JP3397078B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3397078B2
JP3397078B2 JP09942397A JP9942397A JP3397078B2 JP 3397078 B2 JP3397078 B2 JP 3397078B2 JP 09942397 A JP09942397 A JP 09942397A JP 9942397 A JP9942397 A JP 9942397A JP 3397078 B2 JP3397078 B2 JP 3397078B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作子の操作に応
答して複数の楽音信号を所定パターンで自動的に発生す
る電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の電子楽器としては、
例えば特公平6−64468号公報に示されているよう
に、自動演奏音信号列の発生を制御するためのパターン
データをリズム種類毎及び特定鍵域の各鍵毎にそれぞれ
記憶しておき、同特定鍵域の押鍵により、選択されてい
るリズム種類及び前記押鍵された鍵に対応したパターン
データにより制御される自動演奏音信号列を発生しなが
ら、他の鍵域における演奏操作に従った楽音信号を発生
するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の電
子楽器においては、他の鍵域の演奏操作によって発生さ
れる通常の楽音信号の音色と、自動演奏音信号列を発生
させるためのパターンデータとは独立しているので、必
ずしも前記通常の楽音信号の音色に適合したパターンの
自動演奏音信号列を発生させることができず、通常の楽
音信号と自動演奏音信号との組み合わせが音楽的に不自
然となる場合がある。また、上記公報には、各種データ
のエディットに関する技術は全く示されていない。
【0004】
【発明の概略】本発明は上記問題に対処するためになさ
れたもので、その目的は、複数の操作子(例えば、鍵、
その他の演奏操作子など)により演奏される楽音信号の
音色に適した自動演奏音列信号が発生されるようにした
電子楽器を提供することにある。
【0005】前記目的を達成するために本発明の第1の
特徴(請求項1に対応)は、複数の異なる音高の楽音信
号の発生をそれぞれ指示するための第1操作子群と、複
数組の異なる自動演奏音信号列を発生させるための複数
のパターンデータを記憶したパターンデータ記憶手段
と、パターンデータ記憶手段に記憶されている複数のパ
ターンデータのいずれかに基づく自動演奏音信号列の発
生を指示する第2操作子と、第1操作子群により発生の
指示された楽音信号の音色をそれぞれ制御するための複
数組の音色制御データ群と、複数のパターンデータのい
ずれかをそれぞれ指定するための複数のパターンセレク
トデータと、複数組の自動演奏音信号列を発生させるた
めの複数のパターンデータとをそれぞれ対応させて記憶
した音色制御データライブラリと、音色制御データライ
ブラリ内に記憶されている複数のパターンデータのいず
れかに基づく自動演奏音信号列の発生を指示する第3操
作子と、複数組の音色制御データ群のいずれかを選択す
る音色選択手段と、音色選択手段により選択された音色
制御データ群及び同音色制御データ群に対応したパター
ンセレクトデータを音色制御データライブラリから読出
す読出手段と、第2操作子の操作に応答して前記読出さ
れたパターンセレクトデータにより指定されるパターン
データをパターンデータ記憶手段から読出して出力する
とともに、第3操作子の操作に応答して音色制御データ
ライブラリ内の音色選択手段により選択された音色制御
データ群に対応したパターンデータを読出して出力する
パターンデータ出力手段と、第1操作子群の操作に応答
して同第1操作子群により指定された音高を有しかつ前
記読出された音色制御データ群により制御された音色を
有する楽音信号を発生し、第2操作子の操作に応答して
パターンデータ出力手段によりパターンデータ記憶手段
から読出し出力されたパターンデータに基づく自動演奏
音信号列を発生し、かつ第3操作子の操作に応答してパ
ターンデータ出力手段により音色制御データライブラリ
から読出し出力されたパターンデータに基づく自動演奏
音信号列を発生する楽音信号発生手段とを備えたことに
ある。
【0006】これによれば、第1操作子群の操作によっ
て発生される楽音信号の音色は、音色選択手段により選
択された音色制御データ群に従う。一方、第2操作子の
操作により発生される自動演奏音信号列のパターンは、
前記音色制御データ群に対応して記憶されているパター
ンセレクトデータにより指定されるパターンデータに従
う。したがって、パターンデータ記憶手段内に音色制御
データライブラリ内の各音色制御データ群により決定さ
れる音色に適合するパターンデータを用意しておくとと
もに、かつ音色制御データライブラリ内の各パターンセ
レクトデータを各音色制御データ群に適合したパターン
データを指定するものに設定しておけば、前記発生され
る自動演奏音信号列のパターンを、第1操作子群の操作
によって発生される楽音信号の音色に適合させることが
でき、同第1操作子群の操作による楽音信号を発生しな
がら音楽的に適した自動演奏音信号列を発生させること
ができる。また、第3操作子の操作により発生される自
動演奏音信号列のパターンは、音色制御データライブラ
リ内に各音色制御データ群に対応して記憶されているパ
ターンデータに従う。したがって、この場合も、音色制
御データライブラリ内の各パターンデータを同ライブラ
リ内の各音色制御データ群により決定される音色に適合
したものに設定しておけば、前記発生される自動演奏音
信号列のパターンを、第1操作子群の操作によって発生
される楽音信号の音色に適合させることができ、同第1
操作子群の操作による楽音信号を発生しながら音楽的に
さらに別の適した自動演奏音信号を発生させることもで
きる。
【0007】また、前記目的を達成させるために本発明
の第2の特徴(請求項2に対応)は、前記第2操作子を
複数の操作子からなる第2操作群に置換するとともに、
前記パターンデータ出力手段が、第2操作子群のいずれ
かの操作に応答して前記読出されたパターンセレクトデ
ータ及び同第2操作子群の操作された操作子の双方によ
り指定されるパターンデータをパターンデータライブラ
リから読出して出力するようにしたことにある。
【0008】これによれば、第2操作子群の種々の操作
子を操作することにより、パターンセレクトデータによ
って指定されるパターンに関係する種々のパターンの自
動演奏音信号列を発生させることができるので、前記第
1の特徴による効果を享受した上で、演奏音楽の単調さ
を解消できる。
【0009】また、前記目的を達成するために本発明の
第3の特徴(請求項3に対応)は、音色制御データライ
ブラリ内に、さらに複数組の自動演奏音信号列を発生さ
せるための複数のパターンデータを複数組の音色制御デ
ータ群にそれぞれ対応させて記憶しておくとともに、音
色制御データライブラリ内に記憶されている複数のパタ
ーンデータのいずれかに基づく自動演奏音信号列の発生
を指示する第3操作子を設け、パターンデータ出力手段
は、パターンデータ記憶手段内のパターンデータの読出
しに加えて、第3操作子の操作に応答して音色制御デー
タライブラリ内の音色選択手段により選択された音色制
御データ群に対応したパターンデータを読出して出力
し、楽音信号発生手段は、第1操作子群の操作に基づく
楽音信号及び第2操作子の操作に応答してパターンデー
タ出力手段によりパターンデータ記憶手段から読出し出
力されたパターンデータに基づく自動演奏音信号列に加
えて、第3操作子の操作に応答してパターンデータ出力
手段により音色制御データライブラリから読出し出力さ
れたパターンデータに基づく自動演奏音信号列を発生す
るようにしたことにある。
【0010】これによれば、第3操作子の操作により発
生される自動演奏音信号列のパターンは、音色制御デー
タライブラリ内に各音色制御データ群に対応して記憶さ
れているパターンデータに従う。したがって、この場合
も、音色制御データライブラリ内の各パターンデータを
同ライブラリ内の各音色制御データ群により決定される
音色に適合したものに設定しておけば、前記発生される
自動演奏音信号列のパターンを、第1操作子群の操作に
よって発生される楽音信号の音色に適合させることがで
き、同第1操作子群の操作による楽音信号を発生しなが
ら音楽的にさらに別の適した自動演奏音信号を発生させ
ることができる。
【0011】また、前記目的を達成するために本発明の
第4の特徴(請求項4に対応)は、複数の異なる音高の
楽音信号の発生をそれぞれ指示するための第1操作子群
と、第1操作子群により発生の指示された楽音信号の音
色をそれぞれ制御するための複数組の音色制御データ群
と、複数組の自動演奏音信号列を発生させるための複数
のパターンデータとをそれぞれ対応させて記憶した音色
制御データライブラリと、音色制御データライブラリに
記憶されている複数のパターンデータのいずれかに基づ
く自動演奏音信号列の発生を指示する第2操作子と、複
数組の音色制御データ群のいずれかを選択する音色選択
手段と、音色選択手段により選択された音色制御データ
群を音色制御データライブラリから読出す読出手段と、
第2操作子の操作に応答して音色選択手段により選択さ
れた音色制御データ群に対応したパターンデータを音色
制御データライブラリから読出して出力するパターンデ
ータ出力手段と、第1操作子群の操作に応答して同第1
操作子群により指定された音高を有しかつ前記読出され
た音色制御データ群により制御された音色を有する楽音
信号を発生するとともに、第2操作子の操作に応答して
パターンデータ出力手段により音色制御データライブラ
リから読出し出力されたパターンデータに基づく自動演
奏音信号列を発生する楽音信号発生手段とを備えたこと
にある。
【0012】これによれば、第1操作子群の操作によっ
て発生される楽音信号の音色は、音色選択手段により選
択された音色制御データ群に従う。一方、第2操作子の
操作により発生される自動演奏音信号列のパターンは、
音色制御データライブラリ内に各音色制御データ群に対
応して記憶されているパターンデータに従う。したがっ
て、この場合も、音色制御データライブラリ内の各パタ
ーンデータを同ライブラリ内の各音色制御データ群によ
り決定される音色に適合したものに設定しておけば、前
記発生される自動演奏音信号列のパターンを、第1操作
子群の操作によって発生される楽音信号の音色に適合さ
