JPH10198371A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH10198371A
JPH10198371A JP9000770A JP77097A JPH10198371A JP H10198371 A JPH10198371 A JP H10198371A JP 9000770 A JP9000770 A JP 9000770A JP 77097 A JP77097 A JP 77097A JP H10198371 A JPH10198371 A JP H10198371A
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Takashi Ikeda
隆志 池田
Shinichi Ito
真一 伊藤
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Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡略な操作で演奏操作子・自動演奏両方のトラ
ンスポーズ量を設定することができる電子楽器を提供す
る。 【解決手段】演奏記録部44は鍵盤40から出力された
ノートイベントデータに鍵盤トランスポーズ部41が鍵
盤トランスポーズ値を加算したものを記録する。この記
録は、記録設定部48の指示によってスタートするが、
この記録設定部48は、演奏記録部44に対して演奏の
記録を指示するのと同期して自動演奏トランスポーズ部
46に対して0リセットの指示を出力する。これによ
り、自動演奏トランスポーズ部46はそのとき保持して
自動演奏トランスポーズ値を0にリセットする。これに
より、トランスポーズされて記録された演奏データを再
生するときに更にトランスポーズされることがなくな
り、記録時に所望の調にトランスポーズしたものがその
まま再生されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、演奏操作子の演
奏操作によって発生する演奏データや自動演奏の実行に
よって発生する演奏データに含まれる音高データを上下
にシフトして音源に供給することにより、発音される楽
音の音高を変更するトランスポーズ機能を備えた電子楽
器に関する。
【0002】
【従来の技術】現在トランスポーズ機能を備えた電子楽
器が実用化されている。また、電子楽器の多くは、通常
の演奏操作のほかに、演奏データを読み出すことによっ
て自動的に曲を演奏する自動演奏機能を備えている。自
動演奏機能を備えた電子楽器のなかには、鍵盤など演奏
操作子の演奏音をトランスポーズする機能と自動演奏の
演奏音をトランスポーズする機能の両方を備えたものが
ある。このような電子楽器の場合、従来は、演奏操作子
のトランスポーズ量と自動演奏のトランスポーズ量とを
連動して設定する手段を有するものや演奏操作子のトラ
ンスポーズ量,自動演奏のトランスポーズ量を設定する
手段を別々に備えたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、演奏操作子の
トランスポーズ量と自動演奏のトランスポーズ量とを連
動して設定する手段を備えたものは、自動演奏に合わせ
て演奏操作子で演奏する場合、簡略な操作で任意の調に
移調して演奏できるという利点がある反面、一方をトラ
ンスポーズすると他方もトランスポーズされてしまうた
め、設定に自由度がないという問題点があった。
【0004】一方、演奏操作子のトランスポーズ量,自
動演奏のトランスポーズ量を設定する手段を別々に備え
たものは、演奏操作子のトランスポーズ量と自動演奏の
トランスポーズ量をそれぞれ別個に任意に設定できる
が、同じ量だけトランスポーズする場合であってもそれ
ぞれ別々に操作してトランスポーズ量を設定する必要が
あるため、操作が面倒であるという問題点があった。
【0005】この発明は、簡略な操作で演奏操作子・自
動演奏両方のトランスポーズ量を自由に設定することが
できる電子楽器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、演奏操作により音高データを含む演奏データを発
生する演奏操作子と、音高データを含む演奏データを供
給する演奏データ供給手段と、演奏データを入力するこ
とにより楽音を発生する音源と、前記演奏操作子から前
記音源に入力される演奏データの音高データを操作子ト
ランスポーズ値だけ変更する操作子トランスポーズ手段
と、前記演奏データ供給手段から前記音源に入力される
演奏データの音高データを自動演奏トランスポーズ値だ
け変更する自動演奏トランスポーズ手段と、前記操作子
トランスポーズ値および自動演奏トランスポーズ値を同
じだけ増減する連動トランスポーズ値設定手段と、前記
操作子トランスポーズ値または自動演奏トランスポーズ
値のうち一方のみを増減する単独トランスポーズ値設定
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】この出願の請求項2の発明は、演奏操作に
より音高データを含む演奏データを発生する演奏操作子
と、音高データを含む演奏データを供給する演奏データ
供給手段と、演奏データを入力することにより楽音を発
生する音源と、前記演奏操作子から前記音源に入力され
る演奏データの音高データを操作子トランスポーズ値だ
け変更する操作子トランスポーズ手段と、前記演奏デー
タ供給手段から前記音源に入力される演奏データの音高
データを自動演奏トランスポーズ値だけ変更する自動演
奏トランスポーズ手段と、記録指示操作に応じて前記操
作子トランスポーズ手段が音高データを変更した演奏デ
ータを記録する演奏データ記録手段と、前記記録指示操
