JP3757664B2 - 演奏情報再生装置および演奏情報再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
演奏情報再生装置および演奏情報再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器などにおいて自動演奏とともに、ベースコードホールド機能やメトロノーム機能、カウントイントロ機能、シンプルエンディング機能等を実現する演奏情報再生装置および演奏情報再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子楽器において、音高データや例えばタイミングデータなどで構成されたスタイルデータと称する演奏情報をメモリに記憶しておき、このスタイルデータを再生することにより自動伴奏を行うものがある。なお、自動伴奏は自動演奏の一種である。また、自動伴奏に関連する複数のサブ機能を備えており、例えば、ユーザの押鍵等による音高情報から和音を検出して、その和音の情報に基づいてコード音およびベース音を持続発音させる「ベースコードホールド機能」や、ビートに合わせてメトロノーム音を発音する「メトロノーム機能」がある。また、自動伴奏に合わせた鍵盤演奏(スタイル演奏)の開始時に「ワン、ツー、スリー」や「タン、タン、タン」などのように、音声や打楽器音により演奏開始のタイミングをユーザに知らせる「カウントイントロ機能」や、スタイル演奏の終了時に「ジャーン」というような打楽器音などを鳴らしてシンプルなスタイル演奏の終了を実現する「シンプルエンディング機能」などがある。
【0003】
そして、従来の電子楽器では、ベースコードホールド機能、メトロノーム機能、カウントイントロ機能、シンプルエンディング機能の各機能専用の動作プログラムが用意されており、これらの機能はそれぞれ専用の動作プログラムにより実現されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の電子楽器では複数のサブ機能を実現するためにそれぞれ専用の動作プログラムを用いているが、複数機能の動作プログラムを開発することは、開発者にとっては手間のかかる作業であり、開発コストもかかるという問題がある。
【0005】
また、一般に、複数の機能を1つの電子楽器等で実現しようとすると、各機能の動作プログラムを記録するのに必要となる記録領域や、動作プログラムを実行する作業領域が、機能の増加に伴って増大することになる。現在の電子楽器は多機能なものが多く、できるだけ少ないプログラムで多機能を実現させることは重要な課題の1つである。
【0006】
本発明は、電子楽器等における動作プログラムの開発を簡略化して開発コストを低減するとともに、少ないプログラムで電子楽器等の記録領域を削減するとともに多機能化を実現することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の演奏情報再生装置は、自動演奏を行うとともに、該自動演奏に関連して該自動演奏の再生処理に沿った時系列な発音機能を有するメトロノーム機能を実現する演奏情報再生装置であって、前記メトロノーム機能の発音情報を記憶する記憶手段を備え、前記自動演奏の再生処理のタイミングをタイムベースとして前記メトロノーム機能の発音情報を読み出して、前記自動演奏音発生に用いられるものと同様の発音チャンネルを確保して、自動演奏音発生処理と同一の処理により前記メトロノーム機能を実行することを特徴とする。
【0008】
なお、自動演奏は曲一曲分等の演奏情報を再生するものであるが、1小節分あるいは所定長の演奏情報を再生して鍵盤演奏等と同時に演奏する自動伴奏も自動演奏に含まれる。
【0009】
上記のように構成された請求項1の演奏情報再生装置によれば、メトロノーム機能を、自動演奏音発生に用いられるものと同様の発音チャンネルを確保して、自動演奏音発生処理と同一の処理で実行するので、メトロノーム機能の動作プログラムを個別に開発するよりもプログラムの開発が簡略化される。また、メトロノーム機能を自動演奏音発生処理と同一の処理を共用することになるので、メトロノーム機能の動作プログラムを個別に設けるよりも、電子楽器等の記録領域を削減することができる。
【0010】
本発明の請求項2の演奏情報再生装置は、請求項1の構成を備え、前記自動演奏音発生の演奏処理は、前記自動演奏の再生処理のタイミングをタイムベースとして、前記自動演奏の発音情報と前記メトロノーム機能の発生情報とを1つの出力バッファに格納し、該出力バッファの発音情報を一括して楽音出力手段に出力するようにしたことを特徴とする。
【0011】
上記のように構成された請求項2の演奏情報再生装置によれば、請求項1と同様の作用効果が得れるとともに、出力バッファの発音情報を一括して楽音出力手段に出力するので、音源等の楽音出力手段に発音情報を出力する処理が煩雑にならない。なお、このように自動演奏の発音情報とメトロノーム機能の発音情報を一括して出力することは、メトロノーム機能を自動演奏音発生処理と同一の処理で実行することで容易に実現できるようになる。
【0014】
