50はステップ260
にて同ルーチンの実行を開始し、ステップ262〜29
2からなる処理を実行する。
【0031】この場合、表示モードフラグDISPMDは前述
の処理によって”0”に設定されているので、ステップ
262にて「YES」と判定し、ステップ264にて自
動伴奏ランフラグAARUN が”1”であるか否かを判定す
る。この自動伴奏ランフラグAARUN は”1”によって自
動伴奏の作動状態(カリジナル伴奏データの再生状態)
を表すとともに”0”により自動伴奏の停止状態を表す
もので、この場合、同フラグAARUN は”0”に設定され
ているので、ステップ264にて「NO」と判定してプ
ログラムをステップ268へ進める。ステップ268の
処理はスタイル番号データSTYLを「1」ずつ増減させる
もので、アップ操作子23aが操作された場合には同デ
ータSTYLを「1」だけ増加させ、またダウン操作子23
bが操作された場合には同データSTYLを「1」だけ減少
させる。これにより、スタイル番号データSTYLにより指
定されるリズムスタイルが変更される。このリズムスタ
イルの変更後、ステップ270にて前述のステップ20
8(図8)の処理と同様に変更されたスタイル番号をデ
ィスプレイ21上に表示させて、ステップ292にてこ
の「増減ルーチン」の実行を終了する。なお、自動伴奏
が作動状態にあって自動伴奏ランフラグAARUN が”1”
に設定されているときには、ステップ264にて「YE
S」と判定され、ステップ266にて楽音信号形成回路
40における発生中の伴奏音信号が消される。
【0032】このような状態でスタート操作子22bが
操作されると、CPU50は図6,7の「メインプログ
ラム」の循環処理中、ステップ108にて「YES」と
判定して、ステップ110にて「伴奏スタートルーチ
ン」を実行する。「伴奏スタートルーチン」の詳細は図
9に示されており、CPU50はステップ220にて同
ルーチンの実行を開始し、ステップ222〜232から
なる処理を実行する。
【0033】この場合、自動伴奏ランフラグAARUN は前
述のように”0”に設定されているので、ステップ22
2にて「YES」と判定して、プログラムをステップ2
24の判定処理へ進める。この判定処理はオリジナル伴
奏データとカスタム伴奏データの同時再生を禁止するも
ので、同処理においては、シーケンサランフラグSCRUN
およびソングカスタムフラグSNGCSTが共に”1”である
か否かが判定される。この場合、シーケンサランフラグ
SCRUN は”0”に設定されているので、前記ステップ2
24にて「NO」と判定し、ステップ226にて自動伴
奏ランフラグAARUN を”1”に変更し、ステップ228
にてセクション番号データSECTをノーマルパターンに対
応した「5」に設定し、ステップ230にて自動伴奏の
スタート処理を実行して、スタート232にてこの「伴
奏スタートルーチン」の実行を終了する。この場合、自
動伴奏のスタート処理においては、オリジナル伴奏デー
タの読み出しに利用される自動伴奏用ポインタの値を、
スタイル番号データSTYLにより指定されるリズムスタイ
ルに対応した記憶エリア60−1〜60−nであってセ
クション番号データSECTにより指定されたセクション6
1〜66内のノーマルパターンを記憶する先頭番地に設
定する。また、この自動伴奏のスタート処理ルーチンに
おいては、自動伴奏の進行状態を表すクロックタイミン
グCLK を初期値「0」に設定する。
【0034】一方、鍵盤10にて演奏が開始されていず
れかの鍵が押離鍵されると、CPU50は図6,7の
「メインプログラム」の循環処理中、ステップ164に
て「YES」と判定して、ステップ166にて「キーイ
ベントルーチン」を実行する。「キーイベントルーチ
ン」の詳細は図23に示されており、CPU50は60
0にて同ルーチンの実行を開始し、ステップ602〜6
16の処理を実行する。ステップ602においては前
記”1”に設定されている自動伴奏ランフラグAARUNに
基づいて「YES」と判定し、ステップ606にて前記
押離鍵された鍵が鍵盤10の上鍵域に属するものか下鍵
域に属するものかを判定する。
【0035】この場合、押離鍵された鍵が上鍵域に属す
るものであれば、ステップ606における「YES」と
の判定の基に、ステップ610にてメロディ音の発音お
よび消音処理を実行する。この発音および消音処理にお
いては、鍵が押鍵された場合には、同鍵を表すキーコー
ドとキーオン信号を楽音信号形成回路40へ出力する。
楽音信号形成回路40は前記キーコードに対応した音高
の楽音信号を形成するとともにサウンドシステム41へ
発生し始め、同システム41からは鍵盤10にて押鍵さ
れた鍵の音高の楽音が発音され始める。また、鍵が離鍵
された場合には、前記ステップ610にて離鍵された鍵
を表すキーコードおよびキーオフ信号を楽音信号形成回
路40へ出力し、同回路40は前記離鍵された鍵に関す
る楽音信号の形成出力を停止する。これにより、サウン
ドシステム41から発音中の楽音が消音されることにな
る。前記ステップ610の処理後、ステップ612に
て”0”に設定されているシーケンサランフラグSCRUN
に基づいて「NO」と判定し、ステップ616にてこの
「キーイベントルーチン」の実行を終了する。
【0036】また、前記押離鍵に対応した鍵が下鍵域に
属するものであれば、前記ステップ606にて「NO」
と判定し、ステップ608にて下鍵域にて押鍵中の鍵の
組合せにより和音名を決定して、ステップ616にてこ
の「キーイベントルーチン」の実行を終了する。この和
音名の決定処理においては、決定した和音名の根音
(C,D…など)を表すキーコードおよび決定した和音
のタイプ(メジャ、マイナ…など)を根音データROOTお
よびタイプデータTYPEとして記憶保持する。
【0037】この状態で、テンポ発振器53からテンポ
クロック信号(16分音符タイミング毎の信号)がCP
U50に到来すると、CPU50は前記「メインプログ
ラム」の実行を中断して、図25のステップ700にて
「割り込みプログラム」の実行を開始して、ステップ7
02にて自動伴奏ランフラグAARUN が”1”であるか否
かを判定する。この場合、自動伴奏ランフラグAARUN
は”1”に設定されているので、前記ステップ702に
て「YES」と判定して、704にて自動伴奏処理を実
行する。この自動伴奏処理においては、自動伴奏用ポイ
ンタにより指示されるオリジナル伴奏データ(音符コー
ド、キーコードおよびタイミングデータ)が自動伴奏パ
ターンメモリ60から読み出され、同読み出されたタイ
ミングデータとクロックタイミングCLK が一致する場合
にのみ、前記読み出しキーコードが根音データROOTおよ
びタイプデータTYPEを用いた下鍵域にて指定されている
和音に対応した音高を表すキーコードに変換されて楽音
信号形成回路40へ出力されるとともに、自動伴奏用ポ
インタは次のオリジナル伴奏データの記憶位置に進めら
れる。なお、同一のタイミングデータを含むオリジナル
伴奏データが複数存在する場合には、これらのオリジナ
ル伴奏データは同時に読み出され、そのキーコードが音
高変換されるとともに、同変換されたキーコードが楽音
信号形成回路40へ出力され、また自動伴奏用ポインタ
はさらに次のオリジナル伴奏データの記憶位置に進めら
れる。そして、楽音信号形成回路40は前記出力された
キーコードにより表された音高のコード音信号、ベース
音信号などの伴奏音信号を形成してサウンドシステム4
1へ出力し、同システム41が伴奏音信号に対応した伴
奏音を発音する。
【0038】前記ステップ704の処理後、ステップ7
06にて”0”に設定されているシーケンサランフラグ
SCRUN に基づいて「NO」と判定して、プログラムをス
テップ716へ進める。ステップ716にておいては、
前記”1”に設定されている自動伴奏フラグAARUN に基
づいて「YES」と判定し、ステップ718にてクロッ
クタイミングCLK に「1」を加算して、ステップ720
にてこの「割り込みプログラム」の実行を終了する。そ
して、この「割り込みプログラム」はテンポ発振器53
からのクロック信号の到来毎に実行され、ステップ71
8の処理によりクロックタイミングCLK が順次歩進され
るので、オリジナル伴奏データが時間経過にしたがって
順次読み出されて、鍵盤10の下鍵域にて指定された和
音に対応した伴奏音が自動的に順次発音される。なお、
この場合には、ノーマルパターンに関するオリジナル伴
奏データが読み出されており、この読み出しに関して
は、前記ステップ704の自動伴奏処理により、同デー
タ中の最後のセクションコードおよびセクション番号が
読み出された時点で、自動伴奏用ポインタは同データ中
の先頭番地に戻され、同データは繰り返し読み出され続
ける。
【0039】このような状態で、ストップ操作子22c
が操作されると、CPU50は図6,7の「メインプロ
グラム」の循環処理中、ステップ112にて「YES」
と判定して、ステップ114にて「伴奏ストップルーチ
ン」を実行する。「伴奏ストップルーチン」の詳細は図
10に示されており、CPU50はステップ240にて
同ルーチンの実行を開始し、ステップ242〜248の
処理を実行する。
【0040】ステップ242においては前記”1”に設
定されている自動伴奏ランフラグAARUN に基づいて「Y
ES」と判定し、ステップ244にて同フラグAARUN
を”0”に変更し、ステップ246にて自動伴奏ストッ
プ処理を実行して、ステップ248にてこの「伴奏スト
ップルーチン」の実行を終了する。この場合、自動伴奏
ストップ処理においては、楽音信号形成回路40にて形
成出力中の伴奏音信号が消される。一方、前記のよう
に、自動伴奏ランフラグAARUN を”0”に変更したの
で、テンポクロック信号の到来によって前記「割り込み
プログラム」が実行されても、ステップ702,716
(図25)にて共に「NO」と判定し、同プログラムに
おける実質的な処理はなにもなされない。これにより、
以降、自動伴奏音の発音が停止する。
【0041】一方、自動伴奏の作動中(自動伴奏ランフ
ラグAARUN =”1”)、パターン種類操作子29a〜2
9fのいずれかが操作されると、CPU50は図6,7
の「メインプログラム」の循環処理中、ステップ144
にて「YES」と判定して、ステップ146にて「伴奏
パターンルーチン」を実行する。「伴奏パターンルーチ
ン」の詳細は図17に示されており、CPU50はステ
