JPH11296174A - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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JPH11296174A
JPH11296174A JP10110113A JP11011398A JPH11296174A JP H11296174 A JPH11296174 A JP H11296174A JP 10110113 A JP10110113 A JP 10110113A JP 11011398 A JP11011398 A JP 11011398A JP H11296174 A JPH11296174 A JP H11296174A
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JP
Japan
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waveform data
tone
sound source
timbre
sampling
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Application number
JP10110113A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Detsuta
達也 出蔦
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非線形音源方式の特徴を生かしながら、ポリ
フォニックの楽音発生装置を安価に提供する。 【解決手段】 CPU1は、各音色ごとの9個のオクタ
ーブ及び6種類のベロシティに対応する演算波形データ
を非線形演算音源8から順に出力させてサンプリングし
て、そのサンプリング波形データをRAM6に記憶させ
る。表示操作部3で発音する音色が設定されたときは、
鍵盤2から入力されるキー番号及びベロシティに応じ
て、RAM6のサンプリング波形データを指定し、音高
に応じたレートで該当するサンプリング波形データを読
み出して、PCM音源7の音色チャンネルに割り当てて
発音を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音を発生する楽
音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子鍵盤楽器のように、電子的に楽音信
号を発生する楽音発生装置の中には、PCM音源を備え
たものがよく知られている。PCM音源方式において
は、現実の楽器音をマイクで収録し、PCM信号に変換
してメモリに記憶させ、演奏時にそのPCM信号を読み
出して発音させている。一方、PCM音源よりも豊かな
音楽表現を得ることが可能な新しい音源として非線形演
算音源方式(例えば、物理モデル音源方式)が開発さ
れ、実用化の段階になってきている。非常線形演算音源
方式においては、楽器の構造や人間の咽の構造をシュミ
レーションし、非線形演算処理によって楽音信号を創り
出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非線形
音源方式においては、音源を構成するDSPが高価であ
るため、多数の発音チャンネルを必要とするポリフォニ
ックの楽音発生装置に使用すると製品の価格が高騰する
という問題があり、実現することが困難であった。本発
明の課題は、非線形音源方式の特徴を生かしながら、ポ
リフォニックの楽音発生装置を安価に提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定数の音色
チャンネルを有し、発生した所定の信号に対して指定音
色に応じた非線形演算を施して演算波形データを出力す
る第1の音源手段と、所定数を超える複数の音色チャン
ネルを有する第2の音源手段と、所定数を超える複数の
音色を指定して、指定音色ごとに第1の音源手段から順
に出力される演算波形データをサンプリングしてサンプ
リング波形データを生成するサンプリング手段と、サン
プリング手段によって生成されたサンプリング波形デー
タを記憶する記憶手段と、発音に係る音色を設定する設
定手段と、音色設定手段によって設定された音色に対応
するサンプリング波形データを記憶手段から読み出し
て、第2の音源手段の音色チャンネルに割り当てて発音
させる発音制御手段と、を有する構成になっている。
【0005】本発明によれば、所定の信号に対して非線
形演算を施して演算波形データを出力して発音させる非
線形演算音源手段を用いて、この非線形演算音源手段の
音色チャンネル数を超えた数の音色に対応する演算波形
