JP2008198304A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記憶素子として用いられるアンチフューズ素子の絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化を許容し、安価で信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】不揮発性半導体記憶装置は、読み出し信号READの入力後所定のタイミングでセンスノード11aを初期化する初期化信号EQLを出力すると共に、入力後所定のタイミングでセンスアンプ14を活性化させるための読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEを出力する制御回路21と、通常のデータ読み出しが実行される場合に、読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEをセンスアンプ活性化信号SAEとして出力する一方、アンチフューズ11のゲート絶縁膜を破壊される前のテストの実行が指示された場合に、読み出し信号READの反転信号をセンスアンプ活性化信号SAEとして出力する切り替え回路22とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気的にプログラム可能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
近年、半導体集積回路において、同チップ上に混載することができ、電源を落としても、記載した情報を保持し続ける比較的小規模の混載型の不揮発性半導体記憶装置が不可欠となっている。そして、その需要は、DRAM、SRAMといった大容量メモリのリダンダンシ用途や、暗号キー等の格納用途や、製造履歴の管理用途などに広がっている。
これまでこれら用途の不揮発性半導体記憶装置用の記憶素子として、レーザフューズが使用されてきた(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。しかし、レーザフューズの利用には、特別なフューズブロウ装置と、それを用いたブロウ工程が必要であるため、書き込みコストが高いという問題がある。また、レーザフューズの最小寸法は、使用するレーザ光の波長で決まるため、その他の半導体素子の微細化と歩調が合わず、次第にレーザフューズの占有面積の割合が大きくなるという問題がある。さらに、レーザを用いて書き込みを行うため、書き込み時にレーザフューズが露出している必要があり、パッケージ後にデータを書き込む必要がある場合には、使用できないという問題がある。そのため、最近では、電気的に書き込み可能な不揮発性素子への期待が大きくなっている。
電気的に書き込みが可能な不揮発性半導体素子の例として、MOS構造のアンチフューズ素子(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)が知られている。その素子に対するデータ書き込み動作においては、素子の両端に高電圧を印加し、絶縁膜を破壊することによりデータを書き込む。一方、データの読み出しにおいては、アンチフューズ素子の両端に絶縁膜を破壊しない程の低い電圧をかけ、アンチフューズ素子に流れる電流の大小により絶縁膜の破壊の有無を検知し、1ビットの情報を読み出す。このようにアンチフューズ素子は、そのデータ書き込み及び読み出し動作が、その両端に電圧を印加するだけという単純なものであるため、今後の利用が最も期待されている不揮発性記憶素子である。
アンチフューズ素子には、特別な製造工程の追加を必要としない特徴がある。この特徴により製造コストが安いという利点が生じる。また、アンチフューズ素子は、共に同一チップ上に混載される他の半導体素子、例えば論理ゲートを構成する高速なトランジスタやDRAM、SRAMのような微細なメモリ素子などの性能劣化を招かないという利点も持つ。
しかし、最近、半導体素子のさらなる微細化が進み、MOS構造のアンチフューズ素子として利用に問題が生じてきた。半導体集積回路の高集積化及び低消費電力化のため、ゲート絶縁膜の薄膜化を含め、半導体素子の微細化が進められている。一般に、絶縁膜を流れるリーク電流は、薄膜化に対して指数関数的に増大する。アンチフューズ素子では、ゲート絶縁膜の破壊前の状態を0データの保持状態として利用しているため、ゲート絶縁膜のリーク電流の増加に伴い0データの保持特性が悪化するという問題が生じる。
ここで、上述したゲート絶縁膜のリーク電流量は、論理ゲート等の普通の用途で問題にならないほど微小である。したがって、今後もゲート絶縁膜の薄膜化が進められ、ゲート絶縁膜のリーク電流が増加することが予想される。それに伴うアンチフューズ素子の0データの保持特性の悪化を抑制するために、アンチフューズ素子の絶縁膜を製造する特殊工程を追加するという対策が考えられるが、これでは製造コストの増大を招き、アンチフューズ素子の利用目的にそぐわない。つまり、アンチフューズ素子において、ゲート絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化は許容されなければならない。
ゲート絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化を許容するための有効な手段として、0データ保持特性の悪い記憶セルを検出し、そのような記憶セルを冗長セルと置換するなどの手段があげられる。そのために、0データ保持特性の悪い記憶セルを検出する0マージンテストの導入が求められている。前述のように、0データ保持特性の悪化の原因はゲート絶縁膜のリーク電流によるものであるため、その電流値が大変に小さいことが予想される。したがって、この0マージンテストにおいては、微小な電流を検知できる高感度の電流検出能力が要求される。さらに、ゲート絶縁膜のリーク電流は、ゲート酸化膜の膜厚の変動に敏感であるなど、外部要因の影響を大きく受ける。したがって、この0マージンテストにおいては、広い範囲の電流検出能力が要求される。つまり、0マージンテスト動作において、0マージンテストの電流閾値を「広範囲で高精度」に設定できることが重要な課題である。
例えば、アンチフューズ素子のゲート絶縁膜のリーク電流の平均値が1nAに満たないほど微小である場合において、個体差により50nAを超えるようなアンチフューズ素子が数ppm程の割合で出現する。このような状況において、0データ保持特性の悪い記憶セルに用いられる電流閾値、つまり、0マージンテスト時の電流閾値が50nA以上に設定されることが望まれる。数ppm程度の不良率であるならば、比較的小規模な冗長回路により不良救済が可能である。さらに、アンチフューズ素子のゲート絶縁膜のリーク電流はゲート酸化膜の膜厚の変動に敏感であり、薄膜化ゲートが10%程度薄く仕上がっただけでそのリーク電流は5倍にも増える。もし、このような事態が発生した場合、0マージンテスト時の電流閾値を50nAよりも大きく設定することにより不良発生率の増加を抑えることができる。逆に、薄膜化ゲートが10%程度薄く仕上がった場合、0マージンテスト時の電流閾値を50nAより小さく設定することが可能であり、この場合は、後述のように1データ保持特性のマージンを大きく設定することが可能となる。
ところで、0マージンテスト時の電流閾値の上限は、次に説明するように、1データを保持するアンチフューズ素子の読み出し電流特性の制約を受ける。
ゲート絶縁膜が破壊された、つまり、1データを保持するアンチフューズ素子の読み出し電流は、100μA程度であることが期待される。しかし、実際には個体差が大きく、読み出し電流が10μAに満たないアンチフューズ素子がしばしば出現する。
このような状況において、1データを保持するアンチフューズ素子の読み出し電流を確保するため、予め定められた1マージンテストとの電流閾値、例えば10μAと比較することにより、読み出し電流が不足しているアンチフューズ素子を検出し、追加プログラムを実施するベリファイ再書き込み手法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。この手法を用いるならば、1データを保持するアンチフューズ素子の読み出し電流量を、例えば、10μA以上とすることが可能である。しかし、その手法の効果にも限界がある。1マージンテストの電流閾値を実力以上に高く設定すると、何回再書き込みしても、読み出し電流が1マージンテストの電流閾値を越えられない記憶セルが出現する。そのような記憶セルの出現は、書き込み動作不良として扱われ、信頼性問題となる。
