JP2000250545A - 電子楽器のデータ表示方法、および電子楽器 - Google Patents

電子楽器のデータ表示方法、および電子楽器

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JP2000250545A
JP2000250545A JP11054844A JP5484499A JP2000250545A JP 2000250545 A JP2000250545 A JP 2000250545A JP 11054844 A JP11054844 A JP 11054844A JP 5484499 A JP5484499 A JP 5484499A JP 2000250545 A JP2000250545 A JP 2000250545A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上位機種と下位機種との間に各種の仕様差があ
る場合でも、下位機種で上位機種のデータを扱うことが
でき、下位機種のユーザには当該データが上位機種で有
効なデータであることを知らしめることができるような
電子楽器のデータ表示方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】電子楽器においてハードウエアに仕様差の
ある上位機種と下位機種とを用意する場合、そのハード
ウエアの仕様差にかかわらず、当該電子楽器で用いられ
る全パラメータに基づいて発音処理を行なうようにし、
また全パラメータの設定変更を行なうことができるよう
にする。設定変更の際、対象とするパラメータの表示に
おいては、ハードウエアの仕様差のために当該電子楽器
では設定することが無効であるパラメータについては表
示態様を変えて、例えばグレー表示にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上位機種の電子
楽器で作成したデータを下位機種の電子楽器で有効に表
示・使用することができるようにした電子楽器のデータ
表示方法、および電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、同一種類の電子楽器で上位機
種と下位機種とが用意されているものがあった。一般
に、上位機種は下位機種より多くの音色データを有す
る。したがって、上位機種で作成した演奏データなどを
下位機種で再生しようとするとき、指定された音色デー
タが無い場合は、類似した代わりの音色データを使用す
るのが通常であった。
【0003】また、上位機種と下位機種との差は、音色
データなどのデータ種類やデータ数だけでなく、上位機
種に備えられているハードウエアが下位機種には備えら
れていない場合がある。例えば、電子鍵盤楽器では、上
位機種には足鍵盤にアフタタッチセンサが備えられ、第
2エクスプレッション・ペダルが備えられているが、下
位機種では備えられていない場合などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように上位機
種で作成した演奏情報を手に入れて下位機種で使用する
場合、下位機種では下位機種に用意された機能の範囲で
しか、それを再生することができなかった。例えば、上
位機種で作成した音色データが下位機種に無いとき、下
位機種では類似した代わりの音色データを使用していた
が、これでは上位機種における再生を正確に再現するこ
とができない。
【0005】また、下位機種では、上位機種には含まれ
るが下位機種には含まれないハードウエア(仕様差分)
に関連したパラメータを扱うことができなかった。例え
ば、上位機種で備えられているアフタタッチセンサが、
下位機種では備えられていないときは、下位機種ではア
フタタッチの感度のパラメータを扱うことはできなかっ
た。この場合、下位機種では、そのパラメータを無視し
たり処理の途中で除去するようにしていた。
【0006】この発明は、上述の従来例における問題点
に鑑み、上位機種と下位機種との間に各種の仕様差があ
る場合でも、下位機種で上位機種のデータを扱うことが
でき、下位機種のユーザには当該データが上位機種で有
効なデータであることを知らしめることができるような
電子楽器のデータ表示方法、および電子楽器を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、電子楽器の各種のパラメー
タを表示し操作子の操作で設定変更する際のデータ表示
方法であって、電子楽器の上位機種および下位機種の仕
様差に応じて、当該電子楽器の仕様に基づき有効なパラ
メータについては通常態様で表示を行ない、当該電子楽
