JPH0752351B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0752351B2
JPH0752351B2 JP63154059A JP15405988A JPH0752351B2 JP H0752351 B2 JPH0752351 B2 JP H0752351B2 JP 63154059 A JP63154059 A JP 63154059A JP 15405988 A JP15405988 A JP 15405988A JP H0752351 B2 JPH0752351 B2 JP H0752351B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、メロディ演奏に応じて発音されるメロディ音
に対して、同メロディ音と所定のピッチ差を有するとと
もに該メロディ音の発生直前の短時間において発生され
る装飾音としての前打音を自動的に付加する電子楽器に
関する。
[従来技術] 従来、この種の装置は、例えば特公昭60-12639号公報に
示されるように、鍵盤にて押鍵された鍵を表すキーコー
ドKCに、所定のピッチ差(半音、3度、5度等)を表す
増分値ΔKCを押鍵から所定の短時間だけ加算するととも
に、該所定の短時間だけ該加算されたキーコードKC+Δ
KCに応じた音高の楽音を発生し、その後、前記押鍵され
た鍵を表すキーコードKCに応じた音高の楽音を発生する
ようにして、押鍵された鍵に関する楽音に前打音を付加
するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、上記従来の装置においては、鍵盤にて押鍵さ
れた鍵に関する全ての楽音に前記前打音が付加されてし
まうので、発生される一連の楽音が重くなり、鍵盤によ
る演奏音楽が全般に渡ってくどくなる。
本発明は、上記問題点に鑑み案出されたもので、その目
的は、鍵盤にて押鍵された鍵に関する楽音に選択的に前
打音を付加することにより、演奏音楽がくどくなること
を避けるとともに、独特な音楽効果例えばカントリ風の
音楽効果が自動的に得られる電子楽器を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するとともに上記目的を達成するため
に、第1の発明(請求項1に係る発明)の構成上の特徴
は、発生すべきメロディ音の音高を指定するメロディ音
指定手段と、発生すべき和音を指定する和音指定手段
と、前記メロディ音指定手段及び和音指定手段により指
定されたメロディ音及び和音に対応した楽音信号を形成
出力する楽音信号形成手段とを備えた電子楽器におい
て、前記メロディ音指定手段により指定されたメロディ
音が前記和音指定手段により指定された和音と予め決め
た所定関係にあるか否かを判定する判定手段と、前記判
定手段にて前記指定メロディ音が前記指定和音と前記所
定関係にあると判定されたとき該メロディ音と所定のピ
ッチ差を有するとともに該メロディ音の発生直前の短時
間において発生される前打音を該メロディ音に対して付
加し、かつ前記判定手段にて前記指定メロディ音が前記
指定和音と前記所定関係にないと判定されたとき前記前
打音を付加しないでメロディ音を出力するように前記楽
音信号形成手段を制御する前打音付加選択制御手段とを
設けたことにある。
また、第2の発明(請求項2に係る発明)の構成上の特
徴は、前記第1の発明の判定手段において、和音タイプ
毎に定めた特定音と前記指定メロディ音とを比較するこ
とにより、前記指定メロディ音と前記指定和音との前記
所定関係を判定するようにしたことにある。
また、第3の発明(請求項3に係る発明)の構成上の特
徴は、前記第1の発明の前打音に関するピッチ差を前記
指定メロディ音と前記指定和音との関係において定めた
ことにある。
[発明の作用及び効果] 上記のように構成した第1の発明においては、メロディ
音指定手段により新たなメロディ音が指定されると、判
定手段によって該指定されたメロディ音が和音指定手段
により指定された和音と予め決めた所定関係にあるか否
かが判定され、該判定結果に基づき、指定メロディ音が
指定和音と所定関係にあると判定されたとき、前打音付
加選択制御手段がメロディ音と所定のピッチ差を有する
とともにメロディ音の発生直前の短時間において発生さ
れる前打音をメロディ音に対して付加するように楽音信
号形成手段を制御する。また、前記指定メロディ音が指
定和音と所定関係にないと判定されたとき、前打音付加
選択制御手段が前打音を付加しないでメロディ音を出力
するように楽音信号形成手段を制御する。その結果、指
定和音と所定関係にあるメロディ音がメロディ音指定手
段にて指定されたときのみ、楽音信号形成手段からは前
打音の付加されたメロディ音が出力されるので、発生楽
音にはときどき前打音が付加されることになる。
これにより、第1の発明によれば、一連の楽音が重くな
り過ぎることもなく、すなわち演奏音楽がくどくなるこ
ともなく、独特な音楽効果例えばカントリ風の音楽効果
を自動的に得ることができるようになる。
また、第2の発明においては、前記判定手段にてメジ
ャ、マイナ、セブンス等の和音タイプ毎に前打音が付加
されるべきメロディ音が決定される。
これにより、第2の発明によれば、和音タイプ毎に、よ
り適切な前打音がメロディ音に付加されるようになるの
で、前記第1の発明による効果が達成されると同時に、
適切な部分でメロディ音が強調され、より良好な演奏音
楽が得られるようになる。
また、第3の発明においては、前記前打音に関するピッ
チ差がメロディ音と和音との関係において定められてい
るので、前打音として音楽進行に沿った適当なものが選
ばれる。
これにより、第3の発明によれば、前記第1の発明によ
る効果が達成されると同時に、より適切な前打音が選ば
れ、より良好な演奏音楽が得られるようになる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、第
1図は本発明に係る電子楽器をブロック図により示して
いる。
この電子楽器は伴奏鍵盤10、メロディ鍵盤20及び操作パ
ネル30を備えている。伴奏鍵盤10は和音演奏用に設けら
れたものであって複数の鍵からなり、各鍵の押離鍵は伴
奏鍵スイッチ回路10a内に各鍵に対応して設けた複数の
鍵スイッチの開閉成により検出されるようになってい
る。メロディ鍵盤20はメロディ演奏用に設けられたもの
であって複数の鍵からなり、各鍵の押離鍵はメロディ鍵
スイッチ回路20a内に各鍵に対応して設けた複数の鍵ス
イッチの開閉成により検出されるようになっている。
操作パネル30には、当該電子楽器のモードを以下に示す
第1乃至第3モードに指定するための第1乃至第3モー
ド操作子31,32,33と、発生楽音の音色、音量等を指定す
るための音色及び音量操作子群34,35とが配設されてお
り、これらの操作子群の操作は操作子スイッチ回路30a
内に各操作子に対応して設けた複数の操作子スイッチに
より検出されるようになっている。
第1モード ノーマルモードと呼ばれるもので、メロディ鍵盤20にお
ける押離鍵に応じて、該押離鍵された鍵により指定され
た音高の楽音のみを通常に発音する。
第2モード カントリ風と呼ばれるもので、メロディ鍵盤20における
押離鍵に応じて、該押離鍵された鍵により指定された音
高の楽音に、前打音を付与して発音する(第10A図参
照)。
第3モード・・・カクテルピアノ風と呼ばれるもので、
メロディ鍵盤20における押離鍵に応じて、該押離鍵され
た鍵により指定された音高の楽音に、該楽音より1オク
ターブ低い音高の楽音、及び伴奏鍵盤10にて指定され和
音の構成音であって前記両楽音に挟まれた音高の二つの
楽音を付加すると共に、これらの合計四つの楽音を時間
ずれをもって発音する(第10B図参照)。