作があったとき前記自動演奏トランスポーズ値を0にリ
セットするリセット手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0008】この出願の請求項3の発明は、演奏操作に
より音高データを含む操作子演奏データを発生する演奏
操作子と、音高データを含む自動演奏データを供給する
演奏データ供給手段と、前記操作子演奏データまたは自
動演奏データを入力することにより楽音を発生する音源
と、前記演奏操作子から前記音源に入力される操作子演
奏データの音高データを操作子トランスポーズ値を加算
することによって変更する操作子トランスポーズ手段
と、前記演奏データ供給手段から前記音源に入力される
自動演奏データの音高データを自動演奏トランスポーズ
値を加算することによって変更する自動演奏トランスポ
ーズ手段と、前記操作子トランスポーズ手段から操作子
演奏データを入力しその音高データを前記自動演奏トラ
ンスポーズ値を減算することよって変更する逆トランス
ポーズ手段と、該逆トランスポーズ手段によって音高デ
ータを変更された操作子演奏データを前記自動演奏デー
タと並行して記録する記録手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0009】請求項1の発明では、連動トランスポーズ
値設定手段が、操作子トランスポーズ値と自動演奏トラ
ンスポーズ値を同じだけ増減し、単独トランスポーズ値
設定手段が、操作子トランスポーズ値または自動演奏ト
ランスポーズ値の一方のみを増減する。連動トランスポ
ーズ値設定手段を用いることにより、演奏操作子の調お
よび自動演奏の調を連動して上下することができ、自動
演奏に合わせて演奏するとき、任意の調に移調する操作
を容易にすることができる。また、必要に応じて単独ト
ランスポーズ値設定手段を用いれば、演奏操作子および
自動演奏に対して別々の調を設定して、演奏しやすい調
で演奏し他の調の自動演奏と合奏することができる。さ
らに、単独トランスポーズ値設定手段によって別々に設
定された調の関係を保ちつつ、連動トランスポーズ値設
定手段により他の調にトランスポーズすることも可能で
ある。
【0010】請求項2の発明では、操作子トランスポー
ズ手段によって音高データを変更(トランスポーズ)さ
れた演奏データが音源に入力され、これに基づいて楽音
が発音される。そして、このトランスポーズされた演奏
データが記録手段によって記録される。したがって、演
奏データが実際に発音された音高で記録される。一方、
この演奏データは次の機会に演奏データ供給手段によっ
て読み出され音源に入力されるが、このとき自動演奏ト
ランスポーズ手段によって再度トランスポーズされる。
自動演奏トランスポーズ値が0以外の値であると、前記
演奏データは記録時の音高と異なる音高で演奏されるこ
とになる。そこで、演奏データの記録時に自動演奏トラ
ンスポーズ値を0にリセットすることにより、この演奏
データを記録した後の再生において記録時の音高で再生
されるようになる。
【0011】請求項3の発明では、演奏操作子の演奏に
よって発生する操作子演奏データは、操作子トランスポ
ーズ手段によってトランスポーズされたのち音源に入力
される。そして、これに並行して演奏データ供給手段が
自動演奏データを読み出し、この自動演奏データの音高
データを自動演奏トランスポーズ手段がトランスポーズ
して音源に供給する。通常、操作子の演奏と自動演奏を
並行して行う場合は合奏であり、演奏音は同じ調で発音
される。すなわち、音源に入力される操作子演奏データ
と自動演奏データは同じ調のものである。この合奏の操
作子演奏データを前記自動演奏データに並行して記録す
ることにより、その後、この自動演奏データと操作子演
奏データの合奏を再生することができる。
【0012】しかし、自動演奏データは自動演奏トラン
スポーズ値だけトランスポーズされて発音しており、こ
のトランスポーズされた楽音と前記演奏操作による楽音
が同じ調で協和しているため、自動演奏データの記録さ
れている調は前記自動演奏トランスポーズ値だけ逆にト
ランスポーズした調である。したがって、操作子演奏デ
ータをこのまま記録すると、この自動演奏トランスポー
ズ値だけ自動演奏データとずれた調で記録されてしま
う。そこで、操作子演奏データを自動演奏データと並行
して記録する場合には、自動演奏トランスポーズ値だけ
減算して(逆トランスポーズして)記録するようにし
た。これにより、こののち、自動演奏データと操作子演
奏データを一緒に再生した場合、常に同じ調で再生され
協和した楽音が発音される。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して、この発明の実施
形態である電子楽器について説明する。この電子楽器は
鍵盤の操作によって通常の演奏をすることができるほ
か、この演奏内容を演奏データとして記録することがで
きる。この演奏データは外部記憶装置に登録され、これ
を読み出すことにより自動演奏をすることもできる。ま
た、鍵盤による演奏および自動演奏の音高を上下にシフ
トするトランスポーズ機能を備えている。
【0014】図1は同電子楽器におけるデータの流れを
示す図である。鍵盤40は、演奏操作されることにより
演奏データであるノートイベントデータを発生する。ノ
ートイベントデータは、キーオンイベントであるかキー
オフイベントであるかを示すキーオン(キーオフ)信
号,音高データであるノートナンバ,音量制御データで
あるベロシティデータなどからなる。このノートイベン
トデータは鍵盤トランスポーズ部41に入力される。鍵
盤トランスポーズ部41は、このノートイベントデータ
