JP2000234563A - 車両用エンジン - Google Patents
車両用エンジンInfo
- Publication number
- JP2000234563A JP2000234563A JP11035209A JP3520999A JP2000234563A JP 2000234563 A JP2000234563 A JP 2000234563A JP 11035209 A JP11035209 A JP 11035209A JP 3520999 A JP3520999 A JP 3520999A JP 2000234563 A JP2000234563 A JP 2000234563A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- case
- cylinder block
- cylinder
- axis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ピストンを摺動自在に嵌合せしめるシリンダボ
アを有するシリンダブロックに第1のケースが結合さ
れ、クランクシャフトを収容するクランクケースを前記
第1のケースと共働して構成する第2のケースが、前記
シリンダブロッとの直接の結合を回避して第1のケース
に結合される車両用エンジンにおいて、シリンダブロッ
クおよびクランクケースの結合面のシール性を確保しつ
つ、クランクシャフトの支持剛性を高める。 【解決手段】第1および第2のケース37,38の分割
面39が、クランクシャフト36の軸線と平行に設定さ
れ、クランクシャフト36のクランクピン36aを相互
間に挟む少なくとも2箇所が、第1のケース37側で回
転自在に支承される。
アを有するシリンダブロックに第1のケースが結合さ
れ、クランクシャフトを収容するクランクケースを前記
第1のケースと共働して構成する第2のケースが、前記
シリンダブロッとの直接の結合を回避して第1のケース
に結合される車両用エンジンにおいて、シリンダブロッ
クおよびクランクケースの結合面のシール性を確保しつ
つ、クランクシャフトの支持剛性を高める。 【解決手段】第1および第2のケース37,38の分割
面39が、クランクシャフト36の軸線と平行に設定さ
れ、クランクシャフト36のクランクピン36aを相互
間に挟む少なくとも2箇所が、第1のケース37側で回
転自在に支承される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンを摺動自
在に嵌合せしめるシリンダボアを有するシリンダブロッ
クに第1のケースが結合され、クランクシャフトを収容
するクランクケースを前記第1のケースと共働して構成
する第2のケースが、前記シリンダブロッとの直接の結
合を回避して第1のケースに結合される車両用エンジン
に関する。
在に嵌合せしめるシリンダボアを有するシリンダブロッ
クに第1のケースが結合され、クランクシャフトを収容
するクランクケースを前記第1のケースと共働して構成
する第2のケースが、前記シリンダブロッとの直接の結
合を回避して第1のケースに結合される車両用エンジン
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるエンジンは、たとえば特開
平9−169291号公報等により既に知られている。
平9−169291号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
エンジンでは、クランクケースを共働して構成する一対
のケースの一方だけがシリンダブロックに結合されるの
で、シリンダブロックおよびクランクケースの結合面の
シール性を優れたものとすることができるのであるが、
上記従来のエンジンでは、両ケースが、クランクシャフ
トの軸線と直交する平面で分割されており、シリンダブ
ロックに結合される第1のケースに、クランクシャフト
が片持ち支持される構造となっている。このため、クラ
ンクシャフトの支持剛性が高いとは言い難い。
エンジンでは、クランクケースを共働して構成する一対
のケースの一方だけがシリンダブロックに結合されるの
で、シリンダブロックおよびクランクケースの結合面の
シール性を優れたものとすることができるのであるが、
上記従来のエンジンでは、両ケースが、クランクシャフ
トの軸線と直交する平面で分割されており、シリンダブ
ロックに結合される第1のケースに、クランクシャフト
が片持ち支持される構造となっている。このため、クラ
ンクシャフトの支持剛性が高いとは言い難い。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、シリンダブロックおよびクランクケースの結
合面のシール性を確保しつつ、クランクシャフトの支持
剛性を高めた車両用エンジンを提供することを目的とす
る。
のであり、シリンダブロックおよびクランクケースの結
合面のシール性を確保しつつ、クランクシャフトの支持
剛性を高めた車両用エンジンを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ピストンを摺動自在に嵌合
せしめるシリンダボアを有するシリンダブロックに第1
のケースが結合され、クランクシャフトを収容するクラ
ンクケースを前記第1のケースと共働して構成する第2
のケースが、前記シリンダブロックとの直接の結合を回
避して第1のケースに結合される車両用エンジンにおい
て、第1および第2のケースの分割面が、前記クランク
シャフトの軸線と平行に設定され、クランクシャフトの
クランクピンを相互間に挟む少なくとも2箇所が、第1
のケース側で回転自在に支承されることを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、ピストンを摺動自在に嵌合
せしめるシリンダボアを有するシリンダブロックに第1
のケースが結合され、クランクシャフトを収容するクラ
ンクケースを前記第1のケースと共働して構成する第2
のケースが、前記シリンダブロックとの直接の結合を回
避して第1のケースに結合される車両用エンジンにおい
て、第1および第2のケースの分割面が、前記クランク
シャフトの軸線と平行に設定され、クランクシャフトの
クランクピンを相互間に挟む少なくとも2箇所が、第1
のケース側で回転自在に支承されることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、シリンダブロッ
クには、クランクケースを構成する第1および第2のケ
ースのうち第1ケースだけが結合されるので、シリンダ
ブロックおよびクランクケースの結合面のシール構造を
単純なものとしてシール性を向上することができる。ま
たクランクシャフトのクランクピンを相互間に挟む少な
くとも2箇所が、第1のケース側で支承されることによ
り、クランクシャフトの支持剛性を高め、クランクシャ
フトの耐久性向上に寄与することができる。
クには、クランクケースを構成する第1および第2のケ
ースのうち第1ケースだけが結合されるので、シリンダ
ブロックおよびクランクケースの結合面のシール構造を
単純なものとしてシール性を向上することができる。ま
たクランクシャフトのクランクピンを相互間に挟む少な
くとも2箇所が、第1のケース側で支承されることによ
り、クランクシャフトの支持剛性を高め、クランクシャ
フトの耐久性向上に寄与することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記分割面が、前記シリン
ダボアの軸線と平行に設定されることを特徴とし、かか
る構成によれば、第1のケースの形状を単純化すること
ができる。
記載の発明の構成に加えて、前記分割面が、前記シリン
ダボアの軸線と平行に設定されることを特徴とし、かか
る構成によれば、第1のケースの形状を単純化すること
ができる。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明の構成に加えて、前記クランクシャフト
の少なくとも2箇所が、第1のケースに固定される少な
くとも2つのホルダに、軸受をそれぞれ介して支承され
ることを特徴とし、かかる構成によれば、加工工数の増
大を回避しつつクランクシャフトを精度よく支持するこ
とができる。すなわち、クランクシャフトをその両側に
配置される一対の部材間に形成される支持孔に装着され
る軸受で支持する構造では、前記両側の部材の組付状態
