JP3211839B2 - 調性判定装置及び自動伴奏装置 - Google Patents
調性判定装置及び自動伴奏装置Info
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- JP3211839B2 JP3211839B2 JP06892291A JP6892291A JP3211839B2 JP 3211839 B2 JP3211839 B2 JP 3211839B2 JP 06892291 A JP06892291 A JP 06892291A JP 6892291 A JP6892291 A JP 6892291A JP 3211839 B2 JP3211839 B2 JP 3211839B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は音楽装置に関し、特に
コード進行の調性判定を行なう調性判定装置及び自動伴
奏を行う自動伴奏装置に関する。
コード進行の調性判定を行なう調性判定装置及び自動伴
奏を行う自動伴奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動伴奏機能を有する電子楽器は既に知
られている。この種の電子楽器では鍵盤のような演奏入
力装置からキーコード(ノートナンバー)の組み合わせ
としてコードを順次指定してコード進行を入力する。電
子楽器内部には、コードセットの各コードの構成音をル
ート(コード根音)からの音程を示すようにして記憶す
るコード構成音メモリが設けられている。コードルート
/タイプ判別機能により、入力された複数のキーコード
(ノートナンバー)の1つをコードのルートと仮定して
残りのキーコードのルートからの音程を求め、コード構
成音メモリと比較可能な指定コード構成音データを生成
する。コードルート/タイプ判別機能は生成した指定コ
ード構成音データについてコード構成音メモリを検索す
る。指定コード構成音データとコード構成音メモリにお
けるあるコードタイプに対するコード構成音データとの
間での一致が発見されることによりコードのタイプとル
ートが識別される。このようにして、各コードをルート
とタイプで表現したコード進行が得られる。更に、電子
楽器内部には伴奏パターンを記憶する伴奏パターンメモ
リが設けられている。伴奏パターンは伴奏ラインの水平
(時間)情報と垂直(音高)情報とから成る。伴奏解読
機能により、識別したコードのタイプとルートに従っ
て、記憶された伴奏パターンの垂直情報(各伴奏音の垂
直データ)が具体的な音高(ピッチ)を示すデータに変
換される。
られている。この種の電子楽器では鍵盤のような演奏入
力装置からキーコード(ノートナンバー)の組み合わせ
としてコードを順次指定してコード進行を入力する。電
子楽器内部には、コードセットの各コードの構成音をル
ート(コード根音)からの音程を示すようにして記憶す
るコード構成音メモリが設けられている。コードルート
/タイプ判別機能により、入力された複数のキーコード
(ノートナンバー)の1つをコードのルートと仮定して
残りのキーコードのルートからの音程を求め、コード構
成音メモリと比較可能な指定コード構成音データを生成
する。コードルート/タイプ判別機能は生成した指定コ
ード構成音データについてコード構成音メモリを検索す
る。指定コード構成音データとコード構成音メモリにお
けるあるコードタイプに対するコード構成音データとの
間での一致が発見されることによりコードのタイプとル
ートが識別される。このようにして、各コードをルート
とタイプで表現したコード進行が得られる。更に、電子
楽器内部には伴奏パターンを記憶する伴奏パターンメモ
リが設けられている。伴奏パターンは伴奏ラインの水平
(時間)情報と垂直(音高)情報とから成る。伴奏解読
機能により、識別したコードのタイプとルートに従っ
て、記憶された伴奏パターンの垂直情報(各伴奏音の垂
直データ)が具体的な音高(ピッチ)を示すデータに変
換される。
【0003】この種の装置はコード進行における各コー
ドの機能(主音−根音間度数)を評価する能力を欠いて
いる。一般に、音楽においてコードのタイプとルートの
情報のみから、そのコードの区間で使用可能な音のピッ
チクラス(音高の種類)のセットである調性を特定する
ことはできない。例えば、コードC MAJOR(コー
ド構成音C、E、G)について述べると、もし、このコ
ードがI(トニック)の機能を有するのであれば、適合
するピッチクラスのセットとして、C、D、E、F、
G、A、B(キーCのイオニアンスケール)が望まし
い。このコードCMAJORがV(ドミナント)の機能
を有するのであれば、適合するピッチクラスセットは
C、D、E、F、G、A、B♭(キーFのミクソリディ
アンスケール)である。コードC MAJORがIV
(サブドミナント)の機能を有するのであれば、C、
D、E、F#、G、A、B(キーGのリディアンスケー
ル)がピッチクラスセットとして好ましい。即ち、音楽
的には、コードのタイプとルート及び機能が特定されな
い限り、好ましいピッチクラスセット(調性)を決定し
得ない。にもかかわらず、上述した装置はコード構成音
メモリのルートとタイプのみを使用して、伴奏パターン
を解読して伴奏音のピッチを決定する。したがって、自
動伴奏に好ましくないピッチ(高さ)の音が混ざって不
自然になる可能性がある。これを避けるには記憶される
伴奏パターンの垂直情報を例えばコード構成音のみを含
むように制限すればよいが、そうすると伴奏が単純なも
のになってしまう。
ドの機能(主音−根音間度数)を評価する能力を欠いて
いる。一般に、音楽においてコードのタイプとルートの
情報のみから、そのコードの区間で使用可能な音のピッ
チクラス(音高の種類)のセットである調性を特定する
ことはできない。例えば、コードC MAJOR(コー
ド構成音C、E、G)について述べると、もし、このコ
ードがI(トニック)の機能を有するのであれば、適合
するピッチクラスのセットとして、C、D、E、F、
G、A、B(キーCのイオニアンスケール)が望まし
い。このコードCMAJORがV(ドミナント)の機能
を有するのであれば、適合するピッチクラスセットは
C、D、E、F、G、A、B♭(キーFのミクソリディ
アンスケール)である。コードC MAJORがIV
(サブドミナント)の機能を有するのであれば、C、
D、E、F#、G、A、B(キーGのリディアンスケー
ル)がピッチクラスセットとして好ましい。即ち、音楽
的には、コードのタイプとルート及び機能が特定されな
い限り、好ましいピッチクラスセット(調性)を決定し
得ない。にもかかわらず、上述した装置はコード構成音
メモリのルートとタイプのみを使用して、伴奏パターン
を解読して伴奏音のピッチを決定する。したがって、自
動伴奏に好ましくないピッチ(高さ)の音が混ざって不
自然になる可能性がある。これを避けるには記憶される
伴奏パターンの垂直情報を例えばコード構成音のみを含
むように制限すればよいが、そうすると伴奏が単純なも
のになってしまう。
【0004】また、代表的な従来技術では、記憶容量の
節約のために、特定の基準ルート、基準タイプ(例えば
Cメジャー)をもつコードを想定した伴奏パターンのみ
を記憶した伴奏パターンメモリを使用する。代表的に、
この種の伴奏パターンの垂直情報、即ちパターン構成音
のピッチデータはコードのルートからの音程(相対ピッ
チ)を表現するように定められる。動作において検出し
たコードのタイプによってこの音程を変更する。例えば
Cメジャーのコードを想定した伴奏パターンの構成音の
ピッチデータとしてコードルートから長3度上のピッチ
を表わすピッチデータがあるとすると、このピッチデー
タは、検出したコードのタイプがマイナーの場合は半音
下げられて、コードルートから短3度上のピッチを表わ
す。更に、このピッチデータが検出したコードのルート
によってピッチ変更される。例えば、検出ルートがCの
場合は、最終的なピッチデータはCより短3度上のE♭
を示し、検出ルートGに対しては、Gより短3度上のB
♭を示す。したがってこの種の従来装置では、コード進
行におけるルートの進行(ピッチ変化)とほぼ平行に伴
奏出力の音域が変化するだけであり、好ましくないピッ
チの音が混ざる問題がある。
節約のために、特定の基準ルート、基準タイプ(例えば
Cメジャー)をもつコードを想定した伴奏パターンのみ
を記憶した伴奏パターンメモリを使用する。代表的に、
この種の伴奏パターンの垂直情報、即ちパターン構成音
のピッチデータはコードのルートからの音程(相対ピッ
チ)を表現するように定められる。動作において検出し
たコードのタイプによってこの音程を変更する。例えば
Cメジャーのコードを想定した伴奏パターンの構成音の
ピッチデータとしてコードルートから長3度上のピッチ
を表わすピッチデータがあるとすると、このピッチデー
タは、検出したコードのタイプがマイナーの場合は半音
下げられて、コードルートから短3度上のピッチを表わ
す。更に、このピッチデータが検出したコードのルート
によってピッチ変更される。例えば、検出ルートがCの
場合は、最終的なピッチデータはCより短3度上のE♭
を示し、検出ルートGに対しては、Gより短3度上のB
♭を示す。したがってこの種の従来装置では、コード進
行におけるルートの進行(ピッチ変化)とほぼ平行に伴
奏出力の音域が変化するだけであり、好ましくないピッ
チの音が混ざる問題がある。
【0005】本件出願人に係る特願昭62−33359
5号にはコード進行の調性を判定する調性判定装置と調
性判定装置の結果を利用して伴奏を行う自動伴奏装置が
示されている。この調性判定装置はデータではなくプロ
グラム(アルゴリズム)によって調性判定に必要な音楽
知識を実現している。原理上、この調性判定装置は比較
的信頼性の低い調性判定しかできない。いいかえると、
調を正確に得ようとすれば、自動伴奏装置のような実時
間応用では許されないような長い時間を要する多くの複
雑な論理、算術演算が必要になってしまう。
5号にはコード進行の調性を判定する調性判定装置と調
性判定装置の結果を利用して伴奏を行う自動伴奏装置が
示されている。この調性判定装置はデータではなくプロ
グラム(アルゴリズム)によって調性判定に必要な音楽
知識を実現している。原理上、この調性判定装置は比較
的信頼性の低い調性判定しかできない。いいかえると、
調を正確に得ようとすれば、自動伴奏装置のような実時
間応用では許されないような長い時間を要する多くの複
雑な論理、算術演算が必要になってしまう。
【0006】調性判定装置と自動伴奏装置の別の例が特
開平2−29787号に示される。この調性判定装置は
与えられたコード進行の中から、特定のコードタイプパ
ターンと特定のルート差パターンをもつ部分を検索して
調を判定する。この調性判定装置ではコード進行の先行
する部分に対して既に判定した調を後続するコードに対
する調判定に利用したり参照したりすることはない。し
たがって、調の検出が遅れがちになる。このような遅れ
のために、コード進行の一部では調が判定されない。こ
のような調性判定装置の応用である自動伴奏装置は既に
述べた理由から十分に満足のゆく伴奏を行い得ない。
開平2−29787号に示される。この調性判定装置は
与えられたコード進行の中から、特定のコードタイプパ
ターンと特定のルート差パターンをもつ部分を検索して
調を判定する。この調性判定装置ではコード進行の先行
する部分に対して既に判定した調を後続するコードに対
する調判定に利用したり参照したりすることはない。し
たがって、調の検出が遅れがちになる。このような遅れ
のために、コード進行の一部では調が判定されない。こ
のような調性判定装置の応用である自動伴奏装置は既に
述べた理由から十分に満足のゆく伴奏を行い得ない。
【0007】上記特開平2−29787号の自動伴奏装
置は調性判定装置からの調とコード進行入力装置からの
コードとから、スケールを判定する手段と、スケール別
に用意された複数の伴奏パターンを記憶する伴奏パター
ンメモリを含む、ここに各伴奏パターンはコードルート
からの音程のパターンで表現される。動作時に、自動伴
奏装置は、判別したスケールに対応する伴奏パターンを
伴奏パターンメモリから読み出し、伴奏パターンの各音
程データにコード進行入力装置からのコードのルートを
加算して伴奏音の音高信号を生成する。したがって、こ
の種の自動伴奏装置は複雑な伴奏パターン形成システム
を必要とし、伴奏パターンメモリのために、パターン作
成者の負担になる異なる調で書かれた多数の伴奏パター
ンを用意しなければならない。
置は調性判定装置からの調とコード進行入力装置からの
コードとから、スケールを判定する手段と、スケール別
に用意された複数の伴奏パターンを記憶する伴奏パター
ンメモリを含む、ここに各伴奏パターンはコードルート
からの音程のパターンで表現される。動作時に、自動伴
奏装置は、判別したスケールに対応する伴奏パターンを
伴奏パターンメモリから読み出し、伴奏パターンの各音
程データにコード進行入力装置からのコードのルートを
加算して伴奏音の音高信号を生成する。したがって、こ
の種の自動伴奏装置は複雑な伴奏パターン形成システム
を必要とし、伴奏パターンメモリのために、パターン作
成者の負担になる異なる調で書かれた多数の伴奏パター
ンを用意しなければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、この発明の目
的はルートとタイプで表現したコード進行から、そのコ
ード進行の各コードの区間における調性を従来技術より
正確に判別可能な調性判定装置を提供することである。
的はルートとタイプで表現したコード進行から、そのコ
ード進行の各コードの区間における調性を従来技術より
正確に判別可能な調性判定装置を提供することである。
【0009】この発明の具体的目的は、調判定アルゴリ
ズムや調性に関係するルートとタイプのコードパターン
データに頼らずにコード進行から調性を判定可能な調性
判定装置を提供することである。
ズムや調性に関係するルートとタイプのコードパターン
データに頼らずにコード進行から調性を判定可能な調性
判定装置を提供することである。
【0010】更に、この発明の目的はコード進行から実
質上遅れなしに転調を検出可能な調性判定装置を提供す
ることである。
質上遅れなしに転調を検出可能な調性判定装置を提供す
ることである。
【0011】更に、この発明の目的は上記のような調性
判定装置を利用して適正な調性をもつ伴奏が可能な自動
伴奏装置を提供することである。
判定装置を利用して適正な調性をもつ伴奏が可能な自動
伴奏装置を提供することである。
【0012】更に、この発明の目的は、適正な調性を持
つ伴奏を比較的簡単な構成で行うことができる自動伴奏
装置を提供することである。
つ伴奏を比較的簡単な構成で行うことができる自動伴奏
装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段、作用】この発明によれ
ば、コード進行を付与するコード進行付与手段と、現在
の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶手段
と、主音を同一に維持するコードのセットとして各コー
ドを主音−根音間度数とタイプとで表現したコードのセ
ットを記憶する同一主音維持コードテーブル記憶手段
と、上記コード進行付与手段から付与される新たなコー
ドに応答し、この新たなコードの根音が上記現在の主音
に対して形成する主音−根音間度数とこの新たなコード
のタイプとで表現されたコードが上記同一主音維持コー
ドテーブル記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含ま
れる場合に同一主音維持信号を発生する同一主音判別手
段と、上記同一主音維持信号に応答し、上記現在の主音
と上記新たなコードとに基づき、この新たなコードの区
間において使用可能なピッチクラスのセットを規定する
調性データを生成する調性データ生成手段と、を有し、
上記調性データ生成手段は、上記新たなコードの根音が
上記現在の主音に対して形成する主音−根音間度数とこ
の新たなコードのタイプとの組合せに適合するスケール
を表わすスケールデータを生成するスケール生成手段
と、このスケールと上記主音とにより、上記新たなコー
ドの区間において使用可能なピッチクラスのセットを規
定する手段とを有することを特徴とする調性判定装置が
提供される。
ば、コード進行を付与するコード進行付与手段と、現在
の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶手段
と、主音を同一に維持するコードのセットとして各コー
ドを主音−根音間度数とタイプとで表現したコードのセ
ットを記憶する同一主音維持コードテーブル記憶手段
と、上記コード進行付与手段から付与される新たなコー
ドに応答し、この新たなコードの根音が上記現在の主音
に対して形成する主音−根音間度数とこの新たなコード
のタイプとで表現されたコードが上記同一主音維持コー
ドテーブル記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含ま
れる場合に同一主音維持信号を発生する同一主音判別手
段と、上記同一主音維持信号に応答し、上記現在の主音
と上記新たなコードとに基づき、この新たなコードの区
間において使用可能なピッチクラスのセットを規定する
調性データを生成する調性データ生成手段と、を有し、
上記調性データ生成手段は、上記新たなコードの根音が
上記現在の主音に対して形成する主音−根音間度数とこ
の新たなコードのタイプとの組合せに適合するスケール
を表わすスケールデータを生成するスケール生成手段
と、このスケールと上記主音とにより、上記新たなコー
ドの区間において使用可能なピッチクラスのセットを規
定する手段とを有することを特徴とする調性判定装置が
提供される。
【0014】この構成では、コード進行の各コードの区
間における調性が、各コードのタイプと主音−根音間度
数に適合するスケールと各コード区間の主音とにより、
使用可能なピッチクラスセットとして正確に求められ
る。
間における調性が、各コードのタイプと主音−根音間度
数に適合するスケールと各コード区間の主音とにより、
使用可能なピッチクラスセットとして正確に求められ
る。
【0015】更に、この発明によれば、リアルタイムで
与えられるコード進行から、現在のコードの区間に対す
る調をリアルタイムで判別する調判別装置において、コ
ード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手段
と、現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音
記憶手段と、上記現在の主音から所定の関係にある主音
への転調を示すコード対のセットとして各コードを主音
−根音間度数とタイプとで表現したコード対のセットを
記憶する転調コードシーケンス記憶手段と、上記コード
進行入力手段からリアルタイムで入力される新たなコー
ドとこの新たなコードの直前のコードとから成るコード
対を根音と上記現在の主音とは所定の関係にある主音と
の間に形成される主音−根音間度数とタイプとで表現し
たコード対が上記転調コードシーケンス記憶手段に含ま
れるかどうかを判別し、含まれる場合に上記所定の関係
にある主音への転調を表わす転調信号を発生する転調判
別手段と、上記転調信号に応答し、上記所定の関係にあ
る主音と上記新たなコードとに基づき、この新たなコー
ドの区間において使用可能なピッチクラスのセットを規
定する調性データを生成する調性データ生成手段と、上
記転調信号に応答し、上記現在主音記憶手段を上記所定
の関係にある主音によって更新する主音更新手段と、を
有することを特徴とする調性判定装置が提供される。更
に、この発明によれば、リアルタイムで与えられるコー
ド進行から、現在のコードの区間に対する調をリアルタ
イムで判別する調判別装置において、コード進行をリア
ルタイムで入力するコード進行入力手段と、現在の主音
を表わす主音データを記憶する現在主音記憶手段と、許
容されるコードのセットとして各コードを主音−根音間
度数とタイプとで表現したコードセットを記憶するコー
ド機能記憶手段と、上記現在の主音と所定の関係にある
関係主音を生成する関係主音生成手段と、上記コード進
行入力手段からリアルタイムで入力される新たなコード
から、この新たなコードの根音が上記関係主音に対して
形成する主音−根音間度数とこの新たなコードのタイプ
とで表現したコード(第1機能表現という)を生成する
第1機能生成手段と、上記コード進行における上記新た
なコードの直前のコードから、この直前のコードの根音
が上記関係主音に対して形成する主音−根音間度数とこ
の直前のコードのタイプとで表現したコード(第2機能
表現という)を生成する第2機能生成手段と、上記第1
機能表現と上記第2機能表現がともに上記コード機能記
憶手段に含まれるかどうかを判別し、その判別結果に基
づいて転調信号を選択的に発生する転調判別手段と、上
記転調信号に応答し、上記関係主音と上記新たなコード
とに基づき、この新たなコードの区間において使用可能
なピッチクラスのセットを表わす調性データを生成する
調性データ生成手段と、上記転調信号に応答し、上記現
在主音記憶手段を上記関係主音によって更新する主音更
新手段と、を有することを特徴とする調性判定装置が提
供される。この構成において、新たなコードの直前のコ
ードから、この直前のコードの根音が現在の主音に対し
て形成する主音−根音間度数とこの直前のコードのタイ
プとで表現したコード(第3機能表現という)を生成す
る第3機能生成手段を設け、上記転調判別手段は、上記
第1機能表現、第2機能表現、及び第3機能表現がいず
れも上記コード機能記憶手段に含まれる場合に、上記転
調信号を発生するように構成できる。
与えられるコード進行から、現在のコードの区間に対す
る調をリアルタイムで判別する調判別装置において、コ
ード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手段
と、現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音
記憶手段と、上記現在の主音から所定の関係にある主音
への転調を示すコード対のセットとして各コードを主音
−根音間度数とタイプとで表現したコード対のセットを
記憶する転調コードシーケンス記憶手段と、上記コード
進行入力手段からリアルタイムで入力される新たなコー
ドとこの新たなコードの直前のコードとから成るコード
対を根音と上記現在の主音とは所定の関係にある主音と
の間に形成される主音−根音間度数とタイプとで表現し
たコード対が上記転調コードシーケンス記憶手段に含ま
れるかどうかを判別し、含まれる場合に上記所定の関係
にある主音への転調を表わす転調信号を発生する転調判
別手段と、上記転調信号に応答し、上記所定の関係にあ
る主音と上記新たなコードとに基づき、この新たなコー
ドの区間において使用可能なピッチクラスのセットを規
定する調性データを生成する調性データ生成手段と、上
記転調信号に応答し、上記現在主音記憶手段を上記所定
の関係にある主音によって更新する主音更新手段と、を
有することを特徴とする調性判定装置が提供される。更
に、この発明によれば、リアルタイムで与えられるコー
ド進行から、現在のコードの区間に対する調をリアルタ
イムで判別する調判別装置において、コード進行をリア
ルタイムで入力するコード進行入力手段と、現在の主音
を表わす主音データを記憶する現在主音記憶手段と、許
容されるコードのセットとして各コードを主音−根音間
度数とタイプとで表現したコードセットを記憶するコー
ド機能記憶手段と、上記現在の主音と所定の関係にある
関係主音を生成する関係主音生成手段と、上記コード進
行入力手段からリアルタイムで入力される新たなコード
から、この新たなコードの根音が上記関係主音に対して
形成する主音−根音間度数とこの新たなコードのタイプ
とで表現したコード(第1機能表現という)を生成する
第1機能生成手段と、上記コード進行における上記新た
なコードの直前のコードから、この直前のコードの根音
が上記関係主音に対して形成する主音−根音間度数とこ
の直前のコードのタイプとで表現したコード(第2機能
表現という)を生成する第2機能生成手段と、上記第1
機能表現と上記第2機能表現がともに上記コード機能記
憶手段に含まれるかどうかを判別し、その判別結果に基
づいて転調信号を選択的に発生する転調判別手段と、上
記転調信号に応答し、上記関係主音と上記新たなコード
とに基づき、この新たなコードの区間において使用可能
なピッチクラスのセットを表わす調性データを生成する
調性データ生成手段と、上記転調信号に応答し、上記現
在主音記憶手段を上記関係主音によって更新する主音更
新手段と、を有することを特徴とする調性判定装置が提
供される。この構成において、新たなコードの直前のコ
ードから、この直前のコードの根音が現在の主音に対し
て形成する主音−根音間度数とこの直前のコードのタイ
プとで表現したコード(第3機能表現という)を生成す
る第3機能生成手段を設け、上記転調判別手段は、上記
第1機能表現、第2機能表現、及び第3機能表現がいず
れも上記コード機能記憶手段に含まれる場合に、上記転
調信号を発生するように構成できる。
【0016】以上の構成では、主音記憶手段に記憶され
た現在の主音を転調検出のために利用している。かつ、
転調検出のために、各コードを主音−根音間度数とタイ
プとで表現した転調コードシーケンスのデータベース
(転調コードシーケンス記憶手段、コード機能記憶手
段)を使用している。したがって、この構成は、コード
進行に転調が発生した場合に遅れなしの転調検出を可能
にする。
た現在の主音を転調検出のために利用している。かつ、
転調検出のために、各コードを主音−根音間度数とタイ
プとで表現した転調コードシーケンスのデータベース
(転調コードシーケンス記憶手段、コード機能記憶手
段)を使用している。したがって、この構成は、コード
進行に転調が発生した場合に遅れなしの転調検出を可能
にする。
【0017】この発明の一態様によれば、コード進行を
付与するコード進行付与手段と、現在の主音を表わす主
音データを記憶する現在主音記憶手段と、主音を同一に
維持するコードのセットとして各コードを主音−根音間
度数とタイプとで表現したコードのセットを記憶する同
一主音維持コードテーブル記憶手段と、上記コード進行
付与手段から付与される新たなコードに応答し、この新
たなコードの根音が上記現在の主音に対して形成する主
音−根音間度数とこの新たなコードのタイプとで表現さ
れたコードが上記同一主音維持コードテーブル記憶手段
に含まれるかどうかを判別し、含まれる場合に同一主音
維持信号を発生する同一主音判別手段と、上記同一主音
維持信号に応答し、上記現在の主音と上記新たなコード
とに基づき、この新たなコードの区間において使用可能
なピッチクラスのセットを規定する調性データを生成す
る調性データ生成手段と、を有し、更に、長調から平行
短調への遷移を示すコード対のセットとして各コードを
主音−根音間度数とタイプとで表現したコード対のセッ
トを記憶する平行調コードシーケンス記憶手段を有し、
上記同一主音判別手段は、上記同一主音維持コードテー
ブル記憶手段内に該当するコードが含まれない場合に動
作し、上記コード進行における上記新たなコードとこの
新たなコードの直前のコードとから成るコード対を根音
と上記主音との間に形成される主音−根音間度数とタイ
プとで表現したコード対が上記平行調コードシーケンス
記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる場合に
同一主音維持信号を発生する手段を有することを特徴と
する調性判定装置が提供される。
付与するコード進行付与手段と、現在の主音を表わす主
音データを記憶する現在主音記憶手段と、主音を同一に
維持するコードのセットとして各コードを主音−根音間
度数とタイプとで表現したコードのセットを記憶する同
一主音維持コードテーブル記憶手段と、上記コード進行
付与手段から付与される新たなコードに応答し、この新
たなコードの根音が上記現在の主音に対して形成する主
音−根音間度数とこの新たなコードのタイプとで表現さ
れたコードが上記同一主音維持コードテーブル記憶手段
に含まれるかどうかを判別し、含まれる場合に同一主音
維持信号を発生する同一主音判別手段と、上記同一主音
維持信号に応答し、上記現在の主音と上記新たなコード
とに基づき、この新たなコードの区間において使用可能
なピッチクラスのセットを規定する調性データを生成す
る調性データ生成手段と、を有し、更に、長調から平行
短調への遷移を示すコード対のセットとして各コードを
主音−根音間度数とタイプとで表現したコード対のセッ
トを記憶する平行調コードシーケンス記憶手段を有し、
上記同一主音判別手段は、上記同一主音維持コードテー
ブル記憶手段内に該当するコードが含まれない場合に動
作し、上記コード進行における上記新たなコードとこの
新たなコードの直前のコードとから成るコード対を根音
