JPH0727368B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0727368B2
JPH0727368B2 JP2072939A JP7293990A JPH0727368B2 JP H0727368 B2 JPH0727368 B2 JP H0727368B2 JP 2072939 A JP2072939 A JP 2072939A JP 7293990 A JP7293990 A JP 7293990A JP H0727368 B2 JPH0727368 B2 JP H0727368B2
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公太郎 水野
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は通常の演奏法で特殊な音楽を奏でられるように
した電子楽器に係り、特に特定の演奏音に対してグリッ
サンド効果を付与することによりシャンソン風の演奏音
楽を可能として電子楽器に関する。
【従来の技術】
従来から、一つ前に指定された音高から次に指定された
音高まで、半音間隔又は全音間隔で所定時間毎に音高を
順次変化させるようにしたグリッサンド効果を付与する
装置は知られている。(例えば、特開昭58-98791号及び
特公昭63-20351号)
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来の装置にあっては、グリッサンド効
果が選択された場合、全ての演奏音の音高が順次変更さ
れるので、通常の演奏法では、特殊な演奏音楽、例えば
シャンソン風の演奏音楽を奏でることはできない。 本発明は上記問題に対処するためになされたもので、そ
の目的は、通常の演奏法で特殊な演奏音楽、例えばシャ
ンソン風の演奏音楽を奏でることを可能として電子楽器
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の構成上の特徴は、音
高を指定する音高指定手段と、音高指定手段により今回
指定された音高が同音高指定手段により前回指定された
音高から所定間隔以上変化したことを検出する音高変化
検出手段と、音高変化検出手段により前記所定間隔以上
の音高変化が検出されたとき、今回指定された音高から
前回指定された音階側へ所定音階数分ずらした音高を起
点として、所定時間毎に今回指定された音高へ向かって
変化する音高を表す音高制御信号を形成する音高制御信
号形成手段と、音高制御信号形成手段からの音高制御信
号により制御されて同音高制御信号により表された音高
の楽音信号を形成する楽音信号形成手段とを備えたこと
にある。
【発明の作用及び効果】
上記のように構成した本発明においては、音高指定手段
により今回指定された音高が同音高指定手段により前回
指定された音高から所定間隔以上変化すると、音高変化
検出手段が該音高変化を検出して、音高制御信号形成手
段が、今回指定された音高から前回指定された音階側へ
所定音階数分ずらした音高を起点として、所定時間毎に
今回指定された音高へ向かって変化する音高を表す音高
制御信号を形成する。そして、楽音信号形成手段が前記
音高制御信号により表された音高の楽音信号を形成する
ので、演奏者が通常の方法で当該電子楽器を演奏して
も、該演奏音高が大きく変化した場合には、演奏音楽に
はグリッサンド効果が付加される。 一方、このような演奏音楽はシャンソンなどでよく出現
するものであると同時に、前記グリッサンド演奏を実際
にすることは難しいので、上記本発明によれば、初心者
でも簡単にシャンソン風の演奏音楽を楽しむことができ
る。
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、第
1図は本発明に係る電子楽器の全体をブロック図により
示している。 この電子楽器は鍵盤10及び操作パネル部20を備えてお
り、鍵盤10は音高C2〜C7に渡る複数の鍵からなる。これ
らの各鍵にはキーコードKCとして「36」〜「96」がそれ
ぞれ音高順に割り当てられており、全鍵がメロディ演奏
に利用される場合と音高C2〜C3に渡る鍵が和音演奏に利
用されかつ音高C2#〜C7に渡る鍵がメロディ演奏に利用
される場合とに切り替えできるようになっている。この
鍵盤10の各鍵の押離鍵は鍵スイッチ回路10a内に各鍵に
それぞれ対応して設けた複数の鍵スイッチの開閉成によ
り検出され、かつ同各鍵の鍵タッチは鍵タッチ検出回路
10b内に各鍵にそれぞれ対応して設けた複数の鍵タッチ
センサにより検出されるようになっている。 操作パネル部20には、ソロスタイルプレイ操作子21、自
動伴奏操作子22、リズムスタート操作子23、リズムスト
ップ操作子24、シンクロスタート操作子25、リズムセレ
クト操作子群26、音色選択操作子群27及びその他の操作
子群28が設けられている。ソロスタイルプレイ操作子21
はメロディ演奏、和音演奏等に応じて付加音を発生させ
るソロスタイルプレイを行うか行わないかを選択切り替
えする操作子である。自動伴奏操作子22は自動伴奏を行
うか行わないかを選択切り替えする操作子である。リズ
ムスタート操作子23は自動リズムの開始を指示する操作
子である。リズムストップ操作子24は自動リズムの停止
を指示する操作子である。シンクロスタート操作子25は
自動リズムのシンクロスタート動作(鍵盤10の全ての鍵
の押鍵前には自動リズムを待機状態に保ち、かつ鍵盤10
のいずれかの鍵の押鍵に同期して自動リズムを開始させ
る)を制御するもので、自動リズムは同操作子25の操作
により待機状態に設定されるようになっている。リズム
セレクト操作子群26は自動リズム及び自動伴奏の各種リ
ズム種類を選択するものである。なお、このリズム種類
はソロスタイルプレイの各モードを決定するもので、該
リズム種類に関しては各モード毎の説明箇所にて詳述す
る。音色選択操作子群27はメロディ音及び自動伴奏音の
音色の種類、例えばギター、ピアノ等の音色を選択指定
するものである。その他の操作子群28は伴奏音の音量、
メロディ音の音量、リズム音の音量、自動リズムのテン
ポを可変設定するものである。これらの各操作子の操作
は操作子スイッチ回路20a内に前記各操作子にそれぞれ
対応して設けた複数の操作子スイッチの開閉成及びボリ
ュームの作用により検出されるようになっている。 これらのスイッチ回路10a,20a及び鍵タッチ検出回路10b
はバス30に接続されており、同バス30にはリズム音信号
発生回路41、伴奏音信号発生回路42、メロディ音信号発
生回路43、テンポ発振器50及びマイクロコンピュータ60
が接続されている。 リズム音信号発生回路41は複数の打楽器音信号形成チャ
ンネルを備え、マイクロコンピュータ60からバス30を介
して供給されたリズム音発音制御信号に応じてシンバ
ル、バスドラ等の打楽器に対応した打楽器音信号を形成
出力する。伴奏音信号発生回路42は複数の楽音信号形成
チャンネルを備え、マイクロコンピュータ60からバス30
を介して供給された伴奏音発音制御信号に応じてギタ
ー、ピアノ等の楽器に対応した楽音信号を形成出力す
る。 メロディ音信号発生回路43は第0〜第6楽音信号形成チ
ャンネル及びパン制御回路を備え、該第0〜第6楽音信
号形成チャンネルはマイクロコンピュータ60からバス30
を介して供給されたキーオン信号KON及びキーオフ信号K
OFに応じて楽音信号の発生開始及び発生停止がそれぞれ
制御され、かつ同供給された第0〜第6キーコードKC
(0)〜KC(6)、第0〜第6音色データTC(0)〜TC
(6)及び第0〜第6音量データVOL(0)〜VOL(6)
に応じて音高、音色、音量がそれぞれ制御された楽音信
号を形成出力する。また、これらの各楽音信号形成チャ
ンネル内にはそれぞれ補間回路を含むピッチ変更制御回
路及び音量変更制御回路が設けられており、前記両制御
回路は、第0〜第6キーコードKC(0)〜KC(6)及び
第0〜第6音量データVOL(0)〜VOL(6)のみが供給
されたときには、形成楽音信号のピッチ及び音量を前記
供給キーコードKC(0)〜KC(6)及び音量データVOL
