JP3498968B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3498968B2
JP3498968B2 JP04966792A JP4966792A JP3498968B2 JP 3498968 B2 JP3498968 B2 JP 3498968B2 JP 04966792 A JP04966792 A JP 04966792A JP 4966792 A JP4966792 A JP 4966792A JP 3498968 B2 JP3498968 B2 JP 3498968B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵盤にて押鍵されてい
る一つ若しくは複数の鍵の中から所定の優先選択基準に
したがって楽音信号を発生させるための鍵を選択するよ
うにした電子楽器に係り、特に同選択した鍵に対応して
発生される楽音信号を鍵タッチに応じて制御する電子楽
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子楽器は、例えば特公
平2−15078号公報に示されているように、押鍵時
に高音優先基準にしたがって優先選択された鍵の中で最
後に押鍵された鍵に関する押鍵時の鍵タッチを表す鍵タ
ッチデータを記憶しておき、鍵盤における離鍵に応答し
て優先選択される鍵が変更されたとき、前記記憶されて
いる鍵タッチデータに基づいて発生楽音を制御するよう
にしている。これにより、例えば、鍵盤にて音名A,
B,C,D,Eの鍵をこの順に鍵タッチを強くしながら
押鍵するとともにこれらの全ての押鍵を維持し、かつそ
の後に音名E,D,Cの鍵をこの順に離鍵したとする
と、優先選択された鍵に対応した楽音の音量は徐々に大
きくなり、その後も大きいままに維持されて、図7(B)
に示すような音符列の演奏を実現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、図7(B)に示すような音符列の演奏を実
現できても、他の演奏態様、例えば図7(A)に示すよう
に優先選択された楽音の音量を徐々に大きくするととも
にその後徐々に小さくなるような演奏態様、図7(C)に
示すように最後の楽音の音量を過去の優先選択音とは無
関係にするような演奏態様を実現することはできない。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、そ
の目的は、優先音を鍵タッチに応じて制御するこの種の
電子楽器おいて、新たな演奏態様を実現するとともに、
種々の演奏態様を選択可能とした電子楽器を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に記載した第1の発明の構成上の特徴
は、複数の鍵からなる鍵盤と、鍵盤における新たな押鍵
および離鍵を検出する押離鍵検出手段と、複数の鍵の押
鍵時の鍵タッチを検出する鍵タッチ検出手段と、押離鍵
検出手段によって新たな押鍵が検出されたとき、同新た
な押鍵の検出された鍵を表すキーコードおよび鍵タッチ
検出手段によって検出されて前記新たな押鍵による鍵タ
ッチを表す鍵タッチデータを記憶する記憶手段と、押離
鍵検出手段によって新たな離鍵が検出されたとき、同新
たな離鍵の検出された鍵に関するキーコードおよび鍵タ
ッチデータを記憶手段から消去する消去手段と、鍵盤に
おいて押鍵されている鍵が一つの場合は該一つの鍵を選
択し、鍵盤において押鍵されている鍵が複数の場合は該
複数の鍵の中から最高音の鍵を優先的に選択する優先選
択手段と、優先選択手段で選択された鍵のキーコードに
対応する鍵タッチデータを記憶手段から取り出して楽音
信号を制御する鍵タッチデータとして設定する設定手段
と、優先選択手段で選択された鍵のキーコード及び設定
手段により設定した鍵タッチデータに対応した楽音信号
を発生する楽音信号発生手段とを備えた電子楽器にあ
る。
【0005】 また、上記請求項2に記載した第2の発
明の構成上の特徴は、複数の鍵からなる鍵盤と、鍵盤に
おいて押鍵されている鍵が一つの場合は該一つの鍵を選
択し、鍵盤において押鍵されている鍵が複数の場合は該
複数の鍵の中から最高音の鍵を優先的に選択する優先選
択手段と、優先選択手段により選択された鍵に対応する
楽音信号を発生する楽音信号発生手段とを備えた前記電
子楽器において、複数の鍵の押鍵時の鍵タッチを検出す
る鍵タッチ検出手段と、鍵タッチ検出手段により検出さ
れた鍵タッチを表し、鍵盤により押鍵された鍵がその押
鍵時に優先選択手段で選択されたか否かに関わらず、
盤にて最後に押鍵された鍵に関する鍵タッチデータを記
憶する鍵タッチ記憶手段と、優先選択手段により選択さ
れた鍵に対応した楽音信号を前記鍵タッチ記憶手段に記
憶されている鍵タッチデータにより制御する鍵タッチ制
御手段とを設けたことにある。
【0006】
【0007】
【発明の作用・効果】上記のように構成した第1の発明
においては、鍵盤にていずれかの鍵が押鍵されると、押
離鍵検出手段によって前記押鍵が検出されるとともに、
鍵タッチ検出手段によって前記押鍵時の鍵タッチが検出
され、記憶手段に押鍵された鍵を表すキーコードおよび
前記押鍵時の鍵タッチを表す鍵タッチデータが記憶され
。また、鍵盤にて押鍵中の鍵が離鍵されると、記憶手
段に記憶されていて離鍵された鍵に関するキーコードお
よび鍵タッチデータが消去手段により消去される。優先
選択手段は、鍵盤において押鍵されている鍵が一つの場
