JP2570411B2 - 演奏装置 - Google Patents

演奏装置

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JP2570411B2
JP2570411B2 JP64000541A JP54189A JP2570411B2 JP 2570411 B2 JP2570411 B2 JP 2570411B2 JP 64000541 A JP64000541 A JP 64000541A JP 54189 A JP54189 A JP 54189A JP 2570411 B2 JP2570411 B2 JP 2570411B2
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/02Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos
    • G10H1/06Circuits for establishing the harmonic content of tones, or other arrangements for changing the tone colour
    • G10H1/08Circuits for establishing the harmonic content of tones, or other arrangements for changing the tone colour by combining tones
    • G10H1/10Circuits for establishing the harmonic content of tones, or other arrangements for changing the tone colour by combining tones for obtaining chorus, celeste or ensemble effects
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H7/00Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs
    • G10H7/002Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs using a common processing for different operations or calculations, and a set of microinstructions (programme) to control the sequence thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/04Chorus; ensemble; celeste

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、同一音高かつ同一または類似音色の複数
個の楽音を同時発音可能な演奏装置に関し、特に、これ
らの楽音を混合して同一スピーカから放音する際にそれ
が複数の楽音であることを感知し得るようにした演奏装
置に関する。
[従来の技術] 従来の演奏装置として、複数個の鍵盤を備えた電子楽
器、複数音源を有する自動演奏装置、および自動演奏装
置と電子楽器とを組合せたもの等が知られている。これ
らの演奏装置においては、鍵盤同士、各音源同士、ある
いはマニュアル鍵盤と自動演奏装置とのアンサンブル
(合奏)が可能である。
[発明が解決しようとする課題] ところで、通常、複数例えば2台の楽器演奏において
は、同一タイミング、同一音色かつ同一音高という条件
が仮に揃ったとしても、2台の楽器で形成される楽音の
位相関係までも一致することは極く稀であり、ポリフォ
ニックな感じを出すことが可能である。
しかしながら、1台の演奏装置で複数楽器分の演奏を
行なうと、同一音色かつ同一音高という条件が揃ったと
き、形成される楽音は位相関係まで発音区間中一定とな
ってしまうので、ポリフォニックな感じとならず、複数
楽音が単一楽音のように聞えてしまうという不都合があ
った。
この発明の目的は、演奏装置において、同時に発音さ
れる複数の楽音が単一の楽音のように聞こえてしまうの
を防止し、もって、同一音高でかつ同一音色または類似
音色の重複した楽音は、それなりの響きで発音されるよ
うにすることにある。
[課題を解決するための手段] この発明の演奏装置は、複数の演奏データそれぞれに
基づく複数の楽音信号を形成し、発音区間が重複する楽
音信号はこれらを混合して発音するようにした演奏装置
において、前記演奏データに基づき、混合すべき楽音信
号のうちで同一音高でかつ同一音色または類似音色の楽
音信号が存在することを検出する検出手段と、前記楽音
信号の存在が検出された場合にその楽音信号を変更する
変更手段とを設けたことを特徴とする。より具体的に
は、例えば、第1図に示すように、複数個のキーデータ
のそれぞれに基づく楽音信号を形成する楽音形成手段1
と、これらの楽音を混合する混合手段2と、混合された
楽音を放音するスピーカ3と、前記複数個のキーデータ
のうち同一音高かつ同一または類似音色の楽音を示すキ
ーデータがあればそれらを検出する比較手段4と、この
比較手段4により検出されたキーデータに基づいてスピ
ーカ3から放音すべき楽音の音色を変更する変調手段5
とを具備している。
[作用] この発明においては、例えば楽曲の進行に伴って、単
数または複数個のキーデータが入力されるとその都度、
楽音形成手段1が各キーデータに基づく楽音信号を形成
し、混合手段2がこれらの楽音信号を混合し、スピーカ
3がこの混合手段2の出力信号を音響に変換する。これ
により、順次入力されるキーデータに基づいて楽音が順
次放音される。
一方、同一音高かつ同一または類似音色の楽音を示す
キーデータが入力されたときは、比較手段4がそれらの
キーデータを検出し、変調手段5がこれらの検出された
キーデータに基づいて混合放音されるべき楽音の音色を
変更する。したがって、同一音高かつ同一または類似音
色の複数楽音の放音時には単音放音時とは放音音色が変
化する。この変更の前後の音色を適宜設定しておけば、
単音は単音らしい音色で、複音は複音らしい音色で演奏
することができる。
変調手段としては、例えば同一音高かつ同一または類
似音色として検出された楽音のうち一部の楽音の音高を
ずらすデチューン手段を用いることができる。この場
合、混合放音される楽音は音高差に基づくうなりを伴な
い、いかにも複音らしく聞える。
また、他の変調手段として、同一音高かつ同一または
類似音色として検出された楽音のうちの一部、または混
合された楽音を振幅または周波数変調するものを用いる
こともできる。
また、楽音信号を変調する代わりに、単音用と複音用
の音色を用意しておき、複音専用の音色となるように楽
音信号を生成するようにしてもよい。
[効果] 以上のように、この発明の演奏装置によると、1台で
同一または類似音色のアンサンブルを、同一音高かつ同
一または類似音色の複音演奏時にも単音として錯覚され
るような違和感がなく、実行することができる。
[実施例] 以下、図面によりこの発明の実施例を説明する。
(実施例の構成説明) 第2図は、この発明の一実施例に係る演奏装置のハー
ドウエア構成を示す。この演奏装置は、本出願人が先に
出願した特願昭63−6416号に実施例として記載された自
動演奏装置に対してこの発明を適用したものである。す
なわち、先願の自動演奏装置は、1台で1パートのマニ
ュアル(鍵盤)演奏と2パートの自動演奏との3パート
のアンサンブルが可能であるが、2パート以上で同一音
高かつ同一音色が演奏されると、単一音と錯覚される場
合があった。これに対し、この実施例は、2パートで同
一音高かつ同一音色の発音発生を指定された場合には、
一方のパートの楽音のピッチを僅かに(例えば2〜3セ
ント)ずらす(デチューンする)ことにより、2音は2
音として聞えるようにしたものである。また、3音が同
一音高かつ同一音色に指定された場合には1音を上側
に、1音を下側にデチューンすることにより、3音の分
離を図っている。
第2図の演奏装置は、鍵盤10および操作パネル20を備
えている。鍵盤10は楽音を指定する複数の鍵からなり、
各鍵の押離鍵は鍵スイッチ回路10a内に各鍵に対応して
設けた複数の鍵スイッチの開閉成により検出されるよう
になっている。また、各鍵の押鍵に伴なって鍵タッチ検
出回路10b内に各鍵に対応して設けた鍵タッチセンサも
動作するようになっており、これらの鍵タッチセンサに
より各鍵の押鍵速度および押鍵圧力等のイニシャル鍵タ
ッチが各々検出されるようになっている。なお、これら
の鍵スイッチ回路10aおよび鍵タッチ検出回路10bはバス
Bに接続されている。
操作パネル20には、第3図に示すように、8ビート、
サンバ等のリズムの種類を選択するリズム選択スイッチ
22と、ピアノ、フルート等の音色を選択する音色選択ス
イッチ23と、発生楽音の音量を調節するためのマスタボ
リウム24と、発生楽音のテンポを調整するためのテンポ
ボリウム25と、メモリエリアを指定するトラックスイッ
チ26a,26bと、このトラックスイッチ26a,26bの上方に設
けられたLED(発光ダイオード)27a,27bと、自動演奏の
開始または演奏データの記録開始を指示するスタートス
イッチ28と、このスタートスイッチ28の上方に設けられ
たLED29と、自動演奏の停止または演奏データ記録の停
止を指示するとともに、停止した自動演奏の再開を指示
するストップ/コンティニュースイッチ30と、メモリ内
の演奏データの消去を指示するデリートスイッチ31とが
各々設けられている。操作子スイッチ回路20aはこれら
の各スイッチ類の出力をコード化してバスBへ出力す
る。また、表示制御回路20bはLED27a,27b,29の点灯制御
を行なう。
また、バスBには、テンポ発振器40、リズム音信号発
