JP2004139184A - コンテンツ管理処理システムおよびコンテンツ管理処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】編集により作成されたコンテンツデータ毎にその作成のために利用された個々のコンテンツデータの著作権を証明できるようにする。
【解決手段】著作権者200によって作成されたコンテンツデータには、当該コンテンツデータのコンテンツIDと、当該コンテンツデータの権利情報である著作権情報とが電子透かしとして埋め込まれる。このコンテンツデータを編集著作者201が編集することによって作成された新たな編集コンテンツデータには、著作権者200が作成したコンテンツに関する原コンテンツID情報(権利情報を含む)と、編集著作者201が編集により作成したコンテンツに関する編集コンテンツID情報(著作隣接権などの権利情報を含む)とが電子透かしとして埋め込まれる。
【選択図】 図2
【解決手段】著作権者200によって作成されたコンテンツデータには、当該コンテンツデータのコンテンツIDと、当該コンテンツデータの権利情報である著作権情報とが電子透かしとして埋め込まれる。このコンテンツデータを編集著作者201が編集することによって作成された新たな編集コンテンツデータには、著作権者200が作成したコンテンツに関する原コンテンツID情報(権利情報を含む)と、編集著作者201が編集により作成したコンテンツに関する編集コンテンツID情報(著作隣接権などの権利情報を含む)とが電子透かしとして埋め込まれる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、著作権の対象となるコンテンツデータを保護するためのコンテンツ管理処理システムおよびコンテンツ管理処理方法に関し、特にコンピュータネットワークを用いてコンテンツデータの配信・流通を行うシステムに適用されるコンテンツ管理処理システムおよびコンテンツ管理処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及およびデジタル処理技術の進展に伴い、映像・音声・データ等のデジタルコンテンツ(コンテンツデータ)をインターネットなどのコンピュータネットワークを介して配信するビジネスが注目されている。
【0003】
コンピュータネットワークを介して配信されるコンテンツデータを保護する技術としては、従来より電子透かしが多く用いられている。電子透かしは、コンテンツデータの実体に影響を与えることなく、著作権を管理するための著作権情報をコンテンツデータに埋め込む技術である。この電子透かしを利用することにより、コンテンツデータの著作権の内容を証明することができるので、コンテンツデータの不正使用を抑止することが可能となる。
【0004】
また、従来では、著作権者がコンテンツ登録時に使用した発信回線番号を電子透かしとしてコンテンツに埋め込むものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−175380号公報(第3−5頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、著作権者によって作成されたコンテンツデータは購入者に販売されるだけでなく、その二次利用の許諾を得た編集著作者が当該コンテンツデータを利用して新たなコンテンツデータを作成するという、いわゆるコンテンツデータの二次利用も多く行われている。新たなコンテンツデータを作成するためのコンテンツの二次利用は、コンテンツの編集と称される。
【0007】
また、その編集により新たに作成された編集コンテンツデータをさらに二次利用することによって、さらに別の編集コンテンツデータが作成されることもある。
【0008】
このような場合、編集により新たに作成された個々の編集コンテンツデータには編集著作者の権利の他、その編集コンテンツデータの作成に利用されたオリジナルのコンテンツデータに関する著作権が付帯することになる。よって、編集により作成されたコンテンツデータ毎に、その作成のために利用された個々のコンテンツデータの著作権についてもその権利関係を明らかにする仕組みが必要となる。
【0009】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、編集により作成されたコンテンツデータ毎にその作成のために利用された個々のコンテンツデータの著作権を証明できるようにし、コンテンツデータの著作権の保護および二次利用を効率よく行うことが可能なコンテンツ管理処理システムおよびコンテンツ管理処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、著作権の対象となるコンテンツデータを保護するためのコンテンツ管理処理をコンピュータによって実行するコンテンツ管理処理システムにおいて、著作権の対象となるコンテンツデータに、当該コンテンツデータの著作権者に関する著作権情報を含む電子透かしを埋め込む手段と、編集前のコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と、編集により新たに作成された編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とを管理し、著作権の対象となるコンテンツデータの編集によって新たに作成された編集コンテンツデータに、編集前のコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と前記作成された編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とが電子透かしとして埋め込まれるように、コンテンツデータの編集の度にそれに埋め込む電子透かしの内容を更新する手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、著作権の対象となる各コンテンツデータ毎に当該コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を当該コンテンツデータに電子透かしとして埋め込む処理と、前記コンテンツデータの著作権情報と前記コンテンツ識別情報とを対応付けてデータベースに登録する処理とをコンピュータに実行させるコンテンツ管理処理システムにおいて、著作権の対象となるコンテンツデータを編集著作者が編集することによって新たに作成された編集コンテンツデータ毎に、当該編集コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報と当該編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とを前記データベースに登録して管理する手段と、前記新たに作成された編集コンテンツデータに、その編集前のコンテンツデータに対応するコンテンツ識別情報と前記編集コンテンツデータに対応するコンテンツ識別情報とを含む電子透かしを埋め込む手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
これら本発明のコンテンツ管理処理システムによれば、コンテンツデータ毎にその作成に使用した著作権の利用履歴を正しく管理することが可能となる。よって、作成されたコンテンツデータ毎にその作成のためにどのコンテンツデータの著作権が利用されたかなどを証明できるようなり、利用されたコンテンツデータの著作権を保護できると共に、その二次利用に際しても利用許諾を行うべき著作権者の確認が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理処理システムの基本構成が示されている。
【0014】
このコンテンツ管理処理システムは、コンピュータネットワーク上でコンテンツデータの著作権管理、利用、流通、課金等の処理を支援するためのシステムであり、図示のように、電子認証サーバ100、コンテンツID発行サーバ101、知的財産権データベースサーバ102、および課金決済サーバ103などを用いて実現されている。
【0015】
電子認証サーバ100は、コンピュータネットワークを通じて著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202それぞれの端末と通信可能に構成されており、それら著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202それぞれの正当性を確認するための電子認証処理を行う。著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202は、予め電子認証サーバ100に対して自身を登録する。コンテンツID発行サーバ101、知的財産権データベースサーバ102、および課金決済サーバ103はそれぞれ電子認証サーバ100と連携して動作し、各権利者を認証する。
【0016】
ここで、著作権者とはオリジナルのコンテンツデータを創作・作成した権利者を意味し、また編集著作者とは著作権者にコンテンツデータの二次利用の許諾を得てそのコンテンツデータを二次利用して新たなコンテンツデータ(二次著作物)を作成する者を意味する。新たなコンテンツデータを作成するためのコンテンツの二次利用は、コンテンツデータの編集と称される。二次著作物には、もとの著作権者の権利と二次著作物を作成した編集著作者の権利(例えば著作隣接権なども含む)が存在する。また著作権利用者は主にコンテンツデータを商品として流通・販売する者を意味する。具体的には、コンテンツデータの利用は、コンテンツデータの放送、ネットワークによる配信、媒体での販売などを指す。
【0017】
コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202それぞれの要求に応じてコンテンツIDの発行、照会、更新を行うと共に、知的財産権データベースサーバ102と連携して、各コンテンツデータ(二次著作物も含む)を保護するためのコンテンツ管理処理を実行する。
【0018】
具体的には、コンテンツID発行サーバ101は、各コンテンツデータにコンテンツIDと当該コンテンツデータの著作権を管理するための著作権情報を電子透かしとして埋め込む処理、および各コンテンツデータ毎にそれに対応する著作権情報を知的財産権データベースサーバ102の知的財産権データベースにコンテンツIDと対応付けて登録する等の処理を行う。コンテンツIDは各コンテンツデータ毎にそれを一意に識別するためのコンテンツ識別情報である。
【0019】
知的財産権データベースサーバ102は、コンテンツID発行サーバ101と連携して、知的財産権データベースを管理する。知的財産権データベースには、それに登録されたコンテンツデータ毎にそれに付帯する著作権に関する権利情報(二次著作物の場合には元の著作権者および編集著作者それぞれの権利情報)が属性情報として登録されている。
【0020】
知的財産権データベースに登録された属性情報は、コンテンツID発行サーバ101によって発行されたコンテンツIDに関連づけて管理されている。属性情報は、必要に応じて著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202それぞれから参照される。
【0021】
課金決済サーバ103は、例えば購入者203が著作権利用者202の販売するコンテンツを購入する際などに課金決済を行う。
【0022】
図2には、本コンテンツ管理処理システムによるコンテンツ管理処理のモデルを構成するレイヤ構造が示されている。コンテンツ管理処理を行うために、システムレイヤ、著作権者・関係者レイヤ、コンテンツデータベース(DB)レイヤ、およびコンテンツデータ形式レイヤの4つのレイヤが定義されている。
【0023】
システムレイヤは本コンテンツ管理処理システムの基盤システムであり、上述の電子認証サーバ100、コンテンツID発行サーバ101、知的財産権データベースサーバ102、および課金決済サーバ103から構成されている。
【0024】
著作権者・関係者レイヤは、著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202、および購入者203から構成される。
【0025】
