JP2972362B2 - 音楽的制御情報処理装置、音楽的制御情報処理方法、演奏パターン選択装置及び演奏パターン選択方法 - Google Patents

音楽的制御情報処理装置、音楽的制御情報処理方法、演奏パターン選択装置及び演奏パターン選択方法

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JP2972362B2
JP2972362B2 JP3036437A JP3643791A JP2972362B2 JP 2972362 B2 JP2972362 B2 JP 2972362B2 JP 3036437 A JP3036437 A JP 3036437A JP 3643791 A JP3643791 A JP 3643791A JP 2972362 B2 JP2972362 B2 JP 2972362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽的情報入力装置に
関し、特に1つの操作手段から複数種類の音楽的情報を
入力する音楽的情報入力装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、このような音楽的情報入力装置とし
ては、インクリメンタと呼ばれる操作つまみがある。こ
れは、例えば、ディスプレイに自動演奏する曲のテン
ポ、音量、音色、拍子等の音楽的パラメータを表示し、
このディスプレイに表示されるカーソルを移動させるカ
ーソルキーを押して、変更したい音楽的パラメータのと
ころにカーソルを移動させ、インクリメンタを回すこと
によって、各音楽的パラメータの値を変更するものであ
る。この変更は、例えば、テンポについては、1分間の
4分音符の拍数を40〜300の間で変更したり、音量
については、発音楽音の全体の音量を変更したり、音色
については、発音楽音の音色をピアノ、バイオリン、ド
ラム等に変更したり、拍子については、1/2、2/2
…、4/4、3/4、2/4…、…4/8、5/8、6
/8…等に変更したりする等である。このようなインク
リメンタは、各パラメータごとにインクリメンタを設け
なくとも済み、1つ設ければすべての音楽的パラメータ
の設定を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなインクリメンタは、設定する音楽的パラメータを切
り換えていくのに、カーソルキーを操作しなくてはなら
ず、各音楽的パラメータを設定するのに手間がかかるも
のであった。特に、演奏中に音楽的パラメータを変更す
ることもしばしばあり、このような演奏中に音楽的パラ
メータを変更するのは、両手でキーボードを演奏してい
るためたいへん難しかった。また、たとえ自動演奏であ
っても、音楽的パラメータを変更するための時間的余裕
は限られたものであり、やはり音楽的パラメータを変更
するのは難しかった。このようなことは、音楽的パラメ
ータの設定以外に、ポルタメント効果やリバーブ効果を
付加する等の音楽的コマンド等でも同様であった。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、演奏中であっても操作手段から入
力できる音楽的情報を自動的に切り換えていくことので
きる音楽的情報入力装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、演奏の状況を判別し、この判別結果に応
じて、操作手段より入力されて処理される音楽的情報を
別種類の音楽的情報に切り換えるようにしたものであ
る。
【0006】
【作用】これにより、演奏の状況が種々変化していくに
従い、操作手段から入力できる音楽的情報の種類を自動
的に種々切り換えていくことができる。この場合、演奏
の状況は、演奏における操作状態、演奏の進行状態等が
ある。演奏における操作状態は、演奏操作の有無、演奏
操作数、操作タッチ、操作音域、選択音色若しくは選択
リズムであり、例えば押鍵の有無、押鍵数、鍵操作の速
さまたは強さ、操作鍵の音域である。また、演奏の進行
状態は、演奏した量、演奏した時間、反復演奏の量また
は反復演奏の最中・前・後のいずれであるかであり、例
えば演奏した小節数または拍数、演奏が特定小節を反復
演奏しているか否か、演奏した時間、ループ演奏の回
数、ループ演奏の最中・前・後である。
【0007】
【実施例】1.電子楽器の外観 図5は電子楽器の外観を示している。この電子楽器の上
面手前には、キーボード1が設けられ、上面奥側には、
パネルスイッチ群3が形成されている。このパネルスイ
ッチ群3は、インクリメンタ31、デモキー32、モー
ドキー33、リズム選択スイッチ群34、音色選択スイ
ッチ群35等からなっている。また、インクリメンタ3
1の横にはLED(発光ダイオード)群38も設けられ
ている。さらに、この電子楽器に対しては、ニーレバー
36、フットスイッチ37がケーブルを介して電気的に
接続されている。
【0008】インクリメンタ31、ニーレバー36、フ
ットスイッチ37は後述する各種音楽的情報を、演奏の
状況に応じて、切り換えて入力するものである。インク
リメンタ31は、つまみを回すことにより、操作量に応
じたデータを入力するものである。このインクリメンタ
31には、ロータリスイッチや可変抵抗器が連結されて
いる。
【0009】ロータリスイッチにはエンコーダが接続さ
れ、ロータリスイッチの接続位置に応じた操作量データ
が出力される。また、可変抵抗器にはA−D変換器が接
続され、可変抵抗器からの変化する電圧信号に応じた操
作量データが出力される。この操作量データは、例え
ば、128ステップまたは256ステップ分のデータで
ある。このデータはそのまま音楽的情報として処理され
たり、下位ビットデータをニグレクトして、64、3
2、16、8、4、2のステップ分のデータとしたり、
さらにこのステップのうちいくつかをニグレクトして、
256、255…2、1のステップ分のデータとするこ
ともできる。
【0010】ニーレバー36は、レバーの角度を変える
ことにより、操作量に応じたデータを入力するものであ
る。このニーレバー36には、スライドスイッチや可変
抵抗器等が連結されている。スライドスイッチにはエン
コーダが接続され、スライドスイッチの接続位置に応じ
た操作量データが出力される。また、可変抵抗器にはA
−D変換器が接続され、可変抵抗器からの変化する電圧
信号に応じた操作量データが出力される。この操作量デ
ータは、上記インクリメンタ31と同様、複数ステップ
分のデータであるが、本実施例では、下位ビットデータ
をニグレクトしたり等して、「00」「01」「10」
「11」の4ステップ分のデータとされる。このうち、
「00」のステップは、インクリメンタ31が操作され
ていないことを示すデータとなる。これら操作量データ
を入力する手段はこのインクリメンタ31、ニーレバー
36以外のものでもよい。
【0011】フットスイッチ37は、足等で押すことに
より、オンデータを入力するものである。このフットス
イッチ37には、押すことにより1組以上の接点を閉じ
るスイッチが組み込まれており、押すごとに1つのオン
データが出力される。このフットスイッチ37に組み込
まれるスイッチは、トグルスイッチとして、オン情報ま
たはオフ情報とを交互に入力できるようにしてもよい。
このオンまたはオフのデータを入力する手段はこのフッ
トスイッチ37以外のものでもよい。
【0012】デモキー32は、デモ演奏をスタートさせ
たりストップさせたりするキーである。モードキー33
は、上記インクリメンタ31の入力モードを切り換える
キーである。このモードキー33がオン状態のときは、
インクリメンタ31によって入力される楽音的情報は、
演奏の進行状態に応じて切り換わり、オフ状態のとき
は、インクリメンタ31によって入力される楽音的情報
は、演奏における操作状態に応じて切り換わる。リズム
