JP2006105131A - 自動二輪車用エンジン - Google Patents

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】遠心クラッチと手動式クラッチおよびオイルフィルタとをエンジンの一側部がコンパクトになるように位置付け、これらの部材を覆うクラッチカバーの小型化を図る。
【解決手段】クランク軸11の一端部に遠心クラッチ19を設ける。この遠心クラッチ19より車体の後側であってかつ車体の外側に、変速用のメインクラッチ63を設ける。このメインクラッチ63の前部を前記遠心クラッチ19と車幅方向に重ねる。このメインクラッチ63の前方であって前記遠心クラッチ19と車幅方向に重なる位置にオイルフィルタ84を設けた。
【選択図】 図10

Description

本発明は、クラッチカバーにオイルフィルタが設けられた自動二輪車用エンジンに関するものである。
従来のこの種の自動二輪車としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示された自動二輪車用エンジンは、クランク軸より車体の後方に変速機が設けられている。この変速機は、乗員が足によりシフトペダルを操作することによって変速を行うもので、動力伝達系の上流側に位置するメイン軸と、このメイン軸の複数の変速用歯車に噛合する複数の変速用歯車を有するドライブ軸とを備えている。
前記メイン軸は、車体右側の端部に手動式のクラッチが軸装され、このクラッチを介してクランク軸に接続されている。前記手動式クラッチは、乗員がクラッチレバーを把持することにより動力の伝達が絶たれ、クラッチレバーを放すことによって動力を伝達する構成が採られている。前記クラッチは、クランクケースより車体の右側に突出しており、クラッチカバーによって覆われている。
このクラッチカバーは、クランクケースの車体右側の端部に取付けられている。このクラッチカバーの前端部には、オイルフィルタが設けられている。このオイルフィルタは、オイルポンプから吐出されたオイルを濾過するためのもので、クラッチカバーに形成された凹陥部と蓋体とからなるオイルフィルタ用ケースと、このケース内に収納されたフィルタエレメントとから構成されている。
一方、特許文献2には、クランク軸の軸端部に遠心クラッチが設けられた従来の自動二輪車用エンジンが開示されている。この特許文献2に示されたエンジンは、クランク軸の車体右側の端部に遠心クラッチが設けられており、この遠心クラッチが低速回転時に動力伝達を遮断することにより、変速機をニュートラル状態に戻さない状態で車体が停止したとしても運転を継続することができる。また、特許文献2に示されているエンジンにおいて、オイルポンプは、クランク軸のウェブに対して遠心クラッチと車幅方向の同じ一側に設けられている。このオイルポンプは、クランク軸に歯車結合されており、クランク軸によって駆動される。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
特開2003−161133号公報(第4−6頁、図4) 特開2003−262112号公報(第3−5頁、図3)
発明者は、特許文献2に開示されている遠心クラッチを特許文献1に示されているエンジンに装備し、車体が停止したときに手動式クラッチの切断操作を行わなくてもエンジンが停止することがないように構成することを考えている。
しかしながら、この構成を採るに当たっては、遠心クラッチおよび手動式クラッチと、クラッチカバーに設けられるオイルフィルタとがエンジンの一側部に配設されることになり、この一側部が他側部との比較において極端に大形化するという問題が生じた。このようにエンジンの一側部のみが大形化すると、ここに取付けられるクラッチカバーも大形化し、このクラッチカバーの板状部分がエンジンの振動により共振して騒音が発生し易くなる。
また、特許文献2に記載されているエンジンは、遠心クラッチとオイルポンプとが車幅方向の同じ一側に設けられている。このため、このエンジンは、上述したように手動式クラッチを装備することにより、遠心クラッチが位置する一側部に多くの部品が搭載されることになり、この一側部が他側部に較べて大型化してしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、遠心クラッチと手動式クラッチおよびオイルフィルタとをエンジンの一側部がコンパクトになるように位置付け、これらの部材を覆うクラッチカバーの小型化を図ることを目的とする。また、エンジンの一側部がコンパクトになるようにオイルポンプを装備することを第2の目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る自動二輪車用エンジンは、クランク軸の一端部に遠心クラッチを設け、この遠心クラッチより車体の後側であってかつ車体の外側に、変速用のメインクラッチを設け、このメインクラッチの前方であって前記遠心クラッチと車幅方向に重なる位置にオイルフィルタを設けたものである。
請求項2に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンは、請求項1に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンにおいて、オイルフィルタをクランクケースの底部に貯留されたオイルの油面より高い位置に設けたものである。
