JP2580872Y2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2580872Y2
JP2580872Y2 JP11897689U JP11897689U JP2580872Y2 JP 2580872 Y2 JP2580872 Y2 JP 2580872Y2 JP 11897689 U JP11897689 U JP 11897689U JP 11897689 U JP11897689 U JP 11897689U JP 2580872 Y2 JP2580872 Y2 JP 2580872Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、音高指定手段の操作に応じて予め記憶され
ているメロディが演奏される電子楽器に関する。
〔従来の技術〕
従来の電子楽器において、一般にワンキープレイと呼
称されるものがある。これは、押鍵とは別の位置にワン
キーという特別なキーを設け、このワンキーをリズムに
合わせて押下操作することにより、ROMパック等に記憶
されている所定のメロディが自動的に進行していくもの
であり、初心者でも容易に種々のメロディを正しいリズ
ムで演奏することができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記ワンキープレイは、鍵盤上の鍵の
押鍵操作の代わりにワンキーという1個のキーのみを押
すだけなので、演奏者にとっては鍵盤を弾いているとい
う実体感が得られず、どうしても不満足感が生じてしま
う欠点があった。
このため、鍵盤上の全ての鍵を上記ワンキーとみなし
て鍵盤上の任意の鍵が操作される毎にメロディ進行を行
うようにすることも考えられる。
しかし、鍵盤上において鍵は隙間なく隣接して配設さ
れているので、初心者においては誤って複数の鍵を同時
に押鍵してしまう場合が多く、この場合にはメロディ音
がリズムに同期せずに押鍵数分進んでしまう。また、電
子楽器は最近においては、幼児の早期音楽教育や玩具用
として利用される機会も多くなっているが、幼児にとっ
て一鍵,一鍵を正確に押鍵するのは難しく、挙や手の平
で同時に複数の鍵を叩く場合の方が多い。このため、幼
児にメロディのリズム感を植え付けるためには、同時に
複数の鍵が押鍵されても、それを一鍵の操作とみなして
メロディ進行を行うような自動演奏機能が望ましいと考
えられる。
上記のような機能は、例えば鍵盤部の全ての鍵が離鍵
状態にあるときに、少なくとも1つの鍵が押鍵される操
作のみを、上記ワンキーの押鍵操作とみなすことにより
実現できる。すなわち、既に任意の鍵が押鍵されている
ときに、新たな押鍵を行っても、その押鍵は上記ワンキ
ーの押鍵操作とは認められないので、同時又は所定の時
間差で複数の鍵を押鍵しても、メロディ音は1音のみ進
行する。
しかし、この場合楽譜上でスラーやタイで指示される
部分をレガート(滑らか)に演奏することができないと
いう新たな問題が発生する。
すなわち、上記のような方法においては、第9図に示
すように鍵Aが押鍵されている時刻T11で鍵Bを押鍵し
ても、その押鍵は無視され、鍵Aが離鍵される時刻T12
まで、鍵Aの押鍵により発音されるメロディ音が継続し
て発音される(鍵Aの押鍵時刻T10〜鍵Aの離鍵時刻T12
までの期間)。したがって、第10図に示すように、鍵A
を必ず離鍵(時刻T21)した後でないと、鍵Bの押鍵
(時刻T22)は受け付けられない。したがって、連続す
る2つのメロディ音は、必ず所定の時間間隔tiをもって
発音されるので、メロディをレガート演奏することはほ
とんど不可能である。
本考案の課題は、幼児や初心者が挙や手の平でメロデ
ィを簡単に演奏することができ、かつメロディをレガー
ト奏法により演奏することも可能な電子楽器を提供する
ことである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の手段は次の通りである。
