JP3610841B2 - 自動演奏装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、予め記憶しておいた曲データ(演奏データ)を読み出し、この曲データに基づいて楽音を再生する電子楽器あるいは自動演奏装置その他演奏装置に関し、特に複数の曲データを任意の順序で順次連結して曲を連続再生する自動演奏装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られた電子楽器あるいは自動演奏装置等の演奏装置では、記憶媒体内に複数の曲データ(演奏データ)を記憶し、いずれか選択された曲データに基づいて自動演奏(つまり、曲の再生)を行うことができるようになっている。かかる電子楽器あるいは自動演奏装置等の演奏装置では、1回の再生指示に応じて、ユーザにより設定された曲データの再生順に複数の曲データを順次連結して、複数の曲の再生を順次に行うことができる。この機能は一般的に「チェイン機能」と呼ばれ、複数の曲データの再生順を「チェインデータファイル」(「チェイン機能」により連結した曲データ群)として記憶媒体に記憶しておき、この「チェインデータファイル」に基づいて複数の曲データを順次に連続再生して曲の再生を行う技術が既に知られている(例えば、特開平7−199925号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、1つの「チェインデータファイル」内には記憶媒体内の任意の曲データを再生順に記憶することが可能であり、曲データの数あるいは「チェインデータファイル」の数が多くなると、どの「チェインデータファイル」にどの曲データが登録されているのかがわかりづらい。また、「チェインデータファイル」を作成する際にも、大量に記憶されている曲データの中からどの曲データを所望の「チェインデータファイル」に登録すべきかがわかりづらい。そこで、ユーザによるデータ管理が必要であるが、このデータ管理がユーザにとって非常に煩わしく面倒である、という問題点があった。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、所望の「チェインデータファイル」に登録することのできる曲データを所定の範囲に限定してデータ管理を容易に行えるようにすることにより、「チェインデータファイル」の作成あるいは編集を効率的かつ簡単に行うことができるようにした自動演奏装置及び方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動演奏装置は、自動演奏データからなる複数個の曲データと少なくとも2個以上の前記曲データの再生順を指示する曲順データとを各々記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数個の曲データの中から前記曲順データに従って所定の曲データを順次に読み出し、読み出した曲データに基づいて演奏音を連続再生する再生手段と、前記記憶手段におけるデータ保持構造をディレクトリ構造とし、1つのディレクトリ内に複数個の曲データと1個の曲順データとを含むように管理する制御手段とを具え、前記1つのディレクトリ内の前記曲順データは、同一ディレクトリに含まれる複数個の曲データの再生順を指示するものであることを特徴とするものである。
【0006】
曲順データは再生する曲の順番を記録するデータであり、記憶手段に記憶される。また、記憶手段には曲データが記憶される。前記記憶手段におけるデータ保持構造はディレクトリ構造であって、1つのディレクトリには複数個の曲データと1個の曲順データとが記憶される。前記1つのディレクトリ内の前記曲順データは、同一ディレクトリに含まれる複数個の曲データの再生順を指示するものである。すなわち、曲順データに再生順が記録される曲データは、曲順データと同一ディレクトリに記憶された曲データである。再生手段は、この曲順データに基づいて曲データを順次読出し、曲データに基づいて曲を再生する。すなわち、前記記憶手段に記憶された複数個の曲データの中から前記曲順データに従って所定の曲データを順次に読み出し、読み出した曲データに基づいて演奏音を連続再生する。このように、記憶媒体内のデータ保持構造をディレクトリ構造とし、曲順データは1つのディレクトリ内に記憶されている複数の曲データを指示するようにし、曲順データに登録可能な曲データを1つのディレクトリ内の曲データに限定したことから、ユーザによるデータ管理を容易に行うことができるようになる。
【0007】
また、前記1つのディレクトリ内の前記曲順データはその再生順の中に他のディレクトリに記憶している曲データをも含めることができるものであり、その場合当該ディレクトリ内には該他のディレクトリに記憶されている曲データの記憶位置を示す記憶位置情報を記憶するものであることを特徴とする。
【0008】
上述したように、前記1つのディレクトリ内の前記曲順データは、同一ディレクトリに含まれる複数個の曲データの再生順を指示するものであるが、その再生順の中に他のディレクトリに記憶している曲データをも含めることができる。その場合に、同一ディレクトリ内には該他のディレクトリに記憶されている曲データの記憶位置を示す記憶位置情報を記憶しておき、曲順データは当該記憶位置情報により曲データの再生順を指示することができる。そのため、他のディレクトリに記憶された曲データを曲順データが指示している場合であっても、当該曲順データを記憶する1つのディレクトリ内に他のディレクトリ内の曲データに関すいる情報を持つことから、ユーザによるデータ管理を容易に行うことができるようになる。
【0009】