ップ420にて同ルーチンの実行を開始し、ステップ4
22〜436の処理を実行する。
【0042】ステップ422においては前記”1”に設
定されている自動伴奏ランフラグAARUN に基づいて「Y
ES」と判定し、ステップ432にて操作されたパター
ン種類操作子29a〜29fに対応した「1」〜「6」
の値をセクション番号データSECTとして設定する。次
に、ステップ434にて、自動伴奏用ポインタの値を、
スタイル番号データSTYLにより指定されるリズムスタイ
ルに属しかつセクション番号データSECTに対応したイン
トロ、フィルイン1、フィルイン2、エンディング、バ
リエーションなどの自動伴奏パターン(オリジナル伴奏
データ)を記憶する先頭番地に設定し、かつクロックタ
イミングCLK を初期値「0」に設定する。
【0043】これにより、テンポクロック信号の到来に
よって前記「割り込みプログラム」(図25)が実行さ
れた場合には、ステップ704の自動伴奏処理において
自動伴奏パターンメモリ60の各記憶エリア60−1〜
60−nの各セクション61〜64,66内のオリジナ
ル伴奏データが再生されることになり、発生中の自動伴
奏音に変化を加えることができる。この場合、イント
ロ、フィルイン1、フィルイン2およびバリエーション
などの伴奏パターン(オリジナル伴奏データ)の読み出
し終了時、すなわちセクションコードおよびセクション
番号の読み出し時には、同伴奏データの読み出しを終了
して、自動伴奏用ポインタをノーマルパターンのオリジ
ナル伴奏データの先頭番地に設定して、ひきつづきノー
マル伴奏パターンが再生されるようする。また、エンデ
ィング伴奏パターンのオリジナル伴奏データの読み出し
終了時には、自動伴奏ランフラグAARUN を”0”に設定
して自動伴奏音の発音を終了させる。
【0044】(2)ソングデータおよびカスタム伴奏デ
ータの作成および再生動作 a.ソングデータの初期書き込み まず、ソングデータメモリ70Aにソングデータを始め
て書き込む方法について説明する。このデータの書き込
み方法としては、外部メモリ装置からデータを書き込む
方法、および鍵盤10による演奏データをソングデータ
として書き込む方法がある。外部メモリ装置からデータ
を書き込む場合には、図示しないプログラム処理によ
り、外部メモリ入出力装置80を作動させて、フロッピ
ーディスク、ハードディスクなどの外部メモリ装置に記
憶されているデータを読み込んでソングデータメモリ7
0Aに書き込むようにすればよい。鍵盤10による演奏
データを用いる場合には、ソングデータの記憶されてい
ないソングデータメモリ70Aに前記鍵盤10による演
奏データをソングデータとして上書きするメロディ演奏
データのエディットの特殊な場合であって、後述するデ
ータエディットの説明と重複するので、その説明は省略
する。
【0045】また、前述のようにソングデータをソング
データメモリ70Aに書き込む場合、演奏者はソング操
作子25a、アップ操作子23aおよびダウン操作子2
3bを操作して、同メモリ70Aの記憶エリア70A−
1〜70A−8を指定する必要がある。ソング操作子2
5aが操作されると、CPU50は図6,7の「メイン
プログラム」の循環処理中、ステップ120にて「YE
S」と判定して、ステップ122にて「ソングルーチ
ン」を実行する。「ソングルーチン」の詳細は図12に
示されており、CPU50はステップ300にて同ルー
チンの実行を開始し、ステップ302〜312からなる
処理を実行する。
【0046】この場合、シーケンサランフラグSCRUN
が”1”に設定されていてシーケンサが作動状態にあれ
ば、ステップ302にて「YES」と判定し、実質的な
処理が実行されないで、ステップ312にてこの「ソン
グルーチン」の実行が終了する。また、シーケンサラン
フラグSCRUN が”0”に設定されていてシーケンサが停
止状態にあれば、ステップ302における「NO」との
判定の基に、ステップ304〜310の処理を実行して
ステップ312にてこの「ソングルーチン」の実行を終
了する。これらのステップ304〜308の処理は上述
した「スタイルルーチン」(図8)のステップ204〜
208の処理と類似しており、これらの処理により、表
示モードフラグDISPMDが「1」でなければ、同フラグDI
SPMDがソング番号の指定モードを表す”1”に設定され
るとともに、ディスプレイ21上にソング番号データSO
NGが表す値を表示する。また、この場合には、ステップ
310の処理により、ソングカスタムフラグSNGCSTがソ
ングデータの処理モードを表す”0”に設定される。な
お、このソングカスタムフラグSNGCSTは”1”によりカ
スタム伴奏データの処理モードを表すものである。
【0047】このような状態でアップ操作子23aまた
はダウン操作子23bが操作されると、CPU50は図
6,7の「メインプログラム」のステップ116にて
「YES」と判定し、ステップ118にて前記「増減ル
ーチン」(図11)を実行する。この「増減ルーチン」
においては、表示モードフラグDISPMDが”1”に設定さ
れ、かつシーケンサランフラグSCRUN がシーケンサの停
止状態を表す”0”に設定されているので、ステップ2
62,272,274にて順次「NO」、「NO」、
「YES」と判定して、ステップ276〜282の処理
を実行する。ステップ276,278においては、上述
したステップ268,270のスタイル番号データSTYL
の処理と同様にして、ソング番号データSONGがアップ操
作子23aおよびダウン操作子23bの操作によって増
減されるとともに、その増減された値がディスプレイ2
1上に表示される。また、ステップ280の処理によっ
てソング用ポインタがソング番号データSONGにより表さ
れたソングデータメモリ70Aの記憶エリア70A−1
〜70A−8の先頭番地に設定され、ステップ282の
処理によってクロックタイミングCLK が初期値「0」に
設定される。
【0048】b.カスタム伴奏データの初期書き込み 次に、カスタム伴奏パターンメモリ70Bに伴奏データ
を始めて書き込む方法について説明すると、この場合、
上記と同様な外部メモリ装置からデータを書き込む方法
および鍵盤10による鍵演奏データを書き込む方法に加
えて、自動伴奏パターンメモリ60内のオリジナル伴奏
データをコピーする方法もある。外部メモリ装置からデ
ータを書き込む場合および鍵盤10による鍵演奏データ
を用いる場合、上述のソングデータの場合と同じである
ので、その説明は省略する。
【0049】また、このカスタム伴奏パターンメモリ7
0Bに伴奏データを始めて書き込む場合にも、演奏者は
カスタム操作子25b、アップ操作子23aおよびダウ
ン操作子23bを操作して、同メモリ70Bの記憶エリ
ア70B−1〜70B−8を指定する必要がある。カス
タム操作子25bが操作されると、CPU50は図6,
7の「メインプログラム」の循環処理中、ステップ12
4にて「YES」と判定して、ステップ126にて「カ
スタムルーチン」を実行する。「カスタムルーチン」の
詳細は図13に示されており、CPU50はステップ3
20にて同ルーチンの実行を開始し、ステップ322〜
332からなる処理を実行する。
【0050】この場合も、シーケンサランフラグSCRUN
が”1”に設定されていてシーケンサが作動状態にあれ
ば、ステップ322にて「YES」と判定し、実質的な
処理が実行されないで、ステップ332にてこの「カス
タムルーチン」の実行を終了する。また、シーケンサラ
ンフラグSCRUN が”0”に設定されていてシーケンサが
停止状態にあれば、ステップ322における「NO」と
の判定の基に、ステップ324〜330の処理を実行し
てステップ332にてこの「カスタムルーチン」の実行
を終了する。これらのステップ324〜330の処理は
前述した「ソングルーチン」(図8)のステップ304
〜310の処理と類似しており、これらの処理により、
表示モードフラグDISPMDが「2」でなければ、同フラグ
DISPMDがカスタム番号の指定モードを表す”2”に設定
されるとともに、ディスプレイ21上にカスタム番号デ
ータCUSTOMが表す値を表示する。また、この場合には、
ステップ330の処理により、ソングカスタムフラグSN
GCSTがカスタムデータの処理モードを表す”1”に設定
される。
【0051】このような状態でアップ操作子23aまた
はダウン操作子23bが操作されると、前記ソングデー
タの書き込みの場合と同様、図6のステップ118にて
前記「増減ルーチン」(図11)を実行する。この「増
減ルーチン」においては、表示モードフラグDISPMDが”
2”に設定され、かつシーケンサランフラグSCRUN がシ
ーケンサの停止状態を表す”0”に設定されているの
で、ステップ262,272,274にて順次「N
O」、「NO」、「NO」と判定して、ステップ284
〜290の処理を実行する。これらのステップ284〜
290の処理により、前記ソング番号データSONGの場合
と同様に、カスタム番号データCUSTOMが増減されるとと
もにディスプレイ21上に表示され、カスタム用ポイン
タがカスタム番号データCUSTOMにより指定されたカスタ
ム伴奏パターンメモリ70Bの記憶エリア70B−1〜
70B−8の先頭番地に設定されるとともに、クロック
タイミングCLK が初期値「0」に設定される。
【0052】次に、自動伴奏パターンメモリ60内のオ
リジナル伴奏データをカスタム伴奏パターンメモリ70
Bにコピーする場合について説明する。この場合も、オ
リジナル伴奏データがコピーされるべきカスタム伴奏パ
ターンメモリ70Bの記憶エリア70B−1〜70B−
8を指定するために、前述のようにしてカスタム番号デ
ータCUSTOMが所望の値に設定される。また、コピーする
オリジナル伴奏データを記憶している自動伴奏パターン
メモリ60の記憶エリア60−1〜60−nを指定する
必要もある。この場合、上述したオリジナル伴奏データ
の再生で説明したように、スタイル操作子22a、アッ
プ操作子23aおよびダウン操作子23bを操作するこ
とにより、スタイル番号データSTYLを所望の値に設定す
る。
【0053】このようなカスタム番号データCUSTOMおよ
びスタイル番号データSTYLの設定後、演奏者はコピー操
作子27aを操作する。このコピー操作子27aの操作
により、図6,7の「メインプログラム」を循環処理中
のCPU50は、ステップ136にて「YES」と判定