なお、伴奏鍵スイッチ回路10a、メロディ鍵スイッチ回
路20a及び操作子スイッチ回路30aはバス40に接続されて
いる。
また、このバス40には、楽音信号形成回路50、タイマ回
路60及びマイクロコンピュータ70が接続されている。楽
音信号形成回路50は、ピアノ、バイオリン等の楽器に対
応した楽音信号をそれぞれ形成するために、複数個例え
ば8個の楽音信号形成チャンネルを備えており、各チャ
ンネルはマイクロコンピュータ70からバス40を介して供
給される各種データに対応した楽音信号を形成出力す
る。なお、これらの8個のチャンネルにおいては、0〜
3チャンネルがメロディ音信号(前打音信号及びアルペ
ジョ音信号)の形成のために利用されるとともに、4〜
7チャンネルが和音信号の形成のために利用されるよう
になっており、該メロディ用の0〜3チャンネルは前記
第1及び第3モード時には全て利用されるが、第2モー
ド時には0チャンネルのみ利用される。楽音信号形成回
路50の出力はアンプ51を介してスピーカ52に接続されて
いる。
タイマ回路60は固定周波数の発振器を内蔵しており、同
周波数に対応した周期毎にタイマインタラプト信号を発
生してマイクロコンピュータ70に供給する。
マイクロコンピュータ70はバス40にそれぞれ接続された
CPU71、プログラムメモリ72及びワーキングメモリ73か
らなる。CPU71は電源スイッチ(図示しない)の閉成に
伴いメインプログラム(第3図)の実行を開始するとと
もに同プログラムを電源スイッチの開成まで繰返し実行
し、タイマ回路60からのタイマインタラプト信号の到来
時にはメインプログラムの実行を中断してタイマ割込み
プログラム(第7図)を割込み実行する。プログラムメ
モリ72はROMで構成され、第3図乃至第9図に示すフロ
ーチャートに対応した各種プログラムを記憶している。
ワーキングメモリ73はRAMで構成され、前記プログラム
の実行に必要な各種データ及びフラグを一時的に記憶す
る。なお、これらのデータ及びフラグについては、プロ
グラムの説明と並行して後述する。
さらに、バス40には、それぞれROMにより構成した前打
音テーブル81及びアルペジョ音テーブル82が接続されて
いる。前打音テーブル81は、第2A図に示すように、0〜
23からなる24個のアドレスを有し、各アドレスには前打
音データTBLONM及びダウンデータTBLDWNがそれぞれ記憶
されている。前打音データTBLONMは8ビットで構成さ
れ、上位4ビットは当該電子楽器にて検出される和音の
タイプを表すタイプデータTYPEであり、かつ下位4ビッ
トは前記各タイプに対応して前打音が付与されるべき音
名の根音から上方向へのインターバルを半音間隔で表す
音程データDLTである。ダウンデータTBLDWNは前記前打
音が付与されるべき音名から前打音までの下方向へのイ
ンターバルを半音間隔で表す。なお、第2A図中の最右欄
は根音をC音とした場合における付与される前打音及び
該前打が付与されるべきメロディ音の各音高を例示して
おり、また音程データDLT中の括弧書きは前打音を付与
しても付与しなくてもよいものを表す。
アルペジョ音テーブル82は、第2B図に示すように、前記
和音のタイプを表すタイプデータTYPEと、前記各タイプ
毎にアルペジョ音として付与されるべき和音構成音を表
すアルペジョ音データTBLALP(TP,i)とを記憶してい
る。かかる場合、各データTBLALP(TP,i)は根音から上
方向へのインターバルを半音間隔で表すとともに、変数
i=0〜3は付加されるべきアルペジョ音の優先順位に
対応している。なお、第2B図中、符号”−”は付加され
るべきアルペジョ音がないことを示す。
上記のように構成した実施例の動作を説明する前に、当
該電子楽器における発生楽音の音高を指定するキーコー
ドKC及び検出される和音の種類について説明しておく。
当該電子楽器における発生楽音の音高は鍵域C1〜C7に渡
り、該鍵域の各鍵に対して「1」ずつ増加する「24」〜
「96」のキーコードKCが割当てられている。また、検出
出される和音のタイプ及び該各タイプを表すタイプデー
タTYPEは下記第1表の通りである。
次に、上記実施例の動作を第3図乃至第9図のフローチ
ャートを参照しながら説明する。
電源スイッチ(図示しない)の投入により、CPU71は第
3図のステップ100にてメインプログラムの実行を開始
し、ステップ101にてモードデータMODEを"0"に初期設定
するとともに第1及び第2タイマデータTIM1,TIM2を所
定値に初期設定する。かかる場合、モードデータMODEは
当該電子楽器の前述した第1乃至第3モードを表すもの
で、"0"にて第1モード(ノーマルモード)を表し、"1"
にて第2モード(カントリ風)を表し、"2"にて第3モ
ード(カクテルピアノ風)を表す。また、第1及び第2
タイマデータTIM1,TIM2は前記第2モードにて発生され
る前打音の発音時間及び前記第3モードにて発生される
各アルペジョ音の発音遅れ時間をタイマ回路60からのタ
イマインタラプト信号との関係でそれぞれ表すもので、
該各時間は共に30ms〜100ms程度に設定されている。
かかる初期設定後、CPU71はステップ102〜124からなる
循環処理を実行することにより、第1乃至第3モード操
作子31〜33、メロディ鍵盤20、伴奏鍵盤10、音色及び音
量操作子群34,35の操作に応じてメロディ音、和音、前
打音、アルペジョ音等の発音を制御する。
かかる循環処理中、第1モード操作子31が操作される
と、ステップ102にて「YES」と判定され、ステップ103
にて楽音信号形成回路50内の0〜3チャンネルにて発生
中の楽音信号が減衰制御されるとともに、ステップ104
にてモードデータMODEが"0"に設定される。これらのス
テップ102〜104の処理は上記ステップ101の処理により
当該電子楽器が第1モードに初期設定されている場合に
は不要であるが、後述のステップ105〜110の処理により
当該電子楽器が第2又は第3モードに設定されている場
合に必要であり、かかるステップ103の処理によりメロ
ディ音、前打音及びアルペジョ音の発音のために用意さ
れた楽音信号形成チャンネルが新たなモードにおける前
記各楽音の発音のために準備されるとともに、当該電子
楽器が第1モードに設定される。なお、第1モード操作
子31が操作されなければ、ステップ102における「NO」
との判定の基に、プログラムはステップ105へ進めら
る。
また、第2又は第3モード操作子32,33が操作された場
合には、ステップ105,108にて「YES」とそれぞれ判定さ
れ、ステップ106,109にて前記ステップ103と同様な処理
により楽音信号形成回路50内の0〜3チャンネルが新た
な楽音発音のために準備されるとともに、ステップ107,
110にてモードデータMODEが"1"又は"2"に設定されて当
該電子楽器が第2又は第3モードに設定される。なお、
かかる場合にも、第2及び第3モード操作子32,33が操
作されなければ、ステップ105,108における「NO」との
判定の基に、プログラムはステップ108,111へそれぞれ
進めらる。
一方、メロディ鍵盤20が押離鍵操作されると、該操作に
関する押離鍵イベントがステップ111,114にて検出さ
れ、ステップ112〜113,115〜120の処理によりメロディ
音、前打音及びアルペジョ音の発音が制御される。な
お、かかる処理については、詳しく後述する。
また、伴奏鍵盤10が押離鍵操作されると、該操作に伴う
伴奏鍵の状態変化がステップ121にて検出され、同ステ
ップ121における「YES」との判定の基に、プログラムは
ステップ122,123へ進められる。ステップ122において
は、伴奏鍵盤10にて押鍵中の鍵に関する鍵情報が取り込
まれるとともに、該鍵情報に基づき伴奏鍵盤10にて指定
されている和音が検出されて、該検出和音のタイプを表