(0)〜VOL(6)に応じて即座に変更制御する。ま
た、第0〜第6キーコードKC(0)〜KC(6)及び第0
〜第6音量データVOL(0)〜VOL(6)の供給直後に、
補間制御信号が供給されたときには、前記両制御回路は
形成楽音信号のピッチ及び音量を前回供給された第0〜
第6キーコードKC(0)〜KC(6)及び第0〜第6音量
データVOL(0)〜VOL(6)から今回供給された前記デ
ータまで補間しながら滑らかに変更制御する。また、デ
チューン信号が供給された場合には、ピッチ変更制御回
路は形成楽音信号のピッチをわずか(数セント〜10数セ
ント)に上又は下にずらす。 パン制御回路は発音されるべきスピーカ45a〜45cの振り
分け及び該各スピーカ45a〜45cの発音音量を制御するも
ので、マイクロコンピュータ60からバス30を介して供給
されるパン制御信号に応じて楽音信号を出力線L,C,Rに
各楽音信号形成チャンネル毎にそれぞれ出力する。な
お、マイクロコンピュータ60からメロディ音信号発生回
路43にパン制御信号が供給されない場合、出力線L,C,R
には均等に楽音信号が供給される。 リズム信号発生回路41、伴奏音信号発生回路42及びメロ
ディ音信号発生回路43の各出力端には出力回路44が接続
されており、同回路44は前記各信号発生回路41〜43から
の信号を混合してその出力線L,C,Rへそれぞれ出力す
る。かかる場合、リズム音信号発生回路41及び伴奏音信
号発生回路42からの信号は出力線L,C,Rへ均等に出力さ
れ、かつメロディ音信号発生回路43の各出力線L,C,Rか
らの各信号はそのまま出力回路44の各出力線L,C,Rへ出
力される。出力回路44の各出力線L,C,Rにはスピーカ45
a,45b,45cがそれぞれ接続されており、同スピーカ45a〜
45cは空間的に左、中央、右にそれぞれ配置されてい
る。 テンポ発振器50は32分音符に対応した周期のテンポクロ
ック信号TCLKをマイクロコンピュータ60に割り込み信号
として供給するもので、該信号TCLKの周期はその他の操
作子群28内のテンポ設定操作子により設定されかつマイ
クロコンピュータ60からバス30を介して供給されるテン
ポ制御データにより決定されるようになっている。 マイクロコンピュータ60はバス30にそれぞれ接続された
プログラムメモリ61、CPU62及びワーキングメモリ63か
らなる。プログラムメモリ61はROMで構成され、第2A図
及び第2B図のフローチャートに対応したメインプログラ
ム並びにそのサブプログラムと、第4図のフローチャー
トに対応したクロックインタラプトプログラムとを記憶
している。CPU62は電源スイッチ(図示しない)の閉成
に伴い前記メインプログラムの実行を開始するともに同
プログラムを電源スイッチの開成まで繰り返し実行し、
テンポ発振器50からのテンポクロック信号TCLKの到来毎
にメインプログラムの実行を中断して前記クロックイン
タラプトプログラムを割り込み実行する。ワーキングメ
モリ63はRAMで構成され、共に前記プログラムの実行に
必要な各種データを記憶する変数データ記憶部とスイッ
チデータ記憶部とからなる。変数データ記憶部は主にフ
ラグデータ、演算データ等を記憶し、スイッチデータ記
憶部は鍵スイッチ回路10a及び操作子スイッチ回路20a内
の各スイッチの状態データを記憶しておく部分である。 また、バス30には、RAMで構成されたメロディ制御レジ
スタ群70と、ROMでそれぞれ構成された和音構成温テー
ブル81、リズムパターンメモリ82、伴奏パターンメモリ
83及びソロスタイルプレイ制御データテーブル90とが接
続されている。 メロディ制御レジスタ群70はキーコード記憶部71、音色
データ記憶部72及び音量データ記憶部73に分割されてい
る。キーコード記憶部71は第0〜第6キーコードKC
(0)〜KC(6)を記憶するもので、各キーコードKC
(0)〜KC(6)はメロディ音信号発生回路43内の第0
〜第6楽音信号形成チャンネルにて形成される楽音信号
の鍵音高をそれぞれ表す。音色データ記憶部72は第0〜
第6音色データTC(0)〜TC(6)を記憶するもので、
各音色データTC(0)〜TC(6)はメロディ音信号発生
回路43内の第0〜第6楽音信号形成チャンネルにて形成
される楽音信号の音色をそれぞれ表す。音量データ記憶
部73は第0〜第6音量データVOL(0)〜VOL(6)を記
憶するもので、各音量データVOL(0)〜VOL(6)はメ
ロディ音信号発生回路43内の第0〜第6楽音信号形成チ
ャンネルにて形成される楽音信号の音量をそれぞれ表
す。 和音構成音テーブル81は和音検出及び和音構成音サーチ
のために利用されるもので、C音を根音とする和音(例
えばメジャ、マイナ、オーギュメント等)の全ての和音
構成音(例えばC,E,G音)を表すノートコードNC(キー
コードKC中、オクターブを除く音名のみを表すコード)
をテーブルの形でそれぞれ記憶している。リズムパター
ンメモリ82は予め定められたリズムパターンデータを1
小節分記憶しているもので、リズム種類毎に複数のパタ
ーンメモリに分割されるとともに、各パターンメモリは
テンポカウントデータTCNT(0〜31)により指定される
32個のアドレスを有し、各アドレスにはシンバル、バス
ドラ等の発音すべき打楽器を表す打楽器音データが発音
個数分だけ記憶されている。伴奏パターンメモリ83は予
め定められた和音演奏、アルペジョ等の伴奏パターンデ
ータを1小節分記憶しているもので、リズム種類及び和
音タイプ毎に複数のパターンメモリに分割されるととも
に、各パターンメモリはテンポカウントデータTCNT(0
〜31)により指定される32個のアドレスを有し、各アド
レスには発音すべき全ての伴奏音の根音からの半音間隔
差を表すインターバルデータが発音個数分だけ記憶され
ている。なお、リズムパターンメモリ82においても、伴
奏パターン83においても、打楽器音及び伴奏者の非発音
タイミングに対応したアドレスには無処理を表すデータ
が記憶されている。 ソロスタイルプレイ制御データテーブル90はモードデー
タ記憶部91、音色データ記憶部92、リズム対応発音制御
データ記憶部93、伴奏対応発音制御データ記憶部94、パ
ターンデータ記憶部95及び音程データ記憶部96に分割さ
れている。 モードデータ記憶部91はリズム種類に応じて予め定めら
れたソロスタイルプレイモード名を表すソロスタイルモ
ードデータSSPMD(RHY)(本件実施例では1〜15)を、
リズム種類を表すリズム種類データRHYに対応させて記
憶している。音色データ記憶部92は各ソロスタイルプレ
イモード毎に定められてメロディ音信号発生回路43内の
第0〜第6楽音信号形成チャンネルにて形成される楽音
信号の音色を表す第0〜第6音色データTC0(MD)〜TC6
(MD)を、選択されたソロスタイルプレイモードを表す
モードデータMDに対応させて記憶している。なお、前記
第0〜第6楽音信号形成チャンネルの一部のみを利用す
るソロスタイルプレイモードにおいては、利用されない
第i番目の楽音信号形成チャンネルに関する音色データ
TCi(MD)は当然記憶されていない。 リズム対応発音制御データ記憶部93は、"1"により自動
リズムの動作中のみソロスタイルプレイによる付加音の
発生を制御するモード(以下、リズム依存モードとい
う)を表し、かつ"0"により自動リズムの動作・非動作
とは無関係に前記付加音の発生を制御するモード(以
下、リズム独立モードという)を表すリズムスタイルプ
レイデータRSSP(MD)を、選択されたソロスタイルプレ
イモードを表すモードデータMDに対応させて記憶してい
る。伴奏対応発音制御データ記憶部94は、"1"により自
動伴奏の動作中のみソロスタイルプレイによる付加音の
発生を制御するモード(以下、伴奏依存モードという)
を表し、かつ"0"により自動伴奏の動作・非動作とは無
関係に前記付加音の発生を制御するモード(以下、伴奏
独立モードという)を表す伴奏スタイルプレイデータAS
SP(MD)を、選択されたソロスタイルプレイモードを表
すモードデータMDに対応させて記憶している。 パターンデータ記憶部95はソロスタイルプレイで利用さ