データを発音前に順に出力させてサンプリングし、非線
形演算音源手段の音色チャンネル数を超えた数の音色ご
とのサンプリング波形データを記憶し、発音時には記憶
したサンプリング波形データを読み出して、非線形演算
音源手段の音色チャンネル数よりも多い音色チャンネル
をもつ他の音源手段の音色チャンネルに読み出したサン
プリング波形データを割り当てて発音させる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明による楽音発生装置
の実施形態を図を参照して説明する。図1は、実施形態
における楽音発生装置のシステム構成を示すブロック図
である。CPU1は、この楽音発生装置を全体的に制御
するとともに、後述するように、サンプリング波形デー
タを生成して記憶させるサンプリング手段、及び、記憶
されたサンプリング波形データを読み出して発音を制御
する発音制御手段を構成する。鍵盤2は、演奏操作に応
じて、音高を表わすKEY番号、発音の強弱を表わすベ
ロシティをCPU1に入力する。表示操作部3は、各種
スイッチ及び表示素子を備え、操作に応じてスイッチの
設定状態をCPU1に入力するとともに、CPU1から
の表示指令に応じてスイッチの設定状態を表示する。
【0007】図2に表示操作部3の外観を示す。モード
スイッチ31は、操作に応じて発音モードを設定する設
定手段であり、PCMモードを設定するPCMスイッ
チ、波形演算モードを設定するOPRスイッチ、サンプ
ルモードを設定するSAMPスイッチで構成されてい
る。各スイッチの機能については後述する。音色スイッ
チ32は、音色を設定するためのスイッチである。液晶
表示部33は、設定された音色等を表示する。発光ダイ
オード34は、設定された発音モードを表示するインジ
ケータであり、PCMモードの時はLED1、波形演算
モードの時はLED2、サンプルモードの時はLED3
がそれぞれ点灯する。
【0008】図1において、CPU1のバス4には、R
OM5、記憶手段としてのRAM6、第1の音源手段で
あるPCM音源7、及び、第2の音源手段である非線形
演算音源8がそれぞれ接続されている。PCM音源7
は、PCM波形データに基づいて、同時発音が可能な8
つの音色チャンネルを備え、8種類の音色に対応した楽
音信号を出力できる。したがって、図には示していない
が、PCM音源7の出力部には8つの出力バッファOB
が用意されている。非線形演算音源8は、内部で発生し
た所定の信号に対して、設定された音色に応じた非線形
演算を施して、同時発音が可能な2つの音色チャンネル
を備え、2種類の音色に対応した楽音信号を出力でき
る。したがって、図には示していないが、非線形演算音
源8の出力部には2つの出力バッファOBが用意されて
いる。
【0009】PCM音源7及び非線形演算音源8の出力
は共にサウンドシステム9に接続されている。図には示
さないが、サウンドシステム9は、D/Aコンバータ、
フィルタ回路、アンプ、スピーカで構成されている。サ
ウンドシステム9には10個の発音チャンネルがあり、
PCM音源7及び非線形演算音源8を用いて10種類の
音色の楽音を発音できるが、本実施形態においてはいず
れか一方の音源だけが発音できる構成になっている。し
たがって、PCM音源7の場合には最大8種類の音色の
楽音を発生でき、非線形演算音源8の場合には最大2種
類の音色の楽音を発生できる。
【0010】図3は、ROM5のデータエリアを示した
図である。エリア51には、PCMモードの時に用いる
PCM波形データが格納されている。このPCM波形デ
ータは、TONE(1)〜(n)の複数の音色(楽器)
に対応した波形データで構成されている。また、各音色
の波形データは、OCTAVE(1)〜(m)の複数の
オクターブに対応した波形データで構成され、さらに、
各オクターブの波形データはVEL(1)〜(n)の複
数のベロシティに対応した波形データで構成されてい
る。エリア52には、非線形演算アルゴリズムが格納さ
れている。この非線形演算アルゴリズムは、非線形演算
音源8に取り込まれて、非線形演算処理が実行される。
エリア53、54、55には、非線形アルゴリズムに基
づいて演算をするための音色パラメータ、参照OCTA
VEデータ、参照VELデータがそれぞれ格納されてい
る。
【0011】図4は、RAM6のデータエリアを示した
図である。エリア61には、非線形演算音源8から出力
される演算波形データをサンプリングしたサンプリング
波形データが記憶される。このサンプリング波形データ
も、ROM5のPCM波形データと同じデータ構成にな
っている。すなわち、波形データエリア61の波形デー
タは、TONE(1)〜(n)の複数の音色(楽器)に
対応した波形データで構成され、各音色の波形データは
OCTAVE(1)〜(m)の複数のオクターブに対応
