JP3450542B2 - 伴奏パターン作成装置 - Google Patents

伴奏パターン作成装置

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JP3450542B2
JP3450542B2 JP22339895A JP22339895A JP3450542B2 JP 3450542 B2 JP3450542 B2 JP 3450542B2 JP 22339895 A JP22339895 A JP 22339895A JP 22339895 A JP22339895 A JP 22339895A JP 3450542 B2 JP3450542 B2 JP 3450542B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動伴奏用の伴
奏パターンをリアルタイム入力するための伴奏パターン
作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鍵盤を備えた電子楽器には、メモ
リに記憶されている伴奏データを読み出してサウンドシ
ステムから発音する自動伴奏機能を備えたものがある。
この自動伴奏モードでは、メモリから伴奏データが読み
出されてサウンドシステムから伴奏音が発音されるの
で、演奏者がこの伴奏音に合わせてメロディを演奏した
り、他の電子楽器から発音されるメロディ音に合わせて
合奏したりする。また、従来の電子楽器には、上記自動
伴奏に使用される伴奏データを演奏者が入力することが
できるものがあり、この入力方法には、ステップ入力と
リアルタイム入力がある。ステップ入力は、音高デー
タ、ステップタイム、タッチ(ベロシティ)、ゲートタ
イム等の楽音データを、別々に数値入力していく方法で
ある。なお、このステップ入力には、鍵盤の操作によっ
て1音毎に音高データを入力し、その他の楽音データを
数値入力していく方法もある。
【0003】リアルタイム入力は、鍵盤の操作によって
演奏された伴奏パターンをそのまま記憶させる方法であ
る。このリアルタイム入力操作によって伴奏パターンを
作成する場合には、メロディ音を聞きながら鍵盤を操作
して伴奏パターンを演奏するのが一般的である。また、
主としてステップ入力に用いられる鍵盤がない自動伴奏
装置では、テンキーやファンクションスイッチ等を操作
して伴奏パターンをステップ入力するのであるが、リア
ルタイム入力で伴奏パターンを作成する場合には、鍵盤
ユニットを接続して、この鍵盤ユニット上で伴奏パター
ンを演奏することが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、ステップ入力またはリアルタイム入力を鍵盤を
用いて行う場合には、指定されたコードネームのスケー
ル上の音以外の音を入力することがある。このため、作
成された伴奏パターンがメロディに適合せず、自動伴奏
モードで再生したときに、聞き苦しい演奏になる場合が
ある。
【0005】また、上記のように鍵盤を用いて伴奏パタ
ーンを入力する場合には、メロディを入力する場合に比
して使用する鍵数が少ないにも拘らず、複数オクターブ
の鍵を有する鍵盤を接続しなければならず、鍵盤を設置
する場所が無かったり、鍵盤の持ち運びが不便であった
りする。
【0006】ここで、コードネームとは、コード(和
音)の構成を表すコード情報であり、「C」、「D」、
「E」…等の根音(コードルート)と、「メジャー」、
「マイナ」、「シックス」、「セブンス」、「ディミニ
ッシュ」、「オーグメント」等の和音の種類(コードタ
イプ)とから構成されている。なお、コードネームには
コードルートのみの場合も含むものとする(以下同
じ)。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、伴奏パターンを入力する場合に、入力す
るコードネームのスケールを鍵盤の鍵または複数のスイ
ッチ群に割り当てて、指定されたコードネームのスケー
ル上の音のみが入力されるようにしたことを特徴とす
る。また、本発明は、伴奏パターンを入力する操作部
を、1音階の音数に相当する数の配列された音階スイッ
チ及びオクターブの変更を指令するオクターブシフトス
イッチとしたことにより、鍵盤に代わる小型で操作性の
良い入力手段を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
1.全体回路 図1は自動伴奏装置の全体回路を示す。この自動伴奏装
置は、伴奏パターンの作成と再生が行える装置であり、
ステップ入力またはリアルタイム入力によって入力され
た伴奏パターンを記憶し、再生操作に応答して記憶され
た伴奏パターンを再生して発音したり、再生された伴奏
パターンデータを他の電子楽器または小型のコンピュー
タ等へ送る装置である。パターン入力スイッチ群1は、
伴奏パターンを入力するためのスイッチ群であり、スイ
ッチスキャン回路2によってスキャンされ、スイッチの
オン、オフを示すデータが検出され、CPU5によって
ワーキングRAM6に書き込まれる。そして、CPU5
によって、それまでワーキングRAM6に記憶されてい
た各スイッチのオン、オフの状態を示すデータと比較さ
れ、各スイッチのオンイベント、オフイベントの判別が
行われる。また、このスイッチスキャン回路2には、パ
ターン入力スイッチ群1の音階スイッチI〜VII の押圧
力を検出するタッチセンサが設けられている。このタッ
チセンサによって検出された音階スイッチI〜VII の押
圧力はタッチデータとしてCPU5へ送られる。
【0009】パネルスイッチ群3の各スイッチやキー
は、パネルスキャン回路4によってスキャンされる。こ
のスキャンにより、各スイッチやキーのオン、オフを示
すデータが検出され、CPU5によってワーキングRA
M6に書き込まれる。そして、CPU5によって、それ
までワーキングRAM6に記憶されていた各スイッチや
キーのオン、オフを示すデータと比較され、各スイッチ
やキーのオンイベント、オフイベントの判別が行われ
る。ワーキングRAM6に記憶されている上述したデー
タや各種処理データは、LCD(液晶表示装置)7また
はLED(発光ダイオード)8に送られ、データ内容に
応じた表示が行われる。
【0010】プログラムROM11には、CPU5が各
種処理を行うためのプログラムが記憶されている。ま
た、このプログラムROM11には、パターン入力スイ
ッチ群1の各スイッチにコードネームのスケールを割り
当てるためのスケールデータが記憶されている。サウン
ドシステム13は、波形ROM14から波形データを読
み込んで、DSPまたはMPU等を用いたサウンドジェ
ネレータにより、上記パターン入力スイッチ群1の操作
に応じた音高、タッチ(ベロシティ)に応じた音色、パ
ネルスイッチ群3により指定された音色等に応じた楽音
信号を生成して、スピーカSPから発音する。ここでタ
ッチ(ベロシティ)とは、パターン入力スイッチ群1の
各スイッチのオンオフ操作の速さまたは強さを示すデー
タである。このサウンドシステム13には、複数チャン
ネル分、例えば16チャンネル分の楽音生成系が時分割
処理により形成されており、楽音をポリフォニックに発
音させることができる。この各チャンネルに割り当てら
れる楽音データはアサインメントメモリ(図示せず)に
記憶される。このサウンドシステム13によって、波形
ROM14から各種波形データの読み出しが行われる。
この波形データは、上記音高、タッチ(ベロシティ)、
音色に応じたものとなっている。ミディインターフェイ
ス15は、外部接続された電子楽器、小型コンピュー
タ、鍵盤ユニット、音響機器等の外部装置16との間で
楽音データの送受を行うためのインターフェイスであ
る。この楽音データはMIDI(ミュージカル インス
ツルメントデジタル インターフェイス)規格のもの
で、この楽音データに基づいた発音も行われる。
【0011】このような構成によって、この自動伴奏装
置では、伴奏パターンを入力するパターン作成モード
と、パターンRAM10に記憶された伴奏パターンを読
み出して再生する自動伴奏モードとが選択できる。さら
に、パターン作成モードには、キーナンバやステップ数
等の数値をパターン入力スイッチ群1またはパネルスイ
ッチ群3を操作してシーケンス入力していくステップ入