音高指定手段は、音高を指定する手段であり、複数個
設けられる。
上記音高指定手段は、例えば鍵盤楽器の鍵等である。
音高情報記憶手段は、メロディを構成する各メロディ
音の音高を示す音高情報を記憶する手段であり、例え
ば、装置本体に内蔵されるROM(リード・オンリ・メモ
リ)、又は装置本体に着脱可能なROMパック等から成
る。
読出手段は、上記音高情報記憶手段から上記音高情報
を順次読み出す。
第1の発音処理手段は、上記複数の音高指定手段が全
く操作されていない状態から少なくとも1つの上記音高
指定手段が操作される毎に、上記読出手段にて読み出さ
れた上記音高情報に基づいて当該メロディ音の発音を指
示する。
第2の発音処理手段は、上記複数の音高指定手段の少
なくとも1つの上記音高指定手段が既に操作されている
ときに新たな音高指定手段が操作された場合、該新たな
音高指定手段の操作が上記既に操作されている少なくと
も1つの上記音高指定手段の操作から所定時間以上経過
した後に行われたものであるときに、上記第1の発音処
理手段により発音の指示がなされた上記当該メロディ音
の消音を指示すると共に、前記読出手段により読み出さ
れた上記当該メロディ音の次のメロディ音の音高情報に
基づいて、次のメロディ音の発音を指示する。
〔作用〕
本考案の手段に作用は次の通りである。
複数の音高指定手段が全く操作されていない状態か
ら、少なくとも1つの任意の音高指定手段を操作する
と、読出手段は音高情報記憶手段から当該音高情報を読
み出す。そして、第1発音処理手段がその読出手段によ
り読み出された上記当該音高情報に基づいて当該メロデ
ィ音Aの発音を、内蔵又は外部の楽音発生手段に指示す
る。
このことにより、上記複数の音高指定手段が全く操作
されていない状態から少なくとも1つの指定手段を操作
すると、当該メロディ音Aが発音される。
続いて、上記複数の音高指定手段の少なくとも1つの
音高指定手段が継続して操作されているときに、新たな
音高指定手段を操作すると、その操作が上記継続して操
作されている少なくとも1つの音高指定手段の操作から
所定時間以上経過した後に行われた場合には、読出手段
が現在発音中のメロディ音Aの次に発音させるべきメロ
ディ音Bに対応する音高情報を上記音高情報記憶手段か
ら読み出す。また、この場合、第2の発音処理手段は、
上記第1の発音手段により発音の指示がなされた発音中
のメロディ音Aの消音を内蔵又は外部の楽音発生手段に
指示すると共に、上記読出手段により読み出された次の
メロディ音Bの音高情報に基づいて次のメロディ音Bの
発音を前記内蔵又は外部の楽音発生手段に指示する。
このことにより、上記複数の音高指定手段が全く操作
されていない状態から任意の1又は複数の音高指定手段
を操作して所定のメロディ音Aを発音させた後、その操
作した1又は複数の音高手段の内、少なくとも1つの音
高指定手段を上記所定時間以上継続して操作して上記メ
ロディ音Aを継続して発音させた後、新たな1又は複数
の音高指定手段を操作すると、上記メロディ音Aが消音
すると共に新たなメロディ音Bが発音される。すなわ
ち、メロディ音Aとメロディ音Bとが途切れることなく
連続して発音させる。
このように、任意の1又は複数の音高指定手段を操作
して所定のメロディ音を発音させた後、上記任意の1又
は複数の音高指定手段の内、少なくとも1つの音高指定
手段を所定時間以上継続して操作しながら、その所定時
間経過後に新たな音高指定手段を操作することにより、
2つのメロディ音をレガートに演奏することができる。
そして、同様な音高指定手段の操作を繰り返すことによ
り、2音以上のメロディ音についてレガートに演奏する
ことができる。
また、1又は複数の音高指定手段を操作して、所定の
メロディ音を発音させてから所定時間がまだ経過したい
ないときに、新たな任意の1又は複数の音高指定手段を
操作した場合には、読出手段は次のメロディ音に対応す