れる付加音の発音パターンデータを、選択されたソロス
タイルプレイモードを表すモードデータMDに対応させて
記憶している。音程データ記憶部96はソロスタイルプレ
イで利用される付加音の形成のための音程データDEG
を、選択されたソロスタイルプレイモードを表すモード
データMDに対応させて記憶している。これらの両記憶部
95,96においては、記憶データは必要なソロスタイルプ
レイモードについてのみ用意されており、各モードの説
明時に詳述する。 次に、上記のように構成した実施例の動作を各フローチ
ャートに基づくとともに、ソロスタイルプレイモード毎
に説明する。 メインプログラム 電源スイッチが投入されると、CPU62は第2A図のステッ
プ100にてプログラムの実行を開始し、ステップ102にて
各種レジスタをクリアすることにより初期設定処理を実
行した後、電源ステップが開成されるまでステップ104
〜190からなる循環処理を実行し続ける。 かかる循環処理中、リズムスタート操作子23が操作され
ると、ステップ104にて「YES」すなわちリズムスタート
スイッチに関するオンイベント有りと判定されて、ステ
ップ106にてリズムランフラグRUNが"1"に設定されると
ともに、テンポカウントデータTCNTが「0」に初期設定
される。かかる場合、リズムランフラグRUNは"1"により
自動リズムの動作中を表し、"0"により自動リズムの停
止中を表し、かつ”−1"により自動リズムの待機中を表
すもので、またテンポカウントデータTCNTはテンポクロ
ック信号TCLKの到来毎に0〜31に渡って繰り返し歩進さ
れるものであって「0」は初期値であるので、前記ステ
ップ104,106の処理によりリズムスタート操作子23の操
作に同期して自動リズムが小節の頭から開始制御される
ことになる。 また、リズムストップ操作子24が操作されると、ステッ
プ108にて「YES」すなわちリズムストップスイッチに関
するオンイベント有りと判定されて、ステップ110にて
リズムランフラグRUNが"0"に設定される。これにより、
今まで動作中であった自動リズムの停止が制御される。
次に、ステップ112にてメロディ音信号形成回路43の全
て楽音信号形成チャンネル(第0〜第6楽音信号形成チ
ャンネル)へバス30を介してキーオフ信号KOFが出力さ
れる。これにより、前記全ての楽音信号形成チャンネル
は楽音信号の形成出力を停止するので、かかる自動リズ
ムの停止時には付加音をも含めたメロディ音信号の形成
出力が停止制御されてメロディ音信号発生回路43が初期
状態に設定される。 かかるステップ112の処理後、ステップ114にてソロスタ
イルプレイフラグSSPが"1"であり、かつリズムソロスタ
イルデータRSSP(MD)が"1"であるか否かが判定され
て、前記2条件が成立した場合にのみ、同ステップ114
における「YES」との判定の基に、ステップ116にてソロ
スタイルプレイフラグSSPが"0"に設定される。なお、前
記ステップ114の判定処理においては、リズムソロスタ
イルデータRSSP(MD)は、ソロスタイルプレイ制御デー
タテーブル90内のリズム対応発音制御データ記憶部93を
参照することにより、該記憶部93から現在の選択ソロス
タイルプレイモードを奏すモードデータMDに応じて読み
出される。かかる場合、ソロスタイルプレイフラグSSP
は"1"によりソロスタイルプレイが選択されていること
を表し、かつリズムソロスタイルデータRSSP(MD)は"
1"によりリズム依存モードを表すので、ソロスタイルプ
レイモードとしてリズム依存モードが選択されている状
態で自動リズムが停止制御されると、ソロスタイルプレ
イフラグSSPはソロスタイルプレイの非選択状態を表す"
0"に設定されることになる。また、かかつ場合には、メ
ロディ音信号形成回路43内の全て楽音信号形成チャンネ
ルを鍵盤10によるメロディ演奏に利用するようにするた
めに、ステップ118にてメロディ制御レジスタ群70内の
音色データ記憶部72に記憶されている第1〜第6音色デ
ータTC(1)〜TC(6)が第0音色データTC(0)に設
定される。 一方、ソロスタイルプレイフラグSSPがソロスタイルプ
レイの非選択状態を表す"0"に設定されており、また例
えソロスタイルプレイフラグSSPがソロスタイルプレイ
の選択状態を表す"1"に設定されていてもリズムスタイ
ルデータRSSP(MD)が"0"であってリズム独立モードを
表していれば、前記ステップ114にて「NO」と判定され
て前記ステップ116,118の処理が実行されないので、ソ
ロスタイルプレイフラグSSP及び第1〜第6音色データT
C(1)〜TC(6)は以前の状態に維持される。 また、シンクロスタート操作子25が操作されると、ステ
ップ120にて「YES」すなわちシンクロスタートスイッチ
に関するオンイベント有りと判定されて、ステップ122
にてリズムランフラグRUNが自動リズムの待機中を表
す”−1"に設定される。 また、自動伴奏操作子22が操作されると、ステップ124
にて「YES」すなわち自動伴奏スイッチに関するオンイ
ベント有りと判定されて、ステップ126にて伴奏フラグA
BCが反転される。すなわち、以前"1"であった伴奏フラ
グABCは"0"に変更され、かつ以前"0"であった伴奏フラ
グABCは"1"に変更される。かかる場合、伴奏フラグABC
は"1"により自動伴奏の動作中を表しかつ"0"により自動
伴奏の非動作中を表すので、前記ステップ124,126の処
理により、自動伴奏が以前動作していた場合、同伴奏は
前記自動伴奏操作子22の操作に同期して停止制御され、
また自動伴奏が以前動作してなかった場合、同伴奏は自
動伴奏操作子22の操作に同期して開始制御される。かか
るステップ126の処理後、ステップ128における前記ステ
ップ112と同様なキーオフ信号KOFの全楽音信号形成チャ
ンネルへの出力により、メロディ音信号発生回路43から
の楽音信号の発生が停止されるとともに、同発生回路43
が初期状態に戻される。 かかるステップ128の処理後、ステップ130にて伴奏フラ
グABCが"0"であり、かつソロスタイルプレイフラグSSP
が"1"であり、かつ伴奏ソロスタイルデータASSP(MD)
が"1"であるか否かが判定されて、前記3条件が成立し
た場合にのみ、同ステップ130における「YES」との判定
の基に、ステップ132にてソロスタイルプレイフラグSSP
が"0"に設定される。なお、前記ステップ130の判定処理
においては、伴奏ソロスタイルデータASSP(MD)は、ソ
ロスタイルプレイ制御データテーブル90内の伴奏対応発
音制御データ記憶部94を参照することにより、該記憶部
94から現在の選択ソロスタイルプレイモードを表すモー
ドデータMDに応じて読み出される。かかる場合、前記ス
テップ114,116の処理と同様、前記ステップ126の処理に
より伴奏フラグABCが自動伴奏の停止状態を表す"0"に変
更された結果、ソロスタイルプレイモードとして伴奏依
存モードが選択されている状態で自動伴奏が停止制御さ
れると、ソロスタイルプレイフラグSSPはソロスタイル
プレイの非選択状態を表す"0"に設定されることにな
る。また、かかる場合にも、メロディ音信号発生回路43
内の全て楽音信号形成チャンネルが鍵盤10によるメロデ
ィ演奏に利用されるようにするために、ステップ134に
てメロディ制御レジスタ群70内の音色データ記憶部72に
記憶されている第1〜第6音色データTC(1)〜TC
(6)が第0音色データTC(0)に設定される。 一方、前記ステップ126の反転により伴奏フラグABCが自
動伴奏の動作状態を表す"1"に設定され、ソロスタイル
プレイフラグSSPがソロスタイルプレイの非選択状態を
表す"0"に設定されており、または伴奏ソロスタイルデ
ータASSP(MD)が"0"であって伴奏独立モードを表して
いれば、前記ステップ130にて「NO」と判定されて前記
ステップ132,134の処理が実行されないので、ソロスタ
イルプレイフラグSSP及び第1〜第6音色データTC
(1)〜TC(6)は以前の状態に維持される。 また、リズムセレクト操作子群26のいずれかが操作され