合は該一つの鍵を選択し、鍵盤において押鍵されている
鍵が複数の場合は該複数の鍵の中から最高音の鍵を優先
的に選択する。そして、設定手段が優先選択手段で選択
された鍵のキーコードに対応した鍵タッチデータを記憶
手段から取り出して楽音信号を制御する鍵タッチデータ
として設定し、楽音信号発生手段は優先選択手段で選択
された鍵のキー及び設定手段により設定した鍵タッチデ
ータに対応した楽音信号を発生する。これにより、例え
ば、鍵盤にて音名A,B,C,D,Eの鍵をこの順に鍵
タッチを強くしながら押鍵するとともにこれらの全ての
押鍵を維持し、かつその後に音名E,D,Cの鍵をこの
順に離鍵すると、図7(A)に示すように、優先選択され
た楽音の音量は徐々に大きくなり、その後徐々に小さく
なる。その結果、この第1の発明によれば、図7(A)の
音符列に示すような演奏を実現できるようになる。
【0008】 また、上記第2の発明においては、鍵タ
ッチ記憶手段は、鍵タッチ検出手段により検出された鍵
タッチを表し、前記鍵盤により押鍵された鍵がその押鍵
時に優先選択手段で選択されたか否かに関わらず、最後
に押鍵された鍵に関する鍵タッチデータを記憶し、鍵タ
ッチ制御手段は、優先選択手段により選択された鍵に対
応した楽音信号を、前記鍵タッチ記憶手段に記憶されて
いる鍵タッチデータにより制御する。これにより、楽音
の制御に利用される鍵タッチデータは優先選択手段によ
り選択される鍵とは無関係になるので、複数の鍵を押鍵
中にいずれかの鍵を離鍵する場合、その前に優先選択さ
れない他の鍵を所望のタッチで押鍵すれば、前記離鍵に
伴い優先選択される楽音を前記所望のタッチで制御する
ことができる。これにより、例えば、鍵盤にて音名A,
Cの鍵をこの順に弱い鍵タッチで押鍵するとともにこれ
らの押鍵を維持し、かつ優先選択されない鍵を強い鍵タ
ッチで押鍵した後に、音名Cの鍵を離鍵すれば、図7
(C)に示すように、最初の二つの優先選択された楽音の
音量は小さく、最後の楽音の音量のみが大きくなる。そ
の結果、この第2の発明によれば、図7(C)の音符列に
示すような演奏を実現できるばかりか、優先選択されて
いる鍵の離鍵後に優先選択される楽音を任意に制御でき
る。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は本発明に係る電子楽器の全体をブロック
図により示している。この電子楽器は、それぞれ複数の
鍵からなり、メロディ音演奏用の上鍵盤11、伴奏音演
奏用の下鍵盤12およびベース音演奏用のペダル鍵盤1
3を備えている。下鍵盤12およびペダル鍵盤13の演
奏による伴奏音およびベース音の発音態様は通常の電子
楽器と同じであるが、上鍵盤11によるメロディ音の発
音態様は、演奏者により設定される第1〜第3演奏モー
ド毎に異なる。第1演奏モードにおいては、上鍵盤11
にて押鍵された一つ若しくは複数の鍵に対応した音高の
一つ若しくは複数の楽音(以下、この楽音を単にメロデ
ィ音という)が発音されると同時に、押鍵されている鍵
の中で最高音鍵に対応した音高の楽音(以下、この楽音
をリード音という)が発音される。第2演奏モードにお
いては、前記メロディ音およびリード音の発音と同時
に、さらに前記最高音鍵に対応した音高の楽音(以下、
この楽音をソロ音という)が発音される。第3演奏モー
ドにおいては、上鍵盤11にて最後に押鍵された鍵に対
応する音高の一つの楽音(以下、この楽音もソロ音とい
う)のみが発音される。上鍵盤11の近傍にはタッチバ
ー14が設けられており、同バー14は、その操作毎
に、上鍵盤11の演奏モードを第1演奏モードから第3
演奏モードにまたは第3演奏モードから第1演奏モード
に切り換える。
【0011】鍵スイッチ回路15は各鍵盤11〜13の
複数の鍵にそれぞれ対応した鍵スイッチおよびタッチバ
ー14に対応したスイッチを備えており、各スイッチは
各鍵およびタッチバー14の押鍵操作により閉成され
る。また、上鍵盤11の各鍵の押鍵操作時の鍵タッチ
(イニシャルタッチ)は、鍵タッチ回路16内に設けた
複数の鍵タッチ検出器により検出される。これらの鍵ス
イッチ回路15および鍵タッチ回路16は鍵インターフ
ェース17に接続されており、同インターフェース17
は各鍵スイッチの状態および各鍵タッチ検出器の検出結
果を表すデータを後述するRAM53に書き込む。
【0012】操作パネル21は楽音の音色および発音態
様を制御するための複数の操作子を備えている。演奏モ
ード操作子21aは上鍵盤11の演奏モードを、第2演
奏モードから第1,3演奏モードにまたは第1,3演奏
モードから第2演奏モードに切り換える。鍵タッチモー
ド操作子21b〜21dはリード音およびソロ音に対す
る鍵タッチモードを選択する。リード音色選択操作子群
21eおよびソロ音色選択操作子群21fはリード音お
よびソロ音の音色をそれぞれ選択する。上鍵盤音色選択
操作子群21g、下鍵盤音色選択操作子群21hおよび
ペダル鍵盤音色選択操作子群21iは、メロディ音、伴
奏音およびベース音の音色をそれぞれ選択する。また、
操作パネル21にはその他の操作子群21jも設けられ
ている。操作子スイッチ回路22は操作パネル21の各
操作子21a〜21jにそれぞれ対応した操作子スイッ
チを備えており、各スイッチは各操作子21a〜21j
の押鍵操作により閉成される。この操作子スイッチ回路
22は操作子インターフェース23に接続されており、
同インターフェース23は各操作子21a〜21jの状
態を表すデータを後述するRAM53に書き込む。