コンテンツデータベース(DB)レイヤは、著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202、および購入者203それぞれに対応付けてそれらが利用するデータベースを定義したものである。このコンテンツデータベース(DB)レイヤは、コンテンツデータベース300、コンテンツ編集データベース301、二次著作コンテンツデータベース302、配信サーバデータベース303、およびローカルクライアントデータベース404から構成される。
【0026】
コンテンツデータベース300は、著作権者200が作成したコンテンツデータを格納するデータベースである。このコンテンツデータベース300はコンピュータネットワークによる伝送が可能なサーバ内に設けられており、コンピュータネットワークを通じて公開されている。
【0027】
コンテンツ編集データベース301は、二次的な著作権者である編集著作者201が著作権者200から利用許諾を得たコンテンツデータを格納するデータベースである。二次著作コンテンツデータベース302は、編集著作者201が著作権者200から利用許諾を得たコンテンツを編集することによって作成した新たなコンテンツデータである二次コンテンツデータ(編集コンテンツデータ)を格納するデータベースである。この二次著作コンテンツデータベース302もコンピュータネットワークを通じて公開されている。編集著作者201は著作権者200から利用許諾を得たコンテンツデータのみならず、他の編集著作者201によって作成されたコンテンツデータをその編集著作者201および元の著作権者200から利用許諾を得て編集することにより二次コンテンツデータ(編集コンテンツデータ)を作成することもできる。
【0028】
配信サーバデータベース303は、著作権利用者202が購入者に対してコンテンツデータを提供するために使用するデータベースである。この配信サーバデータベース303は、コンピュータネットワークによる伝送が可能なサーバ内に設けられている。
【0029】
ローカルクライアントデータベース304は、購入者203が著作権利用者202から購入したコンテンツデータを格納するデータベースである。各エンドユーザが所有するセットトップボックスやパーソナルコンピュータなどの記憶装置上に構成される。
【0030】
コンテンツデータ形式レイヤは、コンテンツデータのフォーマット形式を定義したレイヤである。大別して4種類のフォーマット形式が定義されている。
【0031】
第1のフォーマット形式400は、著作権者200が作成したコンテンツデータのフォーマット形式を示すものである。この第1のフォーマット形式400は、作成されたコンテンツデータ(原コンテンツ)とそのコンテンツデータに電子透かしとして埋め込まれたコンテンツID情報(権利情報を含む)とから構成される。コンテンツID情報は、当該コンテンツデータのコンテンツIDと、当該コンテンツデータの権利情報である著作権情報(例えば、著作者名、コンテンツ作成日、コンテンツの利用条件、等)を含む。
【0032】
コンテンツデータベース300においては、第1のフォーマット形式400を持つコンテンツデータが格納される。各コンテンツデータは、それに対応するコンテンツID情報に対応付けられた状態で、コンテンツデータベース300で管理される。コンテンツデータベース300のコンテンツID情報は、各コンテンツの検索、権利情報の参照等のために利用される。
【0033】
第2のフォーマット形式401は、編集著作者201により作成された編集コンテンツデータのフォーマット形式を示すものである。この第2のフォーマット形式401は、作成された編集コンテンツデータ(編集コンテンツ)とそのコンテンツデータに電子透かしとして埋め込まれたコンテンツID情報(権利情報を含む)とから構成される。このコンテンツID情報には、著作権者200が作成したコンテンツに関する原コンテンツID情報(権利情報を含む)と、編集著作者201が編集により作成したコンテンツに関する編集コンテンツID情報(著作隣接権などの権利情報を含む)とが含まれている。
【0034】
編集コンテンツID情報は、編集コンテンツを一意に識別するための編集コンテンツIDと、編集コンテンツを作成した編集著作者に関する著作隣接権などの権利情報を含む。
【0035】
すなわち、編集コンテンツデータには、編集に利用したコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と編集コンテンツデータを作成した編集著作者に関する著作権情報とを含む権利情報が電子透かしとして埋め込まれる。このように、編集により新たに二次コンテンツが作成される度にそこに電子透かしとして埋め込まれる著作権情報の内容の追加・更新が行われる。
【0036】
二次著作コンテンツデータベース302においては、第2のフォーマット形式401を持つ編集コンテンツデータが格納される。各編集コンテンツデータは、それに対応する編集コンテンツID情報(または編集コンテンツID情報と原コンテンツID情報の双方)と対応付けられた状態でコンテンツデータベース300で管理される。二次著作コンテンツデータベース302の編集コンテンツID情報(または編集コンテンツID情報と原コンテンツID情報の双方)は、各編集コンテンツの検索、権利情報の参照等のために利用される。
【0037】
第3のフォーマット形式402は、著作権利用者202がコンテンツデータを流通(例えば販売)する際に使用されるフォーマット形式を示すものである。この第3のフォーマット形式402は、第1または第2のコンテンツフォーマット形式400,401に対して流通コンテンツID情報(流通等の利用に関する権利情報を含む)が付加されたものである。流通コンテンツID情報は、流通対象のコンテンツデータのコンテンツIDと、著作権利用者202の利用許諾権等を示す、著作権利用者202による当該コンテンツデータの利用に関する流通情報を含む。流通コンテンツID情報は、原コンテンツID情報および編集コンテンツID情報と一緒に電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込まれる。
【0038】
第4のフォーマット形式403は、購入者203が著作権利用者202より購入するときのコンテンツデータのフォーマット形式を示すものである。402のコンテンツフォーマット形式に対して、コンテンツをネットワーク上で配布するためにデジタル著作権保護(DRM)技術によるコンテンツ保護を行ったフォーマット形式である。
【0039】
コンテンツデータに対する電子透かしの埋め込みは、上述したように、コンテンツID発行サーバ101によって行われる。コンテンツID発行サーバ101は、上述のフォーマット形式に従い、著作権者、編集著作者、著作権利用者などの情報をコンテンツデータに電子透かし情報として追加更新していく。
【0040】
次に、図3を参照して、本実施形態によるコンテンツ管理処理の基本手順について説明する。ここでは、コンテンツデータの編集によって編集コンテンツデータが新たに作成された場合の処理について説明する。
【0041】
(ステップ1); 著作権者200は、映像、音楽、他のデータ等のコンテンツデータを制作する。
(ステップ2); 著作権者200は、コンテンツID発行サーバ101へコンテンツデータ及び当該コンテンツに関する自身の著作権情報を示す権利情報を送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。
【0042】
(ステップ3); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきたコンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、そのコンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
(ステップ4); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDおよび著作権情報を電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込む。
【0043】
(ステップ5); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権者200に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを著作権者200に返却する。
(ステップ6); 著作権者200は、コンテンツIDおよび著作権情報を含むコンテンツID情報と、電子透かし入りのコンテンツデータとをコンテンツデータベース300に登録して、その内容を公開する。
【0044】
(ステップ7); 編集著作者201は、コンテンツデータベース300にアクセスして、二次利用対象のコンテンツデータに対応するコンテンツID情報を検索する。
(ステップ8); 編集著作者201は、検索したコンテンツID情報から、利用許諾契約を結ぶことが必要な著作権者200を確認し、そして当該著作権者200と利用許諾契約を行う。
【0045】
(ステップ9); 編集著作者201との利用許諾を締結した著作権者200は、契約内容を示す契約情報と共に電子透かし入りのコンテンツを編集著作者201に送信する。
(ステップ10); 編集著作者201は、電子透かし入りのコンテンツを編集することによって新たな編集コンテンツデータを作成する。
【0046】
(ステップ11); 編集著作者201は、コンテンツID発行サーバ101へ編集コンテンツデータと、当該コンテンツに関する自身の著作権情報(著作隣接権)と、利用許諾の締結を示す契約情報とを送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。契約情報は編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータの著作権情報を含むものであり、編集コンテンツデータの作成にどのような著作物が利用されたかをコンテンツID発行サーバ101に通知するために用いられる。
【0047】
(ステップ12); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきた編集コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、その編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報と、コンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
【0048】
(ステップ13); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDと、編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とを電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込む。このようにして、編集コンテンツデータには電子透かしによるタグの付け直しが行われ、この電子透かしにより、編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とを証明することが可能となる。
【0049】
(ステップ14); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを編集著作者201に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを編集著作者201に返却する。
【0050】
(ステップ15); 編集著作者201は、コンテンツIDおよび著作権情報(編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)を含むコンテンツID情報と、電子透かし入りのコンテンツデータとを二次著作コンテンツデータベース302に登録して、その内容を公開する。
【0051】
このようにして、編者コンテンツデータには、当該編集コンテンツデータの編集著作者の著作権情報のみならず、当該編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータの著作権者の著作権情報も一緒に電子透かしとして埋め込まれる。