請求項3に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンは、請求項1に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンにおいて、車体のサイドスタンドとは左右方向の反対側にオイルフィルタを設けたものである。
請求項4に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンは、請求項1に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンにおいて、遠心クラッチを側方から覆うクラッチカバーをクランクケースの一端部に取付け、前記クラッチカバーに、フィルタエレメント収容用凹陥部と蓋体とからなるオイルフィルタ用ケースを設けたものである。
請求項5に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンは、請求項4に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンにおいて、オイルフィルタ用ケースの蓋体とクラッチカバーとの合わせ部分に、フィルタエレメントを通過したオイルが供給される分配用オイル通路をオイルフィルタ用ケースの開口縁に沿って延びるように形成し、このオイル通路の延設方向の一端部をカム軸潤滑用オイル通路に接続するとともに、他端部をクランク軸潤滑用オイル通路に接続したものである。
請求項6に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンは、クランク軸の一端部に遠心クラッチを設け、このクランク軸のウェブに対して前記遠心クラッチと車幅方向の同じ一側に、変速用のメインクラッチとオイルフィルタとを設け、前記ウェブに対して前記遠心クラッチとは反対側にオイルポンプを設けたものである。
請求項7に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンは、請求項6に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンにおいて、オイルポンプの回転軸をクランク軸に歯車結合させ、クランク軸のオイルポンプ駆動用歯車よりクランク軸の軸端側にタイミングチェーン用スプロケットを設けたものである。
請求項8に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンは、請求項7に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンにおいて、シリンダの周囲に冷却水用の通路を有する水冷式のものである。
請求項9に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンは、請求項6に記載した発明に係る自動二輪車用エンジンにおいて、遠心クラッチを側方から覆うクラッチカバーをクランクケースの一端部に取付け、前記クラッチカバーに、フィルタエレメント収容用凹陥部と蓋体とからなるオイルフィルタ用ケースを設けたものである。
本発明に係る自動二輪車用エンジンは、メインクラッチの前方であって遠心クラッチの側方に形成されるデッドスペースにオイルフィルタが配設されている。このため、本発明によれば、遠心クラッチとメインクラッチおよびオイルフィルタとをエンジンの一側部がコンパクトになるように搭載することができるから、これらの部材を覆うクラッチカバーを小型に形成することができる。この結果、遠心クラッチとメインクラッチとを一側部に装備しているにもかかわらず、クラッチカバーに起因して発生する騒音が小さい自動二輪車用エンジンを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、オイルフィルタ内のオイルは、エンジンが停止しているときにクランクケースの底部に重力によって戻る。このため、フィルタエレメントを交換するときにオイルフィルタ部分からオイルが流出することがなく、フィルタエレメントの交換作業を容易に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、サイドスタンドを使用して駐車しているときにオイルフィルタの位置が相対的に高くなる。このため、この状態で通常フィルタエレメントを交換することになるからオイルがより一層漏洩し難くなる。
請求項4記載の発明によれば、クラッチカバーの一部を利用してオイルフィルタ用ケースを形成することができる。このため、オイルフィルタ用ケースをクラッチカバーとは別体に形成する場合に較べてクラッチカバーをコンパクトに形成することができる。
請求項5記載の発明によれば、フィルタエレメントを通過したオイルが供給される分配用オイル通路をクラッチカバーの凹溝と蓋体の凹溝とによって容易に形成することができる。
請求項6記載の発明によれば、クランク軸上に設けられたり、クランク軸から駆動力を取出すためにクランク軸長を長くする要因になりうる遠心クラッチとオイルポンプとが、車幅方向の一側部と他側部とに振り分けられるようになる。このため、これらの部材が同一側部に位置する場合に較べて遠心クラッチが位置する側部をコンパクトに形成することができる。
