JP4221659B2 - 演奏支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、演奏支援装置に関し、詳しくは、ユーザの入力する演奏情報を変換することによりユーザの演奏を支援する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ユーザの演奏を支援する電子楽器の機能として、いわゆるマイナスワン機能が知られている(例えば、特許文献1参照)。これは、自動演奏中に、演奏入力のあったパートの自動演奏を所定期間中止する機能(パートオフ機能とも呼ばれる)である。この機能により、オフしたパートのみマニュアル演奏して複数パートの演奏を楽しむことができる。
【0003】
また、演奏ガイド機能が知られている(例えば、特許文献2参照)。これは、音高表示部と押鍵位置指示部とを有し、選択した練習曲の押鍵タイミングの前や後に誤った押鍵操作を行った場合に、音高表示部で音高を表示したり、押鍵位置指示部により押鍵位置を指示するものである。
【0004】
さらに、音楽知識の乏しい演奏者が、音楽理論を気にしないで、自由に演奏を楽しめるように、入力される演奏信号を音楽理論に沿ったものに変換する装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−173561号公報
【特許文献2】
特開平10−97181号公報
【特許文献3】
特開平5−27757号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1,2に記載のマイナスワン機能や演奏ガイド機能では、演奏者の演奏テンポに関係なく自動演奏のシーケンスが進行するため、演奏者は該自動演奏のテンポに追従していくことが最低限必要である。そのような中では、演奏者はテンポを追うことに気を取られ、演奏そのものに集中することが難しいだけでなく、バンドアンサンブルのような他の演奏者とのリアルタイムなコラボレーションから生まれる面白さを感得するのは不可能だった。また、演奏者の入力があるまで楽曲の進行を停止するものもあるが、演奏する上で重要な要素であるテンポを切り捨てたものであるため、楽曲の演奏という面では好ましくない。
【0007】
一方、上記特許文献3に記載の技術では、入力される演奏信号を、一律にコード構成音や、指定された調のスケールトーンに変換してしまい、演奏者の感性を十分に生かすことができない場合があった。
【0008】
この発明は、楽器の演奏スキルを持たない音楽初心者や子供から楽器愛好者層までが、共に気軽にバンド演奏に参加でき、アンサンブルの本質的な面白さを体験できるような演奏支援を行える装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、この発明では、ユーザにより入力手段から入力された演奏情報に基づいて、演奏テンポを逐次検出乃至更新するようにし、その演奏テンポに基づいて、楽曲の進行を管理する。また、楽曲の開始から終了までの間で任意に定義した各時間区間における調性を規定する調性シーケンスデータを記憶する調性シーケンスデータ記憶手段と、楽曲の開始から終了までの間で任意に定義した各時間区間であって上記調性シーケンスデータにおける前記時間区間とは独立に定義したものにおいてそれぞれ使用する変換テーブルを規定するアシスト定義シーケンスデータを記憶するアシスト定義シーケンスデータ記憶手段と、入力したノートナンバおよび調性と出力されるノートナンバとの対応関係を規定した前記変換テーブルを複数記憶した変換テーブル記憶手段とを備える。そして、楽曲の進行に応じて、前記調性シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する調性を特定するとともに、前記アシスト定義シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する変換テーブルを特定し、特定した調性および変換テーブルに基づいて、前記入力手段から入力される演奏情報に含まれるノートナンバを変換して出力する。
【0010】
1乃至複数系列の演奏情報入力がある場合、それら系列の演奏情報のうち少なくともいずれか1つの系列の演奏情報に基づいて演奏テンポを検出する。演奏情報の変換は、それら系列について個別に行う。演奏情報の変換の態様の切り替えも、楽曲の進行に応じて、調性シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する調性を特定するとともに、1乃至複数系列の系列毎に前記アシスト定義シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する変換テーブルを特定し、特定した調性および変換テーブルに基づいて、前記1乃至複数系列の系列毎に入力手段から入力される演奏情報に含まれるノートナンバをそれぞれ個別に変換して出力することにより、1乃至複数系列について個別に行うようにする。
【0011】
なお、この発明は、下記の構成(1)〜(4)を含むものである。
【0012】
(1)演奏を支援する演奏支援装置であって、演奏情報を入力する入力手段と、前記入力手段から入力される演奏情報に基づいて逐次演奏テンポを検出し、検出した演奏テンポに基づいて楽曲の進行を管理する基準クロックとなるテンポクロックを出力する手段と、楽曲の進行に応じて、演奏情報の変換に用いる変換テーブルをどのように切り替えていくかを規定するアシスト定義シーケンスデータを記憶する手段と、前記入力手段から入力される演奏情報を、指定された変換テーブルに基づいて変換して出力する出力手段と、前記テンポクロックにより管理される楽曲の進行位置が、前記アシスト定義シーケンスデータで前記変換テーブルを切り替えるべきと指定されている位置に達したとき、前記出力手段で用いる変換テーブルを、前記アシスト定義シーケンスデータで指定されている変換テーブルに切り替える手段とを備えることを特徴とする演奏支援装置。
【0013】
(2)演奏を支援する演奏支援装置であって、演奏情報を入力する入力手段と、前記入力手段から入力される演奏情報に基づいて逐次演奏テンポを検出し、検出した演奏テンポに基づいて楽曲の進行を管理する基準クロックとなるテンポクロックを出力する手段と、楽曲の進行に応じて、演奏情報のノートナンバの変換に用いる変換テーブルをどのように切り替えていくかを規定するアシスト定義シーケンスデータを記憶する手段と、楽曲の進行に応じた調性の移り変わりを規定する調性シーケンスデータを記憶する手段と、前記入力手段から入力される演奏情報のノートナンバを、その時点の楽曲の調性および指定された変換テーブルに基づいて変換して出力する出力手段と、前記テンポクロックにより管理される楽曲の進行位置が、前記アシスト定義シーケンスデータで前記変換テーブルを切り替えるべきと指定されている位置に達したとき、前記出力手段で用いる変換テーブルを、前記アシスト定義シーケンスデータで指定されている変換テーブルに切り替える手段とを備えることを特徴とする演奏支援装置。