る音高情報の読み出しは行わない。したがって、次のメ
ロディ音の発音はなされない。
このことにより、初心者が複数の音高指定手段を誤っ
て同時に操作したり、幼児が挙や手の平で複数の音高指
定手段を同時に操作しても、1回の操作とみなされメロ
ディ音は1音しか進まない。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案の一実施例について
説明する。
{構成} 第1図は、本考案に係る一実施例のシステム構成図で
ある。
同図において、CPU1はリード・オンリ・メモリである
プログラムROM2に格納されているプログラムに従って動
作する中央処理装置(Central Processing Unit)であ
り、例えばマイクロプロセッサから成る。
また、演奏データメモリ3は、メロディデータ及びそ
のメロディデータに対する伴奏データ(コード,リズ
ム,ベース等の各パターンから成る)から成る自動演奏
用の楽曲データを記憶しているメモリであり、例えば装
置本体に着脱自在なROMパック等から成る。この演奏デ
ータメモリ3に記憶されている楽曲データは後述するAN
Y KEYモード、もしくはAUTOモードにおいてCPU1により
読み出される。
さらに、鍵盤部4は第2図に示すように「F2」〜
「C5」までの2.5オクターブの音域内の各音高を半音単
位で指定する32個の鍵4aを有しており、押鍵検出回路5
を介して、各鍵4aを押鍵したときにはオン信号が、各鍵
4aを押鍵していないときにはオフ信号が、各鍵4a毎に独
立にCPU1に出力される。
CPU1は、押鍵検出回路5を介して鍵盤部4の各鍵4aか
ら出力されるステイタス信号(オン信号/オフ信号)を
所定周期で順次スキャンして、そのスキャン毎に各鍵4a
のステイタス(オン状態/オフ状態)をランダム・アク
セス・メモリであるワーキングRAM8内の最新キー・ステ
イタス格納域8a内に格納する。また、上記スキャン処理
を行う前に、最新キー・ステイタス格納域8a内の全ての
データをワーキングRAM8内の前回キー・ステイタス格納
域8a′に転送する。
次に、スイッチ部6は、PLAYモード,ANY KEYモード,
又はAUTOモードのいずれか1つのモードを選択するスイ
ッチや、リズム,音色等の選択を行うスイッチ等から成
っており、各スイッチのステイタス(オン状態/オフ状
態)は、スイッチ検出回路7を介してCPU1へ出力され
る。
ここで、上記各モードを説明する。
PLAYモード・・・鍵盤部4の各鍵4aの押鍵に応じて、そ
の押鍵された鍵4aに対応する音高の楽音が発生されるモ
ード。
ANY KEYモード・・・鍵盤部4の全ての鍵4aが、離鍵さ
れている状態のときに、1又は複数の任意の鍵4aが操作
された場合に当該メロディ音を発音させる。また、任意
の鍵4aの押鍵状態が所定時間以上経過した後に、新たな
押鍵が行われた場合には次のメロディ音を発音させる。
AUTOモード・・・演奏データメモリ3に記憶されている
メロディデータ及び伴奏データ(リズム,コード,ベー
ス)に基づいて、メロディが伴奏に合わせて自動演奏さ
れるモード。
また、ワーキングRAM8は、後述するように上記ANY KE
Yモードにおいて、CPU1が使用する各種レジスタ,フラ
グ,及び上記鍵盤部4の各鍵4aの最新のステイタス(オ
ン/オフ状態)を記憶する最新キー・ステイタス格納域
8a、上記鍵盤部4の各鍵4aの前回のスキャン時のステイ
タスを記憶する前回キー・ステイタス格納域8a′等を有
している。
さらに、タイマ部13はCPU1によりセットされた所定時
間間隔毎に、タイマインタラプト(タイマ割込み)用の
パルスをCPU1に出力するタイマである。
さらに楽音発生回路9は、例えばPCM音源,CD音源等の
デジタル音源を有し、CPU1から加わる楽音制御信号に応
じて、デジタル楽音信号の発生を行う。そして、楽音発
生回路9から発生されるデジタル楽音信号はA/D変換器