本発明の請求項3のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、自動演奏を行うとともに、該自動演奏に関連して該自動演奏の再生処理に沿った時系列な発音機能を有するメトロノーム機能を実現する演奏情報再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記自動演奏の再生処理のタイミングをタイムベースとして前記メトロノーム機能の発音情報を読み出すステップと、前記自動演奏音発生に用いられるものと同様の発音チャンネルを確保して、自動演奏音発生処理と同一の処理により前記メトロノーム機能を実行するステップと、をコンピュータで実行させる演奏情報再生プログラムを記録したものであり、この請求項4のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された演奏情報再生プログラムの実行によれば、請求項1と同様の作用効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明を適用した鍵盤式電子楽器のブロック図であり、この電子楽器は自動演奏サブ機能としてベースコードホールド機能、メトロノーム機能、カウントイントロ機能およびシンプルエンディング機能を備えている。CPU1はROM2に格納されている制御プログラムに基づいてRAM3のワーキングエリアを使用して電子楽器全体の制御を行う。この実施形態では、ROM2に演奏情報再生プログラムが記録されており、この演奏情報再生プログラムに従い、ROM2にプリセットされている各種スタイルデータあるいは外部記憶装置4から供給される各種スタイルデータに基づいて自動伴奏を行う。
【0016】
なお、この実施形態では、ベースコードホールド機能で発音するためのデータ、メトロノーム機能で発音するためのデータ、カウントイントロ機能で発音するためのデータ、シンプルエンディング機能で発音するためのデータ、およびイントロ、フィルイン、メイン、エンディングのセクションで構成された各種伴奏パターンで発音するためのデータそれぞれ、「スタイルデータ」といい、このスタイルデータを再生することをスタイル再生という。
【0017】
また、CPU1は検出回路5aから鍵盤5の鍵イベントを検出して鍵盤演奏の制御を行う。さらに、鍵盤5は低音側の伴奏鍵域と高音側のメロディ鍵域とに仮想的に分割されており、自動伴奏時には、CPU1は、伴奏鍵域のキーイベントに対して検出されたキーコードに基づいて和音を検出する。さらに、検出回路6aから操作子群6の操作イベントを検出するとともに、操作子群6の後述説明する各種スイッチの操作に応じた処理を行う。また、CPU1は表示回路7aを介して液晶画面7の制御を行う。
【0018】
タイマ8は、鍵盤5の押離鍵操作を検出するために検出回路5aのキースキャン動作を行うキースキャン割込み処理およびスタイル再生の割込み処理を行うための各割込み信号を発生する回路であり、キースキャン割込み処理で押離鍵操作が検出されると、後述の押離鍵処理が実行される。また、スタイル再生時には、操作子群6等によって設定されたテンポ情報に基づいてCPU1から指定された間隔で割込み信号を発生する。なお、スタイル再生用の割込み信号は例えば4分音符当たり96回発生され、CPU1は割込み処理毎にクロックをカウントし、このクロックのカウント値により小節線、あるいは、ノートオンやノートオフなどのイベントのタイミングを判定する。
【0019】
音源装置9は複数チャンネルで時分割多重処理を行って複数音を実質的に同時発音可能としたものであり、CPU1から設定される各種制御パラメータに基づいてスタイル再生時および鍵盤演奏時の楽音信号を発生し、サウンドシステム10は楽音信号に対してD/A変換や増幅等を行ってスピーカーで発音する。なお、この実施形態の音源装置9はMIDIデータに基づいて楽音を制御するものであり、CPU1から設定される各種制御パラメータはMIDIデータで構成されている。このMIDIデータは制御パラメータがどの楽音、どの音色に対するものかを指定するためにMIDIチャンネルを割り当てるようにしているが、音源装置9は制御パラメータに含まれるチャンネル番号によってMIDIチャンネルを判定して複数音色についてMIDIチャンネル毎の処理を行う。したがって、このMIDIチャンネルと時分割処理のチャンネルとは必ずしも一致するものではない。なお、後述説明する各種スタイルデータにおけるチャンネルはこのMIDIチャンネルに対応している。
【0020】
外部記憶装置4はフロッピィディスク装置(FDD)、ハードディスク装置(HDD)、CD−ROM装置、光磁気ディスク(MO)装置、デジタル多目的ディスク(DVD)装置等とすることができ、この外部記憶装置4のディスクに複数組のスタイルデータが記憶されている。そして、この外部記憶装置4のスタイルデータが選択された場合は、選択されたスタイルデータをRAM3に格納して使用する。
【0021】
通信インターフェース11はMIDIインターフェース等であり、通信ネットワーク12を介して他のMIDI機器からスタイルデータを供給し、この供給されたスタイルデータを、外部記憶装置4およびRAM3に蓄積するようにすることもできる。
【0022】
