JP2006046326A - 1次バランサ付きエンジンおよび自動二輪車 - Google Patents

1次バランサ付きエンジンおよび自動二輪車 Download PDF

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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
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Abstract

【課題】クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力により生じる偶力に起因する振動を任意の位置で抑制することが可能なバランサ付きエンジンを提供する。
【解決手段】クランク1bと、クランク1bによる振動を抑制するためのバランサ1hとを備え、クランク1bの1次慣性力F1により生じる並進力による加速度と、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2により生じる偶力による加速度とを調整することにより、エンジン1の瞬間回転中心をピボット軸1aの近傍に配置する。
【選択図】図3

Description

この発明は、実質的に単気筒である1次バランサ付きエンジンに適用され、特に、クランク機構の1次慣性力が目標位置に発生させる振動を1次バランサで打消すようにした1次バランサ付きエンジンに関する。
従来、クランク軸と等速で回転する1次バランサ付きの単気筒エンジンが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−237674号公報
上記特許文献1には、クランク機構(以下単にクランクともいう)の1次慣性力に起因する振動を小さくするために、クランクの1次慣性力に対して、逆方向で、かつ、同じ大きさの慣性力を生じる1軸式のバランサ(1次バランサという)を取り付けたスクータ型自動二輪車が開示されている。
上記特許文献1に開示された構造では、クランクの1次慣性力のベクトル軌跡を円とし、バランサの慣性力を、全ての位相において、クランクの1次慣性力に対して、逆方向で、かつ、同じ大きさにするので、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力による並進力は生じない。これにより、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力による並進力に起因する振動を抑制することが可能である。
しかしながら、バランサの軸心がクランク軸心から所定の距離だけ離れた位置に配置されているため、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力による偶力が生じる。この偶力は、エンジンの重心を瞬間回転中心として生じるので、エンジンの重心以外の位置では、エンジンの重心を瞬間回転中心として回動する振動が生じるという不都合がある。そこで特許文献1のものは、この偶力による振動が車体に伝わるのを防ぐためにリンクを介してエンジンを保持するものであった。つまり、上記特許文献1では、エンジンの重心以外の任意の位置においてエンジンを支持する場合に、この位置で振動が生じるのを防ぐのではなく、振動が車体に伝わるのをリンクによって防ぐものであった。すなわちエンジン支持位置に生じる偶力に起因する振動そのものを調整し抑制するものではなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力により生じる偶力に起因する振動を任意の位置で抑制することが可能な1次バランサ付きエンジンを提供することである。また他の目的は、このエンジンを搭載した自動二輪車を提供することである。
本願の発明者は、まず、エンジンの任意の位置に瞬間回転中心を位置させることがエンジンの用途を拡大することにつながり、産業の発展に寄与できることに気づいたことに始まる。そして、前記クランク軸の回転により発生する1次慣性力が回転成分と並進成分を含み、その回転成分とバランサの慣性力が釣り合って発生する偶力(重心を瞬間回転中心とする偶力)による加速度と、並進成分による加速度とが目標位置で互いに実質的に逆向きかつ実質的に同じ大きさになれば、その目標位置での振動が相殺されてこの目標位置を瞬間回転中心にすることができることを知った。
そこでこの発明によるバランサ付きエンジンでは、クランクと、クランクによる振動を抑制するためのバランサとを備え、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力により生じる並進力による加速度と、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力により生じる偶力による加速度とを調整することにより、エンジンの瞬間回転中心を所定の目標位置の近傍に配置するものである。
すなわち、ピストンが連結されたクランク軸を含むクランク機構と、そのクランク軸と等速で回転するバランサとを備え、前記クランク軸の回転により発生する1次慣性力が、大きさ一定で回転する回転成分と、方向一定で前記クランク軸の回転に伴って大きさが変化する並進成分を含み、前記クランク軸の回転により発生する1次慣性力の回転成分が前記バランサの回転によって発生する慣性力と釣り合って発生する偶力による加速度と、前記クランク軸の1次慣性力の並進成分による加速度とが、目標位置で互いに実質的に逆向きかつ実質的に同じ大きさとなることを特徴とする1次バランサ付きエンジン、である。
