JP3155318U - 鞍乗型車両用エンジン及び鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの幅を広げることなく、カムチェーンの脱落を防止することができる鞍乗型車両用エンジン及び鞍乗型車両を提供する。【解決手段】駆動スプロケット16の周りであって従動スプロケットとは反対側の位置に設けられた脱落防止部材24の第1部分24aと、クランク軸6に駆動スプロケット16に隣接して設けられた検出盤17とが協同して、駆動スプロケット16からカムチェーン14が離脱するの阻止する。この種のエンジンに元々備わる、クランク軸6の回転角度検出用の検出盤17を利用してカムチェーン14の離脱を阻止するので、エンジンの幅を広げることなく、カムチェーンの脱落を防止することができる。【選択図】図4

Description

本考案は、クランク軸の回転駆動力を、カムチェーンを介して動弁系のカム軸へ伝達する構造を備えた鞍乗型車両用エンジン及び鞍乗型車両に係り、特に、エンジンの組み立て工程やメンテナンス時にカムチェーンが駆動スプロケットから脱落するのを防止する技術に関する。
例えば鞍乗型車両用エンジンでは、クランク軸の回転駆動力を、カムチェーンを介して動弁系のカム軸へ伝達しているものがある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、クランクケース内に軸支されたクランク軸に駆動スプロケットが設けられている。一方、シリンダヘッド内に軸支された動弁系のカム軸に従動スプロケットが設けられている。駆動スプロケットと従動スプロケットとの間にカムチェーンが架け渡されている。クランク軸の端部には、クランク軸の回転角度を検出するための検出盤が取り付けられている。
エンジンの組み立て工程では、先ず、クランク軸がクランクケースに組み込まれた状態で、クランクケースの上にシリンダブロックを取り付け、さらにその上にシリンダヘッドを取り付ける。続いて、カムチェーンの一端側を駆動スプロケットに架ける。その後、検出盤を取り付ける。カムチェーンの他端側を適宜に保持した状態で、シリンダヘッドに軸支されたカム軸の従動スプロケットにカムチェーンの他端側を架ける。
このようなエンジンの組み立て工程や、あるいはエンジンを分解して行うメンテナンスの途中で、駆動スプロケットに架けたカムチェーンが脱落してしまうことがある。組み立て途中でカムチェーンが脱落すると、シリンダヘッドやシリンダブロック、さらには検出盤などを取り外して、駆動スプロケットにカムチェーンを架け直す必要があるので、作業効率が著しく低下する。
そこで、エンジンの組み立て時やメンテナンス時にカムチェーンが駆動スプロケットから脱落するのを防止する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。このカムチェーン脱落防止構造は、カムチェーンを駆動スプロケットに架けた後に、断面が「L」の字形のカムチェーン脱落防止プレートを駆動スプロケットの下方に近接して取り付け固定している。カムチェーン脱落防止プレートは、その水平部材が、駆動スプロケットから径方向にカムチェーンが脱落するの阻止し、その縦部材が、駆動スプロケットから軸方向にカムチェーンが脱落するの阻止する。
特許第3185579号公報(段落「0002」〜段落「0003」、図3) 特開2004−278354号公報(段落「0010」〜段落「0022」、図9)
しかしながら、特許文献2に開示されたカムチェーン脱落防止構造によれば、次のような問題がある。
すなわち、従来のカムチェーン脱落防止構造は、駆動スプロケットから軸方向にカムチェーンが脱落するの阻止するために、断面「L」の字形プレートの縦部材を駆動スプロケットの側面に沿うように配置しているので、駆動スプロケットの側面側に前記縦部材が入るスペースを確保する必要がある。その結果、そのスペース分だけクランク軸が軸方向に長くなり、エンジンの幅が広がるという問題がある。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであって、エンジンの幅を広げることなく、カムチェーンの脱落を防止することができる鞍乗型車両用エンジン及び鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本考案は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本考案に係る鞍乗型車両用エンジンは、クランク軸と、カム軸と、前記クランク軸に設けられた駆動スプロケットと、前記カム軸に設けられた従動スプロケットと、前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとの間に架け渡されたカムチェーンと、前記カムチェーンを収容するチェーン室が一体に形成されたシリンダボディと、前記駆動スプロケットの周りであって前記従動スプロケットとは反対側の位置に設けられた、前記カムチェーンのための脱落防止部材と、前記駆動スプロケットに隣接して前記クランク軸に設けられた、前記クランク軸の回転角度を検出するための検出盤とを備え、前記脱落防止部材は、前記駆動スプロケットに対して径方向で対向する第1部分を有し、前記脱落防止部材の第1部分と前記検出盤とが近接することを特徴とする。