と上記主音との間に形成される主音−根音間度数とタイ
プとで表現したコード対が上記平行調コードシーケンス
記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる場合に
同一主音維持信号を発生する手段を有することを特徴と
する調性判定装置が提供される。
【0018】この構成によれば、主音(ここでは調号)
を同一とする長調から短調への遷移を検出できる。
を同一とする長調から短調への遷移を検出できる。
【0019】この発明の一態様によれば、リアルタイム
で与えられるコード進行から、現在のコードの区間に対
する調をリアルタイムで判別する調判別装置において、
コード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手
段と、現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主
音記憶手段と、主音を同一に維持するコードのセットと
して各コードを主音−根音間度数とタイプとで表現した
コードのセットを記憶する同一主音維持コードテーブル
記憶手段と、上記コード進行入力手段からリアルタイム
で入力される新たなコードに応答し、この新たなコード
の根音が上記現在の主音に対して形成する主音−根音間
度数とこの新たなコードのタイプとで表現されたコード
が上記同一主音維持コードテーブル記憶手段に含まれる
かどうかを判別し、含まれる場合に同一主音維持信号を
発生する同一主音判別手段と、上記同一主音維持信号に
応答し、上記現在の主音と上記新たなコードとに基づ
き、この新たなコードの区間において使用可能なピッチ
クラスのセットを規定する調性データを生成する第1調
性データ生成手段と、上記現在の主音から所定の関係に
ある主音への転調を示すコード対のセットとして各コー
ドを主音−根音間度数とタイプとで表現したコード対の
セットを記憶する転調コードシーケンス記憶手段と、上
記同一主音維持コードテーブル記憶手段内に該当するコ
ードが含まれない場合に動作し、上記コード進行におけ
る上記新たなコードとこの新たなコードの直前のコード
とから成るコード対を根音と上記現在の主音とは所定の
関係にある主音との間に形成される主音−根音間度数と
タイプとで表現したコード対が上記転調コードシーケン
ス記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる場合
に上記所定の関係にある主音への転調を表わす転調信号
を発生する転調判別手段と、上記転調信号に応答し、上
記所定の関係にある主音と上記新たなコードとに基づ
き、この新たなコードの区間において使用可能なピッチ
クラスのセットを規定する調性データを生成する第2調
性データ生成手段と、上記転調信号に応答し、上記現在
主音記憶手段を上記所定の関係にある主音によって更新
する主音更新手段と、することを特徴とする調性判定装
置が提供される。
で与えられるコード進行から、現在のコードの区間に対
する調をリアルタイムで判別する調判別装置において、
コード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手
段と、現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主
音記憶手段と、主音を同一に維持するコードのセットと
して各コードを主音−根音間度数とタイプとで表現した
コードのセットを記憶する同一主音維持コードテーブル
記憶手段と、上記コード進行入力手段からリアルタイム
で入力される新たなコードに応答し、この新たなコード
の根音が上記現在の主音に対して形成する主音−根音間
度数とこの新たなコードのタイプとで表現されたコード
が上記同一主音維持コードテーブル記憶手段に含まれる
かどうかを判別し、含まれる場合に同一主音維持信号を
発生する同一主音判別手段と、上記同一主音維持信号に
応答し、上記現在の主音と上記新たなコードとに基づ
き、この新たなコードの区間において使用可能なピッチ
クラスのセットを規定する調性データを生成する第1調
性データ生成手段と、上記現在の主音から所定の関係に
ある主音への転調を示すコード対のセットとして各コー
ドを主音−根音間度数とタイプとで表現したコード対の
セットを記憶する転調コードシーケンス記憶手段と、上
記同一主音維持コードテーブル記憶手段内に該当するコ
ードが含まれない場合に動作し、上記コード進行におけ
る上記新たなコードとこの新たなコードの直前のコード
とから成るコード対を根音と上記現在の主音とは所定の
関係にある主音との間に形成される主音−根音間度数と
タイプとで表現したコード対が上記転調コードシーケン
ス記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる場合
に上記所定の関係にある主音への転調を表わす転調信号
を発生する転調判別手段と、上記転調信号に応答し、上
記所定の関係にある主音と上記新たなコードとに基づ
き、この新たなコードの区間において使用可能なピッチ
クラスのセットを規定する調性データを生成する第2調
性データ生成手段と、上記転調信号に応答し、上記現在
主音記憶手段を上記所定の関係にある主音によって更新
する主音更新手段と、することを特徴とする調性判定装
置が提供される。
【0020】この発明の一態様によれば、リアルタイム
で与えられるコード進行から、現在のコードの区間に対
する調をリアルタイムで判別する調判別装置において、
コード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手
段と、現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主
音記憶手段と、主音を同一に維持するコードのセットと
して各コードを主音−根音間度数とタイプとで表現した
コードのセットを記憶する同一主音維持コードテーブル
記憶手段と、上記コード進行入力手段からリアルタイム
で入力される新たなコードに応答し、この新たなコード
の根音が上記現在の主音に対して形成する主音−根音間
度数とこの新たなコードのタイプとで表現されたコード
が上記同一主音維持コードテーブル記憶手段に含まれる
かどうかを判別し、含まれる場合に同一主音維持信号を
発生する同一主音判別手段と、上記同一主音維持信号に
応答し、上記現在の主音と上記新たなコードとに基づ
き、この新たなコードの区間において使用可能なピッチ
クラスのセットを規定する調性データを生成する第1調
性データ生成手段と、許容されるコードのセットとして
各コードを主音−根音間度数とタイプとで表現したコー
ドセットを記憶するコード機能記憶手段と、上記同一主
音維持コードテーブル記憶手段内に該当するコードが含
まれない場合に動作して、上記現在の主音と所定の関係
にある関係主音を生成する関係主音生成手段と、上記コ
ード進行における上記新たなコードから、この新たなコ
ードの根音が上記関係主音に対して形成する主音−根音
間度数とこの新たなコードのタイプとで表現したコード
(第1機能表現という)を生成する第1機能生成手段
と、上記コード進行における上記新たなコードの直前の
コードから、この直前のコードの根音が上記関係主音に
対して形成する主音−根音間度数とこの直前のコードの
タイプとで表現したコード(第2機能表現という)を生
成する第2機能生成手段と、上記第1機能表現と上記第
2機能表現がともに上記コード機能記憶手段に含まれる
かどうかを判別し、その判別結果に基づいて転調信号を
選択的に発生する転調判別手段と、上記転調信号に応答
し、上記関係主音と上記新たなコードとに基づき、この
新たなコードの区間において使用可能なピッチクラスの
セットを表わす調性データを生成する第2調性データ生
成手段と、上記転調信号に応答し、上記現在主音記憶手
段を上記関係主音によって更新する主音更新手段と、す
ることを特徴とする調性判定装置が提供される。
で与えられるコード進行から、現在のコードの区間に対
する調をリアルタイムで判別する調判別装置において、
コード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手
段と、現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主
音記憶手段と、主音を同一に維持するコードのセットと
して各コードを主音−根音間度数とタイプとで表現した
コードのセットを記憶する同一主音維持コードテーブル
記憶手段と、上記コード進行入力手段からリアルタイム
で入力される新たなコードに応答し、この新たなコード
の根音が上記現在の主音に対して形成する主音−根音間
度数とこの新たなコードのタイプとで表現されたコード
が上記同一主音維持コードテーブル記憶手段に含まれる
かどうかを判別し、含まれる場合に同一主音維持信号を
発生する同一主音判別手段と、上記同一主音維持信号に
応答し、上記現在の主音と上記新たなコードとに基づ
き、この新たなコードの区間において使用可能なピッチ
クラスのセットを規定する調性データを生成する第1調
性データ生成手段と、許容されるコードのセットとして
各コードを主音−根音間度数とタイプとで表現したコー
ドセットを記憶するコード機能記憶手段と、上記同一主
音維持コードテーブル記憶手段内に該当するコードが含
まれない場合に動作して、上記現在の主音と所定の関係
にある関係主音を生成する関係主音生成手段と、上記コ
ード進行における上記新たなコードから、この新たなコ
ードの根音が上記関係主音に対して形成する主音−根音
間度数とこの新たなコードのタイプとで表現したコード
(第1機能表現という)を生成する第1機能生成手段
と、上記コード進行における上記新たなコードの直前の
コードから、この直前のコードの根音が上記関係主音に
対して形成する主音−根音間度数とこの直前のコードの
タイプとで表現したコード(第2機能表現という)を生
成する第2機能生成手段と、上記第1機能表現と上記第
2機能表現がともに上記コード機能記憶手段に含まれる
かどうかを判別し、その判別結果に基づいて転調信号を
選択的に発生する転調判別手段と、上記転調信号に応答
し、上記関係主音と上記新たなコードとに基づき、この
新たなコードの区間において使用可能なピッチクラスの
セットを表わす調性データを生成する第2調性データ生
成手段と、上記転調信号に応答し、上記現在主音記憶手
段を上記関係主音によって更新する主音更新手段と、す
ることを特徴とする調性判定装置が提供される。
【0021】この構成において、上記新たなコードの直
前のコードから、この直前のコードの根音が上記現在の
主音に対して形成する主音−根音間度数とこの直前のコ
ードのタイプとで表現したコード(第3機能表現とい
う)を生成する第3機能生成手段を設け、転調判別手段
は上記第1機能表現、第2機能表現、第3機能表現のい
ずれも上記コード機能記憶手段に含まれる場合に上記転
調信号を発生する。
前のコードから、この直前のコードの根音が上記現在の
主音に対して形成する主音−根音間度数とこの直前のコ
ードのタイプとで表現したコード(第3機能表現とい
う)を生成する第3機能生成手段を設け、転調判別手段
は上記第1機能表現、第2機能表現、第3機能表現のい
ずれも上記コード機能記憶手段に含まれる場合に上記転
調信号を発生する。
【0022】以上の構成は、コード進行のなかで同じ主
音が続く部分を容易に特定し、かつコード進行における
転調箇所を正確に検出することができる。
音が続く部分を容易に特定し、かつコード進行における
転調箇所を正確に検出することができる。
【0023】上述したいずれかの構成に加え、コードと
のタイプと主音−根音間度数との対応を記憶するタイプ
/度数対応テーブル記憶手段と、他の主音判別手段(同
一主音判別手段、転調判別手段)が主音を判別できなか
った場合に動作し、タイプ/度数対応テーブル記憶手段
を参照してコード進行における新コードのタイプを主音
−根音間度数に変換する変換手段と、変換された主音−
根音間度数と新たなコードの根音とに基づいて主音を生
成する主音生成手段と、生成された主音によって現在主
音記憶手段を更新する手段と、生成された主音とコード
進行における新コードとに基づいて新コードの区間にお
いて使用可能なピッチクラスセットを規定する調性デー
タを生成する手段とを調性判定装置に含ませてもよい。
この構成により、与えられたコード進行におけるすべて
のコード区間に対し、使用可能な調性を評価可能とな
る。
のタイプと主音−根音間度数との対応を記憶するタイプ
/度数対応テーブル記憶手段と、他の主音判別手段(同
一主音判別手段、転調判別手段)が主音を判別できなか
った場合に動作し、タイプ/度数対応テーブル記憶手段
を参照してコード進行における新コードのタイプを主音
−根音間度数に変換する変換手段と、変換された主音−
根音間度数と新たなコードの根音とに基づいて主音を生
成する主音生成手段と、生成された主音によって現在主
音記憶手段を更新する手段と、生成された主音とコード
進行における新コードとに基づいて新コードの区間にお
いて使用可能なピッチクラスセットを規定する調性デー
タを生成する手段とを調性判定装置に含ませてもよい。
この構成により、与えられたコード進行におけるすべて
のコード区間に対し、使用可能な調性を評価可能とな
る。
【0024】
【0025】この発明によれば、上述した調性判定装置
の各々を、所望の調性をもつ伴奏を行うために、自動伴
奏装置に適用することができる。
の各々を、所望の調性をもつ伴奏を行うために、自動伴
奏装置に適用することができる。
【0026】この発明の一態様の自動伴奏装置は、各コ
ードをタイプと根音で表現したコード進行を付与するコ
ード進行付与手段と、上記コード進行における各コード
の主音−根音間度数と各コード区間の主音を判定する判
定手段と、上記コード進行の各コードの区間における伴
奏を各コードのタイプと主音−根音間度数と各コード区
間の主音とに基づいて形成する伴奏形成手段と、を有
し、上記伴奏形成手段は、伴奏パターンを表わすように
定められた伴奏音ピッチデータを記憶する伴奏パターン
記憶手段と、上記伴奏パターン記憶手段における伴奏音
ピッチデータをコードの主音−根音間度数とタイプとに
従って変更するためのピッチ変更データを記憶するピッ
チ変更テーブル記憶手段と、上記コード進行における各
コードの区間において、上記ピッチ変更テーブル記憶手
段から取り出した、コードの主音−根音間度数とタイプ
と伴奏パターン記憶手段の伴奏音ピッチデータとの組み
合わせに対応するピッチ変更データによって、伴奏音ピ
ッチデータを変更して第1のピッチデータを生成する第
1のピッチ変更手段と、上記第1のピッチデータを上記
区間における主音に従って変更して最終的な伴奏音のピ
ッチを表わす第2のピッチデータを生成する第2のピッ
チ変更手段と、を有することを特徴とする。この構成に
おいて、第1のピッチデータはコードの主音−根音間度
数とタイプとの組合せに適した伴奏のピッチ内容を定
め、第2のピッチデータはコード区間において判定した
主音に従って、第1のピッチデータが示すピッチ内容を
移調したものとなる。
ードをタイプと根音で表現したコード進行を付与するコ
ード進行付与手段と、上記コード進行における各コード
の主音−根音間度数と各コード区間の主音を判定する判
定手段と、上記コード進行の各コードの区間における伴
奏を各コードのタイプと主音−根音間度数と各コード区
間の主音とに基づいて形成する伴奏形成手段と、を有
し、上記伴奏形成手段は、伴奏パターンを表わすように
定められた伴奏音ピッチデータを記憶する伴奏パターン
記憶手段と、上記伴奏パターン記憶手段における伴奏音
ピッチデータをコードの主音−根音間度数とタイプとに
従って変更するためのピッチ変更データを記憶するピッ
チ変更テーブル記憶手段と、上記コード進行における各
コードの区間において、上記ピッチ変更テーブル記憶手
段から取り出した、コードの主音−根音間度数とタイプ
と伴奏パターン記憶手段の伴奏音ピッチデータとの組み
合わせに対応するピッチ変更データによって、伴奏音ピ
ッチデータを変更して第1のピッチデータを生成する第
1のピッチ変更手段と、上記第1のピッチデータを上記
区間における主音に従って変更して最終的な伴奏音のピ
ッチを表わす第2のピッチデータを生成する第2のピッ
チ変更手段と、を有することを特徴とする。この構成に
おいて、第1のピッチデータはコードの主音−根音間度
数とタイプとの組合せに適した伴奏のピッチ内容を定
め、第2のピッチデータはコード区間において判定した
主音に従って、第1のピッチデータが示すピッチ内容を
移調したものとなる。
【0027】更に、この発明の一側面によれば、各コー
ドをタイプと根音で表現したコード進行を付与するコー
ド進行付与手段と、上記コード進行における各コードの
主音−根音間度数を判定する判定手段と、上記コード進
行の各コード区間の主音を各コードの根音と主音−根音
間度数とから生成する主音生成手段と、上記コード進行
の各コードの主音−根音間度数とタイプに適した伴奏パ
ターンを生成する伴奏パターン生成手段と、生成された
伴奏パターンのピッチ内容を上記主音生成手段からの主
音によって変更する手段と、を有することを特徴とする
自動伴奏装置が提供される。
ドをタイプと根音で表現したコード進行を付与するコー
ド進行付与手段と、上記コード進行における各コードの
主音−根音間度数を判定する判定手段と、上記コード進
行の各コード区間の主音を各コードの根音と主音−根音
間度数とから生成する主音生成手段と、上記コード進行
の各コードの主音−根音間度数とタイプに適した伴奏パ
ターンを生成する伴奏パターン生成手段と、生成された
伴奏パターンのピッチ内容を上記主音生成手段からの主
音によって変更する手段と、を有することを特徴とする
自動伴奏装置が提供される。
【0028】この発明の一態様によれば、各コードをタ
イプと根音で表現したコード進行を付与するコード進行
付与手段と、上記コード進行における各コードの主音−
根音間度数と各コード区間の主音を判定する判定手段
と、上記コード進行の各コードの区間における伴奏を各
コードのタイプと主音−根音間度数と各コード区間の主
音とに基づいて形成する伴奏形成手段と、を有し、上記
伴奏形成手段は、上記コード進行付与手段からのコード
のタイプと上記判定手段からの主音−根音間度数とに従
って主音からの音程を表わす音程データのパターンを発
生する伴奏パターン発生手段と、上記判定手段からの主
音を表わす主音データと上記伴奏パターン発生手段から
の音程データとを合成して伴奏音の音高を発生する音高
発生手段と、を有することを特徴とする自動伴奏装置が
提供される。
イプと根音で表現したコード進行を付与するコード進行
付与手段と、上記コード進行における各コードの主音−
根音間度数と各コード区間の主音を判定する判定手段
と、上記コード進行の各コードの区間における伴奏を各
コードのタイプと主音−根音間度数と各コード区間の主
音とに基づいて形成する伴奏形成手段と、を有し、上記
伴奏形成手段は、上記コード進行付与手段からのコード
のタイプと上記判定手段からの主音−根音間度数とに従
って主音からの音程を表わす音程データのパターンを発
生する伴奏パターン発生手段と、上記判定手段からの主
音を表わす主音データと上記伴奏パターン発生手段から
の音程データとを合成して伴奏音の音高を発生する音高
発生手段と、を有することを特徴とする自動伴奏装置が
提供される。
【0029】
【0030】この発明の一態様によれば、各コードをタ
イプと根音で表現したコード進行を付与するコード進行
付与手段と、上記コード進行における各コードの主音−
根音間度数と各コード区間の主音を判定する判定手段
と、上記コード進行の各コードの区間における伴奏を各
コードのタイプと主音−根音間度数と各コード区間の主
音とに基づいて形成する伴奏形成手段と、を有し、上記
伴奏形成手段は、コードの主音−根音間度数とタイプと
の組み合わせ別に伴奏パターンを記憶する複数の伴奏パ
ターン記憶手段と、上記コード進行における各コードの
主音−根音間度数とタイプに従って、上記複数の伴奏パ
ターン記憶手段のなかから1つの伴奏パターン記憶手段
を選択する伴奏パターン選択手段と、選択した伴奏パタ
ーン記憶手段から取り出した伴奏パターンのピッチ内容
を上記コード進行における各コードの区間の主音に従っ
て変更するピッチ変更手段と、を有することを特徴とす
る自動伴奏装置が提供される。
イプと根音で表現したコード進行を付与するコード進行
付与手段と、上記コード進行における各コードの主音−
根音間度数と各コード区間の主音を判定する判定手段
と、上記コード進行の各コードの区間における伴奏を各
コードのタイプと主音−根音間度数と各コード区間の主
音とに基づいて形成する伴奏形成手段と、を有し、上記
伴奏形成手段は、コードの主音−根音間度数とタイプと
の組み合わせ別に伴奏パターンを記憶する複数の伴奏パ
ターン記憶手段と、上記コード進行における各コードの
主音−根音間度数とタイプに従って、上記複数の伴奏パ
ターン記憶手段のなかから1つの伴奏パターン記憶手段
を選択する伴奏パターン選択手段と、選択した伴奏パタ
ーン記憶手段から取り出した伴奏パターンのピッチ内容
を上記コード進行における各コードの区間の主音に従っ
て変更するピッチ変更手段と、を有することを特徴とす
る自動伴奏装置が提供される。
【0031】以上の構成の場合、伴奏のピッチラインの
みならずリズムラインもコードの主音−根音間度数とタ
イプとの組み合わせの変化に合わせて変化させることが
できる。
みならずリズムラインもコードの主音−根音間度数とタ
イプとの組み合わせの変化に合わせて変化させることが
できる。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】上記のように伴奏形成手段を、コードのタ
イプと主音−根音間度数とに従って主音からの音程を表
わす音程データのパターンを発生する伴奏パターン発生
手段と、この伴奏パターン発生手段からの音程データと
主音判定手段からの主音を表わす主音データとを合成し
て伴奏音の音高を発生させる音高発生手段とで構成した
場合には、伴奏パターン発生手段から発生するすべての
伴奏パターンを共通のひとつの調で書くことができ、伴
奏パターン発生手段の実現が容易となる。
イプと主音−根音間度数とに従って主音からの音程を表
わす音程データのパターンを発生する伴奏パターン発生
手段と、この伴奏パターン発生手段からの音程データと
主音判定手段からの主音を表わす主音データとを合成し
て伴奏音の音高を発生させる音高発生手段とで構成した
場合には、伴奏パターン発生手段から発生するすべての
伴奏パターンを共通のひとつの調で書くことができ、伴
奏パターン発生手段の実現が容易となる。
【0036】もう1つの態様の自動伴奏装置は、各コー
ドをタイプと根音で表現したコード進行を付与するコー
ド進行付与手段と、上記コード進行における各コードの
主音−根音間度数と各コードの区間の主音を判定する判
定手段と、第1のコードグループと第2のコードグルー
プを規定するグループ規定手段と、上記コード進行のな
かで上記第1のコードグループに属する第1コードの区
間における伴奏を上記判定手段からの結果を用いて形成
する第1伴奏形成手段と、上記コード進行のなかで上記
第2のコードグループに属する第2コードの区間におけ
る伴奏を上記判定手段からの結果を用いることなく形成
する第2伴奏形成手段と、を有することを特徴とする。
この構成の場合、第2伴奏形成手段は調とは独立の伴奏
パターンを発生する。したがって、第2伴奏形成手段の
構成が簡単になる。
ドをタイプと根音で表現したコード進行を付与するコー
ド進行付与手段と、上記コード進行における各コードの
主音−根音間度数と各コードの区間の主音を判定する判
定手段と、第1のコードグループと第2のコードグルー
プを規定するグループ規定手段と、上記コード進行のな
かで上記第1のコードグループに属する第1コードの区
間における伴奏を上記判定手段からの結果を用いて形成
する第1伴奏形成手段と、上記コード進行のなかで上記
第2のコードグループに属する第2コードの区間におけ
る伴奏を上記判定手段からの結果を用いることなく形成
する第2伴奏形成手段と、を有することを特徴とする。
この構成の場合、第2伴奏形成手段は調とは独立の伴奏
パターンを発生する。したがって、第2伴奏形成手段の
構成が簡単になる。
【0037】第1伴奏形成手段は、コード進行付与手段
からの第1のコードのタイプと判定手段からの主音−根
音間度数とに従って主音からの音程を表わす音程データ
のパターンを発生する第1パターン発生手段と、判定手
段からの主音を表わす主音データと伴奏パターン発生手
段からの音程データとを合成して伴奏音の音高を発生す
る第1音高発生手段とで構成できる。あるいは、コード
進行付与手段からの第1のコードのタイプと判定手段か
らの第1コードの主音−根音間度数とに従ってコードの
根音からの音程を表わす音程データのパターンを発生す
る第1パターン発生手段と、コード進行付与手段からの
第1コードの根音を表わす根音データと第1パターン発
生手段からの音程データとを合成して伴奏音の音高を発
生する第1音高発生手段とによって第1伴奏形成手段を
構成してもよい。
からの第1のコードのタイプと判定手段からの主音−根
音間度数とに従って主音からの音程を表わす音程データ
のパターンを発生する第1パターン発生手段と、判定手
段からの主音を表わす主音データと伴奏パターン発生手
段からの音程データとを合成して伴奏音の音高を発生す
る第1音高発生手段とで構成できる。あるいは、コード
進行付与手段からの第1のコードのタイプと判定手段か
らの第1コードの主音−根音間度数とに従ってコードの
根音からの音程を表わす音程データのパターンを発生す
る第1パターン発生手段と、コード進行付与手段からの
第1コードの根音を表わす根音データと第1パターン発
生手段からの音程データとを合成して伴奏音の音高を発
生する第1音高発生手段とによって第1伴奏形成手段を
構成してもよい。
【0038】第2伴奏形成手段は、コード進行付与手段
からの第2コードに従ってコード根音からの音程を表わ
す音程データのパターンを発生する第2パターン発生手
段と、コード進行付与手段からの第2コードの根音を表
わす根音データと第2パターン発生手段からの音程デー
タとを合成して伴奏音の音高を発生する第2音高発生手
段とで構成できる。
からの第2コードに従ってコード根音からの音程を表わ
す音程データのパターンを発生する第2パターン発生手
段と、コード進行付与手段からの第2コードの根音を表
わす根音データと第2パターン発生手段からの音程デー
タとを合成して伴奏音の音高を発生する第2音高発生手
段とで構成できる。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明を更に詳細
に説明する。この実施例の説明では、主音の意味で「キ
ーノート」、コードの根音の意味で「ルート」、コード
の主音−根音間度数の意味で「コード機能」または単に
「機能」の用語を使用している。また「コードの機能表
現」または「コードの機能名」という用語をコードをタ
イプと主音−根音間度数とで表現した情報の意味で使用
している。図1〜図5にこの発明による自動伴奏装置の
いくつかの態様を示す。本自動伴奏装置は、大きく分け
て、調性判定装置と伴奏形成装置とから成る。図1に1
0として調性判定装置の1つの態様を機能ブロック図で
示している。図2〜図5には90、90M、90N、1
90として伴奏形成装置のいくつかの態様を機能ブロッ
ク図で示している。
に説明する。この実施例の説明では、主音の意味で「キ
ーノート」、コードの根音の意味で「ルート」、コード
の主音−根音間度数の意味で「コード機能」または単に
「機能」の用語を使用している。また「コードの機能表
現」または「コードの機能名」という用語をコードをタ
イプと主音−根音間度数とで表現した情報の意味で使用
している。図1〜図5にこの発明による自動伴奏装置の
いくつかの態様を示す。本自動伴奏装置は、大きく分け
て、調性判定装置と伴奏形成装置とから成る。図1に1
0として調性判定装置の1つの態様を機能ブロック図で
示している。図2〜図5には90、90M、90N、1
90として伴奏形成装置のいくつかの態様を機能ブロッ
ク図で示している。
【0040】調性判定装置10の目的はルートとタイプ
で各コードを表現したコード進行に基づき、各コードの
区間(音楽時間)において使用可能なピッチクラス(音
高の種類)のセット(集合)を定める調性データ(TO
NALITYデータ)を生成することである。調性判定
装置10は、大きくわけて、4つの要素、即ち、コード
進行入力装置20、キー兼機能進行抽出部30、機能知
識データベース60、及び調性データ生成部70から成
る。コード進行入力装置20は、各コードをルートとタ
イプとで規定したコード進行を付与する。キー兼機能進
行抽出部30はコード進行入力装置20からのコード進
行における各コードが示唆するキーノートとコードの機
能を機能知識データベース60に記憶される音楽知識に
基づいて抽出してコード進行に適合するキーノート進行
