JP2639381B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2639381B2
JP2639381B2 JP8124969A JP12496996A JP2639381B2 JP 2639381 B2 JP2639381 B2 JP 2639381B2 JP 8124969 A JP8124969 A JP 8124969A JP 12496996 A JP12496996 A JP 12496996A JP 2639381 B2 JP2639381 B2 JP 2639381B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリに記憶され
た演奏データに基づいて自動演奏を行なう電子楽器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような電子楽器として、例
えばシーケンサを内蔵するものがある。この種の電子楽
器では、音高情報としてのキーコードや音色情報として
の音色番号等の楽音情報から構成された演奏データが用
いられ、このような演奏データを例えば鍵盤演奏やパネ
ルスイッチ操作等により入力してメモリに記憶し、この
演奏データをシーケンサの動作により順次読み出して、
音源部に送り楽音を発生して自動演奏が行なわれる。
【0003】このような自動演奏機能を持った電子楽器
の中には、1つの電子楽器の中でMIDI(Musical In
strument Digital Interface)チャンネル毎に異なる音
色を設定して、複数パートによるアンサンブル自動演奏
が行なえるようになっているものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにして自動演
奏を行う電子楽器では、発生される楽音の特徴のうち、
例えば、音色は音色プログラム番号として数値コード化
され、また、音高はキーコードとして数値コード化さ
れ、タッチなどの演奏強度情報も数値コード化されてお
り、それらコードが演奏データとして通信されたり記録
再生されたりする。そして、電子オルガン、電子ピア
ノ、シンセサイザ、ポータブルキーボード等の電子楽器
の種類の違いによって、同じプログラム番号でも同じ音
色を示さなかったり、同じキーコードでも同じ音高では
なかったり、同じタッチ数値でも感度の違いにより同じ
音量にならなかったりした。
【0005】このため、MIDIを用いて異なる種類の
電子楽器を接続して、シーケンサ側と音源側の役割を分
担させて自動演奏させたり、他の電子楽器やコンピュー
タ等で作成された演奏データを用いて自動演奏を行う
と、音色や音量音高などが本来のものと異なってしまっ
ていた。
【0006】つまり、ベース演奏が行われるはずがピア
ノの音色で演奏されたり、ひどい場合にはサキソフォン
の音色できれいなメロディが演奏されるはずがドラムの
音色でドタバタ演奏されたりしていた。また、運良く同
じ音色で演奏されたとしても、次第に幅広くクレッシェ
ンドするはずの演奏があまり幅広くクレッシェンドされ
ず、ダイナミックな演奏にならないとか、アンサンブル
演奏の場合に、メロディの音高が1オクターブずれてし
まったためにメロディが目立たなくなったり等の問題を
生じていた。
【0007】本発明は、種類の異なる電子楽器などで作
成した演奏データに対して互換性の高い電子楽器を得る
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の請求項1記載の電子楽器は、複数の
楽曲の演奏データを記憶するとともに、該演奏データを
所定の演奏データに変換するための変換情報を前記各楽
曲の演奏データに対応して記憶可能な記憶手段と、任意
に設定された前記変換情報を前記各楽曲の演奏データに
対応させて前記記憶手段に記憶させる変換情報設定手段
と、前記記憶手段から所望の楽曲の演奏データおよび該
演奏データに対応する変換情報を読み出すとともに、該
読み出した変換情報に基づいて前記読み出した演奏デー
タに対して変換処理を施して楽音を発生する演奏手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項2記載の電子楽器
は、複数の楽曲の演奏データを記憶するための演奏デー
タ記憶手段と、前記演奏データ記憶手段に記憶された演
奏データを所定の演奏データに変換するための変換情報
が複数記憶された変換情報記憶手段と、前記複数の変換
情報のうちのいずれかを指示する識別情報を前記楽曲毎
に設定する識別情報設定手段と、前記識別情報設定手段
で設定された各楽曲毎の識別情報を記憶する識別情報記
憶手段と、前記演奏データ記憶手段から所望の楽曲の演
奏データを読み出すとともに、前記識別情報記憶手段に
記憶された該楽曲の識別情報を読み出して、該読み出し
た識別情報が指示する変換情報を前記変換情報記憶手段
から読み出し、前記読み出した演奏データに対して前記
読み出した変換情報に基づいて変換処理を施して楽音を
発生する演奏手段と、を備えた電子楽器であって、前記
演奏データ記憶手段は、記憶する複数の楽曲のうちの少
なくとも1つの特殊な楽曲について、前記演奏データと
ともに前記変換情報を記憶するものであり、前記演奏手
段は、前記特殊な楽曲の演奏データを読み出した場合、
該演奏データとともに前記演奏データ記憶手段に記憶さ
れた変換情報に基づいて該演奏データに対して変換処理
を施して楽音を発生するものであることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項1記載の電子楽器において
は、複数の楽曲の演奏データを記憶手段に記憶すること
ができる。また、変換情報設定手段により、任意に設定
