JP2733998B2 - 自動調決定装置 - Google Patents

自動調決定装置

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JP2733998B2 JP63236834A JP23683488A JP2733998B2 JP 2733998 B2 JP2733998 B2 JP 2733998B2 JP 63236834 A JP63236834 A JP 63236834A JP 23683488 A JP23683488 A JP 23683488A JP 2733998 B2 JP2733998 B2 JP 2733998B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、和音演奏情報に基づき、演奏曲の調を自動
的に決定する自動調決定装置に関する。
[従来技術] 近年、電子楽器等の自動化が進み、メロディ演奏、和
音演奏等を基にデュエット音、アルペジョ音、ベース音
等の付加音を自動的に形成し、該付加音を前記和音演奏
音、メロディ演奏音等の演奏音と共に自動的に発音させ
るようにして、豊かな演奏音楽が得られるような自動伴
奏装置が盛んに開発されるようになって来ている。かか
る場合、単一の演奏和音のみに基づいて付加音を形成す
ることも可能であるが、演奏曲に適した付加音すなわち
演奏和音進行に適した付加音を形成するためには、演奏
曲の調を把握することが望ましい。
この要請に基づき、例えば、特開昭57−136696号公報
には、演奏に先立ち、調指定スイッチ及び鍵盤の組合せ
操作によって調を指定、例えば調指定スイッチと鍵盤の
C音に対応した鍵を同時操作することによりC調を指定
するようにしたものが示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、上記従来の調を指定する装置にあっては、
演奏者が自ら調の指定操作をしなければならないので、
演奏前に演奏者の手間がかかるという問題かあると同時
に、演奏者が演奏曲の調を知らない場合には前記調の指
定ができないという問題もある。また、前記調指定は鍵
盤を利用する関係上、演奏中には行うことができず、演
奏途中における転調が不可能である。
本発明はかかる問題点に鑑み案出されたもので、その
目的な和音演奏に基づき調を自動的に決定するようにし
て上記問題を解決した自動調決定装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決して本発明の目的を達成するために、
第1の発明(上記請求項1に係る発明)の構成上の特徴
は、和音の根音及びタイプを表す和音情報を順次供給す
る和音情報供給手段と、前記供給された和音情報により
表された和音のタイプが複数種類の和音のタイプからそ
れぞれなる予め決められた複数組の和音グループのうち
のいずれの和音グループに属するかを決定するグループ
決定手段と、前記和音情報により表された和音の根音及
び前記決定した和音グループをそれぞれ表す複数組のデ
ータを時系列的に順次記憶するデータ記憶手段と、デー
タ記憶手段に時系列的に記憶されている複数組のデータ
により表された和音の根音及び和音グループに基づいて
予め定めた和音の特定の進行を検知する和音進行検知手
段と、和音進行検知手段による和音の特定の進行の検知
に応答して同和音の特定の進行に対応した調を表す調デ
ータを設定する調データ設定手段とを備えたことにあ
る。
また、第2の発明(上記請求項2に係る発明)の構成
上の特徴は、前記第1の発明の和音情報供給手段を、和
音演奏を表す演奏情報を順次供給する演奏情報供給手段
と、前記供給された演奏情報に基づいて和音の根音及び
タイプを検出する和音検出手段とで構成したことにあ
る。
また、第3の発明(上記請求項3に係る発明)の構成
上の特徴は、和音を指定する和音指定手段と、前記和音
指定手段により順次指定された前々回和音、前回和音及
び今回和音をそれぞれ表す少なくとも3個分の和音情報
を時系列的に記憶する和音情報記憶手段と、前記和音情
報記憶手段に記憶されている前々回和音に関する和音情
報及び前回和音に関する和音情報によって予め定めた前
々回和音と前回和音との特定の和音進行を検知する和音
進行検知手段と、前記和音進行検知手段による特定の和
音進行の検知に応答して該特定の和音進行に対応した仮
の調を決定する仮調決定手段と、前記和音情報記憶手段
に記憶されている今回和音の和音情報に基づき今回和音
が前記仮の決定調に関するスケール上の和音であるか否
かを判定するスケール和音判定手段と、前記スケール和
音判定手段により今回和音がスケール上の和音であると
判定されたとき前記仮の調を表す調データを決定調デー
タとして設定する調データ設定手段とを備えたことにあ
る。
また、第4の発明(上記請求項4に係る発明)の構成
上の特徴は、上記第3の発明の構成に、さらに、上記和
音指定手段により順次指定される和音のうち、前回指定
された和音と予め定めた特定の関係にある和音が新たに
指定されたとき、上記和音情報記憶手段に記憶されてい
る前々回和音、前回和音及び今回和音を表す和音情報を
そのまま維持して該新たな和音を表す和音情報の同和音
情報記憶手段への更新記憶を禁止する指定和音排除手段
を設けたことにある。
また、第5の発明(上記請求項5に係る発明)の構成
上の特徴は、上記第3の発明の構成に、さらに、上記和
音指定手段による前回の和音指定から新たな和音指定ま
での経過時間を計測する経過時間計測手段と、前記経過
時間計測手段により計測された経過時間が所定時間より
短いとき、上記和音情報記憶手段に記憶されている前々
回和音及び前回和音を表す和音情報をそのまま維持し、
かつ同和音情報記憶手段に記憶されている今回和音を表
す和音情報を前記新たな指定和音を表す和音情報に変更
する和音変更手段とを設けたことにある。
さらに、第6の発明(上記請求項6に係る発明)の構
成上の特徴は、和音を指定する和音指定手段と、前記和
音指定手段により順次指定された和音の進行に応じて調
を決定する調決定手段と、前記決定された調を表す調デ
ータを記憶する調データ記憶手段と、前記和音指定手段
により指定された新たな和音が前記調データ記憶手段に
記憶されている調データにより表された調に関するスケ
ール上の和音であるか否かを判定するスケール和音判定
手段と、前記スケール和音判定手段により前記新たな和
音がスケール上の和音であると判定されたとき前記調デ
ータを維持するとともに前記新たな和音がスケール上の
和音でないと判定されたとき前記調データの維持を停止
制御する調データ変更制御手段とを備えたことにある。
[発明の作用及び効果] 一般的に、楽曲においては、和音は調に対応した種々
の特定進行をするという特徴がある。そこで、この特徴
のある種々の和音進行を予め準備しておいて逆にこの和
音進行を検出するようにすれば、和音列から演奏調を決
定できることになる。
上記のように構成した第1の発明はかかる原理を利用
したもので、同発明においては、和音情報供給手段から
和音の根音及びタイプを表す和音情報が次々供給される
と、グループ決定手段が、前記供給された和音情報によ
り表された和音のタイプによって同タイプが複数種類の
和音のタイプからそれぞれなる予め決められた複数組の
和音グループのうちのいずれの和音グループに属するか
を決定し、データ記憶手段が前記和音情報により表され
た和音の根音及び前記決定した和音グループをそれぞれ
表す複数組のデータを時系列的に順次記憶する。そし
て、和音進行検知手段が前記データ記憶手段に記憶され
ている複数組のデータにより表された和音の根音及びグ
ループに基づいて予め定めた和音の特定の進行を検知
し、調データ設定手段が前記和音進行検知手段による和
音の特定の進行の検知に応答して同和音グループの特定
の進行に対応した調を表す等データを設定する。また、
上記のように構成した第2の発明においては、和音検出
手段が和音演奏を表す演奏情報に基づいて和音の根音及
びタイプを検出し、上記第1の発明と同様にこれらの根
音及びタイプに基づいて調データが設定される。したが
って、これらの第1及び第2の発明によれば、調データ
は音楽理論に適合した正確な調を表すことになるととも
に、和音のタイプは複数組の和音グループのいずれかに
予め振り分けられていて、同振り分けられた和音グルー
プに基づいた調決定のための処理が行われるので、この
調決定のための処理が簡単になり、短時間で調が決定さ
れるようになる。
その結果、第1及び第2の発明によれば、和音演奏に
応じて調が自動的に決定されて、該決定調に応じたデュ
エット音、アルペジョ音、ベース音等の形成が可能とな
るので、演奏者の調設定に関する格別な操作を必要とす
ることなく、該演奏曲に最適な付加音を得ることができ
るようになる。
また、第3の発明においては、和音指定手段にて次々
と和音が指定されると、和音情報記憶手段には前々回和
音、前回和音及び今回和音を表す少なくとも3個の連続
した和音に関する和音情報が順次更新記憶される。そし
て、仮調決定手段が和音進行検知手段と協働して前々回
和音から前回和音への特定の和音進行に対応した仮の調
を一旦決定し、スケール和音決定手段及び調データ設定
手段が、今回和音が前記仮の調により定められたスケー
ル上の和音に該当するか否かの判定に基づき、最終的に
調を決定する。
かかる場合、前記3和音の特定の進行のうち、特に最
後の和音(今回和音)が以前の和音進行により決定した
調に関するスケール上の和音であるという和音進行原理
を利用するもので、この第3の発明においても上記第1
及び第2の発明と同様に音楽的に適切な調が自動的に決
定されると同時に、調を決定するための最後の和音(今
回和音)に関する和音の条件条件判断が単純化されてい
るので、調決定の条件判断が容易になるとともに、調の
決定動作が速くなる。
また、第4の発明においては、指定和音排除手段によ
り、前回指定された和音と予め定めた特定の関係にある
和音例えば根音同一及び和音タイプグループ同一(メジ
ャ系、マイナ系等)の和音が新たに指定されたとき、該
新たな和音を表す和音情報の上記和音情報記憶手段への
更新記憶が禁止されるので、該新たな和音が前記第3の
発明における和音進行検知のための指定和音から除外さ
れる。
その結果、第4の発明によれば、前記第3の発明の和
音進行検知動作において、該進行和音から仮定同一和音
が削除されることになり、同第3の発明による和音進行
の検知がより広範囲例えば小節単位になるため、該検知
に関係した調決定が正確となる。