せることができ、同第1操作子群の操作による楽音信号
を発生しながら音楽的に適した自動演奏音信号を発生さ
せることができる。
【0013】また、前記目的を達成するために本発明の
第5の特徴(請求項5に対応)は、前記第4の特徴に、
複数組の自動演奏音信号列の音高のシフト量を設定する
ための第3操作子群を設けるとともに、前記パターンデ
ータ出力手段に、音色制御データライブラリから読出し
たパターンデータを第3操作子群により指定されたシフ
ト量だけ自動演奏音信号列の各音高が変更するように修
正する音高修正手段を設けたことにある。
【0014】これによれば、第2操作子の操作によって
発生される自動演奏音信号列の音高は、第3操作子群の
うちの操作された操作子に応じた量だけシフトされるの
で、前記第4の特徴による効果を享受した上で、前記自
動演奏音信号列の音高を種々に変更でき、同自動演奏音
信号列を第1操作子群の操作による演奏音に合わせるこ
とができるようになるとともに、演奏音楽の単調さを解
消できる。
【0015】また、前記目的を達成するために本発明の
第6の特徴(請求項6に対応)は、複数の異なる音高の
楽音信号の発生をそれぞれ指示するための第1操作子群
と、複数組の異なる自動演奏音信号列を発生させるため
の複数のパターンデータを記憶したパターンデータライ
ブラリと、パターンデータライブラリに記憶されている
複数のパターンデータのいずれかに基づく自動演奏音信
号列の発生を指示する第2操作子と、第1操作子群によ
り発生の指示された楽音信号の音色をそれぞれ制御する
ための複数組の音色制御データ群と、複数のパターンデ
ータのいずれかをそれぞれ指定するための複数のパター
ンセレクトデータとをそれぞれ対応させて記憶した音色
制御データライブラリと、音色制御データライブラリ内
の一組の音色制御データ群及び同音色制御データ群に対
応した一つのパターンセレクトデータを一時的に記憶す
る音色制御データバッファと、パターンデータライブラ
リ内の複数のパターンデータを一時的に記憶するパター
ンデータバッファと、複数組の音色制御データ群のいず
れかを選択する音色選択手段と、音色選択手段による一
組の音色制御データ群の選択に応答して、同選択された
音色制御データ群及び同選択された音色制御データ群に
対応したパターンセレクトデータを音色制御データライ
ブラリから読出して音色制御データバッファに転送する
とともに、パターンデータライブラリ内の複数のパター
ンデータをパターンデータバッファに転送する転送手段
と、第2操作子の操作に応答して音色制御データバッフ
ァ内のパターンセレクトデータにより指定されるパター
ンデータであってパターンデータバッファ内のパターン
データを出力するパターンデータ出力手段と、第1操作
子群の操作に応答して同操作子群により指定された音高
を有しかつ音色制御データバッファ内の音色制御データ
群により制御された音色を有する楽音信号を発生すると
ともに、第2操作子の操作に応答してパターンデータ出
力手段によりパターンデータバッファから出力されたパ
ターンデータに基づく自動演奏音信号列を発生する楽音
信号発生手段と、音色制御データバッファ及びパターン
データバッファ内のデータをエディットするエディット
手段とを備えたことにある。
【0016】これによれば、音色選択手段により音色制
御データライブラリ内の一組の音色制御データ群が選択
されると、転送手段により、同選択された音色制御デー
タ群及び同音色制御データ群に対応したパターンセレク
トデータが音色制御データライブラリから音色制御デー
タバッファに転送されるとともに、パターンデータライ
ブラリ内の複数のパターンデータがパターンデータバッ
ファに転送される。そして、第1操作子群の操作によっ
て発生される楽音信号の音色は、音色選択手段により選
択されて音色制御データバッファ内に記憶されている音
色制御データ群に従う。一方、第2操作子の操作により
発生される自動演奏音信号列のパターンは、音色制御デ
ータライブラリ内に各音色制御データ群に対応して記憶
されているパターンセレクトデータによって指定される
パターンデータに従う。したがって、この場合も、パタ
ーンデータライブラリ内に音色制御データライブラリ内
の各音色制御データ群によって決定される音色に適合す
るパターンデータを用意しておくとともに、音色制御デ
ータライブラリ内の各パターンセレクトデータを各音色
制御データ群に適合したパターンデータを指定するもの
に設定しておけば、前記発生される自動演奏音信号列の
パターンを、第1操作子群の操作によって発生される楽
音信号の音色に適合させることができ、同第1操作子群
の操作による楽音信号を発生しながら音楽的に適した自
動演奏音信号列を発生させることができる。さらに、こ
れによれば、音色制御データバッファ及びパターンデー
タバッファ内の各データは、エディット手段により種々
にエディットされ、これらのデータが第1操作子群及び
第2操作子の操作により発生される楽音信号の制御に利
用されるので、発生される楽音信号及び自動演奏音信号
列に変化を加えることができ、演奏音楽の単調さを解消
できる。
【0017】また、上記目的を達成するために本発明の
第7の特徴(請求項7に対応)は、第6の特徴に、音色
制御データバッファ及びパターンデータバッファ内のエ
ディットされたデータを音色制御データライブラリ及び
パターンデータライブラリ内であって同データが以前に
記憶されていた位置に書き込むセーブ手段を設けたこと
にある。
【0018】これによれば、パターンセレクトデータ及
びパターンデータをエディットした後に、同パターンセ
レクトデータに対応させてパターンデータをパターンデ
ータライブラリに簡単に記憶させることができて、発生
される自動演奏音信号列のパターンを、第1操作子群の
操作によって発生される楽音信号の音色に適合させ易く
なる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面を用い
て説明すると、図1は本発明に係る電子楽器の全体をブ
ロック図により示している。
【0028】この電子楽器は、鍵盤10及び操作パネル
20を備えている。鍵盤10は、音高をそれぞれ指定す
るとともに楽音信号の発生をそれぞれ指示する複数の演
奏操作子としての複数の鍵からなり、これらの各鍵の押
離鍵は、鍵スイッチ回路11内に各鍵に対応して設けた
鍵スイッチにより検出されるようになっている。本実施
形態においては、鍵盤10は、音高C1から音高C6ま
での61鍵からなり、分割点(例えば、音高C3)にて
下鍵域(C1〜B2)と上鍵域(C3〜C6)とに分割
されるようになっている。なお、この分割点を、演奏者
によって自由に変更できるように構成してもよい。
【0029】操作パネル20は、図2に示すように、ス
テップ操作子群21、テンキー操作子群22、ボイスス
トア操作子23、パターンロード操作子24、パターン
セーブ操作子25、カーソル移動操作子群26、その他
の操作群27及び表示器28を備えている。ステップ操
作子群21は、順次自動的に発生される16個の楽音に
それぞれ対応した操作子21−1,21−2・・・21
−16からなり、各操作子の回転位置により各楽音の音
高を入力する。テンキー操作子群22は、0〜9の数字
キーとエンターキーからなって、通常の数字データを入
力する他、128種類の音色のうちのいずれか一つを選
択するための音色選択操作子の機能も備えている。ボイ
スストア操作子23、パターンロード操作子24及びパ
ターンセーブ操作子25は、それぞれ各種データの転送
を指示すための操作子である。カーソル移動操作子群2
6は、複数の操作子からなって表示器28上のカーソル
の位置を移動するためのものである。その他の操作群2
7は、その他の種々のデータを入力するためのものであ
る。これらの操作子群21〜27は、操作子スイッチ回
路31内に各操作子に対応して設けた操作子スイッチに
より検出されるようになっている。表示器28は、各種
データ値、制御モードなどを表示するためのもので、そ
の表示内容は表示制御回路32により制御されるように
なっている。
【0030】鍵スイッチ回路11、操作子スイッチ回路
31及び表示制御回路32は、各入力インターフェース
41〜43を介してそれぞれバス44に接続され、同バ
ス44には、CPU51、タイマ52、ROM53及び
RAM54からなるマイクロコンピュータ50が接続さ
れている。CPU51は、図6〜図24のフローチャー
トに対応したプログラムを実行して、楽音を制御するた
めのデータを生成するとともに同楽音の発生を制御す
る。タイマ52は、その作動及び非作動がCPU51に
よって制御されるとともに同CPU51によって設定さ
れた時間を繰り返し計測して、同時間の計測終了毎に図
12の歩進処理プログラムを同CPU51に割り込み実
行させる。ROM53は、前記プログラムを記憶するも
のである。RAM54は、通常のワーキングエリアの他
に、ボイスデータライブラリ54A(図3(A))、パタ
ーンデータライブラリ54B(図3(B))、ボイスエデ
ィットバッファ54C(図4(A))及びパターンエディ
ットバッファ54D(図4(B))を有する。なお、ボイ
スデータライブラリ54A及びパターンデータライブラ
リ54B部分は、不揮発性RAMで構成しておくことが
好ましい。
【0031】ボイスデータライブラリ(音色制御データ
ライブラリ)54Aは、複数組(例えば、128組)の
異なるボイスデータ群54A−1,54A−2・・・5
4A−128を記憶するエリアで、各ボイスデータ群
は、楽音の音色を決定するための多数の音色パラメータ
(楽音制御データ群)、鍵盤10の第1〜第4使用態様
にそれぞれ対応した第1〜第4モードのいずれか一つを
指定するためのモードデータ、パターンデータ#1〜#
128のいずれか一つを指定するためのパターンセレク
トデータ、及びパターンデータ#0からなる。パターン
データライブラリ54Bは、パターンデータ#1〜#1
28を記憶するエリアである。パターンデータ#0〜#
128は、図5(A)にそれぞれ示すように、楽音を順次
自動的に発生する各ステップの間隔(例えば、4分音
符、8分音符など)を表すステップ長データ、及び第1
〜第16ステップデータからなる。各ステップデータ
は、それぞれ順次自動的に発生される各楽音の音高(鍵
音高に対応)を表すノートナンバ及びキーオン時間を表
すゲートタイムからなる。ステップ長とゲートタイムの
関係は図5(B)の通りである。
【0032】ボイスエディットバッファ54Cは、ボイ
スデータ群54A−1,54A−2・・・54A−12
8のいずれか一組分のボイスデータ群を記憶するエリア