のノートナンバに鍵盤トランスポーズ値を加算してトラ
ンスポーズする。このトランスポーズされたノートイベ
ントデータが音源42に送られるとともに演奏記録部4
4に入力される。音源42はこのノートイベントデータ
に基づいて楽音を発生する。したがって、発生される楽
音は鍵盤トランスポーズ値によってトランスポーズされ
た音高のものとなる。また、演奏記録部44は記録設定
部48の指示によって前記鍵盤トランスポーズ部41か
ら入力されるノートイベントデータを記録するが、この
演奏記録部44が記録するノートイベントデータもトラ
ンスポーズされたのちのデータである。
【0015】一方、自動演奏再生部45は前記演奏デー
タを読み出して自動演奏を実行する。自動演奏再生部4
5が読み出したノートイベントデータは自動演奏トラン
スポーズ部46に入力される。自動演奏トランスポーズ
部46は入力されたノートイベントデータのノートナン
バに自動演奏トランスポーズ値を加算して音源42に出
力する。
【0016】ここで、鍵盤トランスポーズ部41の鍵盤
トランスポーズ値および自動演奏トランスポーズ部46
の自動演奏トランスポーズ値は連動トランスポーズ設定
部43によって設定される。さらに、自動演奏トランス
ポーズ値は自動演奏トランスポーズ設定部47によって
単独に設定変更することもできる。前記ノートナンバは
半音数で表現され、鍵盤トランスポーズ値も自動演奏ト
ランスポーズ値も整数値のデータであるため、トランス
ポーズ設定は半音単位で行われる。
【0017】また、演奏記録部44の記録は記録設定部
48の指示によってスタートするが、この記録設定部4
8は、演奏記録部44に対して演奏の記録を指示するの
と同期して自動演奏トランスポーズ部46に対して0リ
セットの指示を出力する。これにより、自動演奏トラン
スポーズ部46はそのとき保持している自動演奏トラン
スポーズ値を0にリセットする。これにより、トランス
ポーズされて記録された演奏データを再生するときに更
にトランスポーズされることがなくなり、記録時に所望
の調にトランスポーズしたものがそのまま再生されるよ
うになる。
【0018】図2は同電子楽器のブロック図である。こ
の電子楽器の動作を制御するCPU10には、バスを介
して、ROM11、RAM12、外部記憶装置13、イ
ンタフェース14、検出回路15、検出回路17、表示
回路19、タイマ20、音源回路21、効果回路22、
および、サウンドシステム23が接続されている。タイ
マ20は、自動演奏のテンポを制御するための回路であ
り、CPU10の割込端子に接続されている。前記RA
M12には鍵盤トランスポーズ値レジスタや自動演奏ト
ランスポーズ値レジスタなどが設定される。
【0019】外部記憶装置13はハードディスク記憶装
置,フロッピィディスクドライブ,CD−ROMドライ
ブ,MOドライブなどどのようなものであってもよい。
また、インタフェース14は、MIDIインタフェース
あるいは他のコンピュータとの通信インタフェースなど
どのようなものであってもよい。
【0020】外部記憶装置13として接続されるハード
ディスク記憶装置は制御プログラムや各種データを記憶
しておく記憶装置である。この電子鍵盤楽器ではROM
11に制御プログラムを記憶しているが、ROM11に
制御プログラムを記憶していないパーソナルコンピュー
タなどの場合、このハードディスク記憶装置に制御プロ
グラムを記憶させておき、それをRAM12に読み込む
ことにより、ROM11に制御プログラムを記憶してい
る場合と同様の動作をCPU10に実行させることがで
きる。このようにすると、制御プログラムの追加やバー
ジョンアップなどが容易に行える。
【0021】外部記憶装置13として接続されるCD−
ROMドライブは、セットされたCD−ROMに記憶さ
れている制御プログラムや各種データを読み出す装置で
ある。読み出された制御プログラムや各種データは、ハ
ードディスク記憶装置などにストアされる。これによ
り、制御プログラムの新規インストールやバージョンア
ップ等が容易に行える。なお、このCD−ROMドライ
ブ以外にも、外部記憶装置として、フロッピィディスク
装置、光磁気ディスク(MO)装置など、様々な形態の
メディアを利用するための装置を設けるようにしてもよ
い。
【0022】通信インタフェースはLAN(ローカルエ
リアネットワーク)やインターネット、電話回線等の通
信ネットワークに接続され、該通信ネットワークを介し
て、サーバコンピュータと接続される。通信インタフェ
ースはハードディスク記憶装置内に制御プログラムや各
種データが記憶されていない場合にサーバコンピュータ
からプログラムやデータをダウンロードするために用い
られる。クライアントとなる本装置は、通信インタフェ
ースおよび通信ネットワークを介してサーバコンピュー
タへとプログラムやデータのダウンロードを要求するコ
マンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマン
ドを受け、要求されたプログラムやデータを通信ネット
ワークを介して本装置へと配信し、本装置が通信インタ
フェースを介して、これらプログラムやデータを受信し
てハードディスク装置に蓄積することにより、ダウンロ
ードが完了する。
【0023】図2において、前記検出回路15には鍵盤
16が接続されている。鍵盤16は、61鍵(C1〜C
6)、76鍵(E0〜G6)、または、88鍵(A-1〜
C7)のいずれを用いてもよい。また、検出回路17に
はスイッチ群18が接続されている。スイッチ群18
は、図3に示す各種スイッチ群が含まれている。表示回
路19は、現在選択されているモードや音色などを表示
する表示器を備えている。また、音源回路21は効果回
