JP6995454B2 - カムチェーンテンショナ - Google Patents
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Description
本発明は、カムチェーンに張力を与えるオイルロック式のカムチェーンリフタを備える内燃機関用のカムチェーンテンショナに関する。
動弁系のカムシャフトに動力伝達するカムチェーンに張力を与えるオイルロック式のカムチェーンリフタを備える内燃機関用のカムチェーンテンショナについては、同じ出願人に係る先願の既に登録になった例(特許文献1参照)がある。
特許文献1に開示された内燃機関用のカムチェーンテンショナは、ガイド筒に進退自在に嵌合されたプッシュロッドが付勢手段により付勢されて前進することで、クランクシャフトの動力を動弁系のカムシャフトに伝達するカムチェーンに、張力を与えるオイルロック式のカムチェーンリフタを備えるカムチェーンテンショナである。
内燃機関は、クランクケースから前方にシリンダ部とシリンダヘッドが順に重ねられて突設された機関本体が自動二輪車に搭載される。
内燃機関のシリンダヘッドに設けられたカムシャフトとクランクケースに軸支されたクランクシャフトとの間に、カムチェーンが架渡されている。
内燃機関のシリンダヘッドに設けられたカムシャフトとクランクケースに軸支されたクランクシャフトとの間に、カムチェーンが架渡されている。
カムチェーンテンショナは、クランクケースに設けられたカムチェーンリフタがコイルばねによりプッシュロッドを上方に付勢して、クランクケースに揺動自在に設けられたテンショナアームの一端を押圧することで、テンショナアームの他端に設けられたテンションスプロケットをカムチェーンに押圧して、カムチェーンを適度に緊張させる。
オイルロック式のカムチェーンリフタは、クランクケースに形成されたガイド筒にプッシュロッドが挿入される構造であり、円筒状をなすプッシュロッドには中央部に複数の連通孔が穿孔され、下端開口には、バルブシートとバルブキャップが設けられ、その間にボールが遊嵌されている。
ガイド筒の下端に螺着されているシーリングボルトと、プッシュロッドの下端のバルブキャップとの間にコイルばねが介装され、プッシュロッドを上方へ付勢しており、バルブシートより下方のコイルばねが装着されている空間が油圧室を構成している。
ガイド筒の上部にオイル溜めが形成されており、ガイド筒に挿入されるプッシュロッドの複数の連通孔のいずれかがオイル溜め内に位置するように設定されており、オイル溜めのオイルは、連通孔を経てプッシュロッドの中へ流入するので、プッシュロッド内部の下半部と油圧室にはオイルが充満している。
したがって、オイルロック式のカムチェーンリフタは、コイルばねによりプッシュロッドが付勢されてテンショナアームを介してカムチェーンに張力を与えるとともに、カムチェーンの挙動によりテンショナアームを介してプッシュロッドを急激に押し下げる力が作用したときは、バルブシートの開口がボールによって閉塞され、油圧室内のオイルが閉じ込められることで、プッシュロッドの必要以上の後退が阻止される。
特許文献1に係るカムチェーンテンショナのカムチェーンリフタは、ガイド筒に挿入されたプッシュロッドがコイルばねにより上方に付勢されており、同プッシュロッドの上端がテンショナアームの一端に接して押圧する構造である。
したがって、コイルばねにより上方に付勢されるプッシュロッドは、テンショナアームによる上から押さえがなくなると、コイルばねのばね力によりプッシュロッドがガイド筒から上方に抜け出してしまう。
したがって、コイルばねにより上方に付勢されるプッシュロッドは、テンショナアームによる上から押さえがなくなると、コイルばねのばね力によりプッシュロッドがガイド筒から上方に抜け出してしまう。
そこで、メンテナンス時に、不用意にテンショナアームを外したりすると、プッシュロッドがガイド筒から飛び出して散乱してしまうことがある。
また、カムチェーンリフタの組付け時には、プッシュロッドをコイルばねのばね力に抗して下方に常に押圧した状態を保ちながら、テンショナアームの一端がプッシュロッドの上端を上から押さえるように組み付けることになり、組付けが面倒である。
また、カムチェーンリフタの組付け時には、プッシュロッドをコイルばねのばね力に抗して下方に常に押圧した状態を保ちながら、テンショナアームの一端がプッシュロッドの上端を上から押さえるように組み付けることになり、組付けが面倒である。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、メンテナンスおよび組付けの作業が容易な内燃機関用のカムチェーンテンショナを供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明は、
ガイド筒に進退自在に嵌合されたプッシュロッドが付勢手段により付勢されて前進することで、クランクシャフトの動力を動弁系のカムシャフトに伝達するカムチェーンに張力を与え、前記ガイド筒内のオイルが充填される前記付勢手段が収納される油圧室のオイルが閉じ込められることで、前記プッシュロッドの後退が阻止されるオイルロック式のカムチェーンリフタを、備える内燃機関用のカムチェーンテンショナにおいて、
前記ガイド筒は、筒状をなして上下方向に指向して設けられ、内周面が段部を境に上側内周面と下側内周面に分割され、
前記下側内周面の内径が前記上側内周面の内径よりも大きく形成され、
前記ガイド筒の上端部は、内側空間が拡大して上方を開放したオイル溜めが形成され、
前記プッシュロッドは、前記ガイド筒の前記上側内周面に摺接可能な円筒状をなし、
前記プッシュロッドの下端部の外周面に、前記ガイド筒の前記下側内周面に摺接可能な環状の突条が設けられることを特徴とするカムチェーンテンショナを提供する。
ガイド筒に進退自在に嵌合されたプッシュロッドが付勢手段により付勢されて前進することで、クランクシャフトの動力を動弁系のカムシャフトに伝達するカムチェーンに張力を与え、前記ガイド筒内のオイルが充填される前記付勢手段が収納される油圧室のオイルが閉じ込められることで、前記プッシュロッドの後退が阻止されるオイルロック式のカムチェーンリフタを、備える内燃機関用のカムチェーンテンショナにおいて、
前記ガイド筒は、筒状をなして上下方向に指向して設けられ、内周面が段部を境に上側内周面と下側内周面に分割され、
前記下側内周面の内径が前記上側内周面の内径よりも大きく形成され、
前記ガイド筒の上端部は、内側空間が拡大して上方を開放したオイル溜めが形成され、
前記プッシュロッドは、前記ガイド筒の前記上側内周面に摺接可能な円筒状をなし、
前記プッシュロッドの下端部の外周面に、前記ガイド筒の前記下側内周面に摺接可能な環状の突条が設けられることを特徴とするカムチェーンテンショナを提供する。