生回路51、鍵盤用楽音信号発生回路52、自動演奏I用楽
音信号発生回路53aおよび自動演奏II用楽音信号発生回
路53b、データ記憶回路60ならびにマイクロコンピュー
タ70が接続されている。テンポ発振器40は、設定された
テンポに従ってリズムインタラプト信号としてのテンポ
クロック信号をバスBを介してマイクロコンピュータ70
に出力する。リズム音信号発生回路51は、シンバル、バ
スドラム等の打楽器に対応した打楽器音信号を形成する
複数の打楽器音信号形成チャンネルを有し、マイクロコ
ンピュータ70からバスBを介して供給されるリズムパタ
ーンデータに応じて前記打楽器音信号を形成出力する。
鍵盤用楽音信号発生回路52および自動演奏用楽音信号
発生回路53a,53bは、各々ピアノ、バイオリン等の楽器
に対応した楽音信号を形成する複数の楽音信号形成チャ
ンネルを備えており、鍵盤用楽音信号発生回路52は鍵盤
10における押離鍵および音色選択スイッチ23の操作等に
応じて、マイクロコンピュータ70からバスBを介して供
給される演奏データに基づく楽音信号を形成出力する。
また、自動演奏用楽音信号発生回路53a,53bは、データ
記憶回路60に記憶されていてマイクロコンピュータ70に
より読出され、かつバスBを介して供給される自動演奏
データ等に基づく楽音信号を形成出力する。これらのリ
ズム音信号発生回路51、鍵盤用楽音信号発生回路52およ
び自動演奏用楽音信号発生回路53a,53bからの楽音信号
は混合されてアンプ54に供給される。アンプ54の出力は
スピーカ55に接続されており、同スピーカ55はアンプ54
から供給される楽音信号に対応した楽音を発音する。
これらの各楽音信号発生回路52,53a,53bには、楽音信
号発生用としてマイクロコンピュータ70からバスBを介
して供給される音色および音高等のデータを記憶するた
めの次のようなレジスタが設けられている。
◇音色データレジスタTCREG0,TCREG1,TCREG2‥‥MP用
(マニュアル演奏用)音色データレジスタTCREG0は、鍵
盤用楽音信号発生回路52内に1個が設けられており、音
色選択スイッチ22の操作によって選択された音色(トー
ンカラー)データを記憶する。AP1用(自動演奏I用)
音色データレジスタTCREG1およびAP2用(自動演奏II
用)音色データレジスタTCREG2は、各々自動演奏用楽音
信号発生回路53aおよび53b内に1個ずつ設けられてお
り、各々コンピュータ70からバスBを介して供給される
自動演奏I用および自動演奏II用の音色データを記憶す
る。
◇音高データレジスタMPREG,APREG1,APREG2‥‥MP用音
高データレジスタMPREGは、鍵盤用楽音信号発生回路52
内に設けられており、鍵盤10における押下鍵の音高デー
タをその鍵が離鍵されるまで記憶する。AP1用音高デー
タレジスタAPREG1は、自動演奏用楽音信号発生回路53a
内に設けられており、前記マイクロコンピュータ70によ
りデータ記憶回路60から自動演奏I用のキーオンデータ
が読み出されたときからそのキーのキーオフデータが読
み出されるまでそのキーのキーコード(音高データ)を
記憶する。AP2用音高データレジスタAPREG2は、同様に
自動演奏II用の音高データをキーオンからキーオフまで
記憶する。これらの音高データレジスタMPREG、APREG1
およびAPREG2は、各楽音形成チャンネルに1対1に対応
して設けられている。すなわち、これらの音高データレ
ジスタは、各楽音信号発生回路52、53aおよび53bに、そ
れぞれの同時最大発音数(例えばいずれも8音)と同数
ずつが設けられている。
◇デチューン量データレジスタMPLFO,APLFO2‥‥MP用デ
チューン量データレジスタMPLFOは、鍵盤用楽音信号発
生回路52内にその楽音形成チャンネルと同数だけ設けら
れており、対応する楽音形成チャンネルで形成すべき楽
音信号の音高(ピッチ)MPREGのデチューン量(補正量
−α)を記憶する。AP用デチューン量データレジスタAP
LFO2は、AP2用楽音信号発生回路53b内にその楽音形成チ
ャンネルと同数設けられており、対応する楽音形成チャ
ンネルで形成すべき楽音信号の音高APREG2のデチューン
量(+α)を記憶する。これらのデチューン量MPLF0お
よびAPLF02は、MP用、AP1用およびAP2用の楽音として同
一音高(MPREG,APREG1,APREG2)かつ同一音色(TCREG0,
TCREG1,TCREG2)のものが複数個指定されたときに、そ
の組合せに応じてマイクロコンピュータ70により設定さ
れる。
データ記憶回路60は、バスBに各々接続されたリズム
パターンデータメモリ61、演奏データメモリ62およびバ
ッファレジスタメモリ63からなる。リズムパターンデー
タメモリ61は、ROMで構成されており、リズム音信号発
生回路51における各打楽器音信号の形成出力を指示する
リズムパターンデータを、リズム種類毎に1小節長に渡
って時系列的に記憶している。演奏データメモリ62は、
RAMで構成されており、第4図に示すように、同容量の
記憶エリアIおよびIIと、ヘッドデータエリアHDEとを
有している。そして、ヘッドデータエリアHDEには、エ
リアIの先頭アドレスHEADAD(I)およびエリアIIの先
頭アドレスHEADAD(II)が記憶されている。また、エリ
アI,IIは、後述するアドレスADRによりアドレス指定さ
れる多数の記憶位置APM(ADR)を有する。各記憶位置AP
M(ADR)には、次のような各種自動演奏用データが第5
図に示すようなデータフォーマットで記憶されるように
なっている。
◇タイミングデータ‥‥タイミングデータであることを
示す識別マークと、小節の頭からの経過時間を表わす時
間データTIMDとからなる。
◇押鍵データ‥‥鍵盤10における押鍵イベントデータで
あることを示す識別マークと、押鍵された鍵を表わすキ
ーコードKCとからなる。
◇離鍵データ‥‥鍵盤10における離鍵イベントデータで
あることを示す識別マークと、離鍵された鍵を表わすキ
ーコードKCとからなる。
◇音色データ‥‥音色選択スイッチ23により選択された
音色データであることを示す識別マークと、この選択さ
れた音色データとからなる。
◇小節コード‥‥自動演奏の進行タイミングが小節線に
対応したタイミングであることを示す。
◇終了コード‥‥自動演奏の終了タイミングであること
を示す。
バッファメモリ63は、RAMで構成されており、鍵盤10
および音色選択スイッチ23におけるイベントを一時記憶
するための複数個の記憶位置IVTBUF(A)を有するイベ
ントバッファレジスタIVTBUFが設けられている。
マイクロコンピュータ70は、バスBに各々接続された
プログラムメモリ71、CPU72およびワーキングメモリ73
からなる。プログラムメモリ71は、ROMで構成され、第
6図ないし第15図に示すフローチャートに対応したメイ
ンプログラム、リズムインタラプトプログラムおよびそ
れらのサブプログラムを記憶している。CPU72は、電源
スイッチ(図示しない)の投入によりメインプログラム
の実行を開始するとともに同プログラムを電源スイッチ
・オフまで繰返し実行し、テンポ発振器40からのテンポ
クロック信号の到来時には前記メインプログラムの実行
を中断してリズムインタラプトプログラムを割込み実行
する。ワーキングメモリ73は、RAMで構成され、前記プ
ログラムの実行に必要な複数のデータおよびフラグを一
時的に記憶する。これらのデータおよびフラグのうち、
主なものを列挙すると次の通りである。
◇リズムランフラグRUM‥‥このフラグRUNを“1"にする
とリズム音が発生し、“0"にするとリズム音が停止す
る。
◇プレイフラグPLY1,PLY2‥‥フラグPLY1を“1"にする
と演奏データメモリ62のエリアI内の演奏データに基づ
く自動演奏可能状態となる。このフラグPLY1を“1"と
し、次いでスタートスイッチ28を押すと自動演奏が開始
される。同様に、フラグPLY2を“1"にするとエリアII内
の演奏データに基づく自動演奏可能状態となる。
◇レコードフラグREC1,REC2‥‥フラグREC1を“1"にす
ると演奏データメモリ62のエリアIのデータ書込み可能
状態となる。このフラグREC1を“1"とした後スタートス
イッチ28を押すか、あるいは、鍵盤10のキーをオンとす
ると、エリアIの書込みが開始される。同様に、フラグ
REC2を“1"にするとエリアIIのデータ書込み可能状態と
なる。
◇シンクロスタートフラグSST‥‥このフラグSSTを“1"
とすると、演奏データの書込み開始時において、鍵盤キ
ーを操作すると同時にリズム音がスタートする。すなわ
ち、リズム音の同期スタートが可能となる。
◇レコードチェックフラグDTARI1,DTARI2‥‥演奏デー
タメモリ62のエリアIにデータが書込まれるとフラグDT
ARI1が“1"とされ、エリアIIにデータが書込まれるとフ
ラグDTARI1が“1"とされる。
◇ストップリザーブフラグSRF‥‥自動演奏時において
このフラグSRFが“1"とされると、次の小節線のタイミ
ングにおいて自動演奏が停止する。また、データ書込み
時においてこのフラグSRFが“1"とされると、次の小節
線のタイミングにおいて演奏データメモリ62に終了コー
ドが書込まれ、データ書込みが終了する。
◇アドレスデータADR1,ADR2‥‥これらのアドレスデー
タは共に演奏データメモリ62のアドレス端子へ出力され
るデータであり、アドレスデータADR1によってエリアI
のアドレスが、また、アドレスデータADR2によってエリ
アIIのアドレスが指定される。
◇モードデータM1,M2‥‥トラックスイッチ26aを押す毎
に、モードデータM1が1→2→0→1→…と循環して変
化する。このモードデータM1に応して、次のように動作
モードが決まる。
1…エリアIの自動演奏モード 2…エリアIのデータ書込みモード 0…通常演奏モード 同様に、トラックスイッチ26bを押す毎に、モードデ
ータM2が循環して変化する。このモードデータM2に応じ