本考案によれば、エンジンの組み立て工程などにおいて、カムチェーンが駆動スプロケットに架けられた後、駆動スプロケットの周りであって従動スプロケットとは反対側の位置に脱落防止部材が取り付けられる。脱落防止部材は、駆動スプロケットに対して径方向で対向する第1部分を有し、この第1部分により、カムチェーンが駆動スプロケットから径方向に離脱するのが阻止される。続いて、駆動スプロケットに隣接して検出盤が取り付けられる。このとき脱落防止部材の第1部分と検出盤とが近接するように取り付けられる。この検出盤により、カムチェーンが駆動スプロケットから軸方向に離脱するのが阻止される。鞍乗型車両用エンジンに元々備わる検出盤を利用して、カムチェーンが駆動スプロケットから軸方向に離脱するのを阻止しているので、特別の部材を用いてカムチェーンが駆動スプロケットから軸方向に離脱するのを阻止する場合と比べて、エンジンの幅方向の広がりを抑制することができる。
本考案において、好ましくは、検出盤は、クランク軸の軸方向視において、脱落防止部材の第1部分と重なる部分を有する。この構成によれば、検出盤の外周縁が脱落防止部材の第1部分よりも径方向外側に延び出るので、脱落防止部材の第1部分と検出盤との隙間にカムチェーンが挟まることが回避され、カムチェーンの脱落を一層確実に防止できる。
本考案において、好ましくは、検出盤は、クランク軸の駆動スプロケットが設けられた側の端部に取り付けられる。この構成によれば、検出盤が取り付けられる周辺ケースの幅を広げるだけでよいので、エンジンの幅方向の拡大を抑制できる。因みに、カムチェーンがクランク軸のジャーナルの最も外側寄りに取り付けられると、カムチェーンは上下に架設されるので、エンジンの幅は上下全体にわたって広くなる。
本考案において、好ましくは、駆動スプロケットの内側に隣接してクランク軸の軸受け用膨出部を有する。この構成によれば、駆動スプロケットの軸方向外側へのカムチェーンの離脱は検出盤によって阻止され、一方、駆動スプロケットの軸方向内側へのカムチェーンの離脱はクランク軸の軸受け用膨出部によって阻止される。
本考案において、好ましくは、エンジンは、クランク軸を軸支するクランクケースと、検出盤に対して径方向で対向する位置においてクランクケースに取り付けられるセンサーとを有し、脱落防止部材は、前記第1部分を挟んで前記センサーとは反対側に延びる第2部分を有し、この第2部分によって前記クランクケースに取り付けられる。この構成によれば、脱落防止部材がセンサーと干渉することなくクランクケースに容易に取り付けることができる。
本考案は、上述したいずれかの構成を備えたエンジンを搭載した鞍乗型車両を含む。
本考案によれば、駆動スプロケットの周りであって従動スプロケットとは反対側の位置に設けられた脱落防止部材の第1部分と、クランク軸に駆動スプロケットに隣接して設けられた検出盤とが協同して、駆動スプロケットからカムチェーンが離脱するのを阻止するので、エンジンの幅を広げることなく、カムチェーンの脱落を有効に防止することができる。
本考案の実施例に係るエンジンの一部縦断側面図である。 図1におけるII−II矢視断面図である。 図1における要部拡大図である。 図2における要部拡大図である。 脱落防止プレートの詳細図であり、同図(a)は正面図、(b)は側面図である。 実施例に係るエンジンを搭載した鞍乗型車両の概略構成図である。
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。ここでは、鞍乗型車両用エンジンとして、DOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)方式の並列2気筒エンジンを例に採って説明する。
図1は、実施例に係るエンジンの一部縦断側面図、図2は、図1におけるII−II矢視断面図、図3は、図1における要部拡大図、図4は、図2における要部拡大図、図5は、脱落防止プレートの詳細図であり、同図(a)は正面図、(b)は側面図である。
(1)エンジン全体の概略構成