された変換情報を各楽曲の演奏データに対応させて記憶
手段に記憶させることができる。そして、演奏手段は、
記憶手段から所望の楽曲の演奏データとこれに対応する
変換情報を読み出し、この読み出した変換情報に基づい
て、読み出した演奏データに対して変換処理を施して楽
音を発生する。
【0011】本発明の請求項2記載の電子楽器において
は、演奏データ記憶手段には複数の楽曲の演奏データが
記憶される。変換情報記憶手段には演奏データ記憶手段
に記憶された演奏データを所定の演奏データに変換する
ための変換情報が複数記憶されている。識別情報設定手
段により複数の変換情報のうちのいずれかを指示する識
別情報を楽曲毎に設定すると、この識別情報設定手段で
設定された各楽曲毎の識別情報が識別情報記憶手段に記
憶される。そして、演奏手段は、演奏データ記憶手段か
ら所望の楽曲の演奏データを読み出し、識別情報記憶手
段からその楽曲の識別情報を読み出し、この読み出した
識別情報が指示する変換情報を変換情報記憶手段から読
み出し、読み出した演奏データに対して読み出した変換
情報に基づいて変換処理を施して楽音を発生する。前記
演奏データ記憶手段には、記憶する複数の楽曲のうちの
少なくとも1つの特殊な楽曲について、演奏データとと
もに変換情報が記憶される。前記演奏手段は、この特殊
な楽曲については、この演奏データを、この演奏データ
とともに演奏データ記憶手段に記憶された変換情報に基
づいて変換処理を施して楽音を発生する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明実施例の電子楽器の
ブロック図、図2はそのパネル面の一部を示す図であ
る。この電子楽器は、楽音の特徴と演奏データとの対応
関係が異なるような4種類の電子楽器やコンピュータで
作成した演奏データを、この電子楽器に相応する演奏デ
ータに変換するために、変換情報としてのコンフィグテ
ーブルが4種類記憶されている。そして、この4種類の
コンフィグテーブルで演奏データを変換することによ
り、対応関係の異なる演奏データによっても自然な自動
演奏を行なえるようにしたものである。
【0013】また、このようなコンフィグテーブルを任
意に作成してRAMに書き込むことができ、上記4種類
以外のものでも、対応するコンフィグテーブルを作成し
書き込むことにより、楽音の特徴と演奏データの対応し
た自然な自動演奏を行なえるようになっている。
【0014】すなわち、コンフィグデータは、他の装置
で扱われる演奏データに基づいて実施例の電子楽器で発
音したときにこの他の装置で発音したときと同等の楽音
が発生されるように、他の装置の演奏データをこの実施
例の電子楽器における演奏データに変換するように設定
されている。また、演奏データを変換するとき、コンフ
ィグデータはコンフィグ番号と称する識別情報によって
選択される。
【0015】この電子楽器はCPU5によって制御さ
れ、鍵盤4とパネルスイッチ1の操作により鍵盤演奏と
自動演奏が行なわれ、さらに、MIDI信号で外部装置
から入力される演奏データをMIDIインターフェース
3を介して取り込み、この外部入力によっても自動演奏
が行なわれる。
【0016】なお、この実施例では、鍵盤4からのキー
オン/キーオフのキーイベント時の情報はMIDI信号
と同様に内部処理するため、鍵盤4に対してMIDIチ
ャンネルを設定するようにしている。
【0017】パネルスイッチ1は、図2に示したよう
に、鍵盤4に対応するMIDIチャンネルを設定するた
めのキーボードチャンネルスイッチ11、鍵盤4の音色
を設定するための音色設定スイッチ12、シーケンサに
よる自動演奏をスタートさせるためのスタートスイッチ
13、コンフィグ番号を選択するためのコンフィグ選択
スイッチ14を備えている。
【0018】また、RAM7のコンフィグテーブルをカ
スタム設定するためのカスタムモードにおいてコンフィ
グテーブルのデータの内容を選択するためのカスタムス
イッチ15、各種番号等を入力するための右側のテンキ
ー16および左側のテンキー17を備えている。
【0019】なお、キーボードチャンネルスイッチ1
1、音色設定スイッチ12、スタートスイッチ13、コ
ンフィグ選択スイッチ14の横には各スイッチが操作さ
れたとき点灯されるLED11a,12a,13a,1
4aが設けられ、カスタムスイッチ15の近傍には、コ
ンフィグテーブルに設定するデータの内容に応じて9通
りの態様で点灯される5つのLED15a1 〜15a5
が設けられている。
【0020】さらに、パネル面には、選択したコンフィ
グ番号やコンフィグテーブルの内容を表示するために、
3桁の7セグメントの表示器2L,2Rが左右に設けら
れている。
【0021】図1において、パネルスイッチ1のスイッ
チ操作のイベント情報、MIDIインターフェース3か
らのMIDI情報、鍵盤4からの鍵情報、ROM6およ
びRAM7からの各情報はバス10を介してCPU5に
取り込まれ、CPU5は、ROM6の制御プログラムに
基づいてRAM7に設定した各種レジスタやフラグを使
用しながら制御を行なう。
【0022】また、MIDIインターフェース3は外部
からMIDI信号が入力されるとCPU5に割込み信号
を発生し、CPU5はこの割込み信号により割込み処理
を行ない、MIDI信号として入力される楽音情報をR
AM7に設定されたMIDIバッファに書き込む。
【0023】音源8は複数の発音チャンネルを有してお
り、CPU5は音源8のチャンネル割り当て等を行なっ
て発音すべき楽音のデータをこの割当てチャンネルに出
力することにより発音制御を行なう。そして、音源8
は、CPU5から入力されるデータに応じた楽音信号を
サウンドシステム9に出力し、サウンドシステム9はD
/A変換や増幅等を行なって楽音を発音する。