選択スイッチ群34は、自動演奏されるリズム演奏の種
類、すなわちロック、ディスコ、ワルツ等を選択するス
イッチ群である。音色選択スイッチ群35は、発音され
る楽音の音色の種類、すなわちピアノ、バイオリン、ド
ラム等を選択するスイッチ群である。LED群38は、
上述の各キー32、33、スイッチ群34、35のそれ
ぞれのオン/オフ状態を点灯/消灯で示すものである。
【0013】2.入力楽音的情報の種類 図4は、上記インクリメンタ31、ニーレバー36、フ
ットスイッチ37より入力される楽音的情報の内容を示
すものである。このうち、インクリメンタ31は、モー
ドキー33のオン/オフにより、図4(1)/図4
(2)の内容に切り換えられる。
【0014】図4(1)は、モードキー33がオン状態
のときにインクリメンタ31によって入力される楽音的
情報の内容を示している。自動演奏が行われていないと
きは、インクリメンタ31によって入力される操作量デ
ータは、イントロパターン情報として取り込まれ処理さ
れる。自動演奏中であって、演奏開始から第1小説〜第
8小節においては、フィルインパターン情報として取り
込まれ処理される。自動演奏中であって、演奏開始から
第9小節〜第16小節の奇数小節目においては、テンポ
値情報として取り込まれ処理される。自動演奏中であっ
て、演奏開始から第9小節〜第16小節の偶数小節目に
おいては、トランスポーズ値情報として取り込まれ処理
される。自動演奏中であって、演奏開始から第17小説
〜第24小節においては、エンディングパターン情報と
して取り込まれ処理される。
【0015】このエンディングパターン選択により、エ
ンディング演奏が行われて、自動演奏は停止する。この
場合、第24小節以降は後述する小節数カウンタBAC
をクリアして、再びフィルインパターン情報を入力する
状態とすることもできる。上記イントロとは、自動演奏
スタートにあたって最初に自動演奏させる1乃至数フレ
ーズの演奏であり、エンディングとは、自動演奏終了に
あたって最後に自動演奏させる1乃至数フレーズの演奏
である。これらイントロ、エンディング、上記フィルイ
ンの各演奏のパターンは例えば2〜8種類の複数種類
分、後述するROM7に記憶されており、インクリメン
タ31によって、これらのパターンを選択することにな
る。上記テンポ値は、自動演奏のテンポを示しており、
例えば25〜240の値をとる。上記トランスポーズ値
は、移調の値を示しており、例えば半音単位で−11〜
+12の24ステップ分の値をとる。
【0016】キーボード1のキーが少なくとも1つキー
オンされており、最新のキーオンに係るアフタータッチ
データが大きければ、例えば「80н(нは16進数で
あることを示す記号)」を越えていれば、ニーレバー3
6によって入力される操作量データは、ディレイビブラ
ート効果情報として取り込まれ処理される。このディレ
イビブラート効果によって、発音開始からやや遅れて、
発音楽音の周波数が周期的に変化する。このディレイビ
ブラート効果情報は、操作量データの大きさに応じて、
ディレイ時間またはビブラートの大きさの異なる、2つ
のディレイビブラート効果のパターンのいずれかを示す
情報として取り込まれ処理される。ニーレバー36が操
作されず、操作量データが入力されないときは、ディレ
イビブラート効果情報は出力されない。このディレイビ
ブラート効果情報は、ディレイビブラート効果のディレ
イ時間の大きさ、ビブラート効果付与の回数、ビブラー
ト効果の大きさ等を3ステップ以上のデータで表わすも
のであってもよい。
【0017】図4(2)は、モードキー33がオフ状態
のときにインクリメンタ31によって入力される楽音的
情報の内容を示している。キーボード1のキーが1つも
キーオンされていなければ、インクリメンタ31によっ
て入力される操作量データは、音量値情報として取り込
まれ処理される。キーボード1のキーが1つキーオンさ
れていれば、インクリメンタ31によって入力される操
作量データは、トランスポーズ値情報として取り込まれ
処理される。キーボード1のキーが2つキーオンされて
いれば、インクリメンタ31によって入力される操作量
データは、パンニングパラメータ情報として取り込まれ
処理される。キーボード1のキーが3つキーオンされて
いれば、インクリメンタ31によって入力される操作量
データは、フィルタパラメータ情報として取り込まれ処
理される。キーボード1のキーが4つキーオンされてい
れば、インクリメンタ31によって入力される操作量デ
ータは、リバーブパラメータ情報として取り込まれ処理
される。
【0018】上記音量値は、発音楽音の全体の音量を示
している。上記トランスポーズ値は、上述したように、
移調の値を示している。上記パンニングパラメータは、
ステレオシステムの左右のチャンネルの楽音の出力比率
を示している。この出力比率は左右の楽音の音量比率ま
たは両楽音の発音タイミングの時間差を示している。フ
ィルタパラメータは、フィルタのカットオフ周波数の大
きさを示している。このフィルタは通常ローパスフィル
タであるが、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタで
あってもよい。リバーブパラメータは、発音楽音の残響
の長さを示している。
【0019】図4(3)は、ニーレバー36から入力さ
れる楽音的情報の内容を示している。キーボード1のキ
ーが1つもキーオンされていなければ、ニーレバー36
によって入力される操作量データは、サスティン効果情
報として取り込まれ処理される。このサスティン効果に
よって、キーオフがあっても発音楽音のエンベロープ波
形がリリースに入らず、サスティン状態が継続されて、
余韻の残る楽音が発音される。このサスティン効果情報
は、操作量データの大きさに応じて、サスティン効果が
長いもの、中位のもの、短いもののいずれかとして取り
込まれ処理される。ニーレバー36が操作されず、操作
量データが入力されないときは、サスティン効果情報は
出力されない。このサスティン効果情報は、サスティン
効果の継続時間を4ステップ以上のデータで表わすもの
であってもよい。
【0020】キーボード1のキーが少なくとも1つキー
オンされており、最新のキーオンに係るアフタータッチ
データが小さければ、例えば「1000 0000(8
0н)」以下であれば、ニーレバー36によって入力さ
れる操作量データは、グライド効果情報として取り込ま
れ処理される。このグライド効果によって、発音楽音の
周波数が発音の進行に応じて高くなったり、低くなった
りする。このグライド効果情報は、操作量データの大き
さに応じて、周波数が高くなるもの、周波数が低くなる
もののいずれかとして取り込まれ処理される。ニーレバ
ー36が操作されず、操作量データが入力されないとき
は、グライド効果情報は出力されない。このグライド効
果情報は、グライド効果の周波数変化の大きさを3ステ
ップ以上のデータで表わすものであってもよい。
【0021】図4(4)はフットスイッチ37によって
入力される楽音的情報の内容を示している。自動演奏が
行われていないときは、フットスイッチ37によって入
力されるオン情報は、自動演奏スタート情報として取り
込まれ処理される。自動演奏中であって、ループ演奏前
であれば、フットスイッチ37によって入力されるオン
情報は、フィルイン演奏を行わせるためのフィルインス
タート情報として取り込まれ処理される。自動演奏中で
あって、ループ演奏中であれば、フットスイッチ37に
よって入力されるオン情報は、ループ演奏を終わらせる
ためのループ演奏終了情報として取り込まれ処理され
る。自動演奏中であって、ループ演奏終了後であれば、
フットスイッチ37によって入力されるオン情報は、自
動演奏を終わらせるための自動演奏エンド情報として取
り込まれ処理される。上記ループ演奏とは、特定の1乃
至数小節を繰り返し演奏することであり、上記フィルイ
ン演奏とは、自動演奏を1乃至数フレーズ分変化させる
