JP2000282814A - サイドバルブ式4サイクルエンジン - Google Patents

サイドバルブ式4サイクルエンジン

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JP2000282814A
JP2000282814A JP11088181A JP8818199A JP2000282814A JP 2000282814 A JP2000282814 A JP 2000282814A JP 11088181 A JP11088181 A JP 11088181A JP 8818199 A JP8818199 A JP 8818199A JP 2000282814 A JP2000282814 A JP 2000282814A
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JP
Japan
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valve
exhaust
intake
exhaust valve
closing operation
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JP11088181A
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English (en)
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Yutaka Imoto
豊 井元
Masahiro Kuroki
正宏 黒木
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/22Side valves

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダボアの側方に吸気弁および排気弁が配
置され、吸気弁に連接される吸気側ロッカアームならび
に排気弁に連接される排気側ロッカアームが、エンジン
本体に揺動可能に支承されるサイドバルブ式4サイクル
エンジンにおいて、加工コストの増大を回避しつつ、燃
焼室をコンパクトに形成可能とする。 【解決手段】吸気弁58および排気弁59に共通なカム
64に従動して揺動することを可能としてエンジン本体
29に支承される吸気側ロッカアーム65の揺動支点P
Iが、排気弁59の開閉作動軸線CEに関して吸気弁5
8の開閉作動軸線CIと反対側に配置され、カム64に
従動して揺動することを可能としてエンジン本体29に
支承される排気側ロッカアーム66の揺動支点CIが、
吸気弁58の開閉作動軸線CIに関して排気弁59の開
閉作動軸線CEと反対側に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン本体が備
えるシリンダボアの側方に、閉弁方向にそれぞればね付
勢されるとともにシリンダボアの軸線と平行な方向に開
閉作動する吸気弁および排気弁が配置され、吸気弁に連
接される吸気側ロッカアームならびに排気弁に連接され
る排気側ロッカアームが、エンジン本体に揺動可能に支
承されるサイドバルブ式4サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるエンジンは、たとえば特公
平4−21047号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のエンジンで
は、クランクシャフトにおけるクランクウエブの端面に
設けられるカム溝で案内されて吸気側および排気側ロッ
カアームが揺動するように構成されており、前記カム溝
は、クランクシャフトの2回転で元の位置に戻るような
複雑な形状に形成されるものであるので、クランクウエ
ブの端面のカム溝の加工が容易ではなく、加工コストの
増大を招く。しかも両ロッカアームはエンジン本体に固
定される共通の支軸で揺動可能に支承されており、前記
支軸は、吸気弁および排気弁の開閉作動軸線間の中央部
に配置されている。このため、吸気弁および排気弁間に
前記支軸を配置するための間隔を設定しなければなら
ず、吸気弁および排気弁間の間隔を狭めることができな
