JP2513341B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2513341B2
JP2513341B2 JP2075236A JP7523690A JP2513341B2 JP 2513341 B2 JP2513341 B2 JP 2513341B2 JP 2075236 A JP2075236 A JP 2075236A JP 7523690 A JP7523690 A JP 7523690A JP 2513341 B2 JP2513341 B2 JP 2513341B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、メロディ演奏音、和音演奏音、アンサンブ
ル音、デュエット音などを発音する電子楽器に関する。
【従来技術】
従来から、この種の電子楽器においては、例えば特開
昭56−39595号公報、特開昭59−68788号公報、特開昭59
−116696号公報、特公昭63−22316号公報に示されるよ
うに、メロディ音指定手段により指定されたメロディ音
の音高、和音指定手段により指定された和音などの関係
した付加音を自動的に指定して、前記指定されたメロデ
ィ及び和音にそれぞれ対応したメロディ音信号及び和音
信号と共に、アンサンブル、デュエットなどの付加音に
対応した付加音信号を形成出力して、演奏音楽の単調さ
をなくすとともに同音楽を豊かにするようなことが試み
られていた。
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記のような従来装置にあっても、同一の
メロディ音が長時間指定されている場合には、同一のメ
ロディ音信号、和音信号、付加音信号などが長時間発生
され続けるようになるので、演奏音楽が単調になるとい
う問題がある。 本発明は上記問題に対処するためになされたもので、
その目的は演奏音楽の単調さを改善するようにした電子
楽器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、上記請求項1に係る発明
の構成上の特徴は、メロディ音を指定するメロディ音指
定手段と、和音を指定する和音指定手段と、メロディ音
の指定に応じて同指定されたメロディ音に対応したメロ
ディ音信号を形成出力するとともに前記和音の指定に応
じて同指定された和音に対応した和音信号を形成出力す
る楽音信号形成手段とを備えた電子楽器において、メロ
ディ音の発音開始からの経過時間を計測する時間計測手
段と、前記指定されたメロディ音が前記指定された和音
の構成音でないとき、時間計測手段により計測されてい
る経過時間に基づいて楽音信号形成手段にて形成されて
いるメロディ音信号の楽音要素をメロディ音の発音開始
後の所定時間経過後に変更し、また前記指定されたメロ
ディ音が前記指定された和音の構成音であるとき、前記
メロディ音信号の楽音要素の変更を行わないようにする
楽音要素変更制御手段とを設けたことにある。 また、上記請求項2に係る発明の構成上の特徴は、メ
ロディ音を指定するメロディ音指定手段と、前記指定さ
れたメロディ音の音高に関係した付加音を自動的に指定
する付加音指定手段と、前記メロディ音及び付加音に指
定に応じて同指定されたメロディ音に対応したメロディ
音信号及び同指定された付加音に対応した付加音信号を
形成出力する楽音信号形成手段とを備えた電子楽器にお
いて、前記付加音信号の発音開始からの経過時間を計測
する時間計測手段と、時間計測手段により計測されてい
る経過時間に基づいて楽音信号形成手段にて形成されて
いる付加音信号の音量を付加音の発音開始後の所定時間
経過後に変更するとともにその後に同音量を元に戻す方
向に変更し、かつ同時間計測手段により計測されている
経過時間に基づいて同付加音信号の音高を付加音の発音
開始後の所定時間経過後に変更する楽音要素変更制御手
段とを設けたことにある。
【発明の作用及び効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明において
は、メロディ音指定手段によりメロディ音が指定される
と、時間計測手段が同メロディ音の発音開始からの経過
時間を計測する。そして、楽音要素変更制御手段が、楽
音信号形成手段にて形成されているメロディ音信号の楽
音要素を時間計測手段により計測されている経過時間に
基づいて変更制御するが、この場合、前記指定されたメ
ロディ音が前記指定された和音の構成音でないとき、メ
ロディ音信号の楽音要素をメロディ音の発音開始後の所
定時間経過後に変更し、また前記指定されたメロディ音
が前記指定された和音の構成音であるとき、前記メロデ
ィ音信号の楽音要素の変更を行わないようにする。その
結果、上記請求項1に係る発明によれば、同一のメロデ
ィ音が長時間発音され続けても、同メロディ音が変化
し、演奏音楽の単調さが解消されて同音楽が豊かなもの
になるとともに、メロディ音の変化付与の頻度が制限さ
れ、演奏音楽が「ひつこく」なることもない。また、
「こぶし」の効いたアフリカの民族風の演奏を楽しめ
る。 また、上記のように構成した請求項2に係る発明にお
いては、付加音指定手段が指定されたメロディ音の音高
に関係した付加音を自動的に指定するとともに、時間計
測手段が付加音の発音開始からの経過時間を計測する。
そして、この計測されている経過時間に基づいて、楽音
要素変更制御手段が、楽音信号形成手段にて形成されて
いる付加音信号の音量を付加音の発音開始後の所定時間
経過後に変更するとともにその後に同音量を元に戻す方
向に変更し、かつ同付加音信号の音高を付加音の発音開
始後の所定時間経過後に変更する。その結果、上記請求
項2に係る発明によれば、同一のメロディ音が長時間発
音され続けても、同メロディ音に関係した付加音の音量
及び音色が変化し、演奏音楽の単調さが解消されて同音
楽が豊かなものになるとともに、ファンファーレ風の演
奏音楽が得られる。
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、
第1図は本発明に係る電子楽器の全体をブロック図によ
り示している。 この電子楽器は鍵盤10及び操作パネル部20を備えてお
り、鍵盤10は音高C2〜C7に渡る複数の鍵からなる。これ
らの各鍵にはキーコードKCとして「36」〜「96」がそれ
ぞれ音高順に割り当てられており、全鍵がメロディ演奏
に利用される場合と音高C2〜G3に渡る和音演奏に利用さ
れかつ音高G3#〜C7に渡る鍵がメロディ演奏に利用され
る場合とに切り替えできるようになっている。この鍵盤
10の各鍵の押離鍵は鍵スイッチ回路10a内に各鍵にそれ
ぞれ対応して設けた複数の鍵スイッチの開閉成により検
出され、かつ同各鍵の鍵タッチは鍵タッチ検出回路10b
内に各鍵にそれぞれ対応して設けた複数の鍵タッチセン
サにより検出されるようになっている。 操作パネル部20には、ソロスタイルプレイ操作子21、
自動伴奏操作子22、リズムスタート操作子23、リズムス
トップ操作子24、シンクロスタート操作子25、リズムセ
レクト操作子群26、音色選択操作子群27及びその他の操
作子群28が設けられている。ソロスタイルプレイ操作子
21はメロディ演奏、和音演奏等に応じて付加音を発生さ
せるソロスタイルプレイを行うか行わないかを選択切り
替えする操作子である。自動伴奏操作子22は自動伴奏を
行うか行わないかを選択切り替えする操作子である。リ
ズムスタート操作子23は自動リズムの開始を指示する操
作子である。リズムストップ操作子24は自動リズムの停
止を指示する操作子である。シンクロスタート操作子25
は自動リズムのシンクロスタート動作(鍵盤10の全ての
鍵の押鍵前には自動リズムを待機状態に保ち、かつ鍵盤
10のいずれかの鍵の押鍵に同期して自動リズムを開始さ
せる)を制御するもので、自動リズムは同操作子25の操
作により待機状態に設定されるようになっている。リズ
ムセレクト操作子群26は自動リズム及び自動伴奏の各種
リズム種類を選択するものである。なお、このリズム種
類はソロスタイルプレイの各モードを決定するもので、
該リズム種類に関しては各モード毎の説明箇所にて詳述
する。音色選択操作子群27はメロディ音及び自動伴奏音
の音色の種類、例えばギター、ピアノ等の音色を選択指
定するものである。その他の操作子群28は伴奏音の音
量、メロディ音の音量、リズム音の音量、自動リズムの
テンポを可変設定するものである。これらの各操作子の
操作は操作子スイッチ回路20a内に前記各操作子にそれ
ぞれ対応して設けた複数の操作子スイッチの開閉成及び
ボリュームの作用により検出されるようになっている。 これらのスイッチ回路10a,20a及び鍵タッチ検出回路1
0bはバス30に接続されており、同バス30にはリズム音信
号発生回路41、伴奏音信号発生回路42、メロディ音信号
発生回路43、テンポ発振器50及びマイクロコンピュータ
60が接続されている。 リズム音信号発生回路41は複数の打楽器音信号形成チ
ャンネルを備え、マイクロコンピュータ60からバス30を
介して供給されたリズム音発音制御信号に応じてシンバ
ル、バスドラ等の打楽器に対応した打楽器音信号を形成
出力する。伴奏音信号発生回路42は複数の楽音信号形成
チャンネルを備え、マイクロコンピュータ60からバス30
を介して供給された伴奏音発音制御信号に応じたギタ
ー、ピアノ等の楽器に対応した楽音信号を形成出力す
る。 メロディ音信号発生回路43は第0〜第6楽音信号形成
チャンネル及びパン制御回路を備え、該第0〜第6楽音
信号形成チャンネルはマイクロコンピュータ60からバス
30を介して供給されたキーオン信号KON及びキーオフ信
号KOFに応じて楽音信号の発生開始及び発生停止がそれ
ぞれ制御され、かつ同供給された第0〜第6キーコード
KC(0)〜KC(6)、第0〜第6音色データTC(0)〜
TC(6)及び第0〜第6音量データVOL(0)〜VOL
(6)に応じて音高、音色、音量がそれぞれ制御された
楽音信号を形成出力する。また、これらの各楽音信号形
成チャンネル内にはそれぞれ補間回路を含むピッチ変更
制御回路及び音量変更制御回路が設けられており、前記
