JP2006196079A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、anti−fuse素子を記憶素子として用いるOTPメモリにおいて、プログラム動作時に記憶素子の絶縁膜を完全な破壊の状態に至らしめることができるようにする。
【解決手段】たとえば、プログラム動作時に、電圧ストレスの印加によってanti−fuse素子11のゲート絶縁膜がハードブレークダウンの状態に変化したことを、内部昇圧電源12で検知する。すると、内部昇圧電源12は、一定時間の経過を待って、書き込み終了信号ENDpを制御回路14に送る。これにより、制御回路14は、開閉スイッチ13を非導通状態とし、anti−fuse素子11に対するプログラム動作を終了させる構成となっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関するもので、特に、情報を一度だけ書き込むことが可能な不可逆性の記憶素子を用いたOTP(One−Time Programmable)メモリに関する。
最近、不可逆性の記憶素子として、MOS(Metal Oxide Semiconductor)構造の半導体素子に対して最大定格を超える高電圧(電圧ストレス)を印加し、その素子のゲート絶縁膜を電気的に破壊することにより情報を記憶するような、絶縁膜破壊型の記憶素子(たとえば、anti−fuse素子(または、electrical−fuse素子ともいう))を用いたOTPメモリが提案されている。このanti−fuse素子を記憶素子に用いたOTPメモリの場合、絶縁膜破壊前のanti−fuse素子には“0”という情報が蓄えられ、絶縁膜破壊後のanti−fuse素子には“1”という情報が蓄えられているものとして、主に利用されている。
また、このようなanti−fuse素子を記憶素子に用いたOTPメモリの用途としては、たとえばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などで、不良素子救済情報などを格納するのに使用されている。
ところで、anti−fuse素子において、書き込まれた情報を安定して読み出せるようにするには、破壊後のゲート絶縁膜に、良好な電気的導通状態を確保する必要がある。そのためには、ゲート絶縁膜の破壊後に、ゲート絶縁膜に対して十分な電気的エネルギー(電流ストレス)を与えることにより、ゲート絶縁膜を完全な破壊の状態、すなわち、ハードブレークダウン状態へ至らしめることが重要である。
上記したように、anti−fuse素子を記憶素子として用いたOTPメモリにおいて、安定した読み出し特性を得るためには、プログラム動作(情報の書き込み)時に、ゲート絶縁膜に十分に大きな電流をある時間流す操作が必要である。しかしながら、必要以上に長い時間にわたって電流を流し続けると、ゲート絶縁膜を含め、anti−fuse素子以外の他の回路部分などに対しても過剰なストレスを与えることになる。その結果、読み出し特性は逆に劣化する。たとえば、大電流によるマイグレーション効果により配線に空洞が発生するなどして、読み出し電流が減少するという問題が生じる。
一般に、ゲート絶縁膜の破壊に要する時間、すなわち、高電圧の印加からanti−fuse素子に情報が書き込まれるまでのプログラム時間は、anti−fuse素子による個体差が大きい。たとえば、多くのanti−fuse素子のゲート絶縁膜が瞬時(10μs以下)に破壊されるような高電圧を、一定の時間(約100μs)印加することによりプログラム動作を行った場合においても、ゲート絶縁膜が完全には破壊されないで残るanti−fuse素子、つまり、書き損じてしまうanti−fuse素子が、ある確率で発生する。また、anti−fuse素子に情報が書き込まれるまでのプログラム時間は、印加電圧や温度の変化などの環境条件の変化に対しても敏感である。したがって、ゲート絶縁膜の破壊後に与える電気的エネルギーを適切に制御するためには、このような問題を解決しなければならない。
単に、書き損じの発生率を低く抑えるためには、印加電圧を高くする、または、電圧印加時間を長くするなどの対策が有効である。しかしながら、印加電圧を高くする、または、電圧印加時間を長くした場合には、早い時期にゲート絶縁膜が破壊された多くのanti−fuse素子に対して、さらに大きな電気的ストレスがかかることによる悪影響が懸念される。また、印加電圧を高くすることは、情報の書き込みを行わない非プログラム状態のanti−fuse素子に対する大きなストレスとなるため、信頼性上、好ましいことではない。また、電圧印加時間を長くすることはプログラム時間の増大となり、記憶容量の大規模化の妨げとなる。
このように、従来のOTPメモリにおいては、anti−fuse素子のゲート絶縁膜を完全な破壊の状態(ハードブレークダウン状態)に至らしめるために、ゲート絶縁膜の破壊後に与える電気的エネルギーを適切に制御する必要があり、そのための最適な方法が模索されていた。
なお、ゲート絶縁膜に与える電気的エネルギーを制御する方法として、以下の提案が既になされている(たとえば、特許文献1参照)。しかしながら、この提案の場合には、破壊後のゲート絶縁膜に与える電気的エネルギーを適切に制御することができないばかりか、記憶容量の大規模化にともなって装置が大型化するなどの問題があった。
特開2003−123496(米国特許US6,434,060B1)
本発明は、上記の問題点を解決すべくなされたもので、記憶容量の大規模化にともなう大型化を招いたりすることなく、プログラム動作時に記憶素子の絶縁膜を完全な破壊の状態に至らしめることができ、良好な読み出し特性を得ることが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的としている。
本願発明の一態様によれば、電気的ストレスの印加によって絶縁膜を破壊することにより情報がプログラムされる記憶素子と、前記記憶素子に対する、前記電気的ストレスの印加を制御する制御スイッチと、前記制御スイッチの導通/非導通状態を制御する制御回路と、プログラム動作時に、前記記憶素子に印加される前記電気的ストレスを発生させるための第1の電圧を生成する電圧生成回路、前記絶縁膜の破壊を検知する検知回路、および、前記検知回路により前記絶縁膜の破壊が検知されると、前記記憶素子に対する前記電気的ストレスの印加を一定時間経過後に遮断するように、前記制御回路を制御するカウンタ回路、を含む電源回路とを具備したことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置が提供される。
上記の構成により、破壊後の絶縁膜に与える電気的エネルギーを適切に制御することが可能になる結果、記憶容量の大規模化にともなう大型化を招いたりすることなく、プログラム動作時に記憶素子の絶縁膜を完全な破壊の状態に至らしめることができ、良好な読み出し特性を得ることが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、この発明の第1の実施形態にしたがった、anti−fuse素子(MOS構造の半導体素子)を記憶素子として用いた、情報を1度だけ書き込むことが可能なOTPメモリ(不揮発性半導体記憶装置)の基本構成を示すものである。ここでは、内部昇圧電源を設け、この内部昇圧電源によって、外部より供給される比較的低電圧(たとえば、2.5V)の電源から、anti−fuse素子に印加する第1の電圧としての書き込み用の高電圧VBP(たとえば、7V)を生成するように構成した場合について説明する。