【0052】
これにより、コンテンツデータ毎にその作成に使用した著作権の利用履歴を正しく管理することが可能となる。よって、作成されたコンテンツデータ毎にその作成のためにどのコンテンツデータの著作権が利用されたかなどを電子透かしによって証明できるようなり、利用されたコンテンツデータの著作権を保護できると共に、その二次利用に際しても利用許諾を行うべき著作権者の確認が容易となる。
【0053】
なお、例えば編集コンテンツデータをさらに編集して新たな編集コンテンツデータを作成する場合などのように、複数回の編集が繰り返されて作成されたコンテンツデータについては、それに電子透かしとして埋め込むべき権利情報の情報量が増大する場合がある。
【0054】
これを防止するため、コンテンツID発行サーバ101には、電子透かしとして埋め込むべき複数の著作権情報それぞれの内容に対してそれを集約して表すための識別情報を割り当て、その識別情報とそれに対応する複数の著作権情報との関係を、例えば知的財産権データベースサーバ102のデータベースを用いて管理する機能が設けられている。
【0055】
コンテンツID発行サーバ101は、複数の著作権情報の代わりに、それに対応する識別情報を電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込む。この場合、識別情報としては、上述のコンテンツIDそのものを利用することもできる。
【0056】
各コンテンツデータの権利情報は、そのコンテンツデータに対応するコンテンツIDを用いることによって知的財産権データベースサーバ102のデータベースから参照することが出来る。よって、この場合には、コンテンツIDは、当該コンテンツIDが割り当てられたコンテンツデータ(編集コンテンツデータも含む)の著作権管理情報として用いられることになる。
【0057】
このように、コンテンツIDそのものを著作権管理情報として利用する事も可能である。よって、権利情報の増加とは無関係に、最初からコンテンツIDを著作権管理情報として含む電子透かしを各コンテンツデータに埋め込むようにしてもよい。この場合、図3の処理は次のように行われることになる。
【0058】
(ステップ1); 著作権者200は、映像、音楽、他のデータ等のコンテンツデータを制作する。
(ステップ2); 著作権者200は、コンテンツID発行サーバ101へコンテンツデータ及び当該コンテンツに関する自身の著作権情報を示す権利情報を送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。
【0059】
(ステップ3); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきたコンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、そのコンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
(ステップ4); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権管理情報として含む電子透かしをコンテンツデータに埋め込む。
【0060】
(ステップ5); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権者200に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを著作権者200に返却する。
(ステップ6); 著作権者200は、コンテンツIDと電子透かし入りのコンテンツデータとをコンテンツデータベース300に登録して、その内容を公開する。
【0061】
(ステップ7); 編集著作者201は、コンテンツデータベース300にアクセスして、二次利用対象のコンテンツデータに対応するコンテンツIDを検索する。
(ステップ8); 編集著作者201は、コンテンツIDを用いて知的財産権データベースサーバ102のデータベースを検索し、利用許諾契約を結ぶことが必要な著作権者200を確認し、そして当該著作権者200と利用許諾契約を行う。
【0062】
(ステップ9); 編集著作者201との利用許諾を締結した著作権者200は、契約内容を示す契約情報と共に電子透かし入りのコンテンツを編集著作者201に送信する。
(ステップ10); 編集著作者201は、電子透かし入りのコンテンツを編集することによって新たな編集コンテンツデータを作成する。
【0063】
(ステップ11); 編集著作者201は、コンテンツID発行サーバ101へ編集コンテンツデータと、当該コンテンツに関する自身の著作権情報(著作隣接権)と、利用許諾の締結を示す契約情報とを送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。契約情報は編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータの著作権情報を含むものであり、編集コンテンツデータの作成にどのような著作物が利用されたかをコンテンツID発行サーバ101に通知するために用いられる。もちろん、編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータのコンテンツIDを、コンテンツID発行サーバ101に通知してもよい。
【0064】
(ステップ12); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきた編集コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、その編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報と、編集コンテンツデータに対して発行したコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
【0065】
(ステップ13); コンテンツID発行サーバ101は、発行したコンテンツIDを当該編集コンテンツデータの著作権管理情報として含む電子透かしを当該編集コンテンツデータに埋め込む。この電子透かしで示されるコンテンツIDと、知的財産権データベースサーバ102のデータベースとにより、当該編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とを証明することが可能となる。
【0066】
(ステップ14); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを編集著作者201に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを編集著作者201に返却する。
【0067】
(ステップ15); 編集著作者201は、コンテンツIDと、電子透かし入りのコンテンツデータとを二次著作コンテンツデータベース302に登録して、その内容を公開する。
【0068】
このように、コンテンツIDそのものを著作権管理情報として含む電子透かしをコンテンツデータに埋め込む場合においても、電子透かしとして埋め込まれる著作権管理情報の内容を更新することにより、コンテンツデータ毎にその作成に使用した著作権の利用履歴を正しく管理することが可能となる。
【0069】
また、他の応用例として、編集コンテンツデータに、その編集コンテンツデータに対応するコンテンツIDと編集前のコンテンツデータのコンテンツIDとを含む電子透かしを埋め込むようにして、編集によって新たなコンテンツデータが作成される度に、それに電子透かしとして埋め込むべきコンテンツIDを追加・更新していくことも可能である。この場合、図3の処理は次のように行われることになる。
【0070】
(ステップ1); 著作権者200は、映像、音楽、他のデータ等のコンテンツデータを制作する。
(ステップ2); 著作権者200は、コンテンツID発行サーバ101へコンテンツデータ及び当該コンテンツに関する自身の著作権情報を示す権利情報を送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。
【0071】
(ステップ3); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきたコンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、そのコンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
(ステップ4); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権管理情報として含む電子透かしをコンテンツデータに埋め込む。
【0072】
(ステップ5); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権者200に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを著作権者200に返却する。
(ステップ6); 著作権者200は、コンテンツIDと電子透かし入りのコンテンツデータとをコンテンツデータベース300に登録して、その内容を公開する。
【0073】
(ステップ7); 編集著作者201は、コンテンツデータベース300にアクセスして、二次利用対象のコンテンツデータに対応するコンテンツIDを検索する。
(ステップ8); 編集著作者201は、コンテンツIDを用いて知的財産権データベースサーバ102のデータベースを検索し、利用許諾契約を結ぶことが必要な著作権者200を確認し、そして当該著作権者200と利用許諾契約を行う。
【0074】
(ステップ9); 編集著作者201との利用許諾を締結した著作権者200は、契約内容を示す契約情報と共に電子透かし入りのコンテンツを編集著作者201に送信する。契約情報にはコンテンツIDも含まれている。
(ステップ10); 編集著作者201は、電子透かし入りのコンテンツを編集することによって新たな編集コンテンツデータを作成する。
【0075】
(ステップ11); 編集著作者201は、コンテンツID発行サーバ101へ編集コンテンツデータと、当該コンテンツに関する自身の著作権情報(著作隣接権)と、利用許諾の締結を示す契約情報とを送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。契約情報には、編集コンテンツデータの作成に利用した元のコンテンツデータのコンテンツIDが含まれており、そのコンテンツIDがコンテンツID発行サーバ101に通知される。
【0076】
(ステップ12); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきた編集コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、その編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、編集コンテンツデータに対して発行したコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
【0077】
(ステップ13); コンテンツID発行サーバ101は、発行したコンテンツIDと元のコンテンツデータのコンテンツIDとを含む電子透かしを当該編集コンテンツデータの著作権管理情報として当該編集コンテンツデータに埋め込む。この電子透かしで示される2つのコンテンツIDと、知的財産権データベースサーバ102のデータベースとにより、当該編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とを証明することが可能となる。
【0078】
(ステップ14); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを編集著作者201に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを編集著作者201に返却する。
【0079】
(ステップ15); 編集著作者201は、コンテンツIDと、電子透かし入りのコンテンツデータとを二次著作コンテンツデータベース302に登録して、その内容を公開する。
【0080】