すデータ(上記第1表に対応した0〜11)がタイプデー
タTPとして設定記憶されるとともに、同和音の根音を表
すデータ(C音〜B音に対応した0〜11)が根音データ
RTとして設定記憶される。また、ステップ123において
は、前記指定された和音の構成音を表す複数キーコード
KC及び該各キーコードKCの割当てチャンネルをそれぞれ
表すチャンネルデータ(4〜7チャンネル)が楽音信号
形成回路50へ出力される。その結果、楽音信号形成回路
50は4〜7チャンネルにて前記供給キーコードKCに対応
した音高の楽音信号をそれぞれ形成し、これらの信号を
混合したものをアンプ51を介してスピーカ52に供給する
ので、スピーカ52からは前記混合信号すなわち伴奏鍵盤
10にて指定された和音に対応した楽音が発音される。な
お、前記ステップ121にて伴奏鍵の状態変化が検出され
なければ、同ステップ121にて「NO」と判定されて、プ
ログラムはステップ124へ進められる。
さらに、音色操作子群34又は音量操作子群35が操作され
ると、該操作はステップ124にて検出され、同ステップ1
24にて前記操作子群34,35に関するデータが楽音信号形
成回路50へ出力される。これにより、同回路50にて形成
される楽音信号の音色及び音量が制御される。
次に、メロディ鍵盤20における押離鍵操作に応じたメロ
ディ音、前打音及びアルペジョ音の発音制御動作につい
て詳述するが、かかる場合の動作は当該電子楽器の設定
モード毎にそれぞれ異なるので、以下各モードに分けて
説明する。
第1モード このモードは前述のように上記ステップ101の初期設定
処理又はステップ102〜104の処理により設定されるもの
で、同モードにおいては、モードデータMODEは"0"に設
定されている。
上記メインプログラムの循環処理中、メロディ鍵盤20の
いずれかの鍵が押鍵されると、ステップ111にて「YES」
すなわちメロディ鍵盤20における押鍵イベント有りと判
定され、ステップ112にて該押鍵された鍵を表すイベン
トキーコードがニューキーコードNKCとして設定記憶さ
れて、ステップ113にてメロディキーオンルーチンの処
理が実行される。
メロディキーオンルーチンの詳細は第4図に示されてお
り、その実行がステップ200にて開始され、ステップ201
にてモードデータMODEが"0"、"1"又は"2"のうちのいず
れかであるかが判定される。かかる場合、モードデータ
MODEは前述のように"0"に設定されているので、同ステ
ップ201における判定の基に、プログラムはステップ202
へ進められる。ステップ202においては、前記ニューキ
ーコードNKCが0〜3チャンネルのいずれかに割当てら
れ、すなわち新たに押鍵された鍵に関するチャンネル割
当て制御がなされるとともに、該ニューキーコードNKC
及び同キーコードNKCの割当てチャンネルを表すチャン
ネルデータ(0〜3)が楽音信号形成回路50へ出力され
る。その結果、楽音信号形成回路50はチャンネルデータ
により表された楽音信号形成チャンネルにて前記供給キ
ーコードNKCに対応した音高の楽音信号(メロディ音信
号)を形成し、この信号をアンプ51を介してスピーカ52
に供給するので、スピーカ52からは前記メロディ音信号
すなわちメロディ鍵盤20にて指定されたメロディ音に対
応した楽音が発音され始める。
前記ステップ202の処理後、ステップ207の処理により、
プログラムはメインプログラムのステップ114(第3
図)の処理に戻される。なお、メロディ鍵盤20における
新たな押鍵がなければ前記ステップ111にて、「NO」と
判定されて前記ステップ112,113の処理がなされずにプ
ログラムはステップ114へ進められる。
一方、メロディ鍵盤20における押鍵中の鍵が離鍵される
と、ステップ114にて「YES」すなわちメロディ鍵盤20に
おける離鍵イベント有りと判定され、ステップ115にて
モードデータMODEが"0"であるか否かが判定される。か
かる場合、モードデータMODEは"0"に設定されているの
で、前記ステップ115にて「YES」と判定され、ステップ
116にて前記離鍵された鍵を表すイベントキーコードに
基づき押鍵中に割当てられていたチャンネルがサーチさ
れるとともに、該サーチされたチャンネルに離鍵された
鍵であることを表すフラグが設定される。すなわち、離
鍵された鍵に関するマイクロコンピュータ70内の離鍵処
理がなされる。そして、かかる処理後、同ステップ116
にて前記サーチされたチャンネルを表すチャンネルデー
タ及び離鍵を表すフラグデータが楽音信号形成回路50へ
出力される。
その結果、楽音信号形成回路50は前記供給チャンネルデ
ータにより指示された楽音信号形成チャンネルにて出力
中の楽音信号の減衰を制御するので、スピーカ52から出
力中のメロディ音は徐々に減衰してその後発音を停止す
る。
なお、メロディ鍵盤20における新たな離鍵がなければ前
記ステップ114にて、「NO」と判定されてステップ115〜
120の処理がなされずにプログラムはステップ121へ進め
られる。
このように、当該電子楽器が第1モードに設定されてい
れば、伴奏鍵盤10における和音演奏に対応した和音とと
もに、メロディ鍵盤20におけるメロディ演奏通りのメロ
ディ音すなわち通常のメロディ音がスピーカ52から発音
される。
一方、かかる状態において、タイマ回路60がタイマイン
タラプト信号を出力すると、CPU71は、上記メインプロ
グラムの実行中、第7図のタイマ割込みプログラムを割
込み実行する。このタイマ割込みプログラムの実行はス
テップ500にて開始され、ステップ501にてモードデータ
MODEが"0"、"1"又は"2"のうちのいずれかであるかが判
定される。かかる場合、モードデータMODEは前述のよう
に"0"に設定されているので、同ステップ501における判
定の基に、プログラムはステップ504へ進められ、同ス
テップ504にて該タイマ割込みプログラムの実行が終了
されて、再びメインプログラムの実行が続行される。こ
れにより、かかる場合には、タイマ割込みプログラムに
おいて実質的な処理が何らなされない。
第2モード このモードは上述のようにステップ105〜107の処理によ
り設定されるもので、同モードにおいては、モードデー
タMODEは"1"に設定されている。
かかる場合においても、メロディ鍵盤20のいずれかの鍵
が押鍵されると、上記第1モードの場合と同様、メイン
プログラム(第3図)におけるステップ111〜112の処理
後、ステップ113にてメロディキーオンルーチンの処理
が実行される。
かかる場合には、モードデータMODEは前述のように"1"
に設定されているので、メロディキーオンルーチン(第
4図)におけるステップ201の判定処理により、プログ
ラムはステップ203へ進められ、同ステップ203にて楽音
信号形成回路50へ0チャンネルの楽音信号を急速減衰さ
せるための制御データが出力される。これにより、楽音
信号形成回路50は以前から発生中のメロディ音信号を急
速減衰させて、次のメロディ音に関する前打音信号の発
生準備をする。かかるステップ203の処理後、ステップ2
04にて前打音決定ルーチンの処理が実行される。
前打音決定ルーチンの詳細は第5図に示されており、そ
の実行がステップ300にて開始され、ステップ301にて下
記演算の実行によりノートデータNTが設定記憶される。
NT=NKC.MOD.12 この演算における演算子「.MOD.」は除算結果の余りを
演算結果として算出するもので、かかる場合ニューキー
コードNKCを「12」で除した余りをノートデータNTとし
て設定する。これにより、ニューキーコードNKCにより
表された鍵に対応した12音階上の音名のみがノートデー
タNTとして取り出されることになる。
次に、ステップ302にて下記演算の実行により音程デー