演奏である。また自動演奏とは、上述の自動リズム演奏
のほか、コード、ベース、バッキング、アルペジオ、メ
ロディ等の自動演奏も含まれる。
【0022】3.全体回路 図6は電子楽器の全体回路を示している。上記キーボー
ド1の各キーは、キースキャン回路2によってスキャン
され、キーオン、キーオフを示すデータが検出され、C
PU5によってRAM6に書き込まれる。そして、それ
までRAM6に記憶されていた各キーのオン、オフの状
態を示すデータと比較され、各キーのオンイベント、オ
フイベントの判別が、CPU5によって行われる。な
お、上記キーボード1は、電子弦楽器、電子吹奏(管)
楽器、電子打楽器(パッド等)、コンピュータのキーボ
ード等で代用してもよい。
【0023】上記パネルスイッチ群3の各キー32〜3
5は、パネルスキャン回路4によってスキャンされる。
このスキャンにより、各キーのオン、オフを示すデータ
または操作量を示すデータが検出され、CPU5によっ
てRAM6に書き込まれる。そして、それまでRAM6
に記憶されていた各キーのオン、オフの状態を示すデー
タと比較され、各キーのオンイベント、オフイベントの
判別が、CPU5によって行われる。
【0024】また、上記インクリメンタ31、ニーレバ
ー36からの操作量データもCPU5によって取り込ま
れ、RAM6に書き込まれる。そして、それまでRAM
6に記憶されていた操作量データと比較され、インクリ
メンタ31、ニーレバー36の操作イベントの判別が、
CPU5によって行われる。さらに、フットスイッチ3
7も、上記各キー32〜35と同様にしてパネルスキャ
ン回路4によってスキャンされ、オン/オフデータが検
出され、CPU5によってRAM6に書き込まれる。そ
して、それまでRAM6に記憶されていたオン/オフデ
ータと比較され、オン/オフデータのオンイベント、オ
フイベントの判別が、CPU5によって行われる。RA
M6に記憶されている上述したデータや各種処理データ
は、上記LED群38に送られ、データ内容に応じた表
示が行われる。上記RAM6には、後述するワーキング
レジスタ群41やシーケンス情報メモリ42等も形成さ
れている。
【0025】ROM7には、CPU5が各種処理を行う
ためのプログラムが記憶されている。またROM7に
は、上述したイントロ、フィルイン、エンディングの各
パターンに応じたリズム、コードなどのシーケンス情報
が記憶されており、上記インクリメンタ31で選択され
たパターンが読み出されて自動演奏される。
【0026】テンポタイマ8は、例えばプログラマブル
タイマ等で構成され、上記テンポ値情報に応じたデータ
がセットされ、このテンポ値に応じた周期で例えば1/
48拍の周期でCPU5に対しインタラプト信号INT
1を与え、テンポに応じた楽音情報の処理が実行され
る。ミディインタフェース9は、外部接続された電子楽
器との間で楽音情報の送受を行うためのインタフェース
である。この楽音情報はMIDI(ミュージカルインス
ツルメントデジタルインタフェース)規格のもので、こ
の楽音情報に基づいた発音または自動演奏も行われる。
このミディインタフェース9に楽音情報が送られて一時
的に記憶されると、CPU5に対しインタラプト信号I
NT2が与えられて、送られてきた楽音情報の取り込み
や楽音情報の送受が行われる。
【0027】楽音発生回路10では、上記キーボード1
及びパネルスイッチ群3から入力されたキーナンバ、タ
ッチ、音色、リズム等の楽音情報に応じた楽音データが
生成される。この楽音発生回路10には、複数チャンネ
ル分、例えば16チャンネル分の楽音生成系が時分割処
理により形成されており、楽音をポリフォニックに発音
させることができる。この各チャンネルに割り当てられ
る上記楽音情報はアサインメントメモリ(図示せず)に
記憶される。
【0028】上記アサインメントメモリにセットされる
楽音情報の中のキーナンバデータに対しては、上記イン
クリメンタ31によって入力されたトランスポーズ値情
報に応じたトランスポーズデータtrnが加減演算され
て、移調処理が行われて出力される。上記ニーレバー3
6によって入力されたサスティン効果情報(サスティン
データsus)に応じた時間データの間、アサインメン
トメモリ内の全楽音情報の中のキーオン/キーオフを示
すオン/オフデータがキーオフによってオフ状態に切り
換えられるのが禁止される。また同じくニーレバー36
によって入力されたグライド効果情報(グライドデータ
gld)に応じて、アサインメントメモリに記憶されて
いる全楽音情報のキーナンバデータまたはこのキーナン
バデータに応じた周波数ナンバデータに対して、一定値
データが所定周期ごとに加算または減算されて出力され
る。さらに同じくニーレバー36によって入力されたデ
ィレイビブラート効果情報(ディレイビブラートデータ
dvb)に応じて、アサインメントメモリに記憶されて
いる全楽音情報のキーナンバデータまたはこのキーナン
バデータに応じた周波数ナンバデータに対して、所定周
期で変化するデータが、一定のディレイ時間後に加算ま
たは減算されて出力される。
【0029】この楽音発生回路10にて発生された楽音
データは、後述する各パートごとに時分割で累算され、
デジタルフィルタ回路11で後述する各パートごとに時
分割で周波数成分に変化が施されて、エフェクト回路1
2に送られる。このデジタルフィルタ回路11では、上
記インクリメンタ31によって入力されたフィルタパラ
メータfltがリングシフトレジスタ等にセットされ、
カットオフ周波数の大きさが決定される。上記エフェク
ト回路12では、楽音データに対し後述する各パートご
とに時分割でリバーブ効果が付加され、全パートの楽音
データが累算されて出力されて、パンニング回路13へ
送られる。このエフェクト回路12には、デジタルディ
レイ回路、デジタルリバーブ回路、デジタルコーラス回
路等が使用され、上記インクリメンタ31によって入力
されたリバーブパラメータrvbがリングシフトレジス
タ等にセットされ、リバーブの大きさが決定される。
【0030】デジタルフィルタ回路11及びエフェクト
回路12では、各パートの楽音データごとに時分割に処
理が行われ、上記リングシフトレジスタには、この時分
割処理と同期して、各パートのフィルタパラメータfl
t及びリバーブパラメータrvbがセットされるととも
に、この時分割処理と同期して、各パートのフィルタパ
ラメータflt及びリバーブパラメータrvbのリング
シフトが行われる。
【0031】上記パンニング回路13では、入力される
楽音データに対し右音源の楽音データと左音源の楽音デ
ータがそれぞれ発生されてステレオ制御が行われ、D−
A変換器14へ送られる。この右音源の楽音データと左
音源の楽音データは、入力される楽音データに対し、そ
のままの楽音データと、この入力される楽音データに対
し音量レベルや発音開始タイミングに差をつけることに
より、左音源及び右音源一組の楽音データが生成され、
疑似的にステレオ音響が実現される。この音量レベルの
コントロールは、上記インクリメンタ31によって入力
されレジスタ等にセットされたパンニングパラメータp
anを左右一方の楽音データに乗算等の演算を施すこと
により行われる。また、発音開始タイミングのコントロ
ールは、デジタルディレイ回路を使って、左右一方の楽
音データにパンニングパラメータpanに応じたディレ
イをかけることにより行われる。このような音量のコン
トロールまたは発音タイミングのコントロールは、パン
ニングパラメータpanの最上位ビットデータR/Lに
基づいて、右音源の楽音データまたは左音源の楽音デー
タいずれかが選択されて行われる。
【0032】なお、パンニング回路13に入力される楽
音データは、各パートごとに時分割で入力されるもので
もよい。この場合、上記デジタルフィルタ回路11及び
エフェクト回路12と同様、リングシフトレジスタ等に
各パートのパンニングパラメータpan及び最上位ビッ
