JP5286976B2 - エンジンのオイル供給構造 - Google Patents

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本発明は、エンジンの動力をベベルギヤユニット及びプロペラシャフトを介して駆動輪へ伝達するシャフトドライブ式の自動二輪車におけるエンジンのオイル供給構造に関する。
シャフトドライブ式の自動二輪車のエンジンにあっては、クランクシャフトの回転力を、ベベルドライブギヤ及びベベルドリブンギヤ(ベベルギヤユニット)を介してプロペラシャフトへ伝達し、駆動輪を駆動している。
特許文献1に記載のエンジンでは、オイルポンプ(P)からの潤滑油(オイル)を、送油路(36)、注油管(37)を介してカウンタシャフト(3)内部の給油路(31)へ供給するものが開示されている。また、特許文献2に記載のエンジンでは、傘歯車室(7)に油溜め部(51)を設け、この油溜め部(51)内で規定量の潤滑油が常時溜まるような位置に油流出孔(52)を形成したものが開示されている。
特公昭62−56386号公報 特公昭62−36127号公報
ところが、特許文献1に記載のエンジンでは、カウンタシャフト(3)の軸端から潤滑油を供給するためには、出力シャフト(24)をカウンタシャフト(3)に対して車両後方に配置せざるを得ず、それより、ベベルギヤケース(21)が後方に配置されるので、これを迂回するために車体フレームを車幅方向外方へ大きく湾曲させる必要が生じ、車体フレームの剛性が低下してしまう。また、この特許文献1に記載のエンジンでは、ベベルギヤケース(21)内部の潤滑油が、エンジン停止時に自重により流出するため、エンジン再始動時に潤滑不足となる恐れがある。
また、特許文献2に記載のエンジンでは、傘歯車(ベベルギヤ)が掻き揚げた潤滑油が緩衝軸(19)内部の油路(58)に流入することで、この油路(58)から緩衝装置各部を潤滑するものであるため、エンジン再始動時に油路(58)内への流入油量が不足して、緩衝装置の潤滑が不十分になる恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、エンジン再始動時にカウンタシャフト及びドライブシャフトへのオイル供給不足を確実に防止できるエンジンのオイル供給構造を提供することにある。
本発明は、シャフトドライブ式の自動二輪車のエンジンであって、このエンジンは、エンジンケースの内部に互いに平行なクランクシャフト、カウンタシャフト及びドライブシャフトが車両前方側から後方側へ順次配置されると共に、それぞれのシャフトが回転可能に支持され、前記ドライブシャフトの前記エンジンケースの車幅方向一側部にベベルドライブギヤが回転一体に設けられ、このベベルドライブギヤに噛み合うベベルドリブンギヤを回転一体に備えたプロペラシャフトを介して、前記エンジンの動力を駆動輪へ伝達すると共に、オイルポンプから前記ドライブシャフトまでオイルを供給するオイル通路を有し、このオイル通路は、前記ベベルドライブギヤ及び前記ベベルドリブンギヤが配置される側の前記カウンタシャフトの軸端部近傍に第1オイル溜り部を備え、この第1オイル溜り部からカウンタシャフトの内部に形成したカウンタシャフトオイル通路へ直接オイルを導く一方、車両側面視においてドライブシャフトの下方であって、車両平面視において前記エンジンケースの後壁にドライブシャフトの軸長よりも長く且つ平行に形成した第2オイル溜り部を設け、この第2オイル溜り部の流入孔と前記第1オイル溜り部の流出孔とをオイル溝を介して連通するとともに、前記第2オイル溜り部と、前記ドライブシャフトの内部に形成したドライブシャフトオイル通路の、前記第1オイル溜り部と反対側に位置する端部とを連通して前記ドライブシャフトへオイルを導くよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、カウンタシャフトの軸端部近傍に第1オイル溜り部が設けられたので、エンジン停止時に第1オイル溜り部にオイルを保持することができる。