JP3546739B2 - 自動演奏装置と記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽曲等の自動演奏を行なう自動演奏装置と、この自動演奏装置に用いるプログラムを記録した記録媒体とに関し、特に演奏条件設定に係る設定データの読出テンポを楽曲データの読出テンポ(楽曲演奏テンポ)より速くすることにより楽曲の発音開始を迅速に行なえるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動演奏装置としては、自動演奏の演奏条件(例えば音色等)を設定するための設定データと、楽曲の自動演奏を行なうための楽曲データとをメモリに記憶しておき、自動演奏開始の指示に応じて設定データを所定のテンポで読出して演奏条件を設定した後楽曲データを前記所定のテンポで読出して楽曲の自動演奏を行なうものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の自動演奏装置によると、自動演奏のために設定されたテンポ(例えば毎分当りの4分音符数にして120)で設定データを読出して演奏条件を設定した後、該テンポで楽曲データを読出して楽曲の自動演奏を行なう。このため、演奏条件設定に要する時間(すなわち楽曲の発音開始までの時間)がかかりすぎ、ユーザにとっては楽曲の発音開始までの無音の時間が煩わしい時間と感じられる。また、このような無音の時間は、設定データのデータ量が多いほど長くなる。
【0004】
この発明の目的は、楽曲の発音開始を迅速に行なうことができる新規な自動演奏装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る自動演奏装置は、
自動演奏の演奏条件を設定するための設定データと、楽曲の自動演奏を行なうための楽曲データであって順次に発生すべき複数の楽音をそれぞれ指示する複数のキーイベントデータを有するものとを含む自動演奏データを記憶する記憶手段と、
自動演奏の開始を指示するための開始指示手段と、
この開始指示手段での開始指示に応答して、前記設定データ中のテンポ設定データの指示するテンポ、初期設定に係るテンポ及びマニアル設定に係るテンポのうちのいずれか1つのテンポを第1の読出テンポとして設定すると共に該第1の読出テンポより速いテンポを第2の読出テンポとして設定する設定手段と、
前記記憶手段から前記自動演奏データを読出すことにより前記設定データに基づいて前記楽曲の自動演奏の演奏条件を設定すると共に前記楽曲データに基づいて前記楽曲の自動演奏を行なう演奏手段と、
この演奏手段による前記自動演奏データの読出しの進行中に、前記記憶手段から読出されたデータが前記楽曲データ中の最初のキーイベントデータであるか判定する判定手段と、
前記開始指示手段での開始指示に応答して前記第2の読出テンポで前記設定データの読出しを開始した後前記第2の読出テンポでの前記設定データ及び前記楽曲データの読出しを前記判定手段での判定結果が肯定的になるまで継続するように前記演奏手段を制御すると共に、前記判定手段での判定結果が肯定的になるのに応答して前記楽曲データのうち前記最初のキーイベントデータより後のデータを前記第2の読出テンポに代えて前記第1の読出テンポで読出すように前記演奏手段を制御する制御手段と
を備えたものである。
【0006】
この発明の自動演奏装置によれば、設定データの読出テンポを楽曲データの読出テンポより速くするので、自動演奏の条件設定に要する時間を短縮することができ、楽曲の発音開始を迅速に行なうことができる。
【0007】
この発明の自動演奏装置においては、設定データの読出テンポを速くすることを指示する指示手段を設け、この指示手段での指示に応じて設定データの読出テンポを楽曲データの読出テンポより速くするようにしてもよい。このようにすると、楽曲の発音開始までの時間は、指示手段で指示するかしないかに応じてそれぞれ短く又は長くなる。
【0008】
この発明の自動演奏装置においては、設定データのデータ量を検出する検出手段を設け、この検出手段で検出されたデータ量に応じて設定データの読出テンポの速さを決定するようにしてもよい。このようにすると、設定データのデータ量が多いほど設定データの読出テンポを速くすることができ、設定データが多い楽曲について発音開始までの時間を短縮するのに好都合である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態に係る自動演奏装置を備えた電子楽器の回路構成を示すものである。この電子楽器では、マニアル演奏音及び自動演奏音の発生がパーソナルコンピュータ等の小型コンピュータによって制御されるようになっている。
【0010】