トデータR/Lをセットするとともにリングシフトを行
う。そして、この時分割処理速度は上記デジタルフィル
タ回路11及びエフェクト回路12における時分割処理
速度の2倍であり、1つのパートのシェアタイム内で、
左音源及び右音源一組の楽音データの生成処理が行われ
る。
【0033】上記D−A変換器14では、右音源の楽音
データまたは左音源の楽音データごとにアナグロ信号に
変換され、それぞれサンプリングホールドが行われてサ
ウンドシステム15へ送られて発音される。このD−A
変換器14内の変換されたアナグロ信号は、右音源用の
出力ラインと左音源用の出力ラインとにそれぞれ振り分
けられて出力される。この振り分けは、例えば2つのア
ナログスイッチを用い、上記パンニング回路13の左右
のチャンネルの時分割処理タイミングで両スイッチが交
互に切り換えられることで行われる。
【0034】上記サウンドシステム15内には、音量制
御回路例えばVCA(電圧制御型アンプ)等が内蔵され
ており、上記インクリメンタ31によって入力された音
量値情報に応じた音量データvlmがレジスタ等にセッ
トされ、楽音の全体音量が制御される。このVCAの代
わりに、乗算器とレジスタをデジタルフィルタ回路11
とエフェクト回路12との間に設け、このレジスタに音
量データvlmをセットして、乗算器で楽音データに対
し音量データvlmを乗算するようにしてもよい。
【0035】4.シーケンス情報メモリ42 図7はRAM6内のシーケンス情報メモリ42を示して
いる。このシーケンス情報メモリ42には、複数曲のシ
ーケンス情報が記憶され、各シーケンス情報は、メロデ
ィパートのシーケンス情報であるが、コード、ベース、
バッキング、アルペジオ、リズム等のパートのシーケン
ス情報でもよい。このシーケンス情報は、キーナンバ
(音高)データ、ゲートタイムデータ、アフタータッチ
データ、パートデータ及びステップタイムデータからな
る音符データ群と、この音符データ群の間に挿入される
バーマークデータ、トーンナンバデータ、ストップコマ
ンド及びステップタイムデータ等からなっている。
【0036】キーナンバデータは、オクターブデータと
音名データとよりなり、音高を示す。ゲートタイムデー
タは楽音の発音開始から発音終了までの時間を示すデー
タである。ゲートタイムデータは、後述するクロックカ
ウンタCKCがインクリメントされると、逆にデクリメ
ントされ、「0」になると消音処理される。アフタータ
ッチデータは、キーオンまたはキーオフの強さを示すデ
ータである。このデータは、キーオンまたはキーオフの
速さを示すデータとしてもよい。パートデータは、メロ
ディ、コード、リズム、ベース、バッキング、アルペジ
オ、ドラム、ハット、ピアノ、バイオリン、フルート等
の演奏パートを示すデータである。このパートデータ内
には、上記ステレオ音響の右音源と左音源とを示す系列
データを含めてもよい。
【0037】ステップタイムデータは、曲の先頭または
小節の先頭すなわちバーマークデータからコードデータ
に応じた楽音の発音開始またはコマンド実行までの時間
を示すデータである。このステップタイムデータに対
し、後述するクロックカウンタCKCの値が一致する
と、上記キーナンバデータ及びトーンナンバデータに応
じた楽音が発音されたり、コマンドが実行されたりす
る。バーマークデータは各小節の区切り及び曲の先頭か
らの小節数を示すデータである。トーンナンバナンバデ
ータは、音色を示すデータである。ストップコマンド
は、ここで自動演奏を終了するためのコマンドである。
【0038】またシーケンス情報の先頭には、インデッ
クスデータが記憶されており、このインデックスデータ
は、ループトップ小節データ、ループエンド小節デー
タ、拍子データ、テンポデータ、トランスポーズデータ
などからなっている。ループトップ小節データ及びルー
プエンド小節データは、シーケンス情報内の繰り返し演
奏を行うループ演奏区間の先頭の小節ナンバと末尾の小
節ナンバを示している。拍子データ、テンポデータ、ト
ランスポーズデータはこのシーケンス情報による自動演
奏の拍子、テンポ、移調レベルを示すデータである。
【0039】なお、コード演奏のシーケンス情報では、
上記音符データの代わりにコードデータ及びステップタ
イムデータが記憶される。コードデータはコードタイプ
及びコードルートを示すデータであり、このコードデー
タがデコーダを使って各構成音のキーナンバデータ等に
変換され、アサインメントメモリにセットされる。
【0040】5.ワーキングレジスタ群41 図8はRAM6内のワーキングレジスタ群41を示して
いる。
【0041】このワーキングレジスタ群41には、リズ
ムスタートレジスタRS、ループモードレジスタLP、
ループトップ小節レジスタLT、ループエンド小節レジ
スタLE、テンポレジスタTMP、ビートカウンタBT
C、小節カウンタBAC、押鍵数カウンタKOC、アフ
タータッチレジスタAFT、インクリメンタレジスタI
NC、ニーレバーレジスタKNL、フットスイッチレジ
スタFTS、インクリメンタアサインレジスタASN
I、ニーレバーアサインレジスタASNK、フットスイ
ッチアサインレジスタASNF、イントロフラグレジス
タINF、エンディングフラグレジスタENF、フィル
インフラグレジスタFIF、イントロパターンレジスタ
INP、フィルインパターンレジスタFIP、エンディ
ングパターンレジスタENP、サスティンレジスタSU
S、グライドレジスタGLD、ディレイビブラートレジ
スタDVVB、音量値レジスタVLM、トランスポーズ
値レジスタTRN、パンニングパラメータレジスタPA
N、フィルタパラメータレジスタFLT、リバーブパラ
メータレジスタRVB、モードレジスタMODよりなっ
ている。
【0042】リズムスタートレジスタRSには、自動リ
ズム演奏が演奏されているか(「1」)、演奏されてい
ないか(「0」)を示すリズムスタートデータrsがセ
ットされる。ループモードレジスタLPには、シーケン
ス情報に基づく自動演奏がループ演奏前か(「0」)、
ループ演奏中か(「1」)、ループ演奏後か(「2」)
を示すループモードデータlpがセットされる。ループ
トップ小節レジスタLT及びループエンド小節レジスタ
LEには、このループ演奏区間の円筒の小節ナンバを示
すループトップ小節データltと末尾の小節ナンバを示
すループエンド小節データleとがセットされる。テン
ポレジスタTMPには、自動演奏のテンポの値を示すテ
ンポデータtmpがセットされる。このテンポデータt
mpは、パネルスイッチ群3より入力されたり、シーケ
ンス情報のインデックスデータ内のテンポデータが転用
されたり、上記インクリメンタ31によって入力された
りする。
【0043】ビートカウンタBTCでは、上記テンポタ
イマ8より1/48拍ごとの周期でインタラプト信号I
NT1がCPU5に与えられると、+1され、1小節分
のビート数の48倍の値のカウンタが行われるとオーバ
フローし、これにより小節カウンタBACが+1され
る。上記ビート数は演奏曲の拍子に応じて異なる。小節
カウンタBACでは、演奏された小節数がカウントさ
れ、演奏小節数データbacが記憶される。
【0044】押鍵数カウンタKOCには、キーボード1
で同様に押鍵されているキーの数を示す押鍵数データk
ocがセットされる。この押鍵数データkocは、キー
スキャン回路2の全キーについてのスキャン結果データ
の中の「1」の合計数となる。アフタータッチレジスタ
AFTには、キーボード1の各キーのキーオンまたはキ
ーオフの強さを示すアフタータッチデータaftがセッ
トされる。このアフタータッチデータaftは各キーに
対応して設けられた圧電素子等から検出されたり、上記
シーケンス情報内のアフタータッチデータが転用された
りする。このアフタータッチデータaftは、キーオン
またはキーオフの速さを示すデータで代用してもよい。
【0045】インクリメンタレジスタINCには、上記