【0014】
(3)演奏を支援する演奏支援装置であって、演奏情報を入力する入力手段と、マニュアル切り替えメッセージと該メッセージに対応する演奏情報の変換に用いる変換テーブルとを記憶する記憶手段と、前記入力手段から入力される演奏情報を、指定された変換テーブルに基づいて変換して出力する出力手段と、前記変換テーブルの切り替えを指示するマニュアル切り替えメッセージを発生する手段と、発生したマニュアル切り替えメッセージに対応する変換テーブルを前記記憶手段から読み出し、前記出力手段で用いる変換テーブルを、該読み出した変換テーブルに切り替える手段とを備えることを特徴とする演奏支援装置。
【0015】
(4)上記(1)から(3)の何れか1つに記載の演奏支援装置において、前記変換テーブルは、前記入力される演奏情報の順番に対応して出力されるべきノートナンバの並びデータを含み、前記出力手段は、前記変換テーブルに基づいて、入力された演奏情報の順番に前記ノートナンバの並びからノートナンバを取り出して出力するものであることを特徴とする演奏支援装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1は、この発明の実施の形態に係る演奏支援装置の概略構成を示す。演奏支援装置は、楽器101からの演奏信号を受け付ける複数の入力ポート(MIDIIN等)102、テンポトレースモジュール103、演奏アシストエンジン104、制御モジュール105、記憶手段106、および音源107を備えている。音源107から出力される楽音信号は、ミキサ108によりミキシングされ、アナログ楽音信号に変換されて、サウンドシステムにより放音される。実際には、102〜107の構成はパーソナルコンピュータ(ディスプレイやマウスなどを備えたもの)に所定のソフトウェアをインストールして動作させることにより実現している。また、不図示だが、絶対時刻をカウントするタイマを備えているものとする。
【0018】
テンポトレースモジュール103は、入力ポート102から入力される演奏情報の入力時間間隔を計測し、逐次演奏テンポの更新・変更を行う。演奏テンポの更新・変更に、どの楽器パートからの入力を使用するかは、後述する楽曲定義データ中のテンポマスタの情報による。ここではドラムのパートをテンポマスタとする例で説明する。従って、テンポトレースモジュール103は、ドラムのパートの演奏情報から演奏テンポを抽出するものとする。なお、テンポトレースモジュール103は、複数の入力ポート(楽器)からの演奏信号を受け付け、これらを元に演奏テンポを抽出してもよい。例えば、ドラムとベースからの演奏入力の平均を取って演奏テンポとしてもよいし、全楽器からの演奏入力を受け付け、優先順位を付けて排他的に参照してもよい。例えば、ドラム>ベース>ギター、キーボード、ブラス、というように優先順位を付け、ドラムからの演奏入力があるときはその演奏入力から抽出される演奏テンポを使用し、ドラムの演奏入力が無いときはベースからの演奏入力からテンポを抽出し、さらにベースの入力も無いときはギターなどの演奏入力からテンポを抽出する、という具合である。
【0019】
テンポトレースモジュール103は、抽出した演奏テンポに基づくテンポクロック(タイムコード)を演奏アシストエンジン104に供給する。テンポクロックは、演奏そのものでなくアシスト内容の切り替えに用いられるものであるため、通常の自動演奏装置の同期信号のような高精度な分解能は必要がない。例えば、96分音符程度の分解能があれば時間精度としては十分であり、この実施形態でも96分音符を1単位とした相対時間系でテンポクロックを表現している。
【0020】
演奏アシストエンジン104は、各パートの演奏情報を入力し、アシスト定義情報などに基づいて変換して出力する。演奏アシストエンジン104の機能および動作については後に詳しく説明する。制御モジュール105は、本演奏支援装置全体の動作を制御する。記憶手段106は、演奏する楽曲定義情報などを記憶する。演奏アシストエンジン104から出力される変換後の演奏情報は、音源107に入力し、音源107はそれらの演奏情報および制御モジュール105から与えられる音色設定情報および効果設定情報に応じて楽音信号を発生しミキサ108により放音する。
【0021】
図2は、演奏アシストエンジン104の内部構成を示す。各エンジン1〜nは、それぞれ図1の複数の入力ポート102に対応しており、従って1つの楽器パートから出力される演奏情報は1つのエンジンで変換され出力される。図2では、エンジンnの内部構成を詳細に記載した。他のエンジンも同様の構成とする。
【0022】
分離部201は、入力した演奏情報を演奏イベントごと、あるいは演奏イベントによってはパラメータごとに、分離する処理を行う。複数の変換モジュール202は、入力されうる演奏イベントごとに設けられ、演奏イベントによってはパラメータごとに設けられる。入力されうる演奏イベントとしては、例えばノートオン/オフ、ピッチベンド、モジュレーションホイール、エクスプレッションペダルなどがある。各変換モジュール202は、入力した演奏イベント(例えばMIDIメッセージ)やパラメータを、アシスト制御部203からの指示に基づいて、変換して出力する。各変換モジュール202から出力される変換後の演奏情報は、再構成部204で演奏情報として再構成され出力される。変換モジュール202は、典型的にはアシスト制御部203から与えられる変換テーブルを用いて、入力した演奏情報を変換する。この変換テーブルは、演奏情報の変換の態様を規定するものである。アシスト制御部203は、テンポトレースモジュール103から与えられるテンポクロックに基づいて、楽曲の進行を管理する。特に、アシスト制御部203は、楽曲の進行に応じて各変換モジュール202でそれぞれ使用する変換テーブルを切り替えていく。これにより、楽曲の進行に応じた変換態様で演奏情報が変換される。
【0023】
図3は、変換モジュールの典型的な例を示す。図3では図2の分離部201および再構成部204は省略した。301〜303はそれぞれ変換モジュール202に対応し、アシスト制御部304は図2の203に対応する。図3では、入力した演奏情報をノートオンイベントとそれ以外のイベントに分離し、さらにノートオンイベントはノートナンバとベロシティとに分離して、それぞれの変換モジュールに入力させている。変換モジュール301は、入力したノートナンバをノート変換テーブル311に基づいて変換して出力する。ノート変換テーブル311は、ノート変換を行うためのテーブルであり、アシスト制御部304からの指示に基づいて楽曲の進行に応じて切り替わっていく。変換モジュール302は、入力したベロシティをベロシティ変換テーブル321に基づいて変換して出力する。ベロシティ変換テーブル321は、ベロシティ変換を行うためのテーブルであり、アシスト制御部304からの指示に基づいて楽曲の進行に応じて切り替わっていく。ノートオン以外のパラメータやメッセージは、変換モジュール303を介してスルーされて出力され、またはカットされる。このようにして、楽曲の進行に応じたノートナンバやベロシティの変換が実現される。