で前記支持孔の共加工を施してクランクシャフトの支持
精度を確保しなければならないのであるが、各ホルダに
軸受をそれぞれ装着する構造としたことにより、前記共
加工を施すことを不要としてクランクシャフトを精度よ
く支持することができるのである。
は2記載の発明の構成に加えて、前記クランクシャフト
の少なくとも2箇所が、第1のケースに固定される少な
くとも2つのホルダに、軸受をそれぞれ介して支承され
ることを特徴とし、かかる構成によれば、加工工数の増
大を回避しつつクランクシャフトを精度よく支持するこ
とができる。すなわち、クランクシャフトをその両側に
配置される一対の部材間に形成される支持孔に装着され
る軸受で支持する構造では、前記両側の部材の組付状態
で前記支持孔の共加工を施してクランクシャフトの支持
精度を確保しなければならないのであるが、各ホルダに
軸受をそれぞれ装着する構造としたことにより、前記共
加工を施すことを不要としてクランクシャフトを精度よ
く支持することができるのである。
【0009】さらに請求項4記載の発明は、上記請求項
3記載の発明の構成に加えて、前記各ホルダが、シリン
ダブロックおよび第1のケース間に挟まれるとともにシ
リンダブロックおよび第1のケースに共締めされること
を特徴とし、かかる構成によれば、少ない部品点数で各
ホルダを第1のケースに容易に組付けることができる。
3記載の発明の構成に加えて、前記各ホルダが、シリン
ダブロックおよび第1のケース間に挟まれるとともにシ
リンダブロックおよび第1のケースに共締めされること
を特徴とし、かかる構成によれば、少ない部品点数で各
ホルダを第1のケースに容易に組付けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0011】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1は補助エンジン付自転車の一部切欠き側面
図、図2はエンジンの縦断面図であって図3の2−2線
に沿う断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図
2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図
6はエンジンの組立時の状態を示す断面図である。
であり、図1は補助エンジン付自転車の一部切欠き側面
図、図2はエンジンの縦断面図であって図3の2−2線
に沿う断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図
2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図
6はエンジンの組立時の状態を示す断面図である。
【0012】先ず図1において、小型車両としての補助
エンジン付自転車の車体フレーム10は、その前端のヘ
ッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後下りに延び
るダウンフレーム12と、ヘッドパイプ11と平行にし
てダウンフレーム12の後端上部から上方に延びるシー
トポスト13とを備え、ヘッドパイプ11、ダウンフレ
ーム12およびシートポスト13は、アルミニウム合金
等により一体に鋳造成形される。
エンジン付自転車の車体フレーム10は、その前端のヘ
ッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後下りに延び
るダウンフレーム12と、ヘッドパイプ11と平行にし
てダウンフレーム12の後端上部から上方に延びるシー
トポスト13とを備え、ヘッドパイプ11、ダウンフレ
ーム12およびシートポスト13は、アルミニウム合金
等により一体に鋳造成形される。
【0013】ヘッドパイプ11にはフロントフォーク1
4が操向可能に支承され、該フロントフォーク14の下
端に前輪WF が軸支され、フロントフォーク14の上端
に操向ハンドル15が設けられる。またダウンフレーム
12の後端から後方に延出される左、右一対のリヤフォ
ーク16…の後端間に後輪WR が軸支され、シートポス
ト13の上下方向中間部および両リヤフォーク16…の
後端間に左、右一対のステー17…が設けられる。
4が操向可能に支承され、該フロントフォーク14の下
端に前輪WF が軸支され、フロントフォーク14の上端
に操向ハンドル15が設けられる。またダウンフレーム
12の後端から後方に延出される左、右一対のリヤフォ
ーク16…の後端間に後輪WR が軸支され、シートポス
ト13の上下方向中間部および両リヤフォーク16…の
後端間に左、右一対のステー17…が設けられる。
【0014】シートポスト13は筒状に形成されるもの
であり、両端を開放した円筒状の支持パイプ18が、上
方からシートポスト13に差込まれるとともに、上下位
置を調節可能としてシートポスト13に固定される。し
かも支持パイプ18の上端には、ドライバが座乗するた
めのサドル20が装着される。
であり、両端を開放した円筒状の支持パイプ18が、上
方からシートポスト13に差込まれるとともに、上下位
置を調節可能としてシートポスト13に固定される。し
かも支持パイプ18の上端には、ドライバが座乗するた
めのサドル20が装着される。
【0015】而してシートポスト13および支持パイプ
18は、上端でサドル20を支持して上下に延びるシー
ト支持部19を構成するものであり、このシート支持部
19は、上下に延びるようにして車体フレーム10に設
けられることになる。
18は、上端でサドル20を支持して上下に延びるシー
ト支持部19を構成するものであり、このシート支持部
19は、上下に延びるようにして車体フレーム10に設
けられることになる。
【0016】ダウンフレーム12の前半部は、下方を開
放した略U字状の横断面形状を有するように形成されて
おり、該ダウンフレーム12の前半部内には、燃料タン
ク21が収納され、該燃料タンク21が上端に備えるキ
ャップ22はダウンフレーム12から上方に突出され
る。
放した略U字状の横断面形状を有するように形成されて
おり、該ダウンフレーム12の前半部内には、燃料タン
ク21が収納され、該燃料タンク21が上端に備えるキ
ャップ22はダウンフレーム12から上方に突出され
る。
【0017】ダウンフレーム12の後部には、ペダルシ
ャフト23が回転自在に支承されており、該ペダルシャ
フト23の両端には、サドル20に座ったドライバが踏
むためのペダル24…がダウンフレーム12の両側に配
置されるようにして固着される。しかも補助エンジン付
自転車の走行方向前方を向いた状態で、ダウンフレーム
12の右側には駆動スプロケット25がペダルシャフト
23と同軸に配置されており、後輪WR に同軸に設けら
れた被動スプロケット26と、前記駆動スプロケット2
5とに無端状のチェーン27が巻掛けられる。
ャフト23が回転自在に支承されており、該ペダルシャ
フト23の両端には、サドル20に座ったドライバが踏
むためのペダル24…がダウンフレーム12の両側に配
置されるようにして固着される。しかも補助エンジン付
自転車の走行方向前方を向いた状態で、ダウンフレーム
12の右側には駆動スプロケット25がペダルシャフト
23と同軸に配置されており、後輪WR に同軸に設けら
れた被動スプロケット26と、前記駆動スプロケット2
5とに無端状のチェーン27が巻掛けられる。
【0018】車体フレーム10におけるダウンフレーム
12の下部には、ドライバによる前記ペダル24…の踏
込み力をアシストする動力を発揮するエンジン28が、
ダウンフレーム12の一部を構成要素とするようにして
設けられる。
12の下部には、ドライバによる前記ペダル24…の踏
込み力をアシストする動力を発揮するエンジン28が、
ダウンフレーム12の一部を構成要素とするようにして
設けられる。
【0019】図2、図3および図4を併せて参照して、
エンジン28のシリンダブロック30は、該シリンダブ
ロック30が備えるシリンダボア31の軸線を自転車の
前後方向に沿ってほぼ水平として配置されるものであ
り、該シリンダブロック30の前方に配置されるシリン
ダヘッド32と、シリンダブロック30の後方に配置さ
れるクランクケース33とがシリンダブロック30に結
合される。
エンジン28のシリンダブロック30は、該シリンダブ
ロック30が備えるシリンダボア31の軸線を自転車の
前後方向に沿ってほぼ水平として配置されるものであ
