JPH05188961A - 自動伴奏装置 - Google Patents

自動伴奏装置

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JPH05188961A
JPH05188961A JP4045878A JP4587892A JPH05188961A JP H05188961 A JPH05188961 A JP H05188961A JP 4045878 A JP4045878 A JP 4045878A JP 4587892 A JP4587892 A JP 4587892A JP H05188961 A JPH05188961 A JP H05188961A
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chord
accompaniment
pitch
accompaniment pattern
note
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JP4045878A
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Yasuto Saito
康人 斎藤
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】押鍵により構成される和音の構成音の音高パタ
ーンに基づいて、伴奏を変化することができるようにし
て、変化のある演奏を行うことを可能にする。 【構成】複数の伴奏パターンを記憶した伴奏パターンメ
モリ16と、鍵盤装置22により入力された和音情報に
応じた伴奏パターンを、伴奏パターンメモリ16から読
み出す伴奏パターン読み出し手段と、この伴奏パターン
読み出し手段から読み出された伴奏パターンの構成音の
所定範囲の音高を、入力された和音情報が表す和音の最
低音に応じて変更する音高変更手段とを設け、入力され
た和音情報が表す和音の最低音に応じて、伴奏パターン
読み出し手段によって読み出された伴奏パターンの構成
音のうちで最低音から所定範囲の音域にある音高の構成
音は、その音高が音高変更手段により変更されて発音さ
れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動伴奏装置に関し、
特に、入力された和音情報により形成される和音の構成
音の音高パターンが変化した際に、その構成音の音高パ
ターンに応じて伴奏を変化することのできる自動伴奏装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動伴奏装置は、伴奏パターンを
伴奏パターンメモリに記憶しておき、押鍵によって和音
のルート音(根音)と和音の種類を指定して所望の和音
を選択すると、伴奏パターンメモリの伴奏パターンに基
づいて、その和音の伴奏を行っていた。
【0003】即ち、図2(a)に示す譜面のように、伴
奏パターンメモリには、「ハ長調(Cメジャースケー
ル)」による伴奏パターンが記憶されている。この際
に、演奏者による和音の押鍵が、図2(b)に示すよう
に、和音の構成音のうちでルート音を最低音とする「C
メジャー」であるならば、図2(a)に示す伴奏パター
ン及び音高による演奏がなされるものである。
【0004】さらに、図2(c)に示すように、演奏者
による和音の押鍵が、同じ「Cメジャー」であっても、
その和音の構成音のうちでサード(3rd)音(3度
音)を和音の構成音の最低音とするように押鍵パターン
が変化された場合においても、図2(b)に示す押鍵パ
ターンの場合と同じく、図2(a)に示す伴奏パターン
及び音高による演奏がなされていたものである。
【0005】また、演奏者による和音の押鍵が、図2
(d)あるいは図2(e)に示すように、それぞれ和音
の最低音が異なる「Dメジャー」であった場合において
は、図2(a)に示す伴奏パターンの構成音の音高を全
音高くして、図2(f)に示す楽譜のように演奏されて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
自動伴奏装置にあっては、押鍵により構成される和音の
構成音の音高パターンが変化したにもかかわらず、押鍵
により指定される和音のルート音と和音の種類により和
音が決定されると、常時伴奏パターンメモリに記憶され
た伴奏パターンによる伴奏がなされるものであった。こ
のため、押鍵により構成される和音の構成音の音高パタ
ーンが変化した場合においても、その構成音の音高パタ
ーンの変化を反映させて変化のある伴奏を行うことがで
きないため、演奏者が和音の押鍵によって伴奏パターン
を変化させて、興趣の異なる演奏を行うことができない
という問題点があった。