【0024】
図4は、変換モジュールにおける調性(コード情報)の管理を説明するための構成図である。変換モジュール401およびアシスト制御部402は図1〜3で説明したものと同じものであるが、ここでは特に楽曲の進行に応じて各変換モジュールにおける調性を管理する点を説明する。
【0025】
まず制御モジュール105は、▲1▼に示すようにアシスト定義シーケンスおよび調性シーケンスをアシスト制御部402に転送する。これらのシーケンスの詳細は次の図5で説明するが、アシスト定義シーケンスは演奏情報の変換テーブルを楽曲の進行に応じてどのように切り替えていくかを示すシーケンスデータ(各変換モジュール毎に複数ある)であり、調性シーケンスは楽曲の進行に応じて調性をどのように切り替えていくかを示すシーケンスデータ(楽曲に1つある)である。制御モジュール105は、▲2▼に示すようにテンポマスタとなるパート番号(入力ポート番号)をテンポトレースモジュール103に通知する。テンポトレースモジュール103は、通知されたテンポマスタとなるパートの入力ポートから入力される演奏情報に応じて演奏テンポを抽出し、該演奏テンポに基づくテンポクロックを、▲3▼に示すようにアシスト制御部402に供給する。
【0026】
アシスト制御部402は、各変換モジュール401のアシスト定義シーケンスに基づいて当該変換モジュール401に最初に使用する変換テーブルを供給し、また調性シーケンスに基づいて楽曲の最初のコード情報(調性)を変換モジュール401に供給する。アシスト制御部402は、▲4▼に示すように、楽曲の進行に応じて、逐次、調性シーケンスに基づくコード情報を変換モジュール401に供給する。また、アシスト制御部402は、▲5▼に示すように、アシスト定義シーケンスに基づいてその規定のタイミングよりも前に次の変換テーブルを転送するように制御モジュール105にリクエストを出す。制御モジュール105は、▲6▼に示すように、該リクエストに応じて変換テーブルをアシスト制御部402に渡す。アシスト制御部402は、▲7▼に示すように、その変換テーブルをアシスト定義シーケンスで規定されるタイミングで変換モジュール401に供給する。変換モジュール401は、供給されたコード情報および変換テーブルに基づいて、入力した演奏情報を変換して出力する。
【0027】
図5は、記憶手段106に記憶され楽曲の指定に応じて読み出されて使用される楽曲定義情報の構造を示す。楽曲定義情報501は、楽曲名511、演奏時間長512、調性シーケンス513、およびパート定義情報514などの情報からなる。楽曲名511は、当該楽曲の名称である。演奏時間長512は、前述したテンポクロックの単位でカウントした当該楽曲の演奏時間であり、例えば4分の4拍子で32小節分の曲なら「3072」となる。調性シーケンス513は、楽曲の進行に応じたコード情報(調性)を規定するシーケンスデータである。調性シーケンス513は、519に示すように、曲の先頭からの相対時間tとその時点tから適用されるコード情報とを並べたデータである。
【0028】
パート定義情報514は、パート名521、音色情報等522、テンポマスタ523、およびアシスト定義シーケンスデータ524などからなる。パート定義情報514は、当該楽曲のパートの数だけ設けられる。パート名521は、パートの名称を示し、例えば「鍵盤」や「ドラム」などである。音色情報等522は、そのパートの音色情報などである。テンポマスタ523は、当該パートがテンポマスタになるか否かを示すフラグである。テンポマスタ523がTRUEの場合、当該パートがテンポマスタになる(すなわち、当該パートに割り当てられた入力ポートからの演奏入力に基づいて、テンポトレースモジュール103が演奏テンポを更新・変更する)。
【0029】
アシスト定義シーケンスデータ524は、当該パートで楽曲の進行に応じて変換テーブルをどのように切り替えていくかを示すシーケンスデータである。アシスト定義シーケンスデータ524は、1つのパートに複数あってもよい。アシスト定義シーケンスデータ524は、モード名531、ノートナンバ532、ベロシティ533、コントロールチェンジ534、ピッチベンド535、アフタータッチ536などのデータを備える。モード名531は、当該アシスト定義シーケンスデータ524のモードを示す名称である。ここでは、1つのパートに対してモード名が「モード1」〜「モード4」の4つのアシスト定義シーケンスデータ524を備えるものとし、後述する図7の手順で各パート毎に上記4つのモードから1つを選択して、当該パートで使用するアシスト定義シーケンスデータ524を決定するようにしている。
【0030】
アシスト定義シーケンスデータ524中、ノートナンバ532からアフタータッチ536までは、それぞれ、そのパラメータに関する変換テーブルとしてどのようなテーブルを使用していくかを示すシーケンスデータである。例えばノートナンバ532は、539に示すように、曲の先頭からの相対時刻tとその時刻tから使用する変換テーブルのIDとを並べたデータである。各変換テーブルのIDは、アシストテーブル540のID541で示す。そのIDに対応して変換テーブルのテーブルデータ542が保存されている。他の533〜536も、同様の形式のシーケンスデータである。
【0031】
図6は、変換テーブル(具体的には図5のテーブルデータ542)の例を示す。図6(a)は、ノート変換用のテーブルの例(図示したのはテーブル中の一部のデータのみ)である。横軸のDegreeは、コード情報(調性)を示す。縦軸のNote#は、入力演奏情報のノートナンバを示す。Degreeは、調性を度数表示したものである。楽曲の進行に応じて、ある時点で調性がIV度であり、演奏情報としてノートナンバ75(D#)が入力したとすると、図6(a)の変換テーブルに基づいて2度ピッチが上げられて出力されることになる。このような変換テーブルにより、ノートナンバに関する種々の変換が実現できる。例えば、最上級者用のモードの変換テーブルでは、図6(a)の変換テーブルの表中の値をすべて「0」とすれば、ユーザが演奏したノートナンバがそのまま出力されるようにできる。逆に、初心者用のモードの変換テーブルでは、図6(a)の変換テーブルの表中の値を、初心者が誤った音高の演奏入力を行ったとしても音楽的に違和感がないような音高に変換して出力されるようにできる。