この構成によれば、ガイド筒は、筒状をなして上下方向に指向して設けられ、内周面が段部を境に上側内周面と下側内周面に分割され、下側内周面の内径が上側内周面の内径より大きく形成され、プッシュロッドはガイド筒の上側内周面に摺接可能な円筒状をなし、プッシュロッドの下端部の外周面にガイド筒の下側内周面に摺接可能な環状の突条が設けられるので、ガイド筒に挿入されたプッシュロッドは、その下端部の外周面に設けられた突条がガイド筒の下側内周面に摺接し、上方に摺動したときに、下端部の突条はガイド筒の下側内周面の上端の段部に当接して、プッシュロッドの上方への移動が阻止され、抜け止めとされる。
したがって、メンテナンス時に、プッシュロッドが押圧するテンショナアーム等を外しても、付勢手段により付勢されたプッシュロッドは、下端部の突条がガイド筒の段部に当接して、ガイド筒からプッシュロッドが飛び出すのを防止することができ、カムチェーンテンショナのメンテナンス作業を容易にする。
また、カムチェーンリフタの組付け時にも、プッシュロッドがガイド筒に抜け止め状態で組み付けることが可能で、組付け作業を容易にするとともに、カムチェーンリフタの取り扱いも容易となり、メンテナンス性も向上する。
また、カムチェーンリフタの組付け時にも、プッシュロッドがガイド筒に抜け止め状態で組み付けることが可能で、組付け作業を容易にするとともに、カムチェーンリフタの取り扱いも容易となり、メンテナンス性も向上する。
本発明の好適な実施形態では、
前記プッシュロッドの下端部の外周面に外周溝が形成され、
前記外周溝にCクリップが嵌合されて前記突条を構成する。
前記プッシュロッドの下端部の外周面に外周溝が形成され、
前記外周溝にCクリップが嵌合されて前記突条を構成する。
この構成によれば、プッシュロッドの下端部の外周面に形成された外周溝に、Cクリップが嵌合されて前記突条を構成するので、プッシュロッドの抜け止めとされる突条の強度を高くすることができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記プッシュロッドには、同プッシュロッドが挿入された前記ガイド筒の上端部のオイル溜めに開口して前記プッシュロッドの内側にオイルを導入するオイル導入孔が形成されるとともに、前記オイル導入孔より下方に離間した位置であって前記プッシュロッドの後退した状態で前記ガイド筒の前記下側内周面の内側空間に開口する位置にエア抜き孔が形成される。
前記プッシュロッドには、同プッシュロッドが挿入された前記ガイド筒の上端部のオイル溜めに開口して前記プッシュロッドの内側にオイルを導入するオイル導入孔が形成されるとともに、前記オイル導入孔より下方に離間した位置であって前記プッシュロッドの後退した状態で前記ガイド筒の前記下側内周面の内側空間に開口する位置にエア抜き孔が形成される。
この構成によれば、プッシュロッドには、挿入されたガイド筒の上端部のオイル溜めに開口してプッシュロッドの内側にオイルを導入するオイル導入孔が形成されるので、ガイド筒の上端部のオイル溜めに溜められたオイルは、オイル導入孔からプッシュロッドの内側に導入され、さらに油圧室に供給可能である。
また、オイル導入孔より下方に離間した位置であってプッシュロッドの後退した状態でガイド筒の下側内周面の内側空間に開口する位置にエア抜き孔が形成されるので、ガイド筒の下側内周面とプッシュロッドの外周面との間で、下側内周面の上端の段部とプッシュロッドの下端部の突条とで囲まれた空間のエアを、エア抜き孔からプッシュロッドの内側に抜くことができ、油圧室内にエア溜りが残ることを防止することができる。
したがって、プッシュロッドを急激に押し下げる過度な力が作用したときも、油圧室内のエア溜りのないオイルが閉じ込められることで、プッシュロッドの必要以上の後退が阻止される。
したがって、プッシュロッドを急激に押し下げる過度な力が作用したときも、油圧室内のエア溜りのないオイルが閉じ込められることで、プッシュロッドの必要以上の後退が阻止される。
本発明の好適な実施形態では、
前記ガイド筒は、内燃機関の機関本体に着脱自在に取り付けられる。
前記ガイド筒は、内燃機関の機関本体に着脱自在に取り付けられる。
この構成によれば、ガイド筒は、内燃機関の機関本体に着脱自在に取り付けられるので、カムチェーンリフタのメンテナンス性が良好で、カムチェーンリフタの交換も可能である。
本発明の好適な実施形態では、
前記ガイド筒は機関本体の側壁に当接されて取り付けられ、
前記ガイド筒の上端部の前記オイル溜めは、前記機関本体の前記側壁の一部を前記オイル溜めの内壁面として用いて構成される。
前記ガイド筒は機関本体の側壁に当接されて取り付けられ、
前記ガイド筒の上端部の前記オイル溜めは、前記機関本体の前記側壁の一部を前記オイル溜めの内壁面として用いて構成される。
この構成によれば、ガイド筒の上端部のオイル溜めは、機関本体の側壁の一部をオイル溜めの内壁面として用いて構成されるので、機関本体の側壁に付着したオイルが側壁面に沿って流れ落ち、その一部が連続するオイル溜めの内壁面に沿って流れ、オイル溜めに入るため、オイル溜めにオイルを捕集し易い。
本発明の好適な実施形態では、
内燃機関は、クランクケースから前方にシリンダ部とシリンダヘッドが順に重ねられて突設されて自動二輪車に搭載され、
前記シリンダヘッドに設けられた前記カムシャフトと前記クランクケースに軸支されたクランクシャフトとの間に、前記カムチェーンが架渡され、
前記カムチェーンリフタは、前記クランクケースに設けられ、
前記カムチェーンリフタの前記プッシュロッドの前進が、前記クランクケースに揺動自在に設けられたテンショナアームを介して、前記カムチェーンに作用して前記カムチェーンに張力を与える。
内燃機関は、クランクケースから前方にシリンダ部とシリンダヘッドが順に重ねられて突設されて自動二輪車に搭載され、
前記シリンダヘッドに設けられた前記カムシャフトと前記クランクケースに軸支されたクランクシャフトとの間に、前記カムチェーンが架渡され、
前記カムチェーンリフタは、前記クランクケースに設けられ、
前記カムチェーンリフタの前記プッシュロッドの前進が、前記クランクケースに揺動自在に設けられたテンショナアームを介して、前記カムチェーンに作用して前記カムチェーンに張力を与える。
この構成によれば、自動二輪車に搭載される内燃機関において、クランクケースに軸支されたクランクシャフトとその前方のシリンダヘッドに設けられたカムシャフトの間に、架渡されたカムチェーンに、クランクケースに設けられたカムチェーンリフタのプッシュロッドの前進が、クランクケースに揺動自在に設けられたテンショナアームを介して、作用してカムチェーンに張力を与えることができる。
本発明は、ガイド筒が筒状をなして上下方向に指向して設けられ、内周面の段部を境に下側内周面の内径が上側内周面の内径より若干大きく形成され、プッシュロッドは、ガイド筒の上側内周面の内径に略等しい円筒状をなし、プッシュロッドの下端部の外周面にガイド筒の下側内周面に摺接可能な環状の突条が設けられるので、ガイド筒に挿入されたプッシュロッドは、その下端部の外周面に設けられた突条がガイド筒の下側内周面に摺接し、上方に摺動したときに、下端部の突条はガイド筒の下側内周面の上端の段部に当接して、プッシュロッドの上方への移動が阻止され、抜け止めとされる。