【0007】即ち、上記したように、図2(b)に示す
楽譜のように、ルート音を構成音中の最低音とした音高
パターンで「Cメジャー」の和音を押鍵した場合におい
ても、また、図2(c)に示す楽譜のように、サード音
を構成音中の最低音とした音高パターンで「Cメジャ
ー」の和音を押鍵した場合においても、それらの押鍵の
結果として発音される伴奏は、押鍵の仕方にかかわら
ず、両者とも図2(a)に示す楽譜のものとなってお
り、なんら異なった伴奏を行うことができなかった。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、押鍵あるいはシーケンサなどから入力される和
音情報により形成される和音の構成音の音高パターンに
基づいて、伴奏を変化することができるようにして、演
奏者が変化のある演奏を行うことのできる自動伴奏装置
を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における自動伴奏装置は、複数の伴奏パター
ンを記憶した伴奏パターン記憶手段と、入力された和音
情報に応じた伴奏パターンを、伴奏パターン記憶手段か
ら読み出す伴奏パターン読み出し手段と、この伴奏パタ
ーン読み出し手段から読み出された伴奏パターンの構成
音の所定範囲の音高を、入力された和音情報が表す和音
の最低音に応じて変更する音高変更手段とを有してなる
ものである。
【0010】
【作用】入力された和音情報が表す和音の最低音に応じ
て、伴奏パターン読み出し手段によって読み出された伴
奏パターンの構成音のうちで、最低音から所定範囲の音
域にある音高の構成音は、その音高が音高変更手段によ
り変更されて発音される。このため、入力される和音情
報の最低音を変化させることにより、変化のある伴奏を
行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明による自動伴
奏装置の実施例を詳細に説明するものとする。
【0012】図1は、本発明の一実施例による自動伴奏
装置を備えた電子楽器の構成を示すブロック構成図であ
る。
【0013】この電子楽器は、その全体の動作の制御を
中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構
成されている。このCPU10には、バス12を介し
て、全体の動作の制御のための所定のプログラム、公知
の技術によりコードのルート音及び種類を判定するため
に使用するコード判定用データテーブルが格納されたリ
ード・オンリ・メモリ(ROM)よりなるプログラムメ
モリ14と、各種の伴奏パターンが記憶された伴奏パタ
ーンメモリ16と、後述する各種レジスタ群を設定した
ランダム・アクセス・メモリ(RAM)よりなるワーク
エリア18と、テンポクロック発生器20と、押鍵操作
をして押鍵情報を入力するための鍵盤装置22と、トー
ンジェネレータ24とが接続されている。
【0014】さらに、トーンジェネレータ24には、ア
ンプ26が接続されており、さらにまたアンプ26に
は、スピーカ28が接続されていて、トーンジェネレー
タ24から出力された楽音信号を、アンプ26を介して
スピーカ28から楽音として空間に放音させている。
【0015】テンポクロック発生器20は、本実施例に
おいては、タイムベース(timebase)(1拍
(4分音符1つ)をクロック数で表したもの)を120
(78H:Hは16進数)クロックとしている。即ち、
1拍の分解能が120分の1であるため、8分音符は6
0クロック、また16分音符は30クロックとなる。な
お、1分間の拍数をテンポ(tempo)といい、テン
ポ120といえば、1分間に4分音符を120回数える
テンポであるから、1拍は0.5秒(500msec)
となる。従って、テンポ120でタイムベース120で
あるならば、テンポクロック発生器20により発生され
るクロックの周期は、「500÷120=4.16(m
sec)」の周期となる。
【0016】トーンジェネレータ24は、各楽音に関す
る音高情報とキーオン情報(MIDIにおけるノートオ
ン(Note On)情報)を受け取ると、その音高の
楽音をスピーカ28から放音するために、アンプ26へ
入力される楽音信号の発生を開始し、音高情報とキーオ
フ情報(MIDIにおけるノートオフ(Note Of
f)情報)を受け取ると、その音高の楽音を消音するた
めに、アンプ26へ入力される楽音信号の発生を停止す
るものである。
【0017】伴奏パターンメモリ16には、例えば、図
2(a)に示すように、伴奏パターンが、ルート音の
「3CH(10進数では60、MIDI規格では、中央
のCの音高を表す。)」を基準音として「Cスケール」
により1小節分記録されており、この伴奏パターンが周