いので、燃焼室も比較的大きく設定せざるを得ない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、加工コストの増大を回避しつつ、燃焼室をコ
ンパクトに形成し得るようにしたサイドバルブ式4サイ
クルエンジンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エンジン本体が備えるシリンダボアの側
方に、閉弁方向にそれぞればね付勢されるとともにシリ
ンダボアの軸線と平行な方向に開閉作動する吸気弁およ
び排気弁が配置され、吸気弁に連接される吸気側ロッカ
アームならびに排気弁に連接される排気側ロッカアーム
が、エンジン本体に揺動可能に支承されるサイドバルブ
式4サイクルエンジンにおいて、吸気弁および排気弁に
共通なカムに従動して揺動することを可能として前記エ
ンジン本体に支承される吸気側ロッカアームの揺動支点
が、排気弁の開閉作動軸線に関して吸気弁の開閉作動軸
線と反対側に配置され、前記カムに従動して揺動するこ
とを可能として前記エンジン本体に支承される排気側ロ
ッカアームの揺動支点が、吸気弁の開閉作動軸線に関し
て排気弁の開閉作動軸線と反対側に配置されることを特
徴とする。
【0006】このような構成によれば、吸気側および排
気側ロッカアームが、単一のカムに従動して揺動するの
で、従来のようにカム溝をクランクウエブの端面に形成
するものに比べると、加工コストの低減を図ることがで
きる。しかも吸気側ロッカアームの揺動支点が排気弁の
開閉作動軸線に関して吸気弁の開閉作動軸線と反対側に
配置され、排気側ロッカアームのエンジン本体への揺動
支点が吸気弁の開閉作動軸線に関して排気弁の開閉作動
軸線と反対側に配置されることにより、吸気弁および排
気弁のリフト量に応じた吸気側および排気側ロッカアー
ムの揺動量を確保しつつ、吸気弁および排気弁間の間隔
を狭めることができ、燃焼室をコンパクトに形成するこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0008】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1は補助エンジン付自転車の側面図、図2は
エンジンの縦断面図であって図3の2−2線に沿う断面
図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4
線断面図、図5は図4の5−5線拡大断面図、図6はタ
イミング被動ギヤを省略して図5の6−6線矢視方向か
ら見た断面図である。
【0009】先ず図1において、補助エンジン付自転車
の車体フレーム10は、その前端のヘッドパイプ11
と、ヘッドパイプ11から後下りに延びるダウンフレー
ム12と、ヘッドパイプ11と平行にしてダウンフレー
ム12の後端上部から上方に延びるシートポスト13と
を備え、ヘッドパイプ11、ダウンフレーム12および
シートポスト13は、アルミニウム合金等により一体に
鋳造成形される。
【0010】ヘッドパイプ11にはフロントフォーク1
4が操向可能に支承され、該フロントフォーク14の下
端に前輪WF が軸支され、フロントフォーク14の上端
に操向ハンドル15が設けられる。またダウンフレーム
12の後端から後方に延出される左、右一対のリヤフォ
ーク16…の後端間に後輪WR が軸支され、シートポス
ト13の上下方向中間部および両リヤフォーク16…の
後端間に左、右一対のステー17…が設けられる。
【0011】シートポスト13は筒状に形成されるもの
であり、支持パイプ18が上方からシートポスト13に
差込まれるとともに、上下位置を調節可能としてシート
ポスト13に固定される。しかも支持パイプ18の上端
には、運転者が座乗するためのサドル20が装着され
る。
【0012】ダウンフレーム12の前半部は、下方を開
放した略U字状の横断面形状を有するように形成されて
おり、該ダウンフレーム12の前半部内には、燃料タン
ク21が収納され、該燃料タンク21が上端に備えるキ
ャップ22はダウンフレーム12から上方に突出され
る。
【0013】ダウンフレーム12の後部には、ペダルシ
ャフト23が回転自在に支承されており、該ペダルシャ
フト23の両端には、サドル20に座った運転者が踏む
ためのペダル24…がダウンフレーム12の両側に配置
されるようにして固着される。しかも補助エンジン付自