して、ステップ138にて「コピールーチン」を実行す
る。「コピールーチン」の詳細は図15に示されてお
り、CPU50はステップ360にて同ルーチンの実行
を開始し、ステップ362〜390の処理を実行する。
【0054】この場合、自動伴奏ランフラグAARUN が自
動伴奏の停止状態を表す”0”に設定され、かつシーケ
ンサランフラグSCRUN がシーケンサの停止状態を表す”
0”に設定されていることを条件に、ステップ362,
364にて共に「NO」と判定し、ステップ366にて
表示制御回路20bを制御することによりランプ24c
を点滅させる。次に、ステップ368にてオールコピー
フラグACOPY を”1”に設定するとともに、ステップ3
70にて転送されるオリジナル伴奏データのセクション
番号を指定するためのコピー用セクション番号データCS
ECT(1)〜CSECT(6)をクリアしておき、ステップ372〜
378からなる循環処理を実行する。この循環処理中、
パターン種類操作子29a〜29fおよび回答操作子2
4a,24bのいずれの操作子も操作されなければ、ス
テップ372,378における「NO」との判定の基に
前記循環処理が繰り返し実行され続ける。
【0055】パターン種類操作子29a〜29fのいず
れかが操作されると、ステップ372にて「YES」と
判定し、ステップ374にてコピー用セクション番号デ
ータCSECT(i)として操作されたパターン種類操作子29
a〜29fに対応した値(1〜6)を設定する。なお、
前記変数iは、ステップ372〜378からなる循環処
理中においてパターン種類操作子29a〜29fが操作
される毎に「1」から「6」までに渡って順次「1」ず
つ増えていくものである。これにより、コピーされる伴
奏パターン(多数のオリジナル伴奏データからなる)と
して、一つ若しくは複数の伴奏パターンが指定される。
また、一つでも伴奏パターンが指定された場合には、ス
テップ376にてオールコピーフラグACOPY が”0”に
設定される。
【0056】一方、前記ステップ372〜378からな
る循環処理中、演奏者が回答操作子24a,24bを操
作すると、ステップ378にて「YES」と判定され
て、ステップ380にて回答操作子24a(YES操作
子)が操作されたか、回答操作子24b(NO操作子)
が操作されたかを判定する。この場合、回答操作子24
aが操作されていた場合、ステップ380における「Y
ES」との判定の基に、ステップ382にてオールコピ
ーフラグACOPY が”1”であるか否かを判定する。い
ま、前述のように、ステップ372〜378からなる循
環処理の実行中に、パターン種類操作子29a〜29f
のいずれか一つでも操作されて、オールコピーフラグAC
OPY が”0”に変更されていれば、ステップ382にて
「NO」と判定して、ステップ384にて自動伴奏パタ
ーンメモリ60からカスタム伴奏パターンメモリ70B
への伴奏パターンの一部コピー処理を実行する。また、
前記ステップ372〜378からなる循環処理の実行中
に、パターン種類操作子29a〜29fのいずれも操作
されていなければ、オールコピーフラグACOPY は”1”
に保たれているので、ステップ382にて「YES」と
判定して、ステップ386にて自動伴奏パターンメモリ
60からカスタム伴奏パターンメモリ70Bへの伴奏パ
ターンの全部コピー処理を実行する。
【0057】前記一部コピー処理においては、自動伴奏
パターンメモリ60内のスタイル番号データSTYLにより
指定される記憶エリア60−1〜60−nに記憶されて
いる伴奏パターン(多数のオリジナル伴奏データからな
る)であって、前記パターン種類操作子29a〜29f
の操作により設定されたコピー用セクション番号データ
CSECT(1)〜CSECT(6)が指定する一つ若しくは複数のセク
ション61〜66に記憶されている伴奏パターンが、カ
スタム伴奏パターンメモリ70B内のカスタム番号デー
タCUSTOMにより指定される記憶エリア70B−1〜70
B−8にコピーされる。また、全部コピー処理において
は、自動伴奏パターンメモリ60内のスタイル番号デー
タSTYLにより指定される記憶エリア60−1〜60−n
に記憶されている全ての伴奏パターンが、カスタム伴奏
パターンメモリ70B内のカスタム番号データCUSTOMに
より指定される記憶エリア70B−1〜70B−8にコ
ピーされる。その結果、自動伴奏パターンメモリ60内
の伴奏パターンを必要な数だけカスタム伴奏パターンメ
モリ70Bに簡単にコピーすることができるようにな
る。
【0058】前記ステップ384,386の処理後、ス
テップ388にてランプ24cを消灯させ、ステップ3
90にてこの「コピールーチン」の実行を終了する。一
方、前記ステップ372〜378からなる循環処理中、
回答操作子24b(NO操作子)が操作された場合に
は、ステップ380にて「NO」と判定し、ステップ3
88にて前記のようにランプ24cを消灯させて、ステ
ップ390にてこの「コピールーチン」の実行を終了す
る。なお、この場合には、前記伴奏パターンのコピーは
行われない。
【0059】c.ソングデータおよびカスタム伴奏デー
タのクリア 上記のようにして、ソングデータメモリ70Aまたはカ
スタム伴奏パターンメモリ70Bに記憶したデータをク
リアする場合には、演奏者はソング操作子25a、カス
タム操作子25b、アップ操作子23aまたはダウン操
作子23bの操作により、上述のようにしてソング番号
データSONGまたはカスタム番号データCUSTOMを任意の値
に設定するとともにソングカスタムフラグSNGCSTを”
0”または”1”に設定した後、クリア操作子27bを
操作する。クリア操作子27bが操作されると、CPU
50は図6,7の「メインプログラム」の循環処理中、
ステップ140にて「YES」と判定して、ステップ1
42にて「クリアルーチン」を実行する。「クリアルー
チン」の詳細は図16に示されており、CPU50はス
テップ400にて同ルーチンの実行を開始し、ステップ
402〜410からなる処理を実行する。
【0060】この場合、シーケンサランフラグSCRUN
が”1”に設定されていてシーケンサが作動状態にあれ
ば、ステップ402にて「YES」と判定し、実質的な
処理を実行しないで、ステップ410にてこの「クリア
ルーチン」の実行を終了する。また、シーケンサランフ
ラグSCRUN が”0”に設定されていてシーケンサが停止
状態にあれば、ステップ402にて「NO」と判定し
て、ステップ404にてソングカスタムフラグSNGCST
が”0”であるか否かを判定する。ソングカスタムフラ
グSNGCSTがソングデータの処理モードを示す”0”に設
定されていれば、ステップ404にて「YES」と判定
し、ステップ406にてソングデータメモリ70A内の
ソング番号データSONGにより指定される記憶エリア70
A−1〜70A−8に記憶されているソングデータをク
リアする。また、ソングカスタムフラグSNGCSTがカスタ
ム伴奏データの処理モードを示す”1”に設定されてい
れば、ステップ404にて「NO」と判定し、ステップ
408にてカスタム伴奏パターンメモリ70B内のカス
タム番号データCUSTOMにより指定される記憶エリア70
B−1〜70B−8に記憶されているカスタム伴奏デー
タをクリアする。
【0061】d.ソングデータのエディット ソングデータメモリ70A内のソングデータをエディッ
トする場合、演奏者は、まずソング操作子25a、アッ
プ操作子23aおよびダウン操作子23bを操作して、
エディットするソングデータを記憶しているソングデー
タメモリ70A内の記憶エリア70A−1〜70A−8
を指定する。これらの操作子25a,23a,23bの
操作により、上述したように、ソングカスタムフラグSN
GCSTは”0”に設定されるとともに、ソング番号データ
SONGは所望の値(1〜8)に設定される。この操作後、
演奏者はレコード操作子26aを操作することにより、
シーケンサモードフラグSCMDをレコードモードを表す”
0”に設定する。レコード操作子26aが操作される
と、図6,7のステップ104〜166の「メインプロ
グラム」の循環処理中のCPU50は、ステップ128
にて「YES」と判定して、ステップ130にてシーケ
ンサモードフラグSCMDを反転(”0”から”1”へ、ま
たは”1”から”0”へ変更)する。
【0062】このような状態で、演奏者はレコードモー
ドを設定するためにレコードモード操作子26bを操作
する。レコードモード操作子26bが操作されると、C
PU50は図6,7の「メインプログラム」の循環処理
中、ステップ132にて「YES」と判定して、ステッ
プ134にて「レコードモードルーチン」を実行する。
「レコードモードルーチン」の詳細は図14に示されて
おり、CPU50はステップ340にて同ルーチンの実
行を開始し、ステップ342〜356からなる処理を実
行する。
【0063】この場合、レコードモードフラグRCMDが以
前”0”であったならば、ステップ342にて「YE
S」と判定して、ステップ352にて同フラグRCMDをリ
ライトモードを表す”1”に設定する。レコードモード
フラグRCMDが以前”1”であったならば、ステップ34
2,344にてそれぞれ「NO」、「YES」と判定し
て、ステップ350にて同フラグRCMDをオーバダビング
モードを表す”2”に設定する。レコードモードフラグ
RCMDが以前”2”であったならば、ステップ342,3
44にて共に「NO」と判定し、リピートフラグREPT
が”0”であることを条件に、ステップ346にて「Y
ES」と判定して、ステップ348にて同フラグRCMDを
インサートモードを表す”0”に設定する。なお、前記
リピートフラグREPTが”0”であることを条件にした理
由は、既存のソングデータ中に新たなソングデータを挿
入(インサート)すると、リピートによるソングデータ
の繰り返し区間が変更されてしまうことを避けるためで
ある。前記のようなステップ348〜352の処理後、
ステップ354にて前記設定したレコードモードフラグ
RCMDの値(0〜2)に対応したランプ26c〜26eの
一つを点灯させる。このランプ26c〜26eの点灯に
より、演奏者はレコードモードを視覚的に判断できるよ
うになる。
【0064】次に、演奏者は、ジャンプ操作子28a〜
28dまたはリセット操作子28hを操作することによ
り、ソングデータメモリ70Aの読み出し開始位置を設