【0013】鍵インターフェース17および操作子イン
ターフェース23はバス30に接続され、同バス30に
は楽音信号発生回路41およびマイクロコンピュータ5
0も接続されている。楽音信号発生回路41は、メロデ
ィ音用および伴奏音用の複数の楽音信号形成チャンネル
をそれぞれ備えているとともに、ベース音用、リード音
用およびソロ音用の各一つずつの楽音信号形成チャンネ
ルを備えている。これらの各楽音信号形成チャンネルは
マイクロコンピュータ50から供給される制御信号によ
り制御されて、メロディ音信号、伴奏音信号、ベース音
信号、リード音信号およびソロ音信号をそれぞれ形成し
て出力する。楽音信号発生回路41の出力はアンプ42
を介してスピーカ43に接続されている。
【0014】マイクロコンピュータ50はCPU51、
ROM52およびRAM53からなる。CPU51は図
2〜6のフローチャートに対応したプログラムを実行
し、ROM52は同プログラムおよび前記各楽音信号の
音色パラメータを記憶している。RAM53は、各鍵ス
イッチの状態および各鍵タッチ検出器の検出結果を表す
データを記憶する鍵データエリア、操作子21a〜21
jの状態を表すデータを記憶する操作子データエリア、
上鍵盤11にて押鍵中の鍵に関するキーコードKCおよび
鍵タッチデータKTを記憶するキーオンテーブル、および
その他の変数を記憶するエリアを備えている。
【0015】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。電源スイッチ(図示しない)が投入される
と、CPU51は図2のステップ100にて「メインプ
ログラム」の実行を開始し、ステップ101にて初期設
定処理を実行した後、ステップ102〜108からなる
循環処理を繰り返し実行する。この循環処理中、鍵盤1
1〜13が押離鍵操作されまたはタッチバー14が操作
されると、これらの操作状態を表すデータおよび鍵タッ
チを表す鍵タッチデータKTが、鍵スイッチ回路15、鍵
タッチ回路16および鍵インターフェース17により、
RAM53の鍵データエリアに書き込まれる。また、操
作子21a〜21jが操作されると、これらの操作状態
を表すデータが、操作子スイッチ回路22および操作子
インターフェース23により、RAM53の操作子デー
タエリアに書き込まれる。
【0016】前記スイッチ102〜108からなる循環
処理においては、ステップ102にてRAM53内の操
作子データエリアに記憶されている操作子状態データに
基づき、リード音色選択操作子群21e、ソロ音色選択
操作子群21f、メロディ音色選択操作子群21g、伴
奏音音色選択操作子群21hおよびベース音色選択操作
子群21iにより選択されている音色の音色パラメータ
を楽音信号発生回路41へ出力する。楽音信号発生回路
41はこれらの選択音色に応じたリード音信号、ソロ音
信号、メロディ音信号、伴奏音信号およびベース音信号
の形成の準備をする。次に、ステップ103にて前記操
作子状態データに基づいて鍵タッチモードデータKTMDを
「1」〜「3」のいずれかの値に設定する。この場合、
鍵タッチモード操作子21bがオン操作されたならば、
鍵タッチモードデータKTMDは第1鍵タッチモードを表す
「1」に設定される。鍵タッチモード操作子21cがオ
ン操作されたならば、同データKTMDは第2鍵タッチモー
ドを表す「2」に設定される。
【0017】鍵タッチモード操作子21dがオン操作さ
れたならば、同データKTMDは第3鍵タッチモードを表す
「3」に設定される。
【0018】前記ステップ103の処理後、ステップ1
04にてRAM53内の操作子データエリアに記憶され
ている操作子状態データを用いることにより、演奏モー
ド操作子21aのオン操作に応答して演奏モードデータ
PLMDを変更する。この場合、演奏モードデータPLMDが以
前第1または第3演奏モードを表す「1」または「3」
に設定されていたならば、同データPLMDは第2演奏モー
ドを表す「2」に変更される。演奏モードデータPLMDが
以前「2」に設定されていたならば、同データPLMDはそ
れ以前に設定されていた「1」または「3」に変更され
る。
【0019】次に、ステップ105にて演奏モードデー
タPLMDが「1」または「3」であるか否かを判定する。
演奏モードデータPLMDが「1」または「3」にされてい
るならば、ステップ105にて「YES」と判定して、
ステップ106にてRAM内の鍵データエリアに記憶さ
れている状態データを用いることにより、タッチバー1
4のオン操作に応答して演奏モードデータを変更する。
この場合、演奏モードデータPLMDが以前「1」に設定さ
れていたならば、同データPLMDは「3」に変更される。
演奏モードデータPLMDが以前「3」に設定されていたな
らば、同データPLMDは「1」に変更される。一方、演奏
モードデータPLMDが「1」または「3」にされていなけ
れば、ステップ105にて「NO」と判定して、プログ
ラムをステップ107へ進める。
【0020】ステップ107においては、RAM内の鍵
データエリアに記憶されている下鍵盤12およびペダル
鍵盤13に関する鍵状態データに基づいて伴奏音信号お
よびベース音信号の発生を制御する。この伴奏音信号お
よびベース音信号の発生は本発明に直接関係しないの
で、その詳しい説明を省略する。次に、ステップ108
にて、上鍵盤11の押離鍵操作に応答してメロディ音の
発音を制御する「UK処理ルーチン」を実行する。以
下、「UK処理ルーチン」の実行について。上鍵盤11