転車の走行方向前方を向いた状態で、ダウンフレーム1
2の右側には駆動スプロケット25がペダルシャフト2
3と同軸に配置されており、後輪WR に同軸に設けられ
た被動スプロケット26と、前記駆動スプロケット25
とに無端状のチェーン27が巻掛けられる。
【0014】車体フレーム10におけるダウンフレーム
12の下部には、運転者による前記ペダル24…の踏込
み力をアシストする動力を発揮するサイドバルブ式4サ
イクルのエンジン28が、ダウンフレーム12の一部を
エンジン本体29の構成要素とするようにして設けられ
る。
【0015】図2、図3および図4を併せて参照して、
エンジン28のエンジン本体29は、シリンダブロック
30と、該シリンダブロック30の前方に配置されるシ
リンダヘッド32と、シリンダブロック30の後方に配
置されるクランクケース33とで構成されるものであ
り、シリンダブロック30は、該シリンダブロック30
が備えるシリンダボア31の軸線を自転車の前後方向に
沿ってほぼ水平として配置され、シリンダヘッド32お
よびクランクケース33がシリンダブロック30に結合
される。
【0016】シリンダブロック30に設けられるシリン
ダボア31に摺動自在に嵌合されるピストン34には、
自転車の幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフト3
6がコンロッド35を介して連結される。このクランク
シャフト36を収容するクランクケース33は、シリン
ダブロック30に結合される下部ケース37と、ダウン
フレーム12の後部で形成される上部ケース38とが、
上部ケース38のシリンダブロック30への直接の結合
を回避して相互に結合されて成るものであり、下部ケー
ス37および上部ケース38の分割面39は、シリンダ
ボア31の軸線およびクランクシャフト36の軸線と平
行に設定される。
【0017】クランクシャフト36は、クランクケース
33を構成する両ケース37,38のうち下部ケース3
7側に収納されるものであり、該クランクシャフト36
のクランクピン36aを相互間に挟む2箇所が、下部ケ
ース37側で回転自在に支承される。すなわち、この実
施例のクランクシャフト36は、コンロッド35が連結
されるクランクピン36aと、該クランクピン36aの
両側のクランクウエブ36b,36cと、両クランクウ
エブ36b,36cから外方に突出するクランクジャー
ナル36d,36eとを一体に備えるものであり、両ク
ランクジャーナル36d,36eが、下部ケース37に
固定されるホルダ40,41に、ボールベアリング4
2,43を介して回転自在に支承される。
【0018】前記両ホルダ40,41は、シリンダブロ
ック30および下部ケース37間に挟まれるように配置
されるものであり、シリンダボア31の周囲に配置され
て下部ケース37にねじ込まれる4本のスタッドボルト
44,44…および各スタッドボルト44,44…にそ
れぞれ螺合されるナット45,45…によって、シリン
ダヘッド32、シリンダブロック30、ホルダ40,4
1および下部ケース37が共締めされる。すなわち、ね
じ込みによって下部ケース37に一端が植設されるスタ
ッドボルト44,44…が、ホルダ40,41、シリン
ダブロック30およびシリンダヘッド32にそれぞれ挿
通され、シリンダヘッド32から突出したスタッドボル
ト44,44…の他端部にナット45,45…が螺合さ
れる。また各スタッドボルト44,44…およびナット
45,45…による締付位置から離れた位置で、シリン
ダヘッド32は、1または複数のボルト46によりシリ
ンダブロック30に締結される。
【0019】両ホルダ40,41のうち自転車の前後方
向前方を向いた姿勢で左側に配置されるホルダ40の外
方側には、発電機48が配置される。該発電機48のロ
ータ49はホルダ40から突出したクランクシャフト3
6の一端部に固定され、該クランクシャフト36の一端
部を同軸に囲繞するようにしてホルダ40に一体に突設
される支持筒部40aに、前記発電機48のステータ5
0が固定される。
【0020】シリンダブロック30およびシリンダヘッ
ド32間には、ピストン34の頂部の一部を臨ませる燃
焼室54が、自転車の前後方向前方を向いた姿勢でシリ
ンダボア31の軸線から右側にずれた位置に中心を配置