図1に示すように、たとえば、情報がプログラムされる絶縁膜破壊型の記憶素子であるanti−fuse素子11の一端(ソース/ドレイン)には、電源回路としての内部昇圧電源(voltage up converter)12が接続されている。また、上記anti−fuse素子11の他端(ゲート)には、開閉スイッチ(制御スイッチ)13となるn型MOSトランジスタのソース/ドレインの一方が接続されている。なお、この接続点の電位SNpを検知することにより、上記anti−fuse素子11に記憶されている情報の読み出しが行われる。
開閉スイッチ13の他方、つまり、上記n型MOSトランジスタのソース/ドレインの他方は接地(グランド電源に接続)され、ゲートは制御回路(controller)14に接続されている。また、この制御回路14には、上記内部昇圧電源12が接続されている。
ここで、上記制御回路14は、上記開閉スイッチ13の導通状態/非導通状態を制御するもので、上記制御回路14には、外部からの制御信号を取り込むための端子(たとえば、リセット信号RESETnを反転させて取り込むための端子reset、および、書き込みコマンド信号WEnを反転させて取り込むための端子set)が設けられている。また、この制御回路14には、上記内部昇圧電源12からの書き込み終了信号ENDpを取り込むための端子endが設けられている。さらに、上記制御回路14には、上記開閉スイッチ13のゲートに選択信号SELpを出力するための端子が設けられている。
一方、上記内部昇圧電源12は、上記anti−fuse素子11に印加する電圧を生成するもので、情報の書き込み(プログラム動作)時には書き込み用の高電圧(anti−fuse素子11の最大定格以上の高電圧)VBPを生成し、読み出し(リード動作)時には、書き込み用の高電圧VBPよりも低い、第2の電圧としての、上記anti−fuse素子11のゲート絶縁膜を破壊しない程度の読み出し用の低電圧(たとえば、1.5V)を生成するように構成されている。また、本実施形態の内部昇圧電源12は、プログラム動作時に、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜がソフトブレークダウンの状態からハードブレークダウンの状態に変化したことを検知する機能を備えている。
すなわち、上記内部昇圧電源12には、上記anti−fuse素子11に印加する低電圧または高電圧VBPを出力するための端子が設けられている。また、この内部昇圧電源12には、上記制御回路14に書き込み終了信号ENDpを出力するための端子が設けられている。さらに、この内部昇圧電源12には、上記anti−fuse素子11に印加する高電圧VBPをフィードバックして取り込むための端子、および、外部からの制御信号(たとえば、上記書き込みコマンド信号WEn)を取り込むための端子が設けられている。
次に、上記した構成のOTPメモリの、書き込み時の動作(プログラム動作)について、簡単に説明する。まず、回路を動作させるための電源VDD(たとえば、1.5V)の投入と同時に、制御回路14は、外部からのリセット信号RESETnを取り込んで、内部の状態を初期化する。初期化の状態では、選択信号SELpは低電位状態となり、開閉スイッチ13は非導通状態となる。この後、内部昇圧電源12により、anti-fuse素子11のゲート絶縁膜を破壊するのに十分な高電圧VBPが印加される。しかし、この状態においては、開閉スイッチ13が非導通状態のため、anti−fuse素子11に所望の電気的ストレスである電圧ストレス(高電界ストレス)Vstressは印加されない。
その後、外部からの書き込みコマンド信号WEnが、制御回路14に入力される。これにより、制御回路14は選択信号SELpを活性化し、開閉スイッチ13を導通状態にする。この結果、anti−fuse素子11に所望の電圧ストレスVstressが印加されて、プログラム動作が開始される。
やがて、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜は、電圧ストレスVstressの印加により破壊される。anti−fuse素子11のゲート絶縁膜が破壊されると、anti−fuse素子11を流れる電流量IBPが急激に増加する。
この電流量IBPの変化、つまり、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜がソフトブレークダウンの状態からハードブレークダウンの状態に変化したことが内部昇圧電源12によって検知されると、内部昇圧電源12より一定時間の経過を待って書き込み終了信号ENDpが出力される。この書き込み終了信号ENDpは制御回路14に送られる。すると、制御回路14は、選択信号SELpを再び非活性状態とし、開閉スイッチ13を非導通状態とする。これにより、anti-fuse素子11に対するプログラム動作が終了する。
このように、内部昇圧電源12を用いて、ハードブレークダウン状態への変化を検知してから一定時間の経過を待って、プログラム動作を終了するようにしている。これにより、破壊後のゲート絶縁膜に与える電気的ストレスである電流ストレス(電気的エネルギー)を適切に制御することが容易に可能となる。したがって、記憶容量の大規模化にともなってOTPメモリの大型化を招いたりすることなく、常に、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜を完全な破壊の状態(ハードブレークダウンの状態)に至らしめることが可能となるものである。
なお、上記した構成のOTPメモリ(図1参照)においては、anti−fuse素子11をp型MOSトランジスタにより表記しているが、書き込み前(非プログラム)の状態では電流を殆んど流さず、高電圧を印加することにより素子の電気的特性を破壊し、以降は導通状態となる不可逆性の素子であるならば、どのような構造であっても同様の効果を得ることができる。
図2は、上記したOTPメモリにおける制御回路14の構成を、より詳細に示すものである。すなわち、上記制御回路14は、たとえば図2に示すように、6つのインバータ回路14a,14b,14c,14d,14e,14f、および、3つのナンド回路14g,14h,14iを有して構成されている。6つのインバータ回路14a,14b,14c,14d,14e,14fのうち、5つのインバータ回路14a,14b,14c,14d,14eは直列に接続されている。そして、その先頭のインバータ回路14aの入力端(上記end端子)には、上記内部昇圧電源12からの書き込み終了信号ENDpが供給される。また、最後のインバータ回路14eの出力端は、上記ナンド回路14gの一方の入力端に接続されている。このナンド回路14gの他方の入力端(上記end端子)には、上記内部昇圧電源12からの書き込み終了信号ENDpが供給される。