路22に接続されており、効果回路22にはサウンドシ
ステム23が接続されている。上記鍵盤16は図1の鍵
盤40に対応しており、音源回路21は図1の音源42
に対応している。
【0024】図3は同電子楽器の操作パネル面に設けら
れたスイッチ群を示す図である。連動トランスポーズス
イッチ30は+スイッチ30a,−スイッチ30bから
なっている。+スイッチ30aをオンすると、鍵盤トラ
ンスポーズ値および自動演奏トランスポーズ値がそれぞ
れ1ずつ加算され、鍵盤および自動演奏の演奏音がとも
に半音上昇する。また、−スイッチ30bをオンする
と、鍵盤トランスポーズ値および自動演奏トランスポー
ズ値がそれぞれ1ずつ減算され、鍵盤および自動演奏の
演奏音がともに半音下降する。単独トランスポーズスイ
ッチ31は+スイッチ31a,−スイッチ31bからな
っている。+スイッチ31aをオンすると、自動演奏ト
ランスポーズ値が1加算され、自動演奏の演奏音が半音
上昇する。また、−スイッチ31bをオンすると、自動
演奏トランスポーズ値が1減算され、自動演奏の演奏音
が半音下降する。また、この実施形態において、単独ト
ランスポーズスイッチ31は自動演奏トランスポーズス
イッチとして構成されているが、鍵盤トランスポーズ値
を単独で変更する鍵盤トランスポーズスイッチとして構
成してもよい。また、この図では単独トランスポーズス
イッチ31を連動トランスポーズスイッチ30に並べて
配置された通常のキースイッチで構成したが、これを隠
れスイッチで構成してもよい。隠れスイッチとは、通常
は他のスイッチとして機能するが、モード変更により単
独トランスポーズスイッチとして機能するスイッチであ
る。たとえば、モードを変更することにより、連動トラ
ンスポーズスイッチが単独トランスポーズスイッチにな
るようにしてもよい。
【0025】またスタート/ストップ(START/S
TOP)スイッチ32は自動演奏をスタート/ストップ
するためのスイッチである。スタート/ストップスイッ
チ32をオンすると自動演奏がスタートし、再度スター
ト/ストップスイッチ32をオンするとこの自動演奏が
停止する。レコード(RECORD)スイッチ33は鍵
盤演奏の内容を記録するためのスイッチである。レコー
ドスイッチ33をオンすると録音状態が設定され、鍵盤
16から入力された内容が演奏データとして記録され
る。この演奏データの記録は、上記自動演奏と並行して
行うこともできる。
【0026】図4は同電子鍵盤楽器で用いられる演奏デ
ータのフォーマットを示す図である。なお、本願特許請
求の範囲における演奏データは本実施形態においてノー
トイベントデータを示すものであるが、本実施形態にお
いて演奏データはイベントデータと各イベントデータの
タイミングを示すタイミングデータのシーケンスからな
るデータ列を示すものとする。
【0027】図4において、演奏データは、前記外部記
憶装置13に記憶されている。演奏データは複数トラッ
クからなっており、各トラックのデータはイベントデー
タと、このイベントデータの読み出しタイミングを指示
するタイミングデータからなっている。イベントデータ
には、ノートオンイベントデータ,ノートオフイベント
データ,システムエクスクルーシブメッセージなどが含
まれる。ノートオンイベントデータは、発音開始を指示
するデータであり、ノートオンイベントデータであるこ
とを示すコード、MIDIチャンネル番号、ノートナン
バ、ベロシティからなっている。また、ノートオフイベ
ントデータは、発音終了を指示するデータであり、ノー
トオフデータであることを示すコード、MIDIチャン
ネル番号、ノートナンバ、ベロシティからなっている。
ノートナンバは音高を表す数値データであり、0〜12
7であるが、61鍵の鍵盤の場合、36(C1)〜96
(C6)のノートナンバが出力される。音源回路21に
ノートオンイベントデータを送信することにより、該ノ
ートオンイベントデータに含まれるノートナンバの音高
の楽音が形成される。また、音源回路21にノートオフ
イベントデータを送信することにより、該ノートオフイ
ベントデータに含まれるノートナンバの発音中の楽音が
消音される。ベロシティは形成する楽音信号を制御する
ためのパラメータであり、主として音量レベル制御に用
いられるものである。
【0028】なお、演奏データのフォーマットは、演奏
イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表
した「イベント+相対時間」、演奏イベントの発生時刻
を曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶
対時間」、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演
奏データを表した「音高(休符)+符長」、演奏の最小
分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生
する時刻に対応するメモリ領域に演奏イベントを記憶し
たいわゆる「ベタ方式」等どのような形式であってもよ
い。また、自動演奏データは、各チャンネルのデータが
トラック毎に別れているような形式以外に、複数のチャ
ンネルデータが混在した形式であってもよい。
【0029】上記演奏データフォーマットは、既成の自
動演奏データおよびこの電子楽器で記録される鍵盤演奏
データに共通のものである。鍵盤演奏データも一旦記録
されると自動演奏データとして用いることができる。ま
た、前記演奏データの複数トラックのうち1部のトラッ
クに先に演奏データを記録しておき、この演奏データを
自動演奏しながら、これに合わせて(合奏して)、他の
トラックに演奏データを書き込むこともできる。