と機能進行を生成する。調性データ生成部70はキー兼
機能進行抽出部30からのキーノート進行と機能進行に
応答し、コード進行の各コードの区間で使用可能なピッ
チクラスセットを表わす調性データを生成する。
で各コードを表現したコード進行に基づき、各コードの
区間(音楽時間)において使用可能なピッチクラス(音
高の種類)のセット(集合)を定める調性データ(TO
NALITYデータ)を生成することである。調性判定
装置10は、大きくわけて、4つの要素、即ち、コード
進行入力装置20、キー兼機能進行抽出部30、機能知
識データベース60、及び調性データ生成部70から成
る。コード進行入力装置20は、各コードをルートとタ
イプとで規定したコード進行を付与する。キー兼機能進
行抽出部30はコード進行入力装置20からのコード進
行における各コードが示唆するキーノートとコードの機
能を機能知識データベース60に記憶される音楽知識に
基づいて抽出してコード進行に適合するキーノート進行
と機能進行を生成する。調性データ生成部70はキー兼
機能進行抽出部30からのキーノート進行と機能進行に
応答し、コード進行の各コードの区間で使用可能なピッ
チクラスセットを表わす調性データを生成する。
【0041】図1の例では、機能知識データベース60
はキーノートを同一に維持するコードのセットを記憶す
る同一キーノート維持コードテーブル62と転調を示す
コードシーケンスのセットを記憶する転調コードシーケ
ンステーブル64と、コードと機能との対応関係を記憶
するコード/機能対応テーブル66とから成る。いずれ
のテーブル62、64、66も、キーノートとコードル
ートとの差を表わすスケール度数とコードタイプを表わ
す機能表現データの形式でコードを記憶するのが、記憶
容量の点で望ましい。
はキーノートを同一に維持するコードのセットを記憶す
る同一キーノート維持コードテーブル62と転調を示す
コードシーケンスのセットを記憶する転調コードシーケ
ンステーブル64と、コードと機能との対応関係を記憶
するコード/機能対応テーブル66とから成る。いずれ
のテーブル62、64、66も、キーノートとコードル
ートとの差を表わすスケール度数とコードタイプを表わ
す機能表現データの形式でコードを記憶するのが、記憶
容量の点で望ましい。
【0042】キー兼機能進行抽出部30は現キーノート
メモリ32を有し、ここに、現在のキーノート、即ち、
コード進行入力装置20からの直前のコードに対して既
に確定しているキーノートを表わすキーノートデータが
記憶される。現キーノートメモリ32の内容は、キー兼
機能進行抽出部30により、コード進行入力装置20か
らの直前のコードに続くコードである現コード(新コー
ド)に対するキーノートが、直前のコード(旧コード)
に対するキーノートと異なると判断された場合に、キー
ノート更新部34によって更新されるようになってい
る。
メモリ32を有し、ここに、現在のキーノート、即ち、
コード進行入力装置20からの直前のコードに対して既
に確定しているキーノートを表わすキーノートデータが
記憶される。現キーノートメモリ32の内容は、キー兼
機能進行抽出部30により、コード進行入力装置20か
らの直前のコードに続くコードである現コード(新コー
ド)に対するキーノートが、直前のコード(旧コード)
に対するキーノートと異なると判断された場合に、キー
ノート更新部34によって更新されるようになってい
る。
【0043】キー兼機能進行抽出部30は、コード進行
入力装置20からの新コードが、現キーノートメモリ3
2にある現キーノートを維持する機能を有するかどうか
を判定する能力を有している。この目的のため、キー兼
機能進行抽出部30は機能生成部38と検索部40とで
示される同一キーノート判別手段を備えている。機能生
成部38は現キーノートメモリ32からの現キーノート
とコード進行入力装置20に結合する新コードバッファ
36からの(タイプ、ルート表現の)新コードを受け、
現キーノートと新コードのルート(根音)との間の音高
差であるスケール度数を算出することにより、現キーノ
ートで評価した新コードの機能を生成する。新コードの
ルートと現キーノートから見た新コードの機能(スケー
ル度数)は検索部40に入力される。検索部40は入力
された新コードと同一のコードについて同一キーノート
維持コードテーブル62を検索する。同一キーノート維
持コードテーブル62内に、新コードのタイプと現キー
ノートから見た新コードの機能と同一のタイプ、機能を
有するコードがあれば(42)、機能生成部38が(新
コードに対するキーノートが現キーノートであるとし
て)仮定した新コードの機能が正しかったことになり、
現キーノートメモリ32にある現キーノートが新コード
の区間に対しても維持されることを表わす。これが成立
する場合は、新コードのタイプ、機能、現キーノートが
調性データ生成部70に渡され、そこで、新コードの区
間において使用可能なピッチクラスセットを表わす調性
データが生成される。
入力装置20からの新コードが、現キーノートメモリ3
2にある現キーノートを維持する機能を有するかどうか
を判定する能力を有している。この目的のため、キー兼
機能進行抽出部30は機能生成部38と検索部40とで
示される同一キーノート判別手段を備えている。機能生
成部38は現キーノートメモリ32からの現キーノート
とコード進行入力装置20に結合する新コードバッファ
36からの(タイプ、ルート表現の)新コードを受け、
現キーノートと新コードのルート(根音)との間の音高
差であるスケール度数を算出することにより、現キーノ
ートで評価した新コードの機能を生成する。新コードの
ルートと現キーノートから見た新コードの機能(スケー
ル度数)は検索部40に入力される。検索部40は入力
された新コードと同一のコードについて同一キーノート
維持コードテーブル62を検索する。同一キーノート維
持コードテーブル62内に、新コードのタイプと現キー
ノートから見た新コードの機能と同一のタイプ、機能を
有するコードがあれば(42)、機能生成部38が(新
コードに対するキーノートが現キーノートであるとし
て)仮定した新コードの機能が正しかったことになり、
現キーノートメモリ32にある現キーノートが新コード
の区間に対しても維持されることを表わす。これが成立
する場合は、新コードのタイプ、機能、現キーノートが
調性データ生成部70に渡され、そこで、新コードの区
間において使用可能なピッチクラスセットを表わす調性
データが生成される。
【0044】更に、キー兼機能進行抽出部30は、同一
キーノート維持コードテーブルに、現キーノートで評価
した機能を有する新コードに相当するコードが含まれな
い場合に、転調の可能性を調べる転調判別手段を備えて
いる。図1の例では転調判別手段は、関係キーノート生
成部46と3つの機能生成部52、48、50と、検索
部54とから成る。関係キーノート生成部46は現キー
ノートメモリ32にある現キーノートに関係するキーノ
ート(関係キーノート)を生成する。好ましくは、関係
キーノート生成部46は複数の関係キーノートを生成す
る。機能生成部48は関係キーノートと新コードとを受
け、各々の関係キーノートで評価した新コードの機能を
生成する。機能生成部50は現キーノートメモリ32か
らの現キーノートとコード進行入力装置20に結合する
直前コードバッファ44からの直前コードを受け、現キ
ーノートで評価した直前コードの機能を生成する。機能
生成部52は関係キーノートと直前コードとを受け、関
係キーノートで評価した直前コードの機能を生成する。
これらの機能生成部48、50、52で生成された機能
は新コードのタイプ、直前コードのタイプ、現キーノー
トのデータとともに検索部54に入力される。検索部5
4は入力された直前コードのタイプ、直前コードの現キ
ーノートで評価した機能、直前コードの関係キーノート
で評価した機能、新コードのタイプ、新コードの関係キ
ーノートで評価した機能とから成る入力データセットに
ついて、転調コードシーケンステーブル64を検索す
る。ある関係キーノートについて、転調コードシーケン
ステーブル64が入力データセット条件を満足する転調
コード対を含む場合(56)、直前コードと新コードと
から成るシーケンスによって、現キーノートから上記関
係キーノートへの転調が示唆されていることになり、機
能生成部48で生成した新コードの関係キーノートから
見た機能は、新コードの正しい機能を表わしていること
になる。これが成立する場合、関係キーノート、新コー
ドのタイプ及び関係キーノートで評価した新コードの機
能が調性データ生成部70に渡され、ここで、新コード
の区間において使用可能なピッチクラスセットを表わす
調性データが生成される。また、関係キーノートはキー
ノート更新部34にも渡され、キーノート更新部34に
より、現キーノートメモリ32が関係キーノートに更新
される。
キーノート維持コードテーブルに、現キーノートで評価
した機能を有する新コードに相当するコードが含まれな
い場合に、転調の可能性を調べる転調判別手段を備えて
いる。図1の例では転調判別手段は、関係キーノート生
成部46と3つの機能生成部52、48、50と、検索
部54とから成る。関係キーノート生成部46は現キー
ノートメモリ32にある現キーノートに関係するキーノ
ート(関係キーノート)を生成する。好ましくは、関係
キーノート生成部46は複数の関係キーノートを生成す
る。機能生成部48は関係キーノートと新コードとを受
け、各々の関係キーノートで評価した新コードの機能を
生成する。機能生成部50は現キーノートメモリ32か
らの現キーノートとコード進行入力装置20に結合する
直前コードバッファ44からの直前コードを受け、現キ
ーノートで評価した直前コードの機能を生成する。機能
生成部52は関係キーノートと直前コードとを受け、関
係キーノートで評価した直前コードの機能を生成する。
これらの機能生成部48、50、52で生成された機能
は新コードのタイプ、直前コードのタイプ、現キーノー
トのデータとともに検索部54に入力される。検索部5
4は入力された直前コードのタイプ、直前コードの現キ
ーノートで評価した機能、直前コードの関係キーノート
で評価した機能、新コードのタイプ、新コードの関係キ
ーノートで評価した機能とから成る入力データセットに
ついて、転調コードシーケンステーブル64を検索す
る。ある関係キーノートについて、転調コードシーケン
ステーブル64が入力データセット条件を満足する転調
コード対を含む場合(56)、直前コードと新コードと
から成るシーケンスによって、現キーノートから上記関
係キーノートへの転調が示唆されていることになり、機
能生成部48で生成した新コードの関係キーノートから
見た機能は、新コードの正しい機能を表わしていること
になる。これが成立する場合、関係キーノート、新コー
ドのタイプ及び関係キーノートで評価した新コードの機
能が調性データ生成部70に渡され、ここで、新コード
の区間において使用可能なピッチクラスセットを表わす
調性データが生成される。また、関係キーノートはキー
ノート更新部34にも渡され、キーノート更新部34に
より、現キーノートメモリ32が関係キーノートに更新
される。
【0045】更に、キー兼機能進行抽出部30は、新コ
ードがコード進行の最初のコードであるために現キーノ
ートが不確定の場合や、転調コードシーケンステーブル
64内に直前コードと新コードに関する検索部54入力
データに相当する転調コード対情報が含まれない場合に
動作して、直接的に新コードの機能を評価する手段を含
んでいる。この評価手段は、図1では変換部58として
示されている。変換部58は新コードバッファ36から
新コードのルートとタイプのデータを受け、コード/機
能対応テーブル66を参照して、新コードの機能データ
を得る。更に変換部58は、新コードのルートと機能
(スケール度数)とから、新コードに対するキーノート
を算出する。変換部58からのキーノート、新コードの
タイプ、新コードの機能は調性データ生成部70に供給
され、ここで、新コードの区間において使用可能なピッ
チクラスセットを表わす調性データが生成される。更
に、変換部58からのキーノートはキーノート更新部3
4に渡され、このキーノートによってキーノート更新部
34は現キーノートメモリ32を更新する。
ードがコード進行の最初のコードであるために現キーノ
ートが不確定の場合や、転調コードシーケンステーブル
64内に直前コードと新コードに関する検索部54入力
データに相当する転調コード対情報が含まれない場合に
動作して、直接的に新コードの機能を評価する手段を含
んでいる。この評価手段は、図1では変換部58として
示されている。変換部58は新コードバッファ36から
新コードのルートとタイプのデータを受け、コード/機
能対応テーブル66を参照して、新コードの機能データ
を得る。更に変換部58は、新コードのルートと機能
(スケール度数)とから、新コードに対するキーノート
を算出する。変換部58からのキーノート、新コードの
タイプ、新コードの機能は調性データ生成部70に供給
され、ここで、新コードの区間において使用可能なピッ
チクラスセットを表わす調性データが生成される。更
に、変換部58からのキーノートはキーノート更新部3
4に渡され、このキーノートによってキーノート更新部
34は現キーノートメモリ32を更新する。
【0046】調性データ生成部70は、供給されたコー
ドの機能(キーノートとルート間のスケール度数距離)
とタイプとをスケール(機能とタイプで示されるコード
に適合するスケール)に変換するスケール変換メモリ7
2を備えるのが好ましい。スケールと供給されたキーノ
ートとにより新コード区間で使用可能なピッチクラスセ
ットが定められる。ピッチクラスセットの各ピッチクラ
スはスケールの各音(ノート)をキーノートに従って音
高シフトすることにより得られる。
ドの機能(キーノートとルート間のスケール度数距離)
とタイプとをスケール(機能とタイプで示されるコード
に適合するスケール)に変換するスケール変換メモリ7
2を備えるのが好ましい。スケールと供給されたキーノ
ートとにより新コード区間で使用可能なピッチクラスセ
ットが定められる。ピッチクラスセットの各ピッチクラ
スはスケールの各音(ノート)をキーノートに従って音
高シフトすることにより得られる。
【0047】このようにして、キー兼機能進行抽出部3
0は機能知識データベース60と協働して、ルート、タ
イプ形式のコード進行における各コードの機能とキーノ
ートとを適正に評価し、調性データ生成部はその評価結
果に基づき、コード進行における各コードの区間で使用
可能な所望のピッチクラスセットを表わす調性データを
生成する。
0は機能知識データベース60と協働して、ルート、タ
イプ形式のコード進行における各コードの機能とキーノ
ートとを適正に評価し、調性データ生成部はその評価結
果に基づき、コード進行における各コードの区間で使用
可能な所望のピッチクラスセットを表わす調性データを
生成する。
【0048】図2〜図5に示す伴奏形成装置90、90
M、90N、190は図1に示すような調性判定装置の
分析結果を利用して伴奏を形成する。
M、90N、190は図1に示すような調性判定装置の
分析結果を利用して伴奏を形成する。
【0049】図2において伴奏形成装置90は伴奏パタ
ーンメモリ92を備える。伴奏パターンメモリ92には
基準のキーノート(例えばキーノートC)、基準の機
能、タイプを有する基準のコード機能名(例えばI M
AJOR)におけるピッチ内容をもつ伴奏パターンが記
憶される。記憶される伴奏パターンは(図示しない)読
出部によって繰り返し読み出される。伴奏パターンメモ
リ92から読み出した伴奏音の基準ピッチをPで図示し
てある。伴奏形成装置90は更に、ピッチ変更データテ
ーブルメモリ94を含む。ピッチ変更データテーブルメ
モリ94内の各テーブル要素には伴奏パターンメモリ9
2からのピッチデータPを変更するため差分ピッチデー
タΔPが記憶される。ピッチ変更データテーブルメモリ
94のテーブル要素は、コードのタイプと機能(度数)
と伴奏音のピッチとの組み合わせによって特定(アドレ
ス指定)される。あるいは、スケールと伴奏音のピッチ
との組み合わせによってピッチ変更データテーブルメモ
リ94のテーブル要素を特定するようにしてもよい。こ
のために、調性判定装置10のキー兼機能進行抽出部3
0からのコードのタイプと機能(度数)を表わすデータ
(あるいは調性判定装置10の調性データ生成部70か
らのスケールを表わすデータ)と伴奏パターンメモリ9
2からの伴奏音基準ピッチデータがアドレス部95に入
力され、ここでピッチ変更データテーブルメモリ94の
テーブル要素を指すアドレスが生成される。このテーブ
ル要素に記憶されるピッチ変更データΔPと伴奏パター
ンメモリ92からの基準ピッチデータPとを加算器96
(第1のピッチ変更手段)で加算することにより、抽出
したコードの機能とタイプ(あるいはスケール)に適合
するピッチを表わすデータが得られる。この加算結果の
データは更に第2の加算器98(第2のピッチ変更手
段)により、調性判定装置10からのキーノートデータ
に加算される。この加算結果が、実際の伴奏音のピッ
チ、即ち、調性判定装置10からのキーノート、コード
機能とタイプ(またはスケール)に対する伴奏音のピッ
チを表わす。この伴奏音の実ピッチデータは図示しない
楽音発生装置に送られ、そこで、実ピッチデータの示す
ピッチを有する伴奏音信号が生成される。
ーンメモリ92を備える。伴奏パターンメモリ92には
基準のキーノート(例えばキーノートC)、基準の機
能、タイプを有する基準のコード機能名(例えばI M
AJOR)におけるピッチ内容をもつ伴奏パターンが記
憶される。記憶される伴奏パターンは(図示しない)読
出部によって繰り返し読み出される。伴奏パターンメモ
リ92から読み出した伴奏音の基準ピッチをPで図示し
てある。伴奏形成装置90は更に、ピッチ変更データテ
ーブルメモリ94を含む。ピッチ変更データテーブルメ
モリ94内の各テーブル要素には伴奏パターンメモリ9
2からのピッチデータPを変更するため差分ピッチデー
タΔPが記憶される。ピッチ変更データテーブルメモリ
94のテーブル要素は、コードのタイプと機能(度数)
と伴奏音のピッチとの組み合わせによって特定(アドレ
ス指定)される。あるいは、スケールと伴奏音のピッチ
との組み合わせによってピッチ変更データテーブルメモ
リ94のテーブル要素を特定するようにしてもよい。こ
のために、調性判定装置10のキー兼機能進行抽出部3
0からのコードのタイプと機能(度数)を表わすデータ
(あるいは調性判定装置10の調性データ生成部70か
らのスケールを表わすデータ)と伴奏パターンメモリ9
2からの伴奏音基準ピッチデータがアドレス部95に入
力され、ここでピッチ変更データテーブルメモリ94の
テーブル要素を指すアドレスが生成される。このテーブ
ル要素に記憶されるピッチ変更データΔPと伴奏パター
ンメモリ92からの基準ピッチデータPとを加算器96
(第1のピッチ変更手段)で加算することにより、抽出
したコードの機能とタイプ(あるいはスケール)に適合
するピッチを表わすデータが得られる。この加算結果の
データは更に第2の加算器98(第2のピッチ変更手
段)により、調性判定装置10からのキーノートデータ
に加算される。この加算結果が、実際の伴奏音のピッ
チ、即ち、調性判定装置10からのキーノート、コード
機能とタイプ(またはスケール)に対する伴奏音のピッ
チを表わす。この伴奏音の実ピッチデータは図示しない
楽音発生装置に送られ、そこで、実ピッチデータの示す
ピッチを有する伴奏音信号が生成される。
【0050】図3は伴奏形成装置の第2の態様90Mを
示している。この伴奏形成装置90Mはコードの機能・
タイプ(またはスケール)別に用意された複数の伴奏パ
ターンメモリ91−1〜91−n(全体を91で示す)
を有する。各伴奏パターンメモリは、特定の機能・タイ
プ組合せ(または特定のスケール)に適合し、かつ、基
準のキーノート(例えばキーノートC)におけるピッチ
内容(ピッチライン)をもつ伴奏パターンを記憶する。
例えば第1の伴奏パターンメモリ91−1は機能がI
(トニック)でタイプがメジャーのコードあるいはイオ
ニアンスケールに適合するピッチ内容の伴奏パターンを
記憶する。更に、伴奏形成装置90Mは選択部93を有
する。この選択部93は調性判定装置10からのコード
の機能・タイプ(またはスケール)に従って、複数の伴
奏パターンメモリ91−1〜91−nのなかから同一の
コード機能・タイプ(または同一のスケール)に関する
伴奏パターンを選択する。複数の伴奏パターンメモリ9
1−1〜91−nの伴奏音ピッチデータP1〜Pnのな
かで選択部93により選択された伴奏音ピッチデータを
Psで示してある。選択されたピッチデータPsは加算
器98(ピッチ変更手段)により調性判定装置10から
のキーノートを表わすデータと加算される。加算器98
の出力データが最終的な伴奏音のピッチを表わす。
示している。この伴奏形成装置90Mはコードの機能・
タイプ(またはスケール)別に用意された複数の伴奏パ
ターンメモリ91−1〜91−n(全体を91で示す)
を有する。各伴奏パターンメモリは、特定の機能・タイ
プ組合せ(または特定のスケール)に適合し、かつ、基
準のキーノート(例えばキーノートC)におけるピッチ
内容(ピッチライン)をもつ伴奏パターンを記憶する。
例えば第1の伴奏パターンメモリ91−1は機能がI
(トニック)でタイプがメジャーのコードあるいはイオ
ニアンスケールに適合するピッチ内容の伴奏パターンを
記憶する。更に、伴奏形成装置90Mは選択部93を有
する。この選択部93は調性判定装置10からのコード
の機能・タイプ(またはスケール)に従って、複数の伴
奏パターンメモリ91−1〜91−nのなかから同一の
コード機能・タイプ(または同一のスケール)に関する
伴奏パターンを選択する。複数の伴奏パターンメモリ9
1−1〜91−nの伴奏音ピッチデータP1〜Pnのな
かで選択部93により選択された伴奏音ピッチデータを
Psで示してある。選択されたピッチデータPsは加算
器98(ピッチ変更手段)により調性判定装置10から
のキーノートを表わすデータと加算される。加算器98
の出力データが最終的な伴奏音のピッチを表わす。
【0051】図3の伴奏形成装置90Mでは、複数の伴
奏パターンメモリ91−1〜91−nにおける複数の伴
奏パターンが有するリズム成分(伴奏音の長さのシーケ
ンス)を互に独立にできる。換言すれば、図3の伴奏形
成装置90Mは調性判定装置10からのスケール(また
はコードの機能とタイプの組合せ)に依存したリズムを
有する伴奏ラインを形成可能である。したがって、コー
ド進行におけるコードの変化に伴ってリズムが変化する
伴奏を行うことができる。
奏パターンメモリ91−1〜91−nにおける複数の伴
奏パターンが有するリズム成分(伴奏音の長さのシーケ
ンス)を互に独立にできる。換言すれば、図3の伴奏形
成装置90Mは調性判定装置10からのスケール(また
はコードの機能とタイプの組合せ)に依存したリズムを
有する伴奏ラインを形成可能である。したがって、コー
ド進行におけるコードの変化に伴ってリズムが変化する
伴奏を行うことができる。
【0052】図4に伴奏形成装置の第3の態様90Nを
示す。この伴奏形成装置には機能進行抽出部(例えば図
1のキー・兼機能進行抽出部30またはその一部で構成
される)からコードのタイプとルートと機能が入力され
る。機能(度数)とルートのデータはキーノート生成部
97に入力され、ここでキーノートを表わすデータが生
成される。コードの機能はコードのルートのキーノート
からのスケール度数によって表わされるので、ルートの
ピッチクラスより機能の示すスケール度数だけ下のピッ
チクラスを算出することにより、キーノートが得られ
る。例えば、機能がIIでルートがDであれば、キーノ
ートはCである。キーノート生成部97からのキーノー
トデータと機能進行抽出部からのコードのタイプと機能
を表わすデータは図2に示す伴奏形成装置90あるいは
図3に示す伴奏形成装置90Mに入力され、そこで上述
したようにして入力情報に適合する伴奏音のピッチを示
すデータが形成される。
示す。この伴奏形成装置には機能進行抽出部(例えば図
1のキー・兼機能進行抽出部30またはその一部で構成
される)からコードのタイプとルートと機能が入力され
る。機能(度数)とルートのデータはキーノート生成部
97に入力され、ここでキーノートを表わすデータが生
成される。コードの機能はコードのルートのキーノート
からのスケール度数によって表わされるので、ルートの
ピッチクラスより機能の示すスケール度数だけ下のピッ
チクラスを算出することにより、キーノートが得られ
る。例えば、機能がIIでルートがDであれば、キーノ
ートはCである。キーノート生成部97からのキーノー
トデータと機能進行抽出部からのコードのタイプと機能
を表わすデータは図2に示す伴奏形成装置90あるいは
図3に示す伴奏形成装置90Mに入力され、そこで上述
したようにして入力情報に適合する伴奏音のピッチを示
すデータが形成される。
【0053】図2の要素92、94、95、96はコー
ドのタイプと機能とに従ってキーノートからの音程を表
わす音程データのパターンを発生する伴奏パターン発生
手段を構成する。図3では同様の伴奏パターン発生手段
を要素91と93とで実現している。理解されるよう
に、図2、図3、図4の各伴奏形成装置は伴奏パターン
の発生のためにすべてのコードについて図1の30に示
すようなキー兼機能進行抽出部の結果を利用している。
ドのタイプと機能とに従ってキーノートからの音程を表
わす音程データのパターンを発生する伴奏パターン発生
手段を構成する。図3では同様の伴奏パターン発生手段
を要素91と93とで実現している。理解されるよう
に、図2、図3、図4の各伴奏形成装置は伴奏パターン
の発生のためにすべてのコードについて図1の30に示
すようなキー兼機能進行抽出部の結果を利用している。
【0054】もう1つの態様の伴奏形成装置を図5に1
90で示す。この伴奏形成装置190はコードグループ
によって異なる態様で伴奏を形成する。このために、コ
ードグループ判別部191が設けられる。コードグルー
プ判別部191はコード進行入力装置からのコードを受
け、そのコードが調判定コードグループ(第1コードグ
ループ)に属するコードか、調無判定コードグループ
(第2コードグループ)に属するコードかを判別する。
調判定コードが検出されたときは、第1伴奏形成装置1
92が動作して、調判定コードの区間における伴奏をキ
ー兼機能進行抽出部の結果を用いて形成する。調無判定
コードが検出されたときは第2伴奏形成装置193が動
作して調無判定コードの区間における伴奏をキー兼機能
進行抽出部の結果を用いることなく形成する。
90で示す。この伴奏形成装置190はコードグループ
によって異なる態様で伴奏を形成する。このために、コ
ードグループ判別部191が設けられる。コードグルー
プ判別部191はコード進行入力装置からのコードを受
け、そのコードが調判定コードグループ(第1コードグ
ループ)に属するコードか、調無判定コードグループ
(第2コードグループ)に属するコードかを判別する。
調判定コードが検出されたときは、第1伴奏形成装置1
92が動作して、調判定コードの区間における伴奏をキ
ー兼機能進行抽出部の結果を用いて形成する。調無判定
コードが検出されたときは第2伴奏形成装置193が動
作して調無判定コードの区間における伴奏をキー兼機能
進行抽出部の結果を用いることなく形成する。
【0055】第1伴奏形成装置192はコード進行入力
装置からの調判定コードのタイプとキー兼機能進行抽出
部からの調判定コードの機能とを受け、対応する伴奏パ
ターンを発生する第1パターン発生部192Aを有す
る。第1パターン発生部192Aの発生する伴奏パター
ンはキーノートからの音程か、コードルートからの音程
を表わす音程データを含む。加算器192Bはこの音程
データにキー兼機能進行抽出部からのキーノートを表わ
すキーノートデータ(音程データがキーノートからの音
程を表わす場合)か、コード進行入力装置からの調判定
コードのルートを表わすルートデータ(音程データがコ
ードルートからの音程を表わす場合)を加算して、伴奏
音の音高を発生する。
装置からの調判定コードのタイプとキー兼機能進行抽出
部からの調判定コードの機能とを受け、対応する伴奏パ
ターンを発生する第1パターン発生部192Aを有す
る。第1パターン発生部192Aの発生する伴奏パター
ンはキーノートからの音程か、コードルートからの音程
を表わす音程データを含む。加算器192Bはこの音程
データにキー兼機能進行抽出部からのキーノートを表わ
すキーノートデータ(音程データがキーノートからの音
程を表わす場合)か、コード進行入力装置からの調判定
コードのルートを表わすルートデータ(音程データがコ
ードルートからの音程を表わす場合)を加算して、伴奏
音の音高を発生する。
【0056】第2伴奏形成装置193はコード進行入力
装置からの調無判定コードのタイプを受け、対応する伴
奏パターンを発生する第2パターン発生部193Aを有
する。第2パターン発生部193Aの発生する伴奏パタ