実施例に係るエンジンは、その外郭がクランクケース1、シリンダブロック2、シリンダヘッド3、シリンダヘッドカバー4を備え、これらがシリンダボディ5を構成している。
クランクケース1内には複数個の軸受1aが形成され、これらの軸受1aにクランク軸6が軸支されている。クランク軸6は、ジャーナル6aとクランクアーム6bとを備える。クランクアーム6bに対向してバランスウェイト6cが設けられている。クランクアーム6b間にはクランクピン6dが設けられ、このクランクピン6dにコンロッド7の大端部7aが回転自在に連結されている。コンロッド7の小端部7bはピストン8のピストンピン8aに回転自在に連結されている。
シリンダブロック2内には、複数個のシリンダ9が並列配置されており、各シリンダ9内にピストン8が往復移動自在に収納されている。シリンダヘッド3とピストン8との間に燃焼室10が形成され、この燃焼室10の中央部に外方から点火プラグ11がネジ結合されている。
シリンダ9内のピストン8の往復ストロークはクランク軸6により回転運動に変換され、クランク軸6の出力ギヤ6eから図示しないクラッチ機構を介して図示しないミッション機構に伝達される。
シリンダヘッド3内には軸受12が形成され、この軸受12に動弁系の2本のカム軸13が軸支されている。クランク軸6の回転駆動力が、カムチェーン14を用いた動力伝達機構によってカム軸13に伝達され、図示しない吸・排気バルブがクランク軸6の回転位相に応じた所定のタイミングで開閉される。
(2)カムチェーン14を用いた動力伝達機構
カムチェーン14を用いた動力伝達機構について説明する。クランク軸6の一端側(図2では右側)からカム軸13の一端側に向けて延びたチェーン室15が形成されている。チェーン室15は、クランクケース1、シリンダブロック2、シリンダヘッド3、及びシリンダヘッドカバー4の各壁面で覆われて、内包された状態でシリンダボディ5と一体になっている。クランク軸6の一端側で支持する軸受1aからチェーン室15に向けて、クランク軸6の一端が延び出ている。この端部6aに駆動スプロケット16が設けられている。さらに駆動スプロケット16よりも外側に、駆動スプロケット16に隣接して、クランク軸6の回転角度を検出するための検出盤17が端部6aに取り付けられている。検出盤17は平板形であり、その外周縁に複数個の突起が形成されている。検出盤17に対して径方向で対向する位置において磁気センサー18がクランクケース1に取り付けられている。磁気センサー18は検出盤17の回転中に、その突起を検出してクランク軸6の回転位相に応じたタイミング信号を出力する。このタイミング信号は図示しないECU(エンジン・コントロール・ユニット)に送られ、点火時期の制御に利用される。
チェーン室15に延び出ている一対のカム軸13の端部13aに、駆動スプロケット16に対向して従動スプロケット19がそれぞれ設けられている。そして、クランク軸6の駆動スプロケット16とカム軸13の従動スプロケット19との間にカムチェーン14が架け渡されている。図1に示すように、駆動スプロケット16によって引っ張られる側のカムチェーン14に沿って、同カムチェーン14を案内する固定式の樹脂製チェーンガイド20が設けられている。一方、駆動スプロケット16によって押し出される側のカムチェーン14に沿って、カムチェーンテンショナ21が設けられている。カムチェーンテンショナ21は、テンショナリフタ22と回動式のチェーンガイド23とを含む。チェーンガイド23は下端部が回動可能に支持されている。シリンダヘッド3にテンショナリフタ22が貫通して設けられている。チェーン室15の内部に突出したテンショナリフタ22の先端部でチェーンガイド23の先端部をカムチェーン14に向けて押しつけることにより、カムチェーン14の弛みを防止している。
(3)カムチェーン14の脱落防止構造
次に、本実施例の特徴部分であるカムチェーン14の脱落防止構造について説明する。
本実施例のカムチェーン14の脱落防止構造は、カムチェーン14が駆動スプロケット16から径方向に離脱するのを脱落防止部材24で阻止するとともに、カムチェーン14が駆動スプロケット16から軸方向外側へ離脱するのを検出盤17で阻止することに特徴がある。
(4)脱落防止部材24の構成