インクリメンタ31によって入力される操作量データが
セットされる。ニーレバーレジスタKNLには、上記ニ
ーレバー36によって入力される操作量データがセット
される。フットスイッチレジスタFTSには、上記フッ
トスイッチ37のオン(「1」)、オフ(「0」)を示
すオン/オフデータがセットされる。インクリメンタア
サインレジスタASNIには、図4(1)(2)に示
す、インクリメンタ31によって入力される楽音的情報
の内容を示すデータがセットされる。ニーレバアサイン
レジスタASNKには、図4(3)に示す、ニーレバー
36の内容を示すデータがセットされる。フットスイッ
チアサインレジスタASNFには、図4(4)に示す、
フットスイッチ37の内容を示すデータがセットされ
る。
【0046】イントロフラグレジスタINFには、上述
のイントロ演奏を行うか(「1」)、行わないか
(「0」)を示すフラグデータinfがセットされる。
エンディングフラグレジスタENFには、上述のエンデ
ィング演奏を行うか(「1」)、行わないか(「0」)
を示すフラグデータenfがセットされる。フィルイン
フラグレジスタFIFには、上述のフィルイン演奏を行
うか(「1」)、行わないか(「0」)を示すフラグデ
ータfifがセットされる。
【0047】イントロパターンレジスタINPには、上
述のイントロ演奏のパターンを示すイントロパターンデ
ータinpがセットされる。フィルインパターンレジス
タFIPには、上述のフィルイン演奏のパターンを示す
フィルインパターンデータfipがセットされる。エン
ディングパターンレジスタENPには、上述のエンディ
ング演奏のパターンを示すエンディングパターンデータ
enpがセットされる。サスティンレジスタSUSに
は、上述のニーレバー36によって入力されるサスティ
ン効果の継続時間を示すサスティンデータsusがセッ
トされる。グライドレジスタGLDには、上述のニーレ
バー36によって入力されるグライド効果の変化方向を
示すグライドデータgldがセットされる。ディレイビ
ブラートレジスタDVBには、上述のニーレバー36に
よって入力されるディレイビブラート効果の付与回数を
示すディレイビブラートデータdvbがセットされる。
【0048】音量値レジスタVLMには、上記インクリ
メンタ31によって入力される音量データvlmがセッ
トされる。トランスポーズ値レジスタTRNには、上記
インクリメンタ31によって入力されるトランスポーズ
データtrnがセットされる。パンニングパラメータレ
ジスタPANには、上記インクリメンタ31によって入
力されるパンニングパラメータpamがセットされる。
フィルタパラメータレジスタFLTには、上記インクリ
メンタ31によって入力されるフィルタパラメータfl
tがセットされる。リバーブパラメータレジスタRVB
には、上記インクリメンタ31によって入力されるリバ
ーブパラメータrvbがセットされる。
【0049】モードレジスタMODには、上記インクリ
メンタ31の入力モードを示す、モードキー33のオン
/オフを示すモードデータmodがセットされる。上記
レジスタINP、FIP、ENP、SUS、GLD、D
VB、VLM、TRN、PAN、FLT、RVBにセッ
トされる各データは、上記シーケンス情報のインデック
ス内に同じデータを記憶しておき、この記憶データを転
用してもよい。また、このレジスタSUS、GLD、D
VB、VLM、TRN、PAN、FLT、RVB内の各
データは、アサインメントメモリ、楽音発生回路10、
デジタルフィルタ回路11、エフェクト回路12、パン
ニング回路13、サウンドシステム15等に送られて、
上述の処理が行われる。また、レジスタINP、FI
P、ENP内の各パターンデータはROM7に送られ
て、ROM7内の各演奏パターンデータの読み出しが行
われる。
【0050】6.メインルーチン 図9はメインルーチンのフローチャートを示している。
この処理は電源投入によりスタートする。この処理で
は、CPU5はまず、ワーキングレジスタ群41のクリ
ア等のイニシャライズ処理を行い(ステップ01)、イ
ンクリメンタ31の操作イベントがあれば、(ステップ
02)、インクリメンタ入力処理を行い(ステップ0
3)、ニーレバー36の操作イベントがあれば(ステッ
プ04)、ニーレバー入力処理を行い(ステップ0
5)、フットスイッチ37のオンイベントがあれば(ス
テップ06)、フットスイッチ入力処理を行う(ステッ
プ07)。
【0051】そして、上記パネルスイッチ群3内のリズ
ム選択スイッチ群34の操作に応じたリズム選択処理を
行い(ステップ08)、音色選択スイッチ群35の操作
に応じた音色選択処理を行い(ステップ09)、キーボ
ード1のキー操作に応じたキー処理を行う(ステップ1
0)。さらに、ミディインタフェース9を通じて、上記
キー操作に応じた楽音情報を出力するミディアウト処理
を行い(ステップ11)、またミディインタフェース9
を通じて入力された楽音データを処理するミディイン処
理を行い(ステップ12)、シーケンス情報に基づく自
動演奏処理を行う(ステップ13)。最後にグライド効
果、ディレイビブラート効果等の変調処理を行い(ステ
ップ14)、パンニング処理を行い(ステップ15)、
リバーブ処理を行い(ステップ16)、その他の処理を
行って(ステップ17)、上記ステップ02に戻る。
【0052】ここで、上記ステップ08のリズム選択処
理では、イントロパターンレジスタINPのイントロパ
ターンデータinp、フィルインパターンレジスタFI
Pのフィルインパターンデータfipまたはエンディン
グパターンレジスタENPのエンディングパターンデー
タenpに応じたリズム選択処理も行なわれる。上記ス
テップ09の音色選択処理では、音量値レジスタVLM
の音量データvlm、フィルタパラメータレジスタFL
Tのフィルタパラメータfltまたはサスティンレジス
タSUSのサスティンデータsusに応じた音色選択処
理も行なわれる。上記ステップ10のキー処理では、ト
ランスポーズ値レジスタTRNのトランスポーズデータ
trnに応じて、アサインメントメモリにセットされる
キーナンバデータまたはこのキーナンバデータに応じた
周波数ナンバデータに対し修正演算が行われ、移調すな
わち音高の変更処理が行われる。
【0053】上記ステップ13の自動演奏処理では、後
述するようにリズムスタートレジスタRSのリズムスタ
ートデータrs、ループモードレジスタLPのループモ
ードデータlp、テンポレジスタTMPのテンポデータ
tmp、イントロパターンレジスタINPのイントロパ
ターンデータinp、フィルインパターンレジスタFI
Pのフィルインパターンデータfipまたはエンディン
グパターンレジスタENPのエンディングパターンデー
タenpに応じた自動演奏処理が行なわれる。上記ステ
ップ14の変調処理では、グライドレジスタGLDのグ
ライドデータgldに応じて、アサインメントメモリに
記憶されているキーナンバデータまたはこのキーナンバ
データに応じた周波数ナンバデータに対して、一定値デ
ータが所定周期ごとに修正演算が行われ、グライド効果
の付与が行われるし、ディレイビブラートレジスタDV
Bのディレイビブラートデータdvbに応じて、アサイ
ンメントメモリに記憶されているキーナンバデータまた
はこのキーナンバデータに応じた周波数ナンバデータに
対して、所定周期で変化するデータが、一定のディレイ
時間後に修正演算が行われ、ディレイビブラート効果の
付与が行われる。
【0054】上記ステップ15のパンニング処理では、
パンニングパラメータレジスタPANのパンニングパラ
メータpamがパンニング回路13へ送られ、このパン
ニングパラメータpamに応じたステレオ制御が行われ
る。上記ステップ16のリバーブ処理では、リバーブパ
ラメータレジスタRVBのリバーブパラメータrvbが
エフェクト回路12へ送られ、このリバーブパラメータ
rvbに応じたリバーブ効果付与の制御が行われる。