タDLTが設定記憶される。
DLT=(NT−RT+12).MOD.12 これにより、音程データDLTは根音データRTにより表さ
れた音名からノートデータNTにより表された音名までの
上方向へのインターバルを示す値に設定される。また、
前記演算における括弧内にてノートデータNTから根音デ
ータRTを減算した減算結果に「12」を加算するのは、前
記ノートデータNTが根音データRTより小さくて括弧内の
演算結果が負になることを避けるためである。
次に、ステップ303にてチェックデータCHKが下記演算の
実行により算出される。
CHK=TP*10H+DLT かかる演算においては、TP*10HによりタイプデータTP
が4ビット分上位にシフトされるので、チェックデータ
CHKは上位4ビットにて伴奏鍵盤10にて指定された和音
のタイプを表し、かつ下位4ビットにてメロディ鍵盤20
で指定されたメロディ音の前記和音の根音からのインタ
ーバルを表すものとなる。
かかるステップ303におけるチェックデータCHKの算出
後、ステップ304にて変数iが「0」に初期設定され、
ステップ306における変数iに対する「1」の加算処理
及びステップ307における変数iと「24」との比較処理
を含むステップ305〜307からなる循環処理によって、変
数iを「0」〜「23」まで順次「1」ずつ増加させなが
ら、ステップ305にて前打音テーブル81が参照される。
すなわち、かかるステップ305〜307からなる循環処理
中、前記変数iの歩進による0〜23までのアドレス更新
により、前打音テーブル81内における前打音データTBLO
NMとチェックデータCHKとが順次比較されて、該両デー
タTBLONM,CHKが一致するか否かがステップ305にて判定
される。その結果、かかる循環処理により、和音タイプ
毎に前打音の付与されるべき適切なメロディ音がサーチ
されることになる。
そして、かかる循環処理中、チェックデータCHKに等し
い前打音データTBLONMが見つかると、ステップ305にて
「YES」と判定され、ステップ308にて、前記両データTB
LONM,CHKが一致したアドレス値すなわち変数iに基づ
き、前打音テーブル81内のダウンデータTBLDWNが読出さ
れるとともに、下記演算の実行により前打音の音高を表
す前打音キーコードTKCが設定される。
TKC=NKC−TBLDWN(i) このステップ308の処理により、和音タイプデータ毎に
適切なダウンデータTBLDWN(i)が決定されるともに、
該データTBLDWN(i)に基づき和音タイプ毎に適切な前
打音キーコードTKCが決定されることになる。
かかる前打音キーコードTKCの決定後、ステップ309にて
前打音の発音時間を表すカウントデータCNTが第1タイ
マデータTIM1値に設定され、ステップ310にて該キーコ
ードTKC及び0チャンネルを表すチャンネルデータが楽
音信号形成回路50へ出力される。その結果、楽音信号形
成回路50は、0チャンネルにて、前記決定した前打音キ
ーコードTKCにより表された音高の楽音信号を発生し始
めるので、スピーカ52からは前記楽音信号に対応した楽
音が発音される。
前記ステップ310の処理後、ステップ312にて該前打音決
定ルーチンの実行が終了され、プログラムはメロディキ
ーオンルーチン(第4図)の実行に戻されるとともに、
該ルーチンのステップ207の処理によりプログラムはさ
らにメインプログラムの実行に戻される。
かかる状態で、タイマ回路60がタイマインタラプト信号
を発生すると、上記第1モードの場合と同様に、タイマ
割込みプログラムの実行が第7図のステップ500にて開
始される。かかる場合、前述のように、モードデータMO
DEは"1"に設定されているので、ステップ501の処理によ
りプログラムはステップ502へ進められ、同ステップ502
にて前打音チェックルーチンの処理が実行される。
この前打音チェックルーチンの詳細は第8図に示されて
おり、その実行がステップ600にて開始され、ステップ6
01にてカウントデータCNTが「0」であるか否かが判定
される。かかる場合、カウントデータCNTは前記ステッ
プ309(第5図)の処理により第1タイマデータTIM1値
に設定された直後であって「0」でないので、前記ステ
ップ601にて「NO」と判定され、ステップ602にて同カウ
ントデータCNTから「1」が減算される。そして、ステ
ップ603にて再びカウントデータCNTが「0」であるか否
かが判定される。かかる場合も、前記ステップ601の処
理時と同様の理由により、前記ステップ603にて「NO」
と判定され、ステップ606にて該前打音チェックルーチ
ンの処理が終了されてプログラムがタイマ割込みプログ
ラム(第7図)のステップ504に戻されるとともに、該
ステップ504の処理により該タイマ割込みプログラムも
終了されて、プログラムはさらにメインプログラムの実
行に戻される。
そして、タイマ回路60が再びタイマインタラプト信号を
発生すると、タイマ割込みプログラムの割込み実行によ
り、前打音チェックルーチン(第8図)の前記と同様な
ステップ600〜603,606の処理がなされて、カウントデー
タCNTは「1」だけ減少するので、同データCNTはタイマ
インタラプト信号の発生毎に「1」ずつ減少していく。
かかる減少中、前述のメロディ鍵盤20の押鍵操作による
メロディ音の発生から、所定の時間(例えば、30ms〜10
0ms)が経過すると、前記カウントデータCNTの減少によ
り、同データCNTは「1」になる。かかる状態で、前述
のように、タイマインタラプト信号の発生に伴い前打音
チェックルーチン(第8図)の実行がステップ600にて
開始されると、ステップ601における判定においてはカ
ウントデータCNTが「1」であることに基づき「NO」と
判定されるが、ステップ602による減算処理によりカウ
ントデータCNTは「0」になるので、ステップ603におけ
る判定処理においては「YES」と判定されてプログラム
はステップ604へ進められる。
ステップ604においては、楽音信号形成回路50へ0チャ
ンネルの楽音信号を急速減衰させるための制御データが
出力される。これにより、楽音信号形成回路50は以前か
ら0チャンネルにて発生中の楽音信号を急速減衰させ
る。かかるステップ604の処理後、ステップ605にてニュ
ーキーコードNKC及び0チャンネルを表すチャンネルデ
ータが楽音信号形成回路50へ出力される。これにより、
楽音信号形成回路50は、前記楽音信号の減衰後、0チャ
ンネルに対応した楽音信号形成チャンネルにて、前記ニ
ューキーコードNKCにより表された音高の楽音信号を発
生し始めるので、スピーカ52から以前発音していた楽音
(前打音)の発生が停止され、メロディ鍵盤20にて指定
された音高の楽音が発音されるようになる。その結果、
かかる場合には、第10A図に示すように、メロディ鍵盤2
0にて指定されたメロディ音に、伴奏鍵盤10にて指定さ
れた和音に応じた前打音が30ms〜100ms程度付加される
ことになり、カントリ風の演奏効果が自動的に付加され
る。
また、前記ステップ605の処理後、ステップ606にて該前
打音チェックルーチンの処理が終了されて、前述したよ
うに、メインプログラムが再び実行されるようになる。
一方、かかる状態で、タイマインタラプト信号が発生さ
れ、タイマ割込みプログラムの割込み実行に伴って前打
音チェックルーチン(第8図)の処理が開始されても、
カウントデータCNTは「0」に設定されたままであるの
で、ステップ601にて「YES」と判定され、ステップ602
〜605の処理が実行されることなく、プログラムはステ
ップ606へ進められる。しかも、かかる場合には、前記
カウントデータCNTは相変わらず「0」に保たれ続け
る。
さらに、メロディ鍵盤20にて押鍵中であるとともに発音
中のメロディ音に関する鍵が離鍵されると、メインプロ