り、該シリンダブロック30の前方に配置されるシリン
ダヘッド32と、シリンダブロック30の後方に配置さ
れるクランクケース33とがシリンダブロック30に結
合される。
【0020】シリンダボア31に摺動自在に嵌合される
ピストン34には、自転車の幅方向に沿う軸線を有する
クランクシャフト36がコンロッド35を介して連結さ
れる。このクランクシャフト36を収容するクランクケ
ース33は、シリンダブロック30に結合される第1の
ケースとしての下部ケース37と、ダウンフレーム12
の後部で形成される第2のケースとしての上部ケース3
8とが、上部ケース38のシリンダブロック30への直
接の結合を回避して相互に結合されて成るものであり、
下部ケース37および上部ケース38の分割面39は、
シリンダボア31の軸線およびクランクシャフト36の
軸線と平行に設定される。
ピストン34には、自転車の幅方向に沿う軸線を有する
クランクシャフト36がコンロッド35を介して連結さ
れる。このクランクシャフト36を収容するクランクケ
ース33は、シリンダブロック30に結合される第1の
ケースとしての下部ケース37と、ダウンフレーム12
の後部で形成される第2のケースとしての上部ケース3
8とが、上部ケース38のシリンダブロック30への直
接の結合を回避して相互に結合されて成るものであり、
下部ケース37および上部ケース38の分割面39は、
シリンダボア31の軸線およびクランクシャフト36の
軸線と平行に設定される。
【0021】クランクシャフト36は、クランクケース
33を構成する両ケース37,38のうち下部ケース3
7側に収納されるものであり、該クランクシャフト36
のクランクピン36aを相互間に挟む少なくとも2箇
所、この実施例では2箇所が、下部ケース37側で回転
自在に支承される。すなわち、この実施例のクランクシ
ャフト36は、コンロッド35が連結されるクランクピ
ン36aと、該クランクピン36aの両側のクランクウ
エブ36b,36cと、両クランクウエブ36b,36
cから外方に突出するクランクジャーナル36d,36
eとを一体に備えるものであり、両クランクジャーナル
36d,36eが、下部ケース37に固定されるホルダ
40,41に、軸受であるボールベアリング42,43
を介して回転自在に支承される。
33を構成する両ケース37,38のうち下部ケース3
7側に収納されるものであり、該クランクシャフト36
のクランクピン36aを相互間に挟む少なくとも2箇
所、この実施例では2箇所が、下部ケース37側で回転
自在に支承される。すなわち、この実施例のクランクシ
ャフト36は、コンロッド35が連結されるクランクピ
ン36aと、該クランクピン36aの両側のクランクウ
エブ36b,36cと、両クランクウエブ36b,36
cから外方に突出するクランクジャーナル36d,36
eとを一体に備えるものであり、両クランクジャーナル
36d,36eが、下部ケース37に固定されるホルダ
40,41に、軸受であるボールベアリング42,43
を介して回転自在に支承される。
【0022】前記両ホルダ40,41は、シリンダブロ
ック30および下部ケース37間に挟まれるように配置
されるものであり、シリンダボア31の周囲に配置され
て下部ケース37にねじ込まれる4本のスタッドボルト
44,44…および各スタッドボルト44,44…にそ
れぞれ螺合されるナット45,45…によって、シリン
ダヘッド32、シリンダブロック30、ホルダ40,4
1および下部ケース37が共締めされる。すなわち、ね
じ込みによって下部ケース37に一端が植設されるスタ
ッドボルト44,44…が、ホルダ40,41、シリン
ダブロック30およびシリンダヘッド32にそれぞれ挿
通され、シリンダヘッド32から突出したスタッドボル
ト44,44…の他端部にナット45,45…が螺合さ
れる。また各スタッドボルト44,44…およびナット
45,45…による締付位置から離れた位置で、シリン
ダヘッド32は、1または複数のボルト46によりシリ
ンダブロック30に締結される。
ック30および下部ケース37間に挟まれるように配置
されるものであり、シリンダボア31の周囲に配置され
て下部ケース37にねじ込まれる4本のスタッドボルト
44,44…および各スタッドボルト44,44…にそ
れぞれ螺合されるナット45,45…によって、シリン
ダヘッド32、シリンダブロック30、ホルダ40,4
1および下部ケース37が共締めされる。すなわち、ね
じ込みによって下部ケース37に一端が植設されるスタ
ッドボルト44,44…が、ホルダ40,41、シリン
ダブロック30およびシリンダヘッド32にそれぞれ挿
通され、シリンダヘッド32から突出したスタッドボル
ト44,44…の他端部にナット45,45…が螺合さ
れる。また各スタッドボルト44,44…およびナット
45,45…による締付位置から離れた位置で、シリン
ダヘッド32は、1または複数のボルト46によりシリ
ンダブロック30に締結される。
【0023】前記ボールベアリング42,43の外輪は
ホルダ40,41にそれぞれ圧入され、クランクシャフ
ト36のクランクジャーナル36d,36eは、前記ボ
ールベアリング42,43の内輪にそれぞれ圧入され
る。
ホルダ40,41にそれぞれ圧入され、クランクシャフ
ト36のクランクジャーナル36d,36eは、前記ボ
ールベアリング42,43の内輪にそれぞれ圧入され
る。
【0024】両ホルダ40,41のうち自転車の前後方
向前方を向いた姿勢で左側に配置されるホルダ40の外
方側には、発電機48が配置される。該発電機48のロ
ータ49はホルダ40から突出したクランクシャフト3
6の一端部に固定され、該クランクシャフト36の一端
部を同軸に囲繞するようにしてホルダ40に一体に突設
される支持筒部40aに、前記発電機48のステータ5
0が固定される。
向前方を向いた姿勢で左側に配置されるホルダ40の外
方側には、発電機48が配置される。該発電機48のロ
ータ49はホルダ40から突出したクランクシャフト3
6の一端部に固定され、該クランクシャフト36の一端
部を同軸に囲繞するようにしてホルダ40に一体に突設
される支持筒部40aに、前記発電機48のステータ5
0が固定される。
【0025】図5を併せて参照して、前記ホルダ40に
は、クランクシャフト36の一半径方向に沿う外方側、
この実施例では上部ケース38側に延びる支持腕部40
bが一体に設けられており、該支持腕部40bの外端に
は、前記発電機48におけるロータ49の外面に固設さ
れているマグネット51を検出して、エンジン28の点
火時期を定めるパルスを出力する点火パルサ52が、一
対のねじ部材53,53により締結される。
は、クランクシャフト36の一半径方向に沿う外方側、
この実施例では上部ケース38側に延びる支持腕部40
bが一体に設けられており、該支持腕部40bの外端に
は、前記発電機48におけるロータ49の外面に固設さ
れているマグネット51を検出して、エンジン28の点
火時期を定めるパルスを出力する点火パルサ52が、一
対のねじ部材53,53により締結される。
【0026】ところで、このエンジン28は、いわゆる
サイド弁式のものであり、ピストン34の頂部の一部を
臨ませる燃焼室54が、自転車の前後方向前方を向いた
姿勢でシリンダボア31の軸線から右側にずれた位置に
中心を配置するようにして、シリンダブロック30およ
びシリンダヘッド32間に形成される。またシリンダヘ
ッド32には燃焼室54に内端を臨ませる点火プラグ5
7が取付けられる。
サイド弁式のものであり、ピストン34の頂部の一部を
臨ませる燃焼室54が、自転車の前後方向前方を向いた
姿勢でシリンダボア31の軸線から右側にずれた位置に
中心を配置するようにして、シリンダブロック30およ
びシリンダヘッド32間に形成される。またシリンダヘ
ッド32には燃焼室54に内端を臨ませる点火プラグ5
7が取付けられる。
【0027】シリンダブロック30の上部には、前記燃
焼室54に通じ得る吸気ポート55が設けられ、シリン
ダブロック30の下部には、前記燃焼室54に通じ得る
排気ポート56が設けられる。
焼室54に通じ得る吸気ポート55が設けられ、シリン
ダブロック30の下部には、前記燃焼室54に通じ得る
排気ポート56が設けられる。
【0028】吸気ポート55および燃焼室54間の連通
・遮断を切換える吸気弁58と、排気ポート56および
燃焼室54間の連通・遮断を切換える排気弁59とは、
開閉作動可能としてシリンダブロック30に支承される