図3乃至図5に示すように、脱落防止部材24は、駆動スプロケット16に対して対向する第1部分24aを有する。第1部分24aは、図5(b)に示すように、横断面が「L」の字形に折り曲げられている。そして、駆動スプロケット16に対向してカムチェーン14の離脱を阻止する第1部分24aの受け面24bは円弧状に形成されている。この円弧状の受け面24bを駆動スプロケット16に対向して配置することにより、駆動スプロケット16から径方向にカムチェーン14が離脱するのを効果的に阻止している。脱落防止部材24は、第1部分24aを挟んで磁気センサー18とは反対側に延びる第2部分24cを有する。第2部分24cは、逆「く」の字形に屈曲されており、その両端部にボルト挿通用の貫通孔24dが形成されている。貫通孔24dに挿通されたボルト25によって、脱落防止部材24はクランクケース1に取り付けられる。また、脱落防止部材24の第2部分24cの屈曲部であって受け面24bが延びる側にピン24eが立設されている。ピン24eは回動式のチェーンガイド23の下端側を回動可能に支持する。
(5)検出盤17の構成
上述したように検出盤17は平板形であり、その外周縁にクランク軸6の回転角度を検出するための複数個の突起が形成されている。この検出盤17は、クランク軸6の駆動スプロケット16が設けられた側の端部6aに取り付けられている。図4から明らかなように、脱落防止部材24の第1部分24aと検出盤17とは近接し、両者間の隙間に離脱したカムチェーン14が入り込まないようになっている。また、検出盤17は、クランク軸6の軸方向視において、脱落防止部材24の第1部分24aと重なる部分(図4に符号Xで示した部分)を有する。つまり、検出盤17は、その外周縁が脱落防止部材24の第1部分24aの位置よりも径方向に外側に延び出ているので、脱落防止部材24の第1部分24と検出盤17との隙間に、離脱したカムチェーン14が入り込むのを確実に防止することができる。
(6)エンジンの組み立て工程における作用・効果
上述した構成を備えたカムチェーン14の脱落防止構造について、エンジンの組み立て工程における作用・効果を説明する。
クランク軸6がクランクケース1に組み込まれた状態でカムチェーン14の一端側を駆動スプロケット16に架ける。その後、脱落防止部材24をクランクケース1にボルト25で連結する。これにより脱落防止部材24の第1部分24aが、駆動スプロケット16の周りであって従動スプロケット19とは反対側(図1、図3では、駆動スプロケット16の下側部分)に対向するので、カムチェーン14が駆動スプロケット16から径方向に離脱するのを第1部分24aによって阻止することができる。脱落防止部材24を取り付けた後、駆動スプロケット16に隣接してクランク軸6の端部6aに検出盤17を取り付ける。このとき脱落防止部材24の第1部分24aに近接するように検出盤17を取り付ける。その結果、カムチェーン14が駆動スプロケット16から軸方向外側に離脱するのを検出盤17によって阻止することができる。一方、クランク軸6には、駆動スプロケット16の内側に隣接して軸受け用膨出部6fが設けられている。この膨出部6fにより、カムチェーン14が駆動スプロケット16から軸方向内側に離脱するのを阻止することができる。以上のようにして、カムチェーン14が駆動スプロケット14から離脱するのを阻止した状態で、カムチェーンの他端側を適宜に保持した後、クランクケース1の上にシリンダブロック2を取り付け、さらにその上にシリンダヘッド3を取り付ける。そして、シリンダヘッド3に軸支されたカム軸13の従動スプロケット19にカムチェーン14の他端側を架ける。
以上のように、本考案に係る実施例によると、カムチェーン14が駆動スプロケット16から径方向に離脱するのを脱落防止部材24で阻止するとともに、カムチェーン14が駆動スプロケット16から軸方向外側へ離脱するのを、この種のエンジンに元々備わる検出盤17を利用して阻止しているので、特別の部材を用いて阻止する場合と比較してクランク軸6の軸方向の長さ、つまりエンジンの幅を短くすることができる。
また、図2から明らかなように、検出盤17を駆動スプロケット16が設けられた側のクランク軸6の端部に取り付ければ、検出盤17を覆うクランクケース1の一部だけが幅方向に拡大するだけで、カム軸13に向かう上方においてはエンジンの幅を広げる必要はないので、エンジンの幅の拡大を最小限度に抑えることができる。
(7)実施例に係るエンジンを備えた鞍乗型車両の構成例
次に、図6を参照して実施例に係るエンジンを備えた鞍乗型車両の構成例を説明する。
メインフレーム31の前端部には、ヘッドパイプ32が設けられている。ヘッドパイプ32には、左右方向に揺動可能にフロントフォーク33が取り付けられている。フロントフォーク33の下端部には、前輪34が回転可能に取り付けられている。ヘッドパイプ32の上端部には、ステアリングハンドル35が取り付けられている。