本発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、方法の発明として構成し、実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記録媒体の形態で実施することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施例に係る自動演奏装置の全体概略構成を示すハードブロック図である。
本実施例に示す自動演奏装置は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御されるようになっている。CPU1は、この自動演奏装置全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してリードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、押鍵検出回路4、スイッチ検出回路5、表示回路6、音源回路7、効果回路8、外部記憶装置9、MIDIインタフェース(I/F)10および通信インタフェース11がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。
【0012】
ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種プログラムや各種データ等を格納するものである。RAM3は、自動演奏に関する各種演奏情報やCPU1がプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。鍵盤4Aは楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えており、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この鍵盤4Aは楽音演奏のために使用できるのは勿論のこと、曲データファイル(後述する)の選択指示あるいはチェインデータファイル(後述する)の選択指示を行うための入力手段として使用することもできる。押鍵検出回路4は、鍵盤4Aの各鍵の押圧及び離鍵を検出し、検出出力を生じる。スイッチ5Aは曲データファイルの選択指示あるいはチェインデータファイルの選択指示を入力したり、あるいは自動演奏曲に関する各種の音楽条件を入力するための各種の操作子を含んで構成される。例えば、数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはパネルスイッチ等である。この他にも音高、音色、効果等を選択・設定・制御するための各種操作子を含んでいてよい。スイッチ検出回路5は、スイッチ部5Aの各操作子の操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報をデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表示回路6はCPU1の制御状態、曲データファイルあるいはチェインデータファイルの内容等の各種情報を、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ6Aに表示するようになっている。
【0013】
音源回路7は、複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由して与えられた演奏情報を入力し、このデータに基づき楽音信号を発生する。音源回路7から発生された楽音信号は、サウンドシステム8Aを介して発音される。また、効果回路8は前記音源回路7から発生された楽音信号に対して各種効果を与える。前記音源回路7における楽音信号発生方式はいかなるものを用いてもよい。例えば、発生すべき楽音の音高に対応して変化するアドレスデータに応じて波形メモリに記憶した楽音波形サンプル値データを順次読み出す波形メモリ読み出し方式、又は上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるFM方式、あるいは上記アドレスデータを位相角パラメータデータとして所定の振幅変調演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるAM方式等の公知の方式を適宜採用してもよい。すなわち、音源回路の方式は、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO+VCF+VCAのアナログシンセサイザ方式、アナログシミュレーション方式等、どのような方式であってもよい。また、専用のハードウェアを用いて音源回路を構成するものに限らず、DSPとマイクロプログラム、あるいはCPUとソフトウェアを用いて音源回路を構成するようにしてもよい。さらに、1つの回路を時分割で使用することによって複数の発音チャンネルを形成するようなものでもよいし、1つの発音チャンネルが1つの回路で形成されるようなものであってもよい。
【0014】
外部記憶装置9は、曲データファイルやチェインデータファイルなどのような自動演奏曲に関するデータやCPU1が実行する各種プログラム等の制御に関するデータを記憶するものである。前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置9(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置9はハードディスク(HD)に限られず、フロッピィーディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Diskの略)等の着脱自在な様々な形態の外部記憶媒体を利用する記憶装置であってもよい。