とともに閉弁方向にばね付勢される。
・遮断を切換える吸気弁58と、排気ポート56および
燃焼室54間の連通・遮断を切換える排気弁59とは、
開閉作動可能としてシリンダブロック30に支承される
とともに閉弁方向にばね付勢される。
【0029】これらの吸気弁58および排気弁59は、
動弁機構60により開閉駆動されるものであり、該動弁
機構60は、クランクシャフト36に固定されるタイミ
ング駆動ギヤ61と、シリンダブロック30に固定され
る支軸62で回転自在に支承されて前記タイミング駆動
ギヤ61に噛合するタイミング被動ギヤ63と、タイミ
ング被動ギヤ63に一体に形成されるカム64と、該カ
ム64に従動して揺動するようにしてシリンダブロック
30に支承されるとともに前記吸気弁58に連動、連結
される吸気側ロッカアーム65と、前記カム64に従動
して揺動するようにしてシリンダブロック30に支承さ
れるとともに前記排気弁59に連動、連結される吸気側
ロッカアーム66とを備える。
動弁機構60により開閉駆動されるものであり、該動弁
機構60は、クランクシャフト36に固定されるタイミ
ング駆動ギヤ61と、シリンダブロック30に固定され
る支軸62で回転自在に支承されて前記タイミング駆動
ギヤ61に噛合するタイミング被動ギヤ63と、タイミ
ング被動ギヤ63に一体に形成されるカム64と、該カ
ム64に従動して揺動するようにしてシリンダブロック
30に支承されるとともに前記吸気弁58に連動、連結
される吸気側ロッカアーム65と、前記カム64に従動
して揺動するようにしてシリンダブロック30に支承さ
れるとともに前記排気弁59に連動、連結される吸気側
ロッカアーム66とを備える。
【0030】前記タイミング駆動ギヤ61は、前記両ホ
ルダ40,41のうち自転車の前後方向前方を向いた姿
勢で右側に配置されるホルダ41の外方側で、クランク
シャフト36の他端に設けられており、該タイミング駆
動ギヤ61はカムシャフト36の回転動力を1/2に減
速してタイミング被動ギヤ63およびカム64に伝達す
る。すなわちカム64は、クランクシャフト36の回転
速度の1/2に減速されて回転することになる。
ルダ40,41のうち自転車の前後方向前方を向いた姿
勢で右側に配置されるホルダ41の外方側で、クランク
シャフト36の他端に設けられており、該タイミング駆
動ギヤ61はカムシャフト36の回転動力を1/2に減
速してタイミング被動ギヤ63およびカム64に伝達す
る。すなわちカム64は、クランクシャフト36の回転
速度の1/2に減速されて回転することになる。
【0031】シリンダブロック30の上部には吸気ポー
ト55に通じる吸気管69の下流端が接続されており、
該吸気管69の上流端は気化器70の下流端に接続され
る。この気化器69は、燃料タンク21よりも後方側で
車体フレーム10におけるダウンフレーム12内に一部
を収納せしめるように配置される前記ダウンフレーム1
2には、燃料タンク21を収納せしめる部分の後端を定
める隔壁71が一体に設けられており、該隔壁71の後
方側でダウンフレーム12内には下方を開放した収納室
72が形成され、前記気化器70は、その上部を収納室
72に収納するようにしてダウンフレーム12に固定さ
れる。また収納室72内の上部には、マイクロコンピュ
ータから成るエンジン制御ユニット73が収納されてお
り、点火プラグ57に連なる導線74、ならびに前記点
火パルサ52に連なる導線75(図5参照)等が、該エ
ンジン制御ユニット73に接続される。
ト55に通じる吸気管69の下流端が接続されており、
該吸気管69の上流端は気化器70の下流端に接続され
る。この気化器69は、燃料タンク21よりも後方側で
車体フレーム10におけるダウンフレーム12内に一部
を収納せしめるように配置される前記ダウンフレーム1
2には、燃料タンク21を収納せしめる部分の後端を定
める隔壁71が一体に設けられており、該隔壁71の後
方側でダウンフレーム12内には下方を開放した収納室
72が形成され、前記気化器70は、その上部を収納室
72に収納するようにしてダウンフレーム12に固定さ
れる。また収納室72内の上部には、マイクロコンピュ
ータから成るエンジン制御ユニット73が収納されてお
り、点火プラグ57に連なる導線74、ならびに前記点
火パルサ52に連なる導線75(図5参照)等が、該エ
ンジン制御ユニット73に接続される。
【0032】前記気化器70の上流端はエアクリーナ7
6に接続される。このエアクリーナ76は、クリーナケ
ース79内に、クリーナエレメント80が収納されて成
るものであり、クリーナケース79は、車体フレーム1
0におけるダウンフレーム12の一部で形成されて内方
側に凹んだケース主部77と、ケース主部77の開口端
を塞いで前記ダウンフレーム12およびシートポスト1
3に着脱可能に取付けられるカバー78とで構成され
る。
6に接続される。このエアクリーナ76は、クリーナケ
ース79内に、クリーナエレメント80が収納されて成
るものであり、クリーナケース79は、車体フレーム1
0におけるダウンフレーム12の一部で形成されて内方
側に凹んだケース主部77と、ケース主部77の開口端
を塞いで前記ダウンフレーム12およびシートポスト1
3に着脱可能に取付けられるカバー78とで構成され
る。
【0033】ケース主部77は、収納室72の後方側で
上部ケース78の一部を兼用するようにしてダウンフレ
ーム12の後部に設けられるものであり、カバー79
は、ケース主部77と一体に形成されている支持壁81
の上端にねじ込まれるねじ部材82により、ケース主部
77に締結される。
上部ケース78の一部を兼用するようにしてダウンフレ
ーム12の後部に設けられるものであり、カバー79
は、ケース主部77と一体に形成されている支持壁81
の上端にねじ込まれるねじ部材82により、ケース主部
77に締結される。
【0034】このエアクリーナ76のクリーナケース7
9内には、クリーナエレメント80の両側に、気化器7
0の上流端に連なる浄化室82と、未浄化室83とが形
成され、未浄化室83は、車体フレーム10に設けられ
ているシート支持部19内に形成される吸気通路84の
下流端に連通され、該吸気通路84の上流端はシート支
持部19の上部で外部に開口される。
9内には、クリーナエレメント80の両側に、気化器7
0の上流端に連なる浄化室82と、未浄化室83とが形
成され、未浄化室83は、車体フレーム10に設けられ
ているシート支持部19内に形成される吸気通路84の
下流端に連通され、該吸気通路84の上流端はシート支
持部19の上部で外部に開口される。
【0035】ところで、この実施例においてシート支持
部19は、ダウンフレーム12と一体である筒状のシー
トポスト13と、該シートポスト13に上方から差込ま
れる支持パイプ18とで構成されるものであり、シート
ポスト13の下部側壁に設けられている連通孔85を介
して吸気通路84がエアクリーナ76の未浄化室83に
連通され、支持パイプ18の上端がサドル20の下方で
外部に通じるようにして開口される。
部19は、ダウンフレーム12と一体である筒状のシー
トポスト13と、該シートポスト13に上方から差込ま
れる支持パイプ18とで構成されるものであり、シート
ポスト13の下部側壁に設けられている連通孔85を介
して吸気通路84がエアクリーナ76の未浄化室83に
連通され、支持パイプ18の上端がサドル20の下方で
外部に通じるようにして開口される。
【0036】シートポスト13の下端開口部は、吸気通
路84内に突入するブリーザ管86を備えるブリーザキ
ャップ87で塞がれており、該ブリーザキャップ87
は、エンジン28におけるクランクケース33の構成要
素たる上部ケース38に締結される押さえ板88と、上
部ケース38との間に挟持される。しかもブリーザキャ
ップ87および押さえ板88間には、一端をクランクケ
ース33内に通じさせるとともに他端を前記ブリーザ管
86に通じさせる迷路89が形成されており、クランク
ケース33内で生じたブリーザガスは、前記迷路89を
通過する間に同伴オイルを分離しつつ、ブリーザ管86
から吸気通路84に吸入されることになる。
路84内に突入するブリーザ管86を備えるブリーザキ
ャップ87で塞がれており、該ブリーザキャップ87
は、エンジン28におけるクランクケース33の構成要
素たる上部ケース38に締結される押さえ板88と、上
部ケース38との間に挟持される。しかもブリーザキャ