力と、他のパートの楽音を聞きながら即時的にパターン
入力スイッチ群1を操作して楽音データを入力していく
リアルタイム入力がある。
【0012】2.パターン入力スイッチ群1 図2はパターン入力スイッチ群1を示す。このパターン
入力スイッチ群1には、7個の音階スイッチI〜VII と
アップシフトスイッチ17及びダウンシフトスイッチ1
8が配置されている。音階スイッチI〜VII は、1オク
ターブ分の音階を構成する第1音〜第7音に対応したス
イッチであり、スイッチスキャン回路2によってオンオ
フが検出されて、第1音〜第7音を表すナンバデータを
発生する。アップシフトスイッチ17は、音階スイッチ
I〜VII に割り当てられたスケールを1オクターブ上げ
るためのスイッチであり、1回のオン操作毎に1オクタ
ーブずつ上げることができる。また、ダウンシフトスイ
ッチ18は、音階スイッチI〜VII に割り当てられたス
ケールを1オクターブ下げるためのスイッチであり、1
回のオン操作毎に1オクターブずつ下げることができ
る。これらの入力状態は上記LCD7またはLED8に
よって表示される。
【0013】3.パネルスイッチ群3 図3はパネルスイッチ群3に設けられたスイッチ類の一
部と、LCD7及びLED8を示す。自動伴奏スイッチ
20は、自動伴奏モードのオン/オフを指示するスイッ
チである。パターンメーカースイッチ21は、伴奏パタ
ーンを作成するパターン作成モードをオン/オフするス
イッチである。スタート/ストップスイッチ22は、自
動伴奏のスタート/ストップを指示したり、パターン作
成モードにおける伴奏パターンのリアルタイム入力を記
録するパターン入力処理のスタート/ストップを指示す
るスイッチである。コードネームスイッチ23は、伴奏
パターンのコードネームの指定を開始するためのスイッ
チである。小節数設定スイッチ24は、コードパターン
の小節数の設定を開始するためのスイッチである。拍子
設定スイッチ25は、コードパターンの拍子の設定を開
始するためのスイッチである。ステップ/リアルタイム
スイッチ26は、ステップ入力モードとリアルタイム入
力モードを切り換えるスイッチであり、オン操作により
ステップ入力モードになり、オフ操作によりリアルタイ
ム入力モードになる。ステップ入力切り換えスイッチ2
7は、ステップ入力モードにおいて、パターン入力スイ
ッチ群1を使用するか否かを切り換えるスイッチであ
り、オン操作によりパターン入力スイッチ群1を使用す
るモードとなり、オフ操作によりパターン入力スイッチ
群1を使用しないモードとなる。音高スイッチ28は、
ステップ入力モードにおいて音高データの入力を開始す
るためのスイッチである。タッチスイッチ29は、ステ
ップ入力モードにおいてタッチデータの入力を開始する
ためのスイッチである。ステップスイッチ31は、ステ
ップ入力モードにおいてステップタイムデータの入力を
開始するためのスイッチである。ゲートスイッチ32
は、ステップ入力モードにおいてゲートタイムデータの
入力を開始するためのスイッチである。テンキー30は
数値を入力するためのスイッチである。
【0014】4.スケールデータ プログラムROM11に記憶されているスケールデータ
は、図4に示すように、上記音階スイッチI〜VII と各
種コードネームのスケール上の音高データとを対応させ
たデータである。例えば図5(1)に示すように、Cメ
ジャーコードのスケールは「C、D、E、F、G、A、
B」である。従って、Cメジャーコードのスケールデー
タは、図4に示すように、音階スイッチIにC音の音高
データ、音階スイッチIIにD音の音高データ、音階スイ
ッチIII にE音の音高データ、音階スイッチIVにF音の
音高データ、音階スイッチVにG音の音高データ、音階
スイッチVIにA音の音高データ、音階スイッチVII にB
音の音高データを対応させるデータである。また、図5
(2)に示すように、Fメジャーコードのスケールは
「F、G、A、Bフラット、C、D、E」である。従っ
て、Fメジャーコードのスケールデータは、図4に示す
ように、音階スイッチIにF音の音高データ、音階スイ
ッチIIにG音の音高データ、音階スイッチIII にA音の
音高データ、音階スイッチIVにBフラット音の音高デー
タ、音階スイッチVにC音の音高データ、音階スイッチ
VIにD音の音高データ、音階スイッチVII にE音の音高
データを対応させるデータである。同様にして、他のコ
ードネームに対しても、音階スイッチIがコードルート
となるように、各音階スイッチI〜VII に対応して配列
されたスケールデータがプログラムRAM11に記憶さ
れている。
【0015】また、スケールデータには、複数オクター
ブ分のデータが設けられており、アップシフトスイッチ
17によって、nオクターブの移動が指示された場合に
は、基準オクターブのデータ群OCTからnオクターブ
上のデータ群OCT+nのシフトデータが音階スイッチ
I〜VII に割り当てられる。また、ダウンシフトスイッ
チ18によって、nオクターブの移動が指示された場合
には、基準オクターブのデータ群OCTからnオクター
ブ下のデータ群OCT−nのシフトデータが音階スイッ
チI〜VII に割り当てられる。音高データは、MIDI
コードの音高データや、鍵盤ユニットの鍵に対応するキ
ーナンバデータ等の予め決められた数値データである。
【0016】5.自動伴奏モード 自動伴奏モードは、パターンRAM10に記憶されてい
る演奏者が作成した伴奏データを読み出して、サウンド
システム13に送ることによって、読み出された伴奏デ
ータに応じた伴奏が発音される動作モードである。自動
伴奏を行う場合には、自動伴奏スイッチ20をオンにし
た後、テンキー30によりソングナンバを指定する。こ
れにより、指定されたソングナンバに対応する伴奏デー
タがパターンRAM10から読み出され、この伴奏デー
タがサウンドシステム13へ送られることによって伴奏
音が発音される。
【0017】6.パターンRAM10 図6は、パターンRAM10を示す。このパターンRA
M10には、複数パターンの伴奏データが記憶される。
伴奏データは、インデックスデータ、リズムデータ、ベ
ースデータ、コードデータ等から構成されている。イン
デックスデータには、ソングナンバ及び演奏者が登録し
た見出しからなるソングネームデータ、拍子データ、小
節数データが含まれている。
【0018】コードデータには、1音毎のノートデー
タ、小節の頭を示すバーマークデータ、コードデータの
終了を示すエンドデータが含まれている。ノートデータ
には、音高を示すキーナンバデータ、小節の先頭から発
音開始またはキーオンまでのタイミングを示すステップ
データ、発音継続時間またはキーオンからキーオフまで
の時間を示すゲートデータ、打鍵速度または打鍵強度を
示すタッチ(ベロシティ)データが含まれている。この
ノートデータは、他の音楽的ファクタ、例えば、音色情
報、エフェクト情報、リズム情報、音像(ステレオ)情
報、クオンタイズ情報、変調情報、テンポ情報、音量情
報、エンベロープ情報、発音開始からの経過時間等が含
まれていても良い。また、コードデータを構成するノー
トデータ、バーマークデータ、エンドデータの先頭アド
レスにはポインタが設けられている。
【0019】7.ワーキングRAM6 図7はワーキングRAM6内のレジスタ群を示す。自動
伴奏モードフラグAPは、動作モードが自動伴奏モード
であるか否かを示すフラグであり、自動伴奏スイッチ2
0のオンオフ操作に対応してオンオフされる。パターン
作成モードフラグPMは、動作モードが伴奏パターンの
作成モードであるか否かを示すフラグであり、パターン
メーカースイッチ21のオンオフ操作に応じてオンオフ
される。パターン作成中フラグPRは、リアルタイム入
力モードにおいて伴奏パターンの入力が行われるか、作
成条件の入力が行われるかを示すフラグであり、リアル
タイム入力モードにおけるスタート/ストップスイッチ
22のオンオフ操作に対応してオンオフされる。自動伴
奏中フラグARは、自動伴奏モードにおけるスタート/
ストップスイッチ22のオンオフ操作に対応してオンオ
フされる。ステップ処理済みフラグSEは、ステップ処
理(ステップ300)が実行されたか否かを示すフラグ
である。
【0020】コードネームデータCNは、コードネーム