【0015】
MIDIインタフェース(I/F)10は、他のMIDI機器10A等からMIDI規格の演奏情報(MIDIデータ)を当該自動演奏装置へ入力したり、あるいは当該自動演奏装置からMIDI規格の演奏情報(MIDIデータ)を他のMIDI機器10A等へ出力するためのインタフェースである。通信インタフェース11は、例えばLANやインターネット、電話回線等の通信ネットワーク11Bに接続されており、概通信ネットワーク11Bを介して、サーバコンピュータ11Aと接続され、当該サーバコンピュータ11Aから制御プログラムや各種データを自動演奏装置側に取り込むためのインタフェースである。すなわち、ROM2やハードディスクに制御プログラムや各種データが記憶されていない場合に、サーバコンピュータ11Aから制御プログラムや各種データをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる自動演奏装置は、通信インターフェース11及び通信ネットワーク11Bを介してサーバコンピュータ11Aへと制御プログラムや各種データのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ11Aは、このコマンドを受け、要求された制御プログラムやデータを、通信ネットワーク11Bを介して本装置へと配信し、本装置が通信インタフェース11を介して、これら制御プログラムや各種データを受信してハードディスクに蓄積することにより、ダウンロードが完了する。なお、MIDIインタフェース10は専用のMIDIインタフェースを用いるものに限らず、RS232−C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー1394)等の汎用のインタフェースを用いてMIDIインタフェースを構成するようにしてもよい。この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。
【0016】
図2は、図1に示した自動演奏装置における各種データ(曲データファイル及びチェインデータファイルあるいはMIDIデータ)のやり取りを説明するためのデータフロー概念図である。ただし、以下の説明では、着脱自在な様々な形態の外部記憶媒体9Aを利用して曲データファイル及びチェインデータファイルのやり取りを行う場合について説明する。
本実施例における自動演奏装置100は、外部記憶媒体9Aとの間で曲データファイルあるいはチェインデータファイルのセーブ(書き込み)・ロード(読出し)が可能である(矢印X1)。すなわち、自動演奏装置100全体を制御するCPU1から送信される所定の制御命令に従って外部記憶媒体9Aを動作することにより、外部記憶媒体9Aに対して前記各データファイル毎にセーブ・ロードを行うことができる。また、本実施例における自動演奏装置100は、他のMIDI機器10A(例えば、鍵盤楽器や自動演奏装置等)からMIDIデータを受信可能である(矢印X2)。受信したMIDIデータは曲データファイルとして自動演奏装置100内のメモリ(例えば、RAM3)に蓄積することができ、当該MIDIデータを用いて楽音を再生することができる。勿論、この蓄積したMIDIデータを外部記憶媒体9Aにセーブすることも可能である。
自動演奏装置100本体に着脱可能である外部記憶媒体9Aは、他の自動演奏装置100Aでも利用が可能である。したがって、自動演奏装置100で作成した曲データファイルを外部記憶媒体9Aにセーブした後に、自動演奏装置100から当該外部記憶媒体9Aを取り外し、他の自動演奏装置100Aに当該外部記憶媒体9Aを取り付けることによって、外部記憶媒体9Aに記憶されている曲データファイルを他の自動演奏装置100Aでロードすることができる。これにより、他の自動演奏装置100Aで作成した曲データファイルを本自動演奏装置100で再生したり、逆に本自動演奏装置100が受信し蓄積したMIDIデータを他の自動演奏装置100Aで再生したりすることが簡単に行えるようになる。更に、本実施例における自動演奏装置100は、外部記憶媒体9Aに記憶されている複数の曲データファイルに基づいて曲を「チェイン再生」(つまり、「チェイン機能」による曲の連続再生)するためのチェインデータファイルを作成することが可能である(詳しくは後述する)。
【0017】
図3は、この発明に係る自動演奏装置において採用するデータ構造の一実施例を概念的に示した図である。なお、本実施例において、「ディレクトリ構造」とは数多くのデータ(ファイル)を管理するために採用する一般的な階層構造を全て含む概念である。
例えば、本発明に係る自動演奏装置で使用する外部記憶媒体9Aに対して、各種データ(曲データ及びチェインデータ)は「ディレクトリ構造」で記憶される。すなわち、曲データ及びチェインデータは階層的にツリー状に構成された所定のディレクトリ内に各々所定の形式で記憶され(これを曲データファイル及びチェインデータファイルと呼ぶ)、該ディレクトリを指定することにより曲データとチェインデータを指定することができるようになっている。図3に示す実施例では、ルートディレクトリの下にAディレクトリとBディレクトリがあり、さらにBディレクトリの下にはCディレクトリがある。各ディレクトリには、1乃至複数の曲データファイル(「曲データファイル1」や「曲データファイル2」等で示す)や所定の曲データファイルを指し示すためのポインタ(「曲データファイル1´」あるいは「曲データファイル4´」のように「´」を付与して表記して示す)、及び1つのチェインデータファイルを記録することができる。前記ポインタには、オリジナルの曲データファイルが記録されているディレクトリ名及びファイル名が記録される。例えば、「曲データファイル1´」には「Aディレクトリ内の曲データファイル1」のように記録される。このようなポインタを用いて曲データファイルを指定することができるようにしたことで、記憶容量をあまり増やさずに1つの曲を複数のディレクトリに記録することができる。