また、通常読み出し動作における電流閾値の設定においては、電圧依存性や環境温度依存性や経時劣化などの影響による1データを保持する記憶セルの読み出し電流特性の変動を考慮しなければならない。したがって、上述したように1マージンテストの電流閾値を10μA程度に設定するならば、通常読み出しの電流閾値の上限は、1μA程度になる。
1マージンテストの電流閾値、及び通常読み出しの電流閾値は、プログラム後のアンチフューズ素子の読み出し電流特性により決定されるべき、設定パラメータである。1マージンテスト及び通常読み出しの電流閾値そのものの正確性はそれほど重要ではなく、むしろ、2つの電流閾値の比を一定に保つことが求められれる。また、不揮発性半導体記憶装置の使用において、微妙なタイミング制御を要求しないことが求められる。よって、1マージンテストの電流閾値及び通常読み出しの電流閾値は、不揮発性半導体記憶装置を構成する回路の回路定数により設定されることが望ましい。
一方、0マージンテスト時の電流閾値の設定可能範囲は、アンチフューズ素子のゲート絶縁膜のリーク電流の分布の裾、例えば50nAから、通常読み出し動作における電流閾値、例えば1μA未満までと非常に広い。さらに、アンチフューズ素子のゲート絶縁膜のリーク電流は、ゲート絶縁膜の膜厚の影響を強く受ける。また、許容される不良率は、不揮発性半導体記憶装置の使用目的、それに伴う記憶容量、及び、素子の不良救済に用いられる冗長回路の手段とその回路規模により、大きく異なる。このような状況に対応するため、0マージンテスト用の電流閾値を高い自由度で設定することを可能とする設定手段が必要となる。
また、0マージンテスト時の電流閾値を設定するためには、アンチフューズ素子のゲート絶縁膜のリーク電流の分布データを取得することが要求される。実際に不揮発性半導体記憶装置に実装されたアンチフューズ素子のリーク電流を計測することにより、正確で沢山の測定データを取得することができる。その測定のために、この0マージンテスト機能を用いることが効率的であるが、それを実現するには、0マージンテストの電流閾値の設定可能範囲をさらに広げ、10pAまでの高感度な電流検出能力が要求される。さらに、0マージンテストの電流閾値を細かな間隔で設定するための手段が必要とされる。
特開平9−36234号公報 特開2001−168196号公報 特開2003−115537号公報 特開2005−302091号公報
本発明は、記憶素子として用いられるアンチフューズ素子の絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化を許容し、安価で信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、 MOSトランジスタのゲート絶縁膜を高電圧で破壊することによりデータ書き込みが可能なアンチフューズ素子からなるメモリセルと、前記アンチフューズ素子に一端が接続されるセンスノードと、センスアンプ活性化信号に従い活性化して前記センスノードの電位と参照電位とを比較増幅するセンスアンプと、初期化信号に従い前記センスノードの電位を初期化する初期化回路と、外部から入力される外部信号の入力後所定のタイミングで前記初期化信号を出力すると共に、前記外部信号の入力後所定のタイミングで前記センスアンプを活性化させるための第1活性化信号を出力する制御回路と、通常のデータ読み出しが実行される場合に、前記第1活性化信号を前記センスアンプ活性化信号として出力する一方、前記ゲート絶縁膜を破壊される前のメモリセルのテストの実行が指示された場合に、前記外部信号の反転信号を前記センスアンプ活性化信号として出力する切り替え回路とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、記憶素子として用いられるアンチフューズ素子の絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化を許容し、安価で信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
(第1実施形態の構成)
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略図を示す。図1に示すように、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、主に、データを記憶する第1記憶部10Aと、その第1記憶部10Aの動作モードを制御する第1動作制御部20Aとから構成されている。
記憶部10Aは、アンチフューズ素子11と、書き込みトランジスタ12と、センスノード初期化回路13と、差動増幅器型のセンスアンプ14とを有する。
アンチフューズ素子11は、P型MOSトランジスタにより構成され、そのソース端子とドレイン端子とバルク端子は共通にプログラム電源VBPに接続されている。アンチフューズ素子11のゲート端子は、センスノード11aとして、書き込みトランジスタ12のドレイン端子と、センスノード初期化回路13のドレイン端子と、センスアンプ14の非反転入力端子(+)に接続されている。アンチフューズ素子11のゲートの絶縁膜を高電圧で破壊することにより、データがアンチフューズ11に書き込まれる。つまり、アンチフューズ11は、メモリセルとしての機能を有する。
書き込みトランジスタ12の他方の端子(ソース端子)は、接地電位に接続され、そのゲート端子には書き込み動作指示信号WRITEが入力される。書き込み動作指示信号WRITEは、アンチフューズ素子11に状態を書き込むための信号である。
センスノード初期化回路13の他方の端子(ソース端子)は、接地電位に接続され、そのゲート端子にはセンスノード初期化制御信号EQLが入力される。センスノード初期化制御信号EQLは、センスノード11aに充電された電位(センスノード信号SN)を放電(初期化)させるための信号である。センスノード初期化回路13は、センスノード初期化信号EQLをゲート端子に受けて、センスノード11aを初期化する。
センスアンプ14は、差動増幅器である。センスアンプ14は、センスアンプ活性化信号SAEを受けて動作を開始する。センスアンプ14の非反転入力端子(+)には、センスノード信号SNが入力され、その反転入力端子(−)には、参照電位VREFが入力される。センスアンプ14は、センスノード信号SNと参照電位VREFとを比較増幅し、その出力端子から出力信号DOを出力する。
第1動作制御部20Aは、充電時間制御回路21と、切り替えスイッチ22と、インバータ23とを有する。
充電時間制御回路21は、センスノード11aへの電荷の充電時間を制御するものである。充電時間制御回路21は、その内部に遅延回路を有している。充電時間制御回路21の第1の出力端子21Aは、センスノード初期化回路13のゲートに接続されて前述のセンスノード初期化制御信号EQLを出力する。また、その第2の出力端子21Bは、切り替えスイッチ22の第1の入力端子に接続されて読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEを出力する。また、充電時間制御回路21の入力端子21Cには、読み出し信号READが入力される。
なお、読み出し信号READは、外部から入力される信号であり、アンチフューズ素子11からのデータ読み出しの開始に用いられる信号である。また、読み出し信号READは、0マージンテストの開始及び終了に用いられる信号である。読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEは、読み出し信号READを遅延させ、入力後所定のタイミングで出力される信号である。
切り替えスイッチ22は、記憶部10Aの動作状態に応じて切り替えられる。切り替えスイッチ22の第1の入力端子22Aは、充電時間制御回路21の第2の出力端子21Bに接続されている。また、切り替えスイッチ22の第2の入力端子22Bは、インバータ23を介して反転した読み出し信号READが入力される。また、切り替えスイッチ22には、0マージンテスト指示信号ZMTが入力される。
切り替えスイッチ22は、0マージンテスト指示信号ZMTが非活性状態の時、読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEをセンスアンプ制御信号SAEとして出力する。一方、切り替えスイッチ22は、0マージンテスト指示信号ZMTが活性化状態の時、読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEの代わりに、読み出し信号READの反転信号に切り替えて、センスアンプ制御信号SAEとして出力する。
(第1実施形態のデータ書き込み動作)
次に、第一実施形態におけるデータの書き込み動作について説明する。
書き込み動作は、アンチフューズ素子11の両端に高電圧を印加して、MOS構造を構成するゲート絶縁膜を破壊することにより行われる。