定する。これらの操作子28a〜28d,28hのいず
れかが操作されると、CPU50は図6,7の「メイン
プログラム」の循環処理中、ステップ156にて「YE
S」と判定して、ステップ158にて「再生位置ルーチ
ン」を実行する。「再生位置ルーチン」の詳細は図21
に示されており、CPU50はステップ540にて同ル
ーチンの実行を開始し、ステップ542〜562からな
る処理を実行する。
【0065】この場合、シーケンサは未だ停止状態にあ
ってシーケンサランフラグSCRUN は”0”に設定されて
いるので、ステップ542にて「NO」と判定して、プ
ログラムをステップ544以降へ進める。なお、シーケ
ンサが作動状態にあってシーケンサランフラグSCRUN
が”1”に設定され、かつシーケンサモードフラグSCMD
がレコードモードを表す”0”に設定されている場合に
は、ステップ542にて「YES」と判定し、ステップ
562にてこの「再生位置ルーチン」の実行を終了す
る。これにより、シーケンサがレコードモードで作動し
ている場合には、ソングデータメモリ70Aの読み出し
開始位置の変更が禁止される。
【0066】ステップ544においては前記操作された
操作子がリセット操作子28hであるか否かを判定す
る。前記操作された操作子がリセット操作子28hであ
れば、ステップ544にて「YES」と判定して、ステ
ップ554にてクロックタイミングCLK を「0」に初期
設定し、ステップ556にてソングデータ用ポインタを
ソング番号データSONGにより指定されるソングデータメ
モリ70Aの記憶エリア70A−1〜70A−8の先頭
番地に設定し、ステップ558,560にてリピートフ
ラグREPTを”0”にクリアしておくとともに、リピート
スタートデータREPST を「0」に設定しておく。なお、
リピートフラグREPTは”1”によりリピートモードを表
し、リピートスタートデータREPST はリピートモードに
おけるリピート開始タイミングを表すものである。
【0067】また、前記操作された操作子がリセット操
作子28hでなければ、ステップ544にて「NO」と
判定して、ステップ546にてクロックタイミングCLK
をジャンプ操作子28a〜28dのうちの操作された操
作子の種類に応じた値に設定する。ジャンプ操作子28
aが操作された場合には、クロックタイミングCLK が現
在の値から「1」だけ大きな値すなわち16分音符相当
分だけ進められる。ジャンプ操作子28bが操作された
場合には、クロックタイミングCLK が現在の値から増加
方向の最初の小節線位置に対応した値(16,32,4
8,0)すなわち次の小節の先頭位置に進められる。ジ
ャンプ操作子28cが操作された場合には、クロックタ
イミングCLK が現在の値から「1」だけ小さな値すなわ
ち16分音符相当分だけ戻される。ジャンプ操作子28
dが操作された場合には、クロックタイミングCLK が現
在の値から減少方向の最初の小節線位置に対応した値
(0,16,32,48)すなわち現小節の先頭位置に
戻される。
【0068】ステップ548にてソングデータ用ポイン
タをソング番号データSONGにより指定されるソングデー
タメモリ70Aの記憶エリア70A−1〜70A−8で
あって、クロックタイミングCLK と一致するタイミング
データを記憶するソングデータの番地に設定し、ステッ
プ550,552にてリピートフラグREPTを”0”にク
リアしておくとともに、リピートスタートデータREPST
をクロックタイミング値CLK に設定しておく。
【0069】このような状態で、演奏者はシーケンサ開
始操作子28eを操作することによりソングデータメモ
リ70A内のソングデータの読み出しを指示するととも
に、鍵盤10の上鍵域にてソングデータのエディットの
ためのメロディ演奏を開始する。シーケンサ開始操作子
28eが操作されると、CPU50は図6,7の「メイ
ンプログラム」の循環処理中、ステップ148にて「Y
ES」と判定して、ステップ150にて「再生開始ルー
チン」を実行する。「再生開始ルーチン」の詳細は図1
8に示されており、CPU50はステップ440にて同
ルーチンの実行を開始し、ステップ442〜458から
なる処理を実行する。
【0070】この場合、ソングカスタムフラグSNGCSTは
前記のように”0”に設定されているので、ステップ4
42にて「NO」と判定し、ステップ444にてシーケ
ンサランフラグSCRUN が”1”であるか否かを判定す
る。この場合、シーケンサは未だ停止状態にあってシー
ケンサランフラグSCRUN が”0”であるので、ステップ
444にて「NO」と判定して、プログラムをステップ
446以降へ進める。なお、シーケンサが作動状態にあ
ってシーケンサランフラグSCRUN が既に”1”に設定さ
れていれば、ステップ444にて「YES」と判定し
て、ステップ458にてこの「再生開始ルーチン」の実
行を終了する。
【0071】ステップ446の以降の処理においては、
ステップ446にてシーケンサランフラグSCRUN をシー
ケンサの作動状態を表す”1”に設定し、ステップ44
8にてリピートフラグREPTを”0”に設定し、ステップ
450にてリピートスタートデータREPST をクロックタ
イミング値CLK に設定して、ステップ452にてレコー
ドモードフラグRCMDがインサートモードを表す”0”に
設定されているか否かを判定する。
【0072】このレコードモードフラグRCMDが”0”に
設定されていれば、ステップ452にて「YES」と判
定し、ステップ454,456にてインサートクロック
タイミングINSCLKを「0」に初期設定するとともにイン
サートスタートデータINSSTをクロックタイミング値CLK
に設定して、ステップ458にてこの「再生開始ルー
チン」の実行を終了する。なお、インサートクロックタ
イミングINSCLKはインサートモードに入ってからの経過
時間を表すもので、インサートスタートデータINSST は
インサートモードに入ったタイミングを表すものであ
る。また、レコードモードRCMDがインサートモード以外
の他のモードを表す”0”以外の値に設定されていると
きには、ステップ452にて「NO」と判定してステッ
プ458にてこの「再生開始ルーチン」の実行を終了す
る。
【0073】このような状態で、テンポ発振器53から
のテンポクロック信号がCPU50に供給されると、C
PU50は図25の「割り込みプログラム」を実行す
る。このプログラムにおいては、自動伴奏ランフラグAA
RUN が”1”に設定されていれば、上述したステップ7
04の処理により、鍵盤10の下鍵域の鍵演奏および自
動伴奏パターンメモリ60から読み出したオリジナル伴
奏データにしたがった自動伴奏音の発音が制御される。
また、この場合、シーケンサランフラグSCRUN は”1”
に設定されているので、ステップ706にて「YES」
と判定し、ステップ708にてシーケンサモードフラグ
SCMDが”1”であるか、またはレコードモードフラグRC
MDが”2”であるか否かを判定する。この場合、シーケ
ンサモードフラグSCMDはレコードモードを表す”0”に
設定されているので、レコードモードフラグRCMDがオー
バダビングを表す”2”に設定されていれば、ステップ
708における「YES」との判定の基に、ステップ7
14にてソングデータをメロディ音として再生する「再
生処理ルーチン」を実行する。
【0074】また、レコードモードフラグRCMDがインサ
ートモードを表す”0”に設定されていれば、ステップ
708にて「NO」と判定するが、ステップ710にて
「YES」と判定して、ステップ712にてインサート
クロックタイミングINSCLKに「1」を加算して同タイミ
ングINSCLKを歩進させる。これにより、インサートクロ
ックタイミングINSCLKはインサートモードの開始からの
経過時間を表すことになる。さらに、レコードモードフ
ラグRCMDがリライトモードを表す”1”に設定されてい
れば、ステップ708,710にて共に「NO」と判定
して、プログラムをステップ716に進める。このよう
に、オーバダビングモードの場合にはソングデータはメ
ロディ音として再生されるが、インサートモードおよび
リライトモードの場合にはソングデータはメロディ音と
して再生されない。なお、この場合も、ステップ71
6,718の処理により、上述した場合と同様に、クロ
ックタイミングCLK はテンポクロック信号の到来毎に
「1」ずつ増加する。
【0075】次に、前記ステップ714の「再生ルーチ
ン」の処理について詳しく説明しておく。CPU50は
図26のステップ730にて「再生ルーチン」の実行を
開始し、同ルーチンにおいては、ステップ732にてク
ロックタイミングCLK を「16」で除した余りが「0」
であるか否か、すなわち同タイミングCLK が小節線位置
を示している否かを判定するとともに、ステップ73
4,740にてリピートフラグREPTが”1”である
か、”2”であるか否かを判定する。この場合、リピー
トフラグREPTは”0”であるので、クロックタイミング
CLK が小節線位置を示しているか否かとは無関係に、プ
ログラムを図27のステップ752へ進める。
【0076】この場合、ソングカスタムフラグSNGCUSは
ソングデータの処理モードを表す”0”に設定されてい
るので、ステップ752にて「YES」と判定して、ス
テップ754にてソング番号データSONGにより指定され
るソングデータメモリ70Aの記憶エリア70A−1〜
70A−8からソング用ポインタによって指示されるソ
ングデータを読み出し、ステップ758にて同データが
エンドコードまたはセクションコードを含むものである
か否かを判定する。前記読み出したソングデータにエン
ドコードまたはセクションコードが含まれていなけれ
ば、ステップ760にて読み出したソングデータ中のタ
イミングデータとクロックタイミングCLKとを比較す
る。この比較において、タイミングデータとクロックタ
イミングCLKとが不一致であれば、ステップ760にて
「NO」と判定して、ステップ776にてこの「割り込
みルーチン」の実行を終了する。また、タイミングデー
タとクロックタイミングCLK とが一致していれば、ステ
ップ760にて「YES」と判定してプログラムをステ
ップ762の判定処理に進める。
【0077】この場合も、前述のようにソングカスタム
フラグSNGCSTは”0”に設定されているので、ステップ
762にて「NO」と判定し、ステップ766にて前記