【0018】
チェインデータファイルは、そのチェインデータファイルと同じディレクトリに記録されている一部又は全部の曲データファイル及びポインタの再生順を規定したファイルである。例えば、Aディレクトリのチェインデータファイルの内容が「曲データファイル1→曲データファイル2→曲データファイル3」の順である場合に、Aディレクトリのチェインデータファイルに基づいて再生を開始すると、「曲1→曲2→曲3」の順に曲が再生される。当該チェインデータファイルの内容(すなわち、再生すべき曲とその再生順序の指定)は自動で、あるいはユーザの指示により作成される。自動作成の場合は、チェインデータファイルを作成するディレクトリと同一のディレクトリ内の全ての曲データファイルが再生すべき曲とされ、ファイル名(例えば、曲名)のアルファベット順に再生順序が指定される。勿論、これに限らず、アルファベット順以外にも、例えば50音順であるとか、ファイルの容量順であるとか、いろいろな順序で再生順序を指定することができるようにしてもよい。ユーザの指示によるチェインデータファイルの作成の場合、チェイン再生(つまり、チェイン機能による曲データファイルの再生)したい曲と、その再生順をユーザが指定する。
【0019】
また、あるディレクトリに下位のディレクトリが含まれるとき、下位のディレクトリ内の曲データファイルやチェインデータファイルを、上位のディレクトリ内のチェインデータファイル内で指定できるようにしてもよい。例えば、Bディレクトリ内のチェインデータファイルで「曲データファイル6」を指定したり、Cディレクトリ内のチェインデータファイルを指定してもよい。例えば、Bディレクトリのチェインデータファイルの内容が「曲4→曲5→Cディレクトリのチェイン」であり、Cディレクトリのチェインデータファイルの内容が「曲6→曲1´→曲4´」であるとすると、Bディレクトリをチェインデータファイルに基づいてチェイン再生すると、「曲4→曲5→曲6→曲1→曲4」の順に曲データファイルが再生される。勿論、あるディレクトリ内に記憶されている所定の曲データファイルに対するポインタを、別のディレクトリ内に記憶し、このポインタをチェインデータファイル内で指定することができるので、データ量をあまり増やさずに(同じ曲データファイルを複数ディレクトリへとコピーして記憶することなく)、複数のディレクトリにおけるチェインデータファイルで共通の曲データファイルを指定することができる。
【0020】
図4は、本発明に係る自動演奏装置におけるCPU1で実行される「曲データファイルに基づく曲再生処理」の一実施例を示すフローチャートである。図4Aは「曲データファイルに基づく曲再生処理」の前半部分の処理を示し、図4Bは「曲データファイルに基づく曲再生処理」の後半部分の処理を示すフローチャートである。すなわち、図4Aに示す処理に引き続き図4Bに示す処理が実行される。
以下、図4A及び図4Bの各フローチャートに従って、「曲データファイルに基づく曲再生処理」の動作を説明する。
【0021】
まず、図4Aに示す「曲データファイルに基づく曲再生処理」の前半部分の処理について説明する。前半部分では、主に1つの曲データに基づいて1曲毎に曲を再生する処理について説明する。
ステップS1では、ユーザによるディレクトリの選択指示操作が行われたか否かを判定する。ディレクトリの選択指示操作が行われていない場合(ステップS1のNO)、ステップS3の処理へジャンプする。ディレクトリの選択指示操作が行われている場合には(ステップS1のYES)、ステップS2の処理へ進み、選択されたディレクトリを「現ディレクトリ」に設定する。すなわち、外部記憶媒体に対してディレクトリの選択があると、選択されたディレクトリが「現ディレクトリ」として設定される。このディレクトリの選択指示の方法としては、例えばパーソナルコンピュータ等で多く用いられるDOSシステムにおけるコマンドラインからの選択指示入力、ウインドウシステムにおけるGUIでの選択指示入力、上下左右の矢印キーを使っての選択指示入力などの適宜の方法を使用してよい。後述する以降の処理では、こうして設定された「現ディレクトリ」に基づいて各種の処理が行われる。なお、初期状態として、例えば「現ディレクトリ」をルートディレクトリに予め設定しておくようにしてもよいし、ユーザ所望の他のディレクトリに予め設定しておくようにしてもよい。こうすると、ディレクトリの選択指示操作が行われていない場合に(ステップS1のNO)、この初期状態の「現ディレクトリ」に基づいて各種の処理が行われることになる。
【0022】
ステップS3では、ユーザによる1曲ロードの選択指示操作が行われたか否かを判定する。1曲ロードの選択指示が行われていない場合(ステップS3のNO)、ステップS6へジャンプする。1曲ロードの選択指示が行われている場合(ステップS3のYES)、「現ディレクトリ」に設定された外部記憶媒体のディレクトリ内の全ての曲データファイルをディスプレイ6A上に一覧表示し(ステップS4)、ユーザによる曲データファイルの選択指示入力に基づいて選択されたいずれかの曲データファイルを自動演奏装置本体内のメモリ(例えば、RAM3)にロードする(ステップS5)。すなわち、1曲ロードの選択指示があると、外部記憶媒体の「現ディレクトリ」の内容を読み取り、「現ディレクトリ」内に記憶されている全ての曲データファイルを一覧表示する。そして、ユーザからの指示によりいずれかの曲データファイルが選択された場合に、選択された曲データファイルを自動演奏装置本体内のメモリにロードする。なお、曲データファイルの選択指示の方法としては、上記ディレクトリの選択指示入力と同様に、コマンドラインによる方法、GUI利用による方法、矢印キー操作による方法等、適宜の方法を用いてよい。