するようにして形成される。またシリンダヘッド32に
は燃焼室54に内端を臨ませる点火プラグ57が取付け
られる。
【0021】シリンダブロック30の上部には、前記燃
焼室54に通じ得る吸気ポート55が設けられ、シリン
ダブロック30の下部には、前記燃焼室54に通じ得る
排気ポート56が設けられる。
【0022】吸気ポート55および燃焼室54間の連通
・遮断を切換える吸気弁58と、排気ポート56および
燃焼室54間の連通・遮断を切換える排気弁59とは、
エンジン本体29におけるシリンダブロック30に設け
られているシリンダボア31の上方に配置されており、
シリンダボア31の軸線と平行な方向に開閉作動するこ
とを可能としてシリンダブロック30に支承されるとと
もに閉弁方向にばね付勢される。
【0023】これらの吸気弁58および排気弁59は、
動弁機構60により開閉駆動されるものであり、該動弁
機構60は、クランクシャフト36に固定されるタイミ
ング駆動ギヤ61と、シリンダブロック30に固定され
る支軸62で回転自在に支承されて前記タイミング駆動
ギヤ61に噛合するタイミング被動ギヤ63と、タイミ
ング被動ギヤ63に一体に形成されるカム64と、該カ
ム64に従動して揺動するようにしてシリンダブロック
30に支承されるとともに前記吸気弁58に連動、連結
される吸気側ロッカアーム65と、前記カム64に従動
して揺動するようにしてシリンダブロック30に支承さ
れるとともに前記排気弁59に連動、連結される排気側
ロッカアーム66とを備える。
【0024】前記タイミング駆動ギヤ61は、前記両ホ
ルダ40,41のうち自転車の前後方向前方を向いた姿
勢で右側に配置されるホルダ41の外方側で、クランク
シャフト36の他端に設けられており、該タイミング駆
動ギヤ61はクランクシャフト36の回転動力を1/2
に減速してタイミング被動ギヤ63およびカム64に伝
達する。すなわちカム64は、クランクシャフト36の
回転速度の1/2に減速されて回転することになる。
【0025】図5および図6を併せて参照して、吸気側
ロッカアーム65の基部は、シリンダブロック30にボ
ルト67で締結されるカラー68で揺動可能に支承さ
れ、排気側ロッカアーム66の基部は、シリンダブロッ
ク30にボルト69で締結されるカラー70で揺動可能
に支承される。前記両カラー68,70は、その外面を
ボルト67,69の軸線とは偏心して形成されるもので
あり、ボルト67,69に対するカラー68,70の周
方向相対位置を変化させることにより、吸気弁58およ
び排気弁59と、吸気側および排気側ロッカアーム6
5,66間のタペットクリアランスを調節することがで
きる。
【0026】カラー68すなわち吸気側ロッカアーム6
5をシリンダブロック30に揺動可能に支承する揺動支
点PIは、排気弁59の開閉作動軸線CEに関して吸気
弁58の開閉作動軸線CIとは反対側に配置され、カラ
ー70すなわち排気側ロッカアーム66をシリンダブロ
ック30に揺動可能に支承する揺動支点PEは、吸気弁
58の開閉作動軸線CIに関して排気弁59の開閉作動
軸線CEとは反対側に配置されており、両ロッカアーム
65,66の中間部は相対摺動可能に重合され、両ロッ
カアーム65,66の先端がカム64に摺接される。
【0027】シリンダブロック30の上部には、吸気ポ
ート55に通じる吸気管72の下流端が接続されてお
り、該吸気管72の上流端は気化器73の下流端に接続
される。この気化器73は、燃料タンク21よりも後方
側で車体フレーム10におけるダウンフレーム12内に
一部を収納せしめるように配置されるシリンダブロック
30の下部には排気ポート56に通じる排気管74の上
流端が接続されており、該排気管74は、エンジン28
の下方を通って後方に延出され、エンジン28および後
輪WR 間に配置された排気マフラー75(図1参照)に
接続される。
【0028】再び図2において、クランクケース33に
おける下部ケース37には、クランクシャフト36と平
行な軸線を有するメインシャフト94の両端が回転自在
に支承されており、メインシャフト94と平行な軸線を
有するペダルシャフト23の一端部は、クランクケース
33の上部ケース38において自転車の前後方向に沿う
左側の側壁にボールベアリング95を介して回転自在に
支承される。また前記上部ケース38において自転車の