(デジタル/アナログ変換器)10により、アナログ楽音
信号に変換された後、アンプ11,スピーカ12を介して外
部に放音される。
ワーキングRAMの内部構成 第3図(a)〜(e)は、ANY KEYモードが選択され
ているときに、CPU1が使用するワーキングRAM8内の主要
な領域を示す内部構成図である。
最新キー・ステイタス格納域 同図(a)は、鍵盤部4の32個の鍵の最新のステイタ
ス(オン/オフ状態)を記憶するキー・ステイタス格納
域8aの構成図である。
ワーキングRAM8は、1ワードが8ビット構成となって
おり、キー・ステイタス領域8aはアドレスST0,ST1,S
T2,及びST3の4ワード(32ビット)の領域である。そ
して、その領域内の32ビットの各ビットには同図(a)
に示すように、「F2」〜「C5」までの半音単位の各音高
の鍵のステイタス(オン/オフ状態)がそれぞれ格納さ
れる。また、各ビットは押鍵されているときに「1」
が、離鍵されているときに「0」がセットされる。
前回キー・ステイタス格納域 上記最新キー・ステイタス格納域8aと全く同様な構成
となっており、アドレスST0′,ST1′,ST2′,及びS
T3′の4ワード(32ビット)の各ビットには同図(b)
に示すように、「F2」〜「C5」までの半音単位の各音高
の鍵4aの前回スキャン時のステイタスがそれぞれ格納さ
れる。
音階データ格納域 同図(c)に示す音階データ格納域KDATAは、CPU1に
より演奏データメモリ3から読み出された音階データが
格納される1ワード(8ビット)の領域であり、「F2
〜「C5」の各音高の音階データは、それぞれ「000000
0」(=「F2」),「00000001」(「F2 #」),・・・
「00011110」(「B4」),「00011111」(「C5」)のシ
リアル番号で表現される。
タイマカウントレジスタ タイマカウントレジスタTIMCは、第3図(d)に示す
ように、1ワード(8ビット)のレジスタであり、押鍵
状態が所定時間以上経過したことを検出するために使用
される。また、このタイマカウントレジスタTIMCの
「1」加算は、CPU1に対して前記タイマ部13から所定時
間間隔毎にタイマ割り込み信号が加わることにより行わ
れる。
押鍵時間間隔情報格納レジスタ 所定の鍵4aが押鍵されてから、次のメロディ音を発音
させるまでにウェイトする時間の情報を記憶するレジス
タ。このレジスタに格納される値は、上記ウェイト時間
に対応す前記タイマインタラプトの回数を示す値であ
る。
{動作} 次に、上記構成の実施例の動作を説明する。
概略動作 まず、本考案に係る要部であるANY KEYモードが選択
されたときの動作を説明する。
演奏者は、まずモード選択スイッチの操作によりANY
KEYモードを選択する。
続いて、鍵盤部4の任意の鍵4aを一つ又は複数同時に
押鍵すると、演奏データメモリ3からメモリパートの最
初の音階データが示す音高のメロディ音が発音される。
このメロディ音の発音は、上記押鍵した全ての鍵4aを離
鍵することにより所定のリリースタイムで消音される。
そして、以後同様にして押鍵,離鍵を交互に繰り返す毎
に、メロディ音がメロディ進行順に順次発音されてい
く。このようにして、ANY KEYモードを選択した後、鍵
盤部4の鍵4aを押鍵することにより演奏データメモリ3
に記憶されているメロディを、所定のテンポ,リズムで
演奏することができる。尚、上記押鍵は、鍵盤部4の全
ての鍵4aを離鍵してから行う。
次に、これは本考案の特徴であるが、全ての鍵4aが離
鍵されている状態のときに任意の一個の鍵4aを押鍵して
所定のメロディ音Aを発音させた後、その押鍵を所定時
間以上継続させながらさらに他の鍵4aを新たに押鍵する
ことにより、上記メロディ音Aを消音させた後、直ちに
次のメロディ音を発音させることができる。したがっ
て、2つの連続するメロディ音をレガート(legato)に
演奏することが可能である。