【0023】
ステップS6では、MIDIデータを受信したか否かを判定する。すなわち、MIDIインタフェース10を介して他の外部MIDI機器10A等からMIDIデータを受信したか否かを判定する。他の外部MIDI機器10A等からMIDIデータを受信していない場合には(ステップS6のNO)、ステップS8へジャンプする。一方、他の外部MIDI機器10A等からMIDIデータを受信している場合には(ステップS6のYES)、受信したMIDIデータを曲データとして自動演奏装置内のメモリ(例えば、RAM3)に蓄積する。この際に、受信したMIDIデータをメモリに無条件に蓄積せずに、ユーザからの蓄積指示(例えば、蓄積開始、蓄積終了等の指示入力)の有無に従って、蓄積指示があった場合にのみ受信したMIDIデータをメモリに蓄積するようにしてもよい。
【0024】
次に、ユーザによる1曲プレイの指示が行われたか否かの判定を行う(ステップS8)。1曲プレイの指示が行われている場合(ステップS8のYES)、自動演奏装置本体内のメモリに曲データが記憶されていれば(ステップS9のYES)、当該曲データに基づいて曲の再生を開始する(ステップS10)。そして、当該曲データが終了するまで、当該曲データに基づく曲の再生を繰り返して行う(ステップS11)。一方、1曲プレイの指示が行われていない場合には(ステップS8のNO)、ステップS12へジャンプする。すなわち、曲の再生は行われない。このように、1曲プレイの指示があると、自動演奏装置本体内のメモリに記憶されている曲データ(ユーザの指定に基づいて外部記憶媒体からロードした曲データ(ステップS5参照)、あるいは外部MIDI機器等から受信してメモリに蓄積した曲データ(ステップS7参照))に基づいて曲の再生を開始する。そして、曲データの最後まで曲の再生が進むと、当該曲データに基づく曲の再生を終了する。
なお、自動演奏装置本体内のメモリに曲データが記憶されていないような場合には、1曲プレイの指示が行われたとしても曲の再生を行わないことは言うまでもない。また、上述の例では曲の再生終了を当該曲データが終了するまでとしたが、曲データの途中であっても強制的に曲の再生を終了するようにしてもよい。
【0025】
1曲プレイの指示による曲再生が終了した場合(ステップS11のYES)、あるいは1曲プレイの指示が行われていない場合(ステップS8のNO)、ユーザによる曲データのセーブ指示が行われたか否かを判定する(ステップS12)。曲データのセーブ指示が行われている場合(ステップS12のYES)、ユーザからの指示によってセーブ先のディレクトリ及びセーブ時のファイル名を指定して(ステップS13及びステップS14)、自動演奏装置本体内のメモリに記憶された曲データを外部記憶媒体に指定されたディレクトリ内に指定されたファイル名でセーブする(ステップS15)。このように、ユーザは1曲プレイによって曲再生された曲データが気に入った場合に、当該曲データを外部記憶媒体にセーブしておくことができることから、ユーザは所望の時間に当該曲データをロードして再度同じ曲を再生することができる。
なお、以上の説明において「1曲」(1曲ロードあるいは1曲プレイ)とは1つの曲データに基づいて再生される曲全体を表すために用い、曲の全部であってもよいし、曲の一部分だけであってもよい。すなわち、曲データは1曲全体を再生するデータであってもよいし、1曲の一部分(例えば小節)を再生するデータであってもよい。
【0026】
次に、図4Bに示す「曲データファイルに基づく曲再生処理」の後半部分の処理について説明する。後半部分では、主に複数の曲データに基づいて複数の曲を連続再生する「チェイン再生」処理について説明する。
ステップS16では、ユーザによるチェインプレイ(つまり、「チェイン再生」)の指示が行われたか否かを判定する。チェインプレイの指示が行われていない場合(ステップS16のNO)、ステップS22へジャンプする。すなわち、チェインデータファイル内の曲データに基づく曲の連続再生は行われない。
チェインプレイの指示が行われている場合には(ステップS16のYES)、「現ディレクトリ」に設定された外部記憶媒体のディレクトリ内にチェインデータファイルが存在するか否かをチェックして(ステップS17)、チェインデータファイルが存在するならば(ステップS17のYES)、当該チェインデータファイルを自動演奏装置本体内のメモリ(例えば、RAM3)にロードする(ステップS18)。そして、ロードしたチェインデータファイルの内容(曲順)に従って、外部記憶媒体から曲データファイルを自動演奏装置本体内のメモリに順次ロードして、当該曲データファイルに基づいて曲の再生を開始する(ステップS19)。そして、ロードした当該曲データファイルの再生が終了するまで当該曲データファイルの再生を繰り返し行い(ステップS20のNO)、当該曲データファイルの再生が終了したら、メモリにロードしたチェインデータファイルの内容に従って、次の曲データファイルをメモリにロードして、新たにロードした曲データファイルに基づいて曲の再生を開始する(ステップS21のNO)。ロードしたチェインデータファイルにおいて、次の曲の指定がなくなるまで、上記処理は繰り返される(ステップS19〜ステップS22)。