請求項1に係るバランサ付きエンジンでは、上記のように、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力により生じる並進力による加速度と、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力により生じる偶力による加速度とを調整することにより、エンジンの瞬間回転中心を所定の目標位置の近傍に配置することによって、瞬間回転中心が配置された所定の目標位置の近傍では、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力による偶力に起因する振動が発生するのが抑制されるので、クランクの1次慣性力およびバランサの慣性力による偶力に起因する振動を任意の位置(目標位置)の近傍で抑制することができる。
上記バランサ付きエンジンにおいて、好ましくは、並進力による加速度と偶力による加速度とは、瞬間回転中心を配置する所定の目標位置の近傍において、実質的に逆方向で、かつ、実質的に同じ大きさになるように調整される。このように構成すれば、任意の目標位置の近傍に瞬間回転中心を配置することができるので、偶力に起因する振動を任意の位置の近傍で抑制することができる。
上記バランサ付きエンジンにおいて、クランクの1次慣性力は、力をベクトル表示したときに1周期分の軌跡の描く形状(ベクトル軌跡)が所定の楕円形状にする。このように構成すれば、一般的に真円形状のベクトル軌跡を有するバランサの慣性力に対して、楕円形状のベクトル軌跡を有するクランクの1次慣性力を用いることにより、並進力成分を発生させることができる。これにより、その並進力による加速度と、偶力による加速度とを用いて、容易に、任意の目標位置の近傍に瞬間回転中心を配置することができる。
このような構成を有するエンジンを設計するためには、目標位置(瞬間回転中心)において偶力と並進力とがバランスするような所定の1次慣性力楕円をクランクが発生することが必要である。なおクランクによる1次慣性力楕円の主軸方向χと長径Aは、クランクの不平衡重量(クランクアンバランス、k・W)の大きさと位相を調整することにより自由に設定可能である。
これらの角度χおよび長径Aは次式で求めることができる。
Figure 2006046326
そこでこの設計を行う場合には、1次慣性力を回転成分と往復成分(並進成分)とに分け、回転成分がバランサの慣性力と釣り合って発生する目標位置における偶力(モーメント)の加速度を求め、これに釣り合うためにクランク位置で必要な並進力の大きさと方向から、往復成分の加速度と方向を決める。そしてこのような回転成分および往復成分を持つ1次慣性力楕円を発生するクランクの不平衡重量(クランクアンバランス)の大きさ(k)と位相(α)とを決め、またバランサの大きさ(kB、クランクアンバランスkと等しい)と位相を決めるものである。
これらのクランクアンバランスの大きさkと位相αは次式で求めることができる。
Figure 2006046326
Figure 2006046326
以上のような設計手順は結局下記の公式(1)〜(6′)を用いてクランクの1次慣性力楕円の主軸方向χ、長径A、バランサの大きさkBを求めることに等価であることが解る。またこれらが解ればクランクの不平衡重量の大きさ(k)と位相(α)も非対称クランクの公式から求められる。従ってこの発明のエンジンを設計するための設計装置では、これらの演算を行うプログラムを記憶しておき、所定のパラメータを入力することによりエンジン諸元を決定できるようにすればよい。このようにして目標位置での振動を抑制したエンジンを容易に設計することができる。
Figure 2006046326
本発明においてエンジンは単気筒とすることができ、この単気筒エンジンとは、1つのシリンダを有するものに限定されるものではなく、例えば2以上のピストンが同位相で往復動する2気筒(または多気筒)エンジン、共通のクランクピンに2つのコンロッドを連結したV型エンジンなどの実質的に単気筒エンジンと等価になるエンジンを含む。
本発明のエンジンは、車両用のものが適し、この場合目標位置をエンジンの支持点付近に設定すれば、この支持点から車体フレームへの振動伝達が抑制できる(請求項10)。
特にユニットスイング式の動力ユニットを持つスクータ型の車両(2輪、3輪、4輪を含む)において、この動力ユニットを車体に揺動自在に軸支するピボット軸付近に目標位置を設定すれば、ピボット軸付近の防振構造を簡単にすることができる(請求項11)。この種の車両では動力ユニットと車体フレームとをリンクを介して連結することによって防振を図っているものが多いが、この発明によれば、この連結部付近の振動が抑制されるので、設計によってはリンクを省くことも可能になり、この場合には構造が簡単になるだけでなく懸架系の剛性を増大させ走行特性特に操縦安定性の向上に適する。
このようなユニットスイング式のエンジンでは、クランク・バランサ軸線(クランク軸とバランサ軸を結ぶ直線)を重心・目標位置線(重心と目標位置とを結ぶ線)と平行にして、目標位置(ピボット軸位置)をクランク軸の上方に位置させることができ、車体フレームへの搭載性が良くなる(請求項12)。
またこのエンジンにフートレスト(足置台)を固定した自動二輪車においては、このフートレスト位置付近を目標位置とすることにより、フートレストから運転者の足に伝わる振動を抑制でき、乗り心地の向上に適する(請求項13)。
バランサはクランクに対して等速かつ逆転するものが一般的であるが(請求項14)、本発明の設計方法によればバランサの回転方向がクランクと同方向でも成立し得るものである(請求項15)。
このエンジンを設計するためには公式(1)〜(6′)を用いればよいことが証明される。従ってこの場合には単純に公式を解くことによってエンジン諸元を決められるので、設計手順が極めて簡単になる。この公式を用いる場合に、クランク・バランサ軸線を重心・目標位置線方向と平行とし、1次慣性力楕円の主軸を(クランク軸から)バランサ軸方向とすれば、計算が極めて単純化され、この楕円の長径Aの計算や他の設定が簡単になる。