カウンタシャフトがドライブシャフトに近接配置されているので、再始動時に第1オイル溜り部からドライブシャフトへ早期にオイルを供給でき、この結果、エンジン再始動時にカウンタシャフト及びドライブシャフトへのオイル供給不足を確実に防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るエンジンのオイル供給構造における一実施形態が適用されたエンジンを搭載する自動二輪車を示す左側面図である。図2は、図1のエンジンの内部を示す断面図である。図3は、図2の一部を拡大して示す断面図である。図4は、図2のエンジンケースを示す斜視図である。
自動二輪車1は鋼管を主体にしてダブルクレードル型に形成された車体フレーム2を備えており、この車体フレーム2の前半部(ダブルクレードル部分)に前後2気筒のV型エンジン3が搭載され、このV型エンジン3の上方に位置するように燃料タンク4が車体フレーム2上に載置されている。燃料タンク4の後方には着座シート5とリヤカウリング6が順次配置され、V型エンジン3の前下部付近に左右一対のステップ7が設けられている。また、車体フレーム2の前面にはラジエーター8が設置されている。
車体フレーム2の前頭部には前輪9を支持するフロントフォーク10が、ハンドルバー11やヘッドランプ12、フロントフェンダー13等とともに左右回動自在に軸支される。一方、車体フレーム2の中央下部にて車幅方向に架設されたピボット軸15には、車体フレーム2の後半部にて後輪16を支持する三又形状のスイングアーム17が上下回動自在に軸支されている。スイングアーム17の基部付近には後輪懸架装置(不図示)が設けられている。
V型エンジン3は、そのエンジンケース20の上部に車両前後方向に傾斜する前後2つのシリンダ部21F、21Rを備えている。両シリンダ部21F、21Rの挟み角は例えば55°程度の狭角度に設定され、例えばこれらのシリンダ部21F、21Rの上部付近に図示しない吸気装置が配置されている。V型エンジン3の出力は、スイングアーム17の中央アームの内部に挿通されたプロペラシャフト22により、駆動輪としての前記後輪16へ伝達される。
V型エンジン3のエンジンケース20は、図2及び図4に示すように、右側エンジンケース23と左側エンジンケース24とが接合されて構成される左右分割式である。このエンジンケース20は、右側エンジンケース23の前方下部にオイルフィルタ25(図5、図6)が設置されると共に、この右側エンジンケース23の側部にクラッチカバー26が接合される。また、左側エンジンケース24には、側部前寄りにマグネットカバー27が接合されると共に、後部のギヤケース部28に、ベベルギヤユニット64(後述)を覆うギヤケースカバー29が接合されている。
エンジンケース20内にはクランクシャフト31とカウンタシャフト32とドライブシャフト33が車幅方向に延在し、車両前方側から後方側へ順次平行に配列されている。クランクシャフト31は、複数のメタル軸受34により回転可能に軸支され、カウンタシャフト32とドライブシャフト33は、それぞれ一対のベアリング35、36とベアリング37、38とにより回転可能に軸支されている。
クランクシャフト31の中間部には、2本のコンロッド(不図示)が連設されるクランクピン39とクランクウェブ40とが一体に形成される。このクランクシャフト31の左端には、クランクシャフト31と回転一体のフライホイールマグネット41と、クランクシャフト31と相対回転可能なスタータドリブンギヤ42がそれぞれ設けられ、ワンウェイタイプのスタータクラッチ19を介してスタータドリブンギヤ42がフライホイールマグネット41に連結されている。そして、クランクシャフト31の右端にプライマリードライブギヤ43がプライマリーダンパ44を介して設けられている。