したがって、メンテナンス時に、テンショナアームを外しても、付勢手段により付勢されたプッシュロッドは、下端部の突条がガイド筒の段部に当接して、ガイド筒からプッシュロッドが飛び出すのを防止することができ、メンテナンス作業を容易にする。
また、カムチェーンリフタの組付け時にも、プッシュロッドがガイド筒に抜け止め状態で組み付けることが可能で、組付け作業を容易にするとともに、カムチェーンリフタの取り扱いも容易となり、メンテナンス性も向上する。
また、カムチェーンリフタの組付け時にも、プッシュロッドがガイド筒に抜け止め状態で組み付けることが可能で、組付け作業を容易にするとともに、カムチェーンリフタの取り扱いも容易となり、メンテナンス性も向上する。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図16に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る内燃機関を搭載した鞍乗型車両である自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る内燃機関を搭載した鞍乗型車両である自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。
この自動二輪車1の車体フレーム2は、車体前部のヘッドパイプ3と、同ヘッドパイプ3から後方へ斜め下向きに傾斜して延出する1本のメインフレーム4と、同メインフレーム4の後部に下方へ向けて延出固着されている左右一対のピボットブラケット5、5と、メインフレーム4の後部でピボットブラケット5、5の固着位置の前付近から後方へ斜め上向きに延出して途中で屈曲して後端に至っている左右一対のシートレール6、6と、このシートレール6、6の中央部とピボットブラケット5、5との間に介装されているミドルフレーム7、7と、から構成されている。
左右一対のシートレール6、6間に収納ボックス8等が架設され、収納ボックス8等の上方を乗車用シート9が開閉自在に覆っている。
車体前部上方に、ヘッドパイプ3に軸支されたハンドル10が設けられ、下方にフロントフォーク11が延びてその下端に前輪12が軸支されている。
車体中央のピボットブラケット5、5にピボット軸13によりリヤフォーク14が前端を軸支されて後方に延びており、リヤフォーク14の後端部に後輪15が軸支されている。
ピボット軸13を中心に上下に揺動するリヤフォーク14の後部とシートレール6、6との間にリヤクッション16、16が介装されている。
車体前部上方に、ヘッドパイプ3に軸支されたハンドル10が設けられ、下方にフロントフォーク11が延びてその下端に前輪12が軸支されている。
車体中央のピボットブラケット5、5にピボット軸13によりリヤフォーク14が前端を軸支されて後方に延びており、リヤフォーク14の後端部に後輪15が軸支されている。
ピボット軸13を中心に上下に揺動するリヤフォーク14の後部とシートレール6、6との間にリヤクッション16、16が介装されている。
メインフレーム4の中央より後部寄りから下方に突設されたエンジンハンガー18とピボットブラケット5に支持されて内燃機関20が懸架されている。
内燃機関20は、4ストロークサイクル1気筒の空冷式内燃機関であり、クランクシャフト40を左右車幅方向に指向させ、内燃機関20のシリンダ軸線Lcを略水平にした横置き姿勢で、自動二輪車1の車体フレーム2に搭載される。
内燃機関20は、4ストロークサイクル1気筒の空冷式内燃機関であり、クランクシャフト40を左右車幅方向に指向させ、内燃機関20のシリンダ軸線Lcを略水平にした横置き姿勢で、自動二輪車1の車体フレーム2に搭載される。
図2を参照して、内燃機関20は、クランクシャフト40を回転自在に軸支する左右割りのクランクケース21を備え、クランクケース21から前方にシリンダ部であるシリンダボディ22とシリンダヘッド23が順に重ねられて突出して機関本体20Hが構成されている。
なお、シリンダヘッド23の前方はシリンダヘッドカバー24により覆われる。
シリンダボディ22のシリンダボア22aの中心軸線であるシリンダ軸線Lcは、ほぼ水平近くまで前傾している。
クランクケース21の左右側方は、左右ケースカバー25L,25Rにより覆われる。
なお、シリンダヘッド23の前方はシリンダヘッドカバー24により覆われる。
シリンダボディ22のシリンダボア22aの中心軸線であるシリンダ軸線Lcは、ほぼ水平近くまで前傾している。
クランクケース21の左右側方は、左右ケースカバー25L,25Rにより覆われる。
前方へ略水平に突出配置されたシリンダヘッド23の上面からは、図1に示されるように、吸気管30が上方に延出し、同吸気管30はスロットルボディ31を介してメインフレーム4に取り付けられたエアクリーナ32に接続されている。
さらに、シリンダヘッド23の下面から下方へ延出する排気管35は、屈曲して機関本体20Hの下面に沿って後方に延び、内燃機関20より後方で車体右側に配置されたマフラ36に接続されている。
さらに、シリンダヘッド23の下面から下方へ延出する排気管35は、屈曲して機関本体20Hの下面に沿って後方に延び、内燃機関20より後方で車体右側に配置されたマフラ36に接続されている。
図2は、内燃機関20のクランクシャフト40、メインシャフト50、カウンタシャフト51を通る断面展開図であり、クランクシャフト40、メインシャフト50およびカウンタシャフト51は、その軸線方向が平行になるように、クランクケース21内に配設されている。
内燃機関20のクランクシャフト40は、左右クランクケース21L,21R内に収容される左右一対のクランクウエブ40w,40wを備え、該左右一対のクランクウエブ40w,40wからそれぞれ左側軸部40Lと右側軸部40Rが同軸一体に突出され、左右クランクウエブ40w,40wがその間をクランクピン40pで連結されてクランク形状に構成された一体構造のものである。
クランクシャフト40は、左側軸部40Lと右側軸部40Rのそれぞれクランクウエブ40w,40w側が左右クランクケース21L,21Rに左右一対の転がり軸受41,41を介して軸支されて、回転自在に支持されている。メインシャフト50およびカウンタシャフト51は、それぞれベアリング52を介して左右クランクケース21L,21Rに回転自在に支承されている。
クランクシャフト40は、左側軸部40Lと右側軸部40Rのそれぞれクランクウエブ40w,40w側が左右クランクケース21L,21Rに左右一対の転がり軸受41,41を介して軸支されて、回転自在に支持されている。メインシャフト50およびカウンタシャフト51は、それぞれベアリング52を介して左右クランクケース21L,21Rに回転自在に支承されている。
変速機Mは、メインシャフト50に設けられたメインギヤ群g1とカウンタシャフト51に設けられたカウンタギヤ群g2とからなる変速ギヤ群Gと、変速操作機構により操作されるシフトドラム(不図示)およびシフトフォーク(不図示)を有する変速切替装置を備えている。