この設計を実行するためには、コンピュータを用いるのがよい。この場合、前記の計算を行うためのプログラムをメモリに記憶させておき、演算手段(CPUなど)で計算すればよい。このプログラムには、公式(1)〜(6′)による計算結果からクランクアンバランスの位相を決めるために用いる非対称クランクバランスの公式も含めるのがよい。
原理
本発明の原理を説明する。図6に示すように各パラメータを設定する。
(前提)
1軸1次バランサ付きエンジンにおいて発生する1次慣性力は次の2つである。
1)クランクの1次慣性力:往復運動質量による1次慣性力とクランクアンバランス(不均衡重量)による慣性力の合力である。
2)バランサの慣性力:大きさ一定かつクランクと等速で逆転する。
バランサによる慣性力とクランクの1次慣性力とが常に並進力として釣り合う状態は、前記特許文献2に従来技術として説明したように、クランクピンの対称位置に往復運動質量(W)の50%を付加した対称50%バランスである。この場合並進力は完全に打ち消せるが、偶力が発生することは前記した通りである。
この偶力は目標位置Pに、重心を軸(図6の紙面に垂直な軸)回りの回転接線方向、すなわち重心・目標位置方向(G−P線)に直交する方向に加速度amを発生させる(図7)。
ここでもし重心Gに大きさam/M=F・kB・LB・LP・cosθ/IMの並進力をこの加速度amと同じ方向で逆向きに加えることができれば、目標位置Pで並進方向の加速度amをキャンセルできることになる。従って1次慣性力による加振がゼロになる。ここにFは往復質量による慣性力、kB、θ…などは図6に示す通りである。
そこでこのように目標位置Pでの加速度amをキャンセルするために、クランクの1次慣性力を次の2つの成分に分けることを考える。逆にこれが実現できれば目標位置Pでこの加速度amをキャンセルできることが明らかになる。
1)バランサの慣性力と釣り合って偶力となる力(大きさ一定かつ等速でバランサの慣性力と同じ向きに回転する。以下回転成分という。)
2)前記偶力による加速度amを目標位置Pでキャンセルするための力(方向一定、大きさは偶力の位相に同期して変化する。以下往復成分という。)
以下このようなことが可能であることを証明する。今重心Gから離れたクランクCに作用する並進力F・σは、そのまま重心Gに作用する並進力(F・σ)と両点GとCとの距離Lにより発生する偶力の2つの作用を持つ。従ってこれらが目標位置Pに作用する加速度arは、
r=F・σ・cosθ[1/M+LC・LP/I]
=F・σ・cosθ[I+M・LC・LP]/IM
m=arとするためには
F・kB・LB・LP/I=F・σ[I+M・LC・LP]/IM
B/σ=[I+M・LC・LP]/M・LB・LP≡λ
この結果、1次慣性力の回転成分の大きさ(kB)を、往復成分の大きさ(σ)のλ倍にすれば前記の仮定すなわち目標位置Pにおいて偶力による加速度amを並進力による加速度arでキャンセルできることが解る。ここにλはλ=(F・kB)/(F・σ)であり、回転成分と往復成分の大きさの比である。
以上をまとめると、次の3つの条件を満たせばよいことを意味する。
(1)クランクの1次慣性力の回転成分と往復成分の大きさの比が前記λとなること。
(2)偶力が最大(および0)の時にこれを打ち消すための往復成分も最大(および0)となるようにクランクアンバランスの位相を設定すること。
(3)往復成分の力の方向は重心と目標位置を結ぶ直線(G−P線)に直交し、その方向を偶力による加速度amと逆向きにすること。
(1次慣性力楕円を求める)
前記の条件を満たす1次慣性力楕円は、図12(A)に示す非対称クランクバランスの公式(クランクバランスから慣性力楕円を求める公式)を利用して求めることができる。この公式は例えば(文献名 )に示されているのでその説明は省き、その結果だけを用いる。この結果前記公式(1)、(2)、(3)を求めることができる。ここに公式(3)のηは仮想的な慣性力の主軸方向であり、この仮想的な主軸方向ηと本来の主軸方向χ、および重心・目標位置方向(G−P線方向)とシリンダ軸方向の角度ΨFは、ΨF+χ+η=90°の関係にあるから、公式(4)の式が得られる。
なお前記本来の主軸方向χは、シリンダ軸方向を基準にして、クランクの回転方向に角度をとった慣性力の主軸方向である。また仮想的な慣性力の主軸方向ηは、慣性力の仮想的な往復成分(F・σ)の方向を基準として、クランクの回転方向と逆回りに角度をとった慣性力の主軸方向である。
(1次慣性力楕円の長径Aおよび短径B、バランサの大きさkBを求める)
前記した非対称クランクバランスの公式により公式(5)、(5′)が得られる。また非対称クランクバランスの公式による長径A、短径Bを用いて、1次慣性力の往復成分の大きさσは、
σ=kB/λ=cosη/[cosη+2λcos(β−η)]
=sinη/[2λsin(β−η)−sinη]
となる。
ところで1次慣性力の回転成分(F・kB)は定義によりバランサの慣性力と同じ大きさである。また回転成分(F・kB)と往復成分(F・σ)は定義により、
λ=kB/σ、kB=λ・σ
であるから、前記σの式を用いることにより公式(6)、(6′)が得られる。
このように求めた1次慣性力楕円の主軸方向χおよび主軸方向の径A(長径A)から、クランクバランスの方向(位相α)および大きさ(k)を求めるには、図12(B)に示す非対称クランクバランスの公式(慣性力楕円からクランクバランスを求める公式)を利用すればよい。すなわち公式(4)で求めた主軸方向χと、式(5)または(5′)より求めた長径Aの値をこの非対称クランクバランスの公式に代入することによりクランクバランスの大きさkを求めることができる。
またクランクバランスの方向(α)については、偶力がゼロの時に1次慣性力の往復成分もゼロになることから、「クランクの1次慣性力がバランサ軸方向を向く時にクランク軸方向を向くように」設定すればよいことは前記した通りである。このクランクバランサの方向α、は計算により求めることができるが計算が繁雑になるので省く。