【0024】図3はROM6とRAM7のメモリマップ
を示す図である。ROM6には図7〜図18にフローチ
ャートを示した制御プログラム、プリセット音色デー
タ、コンフィグ番号“0〜3”で選択される4種類のコ
ンフィグテーブル0〜3およびその他のデータが記憶さ
れている。
【0025】また、RAM7には、外部からの演奏デー
タ等を書き込むためのMIDIバッファ領域、コンフィ
グ番号“4”で選択される任意のコンフィグテーブル4
を書き込むためのコンフィグテーブル領域、レジスタや
フラグ等のその他のデータ領域および自動演奏の演奏デ
ータを記憶するシーケンサ演奏データ領域が、それぞれ
設定されている。
【0026】ここで、MIDI信号で楽音情報として用
いられるものには、チャンネルボイスメッセイージと称
する1バイト単位のコマンド信号や、このコマンド信号
に続けられる音色番号、ノートコード(キーコード)、
イニシャルタッチのベロシティなどの各種データ信号な
どがある。
【0027】さらに、チャンネルボイスメッセージの中
には、音色を指定するプログラムチェンジ、発音を指示
するノートオンイベント、消音を指示するノートオフイ
ベント等の各種コマンド信号がある。なお、このコマン
ド信号の1バイト内にはチャンネル番号の情報が含まれ
ており、このチャンネル番号によりそのコマンド信号の
指令がどのMIDIチャンネルに対するものであるかが
指定される。また、これらのコマンド信号の後には、音
色番号に相当するプログラムチェンジ番号、ノートコー
ド、ベロシティ等のデータが続けられる。
【0028】図4は実施例におけるコンフィグテーブル
のフォーマットを示す図であり、PM(0)〜PM(1
27)は、MIDIで指定されるプログラムチェンジ番
号(音色番号)“0”〜“127”をそれぞれ引数とす
るコンフィグデータであり、このコンフィグデータが変
換後の音色番号になる。
【0029】ICはイニシャルタッチのベロシティカー
ブ番号、IOFSはベロシティのオフセット、OCTは
オクターブシフトの各コンフィグデータ、また、DM
(0)〜DM(127)は、ドラムセットにおけるパー
トの各音色に対応するドラム音色番号であり、プログラ
ムチェンジの音色番号と同様に“0”〜“127”の各
音色をそれぞれ引数とする変換後のドラム音色番号を示
すコンフィグデータである。
【0030】さらに、PBENDはピッチベンド幅、V
Cはボリュームカーブ番号、VIBSはビブラート感
度、DCHはドラムに割り当てられているMIDIチャ
ンネルのチャンネル番号、DVNはドラムセットの種類
を示すドラムセット番号の各コンフィグデータである。
【0031】図5はRAM7のシーケンサ演奏データの
メモリマップを示す図であり、シーケンサ演奏データ
は、複数の曲のヘッダからなるヘッダ部と各曲の演奏デ
ータで構成されている。
【0032】各演奏データに対応するヘッダには、その
演奏データに対応するコンフィグテーブルのコンフィグ
番号、テンポ、拍子数、自動演奏を開始するときの各楽
音に対応するMIDIチャンネルのプログラムチェンジ
番号、演奏データの記憶位置、演奏データのサイズ等の
各種データが記憶されている。
【0033】なお、このヘッダに記憶されているコンフ
ィグ番号が“4”のときは、例えば曲番号=2の演奏デ
ータのように、その演奏データに対応するコンフィグデ
ータがその演奏データの先頭に書き込まれる。
【0034】すなわち、ROM6に記憶されているコン
フィグテーブルに対応しない他の機種で扱う演奏データ
を記憶するときは、その演奏データに対応するコンフィ
グテーブルを作成して演奏データとともに記憶してお
き、自動演奏のときにこの演奏データが選択されたとき
は、このコンフィグテーブルが前記図3について説明し
たRAM7のコンフィグテーブル領域に読み出される。
【0035】図6は実施例の電子楽器の機能の概略を説
明する機能ブロック図であり、鍵盤4からの鍵盤入力、
MIDIインターフェース3からのMIDI入力による
演奏データと、RAM7から読み出される演奏データは
MIDIバッファに書き込まれる。
【0036】また、演奏データを記憶するときは、鍵盤
入力またはMIDI入力によってMIDIバッファに書
き込まれた演奏データがRAM7に書き込まれ、同時に
コンフィグテーブルを書き込むときは、このコンフィグ
テーブルに対応するコンフィグ番号CNが対応する演奏
データのヘッダに書き込まれる。
【0037】一方、コンフィグ選択スイッチ14やテン
キー16からの操作子入力によるコンフィグ番号CNま
たはRAM7の演奏データのヘッダから読み出したコン
フィグ番号CNにより、コンフィグテーブルが設定さ
れ、MIDIバッファに書き込まれた演奏データはこの
コンフィグテーブルで変換されて音源に出力されるそし
て、音源およびサウンドシステムにより演奏の楽音が発
生される。
【0038】図7は制御プログラムのメインルーチン、
図8〜図18はサブルーチンおよび割込み処理ルーチン
を示すフローチャートでり、各フローチャートに基づい
て動作を説明する。
【0039】なお、以下の説明および各フローチャート
において、制御に用いられる各レジスタおよびフラグを
下記のラベルで表記し、各レジスタおよびフラグとそれ
らの内容は特に断らない限り同一のラベルで表す。
【0040】 RUN :自動演奏のスタート/ストップを示すフラグ NC :ノートコードのレジスタ VEL :ベロシティのレジスタ k :鍵盤に設定されMIDIチャンネルのチャン
ネル番号のレジスタ DSP :パネルスイッチの操作に対応する表示モード
とテンキーからの入力値の扱い方を示す内部レジスタ
【0041】TC :音色番号のレジスタ CN :コンフィグ番号のレジスタ CEN :カスタムスイッチで選択したコンフィグデー