グラム(第3図)のステップ114にて「YES」すなわちメ
ロディ離鍵イベント有りと判定されて、ステップ115に
てモードデータMODEが"0"であるか否かが判定される。
かかる場合、モードデータMODEは"1"に設定されている
ので、同ステップ115にて「NO」と判定されて、プログ
ラムはステップ117へ進められるとともに同ステップ117
にて前記離鍵された鍵を表すイベントキーコードがニュ
ーキーコードNKCに等しいか否かが判定される。ニュー
キーコードNKCは発音中のメロディ音に関するキーコー
ド(最後に押鍵された鍵を表すキーコード)に設定され
ており、前述のように発音中のメロディ音に関する鍵が
離鍵された場合には、前記イベントキーコードがニュー
キーコードNKCに等しいので、前記ステップ117にて「YE
S」と判定され、ステップ118にてモードデータMODEが"
1"であるか否かが判定される。今、モードデータMODE
は"1"に設定されいるので、前記ステップ118にて「YE
S」と判定され、ステップ119にてメロディ音の発生中の
チャンネルすなわち0チャンネルを表すチャンネルデー
タ及び離鍵を表す離鍵データが楽音信号形成回路50へ出
力される。
その結果、楽音信号形成回路50は0チャンネルにて出力
中の楽音信号すなわち前記メロディ音信号の減衰を制御
するので、スピーカ52から出力中のメロディ音は徐々に
減衰してその後発音を停止する。
一方、メロディ鍵盤10にて前打音を付与すべきでない鍵
が押鍵された場合、上述した前打音決定ルーチン(第5
図)のステップ305〜307の循環処理において、チェック
データCHKと同じ前打音データTBLONMが前打音テーブル8
1内から発見されずに、変数iが「24」に達する。その
ため、ステップ307にて「NO」すなわち変数iは「24」
未満でないと判定され、ステップ311にて前記押鍵され
た鍵を表すキーコードすなわちメインプログラムにおけ
るステップ112(第3図)の処理により設定されたニュ
ーキーコードNKCと0チャンネルを表すチャンネルデー
タとが楽音信号形成回路50へ出力される。その結果、楽
音信号形成回路50は、0チャンネルに対応した楽音信号
形成チャンネルにて、前記ニューキーコードNKCにより
表された音高の楽音信号を発生し始めるので、スピーカ
52からは、メロディ鍵盤20にて押鍵された鍵に対応した
音高の楽音が前打音を伴わないで発音される。
また、本件実施例においては、メロディ鍵盤20にて新た
な鍵が押鍵されると、同鍵盤20にて他の鍵が押鍵中であ
るか否かには関係なく、メロディキーオンルーチン(第
4図)のステップ203の処理により以前から発音中のメ
ロディ音は急速減衰制御されるとともに、前打音決定ル
ーチン(第5図)におけるステップ310,311の処理によ
り新たな鍵に関する前打音又はメロディ音が必ず発音さ
れる。このことは、該第2モードにおいては、後着優先
により前記前打音及びメロディ音の発音が制御されるこ
とを意味する。そして、かかる場合に、以前発音されて
いたメロディ音に関する鍵が離鍵されると、該離鍵され
た鍵と最後に押鍵された鍵とが異なるので、メインプロ
グラム(第3図)におけるステップ117にて「NO」すな
わちイベントキーコードとニューキーコードNKCとが等
しくないと判定されて、プログラムはステップ121へ進
められる。
第3モード このモードは、上述のように、メインプログラム(第3
図)のステップ108〜110の処理により設定されるもの
で、同モードにおいては、モードデータMODEは"2"に設
定されている。
かかる場合においても、メロディ鍵盤20のいずれかの鍵
が押鍵されると、上記第1及び第2モードの場合と同
様、ステップ111〜112の処理後、ステップ113にてメロ
ディキーオンルーチン(第4図)の処理が実行される。
かかる場合には、モードデータMODEは前述のように"2"
に設定されているので、ステップ201の判定処理によ
り、プログラムはステップ205へ進められ、同ステップ2
05にて楽音信号形成回路50へ0〜3チャンネルの楽音信
号を急速減衰させるための制御データが出力される。こ
れにより、楽音信号形成回路50は以前から発生中の0〜
3チャンネルにおける楽音信号を急速減衰させて、次の
アルペジョ音の発生準備をする。かかるステップ205の
処理後、ステップ206にてアルペジョ音決定ルーチンの
処理が実行される。
アルペジョ音決定ルーチンの詳細は第6図に示されてお
り、その実行がステップ400にて開始され、ステップ401
にて下記演算の実行によりアルペジョノートデータNT12
の最下位ビットLSBのみが"1"に設定される。
NT12=001H このアルペジョノートデータNT12は、第11図に示すよう
に、1オクターブ分の各音名に対応した12ビットで構成
されており、最下位ビットLSBが前記押鍵された鍵から
1オクターブ下の鍵に対応するとともに上位になるに従
って高音を表すもので、各ビットにおける"1"により
「発音有り」を表し、かつ"0"により「発音無し」を表
す。なお、前記サフィックスHは16進数を表す。
次にステップ402,403にて、上述したステップ301,302
(第5図)の処理と同様に、下記演算の実行によりノー
トデータNT及び音程データDLT(第12A図参照)が設定記
憶される。
NT=NKC.MOD.12 DLT=(NT−RT+12).MOD.12 かかるステップ403の処理後、ステップ404にてアルペジ
ョ音としてメロディ音に付加される決定音の数をカウン
トするための付加音数データADDが「0」に初期設定さ
れるとともに、ステップ405にて変数iが「0」に初期
設定される。かかる初期設定後、ステップ406にてアル
ペジョ音テーブル82が参照されるとともに、伴奏鍵盤10
における和音指定に伴ってメインプログラムのステップ
122(第3図)の処理により設定されているタイプデー
タTP及び前記変数iにより指定されるアルペジョ音デー
タTBLARP(TP,i)が前記テーブル82から読出され、該デ
ータTBLARP(TP,i)及び前記音程データDLTに基づく下
記演算の実行によりメロディアップデータMELUPが算出
される。
MELUP={TBLARP(TP,i)−DLT+12}.MOD.12 かかる演算においては、第12A図に示すように、TBLARP
(TP,i)は根音データRTにより表された和音根音からメ
ロディ鍵盤20にて押鍵された鍵に対応した音名までの上
方向へのインターバルを表しており、かつ音程データDL
Tは同根音から前記押鍵された鍵に対応した音名までの
上方向へのインターバルを表しているので、該メロディ
アップデータMELUPはメロディ鍵盤20にて押鍵されてい
る鍵に対応した音名からアルペジョ音データTBLARP(T
P,i)までの上方向へのインターバルを表す。
かかるメロディアップデータMELUPの設定後、ステップ4
07にて該データMELUPが「0〜2,10,11」のいずれかに該
当するか否かが判定される。この判定処理は、メロディ
鍵盤20にて指定された音に対して半音間隔にして上下2
音分までの音をアルペジョ音として発音することを禁止
するためのものである。今、前記条件に合致しなけれ
ば、前記ステップ407にて「NO」と判定され、ステップ4
08にて下記演算の実行によりアルペジョノートデータNT
12を更新する。
NT12=NT12.OR.2MELUP この演算における演算子「.OR.」はNT12と2MELUPとをオ
ア合成するもので、これにより、以前のアルペジョノー
トデータNT12に対して、最下位ビットLSB(押鍵音より
1オクターブ分下の音)からメロディアップデータMELU
Pにより表されたインターバル分だけ高音側のビット位
置に"1"が追加される。
このステップ408の処理後、ステップ409にて付加音数デ