両制御回路は、第0〜第6キーコードKC(0)〜KC
(6)及び第0〜第6音量データVOL(0)〜VOL(6)
のみが供給されたときには、形成楽音信号のピッチ及び
音量を前記キーコードKC(0)〜KC(6)及び音量デー
タVOL(0)〜VOL(6)に応じて即座に変更制御する。
また、第0〜第6キーコードKC(0)〜KC(6)及び第
0〜第6音量データVOL(0)〜VOL(6)の供給直後
に、補間制御信号が供給されたときには、前記両制御回
路は形成楽音信号のピッチ及び音量を前回供給された第
0〜第6キーコードKC(0)〜KC(6)及び第0〜第6
音量データVOL(0)〜VOL(6)から今回供給された前
記データまで補間しながら滑らかに変更制御する。ま
た、デチューン信号が供給された場合には、ピッチ変更
制御回路は形成楽音信号のピッチをわずか(数セント〜
10数セント)に上又は下にずらす。 パン制御回路は発音されるべきスピーカ45a〜45cの振
り分け及び該各スピーカ45a〜45cの発音音量を制御する
もので、マイクロコンピュータ60からバス30を介して供
給されるパン制御信号に応じて楽音信号を出力線L,C,R
に各楽音信号形成チャンネル毎にそれぞれ出力する。な
お、マイクロコンピュータ60からメロディ音信号発生回
路43にパン制御信号が供給されない場合、出力線L,C,R
には均等に楽音信号が供給される。 リズム信号発生回路41、伴奏音信号発生回路42及びメ
ロディ音信号発生回路43の各出力端には出力回路44が接
続されており、同回路44は前記各信号発生回路41〜43か
らの信号を混合してその出力線L,C,Rへそれぞれ出力す
る。かかる場合、リズム音信号発生回路41及び伴奏音信
号発生回路42からの信号は出力線L,C,Rへ均等に出力さ
れ、かつメロディ音信号発生回路43の各出力線L,C,Rか
らの各信号はそのまま出力回路44の各出力線L,C,Rへ出
力される。出力回路44の各出力線L,C,Rにはスピーカ45
a,45b,45cがそれぞれ接続されており、同スピーカ45a〜
45cは空間的に左、中央、右にそれぞれ配置されてい
る。 テンポ発振器50は32分音符に対応した周期のテンポク
ロック信号TCLKをマイクロコンピュータ60に割り込み信
号として供給するもので、該信号TCLKの周期はその地の
操作子群28内のテンポ設定操作子により設定されかつマ
イクロコンピュータ60からバス30を介して供給されるテ
ンポ制御データにより決定されるようになっている。 マイクロコンピュータ60はバス30にそれぞれ接続され
たプログラムメモリ61、CPU62及びワーキングメモリ63
からなる。プログラムメモリ61はROMで構成され、第2A
図及び第2B図のフローチャートに対応したメインプログ
ラム並びにそのサブプログラムと、第4図のフローチャ
ートに対応したクロックインタラプトプログラムとを記
憶している。CPU62は電源スイッチ(図示しない)の閉
成に伴い前記メインプログラムの実行を開始するともに
同プログラムを電源スイッチの開成まで繰り返し実行
し、テンポ発振器50からのテンポクロック信号TCLKの到
来毎にメインプログラムの実行を中断して前記クロック
インタラプトプログラムを割り込み実行する。ワーキン
グメモリ63はRAMで構成され、共に前記プログラムの実
行に必要な各種データを記憶する変数データ記憶部とス
イッチデータ記憶部とからなる。変数データ記憶部は主
にフラグデータ、演算データ等を記憶し、スイッチデー
タ記憶部は鍵スイッチ回路10a及び操作子スイッチ回路2
0a内の各スイッチの状態データを記憶しておく部分であ
る。 また、バス30には、RAMで構成されたメロディ制御レ
ジスタ群70と、ROMでそれぞれ構成された和音構成音テ
ーブル81、リズムパターンメモリ82、伴奏パターンメモ
リ83及びソロスタイルプレイ制御データテーブル90とが
接続されている。 メロディ制御レジスタ群70はキーコード記憶部71、音
色データ記憶部72及び音量データ記憶部73に分割されて
いる。キーコード記憶部71は第0〜第6キーコードKC
(0)〜KC(6)を記憶するもので、各キーコードKC
(0)〜KC(6)はメロディ音信号発生回路43内の第0
〜第6楽音信号形成チャンネルにて形成される楽音信号
の鍵音高をそれぞれ表す。音色データ記憶部72は第0〜
第6音色データTC(0)〜TC(6)を記憶するもので、
各音色データTC(0)〜TC(6)はメロディ音信号発生
回路43内の第0〜第6楽音信号形成チャンネルにて形成
される楽音信号の音色をそれぞれ表す。音量データ記憶
部73は第0〜第6音量データVOL(0)〜VOL(6)を記
憶するもので、各音量データVOL(0)〜VOL(6)はメ
ロディ音信号発生回路43内の第0〜第6楽音信号形成チ
ャンネルにて形成される楽音信号の音量をそれぞれ表
す。 和音構成音テーブル81は和音検出及び和音構成音サー
チのために利用されるもので、C音を根音とする和音
(例えばメジャ、マイナ、オーギュメント等)の全ての
和音構成音(例えばC,E,G音)を表すノートコードNC
(キーコードKC中、オクターブを除く音名のみを表すコ
ード)をテーブルの形でそれぞれ記憶している。リズム
パターンメモリ82は予め定められたリズムパターンデー
タを1小節分記憶しているもので、リズム種類毎に複数
のパターンメモリに分割されるとともに、各パターンメ
モリはテンポカウントデータTCNT(0〜31)により指定
される32個のアドレスを有し、各アドレスにはシンバ
ル、バスドラ等の発音すべき打楽器を表す打楽器音デー
タが発音個数分だけ記憶されている。伴奏パターンメモ
リ83は予め定められた和音演奏、アルペジョ等の伴奏パ
ターンデータを1小節分記憶しているもので、リズム種
類及び和音タイプ毎に複数のパターンメモリに分割され
るとともに、各パターンメモリはテンポカウントデータ
TCNT(0〜31)により指定される32個のアドレスを有
し、各アドレスには発音すべき全ての伴奏音の根音から
の半音間隔差を表すインターバルデータが発音個数分だ
け記憶されている。なお、リズムパターンメモリ82にお
いても、伴奏パターン83においても、打楽器音及び伴奏
音の非発音タイミングに対応したアドレスには無処理を
表すデータが記憶されている。 ソロスタイルプレイ制御データテーブル90はモードデ
ータ記憶部91、音色データ記憶部92、リズム対応発音制
御データ記憶部93、伴奏対応発音制御データ記憶部94、
パターンデータ記憶部95及び音程データ記憶部96に分割
されている。 モードデータ記憶部91はリズム種類に応じて予め定め
られソロスタイルプレイモード名を表すソロスタイルプ
レイモードデータSSPMD(RHY)(本件実施例では1〜1
5)を、リズム種類を表すリズム種類データRHYに対応さ
せて記憶している。音色データ記憶部92は各ソロスタイ
ルプレイモード毎に定められてメロディ音信号発生回路
43内の第0〜第6楽音信号形成チャンネルにて形成され
る楽音信号の音色を表す第0〜第6音色データTC0(M
D)〜TC6(MD)を、選択されたソロスタイルプレイモー
ドを表すモードデータMDに対応させて記憶している。な
お、前記第0〜第6楽音信号形成チャンネルの一部のみ
を利用するソロスタイルプレイモードにおいては、利用
されない第i番目の楽音信号形成チャンネルに関する音
色データTCi(MD)は当然記憶されていない。 リズム対応発音制御データ記憶部93は、“1"により自
動リズムの動作中のみソロスタイルプレイによる付加音
の発生を制御するモード(以下、リズム依存モードとい
う)を表し、かつ“0"により自動リズムの動作・非動作
とは無関係に前記付加音の発生を制御するモード(以
下、リズム独立モードという)を表すリズムスタイルプ
レイデータRSSP(MD)を、選択されたソロスタイルプレ
イモードを表すモードデータMDに対応させて記憶してい
る。伴奏対応発音制御データ記憶部94は、“1"により自
動伴奏の動作中のみソロスタイルプレイによる付加音の
発生を制御するモード(以下、伴奏依存モードという)
を表し、かつ“0"により自動リズムの動作・非動作とは
無関係に前記付加音の発生を制御するモード(以下、伴
奏独立モードという)を表す伴奏スタイルプレイデータ
ASSP(MD)を、選択されたソロスタイルプレイモードを
表すモードデータMDに対応させて記憶している。 パターンデータ記憶部95はソロスタイルプレイで利用
される付加音の発音パターンデータを、選択されたソロ
スタイルプレイモードを表すモードデータMDに対応させ
て記憶している。音程データ記憶部96はソロスタイルプ
レイで利用される付加音の形成のための音程データDEG
を、選択されたソロスタイルプレイモードを表すモード
データMDに対応させて記憶している。これらの両記憶部
95,96においては、記憶データは必要なソロスタイルプ
レイモードについてのみ用意されており、各モードの説
明等に詳述する。 次に、上記のように構成した実施例の動作を各フロー
チャートに基づくとともに、ソロスタイルプレイモード
毎に説明する。 メインプログラム 電源スイッチが投入されると、CPU62は第2A図のステ
ップ100にてプログラムの実行を開始し、ステップ102に
て各種レジスタをクリアすることにより初期設定処理を
実行した後、電源スイッチが開成されるまでステップ10
4〜190からなる循環処理を実行し続ける。 かかる循環処理中、リズムスタート操作子23が操作さ
れると、ステップ104にて「YES」すなわちリズムスター
トスイッチに関するオンイベント有りと判定されて、ス
テップ106にてリズムランフラグRUNが“1"に設定される
とともに、テンポカウントデータTCNTが「0」に初期設
定される。かかる場合、リズムランフラグRUNは“1"に
より自動リズムの動作中を表し、“0"により自動リズム
の停止中を表し、かつ“−1"により自動リズムの待機中
を表すもので、またテンポカウントデータTCNTはテンポ
クロック信号TCLKの到来毎に0〜31に渡って繰り返し歩
進されるものであって「0」は初期値であるので、前記
ステップ104,106の処理によりリズムスタート操作子23