書き込み動作において、まず、書き込みトランジスタ12の一端にプログラム電源VBPが印加される。そして、書き込み動作指示信号WRITE及び読み出し信号READが、共に非活性状態、つまり接地電位となる。この状態を保ちながら、プログラム電源VBPの昇圧が開始される。この動作により、書き込みトランジスタ12とセンスノード初期化回路13は、オフ状態であるので、センスノード11aの電位(センスノード信号SN)は、プログラム電源VBPの昇圧に伴い上昇する。したがって、この状態ではアンチフューズ素子11の両端の電位差は小さく抑えられるため、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されることはない。ただし、その電位は、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜リーク電流と、書き込みトランジスタ12およびセンスノード初期化回路13を構成するトランジスタオフリーク電流のバランスで決まるため、プログラム電源VBPの昇圧速度があまり急峻にならにように制御する必要がある。
書き込み動作において、上記のようにプログラム電源VBPの昇圧が行われ、プログラム電源VBPは、ゲート絶縁膜を破壊するのに十分な高電位、例えば6Vに昇圧される。そして、プログラム電源VBPを高電位(例えば、6V)に保ったまま、1データを書き込む場合にのみ、書き込み動作指示信号WRITEを活性化状態、つまり、電源電位、例えば1.2Vとする。この動作により、書き込みトランジスタ12が導通状態となり、その一端であるセンスノード11aが接地電位となる。したがって、アンチフューズ素子11の両端に、プログラム電源VBPと接地電位の電位差に相当する高電圧ストレスが印加される。この状態をしばらく保つと、やがてアンチフューズ素子11のゲート絶縁膜はブレークダウンし、ブレークダウンした絶縁膜を介して、プログラム電源VBPから接地電位へ比較的大きな電流が流れ始める。その後も、書き込み電源VBPの昇圧状態と書き込みトランジスタ12の導通状態を保ち続けることにより、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜に比較的大きな電流が流れ続け、その影響によりゲート絶縁膜の構造が変成する。
最後に、書き込み指示信号WRITEを非活性状態に戻した後、書き込み電源VBPの昇圧動作を停止して、書き込み動作を終了する。このような手順により破壊されたゲート絶縁膜は、数千から数万Ωの比較的低抵抗の状態となり、再び元のように良好な絶縁特性に戻ることはない。
(第1実施形態のデータ読み出し動作)
次に、図2を参照して、第1実施形態における読み出し動作について説明する。図2は、第1実施形態における読み出し動作を説明するための動作波形図である。読み出し動作において終始、書き込み指示信号WRITE及び0マージンテスト信号ZMTは、非活性化状態、つまり、0Vに保たれる。0マージンテスト信号ZMTが0Vに保たれるので、切り替えスイッチ22は、読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEをセンスアンプ制御信号SAEとして出力する。
読み出し動作において、先ず、書き込み電源VBP及び参照電位VREFが投入される。ここで、読み出し動作における書き込み電源VBPの電位は、アンチフューズ素子11を破壊することなく、かつ、アンチフューズ素子11に蓄えられた情報を電気信号として正確に読み出すことができるような電位であることが求められる。例えば、最近の半導体素子を用いるならば、書き込み電源VBPの電位は、1.2V程度が適当である。また、アンチフューズ素子11から読み出される電気信号と比較して、アンチフューズ素子11に蓄えられた情報が0か1かを判断するために、参照電位VREFが、センスアンプ14の反転入力端子(−)に与えられる。読み出し動作時にアンチフューズ素子11に印加されるバイアス電圧を極力大きく設定するため、参照電位VREFは、できる限り低電圧であることが望ましい。一方で、参照電位VREFは、読み出し動作に伴い発生するノイズの影響を受けない程度に高電位である必要がある。したがって、参照電位VREFは、電源電圧1.2Vの四分の一程度の電位、0.3V程度が適当である。
次に、書き込み電源VBPの電位及び参照電位VREFが安定化した後、読み出し信号READが活性化する。この読み出し信号READを受けて、充電時間制御回路21の内部の遅延回路は、センスノード初期化信号EQLと読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASE(センスアンプ活性化信号SAE)を順次生成する。この2つの制御信号を受けて、次のような手順によりアンチフューズ素子11に記憶されているデータが読み出される。
読み出し信号READの活性化直後にセンスノード初期化信号EQLが活性化されてから、再び非活性化状態に戻るまでの期間がセンスノード初期化期間である。このセンスノード初期化期間は、充電時間制御回路21の内部の遅延回路により定められる。
センスノード初期化信号EQLを受けて、センスノード初期化回路13が動作し、センスノード11aの電位(センスノード信号SN)は接地電位に初期化される。図2において、センスノード信号SN−1は、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されている場合、つまり、1データが記憶されている場合のセンスノード11aの電位の振る舞いを示している。一方、センスノード信号SN−0は、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されていない場合、つまり、0データが記憶されている場合のセンスノード11aの電位の振る舞いを示している。
センスノード初期化信号EQLが再び非活性状態となった後、センスアンプ活性化信号SAEが活性化されるまでの期間がセンスノード充電時間である。このセンスノード充電時間もやはり、充電時間制御回路21の内部の遅延回路により定められる。換言すると、読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEにより、センスノード充電時間が定まる。このセンスノード充電期間中に、予め接地電位に初期化されたセンスノード11aは、アンチフューズ素子11を流れる読み出し電流によって充電され、その電位が上昇していく。その電位上昇速度は、アンチフューズ素子11を流れる読み出し電流の大きさに依存する。
アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されている場合、つまり、1データを記憶している場合には、アンチフューズ素子11を流れる電流が大きいため、図2の符号SN−1に示されるように、センスノード信号SN−1の電位上昇は急峻になる。一方、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されていない場合、つまり、0データを記憶している場合には、アンチフューズ素子11を流れる電流が小さいため、図2に示されるように、センスノード信号SN−0(センスノード11aの電位)の電位上昇は緩やかになる。
その後、センスアンプ活性化信号SAEが活性状態に遷移する時刻t2のタイミングにて、センスアンプ14が動作する。その瞬間、センスアンプ14は非反転入力端子(+)に接続されているセンスノード11aの電位と、反転信号入力端子(−)に接続されている参照電位VREFと間の電位差を検知して、その結果を出力信号DOとして出力する。
アンチフューズ素子11が、1データを記憶している場合における出力信号DO−1は、図2の符号DO−1に示されるように、1.2Vとなる。一方、アンチフューズ素子11が0データを記憶している場合において、出力信号DO−0は、図2に示されるように、接地電位0Vとなる。
その後、センスアンプ活性化信号SAEが活性状態にある期間において、センスアンプ14の出力信号の状態はそのまま保持される。たとえ、ゲート絶縁膜の絶縁状態が良好でなく、その影響により、図2に示されるセンスノード11aの電位SN−0が、上昇し、時刻t2と時刻t3との間のある時点で参照電位VREFより高電位になったとしても、センスアンプ14の出力信号は以前の状態、接地電位0Vを保持し続ける。
そして、読み出し信号READが非活性状態に戻ることにより、読み出し動作が終了する。読み出し動作の終了後、時刻t3のタイミングで、センスアンプ14の動作が停止し、その出力信号DO(DO−0、DO−1)は接地電位0Vとなる。