であり、同エリアに記憶されたデータは操作パネル20
の操作子群によって直接エディットされるとともに、楽
音の発生制御に利用される。パターンエディットバッフ
ァ54Dは、パターンデータライブラリ54Bと同一に
構成されており、同ライブラリ54Bから転送される全
てのパターンデータ#1〜#128を記憶するエリアで
ある。そして、このパターンエディットバッファ54D
内のパターンデータ#1〜#128も、操作パネル20
の操作子群によって直接エディットされるとともに、楽
音の発生制御に利用される。なお、ボイスエディットバ
ッファ54C及びパターンエディットバッファ54Dを
併せてエディットバッファ54C,54Dと呼ぶ。
【0033】楽音信号発生回路60もバス44に接続さ
れており、同回路60は、音色パラメータ、キーデータ
KD(ノートナンバ)、キーオンデータKON及びキー
オフデータKOFを入力して、音色パラメータによって
決定される音色を有しかつキーデータKD(ノートナン
バ)により指定される音高の楽音信号を、キーオンデー
タKON又はキーオフデータKOFの到来に応答して発
生し始め又は同発生を終了する。この楽音信号発生回路
60には、アンプ、スピーカなどからなるサウンドシス
テム61が接続されており、同システム61は前記出力
された楽音信号を音響信号に変換して放音する。
【0034】さらに、バス44には、読み取り及び書き
込み装置71、ミディーインターフェース72及び通信
インターフェース73も接続されている。読み取り及び
書き込み装置71は、同装置71に常時接続されている
ハードディスク、光ディスクなどの大容量の記録媒体7
4と、同装置71に選択的に装着されるコンパクトディ
スク、フレキシブルディスクなどの持ち運びの楽な記録
媒体75とのそれぞれに対してデータ、プログラム等の
書き込み及び読出しを可能とするものである。ミディー
インターフェース72は、種々の音楽情報を入出力する
ためのもので、他の電子楽器、音楽情報を扱う他の機器
76に接続可能となっている。通信インターフェース7
3は、通信ネットワーク77を介してサーバコンピュー
タ78などとのデータ及びプログラムの入出力を可能と
する。
【0035】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を説明する。まず、操作パネル20にて新たな音色が
選択される場合について説明する。演奏者が、カーソル
移動操作子群26及びその他の操作子群27を操作する
とともに表示器28による表示を利用して、この電子楽
器を音色選択状態に設定する。その後、テンキー操作子
群22を操作することにより128種類中の1つの音色
を指定すると、CPU51は図6のステップ100にて
音色選択処理ルーチンの実行を開始する。そして、ステ
ップ101にて、ボイスデータライブラリ54A内のボ
イスデータ54A−1・・・54A−128の中から指
定された音色に対応したボイスデータ群をボイスエディ
ットバッファ54Cに書き込むとともに、ステップ10
2にて、パターンデータライブラリ54B内の全てのパ
ターンデータ#1〜#128をパターンエディットバッ
ファ54Dに書き込む。
【0036】次に、ステップ103にて、ボイスエディ
ットバッファ54C内の音色パラメータを楽音信号発生
回路60に出力する。楽音信号発生回路60は、前記出
力された音色パラメータを入力するとともに記憶し、同
音色パラメータにより決定される楽音信号の発生を準備
する。前記ステップ103の処理後、CPU51は、ス
テップ104にて、エディットバッファ54C,54D
内のパターンデータ#0,#1〜#128のうちのいず
れか一つを指定するためのパターンナンバPTN及び同
パターンデータ#0,#1〜#128中のノートナンバ
をシフトするためのシフトデータSHTを「0」に初期
設定する。そして、ステップ105にて、この音色選択
ルーチンの実行を終了する。
【0037】次に、鍵盤10にていずれかの鍵が押され
ると、CPU51は、図7のステップ200にてキーオ
ン処理ルーチンの実行を開始し、ステップ201にて前
記押された鍵に対応したノートナンバをキ−データKD
として設定する。なお、鍵盤10の各鍵には、音高の上
昇にしたがって順次「1」ずつ増加するノートナンバが
割り当てられている。前記ステップ201の処理後、ス
テップ202にて、ボイスエディットバッファ54C内
のモードデータを読出して、同モードデータが第1〜第
4モードのいずれを示しているかを判定する。この判定
により、CPU51はステップ203〜206のキーオ
ン・第1〜第4モード処理ルーチンのうちのいずれかの
処理ルーチンを実行して、ステップ207にてこのキ−
オン処理ルーチンの実行を終了する。
【0038】また、前記押されていた鍵が離されると、
CPU51は、図13のステップ400にてキーオフ処
理ルーチンの実行を開始し、ステップ401にて前記離
された鍵に対応したノートナンバをキ−データKDとし
て設定する。そして、ステップ402の判定処理によ
り、前記場合と同様にボイスエディットバッファ54C
内のモードデータに基づいて、ステップ403〜406
のキーオフ・第1〜第4モード処理ルーチンのうちのい
ずれかの処理ルーチンを実行して、ステップ407にて
このキ−オフ処理ルーチンの実行を終了する。以下、モ
ードデータにより指定された鍵盤10の使用態様として
の第1〜第4モードについて順に説明する。
【0039】a.第1モード まず、第1モードの動作について説明すると、前記のよ
うに、鍵盤10にていずれかの鍵が押されると、CPU
51は、前述した図7のキーオン処理ルーチンの実行に
より、ボイスエディットバッファ54C内のモードデー
タが第1モードを表していることを条件に、ステップ2
03のキ−オン・第1モード処理ルーチンを実行する。
このキ−オン・第1モード処理ルーチンは図8に詳細に
示されており、その実行はステップ210にて開始され
る。この開始後、CPU51は、ステップ211にて、
前記入力したキ−データKD(押された鍵音高に対応し
たノートナンバに設定されている)が鍵盤10の最低音
鍵に対応した音高C1のノートナンバを示しているか否
かを判定する。前記キ−データKDが音高C1のノート
ナンバを示していれば、ステップ211における「YE
S」との判定のもとにプログラムをステップ212以降
へ進める。
【0040】ステップ212においては、パターンナン
バPTN及びシフトデータSHTを「0」にそれぞれ設
定する。次に、ステップ213にて、エディットバッフ
ァ54C,54D内において前記パターンナンバPTN
により指定されるパターンデータの先頭アドレスにポイ
ンタPOを設定する。この場合、パターンナンバPTN
は「0」であるので、ポインタPOは、ボイスエディッ
トバッファ54C内のパターンデータ#0の先頭アドレ
ス、すなわち同パターンデータ#0のステップ長データ
の記憶アドレス値に設定される。次に、CPU51は、
ステップ214にて、ポインタPOにより指定されてい
るステップ長データを読し出してタイマ52に出力し、
ステップ215にて、タイマ52に対して作動開始を指
示する信号を出力する。これにより、タイマ52は、前
記ステップ長データを入力するとともに記憶し、以降、
同ステップ長データ、及びその他操作子群27と表示器
28を利用して設定したテンポにより表された時間間隔
毎にCPU51に対してタイマインターラプト信号を出
力し始めるようになる。
【0041】前記ステップ215の処理後、CPU51
は、ステップ216にて、ポインタPOを進めて、パタ
ーンデータ#0中のノートナンバ及びゲートタイムから
なる第1ステップデータを読出す。次に、ステップ21
7にて、前記読出した第1ステップデータを楽音信号発
生回路60に出力して、ステップ219にてこのキ−オ
ン・第1モード処理ルーチンの実行を終了する。楽音信
号発生回路60は、前記ノートナンバに対応した音高で
あって前記準備した音色の楽音信号を形成して、サウン
ドシステム61を介して出力し始める。そして、前記入
力したゲートタイムに相当する時間が経過すると、楽音
信号発生回路60は前記発生を開始した楽音信号を減衰
させて、その後に同楽音信号の発生を終了する。
【0042】その後、タイマ52からCPU51にタイ
マインターラプト信号が出力されると、CPU51は、
図12のステップ300にて歩進処理プログラムの実行
を開始する。この開始後、ステップ301にて、ポイン
タPOを進めて、パターンデータ#0中のノートナンバ
及びゲートタイムからなる次のステップデータを読出
す。次に、ステップ302にて、前記読出したステップ
データ中のノートナンバにシフトデータSHTを加算す
る。ただし、この場合には、シフトデータSHTは
「0」に設定されているので、ノートナンバが変更され
ることはない。前記ステップ302の処理後、ステップ
303にて、前記読出したステップデータを楽音信号発
生回路60に出力する。これにより、楽音信号発生回路
60は、前述した場合と同様に、前記ノートナンバに対
応した音高であって前記準備した音色の楽音信号を形成
してサウンドシステム61を介して出力する。
【0043】前記ステップ303の処理後、ステップ3
04にて前記読出されたステップデータが第16番目の
ものであるか否かが判定され、そうでなければ、同ステ
ップ304における「NO」との判定のもとにステップ
306にてこの歩進処理プログラムの実行を終了する。
そして、タイマ52が次にタイマインターラプト信号を
CPU51に出力した場合にも、前記歩進処理プログラ
ムが実行されて、楽音信号の発生が制御される。したが
って、楽音信号発生回路60からは、ボイスエディット
バッファ54C内のパターンデータ#0中のステップ長
データにより表された時間間隔で、同バッファ54Cの
音色パラメータ及び前記パターンデータ#0中の第1〜
第16ステップデータにより規定される楽音信号が順次
発生される。
【0044】一方、前記ステップ301にて読出したス
テップデータが第16番目に相当するものであれば、ス
テップ304における「YES」との判定のもとに、ス
テップ305にてポインタを前記と同じパターンデータ
#0中の第1ステップデータの記憶位置に更新する。し
たがって、第1〜第16ステップデータにより規定され
る楽音信号は順次繰り返し発生され続ける。
【0045】前記楽音信号の順次発生中、前記押されて
いた鍵(音高C1に対応する鍵)が離されると、CPU
51は、前述した図13のキーオフ処理ルーチンの実行
により、ボイスエディットバッファ54C内のモードデ
ータが第1モードを表していることを条件に、図13の