読み出したソングデータ中のキーコードとキーオン信号
とを楽音信号形成回路40へ出力し、ステップ768に
てソング用ポインタを次のソングデータに進めて、プロ
グラムをステップ752に戻す。そして、この進められ
たソング用ポインタを用いて新たなソングデータを前記
と同じ記憶エリアから読み出し、同データ中のタイミン
グデータとクロックタイミングCLK とが一致すれば、こ
のソングデータ中のキーコードおよびキーオン信号も楽
音信号形成回路40へ出力する。そして、前記ステップ
760の比較判定処理により不一致が検出されるまで、
ステップ752,754,758〜768からなる循環
処理を繰り返し実行する。
【0078】このようにして楽音信号形成回路40に1
組または複数組のキーコードおよびキーオン信号が供給
されると、楽音信号形成回路40は前記キーコードに対
応したメロディ音信号を形成してサウンドシステム41
に出力し、同システム41はこのメロディ音信号に対応
したメロディ音を発音する。その結果、ソングデータメ
モリ70Aに記憶されているソングデータに応じたメロ
ディ音が時間経過にしたがって順次発音される。
【0079】一方、鍵盤10にて上鍵域に属する鍵が演
奏操作されると、CPU50は、上述のように、図23
の「キーイベントルーチン」を実行し、ステップ602
〜606の処理を経て、プログラムをステップ610に
必ず進める。そして、ステップ610の処理により、上
述のように鍵演奏に応じたメロディ音の発音および消音
が制御される。また、この場合、シーケンサランフラグ
SCRUN は”1”に設定され、かつシーケンサモードフラ
グSCMDは”0”に設定されているので、ステップ612
における「YES」との判定の基に、ステップ614に
て「録音ルーチン」の処理を実行する。
【0080】この「録音ルーチン」の詳細は図24に示
されており、ステップ620にて開始され、レコードモ
ードRCMDがインサートモードまたはリライトモードを示
す”0”または”1”に設定されていれば、ステップ6
22にて「NO」と判定し、ステップ634にてワーキ
ングメモリ52内に設けたバッファに音符コード、前記
操作された鍵を表すキーコードおよびクロックタイミン
グCLK をソングデータとして記憶して、ステップ636
にてこの「録音ルーチン」の処理を終了する。なお、こ
のソングデータの記憶においては、同データがバッファ
メモリ内へ時間経過にしたがって順次累積記憶されてい
く。
【0081】一方、レコードモードフラグRCMDがオーバ
ダビングを表す”2”に設定されていれば、ステップ6
22にて「YES」と判定し、ステップ624にて”
0”に設定されているソングカスタムフラグSNGCSTに基
づいて「YES」と判定して、ステップ626,628
にて前記のようなソングデータをソング番号データSONG
により指定されるソングデータメモリ70Aの記憶エリ
ア70A−1〜70A−8に追加して書き込み、ステッ
プ636にてこの「録音ルーチン」の処理を終了する。
この場合、ステップ626においては、前記指定された
記憶エリア70A−1〜70A−8内のソングデータで
あって、クロックタイミング値CLK より大きな値を示す
タイミングデータを含むソングデータが1ソングデータ
分ずつ後方へ順次シフトされる。ステップ628におい
ては、前記シフトにより空いた記憶位置に、音符コー
ド、操作された鍵を表すキーコードおよびクロックタイ
ミングCLK が新たなソングデータとして記憶される。
【0082】このようなソングデータの再生および上鍵
域の演奏中、シーケンサ停止操作子28fが操作される
と、CPU50は図6,7の「メインプログラム」の循
環処理中、ステップ152にて「YES」と判定して、
ステップ154にて「再生終了ルーチン」を実行する。
「再生終了ルーチン」の詳細は図19に示されており、
CPU50はステップ460にて同ルーチンの実行を開
始し、ステップ462〜492からなる処理を実行す
る。
【0083】この場合、シーケンサランフラグSCRUN
は”1”であるので、ステップ462にて「YES」と
判定し、ステップ464にてシーケンサランフラグつSC
RUN を”0”に設定する。次に、ステップ466にて”
0”に設定されているシーケンサモードフラグSCMDに基
づいて「YES」と判定し、ステップ468,488に
てレコードモードフラグRCMDが”0”または”1”であ
るか否かを判定する。
【0084】レコードモードフラグRCMDがインサートモ
ードを表す”0”に設定されていれば、ステップ468
にて「YES」と判定し、ステップ470にて”1”に
設定されているソングカスタムフラグSNGCSTに基づいて
「YES」と判定し、ステップ472〜478の処理に
より、バッファ内に前記書き込んだソングデータを、ソ
ングデータSONGによって指定されたソングデータメモリ
70Aの記憶エリア70A−1〜70A−8であってイ
ンサートスタートデータINSST (図18のステップ45
6にて設定)により指定された記憶位置に挿入する。
【0085】ステップ472においては、前記指定され
た記憶エリア内のソングデータであって、前記指定され
た記憶位置以降のソングデータを、バッファ内に記憶さ
れているソングデータ分だけ後方へシフトする。ステッ
プ474においては、前記シフトしたソングデータ中の
タイミングデータにインサートクロックタイミングINSC
LKを加算して同位置へ再記憶する。このインサートクロ
ックタイミングINSCLKは、インサートモード中、「割り
込みプログラム」の実行毎に、図25のステップ712
の処理によって順次歩進されるものであるので、前記再
記憶されたソングデータはインサートモード時間分だけ
後方にずらされたことになる。ステップ476において
は前記バッファ中のソングデータが前記指定された記憶
エリア内の前記シフトによる空き領域にコピーされ、ス
テップ478においては同バッファ内のソングデータが
クリアされる。その結果、鍵盤10の上鍵域にて演奏さ
れた鍵演奏データがソングデータメモリ70Aの指定記
憶エリア70A−1〜70A−8内の指定位置に挿入さ
れることになる。
【0086】また、レコードモードフラグRCMDがリライ
トモードを表す”1”に設定されていれば、ステップ4
68,488にてそれぞれ「NO」、「YES」と判定
し、ステップ490にて「リライトルーチン」の処理を
実行する。この「リライトルーチン」の実行は、図20
に詳細に示されているように、ステップ500にて開始
され、ステップ502にて”1”に設定されているソン
グカスタムフラグSNGCSTに基づいて「YES」と判定
し、ステップ504〜506の処理により、バッファ内
に前記書き込んだソングデータを、ソングデータSONGに
よって指定されたソングデータメモリ70Aの記憶エリ
ア70A−1〜70A−8であって鍵演奏タイミングに
一致したソングデータを記憶した記憶位置に上書きす
る。
【0087】ステップ504においては、前記指定され
た記憶エリア内のソングデータであって、バッファ内に
記憶されている最初のソングデータ中のタイミングデー
タと最後のソングデータ中のタイミングデータとにより
示される時間帯のタイミングデータを含むソングデータ
を削除する。ステップ506においては、この削除部分
の後方のソングデータを前後にシフトして同削除部分の
記憶領域をバッファ内に記憶されているソングデータ量
に合わせる。ステップ508においては前記バッファ中
のソングデータが前記指定された記憶エリア内の前記シ
フトによる空き領域にコピーされ、ステップ510にお
いては同バッファ内のソングデータがクリアされる。そ
の結果、鍵盤10の下鍵域にて演奏された鍵演奏データ
が、ソングデータメモリ70Aの指定記憶エリア70A
−1〜70A−8内であって演奏タイミングにより指定
される記憶位置に上書きされることになる。
【0088】さらに、レコードモードフラグRCMDがオー
バダビングを表す”2”に設定されていれば、前記ステ
ップ468,488(図19)にて共に「NO」と判定
し、ステップ492にてこの「再生終了ルーチン」の処
理を終了する。なお、この場合には、図24のステップ
626,628の処理により、鍵演奏中に、鍵演奏デー
タがソングデータとしてソングデータメモリ70Aの指
定記憶エリア70A−1〜70A−8に書き加えられて
いたので、このシーケンサの停止時には、既に前記指定
記憶エリアに以前に記憶されていたソングデータに鍵演
奏による新たなソングデータが重ねられたデータになっ
ている。
【0089】一方、上述のように、シーケンサ停止操作
子28fが操作されなくても、ソングデータメモリ70
Aの記憶エリア70A−1〜70A−8からエンドコー
ドが読み出された場合にも、シーケンサの動作は停止す
る。すなわち、前記エンドコードの読み出しにより、図
27のステップ758にて「YES」と判定し、ステッ
プ770にて”0”に設定されているシーケンサモード
フラグSCMDに基づいて「YES」と判定し、ステップ7
72にて前述した「再生終了ルーチン」を実行する。こ
れにより、この場合、各レコードモードに応じてソング
データメモリ70Aの記憶エリア70A−1〜70A−
8に鍵演奏データがソングデータとして書き込まれて、
シーケンサの動作が停止する。
【0090】以上のようなソングデータメモリ70Aに
記憶されているソングデータのエディットにおいては同
データは一回通りしか再生されなかったが、次に、所望
の区間に属するソングデータを繰り返し再生しながら同
データをエディットするリピートエディット処理につい
て説明する。
【0091】この場合も、演奏者はソング操作子25
a、アップ操作子23aおよびダウン操作子23bの操
作によりソングデータメモリ70A内の一つの記憶エリ
ア70A−1〜70A−8を指定するとともに、ジャン
プ操作子28a〜28dおよびリセット操作子28hに
より前記指定された記憶エリア内のソングデータの再生
開始位置(リピートスタートデータ値REPST により表さ
れる)を指定した後、シーケンサ開始操作子28fの操
作によりソングデータの再生を前記指定位置から開始さ
せる。そして、前記ソングデータの再生中、演奏者は、
繰り返し再生の最終小節を決定するために、同小節の再
生中の任意のタイミングでリピート操作子28gを操作
する。
【0092】このリピート操作子28gの操作により、