次に、図4を参照して、本実施形態によるコンテンツ管理処理の具体的な手順を認証処理を含めて説明する。ここでは、コンテンツIDと著作権情報とを含む電子透かしをコンテンツデータに適用する場合を想定する。
【0081】
(ステップ0); 著作権者200、編集著作者201など各権利関係者は、事前に電子認証サーバ100に登録し、認証を受ける。
(ステップ1); 著作権者200は、映像、音楽、他のデータ等のコンテンツデータを作成する。
【0082】
(ステップ2); 著作権者200は、コンテンツID発行サーバ101へコンテンツデータ及び当該コンテンツに関する自身の著作権情報を示す権利情報を送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。
【0083】
(ステップ3); コンテンツID発行サーバ101は電子認証サーバ100と連携して、著作権者200を認証する。
(ステップ4); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきたコンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、そのコンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを含む電子透かしをコンテンツデータに埋め込む。
【0084】
(ステップ5); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
(ステップ6); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権者200に通知する。
【0085】
(ステップ7); コンテンツID発行サーバ101は、電子透かし(コンテンツIDおよび著作権情報)入りのコンテンツデータを著作権者200に返却する。
(ステップ8); 著作権者200は、コンテンツIDおよび著作権情報を含むコンテンツID情報と、電子透かし入りのコンテンツデータとをコンテンツデータベース300に登録して、その内容を公開する。
【0086】
(ステップ9); 編集著作者201は、コンテンツデータベース300にアクセスして、二次利用対象のコンテンツデータに対応するコンテンツID情報を検索する。
(ステップ10); 編集著作者201は、検索したコンテンツID情報から、利用許諾契約を結ぶことが必要な著作権者200を確認すると共に、電子認証サーバ100に対してその著作権者200が正当な登録者であるかどうかを問い合わせる。
【0087】
(ステップ11); 正当な登録者であることが確認されると、編集著作者201は、コンテンツID情報から著作権情報の内容を確認した後、著作権者200との利用許諾契約処理を開始する。
(ステップ12); 著作権者200は、利用許諾契約を要求した編集著作者201が正当な登録者であるかどうかを電子認証サーバ100に対して問い合わせる。
【0088】
(ステップ13); 正当な登録者であることが確認されると、著作権者200は、利用許諾契約締結の通知を編集著作者201に通知する。
(ステップ14); この後、著作権者200は、電子透かし入りのコンテンツを編集著作者201に引き渡す。
【0089】
(ステップ15); 編集著作者201は、著作権者200から取得した電子透かし入りのコンテンツを編集することによって新たな編集コンテンツデータを作成する。
(ステップ16); 編集著作者201は、コンテンツID発行サーバ101へ編集コンテンツデータと、当該コンテンツに関する自身の著作権情報(著作隣接権)と、利用許諾の締結を示す契約情報とを送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。契約情報は、上述したように、編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータの著作権情報を含むものであり、編集コンテンツデータの作成にどのような著作物が利用されたかをコンテンツID発行サーバ101に通知するために用いられる。
【0090】
(ステップ17); コンテンツID発行サーバ101は電子認証サーバ100と連携して、編集著作者201を認証する。
(ステップ18); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきた編集コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、その編集コンテンツデータの著作権情報(編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)とコンテンツIDとを含む電子透かしを編集コンテンツデータに埋め込む。
【0091】
(ステップ19); コンテンツID発行サーバ101は、その編集コンテンツデータの著作権情報(編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
【0092】
(ステップ20); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを編集著作者201に通知する。
(ステップ21); コンテンツID発行サーバ101は、電子透かし(コンテンツID、編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)、および元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)入りのコンテンツデータを編集著作者201に返却する。
【0093】
(ステップ22); 編集著作者201は、コンテンツIDおよび著作権情報(編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)を含むコンテンツID情報と、電子透かし入りのコンテンツデータとを二次著作コンテンツデータベース302に登録して、その内容を公開する。
【0094】
(ステップ23); 他の編集著作者201または著作権利用者202は、著作権者(編集著作者)の管理するコンテンツデータベースにアクセスし、コンテンツID情報およびコンテンツデータを検索する。
【0095】
他の編集著作者201が編集コンテンツデータを編集して新たな編集コンテンツデータを作成する場合には、上述の著作権者200と編集著作者201との間の著作権利用許諾処理が、編集著作者201と他の編集著作者201との間、さらには必要に応じて他の編集著作者201と元の著作権者200との間で実行される。そして、編集コンテンツデータを編集することによって作成された編集コンテンツデータには、その編集コンテンツデータに対応するコンテンツIDと、他の編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元の編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とが、電子透かしとして埋め込まれる。
【0096】
また、著作権利用者202が編集コンテンツデータを流通させる場合には、編集著作者201と著作権利用者202との間、さらには必要に応じて著作権利用者202と元の著作権者200との間で実行される。そして、流通対象のコンテンツデータには、その編集コンテンツデータに対応するコンテンツIDと、流通情報と、編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とが、電子透かしとして埋め込まれる。
【0097】
このようにして、本コンテンツ処理システムによれば、コンテンツデータに電子透かしとして埋め込まれる情報が、「著作権者」→「著作権者および編集著作者」→「著作権者、編集著作者、および著作権利用者」、または「著作権者」→「著作権者および編集著作者」→「著作権者、編集著作者、および編集著作者」、などのように自動的に追加・更新されていく。これにより、コンテンツデータ毎にその二次利用および流通に関する履歴を正しく管理することが可能となる。
【0098】
なお、以上のコンテンツ管理処理はすべてコンピュータプログラムによって実現されているので、そのコンピュータプログラムを記憶媒体を通じて例えばネットワーク接続されたサーバ等のコンピュータに導入して実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に得ることが可能となる。
【0099】
また本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0100】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、編集により作成されたコンテンツデータ毎にその作成のために利用された個々のコンテンツデータの著作権を証明できるようになり、コンテンツデータの著作権の保護および二次利用を効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理処理システムの基本構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のコンテンツ管理処理システムによるコンテンツ管理処理のモデルを構成するレイヤ構造を示す図。
【図3】同実施形態のコンテンツ管理処理システムによって実行されるコンテンツ管理処理の基本手順を説明するフローチャート。
【図4】同実施形態のコンテンツ管理処理システムによって実行されるコンテンツ管理処理の具体的な手順を説明するための図。
【符号の説明】
100…電子認証サーバ
101…コンテンツID発行サーバ
102…知的財産権データベースサーバ
103…課金決済サーバ
200…著作権者
201…編集著作者
202…著作権利用者
203…購入者
300…コンテンツデータベース
302…二次著作コンテンツデータベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、著作権の対象となるコンテンツデータを保護するためのコンテンツ管理処理システムおよびコンテンツ管理処理方法に関し、特にコンピュータネットワークを用いてコンテンツデータの配信・流通を行うシステムに適用されるコンテンツ管理処理システムおよびコンテンツ管理処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及およびデジタル処理技術の進展に伴い、映像・音声・データ等のデジタルコンテンツ(コンテンツデータ)をインターネットなどのコンピュータネットワークを介して配信するビジネスが注目されている。
【0003】
コンピュータネットワークを介して配信されるコンテンツデータを保護する技術としては、従来より電子透かしが多く用いられている。電子透かしは、コンテンツデータの実体に影響を与えることなく、著作権を管理するための著作権情報をコンテンツデータに埋め込む技術である。この電子透かしを利用することにより、コンテンツデータの著作権の内容を証明することができるので、コンテンツデータの不正使用を抑止することが可能となる。
【0004】
また、従来では、著作権者がコンテンツ登録時に使用した発信回線番号を電子透かしとしてコンテンツに埋め込むものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−175380号公報(第3−5頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、著作権者によって作成されたコンテンツデータは購入者に販売されるだけでなく、その二次利用の許諾を得た編集著作者が当該コンテンツデータを利用して新たなコンテンツデータを作成するという、いわゆるコンテンツデータの二次利用も多く行われている。新たなコンテンツデータを作成するためのコンテンツの二次利用は、コンテンツの編集と称される。
【0007】
また、その編集により新たに作成された編集コンテンツデータをさらに二次利用することによって、さらに別の編集コンテンツデータが作成されることもある。
【0008】
このような場合、編集により新たに作成された個々の編集コンテンツデータには編集著作者の権利の他、その編集コンテンツデータの作成に利用されたオリジナルのコンテンツデータに関する著作権が付帯することになる。よって、編集により作成されたコンテンツデータ毎に、その作成のために利用された個々のコンテンツデータの著作権についてもその権利関係を明らかにする仕組みが必要となる。