期的に繰り返し読み出されることになる。図3には、図
2(a)に示す伴奏パターンのデータの一部が図表的に
示されている。第1〜3バイトはMIDIにより書かれ
ており、第1バイトは、ステータス(status)で
あって、そのデータの種類とチャネルを表す。例えば、
「9」は「ノートオン」、「0」は「チャネル0」を示
している。第2バイトは、ノートナンバー(音高)を示
している。第3バイトは、ベロシティ(on_v:on
velocity)を表し、押鍵速度を示すものであ
る。また、第4バイトは、ゲート(gate)を表し、
ノートオンからノートオフまでの音長たるゲートタイム
(押鍵時間)をクロック数で示すものである。さらに、
最後の第5バイトは、ステップタイム(step ti
me)を表し、当該楽音のデータからから次の楽音のデ
ータまでの時間間隔を示している。
【0018】ワークエリア18内に設定されているレジ
スタ群は、CPU10が、プログラムメモリ14内に格
納された制御プログラムを実行する際に発生する各種の
データを、一時記憶するためのものであり、本発明の実
施に関連するレジスタには、以下に示すものがある。な
お、以下の説明においては、各レジスタの内容(データ
等)は、特に断らない限り、同一のラベル名で表すもの
とする。
【0019】(1)WATCH(ウオッチ) このレジスタは、1小節中における現在時刻を、テンポ
クロック発生器20からのテンポクロック信号をカウン
トし、小節頭からのクロック数によって示すものであ
る。すなわち、演奏中においては、テンポ割り込みのあ
る度に常にインクリメントされる。
【0020】(2)CPD(カレントパターンデータ) このレジスタは、伴奏パターンメモリに記憶された伴奏
パターンデータについて、ポインタがセットされた伴奏
パターンデータ(伴奏パターンデータの中のカレントデ
ータ)を記憶するものである。
【0021】以上の構成において、この自動伴奏装置の
作用を、図4乃至図5のフローチャート及び図2の動作
例を参照しながら、各ステップ毎に説明する。
【0022】なお、この自動伴奏装置は、演奏者が伴奏
のテンポを設定し、演奏スタイルを選択してスタートス
イッチをオン操作した後に、鍵盤装置22の和音指定領
域で押鍵操作により和音を指定すると、和音の種類に応
じた伴奏パターンが選択され、自動伴奏が行われるもの
である。
【0023】この自動伴奏装置は、特に図示しない公知
のメインルーチン内において、鍵盤装置22の複数の押
鍵により入力された押鍵情報に基づき、CPU10によ
り公知の技術によって和音の判別が実行されるものであ
る。即ち、演奏者による鍵盤装置22の複数の押鍵によ
り、和音の最低音、和音のルート音及び和音の種類が検
出されることになる。従って、鍵盤装置22によって、
図2(c)に示す和音の押鍵情報が入力された場合に
は、和音の最低音が「E」、ルート音が「C」であり、
和音の種類が「メジャー」であることが判別される。
【0024】そして、同じく公知の技術により、最低音
とルート音との差(LT)を求めて、ワークエリア18
に記憶しておくものである。なお、本実施例において
は、LTは、半音を「1」として計算しており、図2
(c)に示される和音においては、最低音が「E」、ル
ート音が「C」であるから、「LT=4」となる。
【0025】さらに、このメインルーチン内において、
スタートスイッチがオン操作され、鍵盤装置22の和音
指定領域で押鍵操作により和音を指定すると、伴奏パタ
ーンメモリ16に記憶された選択された伴奏パターンデ
ータの第1番目の行に、ポインタがセットされるととも
に、レジスタWATCHは「0」にセットされる。
【0026】また、メインルーチン内において、テンポ
クロック発生器20により発生されるテンポクロック
が、CPU10に到来する度毎にテンポ割り込み処理
(図4)が実行されることになる。すなわち、通常はメ
インルーチンを高速で繰り返しているが、テンポクロッ
ク発生器20により発生されるテンポクロックが、CP
U10に到来したときに、テンポ割り込み処理のルーチ
ンを実行するものであり、テンポ割り込み処理のルーチ
ンの実行の後は、再びメインルーチンを繰り返し続ける
ものである。
【0027】テンポ割り込み処理においては、まずステ
ップS402において、レジスタWATCHの値をイン
クリメントし、レジスタCPDのステップタイムの値
が、レジスタWATCHの値以下であるか否かが判断さ
れる。判断結果が肯定(YES)、即ち、WATCHの
値がCPDの値に到達した場合には、ステップS404
へ進む。
【0028】ステップS404では、本発明の要旨をな
す、音高変更処理が実行される。図5には、このステッ
プS102における音高変更処理を示すルーチンが示さ