データCNは、パターン作成モードにおいてテンキー3
0によって入力されたコードネームを示すデータであ
る。小節数データBNは、パターン作成モードにおいて
入力された小節数を示すデータである。拍子データTM
は、パターン作成モードにおいて入力された拍子を示す
データである。
【0021】ステップカウンタSCは、ステップ処理
(ステップ300)において発音開始タイミング(ステ
ップタイム)のカウントを行うために使用されるカウン
タである。ゲートカウンタGCは、パターン作成処理
(ステップ120)においてキー入力された音の発音維
持時間(ゲートタイム)をカウントするために使用され
るカウンタであり、ゲート処理(ステップ310)にお
いてカウント処理が行われる。このゲートカウンタGC
は複数設けられており、その数は発音チャンネル数に等
しい。既エディットデータEDAとEDBは、伴奏デー
タのうちの既に作成された部分のデータである。この既
エディットデータEDA、EDBの内容は前述した伴奏
データの中のノートデータと同じである。
【0022】入力モードフラグIMは、伴奏パターンの
作成モードが、リアルタイム入力であるかステップ入力
であるかを表すフラグであり、ステップ/リアルタイム
スイッチ26のオンオフに対応してオンオフされる。ス
テップ切り換えフラグSKは、伴奏パターンの作成モー
ドがステップ入力による場合に、パターン入力スイッチ
群1を使用するか否かを表すフラグであり、ステップ入
力切り換えスイッチ27のオンオフに対応してオンオフ
される。
【0023】8.メインルーチン 図8はメインルーチンのフローチャートを示す。この処
理は電源投入によりスタートし、CPU5によってワー
キングRAM6及びパターンRAM10のクリア等のイ
ニシャライズ処理(ステップ102)が行われる。そし
て、CPU5によってスイッチスキャン回路2からのス
キャンデータが読み込まれて、パターン入力スイッチ群
1のスイッチのオンイベントまたはオフイベントの判別
が行われる(ステップ104)。そして、オンまたはオ
フのイベントがあったスイッチのナンバデータの一時保
存等のイベント処理が行われる(ステップ106)。さ
らに、パネルスキャン回路4からのスキャンデータが読
み込まれて(ステップ108)、パネルスイッチ群3の
スイッチやボリュームの入力データまたは入力コマンド
に応じたパネルスイッチイベント処理が行われる(ステ
ップ110)。
【0024】次に、自動伴奏モードフラグAPに基づい
て自動伴奏モードであるか否かの判別が行われる(ステ
ップ112)。このとき自動伴奏モードであれば、次に
自動伴奏処理(ステップ114)が実行される。また、
自動伴奏モードでなければ、パターン作成モードフラグ
PMに基づいてパターン作成モードであるか否かが判別
される(ステップ116)。ここでパターン作成モード
であれば次にパターン作成処理(ステップ118)が実
行される。その他の処理(ステップ124)は、テンキ
ー30により音色を指定する処理、MIDI入力データ
及びMIDI出力データに関する処理等である。
【0025】9.ステップ処理 図9はステップ処理(ステップ300)のフローチャー
トを示す。このステップ処理は、一定時間毎に周期的に
発生されるインタラプト信号がCPU5に与えられたと
きに実行されるインタラプト処理であり、自動伴奏処理
(ステップ114)またはパターン作成処理(ステップ
118)で演奏される伴奏パターンのステップタイム、
またはパターン作成処理(ステップ118)でリアルタ
イム入力される伴奏パターンのステップタイムをカウン
トする処理である。先ずステップカウンタSCがインク
リメントされる(ステップ302)。次に、ステップカ
ウンタSCのカウント数に基づいて、ステップタイムが
オーバーフローであるか否かが判別される(ステップ3
04)。このオーバーフロータイムは、パターン作成モ
ードにおいて設定された拍子データに基づいて決定され
たバーマークデータまたは自動伴奏モードで読み出され
た伴奏データの中のバーマークデータに基づいて決めら
れた1小節分のステップタイムである。
【0026】従って、このステップ304の処理は、ス
テップタイムが1小節分のステップタイムを超えて次の
小節の頭に達したか否かを判別している。このステップ
304の判定がYESであれば、ステップカウンタSC
がリセットされ(ステップ306)、NOであればリセ
ットされない。このステップタイムがオーバーフローし
たときに、リアルタイム入力モードであれば、バーマー
クデータがワーキングRAM6またはパターンRAM1
0に書き込まれ(ステップ308)、メインルーチンへ
戻る。他方、ステップタイムがオーバーフローでなけれ
ば、インタラプトによりステップカウンタSCのインク
リメントまたはリセットが実行されたことを示すための
ステップ処理済みフラグSEがオンにセットされ(ステ
ップ309)、メインルーチンへ戻る。
【0027】10.ゲート処理 図10はゲート処理(ステップ310)のフローチャー
トを示す。このゲート処理は、一定時間毎に周期的に発
生されるインタラプト信号がCPU5に与えられたとき
に実行されるインタラプト処理であり、パターン作成モ
ードにおいてリアルタイム入力される伴奏パターンのゲ
ートタイムをカウントする処理である。先ず、各ゲート
カウンタGCがインクリメントされる(ステップ31
2)。そして、各ゲートカウンタGCのカウント数をサ
ーチして、オーバーフローとなったゲートカウンタGC
があるか否かが判別される(ステップ314)。このオ
ーバーフロータイムは、例えば、パターン作成モードに
おいて設定された拍子データ及び小節数データに基づい
て決められた一つのコードパターンの長さに設定され
る。従って、このステップ314の処理は、ゲートタイ
ムがコードパターンの長さを超えたか否かを判別してい
る。このステップ314の判定がYESであれば、オー
バーフローとなったゲートカウンタGCがリセットされ
(ステップ316)、NOであればリセットされない。
そして、メインルーチンに戻る。
【0028】11.自動伴奏処理 図11は、自動伴奏モードにおける自動伴奏処理のフロ
ーチャートを示す。この処理では、パターンRAM10
に記憶された自動伴奏パターンの再生が行われる。この
自動伴奏処理は、自動伴奏スイッチ20のオン操作が行
われた後にスタート/ストップスイッチ22がオン操作
されることによって開始される。このスタート/ストッ
プスイッチ22のオン操作の前に、自動伴奏を行う伴奏
パターンのソングナンバをテンキー30によって選択す
る。テンキー30によって入力されたソングナンバはL
ED8に表示され、LCD7にソングネームが表示され
る。また、自動伴奏音のコードパートの音色は、図示し
ない音色指定モードにおいてテンキー30によって指定
された音色に設定される。
【0029】先ず自動伴奏中フラグARがオンであるか
否かの判別が行われる(ステップ130)。自動伴奏中
であれば、次にステップ処理済みフラグSEがオンか否
か、すなわちステップ処理が終了しているか否かが判別
される(ステップ132)。ステップ処理が終了して、
ステップ処理済みフラグSEがオンにセットされていれ
ば、ステップ処理済みフラグSEがリセットされて(ス
テップ134)、伴奏データが、最先のノートデータか
ら1つずつ順に読み出される。ノートデータは先頭アド
レスのポインタによって区切られているので、読み出さ
れたノートデータのステップデータがステップカウンタ
SCの値に一致したときに(ステップ138)、ポイン
タが次のノートデータの先頭アドレスのポインタにイン
クリメントされる(ステップ140)。次に、読み出さ
れたノートデータはサウンドシステム13へ送られ、楽
音信号に変換されて、スピーカSPから発音される(ス
テップ142)。以後、ステップカウンタSCの値がノ
ートデータのステップデータに一致する毎に、ポインタ
が次のノートデータのポインタに更新されることにより
(ステップ138、140)、指定されたソングナンバ
の伴奏音が発音される。上記ゲートデータは、サウンド
システム13において発音時間の制御に使用され、ゲー
トデータが示すゲートタイムに応じた長さの発音が行わ
れる。
【0030】12.パターン作成処理 図12は、パターン作成処理(ステップ118)のフロ