図2及び図3に示すように、カウンタシャフト32の一端側、例えば右側のベアリング36の右側にプライマリードリブンギヤ45がベアリング46を介して回転自在に軸支され、さらにその右側にクラッチ装置47が設けられる。カウンタシャフト32の他端側、例えば左側のベアリング35の付近にクラッチレリーズ機構(不図示)が設けられる。クランクシャフト31に設けられたプライマリードライブギヤ43がプライマリードリブンギヤ45に噛み合っている。
クラッチ装置47は、自動二輪車用として一般的な多板式クラッチであり、クラッチハウジング48と、クラッチハブ49と、プレッシャープレート50と、複数のドライブプレート51及びドリブンプレート52と、クラッチスプリング53と、クラッチレリーズピース54とを備えて構成されている。
クラッチハウジング48は、複数のクラッチダンパ55と複数のリベットピン56とを介して、プライマリードリブンギヤ45の右側面に回転一体に設けられている。各ドライブプレート51は、クラッチハウジング48の内周に組み込まれてクラッチハウジング48と回転一体かつ軸方向に移動自在に設けられる。
一方、クラッチハブ49は、カウンタシャフト32の右端にスプライン30によって回転一体に結合される。各ドリブンプレート52は、クラッチハブ49の外周に組み込まれて、クラッチハブ49と回転一体かつ軸方向に移動自在に設けられる。
各ドライブプレート51と各ドリブンプレート52は互い違いに重ね合わせられ、クラッチスプリング53に付勢されたプレッシャープレート50により、全てのドライブプレート51とドリブンプレート52がクラッチハブ49側に押え付けられるため、各ドライブプレート51と各ドリブンプレート52間の摩擦力によりクラッチハウジング48とクラッチハブ49が回転一体になり、クランクシャフト31の回転がカウンタシャフト32以降に伝達される。
図示しないクラッチレリーズ機構は、クラッチレリーズバー57を介してクラッチレリーズロッド58に連結され、このクラッチレリーズロッド58がクラッチレリーズピース54に連結されている。クラッチレリーズロッド58は、カウンタシャフト32内の中空部に挿通される。図1に示すクラッチレバー59が握られると、クラッチレリーズバー57及びクラッチレリーズロッド58を介してクラッチレリーズピース54がクラッチ装置47側(右側)へ移動操作される。
すると、クラッチレリーズピース54がクラッチスプリング53の付勢力に抗してプレッシャープレート50を右側に移動させ、各ドライブプレート51と各ドリブンプレート52間の摩擦係合が解かれるのでクラッチ装置47の接続が断たれ、プライマリードリブンギヤ45の回転がカウンタシャフト32に対して遮断される。クラッチレバー59を離せばクラッチ装置47が接続されて、クランクシャフト31の回転が、プライマリードライブギヤ43、プライマリードリブンギヤ45及びクラッチ装置47を経てカウンタシャフト32へ伝達される。
カウンタシャフト32を支持する左右のベアリング35、36間に変速ギヤA1〜A5が設けられ、ドライブシャフト33を支持する左右のベアリング37、38間に変速ギヤB1〜B5が設けられる。これらの変速ギヤA1とB1、A2とB2、A3とB3、A4とB4、A5とB5はそれぞれ互いに常時噛み合って、図示しないシフト機構と共に5段変速のトランスミッション機構60を構成している。このトランスミッション機構60の変速操作時には、クラッチ装置47の接続を遮断して変速操作をスムーズにする。
ドライブシャフト33の左端にはベベルドライブギヤ62が回転一体に設けられる。一方、ギヤケース部28及びギヤケースカバー29内には、図2、図3及び図9に示すように、車両前後方向へ延びるドリブンシャフト61が、ベアリング71及び72により回転可能に軸支される。このドリブンシャフト61に、ドライブシャフト33のベベルドライブギヤ62に噛み合うベベルドリブンギヤ63が回転一体に設けられる。これらのドリブンシャフト61、ベベルドライブギヤ62及びベベルドリブンギヤ63を備えてベベルギヤユニット64が構成され、このベベルギヤユニット64がギヤケースカバー29に覆われる。尚、図中の符号73はベベルドリブンギヤ63を位置決めするスペーサーであり、符号74はケースキャップである。