【0032】
図6(b)から(d)は、ノート以外のベロシティやその他のコントロールチェンジなどの変換テーブル例を示す。図6(b)は、入力した演奏情報の値をそのまま出力する無変換の例である。図6(c)は、入力演奏情報の値が0のときは出力値も0とし、入力値が0以外のときは定数64を出力する定数化(クリッピング)の例である。初心者は、例えば鍵盤の鍵のタッチが不安定になることが多いので、タッチを表すベロシティに対してこのようなクリッピングを施すことにより、入力したベロシティが弱すぎるあるいは強すぎる場合も一定値に強制的に合わせることができる。図6(d)は、非線形変換の変換例を示す。このような変換テーブルは、例えばある範囲では値が極端に変化し、中間的な範囲ではそれほど変化しないような出力としたい場合に利用される。このような変換テーブルを用いることにより、表現力を向上させるアシストが行える。
【0033】
図7は、主に制御モジュール105の動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートはディスプレイ上に表示される表示画面を含むものとする。本演奏支援装置の処理がスタートすると、ステップ701で音源107やミキサ108の初期化を行い、ステップ702で各モジュール(図1の102〜105など)の初期化を行う。各モジュールの初期化により、テンポトレースモジュール103および演奏アシストエンジン104も初期化されて起動される。その後は、ステップ703で、終了指示があるまで適宜イベントに応じた処理が実行される。制御モジュール105は、ステップ711で初期化され動作を開始する。まず制御モジュール105は、初期画面712をディスプレイ上に表示する。この初期画面712では、楽曲選択ボタン751、パート設定ボタン752、および終了ボタン753が表示される。ユーザが終了ボタン753をマウスなどでクリックすると、終了指示が発行され、処理終了する。
【0034】
楽曲選択ボタン751がクリックされると、制御モジュール105は、楽曲選択画面721を表示する。この画面では楽曲の名称の一覧と、決定ボタン753および戻るボタン754が表示される。なお、ここでは楽曲1、楽曲2、…のように表示する例を示したが、実際には曲名で表示するものとする。ユーザが楽曲選択画面721でいずれかの楽曲名を選択し決定ボタン753をクリックすると、制御モジュール105は、ステップ722で楽曲が変更されたか否か判定し、変更がなければ再び楽曲選択画面721の待ち状態に戻る。楽曲が変更されていたら、ステップ723でパート設定をクリアし、ステップ724で演奏待機の状態に入り、楽曲選択画面721の待ち状態に戻る。戻るボタン754がクリックされたら、初期画面712に戻る。
【0035】
初期画面712でユーザがパート設定ボタン752をクリックすると、制御モジュール105は、ステップ731で楽曲が選択されているか否か判定し、選択済みであれば、入力ポート選択画面733を表示する。この画面733でユーザがいずれかの入力ポートを選択し、決定ボタン755をクリックすると、制御モジュール105は、当該入力ポートに接続する楽器パートの選択画面734を表示する。この画面734でユーザがパートを選択し決定ボタン757をクリックすると、制御モジュール105は、モード選択画面735を表示する。なお、ここではモード名として「モード1」から「モード4」を表示しているが、実際には例えば「初心者モード」、「中級者モード」、「上級者モード」、あるいは「最上級者モード」のように、そのパートを演奏する者が自分に合ったモードを選べるような名称とするのがよい。
【0036】
モード選択画面735でユーザがモードを選択し決定ボタン759をクリックすると、制御モジュール105は、ステップ736でモードの設定が変更されたか否か判定し、変更されたときは、ステップ737で当該入力ポートに対応する演奏アシストエンジンを初期化し、ステップ738で演奏待機状態に入った後、モード選択画面735の待ち状態に戻る。モードの変更がないときは、ステップ736からモード選択画面735の待ち状態に戻る。戻るボタン760によりパート選択画面734に戻り、戻るボタン758により入力ポート選択画面733に戻り、戻るボタン756により初期画面712に戻る。ステップ731で楽曲が未選択であったときは、ステップ732で警告画面を表示して、初期画面712に戻る。
【0037】
以上のような処理により、何の楽曲を演奏し、各入力ポートに対応する楽器(パート)は何であって、かつ、各入力ポートへのアシストのモードは何かを、設定する。
【0038】
図8(a)は、図7のステップ702により初期化・起動されるテンポトレースモジュール103の動作を示すフローチャートである。ステップ801で各モジュールの初期化が発行され、ステップ802で図7で説明したような楽曲の選択および各パートの設定が行われると、テンポトレースモジュール103は、ステップ803で、テンポマスタパート(テンポマスタ523がTRUEのパート)の入力ポートへの演奏入力を待機する。楽曲選択やパート設定が為され、テンポマスタパートの入力ポートへの演奏入力が検出されると、ステップ804で、その演奏入力が規定のプリカウント数に至ったか否か判定する。規定数未満のときは、ステップ805でプリカウント数を加算し、再びテンポマスタパートの入力ポートへの演奏入力待ち状態となる。プリカウント数が規定数に至ったときは、ステップ806で初期テンポを確定する。
【0039】
図8(b)は、プリカウントの例を示す。この図のパターンに従って5つの演奏入力をプリカウントすることが予め決められているものとする。従って、プリカウントとして入力された5つの各演奏入力間の時間間隔t1,t2,t3,t4を求め、ステップ806で、例えば、tempo=(t1/2+t2/2+t3+t4)/4の算出式で初期テンポを求めることができる。なお、プリカウントはこの例に限らず別のパターンを用いてもよいし、算出式も別の式を用いてよい。例えば、最後の時間間隔t4を初期テンポとして採用してもよい。
【0040】
ステップ806の初期テンポ確定の後、ステップ807で、確定した初期テンポに応じてテンポクロックのカウントを開始し、他モジュールへのテンポクロックの供給を開始する。なお、テンポクロックは楽曲の先頭タイミングからカウントを開始するようになっている。例えば、図8(b)のプリカウントの例であれば2小節分のプリカウント区間の後に楽曲を開始することになるので、プリカウントの最後の演奏入力の後に4分休符分の時間をおいてテンポクロックの値が0になるよう当該クロックの供給を開始するようになっている。ステップ807の後、ステップ808で演奏テンポに応じたタイミングで順次テンポクロックを出力し、ステップ809でテンポマスタパートの入力ポートへの演奏入力に基づいて演奏テンポ値を更新・変更する。ステップ810で楽曲の終了か否か判定し、そうでなければステップ808からの処理を繰り返す。楽曲終了のときは、ステップ802に戻る。楽曲の終了は、テンポクロックが当該楽曲の演奏時間長値(図5の512)に達した場合や、制御モジュール105のユーザインタフェース画面上で不図示の演奏停止ボタンが押された場合に、楽曲終了とみなしてテンポクロックのカウントを停止する。