バス10には,CPU(中央処理装置)12、ROM(リード・オンリィ・メモリ)14、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)16、検出回路18,20、表示回路22、音源装置24、効果回路26、外部記憶装置28、タイマ30、通信インターフェース32等が接続されている。
【0011】
CPU12は、ROM14にストアされたプログラムに従ってマニアル演奏音及び自動演奏音の発生に関する各種処理を実行するもので、これらの処理については図3,4を参照して後述する。
【0012】
ROM14には、上記したプログラムの他に、図2に示すようなフォーマットで自動演奏データが複数曲分記憶されている。図2に示す1曲分の自動演奏データは、設定データSD及び楽曲データMDを含んでいる。
【0013】
設定データSDは、自動演奏の演奏条件を設定するためのもので、一例として音色設定データTN、効果設定データEF及びテンポ設定データTMPを含むと共に、これらのデータTN,EF,TMPにそれぞれ関連したタイミングデータT1,T2,T3を含んでいる。通常、設定データSDは、自動演奏データの先頭から1又は数小節の区間内に記憶される。タイミングデータT1,T2,T3は、いずれも後述のテンポクロック信号TCLの計数値で設定タイミングを表わす。音色設定データTN、効果設定データEF及びテンポ設定データTMPは、設定すべき音色、効果及びテンポ値をそれぞれ指示する。
【0014】
楽曲データMDは、楽曲を自動演奏するためのもので、キーイベントデータK1,K2…を含むと共に、これらのデータK1,K2…にそれぞれ関連したタイミングデータT4,T5…を含んでいる。タイミングデータ及びキーイベントデータを1組のデータとして複数組のデータが楽曲進行順に記憶される。タイミングデータT4,T5…は、いずれも後述のテンポクロック信号TCLの計数値で発音又は消音のタイミングを表わす。各キーイベントデータは、イベント種類(キーオン又はキーオフ)を表わすイベント種類データと、発音又は消音すべき楽音の音高を表わす音高データとを含むもので、キーオンイベントデータには、必要に応じて発音時の音量を指示する音量データを含めることができる。
【0015】
楽曲データMD中には、楽曲進行の途中におけるテンポ又は効果等の変更を指示するデータ(タイミングデータ及びテンポ等の指示データ)を含めてもよい。楽曲データMDの末尾には、楽曲演奏の終了を指示するエンドデータEDが記憶される。
【0016】
他の曲に関する自動演奏データも、図2に関して上記したと同様のフォーマットでROM14に記憶される。自動演奏に際しては、演奏すべき曲の自動演奏データがユーザにより選択され、選択された自動演奏データに基づいて自動演奏が行なわれる。
【0017】
RAM16は、CPU12による各種処理に際して使用される種々の記憶部を含むもので、主な記憶部としては、読出バッファBUF、ランフラグRUN、クイックフラグQUK、設定テンポレジスタTMRS、演奏テンポレジスタTMRP、バッファレジスタBR等を含んでいる。
【0018】
読出バッファBUFは、ユーザの選択に応じてROM14から読出された自動演奏データを格納するためのものである。フラグRUNは、1又は0がセットされるもので、1ならば自動演奏中であることを、0ならば自動演奏中でないことをそれぞれ表わす。フラグQUKは、1又は0がセットされるもので、1ならばクイックスタート中であることを、0ならばクイックスタート中でないことをそれぞれ表わす。ここで、クイックスタートとは、設定データSDを楽曲データMDの読出テンポより速いテンポで読出すことを意味する。
【0019】
レジスタTMRS,TMRPは、いずれも毎分当りの4分音符数に相当するテンポ値がセットされるものである。レジスタTMRS,TMRPへのテンポ値のセット動作については、図3,4を参照して後述する。
【0020】
バッファレジスタBRは、読出バッファBUFから読出した音色設定データTN、効果設定データEF、テンポ設定データTMP、キーイベントデータK1,K2…等を一時的に記憶するものである。
【0021】
検出回路18は、鍵盤34から鍵操作情報を検出するものである。検出回路20は、操作子群36から各種操作子の操作情報を検出するものである。操作子群36は、この発明の実施に関係する操作子として、テンポ設定操作子(テンポアップ/ダウンスイッチ)、曲選択操作子、スタート/ストップスイッチ等を含んでいる。これらの操作子は、楽器本体のパネル面において操作しやすい個所に設けられている。
【0022】
表示回路22は、表示器38の表示動作を制御することにより各種の表示を可能にするものである。
【0023】