【0030】上記構成の電子楽器において、鍵盤16を
オンすると、このオンイベントが検出回路15によって
検出され、キーオン信号、オンされた鍵のノートナン
バ、ベロシティなどからなるノートオンイベントデータ
がCPU10に伝達される。CPU10はこれらのデー
タを音源回路21に送信する。音源回路21はこのデー
タに基づいて楽音信号を形成し、効果回路22に出力す
る。効果回路22は、楽音信号に対してリバーブなどの
効果を付与する回路であり、どのような効果をどの程度
付与するかはCPU10から入力されるパラメータによ
って設定されている。効果回路22は音源回路21から
入力された楽音信号に対して上記効果を付与する。効果
回路22は音源回路21から入力された楽音信号に対し
て上記効果を付与したのち、この楽音信号をサウンドシ
ステム23に出力する。サウンドシステム23はこの楽
音信号を増幅して音響として出力する。
【0031】また、前記スタート/ストップスイッチ3
2をオンすると、外部記憶装置13から自動演奏データ
をROM12に読み込み、この自動演奏データのイベン
トデータをタイミングデータに従って読み出し、音源回
路22に出力することによって自動演奏を実行する。こ
の自動演奏と上記鍵盤16による通常の演奏とは並行し
て実行することができる。自動演奏と鍵盤演奏を並行し
て行っているときに、連動トランスポーズスイッチ30
をオンすると、自動演奏の音高と鍵盤演奏の音高が同じ
ように上下にシフトする。また、単独トランスポーズス
イッチ31をオンすると、自動演奏の音高のみが上下に
シフトし、自動演奏の音高と鍵盤演奏の音高の関係が変
化する。なお、レコードスイッチ33をオンすることに
より、鍵盤演奏の内容を演奏データとして記録すること
もでき、これを上記自動演奏と並行して行うことによ
り、自動演奏されている演奏データの空きトラックにこ
の鍵盤演奏の内容を書き込むオーバーダビングをするこ
とができる。
【0032】図5は前記トランスポーズスイッチのオン
検出動作を示すフローチャートである。この処理は所定
周期毎に実行される。同図(A)は連動トランスポーズ
スイッチ30のオン検出動作を示している。連動トラン
スポーズスイッチの+スイッチ30aまたは−スイッチ
30bがオンされたかを検出する(s1,s2)。+ス
イッチも−スイッチもオンされていない場合にはそのま
まリターンする。+スイッチ30aがオンされた場合に
は(s1)、鍵盤トランスポーズ値を1加算するととも
に(s3)、自動演奏トランスポーズ値を1加算する
(s4)。また、−スイッチ30bがオンされた場合に
は(s2)、鍵盤トランスポーズ値を1減算するととも
に(s5)、自動演奏トランスポーズ値を1減算する
(s6)。なお、簡単に非トランスポーズ状態に設定で
きるように+スイッチ30aと−スイッチ30bが両方
一緒にオンされた場合には鍵盤トランスポーズ値および
自動演奏トランスポーズ値を0にリセットするようにし
てもよい。
【0033】同図(B)は単独トランスポーズスイッチ
(この実施形態では自動演奏トランスポーズスイッチ)
31のオン検出動作を示している。この処理は所定周期
毎に実行される単独トランスポーズスイッチの+スイッ
チ31aまたは−スイッチ31bがオンされたかを検出
する(s11,s12)。+スイッチも−スイッチもオ
ンされていない場合にはそのままリターンする。+スイ
ッチ31aがオンされた場合には(s11)、自動演奏
トランスポーズ値を1加算する(s13)。また、−ス
イッチ31bがオンされた場合には(s12)、自動演
奏トランスポーズ値を1減算する(s14)。なお、簡
単に非トランスポーズ状態に設定できるように+スイッ
チ31aと−スイッチ31bが両方一緒にオンされた場
合には自動演奏トランスポーズ値を0にリセットするよ
うにしてもよい。
【0034】図6(A)はレコードスイッチ33がオン
されたときの動作を示すフローチャートである。この処
理は、検出回路17により該スイッチのオンが検出され
たときに実行される。レコードスイッチ33がオンされ
ると、記録モードフラグをセットするなどの処理により
記録状態を設定し(s16)、自動演奏トランスポーズ
値を0にリセットする(s17)。これ以後鍵盤が操作
されると、その操作内容が演奏データとして記録され
る。また、記録状態が設定されているときにレコードス
イッチ33が再度オンされた場合には、記録状態が解除
されるものとする。
【0035】図6(B)は鍵盤操作検出動作を示すフロ
ーチャートである。この処理は所定周期毎に実行され
る。キーオンイベントまたはキーオフイベントが発生し
たかを判断する(s21,s22)。キーオンイベント
もキーオフイベントも発生していない場合にはそのまま
リターンする。キーオンイベントが発生した場合には
(s21)、このキーに対応するノートナンバに鍵盤ト
ランスポーズ値を加算し(s23)、このノートナンバ
を用いて発音処理を行う(s24)。この発音処理はノ
ートナンバを含む鍵盤演奏データを音源に送って音源を
駆動する処理である。こののち現在記録状態が設定され
ているかを判断する(s27)。記録状態が設定されて
いる場合には、イベントバッファにこのキーオンイベン
トに対応するノートオンイベントデータを書き込む(s
28)。この書き込まれるノートオンイベントデータは
上記鍵盤トランスポーズ値が加算されたのちのデータで
ある。s27において、現在記録状態が設定されていな
い場合には、そのままリターンする。
【0036】また、キーオフイベントが発生した場合に
は(s22)、このキーに対応するノートナンバに鍵盤
トランスポーズ値を加算し(s25)、このノートナン
バを用いて消音処理を行う(s26)。この発音処理は
ノートナンバを含むノートオフイベントデータを音源に