また、押鍵時間間隔が上記所定時間よりも短い場合に
は、後の押鍵は無視される。したがって、誤って2つ以
上の鍵を押鍵してもメロディ音は1音しか進まない。こ
のため、幼児が挙や手の平で押鍵した場合、その押鍵タ
イミングに応じたテンポでメロディ演奏が行われる。
CPUの動作 続いて、上述したようなANY KEYモードにおけるメロ
ディ演奏の制御を行っているCPU1の動作を説明する。
ゼネラル・フロー 第4図は、プログラムROM2に格納されているプログラ
ムに従ってCPU1が行う処理の全体を説明するゼネラル・
フローチャートである。
特に図示していないスイッチの操作により電源がオン
にされると、CPU1はまずワーキングRAM8内のキーステイ
タス格納域8a,8a′内の全ビットの「0」クリア、音階
データ格納域KDATAの「0」クリア、及びタイマカウン
トレジスタTIMCを「FF」(16進値)にセットし、さらに
演奏データメモリ3からメロディの最初の音階データを
読み出し、その最初の音階データを音階データ格納域KD
ATAに格納する等のイニシャライズ処理を行う(S1)。
続いて、押鍵検出回路5を介して鍵盤部4の各鍵4aの
ステイタス(オン/オフ状態)を順次スキャンして、各
鍵4aのステイタスをキー・ステイタス格納域8aの各鍵4a
に対応するビットに格納する(S2)。
さらに、続けてスイッチ検出回路7を介してスイッチ
部6のモード選択スイッチの状態を読み出し、現在ANY
KEYモードが選択されているか否か判別する(S3)。
そして、ANY KEYモードが選択されていれば、続けて
後述詳しく説明するANY KEYモード処理S4を行う。
そして、さらに、続けて演奏データメモリ3に記憶さ
れている、リズム,コード,ベース等の各パートから成
る伴奏情報に基づいてリズム音,コード音,ベース音等
の発音を行う処理を行った後(S5)、再び前記キースキ
ャン処理S2に戻る。
このように、ANY KEYモードが選択されているときに
は、前記処理S2〜処理S5が繰り返し行われる。
一方、前記判別処理S3で、ANY KEYモード以外のモー
ドが選択されていれば、PLAYモード、又はAUTOモードの
各モードに対応する処理を行う(S6)。この処理S6は、
本考案の要部ではないので、詳しい説明は省略する。
また、上記処理S1〜S6のメイン・ルーチン以外に、タ
イマインタラプト処理S7が所定の時間間隔で実行され
る。
タイマインタラプト処理 次に、第5図のフローチャートを参照しながら、CPU1
により行われる上記タイマインタラプト処理S7を説明す
る。
このタイマインタラプト処理S7は、タイマ部13から所
定時間間隔(例えば、1msec)で割り込み信号が加わる
毎に行われる。
CPU1は、上記割り込み信号が加わると、まずタイマカ
ウントレジスタTIMCの値(以後、この値を(TIMC)と表
現する)が「FF」(16進値)に等しいか否か判別し(SA
1)、(TIMC)が「FF」に等しくなければ、タイマカウ
ントレジスタTIMCを「1」加算する(SA2)。
一方、上記判別処理SA1で(TIMC)が「FF」に等しく
なければ処理を終了する。
上記動作により、タイマカウントレジスタTIMCは、そ
の値が「FF」に等しくなるまで、タイマ割り込み時間間
隔で「1」づつ加算し、その値が「FF」に等しくなった
時点で「1」加算を中止する。
ANY KEYモード処理 次に、前記ANY KEYモード処理S4の詳細を第6図のフ
ローチャートを参照しながら説明する。
CPU1は、まず最新キー・ステイタス格納域8aに格納さ
れている各ビットの値と前回キー・ステイタス格納域8
a′に格納されている各ビットの値とに基づいて、新た
に押鍵された鍵4aがあるか否か判別する(SB1)。この
判別は、より詳しく説明すると、上記2つの格納域8a,8
a′の対応するビット同士を比較して、ステイタスが
「0」(前回キー・ステイタス格納域8a′)から「1」
(最新キー・ステイタス格納域8a)に変化したビットが