の操作に同期して自動リズムが小節の頭から開始制御さ
れることになる。 また、リズムストップ操作子24が操作されると、ステ
ップ108にて「YES」すなわちリズムストップスイッチに
関するオンイベント有りと判定されて、ステップ110に
てリズムランフラグRUNが“0"に設定される。これによ
り、今まで動作中であった自動リズムの停止が制御され
る。次に、ステップ112にてメロディ音信号形成回路43
の全ての楽音信号形成チャンネル(第0〜第6楽音信号
形成チャンネル)へバス30を介してキーオフ信号KOFが
出力される。これにより、前記全ての楽音信号形成チャ
ンネルは楽音信号の形成出力を停止するので、かかる自
動リズムの停止時には付加音をも含めたメロディ音信号
の形成出力が停止制御されたメロディ音信号発生回路43
が初期状態に設定される。 かかるステップ112の処理後、ステップ114にてソロス
タイルプレイフラグSSPが“1"であり、かつリズムソロ
スタイルデータRSSP(MD)が“1"であるか否かが判定さ
れて、前記2条件が成立した場合にのみ、同ステップ11
4における「YES」との判定の基に、ステップ116にてソ
ロスタイルプレイフラグSSPが“0"に設定される。な
お、前記ステップ114の判定処理においては、リズムソ
ロスタイルデータRSSP(MD)は、ソロスタイルプレイ制
御データテーブル90内のリズム対応発音制御データ記憶
部93を参照することにより、該記憶部93から現在の選択
ソロスタイルプレイモードを表すモードデータMDに応じ
て読み出される。かかる場合、ソロスタイルプレイフラ
グSSPは“1"によりソロスタイルプレイが選択されてい
ることを表し、かつリズムソロスタイルデータRSSP(M
D)は“1"によりリズム依存モードを表すので、ソロス
タイルプレイモードとしてリズム依存モードが選択され
ている状態で自動リズムが停止制御されると、ソロスタ
イルプレイフラグSSPはソロスタイルプレイの非選択状
態を表す“0"に設定されることになる。また、かかる場
合には、メロディ音信号形成回路43内の全ての楽音信号
形成チャンネルを鍵盤10によるメロディ演奏に利用する
ようにするために、ステップ118にてメロディ制御レジ
スタ群70内の音色データ記憶部72に記憶されている第1
〜第6音色データTC(1)〜TC(6)が第0音色データ
TC(0)に設定される。 一方、ソロスタイルプレイフラグSSPがソロスタイル
プレイの非選択状態を表す“0"に設定されており、また
例えソロスタイルプレイフラグSSPがソロスタイルプレ
イの選択状態を表す“1"に設定されていてもリズムソロ
スタイルデータRSSP(MD)が“0"であってリズム独立モ
ードを表していれば、前記ステップ114にて「NO」と判
定されて前記ステップ116,118の処理が実行されないの
で、ソロスタイルプレイフラグSSP及び第1〜第6音色
データTC(1)〜TC(6)は以前の状態に維持される。 また、シンクロスタート操作子25が操作されると、ス
テップ120にて「YES」すなわちシンクロスタートスイッ
チに関するオンイベント有りと判定されて、ステップ12
2にてリズムランフラグRUNが自動リズムの待機中を表す
“−1"に設定される。 また、自動伴奏操作子22が操作されると、ステップ12
4にて「YES」すなわち自動伴奏スイッチに関するオンイ
ベント有りと判定されて、ステップ126にて伴奏フラグA
BCが反転される。すなわち、以前“1"であった伴奏フラ
グABCは“0"に変更され、かつ以前“0"であった伴奏フ
ラグABCは“1"に変更される。かかる場合、伴奏フラグA
BCは“1"により自動伴奏の動作中を表しかつ“0"により
自動伴奏の非動作中を表すので、前記ステップ124,126
の処理により、自動伴奏が以前動作していた場合、同伴
奏は前記自動伴奏操作子22の操作に同期して停止制御さ
れ、また自動伴奏が以前動作していなかった場合、同伴
奏は自動伴奏操作子22の操作に同期して開始制御され
る。かかるステップ126の処理後、ステップ128における
前記ステップ112と同様なキーオフ信号KOFの全楽音信号
形成チャンネルへの出力により、メロディ音信号発生回
路43からの楽音信号の発生が停止されるとともに、同発
生回路43が初期状態に戻される。 かかるステップ128の処理後、ステップ130にて伴奏フ
ラグABCが“0"であり、かつソロスタイルプレイフラグS
SPが“1"であり、かつ伴奏ソロスタイルデータASSP(M
D)が“1"であるか否かが判定されて、前記3条件が成
立した場合にのみ、同ステップ130における「YES」との
判定の基に、ステップ132にてソロスタイルプレイフラ
グSSPが“0"に設定される。なお、前記ステップ130の判
定処理においては、伴奏ソロスタイルデータASSP(MD)
は、ソロスタイルプレイ制御データテーブル90内の伴奏
対応発音制御データ記憶部94を参照することにより、該
記憶部94から現在の選択ソロスタイルプレイモードを表
すモードデータMDに応じて読み出される。かかる場合、
前記ステップ114,116の処理と同様、前記ステップ126の
処理により伴奏フラグABCが自動伴奏の停止状態を表す
“0"に変更された結果、ソロスタイルプレイモードとし
て伴奏依存モードが選択されている状態で自動伴奏が停
止制御されると、ソロスタイルプレイフラグSSPはソロ
スタイルプレイの非選択状態を表す“0"に設定されるこ
とになる。また、かかる場合にも、メロディ音信号発生
回路43内の全ての楽音信号形成チャンネルが鍵盤10によ
るメロディ演奏に利用されるようにするために、ステッ
プ134にてメロディ制御レジスタ群70内の音色データ記
憶部72に記憶されている第1〜第6音色データTC(1)
〜TC(6)が第0音色データTC(0)に設定される。 一方、前記ステップ126の反転により伴奏フラグABCが
自動伴奏の動作状態を表す“1"に設定され、ソロスタイ
ルプレイフラグSSPがソロスタイルプレイの非選択状態
を表す“0"に設定されており、または伴奏ソロスタイル
データASSP(MD)が“0"であって伴奏独立モードを表し
ていれば、前記ステップ130にて「NO」と判定されて前
記ステップ132,134の処理が実行されないので、ソロス
タイルプレイフラグSSP及び第1〜第6音色データTC
(1)〜TC(6)は以前の状態に維持される。 また、リズムセレクト操作子群26のいずれかが操作さ
れると、ステップ136にて「YES」すなわちリズムセレク
トスイッチのオンイベント有りと判定されて、リズム種
類データRHYが操作されたリズムセレクト操作子に対応
したリズム種類を表すデータに設定される。次に、ステ
ップ140にてソロスタイルプレイフラグSSPが“1"である
か否かが判定され、同フラグSSPが“0"であってソロス
タイルプレイが選択されていなければ、同ステップ140
にて「NO」と判定されてプログラムは第2B図のステップ
158へ進められる。一方、ソロスタイルプレイフラグSSP
が“1"であってソロスタイルプレイが選択されていれ
ば、同ステップ140にて「YES」と判定されてステップ14
2以降の処理が実行される。 ステップ142においては楽音信号の発生に関係した種
々のレジスタがクリアされ、ステップ144にて前記ステ
ップ112,128と同様に全楽音信号形成チャンネルへキー
オフ信号KOFが出力される。これにより、メロディ音及
びソロスタイルプレイによる付加音の発生に関して初期
設定がなされることになる。次に、ステップ146にて、
前記ステップ138の処理により新たに設定されたリズム
種類データRHYに基づき、ソロスタイルプレイ制御デー
タテーブル90内のモードデータ記憶部91が参照され、リ
ズム種類に応じて決まるソロスタイルモードデータSSPM
D(RHY)が現在の選択ソロスタイルモードを表すモード
データMDとして設定される。かかるモードデータMDの設
定後、ステップ148にて、該モードデータMDに基づきソ
ロスタイルプレイ制御データテーブプ90内の音色データ
記憶部92を参照することにより、モードデータMDにより
表されたソロスタイルプレイモードに最も適した音色の
種類を示す第0〜第6音色データTC0(MD)〜TC6(MD)
が該記憶部92から読み出され、該データTC0(MD)〜TC6
(MD)がメロディ制御レジスタ群70内の音色データ記憶
部72に第0〜第6音色データTC(0)〜TC(6)として
設定記憶される。なお、前記第0〜第6楽音信号形成チ
ャンネルの全てを利用しないソロスタイルプレイモード
においては、利用しない楽音信号形成チャンネルに関す
る音色データTCi(MD)がソロスタイルプレイ制御デー
タテーブル90内の音色データ記憶部92に記憶されていな
いので、同データTCi(MD)はメロディ制御レジスタ群7
0内の音色データ記憶部72へも設定記憶されない。 かかるステップ148の処理後、ステップ150にてリズム
ソロスタイルプレイデータRSSP(MD)が“1"であり、か
つリズムランフラグRUNが自動リズムの停止状態を表す
“0"であるか否かが判定され、前記2条件が成立した場
合にのみ、同ステップ150における「YES」との判定の基
に、ステップ152にてリズムランフラグRUNが自動リズム
の待機状態を表す“−1"に設定される。かかる場合、リ
ズムソロスタイルプレイデータRSSP(MD)は“1"により
ソロスタイルプレイにおけるリズム依存モードを表すの
で、リズムセレクト操作子群26の操作により選択された
リズム種類が前記ソロスタイルプレイのリズム依存モー
ドを指定した場合には、シンクロスタート操作子25を操
作しなくても、自動リズムが待機状態に設定されること
になる。また、リズムセレクト操作子群26の操作により
選択されたリズム種類が前記ソロスタイルプレイのリズ
ム依存モードを指定しない場合、又自動リズムが既に動
作状態又は待機状態にある場合には、前記ステップ150
における「NO」との判定の基に、ステップ152の処理は
実行されずに、同フラグRUNが以前の値に維持されたま
まプログラムはステップ154へ進められる。 ステップ154においては、伴奏ソロスタイルプレイデ
ータASSP(MD)が“1"であり、かつ伴奏フラグABCが自