器の仕様に基づき無効なパラメータについては前記通常
態様と区別できる表示態様で表示を行なうことを特徴と
する。
【0008】請求項2に係る発明は、電子楽器の各種の
パラメータを表示し操作子の操作で設定変更する際のデ
ータ表示方法であって、上位機種には設けられているが
下位機種には設けられていないハードウエアがある場
合、そのハードウエアの仕様差に応じて、当該電子楽器
の仕様に基づき有効なパラメータについては通常態様で
表示を行ない、当該電子楽器の仕様に基づき無効なパラ
メータについては前記通常態様と区別できる表示態様で
表示を行なうことを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明は、ハードウエアに仕
様差のある上位機種と下位機種が用意される電子楽器の
下位電子楽器において、前記ハードウエアの仕様差にか
かわらず、上位電子楽器の前記仕様差に相当する上位デ
ータを含む発音制御データに基づいて発音処理を行なう
手段と、前記上位データを含む発音制御データに関連し
たパラメータの設定変更を行なう手段と、前記設定変更
の際、対象とするパラメータの表示において、前記仕様
差のために当該電子楽器では設定したとしても無効であ
るパラメータについて表示態様を変えて表示する手段と
を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態を説明する。
【0011】図1は、この発明の実施の形態に係る電子
楽器のブロック構成を示す。この電子楽器は、中央処理
装置(CPU)101、リード・オンリ・メモリ(RO
M)102、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)1
03、MIDIインターフェース104、演奏操作子1
05、タイマ106、パネルスイッチ(SW)107、
表示器108、表示器SW109、ハードディスク11
0、音源111、サウンド・システム112、およびバ
スライン113を備えている。図1の構成は、上位機種
および下位機種で基本的に共通である。ただし、パネル
SW107および演奏操作子105は、上位機種と下位
機種とで異なる。この相違については後述する。
【0012】CPU101は、この電子楽器の全体の動
作を制御する。ROM102は、CPU101が実行す
るプログラムや使用するデータを記憶した不揮発性メモ
リである。RAM103は、CPU101が動作する上
で必要なワーク領域その他に用いる揮発性メモリであ
る。MIDIインターフェース104は、他のMIDI
機器と接続するためのインターフェースである。演奏操
作子105は、ユーザが演奏操作する操作子であり、例
えば上鍵盤、下鍵盤、足鍵盤などである。タイマ106
は、装置内部の各部にタイミング信号となるクロック信
号を供給する。パネルSW107は、この電子楽器のパ
ネル上その他の部分に設けられた各種の操作子である。
表示器108は、パネル上に設けられ各種の情報を表示
する表示器である。ハードディスク110は、各種の情
報を記憶する外部記憶装置である。音源111は、CP
U101からの指令により楽音信号を発生する音源であ
る。音源111から出力された楽音信号は、サウンド・
システム112で放音される。
【0013】図2は、図1の電子楽器のパネル外観図で
ある。図2の外観は、上位機種および下位機種で基本的
に共通である(ただし、後述するプリリアンス専用操作
子は除く)。パネル上には、表示器201(図1の10
8)、表示器SW202,203(図1の109)、お
よびパネルSW204(図1の107)が設けられてい
る。表示器SW202は、表示器201の下部に配置さ
れており、表示器202に表示される情報に応じて、そ
の機能を変更するものである。表示器SW202,20
3も、ユーザ入力を受け付ける操作子である点ではパネ
ルSW204と同じであるが、表示器201に表示され
る情報に応じてその機能が変化するので、ここではパネ
ルSWと区別して表示器SWと呼ぶ。
【0014】次に、上位機種と下位機種との相違につい
て説明する。上位機種と下位機種とでは、以下のような
相違がある。上位機種では足鍵盤のベロシティセンサお
よびアフタタッチセンサがあるが、下位機種ではない。
上位機種ではレジストレーション選択SWが16個ある
が、下位機種では8個しかない。上位機種ではピッチベ
ンドやテンポ制御に使用される第2エクスプレッション
ペダルがあるが、下位機種ではない。上位機種ではパネ
ル上にプリリアンス専用操作子(各音色の明るさを制御
する操作子)があるが、下位機種ではない。
【0015】以上のように、下位機種では特定のハード