前後方向に沿う右側の側壁には、ペダルシャフト23の
他端側を同軸に囲繞する回転筒軸96の外端側が、ボー
ルベアリング97を介して回転自在に支承されており、
回転筒軸96の内端部は、ペダルシャフト23により相
対回転自在に支承され、回転筒軸96の外端側およびペ
ダルシャフト23間にはローラベアリング98が介装さ
れる。すなわち同軸であるペダルシャフト23および回
転筒軸96は、相対回転を可能としてクランクケース3
3の上部ケース38に支承されており、回転筒軸96の
外端に駆動スプロケット25が固定される。
【0029】クランクシャフト36が備える一対のクラ
ンクウエブ36b,36cの一方36cには、プライマ
リー駆動ギヤ99が固着されており、このプライマリー
駆動ギヤ99に噛合するプライマリー被動ギヤ100
は、メインシャフト94に相対回転自在に支承される。
【0030】メインシャフト94には、メインシャフト
94との相対回転が不能である入力部材103と、メイ
ンシャフト94との相対回転が可能である出力ギヤ10
4を備える発進クラッチ102とが装着されており、前
記プライマリー被動ギヤ100は、発進クラッチ102
の入力部材103にダンパ101を介して連結される。
この発進クラッチ102は、クランクシャフト36から
プライマリー駆動ギヤ99、プライマリー被動ギヤ10
0およびダンパ101を介して駆動される入力部材10
3の回転速度が設定値以上になるのに応じて、入力部材
103から出力ギヤ104に動力を伝達するものであ
る。
【0031】前記発進クラッチ102の出力ギヤ104
は、第1の遊星ギヤ式減速機105を介して回転筒軸9
6に連結される。第1の遊星ギヤ式減速機105のキャ
リア106は回転筒軸96に相対回転不能に装着され、
サンギヤ107が出力ギヤ104に噛合され、リングギ
ヤ108は、回転筒軸96の軸線まわりに回転すること
を阻止するようにしてメインシャフト94に係合され
る。
【0032】第1の遊星ギヤ式減速機105に間隔をあ
けた位置で対向する第2の遊星ギヤ式減速機111がペ
ダルシャフト23に装着されており、この第2の遊星ギ
ヤ式減速機111におけるキャリア112は、ペダルシ
ャフト23の軸線まわりに回転しないように上部ケース
38に係合されており、リングギヤ113はペダルシャ
フト23に軸線まわりの回転を可能として支承され、サ
ンギヤ114はリングギヤ113で軸線まわりの回転を
可能として支承される。
【0033】第1および第2の遊星ギヤ式減速機10
5,111間で、ペダルシャフト23には、該ペダルシ
ャフト23と同軸のシフタ115がヘリカルギヤを介し
て装着されており、このシフタ115の外周には、上部
ケース38との係合によりペダルシャフト23の軸線ま
わりに回転することが阻止されているばね116が摩擦
係合される。而してペダルシャフト23が自転車の前進
方向に回転したときに、ばね116との摩擦係合によっ
て回転が阻止された状態にあるシフタ115は第1の遊
星ギヤ式減速機105側に移動し、またペダルシャフト
23が自転車の後進方向に回転したときに、ばね116
との摩擦係合によって回転が阻止された状態にあるシフ
タ115は第2の遊星ギヤ式減速機111側に移動す
る。しかもシフタ115は、第1の遊星ギヤ式減速機1
05のキャリア106にシフタ115からキャリア10
6への動力伝達を可能とするもののキャリア106から
シフタ115への動力伝達を不能とするようにしてラチ
ェット係合すること、ならびに第2の遊星ギヤ式減速機
111のリングギヤ113にシフタ115からリングギ
ヤ113への動力伝達を可能とするもののリングギヤ1
13からシフタ115への動力伝達を不能とするように
してラチェット係合することが可能である。
【0034】したがって、ペダル24…の踏込みにより
ペダルシャフト23を自転車の前進方向に回転駆動する
と、シフタ115が第1の遊星ギヤ式減速機105のキ
ャリア106にラチェット係合するまで移動し、ばね1
16との摩擦係合によってシフタ115に作用している
回転抵抗力を上回る回転動力をペダルシャフト23に加
えることにより、ペダルシャフト23からシフタ115
およびキャリア106を介して回転筒軸96に回転動力
を伝達することができる。
【0035】一方、メインシャフト94には、第2の遊
星ギヤ式減速機111におけるサンギヤ114の外周に