あるか否かを判別することにより行う。そして、「0」
から「1」に変化したビットがあれば、そのビットに対
応する鍵4aが新たに押鍵されたものと判別する。
そして、新たな押鍵が無ければ次に最新キー・ステイ
タス格納域8aの全ビットが「0」、すなわち現在全ての
鍵4aが離鍵されているか否か判別する(SB2)。そし
て、全ての鍵4aが離鍵されていれば、続いて、前回キー
・ステイタス格納域8a′の全ビットの値が「0」となっ
ているか、すなわち前回のキー・スキャン時も全ての鍵
が押鍵されていたか否か判別し(SB3)、前回のキー・
スキャン時も全ての鍵が離鍵されていれば、ワーキング
RAM8のアドレスS0〜S3の最新キー・ステイタス格納域8a
の全ビットをワーキングRAM8のアドレスS0〜S3′の前回
キー・ステイタス格納域8a′の対応するビットに転送す
る(SB12)。
上記動作により、ANY KEYモードが選択された後、ど
の鍵4aも押鍵しなければメロディ音の発音は行われな
い。また、全ての鍵4aを離鍵した後、その後押鍵を行わ
なければメロディ音の発音は行われない。
一方、上記判別処理SB1で、新たな押鍵が行われたと
判別すれば、次にタイマカウントレジスタTIMCの値(TI
MC)が押鍵時間間隔情報格納レジスタTONに格納されて
いる値(以後、便宜上このレジスタの値を(TON)と表
現する)以上であるか否か判別する(SB4)。
そして、(TIMC)が前記(TON)以上であれば、発音
中のメロディ音が所定のリリースタイムで消音されるよ
うに楽音発生回路9に制御信号を出力する(SB5)。
尚、この処理SB4において、メロディ音が発音されてい
なければ、上記メロディ音のリリース処理は行わない。
続いて、タイマカウントレジスタTIMCを「0」にリセ
ットした後(SB6)、音階データ格納域KDATAに格納され
ている音階データの示す音高のメロディ音が発生される
ように楽音発生回路9を制御する(SB7)。そして、次
に演奏データメモリ3から次の音階データを読み出し、
その読み出した音階データを音階データ格納域KDATAに
格納する(SB8)。さらに、続いて前記処理SB12を行
い、最新キー・ステイタス格納域8aの全ビットのステイ
タスデータを前回キー・ステイタス格納域8a′の対応す
るビットに転送する。
上記動作により、ANY KEYモードを選択した後最初の
押鍵を行うと最初のメロディ音が発音される(何故なら
ば前記イニシャライズ処理S1によりタイマカウント値TI
MCは「FF」にセットされており、(TIMC)≧(TON)と
なっている)。また、音階データ格納域KDATAに次に発
音すべきメロディ音の音高を示す音階データが格納さ
れ、さらに今回のキー・ステイタスにより得られた各鍵
の操作状態を示すビットデータが前回キー・ステイタス
格納域8a′に格納される。
一方、前記判別処理SB4で(TIMC)が(TON)より小さ
ければ、タイマカウントレジスタTIMCを「0」にリセッ
トした後(SB9)、最新キー・ステイタス格納域8aの全
ビットデータを前回キー・ステイタス格納域8a′に転送
する(処理SB12)。
上記動作により、押鍵の時間間隔が上記所定時間(例
えば、(TON)=21であれば、21msec)よりも短い場合
には、後に行った押鍵は無効とされ、新たなメロディ音
の発音は行われない。また、再び次の押鍵までの時間間
隔を計時するためにタイマカウントレジスタTIMCが
「0」にリセットされる。
また、前記判別処理SB3で、前回いずれかの鍵4aが押
鍵されていたと判別すれば、楽音発生回路9に対し現在
発生中のメロディ音を所定のリリースタイムで消音させ
るための制御情報を出力し(SB10)、さらにタイマカウ
ントレジスタTIMCに「FF」(16進値)をセットする(SB
11)。そして、さらに続けて前記処理SB12を行い、最新
キー・ステイタス格納域8aの全ビットデータを前回キー