て、次のように動作モードが決まる。
1…エリアIIの自動演奏モード 2…エリアIIのデータ書込みモード 0…通常演奏モード ◇テンポカウントデータTCNT‥‥テンポ発振器40がテン
ポクロック信号を出力する毎にインクリメントされデー
タであり、「48」になると「0」にリセットされる。す
なわち、このテンポカウントデータTCNTは、「0」〜
「47」の間でテンポクロック信号を繰り返しカウントす
る。このテンポカウントデータTCNTが1小節の進行タイ
ミングを示しており、このデータTCNTが「48」(=0)
になると小節線のタイミングとなる。
◇リードデータRDDT1,RDDT2‥‥リードデータRDDT1は演
奏データメモリ62のエリアIから読み出されたデータで
あり、リードデータRDDT2はエリアIIから読み出された
データである。
◇リードタイミングデータRDTIM1,RDTIM2‥‥リードタ
イミングデータRDTIM1はエリアIから読み出されたデー
タの内のリードタイミングデータであり、リードタイミ
ングデータRDTIM2はエリアIIから読み出されたデータの
内のリードタイミングデータである。
◇音色イベントデータTC‥‥音色選択スイッチ23の操作
により新たに選択された音色を表わすデータである。バ
ッファレジスタメモリ63内のイベントバッファレジスタ
IVTBUFから読み出される。
◇音色比較データTCSAME‥‥マニュアル演奏(MP)、自
動演奏I(AP1)および自動演奏II(AP2)間の音色の組
合せに応じて次のように設定される。
0…全部が異なる 1…MPとAP1が同一 2…AP1とAP2が同一 3…MPとAP2が同一 4…MPとAP1とAP2の全部が同一 ◇キーイベントデータKBUF‥‥鍵盤10における新たな押
離鍵を表わすキーオンまたはキーオフデータである。バ
ッファレジスタメモリ63内に設けられた複数のイベント
バッファレジスタIVTBUFのうち、制御変数Aで指定され
る記憶位置IVTBUF(A)から読み出される。
(実施例の動作説明) 次に、上記のように構成した演奏装置の動作を第6〜
第17図に示すフローチャートを参照しながら説明する。
(1)通常演奏モード この演奏装置において、図示しない電源スイッチが投
入されると、CPU72は第6図のステップ100にてメインプ
ログラムの実行を開始し、ステップ101にてワーキング
メモリ73内の各レジスタおよびフラグをクリアすること
により、マイクロコンピュータ70を初期状態に設定す
る。この初期設定後、CPU72はステップ102にて鍵スイッ
チ回路10a内の各鍵スイッチおよび操作子スイッチ回路2
0a内の各操作子をスキャンすることにより、鍵盤10に関
する押離鍵情報および操作パネル20に関する各操作子の
操作情報をバスBを介して読み込み、ステップ103に
て、該読み込んだ押離鍵情報および操作情報に基づきワ
ーキングメモリ73を使用し鍵盤10における押離鍵イベン
トまたは操作パネル20における操作イベントの有無を検
出する。今、鍵盤10においていずれの鍵も押離鍵され
ず、かつ操作パネル20においていずれの操作子も操作さ
れなければ、CPU72はステップ103にて、「NO」すなわち
イベント無しと判定して、プログラムをステップ102に
戻し、ステップ102,103からなる循環処理を実行し続け
る。
次に、演奏者によってトラックスイッチ26aが押され
ると、ステップ103の判断結果が「YES」となり、ステッ
プ104へ進む。ステップ104では、イベントの種類が判別
される。そして、この場合、トラックスイッチ26aのオ
ンイベントであることから、ステップ107の処理へ進
む。第7図はこのステップ107の処理のフローチャート
であり、まず、ステップ150においてモードデータM1が
インクリメントされる。次にステップ151へ進むと、モ
ードデータM1が「1」か否かが判別される。そして、こ
の判断結果が「YES」の場合はステップ152へ進み、「N
O」の場合はステップ154へ進む。ステップ152では、レ
コードチェックフラグDTARI1が“1"か否かが判断され
る。そして、この判断結果が「YES」の場合はステプ153
へ進み、「NO」の場合はステップ150へ戻る。
ステップ153では、プレイフラグPLY1に“1"が、レコ
ードフラグREC1に“0"が各々セットされ、また、LED27a
が緑色点灯される。そして、ステップ154へ進む。ステ
ップ154では、モードデータM1が「2」が否かが判断さ
れる。そして、この判断結果が「YES」の場合はステッ
プ155へ進み、「NO」の場合はステップ157へ進む。ステ
ップ155では、モードデータM2が「2」か否かが判断さ
れる。そして、この判断結果が「YES」の時はステップ1
50へ戻り、「NO」の場合はステップ156へ進む。ステッ
プ156では、プレイフラグPLY1が“0"に、レコードフラ
グREC1およびシンクロスタートフラグSSTが各々“1"に
セットされ、また、LED27aが赤色点灯される。そして、
ステップ157へ進む。ステップ157では、モードデータM1
が「3」が否かが判断される。そして、この判断結果が
「NO」の場合は第6図のステップ102へ戻り、「YES」の
場合はステップ158へ進む。ステップ158では、モードデ
ータM1が「0」とされ、また、プレイフラグPLY1、レコ
ードフラグREC1、シンクロスタートフラグSSTが各々ク
リアされ、また、LED27aが消灯される。そして、ステッ
プ102へ戻る。
以上の処理から明らかなように、トラックスイッチ26
aを押す毎に、モードデータM1がインクリメントされ
(ステップ150)、該モードデータM1が「3」になる
と、ステップ158において「0」に戻される。すなわ
ち、トラックスイッチ26aを押す毎に、モードデータM1
が0→1→2→0→…と順次変化する。また、モードデ
ータM1の値に応じて、フラグの設定およびLED27aの点灯
/消灯が行なわれ(ステップ153、156、158)、動作モ
ードが決定される。
但し、モードデータM1が「1」(自動演奏モード)と
なった場合において、メモリ62のエリアIに未だ演奏デ
ータが書き込まれていない場合は、ステップ152の判断
結果が「NO」となり、ステップ150へ戻り、モードデー
タM1が「2」となる。すなわち、エリアIに演奏データ
が書き込まれていない場合は、モードデータM1が「0」
から、「1」をジャンプして「2」へ変化し、したがっ
て、モードデータM1を「1」に設定することができな
い。また、モードデータM1が「2」(データ書込みモー
ド)となった場合において、トラックスイッチ26bによ
って設定されるモードデータM2が既に「2」であった場
合は、ステップ155の判断結果が「YES」となり、ステッ
プ150へ戻り、モードデータM1が再びインクリメントさ
れる。すなわち、モードデータM2が「2」の場合は、モ
ードデータM1を「2」に設定することができないように
なっている。これは、エリアI、IIに重複して同じデー
タを書込むことを防ぐためである。
以上が、トラックスイッチ26aが操作された時のCPU72
の処理である。一方、トラックスイッチ26bが操作され
た時は第6図のステップ104からステップ108へ進む。第
8図にこのステップ108の処理を示す。なお、この処理
は、上述した第7図の処理と全く同様である(但し、M1
→M2のような添字Iが2になる)ので説明を省略する。
さて、トラックスイッチ26a、26bの操作によって、LE
D27a、27bを共に消灯状態とすると、プレイフラグPLY
1、PLY2、レコードフラグREC1、REC2が共に“0"となっ
て(第7図のステップ158、第8図のステップ168参
照)、通常演奏モードとなる。このモードにおいては、
演奏者が鍵盤10および操作パネル20を使用して演奏を行
うと、その演奏通りの楽音がスピーカー55から発生す
る。
すなわち、まず、鍵盤10のキーがオンとされると、第
6図のステップ103の判断結果が「YES」となり、ステッ
プ104を介してステップ105の鍵・音色イベントルーチン
へ進む。第9図はこの鍵・音色イベントルーチンのフロ
ーチャートであり、まず、ステップ200では、同時に生
じたイベントデータがバッファメモリ63内のイベントバ
ッファレジスタIVTBUF内に取り込まれる。すなわち、こ
の場合、オンとされたキーのキーコードKC、鍵タッチデ
ータKTDおよび識別マークからなる押鍵データ(第5図
参照)がイベントバッファレジスタIVTBUF内に取り込ま
れる。なお、ここでは、CPU72がステップ102,103の循環
処理を1回実行する間に検出される同種のイベントは同
時に発生したものとして扱う。また、音色と鍵とは別個
のタイミングで検出されるようになっている。
続いて、ステップ201の楽音信号送出ルーチンIへ進
む。第10図は、この楽音信号送出ルーチンIのフローチ
ャートである。ステップ601では、イベントバッファレ
ジスタIVTBUF内に音色データがあるか否かが判断され
る。この場合、判断結果は「NO」となり、ステップ602
へ進む。ステップ602では、イベントバッファレジスタI
VTBUF内の全てのイベントデータが鍵盤用楽音信号発生
回路52内のMP用音高データレジスタMPREGへ送出され
る。この場合、イベントバッファレジスタIVTBUF内の押
鍵データがレジスタMPREGへ送出される。これにより、
オンとされたキーの楽音が発生する。次に、ステップ60
3に進むと、制御変数Aがクリアされ、続いて、ステッ
プ604〜629からなるデチューン処理Iが実行された後、
第9図のステップ202へ戻る。なお、このデチューン処
理Iでは、自動演奏モード、すなわちLED27aおよび27b
の少なくとも一方が緑色点灯している状態においてのみ
有意な処理が行なわれる。デチューン処理Iについては
後述する。
ステップ202(第9図)では、レコードフラグREC1ま
たはREC2が“1"か否かが判断される。この場合、判断結
果は「NO」となり、ステップ203へ進む。ステップ203で
は、イベントバッファレジスタIVTBUFがクリアされる。