一方、「現ディレクトリ」に設定された外部記憶媒体のディレクトリ内にチェインデータファイルが存在しない場合には(ステップS17のNO)、曲データファイルの指定ができないことから曲再生が行われないことは言うまでもない。また、外部記憶媒体が当該自動演奏装置本体に装着されていない場合にも曲再生が行われないことは言うまでもない。
なお、本実施例では、チェインデータファイルに従って1つずつ曲データファイルをメモリにロードする例を示したが、これに限らず、チェインデータファイルに従って複数の曲データファイルをまとめてメモリにロードするようにしてもよい。
【0027】
このように、「チェイン再生」指示により、選択されているディレクトリに保存されているチェインデータに基づくチェイン再生をするようにしたことから、チェインデータファイル自体を指定することなく、「チェイン再生」の指定が可能となる。したがって、チェインデータファイルのファイル名を知らなくても、「チェイン再生」を行うことが可能となる。
また、チェインデータファイル内に登録されている曲データファイルは、該チェインデータファイルと同一のディレクトリに記憶されている曲データファイルに限定されているので、どの曲データファイルがチェインデータファイルに登録されているかが容易にわかる。
【0028】
ステップS22では、ユーザによるチェインデータファイルの作成指示が行われたか否かを判定する。チェインデータの作成指示が行われていない場合には(ステップS22のNO)、ステップS31の処理へジャンプする。すなわち、チェインデータファイルの作成を行わない。チェインデータファイルの作成指示が行われている場合には(ステップS22のYES)、まず、「現ディレクトリ」に設定された外部記憶媒体のディレクトリに既にチェインデータファイルが存在するか否かをチェックする(ステップS23)。チェインデータファイルが既に存在するならば(ステップS23のYES)、チェインデータファイルを新たに作成して当該ディレクトリに記憶するために既存のチェインデータファイルを削除する(ステップS24)。このチェインデータファイルの削除の際に、無条件にチェインデータファイルを削除するのではなく、ユーザに対してチェインデータファイルを削除してよいか否かを問い合わせ、ユーザから「削除OK」の指示がなされた場合に限り既存のチェインデータファイルを削除するようにするとよい。
【0029】
次に、チェインデータファイルを自動作成するか、それとも手動作成するかの判定を行う(ステップS25)。例えば、「チェインデータファイル自動作成」か「チェインデータファイル手動作成」かの選択肢をディスプレイ6A上に提示(表示)し、どちらかをユーザに選択させる。「チェインデータファイル自動作成」が選択された場合には(ステップS25のYES)、「現ディレクトリ」の全ての曲データファイルを自動的に選択して(ステップS26)、選択した曲データファイルのアルファベット順に曲データファイルの再生順を指定する(ステップS27)。そして、指定した曲データファイルの再生順を内容としたチェインデータファイルを「現ディレクトリ」にセーブする(ステップS30)。この「チェインデータファイル自動作成」における曲データファイルの再生順はアルファベット順に指定されることに限らず、曲データファイルの50音順やファイル容量順などで再生順を指定するようにしてもよい。また、どのような再生順にするかをユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、「現ディレクトリ」がBディレクトリである場合に(図3参照)、「チェインデータファイルの自動作成」がユーザにより選択されたとしたならば、新規に作成されるチェインデータファイルにおける曲データの再生順は「曲4→曲5」の順である。
【0030】
他方、「チェインデータファイル手動作成」が選択された場合には(ステップS25のNO)、「現ディレクトリ」の曲データファイルのうちの任意の曲データファイルをユーザが複数選択することができ(ステップS28)、また、ユーザは選択した曲データファイルの再生順を任意に指定する(ステップS29)。なお、初期状態として曲データファイルの再生順をアルファベット順等で指定しておき、その初期状態の再生順をユーザからの指示により修正するようにして曲データファイルの再生順を指定するようにしてもよい。そして、上記「自動作成」選択時と同様に、指定した曲データファイルの再生順を内容としたチェインデータファイルを「現ディレクトリ」にセーブする(ステップS30)。なお、「現ディレクトリ」の更に下位にディレクトリが設定されているような場合、下位ディレクトリをチェインデータファイルの一部としてもよい。
【0031】
ステップS31では「その他の処理」を行い、「その他の処理」が終了するとステップS1(図4A参照)に戻って、更にユーザからの新たな指示に従って上述した各処理を繰り返して実行する。
上記「その他の処理」としては、以下のような各処理を挙げることができる。例えば、「ポインタの作成・削除処理」が挙げられる。すなわち、ポインタが示す曲データファイルのディレクトリとファイル名、及びポインタを記録するディレクトリを指定してポインタを作成し、当該ポインタを使用して曲データファイルの指定を行うことができるようにする。また、こうして作成されたポインタが不要となった場合に、これらのポインタを削除することができるようにする。例えば、「曲データファイルの削除処理」が挙げられる。すなわち、ディレクトリから所望の曲データファイルを削除することができるようにする。