ップ87および押さえ板88間には、一端をクランクケ
ース33内に通じさせるとともに他端を前記ブリーザ管
86に通じさせる迷路89が形成されており、クランク
ケース33内で生じたブリーザガスは、前記迷路89を
通過する間に同伴オイルを分離しつつ、ブリーザ管86
から吸気通路84に吸入されることになる。
【0037】シリンダブロック30の下部には排気ポー
ト56に通じる排気管90の上流端が接続されており、
該排気管90は、エンジン28の下方を通って後方に延
出され、エンジン28および後輪WR 間に配置された排
気マフラー91(図1参照)に接続される。
ト56に通じる排気管90の上流端が接続されており、
該排気管90は、エンジン28の下方を通って後方に延
出され、エンジン28および後輪WR 間に配置された排
気マフラー91(図1参照)に接続される。
【0038】再び図2〜図4に注目して、クランクケー
ス33における下部ケース37には、クランクシャフト
36と平行な軸線を有するメインシャフト94の両端が
回転自在に支承されており、メインシャフト94と平行
な軸線を有するペダルシャフト23の一端部は、クラン
クケース33の上部ケース38において自転車の前後方
向に沿う左側の側壁にボールベアリング95を介して回
転自在に支承される。また前記上部ケース38において
自転車の前後方向に沿う右側の側壁には、ペダルシャフ
ト23の他端側を同軸に囲繞する回転筒軸96の外端側
が、ボールベアリング97を介して回転自在に支承され
ており、回転筒軸96の内端部は、ペダルシャフト23
により相対回転自在に支承され、回転筒軸96の外端側
およびペダルシャフト23間にはローラベアリング98
が介装される。すなわち同軸であるペダルシャフト23
および回転筒軸96は、相対回転を可能としてクランク
ケース33の上部ケース38に支承されており、回転筒
軸96の外端に駆動スプロケット25が固定される。
ス33における下部ケース37には、クランクシャフト
36と平行な軸線を有するメインシャフト94の両端が
回転自在に支承されており、メインシャフト94と平行
な軸線を有するペダルシャフト23の一端部は、クラン
クケース33の上部ケース38において自転車の前後方
向に沿う左側の側壁にボールベアリング95を介して回
転自在に支承される。また前記上部ケース38において
自転車の前後方向に沿う右側の側壁には、ペダルシャフ
ト23の他端側を同軸に囲繞する回転筒軸96の外端側
が、ボールベアリング97を介して回転自在に支承され
ており、回転筒軸96の内端部は、ペダルシャフト23
により相対回転自在に支承され、回転筒軸96の外端側
およびペダルシャフト23間にはローラベアリング98
が介装される。すなわち同軸であるペダルシャフト23
および回転筒軸96は、相対回転を可能としてクランク
ケース33の上部ケース38に支承されており、回転筒
軸96の外端に駆動スプロケット25が固定される。
【0039】クランクシャフト36が備える一対のクラ
ンクウエブ36b,36cの一方36cには、プライマ
リー駆動ギヤ99が固着されており、このプライマリー
駆動ギヤ99に噛合するプライマリー被動ギヤ100
は、メインシャフト94に相対回転自在に支承される。
ンクウエブ36b,36cの一方36cには、プライマ
リー駆動ギヤ99が固着されており、このプライマリー
駆動ギヤ99に噛合するプライマリー被動ギヤ100
は、メインシャフト94に相対回転自在に支承される。
【0040】メインシャフト94には、メインシャフト
94との相対回転が不能である入力部材103と、メイ
ンシャフト94との相対回転が可能である出力ギヤ10
4を備える発進クラッチ102とが装着されており、前
記プライマリー被動ギヤ100は、発進クラッチ102
の入力部材103にダンパ101を介して連結される。
この発進クラッチ102は、クランクシャフト36から
プライマリー駆動ギヤ99、プライマリー被動ギヤ10
0およびダンパ101を介して駆動される入力部材10
3の回転速度が設定値以上になるのに応じて、入力部材
103から出力ギヤ104に動力を伝達するものであ
る。
94との相対回転が不能である入力部材103と、メイ
ンシャフト94との相対回転が可能である出力ギヤ10
4を備える発進クラッチ102とが装着されており、前
記プライマリー被動ギヤ100は、発進クラッチ102
の入力部材103にダンパ101を介して連結される。
この発進クラッチ102は、クランクシャフト36から
プライマリー駆動ギヤ99、プライマリー被動ギヤ10
0およびダンパ101を介して駆動される入力部材10
3の回転速度が設定値以上になるのに応じて、入力部材
103から出力ギヤ104に動力を伝達するものであ
る。
【0041】前記発進クラッチ102の出力ギヤ104
は、第1の遊星ギヤ式減速機105を介して回転筒軸9
6に連結される。第1の遊星ギヤ式減速機105のキャ
リア106は回転筒軸96に相対回転不能に装着され、
サンギヤ107が出力ギヤ104に噛合され、リングギ
ヤ108は、回転筒軸96の軸線まわりに回転すること
を阻止するようにしてメインシャフト94に係合され
る。
は、第1の遊星ギヤ式減速機105を介して回転筒軸9
6に連結される。第1の遊星ギヤ式減速機105のキャ
リア106は回転筒軸96に相対回転不能に装着され、
サンギヤ107が出力ギヤ104に噛合され、リングギ
ヤ108は、回転筒軸96の軸線まわりに回転すること
を阻止するようにしてメインシャフト94に係合され
る。
【0042】第1の遊星ギヤ式減速機105に間隔をあ
けた位置で対向する第2の遊星ギヤ式減速機111がペ
ダルシャフト23に装着されており、この第2の遊星ギ
ヤ式減速機111におけるキャリア112は、ペダルシ
ャフト23の軸線まわりに回転しないように上部ケース
38に係合されており、リングギヤ113はペダルシャ
フト23に軸線まわりの回転を可能として支承され、サ
ンギヤ114はリングギヤ113で軸線まわりの回転を
可能として支承される。
けた位置で対向する第2の遊星ギヤ式減速機111がペ
ダルシャフト23に装着されており、この第2の遊星ギ
ヤ式減速機111におけるキャリア112は、ペダルシ
ャフト23の軸線まわりに回転しないように上部ケース
38に係合されており、リングギヤ113はペダルシャ
フト23に軸線まわりの回転を可能として支承され、サ
ンギヤ114はリングギヤ113で軸線まわりの回転を
可能として支承される。
【0043】第1および第2の遊星ギヤ式減速機10
5,111間で、ペダルシャフト23には、該ペダルシ
ャフト23と同軸のシフタ115がヘリカルギヤを介し
て装着されており、このシフタ115の外周には、上部
ケース38との係合によりペダルシャフト23の軸線ま
わりに回転することが阻止されているばね116が摩擦
係合される。而してペダルシャフト23が自転車の前進
方向に回転したときに、ばね116との摩擦係合によっ
て回転が阻止された状態にあるシフタ115は第1の遊
星ギヤ式減速機105側に移動し、またペダルシャフト
23が自転車の後進方向に回転したときに、ばね116
との摩擦係合によって回転が阻止された状態にあるシフ
タ115は第2の遊星ギヤ式減速機111側に移動す
る。しかもシフタ115は、第1の遊星ギヤ式減速機1
05のキャリア106にシフタ115からキャリア10
6への動力伝達を可能とするもののキャリア106から
シフタ115への動力伝達を不能とするようにしてラチ
ェット係合すること、ならびに第2の遊星ギヤ式減速機
111のリングギヤ113にシフタ115からリングギ
ヤ113への動力伝達を可能とするもののリングギヤ1
13からシフタ115への動力伝達を不能とするように
してラチェット係合することが可能である。
5,111間で、ペダルシャフト23には、該ペダルシ
ャフト23と同軸のシフタ115がヘリカルギヤを介し
て装着されており、このシフタ115の外周には、上部
ケース38との係合によりペダルシャフト23の軸線ま
わりに回転することが阻止されているばね116が摩擦
係合される。而してペダルシャフト23が自転車の前進
方向に回転したときに、ばね116との摩擦係合によっ
て回転が阻止された状態にあるシフタ115は第1の遊
星ギヤ式減速機105側に移動し、またペダルシャフト
23が自転車の後進方向に回転したときに、ばね116
との摩擦係合によって回転が阻止された状態にあるシフ
タ115は第2の遊星ギヤ式減速機111側に移動す