請求項7記載の発明によれば、オイルポンプをクランクケースから取外すことなくタイミングチェーンをクランク軸のスプロケットから取外すことができる。このため、タイミングチェーンを取外して行うメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項8記載の発明によれば、冷却水用の通路分だけタイミングチェーンのチェーンラインがシリンダから離間し、タイミングチェーン用スプロケットとクランク軸のウェブとの間にデッドスペースが形成される。しかし、この発明によれば、前記デッドスペース内にオイルポンプ駆動用歯車が設けられているから、無用にクランク軸を長くすることなくオイルポンプへの駆動力取出しが可能となる。
請求項9記載の発明によれば、クラッチカバーの一部を利用してオイルフィルタ用ケースを形成することができる。このため、オイルフィルタ用ケースをクラッチカバーとは別体に形成する場合に較べてクラッチカバーをコンパクトに形成することができる。
以下、本発明に係る自動二輪車用エンジンの一実施の形態を図1ないし図18によって詳細に説明する。
図1は本発明に係るエンジンを搭載した自動二輪車の側面図、図2は本発明に係るエンジンの右側面図、図3は左側クランクケース半部の右側面図で、クランク軸とシリンダボディを破断した状態で描いてある。図4および図5は左側クランクケース半部の左側面図で、図4は部品が組み付けられている状態を示し、図5は左側クランクケース半部のみの状態を示す。
図6は左側クランクケース半部の右側面図、図7は右側クランクケース半部の左側面図、図8は右側クランクケース半部の右側面図、図9はクラッチカバーのオイルフィルタ用ケース形成部分の斜視図、図10は図2におけるX−X線断面図、図11は図3におけるXI−XI線断面図、図12は図5におけるXII−XII線断面図、図13はシリンダ側オイル通路の構成を示す断面図、図14はメイン軸内のオイル通路にオイルを供給する油路を示す断面図で、同図は図6におけるXIV−XIV線断面図である。図15はドライブ軸内のオイル通路にオイルを供給する油路を示す断面図で、同図は図7におけるXV−XV線断面図である。図16は右側副クランク室内のオイル室を示す断面図で、同図は図8におけるXVI−XVI線断面図である。図17は変速機の操作力伝達装置を示す断面図で、同図は図8におけるXVII−XVII線断面図である。図18はオイル通路の概略構成を示す斜視図で、同図(a)は車体の左斜め上後方から見た状態で描いてあり、同図(b)は車体の右斜め上後方から見た状態で描いてある。図18においては、車体の前方を矢印Fによって示す。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による自動二輪車を示す。2はこの自動二輪車1の前輪を示し、3はフロントフォーク、4は操向ハンドル、5はシート、6はエンジン、7はリヤアーム、8はサイドスタンド、9は後輪を示す。前記サイドスタンド8は、車体左側のリヤアームブラケット10の下端部に取付けられている。
前記エンジン6は、水冷式4サイクル単気筒エンジンで、図2および図3に示すように、クランク軸11を回転自在に支持するクランクケース12と、このクランクケース12車体前側の上端部に軸線が前上がりに傾斜するように取付けられたシリンダボディ13と、このシリンダボディ13の上端部に取付けられたシリンダヘッド14と、このシリンダヘッド14に取付けられたヘッドカバー15などによって構成されている。
前記クランク軸11は、図10に示すように、左右一対のクランクウェブ16,16と、これらのクランクウェブ16どうしを接続するクランクピン17とによって構成されている。このクランク軸11の車体左側の端部にはフライホイールマグネトウ18が設けられ、車体右側の端部には後述する遠心クラッチ19が設けられている。前記クランクピン17には、図2に示すように、コンロッド20を介してピストン21が連接されている。
前記シリンダヘッド14には、1本のカム軸22によって吸・排気弁23,24を駆動する動弁装置25が設けられている。このシリンダヘッド14の前部には排気管26が接続され、後部には吸気管27を介して気化器28が接続されている。この気化器28の上流側には、図3に示すように、エアクリーナ29が接続されている。
クランクケース12は、図10に示すように、車体左側の半部(以下、これを左側クランクケース半部31という)と、車体右側の半部(以下、これを右側クランクケース半部32という)とによって車体の左右方向に分割できるように形成されており、前記クランク軸11を軸受33,34によって回転自在に支持するとともに、後述する変速機35を収容している。
前記左側クランクケース半部31と右側クランクケース半部32とは、図4中に符号36で示す外側の複数の締結用ボルトと、図11中に符号37で示す締結用ボルトとによって互いに結合されている。
また、左側クランクケース半部31と右側クランクケース半部32とは、図10に示すように、クランク軸11および変速機35のメイン軸41とドライブ軸42とを支持する縦壁43,44と、図3に示すように、クランクウェブ16の下半部に沿って延びる隔壁45,46とがそれぞれ一体に形成されている。
両クランクケース半部31,32の縦壁43,44は、上下方向と前後方向とに延びるように両クランクケース半部31,32に形成されている。メイン軸41は、軸受47,48によって縦壁43,44に回転自在に支持され、ドライブ軸42は、軸受49,50によって縦壁43,44に回転自在に支持されている。