した波形データで構成され、各オクターブの波形データ
はVEL(1)〜(n)の複数のベロシティに対応した
波形データで構成される。オクターブ数としては、例え
ば、鍵盤1のキー番号C0〜C8の9個であり、複数の
ベロシティとしては、例えば、ピアニシモからフォルテ
シモまでのpp、p、mp、mf、f、ffの6種類が
ある。この場合には、各音色に対して54種類のサンプ
リング波形データが記憶される。
【0012】エリア62には、8つの発音チャンネルの
チャンネルデータがCH(1)〜(8)に記憶される。
各チャンネルデータは、発音時に「1」消音時に「0」
となるオンフラグON(CH)、鍵番号を示すKEY
(CH)、ベロシティを示すVEL(CH)のデータで
構成される。エリア63は、CPU1によるデータ処理
に際して用いる各種のレジスタ、フラグ、ポインタのデ
ータを記憶する。各レジスタ、フラグ、ポインタの機能
については後述する。
【0013】次に、実施形態における楽音発生装置の動
作について、図5〜図19に示すフローチャートを参照
して説明する。図1は、メインフローであり、電源がオ
ンになると所定のイニシャライズ(ステップS1)を行
い、ステップS2〜ステップS5のループ処理を実行す
る。すなわち、表示操作部3のスイッチの状態を検索す
るスイッチ処理(ステップS2)、鍵盤2のオン・オフ
を検索する鍵盤処理(ステップS3)、PCM音源7又
は非線形演算音源8に対して発音を指示する発音指示処
理(ステップS4)、その他の処理(ステップS5)を
繰り返し実行する。
【0014】図6は、メインフローのステップS2にお
けるスイッチ処理のフローである。この処理では、表示
操作部3の音色スイッチ32の状態を検索する音色スイ
ッチ処理(ステップS6)、モードスイッチ31の状態
を検索するモードスイッチ処理(ステップS7)を行
う。
【0015】ステップS6の音色スイッチ処理を図7に
示す。この処理では、音色スイッチ32が操作されたか
否かを判別し(ステップS8)、操作されたときは、R
AM6のフラグKANRYOに「0」をセットする(ス
テップS9)。このフラグについては後述する。フラグ
をセットした後、又はステップS8において音色スイッ
チが操作されない場合は、RAM6のレジスタTONE
に音色番号をセットする(ステップS10)。そして、
表示操作部3の表示部33に音色番号を表示させる(ス
テップS11)。そしてこのフローを終了する。
【0016】図6におけるステップS7のモードスイッ
チ処理を図8及び図9に示す。図8において、PCMモ
ードスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップS
12)、オンされたときはRAM6のレジスタMODE
に「0」をセットする(ステップS13)。波形演算モ
ードスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップS
14)、オンされたときはMODEに「1」をセットす
る(ステップS15)。サンプルモードスイッチがオン
されたか否かを判別し(ステップS16)、オンされた
ときはMODEに「2」をセットする(ステップS1
7)。
【0017】次に、MODEの値に応じた処理を行う。
MODEが「0」であるか否かを判別し(ステップS1
8)、「0」である場合にはLED1を点灯しKANR
YOに「0」をセットする(ステップS19)。また、
LED2及び3を消灯する(ステップS20)。そし
て、PCMモード用のインタラプト1の禁止を解除し
(ステップS21)、他の用途のインタラプト2〜4を
禁止する(ステップS22)。
【0018】MODEが「0」でない場合には、図9の
フローにおいて、MODEが「1」であるか否かを判別
し(ステップS23)、「1」である場合にはLED2
を点灯しKANRYOに「0」をセットする(ステップ
S24)。また、LED1及び3を消灯する(ステップ
S25)。そして、波形演算モード用のインタラプト2
の禁止を解除し(ステップS26)、他の用途のインタ
ラプト1、3及び4を禁止する(ステップS27)。
【0019】MODEが「0」及び「1」でない場合に
は、MODEが「2」であるか否かを判別し(ステップ
S28)、「2」である場合にはLED3を点灯しKA
NRYOが「1」であるか否かを判別する(ステップS
29)。KANRYOは、非線形演算音源8から出力さ
れた演算波形データのサンプリングが完了して、RAM
6のエリア61にサンプリング波形データが記憶されて
いる場合に「1」にセットされるフラグである。
【0020】ステップS29において、KANRYOが
「1」である場合には、LED3を点灯し(ステップS
30)、LED2及び3を消灯する(ステップS3
1)。そして、インタラプト3の禁止を解除し(ステッ