操作子群6は液晶画面7と共に電子楽器の本体パネル面に配設されており、スタイル再生の開始を指示するスタイル再生開始スイッチ61、スタイル再生の終了を指示するスタイル再生終了スイッチ62、ROM2あるいは外部記憶装置4のスタイルデータを選択するスタイル選択スイッチ63、ベースコードホールド機能を選択するベースコードホールドスイッチ64、メトロノーム機能を選択するメトロノームスイッチ65、カウントイントロ機能を選択するカウントイントロスイッチ66、シンプルエンディング機能を選択するシンプルエンディングスイッチ67、後述説明するセクションの変更操作を行うためのセクション変更用スイッチ68等を備えている。
【0023】
図2は実施形態における各種スタイルデータのフォーマットを示す図であり、各スタイルデータにはスタイル(曲のジャンル等)毎に複数記録されており、そのスタイルを識別するためのスタイルナンバがそれぞれ記録されている。これらのスタイルデータがROM2にプリセットされている。なお、外部記憶装置4のスタイルデータも同様のフォーマットである。図2(A) のベースコードホールドデータは、検出される和音に従ってコード音とベース音とを発音させるためのスタイルデータであり、データ長は1小節長で、該1小節長区間内で所定音高の和音音とベース音とを持続発音させるためのデータが記録されている。
【0024】
コード音色データおよびベース音色データは、発音されるコード音およびベース音の音色を設定するためのでデータである。この実施形態では、チャンネル1でコード音をチャンネル2でベース音を発音させるようにしており、各対応チャンネルの音色がこのコード音色データおよびベース音色データで設定される。タイミングデータは、このデータの後に続くイベントデータの発音(読出)タイミングを規定するデータであり、直前のイベントからの時間間隔(デュレーション)をクロック数で表したデータである。この例では、4つのコード音と1つのベース音の計5つのイベントデータが小節頭のタイミング(タイミングデータが0)に設定されている。イベントデータは、発音されるイベントの内容を表すデータであり、1つのイベントデータは3つのデータで構成されている。すなわち図2(A) において左から順に、チャンネルを規定するチャンネルナンバデータ(“1”,“2”)、発音すべき音高を規定するキーナンバデータ(“C3”,“E3”,…)、発音音高の音量を規定するベロシティデータ(“80”)が記録されている。エンドデータは、スタイルデータの最後尾を表すデータであり、このエンドデータが読み出されると、データ読出位置を当該スタイルデータの先頭イベントへ移動させる。これにより、スタイル再生が終了するか、あるいは、スタイルデータが切り換えられるまで1つのスタイルデータが繰り返し再生される。
【0025】
図2(B) のメトロノームデータは、所定ビートに対応するメトロノーム音を発音させるためのスタイルデータであり、データ長は1小節長で、ビート間隔に対応したタイミング毎に発音のイベントデータが記録されている。この例は、4分の4拍子用のデータであり、4分音符タイミング毎にメトロノーム音のイベントデータが記録されている。メトロノーム音色データ(音色設定用のデータ)、タイミングデータ、イベントデータの意味はベースコードホールドデータの場合と同様である。なお、ベロシティデータは、最初の拍の発音イベントに対応するベロシティ値(“100”)は他のイベントのベロシティ値(“80”)よりも大きい値となっている。これにより、拍頭を強調することができる。また、チャンネルデータとしては、ベースコードホールドデータの発音チャンネルと重ならないように、“3”が記録され、チャンネル3をメトロノーム発音用に確保されている。すなわち、他のスタイルデータと同時に発音させることが可能なように設定されている。なお、メトロノームデータについては、各拍子毎のデータが用意されており、ユーザにより選択された拍子に対応するデータが読み出されるようになっている。
【0026】
図2(C) のカウントイントロデータは、イントロのカウントを発音させるためのスタイルデータである。タイミングデータはベースコードホールドデータと同様であるが、カウントの発音には打楽器音を使用しており、打楽器音はチャンネル10で発音される。したがって、ベースコードホールドデータのイベントデータと異なり、イベントデータ内にはキーナンバの代わりに打楽器音色を表す音色ナンバが記録されている。なお、このカウントイントロデータは繰り返し再生をされず、このカウントイントロデータの再生が終わると自動的にメインのセクションの再生が始まる。また、カウントの雰囲気をだすために、最後のカウントのベロシティ値(“100”)は他のタイミングのベロシティ値(“80”)よりも大きい値にしてある。
【0027】
図2(D) のシンプルエンディングデータは、シンプルなエンディングの音を発音させるためのスタイルデータである。音色データおよびタイミングデータは、ベースコードホールドデータやカウントイントロデータと同様であるが、イベントデータは、チャンネル10で発音される打楽器やチャンネル4で発音される持続系の音(ピアノ音など)などの発音イベントを混在させたものであり、複数個、同時に発音させて、その後、徐々に音量を減衰させて自動演奏を終了させているようなデータとなっている。このため、発音イベントの後にボリュームを減衰させるイベントデータが記録されている。なお、ボリューム減衰データは、スタイル再生のボリュームをコントロールするデータであり、MIDI規格におけるコントロールデータである。また、このシンプルエンディングデータは繰り返し再生をされず、このシンプルエンディングデータの再生が終わると自動的にスタイル再生が終了する。