【0055】7.インクリメンタ入力処理 図1は上記ステップ03のインクリメンタ入力処理のフ
ローチャートを示している。この処理では、CPU5は
モードデータmodが「0」であれば、ステップ21〜
26の押鍵数データkocに応じた楽音的情報の入力処
理を行い、モードデータmodが「1」であればステッ
プ31〜37の演奏小節数データbacに応じた楽音的
情報の入力処理を行う(ステップ20)。
【0056】モードデータmodが「0」であれば、C
PU5は押鍵数レジスタKOC内の押鍵数データkoc
の値を調べる(ステップ21)。押鍵数データkocが
「0」であれば、インクリメンタレジスタINC内のイ
ンクリメンタ31によって入力された操作量データを音
量値レジスタVLMに転送する(ステップ22)。これ
により、インクリメンタ31によって入力された操作量
データが音量の楽音的情報として取り込まれる。
【0057】押鍵数データkocが「1」であれば、イ
ンクリメンタレジスタINC内のインクリメンタ31に
よって入力された操作量データをトランスポーズ値レジ
スタTRNに転送する(ステップ23)。これにより、
インクリメンタ31によって入力された操作量データが
移調の楽音的情報として取り込まれる。押鍵数データk
ocが「2」であれば、インクリメンタレジスタINC
内のインクリメンタ31によって入力された操作量デー
タをパンニングパラメータレジスタPANに転送する
(ステップ24)。これにより、インクリメンタ31に
よって入力された操作量データがパンニング制御の楽音
的情報として取り込まれる。
【0058】押鍵数データkocが「3」であれば、イ
ンクリメンタレジスタINC内のインクリメンタ31に
よって入力された操作量データをフィルタパラメータレ
ジスタFLTに転送する(ステップ25)。これによ
り、インクリメンタ31によって入力された操作量デー
タがフィルタ制御の楽音的情報として取り込まれる。押
鍵数データkocが「4」以上であれば、インクリメン
タレジスタINC内のインクリメンタ31によって入力
された操作量データをリバーブパラメータレジスタRV
Bに転送する(ステップ26)。これにより、インクリ
メンタ31によって入力された操作量データがリバーブ
制御の楽音的情報として取り込まれる。
【0059】また、モードデータmodが「1」であれ
ば、リズムスタートレジスタRS内のリズムスタートデ
ータrsを調べる(ステップ31)。リズムスタートデ
ータrsが「0」で、自動リズム演奏が行われていなけ
れば、インクリメンタレジスタINC内のインクリメン
タ31によって入力された操作量データをイントロパタ
ーンレジスタINPに転送する(ステップ32)。これ
により、インクリメンタ31によって入力された操作量
データがイントロ演奏のパターンの楽音的情報として取
り込まれる。
【0060】また、リズムスタートデータrsが「1」
で、自動リズム演奏が行われていれば、CPU5は小節
カウンタBAC内の演奏小節数データbacの値を調べ
る(ステップ33)。演奏小節数データが「1」〜
「8」であれば、インクリメンタレジスタINC内のイ
ンクリメンタ31によって入力された操作量データをフ
ィルインパターンレジスタFIPに転送する(ステップ
34)。これにより、インクリメンタ31によって入力
された操作量データがフィルイン演奏のパターンの楽音
的情報として取り込まれる。
【0061】演奏小節数データが「9」〜「16」の奇
数値であれば、インクリメンタレジスタINC内のイン
クリメンタ31によって入力された操作量データをテン
ポレジスタTMPに転送する(ステップ35)。これに
より、インクリメンタ31によって入力された操作量デ
ータがテンポのパターンの楽音的情報として取り込まれ
る。演奏小節数データが「9」〜「16」の偶数値であ
れば、インクリメンタレジスタINC内のインクリメン
タ31によって入力された操作量データをトランスポー
ズ値レジスタTRNに転送する(ステップ36)。これ
により、インクリメンタ31によって入力された操作量
データが移調のパターンの楽音的情報として取り込まれ
る。演奏小節数データが「17」〜「24」であれば、
インクリメンタレジスタINC内のインクリメンタ31
によって入力された操作量データをエンディングパター
ンレジスタENPに転送する(ステップ37)。これに
より、インクリメンタ31によって入力された操作量デ
ータがエンディング演奏パターンの楽音的情報として取
り込まれるこうして、図4(1)(2)に示すように、
インクリメンタ31により入力される楽音的情報を演奏
の進行状況または演奏の押鍵数に応じて切り換えること
ができる。なお、上記の操作量データを転送するにあた
っては、操作量データに対し所定値を加減算したり乗除
算したり下位データをニグレクトしたりする等の各種演
算を行うことにより、データ転用にあたっての整合がと
られる。例えば、ステップ22〜24、26、35、3
6では、操作量データにバイアス値を加減算したり、ス
テップ23、25、32、34、37では、操作量デー
タの上位ビットデータのみを転用したりする。
【0062】8.ニーレバー入力処理 図2は上記ステップ05のニーレバー入力処理のフロー
チャートを示している。この処理では、CPU5は押鍵
数レジスタKOC内の押鍵数データkocが「0」であ
れば(ステップ41)、ニーレバーレジスタKNL内の
ニーレバー36によって入力された操作量データをサス
ティンレジスタSUSに転送する(ステップ42)。こ
れにより、ニーレバー36によって入力された操作量デ
ータがサスティン効果の楽音的情報として取り込まれ
る。
【0063】また、押鍵数データが「1」以上であれば
(ステップ41)、CPU5はアフタータッチレジスタ
AFT内のアフタータッチデータaftが「80н」よ
り大きいか否かを判別する(ステップ43)。「80
н」以下であれば、ニーレバーレジスタKNL内のニー
レバー36によって入力された操作量データをグライド
レジスタGLDに転送する(ステップ44)。これによ
り、ニーレバー36によって入力された操作量データが
グライド効果の楽音的情報として取り込まれる。また、
アフタータッチデータaftが「80н」より大きけれ
ば、ニーレバーレジスタKNL内のニーレバー36によ
って入力された操作量データをディレイビブラートレジ
スタDVBに転送する(ステップ45)。これにより、
ニーレバー36によって入力された操作量データがディ
レイビブラート効果の楽音的情報として取り込まれる。
【0064】こうして、図4(3)に示すように、ニー
レバー36により入力される楽音的情報を演奏の押鍵数
と押鍵圧力に応じて切り換えることができる。なお、上
記の操作量データを転送するにあたっては、操作量デー
タに対し所定値を加減算したり乗除算したり下位データ
をニグレクトしたりする等の各種演算を行うことによ
り、データ転用にあたっての整合がとられる。
【0065】9.フットスイッチ入力処理 図3は上記ステップ07のフットスイッチ入力処理のフ
ローチャートを示している。この処理では、CPU5は
リズムスタートレジスタRS内のリズムスタートデータ
rsを調べる(ステップ51)。リズムスタートデータ
rsが「0」で、自動リズム演奏が行われていなけれ
ば、このリズムスタートデータrsを「1」とする(ス
テップ52)。これにより、フットスイッチ37によっ
て入力されたオン/オフデータが、自動リズム演奏スタ
ート情報として取り込まれ、自動リズム演奏が開始可能
となる。次いで、押鍵数レジスタKOC内の押鍵数デー
タkocが「0」であり、1鍵でも押鍵されていなけれ
ば(ステップ53)、イントロフラグレジスタINFの
フラグデータinfを「1」とする(ステップ54)。
これにより、自動リズム演奏の開始にあたって、1鍵も
押鍵がないと自動的にイントロ演奏が開始されることに
なる。
【0066】また、リズムスタートデータrsが「1」