の演奏モード毎に説明する。
【0021】a.第1演奏モード まず、上鍵盤11の演奏モードが第1演奏モード(PLMD
=1)に設定されている場合について説明する。CPU
51は図3のステップ200にて「UK処理ルーチン」
の実行を開始し、ステップ201にてRAM53内の鍵
データエリアに記憶されている鍵スイッチの状態を表す
データをスキャニングして、ステップ202にて上鍵盤
11にて鍵イベントがあるか否かを判定する。鍵イベン
トがなければ、ステップ202にて「NO」と判定し
て、ステップ221にてこの「UK処理ルーチン」の実
行を終了する。鍵イベントがあれば、ステップ202に
て「YES」と判定し、ステップ204にて該鍵イベン
トが押鍵に関するものであるか否かを判定する。押鍵イ
ベントであれば、ステップ203にて「YES」と判定
して、ステップ204以降の処理を実行する。離鍵イベ
ントであれば、ステップ203にて「NO」と判定し
て、ステップ213以降の処理を実行する。
【0022】最初に、上鍵盤11にて新たな鍵が押鍵さ
れた場合について説明すると、ステップ203にて「Y
ES」と判定し、ステップ204にてRAM53内のキ
ーオンテーブルに押鍵された鍵名を表すキーコードKCお
よび鍵タッチデータKTを書き込む。この場合、キーオン
テーブルには、前記キーコードKCおよび鍵タッチデータ
KTが押鍵のあった順に記憶されていく。
【0023】次に、ステップ205にて演奏モードデー
タPLMDが「3」であるか否かを判定する。この場合、演
奏モードデータPLMDは「1」に設定されているので、同
ステップ205にて「NO」と判定し、ステップ206
にて前記新たな押鍵に関するキーコードKCおよび鍵タッ
チデータKTをメロディ音信号形成チャンネルの一つに割
り当てるとともに楽音信号発生回路41に出力する。楽
音信号発生回路41は前記キーコードKCに対応した音高
のメロディ音信号を形成するとともに、同信号をアンプ
42を介してスピーカ43に出力する。この場合、鍵タ
ッチデータKTは楽音信号発生回路41内にて前記形成さ
れる楽音信号の音量、音色等を制御するために利用され
る。スピーカ43はこのようにして形成されたメロディ
音信号に対応したメロディ音を発音する。
【0024】次に、ステップ207にてリード音色選択
操作子群21eにより既にリード音色が選択されかつ楽
音信号発生回路41にリード音信号を同音色に制御する
ための音色パラメータが供給されているか否かを判定す
る。この判定において、「YES」と判定されれば、ス
テップ208にて「リード音処理ルーチン」を実行して
プログラムをステップ209に進める。また、前記ステ
ップ207の判定において、「NO」と判定されれば、
プログラムをステップ209へ直接進める。
【0025】「リード音処理ルーチン」は図4に詳細に
示されているように、CPU51はステップ300にて
同ルーチンの実行を開始し、ステップ301にて、RA
M53内のキーオンテーブルに記憶されているキーコー
ドKCを参照することにより、前記新たに押鍵された鍵が
上鍵盤11にて押鍵中の鍵のうちで最高音鍵であるか否
かを判定する。この場合、新たに押鍵された鍵が最高音
鍵でなければ、ステップ301にて「NO」と判定し
て、ステップ314にてこの「リード音処理ルーチン」
の実行を終了する。また、新たに押鍵された鍵が最高音
鍵であれば、ステップ301にて「YES」と判定し、
ステップ302にて現在発生中のリード音信号の発生を
停止するための停止制御信号を楽音信号発生回路41に
出力する。これにより、楽音信号発生回路41は前記リ
ード音信号の発生を停止する。
【0026】次に、ステップ303にて今回の鍵イベン
トが押鍵イベントであるか否かを判定する。この場合、
鍵イベントは押鍵イベントであるので、ステップ303
にて「YES」と判定し、ステップ304にて前記新た
な押鍵に関するキーコードKCおよび鍵タッチデータKTを
リード音信号形成チャンネルに割り当てるとともに楽音
信号発生回路41に出力する。楽音信号発生回路41は
前記キーコードKCに対応した音高のリード音信号を形成
するとともに、同信号をアンプ42を介してスピーカ4
3に出力する。この場合も、鍵タッチデータKTは楽音信
号発生回路41内にて前記形成されるリード音信号の音
量、音色等を制御するために利用される。スピーカ43
はこのようにして形成されたリード音信号に対応したリ
ード音を発音する。前記ステップ304の処理後、ステ
ップ305にて前記鍵タッチデータKTを記憶鍵タッチデ
ータMKTAとして記憶して、ステップ314にてこの「リ
ード音処理ルーチン」の実行を終了する。この記憶鍵タ
ッチデータMKTAは、上鍵盤11にて押鍵中の鍵のうちで
最高音鍵に対応するとともに最後に発音された楽音信号
に関する鍵の鍵タッチを表すものである。
【0027】ふたたび、図3の説明に戻ると、ステップ
209においては、演奏モードデータPLMDが「2」であ
るか否かを判定する。この場合、演奏モードデータPLMD
は「1」に設定されているので、同ステップ209にて
「NO」と判定し、ステップ210にて前記楽音信号発
生回路41に出力された鍵タッチデータKTを記憶鍵タッ
チデータMKTBとして記憶して、ステップ221にてこの
「UK処理ルーチン」の実行を終了する。この記憶鍵タ
ッチデータMKTBは上鍵盤11にて最後に押鍵された鍵の
鍵タッチを表すものである。
【0028】次に、上鍵盤11にて押鍵中のいずれかの