ここで、センスノード初期化信号EQLとセンスアンプ活性化信号SAEは、充電時間制御回路21の内部遅延回路により生成される内部タイミング信号である。したがって、読み出し動作は、読み出し指示信号READのパルス幅など、外部からの影響を受けにくいという特徴がある。
(第1実施形態の0マージンテスト動作)
次に、図3を参照して、第1実施形態における0マージンテスト動作について説明する。図3は、第1実施形態における0マージテスト動作を説明するための動作波形図である。読み出し動作において、終始、書き込み指示信号WRITEは非活性状態、つまり、接地電位0Vに保持され、0マージンテスト信号ZMTは活性状態、つまり電源電位たとえば1.2Vに保持される。
まず、0マージンテスト動作の開始に先立ち、時刻t0のタイミングで書き込み電源VBP及び参照電位VREFが投入される。ここで、0マージンテスト動作における書き込み電源VBP及び参照電位VREFの電位は、アンチフューズ素子11を破壊することなく、かつ、アンチフューズ素子11に蓄えられた情報を電気信号として正確に読み出すことができるような電位であることが求められる。例えば、その電位は、最近の半導体素子を用いるならば1.2V程度が適当である。また、アンチフューズ素子11から読み出される電気信号と比較して、アンチフューズ素子11に蓄えられた情報が0か1かを判断するため、参照電位VREFが、センスアンプ14の反転入力端子(−)に与えられる。読み出し動作時にアンチフューズ素子11に印加されるバイアス電圧を極力大きくするために、できる限り低電位であることが望ましい。一方で、読み出し動作にともない発生するノイズの影響を受けない程度に高電位である必要がある。したがって、参照電位VREFは、電源電圧1.2Vの四分の一程度の電位、0.3V程度が適当である。
次に、書き込み電源VBPの電位及び参照電位VREFが安定したのち、時刻t1のタイミングで、読み出し信号READが活性化される。この読み出し信号READを受けて、充電時間制御回路21は、その内部の遅延回路により、センスノード初期化信号EQLを生成する。一方、0マージンテスト動作のセンスアンプ活性化信号SAEは、切り替えスイッチ22の働きにより読み出し動作の場合と異なる方式で生成され、読み出し信号READの反転信号となる。この2つの制御信号を受けて、次のような手順によりアンチフューズ素子11の絶縁特性を検査する0マージンテストが動作する。
読み出し信号READの活性化直後、センスノード初期化信号EQLが活性化される。その後、再びセンスノード初期化信号EQLが非活性状態に戻るまでの期間がセンスノード初期化期間である。このセンスノード初期化期間は、充電時間制御回路21の内部の遅延回路により定められる。センスノード初期化信号EQLを受けて、センスノード初期化回路13が動作し、センスノード11aの電位(センスノード信号SN)は、接地電位に初期化される。図3において、センスノード信号SN−1は、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されている場合、つまり、1データを記憶している場合のセンスノード11aの電位の振る舞いを示している。一方、センスノード信号SN−0は、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されていない場合、つまり、0データを記憶している場合のセンスノード11aの電位の振る舞いを示している。さらに、センスノード信号SN−Marginal0は、0データが記憶されているにもかかわらず、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜の絶縁特性が悪い場合のセンスノード11aの電位の振る舞いを示している。
センスノード初期化信号EQLが、再び非活性状態となったのち、センスアンプ活性化信号SAEが活性化される時刻t2までの期間がセンスノード充電時間である。そのセンスノード充電時間は、通常の読み出し動作の場合と異なり、外部から与えられる読み出し指示信号READのパルス幅により定められる。換言すると、センスノード充電時間は、読み出し信号READをインバータ23にて反転させた信号により定められる。このセンスノード充電期間中に、予め接地電位に初期化されたセンスノードSNは、アンチフューズ素子11を流れる読み出し電流によって充電され、その電位は上昇していく。その電位上昇速度は、アンチフューズ素子11を流れる読み出し電流の大きさに依存する。アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されていない場合、つまり、0データを記憶している場合には、アンチフューズ素子11を流れる電流が小さいため、センスノード信号SN−0に示されるように、センスノード11aの電位は、ほぼ接地電位0Vに保たれる。さらに、0データを記憶していることが期待されているのにもかかわらずゲート絶縁膜の特性が悪い場合には、センスノード信号SN−marginal0により示されるように、センスノード11aの電位は非常にゆっくりとした速度で上昇していく。
その後、センスアンプ活性化信号SAEが、活性状態に遷移する時刻t2のタイミングにおいて、センスアンプ14が動作する。その瞬間、センスアンプ14は、非反転入力端子(+)に接続されているセンスノード11aの電位(センスノード信号SN)と、反転入力端子(−)に接続されている参照電位VREFとの間の電位差を検知して、その結果を出力信号DOとして出力する。アンチフューズ素子11が0データを記憶している場合において、出力信号DO−0は、図3に示すように、接地電位0Vとなる。さらに、アンチフューズ素子11が0データを記憶しているにもかかわらず、その絶縁特性が良好でない場合には、出力信号DO−marginal0は、図3に示すように、電源電位、たとえば1.2Vとなる。その後、センスアンプ活性化信号SAEが活性状態にある期間において、センスアンプ14の出力信号の状態はそのまま保持される。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態により、次のような効果が得られる。まず、読み出し動作において、アンチフューズ素子11に記憶されているデータが、0か1かを判定するための読み出し動作用電流閾値は、主にセンスノード充電時間により設定される。ここで、センスノード充電時間は、不揮発性半導体記憶装置内の回路定数により設定される内部パラメータである。したがって、読み出し動作用電流閾値は、その絶対値を正確に設定することは難しいが、外部入力信号のタイミングによらず一定となる。つまり、読み出し動作用電流閾値は、不揮発性半導体記憶装置の使用状況の影響を受けず一定にすることができる。
一方、0マージンテスト用電流閾値は、読み出し動作と同様に、主にセンスノード充電時間により設定されるが、そのセンスノード充電時間は、外部入力信号である読み出し信号READにより制御される。したがって、0マージンテスト用電流閾値は、外部から容易に変更可能な測定パラメータとなる。これにより、0マージンテスト用の電流閾値に対して、自由にその上、正確に値を設定することが可能となる。例えば、数nA程の微小なリークで電流を検知するような場合において、数msを超える長いセンスノード充電時間を設定することが要求される。数msを超えるような長い遅延時間を生成する遅延回路は、レイアウトサイズが大きく、それを実装するにはコスト上昇を伴う。また、それにより生成される遅延時間は、動作環境温度や電源電圧や外部回路から発生するノイズの影響を受け、精度が低い。したがって、センスノード充電時間を外部入力信号により制御する方法は、内部遅延回路で制御する方法に比べて、有効である。
この0マージンテストを利用することにより、絶縁特性の悪いアンチフューズ素子を正確に検定することが可能となる。それら抽出された絶縁特性の悪いアンチフューズ素子を冗長セルと置換するなどの手段により救済することにより、ゲート絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化を許容し、安価で信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供することが可能となる。
[第2実施形態]
(第2実施形態の構成)
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、第2記憶部10B、第1動作制御部20Aを含む。
第2記憶部10Bは、第1実施形態の第1記憶部10Aを並列に8つ設けたものである。つまり、第2実施形態における不揮発性半導体記憶装置は、8ビットの記憶手段(メモリセル)を有している。
