JPH096351A - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

Info

Publication number
JPH096351A
JPH096351A JP8140698A JP14069896A JPH096351A JP H096351 A JPH096351 A JP H096351A JP 8140698 A JP8140698 A JP 8140698A JP 14069896 A JP14069896 A JP 14069896A JP H096351 A JPH096351 A JP H096351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch
string
tone
output
sound source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8140698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2745215B2 (ja
Inventor
Shinsuke Ezaki
真介 江崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland Corp filed Critical Roland Corp
Priority to JP8140698A priority Critical patent/JP2745215B2/ja
Publication of JPH096351A publication Critical patent/JPH096351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2745215B2 publication Critical patent/JP2745215B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンセサイザー音とギター音とを出力する場
合に、双方の音高を共通の操作子の操作によって同様に
変更する。 【解決手段】 各弦ごとに演奏操作に対応してピッチ検
出部61 乃至66 がピッチを検出する。操作量に応じた
出力を、操作子18が発生する。これら出力に基づいてCP
U8a 、8bが音源20a が発生する楽音の音高を決定する。
また、操作子18の操作量に応じて、CPU8a 、8bがピッチ
シフター321 乃至326 でのピッチのシフト量を決定す
る。音源20a からの楽音と、ピッチシフター321 乃至32
6 からの楽音が混合部34から出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子弦楽器に関し、特
に操作子の操作に応じて楽音制御情報を変更するものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ギターシンセサイザーと呼ば
れる電子弦楽器がある。これは、例えば各弦ごとに入力
された弦振動のピッチを検出し、これら検出されたピッ
チ情報に対応する音高の楽音を生成するように、音源を
制御するものである。このような電子弦楽器において、
音源を制御することによって、音源から発生される楽音
信号の音高を変更して、新たな楽音信号を得ることがで
きるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、電子弦楽器にお
いては、上記のように音源の制御により生成される楽音
信号(以下シンセサイザー音と称する。)と、弦振動に
基づく楽音信号(以下ギター音と称する。)とを共に出
力する場合がある。ところが、上記説明したように、シ
ンセサイザー音の音高を変更しても、ギター音の音高は
変更されないため、シンセサイザー音とギター音とが全
く調和せず、音楽的に不自然な演奏になってしまうとい
う問題点があった。
【0004】本発明は、シンセサイザー音とギター音と
を共に出力する場合において、シンセサイザー音だけで
なく、ギター音も、音高を変更できるようにして、音楽
的に自然な演奏ができる電子弦楽器を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明は、各弦ごとに演奏操作に対応して音高を
指定する音高指定手段と、操作量に応じた出力を発生す
る操作子と、前記操作子から発生する出力に基づいて、
音高制御情報を発生する音高制御情報発生手段と、前記
音高指定手段によって前記各弦ごとに指定された音高
と、前記音高制御情報発生手段から発生した音高制御情
報とに基づいて定められる音高を有する、前記各弦に対
応する楽音を生成する第1の楽音生成手段と、前記音高
制御情報発生手段から発生した前記音高制御情報に基づ
き、弦振動に基づく入力楽音信号の音高を変更制御し
て、前記各弦に対応する楽音を生成する第2の楽音生成
手段と、前記第1の楽音生成手段において生成された楽
音信号と、前記第2の楽音生成手段において生成された
楽音信号とを、出力する出力手段とを、有するものであ
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、操作子の操作量に応じた出力
に基づき、音高制御情報が、音高制御情報発生手段によ
って発生させられる。第1の楽音生成手段において、各
弦ごとの演奏操作に対応して音高指定手段によって指定