音源装置24は、複数の発音発生チャンネルを有するものである。楽音発生方式としては、波形メモリ方式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VCO,VCF,VCA等を用いるアナログシンセサイザ方式等の任意のものを採用することができる。また、音源装置24としては、専用のハードウェアを用いるものに限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)とマイクロプログラムを組合せたもの、CPUとソフトウェアを組合せたものであってもよい。さらに、複数の楽音発生チャンネルは、対応する複数の回路で構成してもよく、あるいは1つの回路を時分割的に使用することによって形成してもよい。
【0024】
効果回路26は、音源装置24から発生される楽音信号にコーラス、リバーブ等の効果を付加するものである。効果回路26から送出される楽音信号は、サウンドシステム40に供給され、音響に変換される。
【0025】
外部記憶装置28は、HD(ハードディスク)、FD(フロッピーディスク)、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタル多目的ディスク)、MO(光磁気ディスク)等のうち1又は複数種類の記憶媒体を着脱可能なものである。外部記憶装置28に所望の記録媒体を装着した状態では、記録媒体からRAM16へデータを転送可能である。また、装着した記録媒体がHDやFDのように書込可能なものであれば、RAM16のデータを記録媒体に転送可能である。
【0026】
タイマ30は、テンポクロック信号TCLとして、4分音符長に相当する時間内に96個のクロックパルスを発生するもので、各クロックパルスの発生のたびにCPU12が図4の割込処理を開始する。4分音符長に相当する時間は、レジスタTMRP内のテンポ値に依存する。
【0027】
通信インターフェース32は、通信ネットワーク42(例えばLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)、インターネット、電話回線等)を介してサーバコンピュータ44と情報通信を行なうために設けられたものである。この発明の実施に必要なプログラムや各種データは、サーバコンピュータ44から通信ネットワーク42及び通信インターフェース32を介してRAM16または外部記憶装置28へダウンロード要求に応じて取込むようにしてもよい。
【0028】
自動演奏データの記憶手段としては、ROM14の代りにRAM16又は外部記憶装置28を用いてもよい。また、プログラム記録手段としては、ROM14の代りに外部記憶装置28の記録媒体(前述のHD,FD,CD,DVD,MO等)を用いることができる。この場合、記録媒体に記録したプログラムは、外部記憶装置28からRAM16へ転送する。そして、RAM16に記憶したプログラムに従ってCPU12を動作させる。このようにすると、プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行なうことができる。
【0029】
図3は、メイン処理の流れを示すもので、この処理は、電源スイッチオンに応じて開始される。ステップ50では、初期設定処理を行なう。例えば、レジスタTMRS,TMRPには、それぞれ初期テンポ値をセットすると共に、フラグRUN,QUKには、いずれも0をセットする。レジスタTMRPにセットされたテンポ値に応じてタイマ30におけるテンポクロック信号TCLの周波数が決定される。レジスタTMRPのテンポ値が大きいほどテンポクロック信号TCLの周波数が高くなり、図4の割込処理の反復速度が速くなる。
【0030】
次に、ステップ52では、操作子群36においてテンポ変更操作(テンポ設定操作子による変更操作)ありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ54に移り、変更操作に基づくテンポ値をレジスタTMRSに格納する。
【0031】
ステップ52の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ54の処理が終ったときはステップ56に移り、操作子群36において自動演奏データの選択操作ありか判定する。操作子群36では、例えば表示器38の画面にROM14の複数曲分の自動演奏データを表示した状態において曲選択操作子の操作により任意の曲の自動演奏データを選択することができる。ステップ56の判定結果が肯定的(Y)であったときはステップ58に移り、選択された自動演奏データをROM14から読出して読出バッファBUFに書込む。
【0032】