れており、図5を参照しながら音高変更処理を以下に詳
述する。
【0029】まず、ステップS502においては、押鍵
された和音の最低音とルート音との差「LT」が、
「0」であるか、否かが判断される。この判断結果が肯
定、即ち、「LT=0」であった場合には、和音の最低
音とルート音とが一致している場合であるから、和音の
構成音の音高の変更は行わずに、ステップS508へジ
ャンプすることになる。
【0030】一方、ステップS502の判断結果が否定
(No)、即ち、「LT=0」ではなくて、最低音とル
ート音とが異なっていた場合には、ステップS504へ
進むことになる。
【0031】ステップS504では、伴奏パターンメモ
リ16に記憶された伴奏パターンの各構成音の音高が、
和音の最低音とルート音との差たるLTにより特定され
る音高(伴奏パターンのルート音にLTを加算した音の
音高)より低いか、否かを判断する。即ち、本実施例に
あっては、伴奏パターンメモリ16に記憶された伴奏パ
ターンのルート音が「3CH」であるため、「3C+4
=40H(40Hは、第3オクターブの「E」に該当す
る。)より低い音高であるか、否かを判断することにな
る。
【0032】このステップS504の判断結果が否定、
即ち、伴奏パターンの音高がLTにより特定される音高
と等しいか、あるいは高い場合には、ステップS502
の判断結果が肯定の場合と同様に、ステップS508へ
ジャンプする。
【0033】一方、ステップS504の判断結果が肯
定、即ち、伴奏パターンの音高がLTにより特定される
音高より低い場合には、ステップS506へ進む。
【0034】ステップS506では、LTにより特定さ
れる音高より低い音域にある伴奏パターンの音高を、1
オクターブ高い音高に変更する。ステップS506の処
理を終了すると、ステップS508へ進む。
【0035】ステップS508では、検出されたルート
音に応じて、伴奏パターンの構成音の音高を公知の技術
によりシフトして、検出された和音に相応する音高の和
音を形成する。このステップS508の処理を終了する
と、テンポ割り込み処理のルーチンへリターン(RET
URN)し、ステップS406へ進む。
【0036】ステップS406では、ポインタが示すレ
ジスタCPDに記憶されたカレントデータのノートオン
に関するデータを、出力バッファ(Output Bu
ffer)へ書き込む。ステップS406の処理を終了
すると、ステップS408へ進む。
【0037】ステップS408では、ポインタが示すレ
ジスタCPDに記憶されたカレントデータのノートオフ
に関するデータを、オフバッファ(Off Buffe
r)へ書き込む。オフバッファには、発生する時刻(レ
ジスタWATCHの値とゲートタイムの値とを加算した
値とよりなる現在時刻)が、早い順に記憶される。ステ
ップS408の処理を終了すると、ステップS410へ
進む。
【0038】ステップS410では、伴奏パターンデー
タのポインタを進める。ステップS410の処理を終了
するか、あるいはステップS402の判断結果が否定、
即ち、レジスタWATCHの値の方がレジスタCPDの
ステップタイムの値より小さい場合には、ステップS4
12へ進む。
【0039】ステップS412では、オフバッファの最
初のデータのタイミングを調べ、レジスタWATCHの
値以下のタイミングのデータがあるか否かが判断され
る。判断結果が肯定の場合、即ち、オフバッファのデー
タにレジスタWATCHの値以下のタイミングのデータ
がある場合には、ステップS414へ進む。
【0040】ステップS414では、レジスタWATC
Hの値以下のタイミングのオフバッファのデータを、出
力バッファに記憶し、オフバッファのデータを消す。ス
テップS414の処理を終了するか、あるいはステップ
S412の判断結果が否定、即ち、オフバッファのデー
タにレジスタWATCHの値以下のタイミングのデータ
がない場合には、ステップS416へ進む。
【0041】ステップS416では、出力バッファに記
憶されたデータが、出力ポートへ送られて、トーンジェ
ネレータ24、アンプ26及びスピーカ28を介して、
空間に放音される。ステップS416の処理が終了する
と、メインルーチンへリターンする。
【0042】従って、鍵盤装置22が、図2(b)のよ
うに押鍵された場合には、和音の最低音が「C」であ
り、ルート音も「C」であるため、「LT=0」とな
り、ステップS502の判断結果が肯定となって、ステ
ップS508にジャンプして音高の変更がなされない。
また、和音が「Cメジャー」であるため、ステップS5
08において、音高のシフトがなされることもない。従
って、図2(a)に示されている「Cメジャー」で記憶
された伴奏パターンが、そのまま読み出されて発音され
る。