CPU50は、図6,7の「メインプログラム」の循環
処理中、ステップ160にて「YES」と判定し、ステ
ップ162の「リピートルーチン」を実行する。「リピ
ートルーチン」の詳細は図22に示されているように、
同ルーチンの実行はステップ580にて開始され、ステ
ップ582にて”1”に設定されているシーケンサラン
フラグSCRUN に基づいて「YES」と判定して、プログ
ラムをステップ584の判定処理に進める。この判定処
理においては、シーケンサモードフラグSCMDがレコード
モードを表す”0”に設定され、かつレコードモードフ
ラグRCMDがインサートモードを表す”0”に設定されて
いれば、「YES」との判定の基に、プログラムをステ
ップ592へ進めて同ステップ592にて「リピートル
ーチン」の実行を終了する。これにより、この場合に
は、所望区間のソングデータの繰り返し再生は行われな
い。
【0093】一方、シーケンサモードフラグSCMDがレコ
ードモードを表す”0”に設定されていても、レコード
モードフラグRCMDがリライトモードまたはオーバダビン
グモードを表す”1”または”2”に設定されていれ
ば、ステップ584にて「NO」と判定し、ステップ5
86,588の処理により、以前”0”に設定されてい
たリピートフラグREPTが”1”に変更される。
【0094】このようなリピートフラグREPTが”1”に
設定されている状態で、上述した図25の「割り込みル
ーチン」が実行されると、同ルーチン内の「再生ルーチ
ン」にて図26のステップ732〜750からなるリピ
ート処理を実行する。このリピート処理においては、ク
ロックタイミングが小節線位置を示していなければ(CL
K mod 16≠0)、ステップ732にて「NO」と判定し
てプログラムを図27のステップ752へ進める。しか
し、クロックタイミングCLK が小節線位置を示している
場合には、ステップ732にて「YES」と判定し、ス
テップ734にて「YES」すなわちリピートフラグRE
PTは”1”であると判定して、ステップ736にてリピ
ートフラグREPTを”2”に変更するとともに、ステップ
738にてリピートエンドデータREPENDをクロックタイ
ミング値CLK に設定する。
【0095】次に、ステップ744にてクロックタイミ
ングCLK を図21の前記「再生位置ルーチン」のステッ
プ552,560の処理に設定されたリピートスタート
データREPST に設定する。そして、ステップ746に
て”0”に設定されているソングカスタムフラグSNGCST
に基づいて「YES」と判定して、ステップ748にて
ソング番号データSONGにより指定されるソングデータメ
モリ70Aの記憶エリア70A−1〜70A−8内であ
って、クロックタイミングCLK と一致するタイミングデ
ータを含むソングデータの記憶位置にソング用ポインタ
を設定する。また、この場合、クロックタイミングCLK
と一致するタイミングデータを含むソングデータがなけ
れば、クロックタイミングCLK の直後のタイミングと一
致するタイミングデータを含むソングデータの記憶位置
にソング用ポインタを設定する。これにより、ソングデ
ータの再生位置がリピートスタートデータREPST により
設定される位置に戻され、前述した図27のスタート7
52〜768の処理により、前記戻された位置からソン
グデータの再生がふたたび開始される。
【0096】そして、クロックタイミングCLK がふたた
び小節線位置を示している値になると、前記図26のス
テップ732にて「YES」と判定してプログラムをス
テップ734へ進める。しかし、この場合には、リピー
トフラグREPTは”2”に設定されているので、ステップ
734にて「NO」と判定し、ステップ740にて「Y
ES」と判定して、ステップ742にてクロックタイミ
ングCLK が前記設定したリピートエンドデータREPENDに
等しいか否かを判定する。クロックタイミングCLK がリ
ピートエンドデータREPENDに等しくなければ、ステップ
742にて「NO」と判定して、プログラムを図27の
ステップ752へ進めるので、この場合にはソングデー
タの再生が今まで通り継続して行われる。一方、クロッ
クタイミングCLK がリピートエンドデータREPENDに等し
ければ、ステップ742にて「YES」と判定して、前
述したステップ744〜748からなるソング用ポイン
タの戻し処理を実行した後に、プログラムを図27のス
テップ752へ進めるので、この場合にはソングデータ
の再生はリピートスタート位置からふたたび行われるよ
うになる。
【0097】このようにして、指定した区間のソングデ
ータの繰り返し再生が行われている状態で、リピート操
作子28gがふたたび操作されると、CPU50は、前
述した図22の「リピートルーチン」のステップ58
6,590の処理により、リピートフラグREPTを”0”
に変更する。リピートフラグREPTが”0”に変更される
と、図26のステップ732にて「YES」すなわちク
ロックタイミングCLK が小節線位置を示していると判定
されても、ステップ734,740にて共に「NO」と
判定して、プログラムを図27のステップ752に直接
進めるようになる。その結果、指定された区間のソング
データの繰り返し再生すなわちリピート状態が解除され
て、次のソングデータの読み出しが継続する。
【0098】一方、前述のリピート状態にて、鍵盤10
の上鍵域の鍵が操作された場合には、図23の「キーイ
ベントルーチン」内の図24の「録音ルーチン」の処
理、および図19の「再生終了ルーチン」の処理によ
り、鍵演奏情報がソングデータメモリ70Aの指定され
た記憶エリア70A−1〜70A−8に記憶される。た
だし、前述のように、ソングデータのリピートはレコー
ドモードがインサートモードの場合には行われないの
で、このソングデータをリピート再生しながらの同デー
タのエディットはリライトモードおよびオーバダビング
モードでしか行われない。その結果、ソングデータをリ
ライトモードまたはオーバダビングモードでエディット
する場合には、指定されたソングデータメモリ70Aの
記憶エリア70A−1〜70に記憶されているソングデ
ータのうちで所望の区間のソングデータを繰り返し再生
しながら、同データをリライトおよびオーバダビングに
よりエディットできるので、ソングデータのエディット
作業が楽になる。
【0099】さらに、前述のようにしてソングデータメ
モリ70Aに初期書き込みまたはエディットしたソング
データの再生について簡単に説明しておく。この場合
も、演奏者の操作およびそれに伴う装置の作動は前述の
エディット時におけるレコードモードの場合とほぼ同様
であるが、この場合には、レコード操作子26aの操作
に伴い図6のステップ128,130の処理によって、
シーケンサモードフラグSCMDを”1”に設定しておく。
【0100】そして、この”1”に設定されたシーケン
サモードフラグSCMDにより、ソングデータの再生中にお
いては、図23の「キーイベントルーチン」のステップ
612にて「NO」と判定されるので、ステップ614
の「録音ルーチン」は実行されず、鍵演奏データはソン
グデータメモリ70Aに記憶されることはない。また、
シーケンサ停止操作子28fによるソングデータの再生
停止時にも、図19の「再生終了ルーチン」のステップ
466にて「NO」と判定されるので、ステップ468
以降のソングデータメモリ70Aへのソングデータの書
き込み処理は実行されない。さらに、この場合、指定さ
れたソングデータメモリ70Aの記憶エリア70A−1
〜70A−8に記憶されているソングデータの読み出し
終了時には、図26,27の「再生ルーチン」のステッ
プ758にてエンドコードの検出に伴い「YES」と判
定され、ステップ770にて「NO」と判定され、ステ
ップ774にてシーケンサランフラグSCRUN が”0”に
変更されて、シーケンサが作動状態から停止状態に切り
換えられる。
【0101】e.カスタム伴奏データのエディット カスタム伴奏パターンメモリ70B内のカスタム伴奏デ
ータをエディットする場合、演奏者は、まずカスタム操
作子25b、アップ操作子23aおよびダウン操作子2
3bを操作して、エディットするカスタム伴奏データを
記憶しているカスタム伴奏パターンメモリ70B内の記
憶エリア70B−1〜70B−8を指定する。これらの
操作子25b,23a,23bの操作により、上述した
ように、ソングカスタムフラグSNGCSTは”1”に設定さ
れるとともに、カスタム番号データCUSTOMは所望の値
(1〜8)に設定される。(図11,13参照)次に、
演奏者は、前記指定された記憶エリア70B−1〜70
B−8内のエディットするセクション71〜76を指定
するために、パターン種類操作子29a〜29fを操作
する。このパターン種類操作子29a〜29fの操作に
より、CPU50は、前述のように図6,7の「メイン
プログラム」のステップ146の「伴奏パターンルーチ
ン」、すなわち図17の「伴奏パターンルーチン」を実
行する。この場合、自動伴奏ランフラグAARUN は”0”
であると同時に、ソングカスタムフラグSNGCSTも”1”
であるので、ステップ422,424にてそれぞれ「N
O」、「YES」と判定し、ステップ426にて操作さ
れたパターン種類操作子29a〜29fに対応した
「1」〜「6」の値をセクション番号データSECTとして
設定する。次に、ステップ428にて前記設定した値の
セクション番号データSECTが前記指定された記憶エリア
70B−1〜70B−8内に存在するか否かを判定す
る。前記設定値のセクション番号データSECTが存在すれ
ば、ステップ428にて「YES」と判定し、ステップ
430にて、カスタム伴奏用ポインタの値を、カスタム
番号CUSTOMにより指定される記憶エリア70B−1〜7
0B−8内であってセクション番号データSECT に対応
したイントロ、フィルイン1、フィルイン2、エンディ
ング、ノーマル、バリエーションなどのカスタム伴奏パ
ターンを記憶する先頭番地に設定し、かつクロックタイ
ミングCLK を「0」に初期設定する。なお、演奏者が前
記指定された記憶エリア70B−1〜70B−8内に存
在しない伴奏パターン種類(セクション番号)を指定し
てしまった場合には、ステップ428にて「NO」と判
定してステップ436にてこの「伴奏パターンルーチ
ン」の実行が終了するので、演奏者はセクション71〜
76の指定を再度行う必要がある。
【0102】これらのカスタム番号データCUSTOMおよび