なお、カウンタシャフト51が内燃機関20の出力軸であり、カウンタシャフト51に嵌着された駆動スプロケット51sと後輪15に一体に設けられた従動スプロケット15sとの間に動力伝達チェーン17が架渡され、内燃機関20の回転駆動力が後輪15に伝達される(図1参照)。
なお、カウンタシャフト51が内燃機関20の出力軸であり、カウンタシャフト51に嵌着された駆動スプロケット51sと後輪15に一体に設けられた従動スプロケット15sとの間に動力伝達チェーン17が架渡され、内燃機関20の回転駆動力が後輪15に伝達される(図1参照)。
シリンダボディ22のシリンダボア23a内に摺動自在に嵌合されたピストン42のピストンピン42pとクランクシャフト40のクランクピン40pとがコンロッド43により連結され、ピストン42の往復動が、コンロッド43を介してクランクシャフト40の回転動に変換される。
ピストン42の頂面がシリンダヘッド25の天井面との間に形成する燃焼室25aには、シリンダヘッド25の天井壁に嵌入された点火プラグ44が先端の電極を臨ませている。
クランクシャフト40の左側転がり軸受41から左方に延びる左側軸部40Lには、転がり軸受41側から左方に向かって駆動スプロケット45、スタータドリブンギヤ46、ACジェネレータ48が順次設けられる。
クランクシャフト40の左側転がり軸受41から左方に延びる左側軸部40Lには、転がり軸受41側から左方に向かって駆動スプロケット45、スタータドリブンギヤ46、ACジェネレータ48が順次設けられる。
内燃機関20には、図2に示されるように、シリンダヘッドカバー24、シリンダヘッド23、シリンダボディ22、および左クランクケース21Lの左側および左ケースカバー25Lを連通するようにカムチェーン室55が構成されている。
シリンダヘッド23とシリンダヘッドカバー24との間の境界に、動弁機構60を駆動するカムシャフト61が回動自在に支承されている。
カムシャフト61の左端はカムチェーン室55に突設され、カムスプロケット62が一体に回転されるように嵌着されている。
一方、クランクシャフト40の左側軸部40Lには、一体に回転される駆動スプロケット45が結合されている。
カムシャフト61の左端はカムチェーン室55に突設され、カムスプロケット62が一体に回転されるように嵌着されている。
一方、クランクシャフト40の左側軸部40Lには、一体に回転される駆動スプロケット45が結合されている。
駆動スプロケット45とカムスプロケット62との間には、クランクシャフト40の動力をカムシャフト61に伝える環状のカムチェーン63が架渡されている。
クランクシャフト40が回転されると、カムシャフト61がクランクシャフトの1/2の回転数で回転駆動され、カムシャフト61の吸気カム61iと排気カム61eに各々接して揺動する吸気ロッカアーム64iと排気ロッカアーム64eが図示されない吸気バルブと排気バルブを所定のタイミングで開閉駆動して内燃機関20の吸排気を行う。
クランクシャフト40が回転されると、カムシャフト61がクランクシャフトの1/2の回転数で回転駆動され、カムシャフト61の吸気カム61iと排気カム61eに各々接して揺動する吸気ロッカアーム64iと排気ロッカアーム64eが図示されない吸気バルブと排気バルブを所定のタイミングで開閉駆動して内燃機関20の吸排気を行う。
図3に示されるように、駆動スプロケット45とカムスプロケット62に巻き掛けられたカムチェーン63が適度の緊張を保つように、カムチェーン63に当接するように、ガイドホイール65、カムチェーンガイド67、カムチェーンテンショナ70が設けられている。
カムチェーン63の環状の移動軌跡において、ガイドホイール65は内側からカムチェーン63に接し、カムチェーンガイド67、カムチェーンテンショナ70は外側からカムチェーン63に接する位置に配設されている。
カムチェーン63の環状の移動軌跡において、ガイドホイール65は内側からカムチェーン63に接し、カムチェーンガイド67、カムチェーンテンショナ70は外側からカムチェーン63に接する位置に配設されている。
ガイドホイール65は、シリンダボディ22からカムチェーン室55内に突出する支軸66に、回転自在に軸支され、カムチェーン63の上側を移動する部分に下側から係合する。
カムチェーンガイド67は、カムチェーン63の下側を移動する部分の下側辺に沿って前後に長尺に配設されている。
カムチェーンガイド67の前部は、シリンダボディ22にボルト68により固着され、カムチェーンガイド67の後部の突起部67pが左クランクケース21Lの側壁21wに設けられたフック部材69に係合されている。
カムチェーンガイド67は、カムチェーン63の下側を移動する部分の下側辺に沿って前後に長尺に配設されている。
カムチェーンガイド67の前部は、シリンダボディ22にボルト68により固着され、カムチェーンガイド67の後部の突起部67pが左クランクケース21Lの側壁21wに設けられたフック部材69に係合されている。
カムチェーンガイド67は、断面が上方に開口したコ字状(チャンネル状)をなし、前後に亘って僅かに上方に湾曲しており、カムチェーン63に下から当接してカムチェーン63をチャンネル状内を通し、カムチェーン63を支持しながらカムチェーン63の左右の振れを防止して、カムチェーン63を安定して案内する。
図3を参照して、カムチェーンテンショナ70は、オイルロック式のカムチェーンリフタ71とテンショナアーム90とからなり、いずれも左クランクケース21Lの側壁21wに設けられる。
テンショナアーム90は、左クランクケース27Lの側壁21wにおけるクランクシャフト40の上方に突設された支軸91に揺動自在に枢支される。
テンショナアーム90は、左クランクケース27Lの側壁21wにおけるクランクシャフト40の上方に突設された支軸91に揺動自在に枢支される。
このテンショナアーム90は支軸91の前後に延出している。
テンショナアーム90の後方に伸びた後アーム90rの下方に屈曲した後端部90rrは、カムチェーンリフタ71の後記するプッシュロッド80の頂部に当接して上方へ付勢される。
他方、テンショナアーム90の前方に伸びた前アーム90fの前端にはテンションスプロケット92が軸支され、テンションスプロケット92は駆動スプロケット45から送り出されるカムチェーン63を上から押さえるようにしてカムチェーン63に噛合している。
テンショナアーム90の後方に伸びた後アーム90rの下方に屈曲した後端部90rrは、カムチェーンリフタ71の後記するプッシュロッド80の頂部に当接して上方へ付勢される。
他方、テンショナアーム90の前方に伸びた前アーム90fの前端にはテンションスプロケット92が軸支され、テンションスプロケット92は駆動スプロケット45から送り出されるカムチェーン63を上から押さえるようにしてカムチェーン63に噛合している。
カムチェーンリフタ71は、ガイド筒72に進退自在にプッシュロッド80が嵌合されたものであり、ガイド筒72は、クランクシャフト40に嵌着された駆動スプロケット45の後方に位置して、左クランクケース27Lの側壁21wの左側面に取り付けられる。