送って発音を停止させる処理である。こののち現在記録
状態が設定されているかを判断する(s27)。記録状
態が設定されている場合には、イベントバッファにこの
キーオフイベントに対応するノートオフイベントデータ
を書き込む(s28)。この書き込まれるノートオフイ
ベントデータは上記鍵盤トランスポーズ値が加算された
のちのデータである。
【0037】図6(C)は演奏記録処理動作を示すフロ
ーチャートである。この処理は、タイマ20により設定
されるテンポに応じて所定周期毎に実行される。まず、
イベントバッファにデータがあるかを判断する(s3
0)。このデータは前記s28の動作で書き込まれたも
のである。データがない場合には記録すべきデータがな
いとしてそのままリターンする。イベントバッファにデ
ータがある場合には(s30)、このデータを該データ
が発生したタイミングを示すタイミングデータとともに
鍵盤演奏データ書込用のトラックに書き込み(s3
1)、バッファをクリアする(s32)。これにより、
トランスポーズされた演奏データが演奏データ記録トラ
ックに書き込まれることになる。
【0038】図7は自動演奏再生動作を示すフローチャ
ートである。この動作はタイマ20により設定されるテ
ンポに応じた所定周期毎に実行されるもので、選曲操作
によって演奏データを選択したのち、スタートスイッチ
をオンすると実行される。この選曲操作によって選曲さ
れる演奏データは既成のものであってもこの電子楽器で
記録されたものであってもよい。演奏データを先頭から
読み出してゆき、タイミングデータが示すタイミングに
なれば(s40)、このタイミングデータでタイミング
を指示されているイベントデータを読み出す。読み出さ
れたデータがノートオンイベントデータであるかノート
オフイベントデータであるかそれともその他のデータで
あるかを判断する(s41,s42)。ノートオンイベ
ントデータであれば(s41)、ノートナンバに自動演
奏トランスポーズ値を加算し(s43)、このノートナ
ンバを用いて発音処理を行う(s44)。発音処理はノ
ートナンバを含むノートオンデータを音源に送信して音
源の発音処理動作を制御する処理である。一方、ノート
オフイベントデータであれば(s42)、該ノートオフ
イベントデータのノートナンバに自動演奏トランスポー
ズ値を加算し(s45)、このノートナンバを用いて消
音処理を行う(s46)。消音処理はノートナンバを含
むノートオンデータを音源に送信して音源の発音動作を
停止する処理である。また、ノートオンイベントデー
タ,ノートオフイベントデータ以外のイベントデータが
読み出された場合にはこのデータに対応するその他処理
を実行して(s47)、リターンする。
【0039】以上の動作により、鍵盤16の演奏によっ
て発生した鍵盤演奏データを記録するとき、鍵盤に対し
て設定されている鍵盤トランスポーズ値を加算したデー
タ、すなわち、音源回路21に送られるデータが記録さ
れ、同時に自動演奏トランスポーズ値が0にリセットさ
れる。したがって、この記録されたデータを再生する場
合には、その後、自動演奏トランスポーズ値の変更操作
がなされない限り、記録時に鍵盤16の演奏に応じて発
音された音高の楽音がそのまま自動演奏によって発音さ
れるようになる。
【0040】上記実施例では鍵盤16の演奏データを記
録する際に、音源回路22に入力されるデータと同様の
トランスポーズされたデータを記録し、且つ、再生用の
自動演奏トランスポーズ値を0にリセットすることによ
って記録時の演奏で発音された音高と同じ音高が自動演
奏時に発音されるようにしているが、自動演奏トランス
ポーズ値をリセットせず、記録される鍵盤演奏データの
ノートナンバを自動演奏トランスポーズ値と逆の方向に
シフト(逆トランスポーズ)しておくことによっても記
録時に発音された音高で自動演奏をすることができる。
このようにすることにより、先に記録されている自動演
奏データを自動演奏しながらこれと合奏した鍵盤演奏デ
ータを前記自動演奏データと並行して記録する場合に、
鍵盤トランスポーズ値および自動演奏トランスポーズ値
の両方を維持しながら、両演奏データを同じ調で記録
し、再生時に同じ調で発音するようにすることができ
る。
【0041】図8は、上記逆トランスポーズをして演奏
データを記録するようにした、この発明の他の実施形態
におけるデータの流れを示す図である。鍵盤50の演奏
によって発生したノートイベントデータは鍵盤トランス
ポーズ部51に入力される。鍵盤トランスポーズ部51
はこのノートイベントデータのノートナンバに鍵盤トラ
ンスポーズ値を加算してトランスポーズする。このトラ
ンスポーズされたノートイベントデータが音源52に送
られるとともに逆トランスポーズ部59を介して演奏デ
ータ記録部54の記録トラック54aに入力される。音
源52は前記鍵盤トランスポーズ部51から入力される
トランスポーズされたノートイベントデータに基づいて
楽音を発生する。
【0042】また、自動演奏再生部55は前記演奏デー
タ記録部54に記憶されている演奏データを読み出して
自動演奏を実行する。自動演奏再生部55が読み出した
ノートイベントデータは自動演奏トランスポーズ部56
に入力される。自動演奏トランスポーズ部56は入力さ
れたノートイベントデータのノートナンバに自動演奏ト
ランスポーズ値を加算して音源52に出力する。
【0043】上記鍵盤トランスポーズ部51の鍵盤トラ
ンスポーズ値および自動演奏トランスポーズ部56の自
動演奏トランスポーズ値は連動トランスポーズ設定部5
3によって設定される。さらに、自動演奏トランスポー
ズ値は自動演奏トランスポーズ設定部57によって単独
に設定変更することもできる。
