JP3843688B2 - 楽曲データ編集装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画面上に表示された演奏パターンデータを適宜に選択し連結することによって楽曲データを作成する楽曲データ編集装置に関し、特に演奏パターンデータを連結する際の操作性を向上して、ユーザが容易な操作で楽曲データの編集作業を行うことができるようにした楽曲データ編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータの普及に伴い、コンピュータを用いて楽器を演奏したり、楽曲を作成したり、楽曲を編曲したり、音色を合成したりするコンピュータミュージックを用いて、誰でも音楽を自由に楽しめるようになってきた。特に、コンピュータを用いた演奏の分野では、音楽的な専門知識がなくても簡単に楽曲を作成して演奏を楽しむことのできる自動演奏装置が既に広く知られている。このようなCPU(中央処理装置)やDSP(ディジタル信号処理装置)などを備えたコンピュータを利用した自動演奏装置では、ユーザ自身がディスプレイ上に表示された楽曲データを編集して独自に作成したメロディ等の楽曲の演奏を楽しむことができるように楽曲データ編集装置を備えている。すなわち、この楽曲データ編集装置を用いて、ユーザは独自のメロディを作曲することを自由に楽しむことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の楽曲データ編集装置では、予め記憶された演奏パターンデータを適宜に選択して曲の進行順に連結することで、初心者であっても所望の楽曲データを作成することができるようになっている。すなわち、予め記憶された所定の区間(例えば、1小節)分の音楽演奏情報からなる演奏パターンデータをディスプレイ上に所定の表示態様で(例えば、アイコン化して)表示し、当該アイコンのいずれかをマウス等で選択してアイコンとアイコンとを連結するように並べることによって、作成したい曲の進行に従って演奏パターンデータを組み合わした状態の楽曲データを作成することができる。あるいは、既に組み合わされた状態の演奏パターンデータを表わすアイコンのいずれかをマウス等で選択し、ディスプレイ上で削除や移動等をすることにより、演奏パターンデータの組み合わせを変更して楽曲データの編集を行うことができる。このように、ディスプレイ上に表示されたアイコン化された演奏パターンデータの組み合わせをマウス等の操作子を用いて作成若しくは変更操作することによって、初心者であっても簡単に楽曲データを作成若しくは編集することが可能となっている。
【0004】
しかしながら、従来の楽曲データ編集装置では、ユーザは演奏パターンデータを追加する位置や移動先の位置、あるいは編集操作内容等をアイコンとアイコンとの重なり具合で調整しながら操作を行わなければならない、という問題点があった。例えば、既にある演奏パターンデータの組み合わせに対し新たに演奏パターンデータを追加する際には、編集画面に表示されたアイコン列のいずれかのアイコン上に新たなアイコンを重ねてやる必要がある。ユーザは、この時のアイコンの重ね方によって、重ねあわしたアイコンの前に新たに追加する、重ねあわしたアイコンの後に新たに追加する、重ねあわしたアイコンの内容を上書きするなどの編集操作をわけて行うようになっていた。そのために、ユーザにとっては自身の操作がどの編集操作を行っているのかが直感的に判断しづらく、また、微妙なアイコンの重ねあわせ方によって編集操作がかわってしまうことから操作ミスが多く生じていた。
また、単純に演奏パターンデータを連結操作するだけでは音楽的に最適な流れを持った楽曲(メロディ)を作成することがうまくできない、という問題点があった。例えば、演奏パターンデータが「アウフタクト」(弱起といわれ、楽曲のメロディが最強拍(第1拍)より前の部分から始まる)されたメロディの断片のデータであるような場合、単純に演奏パターンデータを連結するだけでは「アウフタクト」を音楽的に的確に表現している楽曲データを作成することができなかった。すなわち、このような場合、ユーザが意図した通りの音楽的な表現を再現することのできる楽曲データを作成することは初心者にとって非常に難しいものであった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ディスプレイ上に表示された演奏パターンデータを編集して楽曲データの作成あるいは編集を行う際に、ユーザが音楽的に適切な楽曲の作成あるいは編集を簡単な操作で行うことのできる楽曲データ編集装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る楽曲データ編集装置は、部分的な区間の演奏を表わす区間演奏データを複数記憶する記憶手段と、前記区間演奏データの各々を特定する演奏区間表示物を順序づけて表示し、かつ、隣接する演奏区間表示物の間ごとに、当該隣接する演奏区間表示物の接続部を表わす連結表示物を表示する表示手段と、前記表示手段における表示を参照して編集操作を行うものであって、編集操作に際して前記演奏区間表示物と連結表示物のどちらが指定されたかによって異なる編集制御を行う編集操作手段とを具えるものである。
【0007】
記憶手段には部分的な区間の演奏を表わす区間演奏データが複数記憶されており、表示手段により、区間演奏データの各々を特定する演奏区間表示物が順序づけて表示される。さらに、表示手段は、演奏区間表示物を表示する際に、隣接する演奏区間表示物の間ごとに、当該隣接する演奏区間表示物の接続部を表わす連結表示物を表示する。編集操作手段は、前記表示手段における表示を参照して編集操作を行うものであって、表示された演奏区間表示物のいずれかを選択し、選択した演奏区間表示物を適宜の位置に移動する編集操作を行うことができる。編集操作手段は、編集操作に際して前記演奏区間表示物と連結表示物のどちらが指定されたかによって異なる編集制御を行う。このように、連結表示物は、前記編集操作手段により移動された演奏区間表示物をどの位置に組合わせるかを決定するための指標となる表示であり、このような連結表示物を隣接する演奏区間表示物の間ごとに表示するようにしたことから、ユーザは表示を参照して編集操作を行う際に自身の操作がどのような編集操作を行うものかが直感的に判断しやすくなり、また、編集位置を簡単な操作で指定することができるようになる。したがって、編集効率が格段に向上する。
【0008】
本発明の好ましい実施例として、例えば、前記編集操作手段は、前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物とは独立して表示される演奏区間表示物を、前記表示手段で表示されている連結表示物に対応する位置へ移動したならば、該位置に移動した演奏区間表示物を追加挿入する編集制御を行う。前記編集操作手段は、前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物のいずれかを前記表示手段で表示されている連結表示物に対応する位置へ移動したならば、移動前の位置から該位置に演奏区間表示物を移動する編集制御を行う。前記編集操作手段は、前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物のいずれか、あるいは前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物とは独立して表示される演奏区間表示物を、前記表示手段で順序づけられて表示されている他の演奏区間表示物に対応する位置へ移動したならば、該位置に移動した演奏区間表示物を移動先の演奏区間表示物に上書きする編集制御を行う。前記編集操作手段は、前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物のいずれかを該演奏区間表示物の直前あるいは直後に表示されている連結表示部に対応する位置へ移動したならば、該位置に移動した演奏区間表示物を追加挿入する編集制御を行う。
【0009】