上記ナンド回路14gの出力端は、SRラッチ回路を構成するナンド回路14hの第1の入力端に接続されている。このナンド回路14hの第1の入力端には、書き込み終了信号ENDnが供給される。このナンド回路14hの第2の入力端(上記reset端子)には、上記リセット信号RESETnが供給される。また、ナンド回路14hの第3の入力端には、SRラッチ回路を構成するナンド回路14iの出力端が接続されている。このナンド回路14iの一方の入力端には、上記ナンド回路14hの出力端が接続され、他方の入力端(上記set端子)には、上記書き込みコマンド信号WEnが供給される。そして、上記ナンド回路14hの出力端が、上記インバータ回路14fを介して、上記開閉スイッチ13のゲートに接続されて、上記選択信号SELpを出力するように構成されている。
図3は、上記したOTPメモリにおける内部昇圧電源12の構成を、より詳細に示すものである。すなわち、上記内部昇圧電源12は、たとえば図3に示すように、電位検知回路(検知回路)12Aと発振器12Bとチャージポンプ回路(電圧生成回路)12Cとからなるフィードバックループにより、高電圧VBPを安定的に生成することが可能となっている。また、この内部昇圧電源12は、負荷容量Cbpおよび補充電荷量測定器(カウンタ回路)12Dを有して構成されている。
電位検知回路12Aは、昇圧電源(VBP)の電位を参照電源VREFと比較し、チャージポンプ回路12Cへ供給する電源電流を調整して、昇圧電源(VBP)の電位を一定値(設定電位)に保つ役割をしている。また、この電位検知回路12Aは、情報の書き込み(プログラム動作)時に、anti−fuse素子11に流れる電流量の変化から、そのanti−fuse素子11のゲート絶縁膜がソフトブレークダウンの状態からハードブレークダウンの状態へと変化したことを検知するように構成されている。
発振器12Bは、たとえば5段のリングオシレータであり、上記電位検知回路12Aの出力VBPENBpに応じて発振と停止とが制御される。
チャージポンプ回路12Cは、たとえば8段のディクソン(Dickson)型のチャージポンプであり、発振器12Bの出力VBPCKpを受けて動作する。このチャージポンプ回路12Cにより昇圧された電荷は、負荷容量Cbpに蓄積される。上記負荷容量Cbpは、電源(VBP)とグランド電源との間のデカプリングキャパシタである。なお、この負荷容量Cbpは、回路の寄生容量が十分に大きい場合には不要となるため、必須の構成要件ではない。
ここで、上記チャージポンプ回路12Cの電流供給能力が負荷の消費電流を上回る場合、昇圧電源(VBP)の電位が上昇する。この時、昇圧電源(VBP)の電位が、与えられる参照電位VREFにより定められる設定電位以上になると、電位検知回路12Aから検知信号が出力され、発振器12Bは動作を停止する。たとえば、昇圧電源(VBP)の電位を11:3の比で抵抗分割し、その中間電位を参照電位VREF(たとえば、1.5V)と比較することにより得られる昇圧電源(VBP)の電位は7Vとなる。
発振器12Bの動作が停止すると、チャージポンプ回路12Cからの電流の供給がなくなり、負荷の消費電流により、昇圧電源(VBP)の電位は降下する。その後、電位検知回路12Aが、昇圧電源(VBP)の電位が下がったことを検知すると、発振器12Bは再び発振を始める。この動作を繰り返すことにより、昇圧電源(VBP)の電位を設定電位に保つことができる。
一方、上記電位検知回路12Aの出力VBPENBpおよび上記発振器12Bの出力VBPCKpは、補充電荷量測定器12Dにも入力されている。補充電荷量測定器12Dとしては、たとえば単純なCRディレイ回路により構成することも可能であるが、ここでは、チャージポンプ回路12Cに供給される上記発振器12Bの出力VBPCKpをクロックとして用いる構成とした場合を例に示している。すなわち、上記補充電荷量測定器12Dは4段のフリップフロップ回路(たとえば、32ビットカウンタ)FFにより構成され、チャージポンプ回路12Cが連続して4発の昇圧動作を継続した場合に、書き込み動作終了信号ENDpを出力するようになっている。
補充電荷量測定器12Dにおいて、フリップフロップ回路FFの段数NFFは、たとえば、情報の書き込みが行われる選択状態(プログラム状態)のanti−fuse素子11が、ソフトブレークダウンの状態からハードブレークダウンの状態へ変化するのに必要な電気的エネルギーEBDをもとに決定される。
BD<βNFFCVDD
ただし、“β”はチャージポンプ回路12Cを含めた装置全体のエネルギー効率、“C”はチャージポンプ回路12Cの容量、“VDD”はチャージポンプ回路12Cの電源電圧である。また、フリップフロップ回路FFの段数NFFの上限は、非プログラム状態のanti−fuse素子11までもが、ハードブレークダウンの状態へ至る程過度な電気的エネルギーを与えることがないように定められる。
一般に、チャージポンプ回路の電荷転送効率はあまり良いものではない。そのため、“β”は「1」よりもかなり小さな値となる。したがって、実際の回路構成(段数NFF)は本実施形態の場合よりも多くなると予測される。また、フリップフロップFFの段数NFFは試作を通じて調整が必要となるため、調整のための機能を付加するなど、本実施形態に示した構成よりも複雑なものとなることが予測される。何れにせよ、内部昇圧電源12の状態の変化により、anti−fuse素子11への情報の書き込みが終了したことを検知し、その後、さらに一定の電流ストレス(電気的エネルギー)をanti−fuse素子11に印加することにより、プログラム動作を完結するという機能を実現する主要な機能は同じである。
図4は、上記した構成のOTPメモリの動作を説明するために示すタイミングチャートである。以下に、図4を参照して、OTPメモリの動作について説明する。
まず、“t1”のタイミングにおいて、回路を動作させるための電源VDDが投入される。次いで、“t2”のタイミングにおいて、内部の状態を初期化するためのリセット信号RESETnが、制御回路14に入力される。なお、上記リセット信号RESETnは負論理の信号で、通常時は“ハイ(H)”の状態を保持する信号であり、“ロウ(L)”に設定されることにより初期化の状態となる。リセット信号RESETnの“L”入力により、開閉スイッチ13は非導通状態となる。リセット信号RESETnが“H”の状態に遷移した後も、開閉スイッチ13は非導通状態を維持し続ける。
次いで、“t3”のタイミングにおいて、内部昇圧電源12よりanti−fuse素子11の最大定格以上の高電圧VBP、たとえば7Vが印加される。この時、開閉スイッチ13は非導通状態にある。そのため、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜のリーク電流やカップリング容量などの効果により、anti−fuse素子11と開閉スイッチ13との接続点の電位SNpも共に上昇し、anti−fuse素子11に印加される電圧ストレスは次第に緩和される。したがって、この状態では,anti−fuse素子11のゲート絶縁膜は破壊されない、つまり、anti−fuse素子11に情報が書き込まれることはない。
なお、そのときの電圧ストレスの様子を、図4の“Vstress”の挙動に見ることができる。また、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜のリーク電流やカップリング容量による充放電電流の様子を、図4の“IBP”に見ることができる。