【0044】ここで、演奏データ記録部54による鍵盤
演奏内容の記録は記録設定部58の指示によってスター
トするが、記録設定部58は、演奏データ記録部54に
対して演奏の記録を指示するのと同期して前記逆トラン
スポーズ59に対して入力される鍵盤演奏のノートイベ
ントデータを逆トランスポーズするように指示する。逆
トランスポーズとは、前記自動演奏トランスポーズ部5
6が自動演奏のノートイベントデータをトランスポーズ
する値である自動演奏トランスポーズ値と絶対値が同じ
で符号が逆の値で鍵盤演奏のノートイベントデータをト
ランスポーズする処理である。したがって、前記記録ト
ラック54aには、鍵盤トランスポーズ部51において
鍵盤トランスポーズ値でトランスポーズされたのち逆ト
ランスポーズ部59において自動演奏トランスポーズ値
で逆トランスポーズされたノートイベントデータが記録
される。
【0045】例えば、鍵盤トランスポーズ値として+2
(半音数:以下同じ)が設定され、自動演奏トランスポ
ーズ値として−5が設定されているとする。例えば、C
の鍵をオンした場合、音源52から発音される楽音はD
の音である。一方、このとき並行して自動演奏されてい
る楽音は演奏データ記録部54の再生トラック54bに
記録されている内容から−5半音トランスポーズされて
いるため、Dの音が発音されるとすれば、この楽音に対
応する演奏データ記録部54の記録内容はGである。そ
して、この自動演奏データが記録されている再生トラッ
ク54bと並行する記録トラック54aに鍵盤演奏の内
容を記録すると、その後両トラックは並行して読み出さ
れるため、必ず同じ自動演奏トランスポーズ値が適用さ
れる。そこで、記録トラック54aに鍵盤演奏の内容を
書き込むとき、そのときの自動演奏トランスポーズ値で
逆トランスポーズして書き込むことにより、すなわち、
鍵盤トランスポーズ部51でDの音にトランスポーズさ
れたデータが逆トランスポーズ部59において+5半音
トランスポーズされGの音として書き込まれることによ
り、既に再生トラック54bに記録されている自動演奏
データと今回記録トラック54aに書き込まれた演奏デ
ータの音高関係が一致し、その後どのうよなトランスポ
ーズ値で自動演奏した場合でも両方の演奏データが協和
するようになる。
【0046】なお、逆トランスポーズ部59において設
定されるトランスポーズ値は、自動演奏トランスポーズ
部56から得るものに限らず、連動トランスポーズ設定
部53および自動演奏トランスポーズ部57の各々の設
定値から得るようにしてもよい。
【0047】なお、トランスポーズスイッチは、+スイ
ッチ,−スイッチとしたが、テンキーなどでトランスポ
ーズ値を直接設定するようにしてもよい。また、パネル
面上に設ける専用スイッチではなく、機能設定によって
汎用スイッチにトランスポーズスイッチの機能を持たせ
るようにしてもよい。この場合にはLCDディスプレイ
などに機能を表示するようにすれば分かりやすい。
【0048】また、この発明は、一体型の電子鍵盤楽器
に限らず、それぞれが別体の装置であり、MIDIや各
種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続する
ものであってもよい。また、パソコン+アプリケーショ
ンプログラムの形態でもよい。この場合、アプリケーシ
ョンプログラムは磁気ディスク,光ディスク,半導体メ
モリなどの記憶媒体に記憶させ、パソコンに供給するよ
うにしてもよいし、ネットワークを介してパソコンに供
給するようにしてもよい。
【0049】また、自動演奏のテンポを変更する方法
は、テンポクロックの周期を変更するものや、テンポク
ロックの周期はそのままでタイミングデータの値を修正
するもの、1回の処理においてタイミングデータをカウ
ントする値を変更するもの等どのようなものであっても
よい。
【0050】音源回路の楽音形成方式は、波形メモリ方
式、FM方式、物理モデル方式、高調波合成方式、フォ
ルマント合成方式、VCO+VCF+VCAのアナログ
シンセサイザ方式などどのような方式であってもよい。
また、専用のハードウェアを用いて音源回路を構成する
ものに限らず、DSP+マイクロプログラムを用いて音
源回路を構成するようにしてもよいし、CPU+音源プ
ログラムでソフトウェア的に音源回路を構成するように
してもよい。また、複数の発音チャンネルを有する音源
を構成する場合、1つの回路を時分割で使用することに
よって複数の発音チャンネルを形成するようにしてもよ
く、1つの発音チャンネル毎に1つの回路を設けるよう
にしてもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、連動トランス
ポーズ値設定手段によって演奏操作子の調と自動演奏の
調を連動させてトランスポーズすることができるため、
設定操作を容易にすることができる。また、必要に応じ
て単独トランスポーズ値設定手段を用いることにより、
演奏操作子および自動演奏に対して別々の調を設定する
こともできる。さらに、単独トランスポーズ値設定手段
によって別々に設定された調の関係を保ちつつ、連動ト
ランスポーズ値設定手段により他の調にトランスポーズ
することも可能である。
【0052】請求項2の発明によれば、操作子トランス
ポーズ手段で音高データを変更(トランスポーズ)され
た実際に発音される音高で演奏データを記録することが
できる。そして、この記録状態を設定するとき自動演奏
トランスポーズ値をリセットすることにより、上記記録
された演奏データを再生するときに、再度自動演奏トラ
ンスポーズ手段によってトランスポーズされることがな
くなり、記録時の音高で再生をすることができるように
なる。
【0053】請求項3の発明によれば、自動演奏トラン