鍵が離鍵された場合について説明する。この場合鍵イベ
ントは離鍵イベントであるので、ステップ203にて
「NO」と判定し、ステップ213にて離鍵された鍵名
を表すキーコードKCおよび鍵タッチデータKTをRAM5
3内のキーオンテーブルから消去する。この場合、キー
オンテーブルにて、前記消去されたキーコードKCおよび
鍵タッチデータKT以降に記憶されているキーコードKCお
よび鍵タッチデータKTは順次繰り上げられる。
【0029】次に、ステップ214〜218にて前記ス
テップ205〜209と同様な処理を実行する。ただ
し、この場合、ステップ215にて前記消去されたキー
コードKCに対応したメロディ音信号の発生停止のための
停止制御信号を楽音信号発生回路41に出力する。これ
により、楽音信号発生回路41は前記メロディ音信号の
発生を停止するので、同信号に対応したメロディ音の発
音も停止する。
【0030】また、この場合も、ステップ217にて
「リード音処理ルーチン」(図4)を実行する。そし
て、前記押鍵の場合と同様、テップ301にて、RAM
53内のキーオンテーブルに記憶されているキーコード
KCを参照することにより、前記離鍵された鍵が上鍵盤1
1にて押鍵中の鍵のうちで最高音鍵であったか否かを判
定する。離鍵された鍵が最高音鍵でなかったならば、ス
テップ301にて「NO」と判定して、ステップ314
にてこの「リード音処理ルーチン」の実行を終了する。
また、離鍵された鍵が最高音鍵であったならば、ステッ
プ301にて「YES」と判定し、ステップ302にて
発音中のリード音の発音を停止する。そして、この場
合、鍵イベントは離鍵イベントであるので、ステップ3
03にて「NO」と判定し、プログラムをステップ30
6に進める。
【0031】ステップ306にてRAM53内のキーオ
ンテーブルを参照することにより上鍵盤11にて押鍵中
の鍵数が「0」であるか否かを判定する。この場合、前
記鍵数が「0」であれば、ステップ306にて「YE
S」と判定して、ステップ314にてこの「リード音処
理ルーチン」の実行を終了する。
【0032】また、前記鍵数が「0」でなければ、ステ
ップ306にて「YES」と判定してプログラムをステ
ップ307,308に進める。ステップ307,308
においては、鍵タッチモードデータKTMDが「2」,
「3」であるか否かをそれぞれ判定する。この場合、鍵
タッチモードデータKTMDが「1」であれば、ステップ3
07,308にて共に「NO」と判定し、ステップ30
9にてRAM53内のキーオンテーブルを参照すること
によって上鍵盤11にて押鍵中の鍵のうちで最高音鍵に
関する鍵タッチデータKTを捜し出すとともに、同捜し出
した鍵タッチデータKTをリード音用の鍵タッチデータKT
として設定する。鍵タッチモードデータKTMDが「2」で
あれば、ステップ307にて「YES」と判定し、ステ
ップ310にて記憶鍵タッチデータMKTAをリード音用の
鍵タッチデータKTとして設定する。また、鍵タッチモー
ドデータKTMDが「3」であれば、ステップ308にて
「YES」と判定し、ステップ311にて記憶鍵タッチ
データMKTBをリード音用の鍵タッチデータKTとして設定
する。
【0033】これらのステップ309〜311の処理
後、ステップ312にてRAM53内のキーオンテーブ
ルを参照することによって上鍵盤11にて押鍵中の鍵の
うちで最高音鍵に関するキーコードKCを捜し出して、同
捜し出したキーコードKCおよび前記設定した鍵タッチデ
ータKTをリード音信号形成チャンネルに割り当てるとと
もに楽音信号発生回路41に出力する。これにより、上
鍵盤11にて最高音鍵が離鍵された場合には、同鍵盤1
1にて押鍵中の鍵の中から最高音鍵が選ばれて、同選ば
れた鍵に対応した音高のリード音が発音される。この場
合のリード音の音量、音色などは、前記ステップ309
〜311の処理により鍵タッチモード毎に設定された鍵
タッチデータKTにより制御される。次に、ステップ31
3にて前記設定された鍵タッチデータKTを記憶鍵タッチ
データMKTAとして記憶し、ステップ314にてこの「リ
ード音処理ルーチン」の実行を終了する。
【0034】ふたたび、図3の説明に戻ると、前記ステ
ップ209と同様に、ステップ218にて「NO」と判
定し、ステップ221にてこの「UK処理ルーチン」の
実行を終了する。このように、上鍵盤11のいずれかの
鍵が離鍵された場合には、ステップ210が実行されな
いで、記憶鍵タッチデータMKTBは変更されない。
【0035】このような制御の結果、第1演奏モードに
おいては、上鍵盤11にて押鍵操作された鍵に対応する
音高のメロディ音が発音されると同時に、押鍵中の最高
音に対応したリード音が発音される。
【0036】b.第2演奏モード 次に、上鍵盤11の演奏モードが第2演奏モード(PLMD
=2)に設定されている場合について説明する。上鍵盤
11にて新たな鍵が押鍵された場合、前記第1演奏モー
ドの場合と同様、図3の「UK処理ルーチン」のステッ
プ203にて「YES」と判定し、ステップ204以降
の処理を実行する。ステップ204〜208の処理は前
記第1演奏モードの場合と同じであり、これにより、メ
ロディ音およびリード音の発音が制御される。しかし、
この場合、演奏モードデータPLMDは「2」に設定されて
いるので、ステップ209にて「YES」と判定し、プ
ログラムをステップ211に進める。ステップ211に
おいては、ソロ音色選択操作子群21dにより既にソロ
音色が選択されかつ楽音信号発生回路41に楽音信号を