図1は、本発明の一実施形態によるバランサ付きエンジンを搭載したスクータ型自動二輪車(以下、「スクータ」という)の全体構造を示した側面図である。図2は、図1に示した一実施形態によるバランサ付きエンジンを搭載したスクータのエンジン周辺の拡大側面図である。図3〜図5は、図2に示した一実施形態によるバランサ付きエンジンの瞬間回転中心の配置方法を説明するための図である。まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態によるバランサ付きエンジンを搭載したスクータの構造について説明する。なお、本実施形態では、本発明の一実施形態によるバランサ付きエンジンをスクータ型自動二輪車に搭載した例について説明する。
本発明の一実施形態によるバランサ付きエンジン1(以下、「エンジン1」という)を搭載したスクータ2では、図1に示すように、ヘッドパイプ3の下部に、一対のフロントフォーク4が取り付けられている。この一対のフロントフォーク4の下端には、前輪5が回転可能に取り付けられている。また、ヘッドパイプ3の上部には、ハンドル6が回動可能に取り付けられている。また、ヘッドパイプ3の前方には、車体カバー7が設けられている。また、ヘッドパイプ3には、車体フレーム8の前端部が接続されている。この車体フレーム8は、スクータ2の後方まで達するように形成されている。また、車体フレーム8は、上部フレーム8aと、パイプ状の下部フレーム8bとから構成されている。
この下部フレーム8bの前端部は、ボルト9によって上部フレーム8aに固定されている。また、下部フレーム8bの後端部には、連結用ブラケット10が溶接されている。この連結用ブラケット10は、ボルト11によって、上部フレーム8aに固定されている。また、下部フレーム8bには、図示しないブラケットを介して、エンジン1を冷却するためのラジエータ12が取り付けられている。このラジエータ12には、冷却水ホース13が取り付けられている。この冷却水ホース13は、パイプ状の下部フレーム8bに連結されている。
また、車体フレーム8の上部フレーム8aの中央部下方には、燃料タンク14が取り付けられている。また、車体フレーム8の中央部上方には、シート15が設けられている。このシート15の下部には、ヘルメット(図示せず)を収納するための収納ボックス(図示せず)が設けられている。また、シート15とヘッドパイプ3との間には、車体フレーム8の上部フレーム8aの上部にフットレスト16が設けられている。また、車体フレーム8の後側部下方には、後輪17が回転可能に配置されている。この後輪17の上方には、後輪17の上方を覆うリヤフェンダ18が取り付けられている。
また、車体フレーム8の後側部には、リヤクッション19が設けられている。このリヤクッション19の下部前方には、エンジン1が配置されている。また、エンジン1の上方には、エアクリーナ20が設けられている。また、エンジン1の前部には、パイプ状の下部フレーム8bの後部に連結される冷却水ホース21が取り付けられている。つまり、ラジエータ12とエンジン1とは、冷却水ホース13、パイプ状の下部フレーム8bおよび冷却水ホース21からなる冷却水経路を介して接続されている。
また、エンジン1には、図2に示すように、エンジン1を車体フレーム8に固定するためのピボット軸1aが設けられている。また、エンジン1には、往復運動を回転運動に変換するためのクランク1bが設けられている。このクランク1bの中心部には、クランク軸1cが設けられている。このクランク軸1cには、図示しないクランクアームを介してクランクピン1dが取り付けられている。このクランクピン1dには、コンロッド(連接棒)1eの一方端が取り付けられている。このコンロッド1eの他方端には、ピストン1fが取り付けられている。
また、クランク軸1cには、クランク軸1cと一体的に回転するようにカウンタウェイト1gが設けられている。また、エンジン1には、クランク1bによる振動を抑制するための1軸式のバランサ1hが設けられている。このバランサ1hは、バランサ軸1iと、バランサ軸1iと一体的に回転するバランサウェイト1jとを含んでいる。
ここで、本実施形態では、クランク1bの1次慣性力F1(図3参照)およびバランサ1hの慣性力F2(図3参照)による振動が発生しない瞬間回転中心を、ピボット軸1aに配置している。このため、本実施形態では、ピボット軸1aにクランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2による振動が生じないので、ピボット軸1aの振動が車体フレーム8に伝達されるのを抑制するためのリンクを設けていない。したがって、本実施形態では、エンジン1のピボット軸1aは、リンクを介することなく、直接車体フレーム8に固定されている。
また、本実施形態では、瞬間回転中心をピボット軸1aに配置するための方法として、瞬間回転中心を配置すべき目標位置(ピボット軸1a)において、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2により生じる並進力による加速度と、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2により生じる偶力による加速度とが釣り合う(相殺される)ようにする方法を用いる。
この場合、本実施形態では、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2による並進力成分を発生させるために、カウンタウェイト1gの位置および重さなどを調整することによって、クランク1bの1次慣性力F1を、力をベクトル表示したときに1周期分の軌跡の描く形状が所定の楕円形状になるように制御している。また、バランサウェイト1jの位置および重さなどを調整することによって、バランサ1hの慣性力F2を、所定の大きさおよび方向を持つように制御している。