された音高と、前記音高制御情報とに基づいて定められ
る音高を有する、各弦に対応する楽音が生成される。一
方、第2の楽音生成手段において、前記音高制御情報に
基づき、弦振動に基づく入力楽音信号の音高を変更制御
して、各弦に対応する楽音が生成される。即ち、第1の
楽音生成手段では、前記操作子の操作に応じてシンセサ
イザー音の音高が制御される。第2の楽音生成手段で
も、前記操作子の操作に応じてギター音の音高が制御さ
れる。そして、第1の楽音生成手段において生成された
楽音信号と、第2の楽音生成手段において生成された楽
音信号とが、出力手段によって出力される。
【0007】
【実施例】図1乃至図3に本発明の基礎となる電子弦楽
器、例えばギターシンセサイザーを示す。このギターシ
ンセサイザーは、例えば図2に示すように第1弦21
至第6弦26 の合計6本の弦を有している。これら各弦
1 乃至26 は図には示していないが、ギター本体に張
設されている。
【0008】これら各弦21 乃至26 には、それぞれピ
ックアップ41 乃至46 が設けられている。これらピッ
クアップ41 乃至46 は、各弦21 乃至26 の振動をそ
れぞれ電気信号に変換するものである。
【0009】これらピックアップ41 乃至46 の電気信
号は、それぞれ対応するピッチ検出部61 乃至66 に供
給される。これらピッチ検出部61 乃至66 には、例え
ば特開昭63−298396号公報に開示されているよ
うなものを使用することができ、各ピックアップ41
至46 からの電気信号に基づいて各弦21 乃至26 のピ
ッチを検出し、このピッチを表わすディジタルピッチ信
号を発生するものである。これら各ピッチ検出部61
至66 からのディジタルピッチ信号は、CPU8に供給
される。
【0010】また、ピックアップ41 乃至46 の電気信
号は、それぞれ対応するエンベロープ検出部101 乃至
106 にも供給される。これらエンベロープ検出部10
1 乃至106 は、各ピックアップ41 乃至46 からの電
気信号に基づいて各弦21 乃至26 のエンベロープを検
出し、そのエンベロープを表わすエンベロープ信号を発
生するものである。これらエンベロープ信号は、CPU
8によって制御されるマルチプレックサ12を介してA
/D変換器14に供給され、これによってディジタルエ
ンベロープ信号に変換されて、CPU8に供給される。
【0011】CPU8にはメモリ16が付属しており、
これにはCPU8に対する制御プログラムが記憶される
と共に、図3に示すように3つの係数グループが記憶さ
れている。この第1のグループでは、各弦ごとにそれぞ
れ値が異なる係数β11乃至β16が記憶され、第2のグル
ープでは、各弦に対し、値が同じ係数β21乃至β26が記
憶されている。第3のグループでは、或る弦で半音変化
すると、他の弦では全音変化するような割合である係数
β31乃至β36が記憶されている。そして、第1乃至第3
のグループの各係数は、CPU8に設けられているフッ
トスイッチ22の操作に応じて発生されるスイッチ信号
に基づいていずれかが読み出される。
【0012】なお、メモリ16には、この他に制御プロ
グラムの実行の際に、一時的にデータを記憶するための
領域も予め準備されている。
【0013】CPU8には、操作子としてフットボリュ
ーム18が設けられている。これは、例えば踏まれてい
ない状態で0の出力をCPU8に供給し、一杯に踏まれ
た状態で99の出力をCPU8に供給し、その中途にお
いては踏まれている状態に応じて0から99までの間の
値をCPU8に供給する。
【0014】CPU8は、メモリ16のプログラムに従
ってディジタルエンベロープ信号、ディジタルピッチ信
号、各係数、フットボリューム18からの出力を処理し
て、音源部20に楽音制御信号を供給する。音源部20
としては、CPU8からの楽音制御信号に応じて、音
高、音量等を変化させる公知の種々のものを使用するこ
とができる。
【0015】CPU8のプログラムのうち一部のルーチ
ンを図1に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、図1のルーチンは、予め定めた時間が経過す
るごとに実行されるものであり、フットスイッチ22の
操作によって既にメモリ16から第1の係数グループが
読み出されているとする。
【0016】まず初期設定が行われた後(ステップS
2)、各弦21 乃至26 を走査するためのソフトウェア
カウンタの値nを1とする(ステップS4)。次にソフ
トウェアカウンタの値nに対応する添字を持つエンベロ
ープ信号をマルチプレックサ12を介してA/D変換器
14に供給して、ディジタルエンベロープ信号に変換し
て、CPU8に供給する。即ち、n番目の弦のエンベロ
ープENn を検出する(ステップS6)。
【0017】次いで、弦が弾かれたか否かの判定をする
ために、この検出したエンベロープENn が、予め定め
られたしきい値Thよりも大きいか判断する(ステップ
S8)。この答えがYESであると、弦が弾かれている
と判断し、ソフトウェアカウンタの値nを添字とするピ
ッチ検出部6n のディジタルピッチ信号をCPU8に供
給する。即ち、n番目の弦のピッチPn を検出する(ス
テップS10)。
【0018】次に音源部20の制御を行う(ステップS
12)。このステップでは、まずメモリ16に各弦21
乃至26 に対応させて、それぞれ設けたフラグのうちn
番目のものが立っているか判断する。このフラグが立っ
ていなければ、まだ発音が開始されていないので、発音