同音色に制御するための音色パラメータが供給されてい
るか否かを判定する。この判定において、「YES」と
判定されれば、ステップ212にて「ソロ音処理ルーチ
ン」を実行してプログラムをステップ210に進める。
また、前記ステップ211の判定において、「NO」と
判定されれば、プログラムをステップ210へ直接進め
る。
【0037】「ソロ音処理ルーチン」は図5,6に詳細
に示されているように、CPU51はステップ400に
て同ルーチンの実行を開始し、ステップ401にて演奏
モードデータPLMDが「3」であるか否かを判定する。こ
の場合、同データPLMDは「2」であるので、ステップ4
01にて「NO」と判定して、プログラムをステップ4
08に進める。ステップ408においては、RAM53
内のキーオンテーブルに記憶されているキーコードKCを
参照することにより、新たに押鍵された鍵が上鍵盤11
にて押鍵中の鍵のうちで最高音鍵であるか否かを判定す
る。この場合、新たに押鍵された鍵が最高音鍵でなけれ
ば、ステップ408にて「NO」と判定して、ステップ
419にてこの「ソロ音処理ルーチン」の実行を終了す
る。また、新たに押鍵された鍵が最高音鍵であれば、ス
テップ408にて「YES」と判定し、ステップ409
にて現在発生中のソロ音信号の発生を停止するための停
止制御信号を楽音信号発生回路41に出力する。これに
より、楽音信号発生回路41は前記ソロ音信号の発生を
停止する。
【0038】次に、ステップ410にて今回の鍵イベン
トが押鍵イベントであるか否かを判定する。この場合、
鍵イベントは押鍵イベントであるので、ステップ410
にて「YES」と判定し、ステップ411にて前記新た
な押鍵に関するキーコードKCおよび鍵タッチデータKTを
ソロ音信号形成チャンネルに割り当てるとともに楽音信
号発生回路41に出力する。楽音信号発生回路41は前
記キーコードKCに対応した音高のソロ音信号を形成する
とともに、同信号をアンプ42を介してスピーカ43に
出力する。この場合も、鍵タッチデータKTは楽音信号発
生回路41内にて前記形成されるリード音信号の音量、
音色等を制御するために利用される。スピーカ43はこ
のようにして形成されたソロ音信号に対応したソロ音を
発音する。前記ステップ411の処理後、ステップ41
9にてこの「ソロ音処理ルーチン」の実行を終了する。
ふたたび、図3の説明に戻ると、ステップ210の処理
後、ステップ221にて「UK処理ルーチン」の実行を
終了する。
【0039】次に、上鍵盤11にて押鍵中のいずれかの
鍵が離鍵された場合について説明する。この場合、鍵イ
ベントは離鍵イベントであるので、図3のステップ20
3にて「NO」と判定し、ステップ213以降の処理を
実行する。ステップ213〜217の処理は前記第1演
奏モードの場合と同じであり、これにより、メロディ音
およびリード音の発音が停止する。しかし、この場合、
演奏モードデータPLMDは「2」に設定されているので、
ステップ218にて「YES」と判定し、プログラムを
ステップ219に進める。ステップ219においては、
前記ステップ211の処理と同様に、ソロ音色がセット
されていることを条件に、「YES」と判定して、プロ
グラムをステップ220の「ソロ音処理ルーチン」へ進
める。
【0040】この「ソロ音処理ルーチン」(図5,6)
においては、前記押鍵の場合と同様、ステップ408以
降の処理を実行する。この場合も、離鍵された鍵が最高
音鍵でなかったならば、ステップ408にて「NO」と
判定して、ステップ419にてこの「ソロ音処理ルーチ
ン」の実行を終了する。また、離鍵された鍵が最高音鍵
であったならば、ステップ408にて「YES」と判定
し、ステップ409にて発音中のソロ音の発音を停止す
る。そして、この場合、鍵イベントは離鍵イベントであ
るので、ステップ410にて「NO」と判定し、プログ
ラムをステップ412に進める。
【0041】ステップ412〜418の処理は、前述し
た第1演奏モードのステップ306〜312(図4)に
おけるリード音をソロ音に置き換えたものである。これ
により、上鍵盤11にて最高音鍵が離鍵された場合の、
ソロ音の発音が制御される。そして、ステップ419
(図5)にてこの「ソロ音処理ルーチン」の実行を終了
すると同時に、ステップ221(図3)にて「UK音処
理ルーチン」の実行を終了する。
【0042】このような制御の結果、第2演奏モードに
おいては、上鍵盤11にて押鍵操作された鍵に対応する
音高のメロディ音が発音されると同時に、押鍵中の最高
音に対応したリード音およびソロ音が発音される。
【0043】c.第3演奏モード 次に、上鍵盤11の演奏モードが第3演奏モード(PLMD
=3)に設定されている場合について説明する。上鍵盤
11にて新たな鍵が押鍵された場合、前記第1,2演奏
モードの場合と同様、図3の「UK処理ルーチン」のス
テップ203にて「YES」と判定し、ステップ204
以降の処理を実行する。ステップ204においては、前
述のように上鍵盤11にて押鍵された鍵に関するキーコ
ードKCおよび鍵タッチデータKTがキーオンテーブルに押
鍵順に記憶される。次に、ステップ205にて「3」に
設定されている演奏モードデータPLMDに基づいて「YE
S」と判定して、プログラムをステップ211へ進め
る。そして、ステップ211にてソロ音色がセットされ
ていることを条件に「YES」と判定して、ステップ2
12にて「ソロ音処理ルーチン」を実行する。
【0044】「ソロ音処理ルーチン」(図5,6)にお