動伴奏の停止状態を表す“0"であるか否かが判定され、
前記2条件が成立した場合にのみ、同ステップ154にお
ける「YES」との判定の基に、ステップ156にて伴奏フラ
グABCが自動伴奏の動作状態を表す“1"に設定される。
かかる場合、伴奏ソロスタイルプレイデータASSP(MD)
は“1"によりソロスタイルプレイにおける伴奏依存モー
ドを表すので、リズムセレクト操作子群26の操作により
選択されたリズム種類が前記ソロスタイルプレイの伴奏
依存モードを指定した場合には、自動伴奏が停止状態に
あっても、自動伴奏は動作状態に設定されることにな
る。また、リズムセレクト操作子群26の操作により選択
されたリズム種類が前記ソロスタイルプレイの伴奏依存
モードを指定しない場合、又は自動伴奏が既に動作状態
にある場合には、前記ステップ154における「NO」との
判定の基に、ステップ156の処理は実行されずに、伴奏
フラグABCが以前の値に維持されたままプログラムはス
テップ158(第2B図)へ進められる。 また、ソロスタイルプレイ操作子21が操作されると、
ステップ158にて「YES」すなわちソロスタイルプレイス
イッチのオンイベント有りと判定されて、ステップ160
にて、前記ステップ112,128,144と同様に全楽音信号形
成チャンネルへキーオフ信号KOFを出力することによ
り、メロディ音信号発生回路43が初期状態に設定され
る。次に、ステップ162にてソロスタイルプレイフラグS
SPが反転(“0"から“1"へ又は“1"から“0"へ)され、
ステップ164にて同フラグSSPが“1"であるか否かが判定
される。かかる場合、前記反転の結果、ソロスタイルプ
レイフラグSSPが“1"すなわちソロスタイルプレイが選
択された状態になると、同ステップ164にて「YES」と判
定されて、前記ステップ146〜156と同様なステップ166
〜176の処理により、モードデータMD、第0〜第6音色
データTC(0)〜TC(6)、リズムランフラグRUN及び
伴奏フラグABCが更新設定される。これにより、ソロス
タイルプレイの選択時には、選択されているリズム種類
に応じてソロスタイルプレイに必要な諸データが設定さ
れる。 一方、前記ステップ162の反転処理によりソロスタイ
ルプレイフラグSSPが“0"になった場合には、前記ステ
ップ164にて「NO」と判定され、ステップ178にて第1〜
第6音色データTC(1)〜TC(6)が第0音色データTC
(0)に設定される。これにより、メロディ音信号発生
回路43内の第0〜第6楽音信号形成チャンネルにて形成
される楽音信号の音色が共通になる。 また、音色選択操作子群27のいずれかが操作される
と、ステップ180にて「YES」すなわち音色選択スイッチ
のオンイベント有りと判定され、ステップ182にてソロ
スタイルプレイフラグSSPが“0"であるか否かが判定さ
れる。かかる場合、ソロスタイルプレイが選択されてい
なくて前記フラグSSPが“0"であれば、同ステップ182に
おける「YES」との判定の基に、ステップ184にて第0〜
第6音色データTC(0)〜TC(6)が前記操作された音
色セレクト操作子に対応した音色を表す音色データに設
定される。一方、ソロスタイルプレイが選択されていて
前記フラグSSPが“1"であれば、同ステップ182にて「N
O」と判定されて前記ステップ184の処理がなされないの
で、第0〜第6音色データTC(0)〜TC(6)は以前の
値に保持される。 また、鍵盤10にていずれかの鍵が押鍵され又離鍵され
ると、ステップ186にて鍵スイッチ回路10a内のいずれか
の鍵スイッチに関する押離鍵イベント有りと判定され、
ステップ188における押離鍵イベントルーチンの処理が
実行される。この押離鍵イベントルーチンの処理につい
ては、項を分けて詳しく後述する。なお、鍵盤における
押離鍵の検出は鍵スイッチ回路10aから取り込んだ鍵盤1
0の各鍵の鍵状態データと、ワーキングメモリ63内のス
イッチデータ記憶部に記憶されている過去の鍵状態デー
タとを比較することにより行われ、該新たに検出された
鍵を表すニューキーコードNKCと、該検出が押鍵に関す
るものであるか離鍵に関するものであるかを表す押離鍵
フラグとが後述の各プログラムにより利用される。 さらに、各種楽音の音量操作子、テンポ操作子等から
なるその他の操作子群28の操作に関しては、ステップ19
0にて検出処理及び該検出に応じた各種データの設定処
理が行われる。 押離鍵イベントルーチン この押離鍵イベントルーチンは、上述したように、鍵
盤10における押離鍵に応答してメインプログラムのステ
ップ188にて実行されるもので、第3図に詳細に示すよ
うに、ステップ200にてその実行が開始され、ステップ2
02にてリズムランフラグRUNが“−1"であるか否かが判
定される。かかる場合、自動リズムが待機状態にあって
前記フラグRUNが“−1"であれば、前記ステップ202にて
「YES」と判定され、ステップ204にてリズムランフラグ
RUNが自動リズムの動作状態を表す“1"に設定され、か
つテンポカウントデータTCNTが「0」に初期設定され
て、プログラムはステップ206へ進められる。これによ
り、待機状態にあった自動リズムは初期状態(小節の
頭)から開始制御されることになる。一方、自動リズム
が待機状態になくてリズムランフラグRUNが“−1"に設
定されていなければ、前記ステップ202における「NO」
との判定の基に、プログラムはそのままステップ206へ
進められる。 ステップ206においては、伴奏フラグABCが“1"である
か否か、すなわち自動伴奏が動作状態にあるか否かが判
定される。 まず、自動伴奏が動作状態にある場合について説明す
る。かかる場合、伴奏フラグABCは“1"に設定されてい
るので、ステップ206にて「YES」と判定され、ステップ
208にて鍵盤10において新たに押離鍵された鍵を表す新
キーコードNKCが「55」以下であるか否かが判定され
る。この値「55」は音高G3に対応し、該音高G3は自動伴
奏の動作時に鍵盤10の鍵域を伴奏鍵域とメロディ鍵域と
に2分割利用する場合における伴奏鍵域の最高音に対応
するものであり、前記新キーコードNKCが伴奏鍵域に属
するものであれば、前記ステップ208にて「YES」すなわ
ちNKC≦55であると判定されて、ステップ210にて新キー
コードNKCに関する押離鍵フラグに基づき前記鍵盤10に
おけるイベントが押鍵イベントであるか否かが判定され
る。 かかる場合、前記イベントが押鍵イベントに関するも
のであれば、前記ステップ210にて「YES」と判定され、
ステップ212にて鍵盤10の伴奏鍵域にて現在押鍵中の全
ての鍵に基づき和音が検出される。この和音検出は前記
押鍵中の全ての鍵の組合せと、和音構成音テーブル81に
和音毎に記憶されている全ての和音構成音の組合せとの
比較により公知の方法で行われるもので、検出された和
音の根音は根音データROOTとして設定記憶されるととも
に、検出された和音のタイプはタイプデータTYPEとして
設定記憶される。また、前記イベントが押鍵イベントで
なければ、ステップ210にて「NO」と判定されて、ステ
ップ212の処理は実行されない。これにより、鍵盤10の
伴奏鍵域における押鍵毎に、和音が検出されかつ記憶さ
れることになる。 かかる和音検出後、ステップ214にてソロスタイルプ
レイフラグSSPが“1"であるか否かが判定される。今、
ソロスタイルプレイが選択されていて同フラグSSPが
“1"に設定されていれば、同ステップ214における「YE
S」との判定の基に、ステップ216にて変数iがソロスタ
イルプレイの各種モードを表すモードデータMDに設定さ
れ、ステップ218にて該変数iにより指定されるモード
別和音変化ルーチンMDiCHGの処理が読み出し実行された
後、ステップ220にて該押離鍵イベントルーチンの処理
が終了する。なお、モード別和音変化ルーチンMDiCHGの
処理については、各モード毎に項を分けて詳しく後述す
る。また、ソロスタイルプレイが選択されていなくても
ソロスタイルプレイフラグSSPが“0"に設定されていれ
ば、ステップ214における「NO」との判定の基に、ステ
ップ220にて該押離鍵イベントルーチンの処理が終了す
る。 また、鍵盤10にて押離鍵された鍵がメロディ鍵域に属
するものであって新キーコードNKCが「55」より大きけ
れば、前記ステップ208にて「NO」すなわNKC>55である
と判定され、ステップ222にてソロスタイルプレイフラ
グSSPが“1"であるか否かが判定される。今、ソロスタ
イルプレイが選択されていて同フラグSSPが“1"に設定
されていれば、同ステップ222における「YES」との判定
の基に、ステップ224にて第0キーコードKC(0)が新
キーコードNKC値に設定されるとともに、同ステップ224
にて該新キーコードNKCに関する鍵の鍵タッチデータが
タッチ検出回路10bから取り込まれて第0音量データVOL
(0)として設定される。 次に、ステップ224にて変数iがソロスタイルプレイ
の各種モードを表すモードデータMD値に設定された後、
ステップ228にて鍵盤10における該イベントが押鍵イベ
ントであるか否かが判定される。前記イベントが押鍵イ
ベントに関するものであれば、同ステップ228における
「YES」との判定の基に、ステップ230にて前記設定変数
iにより指定されるモード別キーオンルーチンMDiKONの
処理が読み出し実行され、ステップ232にて第0キーコ
ードKC(0)が旧キーコード0KCとして設定記憶され
て、ステップ220にて該押離鍵イベントルーチンの処理
が終了する。 また、前記イベントが離鍵イベントに関するものであ
れば、前記ステップ228にて「NO」と判定され、ステッ
プ234にて前記設定変数iにより指定されるモード別キ
ーオフルーチンMDiKOFの処理が読み出し実行され、ステ
ップ220に該押離鍵イベントルーチンの処理が終了す
る。なお、モード別キーオンルーチンMDiON及びモード
別キーオフルーチンMDiOFの処理については、各モード
毎に項を分けて詳しく後述する。 一方、ソロスタイルプレイが選択されていなくてソロ