ステップ56の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ58の処理が終ったときはステップ60に移り、操作子群36において自動演奏の開始を指示する操作(スタート/ストップスイッチによるスタート操作)ありか判定する。この判定の結果が肯定的(Y)であればステップ62に移り、読出バッファBUFからテンポ設定データ(図2の例ではTMP)を読出してレジスタTMRSにセットした後、読出バッファBUF内の先頭位置にデータの読出位置をセットすると共に、フラグRUN及びQUKにいずれも1をセットする。そして、ステップ64に移り、レジスタTMRSに格納されているテンポ値(図2の例ではテンポ設定データTMPが表わすテンポ値)の2倍の値をレジスタTMRPにセットする。ステップ62,64の処理の結果として、例えば図2の自動演奏データにおいて設定データSDを楽曲データMDの読出テンポの2倍のテンポで読出すことが可能になる。読出処理は、図4の割込処理により行なわれる。
【0033】
ステップ60の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ64の処理が終ったときはステップ66に移り、自動演奏の終了を指示する操作(スタート/ストップスイッチによるストップ操作)ありか判定する。この判定の結果が肯定的(Y)であればステップ68に移り、音源装置24を制御して発音中の全楽音を消音すると共に、フラグRUNに0をセットする。この結果、自動演奏が終了となる。
【0034】
ステップ66の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ68の処理が終ったときはステップ70に移り、その他の処理を行なう。その他の処理としては、自動演奏データの編集、新規自動演奏データの追加記憶、鍵盤演奏の演奏条件(例えば音色、効果等)設定等の処理が行なわれる。
【0035】
この後、ステップ72では、メイン処理の終了を指示する操作(例えば電源スイッチオフ)ありか判定する。この判定の結果が否定的(N)であればステップ52に戻り、上記した処理を繰返す。ステップ72の判定結果が肯定的(Y)になると、メイン処理が終了となる。
【0036】
なお、図3では図示を省略したが、マニアル演奏音の発生を可能にするため、鍵盤34におけるキーオンイベント及びキーオフイベントの検出処理が行なわれる。キーオンイベントを検出すると、押された鍵に対応する音高情報と発音命令信号とを音源装置24に供給して押された鍵に対応する楽音信号を発生させる。また、キーオフイベントを検出すると、離された鍵に対応する音高情報と消音命令信号とを音源装置24に供給して離された鍵に対応する楽音信号を減衰開始させる。
【0037】
図4は、割込処理の流れを示すもので、ステップ80では、フラグRUNの値が1か(自動演奏中か)判定する。この判定結果が否定的(N)であれば以下に述べるような処理が不要であるので、割込処理を終了し、メイン処理に戻る。
【0038】
ステップ80の判定結果が肯定的(Y)であったときはステップ82に移り、読出バッファBUFからデータを読出す。一例として、ステップ62,64の後初めてステップ82に来て図2の自動演奏データからデータを読出すものとすると、テンポクロック信号TCLとしてのクロックパルスを計数するカウンタ(図示せず)の計数値とタイミングデータT1の値とを比較し、両者が一致しなければ音色設定データTNを読出さずに割込処理を終了とし、両者が一致すれば音色設定データTNを読出してバッファレジスタBRに書込む。
【0039】
次に、ステップ84では、フラグQUKの値が1か判定する。ステップ62,64の後初めてステップ84に来たときは、QUK=1であるので、判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ86に移る。
【0040】
ステップ86では、バッファレジスタBRに読出されたデータがキーイベントデータであるか判定する。バッファレジスタBRのデータは音色設定データTNであるので、ステップ86の判定結果は否定的(N)となり、ステップ90に移る。
【0041】
ステップ90では、バッファレジスタBRに読出されたデータに基づく処理を実行する。バッファレジスタBRに読出されたデータが音色設定データTNであるときは、音色設定データTNを音源装置24に供給して自動演奏音の音色を設定する。そして、今回の割込処理を終了とする。
【0042】
次回以降の割込処理も上記したと同様に行なわれる。ある割込処理において、ステップ82でバッファレジスタBRに効果設定データEFが読出されると、ステップ84,86を経てステップ90に移り、効果設定データEFを効果回路26に供給して自動演奏音に対する効果を設定する。
【0043】
また、他の割込処理において、ステップ82でバッファレジスタBRにテンポ設定データTMPが読出されると、ステップ84,86を経てステップ90に移り、テンポ設定データTMPをレジスタTMRSにセットする。