噛合するヘリカルギヤ117が回転自在に支承され、該
ヘリカルギヤ117には、下部ケース37との係合によ
りメインシャフト94の軸線まわりに回転することが阻
止されるばね118が摩擦係合される。しかもメインシ
ャフト94には、前記ヘリカルギヤ117に間隔をあけ
て対向する回転部材119が相対回転を不能として装着
される。
【0036】而してペダル24…の踏込みによりペダル
シャフト23を自転車の後進方向に回転駆動すると、シ
フタ115が第2の遊星ギヤ式減速機111のリングギ
ヤ113にラチェット係合するまで移動し、ばね116
との摩擦係合によってシフタ115に作用している回転
抵抗力を上回る回転動力をペダルシャフト23に加える
ことにより、ペダルシャフト23からシフタ115およ
び第2の遊星ギヤ式減速機111を介して、ヘリカルギ
ヤ117に回転動力が伝達される。これにより、ばね1
18との摩擦係合によって回転が阻止された状態にある
ヘリカルギヤ117は回転部材119側に移動する。し
かもヘリカルギヤ117は、該ヘリカルギヤ117から
回転部材119への動力伝達を可能とするものの回転部
材119からヘリカルギヤ117への動力伝達を不能と
するようにして、回転部材119にラチェット係合する
ことが可能である。
【0037】したがって、ペダルシャフト23を自転車
の後進方向に回転駆動することにより、ヘリカルギヤ1
17を回転部材119にラチェット係合するまで移動さ
せ、ばね118との摩擦係合によってヘリカルギヤ11
7に作用している回転抵抗力を上回る回転動力をペダル
シャフト23に加えることにより、ペダルシャフト23
からシフタ115、第2の遊星ギヤ式減速機111、ヘ
リカルギヤ117および回転部材119を介してメイン
シャフト94に回転動力を伝達することが可能である。
しかもメインシャフト94の回転動力は、発進クラッチ
102の入力部材103、ダンパ101、プライマリー
被動ギヤ100およびプライマリー駆動ギヤ99を介し
てクランクシャフト36に伝達されるので、エンジン2
8が始動することになる。
【0038】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジン28のクランクケース33は、クランクシ
ャフト36の軸線と平行な分割面39で分割可能な下部
ケース37および上部ケース38が相互に結合されて成
るものであり、シリンダブロック30には、下部ケース
38だけが結合されるので、シリンダブロック30およ
びクランクケース33の結合面のシール構造を単純なも
のとしてシール性を向上することができる。
【0039】しかもクランクシャフト36において、ク
ランクピン36aを相互間に挟む2箇所が下部ケース3
7側で回転自在に支承されているので、クランクシャフ
ト36の支持剛性を高め、クランクシャフト36の耐久
性向上に寄与することができる。
【0040】また前記分割面39が、シリンダブロック
30におけるシリンダボア31の軸線と平行に設定され
ていることにより、下部ケース37を上部が開放した碗
形とし、下部ケース37の形状を単純化することができ
る。
【0041】さらにクランクシャフト36は、下部ケー
ス37に固定されるホルダ40,41に、ボールベアリ
ング42,43をそれぞれ介して支承されているので、
加工工数の増大を回避しつつクランクシャフト36を精
度よく支持することができる。すなわち、クランクシャ
フト36をその両側に配置される一対の部材間に形成さ
れる支持孔に装着される軸受で支持する構造では、前記
両側の部材の組付状態で前記支持孔の共加工を施してク
ランクシャフト36の支持精度を確保しなければならな
いのであるが、各ホルダ40,41にボールベアリング
42,43をそれぞれ装着する構造としたことにより、
前記共加工を施すことを不要としてクランクシャフト3
6を精度よく支持することができるのである。
【0042】しかも吸気側および排気側ロッカアーム6
5,66が、単一のカム64に従動して揺動するので、
従来のようにカム溝をクランクウエブの端面に形成する
ものに比べると、加工コストの低減を図ることができ
る。
【0043】また吸気側ロッカアーム65の揺動支点P
Iが排気弁59の開閉作動軸線CEに関して吸気弁58
の開閉作動軸線CIと反対側に配置され、排気側ロッカ