本発明に係る楽曲データ編集装置は、部分的な区間の演奏を表わす区間演奏データを複数記憶する記憶手段と、前記区間演奏データの各々を特定する演奏区間表示物を順序づけて表示する表示手段と、前記表示手段に表示された演奏区間表示物の順序に従って区間演奏データを時系列的に接続して1つの楽曲データファイルを作成する作成手段と、隣接して組合わされる区間演奏データ間ごとに区間演奏データ接続形態を設定する設定手段前記設定された接続形態に従って前記作成手段において前記区間演奏データを接続するように制御する作成制御手段とを具えたことを特徴とする。このように、区間演奏データを時系列的に接続することで1曲分の楽曲データを作成する際に、隣接して組合わされる区間演奏データ間ごとに区間演奏データの接続形態を設定できるようにしたことから、ユーザは音楽的に適切な楽曲の作成あるいは編集を簡単な操作で行うことができる。
【0010】
本発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0012】
図1は、この発明に係る楽曲データ編集装置のハードウエア構成の一実施例を示すブロック図である。ここに示された楽曲データ編集装置PCのハードウエア構成例はコンピュータを用いて構成されており、そこにおいて、曲を再生するために用いられる楽曲データの編集はコンピュータが楽曲データ編集処理を実現するための所定プログラム(ソフトウエア)を実行することにより実施される。勿論、この楽曲データ編集処理はコンピュータソフトウエアの形態に限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)によって処理されるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、また、この種のプログラムの形態に限らず、ディスクリート回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで構成された専用ハードウエア装置の形態で実施してもよい。また、本発明に係る楽曲データ編集装置PCを適用する装置はパーソナルコンピュータに限らず、電子楽器又はカラオケ装置又は電子ゲーム装置、あるいはその他のマルチメディア機器等、任意の製品応用形態をとっているものであってよい。
【0013】
図1に示されたハードウエア構成例において、当該楽曲データ編集装置PCはマイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3を含むマイクロコンピュータによって制御されるようになっている。CPU1は、この楽曲データ編集装置PC全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、バスライン1D(データあるいはアドレスバス)を介してリードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、MIDIインタフェース(I/F)4、操作子検出回路5、表示回路6、外部記憶装置7、通信インタフェース(I/F)8、音源9がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理(インタラプト処理)における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。すなわち、タイマ1Aは時間間隔を計数したり、自動演奏のテンポを設定したりするためのテンポクロックパルスを発生するものである。タイマ1AからのテンポクロックパルスはCPU1に対してインタラプト命令として与えられ、CPU1はタイマ割込み(インタラプト)することによって、割り込み処理等の各種処理を実行する。
【0014】
ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種の動作プログラムや各種データ等を格納するものである。例えば、部分的な演奏区間(例えば1小節)に対応するメロディ演奏及び伴奏演奏等を表わす複数の演奏データがデータベースとして記憶され、また、表示部6Aにおける表示に関する各種情報、あるいは「編集処理」や「区間アイコン編集処理」、「接続部編集処理」といった各種処理プログラムなどが記憶される。RAM3は、楽曲データ編集時に使用される各種情報(例えば、演奏データ、区間シーケンスデータ、楽曲データファイル等)やCPU1がプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。なお、ROM2あるいはRAM3に記憶される前記演奏データ、区間シーケンスデータ、楽曲データファイル等の各種情報、「編集処理」や「区間アイコン編集処理」あるいは「接続部編集処理」等の各種処理プログラムなどの詳細については追って説明する。
【0015】
鍵盤4Aは楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えており、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この鍵盤4Aは楽音演奏のために使用できるのは勿論のこと、楽曲データに対する編集指示を行うための操作子として使用することもできる。MIDIインタフェース(I/F)4は、鍵盤4Aの各鍵の押圧及び離鍵操作に伴って出力されるMIDI規格の演奏情報(MIDIデータ)あるいは他のMIDI機器等から出力されるMIDI規格の演奏情報(MIDIデータ)を当該楽曲データ編集装置PCへ入力したり、あるいは当該楽曲データ編集装置PCからMIDI規格の演奏情報(MIDIデータ)を鍵盤4Aあるいは他のMIDI機器等へ出力するためのデータ入出力インタフェースである。操作子5Aは楽曲データ再生(つまり、自動演奏)される自動演奏曲に対する各種の音楽条件(パラメータ)を入力したり、楽曲データの再生の開始・停止を指示する等の各種の操作子を含んで構成される。例えば、数値データ入力用のダイヤルやテンキー、文字データ入力用のキーボード、あるいは各種スイッチ等である。例えば、キーボード、マウス、ジョイスティック、その他のスイッチなどである。勿論、この他にも音高、音色、効果等を選択・設定・制御するための各種操作子を含んでいてもよい。操作子検出回路5は、操作子5Aの各操作子の操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報をデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表示回路6はCPU1の制御状態や演奏データの内容等の各種情報、あるいアイコン化された演奏データの組み合わせ等の各種音楽情報を、例えば液晶画面等のディスプレイで構成される表示部6A上に表示する。なお、MIDIインタフェース4は専用のMIDIインタフェース4を用いるものに限らず、RS232−C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いてMIDIインタフェース4を構成するようにしてもよい。このような汎用のデータ入出力インタフェースを用いた場合には、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。
【0016】
音源9は、複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由して与えられた楽曲データを入力し、この楽曲データに基づいて楽音信号を発生する。音源9から発生された楽音信号は、サウンドシステム9Aを介して発音される。この音源9における楽音信号発生方式はいかなるものを用いてもよい。例えば、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレスデータに応じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプル値データを順次読み出す波形メモリ読み出し方式、又は上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるFM方式、あるいは上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用してもよい。すなわち、音源9の方式は、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO+VCF+VCAのアナログシンセサイザ方式、アナログシミュレーション方式等、どのような方式であってもよい。また、専用のハードウェアを用いて音源9を構成するものに限らず、DSPとマイクロプログラム、あるいはCPUとソフトウェアを用いて音源9を構成するようにしてもよい。さらに、1つの回路を時分割で使用することによって複数の発音チャンネルを形成するようなものでもよいし、1つの発音チャンネルが1つの回路で形成されるようなものであってもよい。さらに、効果回路を前記音源9とは独立に設けて、前記音源9から発生された楽音信号に対して各種効果を与えることができるようにしてもよい。