ウエアがない場合がある。この実施の形態では、下位機
種に特定のハードウエアがない場合でも、そのハードウ
エアに関連するパラメータを記憶する領域とそのパラメ
ータを処理するプログラムを下位機種内に用意し、下位
機種で上位機種のデータを扱えるようにしている。例え
ば、下位機種において、再生する曲データに下位機種に
無いハードウエアの演奏情報が含まれていても、それを
解釈しながら演奏することができる。
【0016】具体的には、レジストレーションなどのデ
ータを選択する選択スイッチが少ない機種でも、上位機
種と同じだけのデータ数を記憶し、上位機種の演奏デー
タに含まれるデータ選択命令に対応できるようにした。
パネル上の表示器に付随する表示器SWでは、上記選択
スイッチが少ないために選択できないデータについて
も、表示器SWによって選択できるようにした。表示器
におけるそのデータに関する表示は、そのデータを直接
選択できる選択スイッチが存在しないことが分かるよう
な態様で表示する。
【0017】さらに、特定の演奏操作を検出するセンサ
が無い機種でも、そのセンサの出力を制御するためのパ
ラメータを記憶し、該パラメータの値を確認したりエデ
ィットしたりできるようにした。この場合も、表示器に
おけるそのパラメータに関する表示は、そのパラメータ
が関連するセンサが存在しないことが分かるような態様
で表示する。
【0018】図3は、上鍵盤と下鍵盤との間の領域に配
置されたレジストレーションSWを示す。レジストレー
ションとは、電子楽器の各種の設定状況(音色や伴奏パ
ターンアドのデータセット)をあらかじめ登録してお
き、レジストレーションSWなどの操作によりそれを呼
び出すことで電子楽器の設定状況を再現できるようにす
る機能である。
【0019】図3(a)は上位機種のレジストレーショ
ンSWを示し、図3(b)は下位機種のレジストレーシ
ョンSWを示す。311はメモリ・ボタン、312,3
13はナンバ・ボタンを示す。上位機種ではナンバ・ボ
タン312が第1番〜第16番の16個設けられてお
り、下位機種ではナンバ・ボタン313が第1番〜第1
8番の8個設けられている。ユーザは、電子楽器の現在
の設定状況をレジストレーションとして登録したいとき
には、メモリ・ボタン311を押しながら、ナンバ・ボ
タン312,313のうち記録したい番号の1つのボタ
ンを押す。これによりその番号に、現在の電子楽器の設
定状況が登録される。レジストレーションを呼び出すと
きは、呼び出したい番号のナンバ・ボタン312,31
3を押せばよい。
【0020】上位機種では、ナンバ・ボタン312が1
6個設けられているので、これら16個のボタンのそれ
ぞれにレジストレーションを記録し呼び出すことができ
る。下位機種では、ナンバ・ボタン313が8個しか設
けられていないので、これら8個のボタンのみレジスト
レーションを記録し呼び出すことができる。ただし、下
位機種でも第9番〜第16番のレジストレーション記憶
領域は備えられており、下位機種単独ではこれらの番号
でレジストレーションの登録はできないが、MIDIイ
ンターフェースや着脱可能な記憶装置(フロッピーディ
スクやメモリカードなど)を介して第9番〜第16番の
レジストレーションを登録することができるようになっ
ている。そして、上位機種で作成した曲データを下位機
種で再生するとき、その曲データ中でレジストレーショ
ンの呼び出しがあった場合には、第1番〜第16番の全
レジストレーションの呼び出しが可能である。
【0021】また、例えば特許第2500537号公報
に記載されたようなレジストレーションシフトの機能に
より、下位機種でも、第1番〜第16番の全レジストレ
ーションの呼び出しが可能である。レジストレーション
シフトとは、所定のモードに入った後、フットSWを操
作することにより、番号をシフトさせ呼び出すレジスト
レーションの番号を決定する機能である。
【0022】図3(c)は、下位機種でのレジストレー
ションシフト時の表示画面例を示す。321はレジスト
レーションの番号を示し、下位機種でナンバ・ボタンが
備えられている番号は通常表示、ナンバ・ボタンが備え
られていない番号はグレー表示(網掛けでぼかした表
示)されている。この表示画面の状態で、フットSWを
操作することにより、カーソル322を左右に移動させ
て、第1番〜第16番の全レジストレーションの呼び出
しが可能である。グレー表示されているので、ユーザ
は、そのレジストレーション番号はナンバ・ボタンで直
接呼び出すことができないものであることを知ることが
できる。なお、グレー表示の代わりに、他の表示態様で
表示してもよい。通常表示のパラメータと区別できる表
