JP6883066B2 - 内燃機関構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関構造に関する。
従来、鞍乗り型車両の内燃機関において、燃焼室の吸気口および排気口を開閉する吸気バルブおよび排気バルブに対してオイルを供給するための給油路を備えた構造が知られている。例えば、特許文献1の構造は、ヘッドカバーの内面における吸気バルブよりも高い位置であって且つ吸気バルブの真上の位置から外れた位置に形成され、給油路につながる開口と、ヘッドカバーの内面に設けられ、一端が開口の側方に位置し、他端が吸気バルブの真上に位置するリブと、を備える。特許文献1では、開口から吐出されたオイルは、ヘッドカバーの内面およびリブの表面を流れ、リブの他端から吸気バルブに流れ落ちる。これにより、吸気バルブにオイルを供給している。
一方、特許文献2の構造は、カムチェーンを所定圧力で押圧するためのカムチェーンテンショナ装置と、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを含む動弁装置と、カムチェーンテンショナ装置のテンショナリフタにオイルを供給するためのテンショナリフタオイル供給通路と、動弁装置にオイルを供給するための動弁装置側オイル通路と、を備える。シリンダヘッドは、シリンダヘッドの後面のテンショナリフタ取付面から前上方に向かって穿設されたオイル通路を有する。オイル通路は、シリンダヘッド内に送られたオイルをテンショナリフタオイル供給通路と動弁装置側オイル通路とに分流する分岐部を有する。
特開2012−246839号公報 特開2018−168839号公報
ところで、カムチェーンテンショナ装置で使用されずに排出されたオイルを有効に活用することが望まれている。
そこで本発明は、内燃機関構造において、テンショナから排出された液体を動弁機構に供給することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の態様に係る内燃機関構造は、車両に搭載される内燃機関(2)のピストン(24)の往復運動を回転運動へと変換するクランクシャフト(10)を収容するクランクケース(11)と、前記クランクケース(11)から一方向に突出するシリンダブロック(45)と、前記シリンダブロック(45)に連結されたシリンダヘッド(46)と、前記シリンダヘッド(46)に連結又は一体成型されたヘッドカバー(47)と、を有するシリンダ部(12)と、前記シリンダヘッド(46)の内部に配置された動弁機構(80)と、前記動弁機構(80)へ動力を伝達する可撓体(89)と、前記可撓体(89)の張力を液圧によって調整するテンショナ(90)と、前記シリンダブロック(45)に設けられ、前記テンショナ(90)へ液体を送る供給路(100)と、前記テンショナ(90)から前記液体の一部が排出されるオイル通路(110)と、備え、前記動弁機構(80)はバルブ(81)を有し、前記オイル通路(110)は、前記バルブ(81)の上方に開口する第一開口部(118)を有することを特徴とする。
(2)上記(1)に記載の内燃機関構造では、前記シリンダ部(12)は、前記オイル通路(110)が略水平となるように車両前後方向に延びていてもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の内燃機関構造では、前記テンショナ(90)は、前記シリンダブロック(45)の上面に位置し、前記オイル通路(110)は、前記テンショナ(90)から前記シリンダブロック(45)の内部に延びる第一通路(111)を有し、前記オイル通路(110)は、前記第一通路(111)にて車両搭載時最も上方に位置していてもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の内燃機関構造では、前記シリンダ部(12)の周囲に冷却液を循環させる冷却通路(77)を更に有し、前記オイル通路(110)の少なくとも一部は、前記冷却通路(77)と隣接していてもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の内燃機関構造では、前記オイル通路(110)の少なくとも一部は、前記一方向と平行に延びる平行通路部(111b,112a,113a)を有していてもよい。
(6)上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の内燃機関構造では、前記シリンダヘッド(46)と前記ヘッドカバー(47)との間に配置された第一ガスケット(67)を更に備え、前記シリンダヘッド(46)および前記ヘッドカバー(47)は、前記第一ガスケット(67)を介して結合され、前記ヘッドカバー(47)は、前記第一ガスケット(67)に当接する当接面(47c)を有し、前記オイル通路(110)は、前記当接面(47c)と平行に延びるとともに前記当接面(47c)からオフセットして配置されたオフセット通路部(113b)を有していてもよい。
(7)上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の内燃機関構造では、前記オイル通路(110)は、前記テンショナ(90)から前記シリンダブロック(45)の内部に延びる第一通路(111)と、前記第一通路(111)から前記シリンダヘッド(46)の内部に延びる第二通路(112)と、前記第二通路(112)から前記ヘッドカバー(47)の内部に延びる第三通路(113)と、を有し、前記第二通路(112)と前記第三通路(113)とを結合する筒状の筒部材(115)を更に備えていてもよい。