【0017】
外部記憶装置7は、ROM2と同様に部分的な演奏区間(例えば1小節)に対応するメロディ演奏及び伴奏演奏等の複数の演奏データをデータベースとして記憶し、また、CPU1が実行する各種プログラム等の制御に関するデータ等を記憶するものである。前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置7(例えば、ハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1に実行させることができる。こうすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができる。なお、外部記憶装置7はハードディスク(HD)に限られず、フロッピィーディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Diskの略)等の着脱自在な様々な形態の外部記憶媒体を利用する記憶装置であってもよい。
【0018】
通信インタフェース8は、例えばLANやインターネット、電話回線等の通信ネットワーク8Aに接続されており、概通信ネットワーク8Aを介して、サーバコンピュータ(図示せず)と接続され、当該サーバコンピュータから制御プログラムや各種データを楽曲データ編集装置PC本体側に取り込むためのインタフェースである。すなわち、ROM2や外部記憶装置7に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合に、サーバコンピュータから制御プログラムや各種データをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる楽曲データ編集装置PC本体は、通信インターフェース8及び通信ネットワーク8Aを介してサーバコンピュータへと制御プログラムや各種データのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求された制御プログラムやデータを、通信ネットワーク8Aを介して本楽曲データ編集装置PC本体へと配信し、本楽曲データ編集装置PC本体が通信インタフェース8を介して、これら制御プログラムや各種データを受信してハードディスク等の外部記憶装置7に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0019】
ここで、ROM2あるいはRAM3などに記憶される演奏データ、区間シーケンスデータ、楽曲データファイルについて各々簡単に説明する。図2は、部分的演奏区間に対応する演奏データのデータベース構成の一実施例を示した概念図である。図3は、区間シーケンスデータの構成の一実施例を示した概念図である。図4は、楽曲データファイルの構成の一実施例を示した概念図である。
まず、演奏データについて図2を参照しながら説明する。
データベースとして用意される各演奏データ(データ1、データ2…データn)は、それぞれ部分的な演奏区間(例えば、1乃至複数小節)に対応する演奏データである。例えば、各演奏データ(データ1、データ2…データn)は、イントロの部分に対応するデータ、エンディングの部分に対応するデータ、曲のさびの部分に対応するデータなどのように曲中の旋律的な若しくは音楽的特徴に応じて分類されて記憶されている。1つの演奏データは、識別データと、1乃至複数小節長の演奏区間に対応するメロディデータと、該区間に対応するコード進行データとからなる。識別データは当該演奏データを他のデータと区別するために使用され、かつ、当該演奏データのいずれかを指定する際に使用される情報であり、例えばファイル名や識別名(曲名やイントロ名など)、あるいは識別番号などが記憶される。メロディデータは、演奏進行順に音符イベントデータ(音符の発音及び消音に関するイベントデータ)を記憶する。詳しくは、設定情報、タイミングデータ、音符イベントデータ、エンドデータなどがメロディデータに記憶される。設定情報は、当該メロディデータ再生時における音色を表わす音色ナンバと、再生時のテンポを表わすテンポ値と、当該メロディデータの小節数を表わす小節長と、次に再生されるメロディデータとの接続方法を表わす接続情報とからなる。この実施例では、接続情報が「0」である場合は、当該演奏データ(メロディデータ)の再生が終了した際に、再生が終了した次の小節から当該演奏データに後続する演奏データ(メロディデータ)を再生して演奏することを示す。接続情報が「+1」である場合には、当該演奏データ(メロディデータ)の再生が終了した際に、再生が終了した次の小節を1小節分空白にして(すなわち、1小節分再生タイミングをずらして)、その次の小節から当該演奏データに後続する演奏データ(メロディデータ)の再生を開始して演奏を行うことを示す。接続情報が「−1」である場合には、当該演奏データ(メロディデータ)の最終小節の演奏と当該演奏データに後続する演奏データ(メロディデータ)の先頭小節の演奏とを重ねて再生することを示す。この接続情報の内容(つまり、「+」あるいは「−」に続く数字)はユーザが適宜設定することができ、これにより、前後に連結した演奏データ(メロディデータ)を再生する際に、空白あるいは重ねる小節の数を調節して演奏データ(メロディデータ)を再生することができるようになっている。例えば、接続情報を「+2」と設定してあれば2小節分再生タイミングがずれて後続の演奏データは再生を開始するし、「+3」と設定してあれば3小節分再生タイミングがずれて後続の演奏データは再生を開始する。
【0020】
音符イベントデータは、音高、音長、ベロシティ等のデータであり、これを基にして自動演奏がなされるようになっている。タイミングデータは、一例として曲の先頭や小節の先頭からの絶対時間(あるいはクロック数)で記録されている。なお、前のイベントデータからの相対時間(あるいはクロック数)でタイミングデータを表してもよい。すなわち、演奏データのフォーマットは、音符イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベント+絶対時間』形式のもの、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した『イベント+相対時間』形式のもの、あるいは音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した『音高(休符)+符長』形式のもの、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した『ベタ方式』形式のものなど、どのような形式のものでもよい。また、複数チャンネル分の演奏データが存在する場合は、複数のチャンネルのデータが混在した形式であってもよいし、各チャンネルのデータがトラック毎に別れているような形式であってもよい。さらに、演奏データの処理方法は、設定されたテンポに応じて処理周期を変更する方法、処理周期は一定で自動演奏中のタイミングデータの値を設定されたテンポに応じて変更する方法、処理周期は一定で1回の処理において演奏データ中のタイミングデータの計数の仕方をテンポに応じて変更する方法等、どのようなものであってもよい。また、メモリ上において、時系列の演奏データが連続する領域に記憶されていてもよいし、飛び飛びの領域に散在して記憶されている演奏データを、連続するデータとして別途管理するようにしてもよい。すなわち、時系列的に連続する演奏データとして管理することができればよく、メモリ上で連続して記憶されているか否かは問題ではない。このように、タイミングデータは、演奏データを自動演奏する際の発音タイミング等に利用されるデータである。
