JP5484959B2 - 内燃機関の潤滑構造及びカムシャフト - Google Patents
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Description
請求項2に記載した発明は、前記下流側オイル通路を前記カムシャフトの径方向に沿うように形成すると共に、前記上流側オイル通路を前記カムシャフトの径方向に対して傾斜させたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記上流側オイル通路は、前記カムシャフトの軸方向でのみ傾斜することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記上流側オイル通路は、前記カムシャフトの外周側ほどオイル注入側に位置するように傾斜することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記内燃機関は並列多気筒エンジンであり、各気筒間に前記カムシャフトをシリンダヘッド(例えば実施例のシリンダヘッド2)に回転自在に支持する軸受け部(例えば実施例の軸受け部4a)が形成され、この軸受け部にて支持される前記カムシャフトの軸受け摺動部(例えば実施例のジャーナル部27b〜27e)に、前記各オイル通路の径よりも大きい径で前記カムシャフトの径方向に沿うように延びる軸受けオイル通路(例えば実施例のジャーナル油孔54a〜54d)が形成されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、中空のカムシャフト(11,12)の内部(44)からシャフト外周へ放射状に延びる複数のオイル通路(55a〜55d)を介して動弁系(5)を潤滑する内燃機関(1)の潤滑構造において、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側にてシャフト内外を連通する上流側オイル通路(55a〜55c)を、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側と反対側にてシャフト内外を連通する下流側オイル通路(55d)に対して傾斜させ、前記カムシャフト(11,12)は、複数種の高さのカム(15a,16a,15b,16b)を隣接して有し、これら各カム(15a,16a,15b,16b)を択一的に切り変えて機関弁の特性を変化せしめる可変動弁機構を備える内燃機関(1)に用いられ、前記各オイル通路(55a〜55d)は、前記各カム(15a,16a,15b,16b)の内の高い側のカム(15b,16b)にのみ設けられることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、中空のカムシャフト(11,12)の内部(44)からシャフト外周へ放射状に延びる複数のオイル通路(55a〜55d)を介して動弁系(5)を潤滑する内燃機関(1)の潤滑構造において、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側にてシャフト内外を連通する上流側オイル通路(55a〜55c)を、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側と反対側にてシャフト内外を連通する下流側オイル通路(55d)に対して傾斜させ、前記各オイル通路(55a〜55d)は、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側からその反対側に向かうにつれて傾斜角度を段階的に変化させることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、中空状の内部(例えば実施例のシャフト内油路44)からシャフト外周へ放射状に延びる複数のオイル通路(例えば実施例のカム油孔55a〜55d)を有するカムシャフト(例えば実施例のカムシャフト11,12)において、前記複数のオイル通路(55a〜55d)は、カム面に開口して該カム面にエンジンオイルを供給するものであり、シャフト軸方向でオイル注入側にてシャフト内外を連通する上流側オイル通路(例えば実施例のカム油孔55a〜55c)を、シャフト軸方向でオイル注入側と反対側にてシャフト内外を連通する下流側オイル通路(例えば実施例のカム油孔55d)に対して傾斜させたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明によれば、カムシャフトの回転速度の影響を受けることなく上流側オイル通路を流れるオイルに流動抵抗を与えることができる。
請求項4に記載した発明によれば、カムシャフト内部のオイル流れの影響を受けることなく上流側オイル通路を流れるオイルに流動抵抗を与えることができる。
請求項5に記載した発明によれば、潤滑性が特に要求されるカムシャフトの軸受け摺動部に対する軸受けオイル通路を、比較的大径かつ径方向に沿わせてオイルの供給を積極的に行うことで、潤滑性を高めることができる。
請求項6に記載した発明によれば、可変動弁機構に用いられるカムシャフトにおいて、各オイル通路をカム高さの高い側のカムにのみ設けることで、遠心力がより働きオイルが飛散し易い側のカムにオイルを供給でき、潤滑性を向上できる。
請求項7に記載した発明によれば、軸方向に長いカムシャフトであっても、その軸方向でオイル注入側からその反対側に至るまでオイル流出量を段階的に変化させることができ、カムシャフトの全長に渡るオイル流出量の均等化を図ることができる。
請求項8に記載した発明によれば、カムシャフトのオイル注入側の上流側オイル通路のオイル流動抵抗を比較的高めることで、カムシャフトのオイル注入側とその反対側との間でオイル流出量の均等化を図ることができる。
シリンダ本体30a内には前記クランク軸線C1に沿って並ぶように各気筒に対応するシリンダボア30bが形成され、該各シリンダボア30b内にそれぞれピストン40が往復動可能に嵌装される。これら各ピストン40の往復動がコネクティングロッド40aを介してクランクシャフト10の回転動に変換され、クランクケース20後部内に収容されたクラッチ28及びトランスミッション(変速機)29を介してエンジン外部に回転動力が出力される。
図10〜12を併せて参照し、油圧アクチュエータ85は、有底円筒状の前記油圧シリンダ86と、該油圧シリンダ86内に同軸かつストローク可能に収容される前記プランジャ87と、油圧シリンダ86の開口側を閉塞する板状のカバー86aと、該カバー86aの一側に一体的に設けられるスプールバルブ81とを有してなる。