ーンはコードルートからの音程を表わす音程データを含
む。加算器193Bはこの音程データにコード進行入力
装置からの調無判定コードのルートを加算して伴奏音の
音高を発生する。
装置からの調無判定コードのタイプを受け、対応する伴
奏パターンを発生する第2パターン発生部193Aを有
する。第2パターン発生部193Aの発生する伴奏パタ
ーンはコードルートからの音程を表わす音程データを含
む。加算器193Bはこの音程データにコード進行入力
装置からの調無判定コードのルートを加算して伴奏音の
音高を発生する。
【0057】図5の構成には、第2パターン発生部19
3Aの伴奏パターンセットの大きさを最小にできる利点
がある。
3Aの伴奏パターンセットの大きさを最小にできる利点
がある。
【0058】図6は、具体的な実施例に係る自動伴奏装
置のハードウェアのブロック図である。CPU100は
自動伴奏装置全体の制御を行う。ROM102には、C
PU100の実行するプログラムと固定データ(機能知
識データベースを含む)が記憶される。RAM104は
CPU100の制御の下にワークメモリとして使用され
る。入力装置106はメロディとコードを入力するため
の鍵盤を含む。楽音生成装置108はCPU100の制
御の下に楽音信号を生成する。サウンドシステム110
は楽音信号を受け、外部に放音する。タイマー112は
所定の時間の経過を計時し、CPU100に対し、タイ
マーインターラプトルーチン(図8)を起動するための
タイマー割込信号を与える。表示装置114はコード進
行、コード進行に対応する機能進行、キーノート進行、
調性(ピッチクラスセット)の進行を表示可能である。
置のハードウェアのブロック図である。CPU100は
自動伴奏装置全体の制御を行う。ROM102には、C
PU100の実行するプログラムと固定データ(機能知
識データベースを含む)が記憶される。RAM104は
CPU100の制御の下にワークメモリとして使用され
る。入力装置106はメロディとコードを入力するため
の鍵盤を含む。楽音生成装置108はCPU100の制
御の下に楽音信号を生成する。サウンドシステム110
は楽音信号を受け、外部に放音する。タイマー112は
所定の時間の経過を計時し、CPU100に対し、タイ
マーインターラプトルーチン(図8)を起動するための
タイマー割込信号を与える。表示装置114はコード進
行、コード進行に対応する機能進行、キーノート進行、
調性(ピッチクラスセット)の進行を表示可能である。
【0059】図7は図1のCPU100の動作のメイン
フローを示す。パワーオン時に、CPU100は調性分
析システムを初期化する(3−1)。この初期設定処理
3−1には、後述する一時変数(図11、図12)を所
定の値に設定する処理が含まれる。3−2でCPU10
0は入力装置106を通常の仕方でキースキャンする。
3−3でCPU100は鍵盤のメロディ入力領域から入
力されたメロディ鍵情報に基づいて楽音生成装置108
を制御して、メロディ音を発生させる。3−4でCPU
100は表示装置114を制御して入力されたコード進
行の評価結果(例えば、ピッチクラスセットの進行)を
表示する。例えば、使用可能なピッチクラスセットを鍵
盤の鍵に対応してナビゲータ表示することにより、使用
者によるアドリブ演奏が容易になる。
フローを示す。パワーオン時に、CPU100は調性分
析システムを初期化する(3−1)。この初期設定処理
3−1には、後述する一時変数(図11、図12)を所
定の値に設定する処理が含まれる。3−2でCPU10
0は入力装置106を通常の仕方でキースキャンする。
3−3でCPU100は鍵盤のメロディ入力領域から入
力されたメロディ鍵情報に基づいて楽音生成装置108
を制御して、メロディ音を発生させる。3−4でCPU
100は表示装置114を制御して入力されたコード進
行の評価結果(例えば、ピッチクラスセットの進行)を
表示する。例えば、使用可能なピッチクラスセットを鍵
盤の鍵に対応してナビゲータ表示することにより、使用
者によるアドリブ演奏が容易になる。
【0060】図8にタイマー112のタイムアウトによ
って周期的に起動され、CPU100により実行される
タイマーインターラプトルーチンを示す。4−1でCP
U100は伴奏鍵情報(キースキャン4−2で取り込ま
れている)を調べ、指定されたコードのタイプとルート
を周知の仕方で判別する。新たなコードが検出されると
(4−2)、CPU100はその新コードの機能とキー
ノートを判定する(4−3)。次に、CPU100は新
コードの区間で使用可能なピッチクラスセットを表わす
調性データを生成する(4−4)。最後にCPU100
は調性データに基づいて伴奏データを形成し、楽音生成
装置108を制御して伴奏音信号を生成させる。
って周期的に起動され、CPU100により実行される
タイマーインターラプトルーチンを示す。4−1でCP
U100は伴奏鍵情報(キースキャン4−2で取り込ま
れている)を調べ、指定されたコードのタイプとルート
を周知の仕方で判別する。新たなコードが検出されると
(4−2)、CPU100はその新コードの機能とキー
ノートを判定する(4−3)。次に、CPU100は新
コードの区間で使用可能なピッチクラスセットを表わす
調性データを生成する(4−4)。最後にCPU100
は調性データに基づいて伴奏データを形成し、楽音生成
装置108を制御して伴奏音信号を生成させる。
【0061】図9はROM102に置かれるコード構成
音テーブルCKT[ ]である。コード構成音テーブル
CKT[ ]には各コードタイプに対するコード構成音
のセットが記憶される。“0”の構成音データが根音を
表わす。他の構成音は根音との間の音程によって表わさ
れる。“1”が半音(短2度)の音程を表わし、“2”
は全音(長2度)の音程を表わし、以下、同様にして
“11”が長7度の音程を表わす。“15”のデータは
ダミーであり、コード構成音テーブルCKT[]におけ
る各コードに対する記憶場所の数を4に統一するため
に、3つの構成音から成るトライアドコードに対して使
用される。コード構成音テーブルCKT[]はコード判
別4−1において、コードタイプを特定するとともに使
用することができる。図10はコードタイプ識別データ
を示したものである。例えば“0”はMAJORコード
を表わす。コードタイプ識別データを4倍した値がコー
ド構成音テーブルCKT[ ]において、そのコードタ
イプの最初の構成音(根音)が記憶される場所を示すよ
うになっている。
音テーブルCKT[ ]である。コード構成音テーブル
CKT[ ]には各コードタイプに対するコード構成音
のセットが記憶される。“0”の構成音データが根音を
表わす。他の構成音は根音との間の音程によって表わさ
れる。“1”が半音(短2度)の音程を表わし、“2”
は全音(長2度)の音程を表わし、以下、同様にして
“11”が長7度の音程を表わす。“15”のデータは
ダミーであり、コード構成音テーブルCKT[]におけ
る各コードに対する記憶場所の数を4に統一するため
に、3つの構成音から成るトライアドコードに対して使
用される。コード構成音テーブルCKT[]はコード判
別4−1において、コードタイプを特定するとともに使
用することができる。図10はコードタイプ識別データ
を示したものである。例えば“0”はMAJORコード
を表わす。コードタイプ識別データを4倍した値がコー
ド構成音テーブルCKT[ ]において、そのコードタ
イプの最初の構成音(根音)が記憶される場所を示すよ
うになっている。
【0062】図11、図12は後述するフローチャート
で使用、参照される一時変数(RAM104に置かれ
る)のリストである。変数(レジスタ)CDNはコード
判別4−1で得られた新コードを表わす。CDNは新コ
ードのルート(のピッチクラス)を表わす部分CDNr
と新コードのタイプを表わす部分CDNtとから成って
いる。例えば、C MAJORの新コードはCDNr=
0、CDNt=0で表現される。変数(レジスタ)CD
Aは新コードの1つ前のコード(直前コード)を表わ
す。CDBは直前コードのルートを表わす部分CDBr
と直前コードのタイプを表わす部分CDBtとから成
る。変数(レジスタ)FDNは新コードの機能名を表わ
す。FDNは新コードを現在のキーノートで評価したス
ケール度数(機能)を表わす部分FDNdと新コードの
タイプを表わす部分FDNt(CDNtと同じデータ)
とから成る。例えば、II MAJORの機能名はFDN
d=2、FDNt=0で示される。変数(レジスタ)F
DBは直前のコードの機能名を表わし、直前のコードを
現キーノートで評価したスケール度数(機能)を表わす
部分FDBdと直前コードのタイプを表わす部分FDB
t(CDBtと同じデータ)とから成る。変数(レジス
タ)TDNは現在の調性を表わし、現在のキーノートを
表わす部分TDNkと現在のスケールを表わす部分TD
Nsとから成る。TDNkとTDNsとにより、現在使
用可能なピッチクラスセットが規定される。例えば、
C、D、E、F、G、A、Bのピッチクラスから成るC
Ionianの調性はTDNk=0、TDNs=0で
表現される。TDNk=15はいまだコード進行の最初
のコードが与えられていない特殊な場合で、キーノート
が不確定であることを表わす。初期設定3−1の際、T
DNkに"15"が設定される。変数(テーブル)TDK
[ ]は複数(ここでは4種類の)関係調性を記憶す
る。テーブルTDK[ ]の各調性データTDK[i]
はキーノートを表わす部分TDKk[i]とスケールを
表わす部分TDKs[i]とから成る。テーブルTDK
[ ]の最初のアドレスにある最初の調性データTDK
[0]のキーノート部は現キーノートのドミナント(属
調)である関係キーノートを表わす。同様にしてTDK
[1]、TDK[2]、TDK[3]の各キーノート部
には現キーノートのサブドミナント(下属調)、ドミナ
ントのドミナント、サブドミナントのサ ブドミナントを
表わすキーノートデータが記憶される。変数(テーブ
ル)FDK[ ]は各関係キーノートTDKk[ ]で
評価した新コードCDNと直前コードCDBの機能名を
記憶する。各機能名FDK[i]はコードのスケール度
数を表わす部分FDKd[i]とコードタイプを表わす
部分FDKt[i]から成る。テーブルFDK[ ]の
偶数アドレスには各関係キーノートで評価した新コード
の機能名が記憶され、奇数アドレスには各関係キーノー
トで評価した直前コードの機能名が記憶される。詳細に
は、テーブルFDK[ ]のアドレス0にあるデータF
DK[0]は新コードを現キーノートのドミナントで評
価したスケール度数と新コードのタイプとから成る。ア
ドレス1にあるデータFDK[1]は直前コードのドミ
ナントキーにおける機能名を表わす。同様にして、FD
K[2]、FDK[3]はサブドミナントキーにおける
新コードの機能名、直前コードの機能名をそれぞれ表わ
し、FDK[4]、FDK[5]はドミナントのドミナ
ントキーで評価した新コードと直前コードの機能名を表
わし、FDK[6]、FDK[7]はサブドミナントの
サブドミナントキーで評価した新コードと直前コードの
各機能名を表わす。関係キーノートについて、関係調性
テーブルTDK[]のアドレスiは、テーブルFDK
[ ]のアドレス2i(新コードに対して)とアドレス
(2i+1)(直前コードに対して)に対応している。
変数iは各種テーブル上の要素に対するポインタとして
使用される。
で使用、参照される一時変数(RAM104に置かれ
る)のリストである。変数(レジスタ)CDNはコード
判別4−1で得られた新コードを表わす。CDNは新コ
ードのルート(のピッチクラス)を表わす部分CDNr
と新コードのタイプを表わす部分CDNtとから成って
いる。例えば、C MAJORの新コードはCDNr=
0、CDNt=0で表現される。変数(レジスタ)CD
Aは新コードの1つ前のコード(直前コード)を表わ
す。CDBは直前コードのルートを表わす部分CDBr
と直前コードのタイプを表わす部分CDBtとから成
る。変数(レジスタ)FDNは新コードの機能名を表わ
す。FDNは新コードを現在のキーノートで評価したス
ケール度数(機能)を表わす部分FDNdと新コードの
タイプを表わす部分FDNt(CDNtと同じデータ)
とから成る。例えば、II MAJORの機能名はFDN
d=2、FDNt=0で示される。変数(レジスタ)F
DBは直前のコードの機能名を表わし、直前のコードを
現キーノートで評価したスケール度数(機能)を表わす
部分FDBdと直前コードのタイプを表わす部分FDB
t(CDBtと同じデータ)とから成る。変数(レジス
タ)TDNは現在の調性を表わし、現在のキーノートを
表わす部分TDNkと現在のスケールを表わす部分TD
Nsとから成る。TDNkとTDNsとにより、現在使
用可能なピッチクラスセットが規定される。例えば、
C、D、E、F、G、A、Bのピッチクラスから成るC
Ionianの調性はTDNk=0、TDNs=0で
表現される。TDNk=15はいまだコード進行の最初
のコードが与えられていない特殊な場合で、キーノート
が不確定であることを表わす。初期設定3−1の際、T
DNkに"15"が設定される。変数(テーブル)TDK
[ ]は複数(ここでは4種類の)関係調性を記憶す
る。テーブルTDK[ ]の各調性データTDK[i]
はキーノートを表わす部分TDKk[i]とスケールを
表わす部分TDKs[i]とから成る。テーブルTDK
[ ]の最初のアドレスにある最初の調性データTDK
[0]のキーノート部は現キーノートのドミナント(属
調)である関係キーノートを表わす。同様にしてTDK
[1]、TDK[2]、TDK[3]の各キーノート部
には現キーノートのサブドミナント(下属調)、ドミナ
ントのドミナント、サブドミナントのサ ブドミナントを
表わすキーノートデータが記憶される。変数(テーブ
ル)FDK[ ]は各関係キーノートTDKk[ ]で
評価した新コードCDNと直前コードCDBの機能名を
記憶する。各機能名FDK[i]はコードのスケール度
数を表わす部分FDKd[i]とコードタイプを表わす
部分FDKt[i]から成る。テーブルFDK[ ]の
偶数アドレスには各関係キーノートで評価した新コード
の機能名が記憶され、奇数アドレスには各関係キーノー
トで評価した直前コードの機能名が記憶される。詳細に
は、テーブルFDK[ ]のアドレス0にあるデータF
DK[0]は新コードを現キーノートのドミナントで評
価したスケール度数と新コードのタイプとから成る。ア
ドレス1にあるデータFDK[1]は直前コードのドミ
ナントキーにおける機能名を表わす。同様にして、FD
K[2]、FDK[3]はサブドミナントキーにおける
新コードの機能名、直前コードの機能名をそれぞれ表わ
し、FDK[4]、FDK[5]はドミナントのドミナ
ントキーで評価した新コードと直前コードの機能名を表
わし、FDK[6]、FDK[7]はサブドミナントの
サブドミナントキーで評価した新コードと直前コードの
各機能名を表わす。関係キーノートについて、関係調性
テーブルTDK[]のアドレスiは、テーブルFDK
[ ]のアドレス2i(新コードに対して)とアドレス
(2i+1)(直前コードに対して)に対応している。
変数iは各種テーブル上の要素に対するポインタとして
使用される。
【0063】図13にインターラプトルーチン(図8)
におけるキーノート機能判定4−3の詳細を示す。まず
8−1でCPU100は現キーノートが確定しているか
どうかを検査する。詳細には、図14に示すように、T
DNkが"15"のとき現キーノートは不確定であり、T
DNkがその他の値をとるとき(10−1)は現キーノ
ートは確定しており、TDNkの値が現キーノートを表
わす。現キーノートが確定している場合、CPU100
は新コードを現キーノートで評価した機能名に変更す
る。詳細には、図15に示すように、新コードのタイプ
CDNtをFDNtにセットし(10−1)、新コード
のルート(のピッチクラス)CDNrを現キーノートT
DNkからのスケール度数FDNdに変換する(10−
2)。
におけるキーノート機能判定4−3の詳細を示す。まず
8−1でCPU100は現キーノートが確定しているか
どうかを検査する。詳細には、図14に示すように、T
DNkが"15"のとき現キーノートは不確定であり、T
DNkがその他の値をとるとき(10−1)は現キーノ
ートは確定しており、TDNkの値が現キーノートを表
わす。現キーノートが確定している場合、CPU100
は新コードを現キーノートで評価した機能名に変更す
る。詳細には、図15に示すように、新コードのタイプ
CDNtをFDNtにセットし(10−1)、新コード
のルート(のピッチクラス)CDNrを現キーノートT
DNkからのスケール度数FDNdに変換する(10−
2)。
【0064】次のルーチン8−3、8−4でCPU10
0は、新コードの機能名(機能表現)FDNについて、
同一キーノート維持コードテーブルを検索する。同一キ
ーノート維持コードテーブルはROM102に置かれ、
その一例がOFT[ ]として図16に示される。同一
キーノート維持コードテーブルOFT[ ]は、キーノ
ートを維持するコードのセットを記憶する。記憶される
各コードデータは機能名の形式であり、スケール度数
(機能)を表わす部分とコードタイプを表わす部分とか
ら成る。例えば、同一キーノート維持コードテーブルO
FT[ ]のアドレス14にあるデータ(7、9)はコ
ード機能名V7を表わす。なお、テーブルOFT[ ]
の最終アドレス(ここでは28)にはテーブルの終りを
示すデータ"15"が記憶される。
0は、新コードの機能名(機能表現)FDNについて、
同一キーノート維持コードテーブルを検索する。同一キ
ーノート維持コードテーブルはROM102に置かれ、
その一例がOFT[ ]として図16に示される。同一
キーノート維持コードテーブルOFT[ ]は、キーノ
ートを維持するコードのセットを記憶する。記憶される
各コードデータは機能名の形式であり、スケール度数
(機能)を表わす部分とコードタイプを表わす部分とか
ら成る。例えば、同一キーノート維持コードテーブルO
FT[ ]のアドレス14にあるデータ(7、9)はコ
ード機能名V7を表わす。なお、テーブルOFT[ ]
の最終アドレス(ここでは28)にはテーブルの終りを
示すデータ"15"が記憶される。
【0065】同一キーノート維持コードテーブルOFT
[ ]が新コードの機能名FDNに一致するコードを含
むならば、8−2での仮定、即ち、新コードに対するキ
ーノートを現キーノートとした仮定は正しかったことに
なり、新コードは現キーノートを維持する(機能を有す
る)コードであるということができる。検索ルーチン8
−3、8−4の詳細は図17に示される。最初に(12
−1)同一キーノート維持コードテーブルOFT[ ]
に対するポインタiを先頭位置"0"に初期化する。ポイ
ンタiで示される同一キーノート維持コードテーブルO
FT[ ]の要素OFT[i]を現キーノートで評価し
た新コードの機能名FDNと比較する(12−3)。一
致するならば、検索ルーチン8−3、8−4は成功で終
了し、キーノート機能判定フロー(図13)も終了す
る。このとき、新コード区間におけるキーノートは現キ
ーノートと同一であり、TDNkによって示される。ま
た新コードの正しい機能がFDNによって示される。不
一致の場合は、次のテーブル要素OFT[i]と機能名
を比較するために、ポインタiをインクリメントする
(12−4)。同一キーノート維持コードテーブルOF
T[i]に新コードの機能名FDNと一致する要素が含
まれないときは、12−2で、テーブル終了条件OFT
[i]=15が成立し、処理は図13の8−5に進む。
[ ]が新コードの機能名FDNに一致するコードを含
むならば、8−2での仮定、即ち、新コードに対するキ
ーノートを現キーノートとした仮定は正しかったことに
なり、新コードは現キーノートを維持する(機能を有す
る)コードであるということができる。検索ルーチン8
−3、8−4の詳細は図17に示される。最初に(12
−1)同一キーノート維持コードテーブルOFT[ ]
に対するポインタiを先頭位置"0"に初期化する。ポイ
ンタiで示される同一キーノート維持コードテーブルO
FT[ ]の要素OFT[i]を現キーノートで評価し
た新コードの機能名FDNと比較する(12−3)。一
致するならば、検索ルーチン8−3、8−4は成功で終
了し、キーノート機能判定フロー(図13)も終了す
る。このとき、新コード区間におけるキーノートは現キ
ーノートと同一であり、TDNkによって示される。ま
た新コードの正しい機能がFDNによって示される。不
一致の場合は、次のテーブル要素OFT[i]と機能名
を比較するために、ポインタiをインクリメントする
(12−4)。同一キーノート維持コードテーブルOF
T[i]に新コードの機能名FDNと一致する要素が含
まれないときは、12−2で、テーブル終了条件OFT
[i]=15が成立し、処理は図13の8−5に進む。
【0066】8−5でCPU100は直前コードの機能
名FDBを現キーノートTDNkに従って生成する。詳
細には、CPU100はタイプ変数FDBtを直前コー
ドのタイプCDBtにセットし、直前コードのスケール
度数の変数FDBdを(CDBr+12−TDNk)m
od12に従って求める。
名FDBを現キーノートTDNkに従って生成する。詳
細には、CPU100はタイプ変数FDBtを直前コー
ドのタイプCDBtにセットし、直前コードのスケール
度数の変数FDBdを(CDBr+12−TDNk)m
od12に従って求める。
【0067】次に、CPU100は、直前コードの機能
名FDBと新コードの機能名とから成るコードシーケン
ス(機能コードパターン)について、平行調コードシー
ケンステーブルを検索する(8−6、8−7)。なお、
図1においては図示を省略しているが、本処理は判定部
42と検索部54の間にて行われる。平行調コードシー
ケンステーブルはROM102に置かれ、その一例をM
CST[ ]として図18に示す。平行調コードシーケ
ンステーブルMCST[ ]には同一の調号(Key sign
ature)内における長調から短調への変化(例えば、C
からAmへの変化)を示唆する機能コードパターンのセ
ットが記憶される。図18のメモリマップでは(フォー
マット参照)、平行調コードシーケンステーブルの各々
2つの連続するアドレスに平行短調への変化を支持する
1つの機能コード対が記憶され、偶数アドレスには機能
コード対の最初のコードの機能名(スケール度数とコー
ドタイプ)が記憶され、奇数アドレスにはコード対の後
のコードの機能名が記憶される。また、テーブルMCS
T[ ]の最終アドレス(ここでは84)にはテーブル
終了を示すデータ"15"が記憶される。
名FDBと新コードの機能名とから成るコードシーケン
ス(機能コードパターン)について、平行調コードシー
ケンステーブルを検索する(8−6、8−7)。なお、
図1においては図示を省略しているが、本処理は判定部
42と検索部54の間にて行われる。平行調コードシー
ケンステーブルはROM102に置かれ、その一例をM
CST[ ]として図18に示す。平行調コードシーケ
ンステーブルMCST[ ]には同一の調号(Key sign
ature)内における長調から短調への変化(例えば、C
からAmへの変化)を示唆する機能コードパターンのセ
ットが記憶される。図18のメモリマップでは(フォー
マット参照)、平行調コードシーケンステーブルの各々
2つの連続するアドレスに平行短調への変化を支持する
1つの機能コード対が記憶され、偶数アドレスには機能
コード対の最初のコードの機能名(スケール度数とコー
ドタイプ)が記憶され、奇数アドレスにはコード対の後
のコードの機能名が記憶される。また、テーブルMCS
T[ ]の最終アドレス(ここでは84)にはテーブル
終了を示すデータ"15"が記憶される。
【0068】平行調コードシーケンステーブルMCST
[ ]内に、直前コードの機能名と新コードの機能名と
から成る機能コードパターンと一致する機能コードパタ
ーン(コード対)が含まれるならば、直前コードと新コ
ードとの組み合わせによって同一調号内における長調か
ら短調への変化が示唆されていると結論できる。
[ ]内に、直前コードの機能名と新コードの機能名と
から成る機能コードパターンと一致する機能コードパタ
ーン(コード対)が含まれるならば、直前コードと新コ
ードとの組み合わせによって同一調号内における長調か
ら短調への変化が示唆されていると結論できる。
【0069】平行調コードシーケンステーブルMCST
[ ]に対する検索ルーチン8−6、8−7の詳細を図
19に示す。まず14−1で、ポインタiを"0"に初期
化する。直前コードの機能名FDBをポインタiで示さ
れるテーブル要素MCST[i]と比較し、新コードの
機能名FDNを次のテーブル要素MCST[i+1]と
比較して機能コードパターンの一致/不一致をテストす
る(14−3)。一致すれば、検索ルーチン8−6、8
−7は成功で終了し、キーノート機能判定フロー(図1
3)も終了する。この結果、新コード区間に対するキー
ノート(ここでは調号)は現キーノートTDNkで示さ
れ、新コードの正しい機能はFDNで示されている。マ
ッチングテスト14−3が不一致のときは、次の機能コ
ードパターンのマッチングテストを行うためにテーブル
アドレスポインタiを2つインクリメントする(14−
4)。平行調コードシーケンステーブルMCST[ ]
に、直前コードの機能名FDBと新コードの機能名FD
Nから成る機能コードパターンと同一のものが含まれな
い場合には、14−2でテーブル終了(MCST[i]
=15)が検出され、処理は図13の8−8、8−9に
示すピボット転調検査ルーチンに進む。
[ ]に対する検索ルーチン8−6、8−7の詳細を図
19に示す。まず14−1で、ポインタiを"0"に初期
化する。直前コードの機能名FDBをポインタiで示さ
れるテーブル要素MCST[i]と比較し、新コードの
機能名FDNを次のテーブル要素MCST[i+1]と
比較して機能コードパターンの一致/不一致をテストす
る(14−3)。一致すれば、検索ルーチン8−6、8
−7は成功で終了し、キーノート機能判定フロー(図1
3)も終了する。この結果、新コード区間に対するキー
ノート(ここでは調号)は現キーノートTDNkで示さ
れ、新コードの正しい機能はFDNで示されている。マ
ッチングテスト14−3が不一致のときは、次の機能コ
ードパターンのマッチングテストを行うためにテーブル
アドレスポインタiを2つインクリメントする(14−
4)。平行調コードシーケンステーブルMCST[ ]
に、直前コードの機能名FDBと新コードの機能名FD
Nから成る機能コードパターンと同一のものが含まれな
い場合には、14−2でテーブル終了(MCST[i]
=15)が検出され、処理は図13の8−8、8−9に
示すピボット転調検査ルーチンに進む。
【0070】ピボット転調検査では、直前コードと新コ
ードとにより、現キーノートから別のキーノートへの転
調の可能性を調べる。このために、ROM102に転調
コードシーケンステーブルが設けられる。転調コードシ
ーケンステーブルは、図20のピボットコードテーブル
PDB[ ]と図21の転調後コードテーブルMDB
[ ]から成る。ピボットコードテーブルPDB[ ]
には転調前のキーノートにおいて使用可能なコードの機
能名(度数とタイプ)のセットが記憶される。転調後コ
ードテーブルMDB[ ]には転調後のキーノートにお
いて使用可能なコードの機能名(度数とタイプ)セット
が記憶される。
ードとにより、現キーノートから別のキーノートへの転
調の可能性を調べる。このために、ROM102に転調
コードシーケンステーブルが設けられる。転調コードシ
ーケンステーブルは、図20のピボットコードテーブル
PDB[ ]と図21の転調後コードテーブルMDB
[ ]から成る。ピボットコードテーブルPDB[ ]
には転調前のキーノートにおいて使用可能なコードの機
能名(度数とタイプ)のセットが記憶される。転調後コ
ードテーブルMDB[ ]には転調後のキーノートにお
いて使用可能なコードの機能名(度数とタイプ)セット
が記憶される。
【0071】ピボット転調検査ルーチン8−8、8−9
の詳細を図22に示す。まず、17−1で、CPU10
0は、現在キーノートTDNkに関係する4種類の関係
キーノート(ドミナント、サブドミナント、ドミナント
のドミナント、サブドミナントのサブドミナント)を生
成する。この結果TDKk[0]がドミナントキーノー
ト、TDKk[1]がサブドミナントキーノート、TD
Kk[2]がドミナントのドミナントキーノート、TD
Kk[3]がサブドミナントのサブドミナントキーノー
トの各ピッチクラスを表わす。次に、CPU100は、
17−2〜17−5において、4種の関係キーノートの
各々によって評価した新コードの機能名と直前コードの
機能名を生成する。この結果、FDK[0]が最初の関
係キーノート、即ちドミナントキーノートで評価した新
コードの機能名(スケール度数FDKd[0]とタイプ
FDKt[0])を表わし、FDK[1]がドミナント
キーノートで評価した直前コードの機能名を表わし、F
