JP2005076738A - 内燃機関のクランクシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン回転を円滑化し、エンジン性能を向上し得る内燃機関のクランクシャフトを提供する。
【解決手段】1気筒に離間して設けられる複数のクランクウェブ12R,12Lをクランクピン11を介して一体的に結合する。クランクウェブ12R,12Lの重心GR,GLに相対的なクランク軸まわりの位相差を生じさせるとともに、それらのクランクウェブを総合した総合重心Gが、クランク軸を挟んでクランクピン11と反対側に設定されるようにクランクピン11にて結合する。クランクウェブ12R,12Lは同一の重量を有し、クランクピン軸心とクランク軸心とを通るクランク半径延長線上に位置する総合重心Gに対して、クランク軸まわりで反対方向に同一角度の位相差を持つ。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動二輪車あるいは自動車などにおける内燃機関におけるクランクシャフトに関するものである。
この種の内燃機関において、クランクシャフトはコネクチングロッドの往復運動を回転運動に変換する機能を有し、これによりピストンに作用する圧力がエンジントルクに変換される。なお、クランクシャフトの材質としては一般に、炭素鋼や特殊鋼、あるいは特殊鋳鉄等が用いられる。
クランクシャフトは振動することなく円滑回転することが要求されるが、クランクピンの軸心はクランクジャーナルの軸心に対して偏心しているため、そのままでは回転の均衡をとるのが難しい構造となっている。一般にクランクアームのクランクピンとは反対側にバランスウェイトを付加し、回転の均衡をとるようにしている。
なお、多気筒エンジンにおいて、バランスウェイトを点対称に設けたものが知られている(特許文献1参照)。
特開平7−71531号公報
ところで、単気筒用のクランクシャフトにあっては一般に、バランスウェイトが左右のクランクウェブで同位相に配置される。そのためバランスウェイトの慣性力に起因して、クランクシャフトの回転慣性力に周期性が生じ、この周期性がエンジントルクの変動を招来する場合ある。
本発明はかかる実情に鑑み、エンジン回転を円滑化し、エンジン性能を向上し得る内燃機関のクランクシャフトを提供することを目的とする。
本発明の内燃機関のクランクシャフトは、1気筒に離間して設けられる複数のクランクウェブをクランクピンを介して一体的に結合してなる組立クランクシャフトにおいて、前記複数のクランクウェブの重心にクランク軸まわりの相対的な位相差を生じさせるとともに、それらのクランクウェブを総合した総合重心が、前記クランク軸を挟んで前記クランクピンと反対側に設定されるように該クランクピンにて結合したことを特徴とする。
また、本発明の内燃機関のクランクシャフトにおいて、前記複数のクランクウェブは同一の重量を有し、クランクピン軸心とクランク軸心とを通るクランク半径延長線上に位置する前記総合重心に対して、前記クランク軸まわりで反対方向に同一角度の位相差を持つことを特徴とする。
また、本発明の内燃機関のクランクシャフトにおいて、1つの前記クランクウェブの重心に前記クランク半径延長線に対する前記位相差を持たせるために、該クランクウェブの回転軌跡に沿った外周上で、前記クランクピンを挟むクランク半径両側部位に略円弧状の切欠きを設け、前記クランク半径両側の前記切欠きの大きさをそれぞれ変更することを特徴とする。
また、本発明の内燃機関のクランクシャフトにおいて、前記切欠きに仮想重心を設定し、それぞれの切欠きの仮想重心の前記クランク軸まわりの位相を、前記クランク半径に対して異なるように変更し、選択的にこれに加えて、またはその代わりに、それぞれの前記切欠きの前記仮想重心の前記クランク軸心からの距離を、互いに異なるように変更することにより前記切欠きの大きさを変更することを特徴とする。
本発明によれば、典型的態様において単気筒に一対のクランクウェブを備え、それらのクランクウェブの重心に相対的なクランク軸まわりの位相差を生じさせる。その場合、クランクウェブはその総合重心位置が、クランク軸を挟んでクランクピンと反対側に設定される。このような位相差を設けることで回転慣性力の周期性を緩和し、エンジン回転をスムースにすることができる。
以下、図面に基づき、本発明による内燃機関のクランクシャフトの好適な実施の形態を説明する。
本発明による内燃機関のクランクシャフトは、自動二輪車あるいは四輪自動車に搭載される各種のガソリンエンジンに対して有効に適用可能であり、この実施形態ではたとえば図1に示すように自動二輪車のエンジンの例とする。