ーチャートを示す。この処理は、パターンメーカースイ
ッチ21がオン操作されたときに実行される。まず、伴
奏パターンの入力モードがリアルタイム入力モードであ
るか否かが判別される(ステップ150)。これは、入
力モードフラグIMがオフであるか否かの判別処理であ
る。ここで、リアルタイム入力モードの場合には、次
に、パターン作成中フラグPRがオンであるか否かが判
別される(ステップ152)。このパターン作成中フラ
グPRがオンの場合には、次にパターン入力処理(ステ
ップ154)が行われて、パターン入力スイッチ群1に
より入力された伴奏パターンが記憶される。また、パタ
ーン作成中フラグPRがオフの場合には、次に作成条件
設定処理(ステップ156)が行われて、伴奏パターン
の作成条件データの入力処理が行われる。
【0031】他方、ステップ150で入力モードがリア
ルタイム入力モードではない場合には、入力モードがス
テップ入力モードであるか否かが判別される(ステップ
158)。これは、入力モードフラグIMがオンである
か否かの判別処理である。ここで、ステップ入力モード
である場合には、ステップ入力処理(ステップ160)
によって、伴奏パターンのステップ入力が行われる。
【0032】13.作成条件設定処理 図13は、作成条件設定処理(ステップ156)のフロ
ーチャートを示す。この処理は、パターンメーカースイ
ッチ21がオン操作された後に、スタート/ストップス
イッチ22が「ストップ」に設定されたときに開始され
る。この処理は、伴奏パターンをリアルタイム入力する
前に、伴奏パターンの諸条件を入力するための処理であ
り、諸条件を設定入力するためのスイッチのオン操作が
あったときに、その後にテンキー30等のスイッチ操作
により入力された条件データが読み込まれてレジスタに
一時記憶される。
【0033】コードネームスイッチ23がオン操作され
た場合には(ステップ170)、その後にテンキー30
によってコードネーム毎に決められた数値データが入力
されると、この数値データに応じたコードネームデータ
CNがワーキングRAM6に記憶される(ステップ17
2)。また、小節数設定スイッチ24がオン操作された
場合には(ステップ174)、その後にテンキー30に
よって数値データが入力されると、この数値データが小
節数データBNとしてワーキングRAM6に記憶される
(ステップ176)。また、拍子設定スイッチ25がオ
ン操作された場合には(ステップ178)、その後にテ
ンキー30によって数値データが入力されると、この数
値データが拍子データTMとしてワーキングRAM6に
記憶される(ステップ180)。その他の条件設定スイ
ッチがオン操作された場合には(ステップ182)、そ
の後にテンキー30等によって入力されたデータがワー
キングRAM6に条件データとして記憶される(ステッ
プ184)。スタート/ストップスイッチ22が「スタ
ート」に設定された場合には(ステップ186)、パタ
ーン作成中フラグPRがオンに設定される(ステップ1
88)。
【0034】14.パターン入力処理 図14は、リアルタイム入力モードにおけるパターン入
力処理(ステップ154)のフローチャートを示す。こ
の処理は、パターンメーカースイッチ21がオン操作さ
れ(ステップ116)、ステップ/リアルタイムスイッ
チ26がリアルタイムにセットされ(ステップ15
0)、さらにスタート/ストップスイッチ22がスター
トにセットされたとき(ステップ152)に開始され
る。
【0035】先ず、ステップ処理(ステップ300)が
終了しているか否かが判別される(ステップ190)。
ステップ処理が終了していれば、ステップ処理済みフラ
グSEがリセットされる(ステップ192)。次に既エ
ディットデータEDAがワーキングRAM6のリード側
から読み出される(ステップ194)。この既エディッ
トデータEDAは、パターンRAM10からワーキング
RAM6へ転送された伴奏データである。読み出される
既エディットデータEDAは、前記自動伴奏処理(ステ
ップ114)の場合と同様にポインタ毎のデータであ
る。そして、既エディットデータEDA内のステップデ
ータSDとステップカウンタSCとが一致しているか否
かが判別される(ステップ196)。ステップデータS
DがステップカウンタSCに一致している場合には、既
エディットデータEDAがワーキングRAM6のライト
側に書き込まれる(ステップ198)。ここで、このラ
イト側に書き込まれた既エディットデータをEDBとす
る。
【0036】そして、読み出された既エディットデータ
EDAがエンドデータでなければ、既エディットデータ
EDAがサウンドシステム13に送られ、この既エディ
ットデータEDAに応じた伴奏音が発音される(ステッ
プ204)。また、ステップ194で読み出された既エ
ディットデータEDAがエンドデータであれば、既エデ
ィットデータEDRの読み出しが一巡したことになるの
で、リードアドレスの既エディットデータEDAとライ
トアドレスの既エディットデータEDBのアドレスとが
入れ換えられる(ステップ202)。これによって次の
読み出し処理では、リードアドレスが付された既エディ
ットデータEDBが読み出され、ライトアドレスが付さ
れた既エディットデータEDAが既エディットデータE
DBの内容に書き換えられていく。そして、スイッチイ
ベントが有るか否かが判別され(ステップ206)、ス
イッチイベントがあればスイッチ入力処理(ステップ1
94)が実行され、スイッチイベントが無ければ次の処
理に進む。
【0037】パターンメイク中フラグPRがオンである
間は、このパターン作成処理154が繰り返し実行され
る。そして、ステップ190〜ステップ204の処理が
繰り返されることにより、既に作成された伴奏パターン
が繰り返し発音されるので、演奏者は発音される伴奏パ
ターンを聞いて確認することができる。また、伴奏パタ
ーンを途中までリアルタイム入力して、次に伴奏パター
ンの先頭から発音が開始されたときに、入力済みの部分
から以降を続けて入力することもできるので、一つの伴
奏パターンを複数回に分けてリアルタイム入力すること
ができる。
【0038】例えば、2小節の伴奏パターンを作成する
場合には、ステップ190〜204の処理が繰り返され
ることによって、2小節の伴奏パターンが繰り返し発音
される。この状態で、使用者が伴奏パターンの第1小節
の開始時点でコードパターンの第1音のみを押鍵する
と、次に繰り返して発音される伴奏パターンの第1小節
の先頭で、この入力されたコードパターンの第1音が発
音される。その後、他のスイッチをオン操作しなけれ
ば、この第1音のみを含む伴奏パターンが繰り返し発音
される。そして、使用者は、次に繰り返して発音される
伴奏パターンを聞きながら、第1音が発音された後に、
コードパターンの第2音の音を押鍵する。これにより、
次に先頭から繰り返して発音される伴奏パターンの第1
小節では、第1及び第2音が発音される。以下同様に、
第3音以降の音を押鍵することにより、2小節のコード
パターンを入力する。このように、一度に2小節のコー
ドパターンを入力する必要はなく、何度でも繰り返し発
音される既エディットデータの内容を聞きながら、1音
ずつコードパターンを入力することができる。勿論、一
度に2小節のコードパターンを入力しても良いし、複数
音を一度に入力しても良い。この場合にも、ステップ1
90〜204の処理の繰り返しによって、入力された数
の音が繰り返し発音される。伴奏パターンの入力を間違
えた場合には、パターン作成処理(ステップ118)の
開始操作を再度行えば、それ以前に入力された伴奏パタ
ーンはクリアされるので、新たな伴奏パターンを入力す
ることができる。
【0039】15.スイッチ入力処理 図15はスイッチ入力処理(ステップ208)のフロー
チャートである。この処理は、パターン入力処理(ステ
ップ154)において、パターン入力スイッチ群1によ
るスイッチイベントがあった場合に開始され、このスイ
ッチ操作によって入力された伴奏パターンデータがパタ
ーンRAM10にリアルタイムで記憶される。スイッチ
イベントがオンイベントであれば(ステップ210)、
次に、オンイベントがあった音階スイッチに発音チャン
ネルを割り当てる処理が行われる(ステップ212)。
このステップ212では、各チャンネルをサーチして、