ステップ403のキーオフ・第1モード処理ルーチンを
実行する。このキーオフ・第1モード処理ルーチンは図
14に詳細に示されており、同ルーチンの実行はステッ
プ410にて開始される。この開始後、ステップ411
にて「YES」すなわち離された鍵を表すキ−データK
Dが音高C1を表すノートナンバであると判定して、プ
ログラムをステップ412,413へ進める。ステップ
412においてはシーケンス終了信号を楽音信号発生回
路60へ出力し、ステップ413においてはタイマ52
に作動停止を指示し、ステップ415にてこのキーオフ
・第1モード処理ルーチンの実行を終了する。楽音信号
発生回路60は、前記パターンデータ#0に基づく楽音
信号の発生を終了する。タイマ52は、以降タイマイン
タラプト信号の発生を停止する。したがって、次に音高
C1に対応した鍵が押されるまで、前記パターンデータ
#0に基づく楽音信号の順次発生は中断される。
【0046】一方、音高C1以外の鍵が押された場合、
CPU51は、前述した図7のキーオン処理ルーチンの
実行により、図8のステップ210にてキーオン・第1
モード処理ルーチンの実行を開始する。そして、ステッ
プ211にて「NO」すなわち前記図7のステップ20
1の処理により設定したキーデータKDが音高C1を示
していないと判定して、プログラムをステップ218に
進める。ステップ218においては、前記キーデータK
D及びキーオンデータKONを楽音信号発生回路60に
出力する。楽音信号発生回路60は、前記キーデータK
Dに対応した音高の楽音信号を、ボイスエディットバッ
ファ54C内の音色パラメータにより規定される前記準
備した音色で発生し始める。
【0047】そして、前記押されていた鍵が離される
と、CPU51は、前述した図13のキーオフ処理ルー
チンの実行により、図14のステップ410にてキーオ
フ・第1モード処理ルーチンの実行を開始する。そし
て、ステップ411にて「NO」すなわち前記図13の
ステップ401の処理により設定したキーデータKDが
音高C1を示していないと判定して、プログラムをステ
ップ414に進める。ステップ414においては、前記
キーデータKD及びキーオフデータKOFを楽音信号発
生回路60に出力し、ステップ415にてこのキーオフ
・第1モード処理ルーチンの実行を終了する。楽音信号
発生回路60は、前記キーデータKDに関する発生中の
楽音信号を減衰させた上で、その後に発生を停止する。
【0048】以上のように、この第1モードにおいて
は、鍵盤10の音高C1に対応する鍵を押すことによ
り、ボイスエディットバッファ54C内のパターンデー
タ#0により規定される音高の楽音信号が順次自動的に
発生し、同鍵を離すことにより前記順次自動的に発生さ
れる楽音信号の発生が停止する。また、この自動的な楽
音信号の発生中、演奏者は音高C1以外の鍵を使って通
常の演奏を行うことができる。そして、これらの演奏者
の演奏による楽音信号と前記自動的に発生される楽音信
号の音色は、共に演奏者により選択されてボイスエディ
ットバッファ54C内に記憶されている音色パラメータ
によって規定される同一の音色である。さらに、前記自
動演奏に利用されるパターンデータ#0は音色パラメー
タと共に同一のボイスデータ群に属していて、これらは
音色の選択によって同時にボイスエディットバッファ5
4Cに転送されるものであるので、予め適当な組合せの
音色パラメータ及びパターンデータ#0を用意しておく
ことにより、また後述する演奏者によるエディット作業
により音色パラメータ及びパターンデータ#0を適当に
組合せれば、演奏者は鍵盤の演奏音の適した自動演奏音
を簡単な操作により同時に発生させることができる。
【0049】b.第2モード 次に、第2モードの動作について説明すると、前記のよ
うに、鍵盤10にていずれかの鍵が押されると、CPU
51は、前述した図7のキーオン処理ルーチンの実行に
より、ボイスエディットバッファ54C内のモードデー
タが第2モードを表していることを条件に、ステップ2
04のキ−オン・第2モード処理ルーチンを実行する。
このキ−オン・第2モード処理ルーチンは図9に詳細に
示されており、その実行はステップ220にて開始され
る。ステップ221〜228の処理は、ステップ222
にてシフトデータが「0」に設定されない点、及びステ
ップ227にて第1ステップデータ中のノートナンバに
シフトデータSHTが加算される点を除けば、上述した
第1モードのステップ211〜217の処理と同じであ
る。したがって、演奏者が音高C1に対応した鍵を押せ
ば、前記ステップ221〜228及び図12の歩進処理
プログラムの実行によって、ボイスエディットバッファ
54C内のパターンデータ#0のノートナンバにシフト
データSHTを加算した値により規定される音高の楽音
信号が、同バッファ54C内の音色パラメータによって
規定される音色で順次自動的に発生される。
【0050】前記楽音信号の順次発生中、前記押されて
いた鍵(音高C1に対応する鍵)が離されると、CPU
51は、前述した図13のキーオフ処理ルーチンの実行
により、ボイスエディットバッファ54C内のモードデ
ータが第2モードを表していることを条件に、図13の
ステップ404のキーオフ・第2モード処理ルーチンを
実行する。このキーオフ・第2モード処理ルーチンは図
15に詳細に示されており、同ルーチンの実行はステッ
プ420にて開始される。ステップ421〜423の処
理は前記第1モードの場合のステップ411〜413の
処理と同じであり、この場合、離された鍵は音高C1に
対応しているので、前記自動的な楽音信号の発生は中断
する。
【0051】一方、演奏者が音高C1以外の鍵であって
下鍵域の鍵を押した場合、図4のステップ201にて設
定したキーデータKDは、音高C#1〜SP−1(C#
1〜B2)に属するノートナンバを示すことになる。た
だし、SPは分割点すなわち上鍵域の最低鍵(C3)に
対応したノートナンバを示している。したがって、この
場合、図9のステップ221にて「NO」と判定し、ス
テップ228にて「YES」と判定して、プログラムを
ステップ230に進める。ステップ230においては、
前記キーデータKDから音高C#1のノートナンバを減
算して、同減算結果をシフトデータSHTとして設定す
る。例えば、音高C#1に対応する鍵を押せば、シフト
データSHTは「0」に設定される。音高D1に対応す
る鍵を押せば、シフトデータSHTは「1」に設定され
る。また、前記押されていた鍵が離された場合には、図
15のステップ421,424にて共に「NO」と判定
して、ステップ426にてキーオフ・第2モード処理ル
ーチンの実行を終了する。
【0052】したがって、この第2モードでは、音高C
#1〜SP−1に属する鍵を押せば、シフトデータSH
Tの値が前記押された鍵に応じて種々の値に設定され
る。そして、その後に、音高C1に対応した鍵を押せ
ば、ボイスエディットバッファ54C内のパターンデー
タ#0のノートナンバに対応した音高をシフトデータS
HT分だけシフトした音高の楽音信号が順次自動的に発
生される。また、音高C1に対応した鍵を押しながら音
高C#1〜SP−1に属する鍵を押すことにより、音高
データが順次発生されている途中においてシフトする音
程を変更することも可能である。
【0053】さらに、演奏者が上鍵域(C3〜C6)に
属する鍵を押すと、図4のステップ201にて設定した
キーデータKDは、音高SPに対応したノートナンバ以
上になるので、図9のステップ221,229にて共に
「NO」と判定して、プログラムをステップ231に進
める。また、この鍵が離されれば、図13のステップ4
01にて設定したキーデータKDは、音高SPに対応し
たノートナンバ以上になるので、図15のステップ42
1にて「NO」、ステップ424にて「YES」と判定
して、プログラムをステップ425に進める。ステップ
231及びステップ425の処理は、上記第1モードの
場合の図8のステップ218及び図14のステップ41
4の処理と同じである。したがって、この第2モードに
おいては、演奏者は、前記自動演奏音を発生させなが
ら、上鍵域の各鍵を用いて自由に演奏を行うことができ
る。
【0054】c.第3モード 次に、第3モードの動作について説明すると、前記のよ
うに、鍵盤10にていずれかの鍵が押されると、CPU
51は、前述した図7のキーオン処理ルーチンの実行に
より、ボイスエディットバッファ54C内のモードデー
タが第3モードを表していることを条件に、ステップ2
05のキ−オン・第3モード処理ルーチンを実行する。
このキ−オン・第3モード処理ルーチンは図10に詳細
に示されており、その実行はステップ240にて開始さ
れる。ステップ241〜247の処理は、上述した第1
モードのステップ211〜217の処理と同じである。
【0055】また、前記押されていた鍵が離されると、
CPU51は、前述した図13のキーオフ処理ルーチン
の実行により、ボイスエディットバッファ54C内のモ
ードデータが第3モードを表していることを条件に、図
13のステップ405のキーオフ・第3モード処理ルー
チンを実行する。このキーオフ・第3モード処理ルーチ
ンは図16に詳細に示されており、同ルーチンの実行は
ステップ430にて開始される。ステップ431の判定
処理は、キーデータKDが下鍵域に属する鍵(ノートナ
ンバがSP−1以下である)を示している否かを判定す
る処理であり、ステップ432,433の処理は前記第
1モードの場合のステップ412,413の処理と同じ
である。
【0056】したがって、この第3モードにおいても、
音高C1に対応する鍵の押離鍵により、上記第1モード
の場合と同様に、ボイスエディットバッファ54C内の
パターンデータ#0のノートナンバに対応した音高の楽
音信号が、同バッファ54C内の音色パラメータにより
規定される音色で順次自動的に発生され、また同発生が
停止される。
【0057】一方、演奏者が音高C1以外の鍵であって
下鍵域の鍵を押した場合、図4のステップ201にて設
定したキーデータKDは、音高C#1〜SP−1に属す
るノートナンバを示すことになる。したがって、この場
合、図10のステップ241にて「NO」と判定し、ス
テップ248にて「YES」と判定して、プログラムを
ステップ249以降に進める。ステップ249において
は、ボイスエディットバッファ54C内のパターンセレ
クトデータを読出して、同データに前記キーデータKD
から音高C#1に対応したノートナンバを減算した値を
加算し、同加算結果をパターンナンバPTNとして設定
する。例えば、音高C#1に対応する鍵を押せば、パタ
ーンナンバPTNはパターンセレクトデータ値に設定さ