で、自動リズム演奏が行われていれば、ループモードレ
ジスタLP内のループモードデータlpを調べる(ステ
ップ55)。ループモードデータlpが「0」で、自動
リズム演奏がループ演奏にはいる前であれば、フィルイ
ンレジスタFIN内のフラグデータfinを「1」にセ
ットする(ステップ56)。これにより、フットスイッ
チ37によって入力されたオン/オフデータが、フィル
イン演奏リクエスト情報として取り込まれ、フィルイン
演奏が開始可能となる。この場合のフィルイン演奏パタ
ーンは、上記ステップ34等でセットされたフィルイン
パターンデータfipに基づいて決定される。
【0067】上記ステップ55で、ループモードデータ
lpが「1」で、自動リズム演奏がループ演奏中であれ
ば、ループモードデータlpを「2」のループ演奏終了
状態とする(ステップ57)。これにより、フットスイ
ッチ37によって入力されたオン/オフデータがループ
演奏エスケープ情報として取り込まれ、自動リズム演奏
のループ演奏が終了可能となる。
【0068】上記ステップ55で、ループモードデータ
lpが「2」で、自動リズム演奏がループ演奏後であれ
ば、リズムスタートデータrsをクリアする(ステップ
58)。これにより、フットスイッチ37によって入力
されたオン/オフデータが自動リズム演奏終了情報とし
て取り込まれ、自動リズム演奏が終了可能となる。次い
で、押鍵数レジスタKOC内の押鍵数データkocが
「0」であり、1鍵も押鍵されていなければ(ステップ
59)、エンディングフラグレジスタENFのフラグデ
ータenfを「1」とする(ステップ60)。これによ
り、自動リズム演奏の終了にあたって、1鍵も押鍵がな
いと自動的にエンディング演奏がおこなわれることにな
る。こうして、図4(4)に示すように、フットスイッ
チ37によって入力される楽音的情報を演奏の進行状態
に応じて切り換えることができる。
【0069】10.テンポインタラプト処理 図10はテンポインタラプト処理のフローチャートを示
している。この処理は、上記テンポタイマ8からCPU
5にインタラプト信号INT1が与えられると実行され
る。この処理では、CPU5はリズムスタートレジスタ
RSのリズムスタートデータrsが「1」で、自動リズ
ム演奏状態であれば(ステップ71)、ビートカウンタ
BTCを+1する(ステップ72)。ビートカウンタB
TCの値が1小節分のビート数の48倍の値を越えてオ
ーバフローしていれば(ステップ73)、小節カウンタ
BACを+1する(ステップ74)。
【0070】11.自動演奏処理 図11は上記ステップ13の自動演奏処理のフローチャ
ートを示している。この処理では、リズム、コード、メ
ロディ等のシーケンス情報に基づく、自動演奏処理のス
タート/ストップ、イントロ/フィルイン/エンディン
グのパターン選択、ループ演奏の制御、テンポ設定等の
処理が行われる。まずCPU5は、テンポ処理を行う
(ステップ100)。このテンポ処理は、上記テンポレ
ジスタTMPのテンポデータtmpをテンポタイマ8に
セットする処理であり、これにより図10の設定テンポ
の応じた割り込み処理が行われる。
【0071】そして、リズムスタートレジスタRSのリ
ズムスタートデータrsが「1」で、自動リズム演奏が
行われており(ステップ101)、このリズムスタート
データrsが「1」になったばかりで(ステップ10
2)、しかもイントロフラグレジスタINFのフラグデ
ータinfが「1」であれば(ステップ103)、RO
M7内のイントロ演奏のシーケンス情報を読み出し(ス
テップ104)、フラグデータinfをクリアする(ス
テップ105)。
【0072】上記ステップ102、103でNOであ
り、自動演奏スタート時でなければ、ループモードレジ
スタLPのループモードデータlpが「2」か否か、す
なわちすでにループ演奏後か否かを判別する(ステップ
106)。「2」でなく、ループ演奏が終了していなけ
れば、小節カウンタBACの演奏小節数データbac
が、ループエンド小節レジスタLE内のループエンドデ
ータleを越えているか否かを判別する(ステップ10
7)。ループエンドデータleを越えていれば、上記ル
ープモードデータlpが「0」のとき(ステップ10
8)、これを「1」とし(ステップ109)、小節カウ
ンタBACにループトップ小節レジスタLT内のループ
トップデータltをセットし(ステップ110)、ビー
トカウンタBTCをクリアする(ステップ111)。こ
れにより、シーケンス情報の演奏小節がループエンド小
節からループトップ小節にジャンプすることになる。
【0073】そして、フィルインフラグレジスタFNF
のフラグデータfnfが「1」であれば(ステップ11
2)、ROM7内のフィルイン演奏のシーケンス情報を
読み出し(ステップ113)、フラグデータfnfをク
リアする(ステップ114)。上記ステップ112でN
Oであれば、上記小節カウンタBAC及びビートカウン
タBTCの値とシーケンス情報の中のステップタイムデ
ータ等の時間データと比較し、対応する情報を読み出
し、アサインメントメモリに情報を書き込んだり等する
(ステップ115)。
【0074】上記ステップ101でNOであり、リズム
スタートデータrsが「0」であれば、このリズムスタ
ートデータrsが「0」になったばかりで(ステップ1
16)、しかもエンディングフラグレジスタENFのフ
ラグデータenfが「1」であれば(ステップ11
7)、ROM7内のエンディング演奏のシーケンス情報
を読み出し(ステップ118)、フラグデータenfを
クリアする(ステップ119)。上記ステップ117で
NOであり、フラグデータenfが「0」であれば、演
奏終了処理を行う(ステップ120)。
【0075】上記ステップ102またはステップ116
のリズムスタートデータrsが「1」になったばかりの
判別、または「0」になったばかりの判別は、RAM6
に記憶されているフットスイッチ37のオン/オフデー
タが「0」から「1」に変化したとき、または「1」か
ら「0」に変化したときのイベントの有無によるが、別
にリズムスタートまたはリズムストップのトリガフラグ
を設けてもよい。上記ステップ104、113、118
の各パターンのシーケンス情報の読み出し処理は、ステ
ップ115のシーケンス情報読み出し処理と同じである
が、読み出しメモリエリアが、ROM7の各パターンの
記憶エリアとなる。そして、この各パターンの読み出し
は、読み出しがスタートすると、末尾の情報の読み出し
まで自動的に継続される。
【0076】上記ステップ107〜111のループ演奏
処理は、上述のフットスイッチ37の操作によってステ
ップ57のループエスケープ処理が行われて、終了する
ことになる。なお、シーケンス情報中のループエンド小
節の末尾にループコマンドとループトップ小節データl
tとループ回数データとを記憶しておき、ループコマン
ドが読み出されるごとに、小節カウンタBACにこのル
ープトップ小節データltをセットするとともに、ルー
プコマンド読み出し回数をカウントし、このループコマ
ンド読み出し回数が上記ループ回数データに一致した
ら、上述のループエスケープ処理を行うようにしてもよ
い。
【0077】12.ミディインタラプト処理 図12はミディインタラプト処理のフローチャートを示
している。この処理は、上記ミディインタフェース9か
らCPU5にインタラプト信号INT2が与えらえると
実行される。この処理では、CPU5はミディインタフ
ース9を通じて外部接続機器より楽音データが受信され
た場合には(ステップ91)、この受信データをRAM
6内のミディインバッファレジスタ内に格納して、この
受信データに応じた発音処理等を行う(ステップ9
2)。また、外部接続機器に対して楽音データを送信す
る場合には(ステップ93)、RAM6内のミディアウ
トバッファレジスタ内の楽音データをミディインタフェ
ース9へ送る(ステップ94)。