以下、図15,16を参照してエンジン1の吸気側を例に説明すると、各軸受け部4aには、カムシャフト11の各ジャーナル部27a〜27eがそれぞれ回転可能に軸支される。これらの内の第二〜第五ジャーナル部27b〜27eには、シャフト内油路44に供給されたエンジンオイルを流出させるジャーナル油孔54a〜54dがそれぞれ穿設される。これらジャーナル油孔54a〜54dは、左右第二カム15b,16bに穿設されたカム油孔55a〜55dよりもやや大径かつシャフト径方向に沿うものとされる。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車に限らず三輪、四輪の各種車両のエンジンにも適用できることはもちろん、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
2 シリンダヘッド
4a 軸受け部
5 動弁機構(動弁系、可変動弁機構)
6 吸気バルブ(機関弁)
7 排気バルブ(機関弁)
11 吸気側カムシャフト(カムシャフト)
12 排気側カムシャフト(カムシャフト)
15a,16a 第一カム(カム)
15b,16b 第二カム(カム)
27b〜27e ジャーナル部(軸受け摺動部)
44 シャフト内油路(内部)
54a〜54d ジャーナル油孔(軸受けオイル通路)
55a〜55c カム油孔(上流側オイル通路)
55d カム油孔(下流側オイル通路)
Claims (8)
- 中空のカムシャフト(11,12)の内部(44)からシャフト外周へ放射状に延びる複数のオイル通路(55a〜55d)を介して動弁系(5)を潤滑する内燃機関(1)の潤滑構造において、
前記複数のオイル通路(55a〜55d)は、カム面に開口して該カム面にエンジンオイルを供給するものであり、
前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側にてシャフト内外を連通する上流側オイル通路(55a〜55c)を、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側と反対側にてシャフト内外を連通する下流側オイル通路(55d)に対して傾斜させたことを特徴とする内燃機関の潤滑構造。 - 前記下流側オイル通路(55d)を前記カムシャフト(11,12)の径方向に沿うように形成すると共に、前記上流側オイル通路(55a〜55c)を前記カムシャフト(11,12)の径方向に対して傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記上流側オイル通路(55a〜55c)は、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でのみ傾斜することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記上流側オイル通路(55a〜55c)は、前記カムシャフト(11,12)の外周側ほどオイル注入側に位置するように傾斜することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記内燃機関(1)は並列多気筒エンジンであり、各気筒間に前記カムシャフト(11,12)をシリンダヘッドに回転自在に支持する軸受け部が形成され、この軸受け部にて支持される前記カムシャフト(11,12)の軸受け摺動部に、前記各オイル通路(55a〜55d)の径よりも大きい径で前記カムシャフト(11,12)の径方向に沿うように延びる軸受けオイル通路が形成されることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の内燃機関の潤滑構造。
- 中空のカムシャフト(11,12)の内部(44)からシャフト外周へ放射状に延びる複数のオイル通路(55a〜55d)を介して動弁系(5)を潤滑する内燃機関(1)の潤滑構造において、
前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側にてシャフト内外を連通する上流側オイル通路(55a〜55c)を、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側と反対側にてシャフト内外を連通する下流側オイル通路(55d)に対して傾斜させ、
前記カムシャフト(11,12)は、複数種の高さのカム(15a,16a,15b,16b)を隣接して有し、これら各カム(15a,16a,15b,16b)を択一的に切り変えて機関弁の特性を変化せしめる可変動弁機構を備える内燃機関(1)に用いられ、
前記各オイル通路(55a〜55d)は、前記各カム(15a,16a,15b,16b)の内の高い側のカム(15b,16b)にのみ設けられることを特徴とする内燃機関の潤滑構造。 - 中空のカムシャフト(11,12)の内部(44)からシャフト外周へ放射状に延びる複数のオイル通路(55a〜55d)を介して動弁系(5)を潤滑する内燃機関(1)の潤滑構造において、
前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側にてシャフト内外を連通する上流側オイル通路(55a〜55c)を、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側と反対側にてシャフト内外を連通する下流側オイル通路(55d)に対して傾斜させ、
前記各オイル通路(55a〜55d)は、前記カムシャフト(11,12)の軸方向でオイル注入側からその反対側に向かうにつれて傾斜角度を段階的に変化させることを特徴とする内燃機関の潤滑構造。 - 中空状の内部(44)からシャフト外周へ放射状に延びる複数のオイル通路(55a〜55d)を有するカムシャフト(11,12)において、
前記複数のオイル通路(55a〜55d)は、カム面に開口して該カム面にエンジンオイルを供給するものであり、
シャフト軸方向でオイル注入側にてシャフト内外を連通する上流側オイル通路(55a〜55c)を、シャフト軸方向でオイル注入側と反対側にてシャフト内外を連通する下流側オイル通路(55d)に対して傾斜させたことを特徴とするカムシャフト。
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