図4に示されるように、左クランクケース27Lの側壁21wには、駆動スプロケット45の後方所定部位に雌ねじボス部21aが左方に突出して形成されるとともに、駆動スプロケット45の下方所定部位に別の雌ねじボス部21bが左方に突出して形成されている。
雌ねじボス部21a,21bは、雌ねじ穴が形成されている。
図4に示されるように、左クランクケース27Lの側壁21wには、駆動スプロケット45の後方所定部位に雌ねじボス部21aが左方に突出して形成されるとともに、駆動スプロケット45の下方所定部位に別の雌ねじボス部21bが左方に突出して形成されている。
雌ねじボス部21a,21bは、雌ねじ穴が形成されている。
左クランクケース27Lの側壁21wには、駆動スプロケット45の後方に側面視で上方に開口したU字状をなして左方に突出したU字状突出部21Uが形成されている。
前記雌ねじボス部21aは、U字状突出部21Uの後下角部に一体に形成されている。
一体に形成されたU字状突出部21Uと雌ねじボス部21aの突出端面は、左右水平線に垂直な同一平面をなしている。
前記雌ねじボス部21aは、U字状突出部21Uの後下角部に一体に形成されている。
一体に形成されたU字状突出部21Uと雌ねじボス部21aの突出端面は、左右水平線に垂直な同一平面をなしている。
左クランクケース27Lの側壁21wに形成された2つの雌ねじボス部21a,21bに、カムチェーンリフタ71のガイド筒72がボルト78a,78bにより螺着して取り付けられる。
図3に示すように、ガイド筒72は、若干後傾した上下方向に指向して側壁21wに取り付けられる。
図3に示すように、ガイド筒72は、若干後傾した上下方向に指向して側壁21wに取り付けられる。
図5ないし図9を参照して、カムチェーンリフタ71のガイド筒72は、円筒状をなし、その内部に摺動自在にプッシュロッド80が挿入される。
図5ないし図8は、カムチェーンリフタ71およびガイド筒72が左クランクケース27Lの側壁21wに取り付けられたときの姿勢で表示されている。
図5ないし図8は、カムチェーンリフタ71およびガイド筒72が左クランクケース27Lの側壁21wに取り付けられたときの姿勢で表示されている。
図6に示されるように、若干後傾したガイド筒72は、上端部72Eが真上に屈曲して内側空間を拡大して、上方を開口するとともに、右方も開口しており、右方の右側開口端部72Euは、側面視で上方に開口したU字状をなしており、このU字状をなす右側開口端部72Euは、左クランクケース27Lの側壁21wに形成されたU字状突出部21Uに対向して、互いに合わされて接合されると、ガイド筒72の上端部72Eに側壁21wと合わさって上方に開放したオイル溜めTを構成する(図2,図7参照)。
ガイド筒72の上端部72Eが真上に屈曲する屈曲部の後側にボルトボス部72aが突出形成されるとともに、ガイド筒72の下端部より若干上の前側にボルトボス部72bが突出形成されている。
ボルトボス部72a,72bは、左右方向に貫通したボルト孔が形成されている。
ボルトボス部72a,72bは、左右方向に貫通したボルト孔が形成されている。
ガイド筒72の上下のボルトボス部72a,72bは、それぞれ左クランクケース27Lの側壁21wに形成された2つの雌ねじボス部21a,21bに対応しており、ガイド筒72は、ボルトボス部72a,72bを側壁21wの雌ねじボス部21a,21bに合わせて、それぞれボルト78a,78bをボルト孔に貫通し雌ねじ穴に螺合することで、左クランクケース27Lの側壁21wに締結されて取り付けられる。
ガイド筒72の上端部72Eに、側壁21wと合わさって上方に開口したオイル溜めTが形成される(図2,図7参照)。
ガイド筒72の上端部72Eに、側壁21wと合わさって上方に開口したオイル溜めTが形成される(図2,図7参照)。
図8および図9を参照して、円筒状をなすガイド筒72は、内周面が段部73sを境に上側内周面73Uと下側内周面73Lに分割され、下側内周面73Lの方が上側内周面73Uよりも若干内径が大きい。
上側内周面73Uは、オイル溜めTとなる上端部72Eの内周面に連続している。
下側内周面73Lの下端部分は雌ねじ74が形成されている。
上側内周面73Uは、オイル溜めTとなる上端部72Eの内周面に連続している。
下側内周面73Lの下端部分は雌ねじ74が形成されている。
また、ガイド筒72の下部の左側側壁には、雌ねじ74より上の下側内周面73Lに貫通するオイル抜き用の孔が穿孔されたプラグボス部75が形成されている。
プラグボス部75の孔は、プラグ76が螺着されて閉塞される。
なお、ガイド筒72の下端部の雌ねじ74には、シーリングボルト77が螺着されて閉塞される。
プラグボス部75の孔は、プラグ76が螺着されて閉塞される。
なお、ガイド筒72の下端部の雌ねじ74には、シーリングボルト77が螺着されて閉塞される。
図10および図11を参照して、ガイド筒72内に挿入されるプッシュロッド80は、円筒状をしており、その外径は全長に亘ってガイド筒72の上側内周面73Uの内径にほぼ等しく、ガイド筒72の上側内周面73Uに摺接して進退自在にガイド筒72内に挿入される。
円筒状をしたプッシュロッド80は、中央部分にプッシュロッド80の円筒の内外を連通するオイル導入孔81が軸方向および周方向に複数形成されている。
円筒状をしたプッシュロッド80は、中央部分にプッシュロッド80の円筒の内外を連通するオイル導入孔81が軸方向および周方向に複数形成されている。
プッシュロッド80がガイド筒72内に挿入された状態では、ガイド筒72の上端部72Eに形成されるオイル溜めTに、いずれかのオイル導入孔81が常に開口してプッシュロッド80の内側にオイルを導入することができる。
また、プッシュロッド80には、オイル導入孔81より軸方向下方に離間した所定位置に、プッシュロッド80の円筒の内外を連通するエア抜き孔82が周方向に4箇所形成されている。
ガイド筒72内に挿入されたプッシュロッド80が後退した状態で、プッシュロッド80のエア抜き孔82は、ガイド筒72の下側内周面73Lの内側空間に開口し、下側内周面73Lの内側空間に残留したエアをプッシュロッド80の内側に逃がすことができる。
ガイド筒72内に挿入されたプッシュロッド80が後退した状態で、プッシュロッド80のエア抜き孔82は、ガイド筒72の下側内周面73Lの内側空間に開口し、下側内周面73Lの内側空間に残留したエアをプッシュロッド80の内側に逃がすことができる。
プッシュロッド80の上端部には、プッシュロッド80の円筒の内外を連通する一対の通気孔83が形成されている。
なお、プッシュロッド80の上端にはロッドヘッド85が嵌着されるが、通気孔83の一部はロッドヘッド85に塞がれることなく、プッシュロッド80の内外を連通している(図12参照)。
なお、プッシュロッド80の上端にはロッドヘッド85が嵌着されるが、通気孔83の一部はロッドヘッド85に塞がれることなく、プッシュロッド80の内外を連通している(図12参照)。
プッシュロッド80の下端部の外周面に、周方向に一周する外周溝80vが形成されている(図11参照)。
図12に示されるように、このプッシュロッド80の下端部の外周溝80vには、Cクリップ89が嵌合される。