また、第5の発明においては、経過時間計測手段によ
り前回の和音指定が新たな和音指定までの経過時間が計
測されるとともに、該計測された経過時間が所定時間よ
り短いとき、和音変更手段により和音情報記憶手段に記
憶されている前々回和音及び前回和音を表す和音情報は
そのまま維持され、かつ同和音情報記憶手段に記憶され
ている今回和音を表す和音情報のみが前記新たな指定和
音を表す和音情報に変更されるので、該前回の指定和音
(直前の指定和音)が前記第3の発明における和音進行
検知のための指定和音から除外される。
その結果、第5の発明によれば、前記第3の発明の和
音進行検知動作において、該進行和音から経過和音が削
除されることになり、すなわち弱拍において用いられ調
判定のために考慮することが好ましくない短い符長の和
音を排除することになり、同第3の発明による和音進行
の検知がより正確になると同時に、該検知に関係した調
決定も正確になる。
さらに、第6の発明においては、和音指定手段による
指定和音の進行に応じて調決定手段によって調が決定さ
れるとともに、該決定調を表す調データが調データ設定
手段により設定された後、和音指定手段により新たな和
音が指定されると、スケール和音判定手段及び調データ
変更制御手段により、該新たな和音が前記調データによ
り表された調により定まるスケール上の和音であれば前
記調データが維持され、そうでなければ前記調データの
維持は停止制御される。かかる処理は、楽曲において出
現する和音は一般的に調により定まるスケール上のもの
であるという音楽原理に基づくもので、この処理によっ
て一旦決定された調の転調が自動的に制御されることに
なる。
その結果、第6の発明によれば、演奏者の転調に関す
る格別の操作を必要とすることなく、転調が自動的に制
御されることになり、ひいては、デュエット音、アルペ
ジョ音、ベース音等として、該演奏曲に最適な付加音を
形成することができるようになる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明すると、
第1図は本発明に係る電子楽器の全体をブロック図によ
り示している。
この電子楽器は鍵盤10及び操作パネル部20を備えてい
る。鍵盤10は和音を指定するための複数の鍵からなり、
各鍵の押離鍵は鍵スイッチ回路10a内に各鍵にそれぞれ
対応して設けた複数の鍵スイッチの開閉成により検出さ
れるようになっている。これの複数の鍵はC1〜C7音にそ
れぞれ対応しており、各鍵にはキーコードKCとして「2
4」〜「96」がそれぞれ割当てられている。また、鍵ス
イッチ回路10aはチャタリング防止回路、待ち時間回路
等を内蔵しており、鍵盤10におけるミスタッチが除外さ
れるとともに多少の時間のずれを含む複数押鍵が同時押
鍵として検出されて、該同時押鍵が一つの押鍵イベント
として検出されるようになっている。
操作パネル部20にはマーチ、ワルツ等のリズム種類を
選択するリズム選択操作子群21と、リズム及び自動伴奏
のスタート・ストップを指定するスタート/ストップ操
作子22と、リズム及び自動伴奏のテンポを指定するテン
ポ操作子23と、リズム音の音量を指定するリズム音量操
作子24と、伴奏音の音色を指定する伴奏音色選択操作子
群25と、伴奏音の音量を指定する伴奏音量操作子群26と
が設けられており、これらの操作子群21〜26の各操作は
操作パネルスイッチ回路20a内に設けられたスイッチ、
ボリューム等により検出されるようになっている。
これらのスイッチ回路10a,20aはバス30に接続されて
おり、同バス30には、打楽器音信号発生回路41、伴奏音
信号発生回路42、テンポ発振器50及びマイクロコンピュ
ータ60が接続されている。
打楽器音信号発生回路41はシンバル、バスドラ等の打
楽器に対応した楽器音信号を形成する複数の打楽器音信
号形成チャンネルを有し、各チャンネルはマイクロコン
ピュータ60からバス30を介して供給されるリズムパター
ンデータRPDT(RPDT1,RPDT2・・・)に応じて打楽器音
信号を形成出力する。なお、リズムパターンデータRPDT
1,RPDT2・・・等はそれぞれ打楽器音の種類を表す。伴
奏音信号発生回路42はそれぞれピアノ、バイオリン等の
楽器に対応した楽器音信号を形成する複数系列(n系
列)の楽音信号形成チャンネルを備えており、マイクロ
コンピュータ60からバス30を介して供給される音色デー
タ、音高データ、キーオン信号KON及びキーオフ信号KOF
に応じて、音色データに応じた音色を有するとともに音
高データに対応した音高の楽音信号を形成出力する。こ
れらの打楽器音信号発生回路41及び伴奏音信号発生回路
42はアンプ、スピーカ等からなるサウンドシステム43に
接続されており、同システム43は両信号発生回路41,42
からの楽音信号に対応した楽音を発音する。
テンポ発振器50は32分音符に対応した周波数(8クロ
ックで4分音符に対応)を有するテンポクロック割込み
信号TCLKをマイクロコンピュータ60に出力するもので、
該信号TCLKの周波数はテンポ操作子23の操作に応じてマ
イクロコンピュータ60からバス30を介して供給されるテ
ンポデータに応じて決定される。
マイクロコンピュータ60はバス30に各々接続されたプ
ログラムメモリ61、CPU62及びワーキングメモリ63から
なる。プログラムメモリ61はROMで構成され、第4図乃
至第9図に示すフローチャートに対応したメインプログ
ラム、そのサブプログラム及びクロック割込みプログラ
ムを記憶している。CPU62は電源スイッチ(図示しな
い)の閉成に伴い前記メインプログラムの実行を開始す
るとともに同プログラムを電源スイッチの開成まで繰返
し実行し、テンポ発振器50からのテンポクロック割込み
信号TCLKの到来時には前記メインプログラムの実行を中
断してクロック割込みプログラムを割込み実行する。ワ
ーキングメモリ63はRAMで構成され、前記プログラムの
実行に必要な各種データを一時的に記憶する。
さらに、バス30には、各種検出用テーブル71、リズム
パターンメモリ72、伴奏パターンメモリ73及び調対応変
換テーブル74が接続されている。各種検出用テーブル71
はROMにより構成され、和音検出用テーブル71a、和音グ
ループテーブル71b、ノーマル和音進行検出用テーブル7
1c及びスケール和音検出用テーブル71dを備えている。
和音検出用テーブル71aは、第2A図に示すように、鍵
盤10にて押鍵された鍵情報に応じて和音を検出するため
に設けられたものであり、当該電子楽器にて検出される
8種類の和音タイプ(M,M7,6th,m,m7,7th,7sus4,m
7)毎に、C音を和音根音として前記各和音タイプ
の基本的構成音パターンデータを記憶している。なお、
前記テーブル中、“1"は和音構成音の存在を示し、かつ
空白(本来は“0")は和音構成音の不存在を示す。ここ
で、本件実施例にて用いられる和音タイプの表記法につ
いて若干説明しておく。但し、括弧[]内はC音を根音
とした場合についてである。
メジャ・・・M[CM] メジャセブン・・・M7[CM7] メジャシックス・・・6th[C6th] マイナ・・・m[Cm] マイナセブンス・・・m7[Cm7] ドミナントセブンス・・・7th[C7th] セブンスサスペンディット4・・・7sus4[C7SUS4] マイナセブンフラットファイブ・・・,m7[Cm7
] なお、これらの各和音タイプM,M7,6th,m,m7,7th,7sus4,
m7はそれぞれ和音コード「0」〜「7」に割当てら
れている。
和音グループテーブル71bは、第2B図に示すように、
前記8種類の和音タイプを4種類の和音グループ(メジ
ャグループ、マイナグループ、セブンスグループ、マイ
ナセブンフラットファイブグループ)に分けるために設
けられており、前記和音コード「0」〜「7」をアドレ
スとして各和音タイプ毎に和音グループコード「0」〜
「3」を記憶している。
ノーマル和音進行検出用テーブル71cは、第2C図に示
すように、前々回の和音と前回の和音に基づき19種類の
特定の和音進行を検出するとともに該検出結果に応じて
仮調を決定するために設けられたもので、前記特定の和
音進行の種類をそれぞれアドレス「0」〜「18」とし
て、各アドレス毎に音高差データTBLDLT、和音グループ
データTBLGP3,TBLGP2及び調決定データTBLKEYを記憶し
ている。音高差データTBLDLTは前記特定進行における和
音の根音条件を示しており、同データTBLDLTは前々回和
音の根音から前回和音の根音までの音高差を半音間隔で
表している。和音グループデータTBLGP3,TBLGP2は前記
特定進行における和音のタイプ条件を示しており、和音
グループデータTBLGP3,TBLGP2は下位4ビットG0〜G3
前々回和音及び前回和音の各和音グループ「0」〜
「3」を“1"の存在によりそれぞれ表すとともに、最上
位ビットMで前々回和音及び前回和音のタイプがメジャ
タイプであるべきことを“1"の存在によりそれぞれ表し
ている。なお、空欄は“0"である。調決定データTBLKEY
は前々回和音の根音から前記仮調を表す音名までの音高
差を半音間隔で表している。
スケール和音検出用テーブル71dは、第2D図に示すよ
うに、各調に関するスケール上の和音を検出するもの
で、各アドレス「0」〜「11」毎に和音グループデータ
TBLDEGを記憶している。アドレスは調名を基音(C調な
らばC音)として該基音から和音根音までの半音間隔値
に対応しており、和音グループデータTBLDEGは4ビット
G0〜G3でスケール上の和音グループ「0」〜「3」を各
ビット毎の“1"の存在によりそれぞれ表している。な
お、空欄は“0"である。
リズムパターンメモリ72は、第3A図に示すように、リ
ズム種類毎に複数のパターンメモリに分割されており、
各パターンメモリはテンポカウントデータCLK(0〜3
1)により指定される32個のアドレス(1小節に対応)
を有し、各アドレスにはリズムパターンデータRPDT1,RP
DT2・・・等が発音すべき個数分記憶されている。ま
た、打楽器音の発音タイミングでないアドレスには、無
処理を表すデータNOPが記憶されている。
伴奏パターンメモリ73は、第3B図に示すように、アル
ペジョ音、ベース音等の複数の伴奏音にそれぞれ対応し
た複数系列の伴奏パターンメモリ73−1,73−2・・・73
−nを備えている。各伴奏パターンメモリ73−1,73−2
・・・73−nは、リズム種類毎及び和音タイプ毎に複数
のパターンメモリにそれぞれ分割されており、各パター
