JP4373195B2 - エンジンのバランサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランク軸に連動して回転するバランスウエイトを有し、ピストンの往復運動に伴う慣性力を打ち消すエンジンのバランサ装置に関する。
例えば自動二輪車用のエンジンにおいて、クランクケースの内部にピストンやコンロッド等の往復運動部分の慣性力を打ち消すバランサ装置を収容したものが知られている。
この種のバランサ装置は、クランク軸と同速度で逆方向に回転するバランスウエイトを有している。バランスウエイトは、クランク軸上に同軸状に設置する形態と、クランク軸とは別の軸上に設置する形態があり、いずれの場合もバランスウエイトはクランク軸からの動力伝達により駆動されるようになっている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
実公昭50−32641号公報 実開平4−30339号公報
特許文献1に開示されたバランサ装置は、一対のバランスウエイトを有し、これらバランスウエイトは夫々クランク軸の両端に位置するジャーナル部の上に回転自在に支持されている。バランスウエイトは、クランク軸と逆方向に回転させる必要があるので、上記特許文献1では、クランク軸と平行に中間軸を配置している。中間軸は、その両端にクランク軸と同速度で逆方向に回転する一対のスプロケットを有し、これらスプロケットとバランスウエイトとの間にチェーンが架け渡されている。
このため、クランク軸に取り出された出力は、一旦中間軸上のスプロケットに伝えられた後、チェーンを介してバランスウエイトに伝えられるようになっている。
特許文献1に示すように、バランスウエイトをクランク軸上に同軸状に設置した場合は、バランスウエイトをクランク軸と逆方向に駆動するための専用の中間軸が必要となる。したがって、軸数が増大するとともに、これら軸を支持するクランクケースが大形化する不具合がある。
さらに、クランク軸の両端のジャーナル部に夫々バランスウエイトが位置するので、例えばクランク軸の軸端から歯車を利用して出力を取り出す場合に、バランスウエイトやチェーンが邪魔となって上記歯車をクランク軸の軸方向に沿う中央部に寄せることができなくなる。
この結果、出力取り出し用の歯車がクランク軸の軸方向外側に大きく張り出してしまい、クランクケースの大形化を招く原因となる。それとともに、クランク軸の軸端から出力を取り出すに際して、この出力の取り出し経路が煩雑となったり、出力の取り出しに苦慮するといった問題が生じてくる。
一方、特許文献2に開示されたバランサ装置によると、バランスウエイトは、変速機の主軸やバランサ軸上に位置している。主軸やバランサ軸は、クランク軸と平行に配置されているとともに、クランク軸のクランクウエブとの干渉を避けるように、クランクウエブの外周面が描く回転軌跡の外側に位置している。
ところが、この構成によると、クランク軸と主軸およびクランク軸とバランサ軸との間にクランクウエブが入り込むスペースを確保しなくてはならず、軸間距離が増大するのを避けられない。この結果、クランクケースが大形化し、バランスウエイトをクランクケースにコンパクトに組み込むことができなくなる。
本発明の目的は、クランク軸とは別のバランサ軸上にバランスウエイトが位置するにも拘らず、バランスウエイトをクランクケースにコンパクトに組み込むことができ、クランクケースの大型化を防止できるエンジンのバランサ装置を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るエンジンのバランサ装置は、
クランクケースと、
上記クランクケースに支持され、クランクピンが連結されるピン連結部およびカウンタウエイト部を有するクランクウエブを含むクランク軸と、
上記クランク軸と平行に配置され、このクランク軸に連動して回転するとともに、上記クランク軸を軸方向から見た時に上記クランクウエブと重なり合う位置に設置されたバランサ軸と、
上記バランサ軸上に設けられ、このバランサ軸と一体に回転するバランスウエイトと、を備えている。
上記バランスウエイトは、上記バランサ軸の外周面から径方向外側に張り出すとともに、上記クランク軸の軸方向から見た時に上記クランクウエブの外周面が描く回転軌跡の内側に位置することを特徴としている。
本発明によれば、クランク軸とバランサ軸との間の軸間距離を短縮することができる。このため、クランクケースにバランサ軸やバランスウエイトをコンパクトに組み込むことができ、クランクケースの大形化を防止できる。
以下本発明の実施の形態を、図1ないし図6にもとづいて説明する。