次いで、“t4”のタイミングにおいて、外部からの書き込みコマンド信号WEnが内部昇圧電源12に入力される。なお、書き込みコマンド信号WEnは負論理の信号であり、“L”の状態で書き込み動作の開始が指示される。また、この書き込みコマンド信号WEnは、制御回路14内のSRラッチ回路のset端子にも供給される。そのため、書き込みコマンド信号WEnが一度“L”の状態になると、書き込みコマンド信号WEnが“H”の状態になった後も、プログラム動作が継続される。
上記開閉スイッチ13は、制御回路14からの選択信号SELpが活性化されることにより、導通状態となる。すると、anti−fuse素子11と開閉スイッチ13との接続点の電位SNpは、ほぼ「0V」となる。anti−fuse素子11の一端は内部昇圧電源12に接続され、7Vの電位(VBP)が印加されている。これにより、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜には高電界の電圧ストレス(Vstress)が印加されることになる。
anti−fuse素子11のゲート絶縁膜に対し、継続的に高電界の電圧ストレスが印加されることにより、ついには、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜が破壊される。
ここで、電圧ストレスを与え始めてからゲート絶縁膜が破壊に至るまでの時間、つまり、情報の書き込みに要するプログラム時間には、anti−fuse素子11ごとに大きな個体差がある。
図5は、室温環境下において、0.6μm2 の面積を持つ、1.7nm厚のゲート絶縁膜に対して、5.6V,5.8V,6.0Vの高電圧VBPをそれぞれ印加したときの、情報の書き込みに要する時間をシミュレーションした際の結果(Weibull plot)を示すものである。横軸は、電圧ストレスを印加し始めてからゲート絶縁膜が破壊に至るまでの時間(tBREAK)[μs]であり、縦軸は、ゲート絶縁膜の破壊の累積発生頻度[%]である。
図中、プロットが直線状になることは、時間tBREAKとゲート絶縁膜の破壊の累積発生頻度との関係が「weibull分布」になることを表している。以前から、半導体素子のゲート絶縁膜の寿命は、定格電圧、もしくは、それよりも少しだけ高い電圧条件下において、「weibull分布」になることが知られていたが、図5からも明らかなように、非常に高い電圧条件下においても、ゲート絶縁膜の破壊の時間と累積発生頻度との関係は「weibull分布」になる。
たとえば図4に示すように、ゲート絶縁膜が破壊されると、“t5”のタイミングにおいて、anti−fuse素子11に流れる電流量IBPが急激に増加し始める。この電流量IBPの増加し始めが、内部昇圧電源12内の電位検知回路12Aにより検知される。すると、補充電荷量測定器12Dが動作を開始し、一定時間(tDELAY)の経過後に、制御回路14に供給される書き込み終了信号ENDpを“H”にする。
書き込み終了信号ENDpが“H”になると、“t6”のタイミングにおいて、書き込み終了信号ENDnが“L”になる。制御回路14は、この書き込み終了信号ENDnをRSラッチ回路に受け、開閉スイッチ13への選択信号SELpを非活性状態(“L”)とする。これにより、開閉スイッチ13が非導通状態となり、anti−fuse素子11に流れる電流IBPが遮断される。その際、anti−fuse素子11は、ゲート絶縁膜が破壊されて、導通状態になっている。このため、anti−fuse素子11と開閉スイッチ13との接続点の電位SNpは、高電圧VBPとほぼ同じ電位、つまり、高電位になる。
こうして、anti−fuse素子11への情報の書き込みにともなう、ゲート絶縁膜の破壊が完了すると、書き込み用の高電圧VBPは不要となる。すると、この高電圧VBPによって、他の構成要素(たとえば、開閉スイッチ13)、および、非プログラム状態のanti−fuse素子11のゲート絶縁膜が破壊されることがないように、“t7”のタイミングにおいて、書き込み用の高電圧VBPが0V(または、anti−fuse素子11の定格電圧(たとえば、1.5V)以下)に落される。
なお、情報の読み出しを行うリード動作時は、“t8”のタイミングにおいて、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜を破壊しない程度の低電圧、つまり、定格電圧(たとえば、1.5V)が印加される。そして、その時の、anti−fuse素子11と開閉スイッチ13との接続点の電位SNpを検知する。これにより、anti−fuse素子11に記憶されている情報を読み出すことができる。
図6は、シリコン半導体(Si)21とシリコン酸化膜(SiO2 )22とポリシリコン層(poly Si)23の、3層構造からなるMOS半導体の断面構造を示すものである。この図を参照して、シリコン酸化膜22の破壊のプロセスと、このMOS半導体を記憶素子として用いた場合の情報の読み出し特性との関係について説明する。
MOS半導体の製造の直後におけるシリコン酸化膜22は、非常にきれいな結晶構造を有している(たとえば、同図(a)参照)。この状態において、ポリシリコン層23に負電位が、シリコン半導体21に正電位が、それぞれ与えられる。
ここで、シリコン酸化膜22が3nm厚程度の薄い膜ならば、与えた電位差を7V程度とすると、シリコン酸化膜22にかかる電界の大きさは2GV/m以上の高電界となる。すると、シリコン酸化膜22に微小なリーク電流が流れる。この状態を長時間保持すると、微小なリーク電流により、シリコン酸化膜22中に転位などの微小欠陥24が発生する(たとえば、同図(b)参照)。しかし、この段階では、シリコン酸化膜22はまだ良好な絶縁状態を保っており、リーク電流は僅か(たとえば、10nA未満)である。
その後、微小欠陥24の数は時間の経過とともに増加し、ついにはシリコン酸化膜22内に、ポリシリコン層23からシリコン半導体21に達する欠陥連鎖25が形成される(たとえば、同図(c)参照)。この段階で、シリコン酸化膜22は、ソフトブレークダウン状態となり、以前の状態に比べると明らかに大きなリーク電流が流れ始める。
ソフトブレークダウン状態で流れるリーク電流の量は100μAに満たない小さなものであるが、該リーク電流は欠陥連鎖25が生じた原子数個の小さな領域に集中するため、大きなジュール熱を発生し、その周辺の分子構造を破壊する。その結果、直径50nm程度の円筒形のブレークダウンスポット26が形成される(たとえば、同図(d)参照)。これが、シリコン酸化膜22のハードブレークダウン状態であり、数KΩ程度の伝導体となる。
ハードブレークダウン状態に達した後、さらに高電圧を印加し続けると、MOS半導体には、10mAを超える電流が流れ続けることになる。そして、ついには、ポリシリコン層23に断線故障27が発生する(たとえば、同図(e)参照)。
anti−fuse素子を記憶素子として用いるOTPメモリの場合、断線故障27の発生は、回路を形成する他のトランジスタや配線およびヴィアなどの破壊を意味する。その他、断線故障27には様々な破壊の形態が考えられ、何れの場合も断線故障27が発生した後の回路の電圧電流特性は安定しない。