(8)上記(1)から(7)のいずれか一項に記載の内燃機関構造では、前記シリンダブロック(45)と前記シリンダヘッド(46)との間に配置された金属製の第二ガスケット(68)を更に備え、前記シリンダブロック(45)および前記シリンダヘッド(46)は、前記第二ガスケット(68)を介して結合されていてもよい。
(9)上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の内燃機関構造では、前記動弁機構(80)は、前記可撓体(89)から動力を受けるスプロケット(84)を有し、前記オイル通路(110)は、前記スプロケット(84)の上方に開口する第二開口部(119)を有していてもよい。
本発明の上記(1)に記載の内燃機関構造によれば、テンショナから液体の一部が排出されるオイル通路を備え、動弁機構はバルブを有し、オイル通路は、バルブの上方に開口する第一開口部を有することで、以下の効果を奏する。
テンショナから排出された液体を、オイル通路を通じて動弁機構に供給することができる。例えば、カムチェーンチャンバに排出していたオイルを有効に活用することができる。加えて、第一開口部から吐出された液体は、バルブに流れ落ちるため、ロッカーアームのスリッパー部やバルブを効率的に潤滑することができる。
本発明の上記(2)に記載の内燃機構構造によれば、シリンダ部は、オイル通路が略水平となるように車両前後方向に延びていることで、以下の効果を奏する。
オイル通路が略鉛直に延びる場合と比較して、テンショナから排出された液体は重力の影響を受けにくいため、テンショナから排出された液体をヘッドカバーの内部に導きやすい。
本発明の上記(3)に記載の内燃機構構造によれば、テンショナは、シリンダブロックの上面に位置し、オイル通路は、テンショナからシリンダブロックの内部に延びる第一通路を有し、オイル通路は、第一通路にて車両搭載時最も上方に位置することで、以下の効果を奏する。
第一通路にて重力の影響を最も受けやすいため、オイル通路において第一通路よりも下流側の部分にテンショナから排出された液体をスムーズに導くことができる。
本発明の上記(4)に記載の内燃機構構造によれば、シリンダ部の周囲に冷却液を循環させる冷却通路を更に有し、オイル通路の少なくとも一部は、冷却通路と隣接していることで、以下の効果を奏する。
冷却通路を循環する冷却液によって、オイル通路を通過する液体を冷却することができる。
本発明の上記(5)に記載の内燃機構構造によれば、オイル通路の少なくとも一部は、一方向と平行に延びる平行通路部を有することで、以下の効果を奏する。
平行通路部が延びる方向をシリンダブロックの突出方向と平行に揃えることにより、一方向からの加工で済むため加工性が向上し、費用・工数削減に寄与する。
本発明の上記(6)に記載の内燃機構構造によれば、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間に配置された第一ガスケットを更に備え、シリンダヘッドおよびヘッドカバーは、第一ガスケットを介して結合され、ヘッドカバーは、第一ガスケットに当接する当接面を有し、オイル通路は、当接面と平行に延びるとともに当接面からオフセットして配置されたオフセット通路部を有することで、以下の効果を奏する。
オイル通路に導かれた液体はオフセット通路部に流れるため、当接面において液体が漏れることを抑制することができる。
本発明の上記(7)に記載の内燃機構構造によれば、オイル通路は、テンショナからシリンダブロックの内部に延びる第一通路と、第一通路からシリンダヘッドの内部に延びる第二通路と、第二通路からヘッドカバーの内部に延びる第三通路と、を有し、第二通路と第三通路とを結合する筒状の筒部材を更に備えることで、以下の効果を奏する。
筒部材によって第二通路と第三通路との結合部の気密性を高めることができる。
本発明の上記(8)に記載の内燃機構構造によれば、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に配置された金属製の第二ガスケットを更に備え、シリンダブロックおよびシリンダヘッドは、第二ガスケットを介して結合されていることで、以下の効果を奏する。
第二ガスケットがゴム製または紙製の場合と比較して、シリンダブロックとシリンダヘッドとの結合部の気密性および耐熱性を高めることができる。したがって、燃焼室近傍のため過熱される位置であっても、シリンダブロックとシリンダヘッドとの結合部において液体が漏れることを抑制することができる。
本発明の上記(9)に記載の内燃機構構造によれば、動弁機構は、可撓体から動力を受けるスプロケットを有し、オイル通路は、スプロケットの上方に開口する第二開口部を有することで、以下の効果を奏する。
第二開口部から吐出された液体は、スプロケットに流れ落ちるため、スプロケットを効率的に潤滑することができる。
実施形態の内燃機関構造の右側面図である。 図1においてリンク機構等を取り外した状態を示す図である。 図1のIII−III断面図である。 実施形態の供給路の断面図である。 図4のV−V断面図である。 実施形態のオイル通路を示す、図5の要部拡大図である。 実施形態のオイル通路における第一開口部および第二開口部を示す、図6の要部拡大図に相当する斜視図である。 実施形態のヘッドカバーをシリンダヘッドの側から見た図である。 図8のIX−IX断面図である。 図8のX−X断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