図1は、本発明を適用した自動二輪車1を開示している。自動二輪車1は、クレードル形のフレーム2を有し、このフレーム2にフロントフォーク3およびリヤスイングアーム4が取り付けられている。フロントフォーク3は、前輪5を支持するとともに、リヤスイングアーム4は後輪6を支持している。
フレーム2は、燃料タンク7、シート8および空冷4サイクルV型2気筒エンジン9を支持している。エンジン9は、前輪5と後輪6との間であり、かつ燃料タンク7の下方に位置している。
エンジン9は、クランクケース10、前シリンダ11および後シリンダ12を備えている。図3に示すように、クランクケース10は、左ケース14と右ケース15とに分割されており、これら左ケース14と右ケース15の間にクランク室16および変速室17が形成されている。変速室17は、クランク室16の後方に位置している。
左ケース14の外側面にクラッチカバー18が取り付けられている。クラッチカバー18は、左ケース14との間にクラッチ室19を形成している。クラッチ室19は、左ケース14を間に挟んでクランク室16と隣り合っている。
右ケース15の外側面にジェネレータカバー21が取り付けられている。ジェネレータカバー21は、右ケース15との間にジェネレータ室22を形成している。ジェネレータ室22は、クランクケース10の前端部に位置するとともに、右ケース15を間に挟んでクランク室16と隣り合っている。
クランク室16は、一本のクランク軸23を収容している。クランク軸23は、自動二輪車1の車幅方向に沿って水平に配置されている。クランク軸23は、一対のジャーナル部24a,24b、一対のクランクウエブ25a,25bおよびクランクピン26を備えている。ジャーナル部24a,24bは、クランク軸23の両端に位置するとともに、このクランク軸23の回転中心を通る軸線O1上に位置している。
クランクウエブ25a,25bは、夫々ピン連結部28とカウンタウエイト部29を有している。ピン連結部28は、ジャーナル部24a,24bに対し偏心しており、このピン連結部28にクランクピン26が連結されている。カウンタウエイト部29は、クランクウエブ25a,25bの質量を確保するためのものであり、クランクピン26に対しクランク軸23の軸線O1を間に挟んだ反対側に張り出している。カウンタウエイト部29の外周面の一部は、円弧状に湾曲する曲面29aとなっている。
クランク軸23の一方のジャーナル部24aは、左ケース14に回転自在に支持されている。ジャーナル部24aの先端部は、クラッチ室19に導入されている。このジャーナル部24aの先端部に第1の減速歯車31が固定されている。第1の減速歯車31は、クランク軸23の出力を取り出す出力伝達部材を構成するものであり、クラッチ室19に位置している。
クランク軸23の他方のジャーナル部24bは、右ケース15に回転自在に支持されている。このジャーナル部24bの上に駆動歯車34が固定されている。駆動歯車34は、クランクウエブ25bと右ケース15との間に介在されて、クランク室16に位置している。さらに、他方のジャーナル部24bは、右ケース15の外側方に突出する先端部35を有している。
右ケース15の外側面に筒状の外壁36が形成されている。外壁36は、ジャーナル部24bの先端部35を取り囲んでおり、この外壁36の突出端は、ケースカバー37によって閉じられている。ケースカバー37は、外壁36と協働してカム室38を構成している。ジャーナル部24bの先端部35は、カム室38に位置している。
ジャーナル部24bの先端部35は、軸方向に延長された延長部39を有している。延長部39は、ケースカバー37を貫通してカム室38の外に突出しており、この延長部39の上にカム駆動歯車41とバランサ駆動歯車42が同軸状に固定されている。
図2および図6に示すように、エンジン9の前シリンダ11および後シリンダ12は、夫々一つのピストン44,45を収容している。ピストン44,45は、コンロッド46,47を介してクランク軸23のクランクピン26に連結されている。本実施形態の場合、前後のシリンダ11,12のピストン44,45は、略同じようなタイミングで往復運動するようになっており、このピストン44,45の往復運動によりクランク軸23が回転駆動される。
図2および図4に示すように、右ケース15のカム室38に二本のカム軸50,51が収容されている。カム軸50,51は、クランク軸23のジャーナル部24bの上方に位置している。これらカム軸50,51は、クランク軸23と平行に配置されているとともに、エンジン9の前後方向に並んでいる。後側のカム軸51は、後シリンダ12の吸気弁および排気弁を開閉する二つの動弁カム52a,52bを有している。同様に前側のカム軸50は、前シリンダ11の吸気弁および排気弁を開閉する二つの動弁カム(図示せず)を有している。動弁カム52a,52bは、カム軸50の軸方向に並んでいる。