れたままであり、音高D1に対応する鍵を押せばパター
ンナンバPTNはパターンセレクトデータ値より「1」
だけ大きな値に設定される。
【0058】前記ステップ249の処理後、ステップ2
50にてシフトデータSHTを「0」に設定した後、前
記ステップ243〜247の処理を実行する。ただし、
この場合には、パターンナンバPTNは前記場合と異な
り、パターンナンバ#1〜128のいずれかを示してい
る。したがって、ステップ243においては、ポインタ
POは、パターンエディットバッファ54D内のパター
ンデータ#1〜#128のいずかの先頭アドレス、すな
わち同パターンデータ#1〜#128のいずれかのステ
ップ長データの記憶アドレス値に設定される。これによ
り、以下のステップ244〜247及び図12の歩進処
理プログラムの実行により、パターンエディットバッフ
ァ54D内のパターンデータ#1〜#128の第1〜第
16ステップデータに基づく楽音信号が、ボイスエディ
ットバッファ54C内の音色パラメータにより規定され
る音色で順次自動的に発生される。
【0059】また、前記押されていた鍵が離されると、
CPU51は、図16のステップ431にて「YES」
と判定し、プログラムを前述したステップ432,43
3に進める。これらのステップ432,433の処理に
より、前記楽音信号の自動的な発生が停止される。
【0060】したがって、この第3モードでは、音高C
1#〜SP−1に属する音高に対応した鍵を押離鍵する
ことにより、パターンエディットバッファ54D内のパ
ターンデータ#1〜#128のいずれかであって押され
た鍵音高に応じて選択されたパターンデータに基づく楽
音信号が、順次自動的に発生され、また同発生が停止さ
れる。なお、下鍵域のいずれかの鍵を押している間に、
下鍵域の他の鍵の押した場合、以前の押鍵に基づく自動
演奏に加えて、新たな押鍵に基づく自動演奏を並行して
行う。
【0061】さらに、演奏者が上鍵域に属する鍵を押す
と、図4のステップ201にて設定したキーデータKD
は、音高SPに対応したノートナンバ以上になるので、
図10のステップ241,248にて共に「NO」と判
定して、プログラムをステップ251に進める。また、
この鍵が離されれば、図13のステップ401にて設定
したキーデータKDも、音高SPに対応したノートナン
バ以上になるので、図16のステップ431にて「N
O」と判定し、プログラムをステップ443に進める。
ステップ251及びステップ434の処理は、上記第1
モードの場合の図8のステップ218及び図14のステ
ップ414の処理と同じである。したがって、この第3
モードにおいては、演奏者は、前記自動演奏音を発生さ
せながら、上鍵域の各鍵を用いて自由に演奏を行うこと
ができる。
【0062】d.第4モード 次に、第4モードの動作について説明すると、前記のよ
うに、鍵盤10にていずれかの鍵が押されると、CPU
51は、前述した図7のキーオン処理ルーチンの実行に
より、ボイスエディットバッファ54C内のモードデー
タが第4モードを表していることを条件に、ステップ2
06のキ−オン・第4モード処理ルーチンを実行する。
このキ−オン・第4モード処理ルーチンは図11に詳細
に示されており、その実行はステップ260にて開始さ
れる。ステップ261〜268の処理は、上述した第2
モードのステップ221〜228の処理と同じである。
【0063】また、前記押されていた鍵が離されると、
CPU51は、前述した図13のキーオフ処理ルーチン
の実行により、ボイスエディットバッファ54C内のモ
ードデータが第4モードを表していることを条件に、図
13のステップ406のキーオフ・第4モード処理ルー
チンを実行する。このキーオフ・第4モード処理ルーチ
ンは図17に詳細に示されており、同ルーチンの実行は
ステップ440にて開始される。ステップ441〜44
3の処理は、上述した第3モードのステップ431〜4
33の処理と同じである。
【0064】したがって、この第4モードにおいても、
音高C1に対応する鍵の押離鍵により、上記第3モード
の場合と同様に、ボイスエディットバッファ54C内の
パターンデータ#0のノートナンバに対応した音高にシ
フトデータSHTを加算した音高の楽音信号が、同バッ
ファ54C内の音色パラメータにより規定される音色で
順次自動的に発生され、また同発生が停止される。
【0065】一方、演奏者が音高C#1以外の鍵であっ
て下鍵域の鍵を押した場合、図4のステップ201にて
設定したキーデータKDは、音高C#1〜SP−1に属
するノートナンバを示すことになる。したがって、この
場合、図11のステップ261にて「NO」と判定し、
ステップ269にて「YES」と判定して、プログラム
をステップ270以降に進める。ステップ270の処理
は上述した第3モードのステップ249の処理と同じで
あり、またステップ263〜268の処理は第2モード
のステップ223〜228の処理と同じである。
【0066】また、前記押されていた鍵が離されると、
CPU51は、図17のステップ441にて「YES」
と判定し、プログラムを前述したステップ442,44
3に進める。これらのステップ442,443の処理
は、上述した第3のモードのステップ432,433の
処理と同じである。
【0067】したがって、この第4モードにおいても、
音高C#1〜SP−1のいずれかに対応する鍵の押離鍵
により、上記第3モードの場合と同様に、パターンエデ
ィットバッファ54D内のパターンデータ#1〜#12
8のいずれであって押された鍵音高に応じて選択された
パターンデータに基づくとともに、同パターンデータの
ノートナンバにシフトデータSHTを加算した音高の楽
音信号が、ボイスエディットバッファ54C内の音色パ
ラメータにより規定される音色で順次自動的に発生さ
れ、また同発生が停止される。
【0068】さらに、演奏者が上鍵域に属する鍵を押す
と、図4のステップ201にて設定したキーデータKD
は、音高SPに対応したノートナンバ以上になるので、
図11のステップ260,268にて共に「NO」と判
定して、プログラムをステップ271に進める。ステッ
プ271においては、前記キーデータKDから音高SP
に対応したノートナンバを減算して、同減算結果をシフ
トデータSHTとして設定する。例えば、音高SP(C
3)に対応する鍵を押せば、シフトデータSHTは
「0」に設定される。音高SP+1に対応する鍵を押せ
ば、シフトデータSHTは「1」に設定される。また、
前記押されていた鍵が離された場合には、図17のステ
ップ441にて「NO」と判定して、ステップ444に
てキーオフ・第4モード処理ルーチンの実行を終了す
る。
【0069】したがって、この第4モードでは、上鍵域
(音高SP以上)の鍵を押せば、シフトデータSHTの
値が前記押された鍵に応じて種々の値に設定される。そ
して、その後に、音高C1に対応した鍵を押せば、ボイ
スエディットバッファ54C内のパターンデータ#0の
ノートナンバに対応した音高をシフトデータSHT分だ
けシフトした音高の楽音信号を順次自動的に発生され
る。また、音高C#1〜SP−1に対応した鍵を押せ
ば、パターンエディットバッファ54D内のパターンデ
ータ#1〜#128のいずれかのノートナンバに対応し
た音高をシフトデータSHT分だけシフトした音高の楽
音信号を順次自動的に発生される。また、音高C1〜S
P−1に対応した鍵を押しながら音高SP以上に属する
鍵を押すことにより、音高データが順次発生されている
途中においてシフトする音程を変更することが可能であ
る。
【0070】次に、ボイスデータライブラリ54A,パ
ターンデータライブラリ54B,ボイスエディットバッ
ファ54C及びパターンエディットバッファ54D内の
各種データのエディット動作について説明する。
【0071】演奏者が、カーソル移動操作子群26及び
その他の操作子群27を操作するとともに表示器28に
よる表示を利用して、この電子楽器を音色パラメータエ
ディット状態に設定して、その後にテンキー操作子群2
2又はその他の操作子群27により音色パラメータの一
部を指定するとともにパラメータ値を入力すると、CP
U51は図18の音色パラメータエディット処理ルーチ
ンを実行する。この音色パラメータエディット処理ルー
チンは、ステップ500〜502からなり、ステップ5
01の処理により、ボイスエディットバッファ54C内
の前記指定された音色パラメータの値を前記入力された
パラメータ値に書き換える。これにより、鍵盤10によ
る演奏音及びパターンデータ#0〜#128に基づく自
動演奏音の音色を種々に変更できる。
【0072】また、演奏者が、前記と同様な操作により
この電子楽器をモードデータエディット状態に設定し
て、その後にテンキー操作子群22又はその他の操作子
群27を操作することにより第1〜第4モードのいずれ
か一つを指定すると、CPU51は図19のモードエデ
ィット処理ルーチンを実行する。このモードエディット
処理ルーチンは、ステップ510〜512からなり、ス
テップ511の処理により、ボイスエディットバッファ
54C内のモードデータを前記指定されたモード番号に
書き換える。これにより、鍵盤10の使用状態を選択音
色(選択ボイス)に対応して上述した第1〜第4モード
のいずれかに選択できるようになる。
【0073】また、演奏者が、前記と同様な操作により
この電子楽器をパターンセレクトデータエディット状態
に設定して、その後にテンキー操作子群22又はその他
の操作子群27を操作することによりパターンセレクト
番号を入力すると、CPU51は図20のパターンセレ
クトデータエディット処理ルーチンを実行する。このパ
ターンセレクトデータエディット処理ルーチンは、ステ
ップ520〜522からなり、ステップ521の処理に
より、ボイスエディットバッファ54C内のパターンセ
レクトデータを入力されたパターンセレクト番号に書き
換える。これにより、上述した第3又は第4モードに
て、パターンエディットバッファ54D内の任意のパタ
ーンデータを選択音色(選択ボイス)に対応して選択す
ることができるようになる。
【0074】また、演奏者が、前記と同様な操作により
この電子楽器をステップデータエディット状態に設定す
ると、CPU51は図21のステップデータエディット
処理ルーチンを繰り返し実行するようになる。なお、こ
のステップデータエディット処理ルーチンの繰り返し実
行は、前記ステップデータエディット状態の解除により
停止する。
【0075】また、このステップデータエディット処理
ルーチンにおいて、パターンデータを指定するためのパ
ターンナンバPTNは上述した図6のステップ104、