示とすればよい。例えば、「枠を点線で表示」、「単に
網掛けで表示」、「単にぼかして表示」、「反転表
示」、「異なる色での表示(カラー表示器の場合の
み)」、「異なる濃度での表示」などである。
【0023】図4(a)は、上位機種におけるパラメー
タ設定の表示画面例を示す。設定しているのは足鍵盤の
音色であり、411は足鍵盤のイニシャルタッチの感度
(イニシャル・デプス)を示すグラフ、412は足鍵盤
のアフタタッチの感度を示すグラフである。この表示が
なされている表示器201の下部に配置された表示器S
W202を操作することにより、これらの感度のアップ
/ダウンを行なうことができる。
【0024】一方、図4(b)は、下位機種におけるパ
ラメータ設定の表示画面例を示す。設定しているのは図
4(a)と同じ足鍵盤の音色であり、421は足鍵盤の
イニシャルタッチの感度を示すグラフ、422は足鍵盤
のアフタタッチの感度を示すグラフである。下位機種で
は、上述したように足鍵盤のベロシティセンサおよびア
フタタッチセンサは設けられていない。したがって、従
来技術ではそれらのセンサの感度を設定することが無意
味であるとして設定できないように無効化するなどの措
置が採られたが、本実施の形態では、上位機種と同様に
設定変更できるようにしている。センサが無いので下位
機種で演奏する際にこれらのセンサ出力が得られること
はない。しかし、上位機種で作成した曲データを上位機
種での再生と全く同じように再生することができるよう
に、あるいは外部MIDI機器からコントロールできる
ように、下位機種でもこれらのセンサ出力を考慮した発
音処理を行なっている。表示上は、図4(b)の42
1,422のように、センサが備えられていない機種で
あることが分かるように、グレー表示とする。これによ
り、ユーザはこのパラメータに関してはセンサが備えら
れておらず、この機種内で設定変更しても演奏に対して
は無意味であることを知ることができる。
【0025】図5(a)は、上位機種におけるパラメー
タ設定の表示画面例を示す。設定しているのは足鍵盤の
音色であり、511は足鍵盤のタッチビブラートのオン
/オフの設定状況を示す。この表示がなされている表示
器201の下部に配置された表示器SW202を操作す
ることにより、タッチビブラートのオン/オフを設定変
更することができる。
【0026】一方、図5(b)は、下位機種におけるパ
ラメータ設定の表示画面例を示す。設定しているのは図
5(a)と同じ足鍵盤の音色であり、521は足鍵盤の
タッチビブラートのオン/オフの設定状況を示す。図4
で説明したのと同様に、下位機種ではアフタタッチセン
サが設けられていないが、上位機種と同様に設定変更で
きるようにしている。そして、上位機種で作成した曲デ
ータの再生や外部MIDI機器からコントロールできる
ように、下位機種でもこの設定を考慮した発音処理を行
なっている。表示上は、図5(b)の521のようにグ
レー表示する。
【0027】次に、図6〜図9のフローチャートを参照
して、この実施の形態の電子楽器の処理手順を説明す
る。なお、図6〜図9の処理を行なうプログラムは、上
位機種と下位機種とで同じものを用いる。
【0028】図6は、この電子楽器の電源が投入された
とき、CPU101が実行するメインルーチンのフロー
チャートである。まずステップ601で、RAM10
3、音源111、および表示器108などの初期設定を
行なう。次に、ステップ602で演奏操作子処理を行な
い、ステップ603でパネルSW処理を行ない、ステッ
プ604で表示器SW処理を行ない、ステップ605で
その他の処理を行なった後、再びステップ602に戻っ
て処理を繰り返す。ステップ602の演奏操作子処理で
は、演奏操作子105の操作を検出し、ノートオンイベ
ントやノートオフイベントの処理などを実行する。ステ
ップ603のパネルSW処理では、表示器108の表示
画面に関わらず同じ内容の機能を実行するためのスイッ
チであるパネルSW107の操作を検出し、検出した操
作に応じた処理を実行する。ステップ604の表示器S
W処理では、表示器108の表示画面に表示された内容
の機能を実行するためのスイッチである表示器SW10
8の操作を検出し、検出した操作に応じた処理を実行す
る。なお、表示画面の切り替えは、パネルSW107な
いし表示器SW109のうちの画面切り替えを必要とす
るスイッチが操作されたとき行なわれる。
【0029】図7は、表示器SW109あるいはフット
SWの操作があったとき、図6のステップ604で呼び
出されるSWイベント処理の手順を示す。このとき表示
器108には、各種のパラメータの設定状況が表示され
ている。上述したように、この表示器108の表示にお