一方、第1動作制御部20Aは、第1実施形態と同様であり、8つの第1記憶部10Aで共有されている。つまり、センスノード充電時間制御回路21から出力されるセンスノード初期化制御信号EQLは、各第1記憶部10Aにおけるセンスノード初期化回路13のゲートに入力される。また、切り替えスイッチ22から出力されるセンスアンプ活性化信号SAEは、各第1記憶部10Aにおけるセンスアンプ14に入力される。
上記の構成のように第2実施形態においては、第1実施形態とは異なり、1ビット毎に書き込みの指示が行われ、各センスノードはそれぞれ1ビット毎に電気的に独立した接点となる。つまり、8ビットの第1記憶部10Aにおける書き込みトランジスタ12のゲートには、各々入力信号DI<0>〜DI<7>が入力される。また、8ビットの第1記憶部10Aにおけるセンスアンプ14は、各々出力信号DI<0>〜DI<7>を出力する。また、8ビットの第1記憶部10Aにおけるセンスノード11aは、各々センスノード信号SN<0>〜SN<7>を有する。なお、第2実施形態において、その書き込み動作、読み出し動作、0マージンテスト動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
(第2実施形態の効果)
次に、第2実施形態の効果について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、0マージンテストを利用することにより、絶縁特性の悪いアンチフューズ素子を正確に検知することが可能となる。また、それら抽出された絶縁特性の悪いアンチフューズ素子を冗長セルと置換するなどの手段により救済することにより、ゲート絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化を許容し、安価で信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供することが可能となる。なお、その主要な構成要件である第1動作制御部20A(センスノード充電時間制御回路21、切り替えスイッチ22、インバータ23)は、不揮発性半導体記憶装置内の複数の記憶手段(第1記憶部10A)により共有することが可能である。したがって、第1動作制御部20Aを実装することによる面積の増加および消費電力の増加を小さく抑えることができる。
[第3実施形態]
(第3実施形態の構成)
次に、図5を参照して、第3実施形態係る不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する。なお、第3実施形態において、第1及び第2実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態係る不揮発性半導体記憶装置は、第3記憶部10C、第1動作制御部20Aを含む。
第3記憶部10Cは、メモリセル10Cbからなるメモリセルアレイ10Ca、ワード線WL<0>〜WL<7>、ビット線BL<0>〜BL<7>、書き込みトランジスタ12、センスノード初期化回路13、センスアンプ14、行選択デコーダ15を含む。
メモリセルアレイ10Caは、8行8列の格子状に並べられたメモリセル10Cbから構成されている。メモリセル10Cbは、アンチフューズ素子11、選択ゲートトランジスタ16から構成されている。
アンチフューズ素子11は、P型MOSトランジスタにより構成され、そのソース端子とドレイン端子とバルク端子は共通にプログラム電源VBPに接続されている。アンチフューズ素子11の他方のゲート端子(センスノード11a)は、選択ゲートトランジスタ16のドレイン端子と接続されている。
配置された各列毎に複数の選択ゲートトランジスタ16のソース端子は、ビット線BL<0>〜BL<7>に接続されている。また、配置された各行毎に複数の選択ゲートトランジスタ16のゲートは、ワード線WL<0>〜WL<7>に接続されている。
書き込みトランジスタ12のドレイン端子は、各ビット線BL<0>〜BL<7>の一端に接続されている。各書き込みトランジスタ12のソース端子は、接地電位に接続されている。また、各書き込みトランジスタ12のゲートには、入力信号DI<0>〜DI<7>が入力される。
センスノード初期化回路13のドレイン端子は、各ビット線BL<0>〜BL<7>に接続されている。各センスノード初期化回路13のドレイン端子は、接地電位に接続されている。また、各センスノード初期化回路13のゲートには、センスノード初期化信号EQLが入力される。
センスアンプ14の非反転入力端子(+)は、各ビット線BL<0>〜BL<7>の他端に接続されている。各センスアンプ14の反転入力端子(−)には、参照電位VREFが入力されている。また、各センスアンプ14の出力端子は、出力信号DO<0>〜DO<7>を出力する。
行選択デコーダ15は、ワード線WL<0>〜WL<7>の一端を接続している。行選択デコーダ15は、外部から与えられるアドレス信号Addressに基づき、ワード線WL<0>〜WL<7>から任意の一本を選択的に活性化する。
なお、第2実施形態と同様に、第3記憶部10C内に対して、第1動作制御部20Aは、一つ設けられている。つまり、第1動作制御部20Aは、8組のセンスノード初期化回路13とセンスアンプ14とで共有されている。
(第3実施形態の動作)
第3実施形態にかかる不揮発性半導体記憶装置の動作は、第1実施形態とほぼ同様であるので、詳細な説明を省略する。ただし、書き込み動作、読み出し動作、及び0マージンテスト動作において、その動作に先立ち、外部から与えられるアドレス信号Addressによって選ばれる任意の一本のワード線WL<0>〜WL<7>が活性化される。そして、その活性化されたワード線に接続される8個のメモリセル10Cbは、それぞれビット線BL<0>〜BL<7>へ電気的に接続され、他のメモリセルはビット線BL<0>〜BL<7>から電気的に切断される。つまり、上記のメモリセル選択手順が必要である以外は第3実施形態の書き込み動作、読み出し動作および0マージンテスト動作は、第1実施形態と同じである。
(第3実施形態の効果)
次に、第3実施形態にかかる不揮発性半導体記憶装置の効果について説明する。第3実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、0マージンテストを利用することにより、絶縁特性の悪いアンチフューズ素子11を正確に検知することが可能となる。また、それら抽出された絶縁特性の悪いアンチフューズ素子11を冗長セルと置換するなどの手段により救済することにより、ゲート絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化を許容し、安価で信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供することが可能となる。なお、その主要な構成要件である第1動作制御部20A(センスノード充電時間制御回路21、切り替えスイッチ22、インバータ23)は、不揮発性半導体記憶装置内の複数のセンスノード初期化回路13とセンスアンプ14により共有することが可能であるため、それを実装することによる面積の増加および消費電力の増加は小さく抑えられている。
[第4実施形態]
(第4実施形態の構成)
次に、図6を参照して、本発明の第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する。なお、第4実施形態において、第1〜第3実施形態と同様の構成は、同一符号を付し、その説明を省略する。
第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、第4記憶部10D、第2動作制御部20Bを含む。
第4記憶部10Dは、第1実施形態の記憶部10Aの構成に、第1入出力ラッチ17、第2入出力ラッチ18を加えたものである。なお、第1入出力ラッチ17、及び第2入出力ラッチ18は、クロック信号に基づき信号をラッチする。
第1入出力ラッチ17は、書き込みトランジスタ12のゲート側に設けられている。また、第2入出力ラッチ18は、センスアンプ14の出力端子側に設けられている。
第2動作制御部20Bは、第1〜第3実施形態の第1動作制御部20Aの構成に、第3入出力ラッチ24、第4入出力ラッチ25を加えたものである。また、第2動作制御部20Bは、第1〜第3実施形態と異なる充電時間制御回路21’を有している。なお、第3入出力ラッチ24、及び第4入出力ラッチ25は、クロック信号に基づき信号をラッチするものである。
第3入出力ラッチ24は、充電時間制御回路21’の入力端子側に設けられている。また、第4入出力ラッチ25は、切り替えスイッチ22の0マージンテスト指示信号ZMTが入力される端子側に設けられている。