前記隔壁45,46は、図3、図6および図7に示すように、側方から見て下方に向けて凸になる半円状に形成されている。左側クランクケース半部31の隔壁45と右側クランクケース半部32の隔壁46は、これら両クランクケース半部31,32どうしを組合わせることによって、先端面どうしが互いに密接するように形成されている。これら両隔壁45,46の先端面には、凹溝51,52が形成されている。この凹溝51,52は、隔壁45,46の形成されている範囲の全域にわたって延びており、隔壁45,46どうしを互いに接続することによって密閉された穴になるように形成されている。この穴を以下においてメインギャラリ53という。
図6に示すように、このメインギャラリ53における側方から見て最も低くなる部位(隔壁45,46の前後方向の略中央部)の近傍には、クランクケース12の底部に装備されている後述のオイルポンプ54(図2、図4および図12参照)からオイルが吐出される吐出用オイル通路55が接続されている。
前記両隔壁45,46におけるシリンダの軸線C(図3参照)と交差する部位には、両隔壁45,46どうしを互いに結合させるための締結部56,57が一体に形成されている。この締結部56,57は、両クランクケース半部31,32における車幅方向の外側の端部から内側の端部に延びるように形成されている。図11に示すように、左側クランクケース半部31の締結部56には、締結用ボルト37が挿通する貫通孔56aが穿設され、右側クランクケース半部32の締結部57には、締結用ボルト37が螺着するねじ孔57aが形成されている。
左側クランクケース半部31の車体左側の端部には、図10に示すように、フライホイールマグネトウ18を覆うためのフライホイールマグネトウ用カバー61が取付けられている。右側クランクケース半部32の車体右側の端部には、縦壁44の周縁から右側方に突出する横壁62が形成されている。この横壁62の車体右側の端部には、前記遠心クラッチ19と後述するメインクラッチ63とを覆うためのクラッチカバー64が取付けられている。
このクランクケース12における左側クランクケース半部31の縦壁43と右側クランクケース半部32の縦壁44との間には、図10に示すように、主クランク室65が形成され、左側クランクケース半部31の縦壁43とフライホイールマグネトウ用カバー61との間には、左側副クランク室66が形成されている。また、右側クランクケース半部32の縦壁44および横壁62とクラッチカバー64との間には、右側副クランク室67が形成されている。前記主クランク室65内と左右の副クランク室66,67内とは、前記縦壁43,44に形成された複数の連通穴68(図3〜図8参照)によって互いに連通されている。
クランク軸11に設けられた遠心クラッチ19は、図10に示すように、クランク軸11に回転自在に支持された有底円筒状のドラム71と、このドラム71の内部でクランク軸11と一体に回転する遠心コマ72(図16参照)とを備え、クランク軸11の回転が予め定めた回転数を上回ることによって動力がクランク軸11から遠心コマ72を介してドラム71に伝達されるように構成されている。
前記ドラム71は、開口部が車体の左方を指向するようにクランク軸11に装着されており、車体右側の端部にクランク軸11と同一軸線上に位置する筒状出力軸74が設けられている。この筒状出力軸74には、減速用小歯車75が形成されており、この減速用小歯車75を介して後述するメインクラッチ63に歯車結合されている。
この実施の形態による遠心クラッチ19は、図10および図16に示すように、右側クランクケース半部32の縦壁44の外側近傍に位置付けられている。
この遠心クラッチ19の下部は、図8および図16に示すように、右側副クランク室67における車体前側の下部に形成されたオイル室76の内部に上方から挿入されている。このオイル室76の両側壁は、右側クランクケース半部32の縦壁44と、この縦壁44と対向するクラッチカバー64の縦壁64a(図16参照)とによって形成されている。オイル室76の前壁は、右側クランクケース半部32の横壁62と、この横壁62に接続されたクラッチカバー64の前壁64b(図10参照)とによって形成されている。オイル室76の後壁は、図8および図16に示すように、右側クランクケース半部32における右側副クランク室67の底であって、車体の前後方向の中央部に上方に向けて突出するように立設された仕切壁77と、この仕切壁77に接続するクラッチカバー64の仕切壁64c(図16参照)とによって形成されている。
このオイル室76には、エンジン運転時に前記隔壁45,46の上に流下したオイルが連通穴68a(図8参照)を通って流入し貯留される。オイル室76内のオイルの液面は、エンジン停止時やアイドリング時は図16中に二点鎖線L1で示すように遠心クラッチ19の下方に位置し、走行時には、同図中に二点鎖線L2で示すように、ドラム71の下端部がオイル中に浸漬する高さに上昇する。ドラム71(クランク軸11)の回転する方向は、車体の右側から見て時計方向である。このため、走行時にオイル室76内のオイルは、遠心クラッチ19の回転するドラム71によって、右側副クランク室67内におけるオイル室76の後方に飛ばされる。このようにオイル室76から後方に飛ばされたオイルの一部は、右側副クランク室67内に設けられている部品(後述する操作力伝達装置78)に付着し、この部品を潤滑する。オイル室76の後方に飛ばされたオイルは、最終的に仕切壁77,64cより後方に位置する連通穴68bを通って右側副クランク室67から主クランク室65内に戻る。
