JP2699171B2 - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JP2699171B2
JP2699171B2 JP63007272A JP727288A JP2699171B2 JP 2699171 B2 JP2699171 B2 JP 2699171B2 JP 63007272 A JP63007272 A JP 63007272A JP 727288 A JP727288 A JP 727288A JP 2699171 B2 JP2699171 B2 JP 2699171B2
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洋次郎 高林
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数の弦を有した電子弦楽器に関し、楽音
発生手段から発生される楽音の各弦毎の音色、音高等の
楽音パラメータを自由に設定できるようにしたことによ
り、変化に富んだ演奏を可能としたものである。
<従来の技術> 従来の電子弦楽器としては、特開昭62−99790号公報
に示される電子弦楽器が知られている。
この電子弦楽器は、弦に超音波を伝播させ、この超音
波がフレットで反射されて生じるエコーを受信するまで
の時間に基づいて、演奏者により弦と接触するフレット
の位置を判別する一方、撥弦を電磁ピックアップにより
検知するものであり、撥弦を検知するとエコーにより判
別したフレット位置に対応した楽音をスピーカ等で構成
されるサウンドシステムから発生させる。
<発明が解決しようとする問題点> 複数の弦を備えた従来の弦楽器にあっては、音色、音
高等の楽音制御パラメータが全ての弦で共通に設定して
あるため、画一的な演奏しかできないという問題があっ
た。
本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたものであ
り、各弦毎に異なった音色等の楽音制御パラメータを設
定することができ、変化に富んだ演奏を実現することが
できる電子弦楽器を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 前記目的を達成する本願の特許請求の範囲第1項に記
載した発明に係る電子弦楽器は、楽音発生用の複数の弦
と、前記各弦の操作に基づいて楽音を発生する楽音発生
手段と、前記複数の弦に対して共通に設けられ、前記楽
音発生手段から発生される楽音の特性を制御するための
楽音制御パラメータを設定するパラメータ設定手段と、
前記複数の弦を同時に、または、個別に選択指定する指
定手段と、各弦に対応して設けられ、楽音制御パラメー
タを記憶する複数のパラメータ記憶手段と、前記パラメ
ータ設定手段で設定された楽音制御パラメータを、前記
指定手段で指定された弦に対応する前記パラメータ記憶
手段に対して書き込むパラメータ記憶制御手段と、を有
し、前記各弦の操作に基づいて前記楽音発生手段から発
生される楽音を、各弦に対応する前記パラメータ記憶手
段に記憶された楽音制御パラメータに基づいて制御する
ことを特徴とする。
また、本願の特許請求の範囲第2項に記載した発明
は、所定の表示が可能な表示手段と、前記指定手段で指
定された弦に対応する表示および前記パラメータ設定手
段で設定された楽音制御パラメータに対応する表示を前
記表示手段が行うように制御する表示制御手段とを備え
た特許請求の範囲第1項に記載の電子弦楽器である。
<作用> 各弦毎に異なる音色やビブラート、トレモロ等の効果
パラメータや波形エンベロープのADSRパラメータ等を設
定することができる。従って、演奏者が好みや技量に応
じて自由な演奏を行うことができ、従来にない変化に富
んだ演奏を実現することができる。
また、パラメータ設定手段と指定手段とを用いて各弦
の楽音音色等を設定するようにしているため、簡単な構
成で各弦の楽音音色等を任意に設定することができる。
特に、指定手段は複数の弦を同時に指定することもでき