充電時間制御回路21’は、第1遅延回路211’、第1ANDロジックゲート212’、第2遅延回路213’、第2ANDロジックゲート214’から構成されている。
第1遅延回路211’は、第1入出力ラッチ24からの入力信号を受け、設定された遅延時間(第1タイミング)経過後に、出力信号を第1ANDロジックゲート212’の反転入力端子(−)に出力する。
第1ANDロジックゲート212’は、反転入力端子(−)、非反転入力端子(+)、出力端子を有する。第1ANDロジックゲート212’は、その反転入力端子(−)に第1遅延回路211’からの入力信号を受け、その非反転入力端子(+)に第3入出力ラッチ24からの入力信号(内部動作読み出し信号IREAD)を受ける。第1ANDロジックゲート212’は、内部動作読み出し信号IREADのタイミングから活性化され、第1遅延回路211’により設定される遅延時間経過後に非活性化されるセンスノード初期化信号EQLを生成する。なお、生成されたセンスノード初期化信号EQLは、センスノード初期化回路13に出力される。
第2遅延回路213’は、第1入出力ラッチ24からの入力信号を受け、設定された遅延時間経過(第2タイミング)後に、出力信号を第2ANDロジックゲート214’の非反転入力端子(+)に出力する。
第2ANDロジックゲート214’は、2つの非反転入力端子(+)、1つの出力端子を有する。第2ANDロジックゲート214’は、2つの非反転入力端子(+)に第2遅延回路213’からの入力信号と、第3入出力ラッチ24からの入力信号(内部動作読み出し信号IREAD)とを受ける。第2ANDロジックゲート214’は、内部動作読み出し信号IREADのタイミングから非活性化され、第2遅延回路213’により設定される遅延時間経過後に活性化される読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEを生成する。なお、生成された読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEは、切り替えスイッチ22の第1の入力端子22Aに出力される。
上記構成は、以下のような動作を可能とする。つまり、切り替えスイッチ22は、センスアンプ活性化信号SAEのタイミング制御方式を、外部から入力される0マージンテスト指示信号ZMTの状態(活性状態、或いは非活性状態)によって、切り替える。外部から入力された0マージンテスト指示信号ZMTは、第4入出力ラッチ25にて、クロック信号CLKのタイミングでラッチされ、内部0マージンテスト指示信号IZMTとして出力される。この内部0マージンテスト信号IZMTが活性状態の時には、内部読み出し指示信号IREADの反転信号が、センスアンプ活性化信号SAEとなる。逆に、内部0マージンテスト指示信号IZMTが非活性化状態のとき、つまり、読み出し動作のときには、センスノード充電時間制御回路21’の読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEがセンスアンプ活性化信号SAEとなる。
上記構成において、外部から入力可能なタイミング信号は、クロック信号のみとなる。したがって、第4実施形態では、0マージンテスト動作におけるセンスノード充電時間の制御をクロックサイクル時間にて制御している。一方、読み出し動作におけるセンスノード充電時間は、外部から与えられる動作周波数(クロックサイクル)に対して一定である必要がある。よって、読み出し動作におけるセンスノード充電時間は内蔵されるセンスノード充電時間制御回路21’により制御される。
(第4実施形態の読み出し動作)
次に、図7を参照して、第4実施形態における読み出し動作について説明する。なお、第4実施形態において、書き込み動作は、第1〜第3実施形態と同様であるので、その説明を省略する。読み出し動作において終始、書き込み指示信号WRITE、及び0マージンテスト信号ZMTは、非活性状態、つまり、接地電位0Vに保持される。したがって、切り替えスイッチ22は、読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEをセンスアンプ活性化信号SAEとして出力する。
読み出し動作の開始に先立ち、時刻t0のタイミングで書き込み電源VBP及び参照電位VREFが投入される。ここで、読み出し動作における書き込み電源VBPの電位は、アンチフューズ素子11を破壊することなく、かつ、アンチフューズ素子11に蓄えられた情報を電気信号として正確に読み出すことができるような電位であることが求められる。例えば、最近の半導体素子を用いるならば1.2Vが適当である。また、参照電位VREFは、アンチフューズ素子11から読み出される電気信号と比較して、アンチフューズ素子11に蓄えられた情報が0か1かを判断するために、センスアンプ14の反転入力端子に与えられる。読み出し動作時にアンチフューズ素子11に印加されるバイアス電圧を極力大きく設定するために、できる限り低電位であることが望ましい。一方で、読み出し動作に伴い発生するノイズの影響を受けない程度に高電位である必要がある。したがって、参照電位VREFは、電源電圧1.2Vの四分の一程度の電位、0.3V程度が適切である。
また、各入出力ラッチ17,18,24,25には、図7に示すように矩形波のクロックパルスCLKが入力される。
次に、書き込み電源VBPの電位及び参照電位VREFが安定した後、時刻t1より手前のタイミングで読み出し信号READを入力する。ここで、読み出し信号READは、クロック信号CLKに対して同期信号である。そのため、その入力には、クロック信号CLKの立ち上がりのタイミングより若干早く読み出し信号READを活性化する必要がある。
この読み出し信号READを受けて、時刻t1のタイミングで内部読み出し信号IREADが活性化される。それを受けて、第1遅延回路211’は、センスノード初期化信号EQLを生成する。そして、第2遅延回路213’は、読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEを生成する。なお、センスノード初期化信号EQLは、内部読み出し信号IREADと、所定タイミング遅延させると共に反転させた内部読み出し信号IREADとの論理積であるため、図7に示す波形となる。また、読み出し動作用センスアンプ活性化信号NASEは、内部読み出し信号IREADと、所定タイミング遅延させた内部読み出し信号IREADとの論理積であるため、図7に示す波形となる。
そして、これら2つの制御信号を受けて、アンチフューズ素子11に記憶されているデータが読み出される。なお、以降の読み出し動作は、第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
ここで、センスノード初期化信号EQL、及びセンスアンプ活性化信号SAEは、充電時間制御回路21’の内部遅延回路により生成されるため、クロック信号CLKに対して非同期信号である。したがって、以降の読み出し動作は、クロック信号CLKの周波数など、外部からの影響を受けにくいという特徴がある。
(第4実施形態の0マージンテスト動作)
次に、図8を参照して、第4実施形態における0マージンテスト動作について説明する。読み出し動作において終始、書き込み指示信号WRITEは、非活性状態、つまり、接地電位0Vに保持され、0マージンテスト信号ZMTは活性状態、つまり、電源電位たとえば1.2Vに保持される。したがって、切り替えスイッチ22は、内部読み出し信号IREADの反転信号をセンスアンプ活性化信号SAEとして出力する。
先ず、0マージンテストの開始に先立ち、時刻t0のタイミングで、書き込み電源VBP及び参照電位VREFを投入する。ここで、0マージンテスト動作における書き込み電源VBPの電位は、アンチフューズ素子11を破壊することなく、かつ、アンチフューズ素子11に蓄えられた情報を電気信号として正確に読み出すことができるような電位であることが求められる。例えば、最近の半導体素子を用いるならば1.2V程度が適当である。また、参照電位VREFは、アンチフューズ素子11から読み出される電気信号と比較して、アンチフューズ素子11に蓄えられた情報が0か1かを判断するために、センスアンプ14の反転入力端子に与えられる。読み出し動作時にアンチフューズ素子11に印加されるバイアス電圧を極力大きく設定するために、できる限り低電位であることが望ましい。一方で、読み出し動作にともない発生するノイズの影響を受けない程度に高電位である必要がある。したがって、参照電位VREFは、電源電圧1.2Vの四分の一程度の電位、0.3V程度が適当である。