ステアリングハンドル35の後方にあたるメインフレーム31には、燃料タンク36が取り付けられている。燃料タンク36のさらに後方には、シート37が取り付けられている。シート37下方には、メインフレーム31に対して揺動可能にスイングアーム38が取り付けられている。このスイングアーム38の後端部には、後輪39がドリブンスプロケット40とともに回転可能に取り付けられている。スイングアーム38の支点付近には、メインフレーム31とスイングアーム38とに挟持されるようにリアサスペンション41が配設されている。
メインフレーム31を挟んだ燃料タンク36の反対側には、上述した実施例に係るエンジン30及び変速機42が配設されている。エンジン30の前部には、ラジエータ43が取り付けられている。エンジン30から後方に延出された排気側の後端部には、排気音量を抑制するマフラー44が取り付けられている。
変速機42のドライブ軸45には、ドライブスプロケット46が取り付けられている。ドライブスプロケット46とドリブンスプロケット40との間には、チェーン47が懸架されている。燃料タンク36の下部には、ECU48と、バッテリ49とが取り付けられている。
上述した構成では、エンジン30により発生された動力をドライブ軸45等により後輪39に対して伝達することにより、所望の運転状態を得ることができる鞍乗型車両を実現することができる。エンジンの搭載姿勢として、クランク軸が車両の左右方向(車両幅方向)を向くように搭載した場合、エンジンの幅の拡大を最小限度に抑えることができる。その結果、運転者の乗車姿勢の自由度を向上させることができるとともに、コーナーリング時の車両傾斜可能角度(バンク角)を大きく確保することができる。
本考案は上述した実施例に限らず、次のように変形実施することができる。
(1)実施例では鞍乗型車両の例として自動二輪車を示したが、本考案は、例えば三輪自動車、バギー等の他の鞍乗り型車両に適用してもよい。エンジンの搭載姿勢として、クランク軸が車両の左右方向(車両幅方向)を向くように搭載した場合、運転者の乗車姿勢の自由度を向上させることができる。
(2)実施例では、DOHC型の並列2気筒エンジンを例に採ったが、気筒数は単気筒、あるいは4気筒以上であってもよい。また、本考案は、SOHC(シングル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)型のエンジンにも適用することができる。
5 … シリンダボディ
6 … クランク軸
13 … カム軸
14 … カムチェーン
15 … チェーン室
16 … 駆動スプロケット
17 … 検出盤
19 … 従動スプロケット
24 … 脱落防止部材
24a … 第1部分

Claims (6)

  1. クランク軸と、
    カム軸と、
    前記クランク軸に設けられた駆動スプロケットと、
    前記カム軸に設けられた従動スプロケットと、
    前記駆動スプロケットと前記従動スプロケットとの間に架け渡されたカムチェーンと、
    前記カムチェーンを収容するチェーン室が一体に形成されたシリンダボディと、
    前記駆動スプロケットの周りであって前記従動スプロケットとは反対側の位置に設けられた、前記カムチェーンのための脱落防止部材と、
    前記駆動スプロケットに隣接して前記クランク軸に設けられた、前記クランク軸の回転角度を検出するための検出盤とを備え、
    前記脱落防止部材は、前記駆動スプロケットに対して径方向で対向する第1部分を有し、
    前記脱落防止部材の第1部分と前記検出盤とが近接する鞍乗型車両用エンジン。
  2. 請求項1記載のエンジンであって、
    前記検出盤は、前記クランク軸の軸方向視において、前記脱落防止部材の第1部分と重なる部分を有する鞍乗型車両用エンジン。
  3. 請求項1記載のエンジンであって、
    前記検出盤は、前記クランク軸の駆動スプロケットが設けられた側の端部に取り付けられた鞍乗型車両用エンジン。
  4. 請求項3記載のエンジンであって、
    前記クランク軸は、前記駆動スプロケットの内側に隣接して前記クランク軸の軸受け用膨出部を有する鞍乗型車両用エンジン。
  5. 請求項1記載のエンジンであって、
    前記エンジンは、前記クランク軸を軸支するクランクケースと、
    前記検出盤に対して径方向で対向する位置において前記クランクケースに取り付けられるセンサーとを有し、
    前記脱落防止部材は、前記第1部分を挟んで前記センサーとは反対側に延びる第2部分を有し、この第2部分によって前記クランクケースに取り付けられる鞍乗型車両用エンジン。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のエンジンを備えた鞍乗型車両。
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