るので、各弦の楽音音色等を一括して設定したり、所望
の弦について個別に設定することがきわめて容易とな
る。この点からも、簡単な構成および簡単な操作で、種
々の楽音発生態様による変化に富んだ演奏音を発生でき
ることとなる。
さらに、指定した弦や、設定した楽音制御パラメータ
を表示することができるため、各弦の楽音特性の設定操
作等を容易に行うことができる。
<実施例> 本発明の電子弦楽器を実施例に基づいて具体的に説明
する。
本実施例は本発明を六弦の電子ギターに適用したもの
である。この電子ギターの全体のシステムは、第1図に
示すように、六弦ギター本体2とコントローラー4と音
源ユニット6とスピーカー等からなるサウンドシステム
8とを備えている。
第2図に示すように、ギター本体2には楽音発生用の
複数の弦としての6本の弦st1,st2,・・・,st6、各弦st
1,st2,・・・,st6に対応して設けられた電磁ピックアッ
プp1,p2,・・・,p6、各電磁ピックアップp1,p2,・・・,
p6にそれぞれ接続された増幅器a1,a2,・・・,a6、各増
幅器a1,a2,・・・,a6にそれぞれ接続されたA/D変換器t
1,t2,・・・,t6、各変換器t1,t2,・・・,t6にそれぞれ
接続されたピーク検出回路s1,s2,・・・,s6、各増幅器a
1,a2,・・・,a6にそれぞれ接続されたゲイン制御回路1
0、各ピーク検出回路s1,s2,・・・,s6にそれぞれ接続さ
れたタイマ12、演奏者により押さえられた弦st1,st2,・
・・,st6が接触するフレット(図示せず)の位置を検出
するフレット位置検出手段14が備えられている。
従って、演奏者によって弾かれた弦st1,st2,・・・,s
t6の振動(操作量)を電磁ピックアップ(操作量検出手
段)p1,p2,・・・,p6でそれぞれ検出し、この検出した
撥弦信号を増幅器a1,a2,・・・,a1で増幅した後に変換
器t1,t2,・・・,t6でデジタル信号に変換し、この変換
された振幅信号からある一定時間(例えば1msec)毎の
ピーク値を後述のようにピーク検出回路s1,s2,・・・,s
6で検出してコントローラー4に供給する。
上記ピーク検出回路はそのs1を代表して第3図に示す
ように、絶対値検出回路21、比較回路22、第1及び第2
のラッチ回路24,26を有している。絶対値検出回路21はA
/D変換器t1から供給される振幅信号を絶対値化して比較
器22及び第1のラッチ回路24に供給する一方、タイマ12
から1msec毎に第1のラッチ回路24にはリセット信号が
第2のラッチ回路26にはラッチ信号がそれぞれ供給さ
れ、絶対値化された振幅信号は第4図に示すように1mse
c毎にそのピーク値が検出される。すなわち、絶対値検
出回路21から連続的に比較器22に供給されている振動振
幅の絶対値(A)と第1のラッチ回路に保持されている
値(B)とを比較器22より比較し、値(A)が値(B)
より大きいときには第1のラッチ回路24にラッチ信号を
供給してこの値(A)を値(B)に替わって第1のラッ
チ回路24に保持する。この値(A)(B)間の交換操作
は第1のラッチ回路24にリセット信号が供給されるまで
の1msec間継続され、リセット信号の供給によりこの間
の最大値が第1のラッチ回路24から第2のラッチ回路26
に供給されて保持される。従って、第2のラッチ回路26
からは弦st1の撥弦による振動振幅の1msec毎の最大値が
順次送出される。
コントローラ4は、第2図に示すように、ギター本体
2のピーク検出回路s1,s2,・・・,s6、ゲイン制御回路1
0、タイマ12、フレット位置検出手段14にバスシステム2
0を介して接続している。このコントローラ4は、種々
のスイッチ類を備えた操作パネル23、超小形演奏素子
(以下、CPU)25、読み出し専用メモリー(以下、ROM)
27、随時読み出し書き込み可能メモリー(以下、RAM)2
8を有している。
操作パネル23には多数(N個)の音色に対応した多数
(N個)の音色選択スイッチ30が設けられており、これ