プS32)、他のインタラプト1、2及び4を禁止する
(ステップS33)。そして、このフローを終了する。
【0021】ステップS29において、KANRYOが
「1」でない場合には、LED1〜3をすべて消灯する
(ステップS34)。そして、演算波形データのサンプ
リング用のインタラプト4の禁止を解除し(ステップS
35)、他の用途のインタラプト1〜3を禁止する(ス
テップS36)。そして、このフローを終了する。
【0022】図10及び11は、図5のメインフローに
おけるステップS3の鍵盤処理のフローである。まず、
MODEが「2」すなわちサンプルモードであるか否か
を判別する(ステップS37)。MODEが「2」であ
る場合には、KANRYOが「1」であるか否かを判別
し(ステップS38)、「1」でない場合すなわち演算
波形データのサンプリングが完了していない場合には、
直ちにこのフローを終了する。
【0023】ステップS37においてMODEが「2」
でなく「0」若しくは「1」である場合、又はステップ
S38においてKANRYOが「1」である場合には、
鍵盤2の各鍵を走査して(ステップS39)、オン又は
オフの状態変化があるか否かを判別する(ステップS4
0)。状態変化がない場合には、直ちにこのフローを終
了する。鍵走査の結果、オフからオンに変化した鍵があ
る場合には、RAM6のチャンネルポインタCHに
「1」をセットし(ステップS41)、CHをインクリ
メントしながら図4に示したRAM6のチャンネルデー
タエリアの空きチャンネルを捜す。
【0024】すなわち、フラグON(CH)が「0」で
あるか否か、すなわちポインタCHで示すチャンネルが
空きであるか否かを判別する(ステップS42)。ON
(CH)が「0」でない場合には、CHをインクリメン
トして(ステップS43)、MODEが「1」すなわち
波形演算モードであるか否かを判別する(ステップS4
4)。MODEが「1」である場合には、2つの音色チ
ャンネルだけが使用可能であるので、インクリメントし
たCHの値が2より大きくなったか否かを判別する(ス
テップS45)。CHが「2」である場合には、ステッ
プS42に移行してON(CH=2)が「0」であるか
否かを判別する。ステップS45において、CHが2よ
り大きくなった場合には空きチャンネルがないので、こ
のフローを終了する。
【0025】ステップS44において、MODEが
「1」でなく「0」又は「2」である場合には、8つの
チャンネルが使用可能であるので、インクリメントした
CHの値が8より大きくなったか否かを判別する(ステ
ップS46)。CHが8以下である場合には、ステップ
S42に移行してON(CH)が「0」であるか否かを
判別する。ステップS46において、CHが8より大き
くなった場合には空きチャンネルがないので、このフロ
ーを終了する。
【0026】ステップS42において、ON(CH)が
「0」であり、ポインタCHで示すチャンネルが空きで
ある場合には、そのON(CH)に「1」をセットして
(ステップS47)、KEY(CH)にオンされた鍵の
キー番号をセットし(ステップS48)、VEL(C
H)に押鍵のベロシティのデータをセットする(ステッ
プS49)。そして、このフローを終了する。
【0027】ステップS40において、鍵の状態変化が
オンからオフになったときは、図11のフローにおい
て、RAM6のチャンネルポインタCHに「1」をセッ
トし(ステップS50)、CHをインクリメントしなが
ら図4に示したRAM6において波形データがセットさ
れたチャンネルデータエリアを捜す。
【0028】すなわち、フラグON(CH)が「1」す
なわちポインタCHで示すチャンネルに波形データがあ
るか否かを判別する(ステップS51)。ON(CH)
が「1」でない場合には、CHをインクリメントして
(ステップS52)、MODEが「1」すなわち波形演
算モードであるか否かを判別する(ステップS53)。
MODEが「1」である場合には、2つのチャンネルだ
けが使用可能であるので、インクリメントしたCHの値
が2より大きくなったか否かを判別する(ステップS5
4)。CHが「2」である場合には、ステップS51に
移行してON(CH=2)が「1」であるか否かを判別
する。ステップS54において、CHが2より大きくな
った場合には該当するチャンネルがないので、このフロ
ーを終了する。
【0029】ステップS53において、MODEが
「1」でなく「0」又は「2」である場合には、8つの
チャンネルが使用可能であるので、インクリメントした
CHの値が8より大きくなったか否かを判別する(ステ
ップS55)。CHが8以下である場合には、ステップ
S51に移行してON(CH)が「1」であるか否かを
判別する。ステップS55において、CHが8より大き