【0009】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、編集により作成されたコンテンツデータ毎にその作成のために利用された個々のコンテンツデータの著作権を証明できるようにし、コンテンツデータの著作権の保護および二次利用を効率よく行うことが可能なコンテンツ管理処理システムおよびコンテンツ管理処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、著作権の対象となるコンテンツデータを保護するためのコンテンツ管理処理をコンピュータによって実行するコンテンツ管理処理システムにおいて、著作権の対象となるコンテンツデータに、当該コンテンツデータの著作権者に関する著作権情報を含む電子透かしを埋め込む手段と、編集前のコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と、編集により新たに作成された編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とを管理し、著作権の対象となるコンテンツデータの編集によって新たに作成された編集コンテンツデータに、編集前のコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と前記作成された編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とが電子透かしとして埋め込まれるように、コンテンツデータの編集の度にそれに埋め込む電子透かしの内容を更新する手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、著作権の対象となる各コンテンツデータ毎に当該コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を当該コンテンツデータに電子透かしとして埋め込む処理と、前記コンテンツデータの著作権情報と前記コンテンツ識別情報とを対応付けてデータベースに登録する処理とをコンピュータに実行させるコンテンツ管理処理システムにおいて、著作権の対象となるコンテンツデータを編集著作者が編集することによって新たに作成された編集コンテンツデータ毎に、当該編集コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報と当該編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とを前記データベースに登録して管理する手段と、前記新たに作成された編集コンテンツデータに、その編集前のコンテンツデータに対応するコンテンツ識別情報と前記編集コンテンツデータに対応するコンテンツ識別情報とを含む電子透かしを埋め込む手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
これら本発明のコンテンツ管理処理システムによれば、コンテンツデータ毎にその作成に使用した著作権の利用履歴を正しく管理することが可能となる。よって、作成されたコンテンツデータ毎にその作成のためにどのコンテンツデータの著作権が利用されたかなどを証明できるようなり、利用されたコンテンツデータの著作権を保護できると共に、その二次利用に際しても利用許諾を行うべき著作権者の確認が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理処理システムの基本構成が示されている。
【0014】
このコンテンツ管理処理システムは、コンピュータネットワーク上でコンテンツデータの著作権管理、利用、流通、課金等の処理を支援するためのシステムであり、図示のように、電子認証サーバ100、コンテンツID発行サーバ101、知的財産権データベースサーバ102、および課金決済サーバ103などを用いて実現されている。
【0015】
電子認証サーバ100は、コンピュータネットワークを通じて著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202それぞれの端末と通信可能に構成されており、それら著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202それぞれの正当性を確認するための電子認証処理を行う。著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202は、予め電子認証サーバ100に対して自身を登録する。コンテンツID発行サーバ101、知的財産権データベースサーバ102、および課金決済サーバ103はそれぞれ電子認証サーバ100と連携して動作し、各権利者を認証する。
【0016】
ここで、著作権者とはオリジナルのコンテンツデータを創作・作成した権利者を意味し、また編集著作者とは著作権者にコンテンツデータの二次利用の許諾を得てそのコンテンツデータを二次利用して新たなコンテンツデータ(二次著作物)を作成する者を意味する。新たなコンテンツデータを作成するためのコンテンツの二次利用は、コンテンツデータの編集と称される。二次著作物には、もとの著作権者の権利と二次著作物を作成した編集著作者の権利(例えば著作隣接権なども含む)が存在する。また著作権利用者は主にコンテンツデータを商品として流通・販売する者を意味する。具体的には、コンテンツデータの利用は、コンテンツデータの放送、ネットワークによる配信、媒体での販売などを指す。
【0017】
コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202それぞれの要求に応じてコンテンツIDの発行、照会、更新を行うと共に、知的財産権データベースサーバ102と連携して、各コンテンツデータ(二次著作物も含む)を保護するためのコンテンツ管理処理を実行する。
【0018】
具体的には、コンテンツID発行サーバ101は、各コンテンツデータにコンテンツIDと当該コンテンツデータの著作権を管理するための著作権情報を電子透かしとして埋め込む処理、および各コンテンツデータ毎にそれに対応する著作権情報を知的財産権データベースサーバ102の知的財産権データベースにコンテンツIDと対応付けて登録する等の処理を行う。コンテンツIDは各コンテンツデータ毎にそれを一意に識別するためのコンテンツ識別情報である。
【0019】
知的財産権データベースサーバ102は、コンテンツID発行サーバ101と連携して、知的財産権データベースを管理する。知的財産権データベースには、それに登録されたコンテンツデータ毎にそれに付帯する著作権に関する権利情報(二次著作物の場合には元の著作権者および編集著作者それぞれの権利情報)が属性情報として登録されている。
【0020】
知的財産権データベースに登録された属性情報は、コンテンツID発行サーバ101によって発行されたコンテンツIDに関連づけて管理されている。属性情報は、必要に応じて著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202それぞれから参照される。
【0021】
課金決済サーバ103は、例えば購入者203が著作権利用者202の販売するコンテンツを購入する際などに課金決済を行う。
【0022】
図2には、本コンテンツ管理処理システムによるコンテンツ管理処理のモデルを構成するレイヤ構造が示されている。コンテンツ管理処理を行うために、システムレイヤ、著作権者・関係者レイヤ、コンテンツデータベース(DB)レイヤ、およびコンテンツデータ形式レイヤの4つのレイヤが定義されている。
【0023】
システムレイヤは本コンテンツ管理処理システムの基盤システムであり、上述の電子認証サーバ100、コンテンツID発行サーバ101、知的財産権データベースサーバ102、および課金決済サーバ103から構成されている。
【0024】
著作権者・関係者レイヤは、著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202、および購入者203から構成される。
【0025】
コンテンツデータベース(DB)レイヤは、著作権者200、編集著作者201、著作権利用者202、および購入者203それぞれに対応付けてそれらが利用するデータベースを定義したものである。このコンテンツデータベース(DB)レイヤは、コンテンツデータベース300、コンテンツ編集データベース301、二次著作コンテンツデータベース302、配信サーバデータベース303、およびローカルクライアントデータベース404から構成される。
【0026】
コンテンツデータベース300は、著作権者200が作成したコンテンツデータを格納するデータベースである。このコンテンツデータベース300はコンピュータネットワークによる伝送が可能なサーバ内に設けられており、コンピュータネットワークを通じて公開されている。
【0027】
コンテンツ編集データベース301は、二次的な著作権者である編集著作者201が著作権者200から利用許諾を得たコンテンツデータを格納するデータベースである。二次著作コンテンツデータベース302は、編集著作者201が著作権者200から利用許諾を得たコンテンツを編集することによって作成した新たなコンテンツデータである二次コンテンツデータ(編集コンテンツデータ)を格納するデータベースである。この二次著作コンテンツデータベース302もコンピュータネットワークを通じて公開されている。編集著作者201は著作権者200から利用許諾を得たコンテンツデータのみならず、他の編集著作者201によって作成されたコンテンツデータをその編集著作者201および元の著作権者200から利用許諾を得て編集することにより二次コンテンツデータ(編集コンテンツデータ)を作成することもできる。
【0028】
配信サーバデータベース303は、著作権利用者202が購入者に対してコンテンツデータを提供するために使用するデータベースである。この配信サーバデータベース303は、コンピュータネットワークによる伝送が可能なサーバ内に設けられている。
【0029】
ローカルクライアントデータベース304は、購入者203が著作権利用者202から購入したコンテンツデータを格納するデータベースである。各エンドユーザが所有するセットトップボックスやパーソナルコンピュータなどの記憶装置上に構成される。
【0030】
コンテンツデータ形式レイヤは、コンテンツデータのフォーマット形式を定義したレイヤである。大別して4種類のフォーマット形式が定義されている。
【0031】
第1のフォーマット形式400は、著作権者200が作成したコンテンツデータのフォーマット形式を示すものである。この第1のフォーマット形式400は、作成されたコンテンツデータ(原コンテンツ)とそのコンテンツデータに電子透かしとして埋め込まれたコンテンツID情報(権利情報を含む)とから構成される。コンテンツID情報は、当該コンテンツデータのコンテンツIDと、当該コンテンツデータの権利情報である著作権情報(例えば、著作者名、コンテンツ作成日、コンテンツの利用条件、等)を含む。
【0032】
コンテンツデータベース300においては、第1のフォーマット形式400を持つコンテンツデータが格納される。各コンテンツデータは、それに対応するコンテンツID情報に対応付けられた状態で、コンテンツデータベース300で管理される。コンテンツデータベース300のコンテンツID情報は、各コンテンツの検索、権利情報の参照等のために利用される。
【0033】
第2のフォーマット形式401は、編集著作者201により作成された編集コンテンツデータのフォーマット形式を示すものである。この第2のフォーマット形式401は、作成された編集コンテンツデータ(編集コンテンツ)とそのコンテンツデータに電子透かしとして埋め込まれたコンテンツID情報(権利情報を含む)とから構成される。このコンテンツID情報には、著作権者200が作成したコンテンツに関する原コンテンツID情報(権利情報を含む)と、編集著作者201が編集により作成したコンテンツに関する編集コンテンツID情報(著作隣接権などの権利情報を含む)とが含まれている。
【0034】
編集コンテンツID情報は、編集コンテンツを一意に識別するための編集コンテンツIDと、編集コンテンツを作成した編集著作者に関する著作隣接権などの権利情報を含む。