ると、ステップ136にて「YES」すなわちリズムセレクト
スイッチのオンイベント有りと判定されて、リズム種類
データRHYが操作されたリズムセレクト操作子に対応し
たリズム種類を表すデータに設定される。次に、ステッ
プ140にてソロスタイルプレイフラグSSPが"1"であるか
否かが判定され、同フラグSSPが"0"であってソロスタイ
ルプレイが選択されていなければ、同ステップ140にて
「NO」と判定されてプログラムは第2B図のステップ158
へ進められる。一方、ソロスタイルプレイフラグSSPが"
1"であってソロスタイルプレイが選択されていれば、同
ステップ140にて「YES」と判定されてステップ142以降
の処理が実行される。 ステップ142においては楽音信号の発生に関係した種々
のレジスタがクリアされ、ステップ144にて前記ステッ
プ112,128と同様に全楽音信号形成チャンネルへキーオ
フ信号KOFが出力される。これにより、メロディ音及び
ソロスタイルプレイによる付加音の発生に関して初期設
定がなされることになる。次に、ステップ146にて、前
記ステップ138の処理により新たに設定されたリズム種
類データRHYに基づき、ソロスタイルプレイ制御データ
テーブル90内のモードデータ記憶部91が参照され、リズ
ム種類に応じて決まるソロスタイルモードデータSSPMD
(RHY)が現在の選択ソロスタイルモードを表すモード
データMDとして設定される。かかつモードデータMDの設
定後、ステップ148にて、該モードデータMDに基づきソ
ロスタイルプレイ制御データテーブル90内の音色データ
記憶部92を参照することにより、モードデータMDにより
表されたソロスタイルプレイモードに最も適した音色の
種類を示す第0〜第6音色データTC0(MD)〜TC6(MD)
が該記憶部92から読み出されて、該データTC0(MD)〜T
C6(MD)がメロディ制御レジスタ群70内の音色データ記
憶部72に第0〜第6音色データTC(0)〜TC(6)とし
て設定記憶される。なお、前記第0〜第6楽音信号形成
チャンネルの全てを利用しないソロスタイルプレイモー
ドにおいては、利用しない楽音信号形成チャンネルに関
する音色データTCi(MD)がソロスタイルプレイ制御デ
ータテーブル90内の音色データ記憶部92に記憶されてい
ないので、同データTCi(MD)はメロディ制御レジスタ
群70内の音色データ記憶部72へも設定記憶されない。 かかるステップ148の処理後、ステップ150にてリズムソ
ロスタイルプレイデータRSSP(MD)が"1"であり、かつ
リズムランフラグRUNが自動リズムの停止状態を表す"0"
であるか否かが判定され、前記2条件が成立した場合に
のみ、同ステップ150における「YES」との判定の基に、
ステップ152にてリズムランフラグRUNが自動リズムの待
機状態を表す”−1"に設定される。かかる場合、リズム
ソロスタイルプレイデータRSSP(MD)は"1"によりソロ
スタイルプレイにおけるリズム依存モードを表すので、
リズムセレクト操作子群26の操作により選択されたリズ
ム種類が前記ソロスタイルプレイのリズム依存モードを
指定した場合には、シンクロスタート操作子25を操作し
なくても、自動リズムが待機状態に設定されることにな
る。また、リズムセレクト操作子群26の操作により選択
されたリズム種類が前記ソロスタイルプレイのリズム依
存モードを指定しない場合、又は自動リズムが既に動作
状態又は待機状態にある場合には、前記ステップ150に
おける「NO」との判定の基に、ステップ152の処理は実
行されずに、同フラグRUNが以前の値に維持されたまま
プログラムはステップ154へ進められる。 ステップ154においては、伴奏ソロスタイルプレイデー
タASSP(MD)が"1"であり、且つ伴奏フラグABCが自動伴
奏の停止状態を表す"0"であるか否かが判定され、前記
2条件が成立した場合にのみ、同ステップ154における
「YES」との判定の基に、ステップ156にて伴奏フラグAB
Cは自動伴奏の動作状態を表す"1"に設定される。かかる
場合、伴奏ソロスタイルプレイデータASSP(MD)は"1"
によりソロスタイルプレイにおける伴奏依存モードを表
すので、リズムセレクト操作子群26の操作により選択さ
れたリズム種類が前記ソロスタイルプレイの伴奏依存モ
ードを指定した場合には、自動伴奏が停止状態にあって
も、自動伴奏は動作状態に設定されることになる。ま
た、リズムセレクト操作子群26の操作により選択された
リズム種類が前記ソロスタイルプレイの伴奏依存モード
を指定しない場合、又は自動伴奏が既に動作状態にある
場合には、前記ステップ154における「NO」との判定の
基に、ステップ156の処理は実行されずに、伴奏フラグA
BCが以前の値に維持されたままプログラムはステップ15
8(第2B図)へ進められる。 また、ソロスタイルプレイ操作子21が操作されると、ス
テップ158にて「YES」すなわちソロスタイルプレイスイ
ッチのオンイベント有りと判定されて、ステップ160に
て、前記ステップ112,128,144と同様に全楽音信号形成
チャンネルへキーオフ信号KOFを出力することにより、
メロディ音信号発生回路43が初期状態に設定される。次
に、ステップ162にてソロスタイルプレイフラグSSPが反
転("0"から"1"へ又は"1"から"0"へ)され、ステップ16
4にて同フラグSSPが"1"であるか否かが判定される。か
かる場合、前記反転の結果、ソロスタイルプレイフラグ
SSPが"1"すなわちソロスタイルプレイが選択された状態
になると、同ステップ164にて「YES」と判定されて、前
記ステップ146〜156と同様なステップ166〜176の処理に
より、モードデータMD、第0〜第6音色データTC(0)
〜TC6(6)、リズムランフラグRUN及び伴奏フラグABC
が更新設定される。これにより、ソロスタイルプレイの
選択時には、選択されているリズム種類に応じてソロス
タイルプレイに必要な諸データが設定される。 一方、前記ステップ162の反転処理によりソロスタイル
プレイフラグSSPが"0"になった場合には、前記ステップ
164にて「NO」と判定され、ステップ178にて第1〜第6
音色データTC(1)〜TC(6)が第0音色データTC
(0)に設定される。これにより、メロディ音信号発生
回路43内の第0〜第6楽音信号形成チャンネルにて形成
される楽音信号の音色が共通になる。 また、音色選択操作子群27のいずれかが操作されると、
ステップ180にて「YES」すなわち音色選択スイッチのオ
ンイベント有りと判定され、ステップ182にてソロスタ
イルプレイフラグSSPが"0"であるか否かが判定される。
かかる場合、ソロスタイルプレイが選択されていなくて
前記フラグSSPが"0"であれば、同ステップ182における
「YES」との判定の基に、ステップ184にて第0〜第6音
色データTC(0)〜TC(6)が前記操作された音色セレ
クト操作子に対応した音色を表す音色データに設定され
る。一方ソロスタイルプレイが選択されていて前記フラ
グSSPが"1"であれば、同ステップ182にて「NO」と判定
されて前記ステップ184の処理がなされないので、第0
〜第6音色データTC(0)〜TC(6)は以前の値に保持
される。 また、鍵盤10にていずれかの鍵が押鍵され又離鍵される
と、ステップ186にて鍵スイッチ回路10a内のいずれかの
鍵スイッチに関する押離鍵イベント有りと判定され、ス
テップ188における押離鍵イベントルーチンの処理が実
行される。この押離鍵イベントルーチンの処理について
は、項を分けて詳しく後述する。なお、鍵盤における押
離鍵の検出は鍵スイッチ回路10aから取り込んだ鍵盤10
の各鍵の鍵状態データと、ワーキングメモリ63内のスイ
ッチデータ記憶部に記憶されている過去の鍵状態データ
とを比較することにより行われ、該新たに検出された鍵
を表すニューキーコードNKCと、該検出が押鍵に関する
ものであるか離鍵に関するものであるかを表す押離鍵フ
ラグとが後述の各プログラムにより利用される。 さらに、各種楽音の音量操作子、テンポ操作子等からな
るその他の操作子群28の操作に関しては、ステップ190