の開始を音源部20に指示する。また、n番目のフラグ
を立てて発音が開始されたことを記憶する。さらに、検
出したピッチPn と、これに対応する係数β1nと、先に
記憶されたフットボリューム18の出力α’とで、Pn
(1+α’β1n)の演算を行う。この演算値を音源部2
0に供給し、さらにエンベロープENn を音源部20に
供給する。これによって音源部20は、ピッチPn (1
+α’β1n)で、かつエンベロープENn に応じた音量
で発音を開始する。なお、既にメモリ16に発音中と記
憶されている場合であって、前回のときよりもピッチP
n が変化している場合には、今回のピッチPn (1+
α’β1n)を音源部20に供給する。
【0019】この音源の制御においては、次のようにす
ることによって、各弦21 乃至26を演奏前に正確にチ
ューニングしておかなくても、正確なピッチを音源部2
0に供給することもできる。即ち、演奏を開始する前
に、チューニングモードに設定し、このモードにおい
て、フレットを押さえていない状態で、各弦21 乃至2
6のピッチを検出する。これらピッチをP1 ’乃至
6 ’とし、本来あるべきピッチをP1 ”乃至P6 ”と
すると、これら両者の比P1 ”/P1 ’乃至P6 ”/P
6 ’をそれぞれメモリ16に記憶させておく。そして、
演奏モードとしたとき、弾かれた弦のピッチPn と、そ
れに対応するメモリ16に記憶されている比Pn”/P
n ’とを乗算して、その乗算値をピッチPn とする。そ
して、上記のように演算し、音源部20に供給する。な
お、後述するステップS22での音源制御で使用するの
で、各弦21 乃至26 のピッチはメモリ16に記憶され
る。
【0020】また、ステップS8での判断がNOの場
合、即ちエンベロープENn がしきい値Thよりも小さ
い場合には、メモリ16のn番目のフラグが立っていな
ければ、発音が行われていないので、そのまま何も処理
を行わなず、フラグが立っている場合には、音源部20
での発音を減衰させる制御信号を音源部20に供給する
と共に、メモリ16のn番目のフラグをクリアする(ス
テップS14)。
【0021】そして、次の弦を走査するために、ソフト
ウェアカウンタの値nを1つ歩進させ(ステップS1
6)、その値nが弦の総数6よりも1大きい値7である
か、即ち各弦21 乃至26 について走査が終了したか判
断する(ステップS18)。この判断の答えがNOであ
ると、残りの弦について走査するために、ステップS6
に戻る。
【0022】このようにして各弦21 乃至26 について
の走査が終了すると、即ちステップS18の判断の答え
がYESになると、フットボリューム18の出力αを読
み込む(ステップS20)。そして、音源部20の制御
を行う(ステップS22)。ここでの音源部20の制御
は次のようにして行う。
【0023】まず、ステップS20で読み込んだフット
ボリューム18の出力αが、前回にこのルーチンを行っ
たときにメモリ16に記憶させたフットボリューム18
の出力α’と等しいか判断する。等しいと、フットボリ
ューム18の操作状態に変化がないので、何も新たな処
理を行わずに、このステップS22を終了する。また、
等しくないと、操作状態に変化があるので、そのときの
フットボリューム18の出力αに基づいて現在発音中の
弦のピッチを変更する。
【0024】即ち、例えば第1弦、第3弦、第5弦が発
音中で、これらのピッチとしてメモリ16に記憶されて
いるのが、P1 、P3 、P5 とすると、メモリ16から
第1弦、第3弦、第5弦の係数β11、β13、β15を読み
出す。そして、第1弦のピッチP01としてP1 (1+α
β11)を、第3弦のピッチP03としてP3 (1+α
β13)を、第5弦のピッチP05としてP(1+αβ15
をそれぞれ算出し、音源部20に供給する。即ち、係数
β11、β13、β15の値はそれぞれ異なる値であるので、
第1弦、第3弦、第5弦のピッチは1つのフットボリュ
ーム18の操作に応じてそれぞれ異なった割合で変化す
る。この後、αを次にルーチンを行うときにα’として
使用するために記憶する。そして、このルーチンを終了
する。
【0025】もしフットスイッチ22によってメモリ1
6から読み出されている係数グループが第2グループで
あると、ステップS22において、それぞれ第1弦のピ
ッチP01としてP1 (1+αβ21)が、第3弦のピッチ
03としてP1 (1+αβ23)が、第5弦のピッチP05
としてP5 (1+αβ25)がそれぞれ算出され、音源部
20に供給される。しかし、β21、β23、β25はいずれ
も同じ値であるので、第1弦、第3弦、第5弦のピッチ
は同じ割合で変化する。
【0026】また、フットスイッチ22によってメモリ
16から読み出されている係数グループが第3グループ
であると、ステップS22において、それぞれ第1弦の
ピッチP01としてP1 (1+αβ31)が、第3弦のピッ
チP03としてP3 (1+αβ33)が、第5弦のピッチP
05としてP5 (1+αβ35)が、それぞれ算出され、音
源部20に供給される。ここでβ33が半音変化させる係
数βh で、他の係数が全音変化させる係数βf であると
すると、第3弦のピッチがP3 αβh だけ変化し、第1
弦及び第5弦のピッチがP1 αβf 、P5 αβf だけそ
れぞれ変化する。
【0027】本発明の1実施例を図4乃至図6に示す。
この実施例でも、図6に示すように図2のギターシンセ
サイザーと同様に、音高指定手段、例えば各ピッチ検出