・ステイタス格納域8a′に転送する。
上記動作により、1又は複数の任意の鍵4aを押鍵する
ことにより発音されたメロディ音は、その押鍵した全て
の鍵4aを離鍵することにより消音される。また、タイマ
カウントレジスタTIMCには「FF」がセットされるので、
次に押鍵が行われた場合には、直ちに次のメロディ音が
発音される(SB1→SB4→SB5→SB6→SB7)。
このように、ANY KEYモードにおいては、鍵盤部4の
全ての鍵4aが離鍵されている状態において、1また複数
の鍵4aを押鍵することにより当該メロディ音が発音さ
れ、そのメロディ音の発音は処理時間経過後に、新たな
押鍵が行われるか(SB1→SB4→SB5)、又は全ての鍵4a
が離鍵されるまで継続される(SB1→SB2→SB3→SB1
0)。そして、前回の押鍵から所定時間以上経過した
後、新たな押鍵を行う、又は一度全ての鍵4aを離鍵した
後再び任意の1又は複数の鍵4aを押鍵することにより、
次のメロディ音が発音される。
このため、第7図のタイミングチャートに示されてい
るように、時刻T30で任意の鍵4a(鍵A′とする)を押
鍵してメロディ音A′を発音させ、その後上記鍵A′の
押鍵を前記所定時間TON以上よりも長居時間(TONA)続
けながら(時刻T33まで)、かつ時刻T32(<T33)で新
たに鍵4a(鍵B′とする)を押鍵すると、その時刻T32
で上記メロディ音A′が所定のリリースタイムで消音さ
れ、直ちに次のメロディ音B′が新たに発音される。こ
の場合、同図のタイミングチャートに示すようにメロデ
ィ音A′とメロディ音B′は、隙間なく滑らかに連続し
て発音される。すなわち、メロディ音A′とメロディ音
B′はレガートに演奏される。
一方、第8図のタイミングチャートに示すように時刻
T40で上記鍵A′を押鍵した後、上記所定時間TONが経過
する前に、上記鍵B′,鍵C′が順次時刻T41,時刻T42
で押鍵されても、上記鍵A′の押鍵により発音されたメ
ロディ音A′が、鍵A′,鍵B,及び鍵C′の全ての鍵が
離鍵される時刻T44まで継続して発音される。したがっ
て、幼児が挙や手平等で複数の鍵をほぼ同時に押鍵して
も、メロディ音は1音進行するのみである。
ところで、上記押鍵時間間隔情報(TON)は、予め定
められた固定値(既定値)であっても良く、また、メロ
ディのテンポに対応した(TON)を得るための変換テー
ブル(例えば、テンポが速くなるにしたがって小さな値
が選ばれるようなテーブル)を記憶するようにして、メ
ロディのテンポに応じて対応する(TON)を自動的に選
択するようにしてもよい。さらに、(TON)設定のため
のスイッチを設け、演奏者が(TON)の値を自由に設定
できるようにしてもよい。
ところで、上記実施例は、押鍵すべき鍵を指示する、
いわゆるメロディガイド機能を有してはいないが、鍵盤
部の各鍵に1対1に対応させてLED等から成る表示部材
を配設させるようにしてメロディガイド機能を付加する
ようにしても良い。この場合音階データに音高情報のみ
ならず、音長情報、休符情報をも含ませるようにする。
そして、その音長、休符長に基づいて、押鍵タイミング
を検出し、その押鍵タイミングに同期させて押鍵すべき
鍵に対応する例えばLED(発光ダイオード)等のような
表示部材を点灯させる。このようにすれば、その表示部
材の点灯タイミングに合わせて押鍵することにより、初
心者や幼児でもメロディを正しいテンポ,リズムで演奏
することができ、さらに便利である。
尚、上記実施例は電子鍵盤楽器の例であるが本考案
は、電子鍵盤楽器に限定されることなく、例えば電子楽
器のにような複数の音高指定手段を有する電子楽器にも
適用できる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、任意の音高指定手段の操作によりメ
ロディ音の発音が開始された場合、そのメロディ音を、
全ての音高指定手段が無操作状態となるか、又は所定時