<内燃機関構造>
図1は、鞍乗型車両の動力源を含む内燃機関構造1の一例として、スクータ型の自動二輪車に搭載されるユニットスイング式のパワーユニットを示す。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
パワーユニット1は、内燃機関であるエンジン2と、エンジン2の動力を後輪3(図3参照)に伝達する伝動装置4と、後輪3を支持するスイングアーム5と、を備える。パワーユニット1の後端部は、不図示のクッションユニットを介して車体フレーム6(具体的には不図示のシートレール)に連結されている。パワーユニット1は、車体フレーム6に対して揺動自在に後輪3を連結するサスペンション装置の機能を有する。
エンジン2は、車幅方向に延びるクランクシャフト10と、クランクシャフト10を収容するクランクケース11と、クランクケース11の前端部から略前方(具体的には水平面に対してやや前上方)に突出するシリンダ部12と、クランクケース11を右側方から覆うカバー部材13と、クランクシャフト10の回転数を検出する検出装置16と、複数の機能部品66を支持する支持部材17と、カバー部材13の内部に配置された発電機18(図3参照)と、シリンダヘッド46の内部に配置された動弁機構80(図3参照)と、動弁機構80へ動力を伝達するチェーン89(可撓体)と(図3参照)、チェーン89の張力を液圧によって調整するテンショナ90と、テンショナ90へオイル(液体)を送る供給路100(図4参照)と、テンショナ90からヘッドカバー47の内部に延びるオイル通路110(図4参照)と、を備える。以下、シリンダ部12の突出方向(一方向)に沿うシリンダ部12の中心軸線C1を「シリンダ軸線C1」ともいう。
伝動装置4は、エンジン2の動力を後輪3(図3参照)に伝達する不図示の動力伝達機構と、動力伝達機構を収容する伝動ケース20と、を備える。
例えば、動力伝達機構は、ベルト式の無段変速機構を含む。エンジン2の動力は、動力伝達機構を介して変速されて後輪3に伝達される。図中符号3aは後輪車軸を示す。
伝動ケース20は、クランクケース11の左側部から後方に向かって延びている。伝動ケース20の上部には、外気を浄化するエアクリーナ21が設けられている。
スイングアーム5は、クランクケース11の右側部に連結されている。スイングアーム5は、クランクケース11右側部の後端から後方に向かって延びている。スイングアーム5は、車幅方向で後輪3を挟んで伝動ケース20と対向している(図3参照)。スイングアーム5は、上下一対のボルトによってクランクケース11後端部の上部および下部に締結されている。右側面視で、スイングアーム5は、伝動ケース20の車幅方向内側面を右方に露出する開口部5aを有する。
<クランクシャフト>
図3に示すように、クランクシャフト10は、コンロッド23を介して、シリンダ部12の内部に配置されたピストン24に連結されている。クランクシャフト10は、ピストン24のシリンダ軸線C1に沿う往復運動を回転運動へと変換する。以下、クランクシャフト10の中心を「クランク軸心P2」、クランクシャフト10の中心軸線を「クランク軸線C2」ともいう。
<クランクケース>
図1に示すように、クランクケース11は、車体フレーム6に連結される連結ボス36を備える。連結ボス36は、クランクケース11の前下部から前方に突出する。連結ボス36は、リンク機構40を介して車体フレーム6(具体的には車体フレーム6に連結されたブラケット7)に対して揺動自在に連結されている。
図中において、符号37は潤滑オイルを貯留するオイルパン、符号38はオイルパン37内のオイルを汲み上げてパワーユニット内の潤滑必要部位に圧送するオイルポンプをそれぞれ示す。
<リンク機構>
リンク機構40は、シリンダ部12の下方に配置されている。リンク機構40は、側面視で上下に延びる第一リンク41と、側面視で前後に延びる第二リンク42と、を備える。
第一リンク41は、側面視で上下に長軸を有するカム形状をなしている。第一リンク41の上部は、ブラケット7に回転自在に連結されている。
第二リンク42の前端部は、第一リンク41の下部に回転自在に連結されている。第二リンク42の後端部は、連結ボス36に回転自在に連結されている。図中符号P1は、連結ボス36に対する第二リンク42の回転中心(以下「ボス中心」ともいう。)を示す。
<シリンダ部>
図2に示すように、シリンダ部12は、クランクケース11の前端部から略前方に突出するシリンダブロック45と、シリンダブロック45の前端部に連結されたシリンダヘッド46と、シリンダヘッド46の前端部に連結されたヘッドカバー47と、を備える。シリンダヘッド46は、シリンダブロック45とともにクランクケース11の前面に複数のボルトによって共締め固定されている。シリンダヘッド46には、燃焼室に混合気を導入する吸気系部品(不図示の吸気管)と、燃焼室から燃焼後の気体を排出する排気系部品(不図示の排気管)とが接続される。なお、ヘッドカバー47は、シリンダヘッド46と一体成型されていてもよい。
図5に示すように、ヘッドカバー47は、動弁機構80を前方(具体的には前上方)から覆う蓋部47aと、蓋部47aの外周から後方(具体的には後下方)に延びる枠状の枠部47bと、を備える。ヘッドカバー47およびシリンダヘッド46の内部には、動弁機構80を収容する収容空間48が形成されている。