次に、書き込み電源VBPの電位、及び参照電位VREFが安定したのち、時刻t1より手前のタイミングで読み出し信号READが入力される。ここで、読み出し信号READは、クロック信号CLKに対して同期信号である。そのため、その入力には、クロック信号CLKの立ち上がりタイミングより若干早く読み出し信号READを活性化する必要がある。この読み出し信号READを受けて、時刻t1のタイミングで内部読み出し信号IREADが活性化される。それを受けて、第1遅延回路211’は、所定タイミング遅延させ、センスノード初期化信号EQLを生成する。一方、0マージンテスト動作のセンスアンプ活性化信号SAEは、切り替えスイッチ22の働きにより、読み出し動作とは異なる方式で生成される。つまり、センスアンプ活性化信号SAEは、図8に示すような内部読み出し信号IREADの反転信号となる。これら2つの制御信号を受けて、次のような手順によりアンチフューズ素子11の絶縁特性を検査する0マージンテストが動作する。
内部読み出し信号IREADの活性化直後のセンスノード初期化信号EQLが活性化されてから、再び非活性状態に戻るまでの期間がセンスノード初期化期間である。このセンスノード初期化期間は、充電時間制御回路21’の内部の第1遅延回路211’により定められる。
センスノード初期化信号EQLを受けて、センスノード初期化回路13が動作し、センスノード11aの電位は、接地電位に初期化される。図8において、センスノード信号SN−1は、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されている場合、つまり、1データを記憶している場合のセンスノード11aの電位の振る舞いを示している。また、センスノード信号SN−0は、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されていない場合、つまり、0データを記憶している場合のセンスノード11aの電位の振る舞いを示している。さらに、センスノード信号SN−marginal0は、データが記憶されているにもかかわらず、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜の絶縁特性が悪い場合のセンスノード11aの電位の振る舞いを示している。
センスノード初期化信号EQLが、再び非活性状態となったのち、センスアンプ活性化信号SAEが活性化される時刻t2のタイミングまでの期間が、センスノード充電時間である。このセンスノード充電時間は、通常の読み出し動作の場合と異なり、外部から与えられる読み出し指示信号READから生成される内部読み出し指示信号IREADのパルス幅により定められる。
このセンスノード充電期間中に、予め接地電位に初期化されたセンスノード11aは、アンチフューズ素子11を流れる読み出し電流によって充電され、その電位が上昇していく。その電位上昇速度は、アンチフューズ素子11を流れる読み出し電流の大きさに依存する。
アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されている場合、つまり、1データを記憶している場合には、アンチフューズ素子11を流れる電流が大きいため、センスノード信号SN−1に示されるように、センスノード11aの電位の電位上昇は急峻になる。一方、アンチフューズ素子11のゲート絶縁膜が破壊されていない場合、つまり、0データを記憶している場合には、アンチフューズ素子11を流れる電流が小さいため、センスノード信号SN−0に示されるように、センスノード11aの電位は、ほぼ接地電位0Vに保たれる。
さらに、0データを記憶していることが期待されているにもかかわらずゲート絶縁膜の絶縁特性が悪い場合には、センスノード信号SN−marginal0により示されるように、センスノード11aの電位は非常にゆっくりとした速度で上昇していく。
その後、センスアンプ活性化信号SAEが、活性状態に遷移する時刻t2のタイミングにおいて、センスアンプ14が動作する。その瞬間、センスアンプ14は、非反転入力端子(+)に接続されているセンスノード11aの電位と、反転入力端子(−)に接続されている参照電位VREFと間の電位差を検知して、その結果を出力信号DOに出力する。アンチフューズ素子11が、1データを記憶している場合には、センスノード信号DO−1は、電源電位たとえば1.2Vとなる。
一方、アンチフューズ素子11が、0データを記憶している場合には、センスノード信号DO−0は、接地電位0Vとなる。さらに、アンチフューズ素子11が、0データを記憶しているにもかかわらず、その絶縁特性が良好でない場合には、センスノード信号DO−marginal0は、電源電位たとえば1.2Vとなる。その後、センスアンプ活性化信号SAEが、活性状態にある期間において、センスアンプ14の出力信号の状態はそのまま保持される。
(第4実施形態の効果)
次に、第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の効果について説明する。まず、読み出し動作において、アンチフューズ素子11に記憶されているデータが0か1かを判定するための読み出し動作用電流閾値は、主にセンスノード充電時間により設定される。ここで、センスノード充電時間は、不揮発性半導体記憶装置内の回路定数により設定される内部パラメータである。したがって、読み出し動作用電流閾値は、その絶対値を正確に設定することは難しいが、外部入力信号のタイミングによらず一定となる。つまり、読み出し動作用電流閾値は、不揮発性半導体記憶装置の使用状況の影響を受けず一定にすることができる。
一方、0マージンテスト用電流閾値は、主にセンスノード充電時間により設定されるが、センスノード充電時間は、外部入力信号である読み出し信号READにより制御される。換言すると、クロック信号CLKに基づき、読み出し信号READ(内部読み出し信号IREAD)の反転信号のパルス幅を制御することができる。したがって、0マージンテスト用電流閾値は、クロック信号CLKにより外部から容易に変更可能な測定パラメータとなる。これにより、0マージンテスト用の電流閾値に対して、自由にその上、正確に値を設定することが可能となる。例えば、数nAほどの微小なリーク電流を検知するような場合において、数msを超える長いセンスノード充電時間を設定することが要求される。数msを超えるような長い遅延時間を生成する遅延回路はレイアウトサイズが大きく、それを実装するにはコスト上昇を伴う。また、それにより生成される遅延時間は、動作環境温度や電源電圧や外部から発生するノイズの影響を受け、精度が低い。したがって、センスノード充電時間を外部入力信号により制御する方法は、内部遅延回路で制御する方法に比べて、有効である。
この0マージンテストを利用することにより、絶縁特性の悪いアンチフューズ素子を正確に検知することが可能となる。そして、検知された絶縁特性の悪いアンチフューズ素子を冗長セルと置換する等の手段で救済することにより、ゲート絶縁膜の薄膜化に伴う0データの保持特性の悪化を許容し、安価で信頼性が高い不揮発性半導体記憶装置を提供することが可能となる。
また、最近の集積回路設計手法においては、機能回路ブロックの入出力信号端子に入出力ラッチを挿入し、クロック同期型とすることが、設計容易化の目的から必要とされている。第4実施形態のような構成により、各入出力信号のタイミング規定が対クロック信号に対するセットアップ時間とホールド時間に限られ、タイミング設計が容易になる。
[第5実施形態]
(第5実施形態の構成)
次に、図9を参照して、本発明の第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成を説明する。なお、第5実施形態において、第1〜第4実施形態と同様の構成は、同一符号を付し、その説明を省略する。
第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、第4記憶部10D、第3動作制御部20Cを含む。つまり、第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、第3動作制御部20Cの構成において第4実施形態と異なる。第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、クロック信号CLKのパルス幅を自由に制御できる場合に適したものである。
第3動作制御部20Cは、第3実施形態の第3動作制御部20Cの構成におけるインバータ23を、NAND回路26に置換したものある。NAND回路26は、充電時間制御回路21’からの内部読み出し指示信号IREADの入力、及び第3入出力ラッチ24へ入力されるクロック信号CLKの入力を受け付ける。また、NAND回路26は、その出力信号を切り替えスイッチ22へ出力する。
(第5実施形態の0マージンテスト動作)