タ内容を示レジスタ BUF1:右テンキーで入力された数値を保持するレジ
スタ BUF2:左テンキーで入力された数値を保持するレジ
スタ
【0042】SPCi:自動演奏開始時のチャンネル番
号iのプログラムチェンジ番号のレジスタ PCi :チャンネル番号iのプログラムチェンジ番号
のレジスタ BD :ベンドデータのレジスタ PB :ピッチベンドデータのレジスタ TGNC:音源に出力するノートナンバのレジスタ
【0043】VOL :音源に出力する音量のレジスタ TD :音源に出力すタッチデータのレジスタ PMD :音源に出力するピッチ変調データのレジスタ AS :音源における割当てチャンネルのチャンネル
番号のレジスタ
【0044】先ず、電源の投入等によってCPU5が図
7のメインルーチンの処理を開始すると、ステップS1
で各フラグおよびレジスタのリセット等の初期設定を行
い、ステップS2で図8の鍵処理を行い、ステップS3
でパネルスイッチ1についてのパネル処理を行なってス
テップS4に進む。
【0045】なお、ステップS3のパネル処理では、パ
ネルスイッチ2における各スイッチのオンイベントを検
出し、オンイベントのあったスイッチに応じて、それぞ
れ、図10のキーボードチャンネル設定処理、図11の
キーボード音色設定処理、図12のコンフィグテーブル
選択処理、図13のコンフィグテーブルカスタム設定処
理、図14の右テンキー処理、図15の左テンキー処
理、図18のシーケンサスタート処理を行なう。
【0046】ステップS3のパネル処理が終了すると、
ステップS4で図16のMIDIバッファ処理を行い、
ステップS5で、自動演奏のテンポに応じて設定したテ
ンポクロックの間隔に相当する一定時間が経過したか否
かを判定し、一定時間が経過していなければステップS
2に進み、一定時間が経過したらステップS6でフラグ
RUNを判定する。
【0047】ステップS6でRUN=1でなければステ
ップS2以降の処理を繰り返し、RUN=1であればス
テップS7で現在のテンポクロックのタイミングに応じ
て録音または再生等のシーケンサ処理を行なう。そし
て、ステップS8で曲(ソング)が終了したか否かを判
定し、終了でなければステップS2に進み、終了であれ
ばステップS9でフラグRUNを“0”にリセットして
ステップS2以降の処理を繰り返す。
【0048】図8の鍵処理では、ステップS11で鍵盤
4におけるキーイベントの有無を判定し、キーイベント
が無ければステップS14でキーオフであるか否かを判
定してキーオフでもなければメインルーチンに復帰す
る。
【0049】ステップS11でキーイベントが有ればス
テップS12でキーコード(ノートコード)をレジスタ
NCにセットするとともにベロシティをレジスタVEL
にセットしてステップS13に進み、ステップS13で
は、鍵盤4に現在設定されているMIDIチャンネルの
チャンネル番号kについてのノーオトオンイベントとし
て、NCおよびVELをRAM7のMIDIバッファに
書き込み、メインルーチンに復帰する。
【0050】一方、ステップS14でキーオフであれ
ば、ステップS15でキーコードをNCにセットし、ス
テップS16で、鍵盤4に現在設定されているMIDI
チャンネルのチャンネル番号kについてのノートオフイ
ベントとして、NCをRAM7のMIDIバッファに書
き込んでメインルーチンに復帰する。
【0051】なお、この鍵処理でMIDIバッファに書
き込まれたデータは、メインルーチンのステップS4に
おける後述のMIDIバッファ処理により処理され、鍵
盤4におけるキーイベントに対応する発音または消音が
行なわれる。
【0052】図9のMIDIインターフェース割込み処
理は、前記のようにMIDIインターフェース3がMI
DI信号を受信したときに割込み信号により開始される
もので、ステップS21で受信データを受け取り、ステ
ップS22でこの受信データをRAM7のMIDIバッ
ファに書き込んで元のルーチンに復帰する。
【0053】図10のキーボードチャンネル設定処理は
キーボードチャンネルスイッチ11のオンイベントがあ
ったときに開始され、先ず、ステップS31でレジスタ
DSPを“1”にセットする。次に、ステップS32で
現在の鍵盤4に設定されているMIDIチャンネル番号
kを右の表示器2Rに表示し、ステップS33でキーボ
ードチャンネルスイッチ11の横にあるLED11aの
みを点灯状態にしてメインルーチンに復帰する。
【0054】図11のキーボード音色設定処理は音色設
定スイッチ12のオンイベントがあったときに開始さ
れ、先ず、ステップS34でレジスタDSPを“2”に
セットする。次に、ステップS35で現在の鍵盤4に設
定されているMIDIチャンネル番号kに対応する音色
番号TC(k)を右の表示器2Rに表示し、ステップS
36で音色設定スイッチ12の横にあるLED12aの
みを点灯状態にしてメインルーチンに復帰する。
【0055】図12のコンフィグテーブル選択処理はコ
ンフィグ選択スイッチ14のオンイベントがあったとき
に開始され、先ず、ステップS41でレジスタDSPを
“3”にセットする。次に、ステップS42で現在選択
されていコンフィグ番号CNを右の表示器2Rに表示
し、ステップS43でコンフィグ選択スイッチ14の横
にあるKED14aのみを点灯状態にしてメインルーチ
ンに復帰する。
【0056】以上の、キーボードチャンネル設定処理、
キーボード音色設定処理およびコンフィグテーブル選択
処理は、MIDIチャンネル番号、音色番号およびコン
フィグ番号をそれぞれ右側のテンキー16で入力・設定
するための前処理である。
【0057】すなわち、これらの処理の後にテンキー1
6で入力された入力値は、後述説明する図14の右テン