DK[2]とFDK[3]が第2の関係キーノート(サ
ブドミナントキーノート)で評価した新コードと直前コ
ードの各機能名を表わし、FDK[4]とFDK[5]
が第3の関係キーノート(ドミナントのドミナントキー
ノート)で評価した新コードと直前コードの各機能名を
表わし、FDK[6]とFDK[7]が第4の関係キー
ノート(サブドミナントのサブドミナントキーノート)
で評価した新コードと直前コードの各機能名を表わす。
第(i+1)番目の関係キーノートで評価した新コード
のスケール度数FDKd[i×2]は、新コードのルー
トCDNrと第(i+1)番目の関係キーノートTDK
k[i]とを用いて(CDNr+12−TDKk
[i])mod12で与えられ、同様に第(i+1)番
目の関係キーノートで評価した直前コードの機能、即
ち、直前コードのルートCDBrの、第(i+1)番目
の関係キーノートTDKk[i]からのスケール度数F
DKd[i×2+1]は、(CDBr+12−TDK
[i])mod12で与えられる。
の詳細を図22に示す。まず、17−1で、CPU10
0は、現在キーノートTDNkに関係する4種類の関係
キーノート(ドミナント、サブドミナント、ドミナント
のドミナント、サブドミナントのサブドミナント)を生
成する。この結果TDKk[0]がドミナントキーノー
ト、TDKk[1]がサブドミナントキーノート、TD
Kk[2]がドミナントのドミナントキーノート、TD
Kk[3]がサブドミナントのサブドミナントキーノー
トの各ピッチクラスを表わす。次に、CPU100は、
17−2〜17−5において、4種の関係キーノートの
各々によって評価した新コードの機能名と直前コードの
機能名を生成する。この結果、FDK[0]が最初の関
係キーノート、即ちドミナントキーノートで評価した新
コードの機能名(スケール度数FDKd[0]とタイプ
FDKt[0])を表わし、FDK[1]がドミナント
キーノートで評価した直前コードの機能名を表わし、F
DK[2]とFDK[3]が第2の関係キーノート(サ
ブドミナントキーノート)で評価した新コードと直前コ
ードの各機能名を表わし、FDK[4]とFDK[5]
が第3の関係キーノート(ドミナントのドミナントキー
ノート)で評価した新コードと直前コードの各機能名を
表わし、FDK[6]とFDK[7]が第4の関係キー
ノート(サブドミナントのサブドミナントキーノート)
で評価した新コードと直前コードの各機能名を表わす。
第(i+1)番目の関係キーノートで評価した新コード
のスケール度数FDKd[i×2]は、新コードのルー
トCDNrと第(i+1)番目の関係キーノートTDK
k[i]とを用いて(CDNr+12−TDKk
[i])mod12で与えられ、同様に第(i+1)番
目の関係キーノートで評価した直前コードの機能、即
ち、直前コードのルートCDBrの、第(i+1)番目
の関係キーノートTDKk[i]からのスケール度数F
DKd[i×2+1]は、(CDBr+12−TDK
[i])mod12で与えられる。
【0072】17−6〜17−9において、CPU10
0は現キーノートから第1〜第4番目(i=0〜3)の
関係キーノートのそれぞれへの転調の可能性を調べてい
る。直前コードCDBと新コードCDNとから成るコー
ドシーケンスが、現キーノートTDNkから第(i+
1)番目の関係キーノートTDKk[i]への転調を示
唆するための条件は次の通りである。第1に現キーノー
トTDNkで評価した直前コードの機能名FDBがピボ
ットコードテーブルPDB[ ]に含まれること、第2
に関係キーノートTDKk[i]で評価した直前コード
の機能名FDK[i×2+1]が転調後コードテーブル
MDB[ ]に含まれること、第3に関係キーノートT
DKk[i]で評価した新コードの機能名FDK[i×
2]が転調後コードテーブルMDB[ ]に含まれるこ
とである(17−7)。これらの条件がすべて成立する
場合、ピボット転調検査ルーチン(図22)は「適合す
る」で終了する。この時点で、新コード区間に対するキ
ーノート(条件を成立させた関係キーノート)はTDK
k[i]に記憶されている。また新コードの正しい機能
はFDK[i×2]に記憶されている。そこで、CPU
100は図13の8−10及び、詳細を図23に示すよ
うに、TDNkにTDKk[i]をセットして現キーノ
ートを更新し(18−1)、FDNにFDk[i×2]
の内容をセットする(18−2)。
0は現キーノートから第1〜第4番目(i=0〜3)の
関係キーノートのそれぞれへの転調の可能性を調べてい
る。直前コードCDBと新コードCDNとから成るコー
ドシーケンスが、現キーノートTDNkから第(i+
1)番目の関係キーノートTDKk[i]への転調を示
唆するための条件は次の通りである。第1に現キーノー
トTDNkで評価した直前コードの機能名FDBがピボ
ットコードテーブルPDB[ ]に含まれること、第2
に関係キーノートTDKk[i]で評価した直前コード
の機能名FDK[i×2+1]が転調後コードテーブル
MDB[ ]に含まれること、第3に関係キーノートT
DKk[i]で評価した新コードの機能名FDK[i×
2]が転調後コードテーブルMDB[ ]に含まれるこ
とである(17−7)。これらの条件がすべて成立する
場合、ピボット転調検査ルーチン(図22)は「適合す
る」で終了する。この時点で、新コード区間に対するキ
ーノート(条件を成立させた関係キーノート)はTDK
k[i]に記憶されている。また新コードの正しい機能
はFDK[i×2]に記憶されている。そこで、CPU
100は図13の8−10及び、詳細を図23に示すよ
うに、TDNkにTDKk[i]をセットして現キーノ
ートを更新し(18−1)、FDNにFDk[i×2]
の内容をセットする(18−2)。
【0073】いずれの関係キーノートについても転調条
件が成立しないときはピボット転調検査ルーチン(図2
2)は「適合しない」で終了し、処理は直接変換ルーチ
ン8−11(図13)に進む。現キーノートが不確定の
場合(8−1)も直接変換ルーチンが実行される。直接
変換ルーチンでは、ROM102に置かれるコードタイ
プ/機能対応テーブルを参照して、新コードCDNの機
能を直接的に求め、新コードに対するキーノートを直接
的に決定する。
件が成立しないときはピボット転調検査ルーチン(図2
2)は「適合しない」で終了し、処理は直接変換ルーチ
ン8−11(図13)に進む。現キーノートが不確定の
場合(8−1)も直接変換ルーチンが実行される。直接
変換ルーチンでは、ROM102に置かれるコードタイ
プ/機能対応テーブルを参照して、新コードCDNの機
能を直接的に求め、新コードに対するキーノートを直接
的に決定する。
【0074】コードタイプ/機能対応テーブルの一例を
図24にCFR[ ]として示す。このテーブルCFR
[ ]のアドレスはコードタイプ(図10参照)を表わ
し、各アドレスにアドレスで示されるコードタイプに対
する機能(スケール度数)を表わすデータが記憶され
る。
図24にCFR[ ]として示す。このテーブルCFR
[ ]のアドレスはコードタイプ(図10参照)を表わ
し、各アドレスにアドレスで示されるコードタイプに対
する機能(スケール度数)を表わすデータが記憶され
る。
【0075】直接変換ルーチン8−11の評価を図25
に示す。コードタイプ/機能対応テーブルCFR[ ]
に対するポインタiを新コードタイプCDNtにセット
し、このポインタiで示されるテーブル要素CFR
[i]を新コードのスケール度数(機能)変数FDNd
にセットする(20−2)。更に、新コードの機能CF
R[i]と新コードのルートCDNrとを用いて、(C
DNr+12−CFR[i])mod12を計算して、
新コード区間におけるキーノートTDNkを求める(2
0−3)。
に示す。コードタイプ/機能対応テーブルCFR[ ]
に対するポインタiを新コードタイプCDNtにセット
し、このポインタiで示されるテーブル要素CFR
[i]を新コードのスケール度数(機能)変数FDNd
にセットする(20−2)。更に、新コードの機能CF
R[i]と新コードのルートCDNrとを用いて、(C
DNr+12−CFR[i])mod12を計算して、
新コード区間におけるキーノートTDNkを求める(2
0−3)。
【0076】一例として、コード進行C MAJOR→
Dminor→Gminor→DbMAJORに対する
キーノート・機能判定の動作は次のようになる。C M
AJORはコード進行の最初のコードなので、図13の
フローに入る時点で、現キーノートは不確定である。フ
ローの8−11でコードタイプ/機能対応テーブルCF
R[ ]に従い、最初のコードC MAJORの機能は
I(トニック)と評価される。したがって、最初のコー
ド区間に対するキーノートはCで与えられる。2番目の
コードDminorから与えられた時点で、現キーノー
トTDKk[0]は"0"でCを表わしている。現キーノ
ート=Cから図13の8−2でDminorの機能名と
してIIminorが仮定される。IIminor(データ
2、6)は同一キーノート維持コードテーブルOFT
[ ]のアドレス4にあるテーブル要素と一致するので
(8−3、8−4)、2番目のコードDminorの機
能はII(スーパートニック)として確定し、2番目のコ
ード区間に対するキーノートは1番目のコード区間と同
じCを維持する。第3番目のコードGminorはキー
ノートCで評価すると機能名はVminor(データ
7、6)となる(8−2)。しかし、この機能名データ
(7、6)は同一キーノート維持コードテーブルOFT
[ ]には含まれない。また、調号Cで評価した2番目
と3番目のコードの機能名のシーケンスはIIminor
−Vminor(データ2、6;7、6)である。この
機能名のシーケンスは平行調コードシーケンステーブル
MCST[ ]に含まれない(8−6、8−7)。キー
ノートCに関係するサブドミナント関係キーノートFを
仮定すると、コードシーケンスDminor→Gmin
orは、機能コードシーケンスVIminor→IImin
or(データ9、6;2、6)として評価される。この
機能コードシーケンスVIminor→IIminorは転
調後コードテーブルMDB[ ]のアドレス5のテーブ
ル要素MDB[5]とアドレス1のテーブル要素MDB
[1]のシーケンスと一致する。更にキーノートCで評
価した2番目のコードの機能名IIminor(データ
2、6)はピボットコードテーブルPDB[ ]のアド
レス1のテーブル要素PDB[1]と一致する(8−
8、8−9)。この結果、3番目のコードGminor
の機能はIIとして決定し、3番目のコード区間に対する
キーノートはFとして確定する。現キーノート=Fの状
態の下で4番目のコードDb MAJORが与えられ
る。この場合、検索8−3、8−6、8−8はいずれも
失敗に終り、直接変換8−11により、4番目のコード
Db MAJORの機能はI(トニック)となり、4番
目のコードに対するキーノートはDbとなる。このよう
にして、コード進行CMAJOR→Dminor→Gm
inor→Db MAJORの示唆する機能進行はI→
II→II→Iとして評価され、キーノート進行はC→C→
F→Dbとして評価される。
Dminor→Gminor→DbMAJORに対する
キーノート・機能判定の動作は次のようになる。C M
AJORはコード進行の最初のコードなので、図13の
フローに入る時点で、現キーノートは不確定である。フ
ローの8−11でコードタイプ/機能対応テーブルCF
R[ ]に従い、最初のコードC MAJORの機能は
I(トニック)と評価される。したがって、最初のコー
ド区間に対するキーノートはCで与えられる。2番目の
コードDminorから与えられた時点で、現キーノー
トTDKk[0]は"0"でCを表わしている。現キーノ
ート=Cから図13の8−2でDminorの機能名と
してIIminorが仮定される。IIminor(データ
2、6)は同一キーノート維持コードテーブルOFT
[ ]のアドレス4にあるテーブル要素と一致するので
(8−3、8−4)、2番目のコードDminorの機
能はII(スーパートニック)として確定し、2番目のコ
ード区間に対するキーノートは1番目のコード区間と同
じCを維持する。第3番目のコードGminorはキー
ノートCで評価すると機能名はVminor(データ
7、6)となる(8−2)。しかし、この機能名データ
(7、6)は同一キーノート維持コードテーブルOFT
[ ]には含まれない。また、調号Cで評価した2番目
と3番目のコードの機能名のシーケンスはIIminor
−Vminor(データ2、6;7、6)である。この
機能名のシーケンスは平行調コードシーケンステーブル
MCST[ ]に含まれない(8−6、8−7)。キー
ノートCに関係するサブドミナント関係キーノートFを
仮定すると、コードシーケンスDminor→Gmin
orは、機能コードシーケンスVIminor→IImin
or(データ9、6;2、6)として評価される。この
機能コードシーケンスVIminor→IIminorは転
調後コードテーブルMDB[ ]のアドレス5のテーブ
ル要素MDB[5]とアドレス1のテーブル要素MDB
[1]のシーケンスと一致する。更にキーノートCで評
価した2番目のコードの機能名IIminor(データ
2、6)はピボットコードテーブルPDB[ ]のアド
レス1のテーブル要素PDB[1]と一致する(8−
8、8−9)。この結果、3番目のコードGminor
の機能はIIとして決定し、3番目のコード区間に対する
キーノートはFとして確定する。現キーノート=Fの状
態の下で4番目のコードDb MAJORが与えられ
る。この場合、検索8−3、8−6、8−8はいずれも
失敗に終り、直接変換8−11により、4番目のコード
Db MAJORの機能はI(トニック)となり、4番
目のコードに対するキーノートはDbとなる。このよう
にして、コード進行CMAJOR→Dminor→Gm
inor→Db MAJORの示唆する機能進行はI→
II→II→Iとして評価され、キーノート進行はC→C→
F→Dbとして評価される。
【0077】調性データ生成(スケール判別)処理4−
4内で実行されるスケール判別ルーチンのフローを図2
7に示す。このルーチンはROM102に置かれる機能
名/スケール対応テーブルを参照して、キーノート・機
能判定で得られた新コードの機能名FDNをスケール名
TDNsに変換する。機能名/スケール対応テーブルの
一例を図26にSCT[ ]として示す。機能名/スケ
ール対応テーブルSCT[ ]には、コードの機能名
(度数とタイプ)とスケールとの対応が記憶される。図
26のメモリマップの場合(フォーマット参照)、テー
ブルSCT[ ]の各々、2つの連続アドレスのなかの
偶数アドレスに1つのコード機能名(スケール度数とタ
イプ)が記憶され、次アドレスである奇数アドレスにそ
の機能名に適合するスケール名が記憶される。例えば、
アドレス6、7には機能名V MAJOR(データ7、
0)に適合するスケールとしてミクソリディアンMIX
OLYDIAN(データ2)が示されている。ただし、
アドレス60、62、64に示されるように特殊なコー
ドタイプ(コードタイプAug、dim、SUS4)の
コードについては、そのコードのルートのキーノートか
らのスケール度数とは無関係に適合するスケールが定め
られる性質がある。この性質(機能)を示すため、これ
らの特殊コードの度数エリア(機能部)にはデータ"1
4"が記憶される。またテーブルSCT[ ]の最終ア
ドレス(ここでは66)にはテーブル終了を示す符号"
15"が記憶される。
4内で実行されるスケール判別ルーチンのフローを図2
7に示す。このルーチンはROM102に置かれる機能
名/スケール対応テーブルを参照して、キーノート・機
能判定で得られた新コードの機能名FDNをスケール名
TDNsに変換する。機能名/スケール対応テーブルの
一例を図26にSCT[ ]として示す。機能名/スケ
ール対応テーブルSCT[ ]には、コードの機能名
(度数とタイプ)とスケールとの対応が記憶される。図
26のメモリマップの場合(フォーマット参照)、テー
ブルSCT[ ]の各々、2つの連続アドレスのなかの
偶数アドレスに1つのコード機能名(スケール度数とタ
イプ)が記憶され、次アドレスである奇数アドレスにそ
の機能名に適合するスケール名が記憶される。例えば、
アドレス6、7には機能名V MAJOR(データ7、
0)に適合するスケールとしてミクソリディアンMIX
OLYDIAN(データ2)が示されている。ただし、
アドレス60、62、64に示されるように特殊なコー
ドタイプ(コードタイプAug、dim、SUS4)の
コードについては、そのコードのルートのキーノートか
らのスケール度数とは無関係に適合するスケールが定め
られる性質がある。この性質(機能)を示すため、これ
らの特殊コードの度数エリア(機能部)にはデータ"1
4"が記憶される。またテーブルSCT[ ]の最終ア
ドレス(ここでは66)にはテーブル終了を示す符号"
15"が記憶される。
【0078】スケール判別ルーチンの詳細なフローを図
27に示す。このフローに入る時点でFDNにはキーノ
ート・機能判定処理(図13)の結果として、新コード
の正しい機能名が記憶されており、FDNdが新コード
のスケール度数(機能)を表わし、FDNtが新コード
のタイプを表わしている。まず22−1でCPU100
は機能名/スケール対応テーブルSCT[ ]に対する
ポインタiを“0”に初期化する。ポインタiは22−
2〜22−5のループにおいて、テーブル先頭(i=
0)からテーブル終了(SCTd[i]=15)まで、
2ずつインクリメントされる。新コードの機能名FDN
をポインタiの指すテーブル要素SCT[i]と比較し
(22−4)、一致すれば、次のテーブル要素SCT
[i+1]に記憶されるスケール識別データを調性デー
タメモリTDNのスケール部TDNsにセットする(2
2−7)。タイプのみによってスケールを特定する特殊
コードが新コードの場合には、新コードのタイプFDN
tと一致するデータSCTt[i]をもち、特殊コード
であることを示すデータSCTd[i]=14をもつテ
ーブル要素SCTd[i]が発見される(22−3)。
その場合、次のテーブル要素SCT[i+1]に記憶さ
れるスケール識別データを調性データメモリTDNのス
ケール部TDNsにセットする(22−6)。
27に示す。このフローに入る時点でFDNにはキーノ
ート・機能判定処理(図13)の結果として、新コード
の正しい機能名が記憶されており、FDNdが新コード
のスケール度数(機能)を表わし、FDNtが新コード
のタイプを表わしている。まず22−1でCPU100
は機能名/スケール対応テーブルSCT[ ]に対する
ポインタiを“0”に初期化する。ポインタiは22−
2〜22−5のループにおいて、テーブル先頭(i=
0)からテーブル終了(SCTd[i]=15)まで、
2ずつインクリメントされる。新コードの機能名FDN
をポインタiの指すテーブル要素SCT[i]と比較し
(22−4)、一致すれば、次のテーブル要素SCT
[i+1]に記憶されるスケール識別データを調性デー
タメモリTDNのスケール部TDNsにセットする(2
2−7)。タイプのみによってスケールを特定する特殊
コードが新コードの場合には、新コードのタイプFDN
tと一致するデータSCTt[i]をもち、特殊コード
であることを示すデータSCTd[i]=14をもつテ
ーブル要素SCTd[i]が発見される(22−3)。
その場合、次のテーブル要素SCT[i+1]に記憶さ
れるスケール識別データを調性データメモリTDNのス
ケール部TDNsにセットする(22−6)。
【0079】この時点で、調性データメモリTDNはキ
ーノート部TDNkに新コード区間に対するキーノート
のピッチクラスを示すデータを記憶し、スケール部TD
Nsに新コード区間に対するスケール名を示すデータを
記憶する。TDNkとTDNsとにより、新コード区間
において使用可能なピッチクラスのセットが定められ
る。
ーノート部TDNkに新コード区間に対するキーノート
のピッチクラスを示すデータを記憶し、スケール部TD
Nsに新コード区間に対するスケール名を示すデータを
記憶する。TDNkとTDNsとにより、新コード区間
において使用可能なピッチクラスのセットが定められ
る。
【0080】図28はROM102に置かれるスケール
構成音テーブルSKT[ ]である。スケール構成音テ
ーブルSKT[ ]は基準のキーノート(ここではC)
で各スケールの構成音データを記憶する。例えば、イオ
ニアン(IONIAN)のスケール構成音データはアド
レス0〜6に0、2、4、5、7、9、11としてピッ
チクラスC、D、E、F、G、A、Bを示すように記憶
されている。図29はスケール識別データを示す。最大
のスケール構成音数(例えば8)をスケール構成音テー
ブルSKT[ ]における各スケールに対するスケール
構成音データ記憶エリアのサイズSとして定め、最大構
成音数より少ない数の構成音から成るスケールに対して
は適当なダミー部を形成することにより、図26の機能
名/スケール対応テーブルSCT[ ]のスケール識別
データ(図29のスケール識別データとコンパチブル)
の値を最大構成音倍した値のスケール構成音テーブルア
ドレスから、サイズSの分、あるいはダミーデータに当
たるまでスケール構成音テーブルSKT[ ]のデータ
を読み出すことにより、スケール識別データの指すスケ
ールの構成音情報が得られる。
構成音テーブルSKT[ ]である。スケール構成音テ
ーブルSKT[ ]は基準のキーノート(ここではC)
で各スケールの構成音データを記憶する。例えば、イオ
ニアン(IONIAN)のスケール構成音データはアド
レス0〜6に0、2、4、5、7、9、11としてピッ
チクラスC、D、E、F、G、A、Bを示すように記憶
されている。図29はスケール識別データを示す。最大
のスケール構成音数(例えば8)をスケール構成音テー
ブルSKT[ ]における各スケールに対するスケール
構成音データ記憶エリアのサイズSとして定め、最大構
成音数より少ない数の構成音から成るスケールに対して
は適当なダミー部を形成することにより、図26の機能
名/スケール対応テーブルSCT[ ]のスケール識別
データ(図29のスケール識別データとコンパチブル)
の値を最大構成音倍した値のスケール構成音テーブルア
ドレスから、サイズSの分、あるいはダミーデータに当
たるまでスケール構成音テーブルSKT[ ]のデータ
を読み出すことにより、スケール識別データの指すスケ
ールの構成音情報が得られる。
【0081】したがって調性データメモリTDNのスケ
ール部TDNsが示すスケールの構成音のピッチクラス
をスケール構成音テーブルSKT[ ]から読み出し
(SKT[8×TDNs]〜SKT[8×TDNs+
n];(n+1)がスケール構成音数)各構成音ピッチ
クラスを調性データメモリTDNのキーノート部TDN
kが示すキーノートのピッチクラスによって、ピッチシ
フトすることにより、新コード区間で使用可能なピッチ
クラスのセットPC[ ]が得られる(PC[0]=
(SKT[8×TDNs]+TDNk)mod12、P
C[1]=(SKT[8×TDNs+1]+TDNk)
mod12、PC[n]=(SKT[8+TDNs+
n]+TDNk)mod12)。CPU100はこれら
のピッチクラスのセットPC[ ]を表わすデータを表
示処理3−4で表示装置114に表示することができ
る。所望であれば、この表示内容を案内として演奏者は
入力装置106の鍵盤を介して即興演奏を行うことがで
きる。
ール部TDNsが示すスケールの構成音のピッチクラス
をスケール構成音テーブルSKT[ ]から読み出し
(SKT[8×TDNs]〜SKT[8×TDNs+
n];(n+1)がスケール構成音数)各構成音ピッチ
クラスを調性データメモリTDNのキーノート部TDN
kが示すキーノートのピッチクラスによって、ピッチシ
フトすることにより、新コード区間で使用可能なピッチ
クラスのセットPC[ ]が得られる(PC[0]=
(SKT[8×TDNs]+TDNk)mod12、P
C[1]=(SKT[8×TDNs+1]+TDNk)
mod12、PC[n]=(SKT[8+TDNs+
n]+TDNk)mod12)。CPU100はこれら
のピッチクラスのセットPC[ ]を表わすデータを表
示処理3−4で表示装置114に表示することができ
る。所望であれば、この表示内容を案内として演奏者は
入力装置106の鍵盤を介して即興演奏を行うことがで
きる。
【0082】伴奏処理4−5(図8)の詳細を図30に
示す。このフローで使用される基準伴奏パターンの例を
図31に示す。この伴奏パターンはキーノートとして
C、コード機能名としてI MAJORを想定してい
る。図32に示す伴奏パターンメモリAM[ ](RO
M102内)に図26の伴奏パターンを表わすデータが
記憶される。詳細には、伴奏パターンメモリAM[ ]
のアドレスにあるデータはピッチ部(第1部分)AMP
と図33に示すパターン変更テーブルPCT[ ]のテ
ーブル列番号を表わす部分(第2部分)AMTとから成
る。図30のフローに従って、CPU100は伴奏パタ
ーンメモリAM[ ]を繰り返し読み出す。読み出した
データの第1部分がピッチを表わす場合に、CPU10
0はそのピッチをコードの機能名FDNとキーノートT
DNkに従って変更し、変更されたピッチのデータを楽
音生成装置108に送って、楽音信号を生成させる。
示す。このフローで使用される基準伴奏パターンの例を
図31に示す。この伴奏パターンはキーノートとして
C、コード機能名としてI MAJORを想定してい
る。図32に示す伴奏パターンメモリAM[ ](RO
M102内)に図26の伴奏パターンを表わすデータが
記憶される。詳細には、伴奏パターンメモリAM[ ]
のアドレスにあるデータはピッチ部(第1部分)AMP
と図33に示すパターン変更テーブルPCT[ ]のテ
ーブル列番号を表わす部分(第2部分)AMTとから成
る。図30のフローに従って、CPU100は伴奏パタ
ーンメモリAM[ ]を繰り返し読み出す。読み出した
データの第1部分がピッチを表わす場合に、CPU10
0はそのピッチをコードの機能名FDNとキーノートT
DNkに従って変更し、変更されたピッチのデータを楽
音生成装置108に送って、楽音信号を生成させる。
【0083】図33のパターン変更テーブル(メモリ)
PCT[ ]は伴奏パターンメモリAM[ ]に記憶さ
れたピッチデータをコードの機能名(機能とタイプ)に
従って変更するための差ピッチを表わすピッチ変更デー
タを記憶する。伴奏パターンメモリAM[ ]のピッチ
内容はコード機能名I MAJORを想定しているの
で、テーブル行I MAJORに属するパターン変更テ
ーブルPCT[ ]の部分はピッチ変更なしを示すデー
タ“0”になっている。他のコード機能名、例えばV
MAJORに対してはI MAJORに適合した内容で
ある伴奏パターンメモリAM[ ]のピッチデータ(例
えばC5のピッチを表わすデータ)をVMAJORに適
合するように変更するのが好ましい。図33のパターン
変更テーブルPCT[ ]によれば、C5のピッチはテ
ーブルPCT[ ]の“0”の列を指し、この列とV
MAJORの行との交点に半音ピッチを下げることを意
味する“−1”のデータがある。したがって、V MA
JORのとき、伴奏パターンメモリAM[ ]から取り
出したピッチ“C5”を表わすデータは半音下げられ、
ピッチ“B4”を表わすデータに変更される。
PCT[ ]は伴奏パターンメモリAM[ ]に記憶さ
れたピッチデータをコードの機能名(機能とタイプ)に
従って変更するための差ピッチを表わすピッチ変更デー
タを記憶する。伴奏パターンメモリAM[ ]のピッチ
内容はコード機能名I MAJORを想定しているの
で、テーブル行I MAJORに属するパターン変更テ
ーブルPCT[ ]の部分はピッチ変更なしを示すデー
タ“0”になっている。他のコード機能名、例えばV
MAJORに対してはI MAJORに適合した内容で
ある伴奏パターンメモリAM[ ]のピッチデータ(例
えばC5のピッチを表わすデータ)をVMAJORに適
合するように変更するのが好ましい。図33のパターン
変更テーブルPCT[ ]によれば、C5のピッチはテ
ーブルPCT[ ]の“0”の列を指し、この列とV
MAJORの行との交点に半音ピッチを下げることを意
味する“−1”のデータがある。したがって、V MA
JORのとき、伴奏パターンメモリAM[ ]から取り
出したピッチ“C5”を表わすデータは半音下げられ、
ピッチ“B4”を表わすデータに変更される。
【0084】図30のフローにおいて、CPU100は
最初に、伴奏パターンポインタjを1つ進め(25−
1)jが伴奏パターンメモリAM[ ]のサイズ(図3
2の場合16)に達したら(25−2)、jを伴奏パタ
ーンメモリAM[ ]の先頭を指す“0”に戻す(25
−3)。次にCPU100はポインタjの指す伴奏パタ
ーンメモリAM[ ]の第1データ部AMP[j]がピ
ッチを示すデータかどうか調べる(25−4)。これが
成立しないときはなにもせずに伴奏処理ルーチンを終了