以下、上記した瞬間回転中心を所定の目標位置(ピボット軸1a)の近傍に配置するための方法について、図2〜図5を参照して詳細に説明する。まず、本実施形態では、バランサ1hのバランサ軸1iの軸中心1kは、図3に示すように、クランク1bのクランク軸1cの軸中心1lに対して、ピボット軸1aの軸中心1mとエンジン1の重心Gとを結ぶ直線L1に平行になるように配置されている。
また、バランサ1hのバランサ軸1iの軸中心1kは、クランク1bのクランク軸1cの軸中心1lに対して、ピボット軸1aの軸中心1mからエンジン1の重心Gに向かう方向に所定の間隔を隔てて配置されている。また、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1の長軸は、クランク軸1cの軸中心1lとバランサ軸1iの軸中心1kとを結ぶ直線L2上に配置されている。また、バランサ1hの慣性力F2の直径の大きさは、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1の長軸の大きさと同一になるように構成されている。また、バランサ1hの慣性力F2の方向は、クランク1bの1次慣性力F1の方向に対して逆方向(逆位相)になるように構成されている。
ここで、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1の長軸と短軸との比率を長軸:短軸=A:1−Aとし、ピストン1f(図2参照)の往復運動質量による慣性力をF[N]とすると、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1の長軸の半径および短軸の半径は、それぞれ、A×F[N]および(1−A)×F[N]となることが知られている。
まず、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1の長軸と短軸との比率Aを導出する。この場合、クランク軸1cの軸中心1lとバランサ軸1iの軸中心1kとを結ぶ直線L2に垂直な方向および平行な方向を、それぞれ、E1方向およびE2方向とする。また、エンジン1の質量をM[kg]とし、エンジン1の慣性モーメントをI[kg・m2]とする。また、エンジン1の重心Gからピボット軸1aの軸中心1mまでの距離をp[m]、エンジン1の重心Gを通るE1方向に平行な直線L3からバランサ軸1iの軸中心1kまでの距離をb[m]、直線L3からクランク軸1cの軸中心1lまでの距離をc[m]とする。
図3に示すように、クランク軸1cの軸中心1lとバランサ軸1iの軸中心1kとを結ぶ直線L2に対して、クランク1bの1次慣性力F1の角度をθ[rad]とすると、バランサ1hの慣性力F2の角度は、π+θ[rad]となる。このとき、クランク1bの1次慣性力F1のE1方向の成分F1E1およびE2方向の成分F1E2は、それぞれ、F1E1=(1−A)×Fsinθ[N]およびF1E2=A×Fcosθ[N]となる。また、バランサ1hの慣性力F2のE1方向の成分F2E1およびE2方向の成分F2E2は、それぞれ、F2E1=A×Fsin(π+θ)[N]およびF2E2=A×Fcos(π+θ)[N]となる。
また、ピボット軸1aにおける加速度を、E1方向とE2方向とに分けて考える。まず、ピボット軸1aにおけるE1方向の加速度について考える。
エンジン1の重心Gとピボット軸1aの軸中心1mとを結ぶ直線L1からクランク軸1cの軸中心1lおよびバランサ軸1iの軸中心1kまでの距離をl[m]とすると、クランク1bの慣性力F1とバランサ1hの慣性力F2による重心Gを中心とするモーメントNは、次の式(1)のように表わされる。
N=F1E2×l+F2E2×l+F1E1×c+F2E1×b
=A×Fcosθ×l+A×Fcos(π+θ)×l
+(1−A)×Fsinθ×c+A×Fsin(π+θ)×b …(A)
ここで、cos(π+θ)=−cosθ、sin(π+θ)=−sinθであるから、上記式(A)は、次の式(B)のように表わされる。
N=A×Fcosθ×l−A×Fcosθ×l+(1−A)×Fsinθ×c−A×Fsinθ×b
N=(1−A)×Fsinθ×c−A×Fsinθ×b …(B)
また、ピボット軸1aの軸中心1mにおけるエンジン1の重心Gを中心とする偶力によるE1方向の加速度および角加速度を、それぞれ、a1[m/s2]およびν[rad/s2]とすると、偶力によるE1方向の加速度a1および角加速度νは、それぞれ、次の式(C)および式(D)のように表わされる。
a1=p×ν …(C)
ν=N/I …(D)
上記式(B)より、上記式(D)は、次の式(E)のように表わされる。
ν={(1−A)×Fsinθ×c−A×Fsinθ×b}/I …(E)
上記式(C)および式(E)より、E1方向の偶力による加速度a1は、次の式(F)のように表わされる。
a1=p×ν
=p×{(1−A)×Fsinθ×c−A×Fsinθ×b}/I …(F)
また、ピボット軸1aの軸中心1mにおけるE1方向の並進力による加速度a2は、次の式(G)のように表わされる。
a2=(F1E1+F2E1)/M
={(1−A)×Fsinθ+A×Fsin(π+θ)}/M
={(1−A)×Fsinθ−A×Fsinθ}/M
=(1−2A)×Fsinθ/M …(G)
ここで、ピボット軸1aを、エンジン1の瞬間回転中心とするためには、偶力による加速度a1と並進力による加速度a2とを逆方向にし、かつ、同じ大きさにすることにより、E1方向における偶力による加速度a1と並進力による加速度a2とが釣り合う(相殺される)ようにする必要がある。すなわち、a1+a2=0を満たす必要があるので、上記式(F)および(G)より次の式のようになる。
a1+a2=p×{(1−A)×Fsinθ×c−A×Fsinθ×b}/I+(1−2A)×Fsinθ/M=0