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車のエンジンまわりの構成を説明する。図1において、エンジンユニット100はクランクケース101、シリンダブロック102およびシリンダヘッド103を含み、この例では2サイクル単気筒エンジンとして構成されている。クランクケース101内には後述するクランクシャフト10が、車両進行方向に対して直交配置される。シリンダブロック102の内部に形成されたシリンダボアにはピストン104が往復動可能に内嵌する。ピストン104とクランクシャフト10はコンロッド105を介して連結され、すなわちコンロッド105の大端部はクランクピン11を介してクランクシャフト10と連結し、その小端部はピストンピン106を介してピストン104と連結する。
シリンダヘッド103に形成された燃焼室107の頂部には点火プラグ(図示せず)が装着されている。インレットパイプ108からインテークポート109を介してクランク室に供給された燃料混合気は、掃気ポートを経て燃焼室107に充填される。点火プラグによって爆発された燃料混合気は燃焼ガスとなって、エキゾーストポート110を介してエキゾーストパイプ111から排気される。なお、エキゾーストポート110側には排気制御バルブ112が設けられているとともに、概してシリンダブロック102の周囲はウォータジャケット113によって覆われる。
クランクケース101の後部側にはミッション室114が連設され、クランクシャフト10の軸出力はカウンタ軸115を介してミッション室114に伝達される。運転者の操作により作動するシフトドラム軸116により、ミッション室114内の変速装置が駆動制御され、その変速装置を経由してドライブ軸117から出力されるようになっている。なお、エンジンユニット100はキックスタータ装置118を備えている。
以上概略説明したエンジンユニット100は自動二輪車等の車両に搭載され、その出力はドライブ軸117からたとえば動力伝達チェーンを介して後輪へと伝達される。なお、エンジンユニット100を自動二輪車等の車両に搭載する場合、懸架ボス119,120あるいはピボット軸121等を含む支承手段を介して車体フレームに支持される。
図2および図3は、クランクシャフト10の主要構成を示している。クランクシャフト10は左右に2分割構成され、右側のクランクシャフト10Rと左側のクランクシャフト10Lとを有し、それらはクランクピン11を介して相互に一体化するようになっている。各クランクシャフト10R,10Lはシリンダ中心線の左右の配置されるクランクウェブ12R,12Lとクランクジャーナル13R,13Lとを有する。各クランクウェブ12R,12Lにはクランクピン11が嵌入する孔14が形成されている。なお、この例では分割構成されたクランクシャフト10R,10Lを一体に組み立ててなる組立式のクランクシャフトとなっている。
本発明では2つのクランクウェブ11R,11Lの重心に相対的なクランク軸まわりの位相差を生じさせるとともに、それらのクランクウェブ12R,12Lを総合した総合重心が、クランク軸を挟んでクランクピン11と反対側に設定されるように該クランクピン11にて結合される。
この場合、クランクウェブ12R,12Lは同一の重量を有し、クランクピン軸心15とクランク軸心16とを通るクランク半径延長線上に位置する総合重心に対して、クランク軸まわりで反対方向に同一角度の位相差を持つ。
ここで、図3に示すように各クランクウェブ12R,12Lはその回転軌跡に沿った外周上で、クランクピン11を挟むようにクランク半径L両側部位に略円弧状の切欠き17A,17Bが設けられる。切欠き17A,17Bはたとえば図示例のように木の葉状を呈し、その大きさを変更することでクランクウェブ12R,12Lの重心GR,GLにクランク半径Lの延長線L′に対する位相差を持たせる。この例では切欠き17Aが、切欠き17Bよりも幾分大きく形成され、そのため延長線L′に対して切欠き17B側に偏倚して重心GR(あるいはGL)が設定される。
上記のように切欠き17A,17Bの大きさを変更する場合、切欠き17A,17Bに仮想重心G1,G2を設定し、それぞれの仮想重心G1,G2のクランク軸まわりの位相を、クランク半径Lに対して異なるように設定することで変更することができる。あるいはまた、切欠き17A,17Bの仮想重心G1,G2のクランク軸心16からの距離L1,L2を、互いに異なるように変更することにより行なうことができ、これらの変更方法はいずれか一方を採用し、あるいは両者を併用してもよい。
各切欠き17A,17Bには、図4および図5に示したようにそれぞれの形状に整合するように形成されたバランサ18A,18Bが付設される。この場合、バランサ18A,18Bにはボルト装着用の挿通孔19が形成されるとともに、各切欠き17A,17Bにはネジ部20(図3参照)が形成される。そして、図4のようにボルト21によってバランサ18A,18Bを各切欠き17A,17Bに締着固定することができる。