ンメモリはテンポカウントデータCLK(0〜31)により
指定される32個のアドレスを有する。この各アドレスに
は、各伴奏音の発音開始を表すキーオンデータKON、和
音根音からの半音間隔差を表し各伴奏音のピッチを決定
するための音程データPDT及び各伴奏音の発音終了(キ
ーオフ)を表すキーオフデータKOFが記憶されている。
また、各伴奏音の発音開始及び終了タイミングでないア
ドレスには、無処理を表すデータNOPが記憶されてい
る。
調対応変換テーブル74は、第3C図に示すように、スケ
ール上にない音名をスケール上の音名に変換するために
設けられたもので、該変換のための増分値をピッチデー
タPITCH及び調データKEY毎に記憶している。なお、該テ
ーブル74には調が未決の場合における増分値も記憶され
ているが、かかる場合の増分値は全て「0」である。
次に、上記のように構成した電子楽器の動作を説明す
るが、まず、この電子楽器における概略動作について第
4図及び第5図のフローチャートに従って説明する。
概略動作 電源スイッチ(図示しない)が投入されると、CPU62
はステップ100にてメインプログラムの実行を開始し、
ステップ101にてワーキングメモリ63内の各種データを
初期設定する。かかる初期設定においては、少なくと
も、自動伴奏フラグABC及び経過時間データDLYがそれぞ
れ“0"及び「0」に設定されるとともに、根音データRT
1〜RT3が和音根音の未決定を表す値「FH」(サフィック
スHは16進表示)に設定される。なお、自動伴奏フラグ
ABCは“1"にて自動伴奏の動作中を表すとともに、“0"
にて自動伴奏の非動作中を表す。経過時間データDLYは
前回の和音検出時からの経過時間を表すもので、初期値
を「8」として「0」まで減少する。根音データRT1,RT
2,RT3はそれぞれ今回和音の根音、前回和音の根音及び
前々回和音の根音を表すもので、各データRT1,RT2,RT3
は共に「0」〜「11」によりC音〜B音を表す。
かかる初期設定後、CPU62はステップ102〜115からな
る循環処理を実行し続ける。
ステップ102においては、スタート/ストップスイッ
チのオンイベントの有無が判定される。かかる場合、ス
タート/ストップ操作子22が操作されなければ、同ステ
ップ102にて「NO」すなわちスタート/ストップスイッ
チに関するオンイベント無しと判定され、プログラムは
ステップ106へ進められる。また、スタート/ストップ
操作子22が操作されれば、前記ステップ102にて「YES」
すなわちスタート/ストップスイッチに関するオンイベ
ント有りと判定され、ステップ103にて自動伴奏フラグA
BCが反転(“0"から“1"へ、又は“1"から“0"へ)され
る。次に、ステップ104にて前記処理により反転された
新たな自動伴奏フラグABCが“1"であるか否かが判定さ
れる。かかる場合、自動伴奏が以前停止していて今回新
たに動作を開始するとすれば、自動伴奏フラグABCは
“1"であり、ステップ104における「YES」との判定の基
に、ステップ105にてテンポカウントデータCLKが「0」
に初期設定されるとともに、根音データRT1,RT2,RT3及
び調データKEYが調の未決定を表す値「FH」に設定され
る。なお、調データKEYは決定調を表すものであり、
「0」〜「11」よりC調〜B調を表す。一方、自動伴奏
が以前動作していて今回停止するとすれば、自動伴奏フ
ラグABCは“0"であり、ステップ104における「NO」との
判定の基に、プログラムはステップ106へ進められる。
ステップ106においては、鍵盤10における押鍵操作に
伴う押鍵イベントの有無が判定され、前記押鍵操作がな
ければ、同ステップ106にて「NO」と判定されてプログ
ラムはステップ112へ進められる。また、前記押鍵操作
が有れば、同ステップ106にて「YES」と判定され、ステ
ップ107にて自動伴奏フラグABCが“1"であるか否かが判
定される。
自動伴奏フラグABCが“1"すなわち自動伴奏が動作中
であれば、ステップ107にて「YES」と判定され、ステッ
プ108にて鍵スイッチ回路10aからバス30を介してワーキ
ングメモリ63内へ鍵盤10にて押鍵中の鍵に関する全ての
キーコードKCが取り込まれて、該取り込まれたキーコー
ドKCに基づき和音検出用テーブル71aを参照することに
より公知の和音検出処理がなされる。この和音検出処理
について簡単に説明しておくと、前記キーコードKCによ
って鍵盤10にて押鍵中の鍵の音名に対応したビットが
“1"となるとともに押鍵中でない鍵の音名に対応したビ
ットが“0"となる12ビットのデータ(C音〜B音に対
応)を形成した後、該12ビットのデータを1ビットずつ
ローテーションしながら、該データと和音検出用テーブ
ル71aの和音構成音パターンデータとを和音タイプ毎に
比較する。そして、該比較の結果、前記12ビットのデー
タと和音構成音パターンデータとが一致した時点で、一
致したパターンデータに対応した和音タイプが鍵盤10に
て指定された和音のタイプとして決定され、かつ前記ロ
ーテーション回数が同和音の根音として決定される。な
お、前記比較においては、12ビットのデータと和音構成
音パターンデータとが全て一致しなくても、誤押鍵、テ
ンション和音に関する和音指定、一部の和音構成音の省
略による和音指定等を考慮して、類似のパターンであれ
ば一致とみなし、8種類の和音タイプのうちの何れかに
対応した和音が決定される。このようにして和音が決定
されると、前記ステップ108にて、該決定和音の根音を
表す値(0〜11)が新根音データRTNとして設定記憶さ
れるとともに、同決定和音のタイプを表す値(0〜7)
が新タイプデータTPNとして設定記憶される。
かかるステップ108の処理後、ステップ109にて前記新
タイプデータTPNの属する和音グループが決定されると
ともに、該グループを表す値(0〜3)が新和音グルー
プデータGPNとして設定記憶される。かかる場合、和音
グループテーブル71bが参照され、新タイプデータTPNを
アドレスとする同テーブル71b内の和音グループデータT
GCNVが読み出されて、同データTGCNVが新和音グループ
データGPNとして設定記憶される。次に、ステップ110に
て調判定ルーチンの処理(詳細については後述する)が
実行され、鍵盤10にて指定された和音列に応じて同鍵盤
10における演奏調が決定されて、調データKEYが該決定
調を表す値(0〜11)に設定された後、プログラムはス
テップ112へ進められる。
一方、自動伴奏フラグABCが“0"すなわち自動伴奏が
非動作中であれば、前記ステップ107にて「NO」と判定
され、ステップ111にて鍵スイッチ回路10aからバス30を
介してワーキングメモリ63内へ鍵盤10にて押鍵中の鍵に
関するキーコードKCが取り込まれ、該キーコードKCを伴
奏音信号発生回路42を構成するn込の楽音信号形成チャ
ンネルのいずれかに割当てる割当て処理がなされた後、
該割当てチャンネルを表すチャンネル番号データが前記
キーコードKC及びキーオン信号KONとともにバス30を介
して伴奏音信号発生回路42へ供給される。その結果、伴
奏音信号発生回路42は、前記チャンネル番号データによ
り指定された楽音信号形成チャンネルにて、前記キーコ
ードKCすなわち鍵盤10にて押鍵された鍵に対応する音高
の楽音信号を形成して出力する。そして、この楽音信号
はサウンドシステム43に供給され、同サウンドシステム
43が前記楽音信号に対応した楽音を発音する。
ステップ112においては、鍵盤10における離鍵操作に
伴う離鍵イベントの有無が判定され、前記離鍵操作がな
ければ、同ステップ112にて「NO」」と判定されてプロ
グラムはステップ115へ進められる。また、前記離鍵操
作が有れば、同ステップ112にて「YES」と判定され、ス
テップ113にて自動伴奏フラグABCが“1"であるか否かが
判定される。
自動伴奏フラグABCが“1"すなわち自動伴奏が動作中
であれば、ステップ113にて「YES」と判定されて、プロ
グラムはステップ115へ進められる。
一方、自動伴奏フラグABCが“0"すなわち自動伴奏が
非動作中であれば、前記ステップ113にて「NO」と判定
され、ステップ114にて鍵スイッチ回路10aからバス30を
介してワーキングメモリ63内へ鍵盤10にて離鍵された鍵
に関するキーコードKCが取り込まれ、該キーコードKCが
割当てられている楽音信号形成チャンネルがサーチされ
るとともに、該サーチチャンネルを表すチャンネル番号
データがキーオフ信号KOFとともにバス30を介して伴奏
音信号発生回路42へ供給される。その結果、伴奏音信号
発生回路42は前記チャンネル番号データにより指定され
た楽音信号形成チャンネルにて発生中の楽音信号を減衰
制御して、その後同信号の発生を停止する。そして、サ
ウンドシステム43は、前記減衰制御及び発生停止制御さ
れた楽音信号に対応した楽音の発音を停止する。
ステップ115においては、操作パネル部20のリズム選
択操作子群21、テンポ操作子23、リズム音量操作子24、
伴奏音色選択操作子群25及び伴奏音量操作子群26に関す
る操作検出等その他の処理がなされて、リズム種類を表
すリズム種類データRHYが設定され、リズム及び伴奏の
テンポを表すテンポデータTEMPがバス30を介してテンポ
発振器50に供給され、かつ音色及び音量を表すデータ等
がバス30を介して伴奏音信号発生回路42へ供給される。
これにより、テンポ発振器50が前記テンポデータTEMPに
応じた周波数のテンポクロック信号TCKLを出力すると同
時に、打楽器音信号発生回路41及び伴奏音信号発生回路
42は前記供給された音色及び音量に関するデータに応じ
た音色及び音量の楽音信号を発生するようになる。
このように、メインプログラムのステップ102〜115か
らなる循環処理においては、自動伴奏が非動作中(ABC
=0)であれば鍵盤10における押離鍵に応じた楽音の発
音が制御され、自動伴奏が動作中(ABC=1)であれば
鍵盤10における押離鍵に応じた和音名及び和音グループ
が検出されるとともに演奏調が決定される。
かかるメインプログラムの実行中、テンポ発振器50が
テンポクロック割込み信号TCLKを出力すると、CPU62は
クロック割込みプログラムの実行を第5図のステップ20
0にて開始し、ステップ201にて自動伴奏フラグABCが
“1"か否かを判定する。かかる場合、自動伴奏フラグAB
Cが上記ステップ103(第4図のメインプログラム)の処
理により“1"に設定されていれば、前記ステップ201に