くなった場合には該当するチャンネルがないので、この
フローを終了する。
【0030】ステップS51において、ON(CH)が
「1」であり、ポインタCHで示すチャンネルに波形デ
ータがセットされている場合には、KEY(CH)のキ
ー番号がオフになった鍵のキー番号と一致しているか否
かを判別する(ステップS56)。一致していない場合
には、ステップS52に移行してCHをインクリメント
する。キー番号が一致したときは、ON(CH)に
「0」をセットして(ステップS57)、VEL(C
H)に「0」をセットする(ステップS58)。そし
て、このフローを終了する。
【0031】図12は、図5のメインフローのステップ
S4における発音指示処理のフローである。この処理で
は、PCM音源7又は非線形演算音源8からサウンドシ
ステム9のD/Aコンバータに楽音信号のデータを供給
するサンプルタイミングであるか否かを判別する(ステ
ップS59)。サンプルタイミングでない場合には、直
ちにこのフローを終了する。サンプルタイミングである
ときは、PCM音源7又は非線形演算音源8の出力バッ
ファOBのデータをサウンドシステム9に送出する(ス
テップS60)。そして、このフローを終了する。
【0032】次に、禁止が解除されたインタラプト処理
について説明する。図13は、インタラプト1処理のフ
ローである。まず、出力バッファをクリアして(ステッ
プS61)、ポインタCHに「1」をセットする(ステ
ップS62)。そして、CHをインクリメントしなが
ら、ステップS63〜ステップS65のループ処理を実
行する。すなわち、CHに対応するPCM音源処理を行
う(ステップS63)。次に、CHをインクリメントし
(ステップS64)、CHが「8」より大きくなったか
否かを判別する(ステップS65)。「8」以下である
場合には、ステップS63に移行してループ処理を繰り
返す。ステップS65においてCHが「8」より大きく
なった場合には、このフローを終了する。
【0033】図14は、図13のステップS63におけ
るCHごとのPCM音源処理のフローである。まず、O
N(CH)が「1」すなわち発音であるか否かを判別す
る(ステップS66)。ON(CH)が「1」でない場
合には、このフローを終了する。ON(CH)が「1」
である場合には、KEY(CH)の属するOCTAVE
を求める(ステップS67)。そして、TONE(指定
音色)、OCTAVE、及びVEL(CH)により、R
OM5内の楽音波形エリアを指定する(ステップS6
8)。そして、KEY(CH)に対応する読出レートで
波形データを読み出し(ステップS69)、出力バッフ
ァに入力して、すでに入力されている波形データがあれ
ばそれに加算する(ステップS70)。そして、このフ
ローを終了する。
【0034】図15は、インタラプト2処理のフローで
ある。まず、出力バッファをクリアして(ステップS7
1)、ポインタCHに「1」をセットする(ステップS
72)。そして、CHをインクリメントしながら、ステ
ップS73〜ステップS75のループ処理を実行する。
すなわち、CHに対応する波形演算処理を行う(ステッ
プS73)。次に、CHをインクリメントし(ステップ
S74)、CHが「2」より大きくなったか否かを判別
する(ステップS75)。「2」である場合には、ステ
ップS73に移行してループ処理を繰り返す。ステップ
S75においてCHが「2」より大きくなった場合に
は、このフローを終了する。
【0035】図16は、図15のステップS73におけ
るCHごとの波形演算処理のフローである。まず、ON
(CH)が「1」すなわち発音であるか否かを判別する
(ステップS76)。ON(CH)が「1」でない場合
には、このフローを終了する。ON(CH)が「1」で
ある場合には、TONE(指定音色)、OCTAVE、
及びVEL(CH)により、波形データを演算する(ス
テップS77)。そして、その演算波形データを出力バ
ッファに入力して、すでに入力されている演算波形デー
タがあればそれに加算する(ステップS78)。そし
て、このフローを終了する。
【0036】図17は、インタラプト3処理のフローで
ある。まず、出力バッファをクリアして(ステップS7
9)、ポインタCHに「1」をセットする(ステップS
80)。そして、CHをインクリメントしながら、ステ
ップS81〜ステップS83のループ処理を実行する。
すなわち、CHに対応するサンプリング音源処理を行う
(ステップS81)。次に、CHをインクリメントし
(ステップS82)、CHが「8」より大きくなったか
否かを判別する(ステップS83)。「8」以下である
場合には、ステップS81に移行してループ処理を繰り
返す。ステップS83においてCHが「8」より大きく
なった場合には、このフローを終了する。