間以上経過した後に新たな音高指定手段の操作が行われ
るまで継続して発音させる。そして、上記所定時間経過
後であれば、メロディ音の消音後、ただちに次のメロデ
ィ音を発音させる。したがって、任意の音高指定手段の
操作により所定のメロディ音を発音させた後、その操作
を上記所定時間以上継続し、上記所定時間経過後に新た
な音高指定手段を操作することにより、2つ以上のメロ
ディ音をレガート奏法により演奏することが可能にな
る。
また、上記所定時間経過後でなければ、新たに音高指
定手段が操作されても次のメロディ音の発音は行わない
ので、誤って2つ以上の音高指定手段を同時に操作して
も、発音されるメロディ音は1音のみである。したがっ
て、初心者のメロディ演奏の練習に最適であり、幼児が
挙や手の平で鍵等の音高指定手段を複数同時に操作しな
がらメロディ演奏を練習するにも好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る一実施例のシステム構成図、 第2図は鍵盤部の外観図、 第3図(a)〜(e)はワーキングRAMの主要部の内部
構成図、 第4図はCPUのゼネラル・フローチャート、 第5図はCPUにより行われるタイマインタラプト処理を
説明するフローチャート、 第6図はCPUにより行われるANY KEYモード処理の詳細を
説明するフローチャート、 第7図はレガート奏法を行う場合の押鍵操作方法を説明
するタイミングチャート、 第8図は所定時間間隔内で複数の鍵が押鍵された場合の
メロディ音の発音処理を説明するタイミングチャート、 第9図は一つの鍵が押鍵されているときに、他の一つの
鍵が押鍵されたときのメロディ音の発音処理を説明する
タイミングチャート、 第10図はメロディ音を連続して発音させる場合の押鍵操
作を説明するタイミングチャートである。 1……CPU、2……プログラムROM、3……演奏データメ
モリ、4……鍵盤部、5……押鍵検出回路、6……スイ
ッチ部、7……スイッチ検出回路、8……ワーキングRA
M、8a……最新キー・ステイタス格納域、8a′……前回
キー・ステイタス格納域、9……楽音発生回路、10……
D/A変換器、11……アンプ、12……スピーカ、13……タ
イマ部、KDATA……音階データ格納域、TIMC……タイマ
カウントレジスタ、TON……押鍵時間情報格納レジス
タ.

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】音高を指定するために設けられた複数の音
    高指定手段と、 メロディを構成する各メロディ音の音高を示す音高情報
    を記憶する音高情報記憶手段と、 この音高情報記憶手段から上記音高情報を順次読み出す
    読出手段と、 上記複数の音高指定手段が全く操作されていない状態か
    ら少なくとも1つの上記音高指定手段が操作される毎
    に、上記読出手段にて読み出された上記音高情報に基づ
    いて当該メロディ音の発音を開始し、上記操作された音
    高指定手段のうち少なくとも1つの音高指定手段が操作
    されている間、上記メロディ音を継続して発音させる第
    1の発音処理手段と、 該第1の発音処理手段により前記当該メロディ音が発音
    開始されてから所定時間以上経過した後に新たな音高指
    定手段の操作が行われた場合、上記当該メロディ音を消
    音させると共に、前記読出手段により読み出された上記
    当該メロディ音の次のメロディ音の音高情報に基づい
    て、次のメロディ音を発音させる第2の発音処理手段
    と、 を具備したことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】上記複数の音高指定手段は、複数の鍵であ
    ることを特徴とする請求項第1記載の電子楽器。
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