セクション番号データSECTの指定後、演奏者はレコード
操作子26aおよびレコードモード操作子26bを操作
することにより、上述のソングデータのエディットの場
合のように、シーケンサモードフラグSCMDをレコードモ
ードを表す”0”に設定するとともに、レコードモード
フラグRCMDをインサートを表す”0”、リライトモード
を表す”1”またはオーバダビングモードを表す”2”
に設定する。なお、この場合も、リピートフラグREPTが
リピートモードを表す”1”に設定されていれば、イン
サートは禁止される。(図14参照)次に、演奏者は、
ジャンプ操作子28a〜28dまたはリセット操作子2
8hを操作することにより、カスタム伴奏パターンメモ
リ70Bの指定された記憶エリア70B−1〜70B−
8のセクション71〜76の読み出し開始位置を設定す
る。これらの操作子28a〜28d,28hの操作に伴
う図21の「再生位置ルーチン」の処理におては、クロ
ックタイミングCLK 、リピートフラグREPTおよびリピー
トスタートデータREPST は、上記ソングデータのエディ
ットの場合と全く同じように設定される。しかし、この
場合、ポインタとしてはカスタム用ポインタが採用さ
れ、同ポインタは、前記設定クロックタイミングCLK に
対応して、カスタム番号データCUSTOMにより指定される
カスタム伴奏パターンメモリ70Bの記憶エリア70B
−1〜70B−8内であってセクション番号データSECT
により指定されるセクション71〜76内の番地に設定
される。
【0103】このような状態で、演奏者はシーケンサ開
始操作子28eを操作することによりカスタム伴奏パタ
ーンメモリ70B内のカスタム伴奏データの読み出しを
指示するとともに、鍵盤10の下鍵域にてカスタム伴奏
データのエディットのための伴奏音演奏を開始する。シ
ーケンサ開始操作子28eが操作されると、上述したソ
ングデータのエディットの場合と同様に、CPU50は
図18の「再生開始ルーチン」を実行する。この場合、
自動伴奏ランフラグAARUN は”0”に設定されていると
ともに、シーケンサランフラグSCRUN も最初”0”に設
定されているので、ステップ446〜456の処理が実
行されて、シーケンサランフラグSCRUN、リピートフラ
グREPT、リピートスタートデータREPST 、インサートク
ロックタイミングINSCLKおよびインサートスタートデー
タINSST は上記ソングデータのエディットの場合と同様
な値に設定される。
【0104】このような状態で、テンポ発振器53から
のテンポクロック信号がCPU50に供給されると、C
PU50は図25の「割り込みプログラム」を実行す
る。この場合、オリジナル伴奏データとカスタム伴奏デ
ータの同時再生を避けるために、自動伴奏ランフラグAA
RUN は必ず”0”に設定されているので、ステップ70
2にて「NO」と判定されて、ステップ704の自動伴
奏処理は実行されない。また、この場合も、レコードモ
ードフラグRCMDがオーバダビングを表す”2”に設定さ
れているときのみ、CPU50はステップ714にて図
26,27に詳細に示された「再生ルーチン」を実行す
る。
【0105】この「再生ルーチン」の各処理も上記ソン
グデータのエディットの場合とほぼ同様であるが、この
場合、ソングカスタムフラグSNGCUSはカスタム伴奏デー
タの処理モードを表す”1”に設定されているので、ス
テップ752にて「NO」と判定し、ステップ756に
て、カスタム番号データCUSTOMにより指定されるカスタ
ム伴奏パターンメモリ70Bの記憶エリア70B−1〜
70B−8内であって、セクション番号データSECTによ
り指定されるセクション71〜76からカスタム用ポイ
ンタによって指示されるカスタム伴奏データを読み出
す。そして、ステップ762にて”1”に設定されてい
るソングカスタムフラグSNGCSTに基づいて「YES」と
判定して、ステップ762における音高変換処理を経
て、ステップ766にて前記読み出したカスタム伴奏デ
ータ中のキーコードとキーオン信号が楽音信号形成回路
40へ出力する。
【0106】しかし、この場合、自動伴奏ランフラグAA
RUN は自動伴奏の停止状態を表す”0”に設定され、シ
ーケンサランフラグSCRUN はシーケンサの作動状態を表
す”1”に設定され、ソングカスタムフラグSNGCSTはカ
スタムモードを表す”1”に設定され、かつシーケンサ
モードフラグSCMDはレコードモードを表す”0”に設定
されているので、図23の「キーイベントルーチン」の
ステップ602,604にて共に「NO」と判定され
て、プログラムはステップ610へ進められる。したが
って、このモードでは、ステップ608の和音検出処理
が実行されないので、根音データROOTおよびタイプデー
タTYPEはクリアされており、前記検出和音に応じた実質
的な音高変換処理は実行されずに読み出されたキーコー
ドそのものが楽音信号形成回路40へ出力され、同回路
40は前記キーコードに対応した音高の伴奏音信号を出
力する。なお、この音高変換処理が実行されないことは
鍵盤10の下鍵域にて基準和音(Cメジャ)に関する伴
奏音演奏がなされているものに対応する。したがって、
このエディットの際には、鍵盤10の下鍵域にて基準和
音に属する伴奏音演奏をする必要がある。
【0107】一方、鍵盤10の下鍵域にて伴奏音演奏の
ための押鍵がなされると、前述のように、CPU50
は、図23の「キーイベントルーチン」にてプログラム
をステップ610へ進めて、ステップ610にて同演奏
伴奏音の発音を制御し、ステップ612にて”1”に設
定されているシーケンサランフラグSCRUN および”0”
に設定されているシーケンサモードフラグSCMDに基づい
て「YES」と判定してステップ614にて図24に詳
細に示された「録音ルーチン」を実行する。この「録音
ルーチン」においては、レコードモードRCMDがインサー
トモードまたはリライトモードを示す”0”または”
1”に設定されていれば、上記ソングデータのエディッ
トの場合と同様に、ステップ634にてワーキングメモ
リ52内に設けたバッファに音符コード、前記操作され
た鍵を表すキーコードおよびクロックタイミングCLK を
カスタム伴奏データとして記憶する。
【0108】また、レコードモードフラグRCMDがオーバ
ダビングを表す”2”に設定されていれば、ステップ6
22にて「YES」と判定し、ステップ624にて”
1”に設定されているソングカスタムフラグSNGCSTに基
づいて「NO」と判定して、ステップ630,632に
て、前記のようなカスタム伴奏データをカスタム番号デ
ータSONGにより指定されるカスタム伴奏パターンメモリ
70Bの記憶エリア70B−1〜70B−8Wであっ
て、セクション番号データSECTにより指定されるセクシ
ョン71〜76に追加して書き込む。この場合、ステッ
プ630においては、前記指定されたセクション71〜
76のカスタム伴奏データであって、クロックタイミン
グ値CLK より大きな値を示すタイミングデータを含むカ
スタム伴奏データが1カスタム伴奏データ分ずつ後方へ
順次シフトされる。ステップ632においては、前記シ
フトにより空いた記憶位置に、音符コード、操作された
鍵を表すキーコードおよびクロックタイミングCLK が新
たなカスタム伴奏データとして記憶される。
【0109】このようなカスタム伴奏データの再生およ
び下鍵域における伴奏音演奏中、シーケンサ停止操作子
28fが操作されると、CPU50は上記ソングデータ
のエディットの場合と同様、図19の「再生終了ルーチ
ン」を実行する。この場合、ソングカスタムフラグSNGC
STは”1”に設定されているので、同ルーチンにおいて
は、レコードモードフラグRCMDがインサートモードを表
す”0”に設定されていれば、ステップ468にて「Y
ES」と判定し、ステップ470にて「NO」と判定
し、ステップ480〜486の処理を実行する。これら
のステップ480〜486の処理は上述したステップ4
72〜478の処理と対応しており、同処理により、バ
ッファ内に前記書き込んだカスタム伴奏データが、カス
タム番号データCUSTOMによって指定されたカスタム伴奏
パターンメモリ70Bの記憶エリア70B−1〜70B
−8であってセクション番号データSECTにより指定され
るセクション71〜76内のインサートスタートデータ
INSST により指定された記憶位置に挿入される。
【0110】また、レコードモードフラグRCMDがリライ
トモードを表す”1”に設定されていれば、図20の
「リライトルーチン」が実行されて、ステップ502に
おける「NO」との判定の基に、ステップ512〜51
8の処理が実行される。これらのステップ512〜51
8の処理もステップ504〜510の処理と対応してお
り、同処理により、バッファ内に前記書き込んだカスタ
ム伴奏データが、カスタム番号データCUSTOMによって指
定されたカスタム伴奏パターンメモリ70Bの記憶エリ
ア70B−1〜70B−8であってセクション番号デー
タSECTにより指定されるセクション71〜76内の鍵演
奏タイミングに一致したカスタム伴奏データを記憶した
記憶位置に上書きされる。
【0111】さらに、レコードモードフラグRCMDがオー
バダビングを表す”2”に設定されている場合も、上記
ソングデータのエディットの場合と同様に、この「再生
終了ルーチン」の処理を終了時には、既に前記指定セク
ションに以前に記憶されていたカスタム伴奏データに鍵
演奏による新たなカスタム伴奏データが重ねられたデー
タになっている。
【0112】一方、上述のように、シーケンサ停止操作
子28fが操作されなくても、カスタム伴奏パターンメ
モリ70Bの記憶エリア70B−1〜70B−8内の各
セクション71〜76からセクションコードが読み出さ
れた場合にも、シーケンサの動作は停止する。すなわ
ち、前記セクションコードの読み出しにより、図27の
ステップ758にて「YES」と判定し、ステップ77
0にて”0”に設定されているシーケンサモードフラグ
SCMDに基づいて「YES」と判定し、ステップ772に
て前述した「再生終了ルーチン」を実行する。これによ
り、この場合、各レコードモードに応じてカスタム伴奏
パターンメモリ70Bの記憶エリア70B−1〜70B
−8に鍵演奏による伴奏データがカスタム伴奏データと
して書き込まれて、シーケンサの動作が停止する。
【0113】また、カスタム伴奏データに関しても、カ
