JP2010060014A - クランクシャフト及びクランクシャフトを備えたエンジン - Google Patents
クランクシャフト及びクランクシャフトを備えたエンジン Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】クランクウェブの外周側に設けた一対のクランクウェイト部77が、クランクピン34との対極位置Tを挟んで互いに離間し、クランクウェブにおける各クランクウェイト部77間の離間部の外周側には、クランクウェブの外周形状を切り欠く切り欠き部83が設けられる。クランクシャフト31を備えたエンジン21は、シリンダ軸線C2がクランク軸線C1に対してオフセットし、各クランクウェイト部77全体の重心位置Wは、ピストン上死点時にシリンダ軸線C2側にオフセットする。
【選択図】図2
Description
そこでこの発明は、クランクウェブの慣性マスを確保した上で該クランクウェブのさらなる軽量化を図ることを可能としたクランクシャフト及び該クランクシャフトを備えたエンジンを提供する。
そして、前記クランクウェブにおけるクランクピンと径方向で反対側となる部位の外周側には、一対のクランクウェイト部をクランクピンとの対極位置を周方向で挟んで互いに離間するように配置し、かつ前記クランクウェブにおける各クランクウェイト部間の離間部の外周側には、クランクウェブにおける軸方向視真円状の外周形状の一部を平坦状に切り欠く切り欠き部を形成することで、前記ウェイト本体を極力外周側に配置してクランクウェブの慣性マスを効率よく確保でき、クランクシャフトのバランス調整を容易にできると共に、前記クランクウェブと下死点にあるピストンとを近接可能としてコンロッド長さの短縮ひいては軽量化を図ることができ、ピストン速度を速めてシリンダ壁面を通して逃げる熱を極力少なくして燃焼圧力の低下を効果的に防止できる。
左右クランクウェブ45,46は、左右ジャーナル部47,48と同軸の円筒状の外周壁71と、該外周壁71における軸方向(クランクシャフト31(クランクウェブ45,46)の軸方向、以下、特に記載がなければ同様)でクランクピン34側の端部(内側端部)を閉塞する平坦状の側壁72とを一体に有し、それぞれ軸方向で左ジャーナル部47側又は右ジャーナル部48側(何れも外側)に開放する椀形(盥形、中空状)とされる。
各ウェイトピン78はクランク軸線C1と平行な円柱状をなし、該各ウェイトピン78が外周壁71の外周面71a(クランクウェブ45,46の軸方向視の外縁)に近接し、かつ該外周面71aに沿って並ぶように配置される。
各ウェイト保持部79(クランクウェイト部77)は、前記内ウェイト部76の一部と軸方向視で重なり、各ウェイトピン78は、ウェイト保持部79の外側面と内ウェイト部76の内側面とに渡ってこれらを貫通するように設けられる。
ここで、各ウェイトピン34における直線L1を挟んで対をなすもの同士(図6では直線L1に近いもの同士及び遠いもの同士)の内、ピストン32が上死点にあるときに前記シリンダ軸線C2側にあるもの(図6では直線L1の左側にあるもの)の重心(クランクピン34においては軸中心)とクランク軸線C1とを結ぶ直線を第一直線L3,L4とする一方、ピストン32が上死点にあるときにシリンダ軸線C2と反対側にあるもの(図6では直線L1の右側にあるもの)の重心(軸中心)とクランク軸線C1とを結ぶ直線を第二直線L3’,L4’とする。
そして、ピストン32が上死点にあるときに、クランクウェブ45,46におけるクランクピン34の反対側の領域(図6ではクランク軸線C1よりも下側の領域)において、前記直線L1と第一直線L3,L4との間に形成される角度α,βが、前記直線L1と第二直線L3’,L4’との間に形成される角度α’,β’よりもそれぞれ大きくなるように設定されている。
そして、前記クランクウェブ45,46におけるクランクピン34と径方向で反対側となる部位の外周側には、一対のクランクウェイト部77をクランクピン34との対極位置Tを周方向で挟んで互いに離間するように配置し、かつ前記クランクウェブ45,46における各クランクウェイト部77間の離間部84の外周側には、クランクウェブ45,46における軸方向視真円状の外周形状の一部を平坦状に切り欠く切り欠き部83を形成することで、前記ウェイトピン78を極力外周側に配置してクランクウェブ45,46の慣性マスを効率よく確保でき、クランクシャフト31のバランス調整を容易にできると共に、前記クランクウェブ45,46と下死点にあるピストン32とを近接可能としてコンロッド33の長さの短縮ひいては軽量化を図ることができ、ピストン速度を速めてシリンダ壁面を通して逃げる熱を極力少なくして燃焼圧力の低下を効果的に防止できる。