【0035】
すなわち、編集コンテンツデータには、編集に利用したコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と編集コンテンツデータを作成した編集著作者に関する著作権情報とを含む権利情報が電子透かしとして埋め込まれる。このように、編集により新たに二次コンテンツが作成される度にそこに電子透かしとして埋め込まれる著作権情報の内容の追加・更新が行われる。
【0036】
二次著作コンテンツデータベース302においては、第2のフォーマット形式401を持つ編集コンテンツデータが格納される。各編集コンテンツデータは、それに対応する編集コンテンツID情報(または編集コンテンツID情報と原コンテンツID情報の双方)と対応付けられた状態でコンテンツデータベース300で管理される。二次著作コンテンツデータベース302の編集コンテンツID情報(または編集コンテンツID情報と原コンテンツID情報の双方)は、各編集コンテンツの検索、権利情報の参照等のために利用される。
【0037】
第3のフォーマット形式402は、著作権利用者202がコンテンツデータを流通(例えば販売)する際に使用されるフォーマット形式を示すものである。この第3のフォーマット形式402は、第1または第2のコンテンツフォーマット形式400,401に対して流通コンテンツID情報(流通等の利用に関する権利情報を含む)が付加されたものである。流通コンテンツID情報は、流通対象のコンテンツデータのコンテンツIDと、著作権利用者202の利用許諾権等を示す、著作権利用者202による当該コンテンツデータの利用に関する流通情報を含む。流通コンテンツID情報は、原コンテンツID情報および編集コンテンツID情報と一緒に電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込まれる。
【0038】
第4のフォーマット形式403は、購入者203が著作権利用者202より購入するときのコンテンツデータのフォーマット形式を示すものである。402のコンテンツフォーマット形式に対して、コンテンツをネットワーク上で配布するためにデジタル著作権保護(DRM)技術によるコンテンツ保護を行ったフォーマット形式である。
【0039】
コンテンツデータに対する電子透かしの埋め込みは、上述したように、コンテンツID発行サーバ101によって行われる。コンテンツID発行サーバ101は、上述のフォーマット形式に従い、著作権者、編集著作者、著作権利用者などの情報をコンテンツデータに電子透かし情報として追加更新していく。
【0040】
次に、図3を参照して、本実施形態によるコンテンツ管理処理の基本手順について説明する。ここでは、コンテンツデータの編集によって編集コンテンツデータが新たに作成された場合の処理について説明する。
【0041】
(ステップ1); 著作権者200は、映像、音楽、他のデータ等のコンテンツデータを制作する。
(ステップ2); 著作権者200は、コンテンツID発行サーバ101へコンテンツデータ及び当該コンテンツに関する自身の著作権情報を示す権利情報を送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。
【0042】
(ステップ3); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきたコンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、そのコンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
(ステップ4); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDおよび著作権情報を電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込む。
【0043】
(ステップ5); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権者200に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを著作権者200に返却する。
(ステップ6); 著作権者200は、コンテンツIDおよび著作権情報を含むコンテンツID情報と、電子透かし入りのコンテンツデータとをコンテンツデータベース300に登録して、その内容を公開する。
【0044】
(ステップ7); 編集著作者201は、コンテンツデータベース300にアクセスして、二次利用対象のコンテンツデータに対応するコンテンツID情報を検索する。
(ステップ8); 編集著作者201は、検索したコンテンツID情報から、利用許諾契約を結ぶことが必要な著作権者200を確認し、そして当該著作権者200と利用許諾契約を行う。
【0045】
(ステップ9); 編集著作者201との利用許諾を締結した著作権者200は、契約内容を示す契約情報と共に電子透かし入りのコンテンツを編集著作者201に送信する。
(ステップ10); 編集著作者201は、電子透かし入りのコンテンツを編集することによって新たな編集コンテンツデータを作成する。
【0046】
(ステップ11); 編集著作者201は、コンテンツID発行サーバ101へ編集コンテンツデータと、当該コンテンツに関する自身の著作権情報(著作隣接権)と、利用許諾の締結を示す契約情報とを送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。契約情報は編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータの著作権情報を含むものであり、編集コンテンツデータの作成にどのような著作物が利用されたかをコンテンツID発行サーバ101に通知するために用いられる。
【0047】
(ステップ12); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきた編集コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、その編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報と、コンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
【0048】
(ステップ13); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDと、編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とを電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込む。このようにして、編集コンテンツデータには電子透かしによるタグの付け直しが行われ、この電子透かしにより、編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とを証明することが可能となる。
【0049】
(ステップ14); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを編集著作者201に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを編集著作者201に返却する。
【0050】
(ステップ15); 編集著作者201は、コンテンツIDおよび著作権情報(編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)を含むコンテンツID情報と、電子透かし入りのコンテンツデータとを二次著作コンテンツデータベース302に登録して、その内容を公開する。
【0051】
このようにして、編者コンテンツデータには、当該編集コンテンツデータの編集著作者の著作権情報のみならず、当該編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータの著作権者の著作権情報も一緒に電子透かしとして埋め込まれる。
【0052】
これにより、コンテンツデータ毎にその作成に使用した著作権の利用履歴を正しく管理することが可能となる。よって、作成されたコンテンツデータ毎にその作成のためにどのコンテンツデータの著作権が利用されたかなどを電子透かしによって証明できるようなり、利用されたコンテンツデータの著作権を保護できると共に、その二次利用に際しても利用許諾を行うべき著作権者の確認が容易となる。
【0053】
なお、例えば編集コンテンツデータをさらに編集して新たな編集コンテンツデータを作成する場合などのように、複数回の編集が繰り返されて作成されたコンテンツデータについては、それに電子透かしとして埋め込むべき権利情報の情報量が増大する場合がある。
【0054】
これを防止するため、コンテンツID発行サーバ101には、電子透かしとして埋め込むべき複数の著作権情報それぞれの内容に対してそれを集約して表すための識別情報を割り当て、その識別情報とそれに対応する複数の著作権情報との関係を、例えば知的財産権データベースサーバ102のデータベースを用いて管理する機能が設けられている。
【0055】
コンテンツID発行サーバ101は、複数の著作権情報の代わりに、それに対応する識別情報を電子透かしとしてコンテンツデータに埋め込む。この場合、識別情報としては、上述のコンテンツIDそのものを利用することもできる。
【0056】
各コンテンツデータの権利情報は、そのコンテンツデータに対応するコンテンツIDを用いることによって知的財産権データベースサーバ102のデータベースから参照することが出来る。よって、この場合には、コンテンツIDは、当該コンテンツIDが割り当てられたコンテンツデータ(編集コンテンツデータも含む)の著作権管理情報として用いられることになる。
【0057】
このように、コンテンツIDそのものを著作権管理情報として利用する事も可能である。よって、権利情報の増加とは無関係に、最初からコンテンツIDを著作権管理情報として含む電子透かしを各コンテンツデータに埋め込むようにしてもよい。この場合、図3の処理は次のように行われることになる。
【0058】
(ステップ1); 著作権者200は、映像、音楽、他のデータ等のコンテンツデータを制作する。
(ステップ2); 著作権者200は、コンテンツID発行サーバ101へコンテンツデータ及び当該コンテンツに関する自身の著作権情報を示す権利情報を送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。
【0059】
(ステップ3); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきたコンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、そのコンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
(ステップ4); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権管理情報として含む電子透かしをコンテンツデータに埋め込む。
【0060】
(ステップ5); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権者200に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを著作権者200に返却する。
(ステップ6); 著作権者200は、コンテンツIDと電子透かし入りのコンテンツデータとをコンテンツデータベース300に登録して、その内容を公開する。
【0061】
(ステップ7); 編集著作者201は、コンテンツデータベース300にアクセスして、二次利用対象のコンテンツデータに対応するコンテンツIDを検索する。
(ステップ8); 編集著作者201は、コンテンツIDを用いて知的財産権データベースサーバ102のデータベースを検索し、利用許諾契約を結ぶことが必要な著作権者200を確認し、そして当該著作権者200と利用許諾契約を行う。
【0062】