【0041】
なお、ステップ809の処理は、テンポマスタパートの各演奏入力の時間間隔を演奏テンポの現在値(4分音符の時間長)を基準として評価し、その時間間隔が全音符、付点2分音符、2分音符、付点4分音符、4分音符、8分音符、または16分音符のどれに近いかを評価し、その評価に応じて基準となる4分音符の時間長を調整し、その4分音符の時間長に基づいて演奏テンポを決定する。これにより、ユーザのテンポマスタパートの演奏に応じたテンポで全体の演奏を行うことができる。
【0042】
図9は、演奏アシストエンジン104の主としてアシスト制御部203(304,405)の動作を示すフローチャートである。ステップ901で各モジュールの初期化が発行され、ステップ902で図7で説明したように楽曲の選択とパートの設定が為されると、アシスト制御部203では、まずステップ903で楽曲やパートの設定に変更があったか否か判定する。変更があったときは、ステップ904で、その変更に応じてアシスト定義シーケンスや調性シーケンスを更新する。次にステップ905でテンポクロックの供給があるか否か判定し、無ければステップ902に戻る。テンポクロックの供給があれば、ステップ906で、現時刻に対応するコード情報(調性)を調性シーケンスから読み出して各変換モジュールに供給する。なお、各変換モジュールに対してコード情報を供給するが、ノート変換を行う変換モジュール以外はこのコード情報は使用しない(無視する)。従って、アシスト制御部203が、ノート変換を行う変換モジュールを識別し、当該モジュールにのみコード情報を供給するようにしてもよい。
【0043】
次にステップ907で、アシスト定義シーケンスを参照して、現時刻で変換テーブルを更新すべき変換モジュールがあるか否か判定する。なければステップ905に戻る。あれば、ステップ908で、該当モジュールの変換テーブルを更新する。なお、図4で説明したように、アシスト定義シーケンスの規定のタイミングに至るよりも所定時間だけ前に次の変換テーブルを転送するように制御モジュール105にリクエストを出しておき、変換テーブル更新のタイミングでは既に変換テーブルがアシスト制御部にあるように処理してもよい。あるいは、装置のリソースに余裕がある場合は、あらかじめ使用される変換テーブルを全て各変換モジュールに送っておき、どの変換テーブルを使用するかを示すID情報のみをアシスト制御部から変換モジュールに与えてもよい。
【0044】
図10は、ノート変換テーブルによる変換例(アシスト態様例)を示す。図10(a)は、全ての入力音高を長三和音の構成音に変換する例である。左側五線譜のようにD,F#,A,C,E,Gの各音高が入力したとき、この変換テーブルAでは全て長三和音の構成音になるように変換し、結果として右側五線譜のようにD,F#,A,D,F#,Aを出力する。図10(b)は、全ての入力音高をコードトーンに変換する例を示す。左側五線譜のようにD,F#,A,C,E,Gが入力したとき、この変換テーブルBではこの時点で指定されているコード情報(調性)のコードトーン(ここではコード情報がD7とする)に変換し、結果として右側五線譜のようにD,F#,A,C,F#,Aを出力する。図10(c)は、全ての入力音高をコードトーンおよびテンションに変換する例を示す。左側五線譜のようにD,F#,A,C,E,Gの各音高が入力したとき、この変換テーブルCでは全ての入力音高をコードトーン(ここではコード情報がD7とする)およびテンションに変換し、結果として右側五線譜のようにD,F#,A,C,E,Aを出力する。図10(d)は、特定のフレーズに変換する例を示す。ノート変換テーブルを、4分音符ごとにD1,D2,D3,D4と切り替えていき、入力音高が何であっても、それぞれのノート変換テーブルで規定される音高のノートオンに変換して出力する。
【0045】
以上の図10(a)〜(d)のアシスト態様を実現するノート変換テーブルは、図6(a)に示したような形式で、その内容を適宜設定しておくことで実現できる。
【0046】
以上の図1から図10で説明した実施形態では、同じ変換テーブルであれば入力順序にかかわらず同じ変換を行うものである。次に、変換テーブルが入力順序に応じた変換態様を規定しており、入力順序に応じて異なる値に変換する変換モジュールの実施形態を説明する。この実施形態では、例えば演奏者が任意の音高の鍵を演奏すると特定のフレーズの音高列が変換後に出力されるようなアシスト態様が実現できる。そのため、変換テーブルには入力順に応じた変換値(あるいは変換係数)が規定されており、変換モジュールでは入力回数をサイクリックにカウントして変換テーブルの読み出し位置を切り替えていく。
【0047】
図11に、入力順序に応じて特定のフレーズの音高列を出力する変換モジュールの構成例を示す。変換モジュール1100は、カウンタ1101、比較器1102、および変換テーブル切り替え検出部1103を備えている。演奏情報としてノートナンバが入力すると、当該ノートナンバは破棄し、カウンタ1101をカウントアップする。カウンタ1101のカウンタ値iが所定値n(その時点の変換テーブル1104のノートナンバの数)に等しくなったときは、比較器1102からリセット信号が出力され、カウンタ1101がi=0にリセットされる。また変換テーブル1104が切り替えられたときも、検出部1103で当該テーブル切り替えを検出し、カウンタ1101をi=0にリセットする。カウンタ1101の値iにより変換テーブル1104が読み出されて、i番目のノートナンバが出力される。
【0048】
図12は、図11に示した変換モジュールでの処理手順を示す。ステップ1201で変換テーブルの切り替えがあったときは、ステップ1202でカウンタ1101の値iを0にリセットする。ステップ1203では演奏入力があるか判定し、なければステップ1201に戻る。演奏入力があったときは、ステップ1204で、前の演奏入力から今回の演奏入力までの時間差Δtが規定値以上か判定し、規定値以上のときだけステップ1205でカウンタ値iをインクリメントする。これは、変換テーブル1104の各ノートナンバの規定の発音時間の間は何回演奏入力があっても同じノートナンバの音を出力するものとし、そのノートナンバの規定の発音時間が過ぎた後(Δtが規定値以上になったとき)のみ、次のノートナンバへの移行をさせるための処理である。次にステップ1206で、変換テーブル1104のi番目のノートを出力する。ステップ1207でi=nか否か判定し、そうであればステップ1208でiを0にリセットし、ステップ1201に戻る。iがnに至っていないときは、そのままステップ1201に戻る。