【0044】
さらに他の割込処理において、ステップ82でバッファレジスタBRにキーイベントデータK1が読出されると、ステップ86の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ88に移る。ステップ88では、レジスタTMRSのテンポ値をレジスタTMRPに格納すると共にフラグQUKに0をセットする。この結果、レジスタTMRPには、テンポ設定データTMPが示すテンポ値がセットされることになり、テンポクロック信号TCLの周波数は、ステップ64での設定に係るテンポ値に対応する高い周波数からステップ88での設定に係るテンポ値に対応する低い周波数に自動的に変更される。すなわち、この後の楽曲データMDの読出しは、テンポ設定データTMPに基づいて設定データSDの読出テンポより遅いテンポ(データTMPに基づく演奏テンポ)で行なわれる。
【0045】
次に、ステップ90では、キーイベントデータK1に基づく処理を行なう。キーイベントデータK1がキーオンイベントデータであるとすると、このデータ中の音高データと発音命令信号とを音源装置24に供給して該音高データに対応する楽音信号を発生させる。そして、割込処理を終了とする。
【0046】
この後、上記したと同様に割込処理を行なうことによりK2等のキーイベントデータを順次に読出して楽曲の自動演奏を行なう。ステップ82でバッファレジスタBRに読出したキーイベントデータがキーオフイベントデータであったときは、ステップ90において、キーオフイベントデータ中の音高データと消音命令信号を音源装置24に供給して該音高データに対応する楽音信号を減衰開始させる。
【0047】
楽曲の自動演奏の進行中にステップ82でバッファレジスタBRにエンドデータEDを読出したときは、ステップ90においてフラグRUNに0をセットする。そして、割込処理を終了とする。この次の割込処理では、ステップ80の判定結果が否定的(N)となり、自動演奏が終了する。
【0048】
この発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可能なものである。例えば、次のような変更が可能である。
【0049】
(1)設定データSDの読出テンポは、テンポ設定データTMPが表わすテンポ値の2倍としたが、これに限定されず、システム動作上許容される範囲内でユーザが任意に設定可能としたり、一定値(例えば最速値)としたりしてもよい。
【0050】
(2)操作子群36中の所定の操作子でクイックスタートを実行するか否かを指示する構成とし、クイックスタートを指示したときだけクイックスタートを行なうようにしてもよい。また、クイックスタートするか否かを指示する指示データを自動演奏データ中に予め挿入しておき、該指示データがクイックスタートを指示するときだけクイックスタートを行なうようにしてもよい。
【0051】
(3)設定データSDのデータ量を検出する処理を行ない、検出したデータ量に応じてクイックスタート時のテンポの速さを決定するようにしてもよい。このようにすると、設定データSDのデータ量が多いほどクイックスタート時のテンポを速くすることができる。
【0052】
(4)自動演奏データは、設定データSDを第1の記憶トラックに記憶し且つ楽曲データMDを第2の記憶トラックに記憶するようにして複数の記憶トラックに記憶してもよい。この場合にも、設定データSDの読出テンポを楽曲データMDの読出テンポより速くすることができる。
【0053】
(5)操作子群36には、文字及び数値を入力可能なキーボードやマウス等のポインティングデバイスを設け、キーボードでのキー操作やポインティングデバイスの操作によってテンポ設定、曲選択(自動演奏データ選択)、自動演奏のスタート/ストップ等を行なうようにしてもよい。
【0054】
(6)ステップ62では、自動演奏データ中のテンポ設定データTMPを読出してレジスタTMRSにセットするようにしたが、レジスタTMRSへのテンポ設定データTMPのセットを省略してもよい。このようにすると、レジスタTMRSには、ステップ50での初期設定又はステップ54でのマニアル設定に係るテンポ値が格納されているので、ステップ64では、初期設定又はマニアル設定に係るテンポ値の2倍のテンポ値がレジスタTMRPにセットされる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、設定データの読出テンポを楽曲データの読出テンポより速くして演奏条件設定に要する時間を短縮したので、楽曲の発音開始までの無音の時間が短くなり、ユーザが速やかに楽曲の自動演奏を楽しめる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る自動演奏装置を備えた電子楽器の回路構成を示すブロック図である。