【0037】図18は、図17のステップS81におけ
るCHごとのサンプリング音源処理のフローである。ま
ず、ON(CH)が「1」すなわち発音であるか否かを
判別する(ステップS84)。ON(CH)が「1」で
ない場合には、このフローを終了する。ON(CH)が
「1」である場合には、KEY(CH)の属するOCT
AVEを求める(ステップS85)。そして、TON
E、OCTAVE、及びVEL(CH)により、RAM
6内から波形データを指定する(ステップS86)。そ
して、KEY(CH)に対応する読出レートで波形デー
タを読み出し(ステップS87)、出力バッファに入力
して、すでに入力されている波形データがあればそれに
加算する(ステップS88)。そして、このフローを終
了する。
【0038】図19は、インタラプト4処理のフローで
ある。この処理では、OCTAVE( )を指定するポ
インタnを「1」にセットし(ステップS89)、VE
L()を指定するポインタmを「1」にセットする(ス
テップS90)。そして、n及びmをインクリメントし
ながら、ステップS90〜ステップS96のループ処理
を実行する。
【0039】各ポインタで指定したOCTAVE
(n)、VEL(m)及びTONE(指定音色)によ
り、非線形演算音源8で非線形演算を施した演算波形デ
ータを順に出力させてサンプリングを行い、そのサンプ
リング波形データを生成する(ステップS91)。そし
て、RAM6のエリア(n、m)にその生成したサンプ
リング波形データをストアする(ステップS92)。次
に、mをインクリメントして次のVELを指定し(ステ
ップS93)、mが最大値Mより大きくなったか否かを
判別する(ステップS94)。mがM以下である場合に
は、ステップS91からステップS94のループ処理を
繰り返す。
【0040】ステップS94において、mがMより大き
くなったときは、nをインクリメントして次のOCTA
VEを指定し(ステップS95)、nが最大値Nより大
きくなったか否かを判別する(ステップS96)。nが
N以下である場合には、ステップS90〜ステップS9
6のループ処理を繰り返す。ステップS96において、
nがNより大きくなったときは、RAM6のエリア
(n、m)にすべてサンプリング波形データがストアさ
れたことになり、KANRYOに「1」をセットする
(ステップS97)。そして、このフローを終了する。
【0041】このように、上記実施形態によれば、所定
の信号に対して非線形演算を施して演算波形データを出
力して発音させる非線形演算音源(いわゆる物理モデル
音源)8を用いて、この音源8の音色チャンネル数を超
えた数の音色に対応する演算波形データを発音前に順に
出力させてサンプリングして、音源8の音色チャンネル
数を超えた数の音色ごとのサンプリング波形データをR
AM6に記憶し、発音時には記憶したサンプリング波形
データを読み出して、音源8の音色チャンネル数よりも
多い音色チャンネルをもつPCM音源7の音色チャンネ
ルに割り当てて発音させる。すなわち、非線形演算音源
手段によって生成した演算波形データを用いて、非線形
演算音源手段の音色チャンネル数を超えた音色の種類の
楽音を出力する。したがって、非線形音源方式の特徴を
生かしながら、ポリフォニックの楽音発生装置を安価に
提供することができる。
【0042】なお、上記実施形態においては、各音色ご
とに複数のオクターブ及び複数のベロシティに対応し
て、複数種類のサンプリング波形データをRAM6に記
憶する構成にしたが、カラオケ等のように、自動演奏す
る曲の音色、音高、ベロシティのデータをあらかじめ検
索し、その曲の演奏に必要な種類のサンプリング波形デ
ータを記憶するようにしてもよい。
【0043】また、上記実施形態においては、PCM音
源7は8つの音色チャンネルを有する構成としたが、さ
らに多くの音色チャンネル、例えば、64チャンネルの
音色チャンネルを備える構成にしてもよい。この場合に
は、非線形演算音源8で生成した演算波形データに基づ
いて、64種類の音色の楽音を発生することができる。
したがって、1つの音色ごとに54種類のサンプリング
波形データを記憶した場合には、3456種類の音色の
楽音をすべて非線形演算に基づいて生成された楽音信号
によって発生することが可能になる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、所定の信号に対して非
線形演算を施して演算波形データを出力して発音させる
非線形演算音源手段を用いて、この音源手段の音色チャ
ンネル数を超えた数の音色に対応する演算波形データを
発音前に順に出力させてサンプリングし、この音源手段
の音色チャンネル数を超えた数の音色ごとのサンプリン
グ波形データを記憶し、発音時には記憶したサンプリン
グ波形データを読み出して、非線形演算音源手段の音色