例えば、「チェインデータファイルの編集」が挙げられる。すなわち、作成されたチェインデータファイルの内容の編集(例えば、曲数の増減や曲順の入れ替え等)やチェインデータファイルの削除等を行う。この際に、チェインデータファイルの内容に関連するポインタや曲データファイルが削除された場合には、関連するチェインデータファイルの内容も修正するのが好ましい。また、チェインデータファイルの内容に関連するポインタや曲データファイルが削除される場合に、ユーザに対して警告を発するようにしてもよい。こうすることにより、チェインデータファイルに既に削除されたポインタあるいは曲データファイルが記録されていることがなくなり、データ管理しやすくなる。
例えば、「再生時のテンポや音色の設定処理」が挙げられる。すなわち、1曲プレイ時や、チェインプレイ時における曲再生のテンポや音色を設定できるようにしてもよい。
例えば、「ディレクトリの編集処理」が挙げられる。すなわち、新しいディレクトリの作成や、既存のディレクトリ名の修正あるいはディレクトリの削除等の処理を行う。ディレクトリが削除された場合、当該ディレクトリに記憶されている内容(曲データファイルやチェインデータファイル)も削除される。また、ディレクトリ名の修正やディレクトリの削除により、ポインタが示すディレクトリ名が修正されたりあるいはディレクトリ自身が存在しなくなるような場合には、ユーザに対してその旨を警告するようにしてもよい。更に、ポインタが示すディレクトリ名が修正されたりあるいはディレクトリ自身が存在しなくなるような場合に、ポインタの内容を修正したり、ポインタ自体を削除することが好ましい。
【0032】
以上のように、外部記憶媒体9Aにおけるデータ保持構造をディレクトリ構造とし、1つのディレクトリ内に記憶されている複数の曲データファイルのみを用いてチェインデータファイルを作成するようにしたので、チェインデータファイルに登録可能な曲データファイルが1つのディレクトリ内の曲データファイルに限定される。また、「1つのディレクトリ内の曲データファイル全部を使用して作成」といったような指定方法でチェインデータファイルを作成することが可能となる。このように、1つのディレクトリ内に記憶されている曲データファイルを用いてチェインデータファイルを作成するようにしたことから、ユーザはデータ管理を容易に行うことができるようになる。また、そうすることによってチェインデータファイルの作成・編集を効率的に、かつ、簡単に行うことができるようになる。
【0033】
本実施例に係る自動演奏装置を電子楽器に適用した場合、電子楽器は鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態でもよい。また、そのような場合に、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものにも同様に適用できることはいうまでもない。また、パソコンとアプリケーションソフトウェアという構成であってもよく、この場合処理プログラムを磁気ディスク、光ディスクあるいは半導体メモリ等の記憶メディアから供給したり、ネットワークを介して供給するものであってもよい。さらに、カラオケ装置やゲーム装置、あるいは携帯電話等の携帯型通信端末、自動演奏ピアノ等に適用してもよい。
【0034】
なお、チェインデータファイル内に記憶するデータとしては、再生すべき曲とその再生順序のみに限らず、各曲間で一時停止するか否か(一時停止する場合はユーザによる再開指示がなされるまで次の曲の再生が開始されない)、各曲間に無音時間を挿入するか否か、また挿入する場合の無音時間、フェードイン/フェードアウトをするか否か、曲毎の再生テンポ、曲毎の再生音色、各曲における再生区間の指定(曲の一部区間のみを再生することにより、各曲の一部区間をつないでメドレー演奏を可能にする)等の情報も記憶するようにしてもよい。また、チェインデータファイルのデータフォーマットは種々の形式をとることができる。
なお、曲データのフォーマットは、イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した『イベント+絶対時間』形式のもの、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した『イベント+相対時間』形式のもの、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で曲データを表した『音高(休符)+符長』形式のもの、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した『ベタ方式』形式のものなど、どのような形式のものでもよい。また、複数チャンネル分の曲データが存在する場合は、複数のチャンネルのデータが混在した形式であってもよいし、各チャンネルのデータがトラック毎に別れているような形式であってもよい。さらに、曲データの処理方法は、設定されたテンポに応じて処理周期を変更する方法、処理周期は一定で自動演奏中のタイミングデータの値を設定されたテンポに応じて変更する方法、処理周期は一定で1回の処理において曲データ中のタイミングデータの計数の仕方をテンポに応じて変更する方法等、どのようなものであってもよい。