いては、選択SWの無いレジストレーション番号および
具備しないセンサの制御パラメータを表示する場合、通
常とは異なるグレー表示で表示されている。
【0030】図7において、ステップ701では、表示
器SW109あるいはフットSWの操作に応じた入力値
を取り込む。ステップ702では、その入力値でRAM
103中の該パラメータ値を更新する。ステップ703
では、該パラメータ値の表示を更新する。ステップ70
3の表示も、グレー表示すべきものはグレー表示する。
【0031】以上の処理により、グレー表示されるパラ
メータも含めて、各種のパラメータを設定変更できる。
図3〜図5で説明したグレー表示のパラメータも上記処
理により設定変更できる。
【0032】図8は、足(ペダル)鍵盤のオンを検出し
たとき、図2のステップ602で呼び出される足鍵オン
処理の手順を示す。ステップ801で、足鍵のオン操作
に応じて、ノートナンバNNおよびベロシティVELを
受け取る。ここで受け取るベロシティVELとしては、
上位機種では足鍵盤のイニシャルタッチセンサで検出さ
れた値をVELとして受け取り、下位機種ではセンサが
ないのでデフォルト値「80」を受け取るものとする。
【0033】次に、ステップ802で発音チャンネルを
割り当てる。ステップ803では、80+ID(VEL
−80)を計算して、ベロシティVELに応じた発音制
御値ICを求める。ここで、IDはベロシティの効き具
合を制御する感度である「イニシャル・デプス」のパラ
メータであり、下位機種では図4(b)の421に示す
ようにグレー表示されて設定変更できるパラメータであ
る。なお、VELの最小値は「0」、最大値は「12
7」とする。IDの最小値は「0」、最大値は「1」と
する。下位機種では、デフォルト値VEL=80を使用
するので、IDの値が変化してもその影響は受けない。
【0034】次に、ステップ804で、割り当てたチャ
ンネルに、足鍵盤に選択された音色で、ノートナンバN
Nおよび発音制御値ICに基づく楽音の制御データを設
定し、発音開始を指示する。
【0035】図9は、足(ペダル)鍵盤のアフタタッチ
値の変化を検出したとき、図2のステップ602で呼び
出される足鍵圧力変化処理の手順を示す。ステップ90
1で、足鍵のアフタタッチの圧力値PRESを受け取
る。ここで受け取る圧力値PRESとしては、上位機種
では足鍵盤のアフタタッチセンサで検出された値をPR
ESとして受け取り、下位機種ではセンサがないのでデ
フォルト値「80」を受け取るものとする。
【0036】次に、ステップ902では、80+AD
(PRES−80)を計算して、圧力値PRESに応じ
た発音制御値ACを求める。ここで、ADはアフタタッ
チの効き具合を制御する感度パラメータであり、下位機
種では図4(b)の422に示すようにグレー表示され
て設定変更できるパラメータである。なお、PRESの
最小値は「0」、最大値は「127」とする。ADの最
小値は「0」、最大値は「1」とする。下位機種では、
デフォルト値PRES=80を使用するので、ADの値
が変化してもその影響は受けない。
【0037】次に、ステップ903で、足鍵の楽音を生
成中の発音チャンネルに発音制御値ACを設定し、楽音
に反映させる。ステップ904で、TB=1かつPRE
S>PTか否かを判別する。TBは、タッチビブラート
のオン/オフを表すパラメータで、TB=1でオン、T
B=0でオフを示す。タッチビブラートTBは、下位機
種では図5(b)の521に示すようにグレー表示され
て設定変更できるパラメータである。PRES>PT
は、PRES値が所定値PTを超えたか否かを判別する
ものである。ステップ904の判定がYESのときは、
ステップ905で同発音チャンネルに、圧力値PRES
に応じたビブラートを設定し、楽音に反映させる。ステ
ップ904の判定がNOのときは、ステップ906で同
発音チャンネルのビブラートをオフに変化させ、楽音に
反映させる。
【0038】なお、下位機種ではセンサがないため足鍵
盤の圧力値PRESは検出されないので、プログラムの
組み方によっては、足鍵の操作に応じて図9の処理が起
動されることが無い場合もある。しかし、上位機種の自
動演奏データなどには足鍵の圧力データが含まれている
ため、同演奏データの再生時には、下位機種でも足鍵の
圧力変化イベントが発生し、図9の処理が起動される。
【0039】なお、データを記憶するROM、RAMな
どのメモリは大容量化、低価格化が進んでおり、本実施
の形態のように、下位機種でもデータの記憶領域だけは
上位機種と同じようにすることとしても、コストは余り
かからない。逆に、操作子などのハードウエアを追加し