図6に示すように、シリンダヘッド46とヘッドカバー47との間には、ゴム製または紙製の第一ガスケット67が設けられている。例えば、第一ガスケット67は、アクリルゴム製である。シリンダヘッド46およびヘッドカバー47は、第一ガスケット67を介して結合されている。ヘッドカバー47は、第一ガスケット67に当接する当接面47cを有する。加えて、第一ガスケット67が金属製の場合と比較して、低コスト化を図ることができる。
シリンダブロック45とシリンダヘッド46との間には、金属製の第二ガスケット68が設けられている。例えば、第二ガスケット68は、アルミニウム製である。第二ガスケット68の厚みは、第一ガスケット67よりも薄い。シリンダブロック45およびシリンダヘッド46は、第二ガスケット68を介して結合されている。
図5に示すように、シリンダ部12は、オイル通路110が略水平(具体的には水平面に対してやや傾斜)となるように車両前後方向(具体的には水平面に対してやや前上方)に延びている。略水平は、クランク軸心P2を通る仮想水平線K1に対してクランク軸心P2回りで±30°の範囲を意味する。ここで、仮想水平線K1に対してクランク軸心P2回りで紙面右回り(時計回り)をプラス、紙面左回り(反時計回り)をマイナスとする。側面視で、オイル通路110の一部は、仮想水平線K1に対してクランク軸心P2回りで−30°の範囲の角度をなす仮想線と平行に配置されることになる。図中符号K2は、仮想水平線K1に対してクランク軸心P2回りで−30°の角度A1をなす仮想線を示す。図中符号J1は、クランク軸線C1と略平行をなすオイル通路110の直線部分に沿う仮想直線を示す。
シリンダ部12は、シリンダ部12の周囲に冷却液を循環させる冷却通路77を有する。冷却通路77は、シリンダヘッド46の周囲に設けられたウォータージャケットである。図中符号78は、冷却通路77の冷却液の温度を検知する温度センサを示す。
<カバー部材>
カバー部材13は、クランクケース11の右側部に連結されている。カバー部材13は、複数のボルトによってクランクケース11に締結されている。カバー部材13は、検出装置16を外側から差し込み可能な差込孔50を有する。
<支持部材>
図1に示すように、支持部材17は、カバー部材13の上部に取り付けられている。支持部材17は、検出装置16を右側方から覆っている。支持部材17は、複数のボルトによってカバー部材13に締結されている。支持部材17は、点火コイル、二次エア供給装置のチェックバルブおよびその駆動センサなどの複数の機能部品66を支持している。
<検出装置>
図2に示すように、検出装置16は、カバー部材13の差込孔50に外側から差し込まれている。検出装置16は、クランク軸心P2よりも上方に配置されている。例えば、検出装置16は、クランクシャフト10の動きに応じてパルス信号を生成するパルサーセンサーである。検出装置16の検出結果は、エンジン2の制御装置である不図示のECU(Engine Control Unit)に送られる。例えば、ECUは、予め設定されたサイクル数の間でクランクシャフト10の回転数の変化量(角速度の変化量)が閾値を超えた場合、エンジンの失火を推測する。
<動弁機構>
図5に示すように、動弁機構80は、燃焼室の吸気口(不図示)を開閉する吸気バルブ81と、燃焼室の排気口(不図示)を開閉する排気バルブ82と、吸気バルブ81および排気バルブ82を駆動するカムシャフト83と、カムシャフト83に取り付けられたスプロケット84と、を備える。
側面視で、吸気バルブ81は、シリンダ軸線C1よりも上方に配置されている。吸気バルブ81は、吸気口よりも大きい傘部81aと、傘部81aから前上方に延びる棒状のバルブステム81bと、バルブステム81bの先端部に設けられたリテーナ81cと、不図示のスプリングと、を備える。
傘部81aは、吸気口を閉塞可能な大きさを有する。バルブステム81bは、傘部81aから燃焼室の外方に延びている。バルブステム81bは、シリンダヘッド46に設けられたバルブガイド(不図示)に摺動自在に嵌装されている。リテーナ81cは、バルブステム81bよりも大きい外径を有する円盤状をなしている。リテーナ81cは、スプリングの一端を支持している。スプリングは、閉弁方向(傘部81aが吸気口を閉塞する方向)に吸気バルブ81(リテーナ81c)を常時付勢している。
側面視で、排気バルブ82は、シリンダ軸線C1よりも下方に配置されている。排気バルブ82は、吸気バルブ81と同様の構成を有するため詳細説明は省略する。排気バルブ82のバルブステム82bは、傘部82aから前下方に延びる棒状をなしている。排気バルブ82のスプリングは、傘部81aが排気口を閉塞する方向にリテーナ82cを常時付勢している。
カムシャフト83は、クランクシャフト10と平行に延びている(図3参照)。カムシャフト83には、不図示の吸気カムおよび排気カムが軸方向に間隔をあけて取り付けられている。
スプロケット84は、カムシャフト83の右端部に固定されている(図3参照)。スプロケット84は、チェーン89を介してクランクシャフト10に接続されている。チェーン89は、クランクシャフト10とスプロケット84との間に架け渡された無端状の伝動チェーン(カムチェーン)である。カムシャフト83は、クランクシャフト10の回転に対して1/2回転する。