キー処理においてレジスタDSPの値に応じてMIDI
チャンネル番号、音色番号およびコンフィグ番号の何れ
であるかが識別され、各番号が所定のレジスタにセット
される。
【0058】図13のコンフィグテーブルカスタム設定
処理はRAM7のコンフィグデータ領域のコンフィグテ
ーブルをカスタム設定するための処理であり、カスタム
スイッチ15のオンイベントがあったときに開始され
る。なお、このカスタム設定モードではレジスタDSP
の値は“4”にセットされる。
【0059】先ず、ステップS401でDSP=4であ
るか否かを判定し、DSP=4であればカスタム設定モ
ードであるのでステップS402に進み、DSP=4で
なければカスタム設定モードでないのでステップS40
5に進む。
【0060】ステップS402では、CEM=9である
か否かを判定し、CEM=9でなければステップS40
3でCEMをインクリメントしてステップS407に進
み、CEM=9であればステップS404でCEMを
“1”にセットしてステップS407に進む。
【0061】なお、レジスタCEMの値はカスタム設定
するコンフィグデータの内容を示すもので、このCEM
の値は上記の処理によりカスタムスイッチ15が操作さ
れる毎に“1”→“2”→…→“9”→“1”のように
サイクリクに更新される。
【0062】ステップS405では現在のコンフィグ番
号CNを判定し、CN=4でなければ現在ROM6に書
き込まれているコンフィグテーブルが選択されているの
で、そのままメインルーチンに復帰し、CN=4であれ
ば現在RAM7のコンフィグテーブルが選択されている
ので、ステップS406でレジスタDSPを“4”にセ
ットするとともにレジスタCEMを“1”にプリセット
し、ステップS407に進む。
【0063】ステップS407では、レジスタCEMの
値に応じたコンフィグデータの現在値を左右の表示器2
L,2Rに表示し、ステップS408で、カスタムスイ
ッチ15の近傍に配された5つのLED15a1 〜15
5 を図19に示したようにCEMに応じた表示態様で
点灯し、メインルーチンに復帰する。
【0064】図19において黒丸は点灯状態を示し、
(A) はプログラムチェンジ番号(音色番号)の設定モー
ド、(B) はイニシャルタッチのベロシティカーブ番号の
設定モード、(C) はベロシティのオフセットの設定モー
ド、(D) はオクターブシフトの設定モード、(E) はドラ
ムセットにおけるドラム音色番号の設定モードをそれぞ
れ示す表示態様である。また、(F) はピッチベンド幅の
設定モード、(G) はボリュームカーブ番号の設定モー
ド、(H) はビブラート感度の設定モード、(I) はドラム
に割り当てられているMIDIチャンネルのチャンネル
番号とドラムセット番号の設定モードをそれぞれ示す表
示態様である。
【0065】このように、カスタムスイッチ15の操作
によりレジスタCEMの値と、LED15a1 〜15a
5 による表示態様が変化するが、これに対応して左右の
表示器2L,2Rの表示内容も次表のように変化する。
【表1】
【0066】次に、図14の右テンキー処理は右側のテ
ンキー16で入力値が設定されたときに開始され、先
ず、ステップS51でキー入力値をレジスタBUF1に
格納し、ステップS52で現在のレジスタDSPの値を
判定する。
【0067】DSP=1であればステップS53で鍵盤
4のMIDIチャンネル番号kをBUF1の値に更新
し、ステップS53aで右の表示器2Rの表示の更新を
行なってメインルーチンに復帰する。
【0068】DSP=2であればステップS54で鍵盤
4のMIDIチャンネル番号kに対応する音色番号TC
(k)をBUF1の値に更新し、ステップS54aで右
の表示器2Rの表示の更新を行なってメインルーチンに
復帰する。
【0069】DSP=3であればステップS55でコン
フィグ番号CNをBUF1の値に更新し、ステップS5
5aで右の表示器2Rの表示の更新を行なってメインル
ーチンに復帰する。
【0070】DSP=4であればステップS56でレジ
スタCEMの現在の値に応じたコンフィグテーブルデー
タをBUF1の値に更新し、ステップS56aで右の表
示器2Rの表示の更新を行なってメインルーチンに復帰
する。
【0071】DSP=1〜4以外のときはステップS5
7でその他の処理を行なってメインルーチンに復帰す
る。
【0072】図15の左テンキー処理は左側のテンキー
17で入力値が設定されたときに開始され、右テンキー
処理と同様に、ステップS501でキー入力値をレジス
タBUF1に格納し、ステップS502で現在のレジス
タDSPの値を判定する。
【0073】DSP=1〜3のときはそのままメインル
ーチンに復帰し、DSP=4のときはステップS503
でレジスタDEMの値に応じてエディットするコンフィ
グデータの選択を行い、ステップS504で選択に変化
があったときは左右の表示器2L,2Rの表示の更新を
行なってメインルーチンに復帰する。また、DSP=1
〜4以外のときはステップS505でその他の処理を行
なってメインルーチンに復帰する。
【0074】以上の、キーボードチャンネル設定処理、
キーボード音色設定処理、コンフィグテーブル選択処
理、コンフィグテーブルカスタム設定処理、右テンキー
処理および左テンキー処理により、パネルスイッチ1の
各操作に応じて、鍵盤4のMIDIチャンネル番号k、
鍵盤4のMIDIチャンネル番号に対応する音色番号T
C(k)、コンフィグ番号CNおよびRAM7のコンフ
ィグテーブルがそれぞれ設定される。
【0075】図16のMIDIバッファ処理では、先ず
ステップS61でMIDIバッファに受信イベントがあ
るか否かを判定し、受信イベントがなければメインルー
チンに復帰し、受信イベントがあればステップS62で