にて検出処理及び該検出に応じた各種データの設定処理
が行われる。 押離鍵イベントルーチン この押離鍵イベントルーチンは、上述したように、鍵盤
10における押離鍵に応答してメインプログラムのステッ
プ188にて実行されるもので、第3図に詳細に示すよう
に、ステップ200にてその実行が開始され、ステップ202
にてリズムランフラグRUNが”−1"であるか否かが判定
される。かかる場合、自動リズムが待機状態にあって前
記フラグRUNが”−1"であれば、前記ステップ202にて
「YES」と判定され、ステップ204にてリズムランフラグ
RUNが自動リズムの動作状態を表す"1"に設定され、かつ
テンポカウントデータTCNTが「0」に初期設定されて、
プログラムはステップ206へ進められる。これにより、
待機状態にあった自動リズムは初期状態(小節の頭)か
ら開始制御されることになる。一方、自動リズムが待機
状態になくてリズムランフラグRUNが”−1"に設定され
ていなければ、前記ステップ202における「NO」との判
定の基に、プログラムはそのままステップ206へ進めら
れる。 ステップ206においては、伴奏フラグABCが"1"であるか
否か、すなわち自動伴奏が動作状態にあるか否かが判定
される。 まず、自動伴奏が動作状態にある場合について説明す
る。かかる場合、伴奏フラグABCは"1"に設定されている
ので、ステップ206にて「YES」と判定され、ステップ20
8にて鍵盤10において新たに押離鍵された鍵を表す新キ
ーコードNKCが「55」以下であるか否かが判定される。
この値「55」は音高G3に対応し、該音高G3は自動伴奏の
動作時に鍵盤10の鍵域を伴奏鍵域とメロディ鍵域とに2
分割利用する場合における伴奏鍵域の最高音に対応する
ものであり、前記新キーコードNKCが伴奏鍵域に属する
ものであれば、前記ステップ208にて「YES」すなわちNK
C≦55であると判定されて、ステップ210にて新キーコー
ドNKCに関する押離鍵フラグに基づき前記鍵盤10におけ
るイベントが押鍵イベントであるか否かが判定される。 かかる場合、前記イベントが押鍵イベントに関するもの
であれば、前記ステップ210にて「YES」と判定され、ス
テップ212にて鍵盤10の伴奏鍵域にて現在押鍵中の全て
の鍵に基づき和音が検出される。この和音検出は前記押
鍵中の全ての鍵の組合せと、和音構成音テーブル81に和
音毎に記憶されている全ての和音構成音の組合せとの比
較により公知の方法で行われるもので、検出された和音
の根音は根音データROOTとして設定記憶されるととも
に、検出された和音のタイプはタイプデータTYPEとして
設定記憶される。また、前記イベントが押鍵イベントで
なければ、ステップ210にて「NO」と判定されて、ステ
ップ212の処理は実行されない。これにより、鍵盤10の
伴奏鍵域における押鍵毎に、和音が検出されかつ記憶さ
れることになる。 かかる和音検出後、ステップ214にてソロスタイルプレ
イフラグSSPが"1"であるか否かが判定される。今、ソロ
スタイルプレイが選択されていて同フラグSSPが"1"に設
定されていれば、同ステップ214における「YES」との判
定の基に、ステップ216にて変数iがソロスタイルプレ
イの各種モードを表すモードデータMDに設定され、ステ
ップ218にて該変数iにより指定されるモード別和音変
化ルーチンMDiCHGの処理が読み出し実行された後、ステ
ップ220にて該押離鍵イベントルーチンの処理が終了す
る。なお、モード別和音変化ルーチンMDiCHGの処理につ
いては、各モード毎に項を分けて詳しく後述する。ま
た、ソロスタイルプレイが選択されていなくてソロスタ
イルプレイフラグSSPが"0"に設定されていれば、ステッ
プ214における「NO」との判定の基に、ステップ220にて
該押離鍵イベントルーチンの処理が終了する。 また、鍵盤10にて押離鍵された鍵がメロディ鍵域に属す
るものであって新キーコードNKCが「55」より大きけれ
ば、前記ステップ208にて「NO」すなわちNKC>55である
と判定され、ステップ222にてソロスタイルプレイフラ
グSSPが"1"であるか否かが判定される。今、ソロスタイ
ルプレイが選択されていて同フラグSSPが"1"に設定され
ていれば、同ステップ222における「YES」との判定の基
に、ステップ224にて第0キーコードKC(0)が新キー
コードNKC値に設定されるとともに、同ステップ224にて
該新キーコードNKCに関する鍵の鍵タッチデータがタッ
チ検出回路10bから取り込まれて第0音量データVOL
(0)として設定される。 次に、ステップ224にて変数iがソロスタイルプレイの
各種モードを表するモードデータMD値に設定された後、
ステップ228にて鍵盤10における該イベントが押鍵イベ
ントであるか否かが判定される。前記イベントが押鍵イ
ベントに関するものであれば、同ステップ228における
「YES」との判定の基に、ステップ230にて前記設定変数
iにより指定されるモード別キーオンルーチンMDiKONの
処理が読み出し実行され、ステップ232にて第0キーコ
ードKC(0)が旧キーコード0KCとして設定記憶され
て、ステップ220にて該押離鍵イベントルーチンの処理
が終了する。 また、前記イベントが離鍵イベントに関するものであれ
ば、前記ステップ228にて「NO」と判定され、ステップ2
34にて前記設定変数iにより指定されるモード別キーオ
フルーチンMDiKOFの処理が読み出し実行されて、ステッ
プ220にて該押離鍵イベントルーチンの処理が終了す
る。なお、モード別キーオンルーチンMDiON及びモード
別キーオフルーチンMDiOFの処理については、各モード
毎に項を分けて詳しく後述する。 一方、ソロスタイルプレイが選択されていなくてソロス
タイルプレイフラグSSPが"0"に設定されていれば、前記
ステップ222にて「NO」と判定され、ステップ236,238の
処理が実行されて、ステップ220にて該押離鍵イベント
ルーチンの処理が終了する。かかるステップ236,238の
処理は共に公知の処理であり、ステップ236において
は、鍵盤10にて押鍵された鍵(新キーコードNKC)のメ
ロディ音信号発生回路43内の第0〜第6楽音信号形成チ
ャンネルに対する発音割り当て処理と、同鍵盤10にて離
鍵された鍵(新キーコードNKC)の割り当て解除処理と
がなされる。また、ステップ238においては、前記発音
割り当て及び割り当て解除処理による第0〜第6キーコ
ードKC(0)〜KC(6)、第0〜第6音色データTC
(0)〜TC(0)、第0〜第6音量データTC(0)〜TC
(6)(タッチデータTCHにより形成)、キーオン信号K
ON、キーオフ信号KOF等のメロディ音形成制御信号がメ
ロディ音発生回路43の第0〜第6楽音信号形成チャンネ
ルのいずれかに供給される。そして、メロディ音信号発
生回路43が各楽音信号形成チャンネルにて前記制御信号
に応じて楽音信号を形成して、出力回路44を介してスピ
ーカ45a〜45cに供給するので、スピーカ45a〜45cからは
鍵盤10のメロディ鍵域の演奏に応じた楽音が発音され
る。 次に、自動伴奏が動作状態になくて伴奏フラグABCが"0"
に設定されている場合について説明する。かかる場合、
前記ステップ206にて「NO」と判定され、ステップ222以
降の処理が実行される。このステップ222以降の処理は
自動伴奏が動作状態にある前述の場合と同じであるので
説明を省略するが、この場合には鍵盤10の全ての鍵がメ
ロディ演奏に利用され、和音が検出されることもない。 クロックインタラプトプログラム クロックインタラプトプログラムはテンポ発振器50から
のテンポクロック信号TCLK(32分音符に対応)のCPU62
への到来に同期して割り込み実行されるもので、同プロ
グラムは、第4図に示すように、ステップ240にてその
実行が開始され、ステップ242にてリズムランフラグRUN
が"1"であるか否かが判定される。 かかる場合、自動リズムが停止状態にあってリズムラン
フラグRUNが"0"に設定されていれば、同ステップ242に
て「NO」と判定され、ステップ260にて該クロックイン