そこで、anti−fuse素子のような絶縁破壊型の記憶素子を用いるOTPメモリにおいて、良好な読み出し特性を得るためには、たとえば図6(d)に示したように、絶縁膜の破壊構造をハードブレークダウンの状態とするのが望ましい。なぜならば、図6(c)に示したソフトブレークダウンの状態では、電流パス(ブレークダウンスポット26)が完全には形成されていないため、1MΩ以上の大きな抵抗値となる。特に、図6(e)に示したような、回路を形成する他のトランジスタや配線およびヴィアなどが破壊されてしまうようなオーバーハードブレークダウンの状態では、電圧と電流との関係が安定しない。つまり、ソフトブレークダウンの状態またはオーバーハードブレークダウンの状態では、何れの場合も、リード動作において、anti-fuse素子に情報が記憶されているか否かを判別することが困難となる。
本実施形態によれば、プログラム動作において、電圧ストレスが印加されたanti−fuse素子11に流れる電流IBPの増加(変化)から、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜がソフトブレークダウンの状態からハードブレークダウンの状態へ至ったことを検知して、その後、電気的エネルギーの供給を一定時間継続させるようにしている。これにより、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜の破壊構造が、確実にハードブレークダウンの状態となるのに必要かつ十分な電気的エネルギーを適切に制御することが可能となる。したがって、良好な読み出し特性が得られるOTPメモリを実現できる。
[第2の実施形態]
図7は、この発明の第2の実施形態にしたがった、anti−fuse素子(MOS構造の半導体素子)を記憶素子として用いた、情報を1度だけ書き込むことが可能なOTPメモリ(不揮発性半導体記憶装置)における内部昇圧電源(電源回路)の他の構成を示すものである。ここでは、内部昇圧電源内の電位検知装置に、ブレークダウン検知回路を内在するように構成した場合について説明する。
すなわち、本実施形態の内部昇圧電源12’は、たとえば図7に示すように、電位検知回路(検知回路)12A’とチャージポンプ回路(電圧生成回路)12C’とからなるフィードバックループにより、高電圧VBPを安定的に生成することが可能となっている。また、この内部昇圧電源12’は、発振器12B’、負荷容量Cbpおよび補充電荷量測定器(カウンタ回路)12D’を有して構成されている。
電位検知回路12A’は、昇圧電源(VBP)の電位を参照電源VREFと比較し、チャージポンプ回路12C’へ供給する電源電流を調整して、昇圧電源(VBP)の電位を一定値(設定電位)に保つ役割をしている。また、この電位検知回路12A’には、プログラム動作時に、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜のブレークダウンを検知するブレークダウン検知回路12Eが設けられている。
発振器12B’は、たとえば5段のリングオシレータであり、外部からの上記書き込みコマンド信号WEnに応じて発振と停止とが制御される。
チャージポンプ回路12C’は、たとえば8段のディクソン(Dickson)型のチャージポンプであり、発振器12B’の出力VBPCKpを受けて動作する。このチャージポンプ回路12C’により昇圧された電荷は、負荷容量Cbpに蓄積される。上記負荷容量Cbpは、電源(VBP)とグランド電源との間のデカプリングキャパシタである。
上記補充電荷量測定器12D’は、4段のフリップフロップ回路(たとえば、32ビットカウンタ)FFにより構成されている。この補充電荷量測定器12D’は、上記電位検知回路12A’の出力(ブレークダウン検知信号)BDDTpおよび上記発振器12B’の出力VBPCKpによりカウント動作し、上記チャージポンプ回路12C’が連続して4発の昇圧動作を継続した場合に、書き込み動作終了信号ENDpを出力するようになっている。
ブレークダウン検知回路12Eは、上記チャージポンプ回路12C’へ供給する電源電流をモニタリングするための回路である。
ここで、プログラム動作時においては、昇圧電源(VBP)の電位が設定電位に達した後に、開閉スイッチ13を導通状態に設定することにより、anti−fuse素子11に対する情報の書き込みが開始される。anti−fuse素子11のゲート絶縁膜がブレークダウンする以前の消費電流は、非常に小さい。したがって、この時にチャージポンプ回路12C’へ供給される電源電流も小さなものとなる。
そして、この状態が継続されることにより、やがて、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜がブレークダウンする。すると、ゲート絶縁膜がブレークダウンしたanti−fuse素子11を介して、リーク電流が流れる。これにより、消費電流が増加する。すると、電位検知装置12A’は昇圧電源(VBP)の電位を保つため、チャージポンプ回路12C’へ供給する電源電流を増加させる。ブレークダウン検知回路12Eは、そのチャージポンプ回路12C’へ供給する電源電流が増加したことを判定の基準として、anti−fuse素子11のブレークダウン(ハードブレークダウンの状態)を検知し、ブレークダウン検知信号BDDTpを補充電荷量測定器12D’に出力する。
なお、上記補充電荷量測定器12D’の構成および動作については、上述した第1の実施形態に示した補充電荷量測定器12Dとほぼ同様のため、ここでの詳しい説明は割愛する。
この第2の実施形態に示した構成の内部昇圧電源12’の場合、anti−fuse素子11のブレークダウンの状態を検知するための判定の基準を広範囲にわたって精密に調整することが可能となり、より安定したプログラム動作を実施することが可能となる。
なお、上記した第1および第2の実施形態においては、anti−fuse素子11と開閉スイッチ13との間に、開閉スイッチ13やセンスアンプ(19)などが高電位の印加により破壊されるのを防ぐための、たとえば、n型MOSトランジスタからなる電位バリアを追加することも可能である。この場合、n型MOSトランジスタのゲートは、たとえば、昇圧電源(VBP)を生成する内部昇圧電源12,12’、または、制御回路14や補充電荷量測定器12D,12D’などで使用されるロジック回路用電源(図示していない)、もしくは、ブレークダウン検知回路で使用されるアナログ回路用電源(図示していない)の、何れかに接続される。
[第3の実施形態]
図8は、この発明の第3の実施形態にしたがった、anti−fuse素子(MOS構造の半導体素子)を記憶素子として用いた、情報を1度だけ書き込むことが可能なOTPメモリ(不揮発性半導体記憶装置)の他の構成を示すものである。ここでは、64ビット分の情報を保持する繰り返し単位(記憶セル)41と図7に示した1つの内部昇圧電源12’とを有して構成される場合を例に示している。なお、同一部分には同一符号を付して、詳しい説明は割愛する。
繰り返し単位(1ビット分)41は、それぞれ、anti−fuse素子(絶縁膜破壊型の記憶素子)11、電位バリア(保護トランジスタ)18、開閉スイッチ(制御スイッチ)13、および、センスアンプ19を含む、情報記憶部を有している。また、繰り返し単位41は、制御回路14’およびデータレジスタ31を有して、それぞれ構成されている。