ら音色選択スイッチ30のいずれかをONとすることにより
各スイッチ毎に設定されているギター、マリンバ、ピア
ノ等の音色を選択することができる。そして、操作パネ
ル23には7個のストリング選択スイッチssALL,ss1,ss2,
・・・,ss6が設けられており、ストリング選択スイッチ
ss1(ss2,・・・,ss6)をONとすることにより弦st1(st
2,・・・,st6)が個別に選択される一方、ストリング選
択スイッチssALLをONとすることにより6本の弦全てを
選択することができる。すなわち、ストリング選択スイ
ッチssALL,ss1,ss2,・・・ss6により全てまたは1つの
弦を選択し、音色選択スイッチ30によりギター等の音色
を選択すると、選択した弦について選択した音色を設定
することができる。
また、操作パネル23には各弦st1,st2,・・・,st6に対
応して6個のセンシティビティ調整ダイアルsd1,sd2,・
・・,sd6が設けられており、これらダイアルsd1,sd2,・
・・,sd6を操作することにより各弦st1,st2,・・・,st6
を弾いたときにサウンドシステム8から発せられる音量
(すなわち撥弦の強さに対して発せられる楽音のゲイ
ン)を各弦毎に調整することができる。
また、操作パネル23にはモードスイッチ32が設けられ
ており、このモードスイッチ32の操作により、スイッチ
30及びssALL,ss1,ss2,・・・,ss3による音色調整が可能
な状態とダイアルsd1,sd2,・・・,sd6による音量調整が
可能な状態とに切り替えることができる。そして、この
モードスイッチ32の近傍にはLED33が設けられており、
音量調整が可能な状態に切り替えたときには点灯し、音
色調整が可能な状態に切り替えたときには消灯してモー
ドスイッチ32による選択状態を表示する。
また、操作パネル23にはディスプレイ34が設けられて
おり、モードスイッチ32の操作に対応して、ディスプレ
イ34は、第5図(a)に示すように音色の選択状態を示
す表示状態と、第5図(b)に示すように各弦の撥弦に
よるサウンドシステム8で発せられる音量を示す状態と
に切り替えられてレベル表示手段として機能する。第5
図(a)に示す状態では、ストリング選択スイッチssAL
L,ss1,ss2,・・・,ss6により選択した弦の番号(例えば
1)と音色選択スイッチ30により選択した音色(例えば
ギター)が表示される。一方、第5図(b)に示す状態
では、撥弦に対する楽音の音量(音圧レベル)が連続的
な棒状のグラフィク表示で各弦st1,st2,・・・,st6毎に
表示されるとともに、その最大値がピークマークMKとし
て表示される(なお、その作用については第13図に基づ
いて後述する)。
また、操作パネル23には効果制御や6本の弦を一括し
て音量調整する等の操作子36が設けられている。
なお、ストリング選択スイッチssALL,ss1,ss2,・・
・,ss6を音色選択時と音量調整時とで共用するとともに
センシティビティ調整ダイアルを1つにし、ストリング
選択スイッチで選択した弦についてそれぞれ音量調整を
するようにしてもよい。
前記ROM27には種々のプログラムとデータが記憶され
ており、例えば第6図に示すような音色データが音色選
択スイッチ30に設定した種々の音色について記憶されて
いる。すなわち、それぞれの音色の音についてそのエン
ベロープを4つの部分に区分けして各区分の特性をA、
D、S、Rのデータとして記憶してある。
前記RAM28には第7図に示すような各種のデータにつ
いての領域が設けられている。すなわち、各弦st1,st2,
・・・,st6毎の音高データKDATA(1),KDATA(2),
・・・,KDATA(6)を記憶する領域、前記第2のラッチ
回路26で各弦毎にとられた1msec内の最大振幅値VDATA
(1),VDATA(2),・・・,VDATA(6)を記憶する領
域、これら最大振幅値のうちから後述(第13図)のよう
にして求めた最大のピークレベルPKLVL(1),PKLVL
(2),・・・,PKLVL(6)を記憶する領域、各弦毎の