スタイルプレイフラグSSPが“0"に設定されていれば、
前記ステップ222にて「NO」と判定され、ステップ236,2
38の処理が実行されて、ステップ220にて該押離鍵イベ
ントルーチンの処理が終了する。かかるステップ236,23
8の処理は共に公知の処理であり、ステップ236において
は、鍵盤10にて押鍵された鍵(新キーコードNKC)のメ
ロディ音信号発生回路43内の第0〜第6楽音信号形成チ
ャンネルに対する発音割り当て処理と、同鍵盤10にて離
鍵された鍵(新キーコードNKC)の割り当て解除処理と
がなされる。また、ステップ238においては、前記発音
割り当て及び割り当て解除処理による第0〜第6キーコ
ードKC(0)〜KC(6)、第0〜第6音色データTC
(0)〜TC(6)、第0〜第6音量データTC(0)〜TC
(6)(タッチデータTCHにより形成)、キーオン信号K
ON、キーオフ信号KOF等のメロディ音形成制御信号がメ
ロディ音発生回路43の第0〜第6楽音信号形成チャンネ
ルのいずれかに供給される。そして、メロディ音信号発
生回路43が各楽音信号形成チャンネルにて前記制御信号
に応じて楽音信号を形成して、出力回路44を介してスピ
ーカ45a〜45cに供給するので、スピーカ45a〜45cからは
鍵盤10のメロディ鍵域の演奏に応じた楽音が発音され
る。 次に、自動伴奏が動作状態になくて伴奏フラグABCが
“0"に設定されている場合について説明する。かかる場
合、前記ステップ206にて「NO」と判定され、ステップ2
22以降の処理が実行される。このステップ22以降の処理
は自動伴奏が動作状態にある前述の場合と同じであるの
で説明を省略するが、この場合には鍵盤10の全ての鍵が
メロディ演奏に利用され、和音が検出されることもな
い。 クロックインタラプトプログラム クロックインタラプトプログラムはテンポ発振器50か
らのテンポクロック信号TCLK(32分音符に対応)のCPU6
2への到来に同期して割り込み実行されるもので、同プ
ログラムは、第4図に示すように、ステップ240にてそ
の実行が開始され、ステップ242にてリズムランフラグR
UNが“1"であるか否かが判定される。 かかる場合、自動リズムが停止状態にあってリズムラ
ンフラグRUNが“0"に設定されていれば、同ステップ242
にて「NO」と判定され、ステップ260にて該クロックイ
ンタラプトプログラムの実行が終了する。 また、自動リズムが動作状態にあってリズムランフラ
グRUNが“1"に設定されていれば、ステップ242における
「YES」との判定の基に、ステップ244にてリズムパター
ンメモリ82が参照され、リズム種類データRHY及びテン
ポカウントデータTCNTにより指定されるリズムパターン
データが同メモリ82から読み出されるとともに、該デー
タがリズム信号発生回路41へ供給される。そして、リズ
ム音信号発生回路41は前記供給されたリズムパターンデ
ータに応じて打楽器音信号を形成して出力回路44を介し
てスピーカ45a〜45cに供給するので、スピーカ45a〜45c
からは該打楽器音信号に対応した楽音が発音される。そ
の結果、リズム種類データRHYにより指定されたリズム
種類に対応した自動リズム演奏がなされる。 次に、ステップ246にて伴奏パターンメモリ83が参照
され、リズム種類データRHY、テンポカウントデータTCN
T及びタイプデータTYPEにより指定される伴奏パターン
データが同メモリ83から読み出されるとともに、該デー
タは根音データROOTに応じて加工されたのち、該加工さ
れたデータが伴奏信号発生回路42へ供給される。そし
て、伴奏信号発生回路42は前記供給された伴奏パターン
データに応じて伴奏音信号を形成して出力回路44を介し
てスピーカ45a〜45cに供給するので、スピーカ45a〜45c
からは該伴奏音信号に対応した楽音が発音される。その
結果、リズム種類データRHYにより指定されたリズム種
類に対応するとともに、鍵盤10にて指定された和音に対
応した自動伴奏演奏がなされる。 前記ステップ246の処理後、ステップ248にてソロスタ
イルプレイフラグSSPが“1"であるか否かが判定され
る。今、ソロスタイルプレイが選択されていて同フラグ
SSPが“1"に設定されていれば、同ステップ248における
「YES」との判定の基に、ステップ250にて変数iがソロ
スタイルプレイの各種モードを表すモードデータMDに設
定され、ステップ252にて該変数iにより指定されるモ
ード別クロックルーチンMDiCLKの処理が読み出し実行さ
れた後、プログラムがステップ254に進められる。な
お、モード別クロックルーチンMDiCLKの処理について
は、各モード毎に項を分けて詳しく後述する。また、ソ
ロスタイルプレイが選択されていなくてソロスタイルプ
レイフラグSSPが“0"に設定されていれば、ステップ248
にて「NO」と判定され、プログラムがステップ254に進
められる。 ステップ254においてはテンポカウントデータTCNTに
「1」を加算することにより該データTCNTが歩進され、
ステップ256にて該歩進したテンポカウントデータTCNT
が「32」に達したか否かが判定される。かかる場合、テ
ンポカウントデータTCNTが未だ「32」に達していなけれ
ば、同ステップ256にて「NO」と判定されて、ステップ2
60にて該クロックインタラプトプログラムの実行が終了
する。また、テンポカウントデータTCNTが前記歩進によ
り「32」に達すると、ステップ256にて「YES」と判定さ
れ、ステップ258にて同データTCNTが「0」に初期設定
された後、ステップ260にて該クロックインタラプトプ
ログラムの実行が終了する。かかるステップ254〜258の
処理により、テンポカウントデータTCNTは「0」〜「3
1」に渡ってテンポクロック信号TCLKの発生毎に繰り返
し歩進することになる。 ソロスタイルプレイの説明 以下、ソロスタイルプレイにおける付加音の形成及び
発生について説明するが、その前に、このソロスタイル
プレイモードの動作に密接に関係した事項に関して再確
認しておく。 モード別キーオンルーチンMDiKON及びモード別キーオ
フルーチンMDiKOFは上記押離鍵イベントルーチンのステ
ップ230,234にて読み出し実行されるもので、ソロスタ
イルプレイフラグSSPが“1"であり、かつメロディ演奏
のために鍵盤10にていずれかの鍵が押離鍵操作されたと
きに、モードデータMD(=i)に応じてそれぞれ読み出
し実行される。また、かかる場合、上記ステップ224の
処理により、第0楽音信号形成チャンネルのための第0
キーコードKC(0)及び第0音量データVOL(0)は前
記押離鍵毎に設定され、ソロスタイルプレイモードにお
いては、鍵盤10におけるメロディ演奏は単音後着優先と
なる。 モード別和音変化ルーチンMDiCHGは上記押離鍵イベン
トルーチンのステップ218にて読み出し実行されるもの
で、自動伴奏が動作中であり、ソロスタイルプレイフラ
グSSPが“1"であり、かつ和音演奏のために鍵盤10にて
いずれかの鍵が押鍵操作されたときに、モードデータMD
(=i)に応じて読み出し実行される。また、かかる場
合、上記ステップ212の処理により、指定和音を表す根
音データROOT及びタイプデータTYPEが前記和音のための
押鍵に応じて設定される。 モード別クロックルーチンMDiCLKは上記クロックイン
タラプトルーチンのステップ252にて読み出し実行され
るもので、自動リズムが動作中であり、かつソロスタイ
ルプレイフラグSSPが“1"であるときに、テンポクロッ
ク信号TCLK(32分音符に対応)の発生毎に実行される。 また、ソロスタイルプレイフラグSSPが“1"である場
合においては、第0〜第6楽音信号形成チャンネルのた
めの第0〜第6音色データTC(0)〜TC(6)は、上記
メインプログラムのステップ146,148,166,168の処理に
より、ソロスタイルプレイのモード種類(リズム種類に
応じて決定)毎に設定されている。また、ステップ150
〜156,170〜176の処理により、前記モード種類がリズム
依存モードであり、または伴奏依存モードである場合、
自動リズム及び自動伴奏の動作状態が強制的に設定され
る。具体的には、上記ステップ150〜156,170〜176の処
理により、リズムランフラグRUNが“−1"に設定され、
または伴奏フラグABCが“1"に設定される。ただし、各
ソロスタイルプレイモードに対応したリズム種類、第0
〜第6音色データTC(0)〜TC(6)、リズムランフラ
グRUN及び伴奏フラグABCの具体的なデータ設定について
は後述する。 次に、実際のソロスタイルプレイモードの説明に移
る。当該電子楽器においては、多くの種類のソロスタイ
ルプレイが用意されているが、本件実施例においては、
本願発明に直接関係するソロスタイルプレイモード(第
4,11ソロスタイルプレイモード)のみについて説明す
る。 第4ソロスタイルプレイモード 第4ソロスタイルプレイモード(MD=4)は和音構成
音でないメロディ演奏音を押鍵から所定時間経過後に高
音側の和音構成音の音高まで上昇させるとともに、該音
高の上昇制御時から所定時間後にメロディ演奏鍵の対応
音高まで下降させるようにするもので、リズム種類が例
えば「サファリ」(アフリカの民族音楽)のときに指定
されるものであると同時に、自動リズムは待機状態(RU
N=−1)に設定され、かつ伴奏フラグABCは“1"に設定
されている。また、このモードにおいては、第0楽音信
号形成チャンネルのみが鍵盤10における押鍵音のために
利用されるとともに、該第0チャンネルに関する音色デ
ータTC(0)はジャグ(ガラス製の瓶に息を吹き込むよ
うにしてなる楽器)の音色を表すデータ値に設定され
る。 鍵盤10におけるメロディ押鍵に応答して上記ステップ
230(押離鍵イベントルーチン)にてモード別キーオン
ルーチンMD4KONが読み出されると、該ルーチンMD4KONは
第5A図のステップ600にて開始され、ステップ602にて第
0キーコードKC(0)、第0音色データTC(0)、第0
音量データVOL(0)及びキーオン信号KONがメロディ音
信号発生回路43内の第0楽音信号形成チャンネルへ供給