【0049】
図13は、この実施形態における変換例を示す。1301は変換テーブル1104のノートナンバの並びの例である。このような変換テーブルに対し、1302のように演奏入力がなされると、変換後は1303のような演奏情報が出力される。
【0050】
なお、変換テーブル1104のサイズ(n)は固定であってもよいし、テーブルごとに可変であってもよい。サイズn=1の場合は、前述の図10(d)に示したのと同様な変換結果となる。また、変換後に出力されるノート数は2つ以上(例えば和音)であってもよい。このような実施形態は、ノートナンバの変換に用いて好適なものであるが、他の演奏情報(例えばエフェクトのパラメータを制御するコントロールチェンジなど)に適用してもよい。
【0051】
また、上記この実施形態においては、入力されるノートオンの個数を単純にカウントするものであったが、入力されたノートオンのノートナンバを参照し、直前に入力されたノートナンバと異なるノートナンバのノートオンが入力されたときにのみ、iをカウントするようにしてもよい。
【0052】
また、変換テーブルに規定されたフレーズは繰り返し適用されるものとしたが、フレーズを一通り適用した後は他の変換(例えば図10の変換)を行うようにしてもよい。フレーズを繰り返し適用するか一度のみの適用とするかは変換テーブルに特定の値が含まれているか否かで判別する。例えばノートナンバ“0”を識別のための値として用い、変換テーブル中9番目の位置にノートナンバ“0”がある場合は、1〜8番目のノートオン入力は所定の音列に変換し、9番目以後は、その時点の調性に適した音高に変換する。
【0053】
上記図11〜図13の実施形態によれば、例えば音高は意識せずに鍵盤の任意の鍵を叩くだけで所定のフレーズが演奏できることになる。またこの実施形態を図1から図10で説明した実施形態と組み合わせることで、さらなる効果を得ることができる。例えば、鍵盤楽器を鍵域分割し、上鍵域に図11から図13の実施形態、下鍵域に図1から図10の実施形態を適用した場合、下鍵域において伴奏演奏をするだけで精一杯の演奏技能が未熟な演奏者であっても、(適宜演奏アシストを受けた)伴奏演奏を自ら行いつつ、メロディーの(模擬)演奏を行うことができ、全くの初心者であもアンサンブルに参加することができる。
【0054】
図14は、変換モジュールのさらに別の実施形態を示す(ここで説明する例では図中のブロック1404と1410は無いものとする)。これは、ある種別のメッセージ(パラメータ)に基づいて他の種別のメッセージ(パラメータ)を生成出力する例である。図14の例では、入力されたノートオンイベント中のベロシティ値に応じて、発生すべきノートオンイベントを生成する。すなわち、変換モジュール1401では、演奏情報としてノートナンバを入力し、破棄する。変換モジュール1402では、演奏情報としてベロシティを入力し、該ベロシティ値に応じたノートナンバおよびベロシティ値を出力する。変換テーブル1403は、0〜127のベロシティ値に応じて発生すべきノートの情報を保持するテーブルである。本例の変換モジュールは、ドラムキット音色に適用して好適なものである。例えば、入力ノートオンイベントに対して、そのベロシティ値が小さいときには、バスドラムの音に対応するノートナンバのノートオンイベントを出力し、ベロシティ値が大きいときには、バスドラム、スネア、またはシンバル等の複数種類の音色に対応する複数のノートオンイベントを出力する、というような変換が可能である。変換後出力されるノートオンイベントのベロシティ値はあらかじめ定めた値でもよいし、入力されたノートオンイベントのベロシティ値をそのまま出力してもよい。
【0055】
上述の図14の例の変形例として、ブロック1404と1410を加えた構成を説明する。ブロック1410は、ベロシティ値変換を行う変換モジュールを示す。変換モジュール1402で入力ベロシティ値に応じたノートナンバを出力し、変換モジュール1410で入力ベロシティ値を所定の変換テーブルを用いて変換したベロシティ値を出力し、ブロック1404でこれらを組み合わせて、最終的なノートナンバとベロシティ値を出力する。この場合、新たに発生するノート毎に重み付け係数を設定しておき、入力ベロシティ値と当該重み付け係数との乗算値を、新たに発生するノートのベロシティ値としてもよい。
【0056】
図15は、図14の変換テーブル1403のような入力ベロシティ値に応じたノートナンバおよびベロシティ値を出力する変換テーブルの例である。図15の表の「拍節」は、ノートオンが入力した小節内拍位置を示す。「入力ベロシティ」は入力したノートオンのベロシティ値を示す。その「入力ベロシティ」が、「1〜35」、「36〜110」、「111〜126」、「127」のとき、それぞれ表中の値を「出力ベロシティ」として、「出力ノートナンバ」に記載されたノートナンバのドラム音が出力される。例えば、この変換テーブルが適用されるパートの小節内で第1拍目にノートオンが入力された場合、その「入力ベロシティ」が「1〜35」、「36〜110」、または「111〜126」の範囲内であれば「出力ノートナンバ」が「51:RideCymbal」で「出力ベロシティ」が「84」の演奏情報が出力される。また「入力ベロシティ」が「127」であれば、「出力ノートナンバ」が「51:RideCymbal」、「49:CrashCymbal」、および「36:BassDrum」の3音が、それぞれ「出力ベロシティ」が「84」、「84」、および「48」で、出力される。他の拍位置での入力でも同様に変換されて出力される。
【0057】
なお、図14や図15の例では、入力されたノートオンイベントは破棄して、当該ノートオンイベントのベロシティ値に基づいて新たなノートオンイベントを生成するようにしたが、特定のノートナンバが入力された場合、ベロシティ値にかかわらず(図1〜図10で説明した実施態様と同様に)所定のノートナンバのノートイベントを出力するようにしてもよい。これにより、ユーザの意図的な入力(例えばフィルイン)に対応することができる。この場合、元々入力されたノートイベントも併せて出力するようにしてもよいし、さらにそれらのノートイベントに時間差をつけて出力するようにしてもよい。
【0058】
図16は、特定のノートナンバの入力に対して変換出力する例を示す。1601はノート変換テーブルであり、入力したノートナンバに対して、それが特定のノートナンバであったときには変換テーブル1601に基づいて変換したノートナンバを出力する。特定のノートナンバ以外であったときにはカットする(出力しない)。1602はベロシティからノートに変換する変換テーブルであり、入力したベロシティに対して、特定のノートナンバの場合は無出力となるようにする(あるいは出力をブロックする)例である。