する。成立する場合には、ポインタjの指す伴奏パター
ンメモリAM[]の第2データ部AMT[j]の内容と
新コードの機能名メモリFDNの内容とを用いて、ピッ
チ変更テーブルPCT[ ]に対するアドレスポインタ
iを算出する(25−6)。次のステップ25−6で、
伴奏パターンメモリAM[ ]からの基準(キーノート
C、コード機能名I MAJORにおける)ピッチデー
タAMP[j]に、ピッチ変更テーブルPCT[ ]か
らの差ピッチデータPCT[i]と、現キーノートメモ
リTDNkからのキーノートデータとを加えて、実際の
伴奏音ピッチを表わすデータANTを生成する。(AM
P[j]+PCT[i])の項がキーノートC、コード
機能名FDNの場合の伴奏音ピッチを表わす。ANT=
(AMP[j]+PCT[i])+TDNkは、コード
進行における現在のコードについて、キーノート・判定
フロー(図13)によって評価されたコード機能、キー
ノートに適合する伴奏音のピッチを表わす。CPU10
0はこのようにして生成された伴奏音のピッチデータを
含むノートオンコマンドを楽音生成装置108に送っ
て、対応するピッチの楽音を生成させる(25−7)。
最初に、伴奏パターンポインタjを1つ進め(25−
1)jが伴奏パターンメモリAM[ ]のサイズ(図3
2の場合16)に達したら(25−2)、jを伴奏パタ
ーンメモリAM[ ]の先頭を指す“0”に戻す(25
−3)。次にCPU100はポインタjの指す伴奏パタ
ーンメモリAM[ ]の第1データ部AMP[j]がピ
ッチを示すデータかどうか調べる(25−4)。これが
成立しないときはなにもせずに伴奏処理ルーチンを終了
する。成立する場合には、ポインタjの指す伴奏パター
ンメモリAM[]の第2データ部AMT[j]の内容と
新コードの機能名メモリFDNの内容とを用いて、ピッ
チ変更テーブルPCT[ ]に対するアドレスポインタ
iを算出する(25−6)。次のステップ25−6で、
伴奏パターンメモリAM[ ]からの基準(キーノート
C、コード機能名I MAJORにおける)ピッチデー
タAMP[j]に、ピッチ変更テーブルPCT[ ]か
らの差ピッチデータPCT[i]と、現キーノートメモ
リTDNkからのキーノートデータとを加えて、実際の
伴奏音ピッチを表わすデータANTを生成する。(AM
P[j]+PCT[i])の項がキーノートC、コード
機能名FDNの場合の伴奏音ピッチを表わす。ANT=
(AMP[j]+PCT[i])+TDNkは、コード
進行における現在のコードについて、キーノート・判定
フロー(図13)によって評価されたコード機能、キー
ノートに適合する伴奏音のピッチを表わす。CPU10
0はこのようにして生成された伴奏音のピッチデータを
含むノートオンコマンドを楽音生成装置108に送っ
て、対応するピッチの楽音を生成させる(25−7)。
【0085】図34は本装置による伴奏例を示したもの
である。コード進行として、C Major→F Ma
jor→G Major→C Majorが使用されて
いる。このコード進行から、キーノート・機能判定(図
13)により、キーノートが"C"で、機能名進行がI
Major→IV Major→V Major→IMa
jorの分析結果が得られる。したがって、C Maj
orの区間の伴奏は、伴奏パターンメモリAM[ ]の
ピッチ内容が変更されずに形成される。しかし、コード
F Majorの区間では記憶される基準伴奏パターン
のピッチラインC5→E5→B4→E5→A4→E5→
B4→E5のうち、E5がピッチ変更テーブルPCT
[ ]のピッチ変更データ"+1"に従って半音上げら
れ、(コード機能名Major IVなので)C5→F5
→B4→F5→A4→F5→B4→F5のピッチライン
が形成される。また、コードG Majorの区間では
そのコード機能名がMajor Vなので、ピッチ変更
テーブルPCT[ ]に従い基準伴奏パターンのピッチ
ラインにおけるC5がピッチ変更データ"−1"によりB
4に半音下げられE5、B4、A4がピッチ変更デー
タ"−2"により全音下げられてD5、A4、G4に変更
され、その結果、B4→D5→A4→D5→G4→D5
→A4→D5のピッチラインが形成される。
である。コード進行として、C Major→F Ma
jor→G Major→C Majorが使用されて
いる。このコード進行から、キーノート・機能判定(図
13)により、キーノートが"C"で、機能名進行がI
Major→IV Major→V Major→IMa
jorの分析結果が得られる。したがって、C Maj
orの区間の伴奏は、伴奏パターンメモリAM[ ]の
ピッチ内容が変更されずに形成される。しかし、コード
F Majorの区間では記憶される基準伴奏パターン
のピッチラインC5→E5→B4→E5→A4→E5→
B4→E5のうち、E5がピッチ変更テーブルPCT
[ ]のピッチ変更データ"+1"に従って半音上げら
れ、(コード機能名Major IVなので)C5→F5
→B4→F5→A4→F5→B4→F5のピッチライン
が形成される。また、コードG Majorの区間では
そのコード機能名がMajor Vなので、ピッチ変更
テーブルPCT[ ]に従い基準伴奏パターンのピッチ
ラインにおけるC5がピッチ変更データ"−1"によりB
4に半音下げられE5、B4、A4がピッチ変更デー
タ"−2"により全音下げられてD5、A4、G4に変更
され、その結果、B4→D5→A4→D5→G4→D5
→A4→D5のピッチラインが形成される。
【0086】このように、本自動伴奏装置は、与えられ
たコード進行を調性分析し、各コードの区間における調
性に適合する伴奏ラインを自動的に形成することができ
る。したがって、従来のように、コードのルートとタイ
プのみに依存して伴奏ラインを形成することに起因する
違和感のあるピッチの伴奏音(ディスコード音)の発生
を確実に回避することができる。また、従来技術におい
て、基準のルート、タイプを想定した記憶基準伴奏パタ
ーンを検出したコードのルートとタイプによって変更し
て伴奏ラインを形成する場合には、伴奏ラインの音域が
コードのルート(のピッチの)進行に従って変動せざる
を得ないが、この発明によれば、伴奏ラインの音域をコ
ードの示唆する調性もしくは機能に合わせて制御するこ
とができ、コード進行に従って伴奏ライン全体に所望の
ピッチ変化を付けることができる。
たコード進行を調性分析し、各コードの区間における調
性に適合する伴奏ラインを自動的に形成することができ
る。したがって、従来のように、コードのルートとタイ
プのみに依存して伴奏ラインを形成することに起因する
違和感のあるピッチの伴奏音(ディスコード音)の発生
を確実に回避することができる。また、従来技術におい
て、基準のルート、タイプを想定した記憶基準伴奏パタ
ーンを検出したコードのルートとタイプによって変更し
て伴奏ラインを形成する場合には、伴奏ラインの音域が
コードのルート(のピッチの)進行に従って変動せざる
を得ないが、この発明によれば、伴奏ラインの音域をコ
ードの示唆する調性もしくは機能に合わせて制御するこ
とができ、コード進行に従って伴奏ライン全体に所望の
ピッチ変化を付けることができる。
【0087】
【変形例】以上で実施例の説明を終えるが、この発明の
範囲内で種々の変形、変更が可能である。図35にキー
ノート・機能判定の変形例(1)を示す。この変形例の
フローでは、図13の処理8−5〜8−9に示す平行調
の検査とピボット転調検査とを省略しており、同一キー
ノート維持コードテーブルに対する検索が失敗に終った
とき、ただちにコードタイプ/機能対応テーブルを参照
して新コードの機能とキーノートを得ている。
範囲内で種々の変形、変更が可能である。図35にキー
ノート・機能判定の変形例(1)を示す。この変形例の
フローでは、図13の処理8−5〜8−9に示す平行調
の検査とピボット転調検査とを省略しており、同一キー
ノート維持コードテーブルに対する検索が失敗に終った
とき、ただちにコードタイプ/機能対応テーブルを参照
して新コードの機能とキーノートを得ている。
【0088】図36にキーノート・機能判定の変形例
(2)を示す。この変形例では、図13の8−8、8−
9に示すピボット転調検査を省略しており、平行調の検
査が否定的な結果に終ったとき、ただちにコードタイプ
/機能対応テーブルを参照して新コードの機能とキーノ
ートを得ている。
(2)を示す。この変形例では、図13の8−8、8−
9に示すピボット転調検査を省略しており、平行調の検
査が否定的な結果に終ったとき、ただちにコードタイプ
/機能対応テーブルを参照して新コードの機能とキーノ
ートを得ている。
【0089】図37にキーノート・機能判定の変形例
(3)を示す。このフローは図13における処理8−5
〜8−7(平行調内、即ち同一調号内での長調から短調
への変化を検出するための処理)を省略した形式となっ
ており、同一キーノート維持コードテーブルに対する検
索が失敗に終ったときはピボット転調の可能性を検査し
ている。しかし、処理32−Aで参照する同一キーノー
ト維持コードテーブルを変形して、テーブルに同一調号
を維持するコードのセットを記憶させることにより、図
13のフローで、同一キーノート維持コードテーブルO
FT[ ](図16)と平行調コードシーケンステーブ
ルMCST[ ](図18)の両方を参照してコード進
行を分析した場合とほぼ同様の分析結果が得られる。変
形例に係る同一キーノート(同一調号)維持コードテー
ブルを図38にDOFT[ ]として示す。このテーブ
ルDOFT[ ]の内でコード機能名IIIとIII7
とIII7SUSは短調を示唆する機能を有している。
例えば調号C(例えばC長調)の状態の下で、コード
E、E7またはE7SUSが与えられたとすると、これ
らのコードの機能名はIIIとIII7とIII7SU
Sであり、したがって、その機能により同じ調号Cにお
ける短調、即ち、A短調が示唆される。
(3)を示す。このフローは図13における処理8−5
〜8−7(平行調内、即ち同一調号内での長調から短調
への変化を検出するための処理)を省略した形式となっ
ており、同一キーノート維持コードテーブルに対する検
索が失敗に終ったときはピボット転調の可能性を検査し
ている。しかし、処理32−Aで参照する同一キーノー
ト維持コードテーブルを変形して、テーブルに同一調号
を維持するコードのセットを記憶させることにより、図
13のフローで、同一キーノート維持コードテーブルO
FT[ ](図16)と平行調コードシーケンステーブ
ルMCST[ ](図18)の両方を参照してコード進
行を分析した場合とほぼ同様の分析結果が得られる。変
形例に係る同一キーノート(同一調号)維持コードテー
ブルを図38にDOFT[ ]として示す。このテーブ
ルDOFT[ ]の内でコード機能名IIIとIII7
とIII7SUSは短調を示唆する機能を有している。
例えば調号C(例えばC長調)の状態の下で、コード
E、E7またはE7SUSが与えられたとすると、これ
らのコードの機能名はIIIとIII7とIII7SU
Sであり、したがって、その機能により同じ調号Cにお
ける短調、即ち、A短調が示唆される。
【0090】図39に更に別の変形例に係る同一キーノ
ート維持コードテーブルをFOFT[ ]として示す。
このテーブルFOFT[ ]の特徴は、テーブルがdi
mやAugのような特殊コードに対する複数の機能名を
含んでいることである。更にSUS4に対する機能名が
追加されている。このようなテーブルを使用することに
より、dim、Aug、SUS4のような特殊コードに
対してもその機能およびキーノートを判別することが可
能となる。
ート維持コードテーブルをFOFT[ ]として示す。
このテーブルFOFT[ ]の特徴は、テーブルがdi
mやAugのような特殊コードに対する複数の機能名を
含んでいることである。更にSUS4に対する機能名が
追加されている。このようなテーブルを使用することに
より、dim、Aug、SUS4のような特殊コードに
対してもその機能およびキーノートを判別することが可
能となる。
【0091】更に、この発明によれば、コード進行と調
性の進行とから伴奏を形成するために、以下に述べる3
つの態様の自動伴奏装置が考えられる。第1の態様では
伴奏のすべての部分でキーノート・機能判定処理の結果
を利用する。このためにコード機能名ごとに異なる複数
伴奏パターンが用意される。すべての伴奏パターンはキ
ーノートCで書かれる。動作時に、キーノート・機能判
定処理からあるコード機能名が与えられると、第1態様
の装置は対応する伴奏パターンを生成し、その伴奏パタ
ーンをキーノート・機能判定処理からのキーノートによ
って移調する。
性の進行とから伴奏を形成するために、以下に述べる3
つの態様の自動伴奏装置が考えられる。第1の態様では
伴奏のすべての部分でキーノート・機能判定処理の結果
を利用する。このためにコード機能名ごとに異なる複数
伴奏パターンが用意される。すべての伴奏パターンはキ
ーノートCで書かれる。動作時に、キーノート・機能判
定処理からあるコード機能名が与えられると、第1態様
の装置は対応する伴奏パターンを生成し、その伴奏パタ
ーンをキーノート・機能判定処理からのキーノートによ
って移調する。
【0092】第1態様の自動伴奏装置が使用する伴奏パ
ターン例を図40と図41に示す。図41はコードタイ
プメジャーの3つの異なる機能(I、IV、V)に対す
る伴奏パターンを例示したものであり、図41はコード
タイプAugの3つの異なる機能(I、I#、II)に
対する伴奏パターンを例示したものである。注目される
ように、すべての伴奏パターンは共通の1つの調Cで書
かれる。これは、伴奏パターン作成者の負担を軽くする
ものである。これらの伴奏パターンは(図31に例示す
るような伴奏パターンを記憶する)図32の伴奏パター
ンメモリAM[ ]のピッチ内容を図42に例示するピ
ッチチェンジテーブルKPCT( )( )で変更する
ことによって生成することができる。
ターン例を図40と図41に示す。図41はコードタイ
プメジャーの3つの異なる機能(I、IV、V)に対す
る伴奏パターンを例示したものであり、図41はコード
タイプAugの3つの異なる機能(I、I#、II)に
対する伴奏パターンを例示したものである。注目される
ように、すべての伴奏パターンは共通の1つの調Cで書
かれる。これは、伴奏パターン作成者の負担を軽くする
ものである。これらの伴奏パターンは(図31に例示す
るような伴奏パターンを記憶する)図32の伴奏パター
ンメモリAM[ ]のピッチ内容を図42に例示するピ
ッチチェンジテーブルKPCT( )( )で変更する
ことによって生成することができる。
【0093】図42のピッチチェンジテーブルKPCT
( )( )の行はコード機能名を表わす。テーブルの
列は伴奏パターンメモリAM[ ]からの列ポインタに
よって特定される。テーブルKPCT( )( )にお
いて、コード機能名Major I、Major I
V、Major Vの各行におけるテーブル列0、1、
2、3のデータは、それぞれ(0、0、0、0)(0、
1、0、0)(−1、−2、−2、−2)である。ここ
に、データ“0”、“1”、“−1”、“−2”はそれ
ぞれ伴奏パターンメモリAM[ ]からのピッチを変更
しない、半音上げる、半音下げる、全音下げる、を意味
する。したがって、これらのテーブル行のデータで伴奏
パターンメモリAM[ ]の伴奏パターンを変更するこ
とにより、コード機能名Major I、Major
IV、Major Vの各々に対し、図40に示すよう
な伴奏パターンが得られる。更に、ピッチチェンジテー
ブルKPCT( )( )において、コード機能名Au
g I、Aug I#、Aug IIにおけるテーブル
列0、1、2、3のデータは、それぞれ(0、0、−
3、1)(1、1、−2、2)(−2、−2、−3、−
3)である。したがって、これらのテーブル行のデータ
で伴奏パターンメモリAM[ ]の伴奏パターンを変更
することにより、コード機能名Aug I、Aug I
#、Aug IIの各々に対し、図41に示すような伴
奏パターンが得られる。
( )( )の行はコード機能名を表わす。テーブルの
列は伴奏パターンメモリAM[ ]からの列ポインタに
よって特定される。テーブルKPCT( )( )にお
いて、コード機能名Major I、Major I
V、Major Vの各行におけるテーブル列0、1、
2、3のデータは、それぞれ(0、0、0、0)(0、
1、0、0)(−1、−2、−2、−2)である。ここ
に、データ“0”、“1”、“−1”、“−2”はそれ
ぞれ伴奏パターンメモリAM[ ]からのピッチを変更
しない、半音上げる、半音下げる、全音下げる、を意味
する。したがって、これらのテーブル行のデータで伴奏
パターンメモリAM[ ]の伴奏パターンを変更するこ
とにより、コード機能名Major I、Major
IV、Major Vの各々に対し、図40に示すよう
な伴奏パターンが得られる。更に、ピッチチェンジテー
ブルKPCT( )( )において、コード機能名Au
g I、Aug I#、Aug IIにおけるテーブル
列0、1、2、3のデータは、それぞれ(0、0、−
3、1)(1、1、−2、2)(−2、−2、−3、−
3)である。したがって、これらのテーブル行のデータ
で伴奏パターンメモリAM[ ]の伴奏パターンを変更
することにより、コード機能名Aug I、Aug I
#、Aug IIの各々に対し、図41に示すような伴
奏パターンが得られる。
【0094】図43は第1態様に従い伴奏の実際のピッ
チを得るためのピッチ処理のフローチャートを示したも
のである。38−1ではCCMにスケールデータSCT
[i+1]をセットすることにより、ピッチチェンジテ
ーブルKPCT( )( )の行を決定している。この
スケールデータSCT[i+1]は新コードの機能名に
対応するものであり、図44のフローに従って求められ
る。図44のフローで参照される機能名スケール対応テ
ーブルSCT[ ]は図26に示すものとは異なり、す
べてのコード機能名に対するスケールデータエントリを
含んでいる。
チを得るためのピッチ処理のフローチャートを示したも
のである。38−1ではCCMにスケールデータSCT
[i+1]をセットすることにより、ピッチチェンジテ
ーブルKPCT( )( )の行を決定している。この
スケールデータSCT[i+1]は新コードの機能名に
対応するものであり、図44のフローに従って求められ
る。図44のフローで参照される機能名スケール対応テ
ーブルSCT[ ]は図26に示すものとは異なり、す
べてのコード機能名に対するスケールデータエントリを
含んでいる。
【0095】図43の38−2に示すように、伴奏音の
実際のピッチANTは ANT=AMP[j]+KPCT(CCM)(AMN
[j])+TDKK によって求められる。ここに、AMP[j]は伴奏パタ
ーンメモリAM[ ]からのピッチデータを表わし、C
CMはピッチチェンジテーブルKPCT( )()の行
番号を表わすものでスケールデータSCT[i+1]に
よって与えられ、AMN[j]はピッチチェンジテーブ
ルKPCT( )( )の列番号を表わすもので伴奏パ
ターンメモリAM[ ]から与えられ、TDKKはキー
ノートを表わす。
実際のピッチANTは ANT=AMP[j]+KPCT(CCM)(AMN
[j])+TDKK によって求められる。ここに、AMP[j]は伴奏パタ
ーンメモリAM[ ]からのピッチデータを表わし、C
CMはピッチチェンジテーブルKPCT( )()の行
番号を表わすものでスケールデータSCT[i+1]に
よって与えられ、AMN[j]はピッチチェンジテーブ
ルKPCT( )( )の列番号を表わすもので伴奏パ
ターンメモリAM[ ]から与えられ、TDKKはキー
ノートを表わす。
【0096】第2の態様の自動伴奏装置ではコードを第
1コードグループ(調判定コードグループ)と第2コー
ドグループ(調無判定コードグループ)とに分類し、第
1コードグループに属するコードの区間に対しては、キ
ーノート・機能判定処理の結果を利用してコードの機能
名に適した伴奏パターンを発生する。この伴奏パターン
はキーCで表現される。この伴奏パターンをキーノート
・機能判定処理からのキーノートで移調する。一方、第
2コードグループに属するコードに対しては、キーノー
ト・機能判定処理の結果を利用することなくコードのタ
イプに適した伴奏パターンを発生する。この伴奏パター
ンはルートCで表現される。この伴奏パターンのピッチ
内容をコード進行入力装置からのコードルートでシフト
する。
1コードグループ(調判定コードグループ)と第2コー
ドグループ(調無判定コードグループ)とに分類し、第
1コードグループに属するコードの区間に対しては、キ
ーノート・機能判定処理の結果を利用してコードの機能
名に適した伴奏パターンを発生する。この伴奏パターン
はキーCで表現される。この伴奏パターンをキーノート
・機能判定処理からのキーノートで移調する。一方、第
2コードグループに属するコードに対しては、キーノー
ト・機能判定処理の結果を利用することなくコードのタ
イプに適した伴奏パターンを発生する。この伴奏パター
ンはルートCで表現される。この伴奏パターンのピッチ
内容をコード進行入力装置からのコードルートでシフト
する。
【0097】詳細に述べると、コードグループの判定の
ため、第2態様の自動伴奏装置は図26に例示するよう
なテーブルSCT[ ]を参照する。このテーブルSC
T[]によれば、AugとdimとSUS4のコードが
第2コードグループに属し、残りコード(メジャー、マ
イナー、セブンス等)が第1コードグループに属する。
コードグループ判別を含むスケール判別ルーチンを図2
7に示す。第2コードグループに属するコードはステッ
プ22−3で検出され、ステップ22−6でそのコード
タイプに対応するスケールデータSCT[i+1]が得
られる。第1コードグループに属するコードはステップ
22−4で検出され、ステップ22−6でそのコードの
機能名に対応するスケールデータSCT[i+1]が得
られる。第1コードグループに属するコードの機能名に
対応するスケールデータSCT[i+1]はそのコード
の区間における伴奏パターンを発生するのに用いられ、
第2コードグループに属するコードのタイプに対応する
スケールデータSCT[i+1]はそのコードの区間に
おける伴奏パターンを発生するのに用いられる。
ため、第2態様の自動伴奏装置は図26に例示するよう
なテーブルSCT[ ]を参照する。このテーブルSC
T[]によれば、AugとdimとSUS4のコードが
第2コードグループに属し、残りコード(メジャー、マ
イナー、セブンス等)が第1コードグループに属する。
コードグループ判別を含むスケール判別ルーチンを図2
7に示す。第2コードグループに属するコードはステッ
プ22−3で検出され、ステップ22−6でそのコード
タイプに対応するスケールデータSCT[i+1]が得
られる。第1コードグループに属するコードはステップ
22−4で検出され、ステップ22−6でそのコードの
機能名に対応するスケールデータSCT[i+1]が得
られる。第1コードグループに属するコードの機能名に
対応するスケールデータSCT[i+1]はそのコード
の区間における伴奏パターンを発生するのに用いられ、
第2コードグループに属するコードのタイプに対応する
スケールデータSCT[i+1]はそのコードの区間に
おける伴奏パターンを発生するのに用いられる。
【0098】上述したように第1コードグループ(調判
定コードグループ)に対して生成される伴奏パターンは
パターン作成者の負担を軽くするため、第1態様の場合
と同様に共通のキーCで書かれる(図40参照)。一
方、第2コードグループ(調無判定コードグループ)に
対して生成される伴奏パターンはルートCで書かれる
(図45参照)。
定コードグループ)に対して生成される伴奏パターンは
パターン作成者の負担を軽くするため、第1態様の場合
と同様に共通のキーCで書かれる(図40参照)。一
方、第2コードグループ(調無判定コードグループ)に
対して生成される伴奏パターンはルートCで書かれる
(図45参照)。
【0099】図45は、調無判定コードグループに属す
るコードAugに対して生成される単一の伴奏パターン
例を示したものである。第1態様ではコードAugのと
り得るすべての機能のために複数の伴奏パターンを必要
とする(図41参照)。これにたいし、第2態様では第
2コードグループに属するコードの機能にかかわらず、
第2グループのコードに対して単一の伴奏パターンを生
成するだけで足りる。これにより、伴奏パターン作成者
の負担が軽くなるとともに記憶容量を節約できる。
るコードAugに対して生成される単一の伴奏パターン
例を示したものである。第1態様ではコードAugのと
り得るすべての機能のために複数の伴奏パターンを必要
とする(図41参照)。これにたいし、第2態様では第
2コードグループに属するコードの機能にかかわらず、
第2グループのコードに対して単一の伴奏パターンを生
成するだけで足りる。これにより、伴奏パターン作成者
の負担が軽くなるとともに記憶容量を節約できる。
【0100】図46に第2態様に従うピッチチェンジテ
ーブルをK/RPCT( )( )として示す。図47
に第2態様に従う伴奏ピッチ処理のフローチャートを示
す。42−1ではCCMにスケール判別処理(図27)
で得たスケールデータSCT[i+1]をセットするこ
とにより、ピッチチェンジテーブルK/RPCT()
( )の行をロケートしている。着目しているコードが
第1コードグループに属するコードであるときは(42
−2)は、42−3を実行して、実際の伴奏音のピッチ
ANTを ANT=AMP[j]+K/RPCT(CCM)(AM
N[j])+TDNK によって求める。このように、第1コードグループのコ
ードに対応する伴奏音のピッチは、伴奏パターンメモリ
AM[ ](図27)からのピッチデータAMP[j]
をピッチチェンジテーブルK/RPCT( )( )の
第CCM行、第AMN[j]列にある差ピッチデータで
変更した後、キーノート判定処理(図13)からのキー
ノートデータTDNKを加えることによって得られる。
一方、着目しているコードが第2コードグループに属す
るコードであるときは、42−2を実行して、実際の伴
奏音のピッチANTをANT=AMP[j]+K/RP
CT(CCM)(AMN[j])+CDNrによって求
める。このように、第2コードグループのコードに対応
する伴奏音のピッチは、伴奏パターンメモリAM[ ]
からのピッチデータAMP[j]をピッチチェンジテー
ブルK/RPCT( )( )の第CCM行、第AMN
[j]列にある差ピッチデータで変更した後、コード進
行入力装置からのコードのルートデータCDNrを加え
ることによって得られる。
ーブルをK/RPCT( )( )として示す。図47
に第2態様に従う伴奏ピッチ処理のフローチャートを示
す。42−1ではCCMにスケール判別処理(図27)
で得たスケールデータSCT[i+1]をセットするこ
とにより、ピッチチェンジテーブルK/RPCT()
( )の行をロケートしている。着目しているコードが
第1コードグループに属するコードであるときは(42
−2)は、42−3を実行して、実際の伴奏音のピッチ
ANTを ANT=AMP[j]+K/RPCT(CCM)(AM
N[j])+TDNK によって求める。このように、第1コードグループのコ
ードに対応する伴奏音のピッチは、伴奏パターンメモリ
AM[ ](図27)からのピッチデータAMP[j]
をピッチチェンジテーブルK/RPCT( )( )の
第CCM行、第AMN[j]列にある差ピッチデータで
変更した後、キーノート判定処理(図13)からのキー
ノートデータTDNKを加えることによって得られる。
一方、着目しているコードが第2コードグループに属す
るコードであるときは、42−2を実行して、実際の伴
奏音のピッチANTをANT=AMP[j]+K/RP
CT(CCM)(AMN[j])+CDNrによって求
める。このように、第2コードグループのコードに対応
する伴奏音のピッチは、伴奏パターンメモリAM[ ]
からのピッチデータAMP[j]をピッチチェンジテー
ブルK/RPCT( )( )の第CCM行、第AMN
[j]列にある差ピッチデータで変更した後、コード進
行入力装置からのコードのルートデータCDNrを加え
ることによって得られる。
【0101】図48は第2態様の自動伴奏装置によって
得られる伴奏例を示したものである。第3の態様の自動
伴奏装置は第2態様と同様に、コードを第1グループと
第2グループとに分類し、第1グループのコードの区間
における伴奏は機能・キーノート判定処理の結果を形成
し、第2グループのコードの区間における伴奏は機能・
キーノート判定処理の結果を利用することなく形成す
る。したがって、コードの分類は図26のテーブルSC
T[ ]を参照するスケール判定ルーチン(図27)の
なかで行うことができる。しかし、第3態様の自動伴奏
装置は、第1グループのコードに対する伴奏パターンと
して、共通のキーノートCに基づくパターンではなく共
通のコードルートCに基づくパターンを発生する。換言
すると、これらの伴奏パターンはコードの機能に依存し