MIDIバッファのイベントの内容を判定する。
【0076】ステップS62で、イベントの内容がプロ
グラムチェンジであれば、ステップS63で、プログラ
ムチェンジコマンドに含まれているチャンネル番号をレ
ジスタiに格納するとともに、プログラムチェンジ番号
をレジスタPCに格納し、ステップS64に進む。
【0077】ステップS64では、i=DCHCNである
か否か、すなわち、プログラムチェンジコマンドのチャ
ンネル番号がドラムチャンネルに相当するか否かを判定
し、i=DCHCNであればドラムチャンネルであるので
プログラムチェンジ番号の変更を行なわないでメインル
ーチンに復帰する。
【0078】一方、ステップS64でi=DCHCNでな
ければ、ステップS65で、コンフィグテーブルから音
色番号PMCN(PC)を読み出してレジスタTC(i)
にセットすることにより、MIDIバッファ内のプログ
ラムチェンジ番号PCをコンフィグデータに基づいて当
該電子楽器の音色番号に変換し、MIDIチャンネルの
音色を設定する。そして、メインルーチンに復帰する。
【0079】ステップS62で、イベントの内容がノー
トオンであれば、ステップS66で、ノートオンコマン
ドに含まれているチャンネル番号をレジスタiに格納す
るとともに、ノートコードをレジスタNCに格納し、さ
らにベロシティをレジスタVELに格納て、ステップS
67で図17の発音処理を行なってメインルーチンに復
帰する。
【0080】ステップS62で、イベントの内容がノー
トオフであれば、ステップS68で、ノートオフコマン
ドに含まれているチャンネル番号をレジスタiに格納す
るとともに、ノートコードをレジスタNCに格納し、ス
テップS69でMIDIチャンネル番号iについてノー
トコードNCの楽音の消音処理を行なってメインルーチ
ンに復帰する。
【0081】ステップS62で、イベントの内容がピッ
チベンドであれば、ステップS601で、ピッチベンダ
チェンジマンドに含まれているチャンネル番号をレジス
タiに格納するとともに、ベンドデータをレジスタBD
に格納してステップS602に進む。
【0082】ステップS602では、ベンドデータBD
にコンフィグデータのピッチベンド幅PBENDCNを乗
算してレジスタPBに格納することにより、MIDIバ
ッファ内のベンドデータをコンフィグデータに基づいて
当該電子楽器のベンドデータに変換してステップS60
3に進み、ステップS603で、MIDIチャンネル番
号iの発音を行なっている音源のチャンネルにベンドデ
ータPBを送出してメインルーチンに復帰する。
【0083】ステップS62で、イベントの内容がその
他のものであればステップS604でその他の処理を行
なってメインルーチンに復帰する。
【0084】図17の発音処理では、先ず、ステップS
71でi=DCHCNであるか否か、すなわち、ノートオ
ンのチャンネル番号がドラムチャンネルに相当するか否
かを判定し、i=DCHCNであればステップS72以降
でドラム音についての処理を行い、i=DCHCNであれ
ばステップS75以降でドラム以外の音についての処理
を行なう。
【0085】ステップS72では、ドラム音色番号DM
(NC)をレジスタDNにセットすることによりドラム
の音色を示すノートコードNCを当該電子楽器のドラム
音色番号DNに変換し、ステップS73で音源8のチャ
ンネル割当てを行なって割当てチャンネル番号をレジス
タASにセットしてステップS74に進む。
【0086】ステップS74では、音源8のASチャン
ネルにコンフィグ番号CNに対応するコンフィグテーブ
ルのドラムセット番号DVNCNとドラム音色番号DNお
よびノートオン信号を送出し、メインルーチンに復帰す
る。
【0087】ステップS75では、“12”にコンフィ
グ番号CNに対応するコンフィグテーブルのオクターブ
シフトOCTCNを乗算してこの乗算値をノートコードN
Cに加算してレジスタTGNCに格納し、ステップS7
6でコンフィグ番号CNに対応するコンフィグテーブル
のベロシティカーブ番号ICCNとボリュームカーブ番号
VCをそれぞれレジスタa,bに格納する。
【0088】次に、ステップS77で、ベロシティカー
ブ番号aに対応するベロシティカーブFaからベロシテ
ィVELで得られた値にベロシティのオフセットIOF
Sを加算してレジスタTDに格納し、ボリュームカーブ
番号bに対応するボリュームカーブFbからタッチデー
タTDで得られた値をレジスタVOLに格納し、さらに
タッチデータTDにビブラート感度VIBSCNを乗算し
た値をレジスタPMDに格納する。
【0089】次に、ステップS78で、音源8のチャン
ネル割当てを行なって割当てチャンネル番号をレジスタ
ASにセットし、ステップS79で、音源8のASチャ
ンネルに音色番号TC(i)、ノートコードTGNC、
ベロシティTD、ボリュームVOL、ピッチ変調データ
PMDおよびノートオン信号を送出し、メインルーチン
に復帰する。
【0090】ここで、実施例の電子楽器の使い方の一例
を説明すると、例えば、ROM6に記憶されているコン
フィグテーブルに相応する他の電子楽器をMIDIイン
ターフェース3に接続し、コンフィグ選択スイッチ14
でこのコンフィグテーブルに対応するコンフィグ番号を
設定する。そして、この他の電子楽器からMIDI信号
として演奏データを入力すると、コンフィグ番号に対応
するコンフィグテーブルにより、入力される演奏データ
が変換されて当該電子楽器による演奏が行なわれる。
【0091】また、接続する電子楽器についてのコンフ
ィグテーブルがROM6に記憶されていない場合は、コ
ンフィグ選択スイッチ14でコンフィグ番号“4”を選
択するとともに、カスタムスイッチ15およびテンキー
16,17を操作して接続した他の電子楽器についての