スポーズ値だけトランスポーズして発音される自動演奏
の楽音に合わせて演奏した操作子演奏データを、この自
動演奏データと並行して記録するとき、前記自動演奏ト
ランスポーズ値だけ逆トランスポーズして書き込むよう
にしたことにより、前記自動演奏データとこの操作子演
奏データとを同じ調で記録することができ、そののち並
行して読出・自動演奏する場合に、同じ調で協和する楽
音を発音させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である電子鍵盤楽器のブロ
ック図
【図2】同電子鍵盤楽器に設けられているスイッチ群を
示す図
【図3】同電子鍵盤楽器で用いられる演奏データのフォ
ーマットを示す図
【図4】同電子鍵盤楽器におけるデータの流れを示す図
【図5】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図6】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図7】同電子鍵盤楽器の動作を示すフローチャート
【図8】この発明の他の実施形態の電子鍵盤楽器におけ
るデータの流れを示す図
【符号の説明】
30…連動トランスポーズスイッチ、31…単独トラン
スポーズスイッチ、41…鍵盤トランスポーズ部、43
…連動トランスポーズ設定部、44…演奏記録部、45
…自動演奏再生部、46…自動演奏トランスポーズ部、
47…自動演奏トランスポーズ設定部、48…記録設定
部51…鍵盤トランスポーズ部、53…連動トランスポ
ーズ設定部、54…演奏記録部、55…自動演奏再生
部、56…自動演奏トランスポーズ部、57…自動演奏
トランスポーズ設定部、58…記録設定部、59…逆ト
ランスポーズ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏操作により音高データを含む演奏デ
    ータを発生する演奏操作子と、 音高データを含む演奏データを供給する演奏データ供給
    手段と、 演奏データを入力することにより楽音を発生する音源
    と、 前記演奏操作子から前記音源に入力される演奏データの
    音高データを操作子トランスポーズ値だけ変更する操作
    子トランスポーズ手段と、 前記演奏データ供給手段から前記音源に入力される演奏
    データの音高データを自動演奏トランスポーズ値だけ変
    更する自動演奏トランスポーズ手段と、 前記操作子トランスポーズ値および自動演奏トランスポ
    ーズ値を同じだけ増減する連動トランスポーズ値設定手
    段と、 前記操作子トランスポーズ値または自動演奏トランスポ
    ーズ値のうち一方のみを増減する単独トランスポーズ値
    設定手段と、 を備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】 演奏操作により音高データを含む演奏デ
    ータを発生する演奏操作子と、 音高データを含む演奏データを供給する演奏データ供給
    手段と、 演奏データを入力することにより楽音を発生する音源
    と、 前記演奏操作子から前記音源に入力される演奏データの
    音高データを操作子トランスポーズ値だけ変更する操作
    子トランスポーズ手段と、 前記演奏データ供給手段から前記音源に入力される演奏
    データの音高データを自動演奏トランスポーズ値だけ変
    更する自動演奏トランスポーズ手段と、 記録指示操作に応じて、前記操作子トランスポーズ手段
    が音高データを変更した演奏データを記録する演奏デー
    タ記録手段と、 前記記録指示操作に応じて、前記自動演奏トランスポー
    ズ値を0にリセットするリセット手段と、 を備えたことを特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】 演奏操作により音高データを含む操作子
    演奏データを発生する演奏操作子と、 音高データを含む自動演奏データを供給する演奏データ
    供給手段と、 前記操作子演奏データまたは自動演奏データを入力する
    ことにより楽音を発生する音源と、 前記演奏操作子から前記音源に入力される操作子演奏デ
    ータの音高データを操作子トランスポーズ値を加算する
    ことによって変更する操作子トランスポーズ手段と、 前記演奏データ供給手段から前記音源に入力される自動
    演奏データの音高データを自動演奏トランスポーズ値を
    加算することによって変更する自動演奏トランスポーズ
    手段と、 前記操作子トランスポーズ手段から操作子演奏データを
    入力し、その音高データを前記自動演奏トランスポーズ
    値を減算することよって変更する逆トランスポーズ手段
    と、 該逆トランスポーズ手段によって音高データを変更され
    た操作子演奏データを前記自動演奏データと並行して記
    録する記録手段と、 を備えたことを特徴とする電子楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2012018329A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Yamaha Corp セッション端末及びネットワークセッションシステム
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CN102568452B (zh) * 2010-10-26 2015-11-04 罗兰株式会社 电子乐器

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