メインクラッチ63は、後述する変速機35の変速操作に連動して接続状態と切断状態とが切り替わる多板式のものであって、図10に示すように、後述する変速機35のメイン軸41における車体右側の端部に設けられている。このメインクラッチ63は、前記減速用小歯車75が噛合する減速用大歯車81と一体に回転する入力部材82と、メイン軸41と一体に回転する出力部材(図示せず)とを備え、メイン軸41の軸心部に挿入されたプッシュロッド83が図10において右側に移動することによって切断状態になり、プッシュロッドが同図において左側に移動することによって接続状態になる。
この実施の形態によるメインクラッチ63は、図2および図10に示すように、遠心クラッチ19より車体の後側であってかつ車体の外側に、その前部が前記遠心クラッチ19と車幅方向に重なるように位置付けられている。このメインクラッチ63の前方であって、前記遠心クラッチ19と車幅方向に重なる位置には、オイルフィルタ84が設けられている。すなわち、このメインクラッチ63と前記オイルフィルタ84は、クランク軸11のクランクウェブ16に対して遠心クラッチ19と車幅方向の同じ一側に設けられている。
オイルフィルタ84は、図10に示すように、クラッチカバー64の前端部に車体右側へ向けて開放するように形成された凹陥部85と、この凹陥部85の開口部分を閉塞する蓋体86とからなるケース87と、このケース87内に収納された筒状のフィルタエレメント88とから構成されている。また、このオイルフィルタ84は、図2に示すように、後述するオイルポンプ54や、図4中に二点鎖線L3で示すクランクケース12内のオイルの液面より高い位置に配設されている。
この実施の形態によるオイルフィルタ84は、フィルタエレメント88と凹陥部85の内面との間の環状の油室91(図10参照)に供給されたオイルがフィルタエレメント88を通過してフィルタエレメント88の内部に入ることによって異物を濾過する構造のものである。
前記環状の油室91は、図10、図12および図18に示すように、右側クランクケース半部32の横壁62の前端部内と、クラッチカバー64の前端部内とを左右方向に延びるオイルフィルタ入口通路92によって前記メインギャラリ53の前端部に接続されている。一方、フィルタエレメント88の内側の油室は、図10に示すように、蓋体86内に形成された連通路93によって、蓋体86とクラッチカバー64との合わせ部分64a(図9参照)に形成された凹溝からなる分配用オイル通路94(図9参照)に接続されている。したがって、オイルフィルタ84から流出したオイルは、この分配用オイル通路94を通って後述するクランク軸潤滑用オイル通路95(図10および図18参照)とカム軸潤滑用オイル通路96(図13および図18参照)とに供給される。
前記分配用オイル通路94は、図9に示すように、クラッチカバー64と蓋体86との合わせ部分に、オイルフィルタ用ケース87(凹陥部85)の開口縁に沿って延び、側面視において上方に向けて凸になる円弧状に形成されている。この分配用オイル通路94の車体後側の端部に前記クランク軸潤滑用オイル通路95が接続され、車体前側の端部に前記カム軸潤滑用オイル通路96が接続されている。
クランク軸潤滑用オイル通路95は、図10および図18に示すように、前記分配用オイル通路94とクラッチカバー64内のクランク軸接続穴97内とを連通する連通路98と、クランク軸11の軸心部に形成されたオイル通路99と、このオイル通路99からコンロッド大端部20aにオイルを導くオイル通路100などによって構成されている。
カム軸潤滑用オイル通路96は、図13および図18に示すように、クラッチカバー64の前端部内と右側クランクケース半部32の横壁62の前端部内とを左右方向に延びるオイル通路101と、このオイル通路101にヘッドボルト挿通用の穴102とシリンダヘッド14内のオイル通路103とを介して接続されたカム軸22内のオイル通路104などによって構成されている。
前記変速機35は、図10に示すように、クランク軸11の後方に軸線がクランク軸11の軸線と平行になるように設けられた前記メイン軸41およびドライブ軸42と、これら両軸41,42に装着された複数の変速用歯車(111〜118)と、これらの変速歯車のうち軸線方向に移動自在に構成された変速用歯車(113,116)に係合する二つのシフトフォーク119,120(図3および図8参照)と、これらのシフトフォーク119,120を車体の左右方向に移動させるドラム121(図17参照)と、シフトペダル(図示せず)から操作力が伝達されてドラム121を回動させる操作力伝達装置78(図8および図17参照)などによって構成されている。
前記ドライブ軸42の車体左側の端部は、図10に示すように、左側クランクケース半部31の縦壁43を貫通して外側に突出している。このドライブ軸42の前記突出側端部には、後輪駆動用チェーン122を巻掛けるためのスプロケット123が取付けられている。
前記操作力伝達装置78は、図8および図17に示すように、クランクケース12の下部を車幅方向に貫通するシフトロッド131の回動を第1のシフトレバー132と第2のシフトレバー133とによってシフトドラム121に伝達する構成が採られている。前記シフトロッド131は、図14および図17に示すように、車体左側クランクケース半部31と車体右側クランクケース半部32の縦壁43,44に回動自在に支持されており、車体左側クランクケース12の縦壁43から車体左側に突出した軸端部にシフトペダル(図示せず)が取付けられている。