て「YES」と判定され、プログラムはステップ202以降へ
進められて打楽器音及び伴奏音の発生が制御され、また
同フラグABCが“0"てあれば前記打楽器音及び伴奏音の
発生が制御されずにステップ218にて該クロック割込み
プログラムの実行が終了される。
ステップ202においては、リズム種類データRHY及びテ
ンポカウントデータCLKに応じてリズムパターンメモリ7
2が参照され、リズム種類データRHYにより表された選択
リズムに対応し、かつテンポカウントデータCLKにより
表されたタイミングに関する全てのリズムパターンデー
タRPDT1,RPDT2・・・等がリズムパターンメモリ72から
読み出されて、該リズムパターンデータRPDT1,RPDT2
・・等がバス30を介して打楽器音信号発生回路41へ供給
される。その結果、打楽器音信号発生回路41は前記供給
リズムパターンデータRPDT1,RPDT2・・・等により表さ
れた打楽器に関する楽音信号を形成してサウンドシステ
ム43へ供給するので、同システム43からは前記打楽器音
が発音される。なお、リズムパターンメモリ72から読み
出されたデータがNOPを示していれば、該データは打楽
器音信号発生回路41へは出力されず、打楽器音信号の発
生も制御されない。
かかるステップ202の処理後、プログラムはステップ2
03へ進められ、同ステップ203にて変数がiが「1」に
設定される。この変数iは伴奏音の系列数すなわち伴奏
パターンメモリ73−1〜73−nを指定するもので、1〜
nに渡って変化する。次に、ステップ204にてリズム種
類データRHY、新タイプデータTPN及びテンポカウントデ
ータCLKに基づき第i系列の伴奏パターンメモリ73−i
が参照され、リズム種類データRHY及び新タイプデータT
PNにより表された選択リズム及び和音タイプに対応し、
かつテンポカウントデータCLKにより表されたタイミン
グに関する伴奏パターンデータが読み出される。そし
て、該読み出された伴奏パターンデータはステップ205,
206にてその種類が判別される。
すなわち、前記読み出された伴奏パターンデータがキ
ーオンデータKON及び音程データPDTに関するものであれ
ば、ステップ205にて「NO」と判定され、かつステップ2
06にて「YES」と判定されて、プログラムはステップ207
へ進められる。ステップ207においては、鍵盤10にて指
定されている和音の根音を表す新根音データRTNに前記
音程データPDTを加算することにより、伴奏音の音高を
表すピッチデータPITCHが算出される。次に、ステップ2
08にて調データKEY及びピッチデータPITCHに基づき第3C
図の調対応変換テーブルが参照され、ピッチデータPITC
Hが調データKEYにより表される調のスケール上の音にな
るように変換される。例えば、B調であるにもかかわら
ず、ピッチデータPITCHがC音を示していれば、前記テ
ーブル74から増分値+1が読出されるとともに該ピッチ
データPITCHに加算されて、ピッチデータPITCHはB調の
スケール上の音であるC#音を表す値に変換される。な
お、調が未決定である場合には、増分値として必ず
「0」が加算されるので、ピッチデータPITCHは実質的
に変換されない。
かかるステップ208の処理後、ステップ209にて前記変
換後のピッチデータPITCH及びキーオン信号KONがチャン
ネル番号データiとともにバス30を介して伴奏音信号発
生回路42に供給される。その結果、伴奏音信号発生回路
62内の、第i番目の楽音信号形成チャンネルにて、前記
供給ピッチデータPITCHに対応した音高の楽音信号が形
成されてサウンドシステム43へ供給されるので、同シス
テム43からは鍵盤10にて指定された和音及び自動的に決
定された演奏調に関するアルペジョ音、ベース音、コー
ド音等のn個の伴奏音のうち、第i系列目の伴奏音に関
する楽音が発生される。
また、前記ステップ204の処理によって伴奏音パター
ンメモリ73−iから読み出された伴奏パターンデータが
キーオフデータKOFであれば、ステップ205,206にてそれ
ぞれ「NO」と判定され、ステップ210にてキーオフデー
タKOFがチャンネル番号データiとともにバス30を介し
て伴奏音信号発生回路42へ供給される。その結果、伴奏
音信号発生回路42内の第i番目の楽音信号形成チャンネ
ルは、前記供給キーオフデータKOFに基づき、発生中の
伴奏音信号を減衰させた後、その発生を停止する。その
結果、サウンドシステム43からの第i系列目の伴奏音は
徐々に消える。このステップ210の処理後、プログラム
はステップ211へ進められる。
さらに、前記ステップ204の処理によって伴奏パター
ンメモリ73−iから読み出された伴奏パターンデータが
NOPを示していれば、ステップ205にて「YES」と判定さ
れて、プログラムがステップ211へ直接進められる。か
かる場合には、伴奏音に関する処理はなされない。
前述のような第i系列の処理後、ステップ212にて変
数iに「1」が加算され、該加算後の変数iがn以下で
ある間、ステップ212にて「NO」と判定されるととも
に、プログラムがステップ204に戻されて再びステップ2
04〜210からなる伴奏音発生制御ルーチンの処理がなさ
れる。これにより、第1〜n系列の全ての伴奏音の発生
制御される。
かかるステップ204〜212からなる循環処理中、変数i
がnより大きくなると、ステップ212にて「YES」と判定
され、プログラムはステップ213,214からなる経過時間
データDLYの更新処理ルーチン及びステップ215〜217か
らなるテンポカウントデータCLKの更新処理ルーチンへ
進められる。この経過時間データDLYの更新時間ルーチ
ンにおいては、ステップ213にて経過時間データDLYが
「0」か否かが判定され、該判定結果が「NO」である場
合にのみ、ステップ214にて経過時間データDLYから
「1」が減算されるので、後述するように前回の和音指
定時に「8」に初期設定された経過時間データDLYはテ
ンポクロック割込み信号TCLKの発生ごとに「0」まで
「1」ずつ減少する。また、テンポカウントデータCLK
の更新処理ルーチンにおいては、ステップ215にてテン
ポカウントデータCLKに「1」が加算されて同データCLK
が歩進され、ステップ216にて該歩進されたテンポカウ
ントデータTCNTが「32」に達したか否かが判定される。
かかる場合、テンポカウントデータTCNTが「32」未満で
あれば、ステップ216にて「NO」と判定されて、ステッ
プ218にて該クロック割込みプログラムの実行が終了さ
れる。また、テンポカウントデータCLKが「32」に達す
ると、ステップ216にて「YES」と判定され、ステップ21
7にて同データCLKは「0」に初期設定された後、ステッ
プ218にて該クロック割込みプログラムの実行が終了さ
れる。
このように、テンポクロック割込み信号TCLKの発生ご
とに実行されるクロック割込みプログラムにおいては、
自動伴奏フラグABCが“0"であれば実質的な処理は何ら
なされないが、“0"であれば実質的な処理は何らなされ
ないが、同フラグABCが“1"であれば、リズム種類に応
じた打楽器音の発生と、リズム種類、鍵盤10における指
定和音及び演奏調に応じたた伴奏音の発生とが制御され
る。
次に鍵盤10における和音演奏に応じて決定されて自動
伴奏音の発生に利用される調データKEYを設定する調判
定ルーチンについて、詳しく説明する。
調判定動作 この調判定ルーチンは、前述のように、メインプログ
ラム(第4図)のステップ110にて読出し実行されるも
ので、その詳細フローチャートは第6図に示してある。
すなわち、同ルーチンの実行は第6図のステップ300に
て開始され、ステップ304〜306の処理により、前々回の
検出和音、前回の検出和音及び今回の検出和音に関する
根音データRT3,RT2,RT1、タイプデータTP3,TP2,TP1及び
和音グループデータGP3,GP3,GP1が更新されるが、下記
のような仮定同一和音及び経過和音のときには前記
和音に関する各種データの更新設定はなされない。
仮定同一和音 前回和音と今回和音とが根音及び和音グループに関し
て共に同一である場合には、今回和音は前回和音と同一
であってなかったものとみなす。
ただし、この場合であっても、前々回和音のタイプが
7thであり、前回和音の根音が前々回和音の根音から半
音間隔で5音分高くなり、かつ前回和音のタイプがM,
M7,6th,mのいずれかであるときには、今回和音を通常の
和音とみなして仮定同一和音の例外とする。
経過和音 以前の和音検出(和音指定)から4分音符長の時間が
経過する前に新たな和音が指定された場合には、該以前
に指定された和音はなかったものとみなす。
ステップ301の判定処理は仮定同一和音の例外に関す
る処理であり、前々回和音のタイプが7thであるとの条
件はタイプデータTP2が「5」であるか否かにより判定
され、前回和音の根音が前々回和音の根音から半音間隔
で5音分高くなっているという条件は(RT1−RT2+1
2).MOD.12により演算結果が「5」であるか否かにより
判定され、かつ前回和音のタイプがM,M7,6th,mのいずれ
かであるという条件は、タイプデータTP1が「3」であ
るか又は和音グループデータGP1が「0」であるか否か
により判定される。なお、かかる場合及び次のステップ
302の判定処理時には、前々回和音、前回和音及び今回
和音に関する各種データRT1〜RT3,TP1〜TP3,GP1〜GP3の
更新処理前であるので、前記データRT1,TP1,GP1は前回
和音に関するものであると同時に、前記データRT2,TP2
は前々回和音に関するものであり、また前記演算子MOD
は「12」で除算した余りを演算結果として算出するもの
である。そして、前記全ての条件が合致した場合にの
み、前記ステップ301にて「YES」と判定されてプログラ
ムはステップ303へ進められ、それ以外の場合には、同
ステップ301にて「NO」と判定されてプログラムはステ
ップ302へ進められる。
ステップ302の判定処理は前記仮定同一和音の検出に
関する処理であり、前回和音と今回和音とが根音及び和
音グループに関して同一であるという条件は、上記ステ
ップ108,109(第5図)の処理により設定されて今回和
音の根音及び和音グループを表す新根音データRTN及び
新和音グループデータGPNがそれぞれ根音データRT1及び
和音グループデータGP1に等しいか否かにより判定され
る。そして、前記2条件が合致したした場合には、前記