図8のステップ212、図9のステップ222、図10
のステップ242,249及び図11のステップ26
2,270の処理によって設定されるものである。
【0076】ステップデータエディット処理ルーチン
は、ステップ530にてその実行が開始され、ステップ
531にてステップ操作子21−1,21−2・・・2
1−16のうちのいずれか一つが操作されたか否かを判
定する。この判定は、各ステップ操作子毎に、以前の回
転位置と現在の回転位置を比較することにより、各両位
置が変化していることにより検出する。ステップ操作子
21−1,21−2・・・21−16のうちのいずれか
一つが操作されれば、前記ステップ531にて「YE
S」と判定されて、CPU51は、ステップ532に
て、ボイスエディットバッファ54C内のパターンデー
タ#0及びパターンエディットバッファ54D内のパタ
ーンデータ#1〜#128のうちでパターンナンバPT
Nにより指定されるパターンデータ内のステップデータ
であって、第1〜第16ステップデータ内の操作された
ステップ操作子21−1,21−2・・・21−16に
対応したステップデータ中のノートナンバを、同操作さ
れたステップ操作子の回転位置に対応したノートナンバ
に変更する。そして、ステップ533にて、パターンナ
ンバPTNにより指定されるエディットフラグFLG(P
TN)を”1”に設定してプログラムをステップ534,
535に進める。ステップ操作子21−1,21−2・
・・21−16のうちのいずれも操作されていなけれ
ば、ステップ531における「NO」との判定のもと
に、プログラムをステップ534,535に進める。
【0077】ステップ534,535においては、ステ
ップ長変更処理及びゲートタイム変更処理を実行する。
この場合、演奏者が、カーソル移動操作子群26及びそ
の他の操作子群27を操作して、ステップ長及び第1〜
第16ステップデータのいずれかのゲートタイムを入力
すると、前記ステップ534,535の処理により、ボ
イスエディットバッファ54C内のパターンデータ#0
及びパターンエディットバッファ54D内のパターンデ
ータ#1〜#128のうちでパターンナンバPTNによ
り指定されるパターンデータ内のステップ長及びゲート
タイムをそれぞれ前記入力した値に変更する。なお、こ
れらのステップ534,535においても、ステップ長
又はゲートタイムを変更した場合には、パターンナンバ
PTNにより指定されるエディットフラグFLG(PTN)
を”1”に設定する。そして、ステップ536にてこの
ステップデータエディット処理ルーチンの実行を終了す
る。
【0078】これにより、上記第1〜第4モードにおい
て、ボイスエディットバッファ54C内のパターンデー
タ#0及びパターンエディットバッファ54D内のパタ
ーンデータ#1〜#128の任意のパターンデータを、
選択音色に関連させて種々に変更することができる。
【0079】次に、ボイスエディットバッファ54C内
のボイスデータ群をボイスデータライブラリ54Aに戻
す動作について説明する。演奏者がボイスストア操作子
23を操作すると、CPU51は図22のステップ60
0にてボイスストア処理ルーチンの実行を開始して、ス
テップ601にてボイスエディットバッファ54C内の
全てのデータ(音色パラメータ、モードデータ、パター
ンセレクトデータ及びパターンデータ#0)を、ボイス
データライブラリ54Aに戻す。すなわち、ボイスデー
タライブラリ54A内であってボイスエディットバッフ
ァ54C内のボイスデータ群が以前記憶されていた記憶
位置に、同バッファ54Cに現在記憶されているボイス
データ群を書き込む。これにより、ボイスデータライブ
ラリ54A内のボイスデータ群が種々にエディットされ
る。
【0080】前記ステップ601の処理後、ステップ6
02にてボイスエディットバッファ54C内のモードデ
ータが第3又は第4モードを表しているか否かを判定す
る。同データが第3又は第4モードを表していなけれ
ば、同ステップ602にて「NO」と判定して、ステッ
プ609にてこのボイスストアルーチンの実行を終了す
る。
【0081】一方、前記モードデータが第3又は第4モ
ードを表していれば、前記ステップ602における「Y
ES」との判定のもとに、プログラムをステップ603
〜607に進める。これらのステップ603〜607の
処理は、変数iを「1」から「128」まで順次「1」
ずつ増加させることにより、エディットフラグFLG
(i)が”1”である変数iにより指定されるパターンエ
ディットバッファ54D内のパターンデータ#iを、パ
ターンデータライブラリ54A内の前記変数iにより指
定されるパターンデータ#iに変更する。これにより、
この電子楽器が第3又は第4モードに設定されている状
態で、ステップ長データ及び第1〜第16ステップデー
タのいずれかが変更された場合に、同変更されたデータ
を含むパターンデータのみがパターンデータライブラリ
54B内の対応するパターンデータとして書き換えら
れ、その他のパターンデータライブラリ54B内のパタ
ーンデータの書き換えは省略される。
【0082】これによれば、必要なデータの書き換えだ
けが行われて、同パターンデータの書き換えの処理時間
を短縮できる。また、第3又は第4モードの場合をパタ
ーンデータの書き換え条件としたのは、上記図19のモ
ードエディット処理によりモードデータを第3又は第4
モードを表すモード番号から第1又は第2モードを表す
モード番号に変更した直後にボイスストア操作子23を
操作したときを除いて、第3又は第4モード以外では前
記エディットされるべきパターンデータを指定するため
のパターンナンバPTNが「1」〜「128」すなわち
パターンエディットバッファ54D内のパターンデータ
#1〜#128を指定されることがないからである。な
お、前記第3又は第4モードから第1又は第2モードへ
の変更直後のボイスストア操作子23の操作時には、パ
ターンデータライブラリ54B内のパターンデータを変
更しないようになっている。
【0083】前記ステップ603〜607の処理後、ス
テップ608にてパターンエディットバッファ54D内
のパターンデータ#1〜#128の変更を表すエディッ
トフラグFLG(1)〜FLG(128)を全て”0”に初
期設定して、ステップ609にこのボイスストアルーチ
ンの実行を終了する。これによれば、パターンデータラ
イブラリ54Bのパターンデータ#1〜#128を所望
の値に変更できる。
【0084】なお、演奏者がボイスストア操作子23を
操作する前にいずれかの音色選択操作をした場合には、
前述した図6の音色選択処理によって、ボイスエディッ
トバッファ54C及びパターンエディットバッファ54
Dの記憶内容は全て破棄され、新たに選択した音色に対
応したボイスデータ群及びパターンデータ群#1〜#1
28がボイスデータライブラリ54A及びパターンデー
タライブラリ54Bからコピーされる。従って、エディ
ットしたデータが気に入らない場合には、いずれかの音
色(それまで選択されていた音色と同じであってもよい
し、異なっていてもよい)を選択し直せばよい。
【0085】また、この電子楽器においては、パターン
データライブラリ54B内のパターンデータ#1〜#1
28のうちのいずれかをボイスエディットバッファ54
Cに転送して利用したり、同転送されたパターンデータ
に上述したエディット処理を施したり、逆にボイスエデ
ィットバッファ54C内のパターンデータ#0をパター
ンデータライブラリ54B内のパターンデータ#1〜#
128の一つとして格納することもできる。前者の場合
には、演奏者が、カーソル移動操作子群26及びその他
の操作子群27を操作するとともに表示器28による表
示を利用して、パターンナンバを指定した後、パターン
ロード操作子24をオン操作すると、CPU51は図2
3のステップ610〜612からなるパターンロード処
理ルーチンを実行する。そして、ステップ611の処理
により、パターンデータライブラリ54B内のパターン
データ#1〜#128であって前記パターンナンバによ
り指定されたパターンデータを読出して、ボイスエディ
ットバッファ54Cにパターンデータ#0として記憶す
る。
【0086】また、後者の場合も、前記場合と同様にし
てパターンナンバを指定した後、パターンセーブ操作子
25をオン操作すると、CPU51は図24のステップ
620〜622からなるパターンセーブ処理ルーチンを
実行する。そして、ステップ621の処理により、パタ
ーンエディットバッファ54C内のパターンデータ#0
を読出して、パターンデータライブラリ54B内のパタ
ーンデータ#1〜#128であって前記パターンナンバ
により指定されたパターンデータとして記憶する。これ
により、各種パターンデータのエディット作業をさらに
効率よくできるようになる。
【0087】次に、本発明の上記実施形態の各種変形例
について説明する。
【0088】(1)上記実施形態においては、鍵盤10の
所定の鍵の押鍵操作により固定長の16ステップからな
る自動演奏を開始するとともに、同押鍵中に同自動演奏
を繰り返し行い、離鍵操作により同自動演奏を停止させ
るようにした。しかし、ノートナンバ毎に符長データを
記憶しておいて各ステップ長をそれぞれ異ならせるよう
にしたり、前記ステップ数を16ステップ以外にしても
よい。また、押鍵中に16ステップの自動演奏を繰り返
し行う代わりに、16ステップからなる自動演奏を1回
行った後に、同自動演奏を終了するようにしてもよい。
さらに、押鍵後、離鍵とは無関係に前記自動演奏の繰り
返しを続け、他のスイッチ操作により同自動演奏を停止
するようにしたり、演奏者が前記離鍵により自動演奏を
停止するか否かを選択できるようにしたり、ボイスデー
タ群中に音色に対応させて前記自動演奏の停止条件を表
すデータを記憶しておくようにしてもよい。
【0089】(2)上記実施形態においては、一つのパタ
ーンの再生中に他のパターンを指定した場合には、以前
のパターンによる自動演奏も新たに指定されたパターン
と同時に再生されるようにしたが、以前のパターンによ
る自動演奏が終了し、新たに指定されたパターンによる
自動演奏が開始されるようにしてもよい。
【0090】(3)上記実施形態においては、各ステップ
データをノートナンバ、ゲートタイムにより構成した
が、同各ステップデータ中に音の強弱を表すベロシィデ
ータを含ませるようにしてもよい。また、このようなノ
ートナンバ、ゲートタイムなどによりステップデータを
構成しなくて、楽音波形自体を表す波形データをステッ
プデータに代えて記憶しておき、鍵盤10の押離鍵操作
により前記波形データを順次再生するようにしてもよ
い。
【0091】(4)上記実施形態においては、第2モード
