JPS5938595B2 - デンシガツキノジドウバンソウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、リズムパターンに対応したコード伴奏音と
共に、カウンタメロデイをも導出するようにする電子楽
器の自動伴奏装置に関する。

電子楽器は、例えば上下手鍵盤およびペダル鍵盤を有す
るように構成され、基本的には右手で上手鍵盤を操作し
てメロデイ音を、左手で下鍵盤を操作してコード伴奏音
を、さらにペダル鍵盤でベース音を奏するものである。
そして、コード伴奏音はメロデイ音に対応した複数の音
で構成され、またベース音は例えば上記コード構成音の
中の根音に対応して設定され、特にコード伴奏音、ベー
ス音はリズムに対応して奏されるものである。しかし、
初心者にあつては、左手で演奏すべきコード伴奏音を構
成する複数の音に対応する複数鍵の同時選択操作、すな
わちコード構成音の鍵を選択して押鍵することはできて
も、この選択した鍵をリズムに合わせて奏することは非
常に困難であり、またペダル鍵を同様に操作することも
困難である。このような欠点を改善し、初心者であつて
もリズムに合わせた伴奏の伴つた電子楽器演奏が楽しめ
るように、鍵盤部で選定されたコード構成音を、設定さ
れるリズムパターンに合わせて断続導出し、コード伴奏
音の自動演奏を行なわせることが考えられている。

しかし、これでは単純なリズムに合わせたコード伴奏音
を得ることのできるものであるが、カウンタメロデイを
含んだ音楽性豊かな演奏を行なわせることができないも
のであり、自動伴奏装置としての効果はとぼしいもので
ある。この発明は上記の様な点に鑑みてなされたもので
、リズムを伴なつたコード伴奏音と共に、このコード音
に対応したカウンタメロデイを奏し、音楽性豊かな伴奏
音が得られるようにする電子楽器の自動伴奏装置を提供
しようとするもので、鍵操作に対応してコード構成音を
導出してリズムパメーンに対応して断続すると共に、上
記コード構成音の中から１音をカウンタメロデイ音とし
て選択導出し、このカウンタメロデイ音を押鍵時に持続
導出させるようにしたものである。以下図面を参照して
この発明の一実施例を説明する。

第１図はその構成を示したもので、音源回路１１では各
音高それぞれに対応した音源信号を発生する。この音源
回路１１からの音源信号は、コード音選択ゲート回路１
２、１度、５度のベース音選択ゲート回路１３、および
カウンタメロデイ選択ゲート回路１４に供給する。また
、１５はコード和音を奏する鍵盤であり、この鍵盤１５
で操作された鍵に対応してコード音選択ゲート回路１２
をゲート制御する。

例えば、鍵盤１５においてコードＣに相当するＣ，Ｅ，
Ｇの鍵を操作した時には、コード音選択ゲート回路１２
において、Ｃ，Ｅ，Ｇの３つの音源信号を導出し、コー
ドパターンゲート回路１６に結合する。この鍵盤１５の
操作鍵はまた根音検出回路１７で検知され、操作された
コードの根音、すなわち上記したように鍵盤１５でＣの
コードに対応して鍵操作された時には、コードＣの根音
である音高Ｃの検出信号を発生し、この検出信号をベー
ス音選択ゲート回路１３およびカウンタメロデイ選択ゲ
ート回路１４にゲート制御信号として供給する。そして
、ベース音選択ゲート回路１３においては、根音に対す
る１度および５度の音源信号、例えば根音がＣである場
合には、ＣとＧの音源信号を選択してリズムパメーンゲ
ート回路１８に供給し、またカウンタメロデイ選択ゲー
ト回路１４では根音Ｃの音源信号を持続導出する。また
、上記コートパターンゲート回路１６およびベースパタ
ーンゲート回路１８には、リズムパターン発生回路１９
からのコードパターン信号、およびベースパターン信号
をゲート指令として供給するもので、このリズムパター
ン発生回路１９は選択されたリズムの種類、テンポに応
じてコードパターンおよびベースパターンに対応した信
号を発生するものである。

すなわち、コードパターンゲート回路１６からは、コー
ドパターンに対応したコード構成音源信号が断続導出さ
れ、またベースパターンゲート回路１８からはリズムパ
ターンに対応して１度および５度のベース音源信号が導
出され、前記カウンタメロデイ選択ゲート回路１４から
の持続カウンタメロデイ音源信号と共に、適宜トーンポ
リユウム回路を介して合成し、伴奏音源信号出力として
取り出すようにする。すなわち、鍵盤１５でコード和音
に対応して鍵操作することにより、その操作鍵に対応し
たコード構成音源信号がコードパターンゲート回路１６
に結合され、コード和音のリズム伴奏音が得られる。