ステップ302にて「YES」と判定されてプログラムはステ
ップ314へ進められ、それ以外の場合にのみ、同ステッ
プ302にて「NO」と判定されてプログラムはステップ303
へ進められる。
ステップ303の判定処理は経過和音の検出に関する処
理であり、経過時間データDLYが「0」になっているか
否かの判定により直前の和音指定時から4分音符分の時
間が経過したか否かが判定される。かかる場合、経過時
間が前記4分音符分に達するまでは同ステップ303にて
「NO」と判定されてプログラムがステップ306へ進めら
れ、同時間が4分音符分を越えた時点からは同ステップ
303にて「YES」と判定されてプログラムがステップ304
へ進められる。
このように前回和音と今回和音との関係が仮定同一和
音でなくかつ経過和音でもなければ、ステップ302にて
「NO」(仮定同一和音の例外の場合にはステップ301に
て「YES」)と判定され、かつステップ303にて「YES」
と判定されて、ステップ304にて前々回和音に関する各
種データRT3,TP3,GP3が以前の前回和音に関する各種デ
ータRT2,TP2,GP2に更新され、ステップ305にて前回和音
に関する各種データRT2,TP2,GP2が以前の今回和音に関
する各種データRT1,TP1,GP1に更新され、ステップ306に
て今回和音に関する各種データRT1,TP1,GP1が上記ステ
ップ108,109(第4図)の処理により新たに設定された
新根音データRTN、新タイプデータTPN及び新和音グルー
プデータGPNに更新され、ステップ307にて次の経過和音
の検出のため経過時間データDLYが「8」に初期設定さ
れて、プログラムはステップ308へ進められる。
また、和音更新前の今回和音と新たな指定和音との関
係が仮定同一和音ではないが経過和音であれば、ステッ
プ302にて「NO」(仮定同一和音の例外の場合にはステ
ップ301にて「YES」)と判定され、かつステップ303に
て「NO」と判定されて、前記ステップ306,307の処理に
より、今回和音に関する各種データRT1,TP1,GP1のみが
更新されるとともに、経過時間データDLYが初期設定さ
れて、プログラムはステップ308へ進められる。これ
は、経過和音であるとの判定混に次の新たな和音が指定
された場合には、該新たな和音に関する仮定同一和音及
び経過和音の条件判断を同新たな和音の直前の和音に基
づき行うためである。
さらに、前回和音と今回和音との関係が仮定同一和音
であれば、ステップ302にて「YES」と判定されて、プロ
グラムは直接ステップ314へ進められる。
ステップ308においては、前々回和音の根音データRT3
が値「FH」であるか否かが判定される。この根音データ
RT3は前回和音及び今回和音に関する根音データRT1,RT2
とともに上記ステップ101,105(第4図)の処理によっ
て値「FH」に初期設定されたもので、鍵盤10にて3回以
上の和音指定がない場合には前記値「FH」のままであ
り、かかる場合には同ステップ308における「YES」との
判定の基にプログラムはステップ314に進められ、同ス
テップ314にて当該調判定ルーチンの実行が終了され
る。これは、後述するように、調を判定するためには連
続した3個以上の和音データを必要とするからである。
一方、鍵盤10にて演奏開始から3回以上の和音指定がな
されて前記根音データRT3が値「FH」でなければ、前記
ステップ308における「NO」との判定の基に、ステップ3
09〜313からなる調決定ルーチンの処理がなされる。
かかる調決定ルーチンにおいては、まず、ステップ30
8にて調データKEYが値「FH」であるか否かが判定され
る。これは調が既に決定されている時とそうでない時と
の、調決定条件が異なるためである。すなわち、調デー
タKEYが調未決状態を表す値「FH」に設定されていれ
ば、同ステップ308にて「YES」と判定され、ステップ31
0における限定進行チェックルーチン(第7図)の実行
により、後述する過去3和音の限定進行条件に従って調
が優先的に決定されると同時に、調データKEYが該決定
調を表す値(0〜11)に設定される。そして、前記ステ
ップ310にて調が決定された場合には、ステップ311にて
調データKEYが値「FH」でないことに基づき「NO」と判
定されて、ステップ314にて当該調判定ルーチンの実行
が終了される。また、前記ステップ310にて調が決定さ
れない場合には、前記311における「YES」との判定の基
に、ステップ312におけるノーマル進行チェックルーチ
ン(第8図)の実行により、前記限定進行の場合とは異
なる過去3和音の進行条件に従って調が決定されると同
時に、調データKEYが該決定調を表す値(0〜11)に設
定されて、ステップ314にて当該調判定ルーチンの実行
が終了される。
一方、前記ステップ309の判定処理時に、調が既に決
定されていて調データKEYが値「FH」でなければ、ステ
ップ313における調持続チェックルーチン(第9図)の
実行により、後述する調持続条件に従って決定調の継続
が決定されて、ステップ314にて当該調判定ルーチンの
実行が終了される。
次に、第7図のフローチャートに基づき、限定進行チ
ェックルーチンの詳細を説明するが、その前に該限定進
行条件を列挙しておく。
前回和音の根音が前々回和音の根音と同一であり、か
つ今回和音の根音が前回和音の根音に対して半音間隔に
して7音分上がり(5音分下がり)、かつ前々回和音及
び今回和音のタイプがM,M7,6th(メジャグループ)であ
り、かつ前回和音のタイプがm,m7(マイナグループ)で
あるとき、今回和音の根音名を調名とする。例えばC調
と決定するためには、F,FM7,F6th→Fm,Fm7→C,CM7,C6th
のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音と同一であり、か
つ今回和音の根音が前回和音の根音に対して半音間隔に
して11音分上がり(1音分下がり)、かつ前々回和音の
タイプがM,M7,6th(メジャグループ)であり、かつ前回
和音及び今回和音のタイプがm,m7(マイナグループ)で
あるとき、今回和音の根音から半音間隔にして8音分高
い音名を調名とする。例えばC調と決定するためにする
ためには、F,FM7,F6th→Fm,Fm7→Em,Em7のように変化す
ること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして5音分上がり(7音分下がり)、かつ今回和音の
根音が前回和音の根音に対して半音間隔にして2音分上
がり(10音分下がり)、かつ前々回和音のタイプがM,
M7,6th(メジャグループ)であり、かつ前回和音のタイ
プが7th,7sus4(セブンスグループ)であり、かつ今回
和音のタイプがM7であるとき、今回和音の根音名を調名
とする。例えばC調と決定するためには、F,FM7,F6th
A#7th,A#7SUS4→CM7のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして11音分上がり(1音分下がり)、かつ今回和音の
根音が前回和音の根音に対して半音間隔にして11音分上
がり(1音分下がり)、かつ前々回和音のタイプがm7
あり、かつ前回和音のタイプが7th,7sus4(セブンスグ
ループ)であり、かつ今回和音のタイプがM,M7,6th(メ
ジャグループ)であるとき、今回和音の根音名を調名と
する。例えばC調と決定するためには、Dm7→C#7th,C
7SUS4→C,CM7,C6thのように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして11音分上がり(1音分下がり)、かつ今回和音の
根音が前回和音の根音に対して半音間隔にして11音分上
がり(1音分下がり)、かつ前々回和音のタイプがm7
(マイナセブンフラットファイブグループ)であり、
かつ前回和音のタイプが7th,7sus4(セブンスグルー
プ)であり、かつ今回和音のタイプがmであるとき、今
回和音の根音から半音間隔にして3音分高い音名を調名
とする。例えばC調と決定するためには、Bm7→A
7th,A#7SUS4→Amのように変化すること。
限定進行チェックルーチンの実行は第7図のステップ
400にて開始され、ステップ401〜405にて前々回和音に
関する各種データRT3,TP3,GP3、前回和音に関する各種
データRT2,TP2,GP2及び今回和音に関する各種データRT
1,TP1,GP1に基づき前記限定進行条件〜に関する判
定処理がなされるとともに、ステップ406〜410にて今回
和音の根音データRT1に基づき前記条件〜に対応し
て調データKEYが設定される。すなわち、前記条件に
合致すれば、ステップ401における「YES」との判定の基
に、ステップ406にて調データKEYが今回和音の根音を表
す根音データRT1に設定される。前記条件に合致すれ
ば、ステップ402における「YES」との判定の基に、ステ
ップ407にて調データKEYが今回和音の根音を表す根音デ
ータRT1より半音間隔で8音分高い音高データ(RT1+
8).MOD.12に設定される。前記条件に合致すれば、
ステップ403における「YES」との判定の基に、ステップ
408にて調データKEYが今回和音の根音を表す根音データ
RT1に設定される。前記条件に合致すれば、ステップ4
04における「YES」との判定の基に、ステップ409にて調
データKEYが今回和音の根音を表す根音データRT1に設定
される。前記条件に合致すれば、ステップ405におけ
る「YES」との判定の基に、ステップ410にて調データKE
Yが今回和音の根音を表す根音データRT1より半音間隔で
3音分高い音高データ(RT1+3).MOD.12に設定され
る。かかるステップ406〜410の処理後、当該限定進行チ
ェックルーチンの実行がステップ411にて終了される。
一方、前記条件〜のいずれにも合致しない場合に
は、ステップ401〜405にてそれぞれ「NO」と判定され、
調データKEYが設定されないまま、当該限定進行チェッ
クルーチンの実行がステップ411にて終了される。
次に、第8図のフローチャートに基づき、ノーマル進
行チェックルーチンの詳細を説明するが、その前に該ノ
ーマル進行条件を列挙しておく。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして5音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)であり、かつ前回和音のタイ