クランクシャフト10の回転に伴ってカムシャフト83が回転すると、不図示の吸気カムを介して吸気ロッカーアームが所定のタイミングで揺動する。すると、吸気ロッカーアームが吸気バルブ81のリテーナ81cを押し、吸気口を所定のタイミングで開閉する。具体的に、吸気ロッカーアームがスプリングの付勢力に抗して吸気バルブ81を燃焼室の内方に向かって動かすことにより、吸気口を開放する。カムシャフト83の更なる回転に伴って吸気カムの位置が変わり、スプリングの付勢力によって吸気バルブ81を燃焼室の外方に向かって動かすことにより、吸気口を閉塞する。
一方、クランクシャフト10の回転に伴ってカムシャフト83が回転すると、不図示の排気カムを介して排気ロッカーアームが所定のタイミングで揺動する。すると、排気ロッカーアームが排気バルブ82のリテーナ82cを押し、排気口を所定のタイミングで開閉する。具体的に、排気ロッカーアームがスプリングの付勢力に抗して排気バルブ82を燃焼室の内方に向かって動かすことにより、排気口を開放する。カムシャフト83の更なる回転に伴って排気カムの位置が変わり、スプリングの付勢力によって排気バルブ82を燃焼室の外方に向かって動かすことにより、排気口を閉塞する。
<テンショナ>
テンショナ90は、所定のタイミングで吸気バルブ81および排気バルブ82が開閉するように、チェーンを所定の圧力で押圧している。テンショナ90は、走行するチェーンを案内するカムチェーンテンショナ91(テンショナガイド)と、カムチェーンテンショナ91を所定の圧力で押圧するテンショナリフタ92(アジャスタ)と、カムチェーンテンショナ91を揺動自在に支持する不図示の揺動軸と、を備える。
カムチェーンテンショナ91は、テンショナリフタ92からの圧力によって走行するチェーン89を押圧する。
テンショナリフタ92は、シリンダブロック45の上面に取り付けられている。テンショナリフタ92は、カムチェーンテンショナ91に上方から当接するプランジャ93を備える。プランジャ93は、チェーン89に指向するように配置されている。側面視で、テンショナリフタ92は、シリンダ軸線C1と略直交する方向に傾斜している。
<供給路>
図4に示すように、供給路100は、クランクケース11およびシリンダブロック45に跨って設けられている。供給路100は、オイルポンプ38(図5参照)から送られたオイルをテンショナ90(具体的にはテンショナリフタ92)に向けて送るための流路である。テンショナリフタ92には、オイルポンプ38から不図示のフィルタを経由して不純物が取り除かれたオイルが送られる。図中符号V1は、供給路100を経由してテンショナ90に向かうオイルの流れを示す。なお、図4においては断面ハッチを省略している。
供給路100は、クランクケース11とシリンダブロック45との合わせ面に形成された合わせ面通路101を有する。合わせ面通路101は、クランクケース11とシリンダブロック45との合わせ面が凹状に切り欠かれて形成された通路である。合わせ面通路101は、ボルトが螺合されるボルト穴の近傍まで形成されている。合わせ面通路101は、クランクケース11に形成されたケース側通路102と、シリンダブロック45に形成されたブロック側通路103と、を接続している。ケース側通路102に供給されたオイルは、合わせ面通路101およびブロック側通路103を経由してテンショナ90に送られる。
<オイル通路>
図6に示すように、オイル通路110は、シリンダ部12の上部に設けられている。オイル通路110は、テンショナ90から排出されたオイルをヘッドカバー47の内部(収容空間48)に導くための通路である。オイル通路110の一部は、冷却通路77と隣接している。
オイル通路110は、テンショナ90からオイルの一部が排出されるとともにテンショナ90からシリンダブロック45の内部に延びる第一通路111と、第一通路111からシリンダヘッド46の内部に延びる第二通路112と、第二通路112からヘッドカバー47の内部に延びる第三通路113と、を有する。オイル通路110は、第一通路111にて車両搭載時最も上方に位置する。
第一通路111は、シリンダ軸線C1と略直交する方向に延びる第一上流路111aと、シリンダ軸線C1と略平行に延びる第一下流路111b(平行通路部)と、を有する。第一通路111は、L字状をなしている。
第一上流路111aは、テンショナリフタ92の押圧方向と略平行に延びている。第一上流路111aは、シリンダブロック45においてテンショナリフタ92の前方に配置されている。オイル通路110は、第一上流路111aの上流端にて車両搭載時最も上方に位置する。
第一下流路111bは、第一上流路111aと略直交して延びている。第一下流路111bは、シリンダブロック45の上壁の傾斜に沿って配置されている。
第二通路112は、シリンダヘッド46の上壁に設けられている。第二通路112は、シリンダ軸線C1と略平行に延びる第二上流路112a(平行通路部)と、第二上流路112aよりも急峻に前上方に傾斜して延びる第二下流路112bと、を有する。第二通路112は、冷却通路77と隣接している。
第二上流路112aは、第一下流路111bと略平行に延びている。第二ガスケット68は、第一下流路111bと第二上流路112aとの接続部分で開口している。第二上流路112aの上流端は、第一下流路111bの下流端と連通している。
第二下流路112bは、吸気バルブ81のバルブステム81bと略平行に延びている。第二下流路112bの延在方向の長さは、第二上流路112aよりも短い。
第三通路113は、シリンダ軸線C1と略平行に延びる第三上流路113a(平行通路部)と、ヘッドカバー47の当接面47cと略平行に延びるとともに当接面47cから前方にオフセットして配置された第三下流路113b(オフセット通路部)と、を有する。