そして、第6図のステップ102へ戻る。
次に、鍵盤10のキーがオフとされた場合は、上記と同
様に、ステップ103からステップ104を介してステップ20
0(第9図)へ進み、オフとされたキーのキーコードKC
および識別マークからなる離鍵データがイベントバッフ
ァレジスタIVTBUF内に取り込まれる。そして、ステップ
201を介して楽音信号送出ルーチンI(第10図)のステ
ップ602へ進み。このステップ602において前記離鍵デー
タが鍵盤用楽音信号発生回路52のMP用音高データレジス
タMPREGへ送出される。これにより、レジスタMPREGがク
リアされ、オフとされたキーの音楽が停止する。次いで
ステップ202、203を介してステップ102へ戻る。
次に、音色選択スイッチ23が操作された場合は、ステ
ップ200において、操作されたスイッチを示すデータが
イベントバッファレジスタIVTBUF内に取り込まれる。次
いでステップ201の楽音信号送出ルーチンIへ進む。そ
して、ステップ601の判断結果は「YES」となり、ステッ
プ630〜637からなる音色比較処理Iを実行した後、ステ
ップ638へ進む。この音色比較処理Iにおいても、自動
演奏モード、すなわちLED27aおよび27bの少なくとも一
方が緑色点灯している状態にのみ有意な処理が行なわれ
る。音色比較処理Iについては後述する。ステップ638
においては、イベントバッファレジスタIVTBUF内に取り
込まれたデータが鍵盤用楽音信号発生回路52のMP用音色
データレジスタTCREG0へ送出される。これにより、操作
された音色選択スイッチに対応する音色が鍵盤用楽音信
号発生回路52内に設定される。同様に、マスタボリウム
24が操作された場合も、マスタボリウム24の操作量を示
すデータが鍵盤用楽音信号発生回路52内に設定され、こ
れにより、楽音の音量が変更される。
次に、リズム音を発生させる場合は、スタートスイッ
チ28を押す。スタートスイッチ28が押されると、ステッ
プ103の判断結果が「YES」となり、ステップ104を介し
てステップ109のスタート処理ルーチンへ進む。第11図
はこのスタート処理ルーチンを示すフローチャートであ
り、まず、ステップ251においてプレイフラグPLY1また
はPLY2が“1"か否かが判断され、この場合、判断結果が
「NO」となることから、ステップ252へ進む。ステップ2
52では、レコードフラグREC1が“1"か否かが判断され、
この場合、判断結果が「NO」となり、ステップ253へ進
む。ステップ253では、レコードフラグREC2が“1"か否
かが判断され、この場合、判断結果が「NO」となること
から、ステップ254へ進む。ステップ254では、リズムラ
ンフラグRUNが“1"にセットされ、また、テンポカウン
トデータTCNTがクリアされる。そして、ステップ102
(第6図)へ戻る。
このように、通常演奏モードにおいてスタートスイッ
チ28が押されると、リズムランフラグRUNが“1"にセッ
トされると共にテンポカウントデータTCNTがクリアされ
る。そして、フラグRUNが“1"にセットされると、以
後、テンポ発振器40から出力されるテンポクロックに基
づいてリズム音が形成され、発音される。
すなわち、テンポ発振器40からテンポクロックが出力
されると、CPU72に割込みがかかり、CPU72の処理が第12
図のリズムインタラブト処理ルーチンへ進む。このルー
チンでは、まず、ステップ300において、「レコードフ
ラグREC1またはREC2が“1"で、かつ、シンクロスタート
ウラグSSTが“1"」か否かが判断される。そして、この
場合、判断結果が「NO」となることから、ステップ301
へ進む。ステップ301では、リズムランフラグRUNが“1"
か否かが判断される。そして、この判断結果が「NO」の
場合は第6図のメインルーチンへ戻るが、「YES」の場
合はステップ302へ進む。ステップ302では、現在ワーキ
ングメモリ73内に設定されているリズム種類を示すデー
タおよびテンポカウントデータTCNTに基づいてリズムパ
ターンデータメモリ61からリズムパターンデータが読み
出され、この読み出されたリズムパターンデータがリズ
ム音信号発生回路51へ出力される。このリズムパターン
データに基づいてリズム音信号発生回路51内の各打楽器
音信号形成回路が駆動され、これによりリズム音が発生
する。
次に、ステップ303へ進むと、プレイフラグPLY1また
はPLY2が“1"か否かが判断される。そしてこの場合、判
断結果が「NO」であることから、ステップ304へ進む。
ステップ304では、テンポカウントデータTCNTがインク
リメントされる。次いで、ステップ305へ進むと、テン
ポカウントデータTCNTが小節エンド値「48」か否かが判
断される。そして、この場合、判断結果が「NO」となる
ことから、メインルーチンへ戻る。
以後、テンポクロックが発生する毎に、上述したステ
ップ302が実行されてリズム音が発生し、また、ステッ
プ304が実行されてテンポカウントデータTCNTがインク
リメントされる。そして、テンポカウントデータTCNTが
「48」になると、ステップ305の判断結果が「YES」とな
り、ステップ306へ進む。ステップ306では、レコードフ
ラグREC1またはREC2が“1"か否かが判断される。この場
合、判断結果は「NO」であり、ステップ307へ進む。ス
テップ307では、ストリップリザーブフラグSRFが“1"か
否かが判断される。この場合、判断結果は「NO」であ
り、ステップ308へ進む。ステップ308では、テンポカウ
ントデータTCNTがクリアされる。そして、メインルーチ
ンへ戻る。
以上がリズム音発生の過程である。次に、この通常演
奏モードにおいて、リズム音を停止する場合は、ストッ
プ/コンティニュースイッチ30を押す。このストップ/
コンティニュースイッチ30が押されると、ステップ103
から、ステップ104を介してステップ110のストップ/コ
ンティニュー処理ルーチンへ進む。第13図はこのルーチ
ンのフローチャートであり、まず、ステップ401では、
プレイフラグPLY1またはPLY2が“1"か否かが判断され、
この場合、判断結果が「NO」となることから、ステップ
402へ進む。ステップ402では、レコードフラグREC1また
はREC2が“1"か否かが判断される。そして、この判断結
果が「NO」の場合はステップ403へ進む。ステップ403で
は、リズムランフラグRUNがリセットされる。リズムラ
ンフラグRUNがリセットされると、以後、第12図のステ
ップ302が実行されなくなり、リズム音が停止する。そ
して、メインルーチンへ戻る。
次に、リズム選択スイッチ22が操作された場合は、ス
テップ103からステップ104を介してステップ106へ進
む。このステップ106では、操作されたリズム選択スイ
ッチ22に対応して、リズム種類を示すデータがワーキン
グメモリ73内に設定される。以後、この設定されたデー
タに基づいてリズムパターンデータメモリ61の読み出し
が行なわれる。また、テンポボリウム25が操作された場
合も、ステップ106へ進み、テンポボリウム25の操作量
に応じて、テンポ発振器40の発振周波数が設定される。
(2)データ書込みモード このモードは、演奏データメモリ62のエリアIまたは
IIに演奏データを書き込むモードである。エリアIに演
奏データを書き込む場合は、まず、トラックスイッチ26
bによってLED27bを消灯状態とし、次いで、トラックス
イッチ26aによってLED27aを赤色点灯とする。そして、
鍵盤10および操作パネル20を使用して演奏を行うと、そ
の演奏に対応する演奏データが逐次エリアI内に書き込
まれる。ここで、スタートの仕方が2種類ある。1つ
は、スタートスイッチ28を操作しない仕方であり、この
場合、最初に鍵盤キーを操作した時点からデータ書込み
およびリズム音の発生が同時に開始される。他の1つは
スタートスイッチ28を操作する仕方であり、この場合、
スタートスイッチ28を押すと同時にデータ書込みおよび
リズム音の発生が開始される。
エリアIIに演奏データを書き込む場合は、まずトラッ
クスイッチ26aによってLED27aを消灯状態とし、次い
で、トラックスイッチ26bによってLED27bを赤色点灯す
る。そして、鍵盤10および操作パネル20を使用して演奏
を行なう。
以下、このデータ書込みデータにおけるCPU72の処理
を説明する。
まず、トラックスイッチ26bが操作され、LED27bが消
灯状態とされると、第8図のステップ168から明らかな
ように、モードデータM2が「0」となり、また、プレイ
フラグPLY2、レコードフラグREC2およびシンクロスター
トフラグSSTが各々“0"とされる。次にトラックスイッ
チ26aが操作され、LED27aが赤色点灯されると、第7図
のステップ154,156から明らかなように、モードデータM
1が「2」に設定され、プレイフラグPLY1が“0"、レコ
ードフラグREC1が“1"、そしてシンクロスタートフラグ
SSTが“1"にセットされる。
レコードフラグREC1およびシンクロスタートフラグSS
Tが共に“1"にセットされると、以後、4分音符のタイ
ミングでメトロノーム音が発生し、演奏者にテンポを知
らせる。すなわち、テンポ発振器40からテンポクロック
が出力され、CPU72の処理が第12図のインタラプトルー
チンへ進むと、まず、ステップ300の判断が行なわれ
る。そして、この場合、判断結果が「YES」となること
から、ステップ320へ進む。ステップ320では、4分音符
のタイミング毎にリズムパターンメモリ61からメトロノ
ーム音のリズムパターンが読み出され、リズム音信号発
生回路51へ出力される。これにより、4分音符のタイミ
ングでメトロノーム音が発生する。
次に鍵盤キーが操作されると、ステップ103(第6
図)の判断結果が「YES」となり、ステップ104を介して
第9図の鍵・音色イベントルーチンへ進む。このルーチ
ンでは、まず、ステップ200の処理が行なわれ、さらに