センシティビティ(センシティビティ調整ダイアルで調
整される感度)SENS(1),SENS(2),・・・,SENS
(6)で記憶する領域、各弦毎の音色コードTONE
(1),TONE(2),・・・,TONE(6)を記憶する領
域、モードスイッチ32により選択された音色設定モード
「0」またはセンシティビティ調整モード「1」を記憶
するMODE領域、ストリング選択スイッチssALL,ss1,ss2,
・・・,ss6で選択した各弦に対応した「1」,「2」,
・・・,「6」のいずれか若しくは6本全ての選択に対
応した「0」を記憶するstNO領域、センシティビティ調
整モードにおいていずれの弦について調整がなされたか
を示す「1」,「2」,・・・,「6」が記憶されるSV
NO領域、N個ある音色選択スイッチ30の操作に応じたコ
ード「1」,「2」,・・・,「N」が記憶されるTCOD
E領域、全ての弦を共通の音色にする場合の音色コード
を記憶するALLTC領域、その他操作パネル23に設けられ
た操作子等のワーキングレジスタとしての領域等が設け
られている。
音源ユニットとなるトーンジェネレータ6には、操作
パネル23からの指令、ギター本体2からの信号、ROM27,
RAM28のデータ,プログラムに基づいたCPU25の演奏結果
であるキーコード信号がバスシステム20を介して入力さ
れ、トーンジェネレータ6はこのキーコード信号に基づ
いて楽音信号をサウンドシステム8に供給し、増幅器、
スピーカ等で構成されるサウンドシステム8がこの楽音
信号に基づいて楽音を発生する。
上記した六弦電子ギターの作用を第8図〜第13図に示
すフローチャートに基づいて説明する。
第8図のメインルーチンに示すように、電源が投入さ
れると、各種レジスタの初期設定が行われ(ステップS
1)、KDATA、VDATA、MODE、PKLVL等がクリア「0」され
ると共にSENS及びTONEが標準的な値及び音色にセットさ
れる。次いで、モードスイッチ32の操作を検知するモー
ドスイッチスキャン処理サブルーチン(ステップS2)、
ストリング選択スイッチssALL,ss1,・・・,ss6の操作を
検知するストリング選択スイッチスキャン処理サブルー
チン(ステップS3)、音色選択スイッチ30の操作を検知
する音色選択スイッチスキャン処理サブルーチン(ステ
ップS4)、センシティビティ調整ダイアルsd1,sd2,・・
・,sd6の操作を検知するセンシティビティダイアルスキ
ャン処理サブルーチン(ステップS5)をそれぞれ行う。
モードスイッチ32が操作されたときには、第9図に示
すように、音色設定モード「0」とセンシティビティ設
定モード「1」とを反転させ(ステップS10)、いずれ
のモードに反転されたかを判断する(ステップS11)。
この結果、音色設定モード「0」となっているときには
音色設定弦STNOを1とし(ステップS12)、ディスプレ
イ34に音色名を表示するモード(第5図(a)参照)に
設定すると共に弦st1を示す番号1と当該弦の現在の音
色(例えばギター)を表示する(ステップS13)。そし
て、センシティビティ調整ダイアルsd1,sd2,・・・,sd6
のLEDl1,l2,l6を全て消灯し(ステップS14)、モードス
イッチのLED33を消灯して(ステップS15)メインルーチ
ンにリターンする。
一方、センシティビティ設定モード「1」となってい
るときにはSVNOを1とすると共にPKLVL(1)〜(6)
を初期設定値0とし(ステップS17)、ディスプレイ34
に音圧のピークレベルを表示するモードに設定する(ス
テップS18)。そして、モードスイッチのLED33を点灯す
ると共にセンシティビティ調整ダイアルsd1のLEDl1を点
灯して(ステップS19,20)メインルーチンにリターンす
る。
ストリング選択スイッチssALL,ss1,ss2,・・・,ss6が
操作されたときには、第10図(a)もしくは(b)に示
すルーチンを実行する。
まず、ssALL以外のストリング選択スイッチが押され