上記情報記憶部において、anti−fuse素子11の一端(ソース/ドレイン)には、電源回路としての内部昇圧電源12’が共通に接続されている。上記anti−fuse素子11の他端(ゲート)には、それぞれ、電位バリア18を介して、n型MOSトランジスタからなる開閉スイッチ13が直列に接続されている。上記電位バリア18と上記開閉スイッチ13との接続点にはそれぞれ上記センスアンプ19の非反転入力端が接続され、反転入力端にはセンス動作のための参照電位VSAが共通に供給されている。
電位バリア18は、印加される高電位によって上記開閉スイッチ13や上記センスアンプ19などが破壊されるのを防ぐためのもので、たとえば、n型MOSトランジスタによって構成されている。すなわち、プログラム動作時にanti−fuse素子11に印加された最大定格以上の高電圧VBPは、ゲート絶縁膜の破壊にともなって、開閉スイッチ13やセンスアンプ19などにも伝達される。その際、電位バリア18となるn型MOSトランジスタのソースフォロア動作により、開閉スイッチ13やセンスアンプ19などに伝達される電位は、anti−fuse素子11のゲートに印加される電源電圧(VBP)よりも閾値電圧分だけ降下した電位に抑えられる。これにより、開閉スイッチ13やセンスアンプ19などの特性劣化や破壊を防ぐことが可能となる。
この効果は、anti-fuse素子11に対するプログラム動作後に、開閉スイッチ13が再び非導通状態になった場合に顕著である。また、電位バリア18には、プログラム後のanti−fuse素子11を介して、最大定格以上の高電圧VBPが印加されることになるが、ゲートの電位が常に高電位の状態にあるので、電位バリア18が破壊されることはない。
開閉スイッチ13は、anti−fuse素子11に対する電圧ストレス(または、電流ストレス)の印加を制御するもので、制御回路14’からの制御信号(たとえば、選択信号SELp(SELp<0>〜SELp<63>))によって導通状態/非導通状態が制御される。
制御回路14’は、上記開閉スイッチ13の導通状態/非導通状態を制御するための上記選択信号SELpを生成するもので、上記内部昇圧電源12’からの書き込み終了信号ENDpの反転信号をプログラム動作用の書き込みクロック信号(プログラムカウンタのクロック信号)WCKpとして取り込むとともに、外部からの制御信号(たとえば、上記リセット信号(RESETn)に相当するパワーオンリセット信号PORn、および、書き込みコマンド信号WEn)が入力されるようになっている。
センスアンプ19は、上記anti−fuse素子11に書き込まれている情報(“0”/“1”データ)を、ゲート絶縁膜の状態により生じる電位の変化として読み出し、増幅するものである。
データレジスタ31は、上記センスアンプ19によって増幅されたデータを一時的に保持し、データ出力端子DOp(DOp<0>〜DOp<63>)より外部に出力するためのものである。
本実施形態の場合、64個の繰り返し単位41を備え、各繰り返し単位41には、上記書き込みクロック信号WCKp、上記パワーオンリセット信号PORn、上記センスアンプ19の参照電位VSAの外、シフトセットコマンド信号SEp、データレジスタ(DLラッチ回路)用のクロック信号CKp、および、読み出しコマンド信号REpを供給するための信号線が、それぞれ共通に接続されている。また、書き込みデータ入力信号SIpおよび上記書き込みコマンド信号WEnを供給するための信号線が、それぞれシリアルに接続されている。
なお、上記データレジスタ31は、読み出されたデータを保持する役割の他に、プログラム動作時には、書き込むべきデータを保持する役割を有している。したがって、各データ出力端子DOp<0>〜DOp<63>は、それぞれの制御回路14’にも接続されている。すなわち、anti−fuse素子11に書き込まれるデータは、書き込みデータ入力信号SIpとして入力される。そして、シフトセットコマンド信号SEpの入力によるシフトセット動作により、順次、データレジスタ31へと送り込まれる。これにより、anti−fuse素子11へのプログラム動作は、シリアル接続された、上記書き込みコマンド信号WEnと上記書き込みクロック信号WCKpとに応じて、1ビットずつ実行される。
一方、リード動作において、センスアンプ19によりセンスされた読み出しデータは、それぞれ、データレジスタ31を介して、各ビットに対応するデータ出力端子DOp<0>〜DOp<63>から出力される。
図9は、図8に示した構成のOTPメモリの動作を説明するために示すものである。ここでは、以下の動作について説明する。
power−on reset動作
まず、電源投入後、パワーオンリセット信号PORnを“0”に設定して、各繰り返し単位41内のラッチ回路をリセットする。これにより、データレジスタ31がリセットされ、データ出力端子DOp<0>〜DOp<63>が“0”に設定される。
data set動作
次に、データレジスタ31に書き込み用のデータをセットする動作(data set)について説明する。まず、シフトセットコマンド信号SEpを“1”に設定し、書き込みデータ入力信号SIpとして、アドレス<0>のanti−fuse素子11に書き込むべきデータ、たとえば“1”(つまり、アドレス<0>のanti−fuse素子11をプログラムするためのデータ)を入力する。書き込みデータ入力信号SIpとして入力されたデータは、クロック信号CKpの立ち上がりエッジで取り込まれ、アドレス<63>のデータレジスタ31にセットされる。
続いて、シフトセットコマンド信号SEpを“1”に保持したまま、アドレス<1>のanti−fuse素子11に書き込むべきデータ、たとえば“0”(つまり、アドレス<1>のanti−fuse素子11をプログラムしないためのデータ)を、書き込みデータ入力信号SIpとして入力する。書き込みデータ入力信号SIpとして入力されたデータは、次のクロック信号CKpの立ち上がりエッジで取り込まれ、アドレス<63>のデータレジスタ31にセットされる。
その際、先にアドレス<63>のデータレジスタ31に格納されていたアドレス<0>のanti−fuse素子11に書き込むべきデータは、次のアドレス<62>のデータレジスタ31へ転送される。つまり、この動作を64回繰り返すことにより、すべてのデータレジスタ31に書き込むべきデータがセットされる。
anti−fuse programming動作
次に、anti−fuse素子11へのデータの書き込み(anti−fuse programming)について説明する。本実施形態のOTPメモリの場合、プログラム動作において、クロック信号CKpの入力は必要としない。書き込みコマンド信号WEnを“1”に保持するだけで自動的に昇圧電源VBPが発生され、あらかじめデータレジスタ31に格納されている書き込み用のデータにしたがって、1ビットずつ順番にanti−fuse素子11へのデータの書き込みが行われ、最後に、書き込み終了信号WOpが出力される。