第三上流路113aは、第二上流路112aと略平行に延びている。第一ガスケット67は、第二下流路112bと第三上流路113aとの接続部分で開口している。第二下流路112bの下流端部と第三上流路113aの上流端部との間には、第二通路112と第三通路113とを結合する筒状の筒部材115が設けられている。第三上流路113aは、筒部材115を介して第二下流路112bと連通している。図中において、符号116は筒部材115の一端部が嵌め合わさる第一凹部、符号117は筒部材115の他端部が嵌め合わされる第二凹部をそれぞれ示す。
第三下流路113bは、車幅方向と略平行に延びている。第三下流路113bは、筒部材115よりも前方にオフセットして配置されている。図9に示すように、第三上流路113aの下流端は、第三下流路113bの中途部に連通している。第三下流路113bの延在方向の長さは、第三上流路113aよりも長い。第三下流路113bは、ヘッドカバー47の右側部から車幅方向中央部にわたって延びている(図4参照)。
<第一開口部>
図7に示すように、第三通路113は、吸気バルブ81の上方に開口する第一開口部118を有する。図9に示すように、第一開口部118は、第三下流路113bの下流部分に複数(例えば本実施形態では2つ)設けられている。2つの第一開口部118は、第三下流路113bの下流部分の端部(下流端)と、第三下流路113bの下流部分の中途部と、に設けられている。図7に示すように、第一開口部118は、吸気バルブ81のリテーナ81cに向けて指向している。第一開口部118の流路断面積(オイルの流れ方向と直交する断面の面積)は、第三下流路113bの流路断面積よりも小さい(図10参照)。
<第二開口部>
図7に示すように、筒部材115は、スプロケット84の上方に開口する第二開口部119を有する。筒部材115は、オイル通路110の一部を構成している。筒部材115は、第二通路112からのオイルを第三通路113に向けて送るための流路を形成している。第二開口部119は、スプロケット84に向けて指向している。第二開口部119の流路断面積は、第二下流路112bの流路断面積よりも小さい。
このような構成により、テンショナ90から迂回又は排出されたオイルは、第一通路111、第二通路112および第三通路113を経由してヘッドカバー47の内部(収容空間48)に導かれる。第三通路113に導かれたオイルは、第一開口部118を経由して吸気バルブ81のリテーナ81cに向けて流出する(図中矢印Q1,Q2参照)。第二通路112から第三通路113に導かれるオイルの一部は、第二開口部119を経由してスプロケット84(チェーン89)に向けて流出する(図中矢印Q3参照)。
以上説明したように、上記実施形態の内燃機関構造1は、車両に搭載されるエンジン2のピストン24の往復運動を回転運動へと変換するクランクシャフト10を収容するクランクケース11と、クランクケース11から前上方に突出するシリンダブロック45と、シリンダブロック45に連結されたシリンダヘッド46と、シリンダヘッド46に連結又は一体成型されたヘッドカバー47と、を有するシリンダ部12と、シリンダヘッド46の内部に配置された動弁機構80と、動弁機構80へ動力を伝達するチェーン89と、チェーン89の張力を液圧によって調整するテンショナ90と、シリンダブロック45に設けられ、テンショナ90へオイルを送る供給路100と、テンショナ90からオイルの一部が排出されるオイル通路110と、備え、動弁機構80は吸気バルブ81を有し、オイル通路110は、吸気バルブ81の上方に開口する第一開口部118を有する。
この構成によれば、テンショナ90から排出されたオイルを、オイル通路110を通じて動弁機構80に供給することができる。例えば、カムチェーンチャンバに排出していたオイルを有効に活用することができる。加えて、第一開口部118から吐出されたオイルは、吸気バルブ81に流れ落ちるため、ロッカーアームのスリッパー部や吸気バルブ81を効率的に潤滑することができる。
上記実施形態では、シリンダ部12は、オイル通路110が略水平となるように車両前後方向に延びていることで、以下の効果を奏する。
オイル通路110が略鉛直に延びる場合と比較して、テンショナ90から排出されたオイルは重力の影響を受けにくいため、テンショナ90から排出されたオイルをヘッドカバー47の内部に導きやすい。
上記実施形態では、テンショナ90は、シリンダブロック45の上面に位置し、オイル通路110は、テンショナ90からシリンダブロック45の内部に延びる第一通路111を有し、オイル通路110は、第一通路111にて車両搭載時最も上方に位置することで、以下の効果を奏する。
第一通路111にて重力の影響を最も受けやすいため、オイル通路110において第一通路111よりも下流側の部分にテンショナ90から排出された液体をスムーズに導くことができる。
上記実施形態では、シリンダ部12の周囲に冷却液を循環させる冷却通路77を有し、オイル通路110の一部は、冷却通路77と隣接していることで、以下の効果を奏する。
冷却通路77を循環する冷却液によって、オイル通路110を通過するオイルを冷却することができる。
上記実施形態では、オイル通路110の一部は、シリンダ軸線C1と平行に延びる平行通路部(第一下流路111b、第二上流路112aおよび第三上流路113a)を有することで、以下の効果を奏する。