【0028】
上記各種スタイルデータの他に、伴奏パターンを再生するためのスタイルデータ(「伴奏パターンデータ」という。)がある。図3は伴奏パターンデータのフォーマットを示す図であり、複数のスタイルナンバに対応する複数のスタイルデータがROM2にプリセットされている。伴奏パターンデータは、イントロ、フィルイン、メイン、エンディングの各セクションに対応するセクション情報で構成されている。イントロは曲の先頭で挿入する伴奏パターンを表すものであり、カウントイントロデータとは異なる、1小節長程度の楽曲情報で構成された通常のイントロの伴奏を行うものである。フィルインは小節や楽節のつなぎの部分等に挿入する伴奏パターンを表すものであり、メインは曲の全体を通じて基本的な伴奏を行う伴奏パターンを表すものである。また、エンディングは曲の終了時に挿入する伴奏パターンを表すものであり、シンプルエンディングとは異なる、1小節長程度の楽曲情報で構成された通常のエンディングの伴奏を行うものである。
【0029】
各セクション情報はセクション識別データ、設定情報、楽曲情報およびエンドデータで構成されており、セクション識別データはこのセクション識別データからエンドデータまでの間のデータが、イントロ、フィルイン、メイン、エンディングの何れのセクションであるかを識別するためのデータである。
【0030】
設定情報は、当該セクションについてのスタイル再生を行う際に、音源に関する各種設定や本体パネル上で設定する各種設定を行うための複数種類のデータとして記録されたものであり、この設定情報により、音色や効果等が指定される。また、楽曲情報は、当該セクションの楽曲の再生用のイベントデータを楽曲の進行順に記録したものであり、1あるいは数小節長分のデータが記録されている。なお、この実施形態の楽曲情報は、前記同様なイベント間の時間間隔(デュレーション)であるタイミングデータとともにイベントデータを記録したものであり、このイベントデータは、キーコードと発音時間長データおよびベロシティ値で構成されている。
【0031】
図4は実施形態の処理を概念的に示す図であり、RAM3にはスタイル読出バッファA1、ホールド読出バッファA2、メトロノーム読出バッファA3、出力バッファBが設定されている。スタイル読出バッファA1には、ROM2から選択的に読み出されるセクション情報(伴奏パターンデータの1つのセクション情報)、カウントイントロデータまたはシンプルエンディングデータが書き込まれる。また、ホールド読出バッファA2にはROM2から選択的に読み出されるベースコードホールドデータが、また、メトロノーム読出バッファA3にはROM2から選択的に読み出されるメトロノームデータがそれぞれ書き込まれる。なお、カウントイントロデータ、シンプルエンディングデータ、ベースコードホールドデータおよびメトロノームデータは、それぞれ、カウントイントロスイッチ66、シンプルエンディングスイッチ67、ベースコードホールドスイッチ64およびメトロノームスイッチ65の操作によりROM2から読み出されて書き込まれる。
【0032】
また、カウントイントロデータが選択されないときには、スタイル読出バッファA1には伴奏パターンデータのイントロのセクション情報が書き込まれる。カウントイントロデータが選択されてスタイル読出バッファA1に書き込まれたときは、このカウントイントロデータは前述のように1回だけ再生されるが、その後は伴奏パターンデータのメインのセクション情報が書き込まれる。さらに、セクション変更用スイッチ68でセクションが選択されると、スタイル読出バッファA1には、選択されたセクションのセクション情報が書き込まれる。
【0033】
そして、後述説明するスタイル再生処理により、スタイル再生の各タイミングにおいて、スタイル読出バッファA1、ホールド読出バッファA2、メトロノーム読出バッファA3から、現在のタイミングとなるイベントデータがぞれぞれ読み出され、各イベントデータが出力バッファBに書き込まれる。さらに、同タイミングにおいて出力バッファBのイベントデータが一括して音源に出力され、音源で発音される。
【0034】
また、シンプルエンディングデータが選択されているときは、スタイル再生終了の操作時にシンプルエンディングデータがスタイル読出バッファA1に書き込まれるとともに、このシンプルエンディングデータが1回だけ再生されてスタイル再生が終了する。さらに、シンプルエンディングデータが選択されていないときは、スタイル再生終了の操作時に伴奏パターンデータのエンディングのセクション情報がスタイル読出バッファA1に書き込まれ、このエンディングのセクション情報が1回だけ再生されてスタイル再生が終了する。
【0035】