タラプトプログラムの実行が終了する。 また、自動リズムが動作状態にあってリズムランフラグ
RUNが"1"に設定されていれば、ステップ242における「Y
ES」との判定の基に、ステップ244にてリズムパターン
メモリ82が参照され、リズム種類データRHY及びテンポ
カウントデータTCNTにより指定されるリズムパターンデ
ータが同メモリ82から読み出されるとともに、該データ
がリズム信号発生回路41へ供給される。そして、リズム
信号発生回路41は前記供給されたリズムパターンデータ
に応じて打楽器音信号を形成して出力回路44を介してス
ピーカ45a〜45cに供給するので、スピーカ45a〜45cから
は該打楽器音信号に対応した楽音が発音される。その結
果、リズム種類データRHYにより指定されたリズム種類
に対応した自動リズム演奏がなされる。 次に、ステップ246にて伴奏パターンメモリ83が参照さ
れ、リズム種類データRHY、テンポカウントデータTCNT
及びタイプデータTYPEにより指定される伴奏パターンデ
ータが同メモリ83から読み出されるとともに、該データ
は根音データROOTに応じて加工されたのち、該加工され
たデータが伴奏音信号発生回路42へ供給される。そし
て、伴奏音信号発生回路42は前記供給された伴奏パター
ンデータに応じて伴奏音信号を形成して出力回路44を介
してスピーカ45a〜45cに供給するので、スピーカ45a〜4
5cからは該伴奏音信号に対応した楽音が発音される。そ
の結果、リズム種類データRHYにより指定されたリズム
種類に対応するとともに、鍵盤10にて指定された和音に
対応した自動伴奏演奏がなされる。 前記ステップ246の処理後、ステップ248にてソロスタイ
ルプレイフラグSSPが"1"であるか否かが判定される。
今、ソロスタイルプレイが選択されていて同フラグSSP
が"1"に設定されていれば、同ステップ248における「YE
S」との判定の基に、ステップ250にて変数iがソロスタ
イルプレイの各種モードを表すモードデータMDに設定さ
れ、ステップ252にて該変数iにより指定されるモード
別クロックルーチンMDiCLKの処理が読み出し実行された
後、プログラムがステップ254に進められる。なお、モ
ード別クロックルーチンMDiCLKの処理については、各モ
ード毎に項を分けて詳しく後述する。また、ソロスタイ
ルプレイが選択されていなくてソロスタイルプレイフラ
グSSPが"0"に設定されていれば、ステップ248にて「N
O」と判定され、プログラムがステップ254に進められ
る。 ステップ254においてはテンポカウントデータTCNTに
「1」を加算することにより該データTCNTが歩進され、
ステップ256にて該歩進したテンポカウントデータTCNT
が「32」に達したか否かが判定される。かかる場合、テ
ンポカウントデータTCNTが未だ「32」に達していなけれ
ば、同ステップ256にて「NO」と判定されて、ステップ2
60にて該クロックインタラプトプログラムの実行が終了
する。また、テンポカウントデータTCNTが前記歩進によ
り「32」に達すると、ステップ256にて「YES」と判定さ
れ、ステップ258にて同データTCNTが「0」に初期設定
された後、ステップ260にて該クロックインタラプトプ
ログラムの実行が終了する。かかるステップ254〜258の
処理により、テンポカウントデータTCNTは「0」〜「3
1」に渡ってテンポクロック信号TCLKの発生毎に繰り返
し歩進することになる。 ソロスタイルプレイの説明 以下、ソロスタイルプレイにおける付加音の形成及び発
生について説明するが、その前に、このソロスタイルプ
レイモードの動作に密接に関係した事項に関して再確認
しておく。 モード別キーオンルーチンMDiKON及びモード別キーオフ
ルーチンMDiKOFは上記押離鍵イベントルーチンのステッ
プ230,234にて読み出し実行されるもので、ソロスタイ
ルプレイフラグSSPが"1"であり、かつメロディ演奏のた
めに鍵盤10にていずれかの鍵が押離鍵操作されたとき
に、モードデータMD(=i)に応じてそれぞれ読み出し
実行される。また、かかる場合、上記ステップ224の処
理により、第0楽音信号形成チャンネルのための第0キ
ーコードKC(0)及び第0音量データVOL(0)は前記
押鍵毎に設定され、ソロスタイルプレイモードにおいて
は、鍵盤10におけるメロディ演奏は単音後着優先とな
る。 モード別和音変化ルーチンMDiCHGは上記押離鍵イベント
ルーチンのステップ218にて読み出し実行されるもの
で、自動伴奏が動作中であり、ソロスタイルプレイフラ
グSSPが"1"であり、かつ和音演奏のために鍵盤10にてい
ずれかの鍵が押鍵操作されたときに、モードデータMD
(=i)に応じて読み出し実行される。また、かかる場
合、上記ステップ212の処理により、指定和音を表す根
音データROOT及びタイプデータTYPEが前記和音のための
押鍵に応じて設定される。 モード別クロックルーチンMDiCLKは上記クロックインタ
ラプトルーチンのステップ252にて読み出し実行される
もので、自動リズムが動作中であり、かつソロスタイル
プレイフラグSSPが"1"であるときに、テンポクロック信
号TCLK(32分音符に対応)の発生毎に実行される。 また、ソロスタイルプレイフラグSSPが"1"である場合に
おいては、第0〜第6楽音信号形成チャンネルのための
第0〜第6音色データTC(0)〜TC(6)は、上記メイ
ンプログラムのステップ146,148,166,168の処理によ
り、ソロスタイルプレイのモード種類(リズム種類に応
じて決定)毎に設定されている。また、ステップ150〜1
56,170〜176の処理により、前記モード種類がリズム依
存モードであり、または伴奏依存モードである場合、自
動リズム及び自動伴奏の動作状態が強制的に設定され
る。具体的には、上記ステップ150〜156,170〜176の処
理により、リズムランフラグRUNが”−1"に設定され、
または伴奏フラグABCが"1"に設定される。ただし、各ソ
ロスタイルプレイモードに対応したリズム種類、第0〜
第6音色データTC(0)〜TC(6)、リズムランフラグ
RUN及び伴奏フラグABCの具体的なデータ設定については
後述する。 次に、実際のソロスタイルプレイモードの説明に移る。
当該電子楽器においては、多くの種類のソロスタイルプ
レイが用意されているが、本件実施例においては、本願
発明に直接関係するソロスタイルプレイモード(第5ソ
ロスタイルプレイモード)のみについて説明する。 第5ソロスタイルプレイモード 第5ソロスタイルプレイモード(MD=5)はメロディ演
奏の所定度数以上のジャンプ時にメロディ演奏音にグリ
ッサンド効果を付与するとともに、所定の頻度に関する
条件の基に、メロディ演奏音が和音構成音であれば該メ
ロディ演奏音の押鍵から所定時間だけ演奏音のピッチを
変更制御するもので、リズム種類が例えば「シャンソ
ン」のときに指定されるものであると同時に、自動リズ
ムが待機状態(RUN=−1)に設定され、かつ伴奏フラ
グABCも"1"に設定されている。また、このモードにおい
ては、第0楽音信号形成チャンネルのみが鍵盤10におけ
る押鍵音のために利用されるとともに、該第0チャンネ
ルに関する音色データTC(0)はアコーディオンの音色
を表すデータ値に設定される。 鍵盤10におけるメロディ鍵盤に応答して上記ステップ23
0(押離鍵イベントルーチン)にてモード別キーオンル
ーチンMD5KONが読み出されると、該ルーチンMD5KONは第
5A図のステップ700にて開始され、ステップ702にて上記
ステップ232(押離鍵イベントルーチン)の処理により
設定された前回のメロディ音高を表す旧キーコードOKC
と新たなメロディ演奏音高を表す第0キーコードKC
(0)との差の絶対値|OKC-KC(0)|が「7」以上で
あるか否かが判定される。かかる場合、メロディ演奏音
が完全5度以上変化して前記絶対値|OKC-KC(0)|が
「7」以上になると、同ステップ702にて「YES」と判定
されて、ステップ704にてグリッサンドフラグGLSが"1"
に設定される。このグリッサンドフラグGLSは"1"にて現
メロディ演奏中の1小節内にてグリッサンド効果付与又