プがM,M7,6th(メジャグループ)であり、かつ今回和音
が前々回和音の根音より半音間隔にして5音分高い音名
を調とする場合におけるスケール上の和音であるとき、
該5音分高い音名を調名とする。例えばC調と決定する
ためには、G7th,G7SUS4→C,CM7,C6th→C調のスケール
上の和音のように変化すること。なお、スケール上の和
音については後述する。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして2音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)であり、かつ前回和音のタイ
プがm,m7(マイナグループ)であり、かつ今回和音が前
々回和音の根音より半音間隔にして5音分高い音名を調
とする場合におけるスケール上の和音であるとき、該5
音分高い音名を調名とする。例えばC調と決定するため
には、G7th,G7SUS4→Am,Am7→C調のスケール上の和音
のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして9音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)であり、かつ前回和音のタイ
プがm,m7(マイナグループ)又は7th,7sus4(セブンス
グループ)であり、かつ今回和音が前々回和音の根音よ
り半音間隔にして5音分高い音名を調とする場合におけ
るスケール上の和音であるとき、該5音分高い音名を調
名とする。例えばC調と決定するためには、G7th,G
7SUS4→Em,Em7,E7th,E7SUS4→C調のスケール上の和音
のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして10音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)であり、かつ前回和音のタイ
プがM,M7,6th(メジャグループ)であり、かつ今回和音
が前々回和音の根音より半音間隔にして5音分高い音名
を調とする場合におけるスケール上の和音であるとき、
該5音分高い音名を調名とする。例えばC調と決定する
ためには、G7th,G7SUS4→F,FM7,F6th→C調のスケール
上の和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音と根音に対して半音間隔
にして5音分上がり、かつ前々回和音のタイプがm,m
7(マイナグループ)であり、かつ前回和音のタイプが7
th,7sus4(セブンスグループ)又はM(メジャ)であ
り、かつ今回和音が前々回和音の根音より半音間隔にし
て10音分高い音名を調とする場合におけるスケール上の
和音又は該10音分高い音名を基準音として該基準音より
半音間隔で7音分高い音名を根音とするM(メジャ)和
音であるとき、前記前々回和音の根音から半音間隔にし
て10音分高い音名を調名とする。例えばC調と決定する
ためには、Dm,Dm7→G7th,G7SUS4,GM→C調のスケール上
の和音,GM和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして2音分上がり、かつ前々回和音のタイプがm,m
7(マイナグループ)であり、かつ前回和音のタイプが
m,m7(マイナグループ)、7th,7sus4(セブンスグルー
プ)又はM(メジャ)であり、かつ今回和音が前々回和
音の根音より半音間隔にして10音分高い音名を調とする
場合におけるスケール上の和音又は該10音分高い音名を
基準音として該基準音より半音間隔で7音分高い音名を
根音とするM(メジャ)和音であるとき、前記前々回和
音の根音から半音間隔にして10音分高い音名いを調名と
する。例えばC調と決定するためには、Dm,Dm7→Em,
Em7,E7th,E7SUS4,EM→C調のスケール上の和音,GM和音
のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして9音分上がり、かつ前々回和音のタイプがm,m
7(マイナグループ)であり、かつ前回和音のタイプがm
7(マイナセブンフラットファイブ)であり、かつ
今回和音が前々回和音の根音より半音間隔にして10音分
高い音名を調とする場合におけるスケール上の和音又は
該10音分高い音名を基準音として該基準音より半音間隔
で7音分高い音名を根音とするM(メジャ)和音である
とき、前記前々回和音の根音から半音間隔にして10音分
高い音名を調名とする。例えばC調と決定するために
は、Dm,Dm7→Bm7→C調のスケール上の和音,GM和音
のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして2音分上がり、かつ前々回和音のタイプがM,M7,6
th(メジャグループ)であり、かつ前回和音のタイプが
7th,7sus4(セブンスグループ)又はM(メジャ)であ
り、かつ今回和音が前々回和音の根音より半音間隔にし
て7音分高い音名を調とする場合におけるスケール上の
和音又は該7音分高い音名を基準として該基準音より半
音間隔で7音分高い音名を根音とするM(メジャ)和音
であるとき、前記前々回和音の根音から半音間隔にして
7音分高い音名を調名とする。例えばC調と決定するた
めには、F,FM7,F6th→G7th,G7sus4,GM→C調のスケール
上の和音,GM和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして11音分上がり、かつ前々回和音のタイプがM,M7,6
th(メジャグループ)であり、かつ前回和音のタイプが
m,m7(マイナグループ)、7th,7sus4(セブンスグルー
プ)又はM(メジャ)であり、かつ今回和音が前々回和
音の根音より半音間隔にして7音分高い音名を調とする
場合におけるスケール上の和音又は該7音分高い音名を
基準音として該基準音より半音間隔で7音分高い音名を
根音とするM(メジャ)和音であるとき、前記前々回和
音の根音から半音間隔にして7音分高い音名を調名とす
る。例えばC調と決定するためには、F,FM7,F6th→Em,E
m7,E7th,E7sus4,EM→C調のスケール上の和音,GM和音の
ように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして6音分上がり、かつ前々回和音のタイプがM,M7,6
th(メジャグループ)であり、かつ前回和音のタイプが
m7(マイナセブンフラットファイブ)であり、かつ
今回和音が前々回和音の根音より半音間隔にして7音分
高い音名を調とする場合におけるスケール上の和音又は
該7音分高い音名を基準音として該基準音より半音間隔
で7音分高い音名を根音とするM(メジャ)和音である
とき、前記前々回和音の根音から半音間隔にして7音分
高い音名を調名とする。例えばC調と決定するために
は、F,FM7,F6th→Bm7→C調のスケール上の和音,GM
和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして5音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)又はM(メジャ)であり、か
つ前回和音のタイプがm,m7(マイナグループ)であり、
かつ今回和音が前々回和音の根音より半音間隔にして8
音分高い音名を調とする場合におけるスケール上の和音
であるとき、該8音分高い音名を調名とする。例えばC
調と決定するためには、E7th,E7SUS4,EM→Am,Am7→C調
のスケール上の和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして10音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)又はM(メジャ)であり、か
つ前回和音のタイプがm,m7(マイナグループ)であり、
かつ今回和音が前々回和音の根音より半音間隔にして8
音分高い音名を調とする場合におけるスケール上の和音
であるとき、該8音分高い音名を調名とする。例えばC
調と決定するためには、E7th,E7SUS4,EM→Dm,Dm7→C調
のスケール上の和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして1音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)又はM(メジャ)であり、か
つ前回和音のタイプがM(メジャ)又はM7(メジャセブ
ン)であり、かつ今回和音が前々回和音の根音より半音
間隔にして8音分高い音名を調とする場合におけるスケ
ール上の和音であるとき、該8音分高い音名を調名とす
る。例えばC調とする決定するためには、E7th,E7SUS4,
EM→F,FM7→C調のスケール上の和音のように変化する
こと。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして7音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)又はM(メジャ)であり、か
つ前回和音のタイプがm7(マイナセブンフラットフ
ァイブ)であり、かつ今回和音が前々回和音の根音より
半音間隔にして8音分高い音名を調とする場合における
スケール上の和音であるとき、該8音分高い音名を調名
とする。例えばC調と決定するためには、E7th,E7SUS4,
EM→Bm7→C調のスケール上の和音のように変化す
ること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして3音分上がり、かつ前々回和音のタイプが7th,7s
us4(セブンスグループ)又はM(メジャ)であり、か
つ前回和音のタイプが7th,7sus4(セブンスグループ)
であり、かつ今回和音が前々回和音の根音より半音間隔
にして8音分高い音名を調とする場合におけるスケール
上の和音であるとき、該8音分高い音名を調名とする。
例えばC調と決定するためには、E7th,E7SUS4,EM
G7th,G7SUS4→C調のスケール上の和音のように変化す
ること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして5音分上がり、かつ前々回和音のタイプがm7
(マイナセブンフラットファイブ)であり、かつ前回和