エンドデータは、当該演奏データの終了を示すデータである。
【0021】
コード進行データは、タイミングデータとコードイベントデータとエンドデータとからなる。すなわち、コード進行データは、コードイベントデータ(コード種類、根音、ベース音等に関するコード情報)をメロディデータとタイミング的に対応させて演奏順に記憶したデータである。コード進行データは、当該演奏区間に対応してメロディデータと対を成して処理される。このコード進行データは従来と同様に、自動伴奏パターンの音高変化を行うために利用されるものである。すなわち、当該コード進行データに基づいて、和音(コード)、ベース音を所定のタイミングで自動的に発音することによって、メロディ演奏にあわせた和音演奏やベース演奏等の伴奏演奏を自動的に行うことができるようになっている。従来ではメロディデータとコード進行データとは別々に記憶されていたために、メロディ演奏と伴奏演奏との演奏タイミングはユーザの曲の制作力(つまり、音楽的知識)に委ねられるものであった。しかし、初心者にとっては、メロディ演奏と伴奏演奏との演奏タイミングを適切に設定することは非常に難しい。そこで、メロディデータとコード進行データとをセットで同一の演奏データとして予め記憶しておくことで、また、当該演奏区間に対応して対を成して処理されることにより、演奏されるメロディに対して適切な(つまり、曲の進行上破綻をきたしていない)伴奏演奏を容易に行うことができる。したがって、音楽的知識の乏しい初心者でも適切なコード進行を行う伴奏演奏を伴ったメロディを容易に作成することができる。なお、タイミングデータ、エンドデータについては上述した説明と同じであることから、ここでの説明を省略する。
なお、各区間毎の演奏データには上述した項目以外にも音色やテンポ、拍子等、曲全体に関する他の演奏パラメータを項目として備えていてもよい。各区間に対応する演奏データは、後述する編集画面においては区間アイコンあるいは素材アイコンの表示形態をとって表示部6Aで適宜表示される。
【0022】
次に、区間シーケンスデータについて図3を参照しながら、楽曲データファイルについて図4を参照しながら説明する。1つの楽曲データファイルは、任意の複数の区間の演奏データの組み合わせによって作成される。区間シーケンスデータは、任意の複数の演奏データの時系列的組み合わせを示すデータであり、楽曲データファイルの編集作業のために活用される。
後述するような編集画面(図8参照)において各区間の演奏データはアイコン化して(区間アイコンとして)表示されるようになっており、区間シーケンスデータは編集途中の楽曲データファイルに対応する区間アイコンの表示順を指示し、かつ、それぞれの区間アイコンに対応する演奏データを指定する指示情報(演奏データ中の識別情報、あるいは演奏データの記憶領域の先頭アドレス)を記憶するシーケンスデータである。すなわち、区間シーケンスデータにおける指示情報順に当該指示情報で指定される演奏データが編集画面上に区間アイコンとして配置され表示され、また、楽曲データファイルにおける各演奏データのシーケンスが特定される。
楽曲データファイルは音源9を介して演奏される1つの楽曲の演奏データファイルであり、区間シーケンスデータに基づく順番で演奏データ内のメロディデータおよびコード進行データを展開して作成される演奏データファイルである。この楽曲データファイルは、大別して、初期情報、タイミングデータ、イベントデータ、エンドデータとから構成される。初期情報は、先頭区間の初期情報をあらわすデータである。先頭区間以外の他の区間の初期情報は、イベントに変換して対応するタイミング箇所に記憶される。当該楽曲データファイルに基づいて、メロディ演奏及び伴奏演奏が行われる。タイミングデータ、イベントデータ(音符イベントあるいはコードイベント)、エンドデータについては上述した説明と同じであることから、ここでの説明を省略する。勿論、1つの楽曲データファイルに付属して、対応する区間シーケンスデータが記憶される。
【0023】
上述したように、図1に示した楽曲データ編集装置PCでは、ROM2あるいは外部記憶装置7等からユーザの選択に従って1つの楽曲データファイルの演奏データ及び区間シーケンスデータを読み出して、区間アイコンの形態で表示部6Aに該楽曲データファイルの各区間の演奏データを表示する。ユーザは、表示部6A上に表示された区間アイコンに対して適宜の編集操作を行い、区間シーケンスデータの編集を行う。こうして編集された区間シーケンスデータを基に楽曲データファイルを組み立て直し、これに基づいてメロディ等の演奏がなされる。当該楽曲データ編集装置PCではROM2やRAM3あるいは外部記憶装置7にデータベースとして演奏データが多数記憶され、各々の演奏データを適宜読み出してその内容を表示部6Aに区間アイコンとして表示することで、ユーザは当該区間アイコンを操作することで楽曲データファイルの編集を行うことが可能となっている。楽曲データファイルの内容を編集するためには、所定の操作を行って該楽曲データ編集装置PCを編集モードに設定し、当該編集モードに従う処理をCPU1で実行しなければならない。すなわち、コンピュータ上で、本編集処理や、その他、自動演奏処理(楽曲データファイルの演奏データを順次に読み出して、楽曲データファイルの各情報に基づいて楽音を発音(再生)する処理)や演奏録音処理などを実施できる自動演奏プログラム(自動演奏ソフトウエア)が起動されている場合に、所定の操作がなされることにより編集処理の開始が指示されると、図5に示す「編集処理」が起動され、編集処理の終了が指示されるまで繰り返し実行される。前記所定の操作は編集モードの設定操作であり、例えば新規に楽曲データファイルを作成するための指示操作、あるいは既存の楽曲データファイルを編集するための指示操作等である。これらの指示操作後に、後述する編集画面例(図9参照)に示すような編集画面が表示部6A上に表示される。
そこで、所定の操作に伴って動作する「編集処理」について説明する。図5は、上述の楽曲データ編集装置PCのCPU1で実行される「編集処理」の一実施例を示すフローチャートである。すなわち、所定の指示操作に従ってCPU1が実行する「編集処理」を示すフローチャートである。
【0024】
以下、図5のフローチャートに従って、「編集処理」の動作を説明する。
まず、ステップS1では初期処理が行われる。この初期処理では、当該編集処理プログラム起動時の初期設定に関する各種処理が行われる。すなわち、当該処理で使用する各種バッファやフラグなどを初期状態と(すなわち、クリア)する。
ステップS2では、区間アイコンの移動操作がなされたか否かを判定する。すなわち、表示部6Aに表示された編集画面上で区間アイコン(区間シーケンスデータに従って区間アイコン列を形成するよう表示されるアイコン化された演奏データ)がマウスによりクリックされて、所望の位置にドラッグ移動操作されたか否かを判定する。区間アイコンの移動操作が行われている場合(ステップS2のYES)、「区間アイコン編集処理」を実行する(ステップS3)。この「区間アイコン編集処理」についての詳しい説明は後述するが、「区間アイコン編集処理」では区間アイコンの移動操作態様に従って区間アイコンの移動編集(区間アイコンの配列順の変更)、代入編集(区間アイコンの上書き)、複製編集(区間アイコンの複写追加)等の各編集処理を行う。
ステップS4では、素材アイコンの移動操作がなされたか否かを判定する。すなわち、表示部6Aに表示された編集画面上で素材アイコン(区間シーケンスデータに従って形成される区間アイコン列に含まれず、区間アイコン列とは独立して表示されるアイコン化された演奏データ)がマウスによりクリックされて、区間アイコン列の所望の位置にドラッグ移動操作されたか否かを判定する。素材アイコンの移動操作が行われている場合(ステップS4のYES)、「素材アイコン編集処理」を実行する(ステップS5)。この「素材アイコン編集処理」についての詳しい説明は後述するが、「素材アイコン編集処理」では素材アイコンの移動操作態様に従って素材アイコンの挿入編集(区間アイコン列に素材アイコンを追加挿入)、置換編集(区間アイコン列を構成する区間アイコンのいずれかに素材アイコンを上書き)等の各編集処理を行う。