ドリブンシャフト61は、カップリング65及びユニバーサルジョイント66を介してプロペラシャフト22に回転一体に連結される。このプロペラシャフト22に後輪16がギヤ連結される。従って、V型エンジン3の駆動力、つまりクランクシャフト31の回転力は、クラッチ装置47、カウンタシャフト32、トランスミッション機構60、ドライブシャフト33、ベベルギヤユニット64、ドリブンシャフト61、プロペラシャフト22を順次経て後輪16へ伝達される。このように、トランスミッション機構60から後輪16への動力伝達がプロペラシャフト22を用いてなされる方式は、シャフトドライブ方式と称される。
一方、図2に示すように、クランクシャフト31の周辺近傍に、エンジン始動装置67が設けられている。このエンジン始動装置67は、スタータモータ68と、スタータアイドルギヤ69と、スタータドライブギヤ70とスタータドリブンギヤ42とを備えて構成され、スタータドライブギヤ70がスタータクラッチ19を介してフライホイールマグネット41に連結されたスタータドリブンギヤ42に噛合する。尚、図4中の符号75は、ウォータポンプを示す。
ところで、図11〜図13に示すように、エンジンケース20の下部にはオイル貯溜部としてのオイルパン76が設けられ、V型エンジン3には、このオイルパン76内のオイルをクランクシャフト31、シリンダ部21F、21R、動弁系(不図示)、カウンタシャフト32、ドライブシャフト33及びドリブンシャフト61の各部まで供給して、これらを潤滑するためのオイル通路77が形成されている。以下に、このオイル通路77について詳説する。
つまり、エンジンケース20の下部でカウンタシャフト32の下方位置にウォータポンプ75(図4)と同軸的に配置されて同期駆動されるオイルポンプ78が配置される。これらのオイルポンプ78及びウォータポンプ75は、プライマリードリブンギヤ45(図2、図3)と回転一体に設けられた補機ドライブギヤ79により駆動される。オイルポンプ78の駆動により、オイルパン76内のオイルは、オイルストレーナ80を経て、右側エンジンケース23に形成された右側下オイル通路81(図11、図5)を通りオイルフィルタ25へ至る。
オイルフィルタ25で異物が除去されたオイルは、図11、図12及び図13に示すように、右側エンジンケース23及び左側エンジンケース24を車幅方向に延びるメインギャラリー82を経て、クランクシャフト31のメタル軸受34及びコンロッドとの摺接部(クランクピン39)へ供給されてこれらを潤滑すると共に、シリンダ部21F及び21R内を飛沫潤滑し、更に、メタル軸受34から動弁系へ供給されてこの動弁系を潤滑する。
また、メインギャラリー82に至ったオイルは、図12、図7及び図8に示すように、メインギャラリー82から後方へ略水平に延びる左側第1オイル通路83、上斜め後方へ延びる左側第2オイル通路84を順次流れ、流入孔としての連通孔Aを経て第1オイル溜り部85へ流入し、ここに一旦貯溜される。この第1オイル溜り部85は、図12、図2、図3及び図8に示すように、ギヤケース部28が形成された左側エンジンケース24において、カウンタシャフト32の軸端部(クラッチ装置47が配置された側の軸端部と反対側の軸端部)近傍に円形状に形成される。
ここで、図12に示すように、左側エンジンケース24に第1オイル溜り部85が対応して形成されるカウンタシャフト32は、オイルポンプ78よりも上方に配置され、このカウンタシャフト32よりも斜め後ろ上方にドライブシャフト33が配置されている。