次に、図10を参照して、第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の0マージンテスト動作について説明する。なお、第5実施形態の書き込み動作は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。同様に、第5実施形態の読み出し動作は、第4実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図10は、第5実施形態における0マージンテスト動作を説明するための動作波形図である。0マージンテスト動作において終始、書き込み指示信号WRITEは非活性状態、つまり、接地電位0Vに保持され、0マージンテスト信号ZMTは活性状態、つまり、電源電位たとえば1.2Vに保持される。したがって、切り替えスイッチ22は、内部読み出し信号IREADとクロック信号の論理積の反転信号をセンスアンプ活性化信号SAEとして出力する。
まず、0マージンテスト動作の開始に先立ち、時刻t0のタイミングで、書き込み電源VBP及び参照電位VREFを投入する。次に、書き込み電源VBPの電位及び参照電位VREFが安定したのち、時刻t1より手前のタイミングで読み出し信号READを発行する。これらの操作により、0マージンテストの動作を開始し、充電時間制御回路21’の第1遅延回路211’によりセンスノード初期化動作が行われる。ここまでの動作については、第4実施形態と同様であるので、詳しい説明を省略する。
次に、時刻t2のタイミングにおいて、センスアンプ活性化信号SAEにより、センスアンプ14を動作させる。0マージンテスト動作のセンスアンプ活性化信号SAEは、切り替えスイッチ22の働きにより、読み出し動作時とは異なる方式に切り替えられる。つまり、0マージンテスト動作のセンスアンプ活性化信号SAEは、内部読み出し信号IREADとクロック信号CLKとの入力に基づくNAND回路26の出力信号となる。その他、センスアンプ活性化信号SAEにより制御されるセンスアンプ14の動作、及びセンスノード11aの電位の振る舞いは、第4実施形態と同様であるので、詳しい説明を省略する。
(第5実施形態の効果)
次に、第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の効果について説明する。第5実施形態において、0マージンテスト動作におけるセンスノード充電時間をクロック信号CLKのパルス幅によって、外部から自由に、かつ、精度よく制御することが可能になる。換言すると、クロック信号CLKのパルス幅によって、センスアンプ活性化信号SAEのパルス幅を制御することができる。提供される0マージンテスト機能は、半導体チップの製造後及びパッケージング工程前のチップ選別テストにおいて用いられることが想定される。その場合において、クロック信号を含む外部から入力される信号は、集積回路動作検査用のテスタによって供給される。この場合、クロック信号のパルス幅を操作することは比較的容易である。むしろ、数msを超えるような長いタイミングを制御する場合には、テスタに実装されているタイマーを利用する方が効率的であり、精度もよいため、クロック信号のパルス幅を操作する本実施形態の方が、第1〜第4実施形態よりも好ましい。
[他の実施形態]
上述した第1〜第5実施形態のように、0マージンテスト動作のセンスノード充電時間の制御を外部信号により制御する方式には、その他に様々な実施形態が考えられる。しかし、そのいずれにおいても、本発明の要旨である構成を採用する構成であればよい。本発明の要旨である構成は、読み出し動作のセンスノード充電時間を、遅延回路による内部タイミング信号で制御し、0マージンテスト動作のセンスノード充電時間を外部信号により制御し、その制御方式を切り替えスイッチにより選択するというものである。本発明の要旨である構成を有したものであれば、上記実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略図である。 本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作の波形図である。 本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の0マージンテスト動作の波形図である。 本発明の第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略図である。 本発明の第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略図である。 本発明の第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略図である。 本発明の第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作の波形図である。 本発明の第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の0マージンテスト動作の波形図である。 本発明の第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略図である。 本発明の第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の0マージンテスト動作の波形図である。
符号の説明
10A…第1記憶部、10B…第2記憶部、10C…第3記憶部、10D…第4記憶部、10B…第2記憶部、10C…第3記憶部、10D…第4記憶部、11…アンチフューズ素子、12…書き込みトランジスタ、13…センスノード初期化回路、14…センスアンプ、15…行選択デコーダ、16…選択ゲートトランジスタ、17…第1入出力ラッチ、18…第2入出力ラッチ、20A…第1動作制御部、20B…第2動作制御部、20C…第3動作制御部、21、21’…充電時間制御回路、22…切り替えスイッチ、23…インバータ、24…第3入出力ラッチ、25…第4入出力ラッチ、26…NAND回路、211’…第1遅延回路、212’…第2ANDロジックゲート、213’…第2遅延回路、214’…第2ANDロジックゲート。

Claims (5)

  1. MOSトランジスタのゲート絶縁膜を高電圧で破壊することによりデータ書き込みが可能なアンチフューズ素子からなるメモリセルと、
    前記アンチフューズ素子に一端が接続されるセンスノードと、
    センスアンプ活性化信号に従い活性化して前記センスノードの電位と参照電位とを比較増幅するセンスアンプと、
    初期化信号に従い前記センスノードの電位を初期化する初期化回路と、
    外部から入力される外部信号の入力後所定のタイミングで前記初期化信号を出力すると共に、前記外部信号の入力後所定のタイミングで前記センスアンプを活性化させるための第1活性化信号を出力する制御回路と、
    通常のデータ読み出しが実行される場合に、前記第1活性化信号を前記センスアンプ活性化信号として出力する一方、前記ゲート絶縁膜を破壊される前のメモリセルのテストの実行が指示された場合に、前記外部信号の反転信号を前記センスアンプ活性化信号として出力する切り替え回路と
    を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 複数の前記メモリセルが、並列して配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 複数の前記メモリセルが、格子状に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記制御回路は、
    前記外部信号を第1タイミングで遅延させた第1遅延信号を生成する第1遅延回路と、
    前記第1遅延信号の反転信号、及び前記外部信号に基づき前記初期化信号を生成する第1論理積回路と、
    前記外部信号を第2タイミングで遅延させた第2遅延信号を生成する第2遅延回路と、
    前記第2遅延信号、及び前記外部信号に基づき前記第1活性化信号を生成する第2論理積回路と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記記憶部、及び前記動作制御部は、
    クロック信号に基づき信号をラッチする入出力ラッチ回路を備え、
    前記切り替え回路は、
    前記クロック信号に基づき、前記外部信号の反転信号のパルス幅を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の不揮発性半導体記憶装置。
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