スタム伴奏パターンメモリ70b内のカスタム伴奏デー
タをリピートモードにより繰り返し再生しながら、鍵演
奏に伴奏音データを用いてエディットすることもでき
る。この動作も上記ソングデータのエディットの場合と
ほぼ同様であるが、この場合、ソングカスタムフラグSN
GCSTは”1”に設定されているので、図26のステップ
746にて「NO」と判定されて、ステップ750の処
理により、リピートのスタート位置を規定するカスタム
用ポインタは、カスタム番号CUSTOMにより指定されたカ
スタム伴奏パターンメモリ70Bの記憶エリア70B−
1〜70B−8であってセクション番号データSECTによ
り指定されるセクション71〜76内のクロックタイミ
ングCLK に対応した記憶位置またはその直後の記憶位置
に設定される。したがって、指定されたカスタム伴奏パ
ターンメモリ70Bに記憶されているカスタム伴奏デー
タのエディット作業も楽になる。
【0114】さらに、前述のようにして初期書き込みし
またはエディットにより変更したカスタム伴奏パターン
メモリ70Bに記憶されているカスタム伴奏データの再
生についても簡単に説明しておく。この場合も、演奏者
の操作およびそれに伴う装置の作動は前述のカスタム伴
奏データのエディット時のレコードモードとほぼ同様で
あるが、この場合にも、レコード操作子26aの操作に
伴い図6のステップ128,130の処理によって、シ
ーケンサモードフラグSCMDを”1”に設定しておく。
【0115】そして、この”1”に設定されたシーケン
サモードフラグSCMDにより、カスタム伴奏データの再生
中においては、図23の「キーイベントルーチン」のス
テップ604にて「YES」と判定されるとともに、操
作鍵が下鍵域に属する場合には、ステップ606にて
「YES」判定されて、ステップ608にて和音検出が
なされ、この和音検出による根音データROOTおよびタイ
プデータTYPEにより、前記読み出されたカスタム伴奏デ
ータ中のキーコードが音高変換される。したがって、こ
の場合も、上述したオリジナル伴奏データのように、読
み出したカスタム伴奏データと鍵盤10の下鍵域に演奏
された和音名に応じて伴奏音が発音される。もちろん、
この場合、上記ソングデータの再生の場合と同様に、カ
スタム伴奏パターンメモリ70Aへの鍵演奏データの記
憶はなされない。
【0116】さらに、指定されたカスタム伴奏パターン
メモリ70Bの記憶エリア70B−1〜70B−8内の
セクション71〜76に記憶されているカスタム伴奏デ
ータの読み出し終了時には、図26,27の「再生ルー
チン」のステップ758にてセクションコードの検出に
伴い「YES」と判定され、ステップ770にて「N
O」と判定され、ステップ774にてシーケンサランフ
ラグSCRUN が”0”に変更されて、シーケンサが作動状
態から停止状態に切り換えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る自動演奏装置を内蔵
した電子楽器の全体ブロック図である。
【図2】 図1の操作パネルの詳細平面図である。
【図3】 図1の自動伴奏パターンメモリのデータフォ
ーマット図である。
【図4】 図1のシーケンサメモリ内のソングデータメ
モリのデータフォーマット図である。
【図5】 図1のシーケンサメモリ内のカスタム伴奏パ
ターンメモリのデータフォーマット図である。
【図6】 図1のプログラムメモリ内に記憶されている
「メインプログラム」のフローチャートの前半部分であ
る。
【図7】 同「メインプログラム」のフローチャートの
後半部分である。
【図8】 図6の「スタイルルーチン」の詳細フローチ
ャートである。
【図9】 図6の「伴奏スタートルーチン」の詳細フロ
ーチャートである。
【図10】 図6の「伴奏ストップルーチン」の詳細フ
ローチャートである。
【図11】 図6の「増減ルーチン」の詳細フローチャ
ートである。
【図12】 図6の「ソングルーチン」の詳細フローチ
ャートである。
【図13】 図6の「カスタムルーチン」の詳細フロー
チャートである。
【図14】 図6の「レコードモードルーチン」の詳細
フローチャートである。
【図15】 図7の「コピールーチン」の詳細フローチ
ャートである。
【図16】 図7の「クリアルーチン」の詳細フローチ
ャートである。
【図17】 図7の「伴奏パターンルーチン」の詳細フ
ローチャートである。
【図18】 図7の「再生開始ルーチン」の詳細フロー
チャートである。
【図19】 図7の「再生終了ルーチン」の詳細フロー
チャートである。
【図20】 図19の「リライトルーチン」の詳細フロ
ーチャートである。
【図21】 図7の「再生位置ルーチン」の詳細フロー
チャートである。
【図22】 図7の「リピートルーチン」の詳細フロー
チャートである。
【図23】 図7の「キーイベントルーチン」の詳細フ
ローチャートである。
【図24】 図23の「録音ルーチン」の詳細フローチ
ャートである。
【図25】 図1のプログラムメモリ内に記憶されてい
る「割り込みプログラム」のフローチャートである。
【図26】 図25の「再生ルーチン」の詳細フローチ
ャートの前半部分である。
【図27】 同「再生ルーチン」の詳細フローチャート
の後半部分である。
【符号の説明】
10…鍵盤、20…操作パネル、21…ディスプレイ、
22a…スタイル操作子、22b…スタート操作子、2
2c…ストップ操作子、23a…アップ操作子、23b
…ダウン操作子、25a…ソング操作子、25b…カス
タム操作子、26a…レコード操作子、26b…レコー
ドモード操作子、27a…コピー操作子、27b…クリ
ア操作子、28a〜28d…ジャンプ操作子、28e…
シーケンサ開始操作子、28f…シーケンサ停止操作
子、28g…リピート操作子、28h…リセット操作
子、29a〜29f…パターン種類操作子、40…楽音
信号形成回路、50…CPU、51…プログラムメモ
リ、52…ワーキングメモリ、60…自動伴奏パターン
メモリ、60−1〜60−n…記憶エリア、61〜66
…セクション、70…シーケンサメモリ、70A…ソン
グデータメモリ、70A−1〜70A−8…記憶エリ
ア、70B…カスタム伴奏パターンメモリ、70B−1
〜70B−8…記憶エリア、71〜76…セクション。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のリズムスタイルにそれぞれ対応した
    複数組からなるとともに各組は複数の伴奏パターン種類
    にそれぞれ対応した複数セクションからなり、各セクシ
    ョン毎に所定の長さの伴奏パターンデータを予め記憶し
    た伴奏パターンメモリと、 少なくとも前記一つの組に属する伴奏パターンデータを
    記憶可能な領域を有する書き込み可能なユーザメモリ
    と、 複数のリズムスタイルをそれぞれ指定するスタイル指定
    手段と、 複数の伴奏パターン種類を指定するパターン種類指定手
    段と、 前記伴奏パターンメモリから前記ユーザメモリへ伴奏パ
    ターンデータの転送を指示する転送指示手段と、 前記転送指示手段による転送指示に応答して、前記スタ
    イル指定手段により指定されたリズムスタイルに対応し
    た組に属する全てのセクションの伴奏パターンデータ、
    または前記スタイル指定手段により指定されたリズムス
    タイルに対応した組に属しかつ前記パターン種類指定手
    段により指定されたセクションに記憶されている一つ若
    しくは複数の伴奏パターンデータを、前記伴奏パターン
    メモリから前記ユーザメモリに選択的に転送制御する転
    送制御手段と、 前記ユーザメモリに記憶されている伴奏パターンデータ
    をエディットするエディット手段と、 前記伴奏パターンメモリおよび前記ユーザメモリに記憶
    されている伴奏パターンデータを時間経過にしたがって
    読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された伴奏パターンデー
    タにしたがって伴奏音信号を形成出力する楽音信号形成
    手段とを備えたことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】複数のリズムスタイルにそれぞれ対応した
    複数組からなるとともに各組は複数の伴奏パターン種類
    にそれぞれ対応した複数セクションからなり、各セクシ
    ョン毎に所定の長さの伴奏パターンデータを予め記憶し
    た伴奏パターンメモリと、 少なくとも一つの組に属する伴奏パターンデータを記憶
    可能な領域を有する書き込み可能なユーザメモリと、 複数のリズムスタイルをそれぞれ指定するスタイル指定
    手段と、 複数の伴奏パターン種類を指定するパターン種類指定手
    段と、 前記伴奏パターンメモリから前記ユーザメモリへ伴奏パ
    ターンデータの転送を指示する転送指示手段と、 前記転送指示手段による転送指示に応答して、前記スタ
    イル指定手段により指定されたリズムスタイルに対応し
    た組に属しかつ前記パターン種類指定手段により指定さ
    れた任意数のセクションに記憶されている一つ若しくは
    複数の伴奏パターンデータを、前記伴奏パターンメモリ
    から前記ユーザメモリに同時に転送制御する転送制御手
    段と、 前記ユーザメモリに記憶されている伴奏パターンデータ
    をエディットするエディット手段と、 前記伴奏パターンメモリおよび前記ユーザメモリに記憶
    されている伴奏パターンデータを時間経過にしたがって
    読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された伴奏パターンデー
    タにしたがって伴奏音信号を形成出力する楽音信号形成
    手段とを備えたことを特徴とする自動演奏装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は請求項2に記載の自動演
    奏装置において、さらに 前記読み出し手段を制御して前
    記ユーザメモリに記憶されている伴奏パターンデータの
    一部を繰り返し読み出すリピート制御手段を備えたこと
    を特徴とする自動演奏装置。
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