【図2】自動演奏データのフォーマットを示す図である。
【図3】メイン処理を示すフローチャートである。
【図4】割込処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:バス、12:CPU、14:ROM、16:RAM、18,20:検出回路、22:表示回路、24:音源装置、26:効果回路、28:外部記憶装置、30:タイマ、32:通信インターフェース、34:鍵盤、36:操作子群、38:表示器、40:サウンドシステム、42:通信ネットワーク、44:サーバコンピュータ、BUF:読出バッファ、RUN:ランフラグ、QUK:クイックフラグ、TMRS:設定テンポレジスタ、TMRP:演奏テンポレジスタ、BR:バッファレジスタ。
Claims (3)
- 自動演奏の演奏条件を設定するための設定データと、楽曲の自動演奏を行なうための楽曲データであって順次に発生すべき複数の楽音をそれぞれ指示する複数のキーイベントデータを有するものとを含む自動演奏データを記憶する記憶手段と、
自動演奏の開始を指示するための開始指示手段と、
この開始指示手段での開始指示に応答して、前記設定データ中のテンポ設定データの指示するテンポ、初期設定に係るテンポ及びマニアル設定に係るテンポのうちのいずれか1つのテンポを第1の読出テンポとして設定すると共に該第1の読出テンポより速いテンポを第2の読出テンポとして設定する設定手段と、
前記記憶手段から前記自動演奏データを読出すことにより前記設定データに基づいて前記楽曲の自動演奏の演奏条件を設定すると共に前記楽曲データに基づいて前記楽曲の自動演奏を行なう演奏手段と、
この演奏手段による前記自動演奏データの読出しの進行中に、前記記憶手段から読出されたデータが前記楽曲データ中の最初のキーイベントデータであるか判定する判定手段と、
前記開始指示手段での開始指示に応答して前記第2の読出テンポで前記設定データの読出しを開始した後前記第2の読出テンポでの前記設定データ及び前記楽曲データの読出しを前記判定手段での判定結果が肯定的になるまで継続するように前記演奏手段を制御すると共に、前記判定手段での判定結果が肯定的になるのに応答して前記楽曲データのうち前記最初のキーイベントデータより後のデータを前記第2の読出テンポに代えて前記第1の読出テンポで読出すように前記演奏手段を制御する制御手段と
を備えた自動演奏装置。 - 前記設定データの読出しを前記第2の読出テンポで行なうことを指示する指示手段を設け、この指示手段での指示に応じて前記制御手段では前記第2の読出テンポで前記設定データの読出しを開始した後前記第2の読出テンポでの前記設定データ及び前記楽曲データの読出しを前記判定手段での判定結果が肯定的になるまで継続するように前記演奏手段を制御することを特徴とする請求項1記載の自動演奏装置。
- 自動演奏の演奏条件を設定するための設定データと、楽曲の自動演奏を行なうための楽曲データであって順次に発生すべき複数の楽音をそれぞれ指示する複数のキーイベントデータを有するものとを含む自動演奏データを記憶する記憶手段と、自動演奏の開始を指示するための開始指示手段とを備えたコンピュータにおいて使用される記録媒体であって、
前記開始指示手段での開始指示に応答して、前記設定データ中のテンポ設定データの指示するテンポ、初期設定に係るテンポ及びマニアル設定に係るテンポのうちのいずれか1つのテンポを第1の読出テンポとして設定すると共に該第1の読出テンポより速いテンポを第2の読出テンポとして設定する設定ステップと、
前記記憶手段から前記自動演奏データを読出すことにより前記設定データに基づいて前記楽曲の自動演奏の演奏条件を設定すると共に前記楽曲データに基づいて前記楽曲の自動演奏を行なう演奏ステップと、
この演奏ステップによる前記自動演奏データの読出しの進行中に、前記記憶手段から読出されたデータが前記楽曲データ中の最初のキーイベントデータであるか判定する判定ステップと、
前記開始指示手段での開始指示に応答して前記第2の読出テンポで前記設定データの読出しを開始した後前記第2の読出テンポでの前記設定データ及び前記楽曲データの読出しを前記判定ステップでの判定結果が肯定的になるまで継続するように前記演奏ステップの読出処理を制御すると共に、前記判定ステップでの判定結果が肯定的になるのに応答して前記楽曲データのうち前記最初のキーイベントデータより後のデータを前記第2の読出テンポに代えて前記第1の読出テンポで読出すように前記演奏ステップの読出処理を制御する制御ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体。
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