第1オイル溜り部85に至ったオイルは、図2及び図3に示すように、カウンタシャフト32の中空部内壁とクラッチレリーズロッド58との間に形成されたカウンタシャフトオイル通路86を通ってベアリング46を潤滑すると共に、トランスミッション機構60の各変速ギヤA1〜A5、B1〜B5の噛み合い部分或いは回転摺動部分を飛沫潤滑等する。
また、第1オイル溜り部85に至ったオイルは、図12、図7及び図8に示すように、流出孔としての連通孔Bから流出してオイル溝87へ至る。この第1オイル溜り部85では、連通孔Aが連通孔Bよりも高位置に位置づけられている。また、連通孔Bは、第1オイル溜り部85の最下位置より高位置に形成される。更に、オイル溝87は、左側エンジンケース24のギヤケース部28とギヤケースカバー29(図9)との接合面であって、側面視においてドライブシャフト33の下方に形成される。ギヤケース部28の接合面に形成された断面半円形状の溝エレメント88Aと、ギヤケースカバー29の接合面に形成された断面半円形状の溝エレメント88B(図9及び図10)とが組み合わされて、断面円形状のオイル溝87が構成される。
図12、図7及び図8に示すように、左側エンジンケース24には、オイル溝87の前方端に、第1オイル溜り部85に連通する前記連通孔Bが形成され、後方端に、後述の第2オイル溜り部89の下部に連通する連通孔Cが形成される。従って、オイル溝87により第1オイル溜り部85と第2オイル溜り部89とが連通する。更にオイル溝87は、連通孔C側が連通孔B側よりも低位置になるように傾斜して形成される。
オイル溝87に至ったオイルは、連通孔Cを経て第2オイル溜り部89へ流入し、ここに一旦貯溜される。この第2オイル溜り部89は、図2及び図3に示すように、エンジンケース20(右側エンジンケース23及び左側エンジンケース24)の後壁に、ドライブシャフト33と平行に形成される。更に、第2オイル溜り部89は、左端に前記連通孔Cが形成されてオイル溝87に連通され、右端に形成された連通孔Dを経て右側上オイル通路90(図2、図3、図5、図6)に連通される。上記連通孔Cは左側エンジンケース24に形成され、連通孔D及び右側上オイル通路90は、右側エンジンケース23に形成される。そして、第2オイル溜り部89は、連通孔C及びDも含め、図2及び図3に示すようにエンジンケース20の後壁にドライブシャフト33の軸長よりも長く形成される。
ドライブシャフト33には、内部に軸方向に延びるドライブシャフトオイル通路91が形成される。上記右側上オイル通路90は、第1オイル溜り部85と反対側に位置するドライブシャフト33の端部(右端部)からドライブシャフトオイル通路91に連通される。従って、第2オイル溜り部89に導かれたオイルは、連通孔D及び右側上オイル通路90を経てドライブシャフトオイル通路91内へ供給され、トランスミッション機構60の各変速ギヤA1〜A5、B1〜B5の噛み合い部分或いは回転摺動部分を飛沫潤滑等する。
一方、図12、図4、図7及び図8に示すように、左側第2オイル通路84に導入されたオイルは、第1オイル溜り部85に連通するための連通孔Aの上方に形成された連通孔Eを経て、ドリブンシャフト61のベアリング71のベアリングオイル溝93へ導かれてこのベアリング71を潤滑すると共に、図2に示すドリブンシャフト61内のドリブンシャフトオイル通路92へ供給されて、ベベルドライブギヤ62とベベルドリブンギヤ63との噛み合い部分を飛沫潤滑する。
オイル通路77が上述のように構成されたことから、本実施の形態によれば次の効果(1)〜(11)を奏する。
(1)図2及び図3に示すように、左側エンジンケース24のカウンタシャフト32左側軸端部近傍に第1オイル溜り部85を形成したので、エンジン停止時にこの第1オイル溜り部85にオイルを保持することができる。カウンタシャフト32がドライブシャフト33に近接配置され、しかもオイル供給経路上カウンタシャフト32がドライブシャフト33よりも上流側に位置するので、エンジン再始動時に第1オイル溜り部85からドライブシャフト33へ早期にオイルを供給できる。この結果、エンジン再始動時にカウンタシャフト32及びドライブシャフト33へのオイル供給不足を確実に防止できる。