【0059】
図17は、特定のノートについて変換する変換テーブルの例である。「入力ノートナンバ」のノートオンが入力したとき、「出力ノート」のノートナンバかつ「出力vel」のベロシティ値が出力される。
【0060】
上記の図14から図17の各例で、複数のノートを生成する場合は、各ノート間に時間差を設定してもよい。この時間差は、演奏クロック(テンポ)に応じた相対的な値でもよいし、絶対時間でもよい。具体的には、テーブル内の各ノートそれぞれにデュレーションを設定しておき、入力タイミングを基準とした相対的な時間差をもって出力するように構成すればよい。
【0061】
また、メッセージ(パラメータ)の生成は、上述のベロシティからノートオンイベントへの変換に限らない。例えば、ベロシティからコントロールチェンジ(エフェクトの深さ等、打鍵がある程度強ければエフェクトを有効にする等)への変換や、ベロシティからピッチベンド(ベロシティに応じて微妙にピッチをずらす等)への変換でもよい。
【0062】
図18は、変換エンジンの別の例を示す。図2から図4で説明した変換エンジンとほぼ同じ構成であるが、図18の構成では、アシスト制御部1802に演奏情報が入力するライン1803が加えられていることが特徴である。これにより、特定のメッセージをアシスト制御部1802に与えて、各変換モジュールの変換テーブルを切り替えさせる。特定のメッセージ(変換テーブルの切り替え指示)とは、例えばコントロールチェンジ(種別は何でもよい。例えばモジュレーションホイール等の操作により出力されるメッセージを用いる。)である。
【0063】
図19(a)は、図18の変換エンジンにおけるアシスト制御部1802の処理ルーチンを示す。図19(a)のステップ1901〜1908は図9のステップ901〜908にそれぞれ対応し、特にステップ1907以外のステップは同じ処理であるので説明を省略する。ステップ1907では、図18で説明した特定のメッセージ、すなわちマニュアル切り替えメッセージを受信したか判定し、受信したとき、ステップ1908で該当モジュールの変換テーブルを更新する。
【0064】
このようなマニュアル切り替えを行うため、図19(b)に示すようにパート定義情報中にマニュアル制御定義データ1910を備えている。図19(c)に、マニュアル制御定義データ1910の内容を示す。マニュアル制御定義データ1910は、当該パートにおいて、どのようなメッセージIDでどのようなパラメータ値のメッセージが与えられたときに、どのテーブルデータを変換テーブルとするかを定義するものである。例えば、ステップ1907で、メッセージIDが「Bn01」で値が「0」のメッセージを受けた場合は、図19(c)でそのメッセージIDおよび値に対応するアシストテーブルIDのテーブルデータが読み出され、ステップ1908で変換テーブルとして設定される。
【0065】
図20は、図1から図17で説明した予め決められたアシスト定義シーケンスデータに基づいて自動で変換テーブルを切り替えていくシーケンシャル制御と、図18および図19で説明したマニュアルで変換テーブルを切り替えていくマニュアル制御とを、切り替え可能とした実施形態を示す。この実施形態では、図20(b)に示すようにパート定義情報中にモード切替メッセージ定義データ2020を備えている。モード切替メッセージ定義データ2020は、図20(c)に示すように、メッセージIDが「Bn04」で値が「0」のシーケンシャル制御へのモード切替を指示するメッセージと、メッセージIDが「Bn04」で値が「127」のマニュアル制御へのモード切替を指示するメッセージとを定義している。
【0066】
図20(a)は、本例におけるアシスト制御部の処理ルーチンを示す。ステップ2001〜2005は図9のステップ901〜905とそれぞれ同じ処理であるので説明を省略する。ステップ2006で、図20(c)に示した何れかのモード切替メッセージを受信したか判定し、受信していたら、ステップ2007でその指示に応じてシーケンシャル制御またはマニュアル制御にモードを切り替える。ステップ2008は、図9のステップ1906と同じ処理である。ステップ2009では、現在のモードをチェックし、シーケンシャル制御ならステップ2010へ、マニュアル制御ならステップ2012へ、それぞれ分岐する。ステップ2010,2011は、図9のステップ907,908の処理を同じである。また、ステップ2012,2013は、図19のステップ1907,1908の処理を同じである。
【0067】
上述の実施形態によれば、任意のパートの演奏からテンポリーディングを行い、そのテンポに沿って、予めプログラムされたシーケンスを進行させることにより、コンピューターが機械的にテンポがコントロールする場合と異なり、盛り上がりによるテンポの揺れなどアンサンブルならではの醍醐味を体験させることができる。ここでのシーケンスとは、「演奏者から入力された演奏データを、その発音タイミングを変化させることなく、音域、ベロシティなどを最大限に活かしながらより音楽的な演奏に変化させる」アシスト機能を持つ。つまり元の演奏データは、ノートナンバなど必要最低限な変更(すなわち、アンサンブルの音楽性を最低限保持する変更)を除いてほとんどのパラメータがそのまま活かされるようにできるので、演奏者の表現欲求により近い演奏感をもたらすことができる。またこのことにより、演奏者自身も楽器を扱うという面での難しさを気にすることなく、音楽的な表現に集中することができる。
【0068】
アシストのパターンは、楽曲のジャンルや楽曲の構成、楽器特性など様々な軸で設定でき、それらの設定情報はプログラムされた曲ごとに持つことができる。演奏者のスキルに応じてパートごとにアシストレベル(モード)を設定することで、演奏者間のスキルの差を軽減することもできる。またアシストの内容によっては、単純な演奏動作から非常に高度な演奏結果を実現することも可能である。演奏者の状態に合わせて自在にアシストパターンを変えていくことで、演奏者の演奏スキルや音楽力アップにも大きな効果をもたらすことができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、演奏の一要素であるテンポをバンドメンバーが司るという点は通常のバンドアンサンブルと変わりなく、演奏者は盛り上がりなどによるテンポの揺れを体感しながらも、「演奏者から入力された演奏データを、その発音タイミングや音域、ベロシティなどを最大限に活かしながらより音楽的な演奏に変化させる」という大前提により、演奏者の表現欲求により近い演奏感をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係る演奏支援装置の概略構成図