音のタイプが7th,7sus4(セブンスグループ)、M(メ
ジャ)又はm,m7(マイナグループ)であり、かつ今回和
音が前々回和音の根音より半音間隔にして1音分高い音
名を調とする場合におけるスケール上の和音であると
き、該1音分高い音名を調名とする。例えばC調と決定
するためには、Bm7→E7th,E7SUS4,EM,Em,Em7→C調
のスケール上の和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして6音分上がり、かつ前々回和音のタイプがm7
(マイナセブンフラットファイブ)であり、かつ前回和
音のタイプがM,M7,6th(メジャグループ)であり、かつ
今回和音が前々回和音の根音より半音間隔にして1音分
高い音名を調とする場合におけるスケール上の和音であ
るとき、該1音分高い音名を調名とする。例えばC調と
決定するためには、Bm7→F,FM7,F6th→C調のスケ
ール上の和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして3音分上がり、かつ前々回和音のタイプがm7
(マイナセブンフラットファイブ)であり、かつ前回和
音のタイプがm,m7(マイナグループ)であり、かつ今回
和音が前々回和音の根音より半音間隔にして1音分高い
音名を調とする場合におけるスケール上の和音であると
き、該1音分高い音名を調名とする。例えばC調と決定
するためには、Bm7→Dm,Dm7→C調のスケール上の
和音のように変化すること。
前回和音の根音が前々回和音の根音に対して半音間隔
にして10音分上がり、かつ前々回和音のタイプがm7
(マイナセブンフラットファイブ)であり、かつ前回和
音のタイプがm,m7(マイナグループ)であり、かつ今回
和音が前々回和音の根音より半音間隔にして1音分高い
音名を調とする場合におけるスケール上の和音であると
き、該1音分高い音名を調名とする。例えばC調と決定
するためには、Bm7→Am,Am7→C調のスケール上の
和音のように変化すること。
上記スケール上の和音とは各調のスケール上の音を和
音構成音とするもので、度数表示で表すと、IM,IM7,I
6th,IIm,IIm7,IIIm,IIIm7,III7th,III7SUS4,IVM,IVM7,I
V6th,V7th,V7SUS4,VIm,VIm7,VIIm7からなる和音
で、これらの和音に関する情報はスケール和音検出用テ
ーブル71dに記載されている。なお、前記和音中、III
7th和音はスケール上の音のみで構成されていないが、
出現頻度が高いので例外的にスケール上の和音に含ませ
てある。また、前記ノーマル進行条件〜はそれぞれ
ノーマル和音進行検出用テーブルの各アドレス「0」〜
「18」にそれぞれ対応している。
ノーマル進行チェックルーチンの実行は第8図のステ
ップ500にて開始され、ステップ501〜503にて、上記ス
テップ304(第6図)の処理により形成された和音グル
ープデータGP3(0〜3)及びタイプデータTP3に基づ
き、前々回和音に関する和音グループチェックデータCH
KGP3が形成される。この和音グループチェックデータCH
KGP3は5ビットで構成され、0〜3の各ビットの“1"の
存在により、前々回和音のタイプがそれぞれメジャグル
ープ、マイナグループ、セブンスグループ及びマイナセ
ブンフラットファイブグループに属することを表し、か
つ最上位ビットの“1"の存在により特に前々回和音のタ
イプがメジャであることを表す。すなわち、ステップ50
1にて下記演算の実行により和音グループチェックデー
タCHKGP3が形成記憶される。
CHKGP3=2GP3 次に、ステップ502にて前々回和音のタイプがメジャで
あるか否かが前々回和音に関するタイプデータTP3に基
づき判定され、前々回和音のタイプがメジャであれば、
同ステップ502における「YES」との判定の基に、ステッ
プ503にて下記演算の実行により和音グループチェック
データCHKGP3の最上位ビットに“1"が加えられる。
CHKGP3=CHKGP3.OR.10H また、前々回和音のタイプがメジャでなければ、前記ス
テップ502における「NO」との判定の基に、和音グルー
プチェックデータCHKGP3の最上位ビットが“0"に保たれ
たまま(前記ステップ501の処理により“0"に設定され
ている)、プログラムはステップ504に進められる。
かかるステップ501〜503の処理後、ステップ504〜506
からなる前記と同様の処理により、前回和音に関する和
音グループチェックデータCHKGP2が設定される。
次に、ステップ507にて下記演算の実行により、前々
回和音の根音から前回和音の根音までの半音間隔差が算
出されるとともに、該算出結果が根音差データDLTRTと
して設定記憶される。
DLTRT=(RT2−RT3+12).MOD.12 このようなステップ501〜507の処理により設定される和
音グループチェックデータCHKGP3,CPKGP2,及び根音差デ
ータDLTRTはノーマル和音進行検出用テーブル71c内の和
音グループデータTBLGP3,TBLGP2及び音高差データTBLDL
Tにそれぞれ対応するものであり、下記ステップ509にお
けるノーマル和音進行条件の判定に利用される。
次に、ステップ508にて変数iが「0」に初期設定さ
れた後、ステップ510の加算処理(i=i+1)及びス
テップ511の判定処理(i<19)を含むステップ509〜51
1からなる循環処理により、変数iを「0」から「18」
まで「1」ずつ順次増加しながらステップ509における
判定処理がなされる。この変数iはノーマル和音進行検
出用テーブル71cのアドレスに対応するもので、ステッ
プ509の判定処理においては、同変数iにより指定され
た音高差データTBLDLT(i)及び和音グループデータTB
LGP3(i),TBLGP2(i)と前記ステップ501〜507の処
理により設定された根音差データDLTRT及び和音グルー
プチェックデータCHKGP3,CHKGP2とに基づき、下記3条
件が全て成立するか否かにより行われる。
条件1 音高差データTBLDLT(i)と根音差データDLTRTが等
しいこと。
条件2 和音グループデータTBLGP3(i)と和音グループチェ
ックデータCHKGP3との論理積が「0」でないこと。
条件3 和音グループデータTBLGP2(i)と和音グループチェ
ックデータCHKGP2との論理積が「0」でないこと。
なお、前記条件2,3の判定の意味は両データの対応す
るビットにそれぞれ“1"が存在するか否かを判定するこ
とにあり、これにより、両データにより示された和音グ
ループ又は和音タイプ(メジャ)の一致が判定される。
かかる判定処理を含むステップ509〜511からなる循環処
理において、前記一致が判定されずに、変数jが「19」
に達した場合には、ノーマル和音進行条件に合致する和
音進行がないとして、ステップ511における「NO」との
判定の基に、ステップ518にて当該ノーマル和音進行チ
ェックルーチンの実行が終了される。
一方、前記ステップ509〜511の循環処理中、ステップ
509にて「YES」すなわちノーマル和音進行条件を満足す
る和音進行であると判定されると、ステップ512にて、
ノーマル和音進行テーブル71c内の変数iにおり指定さ
れるアドレスに記憶されている調決定データTBLKEY及び
前々回和音の根音を表す根音データRT3に基づき、下記
演算の実行により仮調を表す音名(C〜B音)が算出さ
れるとともに該音名を表すデータが仮調データTKEYとし
て設定される。
TKEY={TBLKEY(i)+RT3}.MOD.12 かかるステップ512の処理後、ステップ513にて変数i
が「12」でありかつ前回和音に関するタイプデータTP2
が「2」であるか否かが判定される。この判定は、前述
のノーマル和音進行条件においては前回和音のタイプ
が6THである場合を含まないのに対して、前記ステップ5
09の判定処理ではかかる場合も条件に合致すると判定さ
れてしまうからである。すなわち、ノーマル和音進行条
件において前回和音のタイプが6THである場合には、
ステップ513における「YES」との判定の基に、ノーマル
和音進行条件に合致する和音進行がないとして、ステッ
プ518にて当該ノーマル和音進行チェックルーチンの実
行が終了される。
また、前記ステップ513にて「NO」と判定された場合
すなわちノーマル和音進行条件に合致する和音進行があ
る場合には、ステップ514にて今回和音の根音データRT1
及び仮調データTKEYに基づき、下記演算の実行により今
回和音の根音の仮調に対する度数が算出されるととも
に、該算出結果が度数データDEGとして設定される。
DEG=(RT1−TKEY+12).MOD.12 次に、ステップ515,516の処理により、今回和音が仮
調のスケール上の和音であるか又は前述のノーマル和音
進行条件〜における基準音(仮調の基音)から半音
間隔で7音分高い音名を根音とするメジャ和音であるか
を判定する。すなわち、ステップ515においては、スケ
ール上の和音を調の基音からの度数及び和音グループに
基づき“1"の存在により表するスケール和音検出用テー
ブル71dが参照され、同テーブル71dから度数データDEG
によりアドレス指定される和音グループデータTBLDEGが
読出されるとともに、今回和音の和音グループを表す和
音グループデータGP1により指定される前記読出し和音
グループデータTBLDEGの第GP1ビット目が“1"であるか
否かが判定される。ステップ516においては、前記ノー
マル和音進行条件〜に該当することを検出するため
の調決定データTBLKEYが「10」又は「7」であるという
条件と、基準音から半音間隔で7音分高い音名であるこ
とを検出するための度数データDEGが「7」であるとい
う条件と、今回和音のタイプがメジャであることを検出
するためのタイプデータTP1が「0」であるという条件
の全てが満足されるか否かが判定される。
かかるステップ515,516のいずれか一方にて、「YES」
すなわち今回和音が仮調のスケール上の和音であるか又
は前述のノーマル和音進行条件〜における基準音
(仮調の基音)から半音間隔で7音分高い音名を根音と
するメジャ和音であると判定されると、ステップ517に
て最終的な決定調を表す調データKEYが仮調データTKEY
値に設定される。かかるステップ517の処理後、ステッ
プ518にて当該ノーマル進行チェックルーチンの実行が
終了される。また、前記ステップ515,516の両方にて、