(2)図2及び図3に示すように、シャフトドライブ式自動二輪車のエンジン3においては、ドライブシャフト33の軸方向外方にベベルギヤユニット64が配置されるため、ドライブシャフト33にはベベルギヤユニット64側の軸端部からオイルを供給することは困難である。従って、ベベルギヤユニット64と反対側のドライブシャフト33右側軸端部からオイルを供給することで、ベベルギヤユニット64を所望位置に設けることができる。仮に、ドライブシャフト33にオイルを、ベベルギヤユニット64側の軸端部から供給すると、ベベルギヤユニット64をドライブシャフト33よりも車両後方に配置しなければならない。これにより、プロペラシャフト22のユニバーサルジョイント66も後方に配置されることになるので、スイングアーム17のピボット軸15(図1)とユニバーサルジョイント66とが離間してしまい、後輪16の揺動時の変位を吸収しきれなくなる恐れがあるが、これを防止できる。
(3)図2及び図3に示すように、ベベルギヤユニット64は、クラッチ装置47と反対側の左側エンジンケース24の側面に配置されるので、クラッチ装置47と干渉することがなく、この干渉を回避するためにエンジンケース20を車両外方へ張り出させる必要もなく、しかも、左側エンジンケース24のベベルギヤユニット64側に形成される第1オイル溜り部85の容量も良好に確保できる。
(4)図11及び図12に示すように、エンジン3の高さ方向において、ドライブシャフト33とオイルポンプ78との間に第1オイル溜り部85及び第2オイル溜り部89が設けられるので、エンジン3の停止時にオイルが、ドライブシャフト33のドライブシャフトオイル通路91(図2及び図3)から自重で第2オイル溜り部89及び第1オイル溜り部85に溜り、オイルパン76へ戻ることを回避できる。
(5)図2、図3及び図12に示すように、ドライブシャフト33のドライブシャフトオイル通路91内へは、主にオイル溝87、第2オイル溜り部89及び右側上オイル通路90のオイル通路を経て、ベベルギヤユニット64が存在しないドライブシャフト33右側端部からオイルを供給するので、オイル通路がベベルギヤユニット64と干渉することを防止できると共に、オイル通路の構造も簡素化できる。
(6)図12に示すように、エンジン3の停止時には、第1オイル溜り部85内のオイルが自重により連通孔A(流入孔)から左側第2オイル通路84を介してオイルパン76まで逆流してしまうことがある。仮に、第1オイル溜り部85における連通孔Aが連通孔B(流出孔)よりも低い位置に設けられると、エンジン停止時に第1オイル溜り部85で保持できるオイル量が減少してしまう。これに対し、本実施の形態では、第1オイル溜り部85における連通孔Aが連通孔Bよりも高位置に設けられているので、エンジン停止時における第1オイル溜り部85内のオイル量を良好に保持できる。
(7)図11及び図12に示すように、第1オイル溜り部85とは別に第2オイル溜り部89を備えたので、オイル通路77におけるオイルの貯溜容量を増大できる。しかも、第1オイル溜り部85よりもドライブシャフト33に近接させて第2オイル溜り部89が設けられたので、ドライブシャフト33へのエンジン再始動時におけるオイル供給応答性を一層良好にすることができる。
(8)図2及び図3に示すように、第2オイル溜り部89がエンジンケース20の後壁にドライブシャフト33と平行に形成されたので、オイル通路77は、この第2オイル溜り部89によってドライブシャフト33を軸方向に跨ぐことになり、この第2オイル溜り部89の容量を確保できると共に、ベベルギヤユニット64と反対側のドライブシャフト33右側軸端部からドライブシャフトオイル通路91へオイルを供給することができる。
(9)図2及び図3に示すように、第2オイル溜り部89が、連通孔C及びDも含めてドライブシャフト33の軸長よりも長く形成されたので、その分、第2オイル溜り部89の容量を増大させることができる。