【0078】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、インクリメンタ31、ニーレバー36、フットスイ
ッチ37によって入力される楽音的情報を切り換えるの
は、上述した押鍵数、アフタータッチデータ、演奏小節
数、ループ演奏の最中、前後に基づくほか、オンキーま
たはオフキーの音域、選択音色、選択リズム、ループ演
奏の回数、演奏時間等に応じて切り換えるようにしても
よい。この場合、上記ステップ21、33、41、4
3、55で、オンキーまたはオフキーのキーナンバデー
タのオクターブデータの値の判別、上記音色選択スイッ
チ群35のオンキーの判別、リズム選択スイッチ群34
のオンキーの判別、ループ演奏回数データの値の判別、
演奏時間データの判別を行えばよい。ループ演奏回数デ
ータのカウントは、上記ステップ58の後でループ演奏
回数データを+1して行われる。また、上述の自動演奏
処理の末尾で述べた処理でもループ演奏回数データのカ
ウントを行うことができる。演奏時間データのカウント
は、上記ステップ54の後でこの演奏時間データをクリ
アし、テンポタイマ8よりインタラプト信号INT1が
CPU5に与えられるごとにこの演奏時間データを+1
して行われる。
【0079】また、上記ステップ22〜26、32、3
4〜37、42、44、45、57、60、63におけ
る、インクリメンタ31、ニーレバー36、フットスイ
ッチ37等によって入力される楽音的情報は、上述した
もののほか、リズムの選択情報、音色の選択情報、変調
波形の選択情報、拍子の選択情報、音階の種類の選択情
報、マスキングまたはマスキング解除する演奏パートの
選択情報、トレモロ、ポルタメント、グロウル、マンド
リン、フェーザー、セレステ等の各種エフェクトの大き
さの選択情報等、どのような楽音的情報でもよい。
【0080】さらに、楽音的情報を入力する操作手段
は、上述のインクリメンタ31、ニーレバー36、フッ
トスイッチ37に限られず、例えば、キーボード1のキ
ー等を用いるなど、形態はどのようなものでもよい。
[A]操作することにより情報を入力する操作手段と、
この操作手段によって入力された情報を音楽的情報と
して取り込む取り込み手段と、 この取り込み手段によ
って取り込まれた音楽的情報に応じた処理をする処理手
段と、 演奏の状況を判別する判別手段と、 この判別
手段の判別結果に応じて、上記取り込み手段によって取
り込まれる音楽的情報を別種類の音楽的情報に切り換え
る切り換え手段とを備えたことを特徴とする音楽的情報
入力装置。[B]上記判別手段は演奏における操作状態
を判別する、または演奏の進行状態を判別する手段であ
ることを特徴とする請求項A記載の音楽的情報入力装
置。[C]上記操作手段は、オンまたはオフの情報を入
力する、または操作量の情報を入力する手段であること
を特徴とする請求項AまたはB記載の音楽的情報入力装
置。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、演奏の
状況を判別し、この判別結果に応じて、操作手段より入
力されて処理される音楽的制御情報を別の異なる音楽的
制御情報に切り換えるようにした。これにより、演奏の
状況が種々変化していくに従い、操作手段から入力され
る音楽的制御情報を自動的に種々切り換えていくことが
できる。この結果、演奏中であっても操作手段から入力
される音楽的制御情報を自動的に切り換えていくことが
でき、楽音的制御情報の入力操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクリメンタ入力処理(ステップ03)のフ
ローチャートを示す図である。
【図2】ニーレバー入力処理(ステップ05)のフロー
チャートを示す図である。
【図3】フットスイッチ入力処理(ステップ07)のフ
ローチャートを示す図である。
【図4】インクリメンタ31、ニーレバー36、フット
スイッチ37によって入力される楽音的情報の内容を示
す図である。
【図5】電子楽器の全体外観図である。
【図6】電子楽器の全体回路図である。
【図7】RAM6内のシーケンス情報メモリ42を示す
図である。
【図8】RAM6内のワーキングレジスタ群41を示す
図である。
【図9】メインルーチンのフローチャートを示す図であ
る。
【図10】テンポインタラプト処理のフローチャートを
示す図である。
【図11】自動演奏処理(ステップ13)のフローチャ
ートを示す図である。
【図12】ミディインタラプト処理のフローチャートを
示す図である。
【符号の説明】
1…キーボード、3…パネルスイッチ群、5…CPU、
6…RAM、7…ROM、8…テンポタイマ、10…楽
音発生回路、11…デジタルフィルタ回路、12…エフ
ェクト回路、13…パンニング回路、31…インクリメ
ンタ、32…デモキー、33…モードキー、34…リズ
ム選択スイッチ群、35…音色選択スイッチ群、36…
ニーレバー、37…フットスイッチ、41…ワーキング
レジスタ群、42…シーケンス情報メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作手段の操作内容を取り込む手段と、 演奏の進行状況を判別する手段と、 上記取り込まれた操作内容を、演奏の音楽的制御を行う
    ための音楽的制御情報に変換する手段であって、互いに
    異なる当該音楽的制御情報のうち、上記判別結果に応じ
    て選択された音楽的制御情報に、当該操作内容を変換す
    る手段とを備えたことを特徴とする音楽的制御情報処理
    装置。
  2. 【請求項2】操作手段の操作内容を取り込む手段と、 演奏の進行状態または当該演奏の操作状態を判別する手
    段と、 上記取り込まれた操作内容を、演奏の楽音の内容を制御
    する音楽的制御情報に変換する手段であって、互いに異
    なる当該音楽的制御情報のうち、上記判別結果に応じて
    選択された音楽的制御情報に、当該操作内容を変換する
    手段とを備えたことを特徴とする音楽的制御情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】操作手段の操作内容を取り込む手段と、 演奏の進行状態または当該演奏の操作状態を判別する手
    段と、 上記取り込まれた操作内容に応じて、演奏のパターンを
    選択する手段であって、互いに異なる当該演奏のパター
    ン群のうち、上記判別結果に応じた演奏のパターンを選
    択する手段とを備えたことを特徴とする演奏パターン選
    択装置。
  4. 【請求項4】操作手段の操作内容を取り込ませ、 演奏の進行状況を判別させ、 上記取り込まれた操作内容を、演奏の音楽的制御を行う
    ための音楽的制御情報に変換させることであって、互い
    に異なる当該音楽的制御情報のうち、上記判別結果に応
    じて選択された音楽的制御情報に、当該操作内容を変換
    させることを特徴とする音楽的制御情報処理方法。
  5. 【請求項5】操作手段の操作内容を取り込ませ、 演奏の進行状態または当該演奏の操作状態を判別させ、 上記取り込まれた操作内容を、演奏の楽音の内容を制御
    する音楽的制御情報に変換させることであって、互いに
    異なる当該音楽的制御情報のうち、上記判別結果に応じ
    て選択された音楽的制御情報に、当該操作内容を変換さ
    せることを特徴とする音楽的制御情報処理方法。
  6. 【請求項6】操作手段の操作内容を取り込ませ、 演奏の進行状態または当該演奏の操作状態を判別させ、 上記取り込まれた操作内容に応じて、演奏のパターンを
    選択させることであって、互いに異なる当該演奏のパタ
    ーン群のうち、上記判別結果に応じた演奏のパターンを
    選択させることを特徴とする演奏パターン選択方法。
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