コンフィグテーブルを設定する。そして、この他の電子
楽器からMIDI信号として演奏データを入力すると、
RAM7に設定されているコンフィグテーブルにより入
力される演奏データが変換され、当該電子楽器による演
奏が行なわれる。
【0092】また、鍵盤4を操作すると、この鍵盤4か
らの演奏データはMIDIバッファに一旦書き込まれる
が、この演奏データはMIDIバッファ処理で読み出さ
れて発音処理により発音される。
【0093】次に、RAM7に記憶された演奏データに
よる自動演奏について説明する。なお、この自動演奏を
行なう場合は、先ず、図示しないシーケンサスイッチを
オンにした後、曲番号を入力する。そしてスタートスイ
ッチ13をオンにすると自動演奏が開始される。
【0094】図18のシーケンサスタート処理はスター
トスイッチ13のオンイベントがあったときに開始さ
れ、先ず、ステップS81で現在設定されているシーケ
ンサの曲番号をレジスタSNに記憶し、ステップS82
で曲番号SNのヘッダの読み出し準備を行なってステッ
プS83に進む。
【0095】ステップS83では、曲番号SNのヘッダ
を読み出して、演奏データの読出しアドレス、初期テン
ポ、拍子数等の設定を行なうとともにヘッダに記録され
ているコンフィグ番号をレジスタCNに格納して再生開
始準備を行ない、ステップS84でコンフィグ番号CN
の判定を行なう。
【0096】ステップS84でCN=4でなければステ
ップS86に進み、CN=4であればステップS85で
演奏データの頭からコンフィグテーブルを読出してRA
M7のコンフィグテーブル4の領域に書き込んでステッ
プS86に進む。
【0097】ステップS86では、自動演奏開始時のチ
ャンネル番号iのプログラムチェンジ番号SPCiとコ
ンフィグ番号CNに対応するコンフィグテーブルとに基
づいて、音色番号PMCN(SPCi)を読出してレジス
タTC(i)にセットし、チャンネル番号iの各MID
Iチャンネルの音色を設定する。なお、コンフィグテー
ブルは、CN=1〜3のときはROM6のコンフィグテ
ーブル1〜3が用いられ、CN=4のときはRAM7の
コンフィグテーブル4が用いられる。
【0098】以上の処理が終了するとステップS87で
フラグRUNを“1”にセットしてメインルーチンに復
帰する。
【0099】以上のシーケンサスタート処理によりRU
N=1となり、メインルーチンのステップS7のシーケ
ンサ処理によって曲番号SNの自動演奏が開始される。
なお、ステップS7のシーケンサ処理では、現在選択さ
れているコンフィグテーブルにより、前記MIDIバッ
ファ処理のときと同様に演奏データが変換されて自動演
奏が行なわれる。
【0100】なお、上記実施例の自動演奏装置は鍵盤を
備えた電子楽器内に組み込まれているが、他の演奏用操
作子を有する電子楽器に組み込んでもよいし、演奏操作
子を有しない音源装置に組み込んでもよい。
【0101】また、以上の実施例では、MIDIインタ
ーフェースから演奏データを入力する場合にはコンフィ
グ番号をパネルスイッチから入力するようにしている
が、例えば図16のMIDIバッファ処理のイベント内
容の判定処理やその他の処理でMIDIバッファからコ
ンフィグ番号を読み取る等の処理を行なうようにすれ
ば、MIDIインターフェースに接続する電子楽器から
予めコンフィグ番号を送信するような使い方もできる。
【0102】また、このような場合に、受信したコンフ
ィグ番号に相当するコンフィグテーブルがROMにない
場合には、MIDIインターフェースに接続する電子楽
器からコンフィグテーブルのデータを送信させるととも
に、コンフィグ番号を“4”にしてRAMのコンフィグ
テーブル領域に受信したコンフィグテーブルを設定する
ような使い方もできる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の電子楽器によれば、複数の楽曲の演奏データを記憶
手段に記憶するとともに、その演奏データを所定の演奏
データに変換するための変換情報を各楽曲の演奏データ
に対応して記憶可能な記憶手段を用い、変換情報設定手
段により、任意に設定された変換情報を各楽曲の演奏デ
ータに対応させて記憶手段に記憶させ、演奏手段によ
り、記憶手段から所望の楽曲の演奏データとこの演奏デ
ータに対応する変換情報を読み出すとともに、この読み
出した変換情報に基づいてこの読み出した演奏データに
対して変換処理を施して楽音を発生するようにしたの
で、種類の異なる電子楽器等の演奏データを所定の演奏
データに変換することが可能となり互換性を高めること
ができ、かつ、ユーザーが変換情報を任意に設定するこ
とができるので、記憶された演奏データを所望の演奏デ
ータに変換することができる。また、各楽曲に対応する
変換情報が演奏データに対応させて記憶手段に保持され
るので、その楽曲については、その後、その楽曲を読み
出す毎にその演奏データの変換に用いる変換情報を設定
し直すという必要がなく、便利である。
【0104】また、本発明の請求項2記載の電子楽器に
よれば、識別情報設定手段により、変換情報記憶手段に
記憶された複数の変換情報のうちのいずれかを指示する
識別情報を楽曲毎に設定し、この識別情報設定手段で設
定された各楽曲毎の識別情報をが識別情報記手段に記憶
し、演奏手段により、演奏データ記憶手段から所望の楽
曲の演奏データを読み出し、識別情報記憶手段からその
楽曲の識別情報を読み出し、この読み出した識別情報が
指示する変換情報を変換情報記憶手段から読み出し、こ
の読み出した演奏データに対してこの読み出した変換情
報に基づいて変換処理を施して楽音を発生するようにし
たので、種類の異なる電子楽器等の演奏データを所定の
演奏データに変換することが可能となり互換性を高める