ステップ201の楽音信号送出ルーチンI(第10図)に進
んでステップ602の処理が行なわれる。これにより、操
作されたキーの楽音が発生する。次に、ステップ202へ
進み、この場合、判断結果が「YES」となることから、
ステップ204へ進む。ステップ204では、シンクロスター
トフラグSSTが“1"か否かが判断される。この場合、判
断結果が「YES」となり、ステップ205へ進む。ステップ
205では、シンクロスタートフラグSSTが“0"に、リズム
ランフラブRUNが“1"に各々セットされ、また、テンポ
カウントデータTCNTがクリアされる。シンクロスタート
フラグSSTが“0"になると、前記ステップ300(第12図)
の判断結果が「NO」となり、以後、メトロノーム音が停
止する。また、リズムランフラグRUNが“1"にセットさ
れると、前記ステップ301の判断結果が「YES」となり、
以後、リズム音が発生する。次に、ステップ206へ進む
と、レコードフラグREC1が“1"か否かが判断される。そ
して、この場合、判断結果が「YES」となることから、
ステップ207へ進む。ステップ207では、レコードチェッ
クフラグDTARI1が“1"にセットされ、また、ヘッドアド
レスデータHEADAD(I)(第4図参照)がアドレスデー
タADR1として設定される。そして、ステップ209へ進
む。なお、ステップ206の判断結果が「NO」の場合、す
なわち、レコードフラグREC2が“1"の場合(エリアIIの
書込みの場合)はステップ208へ進み、レコードチェッ
クフラグDTARI12が“1"にセットされ、また、ヘッドア
ドレスデータHEADAD(II)がアドレスデータADR1として
設定される。
次に、ステップ209へ進むと、識別マークおよび時間
データTIMDから構成されるタイミングデータ(第5図参
照)を、アドレスデータADR1が示すメモリ62の記憶位置
APM(ADR1)に書き込む。ここで、時間データTIMDとし
てはテンポカウントデータTCNTが設定される。したがっ
て、この時点において時間データTIMDは「0」である
(ステップ205参照)。次に、ステップ210へ進むと、ア
ドレスデータADR1がインクリメントされる。次にステッ
プ211へ進むと、イベントバッファレジスタIVTBUF内の
第1番目のイベントデータを読み出し、識別マークを付
けてメモリ62の記憶位置APM(ADR1)に書き込む。次に
ステップ212へ進むと、イベントバッファレジスタIVTBU
F内の上記第1番目のイベントデータをクリアする。次
いで、ステップ213へ進むと、イベントバッファレジス
タIVTBUF内にイベントデータがあるか否かが判断され
る。そして、この判断結果が「YES」の場合は、再びス
テップ210〜212の処理が行なわれる。一方、ステップ21
3の判断結果が「NO」の場合は、ステップ214へ進み、ア
ドレスデータADR1がインクリメントされ、次いでステッ
プ215へ進むと、レコードフラグRECIが“1"か否かが判
断される。そして、この判断結果が「YES」の場合はス
テップ216へ進む。ステップ216では、アドレスデータAD
R1がエリアIの最終アドレスか否かが判断される。そし
て、この判断結果が「NO」の場合はステップ102(第6
図)に戻り、「YES」の場合はステップ217へ進む。ステ
ップ217では、レコードフラグREC1がリセットされ、LED
27aが消灯され、また、メモリ62の記憶位置APM(ADR1)
に終了コードが書き込まれる。そしてステップ102へ戻
る。一方、ステップ215の判断結果が「NO」の場合、す
なわち、レコードフラグREC2が“1"の場合は、ステップ
218の判断が行なわれ、この判断結果が「YES」の場合は
ステップ219の処理が行なわれる。
このように、モードデータM1が「2」、M2が「0」と
され、そして、鍵盤キーが操作されると、リズムランフ
ラグRUNが“1"にセットされる(ステップ205)。したが
って、リズム音の発生が開始され、また、操作されたキ
ーに係るイベントデータがエリアIに書き込まれる。以
後、鍵盤キーが操作され、あるいは、操作パネル20のス
イッチ類が操作される毎に、上述したステップ209〜213
が実行されてエリアIに演奏データが書き込まれる。
また、小節線のタイミングになると、第12図のステッ
プ305の判断結果が「YES」となり、ステップ306へ進
み、この場合、このステップ306の判断結果が「YES」と
なることから、ステップ309へ進む。ステップ309では、
小節コードが演奏データメモリ62の記憶位置APM(ADR
1)に書き込まれ、次いでアドレスデータADR1がインク
リメントされる。
次に、アドレスデータADR1がエリアIの最終アドレス
に達すると、ステップ217が実行されてデータ書込みモ
ードが終了する。また、その前にデータ書込みを終了す
る場合には、ストップ/コンティニュースイッチ30を押
す。
このスイッチ30が押されると、第13図のストップ/コ
ンティニュー処理へ進み、ステップ401,402が順次実行
され、ステップ404へ進む。ステップ404では、リズムラ
ンフラグRUNが“0"か否かが判断される。この場合、判
断結果は「NO」となり、ステップ405へ進む。ステップ4
05では、ストップリザーブフラグSRFが“1"にセットさ
れる。そして、メインルーチンへ戻る。ストプリザーブ
フラグSRFが“1"になると、次の小節線のタイミングに
おいて、ステップ310(第12図)の判断結果が「YES」と
なり、ステップ311へ進む。ステップ311では、終了コー
ドがメモリ62の記憶位置APM(ADR1)に書き込まれる。
次に、ステップ312へ進むと、ステップリザーブフラグS
RFおよびリズムランフラグRUNがリセットされ、また、L
ED29が消灯される。次いでステップ308へ進み、テンポ
カウントデータTCNTがクリアされ、そして、メインルー
チンへ戻る。
以上が演奏データ書込みの過程である。なお、上記の
過程においては、モード設定の後、鍵盤キーを押すこと
によってデータ書込みおよびリズム音の発生を開始した
が、モード設定の後、スタートスイッチ28を押すことに
よってデータ書込み、リズム音の発生を開始してもよ
い。
すなわち、例えばLED27aを赤色点灯(モードデータM1
を「2」に設定)、LED27bを消灯(M2を「0」に設定)
した後スタートスイッチ28を押すと、第11図のステップ
251および252の判断が順次行なわれ、そして、ステップ
255へ進む。ステップ255では、アドレスデータADR1とし
てヘッドアドレスデータHEADAD(I)が設定される。次
いでステップ256へ進むと、テンポカウントデータTCNT
がクリアされ、リズムランフラグRUNがセットされ、シ
ンクロスタートフラグSSTがリセットされ、また、LED29
が点灯される。次いでステップ257および258を介してメ
インルーチンへ戻る。
このように、モードデータM1を「2」に設定した後、
スタートスイッチ28を押すと、アドレスデータADR1がエ
リアIのヘッドアドレスに設定されると共に、リズムラ
ンフラグRUNが“1"となってリズム音の発生が開始され
る。以後、鍵盤キーを操作して演奏を行うと、前述した
場合と同様にしてエリア内に演奏データが順次書き込ま
れる。
以上、エリアIの書込みの場合を例にとって説明した
が、エリアIIの書込みの場合も全く同様である。
次に、エリアIまたはエリアII内の全データを消去し
たい場合は、第3図のデリートスイッチ31を押す。この
デリートスイッチ31が押されると、ステップ103の判断
結果が「YES」となり、ステップ104を介してステップ11
1へ進み、データ消去処理が行なわれる。第14図はこの
データ消去処理のフローチャートであり、まず、ステッ
プ451へ進むと、リズムランフラグRUNが“1"か否かが判
断される。そして、この判断結果が「YES」の場合はス
テップ102へ戻る。すなわち、リズム音が発生している
時は、デリートスイッチ31を押してもデータ消去ができ
ないようになっている。一方、ステップ451の判断結果
が「NO」の場合は、ステップ452へ進む。ステップ452で
は、レコードフラグREC1が“1"か否かが判断される。そ
して、この判断結果が「YES」の場合、すなわち、エリ
アIのデータ書込みモードの場合は、ステップ453へ住
み、レコードチェックフラグDTARI1を“0"とし、そして
ステップ102へ戻る。また、ステップ452の判断結果が
「NO」の場合は、ステップ454へ進む。ステップ454で
は、レコードフラグREC2が“1"か否かが判断される。そ
して、この判断結果が「YES」の場合、すなわちエリアI
Iのデータ書込みモードの場合は、ステップ455へ進み、
レコードチェックフラグDTARI2を“0"とし、そしてステ
ップ102へ戻る。また、ステップ454の判断結果が「NO」
の場合、すなわち、エリアI,IIのいずれの書込みモード
でもない場合は、そのままステップ102へ戻る。
(3)自動演奏モード このモードは演奏データメモリ62内の演奏データを読
み出し、自動演奏を行うモードである。演奏データメモ
リ62のエリアI内の演奏データに基づく自動演奏を行う
場合は、トラックスイッチ26a,26bを操作してLED27bを
消灯(モードデータM2=「0」)、LED27aを緑色点灯状
態(モードデータM1=「1」)とする。また、エリアII
内の演奏データに基づく自動演奏を行う場合は、LED27a
を消灯(モードデータM1=「0」)、LED27b緑色点灯状
態(モードデータM2=「1」)とする。そして、スター
トスイッチ28を押す。
以下、エリアI内の演奏データに基づく自動演奏を行
なう場合に例をとり説明する。まず、モードデータM2が
「0」に設定されると、第8図のステップ168が実行さ
れる。次いで、モードデータM1が「1」に設定される
と、第7図のステップ151の判断結果が「YES」となり、
ステップ152へ進む。ステップ152では、レコードチェッ
クフラグDTARI1が“1"か否かが判断される。そして、こ