図5および図6はCPU1が実行する演奏情報再生プログラムのメイン処理のフローチャート、図7は押離鍵処理(割込み処理)のフローチャート、図8はスタイル再生処理(割込み処理)フローチャートであり、各フローチャートに基づいてCPU1の制御動作について説明する。なお、以下の説明およびフローチャートにおいて、制御に用いられるフラグおよびレジスタを下記のラベルで表記し、各フラグおよびレジスタとそれらの記憶内容は特に断らない限り同一のラベルで表す。
【0036】
HOLD:ベースコードホールド機能を動作させるか否かを表すフラグ(1が「動作させる」を、0が「動作させない」を表す。)
METRO:メトロノーム機能を動作させるか否かを表すフラグ(1が「動作させる」を、0が「動作させない」を表す。)
Cintro :スタイル再生時にカウントイントロ機能を動作させるか否かを表すフラグ(1が「動作させる」を、0が「動作させない」を表す。)
Sending:スタイル終了時にシンプルエンディング機能を動作させるか否かを表すフラグ(1が「動作させる」を、0が「動作させない」を表す。)
RUN:スタイル再生中であるか否かを表すフラグ(1が「スタイル再生中」を、0が「スタイル再生中でない」を表す。)
CHORD:伴奏鍵域の押離鍵状態を格納するレジスタ
TYPE:検出された和音の種類を格納するレジスタ
ROOT:検出された和音の根音を格納するレジスタ
【0037】
図5のメイン処理では、ステップS1で、各種フラグのリセット(“0”にセット)、レジスタ等のリセット、読出バッファ内の初期化、本体パネルの各種機能の初期化等の初期設定処理を行う。次に、ステップS2でベースコードホールドスイッチ64の操作の有無を判定し、操作が無ければステップS4に進み、操作が有れば、ステップS3でHOLDフラグの内容を反転するとともに、反転結果がHOLD=1となっていればベースコードホールドデータをホールド読出バッファA2に格納する。次に、ステップS4でメトロノームスイッチ65の操作の有無を判定し、操作が無ければステップS6に進み、操作が有れば、ステップS5でMETROフラグの内容を反転するとともに、反転結果がMETRO=1となっていればメトロノームデータをメトロノーム読出バッファA3に格納する。
【0038】
次に、ステップS6でカウントイントロスイッチ66の操作の有無を判定し、操作が無ければステップS8に進み、操作が有れば、ステップS7でCintroフラグの内容を反転する。次に、ステップS8でシンプルエンディングスイッチ67の操作の有無を判定し、操作が無ければ図6のステップS10に進み、操作が有れば、ステップS9でSendingフラグの内容を反転し、ステップS10に進む。図6のステップS10では、スタイル選択スイッチ63の操作に応じたてスタイルを選択するための処理を行うとともに、セクション変更用スイッチ68の操作に応じてセクション種類を切り換えて、そのセクション情報をスタイル読出バッファA1に書き込むための処理を行う。
【0039】
次に、ステップS11で、スタイル再生開始スイッチ61によるスタイル再生の開始が指示されたか否かを判定し、スタイル再生開始でなければステップS16に進み、スタイル再生開始であれば、ステップS12でRUNフラグに“1”をセットして後述の割込み処理によるスタイル再生処置を可能にし、ステップS13に進む。ステップS13ではCintro=1であるか否かを判定し、Cintro =1でなければ、ステップS14で、選択されているスタイルに対応した伴奏パターンデータのイントロのセクション情報(通常のイントロデータ)をスタイル読出バッファA1に格納してステップS16に進み、Cintro=1であれば、ステップS15で、選択されているスタイルに対応したカウントイントロデータをスタイル読出バッファA1に格納してステップS16に進む。
【0040】
次に、ステップS16で、スタイル再生終了スイッチ62によるスタイル再生の終了が指示されたか否か、あるいはセクション変更用スイッチ68でエンディングセクションが選択されたか否かによりスタイル再生の終了を判定し、スタイル再生終了でなければステップS20に進み、スタイル再生終了であれば、ステップS18でSending=1であるか否かを判定し、Sending=1でなければ、ステップS18で、選択されているスタイルに対応した伴奏パターンデータのエンディングのセクション情報(通常のエンディングデータ)をスタイル読出バッファA1に格納してステップS20に進み、Sending=1であれば、ステップS19で、選択されているスタイルに対応したシンプルエンディングデータをスタイル読出バッファA1に格納してステップS20に進む。
【0041】
次に、ステップS20のその他処理で、ソングデータ(曲1曲分に相当する演奏データ)の再生処理、各種データの編集および追加処理、メトロノームの拍子を設定する処理(拍子毎に用意されているメトロノームデータを選択するための処理)、メトロノームスイッチ65の操作に応じてメトロノームデータを選択するための処理等の各種の処理を行い、ステップS21でメイン処理の終了を指示する操作が有るかを判定し、メイン処理終了の操作が無ければ図5のステップS2に戻り、メイン処理終了の操作が有れば処理を終了する。
【0042】