これを整理すると次の式のようになる。
Fsinθ[p×{(1−A)×c−A×b}/I+(1−2A)/M]=0
このとき、F≠0であるから、
sinθ[p×{(1−A)×c−A×b}/I+(1−2A)/M]=0
となる。ここで、sinθ≠0(θ≠0、πの場合)のときは、次の式(H)を満たす。
p×{(1−A)×c−A×b}/I+(1−2A)/M=0 …(H)
上記式(H)を整理することによって、瞬間回転中心をピボット軸1aに配置する場合の、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1の長軸と短軸との比率Aを示す次の式(I)が導かれる。
A=(M×p×c+I)/{M×p(b+c)+2I} …(I)
上記式(9)を満たすクランク1bの1次慣性力F1の楕円形状を有するエンジン1では、エンジン1の瞬間回転中心をピボット軸1aの近傍に配置することが可能になるので、本実施形態によるエンジン1では、ピボット軸1aが振動するのを抑制することが可能になる。
また、sinθ=0(θ=0、πの場合)(図4および図5参照)のときは、加速度a1およびa2は、上記式(F)および(G)より、それぞれ、a1=0およびa2=0となるのでa1+a2=0を満たす。この場合も、ピボット軸1aがE1方向に振動するのを抑制することが可能になる。
次に、ピボット軸1aにおけるE2方向の加速度について考える。ピボット軸1aをエンジン1の瞬間回転中心とするためには、ピボット軸1aの軸中心1mにおけるE2方向の偶力による加速度a3[m/s2]と、ピボット軸1aの軸中心1mにおけるE2方向の並進力による加速度a4[m/s2]とを逆方向にし、かつ、同じ大きさにすることにより、E2方向における偶力による加速度a3と並進力による加速度a4とが釣り合う(相殺される)ようにする必要がある。すなわち、a3+a4=0を満たす必要がある。ここで、ピボット軸1aの軸中心1mにおけるエンジン1の重心Gを中心とする偶力のE2方向の成分は0であるから、a3=0である。また、E2方向の並進力による加速度a4
は、次の式(J)のように表わされる。
a4=(F1E2+F2E2)/M
={A×Fcosθ+A×Fcos(π+θ)}/M
={A×Fcosθ−A×Fcosθ}/M
=0 …(J)
これにより、a3+a4=0を満たすので、ピボット軸1aがE2方向に振動するのを抑制することが可能になる。
上記のように、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1が上記式(1)を満たすときは、ピボット軸1aは、エンジン1の瞬間回転中心となるので、ピボット軸1aが振動するのを抑制することが可能になる。
なお上記式(I)は前記公式(5)、(5′)と同じである。すなわち図3に示す実施例ではΨB=180°、β=360°−ΨB=180°、η=90°になるから、公式(5′)は下記のようになる。
Figure 2006046326
となり、前記式(I)となるものである。ここでこのAを変形するにあたって、図6と図3を対比することにより解るように、LP=p、LC=c、LC−LB=bの関係を用いた。
本実施形態によるスクータ2では、上記のように、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2により生じる並進力による加速度と、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2により生じる偶力による加速度とを調整することにより、エンジン1の瞬間回転中心をピボット軸1aに配置することによって、瞬間回転中心が配置されたピボット軸1aの近傍では、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2による偶力に起因する振動が発生するのを抑制することができるので、ピボット軸1aの近傍で、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2による偶力に起因する振動を抑制することができる。
これにより、ピボット軸1aの振動が、スクータ2の車体フレーム8などに伝達されるのを抑制するためのリンクを設ける必要がない。その結果、部品点数を削減することができるとともに、軽量化を図ることができる。この場合、エンジン1を車体フレーム8に強固に固定することができるので、操縦安定性を向上させることができる。
また、エンジン1の瞬間回転中心をピボット軸1a以外の所定の目標位置に配置するようにすれば、瞬間回転中心が配置された所定の目標位置の近傍では、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2による偶力に起因する振動は発生しないので、任意の位置(目標位置)の近傍で、クランク1bの1次慣性力F1およびバランサ1hの慣性力F2による偶力に起因する振動を抑制することができる。
また、本実施形態では、並進力による加速度と偶力による加速度とを、瞬間回転中心を配置するピボット軸1aにおいて、逆方向で、かつ、同じ大きさになるように調整することによって、容易に、ピボット軸1aの近傍に瞬間回転中心を配置することができるので、容易に、偶力に起因する振動をピボット軸1aの近傍で抑制することができる。
また、本実施形態では、クランク1bの1次慣性力F1を、力をベクトル表示したときに1周期分の軌跡の描く形状が所定の楕円形状(上記式(9)を満たす楕円形状)になるように構成することによって、真円形状のバランサ1hの慣性力F2に対する楕円形状のクランク1bの1次慣性力F1により、並進力成分を発生させることができるので、その並進力による加速度と、偶力による加速度とを用いて、容易に、ピボット軸1aの近傍に瞬間回転中心を配置することができる。