また、シフトロッド131の途中には、図14に示すように、ボール134を有するカム機構135が設けられている。このカム機構135は、シフトロッド131が回動することによって可動プレート136がシフトロッド131の軸線方向に往復動するように構成されている。可動プレート136は、連動用レバー137の一端部に接続されている。
連動用レバー137は、前記可動プレート136の動作を他端側のプッシュロッド83に伝達するためのもので、左側クランクケース半部31に設けられた支持部材138に支持された状態で可動プレート136とプッシュロッド83とに接続されている。すなわち、シフトペダルが操作されてシフトロッド131が回動すると、カム機構135と連動用レバー137とによってプッシュロッド83が車体右側へ押圧され、メインクラッチ63が接続状態から切断状態になる。メインクラッチ63は、変速操作が完了して前記操作力が解放されたときにクラッチ内のリターンスプリング(図示せず)の弾発力によって接続状態に戻る。
変速機35の変速用歯車111〜118と、シフトフォーク119,120およびドラム121は、主クランク室65内に収容されている。これらの部材は、図3および図10に示すように、クランクウェブ16の斜め後上方に位置付けられており、クランクケース12の隔壁45,46の上に集められたオイルがクランクウェブ16により飛ばされて付着し、このオイルによって潤滑される。隔壁45,46の上に集められたオイルは、主にクランク軸11やコンロッド大端部20aの被潤滑部から主クランク室65内を流下または滴下したものである。
変速機35の前記操作力伝達装置78は、図8および図17に示すように、右側副クランク室67内であって遠心クラッチ19の後方に位置付けられている。この操作力伝達装置78は、遠心クラッチ19のドラム71と車体の前後方向に並ぶ位置(車幅方向の略同じ位置)に配設されており、前記オイル室76でドラム71によって跳ね上げられて付着したオイルによって潤滑される。
オイルを前記メインギャラリ53に供給するオイルポンプ54は、トロコイドポンプからなり、図12に示すように、左側クランクケース半部31の縦壁43の下端部に回転軸141の軸線方向が車幅方向と平行になる状態で取付けられている。この実施の形態によるオイルポンプ54は、クランク軸11の車体左側を支持する軸受33と車幅方向の略同一位置に位置付けられている。すなわち、このオイルポンプ54は、図12に示すように、クランクウェブ16に対して前記遠心クラッチ19とは車幅方向の反対側に設けられている。
前記回転軸141の車体左側の端部には、プラスチックによって形成された従動歯車142が取付けられている。この従動歯車142は、クランク軸11のオイルポンプ駆動用歯車143に噛合している。すなわち、この回転軸141は、クランク軸11に歯車結合されている。
前記回転軸141の車体右側の端部は、縦壁43の軸孔144に嵌合されている。この軸孔144は、その上側半部が縦壁43を車幅方向に貫通するように形成されている。軸孔144は、オイルポンプ54とは反対側の端部の一部分が主クランク室65内に開口している。この開口部を図6および図12中に符号145で示す。
図12において、従動歯車142の車体左側(車体外側)に位置する符号146で示すものは、クランクケース12の底部に貯留されたオイルを従動歯車142が攪拌することを防ぐためのプレートである。このプレート146は、図4に示すように、側方から見て従動歯車142の前部と下部とを側方から覆うようにL字状に形成されており、固定用ボルト147によって縦壁43に取付けられている。このプレート146は、このように縦壁43に取付けられることによって、従動歯車142の周囲に縦壁43と協働してポンプ収容空間Sを形成している。すなわち、このポンプ収容空間Sは、クランクケース12の底部のオイル貯留部とはプレート146により画成されることによって、オイルが入り難くなる。クランクケース12の底部に貯留されたオイルの液面の位置を図4中に二点鎖線L3で示す。
プレート146の上端部は、図12に示すように、タイミングチェーン148の下端部と所定間隔をおいて対向するように形成されている。タイミングチェーン148は、クランク軸11における前記オイルポンプ駆動用歯車143より車体の外側に設けられたスプロケット149と、カム軸22のスプロケット150(図13参照)とに架け渡されている。このタイミングチェーン148の下端部と前記プレート146との間隔は、タイミングチェーン148がスプロケット149から下方に外れることがない寸法に設定されている。すなわち、プレート146は、従動歯車142の周囲のポンプ収容空間Sにオイルが浸入することを防ぐ機能と、メンテナンス時などにタイミングチェーン148がクランク軸11の歯車149から外れることを防ぐ機能とを有する。前記タイミングチェーン148のチェーンラインは、オイルポンプ駆動用歯車143よりクランク軸11の軸端側に設けられたタイミングチェーン用スプロケット149からシリンダに沿って上方に延びている。このチェーンラインは、図13に示すように、シリンダの周囲に形成された冷却水用の通路6aの分だけシリンダから離間している。