発音中ではないチャンネルか否かを判別する。そして、
空いているチャンネルがあれば、この空きチャンネルが
オンイベントのあった音階スイッチに割り当てられる。
【0040】ここで、空きチャンネルが無い場合には
(ステップ214)、発音中の楽音の中で最もゲートタ
イムが大きいチャンネルの楽音が消音される。ゲートタ
イムが大きいほど発音開始からの時間が長いので、この
チャンネルの楽音を消音しても他の楽音に与える影響が
少ない。従って、このゲートタイムが最大のチャンネル
の楽音を消音して、代わりに新たにオンイベントがあっ
た音階スイッチにこの空いたチャンネルを割り当てる
(ステップ216〜222)。
【0041】まず、各チャンネルの各ゲートカウンタG
Cのカウント値が読み出されて大小の比較が行われる。
さらに、読み出されたカウント値の中で最大のものが抽
出されて、この最大のカウント値を有するチャンネルが
求められる(ステップ216)。次に、CPU5にこの
最大のゲートカウンタGCのカウント値が読み込まれて
(ステップ218)、この最大のゲートカウント値を有
するチャンネルが割り当てられていたノートデータ内の
ゲートデータエリアに書き込まれる(ステップ22
0)。これによって、この最大のカウント値を有する楽
音は、強制的にゲートタイムが決められることになる。
次に、この最大のゲートカウント値の楽音の音高データ
がCPU5に読み込まれ、消音指令データとともにサウ
ンドシステム13へ送られることにより、この音高デー
タに応じた楽音が消音される(ステップ222)。
【0042】他方、空きチャンネルがある場合(ステッ
プ214がNO)には、この空きチャンネルに対応する
ゲートカウンタGCがリセットされる(ステップ22
4)。そして、プログラムR0M11から読み出された
指定コードネームに応じたスケールデータに基づいて、
新たにオンイベントがあった音階スイッチのナンバデー
タが、指定されたコードネームのスケール上の音高デー
タに変換される(ステップ226)。これによって、音
階スイッチI〜VII に指定されたコードネームのスケー
ルが割り当てられる。このとき、シフトスイッチ17、
18が操作されている場合には、割り当てる音高データ
をシフトスイッチ17、18の操作回数に応じたオクタ
ーブ数だけシフトする処理が行われる。
【0043】例えば、Fメジャーコードを指定した場合
には、スケールデータは、図5(2)に示されるように
スケールが割り当てられる。従って、例えば演奏者が音
階スイッチIをオン操作した場合には、この音階スイッ
チIのナンバデータはF音の音高データに変換される。
次に、ステップ226でオンイベントがあった音階スイ
ッチに割り当てられた音高データとステップデータ及び
タッチデータが、パターンRAM10内のノートデータ
内に書き込まれる(ステップ228)。次に、このとき
のノートデータ内にゲートデータを書き込むためのアド
レスが保管される(ステップ230)。この保管された
アドレスには、このチャンネルに割り当てられた音階ス
イッチのオフイベント時(ステップ234)までデータ
が書き込まれない。そして、ステップ226で発生され
た音高データがタッチデータ等の楽音データとともにサ
ウンドシステム13へ送られ、指定されたコードネーム
のスケール上の音として発音される(ステップ23
2)。
【0044】そして、音階スイッチI〜VII のオン操作
が継続している間は、図14のステップ190〜204
の処理によってオン操作されている音階スイッチI〜VI
I に割り当てられた音高の楽音が発音されるので、演奏
者は所望のタイミングで音階スイッチI〜VII のオフ操
作を行う。このように、オン操作中の音階スイッチI〜
VII がオフ操作された場合には、スイッチのオフイベン
トであるから図14のステップ206がYES、図15
のステップ210がNO、ステップ234がYESとな
るので、発音中のチャンネルの中からオフイベントがあ
った音階スイッチI〜VII に応じたチャンネルが検索さ
れる(ステップ236)。該当するチャンネルが有れば
(ステップ238がYES)、そのときのゲートカウン
タGCの値が読み込まれて(ステップ240)、オフイ
ベントのあった音階スイッチI〜VII に対応するノート
データ内に書き込まれる。このゲートカウンタGCのカ
ウント値は、上記ステップ230でゲートデータ書き込
みのために保管されていたアドレスに書き込まれる(ス
テップ236)。
【0045】次に、プログラムROM11からスケール
データが読み出され、オフイベントのあった音階スイッ
チI〜VII のナンバデータが、このスケールデータに基
づいて、指定されたコードネームのスケール上のキーナ
ンバに変換される(ステップ244)。このステップ2
44のスケール割り当て処理は、前記ステップ226と
同様の処理である。このステップ244で発生された音
高データは、オフイベントがあった旨のデータとともに
サウンドシステム13に送られ、これによって、オフイ
ベントがあった音階スイッチI〜VII に割り当てられた
音高の楽音が消音される(ステップ246)。
【0046】16.ステップ入力処理 図16はステップ入力処理(ステップ160)のフロー
チャートを示す。この処理は、パターン作成処理(ステ
ップ118)において、ステップ/リアルタイムスイッ
チ26が「ステップ」に設定された場合に開始される。
先ず、ステップ入力切り換えスイッチ27の操作によっ
て、音階スイッチを使用するモードが指定されたか否か
が判別される(ステップ250)。これは、ワーキング
RAM6に記憶されているステップ切り換えフラグSK
のオンオフに基づいて判別される。このステップ切り換
えフラグSKがオンの場合には、音階スイッチを使用す
るモードであるから、次に、コードネームの設定入力が
あるか否かが判別される(ステップ252)。コードネ
ームの設定操作は、コードネームスイッチ23とテンキ
ー30の操作によって行われる。テンキー30からは、
予めコードネーム毎に決められた数値が入力される。コ
ードネームの設定入力があれば、この入力されたコード
ネームデータが読み込まれ、コードネームデータCNと
してワーキングRAM6に記憶される(ステップ25
4)。
【0047】次に、音階スイッチI〜VII のオンイベン
トがあったか否かが判別される(ステップ256)。こ
こで、音階スイッチのオンイベントがあれば、プログラ
ムROM11から上記ステップ254で設定されたコー
ドネームに応じたスケールデータが読み出され(ステッ
プ258)、オンイベントがあった音階スイッチに、こ
の設定されたコードネームのスケール上の音高データが
割り当てられる(ステップ260)。このとき、シフト
スイッチ17、18が操作されている場合には、割り当
てる音高データがシフトスイッチ17、18の操作回数
に応じたオクターブ数だけシフトされる。そして、この
割り当てられた音高データがパターンRAM10のノー
トデータ内に書き込まれる(ステップ262)。また、
このとき、タッチセンサで検出されたタッチデータも同
じノートデータ内に書き込まれる(ステップ264)。
【0048】次に、ステップデータ入力があるか否かが
判別される(ステップ274)。これは、ステップスイ
ッチ31がオン操作され、テンキー30によってステッ
プタイムに相当する数値データが入力されたか否かの判
別である。ステップデータが入力された場合には、この
入力されたステップデータが、上記ステップ262で音
高データが書き込まれたノートデータ内に書き込まれる
(ステップ276)。次に、ゲートタイムデータ入力が
あるか否かが判別される(ステップ278)。これは、
ゲートスイッチ32がオン操作され、テンキー30によ
ってゲートタイムに相当する数値データが入力されたか
否かの判別である。ゲートタイムデータが入力された場
合には、この入力されたゲートタイムデータが、上記ス
テップ262で音高データが書き込まれたノートデータ
内に書き込まれる(ステップ280)。
【0049】次に、小節数データ入力があるか否かが判
別される(ステップ282)。これは、小節数スイッチ
24がオン操作され、テンキー30によって小節数に相
当する数値データが入力されたか否かの判別である。小
節数データが入力された場合には、この入力された小節
数データが、インデックスデータ内に書き込まれる(ス