はピッチ変更制御が既になされたことを表し、かつ"0"
にて前記1小節内にて未だグリッサンド効果付与及びピ
ッチ変更制御がなされていないことを表し、後述するス
テップ712〜716のピッチ変更制御に利用されるものであ
る。次に、ステップ706にて第0キーコードKCが旧キー
コード0KCより大きいか否かが判定される。 今、メロディ演奏音高が上昇方向にあれば、同ステップ
704にて「YES」すなわちKC(0)>0KCであると判定さ
れ、ステップ708にて増加分データUPが「−3」に設定
され、ステップ720にて第0キーコードKC(0)に前記
増加分データUPを加算したキーコードKC(0)−3、第
0音色データTC(0)、第0音量データVOL(0)及び
キーオン信号KONがメロディ音信号発生回路43内の第0
楽音信号形成チャンネルへ供給されて、ステップ722に
て該モード別キーオンルーチンMD5KONが実行が終了す
る。これにより、メロディ音信号発生回路43内の第0楽
音信号形成チャンネルは前記キーオン信号KONの到来に
応答して楽音信号の形成を開始し、該楽音信号を出力線
L,C,Rに均等に出力する。かかる場合、前記形成出力さ
れる楽音信号のピッチは前記供給キーコードKC(0)−
3により制御されて演奏メロディ鍵音高より半音間隔に
して「3」音分低い音高に設定され、同楽音信号の音色
は前記第0音色データTC(0)により制御されてアコー
ディオンの音色に設定され、また同楽音信号の音量は前
記第0音量データVOL(0)により制御されて前記メロ
ディ演奏鍵の鍵タッチ(タッチデータTCH)に設定され
る。メロディ音信号発生回路43の各出力線L,C,Rに出力
された楽音信号は出力回路44を介して各スピーカ45a〜4
5cに供給され、第5E図に示すように、スピーカ45a〜45c
からは前記メロディ演奏音より3半音分低い音がアコー
ディオンの音色で発音される。 かかる状態で、上記ステップ252(クロックインタラプ
トプログラム)にてモード別クロックルーチンMD5CLKが
読み出されると、該ルーチンMD5CLKの実行は第5B図のス
テップ730にて開始され、ステップ732にてテンポカウン
トデータTCNTが偶数値であり、第0楽音信号形成チャン
ネルがキーオン中の楽音信号を発生中すなわちメロディ
鍵が押鍵中であり、かつ増加分データUPが「0」ないか
否かが判定される。なお、このメロディ鍵の押鍵中の判
定はワーキングメモリ63のスイッチデータ記憶部内のキ
ースイッチ状態データに基づきなされる。かかる場合、
前記増加分データUPは「−3」であると同時にメロディ
鍵は押鍵中であるので、テンポカウントデータTCHTが偶
数値であれば、前記3条件の成立の基にステップ732に
て「YES」と判定されて、ステップ734,736の処理が実行
される。ステップ734においては、増加分データUPがUP
=UP−SGN[UP]の演算の実行により「−2」に更新さ
れる。なお、前記関数SGN[X]は、変数Xが正のとき
には「+1」になり、かつ変数Xが負のときには「−
1」になるものである。ステップ736においては、第0
キーコードKC(0)に前記更新増加分データUPを加算し
たキーコードKC(0)−2及びキーオン信号KONがメロ
ディ音信号発生回路43内の第0楽音信号形成チャンネル
へ供給される。これにより、メロディ音信号発生回路43
は前記と同様にしてメロディ音信号を新たに形成出力
し、該メロディ音信号の音色及び音量は前回供給された
第0音色データTC(0)及び第0音量データVOL(0)
により制御されるので、第5E図に示すように、スピーカ
45a〜45cからは前記メロディ演奏音より2半音分低い音
がアコーディオンの音色で発音されるようになる。 また、前記ステップ732にてテンポカウントデータTCNT
が奇数値であるために「NO」と判定されると、プログラ
ムは直接ステップ738に進められて、前記ステップ736に
よる楽音の発生制御が実行されないので、以前からの楽
音がそのまま発音され続ける。かかる場合、モード別ク
ロックルーチンの実行は前述のように32音符長毎に実行
され、かつテンポカウントデータTCNTが偶数値のときの
みステップ734における増加データUPの更新処理及びス
テップ736における楽音発生制御処理が行われるので、
第0楽音信号形成チャンネルへ供給されるキーコードKC
は16分音符長毎に、「−1」、「0」と変化していく。
そして、増加分データUPが「0」になった状態では、ス
テップ732にて「NO」と判定されてステップ734,736の処
理が実行されないので、メロディ音の音高は、メロディ
鍵の押鍵中、押鍵音高に維持される。 かかるメロディ演奏音の制御により、同演奏音が前回の
音高から完全5度以上上昇した場合には、第5E図に示す
ように、演奏メロディ音は押鍵時に3半音分低くなると
ともに、16分音符長毎に順次半音ずつ上昇した後、メロ
ディ鍵が押鍵されている限り押鍵音高に維持される。そ
の結果、かかる演奏態様の基では、上昇方向へのグリッ
サンド効果が付与される。 一方、メロディ演奏音が前回の音高から完全5度以上下
降した場合には、前記ステップ702における「YES」との
判定後、ステップ706にて「NO」と判定されて、ステッ
プ710にて増加分データUPが「+3」に設定される。か
かる場合、メロディ鍵の押鍵時に前記ステップ720の処
理により出力キーコードKCがKC(0)+3に設定され、
かつ16分音符長毎に実行されるモード別クロックルーチ
ンMD5CLKにおいては、前記関数SGN[UP]が「+1」と
なるために、前記ステップ734,736の処理により出力キ
ーコードKCは16音符毎に「1」ずつ減少して最終的にメ
ロディ演奏鍵を表す値になる。その結果、このようにメ
ロディ演奏音が前回の音高から完全5度以上下降した場
合には、第5F図に示すように、演奏メロディ音は押鍵時
に3半音分高くなるとともに、16分音符長毎に順次半音
ずつ下降した後、メロディ鍵が押鍵されている限り押鍵
音高に維持される。その結果、かかる演奏態様の基で
は、下降方向へのグリッサンド効果が付与される。 かかる状態で、鍵盤10において上記のように押鍵されて
いたメロディ鍵が離鍵されて、該離鍵に応答して上記ス
テップ234(押離鍵イベントルーチン)にてモード別キ
ーオフルーチンMD5KOFが読み出されると、該ルーチンMD
5KOFは第5C図のステップ750にて開始され、ステップ752
にてメロディ音信号発生回路43内の第0楽音信号形成チ
ャンネルへキーオフ信号KOFが出力されて、ステップ754
にて該ルーチンMD4KOFの実行が終了する。その結果、メ
ロディ演奏音信号の形成が停止制御され、スピーカ45a
〜45cからは前記メロディ演奏音信号に対応した楽音の
発音が停止される。 次に、新たなメロディ演奏音高が前回のメロディ演奏音
高から5度以上上昇又は下降しない場合について説明す
る。かかる場合、メロディ鍵の押鍵に応答して実行され
るモード別キーオンルーチンMD5KONのステップ702にて
「NO」と判定されて、プログラムはステップ712へ進め
られる。ステップ712においては、グリッサンドフラグG
LSが"0"であり、かつ第0キーコードKC(0)により表
された音すなわち演奏メロディ音が和音構成音であるか
否かが判定される。 今、前記判定における2条件が成立すれば、前記ステッ
プ712における「YES」との判定の基に、ステップ714に
てグリッサンドフラグGLSが"1"に設定され、ステップ71
6にて増加分データUPが「−1」に設定されて、前記ス
テップ720の処理後、ステップ722にて該モード別キーオ
ンルーチンMD5KONの実行が終了する。かかる場合、増加
分データUPは「−1」に設定され、かつ前記と同様にし
てステップ720及びステップ732〜736(モード別クロッ
クルーチンMD5CLK)の処理によりメロディ音信号の発生
が制御されるので、メロディ演奏音は、第5G図に示すよ
うに、押鍵時に半音分低くなるとともに、16分音符長後
にメロディ演奏鍵音高に戻った後、メロディ鍵が押鍵さ
れている限り押鍵音高に維持されるようになる。 一方、前記ステップ712の判定における2条件のいずれ