て異なるキーを有する。一例を図49に示す。図示のよ
うに、コード機能名Major Iに対する伴奏パター
ンはキーCで書かれるが、コード機能名Major I
Vに対する伴奏パターンはキーGで書かれ、コード機能
名Major Vに対する伴奏パターンはキーFで書か
れる。
得られる伴奏例を示したものである。第3の態様の自動
伴奏装置は第2態様と同様に、コードを第1グループと
第2グループとに分類し、第1グループのコードの区間
における伴奏は機能・キーノート判定処理の結果を形成
し、第2グループのコードの区間における伴奏は機能・
キーノート判定処理の結果を利用することなく形成す
る。したがって、コードの分類は図26のテーブルSC
T[ ]を参照するスケール判定ルーチン(図27)の
なかで行うことができる。しかし、第3態様の自動伴奏
装置は、第1グループのコードに対する伴奏パターンと
して、共通のキーノートCに基づくパターンではなく共
通のコードルートCに基づくパターンを発生する。換言
すると、これらの伴奏パターンはコードの機能に依存し
て異なるキーを有する。一例を図49に示す。図示のよ
うに、コード機能名Major Iに対する伴奏パター
ンはキーCで書かれるが、コード機能名Major I
Vに対する伴奏パターンはキーGで書かれ、コード機能
名Major Vに対する伴奏パターンはキーFで書か
れる。
【0102】図50に第3態様の自動伴奏装置が使用す
るピッチチェンジテーブルRPCT( )( )を示
す。このテーブルRPCT( )( )の下3行に第2
コードグループに対する伴奏パターンデータを得るのに
使用する差ピッチデータが記憶される。SUS4とdi
mとAugのコードが第2コードグループを形成する。
るピッチチェンジテーブルRPCT( )( )を示
す。このテーブルRPCT( )( )の下3行に第2
コードグループに対する伴奏パターンデータを得るのに
使用する差ピッチデータが記憶される。SUS4とdi
mとAugのコードが第2コードグループを形成する。
【0103】図51に第3態様による伴奏音のピッチ処
理ルーチンのフローチャートを示す。46−1でピッチ
チェンジテーブルRPCT( )( )の行をロケート
するためにCCMにスケールデータSCT[i+1]を
セットする。ここにスケールデータSCT[i+1]は
着目しているコードが第1グループに属する場合には、
そのコードの機能名を表わすが、着目しているコードが
第2グループに属する場合はそのコードのタイプを表わ
す。46−2で、実際の伴奏音のピッチANTを ANT=AMP[j]+RPCT(CCM)(AMN
[j])+CDNr によって求める。即ち、実ピッチANTは伴奏パターン
メモリAM[ ](図32)からのピッチデータAMP
[j]をピッチチェンジテーブルRPCT( )( )
の第CCM行、第AMN[j]列にある差ピッチデータ
で変更した後、コード進行入力装置からのコードのルー
トデータCDNrを加えることによって得られる。
理ルーチンのフローチャートを示す。46−1でピッチ
チェンジテーブルRPCT( )( )の行をロケート
するためにCCMにスケールデータSCT[i+1]を
セットする。ここにスケールデータSCT[i+1]は
着目しているコードが第1グループに属する場合には、
そのコードの機能名を表わすが、着目しているコードが
第2グループに属する場合はそのコードのタイプを表わ
す。46−2で、実際の伴奏音のピッチANTを ANT=AMP[j]+RPCT(CCM)(AMN
[j])+CDNr によって求める。即ち、実ピッチANTは伴奏パターン
メモリAM[ ](図32)からのピッチデータAMP
[j]をピッチチェンジテーブルRPCT( )( )
の第CCM行、第AMN[j]列にある差ピッチデータ
で変更した後、コード進行入力装置からのコードのルー
トデータCDNrを加えることによって得られる。
【0104】第3態様の自動伴奏装置は第2態様と同様
に、ピッチチェンジテーブルのようなメモリの容量を節
約できる利点がある。
に、ピッチチェンジテーブルのようなメモリの容量を節
約できる利点がある。
【0105】また、実施例では機能知識テーブルの要素
と入力コード例えば新コードとのマッチングは機能名の
比較を通して行っているが、例えば、同一キーノート維
持検査のマッチングの際、新コード区間のキーノートと
して仮定した現キーノートのピッチクラスを用いて同一
キーノート維持コードテーブルの各コードの機能(スケ
ール度数)をコードのルートに変換し、テーブルから変
換して得たコードのルートのタイプを、新コードのルー
トとタイプと比較するようにしてもよい。この構成の場
合、タイプとルートで与えられる入力コードをタイプと
機能で表わされる機能名に変換する手段は不要になる。
と入力コード例えば新コードとのマッチングは機能名の
比較を通して行っているが、例えば、同一キーノート維
持検査のマッチングの際、新コード区間のキーノートと
して仮定した現キーノートのピッチクラスを用いて同一
キーノート維持コードテーブルの各コードの機能(スケ
ール度数)をコードのルートに変換し、テーブルから変
換して得たコードのルートのタイプを、新コードのルー
トとタイプと比較するようにしてもよい。この構成の場
合、タイプとルートで与えられる入力コードをタイプと
機能で表わされる機能名に変換する手段は不要になる。
【0106】また、次のような構成の場合も図1に3
8、48、54、52で示すような機能生成部は不必要
となる。即ち、同一キーノート維持コードテーブル62
や転調コードテーブル64のような機能知識テーブルを
キーノートがとり得るすべてのピッチクラス(CからB
までの12種類)について用意し、各ピッチクラスのキ
ーノートに係る機能知識テーブルに、ルートとタイプ表
現のコード(あるいはコードシーケンス)のセットを記
憶させる。そして例えば、同一キーノートの維持の可能
性を検査する場合、新コード区間に対して仮定したキー
ノートである現キーノートで示される同一キーノート維
持テーブルを参照し、そのテーブル内に、入力された新
コード(のタイプとルート)と一致するコードが含まれ
るかどうかを調べる。含まれれば、仮定は正しく、新コ
ードの区間に対するキーノートを現キーノートで確定さ
せる。このような構成の場合、機能生成部ないし機能評
価部は表面には現われない。しかしながら、特定のピッ
チクラスのキーノートによって指されるコード知識テー
ブル、例えば同一キーノート維持テーブルには、そのキ
ーノートによって評価した場合に、そのキーノートを維
持する機能を有するコードのセットが記憶されることに
変わりはなく、このような構成も、コードの機能に着目
するアプローチをとるこの発明の範囲内に属するもので
ある。換言すれば、実施例の機能知識データベースはコ
ードのルートをキーノートからスケール度数という機能
で表現することにより、記憶容量を節約している。
8、48、54、52で示すような機能生成部は不必要
となる。即ち、同一キーノート維持コードテーブル62
や転調コードテーブル64のような機能知識テーブルを
キーノートがとり得るすべてのピッチクラス(CからB
までの12種類)について用意し、各ピッチクラスのキ
ーノートに係る機能知識テーブルに、ルートとタイプ表
現のコード(あるいはコードシーケンス)のセットを記
憶させる。そして例えば、同一キーノートの維持の可能
性を検査する場合、新コード区間に対して仮定したキー
ノートである現キーノートで示される同一キーノート維
持テーブルを参照し、そのテーブル内に、入力された新
コード(のタイプとルート)と一致するコードが含まれ
るかどうかを調べる。含まれれば、仮定は正しく、新コ
ードの区間に対するキーノートを現キーノートで確定さ
せる。このような構成の場合、機能生成部ないし機能評
価部は表面には現われない。しかしながら、特定のピッ
チクラスのキーノートによって指されるコード知識テー
ブル、例えば同一キーノート維持テーブルには、そのキ
ーノートによって評価した場合に、そのキーノートを維
持する機能を有するコードのセットが記憶されることに
変わりはなく、このような構成も、コードの機能に着目
するアプローチをとるこの発明の範囲内に属するもので
ある。換言すれば、実施例の機能知識データベースはコ
ードのルートをキーノートからスケール度数という機能
で表現することにより、記憶容量を節約している。
【0107】同様に、図26に示すような機能名/スケ
ール対応テーブルSCT[ ](スケール変換メモリ)
の代りに、キーノートとコードのタイプ、ルートとの組
み合わせとスケールとの対応関係を記憶するスケール変
換メモリを用い、コード進行入力装置からの新コードの
ルートとタイプとその分析結果であるキーノートとの組
み合わせについてスケール変換メモリを検索し、一致す
る組み合わせに対応づけられたスケールを得るようにし
てもよい。
ール対応テーブルSCT[ ](スケール変換メモリ)
の代りに、キーノートとコードのタイプ、ルートとの組
み合わせとスケールとの対応関係を記憶するスケール変
換メモリを用い、コード進行入力装置からの新コードの
ルートとタイプとその分析結果であるキーノートとの組
み合わせについてスケール変換メモリを検索し、一致す
る組み合わせに対応づけられたスケールを得るようにし
てもよい。
【0108】また、コード進行を鍵盤のような演奏入力
装置から実時間で入力する代りに、各コードのタイプと
ルートとともに各コードの時間(長さ)を入力する非実
時間ベースのコード進行入力装置が使用できる。また、
各コードをタイプとルートと時間で規定したコード進行
を記憶するメモリをコード進行源として使用してもよ
い。
装置から実時間で入力する代りに、各コードのタイプと
ルートとともに各コードの時間(長さ)を入力する非実
時間ベースのコード進行入力装置が使用できる。また、
各コードをタイプとルートと時間で規定したコード進行
を記憶するメモリをコード進行源として使用してもよ
い。
【0109】また、図52に示すように、複数の機能知
識データベース60−1〜60−nを用意し、各データ
ベースに、例えば、特定の音楽ジャンルに適した機能知
識をもたせる。音楽ジャンル選択入力装置のようなデー
タベース選択部80により、複数のデータベース60−
1〜60−nのなかの所望の1つを選択機能知識データ
ベース60−sとして選択する。動作の際、キー兼機能
進行抽出部30と調性データ生成部70はコード進行入
力装置20からのコード進行を選択機能知識データベー
ス60−sに基づいて分析する。このような構成をとる
ことにより一層、望ましい調性判定が可能となる。
識データベース60−1〜60−nを用意し、各データ
ベースに、例えば、特定の音楽ジャンルに適した機能知
識をもたせる。音楽ジャンル選択入力装置のようなデー
タベース選択部80により、複数のデータベース60−
1〜60−nのなかの所望の1つを選択機能知識データ
ベース60−sとして選択する。動作の際、キー兼機能
進行抽出部30と調性データ生成部70はコード進行入
力装置20からのコード進行を選択機能知識データベー
ス60−sに基づいて分析する。このような構成をとる
ことにより一層、望ましい調性判定が可能となる。
【0110】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、コード進
行に対する分析の結果として、各コードの区間における
調性が、各コードのタイプと主音−根音間度数に適合す
るスケールと各コード区間の主音とにより、使用可能な
ピッチクラスセットとして正確に求められる。請求項2
記載の発明によれば、コード進行から長調/平行短調の
遷移を検出できる。請求項4、6及び7記載の発明によ
れば、リアルタイムで与えられるコード進行のなかで同
じ主音が続く部分を特定できるとともに、転調(ある調
から別の調への変化のプロセス)が発生した場合にその
転調の発生箇所を正確に検出できる。請求項3、5及び
8記載の発明によれば他の主音判定手段で主音を判定で
きない場合に、タイプ/度数対応テーブルを用いてコー
ドのタイプを主音−根音間度数に変換することにより、
コード進行におけるすべてのコードの区間に対して主音
を判定できる。請求項12〜15記載の発明によれば伴
奏を形成するために、各コードのタイプと主音−根音間
度数に適合する伴奏パターンを発生させた上でこの伴奏
パターンの各音高データと各コード区間の主音データと
を合成することで各伴奏音高を求めているので自然な調
性の伴奏を得ることができるとともに伴奏形成手段を容
易に実現できる。請求項16〜18記載の発明によれば
伴奏形成手段をコードグループによって主音判定結果を
利用する第1伴奏形成手段と主音判定結果を利用しない
第2伴奏形成手段とに分けることにより、伴奏形成手段
の構成を簡素化できる。請求項9〜11記載の発明によ
れば、リアルタイムで与えられるコード進行からリアル
タイムで調を判定する際に、主音記憶手段に記憶された
現在の主音を関係主音への転調検出のために利用すると
ともに、転調検出のために、転調コードシーケンスの知
識データベース(転調コードシーケンス記憶手段、コー
ド機能記憶手段)を使用しているので、コード進行に転
調が発生した場合に正確で遅れなしの転調検出を可能に
する。
行に対する分析の結果として、各コードの区間における
調性が、各コードのタイプと主音−根音間度数に適合す
るスケールと各コード区間の主音とにより、使用可能な
ピッチクラスセットとして正確に求められる。請求項2
記載の発明によれば、コード進行から長調/平行短調の
遷移を検出できる。請求項4、6及び7記載の発明によ
れば、リアルタイムで与えられるコード進行のなかで同
じ主音が続く部分を特定できるとともに、転調(ある調
から別の調への変化のプロセス)が発生した場合にその
転調の発生箇所を正確に検出できる。請求項3、5及び
8記載の発明によれば他の主音判定手段で主音を判定で
きない場合に、タイプ/度数対応テーブルを用いてコー
ドのタイプを主音−根音間度数に変換することにより、
コード進行におけるすべてのコードの区間に対して主音
を判定できる。請求項12〜15記載の発明によれば伴
奏を形成するために、各コードのタイプと主音−根音間
度数に適合する伴奏パターンを発生させた上でこの伴奏
パターンの各音高データと各コード区間の主音データと
を合成することで各伴奏音高を求めているので自然な調
性の伴奏を得ることができるとともに伴奏形成手段を容
易に実現できる。請求項16〜18記載の発明によれば
伴奏形成手段をコードグループによって主音判定結果を
利用する第1伴奏形成手段と主音判定結果を利用しない
第2伴奏形成手段とに分けることにより、伴奏形成手段
の構成を簡素化できる。請求項9〜11記載の発明によ
れば、リアルタイムで与えられるコード進行からリアル
タイムで調を判定する際に、主音記憶手段に記憶された
現在の主音を関係主音への転調検出のために利用すると
ともに、転調検出のために、転調コードシーケンスの知
識データベース(転調コードシーケンス記憶手段、コー
ド機能記憶手段)を使用しているので、コード進行に転
調が発生した場合に正確で遅れなしの転調検出を可能に
する。
【0111】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、コード進
行に対する分析の結果として、各コードの区間における
調性が、各コードのタイプと主音−根音間度数に適合す
るスケールと各コード区間の主音とにより、使用可能な
ピッチクラスセットとして正確に求められる。請求項2
記載の発明によれば、コード進行から長調/平行短調の
遷移を検出できる。請求項3〜5記載の発明によれば、
リアルタイムで与えられるコード進行のなかで同じ主音
が続く部分を特定できるとともに、転調(ある調から別
の調への変化のプロセス)が発生した場合にその転調の
発生箇所を正確に検出できる。請求項6〜8記載の発明
によれば他の主音判定手段で主音を判定できない場合
に、タイプ/度数対応テーブルを用いてコードのタイプ
を主音−根音間度数に変換することにより、コード進行
におけるすべてのコードの区間に対して主音を判定でき
る。請求項9〜12記載の発明によれば伴奏を形成する
ために、各コードのタイプと主音−根音間度数に適合す
る伴奏パターンを発生させた上でこの伴奏パターンの各
音高データと各コード区間の主音データとを合成するこ
とで各伴奏音高を求めているので自然な調性の伴奏を得
ることができるとともに伴奏形成手段を容易に実現でき
る。請求項13〜15記載の発明によれば伴奏形成手段
をコードグループによって主音判定結果を利用する第1
伴奏形成手段と主音判定結果を利用しない第2伴奏形成
手段とに分けることにより、伴奏形成手段の構成を簡素
化できる。請求項16〜18記載の発明によれば、リア
ルタイムで与えられるコード進行からリアルタイムで調
を判定する際に、主音記憶手段に記憶された現在の主音
を関係主音への転調検出のために利用するとともに、転
調検出のために、転調コードシーケンスの知識データベ
ース(転調コードシーケンス記憶手段、コード機能記憶
手段)を使用しているので、コード進行に転調が発生し
た場合に正確で遅れなしの転調検出を可能にする。
行に対する分析の結果として、各コードの区間における
調性が、各コードのタイプと主音−根音間度数に適合す
るスケールと各コード区間の主音とにより、使用可能な
ピッチクラスセットとして正確に求められる。請求項2
記載の発明によれば、コード進行から長調/平行短調の
遷移を検出できる。請求項3〜5記載の発明によれば、
リアルタイムで与えられるコード進行のなかで同じ主音
が続く部分を特定できるとともに、転調(ある調から別
の調への変化のプロセス)が発生した場合にその転調の
発生箇所を正確に検出できる。請求項6〜8記載の発明
によれば他の主音判定手段で主音を判定できない場合
に、タイプ/度数対応テーブルを用いてコードのタイプ
を主音−根音間度数に変換することにより、コード進行
におけるすべてのコードの区間に対して主音を判定でき
る。請求項9〜12記載の発明によれば伴奏を形成する
ために、各コードのタイプと主音−根音間度数に適合す
る伴奏パターンを発生させた上でこの伴奏パターンの各
音高データと各コード区間の主音データとを合成するこ
とで各伴奏音高を求めているので自然な調性の伴奏を得
ることができるとともに伴奏形成手段を容易に実現でき
る。請求項13〜15記載の発明によれば伴奏形成手段
をコードグループによって主音判定結果を利用する第1
伴奏形成手段と主音判定結果を利用しない第2伴奏形成
手段とに分けることにより、伴奏形成手段の構成を簡素
化できる。請求項16〜18記載の発明によれば、リア
ルタイムで与えられるコード進行からリアルタイムで調
を判定する際に、主音記憶手段に記憶された現在の主音
を関係主音への転調検出のために利用するとともに、転
調検出のために、転調コードシーケンスの知識データベ
ース(転調コードシーケンス記憶手段、コード機能記憶
手段)を使用しているので、コード進行に転調が発生し
た場合に正確で遅れなしの転調検出を可能にする。
【図1】この発明による調性判定装置の一態様を示す機
能ブロック図。
能ブロック図。
【図2】この発明の自動伴奏装置における伴秦形成装置
の一態様を示す機能ブロック図。
の一態様を示す機能ブロック図。
【図3】この発明の自動伴奏装置における伴奏形成装置
の一態様を示す機能ブロック図。
の一態様を示す機能ブロック図。
【図4】この発明の自動伴奏装置における伴奏形成装置
の一態様を示す機能ブロック図。
の一態様を示す機能ブロック図。
【図5】この発明の自動伴奏装置における伴奏形成装置
の一態様を示す機能ブロック図。
の一態様を示す機能ブロック図。
【図6】この発明の具体的な実施例に係る自動伴奏装置
のハードウェアのブロック図。
のハードウェアのブロック図。
【図7】図6のCPUにより実行されるメインプログラ
ムのフローチャート。
ムのフローチャート。
【図8】図6のCPUにより実行されるインタラプトル
ーチンのフローチャート。
ーチンのフローチャート。
【図9】コード構成音テーブルを示す図。
【図10】コードタイプ識別データを示す図。
【図11】一時変数のリストを示す図。
【図12】一時変数のリストを示す図。
【図13】キーノート・機能判定(主音・主音−根音間
度数判定)のフローチャート。
度数判定)のフローチャート。
【図14】現キーノート検査(現主音検査)のフローチ
ャート。
ャート。
【図15】新コードの機能表現(タイプ及び主音−根音
間度数)生成のフローチャート。
間度数)生成のフローチャート。
【図16】同一主音維持コードテーブルを例示する図。
【図17】新コードについて同一主音維持コードテーブ
ルを検索するフローチャート。
ルを検索するフローチャート。
【図18】平行調コードシーケンステーブルを例示する
図。
図。
【図19】直前コードと新コードとから成るコード対に
ついて平行調コードシーケンステーブルを検索するフロ
ーチャート。
ついて平行調コードシーケンステーブルを検索するフロ
ーチャート。
【図20】ピボットコードテーブルを例示する図。
【図21】転調後コードテーブルを例示する図。
【図22】直前コードと新コードとから成るコード対に
ついてピボットコードテーブルと転調後コードテーブル
の検索を含むピボット転調検査のフローチャート。
ついてピボットコードテーブルと転調後コードテーブル
の検索を含むピボット転調検査のフローチャート。
【図23】主音更新のフローチャート。
【図24】コードタイプ/機能対応テーブル(タイプ/
度数対応テーブル)を例示する図。
度数対応テーブル)を例示する図。
【図25】タイプ/度数対応テーブルを参照して新コー
ドの主音−根音間度数と主音を直接的に判定するフロー
チャート。
ドの主音−根音間度数と主音を直接的に判定するフロー
チャート。
【図26】機能名/スケール対応テーブル(タイプ及び
主音−根音間度数/スケール対応テーブル)を例示する
図。
主音−根音間度数/スケール対応テーブル)を例示する
図。
【図27】スケール判別のフローチャート。
【図28】スケール構成音テーブルの一部を例示する
図。
図。
【図29】スケール識別データを示す図。
【図30】伴奏処理のフローチャート。
【図31】伴奏パターン例の楽譜を示す図。
【図32】図26の伴奏パターンを記憶する伴奏パター
ンメモリを示す図。
ンメモリを示す図。
【図33】パターン変更テーブルを示す図。
【図34】伴奏例の楽譜を示す図。
【図35】キーノート・機能判定(主音・主音−根音間
度数判定)の変形例(1)に係るフローチャート。
度数判定)の変形例(1)に係るフローチャート。
【図36】主音・主音−根音間度数判定の変形例(2)
に係るフローチャート。
に係るフローチャート。
【図37】主音・主音−根音間度数判定の変形例(3)
に係るフローチャート。
に係るフローチャート。
【図38】同一主音維持コードテーブルの変形例を示す
図。
図。
【図39】同一主音維持コードテーブルの更に別の変形
例を示す図。
例を示す図。
【図40】第1変形例の自動伴奏装置が発生する伴奏パ
ターン例を示す図。
ターン例を示す図。
【図41】第1変形例の自動伴奏装置が発生する伴奏パ
ターン例を示す図。
ターン例を示す図。
【図42】第1変形例の自動伴奏装置が使用するピッチ
チェンジテーブルを例示する図。
チェンジテーブルを例示する図。
【図43】第1変形例の自動伴奏装置が実行する伴奏の
ピッチ処理のフローチャート。
ピッチ処理のフローチャート。
【図44】第1変形例の自動伴奏装置が実行するスケー
ル判定のフローチャート。
ル判定のフローチャート。
【図45】第2変形例の自動伴奏装置が発生する伴奏パ
ターン例を示す図。
ターン例を示す図。
【図46】第2変形例の自動伴奏装置が使用するピッチ
チェンジテーブルを例示する図。
チェンジテーブルを例示する図。
【図47】第2変形例の自動伴奏装置が実行する伴奏の
ピッチ処理のフローチャート。
ピッチ処理のフローチャート。
【図48】第2変形例の自動伴奏装置による伴奏例を示
す図。
す図。
【図49】第3変形例の自動伴奏装置が発生する伴奏パ
ターン例を示す図。
ターン例を示す図。
【図50】第3変形例の自動伴奏装置が使用するピッチ
チェンジテーブルを例示する図。
チェンジテーブルを例示する図。
【図51】第3変形例の自動伴奏装置が実行する伴奏の
ピッチ処理のフローチャート。
ピッチ処理のフローチャート。
【図52】機能知識データベースを選択可能にした調性
判別装置の機能ブロック図。
判別装置の機能ブロック図。
10、10M 調性分析装置 90、90M、90N、190 伴奏形成装置 20 コード進行入力装置 30 キー兼機能進行抽出部(判定手段) 60 機能知識データベース 32 現キーノートメモリ(主音記憶手段) 36 新コードバッファ 38、48、50、52 機能(主音−根音間度数)生
成部 40、54 検索部 34 主音更新部(主音更新手段) 58 変換部 62 同一主音維持コードテーブル(同一主音維持コー
ドテーブル手段) 64 転調コードシーケンステーブル(転調コードシー
ケンス記憶手段) 66 タイプ/度数対応テーブル(タイプ/度数対応テ
ーブル記憶手段) 72 スケール変換メモリ 92 伴奏パターンメモリ 94 ピッチ変更テーブルメモリ 96、98 加算器 91 伴奏パターンメモリ(タイプ・主音−根音間度数
別またはスケール別) 93 選択部 97 主音生成部(主音生成手段) 191 コードグループ判別部 192 第1伴奏形成装置(第1伴奏形成手段) 193 第2伴奏形成装置(第2伴奏形成手段) 100 CPU 102 ROM 104 RAM 106 入力装置 TDNK 現主音メモリ CDN 新コードバッファ CDB 直前コードバッファ FDN 新コード機能名(タイプ及び主音−根音間度
数)メモリ FDB 直前コード機能名(タイプ及び主音−根音間度
数)メモリ TDK[ ] 関係主音メモリ OFT[ ]、DOFT[ ]、FOFT[ ] 同一
主音維持コードテーブル MCST[ ] 平行調コードシーケンステーブル PDB[ ] ピボットコードテーブル MDB[ ] 転調後コードテーブル CFR[ ] コードタイプ/度数対応テーブル SCT[ ] タイプ・主音−根音間度数/スケール対
応テーブル
成部 40、54 検索部 34 主音更新部(主音更新手段) 58 変換部 62 同一主音維持コードテーブル(同一主音維持コー
ドテーブル手段) 64 転調コードシーケンステーブル(転調コードシー
ケンス記憶手段) 66 タイプ/度数対応テーブル(タイプ/度数対応テ
ーブル記憶手段) 72 スケール変換メモリ 92 伴奏パターンメモリ 94 ピッチ変更テーブルメモリ 96、98 加算器 91 伴奏パターンメモリ(タイプ・主音−根音間度数
別またはスケール別) 93 選択部 97 主音生成部(主音生成手段) 191 コードグループ判別部 192 第1伴奏形成装置(第1伴奏形成手段) 193 第2伴奏形成装置(第2伴奏形成手段) 100 CPU 102 ROM 104 RAM 106 入力装置 TDNK 現主音メモリ CDN 新コードバッファ CDB 直前コードバッファ FDN 新コード機能名(タイプ及び主音−根音間度
数)メモリ FDB 直前コード機能名(タイプ及び主音−根音間度
数)メモリ TDK[ ] 関係主音メモリ OFT[ ]、DOFT[ ]、FOFT[ ] 同一
主音維持コードテーブル MCST[ ] 平行調コードシーケンステーブル PDB[ ] ピボットコードテーブル MDB[ ] 転調後コードテーブル CFR[ ] コードタイプ/度数対応テーブル SCT[ ] タイプ・主音−根音間度数/スケール対
応テーブル
フロントページの続き (72)発明者 南高 純一 東京都西多摩郡羽村町栄町3丁目2番1 号 カシオ計算機株式会社羽村技術セン ター内 (56)参考文献 特開 平2−83591(JP,A) 特許2638021(JP,B2) 特許2727569(JP,B2)
Claims (18)
- 【請求項1】 コード進行を付与するコード進行付与手
段(20,106)と、 現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶
手段(32,104,TDN)と、 主音を同一に維持するコードのセットとして各コードを
主音−根音間度数とタイプとで表現したコードのセット
を記憶する同一主音維持コードテーブル記憶手段(62,
102,図16)と、 上記コード進行付与手段から付与される新たなコードに
応答し、この新たなコードの根音が上記現在の主音に対
して形成する主音−根音間度数とこの新たなコードのタ
イプとで表現されたコードが上記同一主音維持コードテ
ーブル記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる
場合に同一主音維持信号を発生する同一主音判別手段
(38,40,42,100,図13:8-3,図17)と、 上記同一主音維持信号に応答し、上記現在の主音と上記
新たなコードとに基づき、この新たなコードの区間にお
いて使用可能なピッチクラスのセットを規定する調性デ
ータを生成する調性データ生成手段(70,100,図8:4-