テップ284)。次に、拍子データ入力があるか否かが
判別される(ステップ286)。これは、拍子スイッチ
25がオン操作され、テンキー30によって拍子に相当
する数値データが入力されたか否かの判別である。拍子
データが入力された場合には、この入力された拍子デー
タが、インデックスデータ内に書き込まれる(ステップ
288)。さらに、その他の条件を設定するためのスイ
ッチがオン操作された場合には(ステップ290)、そ
の後に入力されたデータが条件データとして伴奏データ
内に書き込まれる(ステップ292)。
【0050】その後、音階スイッチI〜VII のオン操作
があれば、ステップ256〜264の処理が行われ、条
件データの入力があれば、入力されたデータが伴奏デー
タ内に順次書き込まれていく(ステップ274〜29
2)。また、ステップ入力の途中でコードネームを変更
して入力することも可能である(ステップ252、25
4)。
【0051】他方、ステップ250で、ステップ切り換
えフラグSKがオフの場合には、音階スイッチI〜VII
を使用しないステップ入力モードである。この場合に
は、音高データ及びタッチデータもテンキー30によっ
て数値で入力される。従って、ステップ250がNOと
判定されたときには、次に音高データ入力があるか否か
が判別される(ステップ266)。これは、音高スイッ
チ28がオン操作され、テンキー30によって音高を表
す数値データが入力されたか否かの判別である。この音
高を表す数値データは予め各音高毎に決められている。
そして、ステップデータ、ゲートタイムデータ、小節数
データ、拍子データ、その他の条件データ(例えば、バ
ーマークデータ)の入力があれば、その都度、伴奏デー
タ内に書き込まれる(ステップ274〜292)。
【0052】以上のように、本実施例の自動伴奏装置
は、伴奏パターンを音階スイッチI〜VII を用いて入力
できる。そして、この音階スイッチI〜VII を用いて伴
奏パターンを入力する場合に、入力するコードネームの
スケールを音階スイッチI〜VII に割り当てることによ
り、指定されたコードネームのスケール上の音のみが入
力される。従って、鍵盤を用いて伴奏パターンを入力す
る場合に比して、7個の音階スイッチI〜VII 及び2個
のシフトスイッチ17、18のみの少数のスイッチを設
けたコンパクトな入力装置を提供でき、かつ指定された
コードネームのスケール上にない音が入力されることが
ない。
【0053】また、上記ステップ218、240、28
0で書き込まれるゲートタイムは、対応するステップタ
イムが差し引かれたものでも良い。
【0054】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記音階スイッチI〜VII は、1オクターブ上
のルート音を含めた8音を入力できるように、8個のス
イッチにしても良い。例えば、Cメジャーコードの場合
には、CDEFGABCの8音が8個の音階スイッチに
割り当てられ、さらにシフトスイッチ17、18の操作
によってオクターブのシフトができる。また、音階スイ
ッチI〜VII をピアノの鍵の形にしても良い。例えば、
7または8個の白鍵のみで黒鍵がない鍵盤形状である。
但し、鍵の色は限定されない。
【0055】さらに、上記パターン入力スイッチ群1
を、複数オクターブ分の白黒鍵を有する鍵盤に変えても
良い。上記スイッチスキャン回路2も各鍵のオンオフイ
ベントを検出するキースキャン回路に代える。このキー
スキャン回路には、押鍵力または押鍵速度を検出するタ
ッチセンサを設ける。そして、プログラムROM11に
記憶されるスケールデータは、図17に示すように鍵盤
の各鍵毎にコードネームのスケール上の音が割り当てら
れるようなデータになっている。さらに、図15のステ
ップ226、224、及び図16のステップ260のス
ケール割り当て処理において、鍵盤上で押鍵された鍵に
指定されたコードネームのスケールを割り当てる処理が
行われる。
【0056】例えば、図18(A)に示すように、鍵盤
上の1オクターブ分のスケールは「C、Dフラット、
D、Eフラット、E、F、Gフラット、G、Aフラッ
ト、A、Bフラット、B」である。また、図18(B)
に示すように、Fメジャーコードのスケールは「F、
G、A、Bフラット、C、D、E」である。従って、F
メジャーコードのスケールデータに基づいて、鍵盤上の
Dフラット、Eフラット、Gフラット、Aフラットの黒
鍵のキーナンバが、それぞれD、E、G、Aの白鍵のキ
ーナンバに変換され、Bの白鍵のキーナンバがBフラッ
トの黒鍵のキーナンバに変換される。また、図18
(C)に示すように、Cメジャーコードのスケールは
「C、D、E、F、G、A、B」である。従って、Cメ
ジャーコードのスケールデータに基づいて、鍵盤上のD
フラット、Eフラット、Gフラット、Aフラット、Bフ
ラットの黒鍵のキーナンバが、それぞれD、E、G、
A、Bの白鍵のキーナンバに変換される。
【0057】このように、鍵盤による伴奏データの入力
時に、鍵盤の各鍵に指定されたコードネームのスケール
を割り当てることにより、指定されたコードネームのス
ケール上にない音が誤って入力されることを防止でき
る。
【0058】また、図1に示したサウンドシステム13
は無くても良く、作成された伴奏パターンデータまたは
伴奏パターンの楽音波形データを、他の電子楽器、小型
コンピュータ、音響機器等へ出力することによって、伴
奏音を発音させるようにしても良い。さらに、サウンド
システム13が無い場合には、波形ROM14も無くて
も良く、作成された伴奏パターンデータを他の電子楽
器、小型コンピュータ、音響機器等へ出力し、これらの
外部接続機器において音色や音響効果等を設定しても良
い。
【0059】また、上記パターン入力処理(ステップ1
54)においては、リアルタイム入力が和音であっても
良い。この場合には、重複してオン操作された音階スイ
ッチI〜VII のそれぞれについて、時分割処理により、
上記パターン入力処理(ステップ154)が行われる。
また、自動伴奏処理(ステップ114)においても、重
複して発音される楽音を含む伴奏パターンについて、時
分割処理が行われることにより、和音が発音される。
【0060】さらに、上記実施例では、コードパターン
のみを作成する自動伴奏装置の例を示したが、コードパ
ターンのみならず、リズムパターンまたはベースパター
ンの何れか、または両方をリアルタイム入力及びステッ
プ入力により作成できるようにしても良い。この場合、
リアルタイム入力モードにおいて、リズムパターンは、
音階スイッチI〜VII の一つをオンオフ操作することに
より、強弱データ、ステップタイムデータ、ゲートタイ
ムデータ等のリズム要素データが入力される。また、ベ
ースパターンは、コードパターンと同様に、音階スイッ
チI〜VII に指定されたコードネームのスケールが割り
当てられ、指定されたコードネームのスケール上の音で
作成される。
【0061】さらに、上記実施例では、音階スイッチI
〜VII によって入力された伴奏パターンデータは、指定
されたコードネームのスケール上の音高データのままパ
ターンRAM10に記憶され、再生される。これを、音
階スイッチI〜VII によって入力された伴奏パターンデ
ータを、指定されたコードネームのスケール上の音高デ
ータとした後、さらに基準コードネームのスケール上の
音高データに変換して記憶するようにしても良い。基準
コードネームは例えばCメジャーコードとする。そし
て、再生時に入力時とは異なるコードネームを指定する
ことによって、指定されたコードネームのスケール上の
音に変換された伴奏パターンが再生されるようにする。
また、プログラムROM11には、図4に示したスケー
ルデータに加えて、Cメジャーコード以外のコードネー
ムのスケールをCメジャーコードのスケールに変換する
ためのスケール変換データが記憶されている。
【0062】この場合、図11のステップ142の前
に、指定されたコードネームデータを読み込んで、ステ
ップ136で読み込まれた伴奏データの音高データを指
定されたコードネームのスケール上の音高データに変換
する処理を挿入する。また、図14のステップ204の
前に指定されたコードネームデータを読み込んで、ステ
ップ194で読み込まれた既エディットデータの音高デ