の判断結果が「YES」の場合、すなわち、エリアI内に
既に演奏データが書き込まれている場合は、ステップ15
3へ進む。ステップ153では、プレイフラグPLY1がセット
され、レコードフラグREC1がリセットされ、また、LED2
7aが緑色点灯される。
次に、スタートスイッチ28が押されると、第11図のス
テップ251へ進み、プレイフラグPLY1またはPLY2が“1"
か否かが判断される。そして、この場合、判断結果が
「YES」となり、ステップ259へ進む。ステップ259で
は、アドレスデータADR1としてヘッドアドレスデータHE
ADAD(I)が、また、アドレスデータADR2としてヘッド
アドレスデータHEADAD(II)が各々設定される。次に、
ステップ256の処理が行なわれた後、ステップ257へ進
み、プレイフラグPLY1が“1"がか否かが判断される。そ
して、この場合、判断結果が「YES」となることから、
ステップ260へ進む。ステップ260では、アドレスデータ
ADR1{この場合、ヘッドアドレスデータHEADAD(I)}
が示すメモリ62の記憶位置APM(ADR1)内のデータが読
み出され、リードタイミングデータRDTIM1として設定さ
れる。次に、ステップ258へ進むと、プレイフラグPLY2
が“1"か否かが判断される。そして、この場合、判断結
果が「NO」となることから、ステップ102(第6図)へ
戻る。なお、ステップ258の判断結果が「YES」となる場
合、すなわち、エリアIIの演奏データに基づく自動演奏
の場合は、ステップ261へ進み、アドレスデータADR2が
示す記憶位置APM(ADR2)内のデータが読み出され、リ
ードタイミングデータRDTIM2として設定される。
このように、エリアIの自動演奏モードに設定され、
そして、スタートスイッチ28が押されると、プレイフラ
グPLY1がセットされ、次いで、リズムランフラグRUNが
セットされる。これらのフラグPLY1およびRUNがセット
されると、以後、テンポ発振器40から出力されるテンポ
クロックに基づいて、自動演奏音およびリズム音が発生
する。
すなわち、テンポクロックが発生すると、CPU72に割
込みがかかり、第10図のリズムインタラプト処理が行な
われる。この場合、まず、ステップ300,301を介してス
テップ302へ進み、リズム音の発生が行なわれる。次い
で、ステップ303へ進み、その判断結果が「YES」となる
ことから、自動演奏データ読み出しルーチン313へ進
む。第15図は、この自動演奏データ読み出しルーチン31
3の詳細を示すフローチャートである。このルーチン313
は、メモリ62のエリアI内のデータを読み出す読出ルー
チンR Iと、エリアII内のデータを読出す読出ルーチンR
IIとからなる。なお、ルーチンR I,R IIの処理内容は
全く同じであり、フラグまたはデータが異なるだけであ
る。
このルーチン313へ進むと、まず、ステップ501におい
てレコードチェックフラグDTARI1が“1"か否かが判断さ
れる。そして、この判断結果が「NO」の場合、すなわ
ち、エリアI内に演奏データがない場合は、ルーチンR
IをジャンプしてルーチンR IIへ進む。また、ステップ5
01の判断結果が「YES」の場合は、ステップ502へ進む。
ステップ502では、テンポカウントデータTCNTがリード
タイミングデータRDTIM1に等しいか否かが判断される。
そして、この判断結果が「NO」の場合は、ルーチンR I
を出て、ルーチンR IIへ進む。また、「YES」の場合は
ステップ503へ進む。ステップ503では、アドレスデータ
ADR1がインクリメントされる。次いで、メモリ62の記憶
位置APM(ADR1)内のデータが読み出され、リードデー
タRDDT1として設定される。次に、ステップ504へ進む
と、リードデータRDDT1が小節コードか否かが判断され
る。そして、この判断結果が「YES」の場合はステップ5
05へ進む。ステップ505では、小節エンド値「48」から
「1」を減算した値「47」がリードタイミングデータRD
TIM1として設定され、ルーチンR Iを出る。一方、ステ
ップ504の判断結果が「NO」の場合は、ステップ506へ進
む。ステップ506では、リードデータRDDT1がタイミング
データか否かが判断される。そして、この判断結果が
「YES」の場合は、ステップ507へ進み、そのリードデー
タRDDT1がリードライミングデータRDTIM1として設定さ
れる。また、ステップ506の判断結果が「NO」の場合
は、ステップ508へ進む。ステップ508では、リードデー
タRDDT1が終了コードか否かが判断される。そして、こ
の判断結果が「YES」の場合は、ステップ509へ進む。ス
テップ509では発音終了処理が行なわれる。すなわち、
現在発音中の楽音の発音停止を指示する離鍵データが自
動演奏用楽音信号発生回路53a内の音高データレジスタA
PREG1へ出力される。これにより、レジスタAPREG1がク
リアされ、楽音が停止する。次に、ステップ510へ進む
と、プレイフラグPLY1がクリアされ、LED27aが消灯され
る。続くステップ511では、プレイフラグPLY2が“1"か
否かが判断される。そして、この判断結果が「YES」の
場合は、ルーチンR Iを出る。「NO」の場合は、ステッ
プ512へ進み、リズムランフラグRUNがリセットされる。
そして、ルーチンR Iを出る。また、ステップ508の判断
結果が「NO」の場合は、ステップ513の楽音信号送出ル
ーチンIIへ進む。
第16図は、この楽音信号送出ルーチンIIのフローチャ
ートであり、ステップ701では、リードデータRDDT1が音
色データか否かが判断される。この判断結果が「NO」の
場合はステップ702へ進む。ステップ702では、リードデ
ータRDDT1が自動演奏用楽音信号発生回路53a内の音高デ
ータレジスタAPREG1へ送出される。そして、後述するス
テップ706〜718のデチューン処理IIが実行され、第15図
のステップ503へ戻る。また、ステップ701の判断結果が
「YES」の場合は、ステップ731へ進む。そして、後述す
るステップ731〜737の音色比較処理IIを実行した後、ス
テップ738へ進む。ステップ738では、リードデータRDDT
1が自動演奏用楽音信号発生回路53a内の音色データレジ
スタTCREG1へ送出される。そして、第15図のステップ50
3へ戻る。
このように、自動演奏データ読出しルーチン313へ進
むと、まず、ステップ501を介してステップ502へ進む。
そして、このステップ502の判断結果が「NO」の場合は
ルーチンR Iを出る。すなわち、テンポカウントデータT
CNTとリードタイミングデータRCTIMIとが一致するま
で、発音処理は全く行なわれない。データTCNTは、第12
図のインタラプト処理が1回実行される毎にステップ30
4においてインクリメントされるが、その結果、データT
CNTとRDTIM1とが一致すると、次の演奏データがエリア
Iから読み出される(ステップ503)。そして、この演
奏データが例えばキーオンイベントの演奏データであっ
た場合は、そのデータがステップ513において自動演奏
用楽音信号発生回路53aへ出力され、これにより、楽音
が発生する。次に、ステップ503へ進み、再びデータ読
出しが行なわれる。そして、読出されたデータがタイミ
ングデータであった場合は、ステップ507の処理が行な
われる。以後、テンポカウントデータTCNTがこのステッ
プ507によって設定されたリードタイミングデータRDTIM
Iに一致するまで、発音処理は行なわれない。そして、
両データTCNTとRDTIMIが再び一致すると、上記と同様の
発音処理が行なわれ、この繰り返しにより、自動演奏I
が行なわれる。
次に、エリアIから読出されたデータが小節コードで
あった場合は、リードタイミングデータRDTIMIが「47」
に設定される。この結果、次の小節線のタイミングま
で、発音処理は行なわれない。そして、次の小節線タイ
ミングになると、エリアIのデータ読出しが行なわれ、
この場合、タイミングデータまたは小節コードが読出さ
れる。そして、タイミングデータであった場合は、以
後、テンポカウントデータTCNTがそのタイミングデータ
に一致するまで、データ読出しが行なわれず、また、小
節コードであった場合は、次の1小節の間データ読出し
が行なわれない。
次に、エリアIから読出されたデータが終了コードで
あった場合はステップ509〜512の処理が行なわれ、これ
により、自動演奏モードが終了する。
以上がルーチンR Iの処理であり、この処理によって
エリアI内の演奏データに基づく自動演奏I(AP1)が
行なわれる。これに対し、ルーチンR IIはエリアII内の
演奏データに基づく自動演奏II(AP2)を行うための処
理である。したがって、ルーチンR Iのみが実行された
場合は、エリアI内の演奏データに基づく楽音が発生
し、ルーチンR IIのみが実行された場合は、エリアII内
の演奏データに基づく楽音が発生し、また、両ルーチン
R I、R IIが共に実行された場合は、エリアIおよびII
内の演奏データに基づく楽音が同時に発生する。
次に、自動演奏の途中(終了コードが読み出される
前)において、自動演奏を停止する場合は、ステップ/
コンティニュースイッチ30を押す。このステップ/コン
ティニュースイッチ30が押されると、第6図のステップ
104から第13図のステップ401へ進み、この場合、ステッ
プ401の判断結果が「YES」となることから、ステップ40
6へ進む。ステップ406では、リズムランフラグRUNが
“0"か否かが判断される。そして、この場合、判断結果
が「NO」となることから、ステップ405へ進み、ストッ
プリザーブフラグSRFが“1"とされ、そして、ステップ1
02へ戻る。ストップリザーブフラグSRFが“1"とされる
と、次の小節線のタイミングにおいて第12図のステップ
307の判断結果が「YES」となり、ステップ312へ進む。
ステップ312では、ストップリザーブフラグSRFおよびリ