る。しかもシフタ115は、第1の遊星ギヤ式減速機1
05のキャリア106にシフタ115からキャリア10
6への動力伝達を可能とするもののキャリア106から
シフタ115への動力伝達を不能とするようにしてラチ
ェット係合すること、ならびに第2の遊星ギヤ式減速機
111のリングギヤ113にシフタ115からリングギ
ヤ113への動力伝達を可能とするもののリングギヤ1
13からシフタ115への動力伝達を不能とするように
してラチェット係合することが可能である。
【0044】したがって、ペダル24…の踏込みにより
ペダルシャフト23を自転車の前進方向に回転駆動する
と、シフタ115が第1の遊星ギヤ式減速機105のキ
ャリア106にラチェット係合するまで移動し、ばね1
16との摩擦係合によってシフタ115に作用している
回転抵抗力を上回る回転動力をペダルシャフト23に加
えることにより、ペダルシャフト23からシフタ115
およびキャリア106を介して回転筒軸96に回転動力
を伝達することができる。
ペダルシャフト23を自転車の前進方向に回転駆動する
と、シフタ115が第1の遊星ギヤ式減速機105のキ
ャリア106にラチェット係合するまで移動し、ばね1
16との摩擦係合によってシフタ115に作用している
回転抵抗力を上回る回転動力をペダルシャフト23に加
えることにより、ペダルシャフト23からシフタ115
およびキャリア106を介して回転筒軸96に回転動力
を伝達することができる。
【0045】一方、メインシャフト94には、第2の遊
星ギヤ式減速機111におけるサンギヤ114の外周に
噛合するヘリカルギヤ117が回転自在に支承され、該
ヘリカルギヤ117には、下部ケース37との係合によ
りメインシャフト94の軸線まわりに回転することが阻
止されるばね118が摩擦係合される。しかもメインシ
ャフト94には、前記ヘリカルギヤ117に間隔をあけ
て対向する回転部材119が相対回転を不能として装着
される。
星ギヤ式減速機111におけるサンギヤ114の外周に
噛合するヘリカルギヤ117が回転自在に支承され、該
ヘリカルギヤ117には、下部ケース37との係合によ
りメインシャフト94の軸線まわりに回転することが阻
止されるばね118が摩擦係合される。しかもメインシ
ャフト94には、前記ヘリカルギヤ117に間隔をあけ
て対向する回転部材119が相対回転を不能として装着
される。
【0046】而してペダル24…の踏込みによりペダル
シャフト23を自転車の後進方向に回転駆動すると、シ
フタ115が第2の遊星ギヤ式減速機111のリングギ
ヤ113にラチェット係合するまで移動し、ばね116
との摩擦係合によってシフタ115に作用している回転
抵抗力を上回る回転動力をペダルシャフト23に加える
ことにより、ペダルシャフト23からシフタ115およ
び第2の遊星ギヤ式減速機111を介して、ヘリカルギ
ヤ117に回転動力が伝達される。これにより、ばね1
18との摩擦係合によって回転が阻止された状態にある
ヘリカルギヤ117は回転部材119側に移動する。し
かもヘリカルギヤ117は、該ヘリカルギヤ117から
回転部材119への動力伝達を可能とするものの回転部
材119からヘリカルギヤ117への動力伝達を不能と
するようにして、回転部材119にラチェット係合する
ことが可能である。
シャフト23を自転車の後進方向に回転駆動すると、シ
フタ115が第2の遊星ギヤ式減速機111のリングギ
ヤ113にラチェット係合するまで移動し、ばね116
との摩擦係合によってシフタ115に作用している回転
抵抗力を上回る回転動力をペダルシャフト23に加える
ことにより、ペダルシャフト23からシフタ115およ
び第2の遊星ギヤ式減速機111を介して、ヘリカルギ
ヤ117に回転動力が伝達される。これにより、ばね1
18との摩擦係合によって回転が阻止された状態にある
ヘリカルギヤ117は回転部材119側に移動する。し
かもヘリカルギヤ117は、該ヘリカルギヤ117から
回転部材119への動力伝達を可能とするものの回転部
材119からヘリカルギヤ117への動力伝達を不能と
するようにして、回転部材119にラチェット係合する
ことが可能である。
【0047】したがって、ペダルシャフト23を自転車
の後進方向に回転駆動することにより、ヘリカルギヤ1
17を回転部材119にラチェット係合するまで移動さ
せ、ばね118との摩擦係合によってヘリカルギヤ11
7に作用している回転抵抗力を上回る回転動力をペダル
シャフト23に加えることにより、ペダルシャフト23
からシフタ115、第2の遊星ギヤ式減速機111、ヘ
リカルギヤ117および回転部材119を介してメイン
シャフト94に回転動力を伝達することが可能である。
しかもメインシャフト94の回転動力は、発進クラッチ
102の入力部材103、ダンパ101、プライマリー
被動ギヤ100およびプライマリー駆動ギヤ99を介し
てクランクシャフト36に伝達されるので、エンジン2
8が始動することになる。
の後進方向に回転駆動することにより、ヘリカルギヤ1
17を回転部材119にラチェット係合するまで移動さ
せ、ばね118との摩擦係合によってヘリカルギヤ11
7に作用している回転抵抗力を上回る回転動力をペダル
シャフト23に加えることにより、ペダルシャフト23
からシフタ115、第2の遊星ギヤ式減速機111、ヘ
リカルギヤ117および回転部材119を介してメイン
シャフト94に回転動力を伝達することが可能である。
しかもメインシャフト94の回転動力は、発進クラッチ
102の入力部材103、ダンパ101、プライマリー
被動ギヤ100およびプライマリー駆動ギヤ99を介し
てクランクシャフト36に伝達されるので、エンジン2
8が始動することになる。
【0048】ところで、エンジン28の組立にあたって
は、図6で示すように、クランクシャフト組立体120
と、シリンダ組立体121と、下部ケース組立体122
とが準備されるとともに、上部ケース38に、ペダルシ
ャフト23、回転筒軸96、第1の遊星ギヤ式減速機1
05、第2の遊星ギヤ式減速機111、シフタ115お
よびばね116等が予め組付けられる。
は、図6で示すように、クランクシャフト組立体120
と、シリンダ組立体121と、下部ケース組立体122
とが準備されるとともに、上部ケース38に、ペダルシ
ャフト23、回転筒軸96、第1の遊星ギヤ式減速機1
05、第2の遊星ギヤ式減速機111、シフタ115お
よびばね116等が予め組付けられる。
【0049】クランクシャフト組立体120は、ピスト
ン34にコンロッド35を介して連結されるとともにプ
ライマリー駆動ギヤ99が固着されたクランクシャフト
36に、ボールベアリング42,43を介してホルダ4
0,41が装着されるとともに、クランクシャフト36
の両端に発電機48およびタイミング駆動ギヤ61が装
着され、さらに一方のホルダ40に点火パルサ52が装
着されて成るものである。
ン34にコンロッド35を介して連結されるとともにプ
ライマリー駆動ギヤ99が固着されたクランクシャフト
36に、ボールベアリング42,43を介してホルダ4
0,41が装着されるとともに、クランクシャフト36
の両端に発電機48およびタイミング駆動ギヤ61が装
着され、さらに一方のホルダ40に点火パルサ52が装
着されて成るものである。
【0050】またシリンダ組立体121は、シリンダブ
ロック30に、点火プラグ57、吸気弁58、排気弁5
9、吸気管69、ならびに動弁機構60のうちタイミン
グ駆動ギヤ61を除く部分等が装着されて成るものであ
る。さらに下部ケース組立体122は、メインシャフト
94が固定される下部ケース37にプライマリー被動ギ
ヤ100、発進クラッチ102、ヘリカルギヤ117お
よびばね118等が装着されて成るものである。
ロック30に、点火プラグ57、吸気弁58、排気弁5
9、吸気管69、ならびに動弁機構60のうちタイミン
グ駆動ギヤ61を除く部分等が装着されて成るものであ
る。さらに下部ケース組立体122は、メインシャフト
94が固定される下部ケース37にプライマリー被動ギ
ヤ100、発進クラッチ102、ヘリカルギヤ117お
よびばね118等が装着されて成るものである。
【0051】而してエンジン28を組立てる際には、ピ
ストン34をシリンダブロック30のシリンダボア31
に嵌合しつつ、クランクシャフト組立体120およびシ
リンダ組立体121を下部ケース組立体122に仮組付
けし、さらに点火プラグ57が取付けられているシリン
ダヘッド32側から、シリンダヘッド32およびシリン