クランクピン11を介してクランクウェブ12R,12Lが一体化したクランクシャフト10において、図4に示されるように一方のクランクウェブ12R(実線)の重心GRはクランク半径Lの延長線L′に対して一側に偏倚し、他方のクランクウェブ12L(二点鎖線)の重心GLが他側に偏倚する。クランクウェブ12R,12Lの重心GR,GLは、クランク軸まわりで反対方向に同一角度の位相差を持つため、それらを総合した総合重心Gがクランク軸を挟んでクランクピン11と反対側に設定される。
このようにクランクウェブ12R,12Lの重心GR,GLに位相差を持たせ、それらの総合重心Gをクランク軸を挟んでクランクピン11と反対側に設定することで、クランクウェブ12R,12Lの重量を減らすことなく、軸受部にかかる極荷重による回転慣性力の周期性を緩和する。これによりエンジン回転をスムースにすることができ、実走行におけるエンジン性能を向上することができる。
また、2つのクランクウェブ12R,12Lは実質的に同一であり、これらをクランクピン11に対して対向配置することで点対称の配置構造とする。これにより部品の共通化を図り、構成を簡素にすることができる。
また、クランクウェブ11R,11Lの重心GR,GLに相対的なクランク軸まわりの位相差を生じさせる際、切欠き17A,17Bの大きさの変更で対応することができ、設定変更の管理が容易である。また、簡素な加工により実現可能であり、利便性に優れている。その場合、切欠き17A,17Bの仮想重心G1,G2のクランク軸まわりの位相を設定変更し、あるいは仮想重心G1,G2のクランク軸心16からの距離L1,L2を変更することにより行なうことができ、選択肢を適宜選ぶことができる。
以上、本発明を種々の実施形態とともに説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
たとえば上記実施形態で説明した具体的な数値例等は、必ずしもこれに限定されず、必要に応じて変更可能である。また、各実施形態において、2サイクルエンジンの場合の例を説明したが、本発明は4サイクルエンジンに対しても有効に適用可能である。
本発明の適用例に係るエンジンまわりの構成例を示す図である。 本発明のクランクシャフトの主要構成を示す図である。 図2のA矢視図およびB矢視図である。 本発明のクランクシャフトにおける重心設定例を示す図である。 本発明のクランクシャフトにおけるバランサの例を示す正面図および側断面図である。
符号の説明
10 クランクシャフト
11 クランクピン
12R,12L クランクウェブ
15 クランクピン軸心
16 クランク軸心
17A,17B 切欠き
18A,18B バランサ

Claims (4)

  1. 1気筒に離間して設けられる複数のクランクウェブをクランクピンを介して一体的に結合してなる内燃機関のクランクシャフトにおいて、
    前記複数のクランクウェブの重心にクランク軸まわりの相対的な位相差を生じさせるとともに、それらのクランクウェブを総合した総合重心が、前記クランク軸を挟んで前記クランクピンと反対側に設定されるように該クランクピンにて結合したことを特徴とする内燃機関のクランクシャフト。
  2. 前記複数のクランクウェブは同一の重量を有し、クランクピン軸心とクランク軸心とを通るクランク半径延長線上に位置する前記総合重心に対して、前記クランク軸まわりで反対方向に同一角度の位相差を持つことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のクランクシャフト。
  3. 1つの前記クランクウェブの重心に前記クランク半径延長線に対する前記位相差を持たせるために、該クランクウェブの回転軌跡に沿った外周上で、前記クランクピンを挟むクランク半径両側部位に略円弧状の切欠きを設け、前記クランク半径両側の前記切欠きの大きさをそれぞれ変更することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のクランクシャフト。
  4. 前記切欠きに仮想重心を設定し、それぞれの切欠きの仮想重心の前記クランク軸まわりの位相を、前記クランク半径に対して異なるように変更し、
    選択的にこれに加えて、またはその代わりに、それぞれの前記切欠きの前記仮想重心の前記クランク軸心からの距離を、互いに異なるように変更することにより前記切欠きの大きさを変更することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のクランクシャフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8468910B2 (en) 2010-12-02 2013-06-25 Yamabiko Corporation Filler member for crankshaft

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