いては、ステップ401にて「3」に設定されている演
奏モードデータPLMDに基づいて「YES」と判定して、
プログラムをステップ402へ進める。この場合、鍵イ
ベントは押鍵イベントであるので、ステップ402にて
「YES」と判定し、ステップ403にて現在発生中の
ソロ音信号の発生を停止するための停止制御信号を楽音
信号発生回路41に出力する。これにより、楽音信号発
生回路41は発生中のソロ音信号の発生を停止する。次
に、ステップ404にて前記新たな新たな押鍵に関する
キーコードKCおよび鍵タッチデータKTをソロ音信号形成
チャンネルに割り当てるとともに楽音信号発生回路41
に出力する。これにより、楽音信号発生回路41は前記
新たに供給されたキーコードKCに対応した音高のソロ音
信号を形成するとともに、同信号をアンプ42を介して
スピーカ43に出力する。この場合も、鍵タッチデータ
KTは楽音信号発生回路41内にて前記形成されるリード
音信号の音量、音色等を制御するために利用される。ス
ピーカ43はこのようにして形成されたソロ音信号に対
応したソロ音を発音する。前記ステップ404の処理
後、ステップ419にてこの「ソロ音処理ルーチン」の
実行を終了する。ふたたび、図3の説明に戻ると、ステ
ップ212の処理後、ステップ210にて前記新たな鍵
タッチデータKTを記憶鍵タッチデータMKTBとして記憶
し、ステップ221にて「UK処理ルーチン」の実行を
終了する。
【0045】次に、上鍵盤11にて押鍵中のいずれかの
鍵が離鍵された場合について説明する。この場合、鍵イ
ベントは離鍵イベントであるので、図3のステップ20
3にて「NO」と判定し、ステップ213以降の処理を
実行する。ステップ213においては、前述のように上
鍵盤11にて離鍵された鍵に関するキーコードKCおよび
鍵タッチデータKTがキーオンテーブルから消去される。
次に、ステップ214にて「3」に設定されている演奏
モードデータPLMDに基づいて「YES」と判定して、プ
ログラムをステップ219へ進める。そして、ステップ
219にてソロ音色がセットされていること条件に「Y
ES」と判定して、ステップ220にて「ソロ音処理ル
ーチン」を実行する。
【0046】「ソロ音処理ルーチン」(図5,6)にお
いては、ステップ401にて「3」に設定されている演
奏モードデータPLMDに基づいて「YES」と判定して、
プログラムをステップ402へ進める。この場合、鍵イ
ベントは離鍵を表しているので、ステップ402にて
「NO」と判定し、ステップ405にて離鍵された鍵に
対応したソロ音が発音中であるか否かを判定する。離鍵
された鍵に対応したソロ音が発音中でなければ、ステッ
プ405にて「NO」と判定して、ステップ419にて
「ソロ音処理ルーチン」の実行を終了する。一方、離鍵
された鍵に対応したソロ音が発音中であれば、ステップ
406にて「YES」と判定して、プログラムをステッ
プ406に進める。
【0047】ステップ406にて現在発生中のソロ音信
号の発生を停止するための停止制御信号を楽音信号発生
回路41に出力する。これにより、楽音信号発生回路4
1は発生中のソロ音信号の発生を停止する。次に、ステ
ップ407にてキーオンテーブル中の最後に記憶されて
いるキーコードKCおよび鍵タッチデータKT、すなわち前
記離鍵前に最後に押鍵された鍵に関するキーコードKCお
よび鍵タッチデータKTを読み出してソロ音信号形成チャ
ンネルに割り当てるとともに楽音信号発生回路41に出
力する。これにより、前記新たに供給されたキーコード
KCに対応した音高のソロ音が発音される。前記ステップ
407の処理後、ステップ419にてこの「ソロ音処理
ルーチン」の実行を終了すると同時に、ステップ221
(図3)にて「UK処理ルーチン」の実行を終了する。
【0048】このように制御の結果、第3演奏モードに
おいては、上鍵盤11にて押鍵された鍵のうちで、常に
最後に押鍵された鍵すなわち最後着鍵に関するソロ音の
みが発音される。
【0049】以上のような作動説明からも理解できる通
り、上記実施例によれば、上鍵盤11における押離鍵操
作に応答して、メロディ音、リード音およびソロ音が第
1〜3演奏モードにより決定される異なる態様で発音す
る。そして、リード音およびソロ音の音量、音色などの
楽音要素は、通常押鍵時における鍵タッチ(イニシャル
鍵タッチ)により制御される。一方、第1および第2演
奏モードにおいて、最高音鍵が離鍵されかつ押鍵中の鍵
の中から新たな最高音鍵が選び出されるとき、その最高
音鍵に関するリード音およびソロ音の楽音要素は、第1
〜3鍵タッチモード毎に異なる態様で形成した鍵タッチ
データKTにより制御される。
【0050】第1鍵タッチモード(KTMD=1)が選択さ
れている場合、鍵タッチデータKTは、ステップ309
(図4)またはステップ415(図6)の処理により、
新たに選択された最高音鍵の押鍵時における鍵タッチに
設定される。例えば、上鍵盤11にて音名A,B,C,
D,Eの鍵をこの順に鍵タッチを強くしながら押鍵する
とともにこれらの全ての押鍵を維持し、かつその後に音
名E,D,Cの鍵をこの順に離鍵したとする。その結
果、図7(A)に示すように、各リード音およびソロ音の
音量は徐々に大きくなり、その後徐々に小さくなる。
【0051】また、第2鍵タッチモード(KTMD=2)が
選択されている場合、鍵タッチデータKTは、ステップ3
05,313,310(図4)またはステップ416
(図6)の処理により、最後に発音されたリード音(最