ダブロック30に挿通せしめたスタッドボルト44,4
4…を下部ケース37にねじ込み、さらに各スタッドボ
ルト44,44…に螺合したナット45,45…を締付
けることにより、クランクシャフト組立体120、シリ
ンダ組立体121、下部ケース組立体122およびシリ
ンダヘッド32が相互に組付けられる。その後、下部ケ
ース37が上部ケース38に締結されることにより、エ
ンジン28全体の組立が完了する。
ストン34をシリンダブロック30のシリンダボア31
に嵌合しつつ、クランクシャフト組立体120およびシ
リンダ組立体121を下部ケース組立体122に仮組付
けし、さらに点火プラグ57が取付けられているシリン
ダヘッド32側から、シリンダヘッド32およびシリン
ダブロック30に挿通せしめたスタッドボルト44,4
4…を下部ケース37にねじ込み、さらに各スタッドボ
ルト44,44…に螺合したナット45,45…を締付
けることにより、クランクシャフト組立体120、シリ
ンダ組立体121、下部ケース組立体122およびシリ
ンダヘッド32が相互に組付けられる。その後、下部ケ
ース37が上部ケース38に締結されることにより、エ
ンジン28全体の組立が完了する。
【0052】このように、クランクシャフト組立体12
0、シリンダ組立体121および下部ケース組立体12
2を、小組してエンジン28の組立を行なうことによ
り、エンジン28の組付性を向上することができる。し
かもクランクシャフト組立体120では、点火パルサ5
2およびマグネット51間の間隙調整をクランクシャフ
ト組立体120の小組状態で行なうことができる。さら
に下部ケース37に収納されるクランクシャフト組立体
120に、発電機48および点火パルサ52が装着され
ているので、発電機48および点火パルサ52を覆うカ
バー等が不要である。
0、シリンダ組立体121および下部ケース組立体12
2を、小組してエンジン28の組立を行なうことによ
り、エンジン28の組付性を向上することができる。し
かもクランクシャフト組立体120では、点火パルサ5
2およびマグネット51間の間隙調整をクランクシャフ
ト組立体120の小組状態で行なうことができる。さら
に下部ケース37に収納されるクランクシャフト組立体
120に、発電機48および点火パルサ52が装着され
ているので、発電機48および点火パルサ52を覆うカ
バー等が不要である。
【0053】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジン28の近傍に配置されるエアクリーナ76
に外気を導く吸気通路84が 上端でシート20を支持
して上下に延びるようにして車体フレーム10に設けら
れるシート支持部19内に形成され、吸気通路84の上
流端がシート支持部19の上部で外部に開口されるの
で、吸気通路84の上流開口端が自転車の比較的高い位
置に配置されることになる。これにより自転車の走行に
伴なって生じる埃をエアクリーナ76が吸うことを極力
防止することができ、クリーナエレント80が汚れるこ
とを極力回避して、エアクリーナ76のメンテナンス寿
命を向上することができる。特にこの実施例では、吸気
通路84の上流開口端がサドル20で覆われるているの
で、埃をエアクリーナ76が吸うことをより効果的に防
止することができ、エアクリーナ76のメンテナンス寿
命をより一層向上することができる。
と、エンジン28の近傍に配置されるエアクリーナ76
に外気を導く吸気通路84が 上端でシート20を支持
して上下に延びるようにして車体フレーム10に設けら
れるシート支持部19内に形成され、吸気通路84の上
流端がシート支持部19の上部で外部に開口されるの
で、吸気通路84の上流開口端が自転車の比較的高い位
置に配置されることになる。これにより自転車の走行に
伴なって生じる埃をエアクリーナ76が吸うことを極力
防止することができ、クリーナエレント80が汚れるこ
とを極力回避して、エアクリーナ76のメンテナンス寿
命を向上することができる。特にこの実施例では、吸気
通路84の上流開口端がサドル20で覆われるているの
で、埃をエアクリーナ76が吸うことをより効果的に防
止することができ、エアクリーナ76のメンテナンス寿
命をより一層向上することができる。
【0054】しかも吸気通路84は、車体フレーム10
に設けられているシート支持部19内に形成されるもの
であるので、車体フレーム10以外に吸気通路84を形
成する部品が不要であり、部品点数の低減にも寄与する
ことができる。
に設けられているシート支持部19内に形成されるもの
であるので、車体フレーム10以外に吸気通路84を形
成する部品が不要であり、部品点数の低減にも寄与する
ことができる。
【0055】またエアクリーナ76は、車体フレーム1
0におけるダウンフレーム12の一部で形成されて内方
側に凹んだケース主部77と、該ケース主部77の開口
端を塞いで車体フレーム10の前記ダウンフレーム12
およびシートポスト13に着脱可能に取付けられるカバ
ー78とで構成されるクリーナケース79内に、クリー
ナエレメント80が収納されて成るものであり、吸気通
路84を車体フレーム内10に容易に形成することがで
きるだけでなく、部品点数をさらに低減することができ
る。
0におけるダウンフレーム12の一部で形成されて内方
側に凹んだケース主部77と、該ケース主部77の開口
端を塞いで車体フレーム10の前記ダウンフレーム12
およびシートポスト13に着脱可能に取付けられるカバ
ー78とで構成されるクリーナケース79内に、クリー
ナエレメント80が収納されて成るものであり、吸気通
路84を車体フレーム内10に容易に形成することがで
きるだけでなく、部品点数をさらに低減することができ
る。
【0056】またエンジン28のクランクケース33
は、クランクシャフト36の軸線と平行な分割面39で
分割可能な下部ケース37および上部ケース38が相互
に結合されて成るものであり、シリンダブロック30に
は、下部ケース38だけが結合されるので、シリンダブ
ロック30およびクランクケース33の結合面のシール
構造を単純なものとしてシール性を向上することができ
る。
は、クランクシャフト36の軸線と平行な分割面39で
分割可能な下部ケース37および上部ケース38が相互
に結合されて成るものであり、シリンダブロック30に
は、下部ケース38だけが結合されるので、シリンダブ
ロック30およびクランクケース33の結合面のシール
構造を単純なものとしてシール性を向上することができ
る。
【0057】しかもクランクシャフト36において、ク
ランクピン36aを相互間に挟む少なくとも2箇所、こ
の実施例では2箇所が下部ケース37側で回転自在に支
承されているので、クランクシャフト36の支持剛性を
高め、クランクシャフト36の耐久性向上に寄与するこ
とができる。
ランクピン36aを相互間に挟む少なくとも2箇所、こ
の実施例では2箇所が下部ケース37側で回転自在に支
承されているので、クランクシャフト36の支持剛性を
高め、クランクシャフト36の耐久性向上に寄与するこ
とができる。
【0058】また前記分割面39が、シリンダブロック
30におけるシリンダボア31の軸線と平行に設定され
ていることにより、下部ケース37を上部が開放した碗
形とし、下部ケース37の形状を単純化することができ
る。
30におけるシリンダボア31の軸線と平行に設定され
ていることにより、下部ケース37を上部が開放した碗
形とし、下部ケース37の形状を単純化することができ
る。
【0059】さらにクランクシャフト36は、下部ケー
ス37に固定されるホルダ40,41に、ボールベアリ
ング42,43をそれぞれ介して支承されているので、
加工工数の増大を回避しつつクランクシャフト36を精
度よく支持することができる。すなわち、クランクシャ
フト36をその両側に配置される一対の部材間に形成さ
れる支持孔に装着される軸受で支持する構造では、前記
両側の部材の組付状態で前記支持孔の共加工を施してク
ランクシャフト36の支持精度を確保しなければならな
いのであるが、各ホルダ40,41にボールベアリング
42,43をそれぞれ装着する構造としたことにより、
前記共加工を施すことを不要としてクランクシャフト3
6を精度よく支持することができるのである。
ス37に固定されるホルダ40,41に、ボールベアリ
ング42,43をそれぞれ介して支承されているので、
加工工数の増大を回避しつつクランクシャフト36を精
