JP5009834B2 - 内燃機関 - Google Patents
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Description
シリンダヘッド内において動弁系を駆動するカム軸と、
クランク軸を転がり軸受を介して回転自在に支持するクランクケースと、
クランク軸の動力をカム軸に伝えるカムチェーンと、
上部にオイル溜めを有するガイド筒に摺動自在に支持されたプッシュロッドを上方に突出させてカムチェーンに張力を加えるオイルロック式カムチェーンリフタと、
を備えた内燃機関において、
上記クランクケースは上記ガイド筒を一体に備え、
上記ガイド筒はその頂部にオイル溜めを備え、
上記オイル溜めはクランクケース鋳造時に設けられたオイル溜め凹部の型抜き方向側の開口をオイル溜めプレートで塞いで形成され、
上記オイル溜めプレートはクランク軸を支持する転がり軸受を押圧するプッシュプラグの押さえプレートを兼ねることを特徴とする内燃機関に関するものである。
シリンダが、略水平に近い状態まで大きく前傾した姿勢で配置され、
プッシュプラグはクランク軸の下方に配置され、オイル溜めは上記プッシュプラグの後方近傍に配置されることを特徴とするものである。
上記オイル溜めプレートは、クランクケースに締結固定されるものであって、その締結部は、クランクケースに設けられたオイル溜めの側部開口を塞ぐ部位と、プッシュプラグを押さえる部位の間に配置されることを特徴とするものである。
クランクケースにおいて、オイル溜め凹部の側部開口面とオイル溜め凹部のプレート締結面とを同一平面内に設けたことを特徴とするものである。
プッシュプラグを転がり軸受側へ付勢するコイルスプリングのオイル溜めプレート側の端部が位置する面を、クランクケースのオイル溜めプレートの締結面と同一面とするよう設定したことを特徴とするものである。
オイル溜めプレートは、水平方向に長い形状であり、オイル溜めプレートのプッシュプラグ押さえ部は、オイル溜め側部開口を塞ぐ部分より上方に設けられることを特徴とするものである。
クランクケースに一体に設けた凹部をプレートで塞ぐだけでオイルロック式カムチェーンリフタのオイル溜めを形成することができるので、部品点数の削減、製作コストの削減が可能となる。
クランク軸を支える転がり軸受のガタ防止のためのプッシュプラグを設けるに当たり、プッシュプラグの押さえ板を、オイル溜めプレートと兼用としたので、部品点数の増加を避けることができ、部品コスト、組立コストを削減することができる。
略水平に配置されたシリンダのクランク軸の下方にプッシュプラグが配置されているので、ピストンが受ける最大圧力(爆発圧力)の方向からずれた位置となるので、最大圧力は受けず、その結果プッシュプラグの小型化が可能になり、材料選定の自由度が向上する。
また、オイル溜めはスプロケットの近くにおいて、スプロケットやチェーンから飛散するオイルが入りやすい位置に配置されることになるので、効果的である。
更に、オイル溜めプレートを小型化することができる。
オイル溜めプレートのほぼ中央部を締結固定することができるので、バランス良く安定して固定することができる。
オイル溜めプレートを平板とすることができるので、板金加工を省くことができ、寸法管理が不要となり、且つオイル溜めの密閉性を確保することができる。
オイル溜めプレートを平板で構成することが可能になる。
オイル溜めプレートのプッシュプラグ押さえ部に掛かったオイルが、オイル溜めプレートを伝わってオイル溜めに流れ込み易くなるので、カムチェーンリフタへの給油量が確保し易い。
(1)クランクケース27に一体に設けたオイル溜め凹部61をオイル溜めプレート62で塞ぐだけでオイルロック式カムチェーンリフタ51のオイル溜め60を形成することができるので、部品点数の削減、製作コストの削減が可能となる。また、クランク軸40を支える転がり軸受41のガタ防止のためのプッシュプラグ77を設けるに当たり、プッシュプラグ77の押さえ板を、オイル溜めプレート62と兼用としたので、部品点数の増加を避けることができ、部品コスト、組立コストを削減することができる。