すなわち、書き込みコマンド信号WEnの入力により、昇圧電源VBPの電位の昇圧を開始する。この場合、内部昇圧電源12’の発振器12B’が動作し、その出力VBPCKpを受けて、チャージポンプ回路12C’が昇圧電源VBPの電位を昇圧していく。昇圧電源VBPの電位が上昇している期間において、チャージポンプ回路12C’に供給される電源電流は大きくなるため、ブレークダウン検知回路12Eの出力(ブレークダウン検知信号)BDDTpが“1”となる。
発振器12B’の出力VBPCKpの立ち上がりエッジが4回、連続して発生する期間内に、ブレークダウン検知回路12Eの出力BDDTpが“1”の状態を保持し続けると、補充電荷量測定器12D’の出力信号(書き込み動作終了信号)ENDpは“1”へと遷移する。この時、書き込み動作終了信号ENDpの反転信号である書き込みクロック信号WCKpは“0”にリセットされる。この状態は、内部昇圧電源12’の昇圧電源VBPの電位が、参照電位VREFと電位検知回路12A’の内部の抵抗分割とにより決定される設定電位に到達するまで保持される。内部昇圧電源12’の昇圧電源VBPの電位が設定電位に到達すると、チャージポンプ回路12C’への電源電流の供給は遮断される。
以上の動作により、anti−fuse素子11への書き込みを開始する準備が整ったことになる。そのまま、書き込みコマンド信号WEnを“1”に保持し続けることにより、anti−fuse素子11へのデータの書き込みが1ビットずつ順番に実行されていく。
その内部動作について説明すると、内部昇圧電源12’の昇圧電源VBPの電位が設定電位に達し、チャージポンプ回路12C’への電源電流の供給が抑えられると、ブレークダウン検知回路12Eの出力BDDTpは“0”にリセットされる。これを受けて、補充電荷量測定器12D’の内部のフリップフロップFFはリセットされ、補充電荷量測定器12D’の出力信号ENDpは“0”となる。
この時、その反転信号である書き込みクロック信号WCKpは“1”へと遷移する。書き込みクロック信号WCKpの立ち上がりエッジを受けて、anti−fuse素子11への実際の書き込みが開始される。
制御回路14’は、シリアル接続された書き込みコマンド信号WEnをそれぞれ内部に取り込む。この実施形態の場合、上記書き込みクロック信号WCKpは、64個のすべての制御回路14’へ共通に供給されている。しかし、64個の制御回路14’のうち、シリアル接続された書き込みコマンド信号WEnとデータレジスタ31の出力信号(DOp)とにより、1個の制御回路14’が選択され、その選択信号SELpのみが“1”へと遷移する。
図9に示した例の場合、書き込みクロック信号WCKpの最初の入力によって、書き込みコマンド信号SELp<63>だけが“1”へと遷移する。書き込みコマンド信号SELp<63>が“1”になることにより、アドレス<63>に対応する開閉スイッチ13が導通状態となり、そのanti−fuse素子11に高電圧ストレスが印加される。
この状態を継続し続けるうち、やがてアドレス<63>のanti−fuse素子11のゲート絶縁膜はブレークダウン(ハードブレークダウン状態)を起し、昇圧電源VBPのリーク電流は急激に増加する。これにより、電位検知回路12A’は昇圧電源VBPの電位を保つため、チャージポンプ回路12C’へ供給する電源電流を増加させる。ブレークダウン検知回路12Eは、チャージポンプ回路12C’へ供給する電源電流が増加したことを判定の基準として、anti−fuse素子11のブレークダウンを検知し、ブレークダウン検知信号BDDTpを“1”に設定する。
ブレークダウン検知信号BDDTpは補充電荷量測定器12D’へ入力され、発振器12B’の出力VBPCKpの立ち上がりエッジが4回、連続して発生する期間内に、ブレークダウン検知信号BDDTpが“1”の状態を保持し続けると、補充電荷量測定器12D’の出力信号ENDpは“1”へと遷移する。この時、その反転信号である書き込みクロック信号WCKpは、再び、“0”へとリセットされる。リセットされる書き込みクロック信号WCKpを受けて、それまで活性化されていた制御回路14’の出力信号SELp(図9の場合は、SELp<63>)は、再び、“0”へとリセットされる。
これを受けて、開閉スイッチ13は再び非導通状態となり、anti−fuse素子11への電流ストレスは緩和される。この状態で、開閉スイッチ13が非導通状態になることにより、内部昇圧電源12’の昇圧電源VBPの消費電流は再び小さな値となり、やがて、内部昇圧電源12’の昇圧電源VBPの電位が設定電位に達する。
以上の動作により、1ビット単位でのanti−fuse素子11への書き込みが実行される。つまり、書き込みコマンド信号WEnを“1”に保持し続けることにより、上記の1ビット単位のanti−fuse素子11への書き込みが自動的に繰り返され、最終的に、データレジスタ31に“1”が設定されたすべてのデータの書き込みが完了する。
最後のデータの書き込みが完了すると、書き込み終了信号WOpが“1”になる。書き込み終了信号WOpが“1”になった後、書き込みコマンド信号WEnを“0”へ戻すことにより、内部昇圧電源12’の動作が停止し、すべてのプログラム動作が完了する。
read sense & hold動作
次に、データの読み出し(read sense & hold)について説明する。図9には、書き込み直後のリード動作(read sense & hold #1)と、パワーオンリセット後のリード動作(read sense & hold #2)とについて示しているが、これら2回の動作は全く同様である。
まず、内部昇圧電源12’の昇圧電源VBPの電位を、通常のロジック回路に用いられる電源VDDと同じ電位、たとえば1.5Vまで昇圧する。内部昇圧電源12’の昇圧電源VBPの電位を、ロジック回路用の電源VDDと同じ電位まで昇圧する手段としては、たとえば、低い電位の参照電位VREFを与えながら内部昇圧電源12’を動作させても良いし、別に設けられたロジック回路用の電源VDDと内部昇圧電源12’の昇圧電源VBPとを短絡する手段(図示していない)を動作させても良い。
すると、anti−fuse素子11に電圧が加わり、蓄えられている情報がanti−fuse素子11の他端の電位として表われる。情報が蓄えられているanti−fuse素子11には、破壊されたゲート絶縁膜を介して電流が流れ、他端の電位は高電位となる。
一方、情報が蓄えられていないanti−fuse素子11の場合、ゲート絶縁膜によって絶縁され、他端の電位は低電位に留まる。この時、ゲート絶縁膜の破壊の状態やカップリング容量など影響により、必ずしも出力される“1”データが電源VDDの電位と等しくなるとは限らず、“0”データもまた0Vの電位になるとは限らない。
そのような中途半端な電位をセンスアンプ19により増幅し、電源VDDもしくは0Vの論理出力を得る。なお、センスアンプ19には、それぞれ、“0”データと“1”データとの判別の基準となる論理閾値電圧(参照電位)VSAが共通に供給されている。
続いて、読み出しコマンド信号REpを“1”にし、その状態で、クロック信号CKpを“0”から“1”へと遷移させる。その瞬間、センスアンプ19により読み出されたanti−fuse素子11のデータは、データレジスタ31内の選択回路を経て、DLラッチ回路に取り込まれる。DLラッチ回路に取り込まれたデータは、データ出力端子DOp<0>〜DOp<63>にも現れる。