ータADDに「1」が加算されるとともに、ステップ410に
て該加算された付加音数データADDが「2」に達したか
否かが判定される。かかる場合、前記付加音数データAD
Dが「2」に達していなければ、前記ステップ410にて
「NO」と判定されてプログラムはステップ411へ進めら
れる。一方、上記ステップ407にて「NO」すなわちメロ
ディアップデータMELUPが「0〜2,10,11」のいずれかに
該当すると判定されると、前記ステップ408〜410の処理
が実行されないでプログラムはステップ411へ進められ
る。
ステップ411においては変数iに「1」が加算され、ス
テップ412にてタイプデータTPが「0,3,10」のいずれか
であり、かつ変数iが「3」であるか否かが判定され
る。この判定は、タイプデータTPが「0,3,10」のいずれ
かである場合にはアルペジョ音として付加されるべき和
音構成音が3個しかなく(第2B図参照)、前記ステップ
407の条件すなわちメロディ鍵盤20にて指定された音に
対して半音間隔にして上下2音分までの音に関する発音
を禁止するという条件を守ると、前記付加音が2個に達
しない場合があり、かかる場合には前記条件を緩和して
ステップ413〜417にて付加音を決定するためである。
かかる場合、前記条件に合致しなければ、前記ステップ
412にて「NO」と判定され、プログラムはステップ406に
戻される。そして、前記ステップ406〜412からなる循環
処理が実行されて、アルペジョ音としての付加音がアル
ペジョ音テーブル82内の優先順位の高いもの(変数iの
小さなもの)から順に決められていく。かかる循環処理
により、2個の付加音が決定されて付加音数データADD
が「2」に達すると、ステップ410における「YES」との
判定の基にプログラムはステップ418へ進められる。
一方、前述したように、付加音数データADDが「2」に
達する前に、タイプデータTPが「0,3,10」のいずれかで
あるとともに変数iが「3」に達すると、ステップ412
における「YES」との判定の基にプログラムはステップ4
13〜417からなる処理に進められる。
かかる処理においては、まずステップ413にて変数jが
「0」に初期設定され、ステップ414にて上記ステップ4
06の処理と同様な下記演算の実行によりメロディアップ
データMELUPが算出される。
MELUP={TBLARP(TP,j)−DLT+12}.MOD.12 次に、ステップ415にて前記算出メロディアップデータM
ELUPが「1,2」のいずれかであるか否かの条件が判定さ
れる。かかる場合、前記条件が成立しなければ、前記ス
テップ415にて「NO」と判定され、ステップ416にて変数
jに「1」が加算された後、プログラムはステップ414
へ戻され、以降、前記条件が成立するまでステップ414
〜416からなる循環処理が実行され続ける。かかる循環
処理中、前記条件が成立すれば、ステップ415における
「YES」との判定の基に、ステップ417にて上記ステップ
408の処理と同様な下記演算の実行によりアルペジョノ
ートデータNT12が更新される。
NT12=NT12.OR.2MELUP かかるステップ406〜417の処理により、いずれの場合で
も、2個の付加音が決定され、同付加音の音名に対応し
たアルペジョノートデータNT12のビット位置に"1"が設
定記憶される。
前記ステップ417の処理後又は上記ステップ410における
「YES」との判定後、ステップ418にてアルペジョ音の発
音順(低音側から高音側への順番)を表すアルペジョ音
順番データNOが「1」に設定されるとともに、ステップ
419にてアルペジョノートデータNTのビット位置(0〜1
1)を表す変数Kが「1」に設定される。次に、ステッ
プ420にて変数Kにより指定されるアルペジョノートデ
ータNTのKビット目のデータが"1"であるか否かが判定
される。かかる場合、同データが"1"でなければ、ステ
ップ420における「NO」との判定の基に、ステップ423に
おける変数Kに対する「1」の加算処理と、ステップ42
4における変数Kと「12」との一致判定処理とにより、
変数Kが「12」に達するまですなわちアルペジョノート
データNTの最上位ビットMSBのチェックが終了するま
で、ステップ424の処理後、プログラムはステップ420へ
戻される。
一方、前記ステップ420にて変数Kにより指定されるア
ルペジョノートデータNT12のKビット目のデータが"1"
であると判定されると、ステップ421にてアルペジョ音
順番データNOにより指定されるアルペジョ音データARP
(NO)が変数Kに設定されるとともに、ステップ422に
てアルペジョ音順番データNOに「1」が加算されて、プ
ログラムはステップ423へ進められる。かかるステップ4
20〜424からなる循環処理中、変数Kが「12」になる
と、ステップ424にて「YES」と判定され、ステップ425
にてアルペジョ音データARP(0),ARP(3)がそれぞ
れ「0」,「12」に設定される。このようなステップ42
1,425の処理により、アルペジョ音データARP(0),ARP
(1),ARP(2),ARP(3)は、メロディ鍵盤20におけ
る指定音高、該音高から1オクターブ下の音高及びアル
ペジョ音テーブル82から抽出された二つの音高をそれぞ
れ低音側から高音側へ向かって並べたものであって、該
並べられた各音高から前記1オクターブ下の音高までの
インターバル値にそれぞれ設定される(第12B図参
照)。
前記ステップ425の処理後、ステップ426にてアルペジョ
音順番データNOが「0」に初期設定され、ステップ427
にて下記演算の実行によりアルペジョ音キーコードARPK
Cが算出される。
ARPKC=NKC−12+ARP(NO) かかる演算においては、アルペジョ音順番データNOは
「0」であり、該データNOにより指定されるアルペジョ
音データARP(0)は前記ステップ425の処理により
「0」に設定されているので、アルペジョ音キーコード
ARPKCはニューキーコードNKCにより示された音高すなわ
ちメロディ鍵盤20にて指定された音高より1オクターブ
下の音高を表すことになる。
次に、ステップ428にて前記アルペジョ音キーコードARP
KC及びアルペジョ音順番データNOに等しい0チャンネル
を表すチャンネルデータが楽音信号形成回路50へ出力さ
れる。その結果、楽音信号形成回路50は、第0チャンネ
ルにて、前記アルペジョ音キーコードARPKCにより表さ
れた音高の楽音信号を発生し始めるので、スピーカ52か
らは、メロディ鍵盤20にて押鍵された鍵より1オクター
ブ低い鍵に対応した音高の楽音が発音され始める。
前記ステップ428の処理後、ステップ429にて各アルペジ
ョ音の発音遅れ時間を計算するためのカウントデータCN
Tが第2タイマデータTIM2に設定され、ステップ430にて
アルペジョ音順番データNOに「1」を加算することによ
り同データNOが「1」に更新され、ステップ431にて該
アルペジョ音決定ルーチンの実行が終了され、プログラ
ムはメロディキーオンルーチン(第4図)の実行に戻さ
れるとともに、該ルーチンのステップ207の処理により
プログラムはさらにメインプログラムの実行に戻され
る。
かかる状態で、タイマ回路60がタイマインタラプト信号
を発生すると、上記第1及び第2モードの場合と同様
に、タイマ割込みプログラムの実行が第7図のステップ
500にて開始される。かかる場合、前述のように、モー
ドデータMODEは"2"に設定されているので、ステップ501
の処理によりプログラムはステップ503へ進められ、同
ステップ503にてアルペジョ音チェックルーチンの処理
が実行される。
このアルペジョ音チェックルーチンは第9図に示されて
おり、その実行がステップ700にて開始され、ステップ7