高音)の制御に用いた鍵タッチデータに設定される。例
えば、上鍵盤11にて音名A,B,C,D,Eの鍵をこ
の順に鍵タッチを強くしながら押鍵するとともにこれら
の全ての押鍵を維持し、かつその後に音名E,D,Cの
鍵をこの順に離鍵したとする。その結果、図7(B)に示
すように、各リード音およびソロ音の音量は徐々に大き
くなり、その後も大きいままに維持される。
【0052】また、第3鍵タッチモード(KTMD=3)が
選択されている場合、鍵タッチデータKTは、ステップ2
10(図3)、311(図4)またはステップ417
(図6)の処理により、リード音およびソロ音の発音と
は無関係に上鍵盤11にて最後に押鍵された鍵の鍵タッ
チに設定される。例えば、上鍵盤11にて音名A,Cの
鍵をこの順に弱い鍵タッチで押鍵するとともにこれらの
押鍵を維持し、かつこれらの鍵より低音側のいずれかの
鍵を強い鍵タッチで押鍵した後に、音名Cの鍵を離鍵し
たとする。その結果、図7(C)に示すように、最初の二
つのリード音およびソロ音の音量は小さく、最後のリー
ド音およびソロ音の音量のみが大きくなる。
【0053】なお、上記実施例においては、第3演奏モ
ードが選択されているときには、ソロ音のための鍵タッ
チデータKTは、ステップ407(図5)の処理により、
新たに選択された最後着鍵の押鍵時における鍵タッチ
(前記第1鍵タッチモードの鍵タッチデータKTに対応)
に設定されるようにした。しかし、この第3演奏モード
においても、前記210(図3)、305,310,3
11,313(図4)およびステップ416,417
(図6)と同様な処理により、ソロ音の楽音要素を第1
〜3鍵タッチモードによって選択的に制御するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す電子楽器の全体ブロ
ック図である。
【図2】 図1のマイクロコンピュータにて実行される
「メインプログラム」のフローチャートである。
【図3】 図2の「UK処理ルーチン」を詳細に示すフ
ローチャートである。
【図4】 図3の「リード音処理ルーチン」を詳細に示
すフローチャートである。
【図5】 図3の「ソロ音処理ルーチン」の一部を詳細
に示すフローチャートである。
【図6】 図3の「ソロ音処理ルーチン」の他の部分を
詳細に示すフローチャートである。
【図7】 (A)は第1鍵タッチモードにおける音符列例
を示す楽譜の一部であり、(B)は第2鍵タッチモードに
おける音符列例を示す楽譜の一部であり、(C)は第3鍵
タッチモードにおける音符列例を示す楽譜の一部であ
る。
【符号の説明】
11…上鍵盤、12…下鍵盤、13…ペダル鍵盤、14
…タッチバー、21…操作パネル、21a…演奏モード
操作子、21b〜21d…鍵タッチモード操作子、41
…楽音信号発生回路、50…マイクロコンピュータ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の鍵からなる鍵盤と、 前記鍵盤における新たな押鍵および離鍵を検出する押離
    鍵検出手段と、 前記複数の鍵の押鍵時の鍵タッチを検出する鍵タッチ検
    出手段と、 前記押離鍵検出手段によって新たな押鍵が検出されたと
    き、新たな押鍵の検出された鍵を表すキーコードおよ
    び前記鍵タッチ検出手段によって検出されて前記新たな
    押鍵による鍵タッチを表す鍵タッチデータを記憶する記
    憶手段と、 前記押離鍵検出手段によって新たな離鍵が検出されたと
    き、新たな離鍵の検出された鍵に関するキーコードお
    よび鍵タッチデータを前記記憶手段から消去する消去手
    段と、前記鍵盤において押鍵されている鍵が一つの場合は該一
    つの鍵を選択し、前記鍵盤において押鍵されている鍵が
    複数の場合は該複数の鍵の中から最高音の鍵を優先的に
    選択する優先選択手段と、前記優先選択手段で選択された鍵のキーコードに対応す
    る鍵タッチデータを前記記憶手段から取り出して前記楽
    音信号を制御する鍵タッチデータとして設定する設定手
    段と、 前記優先選択手段で選択された鍵のキーコード及び前記
    設定手段により設定した鍵タッチデータに対応した 楽音
    信号を発生する楽音信号発生手段とを備えたことを特徴
    とする電子楽器。
  2. 【請求項2】複数の鍵からなる鍵盤と、前記鍵盤において押鍵されている鍵が一つの場合は該一
    つの鍵を選択し、前記鍵盤において押鍵されている鍵が
    複数の場合は該複数の鍵の中から最高音の鍵を優先的に
    選択する優先選択手段と、 前記優先選択手段により選択された鍵に対応する楽音信
    号を発生する楽音信号発生手段とを備えた電子楽器にお
    いて、 前記複数の鍵の押鍵時の鍵タッチを検出する鍵タッチ検
    出手段と、 前記鍵タッチ検出手段により検出された鍵タッチを表
    し、前記鍵盤により押鍵された鍵がその押鍵時に優先選
    択手段で選択されたか否かに関わらず、前記鍵盤にて最
    後に押鍵された鍵に関する鍵タッチデータを記憶する鍵
    タッチ記憶手段と、 前記優先選択手段により選択された鍵に対応した楽音信
    号を前記鍵タッチ記憶手段に記憶されている鍵タッチデ
    ータにより制御する鍵タッチ制御手段とを設けたことを
    特徴とする電子楽器。
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