平行通路部が延びる方向をシリンダブロック45の突出方向と平行に揃えることにより、一方向からの加工で済むため加工性が向上し、費用・工数削減に寄与する。
上記実施形態では、シリンダヘッド46とヘッドカバー47との間に配置された第一ガスケット67を備え、シリンダヘッド46およびヘッドカバー47は、第一ガスケット67を介して結合され、ヘッドカバー47は、第一ガスケット67に当接する当接面47cを有し、第三通路113は、当接面47cと平行に延びるとともに当接面47cからオフセットして配置されたオフセット通路部(第三下流路113b)を有することで、以下の効果を奏する。
第三通路113に導かれたオイルはオフセット通路部に流れるため、当接面47cにおいてオイルが漏れることを抑制することができる。
上記実施形態では、オイル通路110は、テンショナ90からシリンダブロック45の内部に延びる第一通路111と、第一通路111からシリンダヘッド46の内部に延びる第二通路112と、第二通路112からヘッドカバー47の内部に延びる第三通路113と、を有し、第二通路112と第三通路113とを結合する筒状の筒部材115を備えることで、以下の効果を奏する。
筒部材115によって第二通路112と第三通路113との結合部の気密性を高めることができる。
上記実施形態では、シリンダブロック45とシリンダヘッド46との間に配置された金属製の第二ガスケット68を備え、シリンダブロック45およびシリンダヘッド46は、第二ガスケット68を介して結合されていることで、以下の効果を奏する。
第二ガスケット68がゴム製または紙製の場合と比較して、シリンダブロック45とシリンダヘッド46との結合部の気密性および耐熱性を高めることができる。したがって、燃焼室近傍のため過熱される位置であっても、シリンダブロック45とシリンダヘッド46との結合部においてオイルが漏れることを抑制することができる。
上記実施形態では、動弁機構80は、チェーン89から動力を受けるスプロケット84を有し、オイル通路110は、スプロケット84の上方に開口する第二開口部119を有することで、以下の効果を奏する。
第二開口部119から吐出されたオイルは、スプロケット84に流れ落ちるため、スプロケット84を効率的に潤滑することができる。
<変形例>
上記実施形態では、第三通路113が吸気バルブ81の上方に開口する第一開口部118を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第三通路113は、第一開口部118を有しなくてもよい。例えば、第二通路112(オイル通路110において第三通路113以外の通路)は、第一開口部118を有していてもよい。
上記実施形態では、筒部材115がスプロケット84の上方に開口する第二開口部119を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、筒部材115は、第二開口部119を有しなくてもよい。例えば、第二通路112(オイル通路110において筒部材115以外の通路)は、第二開口部119を有していてもよい。
上記実施形態では、オイル通路110の一部が冷却通路77と隣接している例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、オイル通路110の全部が冷却通路77と隣接していてもよい。
上記実施形態では、オイル通路110の一部がシリンダ軸線C1と平行に延びる平行通路部を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、オイル通路110は、オイル通路110の延在方向全体にわたってシリンダ軸線C1と平行に延びる平行通路部を有していてもよい。
上記実施形態では、シリンダ部12が車両前後方向に延びている例(クランクケース11から前上方に突出している例)を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、シリンダ部12は、車幅方向に延びていてもよい。例えば、シリンダ部は、車両上下方向に延びていてもよい。
上記実施形態では、第一ガスケット67がゴム製または紙製である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第一ガスケット67は、金属製であってもよい。
上記実施形態では、内燃機関構造1が第二通路112と第三通路113とを結合する筒状の筒部材115を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、内燃機関構造1は、筒部材115を有しなくてもよい。
上記実施形態では、リンク機構40が側面視で上下に延びる第一リンク41と、側面視で前後に延びる第二リンク42と、を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、リンク機構40は、側面視で前後に延びる単一のリンクのみを備えていてもよい。すなわち、リンク機構40は、連結ボス36を車体フレーム6に対して揺動自在に連結する構成であれば種々の態様を採用することができる。
上記実施形態では、内燃機関構造1をスクータ型車両に適用した例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、内燃機関構造1をモータサイクル等のスクータ型車両以外の車両に適用してもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 パワーユニット(内燃機関構造)