また、メモリ上において、時系列の曲データが連続する領域に記憶されていてもよいし、飛び飛びの領域に散在して記憶されている曲データを、連続するデータとして別途管理するようにしてもよい。すなわち、時系列的に連続する曲データとして管理することができればよく、メモリ上で連続して記憶されているか否かは問題ではない。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、記憶媒体内のデータ保持構造をディレクトリ構造とし、1つのディレクトリ内に記憶されている複数の曲データを用いてチェインデータを作成するようにしたことから、チェインデータファイルに登録可能な曲データファイルが1つのディレクトリ内の曲データファイルに限定されることになり、ユーザによるデータ管理が容易になる、という効果が得られる。
また、1つのディレクトリ内に記憶されている複数の曲データを用いてチェインデータを自動的に作成するようにしたことから、チェインデータの作成が容易にできる、という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動演奏装置の全体概略構成を示すハードブロック図である。
【図2】図1に示した自動演奏装置におけるデータのやり取りを説明するためのデータフロー概念図である。
【図3】この発明において採用する外部記憶媒体内におけるデータ構造の一実施例を概念的に示した図である。
【図4A】CPU1で実行される「チェインデータファイルに基づく曲再生処理」の一実施例であり、前半部分の処理を示すフローチャートである。
【図4B】図4Aに示した「チェインデータファイルに基づく曲再生処理」の前半部分に続く後半部分の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…プログラムメモリ、3…ワーキングメモリ、4…押鍵検出回路、4A…鍵盤、5…スイッチ検出回路、5A…テンキー&キーボード&各種スイッチ、6…表示回路、6A…ディスプレイ、7…音源回路、8…効果回路、8A…サウンドシステム、9…外部記憶装置、9A…外部記憶媒体、10…MIDIインタフェース、10A…他のMIDI機器、11A…サーバコンピュータ、11B…通信ネットワーク、1D…データ及びアドレスバス、100(100A)…自動演奏装置

Claims (7)

  1. 自動演奏データからなる複数個の曲データと少なくとも2個以上の前記曲データの再生順を指示する曲順データとを各々記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数個の曲データの中から前記曲順データに従って所定の曲データを順次に読み出し、読み出した曲データに基づいて演奏音を連続再生する再生手段と、
    前記記憶手段におけるデータ保持構造をディレクトリ構造とし、1つのディレクトリ内に複数個の曲データと1個の曲順データとを含むように管理する制御手段とを具え、
    前記1つのディレクトリ内の前記曲順データは、同一ディレクトリに含まれる複数個の曲データの再生順を指示するものであることを特徴とする自動演奏装置。
  2. 自動演奏データからなる複数個の曲データと少なくとも2個以上の前記曲データの再生順を指示する曲順データとを各々記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数個の曲データの中から前記曲順データに従って所定の曲データを順次に読み出し、読み出した曲データに基づいて演奏音を連続再生する再生手段と、
    前記記憶手段におけるデータ保持構造をディレクトリ構造とし、1つのディレクトリ内に複数個の曲データと1個の曲順データとを含むように管理する制御手段とを具え、
    前記1つのディレクトリ内の前記曲順データはその再生順の中に他のディレクトリに記憶している曲データをも含めることができるものであり、その場合当該ディレクトリ内には該他のディレクトリに記憶されている曲データの記憶位置を示す記憶位置情報を記憶するものであることを特徴とする自動演奏装置。
  3. 前記曲順データにおける曲データの追加・削除及び曲データの再生順を変更する編集手段を具えた請求項1又は2に記載の自動演奏装置。
  4. 前記編集手段は、所望の1個のディレクトリ内に記憶されている全ての曲データを用いて曲順データを自動的に作成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動演奏装置。
  5. さらに、所望のディレクトリを選択する選択指示手段を具えてなり、
    前記再生手段は、選択されたディレクトリに記憶されている曲順データに従って所定の曲データを順次に読み出し、読み出した曲データに基づいて演奏音を連続再生することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動演奏装置。
  6. 自動演奏データからなる複数個の曲データと少なくとも2個以上の前記曲データの再生順を指示する曲順データとを各々記憶するステップと、
    前記記憶された複数個の曲データの中から前記曲順データに従って所定の曲データを順次に読み出し、読み出した曲データに基づいて演奏音を連続再生するステップと、
    前記曲データ及び曲順データのデータ保持構造をディレクトリ構造とし、1つのディレクトリ内に複数個の曲データと1個の曲順データとを含むように管理するステップとを具え、
    前記1つのディレクトリ内の前記曲順データは、同一ディレクトリに含まれる複数個の曲データの再生順を指示するものであることを特徴とする自動演奏方法。
  7. 前記曲順データにおける曲データの追加・削除及び曲データの再生順を変更するステップを具えた請求項6に記載の自動演奏方法。
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