【0025】
ステップS6では、区間アイコン列における区間アイコン間の接続部(ジャンクション)への情報入力操作があるか否かを判定する。すなわち、演奏データの接続情報に対する入力操作の有無を判定する。接続部(ジャンクション)への情報入力操作がある場合(ステップS6のYES)、後述する「接続部編集処理」を行って、情報入力された内容に従って各種処理を行う(ステップS7)。
ステップS8では、「その他の処理」を行う。この「その他の処理」では、例えば新規の素材アイコンの作成処理や、区間アイコンおよび素材アイコンの内容の編集(例えば、区間アイコンおよび素材アイコンをダブルクリックすることによって、各アイコンのデータ内容を詳細データリストに一覧表示させて、該詳細データリストを利用して各アイコンのデータ内容を編集する)などの各種処理が適宜に行われる。
ステップS9では当該「編集処理」が終了操作されたか否かを判定し、終了操作されていれば(YES)当該「編集処理」を終了する。一方、終了操作されていなければ(NO)、ステップS2へジャンプして上記各処理を終了操作されるまで繰り返し実行する。
【0026】
次に、上述した「編集処理」で実行される「区間アイコン編集処理」(図5のステップS3参照)について説明する。図6は、上述の楽曲データ編集装置PCにおけるCPU1で実行される「区間アイコン編集処理」の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS11では、移動操作された区間アイコンが区間アイコン列のいずれかの接続部(ジャンクション)上に移動されたか否かを判定する。移動操作された区間アイコンが該区間アイコンの直前直後の接続部に移動されている場合(ステップS11及びステップS16が共にYES)、移動操作した区間アイコンに相当する情報を区間シーケンスデータの移動相当箇所に挿入する(ステップS18)。すなわち、移動操作した区間アイコンに対応する区間シーケンスデータの指示情報が、区間シーケンスデータの移動相当箇所に複製される(複製編集)。移動操作された区間アイコンが該区間アイコンの直前直後の接続部に移動されていない場合には(ステップS11がYESであり、ステップS16がNO)、移動操作した区間アイコンに相当する情報を区間シーケンスデータの移動相当箇所に挿入し、移動操作前の箇所にあった前記情報を削除する(ステップS17)。すなわち、移動操作した区間アイコンに対応する区間シーケンスデータの指示情報が、区間シーケンスデータの移動相当箇所に移動される(移動編集)。これらの複製編集及び移動編集後は、ステップS14の処理へ行く。一方、移動操作された区間アイコンが区間アイコン列のいずれかの区間アイコン上に移動されている場合には(ステップS11がNOであり、ステップS12がYES)、移動した区間アイコンに相当する情報に、区間シーケンスデータの移動相当箇所の情報を置換する(ステップS13)。すなわち、移動操作した区間アイコンに対応する区間シーケンスデータの指示情報が、区間シーケンスデータの移動相当箇所の指示情報に複写される(代入編集)。代入編集後は前記複製編集及び移動編集後と同様に、ステップS14の処理へ行く。
ステップS14では、複製編集や移動編集あるいは代入編集された区間シーケンスデータに基づいて表示部6Aの表示を変更する。すなわち、今回編集の施された区間アイコン列の位置を編集の施されていない他の位置と異なる表示態様で表示すると共に、編集された区間シーケンスデータに従って区間アイコン列を再構成して表示する。ステップS15では、編集された区間シーケンスデータに基づいて楽曲データファイルの内容を変更する。
移動操作された区間アイコンが区間アイコン列のいずれかの区間アイコン上に移動されていない場合には(ステップS11及びステップS12が共にNO)、当該「区間アイコン編集処理」を終了する。すなわち、この場合には、各種編集処理を行わない。
【0027】
次に、「編集処理」で実行される「素材アイコン編集処理」(図5のステップS5参照)について簡単に説明する。「素材アイコン編集処理」も上述の楽曲データ編集装置PCのCPU1で実行される処理である。この「素材アイコン編集処理」は、上述した「区間アイコン編集処理」とほとんど同様の処理が行われることからフローチャートの図示を省略する。ただし、「素材アイコン編集処理」と「区間アイコン編集処理」とでは一部処理が異なる。すなわち、「区間アイコン編集処理」におけるステップS13やステップS18の「区間アイコン」を「素材アイコン」に読み替える。また、「素材アイコン編集処理」は区間アイコン列とは別に独立して表示される素材アイコンをドラッグ移動操作して区間アイコン列に挿入することから、「区間アイコン編集処理」における「直前直後の接続部に移動」(図5のステップS16参照)するという判定処理は必要ない。そこで、「素材アイコン編集処理」では、「いずれかの接続部に移動した」場合(ステップS11のYES参照)には、ステップS18の処理をすぐに実行する。すなわち、移動操作された素材アイコンがいずれかの区間アイコン上に移動されている場合(ステップS11がNOであり、ステップS12がYES)、移動した素材アイコンに相当する情報に、区間シーケンスデータの移動相当箇所の情報を置換する(ステップS13)。すなわち、この場合には後述の「置換編集」が行われる。移動操作された素材アイコンがいずれかの接続部に移動されている場合(ステップS11のYES)、移動した素材アイコンに相当する情報を、区間シーケンスデータの移動相当箇所に挿入する(ステップS18)。すなわち、この場合には後述の「挿入編集」が行われる。
【0028】
次に、「編集処理」で実行される「接続部編集処理」(図5のステップS7参照)について説明する。図7は、上述の楽曲データ編集装置PCにおけるCPU1で実行される「接続部編集処理」の一実施例を示すフローチャートである。
ステップS21では、接続部(ジャンクション)に対する編集入力内容に基づいて表示部6Aの表示を変更する。すなわち、ジャンクションに表示されている数値を変更する操作が行われて、入力された数値に表示が変更される。また、編集された接続部に対応する演奏データの接続情報を入力した内容に基づいて変更する(ステップS22)。さらに、演奏データの接続情報に対する編集内容を踏まえ、楽曲データファイルの内容を更新する(ステップS23)。すなわち、楽曲データのタイミングデータを前記編集内容にあわせて変更することによって、後に続くメロディを1小節分タイミングをずらして再生するように楽曲データファイルを書き換えたり(例えば、接続情報を「+1」に変更した場合)、前後のメロディを1小節分重ねて再生するように楽曲データファイルを書き換える(例えば、接続情報を「−1」に変更した場合)。
【0029】
コンピュータ上で「編集処理」の開始が指示されると、所定の編集画面が表示部6A上に表示される。上述したように、「編集処理」では、表示部6Aに表示された区間アイコン列に対する編集操作に応じて楽曲データの書き換え(編集)を行っている。そこで、表示部6A上での区間アイコン列に対して行われる各種の編集操作について具体的に説明する。図8A〜図8Eの各図は編集操作毎に表示部6A上に表示される編集画面の一実施例を概念的に示した図であり、図5のステップS3あるいはステップS5の動作に対応する。ただし、図8では図示を簡単にするために、編集前における区間アイコン列の表示を図8Aの上段にのみ図示している。なお、図中において、区間アイコンを指示する矢印はマウス等の動作に基づいて画面上を移動するポインタである。