2 エンジン(内燃機関)
10 クランクシャフト
11 クランクケース
12 シリンダ部
24 ピストン
45 シリンダブロック
46 シリンダヘッド
47 ヘッドカバー
47c 当接面
67 第一ガスケット
68 第二ガスケット
77 冷却通路
80 動弁機構
81 吸気バルブ(バルブ)
84 スプロケット
89 チェーン(可撓体)
90 テンショナ
100 供給路
110 オイル通路
111 第一通路
111b 第一下流路(平行通路部)
112 第二通路
112a 第二上流路(平行通路部)
113 第三通路
113a 第三上流路(平行通路部)
113b 第三下流路(オフセット通路部)
115 筒部材
118 第一開口部
119 第二開口部

Claims (9)

  1. 車両に搭載される内燃機関(2)のピストン(24)の往復運動を回転運動へと変換するクランクシャフト(10)を収容するクランクケース(11)と、
    前記クランクケース(11)から一方向に突出するシリンダブロック(45)と、前記シリンダブロック(45)に連結されたシリンダヘッド(46)と、前記シリンダヘッド(46)に連結又は一体成型されたヘッドカバー(47)と、を有するシリンダ部(12)と、
    前記シリンダヘッド(46)の内部に配置された動弁機構(80)と、
    前記動弁機構(80)へ動力を伝達する可撓体(89)と、
    前記可撓体(89)の張力を液圧によって調整するテンショナ(90)と、
    前記シリンダブロック(45)に設けられ、前記テンショナ(90)へ液体を送る供給路(100)と、
    前記テンショナ(90)から前記液体の一部が排出されるオイル通路(110)と、備え、
    前記動弁機構(80)はバルブ(81)を有し、
    前記オイル通路(110)は、前記バルブ(81)の上方に開口する第一開口部(118)を有することを特徴とする内燃機関構造。
  2. 前記シリンダ部(12)は、前記オイル通路(110)が略水平となるように車両前後方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関構造。
  3. 前記テンショナ(90)は、前記シリンダブロック(45)の上面に位置し、
    前記オイル通路(110)は、前記テンショナ(90)から前記シリンダブロック(45)の内部に延びる第一通路(111)を有し、
    前記オイル通路(110)は、前記第一通路(111)にて車両搭載時最も上方に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関構造。
  4. 前記シリンダ部(12)の周囲に冷却液を循環させる冷却通路(77)を更に有し、
    前記オイル通路(110)の少なくとも一部は、前記冷却通路(77)と隣接していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関構造。
  5. 前記オイル通路(110)の少なくとも一部は、前記一方向と平行に延びる平行通路部(111b,112a,113a)を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関構造。
  6. 前記シリンダヘッド(46)と前記ヘッドカバー(47)との間に配置された第一ガスケット(67)を更に備え、
    前記シリンダヘッド(46)および前記ヘッドカバー(47)は、前記第一ガスケット(67)を介して結合され、
    前記ヘッドカバー(47)は、前記第一ガスケット(67)に当接する当接面(47c)を有し、
    前記オイル通路(110)は、前記当接面(47c)と平行に延びるとともに前記当接面(47c)からオフセットして配置されたオフセット通路部(113b)を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の内燃機関構造。
  7. 前記オイル通路(110)は、前記テンショナ(90)から前記シリンダブロック(45)の内部に延びる第一通路(111)と、前記第一通路(111)から前記シリンダヘッド(46)の内部に延びる第二通路(112)と、前記第二通路(112)から前記ヘッドカバー(47)の内部に延びる第三通路(113)と、を有し、
    前記第二通路(112)と前記第三通路(113)とを結合する筒状の筒部材(115)を更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の内燃機関構造。
  8. 前記シリンダブロック(45)と前記シリンダヘッド(46)との間に配置された金属製の第二ガスケット(68)を更に備え、
    前記シリンダブロック(45)および前記シリンダヘッド(46)は、前記第二ガスケット(68)を介して結合されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の内燃機関構造。
  9. 前記動弁機構(80)は、前記可撓体(89)から動力を受けるスプロケット(84)を有し、
    前記オイル通路(110)は、前記スプロケット(84)の上方に開口する第二開口部(119)を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の内燃機関構造。
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