(ステップ9); 編集著作者201との利用許諾を締結した著作権者200は、契約内容を示す契約情報と共に電子透かし入りのコンテンツを編集著作者201に送信する。
(ステップ10); 編集著作者201は、電子透かし入りのコンテンツを編集することによって新たな編集コンテンツデータを作成する。
【0063】
(ステップ11); 編集著作者201は、コンテンツID発行サーバ101へ編集コンテンツデータと、当該コンテンツに関する自身の著作権情報(著作隣接権)と、利用許諾の締結を示す契約情報とを送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。契約情報は編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータの著作権情報を含むものであり、編集コンテンツデータの作成にどのような著作物が利用されたかをコンテンツID発行サーバ101に通知するために用いられる。もちろん、編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータのコンテンツIDを、コンテンツID発行サーバ101に通知してもよい。
【0064】
(ステップ12); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきた編集コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、その編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報と、編集コンテンツデータに対して発行したコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
【0065】
(ステップ13); コンテンツID発行サーバ101は、発行したコンテンツIDを当該編集コンテンツデータの著作権管理情報として含む電子透かしを当該編集コンテンツデータに埋め込む。この電子透かしで示されるコンテンツIDと、知的財産権データベースサーバ102のデータベースとにより、当該編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とを証明することが可能となる。
【0066】
(ステップ14); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを編集著作者201に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを編集著作者201に返却する。
【0067】
(ステップ15); 編集著作者201は、コンテンツIDと、電子透かし入りのコンテンツデータとを二次著作コンテンツデータベース302に登録して、その内容を公開する。
【0068】
このように、コンテンツIDそのものを著作権管理情報として含む電子透かしをコンテンツデータに埋め込む場合においても、電子透かしとして埋め込まれる著作権管理情報の内容を更新することにより、コンテンツデータ毎にその作成に使用した著作権の利用履歴を正しく管理することが可能となる。
【0069】
また、他の応用例として、編集コンテンツデータに、その編集コンテンツデータに対応するコンテンツIDと編集前のコンテンツデータのコンテンツIDとを含む電子透かしを埋め込むようにして、編集によって新たなコンテンツデータが作成される度に、それに電子透かしとして埋め込むべきコンテンツIDを追加・更新していくことも可能である。この場合、図3の処理は次のように行われることになる。
【0070】
(ステップ1); 著作権者200は、映像、音楽、他のデータ等のコンテンツデータを制作する。
(ステップ2); 著作権者200は、コンテンツID発行サーバ101へコンテンツデータ及び当該コンテンツに関する自身の著作権情報を示す権利情報を送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。
【0071】
(ステップ3); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきたコンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、そのコンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
(ステップ4); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権管理情報として含む電子透かしをコンテンツデータに埋め込む。
【0072】
(ステップ5); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権者200に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを著作権者200に返却する。
(ステップ6); 著作権者200は、コンテンツIDと電子透かし入りのコンテンツデータとをコンテンツデータベース300に登録して、その内容を公開する。
【0073】
(ステップ7); 編集著作者201は、コンテンツデータベース300にアクセスして、二次利用対象のコンテンツデータに対応するコンテンツIDを検索する。
(ステップ8); 編集著作者201は、コンテンツIDを用いて知的財産権データベースサーバ102のデータベースを検索し、利用許諾契約を結ぶことが必要な著作権者200を確認し、そして当該著作権者200と利用許諾契約を行う。
【0074】
(ステップ9); 編集著作者201との利用許諾を締結した著作権者200は、契約内容を示す契約情報と共に電子透かし入りのコンテンツを編集著作者201に送信する。契約情報にはコンテンツIDも含まれている。
(ステップ10); 編集著作者201は、電子透かし入りのコンテンツを編集することによって新たな編集コンテンツデータを作成する。
【0075】
(ステップ11); 編集著作者201は、コンテンツID発行サーバ101へ編集コンテンツデータと、当該コンテンツに関する自身の著作権情報(著作隣接権)と、利用許諾の締結を示す契約情報とを送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。契約情報には、編集コンテンツデータの作成に利用した元のコンテンツデータのコンテンツIDが含まれており、そのコンテンツIDがコンテンツID発行サーバ101に通知される。
【0076】
(ステップ12); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきた編集コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、その編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、編集コンテンツデータに対して発行したコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
【0077】
(ステップ13); コンテンツID発行サーバ101は、発行したコンテンツIDと元のコンテンツデータのコンテンツIDとを含む電子透かしを当該編集コンテンツデータの著作権管理情報として当該編集コンテンツデータに埋め込む。この電子透かしで示される2つのコンテンツIDと、知的財産権データベースサーバ102のデータベースとにより、当該編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とを証明することが可能となる。
【0078】
(ステップ14); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを編集著作者201に通知すると共に、電子透かし入りのコンテンツデータを編集著作者201に返却する。
【0079】
(ステップ15); 編集著作者201は、コンテンツIDと、電子透かし入りのコンテンツデータとを二次著作コンテンツデータベース302に登録して、その内容を公開する。
【0080】
次に、図4を参照して、本実施形態によるコンテンツ管理処理の具体的な手順を認証処理を含めて説明する。ここでは、コンテンツIDと著作権情報とを含む電子透かしをコンテンツデータに適用する場合を想定する。
【0081】
(ステップ0); 著作権者200、編集著作者201など各権利関係者は、事前に電子認証サーバ100に登録し、認証を受ける。
(ステップ1); 著作権者200は、映像、音楽、他のデータ等のコンテンツデータを作成する。
【0082】
(ステップ2); 著作権者200は、コンテンツID発行サーバ101へコンテンツデータ及び当該コンテンツに関する自身の著作権情報を示す権利情報を送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。
【0083】
(ステップ3); コンテンツID発行サーバ101は電子認証サーバ100と連携して、著作権者200を認証する。
(ステップ4); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきたコンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、そのコンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを含む電子透かしをコンテンツデータに埋め込む。
【0084】
(ステップ5); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツデータの著作権情報とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
(ステップ6); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを著作権者200に通知する。
【0085】
(ステップ7); コンテンツID発行サーバ101は、電子透かし(コンテンツIDおよび著作権情報)入りのコンテンツデータを著作権者200に返却する。
(ステップ8); 著作権者200は、コンテンツIDおよび著作権情報を含むコンテンツID情報と、電子透かし入りのコンテンツデータとをコンテンツデータベース300に登録して、その内容を公開する。
【0086】
(ステップ9); 編集著作者201は、コンテンツデータベース300にアクセスして、二次利用対象のコンテンツデータに対応するコンテンツID情報を検索する。
(ステップ10); 編集著作者201は、検索したコンテンツID情報から、利用許諾契約を結ぶことが必要な著作権者200を確認すると共に、電子認証サーバ100に対してその著作権者200が正当な登録者であるかどうかを問い合わせる。
【0087】
(ステップ11); 正当な登録者であることが確認されると、編集著作者201は、コンテンツID情報から著作権情報の内容を確認した後、著作権者200との利用許諾契約処理を開始する。
(ステップ12); 著作権者200は、利用許諾契約を要求した編集著作者201が正当な登録者であるかどうかを電子認証サーバ100に対して問い合わせる。
【0088】
(ステップ13); 正当な登録者であることが確認されると、著作権者200は、利用許諾契約締結の通知を編集著作者201に通知する。
(ステップ14); この後、著作権者200は、電子透かし入りのコンテンツを編集著作者201に引き渡す。
【0089】
(ステップ15); 編集著作者201は、著作権者200から取得した電子透かし入りのコンテンツを編集することによって新たな編集コンテンツデータを作成する。
(ステップ16); 編集著作者201は、コンテンツID発行サーバ101へ編集コンテンツデータと、当該コンテンツに関する自身の著作権情報(著作隣接権)と、利用許諾の締結を示す契約情報とを送付し、コンテンツIDの発行をコンテンツID発行サーバ101に要求する。契約情報は、上述したように、編集コンテンツデータの作成に利用したコンテンツデータの著作権情報を含むものであり、編集コンテンツデータの作成にどのような著作物が利用されたかをコンテンツID発行サーバ101に通知するために用いられる。
【0090】
(ステップ17); コンテンツID発行サーバ101は電子認証サーバ100と連携して、編集著作者201を認証する。