オイルポンプ54の吸込口54a(図12参照)は、図5中に符号151で示す吸込用オイル通路に接続され、吐出口54b(図12参照)は、吸込用オイル通路151の前方に位置する吐出用オイル通路55に接続されている。
前記吸込用オイル通路151は、図12に示すように、前記縦壁43に上下方向に延びるように形成されており、オイルポンプ54の吸込口54aとクランクケース12の下部のオイル貯留室152とを接続している。この吸込用オイル通路151の上流端にはストレーナ153が設けられている。
前記オイル貯留室152は、図3および図6に示すように、左側クランクケース半部31に車体右側に向けて開放するように形成された凹陥部153と、図7に示すように、右側クランクケース半部32に車体左側に向けて開放するように形成された凹陥部154とを互いに結合させることによって形成されている。このオイル貯留室152の車体後側の壁の下端部には、クランクケース12内の底に流下したオイルをオイル貯留室152内に流入させるためのオイル入口155が形成されている。
吐出用オイル通路55は、図12に示すように、前記縦壁43を車幅方向に延びており、オイルポンプ54の吐出口54bとメインギャラリ53の前後方向の略中央部とを接続している。
メインギャラリ53の車体後側の端部には、前記メイン軸41の軸心部のオイル通路161(図10、図14および図18参照)にオイルを導くためのメイン軸用油路162(図6、図14および図18参照)と、前記ドライブ軸42の軸心部のオイル通路163(図10、図15および図18)にオイルを導くためのドライブ軸用油路164(図、図15および図18参照)とが形成されている。
メイン軸用油路162は、図6、図14および図18に示すように、左側クランクケース半部31内をメインギャラリ53から縦壁43に向けて左方に延びるとともに、縦壁43内をメイン軸収容用凹部165内まで後上がりに傾斜して延びている。この油路162を通ってメイン軸41内のオイル通路161に供給されたオイルは、メイン軸用軸受47,48と、メイン軸41に設けられた変速用歯車111〜114と、プッシュロッド83の摺動部などを潤滑する。
ドライブ軸用油路164は、図7、図15および図18に示すように、右側クランクケース半部32内をメインギャラリ53から縦壁44に向けて右方に延びるとともに、縦壁44内をドライブ軸収容用凹部166内まで後上がりに傾斜して延びている。この油路164を通ってドライブ軸42内のオイル通路163に供給されたオイルは、ドライブ軸42用軸受49,50と、ドライブ軸42に設けられた変速用歯車115〜118などを潤滑する。
上述したように構成された自動二輪車用エンジン6は、クランク軸11の一端部に設けられた遠心クラッチ19より車体の後側であってかつ車体の外側にその前部が遠心クラッチ19と車幅方向に重なる状態でメインクラッチ63が設けられ、このメインクラッチ63の前方であって前記遠心クラッチ19と車幅方向に重なる位置にオイルフィルタ84が設けられている。このため、このエンジン6においては、メインクラッチ63の前方であって遠心クラッチ19の側方に形成されるデッドスペースにオイルフィルタ84が配設されていることになる。
したがって、この実施の形態による自動二輪車用エンジン6は、遠心クラッチ19とメインクラッチ63およびオイルフィルタ84とを車体右側の一側部がコンパクトになるように搭載することができた。
この実施の形態によるオイルフィルタ84は、クランクケース12の底部に貯留されたオイルの油面(図4において二点鎖線L3で示す)より高い位置に設けられているから、オイルフィルタ84内のオイルは、エンジン6が停止しているときにクランクケース12の底部に重力によって戻る。このため、蓋体86をクラッチカバー64から取外してフィルタエレメント88を交換するときに、フィルタエレメント収容用凹陥部85からオイルが流出するようなことがない。
この実施の形態による自動二輪車用エンジン6においては、サイドスタンド8とは左右方向の反対側となる車体右側にオイルフィルタ84が設けられているから、車体をサイドスタンド8を用いて駐車しているときにオイルフィルタ84の位置が相対的に高くなる。このため、この状態でフィルタエレメント88を交換することによって、オイルがより一層漏洩し難くなる。
この実施の形態による自動二輪車用エンジン6は、クラッチカバー64の一部を利用してオイルフィルタ用ケース87を形成しているから、専らオイルフィルタ用ケース87として使用する部品が不要になる。
この実施の形態による自動二輪車用エンジン6は、オイルフィルタ84のフィルタエレメント88を通過したオイルが供給される分配用オイル通路94がクラッチカバー64と蓋体86との合わせ部分に凹陥部85の開口縁に沿うように形成された凹溝によって構成されているから、車体の前後方向に延びる分配用通路94を容易に形成することができる。
この実施の形態による自動二輪車用エンジン6は、クランク軸11のクランクウェブ16に対して遠心クラッチ19と車幅方向の同じ一側にメインクラッチ63とオイルフィルタ84とが設けられ、前記クランクウェブ16に対して遠心クラッチ19とは反対側にオイルポンプ54が設けられている。即ち、このエンジン6によれば、クランク軸上に設けられたり、クランク軸から駆動力を取出すためにクランク軸長を長くする要因になりうる遠心クラッチ19とオイルポンプ54とが車幅方向の一側部と他側部とに振り分けられるようになる。このため、これらの部材が同一側部に位置する場合に較べてエンジン6の遠心クラッチ19側の側部をコンパクトに形成することができる。