以上の処理により、ベースコードホールドデータ、メトロノームデータ、カウントイントロデータおよびシンプルエンディングデータが対応するスイッチの操作に応じて選択され、ベースコードホールドデータとメトロノームデータはスイッチの操作直後に対応するホールド読出バッファA2およびメトロノーム読出バッファA3に書き込まれ、カウントイントロデータはスタイル再生開始指示の直後に、また、シンプルエンディングデータはスタイル再生終了指示の直後にそれぞれスタイル読出バッファA1に書き込まれる。
【0043】
なお、ステップS11でスタイル再生開始と判断されるのはスタイル再生開始スイッチ61の操作イベントに対応するときだけであり、伴奏パターンデータのイントロのセクション情報またはカウントイントロデータがスタイル読出バッファA1に書き込まれてこれらが一回再生された後は、スタイル読出バッファA1の内容はステップS10で選択された伴奏パターンデータのメインのセクション情報で書き換えられる。そして、その後は、ステップS16でスタイル再生終了と判定されるまで、このメインのセクション情報あるいはステップS10で切換えられたセクション情報が適宜繰り返して再生される。
【0044】
図7の押離鍵処理は鍵盤5において押離鍵状態に変化があると軌道され、先ず、ステップS31でRUN=1であるか否かを判定する。RUN=1でなければスタイル再生中でないのでステップS32で押離鍵操作に応じた発音処理あるいは消音処理を行って処理を終了し、RUN=1であればスタイル再生中であるので、ステップS33で操作された鍵が伴奏鍵域の鍵であるか否かを判定する。操作された鍵が伴奏鍵域の鍵でなければ、ステップS32で上記通常の押離鍵処理を行い、操作された鍵が伴奏鍵域の鍵であれば、ステップS34で押離鍵に応じてCHORDレジスタの内容を変更するとともに、その結果から和音を検出する。次に、ステップS35で、検出された和音の種類をTYPEレジスタへ、根音をROOTレジスタへそれぞれ格納して処理を終了する。このように、押離鍵処理では、スタイル再生時には伴奏鍵域での押離鍵状態から和音の種類と根音を検出するが、この伴奏鍵域の押鍵に関する発音は実行しない。これにより、スタイル再生時に伴奏鍵域の押鍵に関する発音により、演奏に対して無駄な音が入らない。
【0045】
図8のスタイル再生処理は4分音符当たり96回の割込み信号により起動され、ステップS41でRUN=1であるか否かを判定し、RUN=1でなければステップS47に進み、RUN=1であればステップS42に進む。ステップS42では、スタイル読出バッファA1のスタイルデータのイベントの処理タイミングであるかを判定し、処理タイミングでなければステップS44に進み、処理タイミングであればステップS43で、スタイルデータのイベントの情報を出力バッファBに書き込み、ステップS44に進む。なお、ステップ43の処理では、例えば発音イベントであれば、TYPEレジスタおよびROOTレジスタ内の情報に基づき音高変換した後、出力バッファBに書き込む。また、スタイル読出バッファA1の内容は前述のようにカウントイントロやシンプルエンディングのイベントが含まれている場合もあり、音色ナンバやボリューム減衰のデータも処理タイミングであればそれぞれ出力バッファBに書き込まれる。
【0046】
次に、ステップS44では、HOLD=1であるか否かを判定し、HOLD=1でなければステップS47に進み、HOLD=1であればステップS45に進む。ステップS45では、ホールド読出バッファA2のベースコードホールドデータのイベントの処理タイミングであるかを判定し、処理タイミングでなければステップS47に進み、処理タイミングであればステップS46で、発音イベントデータをTYPEレジスタおよびROOTレジスタ内の情報に基づき音高変換して出力バッファBに書き込み、ステップS47に進む。
【0047】
ステップS47では、METRO=1であるか否かを判定し、METRO=1でなければステップS401に進み、METRO=1であればステップS48に進む。ステップS48では、メトロノーム読出バッファA3のメトロノームデータのイベントの処理タイミングであるかを判定し、処理タイミングでなければステップS401に進み、処理タイミングであればステップS49で、その処理タイミングであるメトロノームデータのイベントデータを出力バッファBに書き込み、ステップS401に進む。ステップS401では、出力バッファBに書き込まれている全情報を音源装置9に送信した後、出力バッファB内の情報を消去して割込み処理を終了する。
【0048】
以上のスタイル再生処理により、各機能において発生するイベントが出力バッファBに書き込まれ、1つのタイミングにおける各機能に関するイベントが同時に音源装置9に出力される。これにより、1つの処理フローにおいて複数の機能を同時に動作させることになる。
【0049】
本発明は、前記実施形態のものに限定されず様々な態様とすることができる。前記実施形態では、スタイル再生処理において、スタイル読出バッファ内、ホールド読出バッファ内およびメトロノーム読出バッファ内のタイミングに対応する各イベントデータを出力バッファにそれぞれ書き込んで、この出力バッファの全情報をステップS401で音源装置に一括して出力するようにしているが、ステップS43でスタイル読出バッファ内のタイミングに対応するイベントデータを音源装置に出力し、ステップS46でホールド読出バッファ内のタイミングに対応するイベントデータを音源装置に出力し、ステップS49でメトロノーム読出バッファ内のタイミングに対応するイベントデータを音源装置に出力するようにしてもよい。