また、本実施形態では、バランサ軸1iの軸中心1kを、クランク軸1cの軸中心1lに対して、ピボット軸1aの軸中心1mとエンジン1の重心Gとを結ぶ直線L1に平行であり、ピボット軸1aの軸中心1mからエンジン1の重心Gに向かう方向に所定の間隔を隔てて配置するとともに、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1の長軸を、クランク軸1cの軸中心1lとバランサ軸1iの軸中心1kとを結ぶ直線L2に平行に配置し、バランサ1hの慣性力F2を、クランク1bの1次慣性力F1の楕円S1の長軸の大きさと同一にすることによって、ピボット軸1aの近傍において、並進力による加速度と偶力による加速度とを逆方向で、かつ、同じ大きさになるようにクランク1bの1次慣性力F1の楕円形状を制御することにより、容易に、ピボット軸1aの近傍に瞬間回転中心を配置することができる。
また、本実施形態では、カウンタウェイト1gの位置および重さなどを調整することにより、容易に、クランク1bによる1次慣性力F1の楕円形状を所定の楕円形状に制御することができる。
また、本実施形態では、バランサ1hを、1軸式のバランサ1hにすることによって、偶力に起因する振動が発生しやすい1軸式のバランサ1hを有するエンジン1において、容易に、ピボット軸1aの近傍における偶力に起因する振動を抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、自動二輪車の一例としてスクータ型自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、バランサ付きエンジンを備えた自動二輪車であれば、スクータ型自動二輪車以外の自動二輪車にも適用可能である。
また、上記実施形態では、バランサ付きエンジンを自動二輪車に取り付けた例を示したが、本発明はこれに限らず、バランサ付きエンジンを他の乗り物、機械および装置などに取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、エンジンの瞬間回転中心をピボット軸の近傍に配置した例を示したが、本発明はこれに限らず、エンジンの瞬間回転中心をフットレストやその他の部分に配置してもよい。
また、上記実施形態では、バランサ軸を、クランク軸に対して、ピボット軸からエンジンの重心に向かう方向に配置するとともに、クランクの1次慣性力の楕円の長軸を、クランク軸とバランサ軸とを結ぶ直線に実質的に平行に配置した例を示したが、本発明はこれに限らず、バランサ軸を、クランク軸に対して、エンジンの重心からピボット軸に向かう方向に配置してもよい。この場合、クランクの1次慣性力の楕円の短軸を、クランク軸とバランサ軸とを結ぶ直線に実質的に平行に配置すればよい。
また、上記実施形態では、瞬間回転中心をピボット軸の近傍に配置することによって、エンジン(ピボット軸)の振動がスクータの車体フレームに伝達されるのを抑制するためのリンクを設けない例を示したが、本発明はこれに限らず、瞬間回転中心をピボット軸の近傍に配置した場合にも、エンジンのピボット軸と車体フレームとの連結部にリンクを設けてもよい。
次にこの発明によりエンジンを設計する設計装置を説明する。図9はこの設計装置の概要を示すブロック図、図10はその動作すなわち演算手順の概念を示す図、図11は実際の演算手順を示す図である。図10の手順は請求項8に示した設計手順に対応する。また図11の手順は請求項9の手順に対応する。図9において符号50は演算手段となるコンピュータであるCPU、52は演算プログラムなどを記憶させたメモリ、54は入力手段、56は出力手段である。
この発明によれば請求項9に示した手順により設計することができるから、この設計に用いる公式(1)〜(6′)、非対称クランクバランスの公式などを予めメモリ52に記憶させておく。入力手段54からはエンジンの設計に必要な諸元、すなわちクランクC、バランサB、重心G、目標位置Pの配置、その他図6に示したM、I、LP、LB、LC、ΨB、ΨFなどを入力する(図10、11のステップS100)。
次に目標位置Pにおける偶力の加速度amを求め(図10,ステップS102)、さらにこの加速度amと釣り合うクランク位置での並進力arを求める(図10,ステップS104)。そしてこれらamとarを合成することにより1次慣性力楕円を求める(図10,ステップS106)。
この1次慣性力楕円を求めることは、前記公式(1)〜(6′)を用いて、主軸方向χと長径Aを求めることに等価であるから、実際の演算では公式(4)、(5)によりこれらを求める(図11,ステップS106A)。
このように1次慣性力楕円が決まれば非対称クランクバランスの公式を用いて、このような楕円を発生させるためのクランクアンバランスの大きさk、位相αを求める(図10のステップS108,図11のステップS108A)。そして最後にバランサの位相を求める(図10,11のステップS110)。
このバランサの位相は計算により求めることが勿論可能であるから、この計算式をメモリ52に予め記憶させておけばこれを用いて求めることができるのは勿論である。この計算は結局1次慣性力がバランサ軸を向く時にバランサの慣性力がクランク軸を向くようにバランサの位相を決めることと等価である(ステップS110)。なおバランサの大きさkBはクランクアンバランスkと同じ大きさである。以上のようにして求めた演算結果は出力手段56に出力する(ステップS112)。
以上の説明では1次慣性力楕円を求めてから(ステップS106,S106A)、クランクアンバランスの大きさkと位相αを求めているが、これらの計算順序はこれに限られるものではない。例えば公式(1)〜(6′)と共に非対称クランクバランスの公式をメモリ52に記憶しておき、必要な演算を一度の計算で行うことが可能である。この場合計算順序は問題でない。またバランサの位相も計算で決めることができるから、この計算式をメモリ52に記憶して演算してもよい。