この実施の形態によるオイルポンプ54の回転軸141は、クランク軸11に歯車結合され、クランク軸11のオイルポンプ駆動用歯車143よりクランク軸11の軸端側にタイミングチェーン用スプロケット149が設けられている。このため、この実施の形態による自動二輪車用エンジン6によれば、オイルポンプ54をクランクケース12から取外すことなくタイミングチェーン148を前記スプロケット149から取外すことができる。
この実施の形態による自動二輪車用エンジン6は、シリンダの周囲に冷却水用の通路6aを有する水冷式のものであるから、前記通路6a分だけタイミングチェーン148のチェーンラインがシリンダから離間し、タイミングチェーン用スプロケットとクランク軸のウェブとの間にデッドスペースが形成される。しかし、このエンジン6によれば、図12に示すように、前記デッドスペース内にオイルポンプ駆動用歯車143が設けられているから、無用にクランク軸を長くすることなくオイルポンプへの駆動力取出しが可能となる。
本発明に係るエンジンを搭載した自動二輪車の側面図である。 本発明に係るエンジンの右側面図である。 左側クランクケース半部の右側面図である。 左側クランクケース半部の左側面図である。 左側クランクケース半部の左側面図である。 左側クランクケース半部の右側面図である。 右側クランクケース半部の左側面図である。 右側クランクケース半部の右側面図である。 クラッチカバーのオイルフィルタ用ケース形成部分の斜視図である。 図2におけるX−X線断面図である。 図3におけるXI−XI線断面図である。 図5におけるXII−XII線断面図である。 シリンダ側オイル通路の構成を示す断面図である。 メイン軸内のオイル通路にオイルを供給する油路を示す断面図である。 ドライブ軸内のオイル通路にオイルを供給する油路を示す断面図である。 右側副クランク室内のオイル室を示す断面図である。 変速機の操作力伝達装置を示す断面図である。 オイル通路の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
6…自動二輪車用エンジン、8…サイドスタンド、11…クランク軸、12…クランクケース、19…遠心クラッチ、31…左側クランクケース半部、32…右側クランクケース半部、43,44…縦壁、54…オイルポンプ、62…横壁、63…メインクラッチ、64…クラッチカバー、84…オイルフィルタ、85…凹陥部、86…蓋体、87…オイルフィルタ用ケース、88…フィルタエレメント、94…分配用オイル通路、95…クランク軸潤滑用オイル通路、96…カム軸潤滑用オイル通路、6a…冷却水用の通路、16…クランクウェブ、141…回転軸、143…オイルポンプ駆動用歯車、148…タイミングチェーン、149…スプロケット。

Claims (9)

  1. クランク軸の一端部に遠心クラッチを設け、この遠心クラッチより車体の後側であってかつ車体の外側に、変速用のメインクラッチを設け、このメインクラッチの前方であって前記遠心クラッチと車幅方向に重なる位置にオイルフィルタを設けたことを特徴とする自動二輪車用エンジン。
  2. 請求項1記載の自動二輪車用エンジンにおいて、オイルフィルタをクランクケースの底部に貯留されたオイルの油面より高い位置に設けた自動二輪車用エンジン。
  3. 請求項1記載の自動二輪車用エンジンにおいて、車体のサイドスタンドとは左右方向の反対側にオイルフィルタを設けた自動二輪車用エンジン。
  4. 請求項1記載の自動二輪車用エンジンにおいて、遠心クラッチを側方から覆うクラッチカバーをクランクケースの一端部に取付け、前記クラッチカバーに、フィルタエレメント収容用凹陥部と蓋体とからなるオイルフィルタ用ケースを設けてなる自動二輪車用エンジン。
  5. 請求項4記載の自動二輪車用エンジンにおいて、オイルフィルタ用ケースの蓋体とクラッチカバーとの合わせ部分に、フィルタエレメントを通過したオイルが供給される分配用オイル通路をオイルフィルタ用ケースの開口縁に沿って延びるように形成し、このオイル通路の延設方向の一端部をカム軸潤滑用オイル通路に接続するとともに、他端部をクランク軸潤滑用オイル通路に接続してなる自動二輪車用エンジン。
  6. クランク軸の一端部に遠心クラッチを設け、このクランク軸のウェブに対して前記遠心クラッチと車幅方向の同じ一側に、変速用のメインクラッチとオイルフィルタとを設け、前記ウェブに対して前記遠心クラッチとは反対側にオイルポンプを設けたことを特徴とする自動二輪車用エンジン。
  7. 請求項6記載の自動二輪車用エンジンにおいて、オイルポンプの回転軸をクランク軸に歯車結合させ、クランク軸のオイルポンプ駆動用歯車よりクランク軸の軸端側にタイミングチェーン用スプロケットを設けた自動二輪車用エンジン。
  8. 請求項7記載の自動二輪車用エンジンにおいて、エンジンはシリンダの周囲に冷却水用の通路を有する水冷式である自動二輪車用エンジン。
  9. 請求項6記載の自動二輪車用エンジンにおいて、遠心クラッチを側方から覆うクラッチカバーをクランクケースの一端部に取付け、前記クラッチカバーに、フィルタエレメント収容用凹陥部と蓋体とからなるオイルフィルタ用ケースを設けてなる自動二輪車用エンジン。
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