部61 乃至66 で弦のピッチが検出され、エンベロープ
検出部101 乃至106 で各弦21 乃至26 のエンベロ
ープが検出される。これらはギター本体側に設けられた
CPU8aに供給される。CPU8aには、図2のギタ
ーシンセサイザーと同様にフットボリューム18の出力
αや、フットスイッチ22からのスイッチ信号や、後述
するピッチシフター321 乃至326 からの出力と、音
源部20aからの出力とを、混合させる混合制御信号
が、混合操作子24から供給される。
【0028】CPU8aに供給された各種信号は、MI
DI規格の信号とされて、MIDIインターフェース2
6を介して音源28側に設けられたMIDIインターフ
ェース30に供給される。例えば各弦21 乃至26 は、
後述する音源部20aの各チャンネルにそれぞれ割り当
てられ、音高制御情報、例えばピッチより決定したキー
ナンバー、エンベロープより決定したベロシティは、そ
れぞれ各チャンネル識別符号を付して、CPU8bに供
給され、フットボリューム18の出力α、フットスイッ
チ22からのスイッチ信号及び混合操作子24からの混
合制御信号は、コントロールチェンジとしてCPU8b
に供給される。
【0029】音源28は、MIDI規格信号を受けて発
音する、第1の楽音生成手段、例えば音源部20aと、
各ピックアップ41 乃至46 からの電気信号が供給さ
れ、そのピッチを変更して出力する、第2の楽音生成手
段、例えばピッチシフター321乃至326 とを有す
る。これらピッチシフター321 乃至326 としては、
例えば特開昭60−159799号公報に開示されてい
るものを使用することができる。
【0030】各ピッチシフター321 乃至326 の出力
及び音源部20aの出力は、出力手段、例えば混合部3
4に供給される。この混合部34は、混合操作子24か
らの混合制御信号に基づいて、各ピッチシフター321
乃至326 の出力と、音源部20aの出力を混合する。
この混合には、各ピッチシフター321 乃至326 の出
力のみを出力する場合も、音源部20aの出力のみを出
力する場合も、含んでいる。
【0031】CPU8bは、MIDIインターフェース
26、28を介してCPU8aから供給されたMIDI
規格信号に基づいて、音源部20aと各ピッチシフター
321 乃至326 を制御する。CPU8bに付属してい
るメモリ16bに各係数グループが記憶されている。
【0032】図4は、CPU8aが実行するプログラム
のうち本発明に関係するルーチンを示したものである。
このルーチンは、所定時間が経過するごとに実行される
もので、図1のルーチンとほぼ同様であるが、最も異な
っているのは、図1のルーチンでは音源制御を行ってい
たのに対し、この実施例では行っていない点である。即
ち、図1のルーチンと同様にn番目の弦のエンベロープ
がしきい値Thより大きいか判断し(ステップS8)、
その答えがYESの場合、ピッチPn より決定したキー
ナンバーを含むノート音情報と、エンベロープENn
り決定した音量を表すベロシティ情報とをMIDI規格
で送出する(ステップS10a)。また、ステップS8
の答えがNOであると、発音を停止させるためのノート
オフ情報をMIDI規格で送出する(ステップS14
a)。
【0033】また、各弦の走査が終了したとき、即ち、
ステップS18の答えがYESになったとき、各操作子
の操作状態に変化があったか、即ちフットボリューム出
力αまたは混合操作子24の混合制御信号に変化があっ
たかを判断する(ステップS24)。この答えがNOで
あると、なにも新たな処理をせずに、このルーチンを終
了する。また、ステップS24の答えがYESである
と、上述した各操作子の出力をチェンジコントロールと
して送出し、このルーチンを終了する(ステップS2
6)。
【0034】図5は、CPU8bのプログラムのうち本
発明に関連するルーチンを示したものである。このルー
チンは、例えばCPU8a側からMIDI規格の信号が
供給されるたびに実行される。まず、供給された信号が
ノートオン情報であるか判断する(ステップS28)。
この答えがYESであると、次のような音源制御を行う
(ステップS30)。
【0035】まず、ノートオン情報中のキーノートナン
バーからピッチPn を決定する。次いで、先にこのルー
チンを実行したときにメモリ16bに記憶されたフット
ボリュームの出力αと、先にこのルーチンを実行したと
きに使用された係数グループの各係数とを、メモリ16
bから読み出す。そして、ピッチPn と、出力αと、先
に使用された係数グループのピッチPn に対応する係数
βn とで、Pn (1+αβn )の演算を行い、その演算
値を音源部20aに供給する。
【0036】また、ピッチシフター32n の制御用に、
αβn の演算を行い、ピッチシフター32n に供給す
る。これによってピッチシフター32n に所定の速度で
書き込まれたピックアップ4n の出力は所定の速度より
αβn だけ変化した速度で読み出される。
【0037】さらに、ベロシティ情報を音源部20aに
供給し、音量を制御する。そして、どの弦に対応するチ
ャンネルを作動させているかを記憶させるために、メモ
リ16bに各弦に対応させて設けたフラグのうち作動し
ているチャンネルに対応するものを立てる。なお、この
ステップS30において、混合部34の制御も行われ
る。
【0038】また、ステップS28の答えがNOである
と、供給された信号がノートオフ情報であるか判断する