の場合の音高C#1〜SP−1の押鍵、及び第4モード
の場合の音高SP以上の押鍵によって、パターンデータ
のノートナンバを「0」以上の値を有するシフトデータ
SHTによってシフトさせるようにしたが、このシフト
データSHTが負の値を有するようにしてもよい。
【0092】(5)上記実施形態においては、ステップデ
ータエディット状態に設定した際にのみステップデータ
のエディットを行うことができるようにしたが、鍵の押
下によりいずれかのパターンが選択及び再生されている
間、同選択及び再生中のパターンのエディットを自由に
行うことができるようにしてもよい。
【0093】(6)上記実施形態においては、楽音信号の
音色を決定する複数の音色パラメータを各ボイスデータ
群にそれぞれ含ませたが、各ボイスデータ群にはそれぞ
れ音色番号のみを含ませておき、同音色番号により指定
される複数の音色パラメータを別途設けた音色パラメー
タライブラリ内に記憶させておくようにしてもよい。こ
の場合、ボイスデータライブラリ54A及びボイスエデ
ィットバッファ54C間においては、音色番号のみをボ
イスデータとして転送するとともに、楽音信号発生回路
60への音色パラメータの転送にあっては音色番号によ
り前記音色パラメータライブラリから音色パラメータを
読出して転送するようにすればよい。また、音色パラメ
ータのエディットにあっては、ボイスエディットバッフ
ァ54C内の音色番号と同時に前記音色パラメータライ
ブラリ内の音色パラメータをエディットするようにすれ
ばよい。
【0094】(7)上記実施形態においては、ボイスエデ
ィットバッファ54C及びパターンエディットバッファ
54Dを設けるようにしたが、ボイスデータライブラリ
54Aに記憶されているボイスデータ群及びパターンデ
ータライブラリ54Bに記憶されているパターンデータ
群の変更修正を必要としない場合には、エディットバッ
ファ54C,54Dを適宜省略して、両ライブラリ54
A,54B内のデータを楽音信号の発生、その他の処理
に直接的に利用できるようにすればよい。
【0095】(8)上記実施形態に係るボイスデータライ
ブラリ54A内のボイスデータ群及びパターンデータラ
イブラリ54B内のパターンデータ群を音色パラメータ
(音色制御データ群)に関連させて選択出力したり、エ
ディットしたりする技術に関しては、楽音信号の発生及
び発生される楽音信号の楽音要素の制御に関する技術に
広く利用できるものである。すなわち、ボイスデータラ
イブラリ54A内に記憶されいる音色パラメータ及びパ
ターンセレクトデータ(実際にはパターン以外のデータ
も選択する)に関しては上記実施形態と同様にしてお
き、ボイスデータライブラリ54A及びパターンデータ
ライブラリ54Bに記憶されているパターンデータに代
えて、発生される楽音信号の信号波形を記憶しておいた
り、発生される楽音信号のピッチ、音量、同楽音信号に
付与される効果などの音色に関連した複数組の制御デー
タ群を記憶しておき、上記実施形態と同様、前記複数組
の制御データ群をエディットしたり、出力したりするよ
うにすればよい。
【0096】(9)上記実施形態においては、ボイスデー
タライブラリ54A及びパターンデータライブラリ54
BをRAM54内に設けるようにしたが、その一部をR
OM53内に記憶しておいてもよい。また、前記両ライ
ブラリ54A,54Bを構成するデータの一部又は全部
をハードディスク、光ディスクなどの大容量の記録媒体
74に記憶しておいたり、フレキシブルディスク、コン
パクトディスクなどの携帯可能な記録媒体75に記憶し
ておき、CPU51が同データを直接読出したり、一旦
RAM54に転送した後に利用するようにしてもよい。
また、他の機器76又はサーバコンピュータ78からミ
ディーインターフェース72又は通信インターフェース
73をそれぞれ介してRAM54又は記録媒体74,7
5に供給されるようにして、同RAM54又は記録媒体
74,75に記憶した後に利用するようにしてもよい。
さらに、前記データの一部又は全部をミディーインター
フェース72又は通信インターフェース73をそれぞれ
介して他の機器76又はサーバコンピュータ78に供給
するようにしてもよい。
【0097】(10)図6〜24のフローチャートに対応
したプログラムに関しても、記録媒体74,75に記録
しておき、同記録媒体74,75に記録されている前記
プログラムを直接的に読出して、又はRAM53に一旦
転送した後に利用するようにしてもよい。また、前記プ
ログラムを他の機器76又はサーバコンピュータ78か
らミディーインターフェース72又は通信インターフェ
ース73をそれぞれ介してRAM54又は記録媒体7
4,75に供給されるようにして、同RAM54又は記
録媒体74,75に記憶した後に利用するようにしても
よい。さらに、前記プログラムをミディーインターフェ
ース72又は通信インターフェース73をそれぞれ介し
て他の機器76又はサーバコンピュータ78に供給する
ようにしてもよい。
【0098】(11)上記実施形態においては、本発明を
複数の鍵からなる鍵盤10を有する電子楽器に適用した
例について説明したが、本発明は、複数の楽音の発生を
それぞれ制御する複数の演奏操作子を有するものであれ
ば、他の電子楽器にも適用できる。また、鍵盤10、操
作パネル20、マイクロコンピュータ50、楽音信号発
生回路60を一体的に備えていなくても、これらの各要
素を適宜組み合わせ接続するような電子楽器にも適用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電子楽器を概略的
に示す全体ブロック図である。
【図2】 図1の操作パネルの正面図である。
【図3】 (A)は図1のRAMに設けたボイスデータラ
イブラリのメモリマップであり、(B)は同RAMに設け
たパターンデータライブラリのメモリマップである。
【図4】 (A)は図1のRAMのボイスエディットバッ
ファのメモリマップであり、(B)は同RAMに設けたパ
ターンエディットバッファのメモリマップである。
【図5】 (A)は各パターンデータのメモリマップであ
り、(B)はステップ長とゲートタイムの関係を示す説明
図である。
【図6】 図1のマイクロコンピュータにより実行され
る音色選択ルーチンのフローチャートである。
【図7】 図1のマイクロコンピュータにより実行され
るキ−オン処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】 図7のキ−オン・第1モード処理ルーチンの
フローチャートである。
【図9】 図7のキ−オン・第2モード処理ルーチンの
フローチャートである。
【図10】 図7のキ−オン・第3モード処理ルーチン
のフローチャートである。
【図11】 図7のキ−オン・第4モード処理ルーチン
のフローチャートである。
【図12】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れる歩進処理プログラムのフローチャートである。
【図13】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れるキ−オフ処理ルーチンのフローチャートである。
【図14】 図7のキ−オフ・第1モード処理ルーチン
のフローチャートである。
【図15】 図7のキ−オフ・第2モード処理ルーチン
のフローチャートである。
【図16】 図7のキ−オフ・第3モード処理ルーチン
のフローチャートである。
【図17】 図7のキ−オフ・第4モード処理ルーチン
のフローチャートである。
【図18】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れる音色パラメータエディット処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図19】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れるモードエディット処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図20】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れるパターンセレクトデータエディット処理ルーチンの
フローチャートである。
【図21】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れるステップデータエディット処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図22】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れるボイスストア処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図23】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れるパターンロード処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【図24】 図1のマイクロコンピュータにより実行さ
れるパターンセーブ処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10…鍵盤、11…鍵スイッチ回路、20…操作パネ
ル、21…ステップ操作子群、22…テンキー操作子
群、23…ボイスストア操作子、24…パターンロード
操作子、25…パターンセーブ操作子、28…表示器、
31…操作子スイッチ回路、32…表示制御回路、50
…マイクロコンピュータ、51…CPU、52…タイ
マ、54…RAM、54A…ボイスデータライブラリ、
54B…パターンデータライブラリ、54C…ボイスエ
ディットバッファ、54D…パターンエディットバッフ
ァ、60…楽音信号発生回路、71…読み取り及び書き
込み装置、74,75…記録媒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102 G10H 1/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の異なる音高の楽音信号の発生をそれ
    ぞれ指示するための第1操作子群と、 複数組の異なる自動演奏音信号列を発生させるための複
    数のパターンデータを記憶したパターンデータ記憶手段
    と、 前記パターンデータ記憶手段に記憶されている複数のパ
    ターンデータのいずれかに基づく自動演奏音信号列の発