プッシュロッド80の外周溝80vに嵌合されたCクリップ89の外径は、プッシュロッド80の外径より大きく、ガイド筒72の下側内周面73Lの内径にほぼ等しい。
図12に示されるように、このプッシュロッド80の下端部の外周溝80vには、Cクリップ89が嵌合される。
プッシュロッド80の外周溝80vに嵌合されたCクリップ89の外径は、プッシュロッド80の外径より大きく、ガイド筒72の下側内周面73Lの内径にほぼ等しい。
また、プッシュロッド80の下端部には、内径が若干拡大した拡径内空間80iが形成されている(図11参照)。
図12に示されるように、プッシュロッド80の下端開口には、バルブシート86とバルブキャップ87が嵌挿され、その間にボール88が遊嵌される。
図12に示されるように、プッシュロッド80の下端開口には、バルブシート86とバルブキャップ87が嵌挿され、その間にボール88が遊嵌される。
バルブシート86は、有底円筒状をして底部に開口86hが形成され、円筒部の端部にフランジ部86fが形成されている(図11参照)。
図12に示されるように、バルブシート86は、プッシュロッド80の下端部の拡径内空間80iより奥に嵌挿され、フランジ部86fが拡径内空間80iの上端の段部に当接される。
図12に示されるように、バルブシート86は、プッシュロッド80の下端部の拡径内空間80iより奥に嵌挿され、フランジ部86fが拡径内空間80iの上端の段部に当接される。
バルブキャップ87は、外径がプッシュロッド80の拡径内空間80iの内径に等しい有底円筒状をして底部に開口87hが形成されている。
図12に示されるように、バルブキャップ87は、プッシュロッド80の下端部の拡径内空間80iに嵌挿される。
バルブシート86とバルブキャップ87との間にボール88が遊嵌される。
図12に示されるように、バルブキャップ87は、プッシュロッド80の下端部の拡径内空間80iに嵌挿される。
バルブシート86とバルブキャップ87との間にボール88が遊嵌される。
バルブシート86の開口86hは、ボール88の外径より小さい円形開口であり、ボール88により開閉することができる。
しかし、バルブキャップ87の開口87hは、円形を変形した形状をしていて、ボール88を支えることができるが、ボール88により閉塞することはできず、常に開放状態とされる。
すなわち、ボール88は、バルブシート86とバルブキャップ87との間に遊嵌されてバルブシート86の開口86hの開閉を行うチェックバルブを構成している。
通常は、バルブシート86の開口86hとバルブキャップ87の開口87hは開放されて、上下の空間は連通している。
しかし、バルブキャップ87の開口87hは、円形を変形した形状をしていて、ボール88を支えることができるが、ボール88により閉塞することはできず、常に開放状態とされる。
すなわち、ボール88は、バルブシート86とバルブキャップ87との間に遊嵌されてバルブシート86の開口86hの開閉を行うチェックバルブを構成している。
通常は、バルブシート86の開口86hとバルブキャップ87の開口87hは開放されて、上下の空間は連通している。
こうして、プッシュロッド80は、上端開口にロッドヘッド85が嵌着され、下端開口にバルブシート86とバルブキャップ87が間にボール88を遊嵌して嵌挿され、下端部の外周溝80vにCクリップ89が嵌合された状態(図12参照)で、ガイド筒72に下から挿入される。
そして、このプッシュロッド80を、プッシュロッド80の上部がガイド筒72の上端開口から突出するまで、ガイド筒72に挿入したのち、コイルばね84をガイド筒72の下端開口から挿入し、コイルばね84の下端部を押し上げるようにしてガイド筒72の下端部の雌ねじ74にシーリングボルト77を螺着して下端開口を閉塞する。
すると、コイルばね84は、プッシュロッド80の下端の拡径内空間80iに嵌挿されたバルブキャップ87とシーリングボルト77との間に介装されて、プッシュロッド80を上方に付勢するので、プッシュロッド80はガイド筒72内を上昇する。
すると、コイルばね84は、プッシュロッド80の下端の拡径内空間80iに嵌挿されたバルブキャップ87とシーリングボルト77との間に介装されて、プッシュロッド80を上方に付勢するので、プッシュロッド80はガイド筒72内を上昇する。
プッシュロッド80の上昇は、プッシュロッド80の下端部の外周溝80vに嵌合されたCクリップ89がガイド筒72の上側内周面73Uと下側内周面73Lの境の段部73sに当接して、阻止される。
この状態は、カムチェーンリフタ71のセッティング初期の状態で、図13Aに示す。
プッシュロッド80のCクリップ89は、ガイド筒72の下側内周面73Lの上端の段部73sに当接して、プッシュロッド80の上方への移動が阻止され、抜け止めとされている。
この状態は、カムチェーンリフタ71のセッティング初期の状態で、図13Aに示す。
プッシュロッド80のCクリップ89は、ガイド筒72の下側内周面73Lの上端の段部73sに当接して、プッシュロッド80の上方への移動が阻止され、抜け止めとされている。
メンテナンス時に、テンショナアーム90を外しても、コイルばね84により付勢されたプッシュロッド80は、下端部のCクリップ89がガイド筒72の段部73sに当接して、ガイド筒72からプッシュロッド80が飛び出すのを防止することができ、メンテナンス作業を容易にする。
また、カムチェーンリフタ71は、ガイド筒72にプッシュロッド80が抜け止めされた状態で組み付けられているので、組付け作業も容易となるとともに、カムチェーンリフタ71の取り扱いも容易になり、カムチェーンリフタ71をクランクケース21の左クランクケース21Lの側壁21wに取り付けたり、取り外したりすることが容易となり、メンテナンス性が向上する。
なお、ガイド筒72の下側内周面73Lの内側でプッシュロッド80の下端より下方のシーリングボルト77で閉塞された空間は、オイルが充填される油圧室Pcとなる。
油圧室Pc内にコイルばね84が収容されている。
油圧室Pc内にコイルばね84が収容されている。
図13Aに示されるセッティング初期の状態のカムチェーンリフタ71を、左クランクケース21Lの側壁21wに取り付けることができる。
すなわち、カムチェーンリフタ71のガイド筒72が、ボルトボス部72a,72bを左クランクケース27Lの側壁21wに形成された2つの雌ねじボス部21a,21bにボルト78a,78bにより螺着して取り付けられる。
このとき、テンショナアーム90は左クランクケース27Lの側壁21wから取り外しておく。
すなわち、カムチェーンリフタ71のガイド筒72が、ボルトボス部72a,72bを左クランクケース27Lの側壁21wに形成された2つの雌ねじボス部21a,21bにボルト78a,78bにより螺着して取り付けられる。
このとき、テンショナアーム90は左クランクケース27Lの側壁21wから取り外しておく。