また、一体式のクランクシャフト及びこれを備えたエンジンに適用してもよい。さらに、通常のSOHCエンジンやDOHCエンジン、並列又はV型等の複数気筒エンジン、クランクシャフトを車両前後方向に沿わせた縦置きエンジン等、各種形式のレシプロエンジンに適用してもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車のエンジンに限定しないことはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
23 シリンダ
31 クランクシャフト
32 ピストン
33 コンロッド
34 クランクピン
45,46 左右クランクウェブ
47,48 左右ジャーナル部
71 外周壁
71a 外周面
72 側壁
77 クランクウェイト部
78 ウェイトピン(ウェイト本体)
83 切り欠き部
84 離間部
C1 クランク軸線(回転中心軸線)
C2 シリンダ軸線(中心軸線)
T 対極位置
W 重心位置
L1 直線
L3,L4 第一直線
L3’,L4’ 第二直線
α,α’,β,β’ 角度
Claims (4)
- 相対する一対のクランクウェブと、該各クランクウェブの内側間に支持されるクランクピンと、前記各クランクウェブの外側にそれぞれ突出するジャーナル部とを有するクランクシャフトにおいて、
前記各クランクウェブが、前記ジャーナル部と同軸の円筒状の外周壁と、該外周壁の軸方向一側を閉塞する側壁とを有する中空状に形成され、このクランクウェブにおける前記クランクピンと径方向で反対側となる部位の外周側には、該クランクウェブよりも比重の大きいウェイト本体を有する一対のクランクウェイト部が、前記クランクピンとの対極位置を周方向で挟んで互いに離間するように設けられ、
前記クランクウェブにおける前記各クランクウェイト部間の離間部の外周側には、該クランクウェブにおける軸方向視真円状の外周形状の一部を平坦状に切り欠く切り欠き部が設けられることを特徴とするクランクシャフト。 - 前記一対のクランクウェイト部は、それぞれ前記クランクウェブの外周面に沿うように並ぶ複数のウェイト本体を有してなることを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフト。
- 請求項1又は2に記載のクランクシャフトを備えたエンジンであって、
前記クランクピンにコンロッドを介して連結されるピストンと、該ピストンを摺動自在に収容するシリンダとを備え、
前記シリンダの中心軸線が、前記クランクシャフトの回転中心軸線に対してオフセットして設けられ、
前記各クランクウェイト部全体の重心位置が、前記ピストンが上死点にあるときに、クランク軸方向視で前記クランクピンの軸中心と前記回転中心軸線とを結ぶ直線に対して、前記シリンダの中心軸線側にオフセットするように設けられることを特徴とするクランクシャフトを備えたエンジン。 - 前記一対のクランクウェイト部は、それぞれ前記クランクウェブの外周面に沿うように並ぶ複数のウェイト本体を有してなり、該各ウェイト本体は、クランク軸方向視で前記直線を挟んで対称となるように配置され、
前記各ウェイト本体における前記直線を挟んで対をなすもの同士の内、前記ピストンが上死点にあるときに前記シリンダの中心軸線側にあるものの重心と前記回転中心軸線とを結ぶ直線を第一直線とする一方、前記ピストンが上死点にあるときに前記シリンダの中心軸線と反対側にあるものの重心と前記回転中心軸線とを結ぶ直線を第二直線とし、
前記ピストンが上死点にあるときに、前記クランクウェブにおける前記クランクピンと反対側の領域において、前記直線と第一直線との間に形成される角度が、前記直線と第二直線との間に形成される角度よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載のクランクシャフトを備えたエンジン。
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