    生を指示する第2操作子と、 前記第1操作子群により発生の指示された楽音信号の音
    色をそれぞれ制御するための複数組の音色制御データ群
    と、前記複数のパターンデータのいずれかをそれぞれ指
    定するための複数のパターンセレクトデータと、複数組
    の自動演奏音信号列を発生させるための複数のパターン
    データとをそれぞれ対応させて記憶した音色制御データ
    ライブラリと、前記音色制御データライブラリ内に記憶されている複数
    のパターンデータのいずれかに基づく自動演奏音信号列
    の発生を指示する第3操作子と、 前記複数組の音色制御データ群のいずれかを選択する音
    色選択手段と、 前記音色選択手段により選択された音色制御データ群及
    び同音色制御データ群に対応したパターンセレクトデー
    タを前記音色制御データライブラリから読出す読出手段
    と、 前記第2操作子の操作に応答して前記読出されたパター
    ンセレクトデータにより指定されるパターンデータを前
    記パターンデータ記憶手段から読出して出力するととも
    に、前記第3操作子の操作に応答して前記音色制御デー
    タライブラリ内の前記音色選択手段により選択された音
    色制御データ群に対応したパターンデータを読出して出
    力するパターンデータ出力手段と、 前記第1操作子群の操作に応答して同第1操作子群によ
    り指定された音高を有しかつ前記読出された音色制御デ
    ータ群により制御された音色を有する楽音信号を発生
    し、前記第2操作子の操作に応答して前記パターンデー
    タ出力手段により前記パターンデータ記憶手段から読出
    し出力されたパターンデータに基づく自動演奏音信号列
    を発生し、かつ前記第3操作子の操作に応答して前記パ
    ターンデータ出力手段により音色制御データライブラリ
    から読出し出力されたパターンデー タに基づく自動演奏
    音信号列を発生する楽音信号発生手段とを備えたことを
    特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】複数の異なる音高の楽音信号の発生をそれ
    ぞれ指示するための第1操作子群と、 複数組の異なる自動演奏音信号列を発生させるための複
    数のパターンデータを記憶したパターンデータ記憶手段
    と、 前記パターンデータ記憶手段に記憶されている複数のパ
    ターンデータのいずれかに基づく自動演奏音信号列の発
    生を指示する第2操作子群と、 前記第1操作子群により発生の指示された楽音信号の音
    色をそれぞれ制御するための複数組の音色制御データ群
    と、前記複数のパターンデータのいずれかをそれぞれ指
    定するための複数のパターンセレクトデータとをそれぞ
    れ対応させて記憶した音色制御データライブラリと、 前記複数組の音色制御データ群のいずれかを選択する音
    色選択手段と、 前記音色選択手段により選択された音色制御データ群及
    び同音色制御データ群に対応したパターンセレクトデー
    タを前記音色制御データライブラリから読出す読出手段
    と、 前記第2操作子群のいずれかの操作に応答して前記読
    出されたパターンセレクトデータ及び同第2操作子群の
    操作された操作子の双方により指定されるパターンデー
    タをパターンデータ記憶手段から読出して出力するパタ
    ーンデータ出力手段と、 前記第1操作子群の操作に応答して同第1操作子群によ
    り指定された音高を有しかつ前記読出された音色制御デ
    ータ群により制御された音色を有する楽音信号を発生す
    るとともに、前記第2操作子群のいずれかの操作に応答
    して前記パターンデータ出力手段により前記パターンデ
    ータ記憶手段から読出し出力されたパターンデータに基
    づく自動演奏音信号列を発生する楽音信号発生手段とを
    備えたことを特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】前記請求項2に記載の電子楽器において、 前記音色制御データライブラリ内に、前記複数組の音色
    制御データ群及び複数のパターンセレクトデータに加え
    て、複数組の自動演奏音信号列を発生させるための複数
    のパターンデータを複数組の音色制御データ群にそれぞ
    れ対応させて記憶しておくとともに、 前記音色制御データライブラリ内に記憶されている複数
    のパターンデータのいずれかに基づく自動演奏音信号列
    の発生を指示する第3操作子を設け、 前記パターンデータ出力手段は、前記パターンデータ記
    憶手段内のパターンデータの読出しに加えて、前記第3
    操作子の操作に応答して前記音色制御データライブラリ
    内の前記音色選択手段により選択された音色制御データ
    群に対応したパターンデータを読出して出力し、 前記楽音信号発生手段は、前記第1操作子群の操作に基
    づく楽音信号及び前記第2操作子の操作に応答して前記
    パターンデータ出力手段によりパターンデータ記憶手段
    から読出し出力されたパターンデータに基づく自動演奏
    音信号列に加えて、前記第3操作子の操作に応答して前
    記パターンデータ出力手段により音色制御データライブ
    ラリから読出し出力されたパターンデータに基づく自動
    演奏音信号列を発生するようにしたことを特徴とする電
    子楽器。
  4. 【請求項4】複数の異なる音高の楽音信号の発生をそれ
    ぞれ指示するための第1操作子群と、 前記第1操作子群により発生の指示された楽音信号の音
    色をそれぞれ制御するための複数組の音色制御データ群
    と、複数組の自動演奏音信号列を発生させるための複数
    のパターンデータとをそれぞれ対応させて記憶した音色
    制御データライブラリと、 前記音色制御データライブラリに記憶されている複数の
    パターンデータのいずれかに基づく自動演奏音信号列の
    発生を指示する第2操作子と、 前記複数組の音色制御データ群のいずれかを選択する音
    色選択手段と、 前記音色選択手段により選択された音色制御データ群を
    前記音色制御データライブラリから読出す読出手段と、 前記第2操作子の操作に応答して前記音色選択手段によ
    り選択された音色制御データ群に対応したパターンデー
    タを前記音色制御データライブラリから読出して出力す
    るパターンデータ出力手段と、 前記第1操作子群の操作に応答して同第1操作子群によ
    り指定された音高を有しかつ前記読出された音色制御デ
    ータ群により制御された音色を有する楽音信号を発生す
    るとともに、前記第2操作子の操作に応答して前記パタ
    ーンデータ出力手段により音色制御データライブラリか
    ら読出し出力されたパターンデータに基づく自動演奏音
    信号列を発生する楽音信号発生手段とを備えたことを特
    徴とする電子楽器。
  5. 【請求項5】前記請求項4に記載の電子楽器において、 前記複数組の自動演奏音信号列の音高のシフト量を設定
    するための第3操作子群を設けるとともに、 前記パターンデータ出力手段に、前記音色制御データラ
    イブラリから読出したパターンデータを前記第3操作子
    群により指定されたシフト量だけ自動演奏音信号列の各
    音高が変更するように修正する音高修正手段を設けたこ
    とを特徴とする電子楽器。
  6. 【請求項6】複数の異なる音高の楽音信号の発生をそれ
    ぞれ指示するための第1操作子群と、 複数組の異なる自動演奏音信号列を発生させるための複
    数のパターンデータを記憶したパターンデータライブラ
    リと、 前記パターンデータライブラリに記憶されている複数の
    パターンデータのいずれかに基づく自動演奏音信号列の
    発生を指示する第2操作子と、 前記第1操作子群により発生の指示された楽音信号の音
    色をそれぞれ制御するための複数組の音色制御データ群
    と、前記複数のパターンデータのいずれかをそれぞれ指
    定するための複数のパターンセレクトデータとをそれぞ
    れ対応させて記憶した音色制御データライブラリと、 前記音色制御データライブラリ内の一組の音色制御デー
    タ群及び同音色制御データ群に対応した一つのパターン
    セレクトデータを一時的に記憶する音色制御データバッ
    ファと、 前記パターンデータライブラリ内の複数のパターンデー
    タを一時的に記憶するパターンデータバッファと、 前記複数組の音色制御データ群のいずれかを選択する音
    色選択手段と、 前記音色選択手段による一組の音色制御データ群の選択
    に応答して、同選択された音色制御データ群及び同選択
    された音色制御データ群に対応したパターンセレクトデ
    ータを前記音色制御データライブラリから読出して音色
    制御データバッファに転送するとともに、前記パターン
    データライブラリ内の複数のパターンデータをパターン
    データバッファに転送する転送手段と、 前記第2操作子の操作に応答して前記音色制御データバ
    ッファ内のパターンセレクトデータにより指定されるパ
    ターンデータであって前記パターンデータバッファ内の
    パターンデータを出力するパターンデータ出力手段と、 前記第1操作子群の操作に応答して同操作子群により指
    定された音高を有しかつ前記音色制御データバッファ内
    の音色制御データ群により制御された音色を有する楽音
    信号を発生するとともに、前記第2操作子の操作に応答
    してパターンデータ出力手段により前記パターンデータ
    バッファから出力されたパターンデータに基づく自動演
    奏音信号列を発生する楽音信号発生手段と、 前記音色制御データバッファ及び前記パターンデータバ
    ッファ内のデータをエディットするエディット手段とを
    備えたことを特徴とする電子楽器。
  7. 【請求項7】前記請求項6に記載の電子楽器において、 前記音色制御データバッファ及び前記パターンデータバ
    ッファ内のエディットされたデータを前記音色制御デー
    タライブラリ及びパターンデータライブラリ内であって
    同データが以前に記憶されていた位置に書き込むセーブ
    手段を備えたことを特徴とする電子楽器。
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