図13Bは、カムチェーンリフタ71のセッティング中期の状態を示しており、左クランクケース27Lの側壁21wに取り付けられたカムチェーンリフタ71におけるガイド筒72の上端部72Eの上方に開放したオイル溜めTにオイルを注入しながらプッシュロッド80をゆっくり押し下げていく様子を示している。
ガイド筒72のオイル溜めTに注入されたオイルは、オイル溜めTに開口したプッシュロッド80のオイル導入孔81によりプッシュロッド80の内側に導入される。
ガイド筒72のオイル溜めTに注入されたオイルは、オイル溜めTに開口したプッシュロッド80のオイル導入孔81によりプッシュロッド80の内側に導入される。
プッシュロッド80はゆっくり押し下げられるので、バルブシート86の開口86hがボール88により閉塞されることはなく開放状態にあるため、プッシュロッド80の内側に導入されたオイルは、バルブシート86の開口86hを通り、さらに常に開放されているバルブキャップ87の開口87hを通って油圧室Pcに供給される。
油圧室Pc内の空気は、泡となってバルブシート86の開口86hからプッシュロッド80の内側を上方に抜けていく。
なお、プッシュロッド80の内側は上部で通気孔83を介して常に外部と連通している。
油圧室Pc内の空気は、泡となってバルブシート86の開口86hからプッシュロッド80の内側を上方に抜けていく。
なお、プッシュロッド80の内側は上部で通気孔83を介して常に外部と連通している。
このようにして、ガイド筒72の上端部72Eのオイル溜めTにオイルを注入しながらプッシュロッド80をゆっくり押し下げていき、油圧室Pcにオイルを充填し、油圧室Pcをオイルで満たそうとすると、油圧室Pcの上方の空気の大部分は、バルブシート86の開口86hから抜けるが、ガイド筒72の下側内周面74Lとプッシュロッド80の外周面との間で、下側内周面74Lの上端の段部73sとプッシュロッド80の下端部の外周溝80vに嵌合されたCクリップ89とで囲まれた空間S(図13B,図13C参照)に空気が残ってしまう。
そこで、本カムチェーンリフタ71は、プッシュロッド80にオイル導入孔81より下方に離間した所定位置にプッシュロッド80の円筒の内外を連通するエア抜き孔82が周方向に4箇所形成されている。
カムチェーンリフタ71のセッティング終期の状態を示す図13Cに示されるように、ガイド筒72内に挿入されたプッシュロッド80が後退した状態で、プッシュロッド80のエア抜き孔82は、ガイド筒72の下側内周面73Lの内側の空間Sに開口し、該空間Sに残留したエアをプッシュロッド80の内側に抜くことができ、プッシュロッド80の内側に抜けたエアは上昇して通気孔83より外部に逃げる。
したがって、油圧室Pc内を、ほぼエア溜りなくオイルで充満させることができる。
カムチェーンリフタ71のセッティング終期の状態を示す図13Cに示されるように、ガイド筒72内に挿入されたプッシュロッド80が後退した状態で、プッシュロッド80のエア抜き孔82は、ガイド筒72の下側内周面73Lの内側の空間Sに開口し、該空間Sに残留したエアをプッシュロッド80の内側に抜くことができ、プッシュロッド80の内側に抜けたエアは上昇して通気孔83より外部に逃げる。
したがって、油圧室Pc内を、ほぼエア溜りなくオイルで充満させることができる。
このようにして油圧室Pc内をオイルで充満させたカムチェーンリフタ71の上方に付勢されたプッシュロッド80の上端のロッドヘッド85を、左クランクケース27Lの側壁21wに突設された支軸91に枢支されたテンショナアーム90の後アーム90rの下方に屈曲した後端部90rrに当接し、コイルばね84によるプッシュロッド80の上昇によりテンショナアーム90を揺動して、テンショナアーム90の前アーム90fの前端に軸支されたテンションスプロケット92がカムチェーン63を上から押さえ付けるようにしてカムチェーンテンショナ70を組み付ける(図3参照)。
図14および図15は、カムチェーンテンショナ70が組付けられ、プッシュロッド80の上端のロッドヘッド85がテンショナアーム90の後アーム90rの後端部90rrに当接して押圧付勢した状態のカムチェーンリフタ71の断面図である。
カムチェーン室55内のオイルレベルは、オイル溜めTの位置より低いが、カムチェーン63の回動などによって飛散したオイルが、ガイド筒72の上方に開口しているオイル溜めTに捕集されて、プッシュロッド80内と油圧室Pcには絶えずオイルが補充される。
カムチェーン室55内のオイルレベルは、オイル溜めTの位置より低いが、カムチェーン63の回動などによって飛散したオイルが、ガイド筒72の上方に開口しているオイル溜めTに捕集されて、プッシュロッド80内と油圧室Pcには絶えずオイルが補充される。
カムチェーンリフタ71のガイド筒72が、左クランクケース27Lの側壁21wに取り付けられると、図7および図14に示されるように、ガイド筒72の上端部72Eに、側壁21wと合わさって上方に開放したオイル溜めTが形成されており、側壁21wの一部がオイル溜めTの内壁面として構成されているので、側壁21wに付着したオイルが側壁面に沿って流れ落ち、その一部が連続するオイル溜めTの内壁面に沿って流れ、オイル溜めTに入るため、オイル溜めにオイルを捕集し易い。
カムチェーンテンショナ70は、カムチェーンリフタ71のコイルばね84によってプッシュロッド80を上方へ付勢し、テンショナアーム90を支軸91を支点として揺動させ、テンションスプロケット92をカムチェーン63に押圧させて、カムチェーン63を適度に緊張させるものである。
カムチェーン63が伸びた場合でも、コイルばね84の付勢力によってプッシュロッド80は前進するので、テンショナアーム90を介してカムチェーン63を緊張させることができる。
カムチェーン63が伸びた場合でも、コイルばね84の付勢力によってプッシュロッド80は前進するので、テンショナアーム90を介してカムチェーン63を緊張させることができる。
図16を参照して、オイルロック式の本カムチェーンリフタ71は、カムチェーン63が過度に緊張して、プッシュロッド80がカムチェーン63から過度の押圧力を受け、コイルばね84の付勢力に抗して急激に後退する場合は、プッシュロッド80と共にバルブシート86が後退して、通常状態では連通しているバルブシート86の開口86hがボール88によって閉塞され、油圧室Pcにオイルが閉じ込められることになるので、プッシュロッド80の必要以上の後退が阻止されるオイルロック状態とする。
前記したように、本カムチェーンリフタ71は、油圧室Pc内を、ほぼエア溜りなくオイルで充満させることができるので、カムチェーン63が過度に緊張した場合、バルブシート86の開口86hがボール88によって閉塞されて油圧室Pcに閉じ込められるオイルにエア溜りないことで、オイルロック時のプッシュロッド80の後退距離を可及的に短くすることができる。
以上、本発明に係る一実施の形態に係る内燃機関用のカムチェーンテンショナについて説明したが、本発明の態様は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…ヘッドパイプ、4…メインフレーム、5…ピボットブラケット、6…シートレール、7…ミドルフレーム、8…収納ボックス、9…乗車用シート、10…ハンドル、11…フロントフォーク、12…前輪、13…ピボット軸、14…リヤフォーク、15…後輪、16…リヤクッション、17…動力伝達チェーン、18…エンジンハンガー、19…、