既に述べたように、編集画面には演奏データが区間アイコンとして表示され、区間シーケンスデータの指示情報順に区間アイコン列を形成して表示される。図8Aの上段の図から理解できるように、この実施例では演奏データA・演奏データB・演奏データC・演奏データD・演奏データEの5つの演奏データが、それぞれ区間アイコンA・区間アイコンB・区間アイコンC・区間アイコンD・区間アイコンEとして左側から右側へと順に連結した状態で表示されている。各区間アイコンの接続部には、各演奏データの接続情報がジャンクションとして表示される。この実施例では、区間アイコンAに付随するジャンクションには「−1」、区間アイコンBに付随するジャンクションには「+1」、区間アイコンCに付随するジャンクションには「0」、区間アイコンDに付随するジャンクションには「0」、区間アイコンEに付随するジャンクションには「0」が各々表示されている。すなわち、演奏データAの接続情報には「−1」、演奏データBの接続情報には「+1」、演奏データC及び演奏データD及び演奏データEの各接続情報には「0」がそれぞれ設定されており、これらの内容がジャンクションに表示される。
また、編集画面を表示する際に、区間アイコン列の先頭にはデフォルトのジャンクション(この実施例では、デフォルト値「0」に設定されたジャンクション)が自動的に付加されて表示される。勿論、この先頭ジャンクションのデフォルト値は、ユーザが予め適宜に設定してよい。
【0030】
まず、図8Aを用いて「移動編集」、すなわち、マウス等を用いて区間アイコン列のいずれかの区間アイコンをクリックし、クリックした区間アイコンを当該区間アイコンの直前直後以外のいずれかのジャンクションまでドラッグ移動(すなわち、区間アイコンをクリックした状態のままで移動)した際に行われる区間シーケンスデータの編集について説明する。
区間アイコンBをクリックして(点線図参照)、区間アイコンDと区間アイコンEとの間を連結するジャンクション(斜線で示す)まで区間アイコンBをドラッグ移動し、当該ジャンクションの位置で区間アイコンBをドロップした(クリック状態を止めた)場合には(図8A中段図参照)、編集前の区間アイコン列において区間アイコンBを区間アイコンAの次の位置から外し、区間アイコンDと区間アイコンEとの間に挿入する(図8A下段図参照)。これは、図6のステップS16のNOからステップS17への動作に対応する。この際に、区間アイコンBの後に続くジャンクションは、区間アイコンBに付随するデータ(つまり、区間アイコンBとして表示された演奏データの接続情報)であることから、区間アイコンBと共に移動する。その結果、図8Aの下段に示すような区間アイコン列が形成される。すなわち、区間アイコンAの後には区間アイコンC・区間アイコンDが続き、区間アイコンDの後にドラッグ移動した区間アイコンBが続き、さらに区間アイコンEが続く。このように、「移動編集」においては、ドラッグした区間アイコンが当該区間アイコンに付随するジャンクションごとクリック時の位置からドロップした位置まで移動した状態で区間シーケンスデータが再構成される。このようにして、「移動編集」では、区間アイコンを当該区間アイコンの直前直後以外のいずれかのジャンクションまでドラッグ移動することによって区間シーケンスデータにおける指示情報、すなわち演奏データの配列順を変更することができる。
なお、この際にクリック移動して挿入された区間アイコンB及びそれに付随するジャンクションの表示が変更され(本実施例では塗りつぶしで表示し、以下の各実施例においても同様である)、変更された位置が一見して理解できるようにしてよい。すなわち、編集を施した部分が他の部分と異なる態様で表示してよい。また、この変更表示は、他の場所で新たな編集が施されるまでの間、あるいは区間シーケンスデータがセーブされるまでの間続けて表示するようにしてよい。こうすると、ユーザにとって編集を施した部分が簡単にわかることになることから編集操作がはかどる、という利点がある。
【0031】
次に、図8Bを用いて「代入編集」、すなわち、マウス等を用いて区間アイコン列のいずれかの区間アイコンをクリックし、クリックした区間アイコンを他のいずれかの区間アイコン上までドラッグ移動した際に行われる区間シーケンスデータの編集について説明する。
区間アイコンBをクリックして(点線図参照)、区間アイコンD上まで区間アイコンBをドラッグ移動し、区間アイコンDの位置(斜線で示す)で区間アイコンBをドロップした場合には(図8B上段図参照)、編集前の区間アイコン列において区間アイコンBを区間アイコンDの位置へコピーする(図8B下段図参照)。これは、図6のステップS12、ステップS13の動作に対応する。この際に、区間アイコンD上に複写された区間アイコンBの後に続くジャンクションは、区間アイコンBに付随するデータ(つまり、区間アイコンBとして表示された演奏データの接続情報)が表示される。その結果、図8Bの下段に示すような区間アイコン列が形成される。すなわち、区間アイコンA・区間アイコンB・区間アイコンCの後に再度区間アイコンBが続き、当該区間アイコンBの後に区間アイコンEが続く。このように、「代入編集」においては、ドラッグ移動した区間アイコンが当該区間アイコンに付随するジャンクションと共に、ドロップした位置に複写された状態で区間シーケンスデータが再構成される。すなわち、区間アイコンの代入が行われる。このようにして、「代入編集」では区間シーケンスデータにおける指示情報の上書き、すなわち演奏データの複写による区間シーケンスデータの書き換えを行うことができる。
なお、この場合において、ドラッグ移動後に複写元となる区間アイコンBを消去して、区間アイコンA・区間アイコンC・区間アイコンB・区間アイコンEの順で区間アイコン列を形成する(つまり区間シーケンスデータを再構成する)ようにしてもよい。
【0032】
次に、図8Cを用いて「複製編集」、すなわち、マウス等を用いて区間アイコン列のいずれかの区間アイコンをクリックし、クリックした区間アイコンを当該区間アイコンの直前直後に接続されているジャンクションまでドラッグ移動した際に行われる区間シーケンスデータの編集について説明する。
区間アイコンBをクリックして(点線図参照)、当該区間アイコンBと区間アイコンAとを連結するジャンクション(斜線で示す)まで区間アイコンBをドラッグ移動し、当該ジャンクションの位置で区間アイコンBをドロップした場合には(図8Cの上段図参照)、編集前の区間アイコン列において区間アイコンBを区間アイコンAの後に追加挿入する(図8Cの下段図参照)。これは、図6のステップS16のYESからステップS18への動作に対応する。この際に、区間アイコンAの後に追加された区間アイコンBの後に続くジャンクションは、区間アイコンBに付随するデータ(つまり、区間アイコンBとして表示された演奏データの接続情報)が表示される。その結果、図8Cの下段に示すような区間アイコン列が形成される。すなわち、区間アイコンA・区間アイコンB・区間アイコンB・区間アイコンC・区間アイコンDの順に配列されるような区間シーケンスデータが再構成される。このようにして、ドラッグ移動した区間アイコンが当該区間アイコンに付随するジャンクションと共に所定の位置でコピーされた状態で区間シーケンスデータが再構成される。すなわち、「複製編集」では、同一の演奏データが連続するように複写することができ、所望の演奏データが繰り返されるよう区間シーケンスデータを書き換えることができる。
【0033】
次に、図8Dを用いて「挿入編集」、すなわち、マウス等を用いて区間アイコン列とは独立に表示されるデータライブラリにある素材アイコンをクリックし、クリックした素材アイコンを区間アイコン列の所望のジャンクションまでドラッグ移動(すなわち、素材アイコンをクリックした状態のままで移動)した際に行われる区間シーケンスデータの編集について説明する。この「挿入編集」は上述した「移動編集」「代入編集」「複製編集」と異なり、当該区間アイコン列とは独立して表示される素材アイコンを用いての編集処理である。