される。 これにより、メロディ音信号発生回路43内の第0楽音
信号形成チャンネルは前記キーオン信号の到来に応答し
て楽音信号の形成を開始し、該楽音信号を出力線L,C,R
に均等に出力する。かかる場合、前記形成出力される楽
音信号のピッチは前記供給第0キーコードKC(0)によ
り制御されて演奏メロディ鍵音高に設定され、同楽音信
号の音色は前記第0音色データTC(0)により制御され
てジャクの音色に設定され、また同楽音信号の音量は前
記第0音量データVOL(0)により制御されて前記メロ
ディ演奏鍵の鍵タッチ(タッチデータTCH)に設定され
る。メロディ音信号発生回路43の各出力線L,C,Rに出力
された楽音信号は出力回路44を介して各スピーカ45a〜4
5cに供給され、同スピーカ45a〜45cからは前記メロディ
演奏音がジャグの音色で発音される。 前記ステップ602の処理後、ステップ604にて演奏和音
のタイプデータTYPEに基づく和音構成音テーブル81の参
照及び同和音の根音を表す根音データROOTに基づく前記
参照結果の変換により和音構成音が順次算出されるとと
もに、前記第0キーコードKC(0)に対応したメロディ
演奏音が和音構成音であるか否かが判定される。 今、前記メロディ演奏音が和音構成音であれば、ステ
ップ604における「YES」との判定の基に、ステップ606
にて遅延カウントデータDLYCNTが「5」に設定されて、
ステップ610にて該モード別キーオンルーチンMD4KONの
実行が終了する。 かかる状態で、上記ステップ252(クロックインタラ
プトプログラム)にてモード別クロックルーチンMD4CLK
が読み出されると、該ルーチンMD4CLKの実行は第5B図の
ステップ620にて開始さて、ステップ622にて遅延カウン
トデータDLYCNTが5未満であるか否かが判定される。か
かる場合、遅延カウントデータDLYCNTは上記ステップ60
6の処理により「5」に設定されているので、前記ステ
ップ622にて「NO」と判定されて、ステップ638にて該モ
ード別クロックルーチンMD4CLKが終了する。そして、モ
ード別クロックルーチンMD4CLKが再び実行されても、ス
テップ622における前記と同様な処理により、同ルーチ
ンMD4CLKの実質的な楽音制御はなんらなされないので、
このようにメロディ演奏音が和音構成音である場合に
は、第0楽音信号形成チャンネルにて形成される楽音信
号に対応したメロディ演奏音はそのまま発音し続ける。 一方、前記メロディ演奏音が和音構成音でなければ、
前記ステップ604における「NO」との判定の基に、ステ
ップ608にて遅延カウントデータDLYCNTが「0」に設定
されて、ステップ610にて該モード別キーオンルーチンM
D4KONの実行が終了する。 かかる状態で、前述の場合と同様、上記ステップ252
(クロックインタラプトプログラム)にてモード別クロ
ックルーチンMD4CLKが読み出されると、該ルーチンMD4C
LKの実行は、前述の場合と同様に、第5B図のステップ62
0にて開始される。この場合、遅延カウントデータDLYCN
Tは5未満であるので、ステップ622における「YES」と
の判定の基に、ステップ624にて遅延カウントデータDLY
CNTに「1」が加算されて、同データDLYCNTは「1」に
なる。かかる遅延カウントデータDLYCNTの更新後、ステ
ップ626,628にて同データDLYCNTが「1」であるために
それぞれ「NO」と判定されて、ステップ638にて該モー
ド別クロックルーチンMD4CLKの実行が終了する。 その結果、第5E図に示すように、前記第0楽音信号形
成チャンネルにて形成中のメロディ演奏音信号は以前の
状態に維持され、該楽音信号に対応したメロディ音がス
ピーカ45a〜45cから発音され続ける。 そして、前記モード別クロックルーチンMD4CLKが再び
実行されると、ステップ622における「YES」との判定の
基に、ステップ624の前記と同様の処理によって遅延カ
ウントデータDLYCNTは「2」なり、ステップ626にて「Y
ES」と判定され、ステップ630以降の処理が実行され
る。ステップ630においては第0キーコードKC(0)が
一時記憶キーコードTKCとして待避された後、ステップ6
32にてメロディ演奏鍵から高音側へ向かって最初の和音
構成音が選択されて該選択音を表すキーコードKCが第0
キーコードKC(0)として設定されるとともに、第0音
量データVOL(0)が10デシベル分減ぜられる。かかる
和音構成音の選択においては、前記ステップ604の処理
と同様にして求めた複数の和音構成音の中から、第0キ
ーコードKC(0)に対応した音高より大きくかつ最も近
いものが抽出される。前記ステップ632の処理後、ステ
ップ636にて第0キーコードKC(0)及び第0音量デー
タVOL(0)がメロディ音信号発生回路43内の第0楽音
信号形成チャンネルへ出力されて、ステップ638にて該
モード別クロックルーチンMD4CLKの実行が終了する。 その結果、第5E図に示すように、前記第0楽音信号形
成チャンネルにて形成中のメロディ演奏音信号のピッチ
がメロディ鍵音高から前記高音側の最初の和音構成音の
音高に移行するともに、同信号の音量が10デシベル分減
少し、該ピッチ及び音量の変更された楽音信号に対応し
たメロディ音がスピーカ45a〜45cから発音されるように
なる。 次に、モード別クロックルーチンMD4CLKが実行される
と、ステップ622における「YES」との判定の基に、ステ
ップ624にて遅延カウントデータDLYCNTが「3」にな
り、ステップ626,628にてそれぞれ「NO」と判定され
て、なんら楽音発生制御動作が実行されないで、ステッ
プ638にて該モード別クロックルーチンMD4CLKの実行が
終了する。その結果、第5E図に示すように、スピーカ45
a〜45cからは前記ピッチ及び音量の変更された楽音信号
に対応したメロディ音が発音され続ける。 また、次にモード別クロックルーチンMD4CLKが実行さ
れると、ステップ622における「YES」との判定の基に、
ステップ624の処理により遅延カウントデータDLYCNTが
「4」になるので、ステップ626,628にてそれぞれ「N
O」、「YES」と判定されて、ステップ634,636の処理が
実行される。ステップ634においては待避されていた一
時記憶キーコードTKCが第0キーコードKC(0)として
設定し直されるとともに、第0音量データVOL(0)が
さらに1デシベル分減ぜられ、ステップ636においては
前記変更された第0キーコードKC(0)及び第0音量デ
ータVOL(0)が第0楽音信号形成チャンネルに出力さ
れる。 その結果、第5E図に示すように、前記第0楽音信号形
成チャンネルにて形成中のメロディ演奏音信号のピッチ
が前記和音構成音の音高からメロディ鍵音高に戻るとと
もに、同信号の音量がさらに10デシベル分減少し、該ピ
ッチ及び音量の変更された楽音信号に対応したメロディ
音がスピーカ45a〜45cから発音されるようになる。 さらに、時間が経過して、再びモードクロックルーチ
ンMD4CLKが再び実行されると、遅延カウントデータDLYC
NTは「5」になるので、以降はステップ626,628にてそ
れぞれ「NO」と判定されるとともにステップ622にて「N
O」と判定されるので、第5E図に示すように、以前のメ
ロディ演奏音の音量が最初より2デシベル分減少した状
態で発音され続ける。 次に、鍵盤10において上記のように押鍵されていたメ
ロディ鍵が離鍵され、該離鍵に応答して上記ステップ23
4(押離鍵イベントルーチン)にてモード別キーオフル
ーチンMD4KOFが読み出されると、該ルーチンMD3KOFは第
5C図のステップ640にて開始され、ステップ642にてメロ
ディ音信号発生回路43内の第0楽音信号形成チャンネル
へキーオフ信号KOFが出力されて、ステップ644にて該モ
ード別キーオフルーチンMD4KOFの実行が終了する。その
結果、メロディ演奏音信号の形成が停止制御され、スピ
ーカ45a〜45cからは前記メロディ演奏音信号に対応した
楽音の発音が停止される。 また、上記ステップ218(押離鍵イベントルーチン)
にてモード別和音変化ルーチンMD4CHGが読み出される
と、該ルーチンMD4CHGの実行は第5D図のステップ650に
て開始されるが、ステップ652にて該ルーチンMD4CHGの
実行が終了されるので、該ルーチンMD4CHGにおいては実
質的な処理がなされない。 かかる動作説明からも理解できる通り、この第4ソロ
スタイルプレイモードにおいては、メロディ演奏音をジ
ャグの音色で発音するようにし、該発音されるメロディ
音の音高を押鍵から16分音符に相当する時間経過後に高
音側の和音構成音の音高まで上昇させるとともに、該音
高の上昇制御時から16分音符に相当する時間後にメロデ
ィ演奏鍵の対応音高まで下降させるようにし、かつ音量
を前記ピッチ制御に連動して変更制御するようにしたの
で、「こぶし」の効いたアフリカの民族風の音が演奏が
通常の単音メロディ演奏をするだけで得られる。また、
かかる場合、メロディ音が和音構成音でない場合にのみ
前記ピッチ及び音量の変更制御を行い、同メロディ音が
和音構成音である場合には前記ピッチ及び音量の変更制
御を行わないようにしたので、演奏音楽がひつこくなる
こともなく。 なお、上記実施例においては、メロディ音を高音側の
最初の和音構成音の音高まで上昇させるようにしたが、
他の和音構成音まで変更した後に、元の音高に戻すよう
にしてもよい。 また、上記実施例においては、ピッチ及び音量を16分
音符長毎に変更するようにしたが、他の音符長毎に前記
変更を行うようにしてもよい。また、該ピッチ及び音量
の変更の時間間隔を可変にしてもよく、例えばマニアル
操作により又はリズムテンポに連動して変更するように
してもよい。 第11ソロスタイルプレイモード 第11ソロスタイルプレイモード(MD=11)はメロディ
演奏音に対して所定の度数関係にある複数の付加音を付
加するとともに、メロディ演奏鍵が所定音符長以上押鍵
され続けたときメロディ音及び付加音の音量を時間経過
に従って変動させるようにするもので、リズム種類が例
えば「ファンファーレ」のときに指定されるものである