ズムランラグRUNがリセットされ、また、LED29が消灯さ
れる。リズムランフラグRUNがリセットされると、第12
図のステップ302、313が共に実行されなくなり、したが
って、リズム音および自動演奏音が停止する。
次に、ステップ/コンティニュースイッチ30を再び押
すと、第13図のステップ401および406が順次実行され、
このステップ406の判断結果が「YES」となることから、
ステップ407へ進む。ステップ407では、リズムランフラ
グRUNが再び“1"にセットされ、また、LED29が点灯され
る。リズムランフラグRUNがセットされると、以後、リ
ズム音および自動演奏音が再び発生する。ここで、アド
レスデータADR1,ADR2、リードデータRDD1,RDD2、リード
タイミングデータRDTIM1,RDTIM2はいずれも前回ステッ
プ/コンティニュースイッチ30が押され、自動演奏が停
止した時点から全く変わっておらず、したがって、再び
リズムランフラグRUNが“1"にセットされると、前回停
止した箇所から楽曲が再スタートする。
このように、自動演奏途中においてステップ/コンテ
ィニュースイッチ30を押すと自動演奏が停止し、再度押
すと再び自動演奏がスタートし、以下、ステップ/コン
ティニュースイッチ30を押す毎にこの動作が繰り返され
る。なお、一旦停止した後、最初から自動演奏を行いた
い場合は、スタートスイッチ28を押せばよい。
(4)アンサンブルモード この演奏装置においては、鍵盤10と操作パネル20を使
用しての演奏(マニュアル演奏)、エリアI内の演奏デ
ータに基づく自動演奏(自動演奏I)およびエリアII内
の演奏データに基づく自動演奏(自動演奏II)のうちの
任意の組合せによるアンサンブルを行なうことができ
る。
例えば、トラックスイッチ26aを操作してLED27aを緑
色点灯し、スタートスイッチ28を操作して自動演奏I
(AP1)を開始するとともにマニュアル演奏(MP)を開
始すれば、AP1とMPとのアンサンブルを行なうことがで
きる。また、LED27aおよび27bを緑色点灯して、自動演
奏(AP1およびAP2)を開始するとともにマニュアル演奏
(MP)を開始すれば、MPとAP1とAP2との三重奏を行なう
ことができる。そして、これらの各演奏パートの全部ま
たは一部が同一音色に設定された場合にもポリフォニッ
クなアンサンブル音を発生させることができる。
このアンサンブルモードにおいて、まず、音色選択ス
イッチ23が操作されると、第6図のステップ103の判断
結果が「YES」となり、ステップ104を介して第9図の鍵
・音色イベントルーチンへ進み、さらに、このルーチン
のステップ201を介して第10図の楽音信号送出ルーチン
Iへ進む。このルーチンでは、ステップ601の判断結果
が「YES」となることから、ステップ630〜637からなる
音色比較処理Iへ進む。ステップ630ではイベントバッ
ファレジスタIVTBUFの音色イベントデータが音色イベン
トレジスタTCに格納される。次に、ステップ631へ進む
と、音色イベントデータTCが自動演奏用楽音信号発生回
路53a内に設定されているAP1用音色データTCREG1と同一
か否かが判断される。そして、この判断結果が「YES」
の場合はステップ632へ進む。ステップ632では、音色イ
ベントデータTCが自動演奏用楽音信号発生回路53b内のA
P2用音色データTCREG2と同一か否かが判断される。そし
て、この判断結果が「YES」の場合はステップ633へ進
み、「NO」の場合はステップ634へ進む。ステップ633で
は、MP用、AP1用およびAP2用の3つの楽音の音色が同一
であることを示すデータ「4」を音色比較データTCSAME
として設定する。また、ステップ634では、MP用とAP1用
の楽音の音色が同一であることを示すデータ「1」を音
色比較データTCSAMEとして設定する。また、ステップ63
1の判断結果が「NO」の場合はステップ635へ進み、音色
イベントデータTCが自動演奏用楽音信号発生回路53b内
のAP2用音色データTCREG2と同一か否かが判断される。
そして、この判断結果が「YES」の場合はステップ636へ
進み、「NO」の場合はステップ637へ進む。ステップ636
ではMP用とAP2用の楽音の音色が同一であることを示す
データ「3」を音色比較データTCSAMEとして設定する。
また、ステップ637では、全部の楽音の音色が互いに異
なることを示すデータ「0」を音色比較データTCSAMEと
して設定し、MP用デチューン量レジスタMPLFOおよびAP2
用デチューン量レジスタAPLFO2をクリアする。この音色
比較処理Iを終了すると、ステップ638へ進み、音色イ
ベントデータTCを鍵盤用楽音信号発生回路52内のMP用音
色データレジスタTCREG0に送出した後、ステップ638へ
戻る。
このように、ステップ630〜637の音色比較処理Iにお
いて、MP用、AP1用およびAP2用の3つの楽音の音色の異
同関係に応じて音色比較データレジスタTCSAMEが設定さ
れ、ステップ638において、鍵盤用楽音信号発生回路52
の音色が音色選択スイッチ23の操作に応じた新たた音色
データTCREG0に設定される。
次に、鍵盤10のキーが操作されると、楽音信号送出ル
ーチンI(第10図)のステップ601の判断結果が「NO」
となることから、ステップ602へ進む。ステップ602では
イベントバッファレジスタIVTBUF内の全てのキーイベン
トが鍵盤用楽音信号発生回路52内のMP用音高データレジ
スタMPREGに送出される。次に、ステップ603〜620から
なるデチューン処理Iへ進。ステップ603では、制御変
数Aがクリアされる。次に、ステップ604へ進むと、イ
ベントバッファレジスタIVTBUF内の記憶位置IVTBUF
(A)のキーイベントデータが読み出されキーバッファ
KBUFに格納される。続くステップ605では前記記憶位置I
VTBUF(A)にデータがあるか否かが判断される。そし
て、この場合、判断結果は「NO」であるから、ステップ
606へ進む。ステップ606では、音色比較データTCSAMEが
0または2であるか否かが判断される。この判断結果が
「YES」の場合はステップ620へ進み、「NO」の場合はス
テップ607へ進む。ステップ607では、音色比較データTC
SAMEが3であるか否かが判断される。この判断結果が
「NO」の場合はステップ612へ進み、「YES」の場合はス
テップ608へ進む。ステップ608では、自動演奏用楽音信
号発生回路53b内のAP2用音高データレジスタAPREG2内に
キーイベントデータKBUFと同一の音高データがあるか否
かが判断される。そして、この判断結果が「NO」の場合
はステップ620へ進み、「YES」の場合はステップ609へ
進む。ステップ609では、キーイベントKBUFがキーオフ
イベントか否かが判断される。そして、この判断結果が
「YES」の場合はステップ610へ進み、「NO」の場合はス
テップ611へ進む。ステップ610では、デチューン量(−
α)が鍵盤用楽音信号発生回路52内のデチューン量レジ
スタMPFLOの対応チャンネルに送られる。また、ステッ
プ611では、デチューン量レジスタMPFLOの対応チャンネ
ルのデータがクリアされる。ステップ610または611の処
理を終了すると、ステップ620へ進む。また、前記ステ
ップ607の判断結果の「NO」にしたがって、ステップ612
へ進むと、このステップ612では、音色比較データTCSAM
Eが1であるか否かが判断される。この判断結果が「YE
S」の場合はステップ615へ進み、「NO」の場合はステッ
プ613へ進む。ステップ613では、自動演奏用楽音信号発
生回路53b内のAP2用音高データレジスタAPREG2内にキー
イベントデータKBUFと同一の音高データがあるか否かが
判断される。そして、「YES」の場合は前記ステップ609
へ進んで、前述の処理を行なう。また、このステップ61
3の判断結果が「NO」の場合はステップ615へ進む。ステ
ップ615では、自動演奏用楽音信号発生回路53aのAP1用
音高データレジスタAPREG1内にキーイベントデータKBUF
と同一の音高データがあるか否かが判断される。そし
て、このステップ615の判断結果が「YES」の場合は前記
ステップ609へ進み、「NO」の場合はステップ620へ進
む。ステップ620では、制御変数Aがインクリメントさ
れる。そして、ステップ604へ戻り、前記ステップ604〜
620の循環処理が繰り返される。前記ステップ604〜620
の循環処理が前記ステップ200で取り込まれたキーイベ
ントの数と同じ回数だけ繰り返されると、前記ステップ
605の判断結果が「YES」となり、ステップ605からステ
ップ202へ戻り、このデチューン処理Iおよび楽音信号
送出ルーチンIが終了する。
このように、鍵盤10が操作され、MP用演奏データが発
生すると、このMP用演奏データの音高MPREGおよび音色T
CREG0が今放音中の自動演奏用楽音信号発生回路53a,53b
のAP用演奏データ(APREG1,TCREG1,APREG2,TCREG2)と
比較される。そして、MP用演奏データと同一音高かつ同
一音色のAP用演奏データがある場合、鍵盤用楽音信号発
生回路52の対応チャンネルのデチューン量レジスタMPFL
Oにデチューン量(−α)が設定される。これにより、M
P用楽音が−αだけデチューンされ、これとAP用楽音と
が混合されるとαまたは2α(後述のデチューン処理I
I,III参照)に相当する周波数のうなりを生じてポリフ
ォニックな楽音となる。
第15図の自動演奏データ読出しルーチンのステップ50
3においてエリアIから読み出された演奏データがキー
イベントまたは音色イベントであった場合は、ステップ
513を介して第16図の楽音信号送出ルーチンIIへ進む。
ステップ701では、リードデータRDDT1が音色データであ
るか否かが判断される。この判断結果が「YES」の場合
はステップ731〜737の音色比較処理IIおよびステップ73