【図2】 演奏アシストエンジンの内部構成図
【図3】 変換モジュールの典型的な例を示す図
【図4】 変換モジュールにおける調性の管理を説明するための構成図
【図5】 楽曲定義情報の構造を示す図
【図6】 変換テーブルの例を示す図
【図7】 制御モジュールの動作を示すフローチャート図
【図8】 テンポトレースモジュールの動作を示すフローチャート図
【図9】 アシスト制御部の動作を示すフローチャート図
【図10】 ノート変換テーブルによる変換例を示す図
【図11】 変換モジュールの構成例を示す図
【図12】 変換モジュールでの処理手順を示す図
【図13】 図12の実施形態における変換例を示す図
【図14】 変換モジュールのさらに別の実施形態を示す図
【図15】 入力ベロシティ値に応じたノートナンバおよびベロシティ値を出力する変換テーブルの例を示す図
【図16】 特定のノートナンバの入力に対して変換出力する例を示す図
【図17】 特定のノートについて変換する変換テーブルの例を示す図
【図18】 変換エンジンの別の例を示す図
【図19】 図18の変換エンジンにおけるアシスト制御部の処理ルーチンを示す図
【図20】 シーケンシャル制御とマニュアル制御とを切り替え可能とした実施形態を示す図
【符号の説明】
101…楽器、102…演奏信号を受け付ける複数の入力ポート、103…テンポトレースモジュール、104…演奏アシストエンジン、105…制御モジュール、106…記憶手段、107…音源、108…ミキサ。

Claims (4)

  1. 演奏を支援する演奏支援装置であって、
    ユーザ操作に基づく演奏情報を入力する入力手段と
    記入力手段から入力された演奏情報に基づいて、演奏テンポを逐次検出乃至更新するテンポ追従手段と、
    前記逐次検出乃至更新された演奏テンポに基づいて、楽曲の進行を管理する管理手段と、
    楽曲の開始から終了までの間で任意に定義した各時間区間における調性を規定する調性シーケンスデータを記憶する調性シーケンスデータ記憶手段と、
    楽曲の開始から終了までの間で任意に定義した各時間区間であって上記調性シーケンスデータにおける前記時間区間とは独立に定義したものにおいてそれぞれ使用する変換テーブルを規定するアシスト定義シーケンスデータを記憶するアシスト定義シーケンスデータ記憶手段と、
    入力したノートナンバおよび調性と出力されるノートナンバとの対応関係を規定した前記変換テーブルを複数記憶した変換テーブル記憶手段と、
    楽曲の進行に応じて、前記調性シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する調性を特定するとともに、前記アシスト定義シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する変換テーブルを特定し、特定した調性および変換テーブルに基づいて、前記入力手段から入力される演奏情報に含まれるノートナンバを変換して出力するノートナンバ出力手段と、
    を備えることを特徴とする演奏支援装置。
  2. 演奏を支援する演奏支援装置であって、
    ユーザ操作に基づく1乃至複数系列の演奏情報をそれぞれ入力する入力手段と
    記入力手段から入力された1乃至複数系列の演奏情報のうち少なくともいずれか1つの系列の演奏情報に基づいて、演奏テンポを逐次検出乃至更新するテンポ追従手段と、
    前記逐次検出乃至更新された演奏テンポに基づいて、楽曲の進行を管理する管理手段と、
    楽曲の開始から終了までの間で任意に定義した各時間区間における調性を規定する調性シーケンスデータを記憶する調性シーケンスデータ記憶手段と、
    楽曲の開始から終了までの間で前記1乃至複数系列のそれぞれの系列毎に任意に定義した各時間区間であって上記調性シーケンスデータにおける前記時間区間とは独立に定義したものにおいてそれぞれ使用する変換テーブルを規定する前記系列毎のアシスト定義シーケンスデータを記憶するアシスト定義シーケンスデータ記憶手段と、
    前記1乃至複数系列の系列毎に、入力したノートナンバおよび調性と出力されるノートナンバとの対応関係を規定した前記変換テーブルを複数記憶した変換テーブル記憶手段と、
    楽曲の進行に応じて、前記調性シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する調性を特定するとともに、前記1乃至複数系列の系列毎に前記アシスト定義シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する変換テーブルを特定し、特定した調性および変換テーブルに基づいて、前記1乃至複数系列の系列毎に前記入力手段から入力される演奏情報に含まれるノートナンバをそれぞれ個別に変換して出力するノートナンバ出力手段と、
    を備えることを特徴とする演奏支援装置。
  3. 前記変換テーブルは、
    (1)入力されたノートナンバを、前記特定した調性に応じた長三和音の構成音に変換するもの、
    (2)入力されたノートナンバを、前記特定した調性に応じたコードトーンに変換するもの、
    (3)入力されたノートナンバを、前記特定した調性に応じたコードトーンおよびテン ションに変換するもの、または、
    (4)調性に関わらず、ノートナンバが入力されたことに応じて予め規定されたフレーズに対応するノートナンバを順次出力するもの、
    のうちいずれかであることを特徴とする請求項1または2の演奏支援装置。
  4. 前記演奏情報は、ノートナンバおよび他のパラメータでなる複数の演奏パラメータで構成され、
    前記変換テーブル記憶手段は、さらに、前記入力される演奏情報に含まれる前記他のパラメータと出力される演奏パラメータとの対応関係を規定した他の変換テーブルを、前記他のパラメータ毎に、複数記憶し、
    前記アシスト定義シーケンスデータは、さらに、楽曲の開始から終了までの間で任意に定義した各時間区間においてそれぞれ使用する前記他の変換テーブルを規定し、
    さらに、楽曲の進行に応じて、前記アシスト定義シーケンスデータに基づいて現時刻に対応する前記他の変換テーブルを特定し、特定した他の変換テーブルに基づいて、前記入力手段から入力される演奏情報に含まれる前記他のパラメータを、該他のパラメータ毎に変換して出力する、演奏パラメータ出力手段を
    備えたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つに記載の演奏支援装置。
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