か、すなわちグリッサンドフラグGLSが"0"でないか又は
メロディ演奏音が和音構成音でなければ、同ステップ71
2にて「NO」と判定され、ステップ718にて増加分データ
UPが「0」に設定される。かかる場合、ステップ720に
て出力されるキーコードKCはメロディ演奏音高を示す第
0キーコードKC(0)であり、かつモード別クロックル
ーチンMD5CLKのステップ732においては常に「NO」と判
定されて、ステップ734,736の発音制御距離が実行され
ないので、メロディ音は演奏鍵音高通りに発音される。
なお、前記ピッチ変更制御される場合も、このようにピ
ッチ変更制御されない場合も、メロディ演奏鍵が離鍵さ
れたときには、前述のようなモード別キーオフルーチン
MK5KOFの実行により該離鍵に応答してメロディ音の発音
は停止する。 また、前記ピッチ変更制御を行うか否かの判定に利用し
たグリッサンドフラグGLSは前記ステップ704,714にてメ
ロディ演奏音のグリッサンド制御及びピッチ変更制御さ
れる場合に"1"に設定されるものであるとともに、16分
音符長毎に実行されるモード別クロックルーチンMD5CLK
のステップ738,740の処理により1小節の終わり(テン
ポカウントデータTCNTが「31」になったとき)に"0"に
クリアされるものである。そして、このグリッサンドフ
ラグGLSが"1"のときには前記ピッチ変更制御がなされな
いので、演奏中の1小節の中で、以前にグリッサンド演
奏又はピッチ変更演奏がなされたことのない状態下で、
メロディ演奏音が和音演奏音である場合にのみ、前記ピ
ッチ変更制御がなされる。 また、上記ステップ218(押離鍵イベントルーチン)に
てモード別和音変化ルーチンMD5CHGが読み出されると、
該ルーチンMD5CHGの実行は第5D図のステップ760にて開
始されるが、ステップ762にて該ルーチンMD5CHGの実行
が終了されるので、該ルーチンMD5CHGにおいては実質的
な処理がなされない。 かかる動作説明からも理解できる通り、この第5ソロス
タイルプレイモードにおいては、メロディ演奏音をアコ
ーディオンの音色で発音させるようにし、かつ該演奏音
が前回音から完全5度以上上方向又は下方向に飛ぶと、
その方向に応じたグリッサンド効果を付与してメロディ
音を滑らかに移行させるようにしたので、単純メロディ
演奏をするのみでシャンソン風の演奏音楽が得られる。
また、メロディ演奏が和音構成音である場合に、ピッチ
の半音制御により前打音的な音楽的効果が付与されて、
より一層前記シャンソン風の豊かな演奏音楽が得られる
ようになる。しかも、該ピッチの半音制御は1小節の中
でグリッサンド演奏及び他のピッチ制御がなされた場合
には行われないので、演奏音楽が「ひつこく」なること
もない。 なお、この第5ソロスタイルプレイモードにおいては、
グリッサンド演奏制御をメロディ音から3半音分下又は
上から行うようにしたが、4,5半音というように他の半
音数分下又は上からグリッサンド効果の制御を行うよう
にしてもよい。 また、同モードにおいては、グリッサンド演奏制御及び
ピッチ変更制御におけるピッチの変更を16分音符長毎に
するようにしたが、他の音符長毎に前記変更を行うよう
にしてもよい。また、該ピッチ変更の時間間隔を可変に
してもよく、例えばマニアル操作により又はリズムテン
ポに連動して変更するようにしてもよい。 変形例 次に、上記実施例の全体に関する変形例について説明す
る。 (1)上記実施例においては、通常メロディ演奏用の一
段鍵盤10の鍵域を自動伴奏操作子の操作に応じて2分割
するとともに、該分割した下鍵域を和音演奏用として用
いるようにしたが、該鍵盤10を予め2分割しておき、常
に下鍵域を和音演奏用として用いるとともに上鍵域をメ
ロディ演奏用として用いるようにしてもよい。また、該
鍵盤10を和音演奏用の下鍵盤とメロディ演奏用の上鍵盤
との2段鍵盤で構成するようにしてもよい。 (2)上記実施例においては、和音演奏用鍵における複
数鍵の同時押鍵により、該押鍵された複数鍵の組合せ状
態に応じて和音構成音テーブル81を参照して指定和音を
検出するようにしたが、前記和音演奏用鍵にて和音の根
音のみを指定し、かつ和音のタイプを別途設けた鍵盤以
外の操作子により指定するようにしてもよい。また、メ
ロディ演奏用鍵の最高音または最低音を和音の根音とし
て指定し、それ以外の押鍵された鍵の数、押鍵された鍵
の種類(白鍵、黒鍵)等に応じて和音の種類を指定する
ようにしてもよい。さらに、他の鍵盤楽器及びその他の
楽器により指定された和音を利用し、または自動演奏装
置から入力された和音を表す和音データを利用するよう
にしてもよい。 (3)上記実施例においては、ソロスタイルプレイモー
ド時に発音されるメロディ演奏音を鍵盤10にて押鍵され
た後着優先鍵に対応するものとしたが、該メロディ演奏
音を鍵盤10にて押鍵された最高音にしてもよい。また、
ソロスタイルプレイモード時には、メロディ演奏音を単
音にしなくても、鍵盤10におけるメロディ演奏に応じて
複数のメロディ演奏音が発音されるようにしてもよい。
かかる場合、ソロスタイルプレイモード時にも複数の楽
音信号形成チャンネルが利用されるようにするととも
に、押鍵された複数の鍵のうちのいずれか一つ、例えば
最高音、後着音に対して上記実施例の付加音が付加され
るようにしてもよい。 (4)上記実施例においては、メロディ演奏音及び付加
音の音量が鍵タッチにより制御されるようにしたが、本
発明は前記両音と鍵タッチとは無関係に一定の音量で発
音させるようなタッチ検出回路10bを有さない電子楽器
にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す電子楽器の全体ブロッ
ク図、第2A図、第2B図、第3図及び第4図は第1図のプ
ログラムメモリに記憶され各種モードに共通のプログラ
ムに対応したフローチャート、第5A図〜第5D図は前記共
通のプログラムにて読み出し実行される第5モードに関
するサブプログラムに対応したフローチャート、第5E図
〜第5G図は同モードにおける付加音の発音パターン図で
ある。 符号の説明 10……鍵盤、10a……鍵スイッチ回路、20……操作パネ
ル部、20a……操作子スイッチ回路、21……ソロスタイ
ルプレイ操作子、22……自動伴奏操作子、23……リズム
スタート操作子、24……リズムストップ操作子、26……
リズムセレクト操作子群、27……音色選択操作子群、41
……リズム音信号発生回路、42……伴奏音信号発生回
路、43……メロディ音信号発生回路、50……テンポ発振
器、60……マイクロコンピュータ、61……プログラムメ
モリ、62……CPU、63……ワーキングメモリ、70……メ
ロディ制御レジスタ群、71……キーコード記憶部、72…
…音色データ記憶部、73……音量データ記憶部、81……
和音構成音テーブル、90……ソロスタイルプレイ制御デ
ータテーブル、91……モードデータ記憶部、92……音色
データ記憶部、93……リズム対応発音制御データ記憶
部、94……伴奏対応発音制御データ記憶部、95……パタ
ーンデータ記憶部、96……音程データ記憶部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音高を指定する音高指定手段と、 前記音高指定手段により今回指定された音高が同音高指
    定手段により前回指定された音高から所定間隔以上変化
    したことを検出する音高変化検出手段と、 前記音高変化検出手段により前記所定間隔以上の音高変
    化が検出されたとき、今回指定された音高から前回指定
    された音階側へ所定音階数分ずらした音高を起点とし
    て、所定時間毎に前記今回指定された音高へ向かって変
    化する音高を表す音高制御信号を形成する音高制御信号
    形成手段と、 前記音高制御信号形成手段からの音高制御信号により制
    御されて同音高制御信号により表された音高の楽音信号
    を形成する楽音信号形成手段と を備えたことを特徴とする電子楽器。
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