たときには、第10図(a)に示すように、STNOを押され
たスイッチに対応する番号をとし(ステップS30)、MOD
Eが「1」かどうかを判断する(ステップS31)。この結
果、音色設定モード「0」であるときにはSTNOの番号と
その弦に対応してRAM28に記憶されている音色名TONE(S
TNO)をディスプレイ34に表示して(ステップS32)メイ
ンルーチンにリターンする。一方、センシティビティ設
定モード「1」であるときには選択されたSTNOに対応す
るPKLVLを0として初期化し(ステップS33)、当該STNO
に対応するセンシティビティダイアルのLEDを点灯する
と共に他のLEDを消灯して(ステップS34)メインルーチ
ンにリターンする。
また、ストリング選択スイッチssALLが押されたとき
には、第10図(b)に示すように、MODEが「0」である
かどうかを確認し(ステップS35)、「1」すなわちセ
ンシティビティ設定モードである場合には全部の弦を一
括して調整することはしないためメインルーチンにリタ
ーンする。一方、音色設定モード「0」と確認した後は
STNOを「0」として各弦共通の音色を設定する状態とし
(ステップS36)、RAM28に記憶されている各弦共通の音
色名ALLTCをディスプレイ34に表示して(ステップS37)
メインルーチンにリターンする。
N個ある音色選択スイッチ30のいずれかが操作された
場合には、第11図に示すように、MODEを確認して(ステ
ップS40)、センシティビティ設定モードの場合にはメ
インルーチンにリターンする。一方、音色設定モードで
あることを確認したときには、操作された音色選択スイ
ッチ30の番号をTCODEとし(ステップS41)、STNOが
「0」であるかどうかにより音色設定を各弦共通にする
か各弦毎とするかを確認する(ステップS42)。
各弦共通の音色を設定する場合には、RAM28のTCODEを
ALLTCとして各弦共通の音色コードとし(ステップS4
3)、各弦毎の音色コードTONE(1)〜(6)も一律にT
CODEとする(ステップS44)。そして、トーンジェネレ
ータ6の全チャンネルにTCODEに対応した音色パラメー
タをROM27から供給し(ステップS45)、ディスプレイ34
に全ての弦に共通した音色コード名TCODEを表示する
(ステップS46)。
一方、各弦毎に音色を設定する場合には、TCODEを選
択された弦に相当するSTNOの音色コードとする(ステッ
プS47)。そして、トーンジェネレータ6のSTNOに対応
するチャンネルにROM27からTCODEに対応する音色パラメ
ータを供給し(ステップS48)、ディスプレイ34に選択
された弦とその音色コード名TCODEを表示する(ステッ
プS49)。このように、トーンジェネレータ6に各弦毎
に任意な音色が設定された結果、各弦を撥弦操作すると
それぞれ設定された音色の楽音がサウンドシステム8か
ら発せられる。これらROM27から各弦毎の音色パラメー
タを供給するステップS48、音色設定をする弦を選択す
るストリング選択スイッチss1,ss2,・・・,ss6、及び音
色選択スイッチ30はサウンドシステム8から発せられる
楽音の音色を各弦毎に別個に設定し得る楽音制御手段を
構成している。
センシティビティ調整ダイアルsd1,sd2,・・・sd6が
操作された場合には、第12図に示すように、まずMODEを
確認し(ステップS50)、音色設定モードとなっている
場合にはメインルーチンにリターンする。一方、センシ
ティビティ設定モードとなっている場合には、操作され
たダイアルの番号をSVNOとし(ステップS51)、弦とダ
イアルの対応を確認した後(ステップS52)、ダイアル
の操作量を当該弦のセンシティビティSENSとしてRAM28
に書換える(ステップS53)。そして、ある弦に対応し
たこのSENSをゲイン制御回路10に供給し(ステップS5
4)、当該弦に対応する電磁ピックアップの出力ゲイン
を制御する。従って、各調整ダイアルsd1,sd2,・・・,s
d6を操作することによりそれぞれに対応した電磁ピック