ことができ、かつ、記憶する複数の楽曲のうちの少なく
とも1つの特殊な楽曲について、演奏データ記憶手段に
演奏データとともに変換情報を記憶し、この特殊な楽曲
については、この楽曲の演奏データを、この演奏データ
とともに演奏データ記憶手段に記憶された変換情報に基
づいて変換処理を施して楽音を発生するようにしたの
で、代表的な変換情報のみ変換情報記憶手段に記憶し、
例外的な変換情報については変換情報記憶手段に記憶し
ないようにすることができ、変換情報記憶手段の記憶容
量を無闇に増やすことがなく、構成を簡素化することが
できる。すなわち、例外的な変換情報を全て変換情報記
憶手段に記憶するようにすると、演奏データ記憶手段に
記憶される演奏データによっては、使用しない変換情報
までも記憶することになり、記憶手段の記憶容量が無駄
になるが、請求項2記載の電子楽器によれば、このよう
な不都合がない。また、各楽曲に対応する変換情報を指
示する識別情報を設定すれば、この識別情報が識別情報
記憶手段に保持されるので、その楽曲については、その
後、その楽曲を読み出す毎にその演奏データの変換に用
いる変換情報を設定し直すという必要がなく、便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の自動演奏装置のブロック図であ
る。
【図2】実施例におけるパネル面の一部を示す図であ
る。
【図3】実施例におけるROMとRAMのメモリマップ
を示す図である。
【図4】実施例におけるコンフィグテーブルのフォーマ
ット図である。
【図5】実施例におけるシーケンサ演奏データのメモリ
マップを示す図である。
【図6】実施例における機能ブロック図である。
【図7】実施例における制御のメインルーチンのフロー
チャートである。
【図8】実施例における鍵処理のフローチャートであ
る。
【図9】実施例におけるMIDIインターフェース割込
み処理のフローチャートである。
【図10】実施例におけるキーボードチャンネル設定処
理のフローチャートである。
【図11】実施例におけるキーボード音色設定処理のフ
ローチャートである。
【図12】実施例におけるコンフィグテーブル選択処理
のフローチャートである。
【図13】実施例におけるコンフィグテーブルカスタム
設定処理のフローチャートである。
【図14】実施例における右テンキー処理のフローチャ
ートである。
【図15】実施例における左テンキー処理のフローチャ
ートである。
【図16】実施例におけるMIDIバッファ処理のフロ
ーチャートである。
【図17】実施例における発音処理のフローチャートで
ある。
【図18】実施例におけるシーケンサスタート処理のフ
ローチャートである。
【図19】実施例におけるカスタム設定時の表示態様を
示す図である。
【符号の説明】
1…パネルスイッチ、3…MIDIインターフェース、
5…CPU、6…ROM、7…RAM、14…コンフィ
グ選択スイッチ、15…カスタムスイッチ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−280000(JP,A) 特開 昭61−233784(JP,A) 特開 昭62−299996(JP,A) 特開 平3−237494(JP,A) 特開 平3−196191(JP,A) 特開 平2−188797(JP,A) 実開 平3−114891(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の楽曲の演奏データを記憶するとと
    もに、該演奏データを所定の演奏データに変換するため
    の変換情報を前記各楽曲の演奏データに対応して記憶可
    能な記憶手段と、 任意に設定された前記変換情報を前記各楽曲の演奏デー
    タに対応させて前記記憶手段に記憶させる変換情報設定
    手段と、 前記記憶手段から所望の楽曲の演奏データおよび該演奏
    データに対応する変換情報を読み出すとともに、該読み
    出した変換情報に基づいて前記読み出した演奏データに
    対して変換処理を施して楽音を発生する演奏手段と、 を備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 複数の楽曲の演奏データを記憶するため
    の演奏データ記憶手段と、 前記演奏データ記憶手段に記憶された演奏データを所定
    の演奏データに変換するための変換情報が複数記憶され
    た変換情報記憶手段と、 前記複数の変換情報のうちのいずれかを指示する識別情
    報を前記楽曲毎に設定する識別情報設定手段と、 前記識別情報設定手段で設定された各楽曲毎の識別情報
    を記憶する識別情報記憶手段と、 前記演奏データ記憶手段から所望の楽曲の演奏データを
    読み出すとともに、前記識別情報記憶手段に記憶された
    該楽曲の識別情報を読み出して、該読み出した識別情報
    が指示する変換情報を前記変換情報記憶手段から読み出
    し、前記読み出した演奏データに対して前記読み出した
    変換情報に基づいて変換処理を施して楽音を発生する演
    奏手段と、 を備えた電子楽器であって、 前記演奏データ記憶手段は、記憶する複数の楽曲のうち
    の少なくとも1つの特殊な楽曲について、前記演奏デー
    タとともに前記変換情報を記憶するものであり、 前記演奏手段は、前記特殊な楽曲の演奏データを読み出
    した場合、該演奏データとともに前記演奏データ記憶手
    段に記憶された変換情報に基づいて該演奏データに対し
    て変換処理を施して楽音を発生するものであることを特
    徴とする電子楽器。
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