と同時に、自動リズムは待機状態(RUN=−1)に設定
される。また、このモードにおいては、第0〜第3楽音
信号形成チャンネルが鍵盤10における押鍵音及び付加音
のために利用され、かつ第0及び第1楽音信号形成チャ
ンネルに関する音色データTC(0),TC(1)はトラン
ペットの音色を表すデータ値に設定され、第2楽音信号
形成チャンネルに関する音色データTC(2)はホルンの
音色を表すデータ値に設定され、第3楽音信号形成チャ
ンネルに関する音色データTC(3)はトロンボーンの音
色を表すデータ値に設定される。 鍵盤10におけるメロディ押鍵に応答して上記ステップ
230(押離鍵イベントルーチン)にてモード別キーオン
ルーチンMD11KONが読み出されると、該ルーチンMD11KON
は第6A図のステップ1300にて開始され、ステップ1302に
てクロックカウントデータCCNTが「0」に初期設定され
る。なお、このクロックカウントデータCCNTはテンポク
ロック信号TCLKをカウントするもの、すなわち32分音符
毎に歩進するものである。次に、ステップ1304にてメロ
ディ音信号発生回路43の第0〜第3楽音信号形成チャン
ネルへキーオフ信号KOFがそれぞれ出力される。その結
果、前記第0〜第3楽音信号形成チャンネルは例えば楽
音信号を発生中であっても該楽音信号の発生を停止する
ので、同第0〜第3楽音信号形成チャンネルが全て初期
設定される。 かかるステップ1304の処理後、ステップ1306にて第1
及び第2付加音に関する第1及び第2キーコードKC
(1),KC(2)がメロディ演奏音より4度低い音高を
表すキーコードKC(0)−5にそれぞれ設定されるとと
もに、第3付加音に関する第3キーコードKC(3)がメ
ロディ演奏音より1オクターブ低い音高を表すキーコー
ドKC(0)−12に設定される。また、同ステップ1306に
て、これらの第1〜第3付加音に関する第1〜第3音量
データVOL(1)〜VOL(3)がメロディ演奏音の音量を
表す第0音量データVOL(0)に設定される。かかる
後、ステップ1308にて前記第0〜第3キーコードKC
(0)〜KC(3)、第0〜第3音色データTC(0)〜TC
(3)、第0〜第3音量データVOL(0)〜VOL(3)及
び各キーオン信号KONがメロディ音信号発生回路43内の
第0〜第3楽音信号形成チャンネルへそれぞれ供給さ
れ、ステップ1310にて該モード別キーオンルーチンMD11
KONの実行が終了する。 メロディ音信号発生回路43内の第0〜第3楽音信号形
成チャンネルは前記各キーオン信号の到来に応答して楽
音信号の形成をそれぞれ開始し、該各楽音信号を出力線
L,C,Rに均等に出力する。かかる場合、前記形成出力さ
れる各楽音信号のピッチは前記第0〜第3キーコードKC
(0)〜KC(3)により制御され演奏メロディ鍵音高、
同鍵音高より4度低い音高及び同鍵音高より1オクター
ブ低い音高にそれぞれ設定され、同各楽音信号の音色は
前記第0〜第3音色データTC(0)〜TC(3)により制
御されてトランペット、ホルン及びトロンボーンの音色
にそれぞれ設定され、また同各楽音信号の音量は前記第
0〜第1音量データVOL(0)〜VOL(3)により制御さ
れて前記メロディ演奏鍵の鍵タッチ(タッチデータTC
H)に応じてそれぞれ設定される。メロディ音信号発生
回路43の各出力線L,C,Rに出力された各楽音信号は出力
回路44を介して各スピーカ45a〜45cに供給され、同スピ
ーカ45a〜45cからは前記メロディ演奏音及び3個の付加
音がそれぞれトランペット、ホルン及びトロンボーンの
音色で発音される。 かかる状態で、上記ステップ252(クロックインタラ
プトプログラム)にてモード別クロックルーチンMD11CL
Kが読み出されると、該ルーチンMD11CLKの実行は第6B図
のステップ1320にて開始され、ステップ1322にて第0楽
音信号形成チャンネルがキーオン中の楽音信号を発生し
ているか否か、すなわちメロディ鍵が押鍵中であるか否
かが判定される。この判定はワーキングメモリ63のスイ
ッチデータ記憶部内のキースイッチ状態データに基づき
なされるもので、メロディ鍵が押鍵中であれば、ステッ
プ1322にて「YES」と判定されて、ステップ1324〜1328
にてクロックカウントデータCCNTが「10」、「11」、
「12〜23」にあるか否かがそれぞれ判定される。かかる
場合、前記ステップ1302の処理により、クロックカウン
トデータCCNTは「0」に初期設定されているので、前記
各ステップ1324〜1328にてそれぞれ「NO」と判定され、
ステップ1330にて該データCCNTに「1」が加算されて、
ステップ1332にて該モード別クロックルーチンMD11CLK
の実行が終了する。そして、前記メロディ鍵が押鍵され
ている限り、該モード別クロックルーチンMD11CLKの実
行毎に、クロックカウントデータCCNTは「1」ずつ大き
くなる。 かかるクロックカウントデータCCNTの歩進中、同デー
タCCNTが「10」に達するまでは、ステップ1324〜1328に
てそれぞれ「NO」と判定されて楽音信号に関する制御が
行われないので、メロディ鍵の押鍵時に発音を開始した
メロディ演奏音及び第1〜第3付加音が以前の状態を維
持したまま発音し続ける。これにより、第6E図に示すよ
うに、各楽音の音量は押鍵時の値に維持制御される。 一方、メロディ鍵の押鍵時から32分音符にして10個分
の時間が経過してクロックカウントデータCCNTが「10」
になると、前記ステップ1324にて「YES」と判定され、
ステップ1334にて第0音量データVOL(0)は以前の同
データVOL(0)より60デシベル低い音量値の半分の値
{VOL(0)−60}/2に設定されるとともに、ステップ1
336にて第1〜第3音量データVOL(1)〜VOL(3)も
前記更新された第0音量データVOL(0)値にそれぞれ
設定される。次に、ステップ1338にて前記更新した第0
〜第3音量データVOL(0)〜VOL(3)がメロディ音信
号発生回路43内の第0〜第3楽音信号形成チャンネルへ
それぞれ出力されるとともに、ステップ1340にて同メロ
ディ音信号発生回路43へ音量補間制御信号が出力され
る。その結果、第0〜第3楽音信号形成チャンネルは以
前の音量データVOL値と新たな音量データ(VOL−60)/2
値との差に応じたレートで音量データを補間しながら各
楽音信号の音量を制御して出力するので、該音量は連続
的かつ急速に減少する。 そして、次にモード別クロックルーチンMD11CLKが実
行されると、かかる場合、クロックカウントデータCCNT
は「11」に達しているので、前記ステップ1326にて「YE
S」と判定され、ステップ1342にて第0〜第3音量デー
タVOL(0)〜VOL(3)が絶対的な−60デシベルに対応
する値にそれぞれ更新設定される。次に、ステップ1344
にて前記更新した第0〜第3音量データVOL(0)〜VOL
(3)がメロディ音信号発生回路43内の第0〜第3楽音
信号形成チャンネルへそれぞれ出力されるとともに、ス
テップ1346にて同メロディ音信号発生回路43へ音量補間
制御信号が出力される。その結果、第0〜第3楽音信号
形成チャンネルは以前の音量データ値(VOL−60)/2と
新たな音量データ値「−60」との差に応じたレートで音
量データを補間しながら楽音信号の音量を制御して出力
するので、該音量は連続的かつ急速に減少する。 その結果、かかるステップ1324,1326,1334〜1346の処
理により、メロディ音信号形成回路43にて形成されるメ
ロディ演奏音信号及び第1〜第3付加音信号の音量、す
なわちスピーカ45a〜45cから発音されるメロディ演奏音
及び第1〜第3付加音の音量は、第6E図に示すように、
メロディ鍵の押鍵時点から32分音符にして10個分のタイ
ミングと同タイミングから32分音符にして2個分のタイ
ミングとの間にて、連続的かつ急速に−60デシベルの音
量まで減少する。 また、さらに時間が経過して、モード別クロックルー
チンMD11CLKが実行されると、該ルーチンMD11CLKの実行
毎にクロックカウントデータCCNTは「11」から更に順次
「1」ずつ大きくなる。そして、メロディ鍵が押鍵され
ている限り、ステップ1322における「YES」との判定の
基に、ステップ1328にてクロックカウントデータCCNTが
「12」〜「23」の範囲内にあるか否かが判定される。か
かる場合、前記クロックカウントデータCCNTが「12」〜
「23」の範囲内にあれば、同ステップ1328にて「YES」
すなわち12≦CCNT≦23であるとの判定の基に、ステップ
1348にて第0〜第3音量データVOL(0)〜VOL(3)が
前回の値より5デシベル高いVOL(0)+5にそれぞれ
設定され、ステップ1352にて前記更新した第0〜第3音
量データVOL(0)〜VOL(3)がメロディ音信号発生回
路43内の第0〜第3楽音信号形成チャンネルへそれぞれ
出力されるとともに、ステップ1352にて同メロディ音信
号発生回路43へ音量補間制御信号が出力される。その結
果、第0〜第3楽音信号形成チャンネルは以前の音量デ
ータ値VOLと新たな音量データVOL+5との差に応じたレ
ートで音量データを補間しながら楽音信号の音量を制御
して出力するので、該音量は連続的かつゆっくりと増加
する。このような制御により、メロディ演奏音及び付加
音の音量は、第6E図に示すように、クロックカウントデ
ータCCNTの増加に従って滑らかに上昇していく。 そして、クロックカウントデータCCNTが「24」に達す
ると、ステップ1328にて「NO」と判定されて、前記音量
の変更制御が行われなくなるので、前記メロディ演奏音
及び第1〜第3付加音の音量上昇は停止し、前記の音量
が維持されるようになる。その結果、メロディ演奏音及
び第1〜第3付加音の音量はメロディ鍵の押鍵時から32
分音符にして24個すなわち3拍が経過した時点から±0
デシベル程度に維持され続ける。 一方、かかるクロックカウントデータCCNTの「12」以
降の歩進動作中、同データCCNTが「16」になると、ステ
ップ1354における「YES」との判定の基に、ステップ135