アップの出力ゲインを制御することができ、同一の撥弦
力にあってもサウンドシステム8から発せられる楽音の
音量を各弦毎に調整することができる。これらセンシテ
ィビティ調整ダイアルsd1,sd2,・・・,sd6、およびCPU2
5を介して作動するゲイン制御回路10は、各弦の操作に
基づいてサウンドシステム8から発生される楽音の楽音
発生ゲインを各弦毎にそれぞれ調整する感度調整手段を
構成している。
第13図には、タイマ12からの一定時間毎(本実施例で
は1msec毎)に割り込み実行され、センシティビティ設
定モードにおけるディスプレイ34の表示に関するルーチ
ンを示してある。このルーチンによる操作は、第14図に
示すように、各弦毎にピーク検出回路s1,s2,・・・,s6
で検出した1msecごとの最大振幅値VDATA(1)・・・
(6)の中からそれぞれ最も大きい値PKLVL(1)・・
・(6)を検出し、これをディスプレイ34にピークマイ
クMKとして各弦毎に表示するものである。
まず、弦番号を示すLに1を設定し(ステップS6
0)、各ピーク検出回路の第2ラッチ回路26で検出した
値を1msecごとの最大振幅値VDATA(L)とし(ステップ
S61)、前回のスキャンにより求めたPKLVL(L)とこの
VDATA(L)とを比較する(ステップS62)。この比較の
結果、VDATA(L)がPKLVL(L)より大きい場合にはこ
のVDATA(L)を新たなPKLVL(L)として置き換える
(ステップS63)。そして、センシティビティ設定モー
ドであり且つ調整対象となっている弦とLとが一致して
いることを確認した後(ステップS64)、ディスプレイ3
4に棒グラフ状にVDATA(L)を表示すると共に(ステッ
プS65)前回のピークマークを消してPKLVL(L)を新た
なピークマークMKとしてディスプレイ34に表示する(ス
テップS66)。なお、ステップS62でVDATA(L)がPKLVL
(L)より小さい場合にはステップS63へ移行せずにス
テップS73においてMODEと弦とを確認し、センシティビ
ティ設定モードであり且つ弦の一致があるときにはピー
クマークを表示することなくVDATAを棒グラフ状にディ
スプレイ34に表示する(ステップS74)。
そして、撥弦操作毎に発せられるKON信号を検出する
サブルーチン(ステップS67)を実行してKON信号を検出
したときには(ステップS68)、当該弦(L)の音高情
報をKDATA(L)に取り込んみ(ステップS69)、CPU25
からトーンジェネレータ6に当該撥弦の音高を表すKDAT
A、音圧の大きさを表すPKLVLと共にKON信号を供給し
(ステップS69、70)、サウンドシステム8から楽音を
発生させる。一方、ステップS68でKON信号を検出しない
場合には、ステップS69,70を行うことなくLを1つ増加
させて次の弦のスキャンを行う(ステップS71)。な
お、音高情報フレット位置検出手段14で検出されるが、
この検出方法はフレットにスイッチを配設して検出する
ようにしたり、或は弦に超音波を伝播させて弦が押圧さ
れたフレットからの反射によりフレット位置を検出す
る。
上記スキャン処理は6本の弦全てについてタイマ12か
ら信号が供給される一定時間毎に行われ(ステップS71,
72)、KON信号を検出するサブルーチン(ステップS67)
では第14図に示すように各弦毎においてその振副の最大
値PKLVLを検出した後これより小さいVDATAを3回検出し
たときにKON信号を発するようにして撥弦操作を正確に
検出している。また、トーンジェネレータ6では第15図
に示すように、KON信号が送られる毎に楽音を発生させ
るが、前音と新音とが重なる場合には自動的に前音を強
制減衰させた後に新音を発音させる。
従って、ディスプレイ34には、各弦について1回の撥
弦操作毎にそれ音圧レベルの最大値がピークマイクMKと
して表示される。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく
種々の変更を加えられるものである。すなわち、上記実
施例ではソフトウェアによる制御を示したが、専用のハ
ードウェアによる制御で本発明を実施してもよい。ま
た、楽器の形態はギターに限らずバイオリン、セロ、ハ
ープシコード等弦を有するものであれば特に限定はな
い。また、楽器本体、コントローラ、トンージェネレー
タ等を別ユニットとせずに全てを一体に形成してもよ
い。また、KON信号やPKLVLの検出方法は上記実施例の他
に、弦の張力の変化等により検出することもできる。ま
た、上記実施例では各弦毎に波形エンベロープのADSRパ
ラメータで音色を設定する態様を示したが、音色の他に
ビブラート、トレモロ等の効果パラメータ等の楽音制御
パラメータを設定するようにしてもよい。
<発明の効果> 本発明の電子弦楽器によれば、各弦の操作に基づいて
楽音発生手段から発生される楽音の楽音制御パラメータ
を各弦毎に別個に設定できるようにしたため、演奏者が
好みや技量に応じて自由な演奏を行うことができ、従来
にない変化に富んだ演奏を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例の全体概略図、 第2図は一実施例の全体概略構成図、 第3図はピーク検出回路の構成図、 第4図は電磁ピックアップの出力を示す図、 第5図(a)(b)はそれぞれディスプレイの表示を示
す図、 第6図は楽音の波形エンベロープを示す図、 第7図はRAMのアドレスマップを示す図、 第8図は一実施例のメインルーチンを示すフローチャー
ト、 第9図は一実施例のモードスイッチスキャン処理サブル
ーチンを示すフローチャート、 第10図(a)(b)はそれぞれ一実施例のストリング選
択スイッチスキャン処理サブルーチンを示すフローチャ
ート、 第11図は一実施例の音色選択スイッチスキャン処理サブ
ルーチンを示すフローチャート、 第12図は一実施例のセンシティビティダイアルスキャン
処理サブルーチンを示すフローチャート、 第13図はディスプレイ表示に関する割り込みルーチンを
示すフローチャート、 第14図はPKLVLとKON信号との関係を説明する図、 第15図はKON信号と発音される楽音との関係を説明する
図である。 6……トーンジェネレータ、 8……サウンドシステム、 25……CPU、 27……ROM、 28……RAM、 30……音色選択スイッチ、 34……ディスプレイ、 sd1〜sd6……センシティビティ調整ダイアル、 ss1〜ss6……ストリング選択スイッチ、 st1〜st6……弦、 p1〜p6……電磁ピックアップ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音発生用の複数の弦と、 前記各弦の操作に基づいて楽音を発生する楽音発生手段
    と、 前記複数の弦に対して共通に設けられ、前記楽音発生手
    段から発生される楽音の特性を制御するための楽音制御
    パラメータを設定するパラメータ設定手段と、 前記複数の弦を同時に、または、個別に選択指定する指
    定手段と、 各弦に対応して設けられ、楽音制御パラメータを記憶す
    る複数のパラメータ記憶手段と、 前記パラメータ設定手段で設定された楽音制御パラメー
    タを、前記指定手段で指定された弦に対応する前記パラ
    メータ記憶手段に対して書き込むパラメータ記憶制御手
    段と、を有し、 前記各弦の操作に基づいて前記楽音発生手段から発生さ
    れる楽音を、各弦に対応する前記パラメータ記憶手段に
    記憶された楽音制御パラメータに基づいて制御すること
    を特徴とする電子弦楽器。
  2. 【請求項2】所定の表示が可能な表示手段と、 前記指定手段で指定された弦に対応する表示および前記
    パラメータ設定手段で設定された楽音制御パラメータに
    対応する表示を前記表示手段が行うように制御する表示
    制御手段と を備えた特許請求の範囲第1項に記載の電子弦楽器。
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