複数表示される素材アイコン群(データ1、データ2、データ3)のうちのいずれかの素材アイコン(この実施例ではデータ2)をクリックし(点線図参照)、クリックした素材アイコン(データ2)を区間アイコン列の区間アイコンBと区間アイコンC間のジャンクション(斜線で示す)までドラッグ移動する。そして、当該ジャンクションの位置で素材アイコン(データ2)をドロップした場合には(図8D上段図参照)、区間アイコンBと区間アイコンCの位置へ区間アイコンXを新たに追加する。これは、図6のステップS11からステップS18への動作に対応する(既に説明したように、この場合にはステップS16の処理がない)。このように、素材アイコン(データ2)が区間アイコンXに変更表示されて区間アイコン列に追加される。したがって、区間アイコンXに続くジャンクションは、素材アイコン(データ2)に付随するデータ(つまり、素材アイコンとして表示された演奏データの接続情報)が表示される。その結果、図8Dの下段に図示するような区間アイコン列が形成される。すなわち、区間アイコンA・区間アイコンBの後に追加された区間アイコンXが続き、区間アイコンXの後に区間アイコンC・区間アイコンDが続く。このように、「挿入編集」においては、ドラッグ移動した素材アイコンを区間アイコン列に新たに挿入した状態で区間シーケンスデータが再構成される。つまり、「挿入編集」では新たな演奏データを追加することができる。
なお、新たに追加された区間アイコン(この実施例では区間アイコンX)の区間名は、自動的に付与すればよい。区間名を自動的に付与する場合、当該区間アイコンに前後する区間アイコン(この実施例では区間アイコンBと区間アイコンC)の区間名を参照した区間名を付与するようにしてよい。また、当該区間アイコン表示された演奏データの識別データを、区間名として付与するようにしてもよい。勿論、ユーザが適宜に区間名を付与することができるようにしてよいことは言うまでもない。
【0034】
次に、図8Eを用いて「置換編集」、すなわち、マウス等を用いて区間アイコン列とは独立に表示されるデータライブラリにある素材アイコンをクリックし、クリックした素材アイコンを区間アイコン列の所望の区間アイコンまでドラッグ移動した際に行われる区間シーケンスデータの編集について説明する。この「置換編集」は上述した「挿入編集」と同様に、当該区間アイコン列とは独立して表示される素材アイコンを用いての編集処理である。
複数表示される素材アイコン群(データ1、データ2、データ3)のうちのいずれかの素材アイコン(この実施例ではデータ2)をクリックし(点線図参照)、クリックした素材アイコン(データ2)を区間アイコン列の区間アイコンC(斜線で示す)までドラッグ移動する。そして、当該区間アイコンCの位置で素材アイコン(データ2)をドロップした場合には(図8E上段図参照)、区間アイコンCの位置へ区間アイコンXを上書きする。これは、図6のステップS12、ステップS13の動作に対応する。このように、素材アイコン(データ2)が区間アイコンCに上書きされることにより、区間アイコンCが区間アイコンXに変更表示されて区間アイコン列に追加される。したがって、区間アイコンCに続くジャンクションも、素材アイコン(データ2)に付随するデータ(つまり、素材アイコンとして表示された演奏データの接続情報)に変更される。その結果、図8Eの下段に示すような区間アイコン列が形成される。すなわち、区間アイコンA・区間アイコンBの後に上書きされた区間アイコンXが続き、区間アイコンXの後に区間アイコンDが続く。このように、「置換編集」においては、区間アイコン列のいずれかの区間アイコンがドラッグ移動した素材アイコンに上書きされた状態で区間シーケンスデータが再構成される。つまり、「置換編集」では区間シーケンスデータの演奏データを新たな演奏データに置き換えることができる。
【0035】
以上のように、編集画面上の区間アイコン間にジャンクションを表示するようにしたことで、編集画面上の区間アイコン列の区間アイコンを操作することによって区間シーケンスデータを編集する場合に操作を間違えることが少なくなる。すなわち、区間アイコン間にジャンクションを表示することでドラッグ移動した区間アイコンや素材アイコンをドロップする位置がジャンクション表示の位置であるか、区間アイコン表示の位置であるかが一見して理解できるようになる。したがって、上述した「移動編集」・「代入編集」・「複製編集」・「挿入編集」・「置換編集」の各編集処理を行うための操作態様に大きな違いをだすことができることから、ユーザが編集操作を誤る可能性を極めて少なくすることができる。
【0036】
なお、上述の実施例では、「接続部編集処理」により、メロディデータ中の接続情報そのものの内容を書き換えるように記載しているが、直接書き換えないで、区間シーケンスデータ中の対応する指示情報に接続情報を記憶するようにし、そこに変更後あるいは初期の接続情報を記憶するようにしてもよい。
なお、楽曲データファイルを区間シーケンスデータに対応させて作成するとき、2つ目以降の区間(つまりメロディデータ)の初期情報は書き込まないようにしてもよい。
なお、接続情報を予め記憶しておかないで、前後する演奏データの内容に基づいて接続情報を自動設定するようにしてもよい。例えば、後のメロディデータがアウフタクトを利用している楽曲であるかどうかを検出して、そうであれば自動的に「+1」の接続情報を作成して記憶するなどしてもよい。
なお、接続情報はメロディデータの初期情報として、メロディデータの先頭位置に記憶されているが、メロディデータにイベントとして記憶してもよい。例えば、後に続くメロディデータと最後の1小節を重ねて演奏する接続情報を、メロディデータの最後の1小節の先頭位置にタイミングデータと共にイベントとして記憶しておくなどしてよい。
なお、空の区間アイコンを区間アイコン列に作成するようにしてもよい。例えば、演奏データのない素材アイコンを作成し、当該素材アイコンを用いて「挿入編集」若しくは「置換編集」ができるようにしてもよい。空の区間アイコンを区間アイコン列に連結することによって、ユーザは後から当該区間アイコンに所望の演奏データを対応させて、楽曲データの編集を行うことができる。あるいは、当該区間アイコンに対しキーボード等を用いて直接演奏データを入力することによって、楽曲データファイルの編集を行うようにしてもよい。
なお、上述の実施例ではジャンクションに演奏データの接続情報を表示する例を示したがこれに限らず、ジャンクションに演奏データの接続情報を表示しなくてもよい。すなわち、編集画面を表示する際に区間アイコンと区間アイコンの連結部に単にジャンクションを表示し、ユーザによる編集操作が簡単にできるようにしてあればよい。ただし、このようにした場合には、上述した各編集画面(図8参照)において、各ジャンクションに「0」や「−1」等の表示をする必要がなく、また各ジャンクションに表示されている数値を変更する操作(図7に示した「接続部編集処理」参照)を当該編集画面から行うことができなくなることは言うまでもない。
なお、編集画面に表示するジャンクションは各区間アイコン間に必ずしも表示する必要は無く、編集可能な箇所の範囲内にある区間アイコン間でのみジャンクションを表示するようにしてもよい。この場合、編集区間をユーザが適宜設定することができるようにしてよい。また、各区間アイコン間に表示するジャンクションは1個に限らず、複数個表示するようにしてもよい。この場合、区間アイコンあるいは素材アイコンをドロップジャンクションにドラッグ移動した際に、ドロップしたジャンクションによって異なる編集処理が行われるようにしてもよい。
なお、演奏データの接続情報は自区間の前の区間アイコンとの関係を表わすものであってもよい。さらに、前後それぞれの関係を表わす情報を持たせてもよい。
なお、上述の実施例では、演奏データの接続情報に従って部分的な演奏区間に対応する演奏データを時間的に移動することにより、一部重複区間を設けて演奏データを接続(重複接続)したり、あるいは演奏データ間に無音区間を挿入して演奏データを接続(分離接続)できるようにしたが、これに限られない。例えば、演奏データが通常接続(すなわち、重複接続や分離接続でない)された場合に、演奏データにおける所定の範囲の音楽情報(例えば、音符)の追加挿入あるいは削除等を、該演奏データの接続情報に従って行うようにしてもよい。
【0037】