(ステップS32)。この答えがYESであると、その
弦に対応するチャンネルでの発音を停止させると共に、
対応するフラグをクリアする(ステップS34)。
【0039】また、ステップS32の答えがNOである
と、供給された情報がチェンジコントロールであるか判
断する(ステップS36)。この答えがNOであると、
何もしないで、このルーチンを終了する。
【0040】また、ステップS36の答えがYESであ
ると、次のような音源制御を行う(ステップS38)。
例えば、変更されたコントロールチェンジ情報がフット
ボリューム18の出力である場合、発音しているチャン
ネルが第1弦、第3弦、第5弦に対応するもので、係数
グループ1が選択され、今回のフットボリューム18の
出力がα’とすると、図2のギターシンセサイザーと同
様に、今回音源部20aに供給されるピッチは、P
1 (1+α’β11)、P3 (1+α’β13)、P5(1
+α’β15)となり、β11、β13、β15は、それぞれ値
が異なるので、フットボリューム18の操作によって第
1弦、第3弦、第5弦のピッチは、それぞれ異なった割
合で変化する。選択されている係数が第2グループ、第
3グループの場合も、同様に制御される。
【0041】また変更されたコントロールチェンジ情報
が、混合操作子24からの混合制御信号であると、混合
部34での混合比が混合制御信号に応じたものに変化す
る。そして、このルーチンが終了する。
【0042】上記の実施例では、操作子としてフットボ
リューム18を用いたが、他にギター本体に設けたベン
ダーのようなボリュームの電圧をA/D変換したもの
や、ロータリエンコーダを用いることもできる。なお、
この場合、正負両方向に操作され、負の方向に操作され
た場合、操作量は負の値であり、音高は下がる。また、
上記の各実施例では、ピッチを制御して、音高を変化さ
せたが、音色や音量のような他の楽音制御情報を変更す
るようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、例えば
エクスプレッションペダル等の操作子を操作することに
よって発生した共通の音高制御情報により、演奏に伴い
発生するシンセサイザー音及びギター音それぞれに対す
る音高を、共に制御して、当該シンセサイザー音とギタ
ー音とを出力することができる。即ち、前記操作子の操
作によってシンセサイザー音の音高を変更するのに加え
て、ギター音の音高も、同様に変更することができるの
で、操作子の操作に伴う音高変更後も、シンセサイザー
音とギター音とが調和し、極めて音楽的な演奏が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となるギターシンセサイザーのフ
ローチャートである。
【図2】同ギターシンセサイザーのブロック図である。
【図3】同ギターシンセサイザーのメモリの内容を示す
図である。
【図4】本発明による電子弦楽器の1実施例の一部のフ
ローチャートである。
【図5】同実施例の他のフローチャートである。
【図6】同実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1 乃至26 弦 41 乃至46 ピックアップ 61 乃至66 ピッチ検出部(音高指定手段) 8a、8b CPU(音高制御情報発生手段) 18 フットボリューム(操作子) 20a 音源部(第1の楽音生成手段) 321 乃至326 ピッチシフター(第2の楽音生成手
段) 34 混合部(出力手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各弦ごとに演奏操作に対応して音高を指
    定する音高指定手段と、 操作量に応じた出力を発生する操作子と、 前記操作子から発生する出力に基づいて、音高制御情報
    を発生する音高制御情報発生手段と、 前記音高指定手段によって前記各弦ごとに指定された音
    高と、前記音高制御情報発生手段から発生した音高制御
    情報とに基づいて定められる音高を有する、前記各弦に
    対応する楽音を生成する第1の楽音生成手段と、 前記音高制御情報発生手段から発生した前記音高制御情
    報に基づき、弦振動に基づく入力楽音信号の音高を変更
    制御して、前記各弦に対応する楽音を生成する第2の楽
    音生成手段と、 前記第1の楽音生成手段において生成された楽音信号
    と、前記第2の楽音生成手段において生成された楽音信
    号とを、出力する出力手段と、を有する電子弦楽器。
JP8140698A 1996-05-10 1996-05-10 電子弦楽器 Expired - Fee Related JP2745215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8140698A JP2745215B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 電子弦楽器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8140698A JP2745215B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 電子弦楽器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1120051A Division JP2945410B2 (ja) 1989-05-11 1989-05-11 電子弦楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH096351A true JPH096351A (ja) 1997-01-10