8の処理を実行した後、ステップ503へ戻る。これらの音
色比較処理IIおよびステップ738の処理内容は、前述し
たステップ631〜637の音色比較処理Iおよびステップ63
8の処理と全く同じであり、フラグまたはデータが異な
るだけである。
一方、ステップ701の判断結果が「NO」の場合はステ
ップ702に進み、ステップ702にて演奏データ(キーイベ
ントデータ)RDDT1が自動演奏用楽音信号発生回路53a内
のAP1用音高データレジスタAPREG1に送出される。次
に、ステップ706へ進むと、音色比較データTCSAMEが0
または3であるか否かが判断される。この判断結果が
「NO」の場合はステップ707へ進み、「YES」の場合はス
テップ503へ戻る。ステップ707では、音色比較データTC
SAMEが2であるかが判断される。この判断結果が「YE
S」の場合はステップ708へ進む。ステップ708では、自
動演奏用楽音信号発生回路53bのAP2用音高データレジス
タAPREG2内にキーイベントデータRDDT1と同一の音高デ
ータがあるか否かが判断される。そして、この判断結果
が「YES」の場合はステップ709へ進み、「NO」の場合は
ステップ503へ戻る。ステップ709では、キーイベントKB
UFがキーオフイベントか否かが判断される。そして、こ
の判断結果が「YES」の場合はステップ710へ進み、「N
O」の場合はステップ711へ進む。ステップ710では、デ
チューン量(+α)が自動演奏用楽音信号発生回路53b
内のデチューン量レジスタAPFLO2の対応チャンネルに送
られる。また、ステップ711では、デチューン量レジス
タAPFLO2の対応チャンネルのデータがクリアされる。ス
テップ710または711の処理を終了すると、ステップ503
へ戻る。また、ステップ707の判断結果が「NO」の場合
はステップ712へ進む。ステップ712では、音色比較デー
タTCSAMEが1であるか否かが判断される。この判断結果
が「YES」の場合はステップ715へ進み、「NO」の場合は
ステップ713へ進む。ステップ713では、自動演奏用楽音
信号発生回路53bのAP2用音高データレジスタAPREG2内に
キーイベントデータRDDT1と同一の音高データがあるか
否かが判断される。そして、この判断結果が「YES」の
場合は前記ステップ709へ進んで、前述の処理を行な
う。このステップ713の判断結果が、「NO」の場合はス
テップ715へ進む。ステップ715では、鍵盤用楽音信号発
生回路52のMP用音高データレジスタMPREG内にキーイベ
ントデータRDDT1と同一の音高データがあるか否かが判
断される。そして、「YES」の場合はステップ716へ進
み、「NO」の場合はステップ503へ戻る。ステップ716で
は、キーイベントRDDT1がキーオフイベントか否かが判
断される。そして、この判断結果が「YES」の場合はス
テップ717へ進み、「NO」の場合はステップ718へ進む。
ステップ717では、デチューン量(−α)が鍵盤用楽音
信号発生回路52内のデチューン量レジスタMPFLOの対応
チャンネルに送られる。また、ステップ718では、デチ
ューン量レジスタMPFLOの対応チャンネルのデータがク
リアされる。ステップ717または718の処理を終了する
と、ステップ503へ戻る。
このように、エリアIからAP1用演奏データが読み出
されると、このAP1用演奏データの音高APREG1および音
色TCREG1が今放音中の鍵盤用楽音信号発生回路52のMP用
演奏データ(TCREG0,MPREG)および自動演奏用楽音信号
発生回路53bのAP2用演奏データ(TCREG2,APREG2)と比
較される。そして、発生しようとするAP1用楽音と同一
音高かつ同一音色のAP2用楽音がある場合には、自動演
奏用楽音信号発生回路53bの対応チャンネルのデチュー
ン量レジスタAPFLO2にデチューン量(+α)を設定す
る。これにより、AP2用楽音が+αだけデチューンさ
れ、これとAP1用楽音とが混合されるとαに相当する周
波数のうなりを生じてポリフォニックな楽音となる。ま
た、AP2用楽音と同一音高かつ同一音色のAP1用楽音をキ
ーオフしようとする場合には、自動演奏用楽音信号発生
回路53bの対応チャンネルのデチューン量レジスタAPFLO
2をクリアする。これにより、デチューンされた楽音が
単独で放音されることを防止している。また、このAP1
用演奏データと同一音高かつ同一音色のMP用演奏データ
がある場合には、鍵盤用楽音信号発生回路52の対応チャ
ンネルのデチューン量レジスタMPFLOにデチューン量
(−α)を設定する。これにより、MP用楽音が−αだけ
デチューンされ、これとAP用楽音とが混合されるとαに
相当する周波数のうなりを生じてポリフォニックな楽音
となる。また、MP用楽音と同一音高かつ同一音色のAP1
用楽音をキーオフしようとする場合には、同一音高かつ
同一音色のAP2用楽音が無ければ、鍵盤用楽音信号発生
回路52のデチューン量レジスタAPFLO2の対応チャンネル
をクリアする。これにより、デチューンされたMP用楽音
が単独で放音されることを防止している。
第15図の自動演奏データ読出しルーチンのステップ52
3においてエリアIIから読出された演奏データがキーイ
ベントまたは音色イベントであった場合は、ステップ53
3を介して第17図の楽音信号送出ルーチンIIIへ進む。こ
の楽音信号送出ルーチンIIIの処理内容は、前述した第1
6図の楽音信号送出ルーチンIIの処理と全く同じであ
り、フラグまたはデータが異なるだけである。
[他の実施例] なお、この発明は、上述の実施例に限定されることな
く、便宜変形して実施することができる。例えば上述に
おいては、デチューン量を一定としているが、これをボ
リウム等によって可変できるようにしてもよい。また、
2つのデチューン量を−αと+αに設定しているが、こ
れらを異なる絶対値に設定することもできる。さらに、
3つの楽音が重複した場合にのみ1音または2音をデチ
ューンするようにしてもよく、複数の楽音が重複した場
合に1音だけをデチューンするようにしてもよい。
また、上述においては、デチューンされるパートが固
定されているが、通常のキーアサイン処理で行なわれる
ように、着順または楽音の減衰量に応じてデチューンす
べきパートを決定するようにしてもよい。
また、上述においては、1つのマニュアル演奏と2つ
の自動演奏との任意の組合せによるアンサンブルを行な
う例について説明したが、この発明は、単数または複数
のマニュアル演奏と単数または複数の自動演奏との如何
なる組合せによるアンサンブル、1台の電子楽器の上鍵
盤、下鍵盤および足鍵盤のように、複数のマニュアル演
奏のみによるアンサンブル、ならびに複数の自動演奏の
みによるアンサンブルにも適用可能できる。このような
場合としては、例えば、1台のMIDI端子付電子楽器また
は自動演奏装置を音源装置として、これに他のMIDI端子
付キーボード、電子楽器、自動演奏再生装置およびコン
ピュータシステム等を接続して、演奏システムを構成す
る場合がある。
さらに、デチューンする代わりに、混合前の一部のパ
ートの振幅または周波数等を変調して音色を変化させて
もよく、あるいは、同一音高かつ同一音色の楽音の1つ
を振幅または周波数変調等して音色を変化させ、それを
複数楽音の混合音の代わりに放音するようにしてもよ
い。あるいは、単音用と複音用との2種類またはそれ以
上の音色を設定して、使い分けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、特許請求の範囲の記載に対応したクレーム対
応図、 第2図は、この発明の一実施例に係る演奏装置のブロッ
ク図、 第3図は、第2図における操作パネル20の詳細を示す外
観図、 第4図は、第2図における演奏データメモリ63の記憶エ
リアの説明図、 第5図は、第2図における演奏データメモリ63に記憶さ
れている各種演奏データのフオーマット図、そして 第6〜17図は、第2図のマイクロコンピユータにて実行
されるプログラムの一例に対応したフローチャートであ
る。 10:鍵盤、10a:鍵スイッチ回路、20a:操作子スイッチ回
路、23:音色選択スイッチ、26a,26b:トラックスイッ
チ、52:鍵盤用楽音信号発生回路、53a,53b:自動演奏用
楽音信号発生回路、62:演奏データメモリ、72:CPU、TCR
EG0,TCREG1,TCREG2:音色データレジスタ、MPREG,APREG
1,APREG2:音高データレジスタ、MPFLO,APFLO2:デチュー
ン量データレジスタ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の演奏データそれぞれに基づく複数の
    楽音信号を形成し、発音区間が重複する楽音信号はこれ
    らを混合して発音するようにした演奏装置において、 前記演奏データに基づき、混合すべき楽音信号のうちで
    同一音高でかつ同一音色または類似音色の楽音信号が存
    在することを検出する検出手段と、 前記楽音信号の存在が検出された場合にその楽音信号を
    変更する変更手段とを設けたことを特徴とする演奏装
    置。
  2. 【請求項2】前記複数の演奏データは、演奏者による演
    奏操作により発生する単数または複数の演奏データと自
    動演奏装置から発生される単数または複数の演奏データ
    である請求項1記載の演奏装置。
  3. 【請求項3】前記変更手段は、混合前の前記複数の楽音
    信号の一部の楽音信号の音高をずらすものである請求項
    1記載の演奏装置。
  4. 【請求項4】前記変更手段は、混合前の前記複数の楽音
    信号の一部の楽音信号の振幅または周波数を変調するも
    のである請求項1記載の演奏装置。
  5. 【請求項5】前記変更手段は、混合前の前記複数の楽音
    信号の音色を変更するものである請求項1記載の演奏装
    置。
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