チャンネル数よりも多い音色チャンネルをもつ他の音源
手段によって発音させる。すなわち、非線形演算音源手
段によって生成した演算波形データを用いて、非線形演
算音源手段の音色チャンネル数を超えた音色の種類の楽
音を出力する。したがって、非線形音源方式の特徴を生
かしながら、ポリフォニックの楽音発生装置を安価に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における楽音発生装置のシス
テム構成を示すブロック図。
【図2】図1の表示操作部の外観を示す平面図。
【図3】図1のROMのデータエリアを示す図。
【図4】図1のRAMのデータエリアを示す図。
【図5】図1のCPUのメインフローチャート。
【図6】図5のスイッチ処理のフローチャート。
【図7】図6の音色スイッチ処理のフローチャート。
【図8】図6のモード選択スイッチ処理のフローチャー
ト。
【図9】図8に続くモード選択スイッチ処理のフローチ
ャート。
【図10】図5の鍵盤処理のフローチャート。
【図11】図10に続く鍵盤処理のフローチャート。
【図12】図5の発音指示処理のフローチャート。
【図13】インタラプト1処理のフローチャート。
【図14】図13のPCM音源処理のフローチャート。
【図15】インタラプト2処理のフローチャート。
【図16】図15の波形演算処理のフローチャート。
【図17】インタラプト3処理のフローチャート。
【図18】図17のサンプリング音源処理のフローチャ
ート。
【図19】インタラプト4処理のフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU 2 鍵盤 3 表示操作部 5 ROM 6 RAM 7 PCM音源 8 非線形演算音源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の音色チャンネルを有し、発生し
    た所定の信号に対して指定音色に応じた非線形演算を施
    して演算波形データを出力する第1の音源手段と、 前記所定数を超える複数の音色チャンネルを有する第2
    の音源手段と、 前記所定数を超える複数の音色を指定して、当該指定音
    色ごとに前記第1の音源手段から順に出力される演算波
    形データをサンプリングしてサンプリング波形データを
    生成するサンプリング手段と、 前記サンプリング手段によって生成されたサンプリング
    波形データを記憶する記憶手段と、 発音に係る音色を設定する設定手段と、 前記音色設定手段によって設定された音色に対応するサ
    ンプリング波形データを前記記憶手段から読み出して、
    前記第2の音源手段の音色チャンネルに割り当てて発音
    させる発音制御手段と、 を有することを特徴とする楽音発生装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、操作に応じて第1の発
    音モード乃至第3の発音モードのいずれか1つの発音モ
    ードを設定し、 前記発音制御手段は、第1の発音モードが設定されたと
    きは前記記憶手段にあらかじめ記憶されているPCM波
    形データの中から設定された音色に応じたPCM波形デ
    ータを読み出して前記第2の音源手段の音色チャンネル
    に割り当てて発音させ、第2の発音モードが設定された
    ときは設定された音色に応じた演算波形データを前記第
    1の音色チャンネルに割り当てて発音させ、第3の発音
    モードが設定されたときは設定された音色に応じたサン
    プリング波形データを前記記憶手段から読み出して前記
    第2の音源手段の音色チャンネルに割り当てて発音させ
    ることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリング手段は、各音色ごとに
    複数のオクターブ及び複数のベロシティにそれぞれ対応
    して前記第1の音源手段から出力される演算波形データ
    を順にサンプリングしてサンプリング波形データを生成
    することを特徴とする請求項1又は2記載の楽音発生装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119912A (ja) * 2000-10-12 2002-04-23 Nec Saitama Ltd 複合音響アクチュエータ駆動回路及び携帯情報端末
JP2011064728A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Yamaha Corp 電子鍵盤楽器

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