20…内燃機関、20H…機関本体、21…クランクケース、21L…左クランクケース、21R…右クランクケース、21a,21b…雌ねじボス部、21U…U字状突出部、22…シリンダボディ、23…シリンダヘッド、24…シリンダヘッドカバー、25L,25R…ケースカバー、30…吸気管、31…スロットルボディ、32…エアクリーナ、35…排気管、36…マフラ、
40…クランクシャフト、41…転がり軸受、42…ピストン、43…コンロッド、44…点火プラグ、45…駆動スプロケット、46…スタータドリブンギヤ、48…ACジェネレータ、50…メインシャフト、51…カウンタシャフト、52…ベアリング、55…カムチェーン室、61…カムシャフト、62…カムスプロケット、63…カムチェーン、64i…吸気ロッカアーム、64e…排気ロッカアーム、65…ガイドホイール、66…支軸、67…カムチェーンガイド、68…ボルト、69…フック部材、
70…カムチェーンテンショナ、
71…カムチェーンリフタ、72…ガイド筒、72E…上端部、72Eu…右側開口端部、73s…段部、73U…上側内周面、73L…下側内周面、74…雌ねじ、75…プラグボス部、76…プラグ、77…シーリングボルト、78a,78b…ボルト、79…、
80…プッシュロッド、81…オイル導入孔、82…エア抜き孔、83…通気孔、84…コイルばね、85…ロッドヘッド、86…バルブシート、87…バルブキャップ、88…ボール、89…Cクリップ、
90…テンショナアーム、90f…前アーム、90r…後アーム、91…支軸、92…テンションスプロケット、
T…オイル溜め、Pc…油圧室。
20…内燃機関、20H…機関本体、21…クランクケース、21L…左クランクケース、21R…右クランクケース、21a,21b…雌ねじボス部、21U…U字状突出部、22…シリンダボディ、23…シリンダヘッド、24…シリンダヘッドカバー、25L,25R…ケースカバー、30…吸気管、31…スロットルボディ、32…エアクリーナ、35…排気管、36…マフラ、
40…クランクシャフト、41…転がり軸受、42…ピストン、43…コンロッド、44…点火プラグ、45…駆動スプロケット、46…スタータドリブンギヤ、48…ACジェネレータ、50…メインシャフト、51…カウンタシャフト、52…ベアリング、55…カムチェーン室、61…カムシャフト、62…カムスプロケット、63…カムチェーン、64i…吸気ロッカアーム、64e…排気ロッカアーム、65…ガイドホイール、66…支軸、67…カムチェーンガイド、68…ボルト、69…フック部材、
70…カムチェーンテンショナ、
71…カムチェーンリフタ、72…ガイド筒、72E…上端部、72Eu…右側開口端部、73s…段部、73U…上側内周面、73L…下側内周面、74…雌ねじ、75…プラグボス部、76…プラグ、77…シーリングボルト、78a,78b…ボルト、79…、
80…プッシュロッド、81…オイル導入孔、82…エア抜き孔、83…通気孔、84…コイルばね、85…ロッドヘッド、86…バルブシート、87…バルブキャップ、88…ボール、89…Cクリップ、
90…テンショナアーム、90f…前アーム、90r…後アーム、91…支軸、92…テンションスプロケット、
T…オイル溜め、Pc…油圧室。
Claims (6)
- ガイド筒(72)に進退自在に嵌合されたプッシュロッド(80)が付勢手段(84)により付勢されて前進することで、クランクシャフト(40)の動力を動弁系のカムシャフト(61)に伝達するカムチェーン(63)に張力を与え、前記ガイド筒(72)内のオイルが充填される油圧室(Pc)にオイルが閉じ込められることで、前記プッシュロッド(80)の後退が阻止されるオイルロック式のカムチェーンリフタ(71)を、備える内燃機関用のカムチェーンテンショナにおいて、
前記ガイド筒(72)は、筒状をなして上下方向に指向して設けられ、内周面が段部(73s)を境に上側内周面(74U)と下側内周面(74L)に分割され、
前記下側内周面(74L)の内径が前記上側内周面(74U)の内径よりも大きく形成され、
前記ガイド筒(72)の上端部は、内側空間が拡大して上方を開放したオイル溜め(T)が形成され、
前記プッシュロッド(80)は、前記ガイド筒(72)の前記上側内周面(74U)に摺接可能な円筒状をなし、
前記プッシュロッド(80)の下端部の外周面に、前記ガイド筒(72)の前記下側内周面(74L)に摺接可能な環状の突条(89)が設けられることを特徴とするカムチェーンテンショナ。 - 前記プッシュロッド(80)の下端部の外周面に外周溝が形成され、
前記外周溝にCクリップが嵌合されて前記突条を構成することを特徴とする請求項1に記載のカムチェーンテンショナ。 - 前記プッシュロッド(80)には、同プッシュロッド(80)が挿入された前記ガイド筒(72)の上端部のオイル溜め(T)に開口して前記プッシュロッド(80)の内側にオイルを導入するオイル導入孔(81)が形成されるとともに、前記オイル導入孔(81)より下方に離間した位置であって前記プッシュロッド(80)の後退した状態で前記ガイド筒(72)の前記下側内周面(74L)の内側空間に開口する位置にエア抜き孔(82)が形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカムチェーンテンショナ。
- 前記ガイド筒(72)は、内燃機関の機関本体(20H)に着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のカムチェーンテンショナ。
- 前記ガイド筒(72)は前記機関本体(20H)の側壁(21w)に当接されて取り付けられ、
前記ガイド筒(72)の上端部の前記オイル溜め(T)は、機関本体(20H)の前記側壁(21w)の一部を前記オイル溜め(T)の内壁面として用いて構成されることを特徴とする請求項4に記載のカムチェーンテンショナ。 - 内燃機関は、クランクケース(21)から前方にシリンダ部(22)とシリンダヘッド(23)が順に重ねられて突設されて自動二輪車(1)に搭載され、
前記シリンダヘッド(23)に設けられた前記カムシャフト(61)と前記クランクケース(21)に軸支されたクランクシャフト(40)との間に、前記カムチェーン(63)が架渡され、
前記カムチェーンリフタ(71)は、前記クランクケース(21)に設けられ、
前記カムチェーンリフタ(71)の前記プッシュロッド(80)の前進が、前記クランクケース(21)に揺動自在に設けられたテンショナアーム(90)を介して、前記カムチェーン(63)に作用して前記カムチェーン(63)に張力を与えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のカムチェーンテンショナ。
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