JP2745215B2 JP2745215B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=15274667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8140698A Expired - Fee Related JP2745215B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 電子弦楽器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2745215B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011085262A1 (en) * 2010-01-08 2011-07-14 Flamehalt Technologies, Inc. Pitch shifting device for musical instruments
JP4774046B2 (ja) * 2004-05-13 2011-09-14 テクタス アンシュタルト 弦楽器の自動調弦装置およびその自動調弦方法
US9542923B1 (en) 2015-09-29 2017-01-10 Roland Corporation Music synthesizer

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2945410B2 (ja) 1989-05-11 1999-09-06 ローランド株式会社 電子弦楽器
US6995311B2 (en) 2003-03-31 2006-02-07 Stevenson Alexander J Automatic pitch processing for electric stringed instruments

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4774046B2 (ja) * 2004-05-13 2011-09-14 テクタス アンシュタルト 弦楽器の自動調弦装置およびその自動調弦方法
WO2011085262A1 (en) * 2010-01-08 2011-07-14 Flamehalt Technologies, Inc. Pitch shifting device for musical instruments
US9542923B1 (en) 2015-09-29 2017-01-10 Roland Corporation Music synthesizer

Also Published As

Publication number Publication date
JP2745215B2 (ja) 1998-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6816833B1 (en) Audio signal processor with pitch and effect control
US5446238A (en) Voice processor
JPH027078B2 (ja)
JP7160068B2 (ja) 電子楽器、電子楽器の発音方法、及びプログラム
JP2612923B2 (ja) 電子楽器
US6023017A (en) Musical performance assisting system and storage medium storing musical performance assisting program
US5990408A (en) Electronic stringed instrument using phase difference to control tone generation
JP2745215B2 (ja) 電子弦楽器
US5491298A (en) Automatic accompaniment apparatus determining an inversion type chord based on a reference part sound
JP2698942B2 (ja) 楽音発生装置
JP2945410B2 (ja) 電子弦楽器
JP3246911B2 (ja) 電子楽器
JP2701177B2 (ja) 楽音発生装置
JP2689614B2 (ja) 電子楽器
JP3439312B2 (ja) 電子楽器のピッチ制御装置
JPH09106284A (ja) 和音発生指示装置
JP2009186632A (ja) 音律制御方法、音律制御のためのコンピュータプログラム及び音律制御装置。
JPH064079A (ja) 楽音合成装置
JP2738217B2 (ja) 電子楽器
JP3590189B2 (ja) 電子弦楽器
JP2699171B2 (ja) 電子弦楽器
JP2513341B2 (ja) 電子楽器
JP3413842B2 (ja) 自動伴奏装置
JPH0926787A (ja) 音色制御装置
JP2756888B2 (ja) 電子楽器

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees