JP5016643B2 - 内燃機関の作動油路構造 - Google Patents
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Description
また、内燃機関の動弁装置に備えられるバルブ特性可変機構として、吸気弁の開閉時期を変更可能な可変バルブタイミング機構が知られている(例えば、特許文献2参照)。
そして、油路内に侵入した空気は、内燃機関の始動後に作動油に混入して油路を流通する。このため、テンショナ油路が、上下方向に延びていて、その下端部から作動油が流入し、その上端部を経てテンショナに供給される場合、作動油に混入した空気(以下、「混入空気」という。)もテンショナに流入するので、テンショナの油室内で混入空気が存在する分、テンショナが移動し易くなって、張力付与機能や、無端伝動帯の振動を抑制する制振機能の低下を招来する。
この請求項1記載の発明によれば、テンショナ油路はベース油路から下方に分岐していることから、ベース油路を流れる作動油に空気が混入している場合、混入している空気(すなわち、混入空気)はベース油路からテンショナ油路に流入し難くなるので、テンショナに混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制されて、無端伝動帯に対するテンショナの張力付与機能および制振機能が向上する。また、制御油路はベース油路から上方に分岐しているために、混入空気はベース油路から制御油路に流入し易いが、制御油路の上流油路は上方のみに向かって延びており、しかも油圧制御弁は上流油路の作動油がリークする構造であるため、上流油路内の混入空気は、ベース油路から油圧制御弁に向かって円滑に流れて油圧制御弁に達し、油圧制御弁においてリークする作動油と共に制御油路から外部空間に排出されることで、制御油路から混入空気が抜け易くなる。この結果、作動機構に混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制されて、被作動部材に対する作動機構の動作性能が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の内燃機関の作動油路構造において、前記制御油路(70)は、前記油圧制御弁(100)と前記作動機構(50)との間に、摺動部材(21i)と前記摺動部材を摺動可能に支持する支持部材(41)との間に形成されて前記摺動部材および前記支持部材の摺接面を作動油で潤滑するための潤滑用油路(84)を有し、前記制御油路(70)及び前記テンショナ油路(63)は、前記テンショナ(31)から前記油圧制御弁(100)を通って前記潤滑用油路(84)に至るまでシリンダ軸線方向に沿って上方に延びており、前記油圧制御弁(100)は、前記作動機構(50)の下方のシリンダヘッド(3)に設けられていることを特徴とする内燃機関の作動油路構造である。
この請求項2記載の事項によれば、混入空気が油圧制御弁を通って油路に流入したとき、該油路は一直線状に延びて潤滑用油路に連通しているので、潤滑用油路に流入し易い。そして、潤滑用油路に流入した混入空気は、摺動可能であることで僅かなクリアランスが形成されている摺接面から抜け易いので、作動機構に混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制される。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の内燃機関の作動油路構造において、前記テンショナ油路(63)および前記制御油路(70)は、前記ベース油路(62)の下流端部(62b)から分岐しているものである。
この請求項3記載の事項によれば、ベース油路の混入空気は、ベース油路の下流端部において上方に分岐する制御油路に流入して、ベース油路から流出し易くなるので、ベース油路に残留する混入空気を速やかに減少できる。この結果、ベース油路から分岐するテンショナ油路および制御油路での混入空気を速やかに減少できる。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の内燃機関の作動油路構造において、前記ベース油路(62)に連通する下端部(71a)と前記油圧制御弁(100)に連通する上端部(72b)とを有する前記上流油路(71,72)は、前記下端部(71a)から前記上端部(72b)まで上方にほぼ一直線状に延びている通路(73)であるか、または、鉛直方向で第1下端部(71a)から上端部(71b)に近づくにつれて、水平方向で前記上流油路(71,72)の前記上端部(72b)から遠ざかることなく前記第1下端部(71a)から上方にほぼ一直線状に延びている第1直線油路(71)と、鉛直方向で下端部(72a)から前記上流油路(71,72)の前記上端部(72b)に近づくにつれて、前記第1直線油路(71)の前記上端部(71b)から前記上流油路(71,72)の前記上端部(72b)まで水平方向で前記上流油路(71,72)の前記上端部(72b)から遠ざかることなく上方にほぼ一直線状に延びている第2直線油路(72)とから構成されるものである。
この請求項4記載の事項によれば、上流油路がほぼ一直線状またはほぼ一直線に近い形状になるので、上流油路が複雑に屈曲する場合に比べて、混入空気が制御油路内に滞留することが抑制される。また、上流油路が機械加工により形成される場合に、発生した切り粉の除去作業が容易になって、残留する切り粉が減少して、油路や油圧制御弁に設けられるフィルタの目詰まりによる圧力損失を減少でき、さらにはフィルタの個数削減または不要化により、コスト削減が可能になる。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の内燃機関の作動油路構造において、前記制御油路(70)は、前記油圧制御弁(100)を境にして、前記ベース油路(62)と前記油圧制御弁(100)との間に位置する前記上流油路(71,72)と、前記油圧制御弁(100)と前記作動機構(50)との間に位置する下流油路(80,90)とを有し、前記油圧制御弁(100)は、弁ボディ(101)に摺動可能に嵌合して作動軸線(La)に平行な作動軸線方向に移動可能な弁体(102)を備え、前記下流油路(80,90)は、前記上流油路(71,72)が前記油圧制御弁(100)に連通する位置に対して、前記作動軸線方向でオフセットした位置で前記油圧制御弁(100)に連通するものである。
この請求項5記載の事項によれば、油圧制御弁の弁体が作動軸線方向に移動する際に、弁ボディと摺動する弁体との僅かなクリアランスを通じて、作動油と共に混入空気が排出されるので、制御油路から混入空気が抜け易くなり、作動機構に混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制される。
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項記載の内燃機関の作動油路構造において、前記作動機構(50)は、前記被作動部材である動弁カム軸(21i)を制御して機関弁(12)の開閉時期を制御する可変バルブタイミング機構(50)であるものである。
この請求項6記載の事項によれば、テンショナと可変バルブタイミング機構とに供給されるベース油路からの作動油に混入空気が含まれている場合にも、テンショナと同様に、可変バルブタイミング機構に混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制される。この結果、動弁カム軸に対する可変バルブタイミング機構の動作性能が向上して、機関弁の開閉時期の制御応答性や制御精度が向上する。
図1,図3を参照すると、本発明が適用された内燃機関Eは、ピストン5が往復運動可能に嵌合する複数のシリンダ1aが直列に配列されて一体に設けられたシリンダブロック1と、該シリンダブロック1の下端部に結合されるロアブロック2と、シリンダブロック1の上端部に結合されるシリンダヘッド3および該シリンダヘッド3の上端部に結合されるヘッドカバー4から構成されるエンジンヘッドと、潤滑用のオイルが貯留されるオイルパンとから構成されるエンジン本体を備え、さらに、各ピストン5にコンロッド6を介して連結されるクランク軸7を備える多気筒の4ストローク内燃機関である。
クランク軸7はシリンダブロック1の下部1bおよびロアブロック2に回転可能に支持される。そして、シリンダブロック1の下部1b、ロアブロック2および前記オイルパンは、クランク軸7が収容されるクランク室を形成するクランクケースを構成する。そして、シリンダブロック1、ロアブロック2および前記オイルパンはエンジンブロックを構成する。
また、内燃機関Eは、この実施形態では、シリンダ軸線Lc(したがって、シリンダ軸線Lcに平行なシリンダ軸線方向)が鉛直方向(図1参照)に対して所定の傾斜角で傾斜するように、搭載対象としての車両に傾斜して搭載される。
内燃機関Eは、シリンダヘッド3およびヘッドカバー4により形成される動弁室9内に配置されると共に吸気弁12および排気弁13を開閉駆動する動弁装置20と、吸気ポート10を介して吸入空気を燃焼室8に導く吸気装置14と、吸入空気と混合して混合気を形成する燃料を噴射する燃料噴射弁(図示されず)と、燃焼室8内での混合気の燃焼により発生した燃焼ガスを排気ガスとして排気ポート11を介して内燃機関Eの外部に導く排気装置15とを備える。
そして、ピストン5は、燃焼室8内の混合気が点火栓16により点火されて燃焼して発生する燃焼ガスの圧力により駆動されて往復運動し、コンロッド6を介してクランク軸7を回転駆動する。点火栓16は、シリンダヘッド3に設けられた保持部18に保持される円筒状の収容筒17に収容される。
巻掛け伝動機構25は、駆動軸としてのクランク軸7に設けられた駆動回転体である駆動スプロケット26と、吸気カム軸21iに可変バルブタイミング機構50を介して設けられた被動回転体としての被動スプロケット27iと、排気カム軸21eに設けられた被動回転体としての被動スプロケット27eと、これらスプロケット26,27i,27eに掛け渡された無端伝動帯としての無端のチェーン28とを備え、各カム軸21i,21eをクランク軸7の1/2の回転速度で回転駆動する。
各カム軸21i,21eをそのジャーナル24i,24eにて回転可能に支持する各軸受部材40は、シリンダヘッド3に一体成形されて設けられた第1軸受部としての下軸受部42と、下軸受部42に結合手段としてのボルト49により結合される第2軸受部としての上軸受部43とから構成される。下軸受部42には、ボルト49がねじ込まれるネジ孔42cが設けられている。
また、吸気カム軸21iを支持する残りの軸受部材40および排気カム軸21eを支持する全ての軸受部材40には、摺接するジャーナル24i,24eとの間を潤滑するオイルが導かれる油溝(図示されず)が設けられる。
図1を参照すると、内燃機関Eに設けられる潤滑系統を構成すると共にクランク軸7の動力で駆動されるオイルポンプ60は、内燃機関Eのクランク軸7やピストン5(図3参照)などの潤滑箇所にオイルを供給する一方で、吐出したオイルの一部をテンショナ31および可変バルブタイミング機構50の作動油として供給する作動油供給源である。
なお、「ほぼ」との表現は、「ほぼ」との修飾語がない場合を含むと共に、「ほぼ」との修飾語がない場合とは厳密には一致しないものの、「ほぼ」との修飾語がない場合と比べて作用効果に関して有意の差異がない範囲を意味する。
共用油路62に連通する下端部71aと油圧制御弁100に連通する上端部72bとを有する上流油路71,72は、上端部71bおよび下端部72aとが合わせ面1c,3cで接続して形成される屈曲部において屈曲している。
また、第2上流油路72は、上下方向で下端部72aから上端部72bに近づくにつれて、上端部71bおよび下端部72aから上端部72bまで水平方向で該上端部72bから遠ざかることなく上方にほぼ一直線状に延びている第2直線油路である。
さらに、別の例として、第1上流油路71が共用油路62に対して、その劣角が鈍角となるように(例えば、通路73のように。)形成されてもよく、その場合には、共用油路62の混入空気が制御油路70に流入し易くなって、テンショナ油路63に混入空気が含まれた作動油が供給されることが一層抑制される。
そして、第1,第2上流油路71,72、接続油路81および後述する上流側接続油路92は、例えばドリルによる切削などの機械加工により形成される。
ここで、弁ボディ101およびスプール102は、油圧制御弁100において、第2上流油路72の上端部72bおよび各接続油路81,91の上流端部81a,92aが連通する弁部を構成する。
内燃機関Eが備える制御装置120により制御されて作動するソレノイド103は、スプール102の端部に当接する駆動部材103aを駆動して、スプール102を戻しバネ104の付勢力に抗してスプール102の作動軸線La(油圧制御弁100の中心軸線でもある。)に平行な方向である作動軸線方向に無段階に移動させる。油圧制御弁100は、作動軸線Laがカム軸21iの回転中心線Liに直交するカム直交平面上にほぼ位置するように配置される(図2参照)。
そして、第1接続油路81の通路長は、上流側接続油路92の通路長と下流側接続油路93の通路長との合計である接続油路91の通路長よりも短く、さらに上流側接続油路92の通路長よりも短い。
制御油路70においては、制御装置120が制御する油圧制御弁100により、機関運転状態に応じて、進角油室53および遅角油室54に対して進角油路90および遅角油路90を通じて作動油が給排され、両回転体51,52が相対回転することで、クランク軸7に対するカム軸21iの位相、したがって吸気弁12の開閉時期が進角側または遅角側に変更される。
また、油圧制御弁100により、各油室53,54に対する作動油の給排が行われることなく、作動油が各油室53,54に閉じこめられることにより、両回転体51,52が相対回転することなく一体に回転して、クランク軸7に対するカム軸21iの位相、したがって吸気弁12の開閉時期が保持される。
テンショナ31および可変バルブタイミング機構50に供給される作動油が流通する内燃機関Eの前記作動油路構造は、テンショナ31および可変バルブタイミング機構50に導かれる作動油が流通する共用油路62と、共用油路62から下方に分岐してテンショナ31に作動油を導くテンショナ油路63と、共用油路62から上方に分岐して可変バルブタイミング機構50に作動油を導く制御油路70と、制御油路70に配置されて可変バルブタイミング機構50での作動油の油圧を制御する油圧制御弁100とを有し、制御油路70は、共用油路62から油圧制御弁100まで上方のみに延びている上流油路71,72を有し、油圧制御弁100は、上流油路71,72からの作動油のリークを許容する。
この作動油路構造により、テンショナ油路63は共用油路62から下方に分岐していることから、共用油路62を流れる作動油に空気が混入している場合、混入している空気(すなわち、混入空気)は共用油路62からテンショナ油路63に流入し難くなるので、テンショナ31に混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制されて、チェーン28に対するテンショナ31の張力付与機能および制振機能が向上する。また、制御油路70は共用油路62から上方に分岐しているために、混入空気は共用油路62から制御油路70に流入し易いが、制御油路70の上流油路71,72は上方のみに向かって延びており、しかも油圧制御弁100は上流油路71,72の作動油がリークする構造であるため、上流油路71,72内の混入空気は、共用油路62から油圧制御弁100に向かって円滑に流れて油圧制御弁100に達し、油圧制御弁100においてリークする作動油と共に制御油路70から外部空間としての動弁室9に排出されることで、制御油路70から混入空気が抜け易くなる。この結果、可変バルブタイミング機構50に混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制されて、カム軸21i,21eに対する可変バルブタイミング機構50の動作性能が向上して、吸気弁12の開閉時期の制御応答性や制御精度が向上する。
この構造により、油圧制御弁100の弁体が作動軸線方向に移動する際に、弁ボディ101と摺動するスプール102との僅かなクリアランスを通じて、作動油と共に混入空気が排出されるので、制御油路70から混入空気が抜け易くなり、可変バルブタイミング機構50に混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制される。
この構造により、混入空気が油圧制御弁100を通って接続油路81に流入したとき、該接続油路81は一直線状に延びてジャーナル油路84に連通しているので、ジャーナル油路84に流入し易い。そして、ジャーナル油路84に流入した混入空気は、摺動可能であることで僅かなクリアランスが形成されている摺接面Pbから抜け易いので、可変バルブタイミング機構50に混入空気が含まれた作動油が供給されることが抑制される。
カムホルダの軸受部材の下軸受部は、シリンダヘッドとは別個の部材により構成され、シリンダヘッドに結合手段(例えば、ボルト)により固定されて一体に設けられてもよい。
可変バルブタイミング機構50は、吸気カム軸および排気カム軸、または排気カム軸のみに設けられてもよい。
動弁装置の動弁カム軸は、吸気カムおよび排気カムを有する単一のカム軸であってもよい。
テンショナ油路63および制御油路70の第1上流油路71は、共用油路62において、メインギャラリ61からの、共用油路62に沿った距離が異なる位置で分岐していてもよく、また分岐部64は、下流端部62bでなくてもよく、上流端部62aと下流端部62bとの間であってもよい。
バルブ特性可変機構は、動弁装置が備えるカムフォロアとしての複数のロッカアーム同士の連結および連結解除を行う連結部材を被作動部材として、吸気弁のリフト量を制御する連結切換機構であってもよい。
油圧式作動機構は、バルブ特性可変機構以外の油圧式の機構であってもよく、また下流油路は1つであってもよい。
ベース油路は、メインギャラリ61であってもよく、したがって共用油路62が設けられることなく、メインギャラリ61からテンショナ油路63および制御油路70が直接分岐していてもよい。
巻掛け伝動機構は、無端伝動帯として無端のベルトを備えるものであってもよい。
内燃機関は、圧縮点火式機関であってもよく、さらに、V型機関、または1つのシリンダを備える単気筒機関であってもよい。
内燃機関が搭載される対象は、車両以外の機械、例えば、鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機等の船舶推進装置、または発電装置であってもよい。
3 シリンダヘッド
20 動弁装置
21i カム軸
25 巻掛け伝動機構
31 テンショナ
50 可変バルブタイミング機構
61 メインギャラリ
62 共用油路
63 テンショナ油路、
70 制御油路
71,72 上流油路
80 進角油路
90 遅角油路
100 油圧制御弁
Claims (6)
- 被動部材を回転駆動する巻掛け伝動機構の無端伝動帯に張力を付与する油圧式テンショナと、被作動部材を作動させる油圧式作動機構とを備える内燃機関に設けられて、前記テンショナおよび前記作動機構に供給される作動油が流通する内燃機関の作動油路構造において、
前記テンショナおよび前記作動機構に導かれる作動油が流通するベース油路と、前記ベース油路から下方に分岐して前記テンショナに作動油を導くテンショナ油路と、前記ベース油路から上方に分岐して前記作動機構に作動油を導く制御油路と、前記制御油路に配置されて前記作動機構での作動油の油圧を制御する油圧制御弁とを有し、
前記制御油路は、前記ベース油路から前記油圧制御弁まで上方のみに延びている上流油路を有し、
前記ベース油路と前記テンショナ油路の分岐点から前記テンショナまでの油路長さが、前記ベース油路と前記制御油路の分岐点から前記油圧制御弁までの油路長さよりも短く、
前記油圧制御弁は、前記上流油路からの作動油のリークを許容することを特徴とする内燃機関の作動油路構造。 - 請求項1記載の内燃機関の作動油路構造において、
前記制御油路は、前記油圧制御弁と前記作動機構との間に、摺動部材と前記摺動部材を摺動可能に支持する支持部材との間に形成されて前記摺動部材および前記支持部材の摺接面を作動油で潤滑するための潤滑用油路を有し、
前記制御油路及び前記テンショナ油路は、前記テンショナから前記油圧制御弁を通って前記潤滑用油路に至るまでシリンダ軸線方向に沿って上方に延びており、
前記油圧制御弁は、前記作動機構の下方のシリンダヘッドに設けられていることを特徴とする内燃機関の作動油路構造。 - 請求項1または2記載の内燃機関の作動油路構造において、
前記テンショナ油路および前記制御油路は、前記ベース油路の下流端部から分岐していることを特徴とする内燃機関の作動油路構造。 - 請求項1から3のいずれか1項記載の内燃機関の作動油路構造において、
前記ベース油路に連通する下端部と前記油圧制御弁に連通する上端部とを有する前記上流油路は、前記下端部から前記上端部まで上方にほぼ一直線状に延びている通路であるか、または、鉛直方向で第1下端部から上端部に近づくにつれて、水平方向で前記上流油路の前記上端部から遠ざかることなく前記第1下端部から上方にほぼ一直線状に延びている第1直線油路と、鉛直方向で下端部から前記上流油路の前記上端部に近づくにつれて、前記第1直線油路の前記上端部から前記上流油路の前記上端部まで水平方向で前記上流油路の前記上端部から遠ざかることなく上方にほぼ一直線状に延びている第2直線油路とから構成されることを特徴とする内燃機関の作動油路構造。 - 請求項1から4のいずれか1項記載の内燃機関の作動油路構造において、
前記制御油路は、前記油圧制御弁を境にして、前記ベース油路と前記油圧制御弁との間に位置する前記上流油路と、前記油圧制御弁と前記作動機構との間に位置する下流油路とを有し、
前記油圧制御弁は、弁ボディに摺動可能に嵌合して作動軸線に平行な作動軸線方向に移動可能な弁体を備え、
前記下流油路は、前記上流油路が前記油圧制御弁に連通する位置に対して、前記作動軸線方向でオフセットした位置で前記油圧制御弁に連通することを特徴とする内燃機関の作動油路構造。 - 請求項1から5のいずれか1項記載の内燃機関の作動油路構造において、
前記作動機構は、前記被作動部材である動弁カム軸を制御して機関弁の開閉時期を制御する可変バルブタイミング機構であることを特徴とする内燃機関の作動油路構造。
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