アーム66の揺動支点PEが吸気弁58の開閉作動軸線
CIに関して排気弁59の開閉作動軸線CEと反対側に
配置されるので、吸気弁58および排気弁59のリフト
量に応じた吸気側および排気側ロッカアーム65,66
の揺動量を確保しつつ、吸気弁58および排気弁59間
の間隔を狭めることができ、燃焼室54をコンパクトに
形成することができる。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸気側お
よび排気側ロッカアームを単一のカムに従動して揺動さ
せることにより加工コストの低減を図ることができ、し
かも吸気弁および排気弁のリフト量に応じた吸気側およ
び排気側ロッカアームの揺動量を確保しつつ、吸気弁お
よび排気弁間の間隔を狭めることができ、燃焼室をコン
パクトに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】補助エンジン付自転車の側面図である。
【図2】エンジンの縦断面図であって図3の2−2線に
沿う断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図4の5−5線拡大断面図である。
【図6】タイミング被動ギヤを省略して図5の6−6線
矢視方向から見た断面図である。
【符号の説明】
28・・・エンジン 29・・・エンジン本体 31・・・シリンダボア 58・・・吸気弁 59・・・排気弁 64・・・カム 65・・・吸気側ロッカアーム 66・・・排気側ロッカアーム CI・・・吸気弁の開閉作動軸線 CE・・・排気弁の開閉作動軸線 PI・・・吸気側ロッカアームの揺動支点 PE・・・排気側ロッカアームの揺動支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA02 AA04 AA19 BA21 BA27 BB12 BB17 BB21 BB25 CA04 CA11 CA20 CA22 CA25 CA41 CA44 CA47 CA51 GA00 GA01 3G024 AA38 AA53 DA03 DA04 DA11 DA16 EA04 FA00 FA08 FA14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体(29)が備えるシリンダ
    ボア(31)の側方に、閉弁方向にそれぞればね付勢さ
    れるとともにシリンダボア(31)の軸線と平行な方向
    に開閉作動する吸気弁(58)および排気弁(59)が
    配置され、吸気弁(58)に連接される吸気側ロッカア
    ーム(65)ならびに排気弁(59)に連接される排気
    側ロッカアーム(66)が、エンジン本体(29)に揺
    動可能に支承されるサイドバルブ式4サイクルエンジン
    において、吸気弁(58)および排気弁(59)に共通
    なカム(64)に従動して揺動することを可能として前
    記エンジン本体(29)に支承される吸気側ロッカアー
    ム(65)の揺動支点(PI)が、排気弁(59)の開
    閉作動軸線(CE)に関して吸気弁(58)の開閉作動
    軸線(CI)と反対側に配置され、前記カム(64)に
    従動して揺動することを可能として前記エンジン本体
    (29)に支承される排気側ロッカアーム(66)の揺
    動支点(CI)が、吸気弁(58)の開閉作動軸線(C
    I)に関して排気弁(59)の開閉作動軸線(CE)と
    反対側に配置されることを特徴とするサイドバルブ式4
    サイクルエンジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011219094A (ja) * 2007-06-26 2011-11-04 Philippe Gilles Pesenti Yvan 自転車用内燃式補助手段
CN102619583A (zh) * 2012-04-09 2012-08-01 王美霞 凸凹轮摇臂式配气机构及配套的内燃机
US8286597B2 (en) 2008-05-04 2012-10-16 Yasuhito Yaoita Engine with a slidable valve

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