最終的に、読み出しコマンド信号REpを“0”に戻すことにより、その後、クロック信号CKpを入力しても、読み出されたデータはデータレジスタ31によって保持され、データ出力端子DOp<0>〜DOp<63>の状態が変化することはない。
上記したように、本実施形態によれば、書き込み時の高電位印加時間を適切に制御することにより、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜を確実にハードブレークダウンの状態に至らしめることができるとともに、過電圧ストレスによるanti−fuse素子11やその周辺部のトランジスタなどの破壊を防ぐことが可能となる。結果として、anti−fuse素子11は良好な読み出し特性となり、安定したデータの読み出しを実現できる。
さらに、本実施形態によれば、書き込み時間の短縮を図ることが可能である。すなわち、本実施形態の場合、anti−fuse素子11への高電圧ストレスの印加と、anti−fuse素子11のゲート絶縁膜がハードブレークダウンに状態に至ったことの検知と、ブレークダウンスポットを安定した状態(ハードブレークダウン状態)に確実に至らしめるための電流ストレスの印加という、各ステップが自動的に実行される。
ここで、良好な読み出し特性を得るためには、電流ストレスの印加を一定に保つことが重要であり、その実現のため、ブレークダウン検知回路12Eと補充電荷量測定器12D’とを備えている。また、内部昇圧電源12’の電流供給能力には限界があるため、同時に、複数のanti−fuse素子11への書き込みを行った場合、それぞれのanti−fuse素子11に流れる電流を一定に保つことができない。したがって、1ビットずつ順番に書き込みを実行することが必要となる。特に、書き込み終了信号ENDpの反転信号をプログラムカウンタのクロック信号(WCKp)として利用することにより、1ビットずつの書き込みを順番に繰り返す、繰り返し制御も自動的に実行される。この場合の繰り返し制御には、たとえば図10(a)に示すように、無駄な時間は殆んど発生しない。
これに対し、従来においては、プログラム動作時における電流ストレスの印加と繰り返し動作のタイミングとを、外部から与えられるクロックによって制御するのが一般的である。しかしながら、anti−fuse素子に高電圧ストレスを印加してからハードブレークダウンの状態に至るまでのプログラム時間には、anti−fuse素子によって個体差がある。このため、従来は、書き損じを生じないようにゆっくりしたクロック周波数で書き込みを実施しなければならない。その結果、たとえば図10(b)に示すように、多くのanti−fuse素子は早い段階でブレークダウンを起し、その後の電流ストレスの印加が必要以上に長くなり、無駄な時間が増える。この無駄な時間は、書き込みビット数が増加するにつれて、増大する。
図5の「weibull分布」に示されるような書き込み時間特性をもつ絶縁膜破壊型の記憶素子を用いた1Kbitの記憶容量をもつOTPメモリにおいて、従来の方法により書き込みを行うと、100ms=100μs×1Kbitの時間を要するところ(図10(b)参照)、本実施形態の方法により書き込みを行った場合には、約16ms程度にまで総書き込み時間を短縮することができる(図10(a)参照)。
なお、第3の実施形態に示したOTPメモリとしては、たとえば、すべての繰り返し単位41がデータレジスタ31や制御回路14’を共有するように構成することもできる。また、図3に示した構成の内部昇圧電源12を採用することも可能であるし、情報記憶部を図1に示した構成としてもよい。
または、マトリクス状に配置された複数の記憶素子に対し、自動的に1ビットずつ書き込みを行う方式のOTPメモリ(たとえば、特願2004−366447参照)にも同様に適用できる。
その他、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態にしたがった、OTPメモリの基本構成を示す回路図。 図1に示したOTPメモリにおける制御回路の構成を示す回路図。 図1に示したOTPメモリにおける内部昇圧電源の構成を示す回路図。 図1に示したOTPメモリの、動作を説明するために示すタイミングチャート。 絶縁膜破壊型の記憶素子を例に、書き込み時間特性(Weibull plot)について説明するために示す図。 シリコン酸化膜の破壊のプロセスと情報の読み出し特性との関係について説明するために示す、MOS半導体の断面図。 本発明の第2の実施形態にしたがった、OTPメモリにおける内部昇圧電源の構成を示す回路図。 本発明の第3の実施形態にしたがった、OTPメモリの構成を示す回路図。 図8に示したOTPメモリの、動作を説明するために示すタイミングチャート。 プログラム動作時の総書き込み時間について、従来と対比して示す図。
符号の説明
11…anti−fuse素子、12,12’…内部昇圧電源、12A,12A’…電位検知回路、12B,12B’…発振器、12C,12C’…チャージポンプ回路、12D,12D’…補充電荷量測定器、12E…ブレークダウン検知回路、13…開閉スイッチ、14,14’…制御回路、18…電位バリア、19…センスアンプ、31…データレジスタ、41…繰り返し単位。

Claims (5)

  1. 電気的ストレスの印加によって絶縁膜を破壊することにより情報がプログラムされる記憶素子と、
    前記記憶素子に対する、前記電気的ストレスの印加を制御する制御スイッチと、
    前記制御スイッチの導通/非導通状態を制御する制御回路と、
    プログラム動作時に、前記記憶素子に印加される前記電気的ストレスを発生させるための第1の電圧を生成する電圧生成回路、前記絶縁膜の破壊を検知する検知回路、および、前記検知回路により前記絶縁膜の破壊が検知されると、前記記憶素子に対する前記電気的ストレスの印加を一定時間経過後に遮断するように、前記制御回路を制御するカウンタ回路、を含む電源回路と
    を具備したことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記電源回路は内部昇圧電源であり、
    前記内部昇圧電源は、非プログラム動作時に、前記第1の電圧よりも低い、リード動作用の第2の電圧を生成することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記検知回路は電位検知回路であり、
    前記電位検知回路は、前記記憶素子に流れる電流量の変化から前記絶縁膜の破壊を検知することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記電位検知回路は、さらに、前記絶縁膜のブレークダウンを検知するブレークダウン検知回路を備えることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 複数の記憶素子を備え、
    前記カウンタ回路の出力は、前記複数の記憶素子を1ビットずつ書き込むための、プログラムカウンタのクロック信号としても用いられることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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