4,図27)と、 を有し、 上記調性データ生成手段は、上記新たなコードの根音が
上記現在の主音に対して形成する主音−根音間度数とこ
の新たなコードのタイプとの組合せに適合するスケール
を表わすスケールデータを生成するスケール生成手段
(72,図26)と、このスケールと上記主音とにより、上
記新たなコードの区間において使用可能なピッチクラス
のセットを規定する手段(72,図28)とを有することを
特徴とする調性判定装置。 - 【請求項2】 コード進行を付与するコード進行付与手
段(20,106)と、 現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶
手段(32,104,TDN)と、 主音を同一に維持するコードのセットとして各コードを
主音−根音間度数とタイプとで表現したコードのセット
を記憶する同一主音維持コードテーブル記憶手段(62,
102,図16)と、 上記コード進行付与手段から付与される新たなコードに
応答し、この新たなコードの根音が上記現在の主音に対
して形成する主音−根音間度数とこの新たなコードのタ
イプとで表現されたコードが上記同一主音維持コードテ
ーブル記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる
場合に同一主音維持信号を発生する同一主音判別手段
(38,40,42,100,図13:8-3,図17)と、 上記同一主音維持信号に応答し、上記現在の主音と上記
新たなコードとに基づき、この新たなコードの区間にお
いて使用可能なピッチクラスのセットを規定する調性デ
ータを生成する調性データ生成手段(70,100,図8:4-
4,図27)と、 を有し、更に、 長調から平行短調への遷移を示すコード対のセットとし
て各コードを主音−根音間度数とタイプとで表現したコ
ード対のセットを記憶する平行調コードシーケンス記憶
手段(102,図18)を有し、 上記同一主音判別手段は、上記同一主音維持コードテー
ブル記憶手段内に該当するコードが含まれない場合に動
作し、上記コード進行における上記新たなコードとこの
新たなコードの直前のコードとから成るコード対を根音
と上記主音との間に形成される主音−根音間度数とタイ
プとで表現したコード対が上記平行調コードシーケンス
記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる場合に
同一主音維持信号を発生する手段(100,図13:8-6,図1
9)を有することを特徴とする調性判定装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の調性判定装置において、 コードのタイプと主音−根音間度数との対応を記憶する
タイプ/度数対応テーブル記憶手段(66,102,図24)
と、 上記新たなコードに相当するコードが上記同一主音維持
コードテーブル記憶手段に含まれず、かつ、上記新たな
コードとその直前のコードとから成るコード対に相当す
るコード対が上記平行調コードシーケンス記憶手段に含
まれない場合に動作して、上記タイプ/度数対応テーブ
ル記憶手段を参照して上記新たなコードのタイプを主音
−根音間度数に変換する変換手段(58,100,図13:8-1
1,図25:20-1,図25:20-2)と、 変換された主音−根音間度数と上記新たなコードの根音
に基づいて主音を生成する主音生成手段(58,100,図1
3:8-11,図25:20-3)と、 生成された主音によって上記現在主音記憶手段を更新す
る手段(34,100,図13:8-11,図25:20-3)と、 生成された主音と上記新たなコードとに基づき、この新
たなコードの区間において使用可能なピッチクラスのセ
ットを規定する調性データを生成する手段(70,100,
図8:4-4,図27) と、 を有することを特徴とする調性判定装置。 - 【請求項4】 リアルタイムで与えられるコード進行か
ら、現在のコードの区間に対する調をリアルタイムで判
別する調判別装置において、 コード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手
段(20,106)と、 現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶
手段(32,104,TDN)と、 主音を同一に維持するコードのセットとして各コードを
主音−根音間度数とタイプとで表現したコードのセット
を記憶する同一主音維持コードテーブル記憶手段(62,
102,図16)と、 上記コード進行入力手段からリアルタイムで入力される
新たなコードに応答し、この新たなコードの根音が上記
現在の主音に対して形成する主音−根音間度数とこの新
たなコードのタイプとで表現されたコードが上記同一主
音維持コードテーブル記憶手段に含まれるかどうかを判
別し、含まれる場合に同一主音維持信号を発生する同一
主音判別手段(38,40,42,100,図13:8-3,図17)
と、 上記同一主音維持信号に応答し、上記現在の主音と上記
新たなコードとに基づき、この新たなコードの区間にお
いて使用可能なピッチクラスのセットを規定する調性デ
ータを生成する第1調性データ生成手段(70,100,図
8:4-4,図27)と、上記現在の主音から所定の関係にある主音への転調を示
す コード対のセットとして各コードを主音−根音間度数
とタイプとで表現したコード対のセットを記憶する転調
コードシーケンス記憶手段(64,102,図21)と、 上記同一主音維持コードテーブル記憶手段内に該当する
コードが含まれない場合に動作し、上記コード進行にお
ける上記新たなコードとこの新たなコードの直前のコー
ドとから成るコード対を根音と上記現在の主音とは所定
の関係にある主 音との間に形成される主音−根音間度数
とタイプとで表現したコード対が上記転調コードシーケ
ンス記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる場
合に上記所定の関係にある主音への転調を表わす転調信
号を発生する転調判別手段(48,52,54,56,100,図1
3:8-8,図22)と、 上記転調信号に応答し、上記所定の関係にある主音と上
記新たなコードとに基づき、この新たなコードの区間に
おいて使用可能なピッチクラスのセットを規定する調性
データを生成する第2調性データ生成手段(70,100,
図8:4-4,図27)と、 上記転調信号に応答し、上記現在主音記憶手段を上記所
定の関係にある主音によって更新する主音更新手段(3
4,100,図13:8-10,図23)と、 を有することを特徴とする調性判定装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の調性判定装置において、コードのタイプと主音−根音間度数との対応を記憶する
タイプ/度数対応テーブル記憶手段(66,102,図24)
と、 上記新たなコードに相当するコードが上記同一主音維持
コードテーブル記憶手段に含まれず、かつ上記新たなコ
ードとその直前のコードとから成るコード対に相当する
コード対が上記転調コードシーケンス記憶手段に含まれ
ない場合に動作して、上記タイプ/度数対応テーブル記
憶手段を参照して上記新たなコードを主音−根音間度数
に変換する変換手段(58,100,図13:8-11,図25:20-
1,図25:20-2)と、 変換された主音−根音間度数と上記新たなコードの根音
とに基づいて主音を生成する主音生成手段(58,100,
図13:8-11,図25:20-3)と、 生成された主音によって上記現在主音記憶手段を更新す
る手段(34,100,図13:8-11,図25:20-3)と、 生成された主音と上記新たなコードとに基づき、この新
たなコードの区間において使用可能なピッチクラスのセ
ットを規定する調性データを生成する手段(70,100,
図8:4-4,図27)と、 を有することを特徴とする調性判定装置。 - 【請求項6】 リアルタイムで与えられるコード進行か
ら、現在のコードの 区間に対する調をリアルタイムで判
別する調判別装置において、 コード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手
段(20,106)と、 現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶
手段(32,104,TDN)と、 主音を同一に維持するコードのセットとして各コードを
主音−根音間度数とタイプとで表現したコードのセット
を記憶する同一主音維持コードテーブル記憶手段(62,
102,図16)と、 上記コード進行入力手段からリアルタイムで入力される
新たなコードに応答し、この新たなコードの根音が上記
現在の主音に対して形成する主音−根音間度数とこの新
たなコードのタイプとで表現されたコードが上記同一主
音維持コードテーブル記憶手段に含まれるかどうかを判
別し、含まれる場合に同一主音維持信号を発生する同一
主音判別手段(38,40,42,100,図13:8-3,図17)
と、 上記同一主音維持信号に応答し、上記現在の主音と上記
新たなコードとに基づき、この新たなコードの区間にお
いて使用可能なピッチクラスのセットを規定する調性デ
ータを生成する第1調性データ生成手段(70,100,図
8:4-4,図27)と、許容される コードのセットとして各コードを主音−根音
間度数とタイプとで表現したコードセットを記憶するコ
ード機能記憶手段(64,102,図20,図21)と、 上記同一主音維持コードテーブル記憶手段内に該当する
コードが含まれない場合に動作して、上記現在の主音と
所定の関係にある関係主音を生成する関係主音生成手段
(46,100,図22:17-1)と、上記コード進行における上記新たなコードから、この新
たなコードの根音が上記関係主音に対して形成する主音
−根音間度数とこの新たなコードのタイプとで表現した
コード(第1機能表現という)を生成する第1機能生成
手段(48,100,図22:17-3)と、 上記コード進行における上記新たなコードの直前のコー
ドから、この直前のコードの根音が上記関係主音に対し
て形成する主音−根音間度数とこの直前のコードのタイ
プとで表現したコード(第2機能表現という)を生成す
る第2機能生成 手段(52,100,図22:17-3)と、 上記第1機能表現と上記第2機能表現がともに上記コー
ド機能記憶手段に含まれるかどうかを判別し、その判別
結果に基づいて転調信号を選択的に発生する転調判別手
段(54,56,100,図22:17-7)と、 上記転調信号に応答し、上記関係主音と上記新たなコー
ドとに基づき、この新たなコードの区間において使用可
能なピッチクラスのセットを表わす調性データを生成す
る第2調性データ生成手段(70,100,図8:4-4,図27)
と、 上記転調信号に応答し、 上記現在主音記憶手段を上記関
係主音によって更新する主音更新手段(34,100,図13:
8-10,図23)と、 を有することを特徴とする調性判定装置。 - 【請求項7】 請求項6記載の調性判定装置において、上記新たなコードの直前のコードから、この直前のコー
ドの根音が上記現在の主音に対して形成する主音−根音
間度数とこの直前のコードのタイプとで表現したコード
(第3機能表現という)を生成する第3機能生成手段
(50,100,図13:8-5)を更に有し、 上記転調判別手段は、上記第1機能表現、上記第2機能
表現、及び第3機能表現がいずれも上記コード機能記憶
手段に含まれる場合に、上記転調信号を発生する手段
(54,56,100,図22:17-7) を有することを特徴とする
調性判定装置。 - 【請求項8】 コード進行を付与するコード進行付与手
段(20,106)と、 現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶
手段(32,104,TDN)と、 主音を同一に維持するコードのセットとして各コードを
主音−根音間度数とタイプとで表現したコードのセット
を記憶する同一主音維持コードテーブル記憶手段(62,
102,図16)と、 上記コード進行付与手段から付与される新たなコードに
応答し、この新たなコードの根音が上記現在の主音に対
して形成する主音−根音間度数とこの新たなコードのタ
イプとで表現されたコードが上記同一主音維持コードテ
ーブル記憶手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる
場合に同一主音維持信号を発生する同一 主音判別手段
(38,40,42,100,図13:8-3,図17)と、 上記同一主音維持信号に応答し、上記現在の主音と上記
新たなコードとに基づき、この新たなコードの区間にお
いて使用可能なピッチクラスのセットを規定する調性デ
ータを生成する調性データ生成手段(70,100,図8:4-
4,図27)と、 コードのタイプと主音−根音間度数との対応を記憶する
タイプ/度数対応テーブル記憶手段(66,102,図24)
と、 上記コード進行における上記新たなコードに相当するコ
ードが上記同一主音維持コードテーブル記憶手段に含ま
れない場合に動作して、上記タイプ/度数対応テーブル
記憶手段を参照して上記新たなコードのタイプを主音−
根音間度数に変換する変換手段(58,100,図13:8-11,
図25:20-1,図25:20-2)と、 変換された主音−根音間度数と上記新たなコードの根音
とに基づいて主音を生成する主音生成手段(58,100,
図13:8-11,図25:20-3)と、 生成された主音によって上記現在主音記憶手段を更新す
る手段(34,100,図13:8-11,図25:20-3)と、 生成された主音と上記新たなコードとに基づき、この新
たなコードの区間において使用可能なピッチクラスのセ
ットを規定する調性データを生成する手段(70,100,
図8:4-4,図27)と、 を有することを特徴とする調性判定装置。 - 【請求項9】 リアルタイムで与えられるコード進行か
ら、現在のコードの区間に対する調をリアルタイムで判
別する調判別装置において、 コード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手
段(20,106)と、 現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶
手段(32,104,TDN)と、 上記現在の主音から所定の関係にある主音への転調を示
すコード対のセットとして各コードを主音−根音間度数
とタイプとで表現したコード対のセットを記憶する転調
コードシーケンス記憶手段(64,102,図21)と、 上記コード進行入力手段からリアルタイムで入力される
新たなコードとこの新たなコードの直前のコードとから
成るコード対を根音と上記現在の主音とは所定の関係に
ある主音との間に形成される主音−根音間度数とタイプ
とで表現したコ ード対が上記転調コードシーケンス記憶
手段に含まれるかどうかを判別し、含まれる場合に上記
所定の関係にある主音への転調を表わす転調信号を発生
する転調判別手段(48,52,54,56,100,図13:8-8,
図22)と、 上記転調信号に応答し、上記所定の関係にある主音と上
記新たなコードとに基づき、この新たなコードの区間に
おいて使用可能なピッチクラスのセットを規定する調性
データを生成する調性データ生成手段(70,100,図8:4
-4,図27)と、 上記転調信号に応答し、上記現在主音記憶手段を上記所
定の関係にある主音によって更新する主音更新手段(3
4,100,図13:8-10,図23) と、 を有することを特徴とする調性判定装置。 - 【請求項10】 リアルタイムで与えられるコード進行
から、現在のコードの区間に対する調をリアルタイムで
判別する調判別装置において、 コード進行をリアルタイムで入力するコード進行入力手
段(20,106)と、 現在の主音を表わす主音データを記憶する現在主音記憶
手段(32,104,TDN)と、 許容されるコードのセットとして各コードを主音−根音
間度数とタイプとで表現したコードセットを記憶するコ
ード機能記憶手段(64,102,図20,図21)と、 上記現在の主音と所定の関係にある関係主音を生成する
関係主音生成手段(46,100,図22:17-1)と、 上記コード進行入力手段からリアルタイムで入力される
新たなコードから、この新たなコードの根音が上記関係
主音に対して形成する主音−根音間度数とこの新たなコ
ードのタイプとで表現したコード(第1機能表現とい
う)を生成する第1機能生成手段(48,100,図22:17-
3)と、 上記コード進行における上記新たなコードの直前のコー
ドから、この直前のコードの根音が上記関係主音に対し
て形成する主音−根音間度数とこの直前のコードのタイ
プとで表現したコード(第2機能表現という)を生成す
る第2機能生成手段(52,100,図22:17-3)と、 上記第1機能表現と上記第2機能表現がともに上記コー
ド機能記憶手段に含まれるかどうかを判別し、その判別
結果に基づいて転調信号を選択的に発生する転 調判別手
段(54,56,100,図22:17-7)と、 上記転調信号に応答し、上記関係主音と上記新たなコー
ドとに基づき、この新たなコードの区間において使用可
能なピッチクラスのセットを表わす調性データを生成す
る調性データ生成手段(70,100,図8:4-4,図27)と、 上記転調信号に応答し、上記現在主音記憶手段を上記関
係主音によって更新する主音更新手段(34,100,図13:
8-10,図23) と、 を有することを特徴とする調性判定装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の調性判定装置におい
て、 上記新たなコードの直前のコードから、この直前のコー
ドの根音が上記現在の主音に対して形成する主音−根音
間度数とこの直前のコードのタイプとで表現したコード
(第3機能表現という)を生成する第3機能生成手段
(50,100,図13:8-5)を更に有し、 上記転調判別手段は、上記第1機能表現、上記第2機能
表現、及び第3機能表現がいずれも上記コード機能記憶
手段に含まれる場合に、上記転調信号を発生する手段
(54,56,100,図22:17-7) を有することを特徴とする
調性判定装置。 - 【請求項12】 各コードをタイプと根音で表現したコ
ード進行を付与するコード進行付与手段(20,106)
と、 上記コード進行における各コードの主音−根音間度数と
各コード区間の主音を判定する判定手段(30,60,10
0,102,図8:4-3,図13)と、 上記コード進行の各コードの区間における伴奏を各コー
ドのタイプと主音−根音間度数と各コード区間の主音と
に基づいて形成する伴奏形成手段(90,100,図8:4-5,
図30)と、 を有し、 上記伴奏形成手段は、伴奏パターンを表わすように定められた伴奏音ピッチデ
ータを記憶する伴奏パターン記憶手段(92,102,図3
2)と、 上記伴奏パターン記憶手段における伴奏音ピッチデータ
をコードの主音−根音間度数とタイプとに従って変更す
るためのピッチ変更データを記憶するピッチ変 更テーブ
ル記憶手段(94,102,図33)と、 上記コード進行における各コードの区間において、上記
ピッチ変更テーブル記憶手段から取り出した、コードの
主音−根音間度数とタイプと伴奏パターン記憶手段の伴
奏音ピッチデータとの組み合わせに対応するピッチ変更
データによって、伴奏音ピッチデータを変更して第1の
ピッチデータを生成する第1のピッチ変更手段(96,10
0,図30:25-6)と、 上記第1のピッチデータを上記区間における主音に従っ
て変更して最終的な伴奏音のピッチを表わす第2のピッ
チデータを生成する第2のピッチ変更手段(98,100,
図30:25-6) と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。 - 【請求項13】 各コードをタイプと根音で表現したコ
ード進行を付与するコード進行付与手段(20,106)
と、 上記コード進行における各コードの主音−根音間度数と
各コード区間の主音を判定する判定手段(30,60,10
0,102,図8:4-3,図13)と、 上記コード進行の各コードの区間における伴奏を各コー
ドのタイプと主音−根音間度数と各コード区間の主音と
に基づいて形成する伴奏形成手段(90M)と、を有し、 上記伴奏形成手段は、 コードの主音−根音間度数とタイプとの組み合わせ別に
伴奏パターンを記憶する複数の伴奏パターン記憶手段
(91)と、 上記コード進行における各コードの主音−根音間度数と
タイプに従って、上記複数の伴奏パターン記憶手段のな
かから1つの伴奏パターン記憶手段を選択する伴奏パタ
ーン選択手段(93)と、 選択した伴奏パターン記憶手段から取り出した伴奏パタ
ーンのピッチ内容を上記コード進行における各コードの
区間の主音に従って変更するピッチ変更手段(98)と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。 - 【請求項14】 各コードをタイプと根音で表現したコ
ード進行を付与するコード進行付与手段(20,106)
と、 上記コード進行における各コードの主音−根音間度数を
判定する判定手段(30,100,図13:8-2,図15)と、 上記コード進行の各コード区間の主音を各コードの根音
と主音−根音間度数とから生成する主音生成手段(97)
と、 上記コード進行の各コードの主音−根音間度数とタイプ
に適した伴奏パターンを生成する伴奏パターン生成手段
(90,90M,100,図8:4-5,図30)と、 生成された伴奏パターンのピッチ内容を上記主音生成手
段からの主音によって変更する手段(98,100,図30:25
-6) と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。 - 【請求項15】 各コードをタイプと根音で表現したコ
ード進行を付与するコード進行付与手段(20,106)
と、 上記コード進行における各コードの主音−根音間度数と
各コード区間の主音を判定する判定手段(30,60,10
0,102,図8:4-3,図13)と、 上記コード進行の各コードの区間における伴奏を各コー
ドのタイプと主音−根音間度数と各コード区間の主音と
に基づいて形成する伴奏形成手段(90,90M,100,図8:
4-5,図30)と、 を有し、 上記伴奏形成手段は、 上記コード進行付与手段からのコードのタイプと上記判
定手段からの主音−根音間度数とに従って主音からの音
程を表わす音程データのパターンを発生する伴奏パター
ン発生手段(91,92,93,94,95,96,100,102,図3
2,図33,図30:25-5,図30:25-6)と、 上記判定手段からの主音を表わす主音データと上記伴奏
パターン発生手段からの音程データとを合成して伴奏音
の音高を発生する音高発生手段(98,100,図30:25-6)
と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。 - 【請求項16】 各コードをタイプと根音で表現したコ
ード進行を付与するコード進行付与手段(20,106)
と、 上記コード進行における各コードの主音−根音間度数と
各コードの区間の主音 を判定する判定手段(30,60,10
0,102,図8:4-3,図13)と、 第1のコードグループと第2のコードグループを規定す
るグループ規定手段(191,100,102,図8:4-4,図26,
図27)と、 上記コード進行のなかで上記第1のコードグループに属
する第1コードの区間における伴奏を上記判定手段から
の結果を用いて形成する第1伴奏形成手段(192)と、 上記コード進行のなかで上記第2のコードグループに属
する第2コードの区間における伴奏を上記判定手段から
の結果を用いることなく形成する第2伴奏形成手段(19
3) と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。 - 【請求項17】 請求項16記載の自動伴奏装置におい
て、 上記第1伴奏形成手段は、 上記コード進行付与手段からの上記第1コードのタイプ
と上記判定手段からの上記第1コードの主音−根音間度
数とに従って主音からの音程を表わす音程データのパタ
ーンを発生する第1伴奏パターン発生手段(192A)と、 上記判定手段からの主音を表わす主音データと上記第1
伴奏パターン発生手段からの音程データとを合成して伴
奏音の音高を発生する第1音高発生手段(192B)と、 を有し、 上記第2伴奏形成手段は、 上記コード進行付与手段からの上記第2コードのタイプ
に従ってコードの根音からの音程を表わす音程データの
パターンを発生する第2伴奏パターン発生手段(193A)
と、 上記コード進行付与手段からの上記第2コードの根音を
表わす根音データと上記第2伴奏パターン発生手段から
の音程データとを合成して伴奏音の音高を発生する第2
音高発生手段(193B) と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。 - 【請求項18】 請求項16記載の自動伴奏装置におい
て、上記第1伴奏形成手段は、 上記コード進行付与手段からの上記第1コードのタイプ
と上記判定手段からの上記第1コードの主音−根音間度
数とに従ってコードの根音からの音程を表わす音程デー
タのパターンを発生する第1伴奏パターン発生手段(19
2A)と、 上記コード進行付与手段からの上記第1コードの根音を
表わす根音データと上記第1伴奏パターン発生手段から
の音程データとを合成して伴奏音の音高を発生する第1
音高発生手段(192B)と、 を有し、 上記第2伴奏形成手段は、 上記コード進行付与手段からの上記第2コードのタイプ
に従ってコードの根音からの音程を表わす音程データの
パターンを発生する第2伴奏パターン発生手段(193A)
と、 上記コード進行付与手段からの上記第2コードの根音を
表わす根音データと上記第2伴奏パターン発生手段から
の音程データとを合成して伴奏音の音高を発生する第2
音高発生手段(193B)と、 を有することを特徴とする自動伴奏装置。
Priority Applications (1)
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JP2-92041 | 1990-04-09 | ||
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JP2-92040 | 1990-04-09 | ||
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JPH0561465A JPH0561465A (ja) | 1993-03-12 |
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---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10803844B2 (en) | 2017-11-30 | 2020-10-13 | Casio Computer Co., Ltd. | Information processing device, information processing method, storage medium, and electronic musical instrument |
US11302296B2 (en) | 2019-03-08 | 2022-04-12 | Casio Computer Co., Ltd. | Method implemented by processor, electronic device, and performance data display system |
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JP2638021B2 (ja) | 1987-12-28 | 1997-08-06 | カシオ計算機株式会社 | 自動伴奏装置 |
JP2727569B2 (ja) | 1988-07-20 | 1998-03-11 | ヤマハ株式会社 | 自動調決定装置 |
Family Cites Families (2)
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JP2615880B2 (ja) * | 1988-07-20 | 1997-06-04 | ヤマハ株式会社 | 和音検出装置 |
JP2733998B2 (ja) * | 1988-09-21 | 1998-03-30 | ヤマハ株式会社 | 自動調決定装置 |
-
1991
- 1991-03-08 JP JP06892291A patent/JP3211839B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JPH0561465A (ja) | 1993-03-12 |
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