(2)略水平に配置されたシリンダのクランク軸の下方にプッシュプラグが配置されているので、ピストンが受ける最大圧力(爆発圧力)の方向からずれた位置となるので、最大圧力は受けず、その結果プッシュプラグの小型化が可能になり、材料選定の自由度が向上する。
また、オイル溜めはスプロケットの近くにおいて、スプロケットやチェーンから飛散するオイルが入りやすい位置に配置されることになるので、効果的である。
更に、オイル溜めプレートを小型化することができる。
(3)オイル溜めプレート62の締結部62bは、プッシュプラグ押さえ部62aとオイル溜め凹部61の側部開口を塞ぐ部位62cとの間に設けてあるので、オイル溜めプレート62のほぼ中央部を締結固定することができ、バランス良く安定して固定することができる。
(4)オイル溜め凹部61の側部開口面61aとオイル溜め凹部61のプレート締結面61bとを同一平面内に設けたので、オイル溜めプレート62を平板で作ることができ、板金加工を省くことができ、寸法管理が不要となり、且つオイル溜め60の密閉性を確保することができる。
(5)コイルスプリング78のオイル溜めプレート62側の端部が位置する面を、左クランクケース27のオイル溜め凹部61のプレート締結面61bと同一面としているので、プッシュプラグ押さえ部62aを含むオイル溜めプレート62を、平板で構成することが可能になっている。
(6)オイル溜めプレート62のプッシュプラグ押さえ部62aは、オイル溜め凹部61の側部開口を塞ぐ部位62cより上方に設けてあるので、オイル溜めプレート62のプッシュプラグ押さえ部62aに掛かったオイルが、オイル溜めプレート62を伝わってオイル溜め60に流れ込み易くなるので、オイルロック式カムチェーンリフタ51への給油量が確保し易くなっている。
Claims (6)
- シリンダヘッド内において動弁系を駆動するカム軸と、
クランク軸を転がり軸受を介して回転自在に支持するクランクケースと、
クランク軸の動力をカム軸に伝えるカムチェーンと、
上部にオイル溜めを有するガイド筒に摺動自在に支持されたプッシュロッドを上方に突出させてカムチェーンに張力を加えるオイルロック式カムチェーンリフタと、
を備えた内燃機関において、
上記クランクケースは上記ガイド筒を一体に備え、
上記ガイド筒はその頂部にオイル溜めを備え、
上記オイル溜めはクランクケース鋳造時に設けられたオイル溜め凹部の型抜き方向側の開口をオイル溜めプレートで塞いで形成され、
上記オイル溜めプレートはクランク軸を支持する転がり軸受を押圧するプッシュプラグの押さえプレートを兼ねることを特徴とする内燃機関。 - シリンダが、略水平に近い状態まで大きく前傾した姿勢で配置され、
プッシュプラグはクランク軸の下方に配置され、オイル溜めは上記プッシュプラグの後方近傍に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。 - 上記オイル溜めプレートは、クランクケースに締結固定されるものであって、その締結部は、クランクケースに設けられたオイル溜めの側部開口を塞ぐ部位と、プッシュプラグを押さえる部位の間に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関。
- クランクケースにおいて、オイル溜め側部開口面とオイル溜めプレート締結面とを同一平面内に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の内燃機関。
- プッシュプラグを転がり軸受側へ付勢するコイルスプリングのオイル溜めプレート側の端部の位置を、クランクケースのオイル溜めプレートの締結面位置と一致させるよう設定したことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
- オイル溜めプレートは、水平方向に長い形状であり、オイル溜めプレートのプッシュプラグ押さえ部は、オイル溜め側部開口を塞ぐ部分より上方に設けられることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
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