度よく支持することができる。すなわち、クランクシャ
フト36をその両側に配置される一対の部材間に形成さ
れる支持孔に装着される軸受で支持する構造では、前記
両側の部材の組付状態で前記支持孔の共加工を施してク
ランクシャフト36の支持精度を確保しなければならな
いのであるが、各ホルダ40,41にボールベアリング
42,43をそれぞれ装着する構造としたことにより、
前記共加工を施すことを不要としてクランクシャフト3
6を精度よく支持することができるのである。
【0060】しかもボールベアリング42,43がホル
ダ40,41に圧入されることにより、クランクシャフ
ト36の支持剛性が一層強化され、騒音の発生を抑える
ことができ、ホルダ40,41が下部ケース37に固定
されるものであるので、ボールベアリング42,43の
ホルダ40,41への圧入が容易である。
ダ40,41に圧入されることにより、クランクシャフ
ト36の支持剛性が一層強化され、騒音の発生を抑える
ことができ、ホルダ40,41が下部ケース37に固定
されるものであるので、ボールベアリング42,43の
ホルダ40,41への圧入が容易である。
【0061】さらに前記各ホルダ40,41は、シリン
ダブロック30および下部ケース37間に挟まれた状態
で、シリンダヘッド32、シリンダブロック30および
下部ケース37に共締めされるので、少ない部品点数で
各ホルダ40,41を下部ケース37に容易に組付ける
ことができる。
ダブロック30および下部ケース37間に挟まれた状態
で、シリンダヘッド32、シリンダブロック30および
下部ケース37に共締めされるので、少ない部品点数で
各ホルダ40,41を下部ケース37に容易に組付ける
ことができる。
【0062】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0063】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、シリンダブロックには、クランクケースを構成する
第1および第2のケースのうち第1ケースだけが結合さ
れるので、シリンダブロックおよびクランクケースの結
合面のシール構造を単純なものとしてシール性を向上す
ることができ、またクランクシャフトのクランクピンを
相互間に挟む少なくとも2箇所が第1のケース側で支承
されることにより、クランクシャフトの支持剛性を高
め、クランクシャフトの耐久性向上に寄与することがで
きる。
ば、シリンダブロックには、クランクケースを構成する
第1および第2のケースのうち第1ケースだけが結合さ
れるので、シリンダブロックおよびクランクケースの結
合面のシール構造を単純なものとしてシール性を向上す
ることができ、またクランクシャフトのクランクピンを
相互間に挟む少なくとも2箇所が第1のケース側で支承
されることにより、クランクシャフトの支持剛性を高
め、クランクシャフトの耐久性向上に寄与することがで
きる。
【0064】また請求項2記載の発明によれば、第1の
ケースの形状を単純化することができる。
ケースの形状を単純化することができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、第1のケー
スに固定されるホルダに、クランクシャフトが軸受を介
して支承されるので、加工工数の増大を回避しつつクラ
ンクシャフトを精度よく支持することができる。
スに固定されるホルダに、クランクシャフトが軸受を介
して支承されるので、加工工数の増大を回避しつつクラ
ンクシャフトを精度よく支持することができる。
【0066】さらに請求項4記載の発明によれば、少な
い部品点数で各ホルダを第1のケースに容易に組付ける
ことができる。
い部品点数で各ホルダを第1のケースに容易に組付ける
ことができる。
【図1】補助エンジン付自転車の一部切欠き側面図であ
る。
る。
【図2】エンジンの縦断面図であって図3の2−2線に
沿う断面図である。
沿う断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【図6】エンジンの組立時の状態を示す断面図である。
28・・・エンジン 30・・・シリンダブロック 31・・・シリンダボア 33・・・クランクケース 34・・・ピストン 36・・・クランクシャフト 36a・・・クランクピン 37・・・第1のケースとしての下部ケース 38・・・第2のケースとしての上部ケース 39・・・分割面 40,41・・・ホルダ 42,43・・・軸受としてのボールベアリング
Claims (4)
- 【請求項1】 ピストン(34)を摺動自在に嵌合せし
めるシリンダボア(31)を有するシリンダブロック
(30)に第1のケース(37)が結合され、クランク
シャフト(36)を収容するクランクケース(33)を
前記第1のケース(37)と共働して構成する第2のケ
ース(38)が、前記シリンダブロック(30)との直
接の結合を回避して第1のケース(37)に結合される
車両用エンジンにおいて、第1および第2のケース(3
7,38)の分割面(39)が、前記クランクシャフト
(36)の軸線と平行に設定され、クランクシャフト
(36)のクランクピン(36a)を相互間に挟む少な
くとも2箇所が、第1のケース(37)側で回転自在に
支承されることを特徴とする車両用エンジン。 - 【請求項2】 前記分割面(39)が、前記シリンダボ
ア(31)の軸線と平行に設定されることを特徴とする
請求項1記載の車両用エンジン。 - 【請求項3】 前記クランクシャフト(36)の少なく
とも2箇所が、第1のケース(37)に固定される少な
くとも2つのホルダ(40,41)に、軸受(42,4
3)をそれぞれ介して支承されることを特徴とする請求
項1または2記載の車両用エンジン。 - 【請求項4】 前記各ホルダ(40,41)が、シリン
ダブロック(30)および第1のケース(37)間に挟
まれるとともにシリンダブロック(30)および第1の
ケース(37)に共締めされることを特徴とする請求項
3記載の車両用エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11035209A JP2000234563A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 車両用エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11035209A JP2000234563A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 車両用エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000234563A true JP2000234563A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=12435466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11035209A Pending JP2000234563A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 車両用エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000234563A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7293756B2 (en) | 2002-02-20 | 2007-11-13 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine fastening structure |
-
1999
- 1999-02-15 JP JP11035209A patent/JP2000234563A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7293756B2 (en) | 2002-02-20 | 2007-11-13 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine fastening structure |
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