本発明の一実施形態によるバランサ付きエンジンを搭載したスクータ型自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した一実施形態によるバランサ付きエンジンを搭載したスクータのエンジン周辺の拡大側面図である。 図2に示した一実施形態によるバランサ付きエンジンの瞬間回転中心の配置方法を説明するための図である。 図2に示した一実施形態によるバランサ付きエンジンの瞬間回転中心の配置方法を説明するための図である。 図2に示した一実施形態によるバランサ付きエンジンの瞬間回転中心の配置方法を説明するための図である。 各点の位置関係と1次慣性力楕円を示す図である。 偶力による加速度を説明する図である。 1次慣性力の往復成分による加速度を説明する図である。 本発明による設計装置の一例を示すブロック図である。 本発明による設計手順の概要を示す図である。 本発明による実際の設計手順を示す図である。 非対称クランクバランスの公式を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
1a ピボット軸
1b クランク
1h バランサ

Claims (17)

  1. ピストンが連結されたクランク軸を含むクランク機構と、
    そのクランク軸と等速で回転するバランサとを備え、
    前記クランク軸の回転により発生する1次慣性力が、大きさ一定で回転する回転成分と、方向一定で前記クランク軸の回転に伴って大きさが変化する並進成分を含み、
    前記クランク軸の回転により発生する1次慣性力の回転成分が前記バランサの回転によって発生する慣性力と釣り合って発生する偶力による加速度と、前記クランク軸の1次慣性力の並進成分による加速度とが、目標位置で互いに実質的に逆向きかつ実質的に同じ大きさとなることを特徴とする1次バランサ付きエンジン。
  2. 請求項1において、前記クランク軸の回転により発生する1次慣性力の回転成分と並進成分の大きさの比λが、
    λ=[I+M・Lp・Lc]/[M・Lp・Lb
    (但し、Mはエンジンの質量、Iは慣性モーメント、Lpは目標位置と重心との距離、Lbはクランク軸とバランサの軸間距離、Lcは重心・目標位置方向のクランク軸と重心間の距離)
    であり、前記クランク機構の1次慣性力の位相が、前記回転成分が前記バランサの慣性力と釣り合って発生する偶力が最大の時に並進成分も最大となり、その偶力が最小の時に並進成分も最小となるように設定され、
    前記クランク機構の1次慣性力の並進成分の方向が、エンジン重心と目標位置を結ぶ仮想直線に直交となるように設定されていることを特徴とする1軸1次バランサ付きエンジン。
  3. 請求項2において、前記クランクの1次慣性力のベクトル軌跡が楕円となることを特徴とする1次バランサ付き単気筒エンジン。
  4. 請求項3において、シリンダ軸線を基準としてクランク軸の回転方向にとった前記楕円の主軸方向角度χ、長径Aが、
    Figure 2006046326
    (但し、ΨBは重心・目標位置方向を基準としたクランク・バランサ軸線方向角度、ΨFは重心・目標位置方向を基準としたシリンダ軸線方向角度)
    を満たすことを特徴とする1次バランサ付きエンジン。
  5. 請求項4において、シリンダ軸線方向を基準とした前記クランク軸に設けるクランクアンバランスの方向角度αが、上死点の時に
    Figure 2006046326
    を満たすことを特徴とする1次バランサ付きエンジン。
  6. 請求項4において、前記クランクアンバランスの大きさkが、
    Figure 2006046326
    を満たすことを特徴とする1次バランサ付きエンジン。
  7. 請求項2おいて、前記バランサの方向が、前記クランク機構の1次慣性力がバランサ軸方向を向く時にクランク軸方向を向くことを特徴とする1次バランサ付きエンジン。
  8. 請求項7において、バランサ軸を含み、シリンダ軸に平行な方向を基準とした前記バランサの方向角度αBが、上死点の時に
    Figure 2006046326
    を満たすことを特徴とする1次バランサ付きエンジン。
  9. 請求項7において、前記バランサの大きさkBが、
    Figure 2006046326
    を満たすことを特徴とする1次バランサ付きエンジン。
  10. 請求項1において、車両用エンジンであって、目標位置をエンジン支持点付近とした1軸1次バランサ付きエンジン。
  11. 請求項10において、ユニットスイング式動力ユニットを持つスクータ型車両に搭載されるエンジンであって、目標位置を動力ユニットを車体フレームに揺動自在に軸支するピボット軸付近とした1軸1次バランサ付きエンジン。
  12. 請求項11において、クランク・バランサ軸線が重心・目標位置線と平行であり、目標位置をクランク軸の上方に位置させた1軸1次バランサ付きエンジン。
  13. 請求項1において、フートレストが固定される自動二輪車用エンジンであり、目標位置をフートレスト付近に位置させた1軸1次バランサ付きエンジン。
  14. バランサはクランク軸に対し等速で逆転する請求項1の1軸1次バランサ付きエンジン。
  15. バランサはクランク軸に対し等速で同方向に回転する請求項1の1軸1次バランサ付きエンジン。
  16. 請求項1の1次バランサ付きエンジンを搭載した自動二輪車であって、前記エンジンの目標位置を車体フレームへのエンジン支持点付近に位置させたことを特徴とする自動二輪車。
  17. 請求項1の1次バランサ付きエンジンを車体中央付近に搭載し、このエンジンにフートレストを固定した自動二輪車であって、前記エンジンの目標位置を前記フートレスト付近に位置させたことを特徴とする自動二輪車。
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