(10)図12に示すように、第1オイル溜り部85と第2オイル溜り部89とを連通するオイル溝87は、第2オイル溜り部89側の連通孔Cが第1オイル溜り部85側の連通孔Bよりも低位置になるよう傾斜して形成されたので、第2オイル溜り部89内のオイルが第1オイル溜り部85内へ逆流することを抑制でき、この結果、第2オイル溜り部89内でのオイル貯溜量を良好に確保できる。
(11)図7及び図9に示すように、オイル溝87は、左側エンジンケース24のギヤケース部28とギヤケースカバー29との接合面にそれぞれ形成された溝エレメント88Aと88Bとが組み合わされて構成されるので、このオイル溝87の加工性を向上でき、しかもオイル溝87を、別部品を用いることなくエンジンケース20と一体に形成することができる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本実施の形態のオイル通路77は、シャフトドライブ式自動二輪車のエンジンに限らず、それ以外のエンジンのオイル通路にも適用できる。
本発明に係るエンジンのオイル供給構造における一実施形態が適用されたエンジンを搭載する自動二輪車を示す左側面図。 図1のエンジンの内部を示す断面図。 図2の一部を拡大して示す断面図。 図2のエンジンケースを示す斜視図。 図4の右側エンジンケースの外面を示す正面図。 図5の右側エンジンケースの内面を示す背面図。 図4の左側エンジンケースの外面を示す正面図。 図7の左側エンジンケースの内面を示す背面図。 図2のギヤケースカバーの内面を示す背面図。 図9のX−X線に沿うギヤケースカバーのみの断面図。 図5の右側エンジンケースの外面にオイル通路を模式的に示した正面図。 図7の左側エンジンケースの外面にオイル通路を模式的に示した正面図。 主に図11及び図12に示すオイル通路を流れるオイルの経路を示す経路図。
符号の説明
1 自動二輪車
3 V型エンジン
16 後輪(駆動輪)
20 エンジンケース
22 プロペラシャフト
23 右側エンジンケース
24 左側エンジンケース
25 オイルフィルタ
28 ギヤケース部
29 ギヤケースカバー
31 クランクシャフト
32 カウンタシャフト
33 ドライブシャフト
43 プライマリードライブギヤ
45 プライマリードリブンギヤ
47 クラッチ装置
61 ドリブンシャフト
62 ベベルドライブギヤ
63 ベベルドリブンギヤ
64 ベベルギヤユニット
76 オイルパン
77 オイル通路
78 オイルポンプ
82 メインギャラリー
85 第1オイル溜り部
87 オイル溝
89 第2オイル溜り部
91 ドライブシャフトオイル通路
A 連通孔(流入孔)
B 連通孔(流出孔)

Claims (7)

  1. シャフトドライブ式の自動二輪車のエンジンであって、このエンジンは、エンジンケースの内部に互いに平行なクランクシャフト、カウンタシャフト及びドライブシャフトが車両前方側から後方側へ順次配置されると共に、それぞれのシャフトが回転可能に支持され、前記ドライブシャフトの前記エンジンケースの車幅方向一側部にベベルドライブギヤが回転一体に設けられ、このベベルドライブギヤに噛み合うベベルドリブンギヤを回転一体に備えたプロペラシャフトを介して、前記エンジンの動力を駆動輪へ伝達すると共に、オイルポンプから前記ドライブシャフトまでオイルを供給するオイル通路を有し、このオイル通路は、前記ベベルドライブギヤ及び前記ベベルドリブンギヤが配置される側の前記カウンタシャフトの軸端部近傍に第1オイル溜り部を備え、この第1オイル溜り部からカウンタシャフトの内部に形成したカウンタシャフトオイル通路へ直接オイルを導く一方、車両側面視においてドライブシャフトの下方であって、車両平面視において前記エンジンケースの後壁にドライブシャフトの軸長よりも長く且つ平行に形成した第2オイル溜り部を設け、この第2オイル溜り部の流入孔と前記第1オイル溜り部の流出孔とをオイル溝を介して連通するとともに、前記第2オイル溜り部と、前記ドライブシャフトの内部に形成したドライブシャフトオイル通路の、前記第1オイル溜り部と反対側に位置する端部とを連通して前記ドライブシャフトへオイルを導くよう構成されたことを特徴とするエンジンのオイル供給構造。