【0050】
また、ベースコードホールドデータおよびメトロノームデータを複数種類記憶しておき、その中から所望のものを選択して使用するようにしてもよい。
カウントイントロスイッチが操作された時点でスタイル再生が開始されるようにしたり、その時点でシンクロスタート状態(スタイル再生の待機状態)に設定し、それ以後の押鍵によりスタイル再生が開始されるようにしてもよい。
ベースコードホールド機能はスタイル再生の機能が動作していなくとも、独立して起動させるようにしてもよい。
ベースコードホールド機能、メトロノーム機能、カウントイントロ機能、シンプルエンディング機能に限らず、これ以外の機能をスタイル再生により実現するようにしてもよい。
ベースコードホールド機能、メトロノーム機能、カウントイントロ機能、シンプルエンディング機能に対してそれぞれ専用のスイッチを設けず、各機能を通常のスタイル選択と同様の操作で選択させるようにしてもよい。例えば、スタイル選択時に表示されるスタイル名の中に前記各機能に関するスタイル名を表示するようにし、その中から所望の機能を選択するようにさせるなどがある。
また、カウントイントロデータおよびシンプルエンディングデータは、各スタイル毎に1つあるいは複数のデータを用意する、複数のスタイルに対して1つのデータを用意する、全スタイルに対して1つのみデータを用意する等、どのような形で用意するようにしてもよい。
【0051】
和音の情報は実施形態のように鍵盤から入力されるものに限らず、例えば、和音の種類および根音を演奏の進行に従って記録したコードシーケンスデータを記録しておき、このコードシーケンスデータを再生することにより和音を指定するようにしてもよい。
また、実施形態では、鍵盤上の伴奏鍵域の押鍵情報に従って和音を検出するようにしているが、鍵盤全体から和音の情報およびメロディの演奏情報を抽出するような方法であってもよい。
【0052】
伴奏パターンデータは上記実施形態のものに限らず、従来より使用されているスタイル再生用あるいは自動演奏用のいずれのデータ形式で記録されていてもよい。また、伴奏パターンデータ内に含まれるセクション情報は、イントロ、フィルイン、メイン、エンディングのそれぞれを複数種類ずつ記録しておいてもよい。
【0053】
また、実施形態ではスタイルデータのフォーマットを、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間(クロック数で示すタイミング)で表した「イベント+相対時間」という形式にしているが、これに限定されるものではない。例えば、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶対時間(タイミングデータ)」という形式、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した「音高(休符)+符長」という形式、あるいは演奏の最小分解能毎(実施形態のクロック)にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域の演奏イベントを記憶したいわゆる「ベタ方式」の形式など、どのような形式でもよい。
【0054】
また、前記実施形態では、演奏情報再生プログラムがROM2に記録されている場合について説明したが、ROM2に演奏情報再生プログラムを記録しないで、ハードディスク、フロッピディスク、CD−ROM、MOディスク等の外部記憶装置4を使うようにしてもよい。例えばCD−ROMに演奏情報再生プログラムを記録しておき、このCD−ROMから演奏情報再生プログラムをハードディスクに記憶させておき、これをRAM3に読み込むことにより、ROMに演奏情報再生プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPUにさせることができる。このようにすると、演奏情報再生プログラムの新規インストールや追加あるいはバージョンアップ等が容易に行える。また、フロッピディスク、磁気ディスク(MO)等に演奏情報再生プログラムを記録しておいて、RAM3あるいはハードディスクに供給するようにしてもよい。
【0055】
また、前記実施形態の電子楽器における通信インターフェース11を利用し、演奏情報再生プログラムをダウンロードするようにしてもよい。この場、例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネットあるいは電話回線等の通信ネットワーク12に接続し、該通信ネットワーク12を介して、サーバコンピュータから演奏情報再生プログラムやスタイルデータの配信を受けることにより、それをハードディスクに記録してダウンロードが完了する。この場合、通信インターフェース11は、専用のMIDIインターフェースに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394等の汎用のインターフェースを用いてMIDIインターフェースを構成してもよい。