【0043】一方、鍵盤装置22が、図2(c)のよう
に押鍵された場合には、和音の最低音が「E」であり、
ルート音が「C」であるため、「LT=4」となり、ス
テップS502の判断結果が否定となって、ステップS
504へ進むことになる。ステップS504では、伴奏
パターンの構成音の中で「3C+4=40H(第3オク
ターブの「E」)」より低い音高の構成音が検出され
る。即ち、「3CH」が検出されることになり、ステッ
プS506で「1オクターブ」高い音高に変更される。
また、和音は「Cメジャー」であるため、ステップS5
08において、音高のシフトがなされることはない。従
って、図2(g)に示される伴奏パターンの音高により
発音される。
【0044】さらに、鍵盤装置22が、図2(h)のよ
うに押鍵された場合には、和音の最低音が「G」であ
り、ルート音が「C」であるため、「LT=7」とな
り、ステップS502の判断結果が否定となって、ステ
ップS504へ進むことになる。ステップS504で
は、伴奏パターンの構成音の中で「3C+7=43H
(第3オクターブの「G」)」より低い音高の構成音が
検出される。即ち、「3CH」及び「40H」が検出さ
れることになり、ステップS506で「1オクターブ」
高い音高に変更される。また、和音は「Cメジャー」で
あるため、ステップS508において、音高のシフトが
なされることはない。従って、図2(i)に示される伴
奏パターンの音高により発音される。
【0045】即ち、本実施例においては、伴奏パターン
は「Cメジャー」で記憶され、押鍵による和音の最低音
がルート音であるときは、伴奏パターンの構成音の音高
を変更することなしに、そのまま伴奏パターンを読み出
すものである(図2(a)(b))。また、押鍵による
和音の最低音がサード音である場合には、伴奏パターン
のサード音より下の音程の音符は、その音高を1オクタ
ーブ高く変更して伴奏パターンを読み出すものである
(図2(c)(g))。さらに、押鍵による和音の最低
音がフィフス音(第5音)である場合には、伴奏パター
ンのフィフス音より下の音程の音符は、その音高を1オ
クターブ高くして伴奏パターンを読み出すものである
(図2(h)(i))。
【0046】なお、上記実施例においては、鍵盤装置2
2の押鍵によって指定される複数の押鍵情報から、和音
の最低音、和音のルート音及び和音の種類を判定した
が、これに限られることなく、例えば、シーケンサか
ら、和音の最低音、和音のルート音及び和音の転回形の
種類を、楽曲の進行に合わせて順次指定するような装置
に用いることもできることは勿論である。
【0047】このような場合のシーケンサへの和音の入
力及び記憶方法としては、鍵盤装置で複数鍵を押鍵して
入力し、この押鍵に基づき和音の判定を行い、その判定
に従って和音の最低音、和音のルート音及び和音の転回
形の種類を記憶しておくものがある。
【0048】また、和音の最低音、和音のルート音及び
和音の種類を、数値で入力して符号化して記憶する方法
を用いてもよい。例えば、2バイトで和音情報を表すこ
ととし、第1バイトの上位4ビットで和音のルート音を
表し(図6(a))、下位4ビットで和音の種類を表す
ものとする(図6(b))。さらに、第2バイトの上位
2ビットで和音の転回形を表し(図6(c))、次の2
ビットでコード長を表すようにして(図6(d))、下
位4ビットは、オクターブの指定などの他の情報を記憶
するように構成すればよい。
【0049】このように、図6(a)(b)(c)
(d)のようなフォーマットで記憶された自動伴奏デー
タが演奏されると、和音の転回形に応じて読み出される
和音の最低音に応じて、上記した実施例と同様に、図5
に示す音高変更処理のルーチンを示すフローチャートに
基づいて処理が行われる。そして、所定の音域にある伴
奏パターンの音符の音高を変更するとともに、和音のル
ート音に応じたシフトが行われて、伴奏音が演奏される
ことになる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】複数の伴奏パターンを記憶した伴奏パター
ン記憶手段と、入力された和音情報に応じた伴奏パター
ンを、伴奏パターン記憶手段から読み出す伴奏パターン
読み出し手段と、この伴奏パターン読み出し手段から読
み出された伴奏パターンの構成音の所定範囲の音高を、
入力された和音情報が表す和音の最低音に応じて変更す
る音高変更手段とを有するように構成したため、入力さ
れた和音情報が表す和音の最低音に応じて、伴奏パター
ン読み出し手段によって読み出された伴奏パターンの構
成音のうちで、最低音から所定範囲の音域にある音高の
構成音は、その音高が音高変更手段により変更されて発
音されることになる。このため、入力される和音情報が
表す和音の最低音を変化させることにより、変化のある