ータを指定されたコードネームのスケール上の音高デー
タに変換する処理を挿入する。また、図15のステップ
222の前に、指定されたコードネームデータを読み込
んで、ステップ216でサーチされたチャンネルの音高
データを指定されたコードネームのスケール上の音高デ
ータに変換する処理を挿入する。また、図15のステッ
プ228の前に、ステップ226で発生された音高デー
タをCメジャーコードのスケール上の音高データに変換
する処理を挿入し、さらに、ステップ230の後に、ス
テップ228でパターンRAM10にCメジャーコード
のスケール上の音高データで書き込まれた伴奏パターン
の音高データを指定されたコードネームのスケール上の
音高データに戻す処理を挿入する。また、図16のステ
ップ262の前にステップ260で発生された音高デー
タをCメジャーコードのスケール上の音高データに変換
する処理を挿入する。
【0063】例えば、リアルタイム入力時にFメジャー
コードを指定して入力を行う場合には、音階スイッチI
〜VII にFメジャーコードのスケールが割り当てられ
(図15のステップ226)、音階スイッチI〜VII の
オンオフ操作に応じてFメジャーコードのスケール上の
音高データが発生される。そして、このFメジャーコー
ドのスケール上の音高データがCメジャーコードのスケ
ール上の音高データに変換されてパターンRAM10に
伴奏データとして記憶される(図15のステップ22
8)。上記スケール変換データは、各コードルートとC
メジャーコードのコードルートとの度数に相当する数値
データ、及び半音データである。上記Fメジャーコード
のルートとCメジャーコードのルートは4度の差があ
る。従って、Fメジャーコードのスケール上の音高デー
タから4度に相当する数値データを減算することによっ
てCメジャーコードのスケール上の音高データに変換で
きる。また、コードタイプに関しては、半音上下させる
音がコードタイプ毎に決められているから、この決まり
に従って所定の音高データが半音上または下の音高デー
タに変換される。上記半音データは、この各コードタイ
プ毎に半音上下させる音高を示すデータである。また、
リアルタイム入力された音は、指定されたコードネーム
のスケール上の音高で、入力操作と同時に発音される
(図14のステップ204)。ここでも、図15のステ
ップ228でCメジャーコードのスケール上の音高デー
タとして記憶されている伴奏データが指定されたコード
ネームのスケール上の音高データに戻されてサウンドシ
ステム13へ送られる。
【0064】再生時には、パターンRAM10内にCメ
ジャーコードのスケール上の音高データとして記憶され
ている伴奏パターンが読み出されて(図11のステップ
136)、再生時に指定されたコードネームのスケール
上の音高に変換されて発音される。この場合には、上記
スケール変換データに基づいて、指定されたコードネー
ムのルートとCメジャーコードのルートとの度数差を、
ステップ136で読み出された伴奏パターンの音高デー
タに加算または減算することによって変換処理が行われ
る。図16のステップ入力処理において音階スイッチI
〜VII を使用する場合にも同様の処理が行われる。
【0065】このように、入力された伴奏パターンを一
旦基準コードネームのスケール上の音高データに変換し
て記憶しておくことにより、再生時に、入力時とは異な
るコードネームを指定することができる。入力時に指定
されたコードネームのスケール上の音高データから、再
生時に指定されたコードネームのスケール上の音高デー
タに直接変換することも可能であるが、このようにする
と、変換の組み合わせが膨大な数となり、大容量のメモ
リが必要となるので好ましくない。これに対して、一旦
基準コードネームのスケール上の音高データに変換する
ことにより、入力時の変換と再生時の変換が逆変換で済
むので、変換の組み合わせを少なくすることができる。
【0066】また、コードネームの設定を簡単に行える
ようにして、リアルタイム入力時に音階スイッチI〜VI
I を操作しながらコードネームを変更することができる
ようにしても良い。例えば、コードルートを入力するた
めの7個のスイッチとコードタイプを入力するための複
数のスイッチを設けて、コードルートとコードタイプの
組み合わせによって各種のコードルートを指定するよう
にしても良い。この場合、コードルートを入力するスイ
ッチまたはコードルートを入力するスイッチの何れか一
方または両方をテンキー30で兼用しても良い。また、
図13の作成条件設定処理で、コードワークを決めるよ
うにしても良い。例えば「Cメジャーを4小節、Fメジ
ャーを2小節…」のように、コードワークを設定する。
さらに、本発明の伴奏パターン作成装置は、単独の装置
であっても良いし、電子楽器または音響機器の一機能と
して設けられていても良い。本件出願の出願当初の特許
請求の範囲は以下のとおりであった。 [1]伴奏パターンの音高データを入力するための複数
の操作部を有し、この操作部の操作に応じて各操作部固
有の操作データを発生する操作データ発生手段と、 コ
ードネームを指定するためのコードネーム指定手段と、
このコードネーム指定手段により指定されたコードネ
ームのスケールデータを発生させるスケールデータ発生
手段と、 上記操作データ発生手段により発生された操
作データを、上記スケールデータ発生手段により発生さ
れたスケールデータに基づいて、上記コードネーム指定
手段により指定されたコードネームのスケール上の音高
データに変換するデータ変換手段と、 このデータ変換
手段により変換された音高データを保存する音高データ
保存手段とを備えたことを特徴とする伴奏パターン作成
装置。 [2]上記操作部は、鍵盤または複数の配列されたスイ
ッチ群であることを特徴とする請求項1記載の伴奏パタ
ーン作成装置。 [3]1音階の音数に相当する数の配列された音階スイ
ッチ及びオクターブの変更を指令するオクターブシフト
スイッチを有し、これらのスイッチの手動操作により伴
奏パターンを入力するパターン入力手段と、 このパタ
ーン入力手段の各スイッチの操作データを発生させる操
作データ発生手段と、 上記パターン入力手段の各スイ
ッチに、コードネームのスケール上の音高を割り当てる
ためのスケールデータを記憶するスケールデータ記憶手
段と、 コードネームを指定するためのコードネーム指
定手段と、 このコードネーム指定手段により指定され
たコードネームのスケールデータを上記スケールデータ
記憶手段から読み出すスケールデータ読み出し手段と、
このスケールデータ読み出し手段により読み出された
スケールデータに基づいて、上記操作データ発生手段に
より発生された上記パターン入力手段の各スイッチの操
作データを指定されたコードネームのスケール上の音高
データに変換するスケール割り当て手段と、 このスケ
ール割り当て手段により変換された後の音高データを他
の楽音情報と共に記憶する伴奏パターン記憶手段と、
この伴奏パターン記憶手段に記憶された伴奏パターンデ
ータを演奏の進行順に読み出す伴奏パターン読み出し手
段とを備えたことを特徴とする伴奏パターン作成装置。 [4]リズムパターン、ベースパターン、コードパター
ン等の伴奏パターンを入力するための複数の操作部と、
この操作部の操作に応じて各操作部固有の操作データ
を発生する操作データ発生手段と、 コードネームを指
定するためのコードネーム指定手段と、 音高データを
含む楽音情報に応じた楽音を生成して発音する楽音発生
手段と、 上記コードネーム指定手段により指定された
コードネームのスケールデータを発生させるスケールデ
ータ発生手段と、 上記操作データ発生手段により発生
された操作データを、上記スケールデータ発生手段によ
り発生されたスケールデータに基づいて、上記コードネ
ーム指定手段により指定されたコードネームのスケール
上の音高データに変換するデータ変換手段と、 このデ
ータ変換手段により変換された音高データを記憶する入
力音高データ記憶手段と、 複数のコードネームのスケ
ール上の音高データを、Cメジャーコード等の予め決め
られた基準コードネームのスケール上の音高データに変
換するためのスケール変換データを発生する第1のスケ
ール変換データ発生手段と、 上記基準コードネームの
スケール上の音高データを他のコードネームのスケール