【0056】
前記実施形態のように音源装置、自動伴奏機能を内蔵した電子楽器に限らず、音源装置、シーケンサ、エフェクタなどそれぞれが別体の装置であって、MIDIあるいは各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するようなものであってもよい。
【0057】
また、本発明は前記実施形態のような鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。また、自動演奏ピアノに適用してもよい。
【0058】
また、前記実施形態では、電子楽器の場合について説明したが、パーソナルコンピュータとアプリケーションソフトウエアという形態で本発明を実施することもできる。この場合、アプリケーションソフトウエアは、前記のように磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記憶させ、パーソナルコンピュータに供給するようにしてもよいし、また、ネットワークを介して供給するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の演奏情報再生装置または請求項3のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された演奏情報再生プログラムの実行によれば、メトロノーム機能の動作プログラムを個別に開発するよりもプログラムの開発が簡略化される。また、メトロノーム機能を自動演奏音発生処理と同一の処理を共用することになるので、メトロノーム機能の動作プログラムを個別に設けるよりも、電子楽器等の記録領域を削減することができる。
【0060】
請求項2の演奏情報再生装置によれば、請求項1と同様の効果が得れるとともに、出力バッファの発音情報を一括して楽音出力手段に出力するので、音源等の楽音出力手段に発音情報を出力する処理が煩雑にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の鍵盤式電子楽器のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるベースコードホールドデータ、メトロノームデータ、カウントイントロデータおよびシンプルエンディングデータのフォーマットを示す図である。
【図3】本発明の実施形態における伴奏パターンデータのフォーマットを示す図である。
【図4】本発明の実施形態の処理を概念的に示す図である。
【図5】本発明の実施形態における演奏情報再生プログラムのメイン処理のフローチャートの一部である。
【図6】同メイン処理のフローチャートの他の一部である。
【図7】本発明の実施形態における押離鍵処理のフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における演奏情報再生プログラムのスタイル再生処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、6…操作子群、7…液晶画面、61…スタイル再生開始スイッチ、62…スタイル再生終了スイッチ、64…ベースコードホールドスイッチ、65…メトロノームスイッチ、66…カウントイントロスイッチ、67…シンプルエンディングスイッチ、A1…スタイル読出バッファ、A2…ホールド読出バッファ、A3…メトロノーム読出バッファ、B…出力バッファ。
Claims (3)
- 自動演奏を行うとともに、該自動演奏に関連して該自動演奏の再生処理に沿った時系列な発音機能を有するメトロノーム機能を実現する演奏情報再生装置であって、
前記メトロノーム機能の発音情報を記憶する記憶手段を備え、
前記自動演奏の再生処理のタイミングをタイムベースとして前記メトロノーム機能の発音情報を読み出して、前記自動演奏音発生に用いられるものと同様の発音チャンネルを確保して、自動演奏音発生処理と同一の処理により前記メトロノーム機能を実行することを特徴とする演奏情報再生装置。 - 前記自動演奏音発生の演奏処理は、前記自動演奏の再生処理のタイミングをタイムベースとして、前記自動演奏の発音情報と前記メトロノーム機能の発生情報とを1つの出力バッファに格納し、該出力バッファの発音情報を一括して楽音出力手段に出力するようにしたことを特徴とする請求項1記載の演奏情報再生装置。
- 自動演奏を行うとともに、該自動演奏に関連して該自動演奏の再生処理に沿った時系列な発音機能を有するメトロノーム機能を実現する演奏情報再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記自動演奏の再生処理のタイミングをタイムベースとして前記メトロノーム機能の発音情報を読み出すステップと、
前記自動演奏音発生に用いられるものと同様の発音チャンネルを確保して、自動演奏音発生処理と同一の処理により前記メトロノーム機能を実行するステップと、
をコンピュータで実行させる演奏情報再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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