  2. 前記カウンタシャフトがオイルポンプよりも高位置に配置され、このカウンタシャフトよりも高位置にドライブシャフトが配置されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイル供給構造。
  3. 前記オイル通路は、第1オイル溜り部へオイルを流入させる流入孔と、前記第1オイル溜り部からオイルを流出させる流出孔とを備え、前記流入孔が前記流出孔よりも高位置に位置づけられたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイル供給構造。
  4. 前記オイル通路は、側面視においてドライブシャフトの下方を通り、第1オイル溜り部の流出孔と第2オイル溜り部とを連通するオイル溝を備え、このオイル溝は、前記第2オイル溜り部側が前記流出孔側よりも低位置になるように傾斜して形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイル供給構造。
  5. 前記オイル溝は、ベベルドライブギヤ及びベベルドリブンギヤを覆うギヤケースカバーと、このギヤケースカバーが接合されるエンジンケースのギヤケース部との接合面に形成されたことを特徴とする請求項4に記載のエンジンのオイル供給構造。
  6. 前記ベベルドライブギヤ、前記ベベルドリブンギヤ及び前記ベベルドリブンギヤと一体的に回転するドリブンシャフトを含んで構成されるベベルギヤユニットが、前記オイルポンプよりも高位置で前記エンジンケースの車幅方向一側部に配置され、前記オイル通路は、前記ベベルギヤユニットが配置される側の前記カウンタシャフトの軸端部近傍に備えた前記第1オイル溜り部と、前記エンジンケースの後壁に形成した前記第2オイル溜り部を経て、前記ベベルギヤユニットと反対側に位置する前記ドライブシャフトの端部へオイルを導くよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイル供給構造。
  7. シャフトドライブ式の自動二輪車のエンジンであって、このエンジンは、エンジンケースの内部に互いに平行なクランクシャフト、カウンタシャフト及びドライブシャフトが車両前方側から後方側へ順次配置されると共に、それぞれのシャフトが回転可能に支持され、前記ドライブシャフトの前記エンジンケースの車幅方向一側部にベベルドライブギヤが回転一体に設けられ、このベベルドライブギヤに噛み合うベベルドリブンギヤを回転一体に備えたドリブンシャフトおよびドリブンシャフトと一体的のプロペラシャフトを介して前記エンジンの動力を駆動輪へ伝達すると共に、オイルポンプから前記ドライブシャフトまでオイルを供給するオイル通路を有し、このオイル通路は、前記ベベルドライブギヤ及び前記ベベルドリブンギヤが配置される側の前記カウンタシャフトの軸端部近傍に設けた第1オイル溜り部と、この第1オイル溜り部からドライブシャフトの内部に形成したドライブシャフトオイル通路へ直接オイルを導く第2オイル溜り部とを備えると共に、前記オイル通路は、前記オイルポンプから前記第1オイル溜り部にオイルを供給する一方、前記ドリブンシャフトの端部から前記ドリブンシャフトの内部に形成したドリブンシャフトオイル通路にオイルを導き、このドリブンシャフトオイル通路に供給されたオイルによって前記ベベルドライブギヤと前記ベベルドリブンギヤの噛み合いが飛沫潤滑されたことを特徴とするエンジンのオイル供給構造。
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