上の音高データに変換するためのスケール変換データを
発生する第2のスケール変換データ発生手段と、 上記
データ変換手段により変換された音高データを上記第1
のスケール変換データ発生手段から発生されたスケール
変換データに基づいて基準コードネームのスケール上の
音高データに変換する第1のスケール変換手段と、 こ
の第1のスケール変換手段により変換された音高データ
を記憶する変換音高データ記憶手段と、 上記入力音高
データ記憶手段に記憶されている音高データを読み出す
入力音高データ読み出し手段と、 上記変換音高データ
記憶手段に記憶されている音高データを読み出す変換音
高データ読み出し手段と、 この変換音高データ読み出
し手段により読み出された基準コードネームのスケール
上の音高データを、上記第2のスケール変換データ発生
手段から発生されたスケール変換データに基づいて上記
コードネーム指定手段により指定されたコードネームの
スケール上の音高データに変換する第2のスケール変換
手段と、 伴奏パターンの作成モード中に、上記入力音
高データ読み出し手段により読み出された音高データま
たは上記第2のスケール変換手段により変換された後の
音高データを上記楽音発生手段へ供給する第1の音高デ
ータ供給手段と、 自動伴奏モード中に、上記入力音高
データ読み出し手段により読み出された音高データまた
は上記第2のスケール変換手段により変換された後の音
高データを上記楽音発生手段へ供給する第2の音高デー
タ供給手段と、 伴奏パターンの作成モード中に、コー
ドネーム、小節数、拍子数等の伴奏パターンの作成条件
を入力する作成条件入力手段と、 伴奏パターンの作成
モード中に、上記操作データ発生手段により新たに操作
データが発生されたときに、時分割処理による発音のた
めのチャンネルを割り当てるチャンネル割り当て手段
と、 このチャンネル割り当て手段により新たに発生さ
れた操作データの割り当てチャンネルが無いと判別され
たときに、発音中のチャンネルのうち、最大ゲートタイ
ムでるか否か等の予め決められた条件に基づいて強制的
に消音させるチャンネルを決定する消音チャンネル決定
手段と、この消音チャンネル決定手段により強制的に消
音されるチャンネルの楽音データを保存し、上記楽音発
生手段に消音の指令データを供給する強制消音処理手段
と、 この強制消音処理手段により強制的に消音された
チャンネルに上記新たに発生された操作データを割り当
てる強制チャンネル割り当て手段と、 伴奏パターンの
作成モード中に、音高データ、タッチデータ、ステップ
タイムデータ、ゲートタイムデータ、小節数データ、拍
子データ等の伴奏パターンデータを個別に順次入力する
第1のステップ入力手段と、 伴奏パターンの作成モー
ド中に、音高データ及びタッチデータ、或いは音高デー
タのみを上記操作部の操作によって入力する第2のステ
ップ入力手段とを備えたことを特徴とする伴奏パターン
作成装置。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、伴奏パ
ターンを入力する場合に、入力するコードネームのスケ
ールを鍵盤の鍵または複数のスイッチ群に割り当てて、
指定されたコードネームのスケール上の音のみが入力さ
れるようにした。これにより、指定されたコードネーム
のスケール上に無い音が誤って入力されることがなくな
り、再生時に発音される伴奏音がメロディ音に不適当な
楽音になることを防止できる。
【0068】また、本発明は、伴奏パターンを入力する
操作部を、1音階の音数に相当する数の配列された音階
スイッチ及びオクターブの変更を指令するオクターブシ
フトスイッチとした。これにより、鍵盤に代わる小型で
操作性の良い入力手段を提供することができ、鍵盤ユニ
ットを接続したり、持ち運んだりする必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動伴奏装置の全体回路図である。
【図2】 パターン入力スイッチ群1の音階スイッチI
〜VII 及びシフトスイッチ17、18の平面図である。
【図3】 パネルスイッチ群の一部の平面図である。
【図4】 音階スイッチI〜VII にコードネーム毎のス
ケールを割り当てるためのスケールデータを示す図であ
る。
【図5】 CメジャーコードとFメジャーコードのスケ
ールと音階スイッチI〜VII の対応を示す図である。
【図6】 パターンRAM10内の伴奏データの構成図
である。
【図7】 ワーキングRAM6内のレジスタ群を示す図
である。
【図8】 メインルーチンのフローチャートを示す図で
ある。
【図9】 ステップ処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図10】ゲート処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図11】自動伴奏処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図12】伴奏パターンの作成処理のフローチャートを
示す図である。
【図13】作成条件設定処理のフローチャートを示す図
である。
【図14】パターン入力処理のフローチャートを示す図
である。
【図15】スイッチ入力処理のフローチャートを示す図
である。
【図16】ステップ入力処理のフローチャートを示す図
である。
【図17】鍵盤を用いた実施例におけるスケールデータ
を示す図である。
【図18】FメジャーコードとCメジャーコードのスケ
ールと鍵盤の鍵との対応を示す図である。
【符号の説明】
1…パターン入力スイッチ群、2…スイッチスキャン回
路、3…パネルスイッチ群、4…パネルスキャン回路、
5…CPU、6…ワーキングRAM、7…LCD、8…
LED、10…パターンRAM、11…プログラムRO
M、13…サウンドシステム、14…波形ROM、15
…MIDIインターフェイス、16…外部装置、I〜VI
I …音階スイッチ、17、18…シフトスイッチ、20
…自動伴奏スイッチ、21…パターンメーカースイッ
チ、22…スタート/ストップスイッチ、23…コード
ネームスイッチ、24…小節数スイッチ、25…拍子ス
イッチ、26…ステップ/リアルタイムスイッチ、27
…ステップ入力切り換えスイッチ、28…音高スイッ
チ、29…タッチスイッチ、30…テンキー、31…ス
テップスイッチ、32…ゲートスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/36 - 1/42 G10H 1/00 101 G10H 11/00 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伴奏パターンの音高データを入力するた
    めの複数の操作部を有し、この操作部の操作に応じて各
    操作部固有の操作データを発生する操作データ発生手段
    と、異なる複数の コードネームの1つを指定するためのコー
    ドネーム指定手段と、 このコードネーム指定手段により指定されたコードネー
    ムのスケールデータを発生させるスケールデータ発生手
    段と、上記操作データ発生手段により発生された複数の操作部
    の各操作データの1つ1つと、上記スケールデータ発生
    手段により発生されたコードネームのスケールデータの
    各音高データのみの1つ1つとを、音高順に対応させ
    て、当該 操作データを、当該スケールデータに基づい
    て、上記コードネーム指定手段により指定されたコード
    ネームのスケール上の音高データに変換するデータ変換
    手段と、 このデータ変換手段により変換された音高データを保存
    する音高データ保存手段とを備えたことを特徴とする伴
    奏パターン作成装置。
  2. 【請求項2】 上記操作部は、複数の配列されたスイッ
    チ群であることを特徴とする請求項1記載の伴奏パター
    ン作成装置。
  3. 【請求項3】 上記操作部は、割り当てられたコードネ
    ームのスケールデータを1オクターブずつ上げたり下げ
    たりするスイッチを有していることを特徴とする請求項
    1または2記載の伴奏パターン作成装置。
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