01にてアルペジョ音順番データNOが「3」より大きいか
否かが判定される。かかる場合、同データNOは「1」に
設定されているので、前記ステップ701にて「NO」と判
定され、ステップ702にてカウントデータCNTから「1」
が減算されて、ステップ703にて該減算されたカウント
データCNTが「0」であるか否かが判定される。かかる
場合、カウントデータCNTは前記ステップ429(第6図)
の処理により第2タイマデータTIM2値に設定された直後
であって「0」でないので、前記ステップ703にて「N
O」と判定され、ステップ708にて該アルペジョ音チェッ
クルーチンの処理が終了されてプログラムがタイマ割込
みプログラム(第7図)のステップ504に戻されるとと
もに、該ステップ504の処理により該タイマ割込みプロ
グラムも終了されて、プログラムはさらにメインプログ
ラムの実行に戻される。
そして、タイマ回路60が再びタイマインタラプト信号を
発生すると、タイマ割込みプログラムの割込み実行によ
り、アルペジョ音チェックルーチン(第9図)の前記と
同様なステップ700〜703,708の処理がなされて、カウン
トデータCNTはさらに「1」だけ減少する。このよう
に、カウントデータCNTはタイマインタラプト信号の発
生毎に「1」ずつ減少するので、前述のメロディ鍵盤20
の押鍵操作に伴う第1アルペジョ音の発生から、所定の
時間(例えば、30ms〜100ms)が経過すると、前記カウ
ントデータCNTの減少により、同データCNTは「1」にな
る。かかる状態で、前述のように、タイマインタラプト
信号の発生に伴いアルペジョ音チェックルーチン(第9
図)の実行がステップ700にて開始されてステップ701に
おける「NO」との判定後、ステップ702の減算処理によ
りカウントデータCNTは「0」になるので、ステップ703
における判定処理においては「YES」と判定されてプロ
グラムはステップ704へ進められる。
ステップ704においては、上記ステップ427(第6図)と
同様な下記演算の実行により、新たなアルペジョ音キー
コードARPKCが算出される。
ARPKC=NKC−12+ARP(NO) かかる演算においては、アルペジョ音順番データNOは
「1」であり、該データNOにより指定されるアルペジョ
音データARP(1)は前記ステップ421(第6図)の処理
によりアルペジョ音テーブル82から抽出したものであっ
て低音側の付加音に設定されいるので、アルペジョ音キ
ーコードARPKCはメロディ鍵盤20にて指定された音高と
該音高より1オクターブ下の音高との間であって前記付
加音と同一音名の音に設定される。
かかるアルペジョ音キーコードARPKCの新たな設定後、
ステップ705にて前記アルペジョ音キーコードARPKC及び
アルペジョ音順番データNOに等しい第1チャンネルを表
すチャンネルデータが楽音信号形成回路50へ出力され
る。その結果、楽音信号形成回路50は、第1チャンネル
にて、前記アルペジョ音キーコードARPKCにより表され
た音高の楽音信号を発生し始めるので、スピーカ52から
は、前記第1のアルペジョ音から30ms〜100ms遅れて第
2のアルペジョ音が発音され始める。
前記ステップ705の処理後、ステップ706にてカウントデ
ータCNTが第2タイマデータTIM2値に再び設定され、ス
テップ707にてアルペジョ音順番データNOに「1」を加
算することにより同データNOが「2」に更新され、ステ
ップ708にて該アルペジョ音チェックルーチンの実行が
終了され、プログラムはタイマ割込みプログラム(第7
図)の実行に戻されるとともに、該プログラムのステッ
プ504の処理によりプログラムはさらにメインプログラ
ムの実行に戻される。
また、かかるメインプログラムの実行中、タイマ回路60
が再びタイマインタラプト信号を発生すると、上記同様
にして、該タイマインタラプト信号の発生毎に、タイマ
割込みプログラムの実行に伴いアルペジョ音チェックル
ーチンの処理が実行される。かかる場合も、ステップ70
2(第9図)の処理により、カウントデータCNTが「1」
ずつ減少され、前記第2アルペジョ音の発生から30ms〜
100msが経過すると、前記カウントデータCNTは「0」に
なり、ステップ703における「YES」との判定の基に、ス
テップ704〜707の処理が再び実行される。この場合、ス
テップ704においては、アルペジョ音順番データNOは
「2」であり、該データNOにより指定されるアルペジョ
音データARP(2)は前記ステップ421(第6図)の処理
によりアルペジョ音テーブル82から抽出したものであっ
て高音側の付加音に設定されているので、アルペジョ音
キーコードARPKCはメロディ鍵盤20にて指定された音高
と該音高より1オクターブ下の音高との間であって前記
付加音と同一音名の音に設定される。また、ステップ70
5においては、チャンネルデータとしてアルペジョ音順
番データNOに等しい「2」を表すデータが楽音信号形成
回路50へ出力されるので、楽音信号形成回路50は、第2
チャンネルにて、前記アルペジョ音キーコードARPKCに
より表された音高の楽音信号を発生し始める。これによ
り、スピーカ52からは、前記第2のアルペジョ音から30
ms〜100ms遅れて第3のアルペジョ音が発音され始め
る。なお、この場合も、ステップ706,707の処理によ
り、カウントデータCNTは第2タイマデータTIM2に設定
されるとともに、アルペジョ音順番データNOは「3」に
更新される。
そして、かかる状態においても、タイマ回路60からタイ
マインタラプト信号が発生される毎に、タイマ割込みプ
ログラムの割込み実行に伴いアルペジョ音チェックルー
チンの処理が実行されて、アルペジョ音の発音が制御さ
れる。すなわち、前記第3アルペジョ音の発生から30ms
〜100msが経過すると、アルペジョ音チェックルーチン
(第9図)のステップ703における「YES」との判定の基
に、ステップ704にて下記演算の実行により、新たなア
ルペジョ音キーコードARPKCが算出される。
ARPKC=NKC−12+ARP(NO) そして、ステップ705にて前記アルペジョ音キーコードA
RPKC及びアルペジョ音順番データNO(=3)に等しいチ
ャンネルを表すチャンネルデータが楽音信号形成回路50
へ出力されて、同楽音信号形成回路50はアルペジョ音順
番データNOにより指定された楽音信号形成チャンネル
(第3チャンネル)にて前記アルペジョキーコードARPK
Cにより指定される第4のアルペジョ音を発生し始め
る。かかる場合、アルペジョ音順番データNOは「3」に
設定されており、アルペジョ音データARP(NO)は上記
ステップ425(第6図)の処理により「12」に設定され
ているので、アルペジョキーコードAKCはニューキーコ
ードNKCすなわちメロディ鍵盤20にて指定された音高を
示している。その結果、前記第4のアルペジョ音はメロ
ディ鍵盤20にて指定された音高に対応したものとなる。
かかるステップ705の処理後、ステップ706にてカウント
データCNTが再び第2タイマデータTIM2に設定され、ス
テップ707にてアルペジョ音順番データNOに「1」を加
算することにより同データNOが「4」に更新されて、ス
テップ708にて該アルペジョ音チェックルーチンの実行
が終了される。
上述のような、第1乃至第4のアルペジョ音の発生制御
により、メロディ鍵盤20にて指定された音高、該音高か
ら1オクターブ下の音高及びアルペジョ音テーブル82か
ら抽出されるとともに前記二つの音高に挟まれた二つの
付加音高に対応した4個の音が、約30ms〜100ms間隔で
低音側から順番に発音開始されるので(第10B図参
照)、該第3モードにおいてはいわゆるピアノカクテル
風の演奏効果が自動的に付与される。
一方、かかる状態で、タイマ回路60からのタイマインタ