また、上記操作鍵に対応した根音検出信号で設定された
ベース音もベースパターンゲート回路１８を介してベー
スリズムに対応して取り出され、ベース音の自動リズム
演奏がされるようになり、また鍵盤１５部で鍵が操作さ
れ、根音検出回路１７から検出根音信号がカウンタメロ
デイ選択ゲート回路１４に結合されている間、根音に対
応する音源信号が持続して導出され、上記コード伴奏音
に対するカウンタメロデイとして演奏表現されるもので
ある。そして、この時の自動伴奏の特にベース音を除い
た部分の演奏音は、第２図Ｂに示す符面のようになるも
のである。上記実施例では鍵盤１５の操作鍵に対応する
信号を直接的にコード音選択ゲート回路１２および根音
検出回路１７に結合するようにして示したがこれでは少
くともカウンタメロデイを奏する間は持続して鍵操作し
ていなければならない。

しかし、第３図に示すように鍵盤１５の操作鍵信号を、
遅延回路２０を介してメモリ回路２１に結合し、このメ
モリ回路２１で鍵盤１５の操作鍵を記憶するようにし、
また鍵盤１５の操作時にメモリ回路２１をりセツトする
ようにすれば、盤鍵１５の操作変換毎にその操作鍵がメ
モリ回路２１で置き替え記憶されるようにする。すなわ
ち、盤鍵１５部ではコードが変更になる毎に１時的な操
作を行なうようにすればよいものである。上記説明では
、カウンタメロデイ音として演奏されるものをコード構
成音の根音として説明したが、これはさらに切換選択ス
イツチ等で３度、５度の音をカウンタメロデイ音として
使用するようにしてもよい。

また、第４図のように構成すれば、盤鍵１５で操作され
た複数の鍵の最高音を優先して選択し、これをカウンタ
メロデイ音として使用することもできる。第４図の鍵盤
１５においては、各鍵で操作駆動される切換型キースイ
ツチＳｌ，Ｓ２・・・を、音高順に定常時直列状になる
ように設定し、鍵操作時に切換駆動されたキースイツチ
の中で最高音側のキースイツチに対応する音源信号のみ
を、音色形成用フイルタ回路２２に結合するようにする
。そして、また鍵それぞれに対応して設けられる常開の
スイツチＳ。ｌ，ＳＯ２，・・・により、操作された鍵
全てを検知し、第１図で説明したようなコード音選択回
路１２、和音検出回路１７に供給する。すなわち、この
図では鍵盤１５部で第１図のカウンタメロデイ選択ゲー
ト回路も含むようになる。また、実施例では鍵盤１５部
でコード構成音に相当する複数の鍵の操作を行なうよう
に説明したが、鍵盤１５部ではコード根音に相当する１
鍵のみの操作、すなわち１フインガ一操作を行ない、論
理回路等で１フインガ一操作で指定されたコードの構成
音を選定するようにしても同様に実施できる。

以上のようにこの発明によれば、コード伴奏のリズムに
合わせた自動伴奏と共に、持続するカウンメメロデイも
自動演奏されるものであり、初心者であつても、電子楽
器の演奏を音楽性豊かな伴奏を伴なつて行ない得るよう
になり、その効果は著るしいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る自動伴奏装置を説明
する構成図、第２図は上記実施例で得られるコード伴奏
音を説明する楽符を示す図、第３図および第４図はそれ
ぞれこの発明の他の実施例を説明する図である。 １１・・・・・・音源回路、１２・・・・・・コード音
選択ゲート回路、１３・・・・・・ベース音選択ゲート
回路、１４・・・・・・カウンタメロデイ音選択ゲート
回路、１５・・・・・・鍵盤、１６・・・・・・コード
パターンゲート回路、１７・・・・・・根音検出回路、
１８・・・・・・ベースパターンゲート回路、１９・・
・・・・リズムパターン発生回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コード音を指定演奏操作する鍵盤と、この鍵盤で指
   定操作されたコードの構成音からコード根音を検出する
   コード根音検出回路と、この根音検出回路で検出された
   根音の音源信号および上記鍵盤で指定操作されたコード
   構成音の音源信号をそれぞれリズムパターンに対応して
   導出する手段と、上記根音検出回路で検出された音高の
   音源信号を少なくとも押鍵中持続してカウンタメロデイ
   として導出するカウンタメロデイ選択回路とを具備した
   ことを特徴とする電子楽器の自動伴奏装置。