「NO」すなわち前記両条件に合致しないと判定される
と、調データKEYが設定されることなく、ステップ518に
て当該ノーマル進行チェックルーチンの実行が終了され
る。
次に、調持続チェックルーチンの詳細を説明する。か
かるルーチンの詳細は第9図に示されており、ステップ
600にてその実行が開始され、ステップ601にて、前記51
4の処理と同様にして、今回和音の根音データRT1及び調
データKEYに基づき、下記演算の実行により今回和音の
根音の調に対する度数が算出されるとともに、該算出結
果が度数データDEGとして設定される。
DEG=(RT1−KEY+12).MOD.12 次に、ステップ602,603にて、前記ステップ515,516の
処理と同様にして今回和音が調のスケール上の和音であ
るか又は調の基音から半音間隔で7音分高い音名を根音
とするメジャ和音であるかが判定される。そして、かる
ステップ515,516のいずれか一方にて「YES」と判定され
ると、調データKEYは以前の状態に保持されたまま、ス
テップ605にて当該調持続チェックルーチンの実行が終
了される。また、前記ステップ602,603の両方にて、「N
O」すなわち前記両条件に合致しないと判定されると、
ステップ604にて調データKEYが調を表さない「FH」に設
定変更すなわち同データKEYがクリアされて、ステップ6
05にて当該調持続チェックルーチンの実行が終了され
る。かかる場合には、演奏開始時と同様限定進行チェッ
クルーチン(第7図)及びノーマル進行チェックルーチ
ン(第8図)の処理により、調は新ためて検出されると
ともに設定されるようになる。
以上の動作説明からも理解できる通り、上記実施例に
よれば、鍵盤10における押鍵に応じて、連続する3個の
和音列に基づくステップ310の限定信号チェックルーチ
ン(第6,7図)及びステップ312のノーマル進行チェック
ルーチン(第6,8図)の処理により、音楽的に適切な調
が自動的に決定されるとともに、該決定後にはステップ
313の調持続チェックルーチン(第9図)の処理により
該決定調が自動的に維持され又は解除される。そして、
前記調に応じて自動伴奏者の発生が制御されるので、音
楽的に高度な自動伴奏音が自動的に得られるようにな
る。また、かかる調決定及び調持続決定においては、ス
テップ301〜303(第6図)の処理により、経過和音及び
仮定同一和音が排除されるので、前記調決定及び調持続
決定動作がより正確に行われるようになる。
なお、上記実施例を次のように変形してもよい。
(1)上記実施例においては、鍵盤10にて和音演奏する
場合には全ての和音構成音を押鍵するようにしたが、最
低押鍵音又は最高押鍵音で和音の根音を指定し、その他
の押鍵音で和音のタイプを指定するようにしてもよい。
かかる場合、第4図のステップ108にて前記最低押鍵音
(又は最高押鍵音)とその他の押鍵音(白鍵、黒鍵、押
鍵数等)により和音を検出するとよい。
また、和音のタイプのみを鍵盤以外の操作子で指定
し、又は和音の根音及びタイプを共に鍵盤以外の操作子
で指定するようにしてもよい。この場合も前記ステップ
108にて前記操作子の操作に応じて和音を検出するよう
にすればよい。
(2)上記実施例においては、和音を指定するための鍵
盤10についてのみ説明したが、該鍵盤10にメロディ演奏
のための鍵盤を並設するようにしてもよい。かかる場
合、上記実施例における決定調を利用して、メロディ音
の付加音としてのデュエット音、トリオ音に関する音高
データを形成するようにしてもよい。また、前記メロデ
ィ音と鍵盤10により指定された和音との両者に基づく付
加音に関する最高データを、前記決定調に応じて形成出
力するようにしてもよい。
(3)上記実施例においては、本発明を鍵盤10を備えた
電子楽器に適用した例について説明したが、本発明は鍵
盤10を備えず、外部から各鍵の押鍵に対応した音名情報
を入力して、該入力音名情報に応じて調を自動的に決定
する装置にも適用できる。これにより、他の楽器、鍵盤
のみを備えた装置から鍵情報(音名情報)を入力するの
みで、最適な伴奏音の形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電子楽器の全体ブロッ
ク図、第2A図乃至第2D図は第1図の各種検出用テーブル
の詳細図、第3A図は第1図のリズムパターンメモリの詳
細図、第3B図は第1図の伴奏パターンメモリの詳細図、
第3C図は第1図の調対応変換テーブルの詳細図、第4図
乃至第9図は第1図のマイクロコンピュータにて実行さ
れるプログラムのフローチャートである。 符号の説明 10……鍵盤、20……操作パネル部、41……打楽器音信号
発生回路、42……伴奏音信号発生回路、50……テンポ発
振器、60……マイクロコンピュータ、61……プログラム
メモリ、62……CPU、63……ワーキングメモリ、71……
各種検出用テーブル、71a……和音検出用テーブル、71b
……和音グループテーブル、71c……ノーマル和音進行
検出用テーブル、71d……スケール和音検出用テーブ
ル、72……リズムパターンメモリ、73……伴奏パターン
メモリ、74……調対応変換テーブル。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】和音の根音及びタイプを表す和音情報を順
    次供給する和音情報供給手段と、 前記供給された和音情報により表された和音のタイプが
    複数種類の和音のタイプからそれぞれなる予め決められ
    た複数組の和音グループのうちのいずれの和音グループ
    に属するかを決定するグループ決定手段と、 前記和音情報により表された和音の根音及び前記決定し
    た和音グループをそれぞれ表す複数組のデータを時系列
    的に順次記憶するデータ記憶手段と、 前記データ記憶手段に時系列的に記憶されている複数組
    のデータにより表された和音の根音及び和音グループに
    基づいて予め定めた和音の特定の進行を検知する和音進
    行検知手段と、 前記和音進行検知手段による和音の特定の進行の検知に
    応答して同和音の特定の進行に対応した調を表す調デー
    タを設定する調データ設定手段と を備えたことを特徴とする自動調決定装置。
  2. 【請求項2】和音演奏を表す演奏情報を順次供給する演
    奏情報供給手段と、 前記供給された演奏情報に基づいて和音の根音及びタイ
    プを検出する和音検出手段と、 前記検出された和音のタイプが複数種類の和音のタイプ
    からそれぞれなる予め決められた複数組の和音グループ
    のうちのいずれの和音グループに属するかを決定するグ
    ループ決定手段と、 前記検出された和音の根音及び前記決定した和音グルー
    プをそれぞれ表す複数組のデータを時系列的に順次記憶
    するデータ記憶手段と、 前記データ記憶手段に時系列的に記憶されている複数組
    のデータにより表された和音の根音及び和音グループに
    基づいて予め定めた和音の特定の進行を検知する和音進
    行検知手段と、 前記和音進行検知手段による和音の特定の進行の検知に
    応答して同和音の特定の進行に対応した調を表す調デー
    タを設定する調データ設定手段と を備えたことを特徴とする自動調決定装置。
  3. 【請求項3】和音を指定する和音指定手段と、 前記和音指定手段により順次指定された前々回和音、前
    回和音及び今回和音をそれぞれ表す少なくとも3個分の
    和音情報を時系列的に記憶する和音情報記憶手段と、 前記和音情報記憶手段に記憶されている前々回和音に関
    する和音情報及び前回和音に関する和音情報によって予
    め定めた前々回和音と前回和音との特定の和音進行を検
    知する和音進行検知手段と、 前記和音進行検知手段による特定の和音進行の検知に応
    答して該特定の和音進行に対応した仮の調を決定する仮
    調決定手段と、 前記和音情報記憶手段に記憶されている今回和音の和音
    情報に基づき今回和音が前記仮の決定調に関するスケー
    ル上の和音であるか否かを判定するスケール和音判定手
    段と、 前記スケール和音判定手段により今回和音がスケール上
    の和音であると判定されたとき前記仮の調を表す調デー
    タを決定調データとして設定する調データ設定手段と を備えたことを特徴とする自動調決定装置。
  4. 【請求項4】上記請求項3に記載の自動調決定装置にお
    いて、上記和音指定手段により順次指定される和音のう
    ち、前回指定された和音と予め定めた特定の関係にある
    和音が新たに指定されたとき、上記和音情報記憶手段に
    記憶されている前々回和音前回和音及び今回和音を表す
    和音情報をそのまま維持して該新たな和音を表す和音情
    報の同和音情報記憶手段への更新記憶を禁止する指定和
    音排除手段を設けたことを特徴とする自動調決定装置。
  5. 【請求項5】上記請求項3に記載の自動調決定装置にお
    いて、 上記和音指定手段による前回の和音指定から新たな和音
    指定までの経過時間を計測する経過時間計測手段と、 前記経過時間計測手段により計測された経過時間が所定
    時間より短いとき、上記和音情報記憶手段に記憶されて
    いる前々回和音及び前回和音を表す和音情報をそのまま
    維持し、かつ同和音情報記憶手段に記憶されている今回
    和音を表す和音情報を前記新たな指定和音を表す和音情
    報に変更する和音変更手段と を設けたことを特徴とする自動調決定装置。
  6. 【請求項6】和音を指定する和音指定手段と、 前記和音指定手段により順次指定された和音の進行に応
    じて調を決定する調決定手段と、 前記決定された調を表す調データを記憶する調データ記
    憶手段と、 前記和音指定手段により指定された新たな和音が前記調
    データ記憶手段に記憶されている調データにより表され
    た調に関するスケール上の和音であるか否かを判定する
    スケール和音判定手段と、 前記スケール和音判定手段により前記新たな和音がスケ
    ール上の和音であると判定されたとき前記調データを維
    持するとともに、前記新たな和音がスケール上の和音で
    ないと判定されたとき前記調データの維持を停止制御す
    る調データ変更制御手段と を備えたことを特徴とする自動調決定装置。
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