本実施例に係る楽曲データ編集装置を電子楽器に適用した場合、電子楽器は鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態でもよい。また、そのような場合に、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものにも同様に適用できることはいうまでもない。また、パソコンとアプリケーションソフトウェアという構成の場合に、処理プログラムを磁気ディスク、光ディスクあるいは半導体メモリ等の記憶メディアから供給したり、ネットワークを介して供給するものであってもよい。さらに、カラオケ装置やゲーム装置、あるいは携帯電話等の携帯型通信端末、自動演奏ピアノ等に適用してもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、編集画面上に演奏データを表示する際に、アイコン表示された演奏データと演奏データとの間にジャンクションを表示するようにしたことから、ユーザは表示されたジャンクションに従って編集作業を直感的かつ容易に行うことが可能となる。したがって、アイコン表示された演奏データを用いて楽曲データを編集する際の編集操作性が向上し、初心者であっても演奏データの編集を簡単な操作で正しく行うことができることから、編集効率が格段に向上する、という効果が得られる。
また、ジャンクションに対する設定内容を編集することにより、前後する演奏データの再生タイミングをユーザが自由に設定できることから、初心者であっても音楽的に最適な演奏データの連結を行うことができるようになり、音楽的に適切な楽曲を容易に作成することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る楽曲データ編集装置のハードウエア構成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】 部分的演奏区間に対応する演奏データのデータベース構成の一実施例を示した概念図である。
【図3】 区間シーケンスデータの構成の一実施例を示した概念図である。
【図4】 楽曲データファイルの構成の一実施例を示した概念図である。
【図5】 「編集処理」の一実施例を示すフローチャートである。
【図6】 「区間アイコン編集処理」の一実施例を示すフローチャートである。
【図7】 「接続部編集処理」の一実施例を示すフローチャートである。
【図8A】 「移動編集」操作について説明するための概念図である。
【図8B】 「代入編集」操作について説明するための概念図である。
【図8C】 「複製編集」操作について説明するための概念図である。
【図8D】 「挿入編集」操作について説明するための概念図である。
【図8E】 「置換編集」操作について説明するための概念図である。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…ROM、3…RAM、4…MIDIインタフェース、4A…鍵盤、5…操作子検出回路、5A…操作子、6…表示回路、6A…表示部、7…外部記憶装置、8…通信インタフェース、8A…通信ネットワーク、9…音源装置、9A…サウンドシステム、1D…データ及びアドレスバス、PC…コンピュータ(楽曲データ編集装置)

Claims (10)

  1. 部分的な区間の演奏を表わす区間演奏データを複数記憶する記憶手段と、
    前記区間演奏データの各々を特定する演奏区間表示物を順序づけて表示し、かつ、隣接する演奏区間表示物の間ごとに、当該隣接する演奏区間表示物の接続部を表わす連結表示物を表示する表示手段と、
    前記表示手段における表示を参照して編集操作を行うものであって、編集操作に際して前記演奏区間表示物と連結表示物のどちらが指定されたかによって異なる編集制御を行う編集操作手段と
    を具えた楽曲データ編集装置。
  2. 前記編集操作手段は、前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物とは独立して表示される演奏区間表示物を、前記表示手段で表示されている連結表示物に対応する位置へ移動したならば、該位置に移動した演奏区間表示物を追加挿入する編集制御を行うものである請求項1に記載の楽曲データ編集装置。
  3. 前記編集操作手段は、前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物のいずれかを前記表示手段で表示されている連結表示物に対応する位置へ移動したならば、移動前の位置から該位置に演奏区間表示物を移動する編集制御を行うものである請求項1に記載の楽曲データ編集装置。
  4. 前記編集操作手段は、前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物のいずれか、あるいは前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物とは独立して表示される演奏区間表示物を、前記表示手段で順序づけられて表示されている他の演奏区間表示物に対応する位置へ移動したならば、該位置に移動した演奏区間表示物を移動先の演奏区間表示物に上書きする編集制御を行うものである請求項1に記載の楽曲データ編集装置。
  5. 前記編集操作手段は、前記表示手段で順序づけられて表示されている演奏区間表示物のいずれかを該演奏区間表示物の直前あるいは直後に表示されている連結表示部に対応する位置へ移動したならば、該位置に移動した演奏区間表示物を追加挿入する編集制御を行うものである請求項1に記載の楽曲データ編集装置。
  6. 部分的な区間の演奏を表わす区間演奏データを複数記憶する記憶手段と、
    前記区間演奏データの各々を特定する演奏区間表示物を順序づけて表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された演奏区間表示物の順序に従って区間演奏データを時系列的に接続して1つの楽曲データファイルを作成する作成手段と、
    隣接して組合わされる区間演奏データ間ごとに区間演奏データ接続形態を設定する設定手段
    前記設定された接続形態に従って前記作成手段において前記区間演奏データを接続するように制御する作成制御手段と
    を具えたことを特徴とする楽曲データ編集装置。
  7. 前記接続形態は、前記区間演奏データの中に予め記憶されていることを特徴とする請求項6に記載の楽曲データ編集装置。
  8. 前記表示手段は、演奏区間表示物と共に、隣接する演奏区間表示物の間ごとに、当該隣接する演奏区間表示物の接続部を表わす連結表示物を、当該連結点における前記接続形態と共に表示するものであることを特徴とする請求項6に記載の楽曲データ編集装置。
  9. 機械読み取り可能な記憶媒体であって、音楽に関連する情報の編集を行うために、プロセッサによって実行される編集プログラムを記憶してなり、前記編集プログラムは、
    部分的な区間の演奏を表わす区間演奏データを複数記憶するステップと、
    前記区間演奏データの各々を特定する演奏区間表示物を順序づけて表示し、かつ、隣接する演奏区間表示物の間ごとに、当該隣接する演奏区間表示物の接続部を表わす連結表示物を表示するステップと、
    編集操作に際して前記演奏区間表示物と連結表示物のどちらが指定されたかによって異なる編集制御を行うステップと
    を具備することを特徴とする記憶媒体。
  10. 機械読み取り可能な記憶媒体であって、音楽に関連する情報の編集を行うために、プロセッサによって実行される編集プログラムを記憶してなり、前記編集プログラムは、
    部分的な区間の演奏を表わす区間演奏データを複数記憶するステップと、
    前記区間演奏データの各々を特定する演奏区間表示物を順序づけて表示するステップと、
    前記表示された演奏区間表示物の順序に従って区間演奏データを時系列的に接続して1つの楽曲データファイルを作成するステップと、
    隣接して組合わされる区間演奏データ間ごとに区間演奏データ接続形態を設定するステップと、
    前記設定された接続形態に従って前記作成するステップにおいて前記区間演奏データを接続するように制御するステップと
    を具備することを特徴とする記憶媒体。
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