伴奏を行うことができる。
【0052】従って、従来の自動伴奏装置にあっては、
押鍵により指定される和音のルート音及び和音の種類の
みによって、伴奏パターンが決定されたが、本発明の自
動伴奏装置によれば、入力された和音情報の表す和音の
最低音に応じて、読み出される伴奏パターンの音符の音
高が所定の音域にある場合には、その音符の音高を変更
するため、極めて変化に富んだ伴奏を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動伴奏装置を備えた
電子楽器の構成を示すブロック構成図である。
【図2】(a)は伴奏パターンメモリに記憶された「C
メジャー(基準音は3C)」の伴奏パターンデータの譜
面であり、(b)はルート音が最低音となっている音高
パターンの「Cメジャー」の和音構成を示す譜面であ
り、(c)はサード音が最低音となっている音高パター
ンの「Cメジャー」の和音構成を示す譜面であり、
(d)はルート音が最低音となっている音高パターンの
「Dメジャー」の和音構成を示す譜面であり、(e)は
サード音が最低音となっている音高パターンの「Dメジ
ャー」の和音構成を示す譜面であり、(f)は図2
(d)(e)による伴奏の譜面であり、(g)は図2
(b)の押鍵による本発明による伴奏の譜面であり、
(h)はフィフス音が最低音となっている音高パターン
の「Cメジャー」の和音構成を示す譜面であり、(i)
は図2(h)の押鍵による本発明による伴奏の譜面であ
る。
【図3】伴奏パターンメモリの伴奏パターンデータを図
表的に示す説明図である。
【図4】割り込み処理のルーチンのフローチャートであ
る。
【図5】音高変更処理のルーチンのフローチャートであ
る。
【図6】シーケンサにおける和音のルート音、和音の種
類、和音の転回形の種類及びコード長の符号化された記
憶状態を図表的に示す説明図であり、(a)は和音のル
ート音を示し、(b)は和音の種類を示し、(c)は和
音の転回形を示し、(d)はコード長を示すものであ
る。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス 14 プログラムメモリ(ROM) 16 伴奏パターンメモリ(ROM) 18 ワークエリア(RAM) 20 テンポクロック発生器 22 鍵盤装置 24 トーンジェネレータ 26 アンプ 28 スピーカ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の伴奏パターンを記憶した伴奏パタ
    ーン記憶手段と、 入力された和音情報に応じた伴奏パターンを、前記伴奏
    パターン記憶手段から読み出す伴奏パターン読み出し手
    段と、 前記伴奏パターン読み出し手段から読み出された伴奏パ
    ターンの構成音の所定範囲の音高を、前記入力された和
    音情報が表す和音の最低音に応じて変更する音高変更手
    段とを有することを特徴とする自動伴奏装置。
  2. 【請求項2】 複数の伴奏パターンを記憶した伴奏パタ
    ーン記憶手段と、 入力された複数の押鍵による押鍵情報から、和音情報を
    判別する和音判別手段と、 前記和音判別手段により判別された和音情報に応じた伴
    奏パターンを、前記伴奏パターン記憶手段から読み出す
    伴奏パターン読み出し手段と、 前記伴奏パターン読み出し手段から読み出された伴奏パ
    ターンの構成音の所定範囲の音高を、前記入力された和
    音情報が表す和音の最低音に応じて変更する音高変更手
    段とを有することを特徴とする自動伴奏装置。
  3. 【請求項3】 前記和音情報は、和音の種類、和音の根
    音及び和音の転回形を表す情報を含む請求項1又は2記
    載の自動伴奏装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005222052A (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Roland Europ Spa 自動伴奏装置
EP3206202A1 (en) * 2011-03-25 2017-08-16 Yamaha Corporation Accompaniment data generating apparatus and method
WO2022164448A1 (en) * 2021-01-29 2022-08-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Acoustic pattern determination

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