ラプト信号の到来に応じて、タイマ割込みプログラムの
割込み実行に伴ってアルペジョ音チェックルーチンの処
理が開始されても、アルペジョ音順番データNOは前述の
ように「4」に設定されているので、ステップ701(第
9図)における「YES」すなわちアルペジョ音順番デー
タNOは「3」より大きいと判定され、プログラムは直接
ステップ708へ進められる。これにより、前述のステッ
プ702〜707の処理がなされないので、アルペジョ音の発
音開始が制御されることはない。
また、かかるメロディ鍵盤20にて押鍵中の鍵に関する第
1乃至第4のアルペジョ音の発音中、該鍵が離鍵される
と、上記第2モードと同様、メインプログラム(第3
図)のステップ115,117にそれぞれ「NO」,「YES」と判
定され、ステップ118にてモードデータMODEが"1"である
か否かが判定される。かかる場合には、モードデータMO
DEは"2"に設定されいるので、前記ステップ118にて「N
O」と判定され、ステップ120にて前記第1乃至第4のア
ルペジョ音の発生中のチャンネルすなわち楽音信号形成
回路50の0〜3の楽音信号形成チャンネルにおける楽音
信号の減衰が制御される。
また、かかる第3モードにおいても、メロディ鍵盤20に
て新たな鍵が押鍵されると、同鍵盤20にて他の鍵が押鍵
中であるか否かには関係なく、メロディキーオンルーチ
ン(第4図)のステップ205の処理により以前から発音
中のメロディ音は急速減衰制御されるとともに、アルペ
ジョ音決定ルーチン(第6図)及びアルペジョ音チェッ
クルーチン(第9図)の処理により新たな鍵に関する第
1乃至第4のアルペジョ音が必ず発音される。このこと
は、該第3モードにおいても、後着優先によりアルペジ
ョ音の発音が制御されることを意味する。そして、かか
る場合も、以前発音されていたアルペジョ音に関する鍵
が離鍵されると、該離鍵された鍵と最後に押鍵された鍵
とが異なるので、メインプログラム(第3図)における
ステップ117にて「NO」すなわちイベントキーコードと
ニューキーコードNKCとが等しくないと判定されて、プ
ログラムはステップ121へ進められる。
次に、上記実施例の変形例について説明する。
(1)上記実施例においては、前打音を付与すべきメロ
ディ音及び該前打音のメロディ音からのインターバルを
前打音テーブル81内に記憶されているデータに基づくも
のに制限したが、本件発明はこれに限定されるものでは
ない。すなわち、前打音を付与すべきメロディ音の数が
曲の流れからして少な過ぎる場合には、実施例より多く
の前打音が付与されるべきメロディ音を決定してもよ
く、また逆に、前打音を付与すべきメロディ音の数が曲
の流れからして多過ぎる場合には、実施例より少なく前
打音が付与されるべきメロディ音を決定してもよい。ま
た、この前打音の付与されるべき条件を選択できるよう
にしてもよい。また、前記インターバルも他の値に設定
したり、該値を選択できるようにしてもよく、特に前打
音をメロディ音より高い音高に決定してもよい。
(2)上記実施例においては、メロディ鍵盤20にて指定
された音高の下1オクターブ内に付加音を設定するとと
もに、前記付加音及び指定音を低音側から順番に発音さ
せてアルペジョ音を得るようにしたが、前記指定音高の
上1オクターブ側に付加音を設定してもよいし、また発
音順を高音側から低音側に向かってするようにしてもよ
い。さらに、前記付加音の数、音域を上記実施例より大
きく又は小さくしてもよい。
さらに、アルペジョ音を構成する付加音として、メロデ
ィ音高と所定の音程を有する音、例えば5度音、デュエ
ット音等を選択するようにしてもよく、また付加音の種
類を選択できるようにしてもよい。
(3)上記実施例においては、第2モードにおける前打
音を付与すべきメロディ音及び該前打音のメロディ音か
らのインターバルを前打音テーブル81を参照することに
より決定し、かつ第3モードにおけるアルペジョ音をア
ルペジョ音テーブル82を参照することにより決定するよ
うにしたが、これらのテーブルの代わりにプログラム中
に組込まれた演算処理によって前記各種の決定を行うよ
うにしてもよい。
(4)上記実施例においては、前打音の発音時間及び各
アルペジョ音の発音開始遅延時間を表す第1及び第2タ
イマデータTIM1,TIM2を固定データとしたが、これらの
データTIM1,TIM2を可変設定できるようにして、前記発
音時間及び発音開始遅延時間を任意に変更できるように
してもよい。また、第1乃至第4のアルペジョ音の発音
に関する各時間間隔をそれぞれ異ならせるようにしても
よい。
(5)上記実施例においては、和音を伴奏鍵盤10の押鍵
通りに発音させるようにしたが、該和音の発音タイミン
グを自動的に決定する自動伴奏機能を当該電子楽器に付
加することにより、和音の自動演奏を可能とするように
してもよい。また、この自動伴奏機能の導入に伴い、シ
ンバル、バスドラ等の打楽器音を自動的に発音するオー
トリズム機能を当該電子楽器に付加するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電子楽器の全体ブロッ
ク図、第2A図及び第2B図は第1図の前打音テーブル及び
アルペジョ音テーブルのデータフォーマット図、第3図
乃至第9図は第1図のマイクロコンピュータにて実行さ
れるプログラムのフローチャート、第10A図及び第10B図
は本発明にかかる前打音及びアルペジョ音の発音状態を
説明するための音符図、第11図はアルペジョノートデー
タのデータフォーマット図、第12A図及び第12B図は押鍵
音、和音根音、アルペジョ音等のインターバルを説明す
るための説明図である。 符号の説明 10……伴奏鍵盤、20……メロディ鍵盤、30……操作パネ
ル、50……楽音信号形成回路、60……タイマ回路、70…
…マイクロコンピュータ、81……前打音テーブル、82…
…アルペジョ音テーブル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発生すべきメロディ音の音高を指定するメ
    ロディ音指定手段と、 発生すべき和音を指定する和音指定手段と、 前記メロディ音指定手段及び和音指定手段により指定さ
    れたメロディ音及び和音に対応した楽音信号を形成出力
    する楽音信号形成手段と を備えた電子楽器において、 前記メロディ音指定手段により指定されたメロディ音が
    前記和音指定手段により指定された和音と予め決めた所
    定関係にあるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段にて前記指定メロディ音が前記指定和音と
    前記所定関係にあると判定されたとき該メロディ音と所
    定のピッチ差を有するとともに該メロディ音の発生直前
    の短時間において発生される前打音を該メロディ音に対
    して付加し、かつ前記判定手段にて前記指定メロディ音
    が前記指定和音と前記所定関係にないと判定されたとき
    前記前打音を付加しないでメロディ音を出力するように
    前記楽音信号形成手段を制御する前打音付加選択制御手
    段と を設けたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】請求項1の判定手段において、和音タイプ
    毎に定めた特定音と前記指定メロディ音とを比較するこ
    とにより、前記指定メロディ音と前記指定和音との前記
    所定関係を判定するようにしたことを特徴とする電子楽
    器。
  3. 【請求項3】請求項1の前打音に関するピッチ差を前記
    指定メロディ音と前記指定和音との関係において定めた
    ことを特徴とする電子楽器。
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