(ステップ18); コンテンツID発行サーバ101は、著作権者200から送られてきた編集コンテンツデータを一意に識別するためのコンテンツIDを発行するとともに、その編集コンテンツデータの著作権情報(編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)とコンテンツIDとを含む電子透かしを編集コンテンツデータに埋め込む。
【0091】
(ステップ19); コンテンツID発行サーバ101は、その編集コンテンツデータの著作権情報(編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)とコンテンツIDとを対応付けて知的財産権データベースサーバ102のデータベースに登録する。
【0092】
(ステップ20); コンテンツID発行サーバ101は、コンテンツIDを編集著作者201に通知する。
(ステップ21); コンテンツID発行サーバ101は、電子透かし(コンテンツID、編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)、および元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)入りのコンテンツデータを編集著作者201に返却する。
【0093】
(ステップ22); 編集著作者201は、コンテンツIDおよび著作権情報(編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報)を含むコンテンツID情報と、電子透かし入りのコンテンツデータとを二次著作コンテンツデータベース302に登録して、その内容を公開する。
【0094】
(ステップ23); 他の編集著作者201または著作権利用者202は、著作権者(編集著作者)の管理するコンテンツデータベースにアクセスし、コンテンツID情報およびコンテンツデータを検索する。
【0095】
他の編集著作者201が編集コンテンツデータを編集して新たな編集コンテンツデータを作成する場合には、上述の著作権者200と編集著作者201との間の著作権利用許諾処理が、編集著作者201と他の編集著作者201との間、さらには必要に応じて他の編集著作者201と元の著作権者200との間で実行される。そして、編集コンテンツデータを編集することによって作成された編集コンテンツデータには、その編集コンテンツデータに対応するコンテンツIDと、他の編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元の編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とが、電子透かしとして埋め込まれる。
【0096】
また、著作権利用者202が編集コンテンツデータを流通させる場合には、編集著作者201と著作権利用者202との間、さらには必要に応じて著作権利用者202と元の著作権者200との間で実行される。そして、流通対象のコンテンツデータには、その編集コンテンツデータに対応するコンテンツIDと、流通情報と、編集コンテンツデータの編集著作者201に関する著作権情報(著作隣接権等)と、元のコンテンツデータの著作権者200に関する著作権情報とが、電子透かしとして埋め込まれる。
【0097】
このようにして、本コンテンツ処理システムによれば、コンテンツデータに電子透かしとして埋め込まれる情報が、「著作権者」→「著作権者および編集著作者」→「著作権者、編集著作者、および著作権利用者」、または「著作権者」→「著作権者および編集著作者」→「著作権者、編集著作者、および編集著作者」、などのように自動的に追加・更新されていく。これにより、コンテンツデータ毎にその二次利用および流通に関する履歴を正しく管理することが可能となる。
【0098】
なお、以上のコンテンツ管理処理はすべてコンピュータプログラムによって実現されているので、そのコンピュータプログラムを記憶媒体を通じて例えばネットワーク接続されたサーバ等のコンピュータに導入して実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に得ることが可能となる。
【0099】
また本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0100】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、編集により作成されたコンテンツデータ毎にその作成のために利用された個々のコンテンツデータの著作権を証明できるようになり、コンテンツデータの著作権の保護および二次利用を効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理処理システムの基本構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のコンテンツ管理処理システムによるコンテンツ管理処理のモデルを構成するレイヤ構造を示す図。
【図3】同実施形態のコンテンツ管理処理システムによって実行されるコンテンツ管理処理の基本手順を説明するフローチャート。
【図4】同実施形態のコンテンツ管理処理システムによって実行されるコンテンツ管理処理の具体的な手順を説明するための図。
【符号の説明】
100…電子認証サーバ
101…コンテンツID発行サーバ
102…知的財産権データベースサーバ
103…課金決済サーバ
200…著作権者
201…編集著作者
202…著作権利用者
203…購入者
300…コンテンツデータベース
302…二次著作コンテンツデータベース
Claims (8)
- 著作権の対象となるコンテンツデータを保護するためのコンテンツ管理処理をコンピュータによって実行するコンテンツ管理処理システムにおいて、
著作権の対象となるコンテンツデータに、当該コンテンツデータの著作権者に関する著作権情報を含む電子透かしを埋め込む手段と、
編集前のコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と、編集により新たに作成された編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とを管理し、著作権の対象となるコンテンツデータの編集によって新たに作成された編集コンテンツデータに、編集前のコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と前記作成された編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とが電子透かしとして埋め込まれるように、コンテンツデータの編集の度にそれに埋め込む電子透かしの内容を更新する手段とを具備することを特徴とするコンテンツ管理処理システム。 - コンテンツデータを著作権利用者が商品として流通させる際に、当該流通対象となるコンテンツデータに電子透かしとして埋め込まれた内容に前記著作権利用者によるコンテンツデータの利用に関する流通情報が追加されるように、前記流通対象となるコンテンツデータの電子透かしの内容を更新する手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ管理処理システム。
- 複数回の編集が繰り返されたコンテンツデータ毎に、それに電子透かしとして埋め込むべき複数の著作権情報それぞれの内容とそれら著作権情報に割り当てられた識別情報との関係をデータベースを用いて管理する手段と、
前記複数回の編集が繰り返されたコンテンツデータに、当該コンテンツデータに関する複数の著作権情報それぞれの内容に対応する識別情報を電子透かしとして埋め込む手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ管理処理システム。 - 著作権の対象となる各コンテンツデータ毎に当該コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を当該コンテンツデータに電子透かしとして埋め込む処理と、前記コンテンツデータの著作権情報と前記コンテンツ識別情報とを対応付けてデータベースに登録する処理とをコンピュータに実行させるコンテンツ管理処理システムにおいて、
著作権の対象となるコンテンツデータを編集著作者が編集することによって新たに作成された編集コンテンツデータ毎に、当該編集コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報と当該編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とを前記データベースに登録して管理する手段と、
前記新たに作成された編集コンテンツデータに、その編集前のコンテンツデータに対応するコンテンツ識別情報と前記編集コンテンツデータに対応するコンテンツ識別情報とを含む電子透かしを埋め込む手段とを具備することを特徴とするコンテンツ管理処理システム。 - 著作権の対象となるコンテンツデータを保護するためのコンテンツ管理処理をコンピュータに実行させるコンテンツ管理処理方法であって、
著作権の対象となるコンテンツデータに、当該コンテンツデータの著作権者に関する著作権情報を含む電子透かしを埋め込むステップと、
編集前のコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と、編集により新たに作成された編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とを管理し、著作権の対象となるコンテンツデータの編集によって新たに作成された編集コンテンツデータに、編集前のコンテンツデータの著作権者に関する著作権情報と前記作成された編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とが電子透かしとして埋め込まれるように、コンテンツデータの編集の度にそれに埋め込む電子透かしの内容を更新するステップとを具備することを特徴とするコンテンツ管理処理方法。 - コンテンツデータを著作権利用者が商品として流通させる際に、当該流通対象となるコンテンツデータに電子透かしとして埋め込まれた内容に前記著作権利用者に関する流通情報が追加されるように、前記流通対象となるコンテンツデータの電子透かしの内容を更新するステップをさらに具備することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ管理処理方法。
- 複数回の編集が繰り返されたコンテンツデータ毎に、それに電子透かしとして埋め込むべき複数の著作権情報それぞれの内容とそれら著作権情報に割り当てられた識別情報との関係をデータベースを用いて管理するステップと、
前記複数回の編集が繰り返されたコンテンツデータに、当該コンテンツデータに関する複数の著作権情報それぞれの内容に対応する識別情報を電子透かしとして埋め込むステップをさらに具備することを特徴とする請求項5記載のコンテンツ管理処理方法。 - 著作権の対象となる各コンテンツデータ毎に当該コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報を当該コンテンツデータに電子透かしとして埋め込む処理と、前記コンテンツデータの著作権情報と前記コンテンツ識別情報とを対応付けてデータベースに登録する処理とをコンピュータに実行させることによって、コンテンツデータを保護するコンテンツ管理処理方法であって、
著作権の対象となるコンテンツデータを編集著作者が編集することによって新たに作成された編集コンテンツデータ毎に、当該編集コンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報と当該編集コンテンツデータの編集著作者に関する著作権情報とを前記データベースに登録して管理するステップと、
前記新たに作成された編集コンテンツデータに、その編集前のコンテンツデータに対応するコンテンツ識別情報と前記編集コンテンツデータに対応するコンテンツ識別情報とを含む電子透かしを埋め込むステップとを具備することを特徴とするコンテンツ管理処理方法。
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