6にて第3キーコードKC(3)が2オクターブに相当す
る「24」だけ減算されて、ステップ1358にて該更新され
た第3キーコードKC(3)、第3音色データTC(3)、
第3音量データVOL(3)及びキーオン信号KONがメロデ
ィ音信号発生回路43内の第3楽音信号形成チャンネルへ
供給される。これにより、メロディ音信号発生回路43内
の第3楽音信号形成チャンネルは以前発生していた第3
付加音信号の発生を停止し、前記変更された第3キーコ
ードKC(3)により示された音高の第3付加音信号を形
成出力し始める。なお、該第3付加音信号の音色及び音
量は以前と変わらない。その結果、押鍵時から32分音符
にして16個分の時間すなわち2拍に対応した時間が計差
すると、トロンボーンの音色で発音されている第3付加
音の音高が2オクターブ分低下して、以降、メロディ鍵
が押鍵され続けている限り、該第3付加音が以前から発
音中のメロディ演奏音、第1及び第2付加音とともに発
音し続ける。 かかる状態で、押鍵されていたメロディ鍵が離鍵され
ると、該離限に応答して上記ステップ234(押離鍵イベ
ントルーチン)にてモード別キーオフルーチンMD11KOF
が読み出し実行されて、前記メロディ演奏音及び第1〜
第3付加音の離鍵処理がなされる。すなわち、モード別
キーオフルーチンMD11KOFにおいては、第6C図のステッ
プ1360にてその実行が開始され、ステップ1362にメロデ
ィ音信号発生回路43内の第0〜第3楽音信号形成チャン
ネルへキーオフ信号KOFがそれぞれ出力されて、ステッ
プ1364にて該モード別キーオフルーチンMD11KOFの実行
が終了する。その結果、現在まで発生中であったメロデ
ィ演奏音信号及び第1〜第3付加音の形成が停止制御さ
れ、スピーカ45a〜45cからは前記各楽音信号に対応した
楽音の発音が停止される。 なお、このようにメロディ鍵が離鍵されると、モード
別クロックルーチンMD11CLKのステップ1322にて「NO」
と判定され、プログラムは直接ステップ1332に進められ
て前記ステップ1324〜1358からなる音量制御処理及びク
ロックカウントデータCCNTの歩進処理がなされなくな
る。 また、メロディ鍵の押鍵時間が短くてクロックカウン
トデータCCNTが「24」に達する前に、押鍵中のメロディ
鍵が離鍵された場合にも、前記と同様なモード別キーオ
フルーチンMD11KOFの処理が実行されて、発音中のメロ
ディ演奏音及び第1〜第3付加音の発音が停止する。 さらに、上記ステップ218(押離鍵イベントルーチ
ン)にてモード別和音変化ルーチンMD11CHGが読み出さ
れると、該ルーチンMD11CHGは第6D図のステップ1370に
て開始されるが、ステップ1372にて該ルーチンMD11CHG
の実行が終了されるので、該ルーチンMD11CHGにおいて
は実質的な処理がなされない。 かかる動作説明からも理解できる通り、この第11ソロ
スタイルプレイモードにおいては、トランペット音色で
発音されるメロディ演奏音に対して、4度下であってト
ラッペットの音色を有する第1付加音と、4度下であっ
てホルンの音色を有する第2付加音と、1オクターブ低
くてトロンボーンの音色を有する第3付加音とがそれぞ
れ付加され、該メロディ演奏音及び第1〜第3付加音の
音量が時間経過にしたがって第6E図に示す特性に従って
変化するとともに、メロディ鍵の押鍵時から2拍が経過
した時点で前記第3付加音が2オクターブ分ダウンされ
る。その結果、該ソロスタイルプレイモードにおいて
は、メロディ鍵を単音演奏するのみで、ファンファーレ
風の演奏音楽が得られる。 なお、この第11ソロスタイルプレイモードにおいて
は、付加音の数を「3」個にし、かつ音量変化を第6E図
の特性に従わせるようにしたが、かかる付加音の数は適
宜変更し得るものであると同時に、前記音量変化特性も
適宜変更し得るものである。 変形例 次に、上記実施例の全体に関する変形例について説明
する。 (1)上記実施例においては、通常メロディ演奏用の一
段鍵盤10の鍵域を自動伴奏操作子の操作に応じて2分割
するとともに、該分割した下鍵域を和音演奏用として用
いるようにしたが、該鍵盤10を予め2分割しておき、常
に下鍵域を和音演奏用として用いるとともに上鍵域をメ
ロディ演奏用として用いるようにしてもよい。また、該
鍵盤10を和音演奏用の下鍵盤とメロディ演奏用の上鍵盤
との2段鍵盤で構成するようにしてもよい。 (2)上記実施例においては、和音演奏用鍵における複
数鍵の同時押鍵により、該押鍵された複数鍵の組合せ状
態に応じて和音構成音テーブル81を参照して指定和音を
検出するようにしたが、前記和音演奏用鍵にて和音の根
音のみを指定し、かつ和音のタイプを別途設けた鍵盤以
外の操作子により指定するようにしてもよい。また、メ
ロディ演奏用鍵の最高音または最低音を和音の根音とし
て指定し、それ以外の押鍵された鍵の数、押鍵された鍵
の種類(白鍵、黒鍵)等に応じて和音の種類を指定する
ようにしてもよい。さらに、他の鍵盤楽器及びその他の
楽器により指定された和音を利用し、または自動演奏装
置から入力された和音を表す和音データを利用するよう
にしてもよい。 (3)上記実施例においては、ソロスタイルプレイモー
ド時に発音されるメロディ演奏音を鍵盤10にて押鍵され
た後着優先鍵に対応するものとしたが、該メロディ演奏
音を鍵盤10にて押鍵された最高音にしてもよい。また、
ソロスタイルプレイモード時には、メロディ演奏音を単
音にしなくても、鍵盤10におけるメロディ演奏に応じて
複数のメロディ演奏音が発音されるようにしてもよい。
かかる場合、ソロスタイルプレイモード時にも複数の楽
音信号形成チャンネルが利用されるようにするととも
に、押鍵された複数の鍵のうちのいずれか一つ、例えば
最高音、後着音に対して上記実施例の付加音が付加され
るようにしてもよい。 (4)上記実施例においては、メロディ演奏音及び付加
音の音量が鍵タッチにより制御されるようにしたが、本
発明は前記両者を鍵タッチとは無関係に一定の音量で発
音させるようなタッチ検出回路10bを有さない電子楽器
にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す電子楽器の全体ブロッ
ク図、第2A図、第2B図、第3図及び第4図は第1図のプ
ログラムメモリに記憶され各種モードに共通のプログラ
ムに対応したフローチャート、第5A図〜第5D図は前記共
通のプログラムにて読み出し実行される第4モードに関
するサブプログラムに対応したフローチャート、第5E図
は同モードにおける付加音の発音パターン図、第6A図〜
第6D図は前記共通のプログラムにて読み出し実行される
第11モードに関するサブプログラムに対応したフローチ
ャート、第6E図は同モードにおける付加音の発音パター
ン図である。 符号の説明 10……鍵盤、10a……鍵スイッチ回路、20……操作パネ
ル部、20a……操作子スイッチ回路、21……ソロスタイ
ルプレイ操作子、22……自動伴奏操作子、23……リズム
スタート操作子、24……リズムストップ操作子、26……
リズムセレクト操作子群、27……音色選択操作子群、41
……リズム音信号発生回路、42……伴奏音信号発生回
路、43……メロディ音信号発生回路、50……テンポ発振
器、60……マイクロコンピュータ、61……プログラムメ
モリ、62……CPU、63……ワーキングメモリ、70……メ
ロディ制御レジスタ群、71……キーコード記憶部、72…
…音色データ記憶部、73……音量データ記憶部、81……
和音構成音テーブル、90……ソロスタイルプレイ制御デ
ータテーブル、91……モードデータ記憶部、92……音色
データ記憶部、93……リズム対応発音制御データ記憶
部、94……伴奏対応発音制御データ記憶部、95……パタ
ーンデータ記憶部、96……音程データ記憶部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メロディ音を指定するメロディ音指定手段
    と、和音を指定する和音指定手段と、前記メロディ音の
    指定に応じて同指定されたメロディ音に対応したメロデ
    ィ音信号を形成出力するとともに前記和音の指定に応じ
    て同指定された和音に対応した和音信号を形成出力する
    楽音信号形成手段とを備えた電子楽器において、 前記メロディ音の発音開始からの経過時間を計測する時
    間計測手段と、 前記指定されたメロディ音が前記指定された和音の構成
    音でないとき、前記時間計測手段により計測されている
    経過時間に基づいて前記楽音信号形成手段にて形成され
    ているメロディ音信号の楽音要素をメロディ音の発音開
    始後の所定時間経過後に変更し、また前記指定されたメ
    ロディ音が前記指定された和音の構成音であるとき、前
    記メロディ音信号の楽音要素の変更を行わないようにす
    る楽音要素変更制御手段と を設けたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】メロディ音を指定するメロディ音指定手段
    と、前記指定されたメロディ音の音高に関係した付加音
    を自動的に指定する付加音指定手段と、前記メロディ音
    及び付加音の指定に応じて同指定されたメロディ音に対
    応したメロディ音信号及び同指定された付加音に対応し
    た付加音信号を形成出力する楽音信号形成手段とを備え
    た電子楽器において、 前記付加音の発音開始からの経過時間を計測する時間計
    測手段と、 前記時間計測手段により計測されている経過時間に基づ
    いて前記楽音信号形成手段にて形成されている付加音信
    号の音量を付加音の発音開始後の所定時間経過後に変更
    するとともにその後に同音量を基に戻す方向に変更し、
    かつ同時間計測手段により計測されている経過時間に基
    づいて同付加音信号の音高を付加音の発音開始後の所定
    時間経過後に変更する楽音要素変更制御手段と を設けたことを特徴とする電子楽器。
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