ようとすると、大きなコストアップとなる。
【0040】また、上位機種は下位機種の操作子および
センサなどをすべて備えているから、上位機種にエミュ
レートSWを設け、そのSW操作に応じて上位機種の機
能の一部をマスク(無効化)し、上位機種で下位機種を
エミュレートできるようにしてもよい。エミュレート時
には、マスクされた機能に関するパネル表示を、上記実
施の形態と同様にして行なえばよい。これにより、例え
ば電子楽器の教習では、教師が使っている機種(上位機
種)により、生徒が扱っている機種(下位機種)と同じ
状態での教習を行なうことができ、また教師は当該パラ
メータが無効化されたものであることを表示から知るこ
とができる。さらに、本発明を、下位機種のエミュレー
トに限らず、一部機能を無効化できる一般の電子楽器一
般に適用してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、上位機種と下位機種との間に各種の仕様差がある場
合、例えば下位機種に特定のハードウエアがない場合で
も、そのハードウエアに関連するパラメータを記憶する
領域とそのパラメータを処理するプログラムを下位機種
内に用意し、下位機種で上位機種のデータを扱うことが
でき、そのようなデータであることを下位機種のユーザ
は一目で知ることができる。例えば、下位機種におい
て、再生する曲データに下位機種に無いハードウエアの
演奏情報が含まれていても、それを解釈しながら演奏す
ることができ、一方、下位機種のユーザが下位機種単独
でパラメータを設定変更し演奏する場合は、そのパラメ
ータが演奏時無効のパラメータであることを一目で知る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る電子楽器のブロッ
ク構成図
【図2】図1の電子楽器のパネル外観図
【図3】レジストレーションスイッチを示す図
【図4】パラメータ設定の表示画面例(その1)を示す
【図5】パラメータ設定の表示画面例(その2)を示す
【図6】メインルーチンのフローチャート図
【図7】スイッチイベント処理のフローチャート図
【図8】足(ペダル)鍵オンイベント処理のフローチャ
ート図
【図9】足(ペダル)鍵圧力変化イベント処理のフロー
チャート図
【符号の説明】
101…中央処理装置(CPU)、102…リード・オ
ンリ・メモリ(ROM)、103…ランダム・アクセス
・メモリ(RAM)、104…MIDIインターフェー
ス、105…演奏操作子、106…タイマ、107…パ
ネルスイッチ(SW)、108…表示器、109…表示
器SW、110…ハードディスク、111…音源、11
2…サウンド・システム、113…バスライン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子楽器の各種のパラメータを表示し操作
    子の操作で設定変更する際のデータ表示方法であって、 電子楽器の上位機種および下位機種の仕様差に応じて、
    当該電子楽器の仕様に基づき有効なパラメータについて
    は通常態様で表示を行ない、当該電子楽器の仕様に基づ
    き無効なパラメータについては前記通常態様と区別でき
    る表示態様で表示を行なうことを特徴とする電子楽器の
    データ表示方法。
  2. 【請求項2】電子楽器の各種のパラメータを表示し操作
    子の操作で設定変更する際のデータ表示方法であって、 上位機種には設けられているが下位機種には設けられて
    いないハードウエアがある場合、そのハードウエアの仕
    様差に応じて、当該電子楽器の仕様に基づき有効なパラ
    メータについては通常態様で表示を行ない、当該電子楽
    器の仕様に基づき無効なパラメータについては前記通常
    態様と区別できる表示態様で表示を行なうことを特徴と
    する電子楽器のデータ表示方法。
  3. 【請求項3】ハードウエアに仕様差のある上位機種と下
    位機種が用意される電子楽器の下位電子楽器において、 前記ハードウエアの仕様差にかかわらず、上位電子楽器
    の前記仕様差に相当する上位データを含む発音制御デー
    タに基づいて発音処理を行なう手段と、 前記上位データを含む発音制御データに関連したパラメ
    ータの設定変更を行なう手段と、 前記設定変更の際、対象とするパラメータの表示におい
    て、前記仕様差のために当該電子楽器では設定したとし
    ても無効であるパラメータについて表示態様を変えて表
    示する手段とを備えたことを特徴とする電子楽器。
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