カム軸50,51は、夫々中間歯車53a,53bを有している。中間歯車53a,53bは、カム室38内で互いに噛み合っている。この噛み合いにより、二本のカム軸50,51が互いに同期して回転するようになっている。後側のカム軸51は、ケースカバー37を貫通してカム室38の外に突出している。このカム軸50の突出端にタイミング歯車54が固定されている。タイミング歯車54は、クランク軸23と一体に回転するカム駆動歯車41に噛み合っている。したがって、二本のカム軸50,51は、クランク軸23からの動力伝達により回転駆動される。
カム室38の上部に一対のリフタホルダ55が取り付けられている。リフタホルダ55は、夫々一対のバルブリフタ56a,56bを上下動可能に支持している。バルブリフタ56a,56bは、吸・排気弁に連動するプッシュロッド57a,57bとカム軸50,51の動弁カム52a,52bとの間に介在されている。
図3に示すように、クランクケース10の変速室17に歯車変速装置60が収容されている。歯車変速装置60は、第1および第2の変速軸61,62と、これら変速軸61,62の上に装着された複数の変速歯車列63とを備えている。第1および第2の変速軸61,62は、左ケース14と右ケース15との間に跨るとともに、クランク軸23と平行に配置されている。
第1の変速軸61の一端は、左ケース14を貫通してクラッチ室19に導入されている。この第1の変速軸61の一端に被駆動部材としてのクラッチ64が取り付けられている。クラッチ64は、クランク軸23の出力を歯車変速装置60に伝えたり遮断するためのものであり、この歯車変速装置60の入力端に位置している。クラッチ64は、第2の減速歯車65を有している。第2の減速歯車65は第1の減速歯車31と噛み合っており、この噛み合いによりクランク軸23の出力がクラッチ64に伝わるようになっている。
クランク室16の前端部に中継軸67が配置されている。中継軸67は、左ケース14と右ケース15との間に跨るとともに、クランク軸23と平行に配置されている。中継軸67は、従動歯車68を有している。従動歯車68は、クランク軸23と一体に回転する駆動歯車34と噛み合っている。この噛み合いにより、中継軸67は、クランク軸23の二倍の回転速度で逆方向に回転するようになっている。
中継軸67の一端は、右ケース15を貫通してジェネレータ室22に導入されており、この中間軸67の一端にジェネレータ69が固定されている。ジェネレータ69は、図示しないスタータモータによって駆動される始動歯車70を有している。
図3に示すように、V型2気筒エンジン9は、エンジン振動を低減するバランサ75を装備している。バランサ75は、ピストン44,45およびコンロッド46,47のような往復運動部分の慣性力の一次成分を打ち消すためのものであり、第1のバランスウエイト76と第2のバランスウエイト77とを備えている。
第1のバランスウエイト76は、クランク軸23のジャーナル部24aの先端部に同軸状に支持されている。第1のバランスウエイト76は、クラッチ室19に収容されているとともに、第1の減速歯車31と左ケース14との間に介在されている。
第1のバランスウエイト76は、ボス部78とウエイト部79とを備えている。ボス部78は、ジャーナル部24aの先端部にブッシュ80を介して回転自在に支持されている。ウエイト部79は、ボス部78の外周面から径方向外側に張り出す円盤状をなしており、その外径寸法が第1の減速歯車31よりも僅かに大きくなっている。
第1のバランスウエイト76は、上記中継軸67からの動力伝達によりクランク軸23と同速度で逆方向に駆動される。この第1のバランスウエイト76の駆動経路について説明する。図3に示すように、中継軸67の他端は、左ケース14を貫通してクラッチ室19の前端部に導入されており、この中継軸67の他端に駆動歯車81が固定されている。さらに、第1のバランスウエイト76のボス部78の外周面に従動歯車82が固定されている。従動歯車82は、第1の減速歯車31に対しウエイト部79を間に挟んだ反対側に位置し、第1の減速歯車31よりもクランク軸23の軸方向に沿う中央部の方向にずれている。
駆動歯車81および従動歯車82は、共通のアイドル歯車83に噛み合っている。この噛み合いにより、中継軸67の回転速度が半分に減じられて第1のバランスウエイト76に伝わるとともに、この第1のバランスウエイト76が中継軸67と同方向に回転するようになっている。
一方、第2のバランスウエイト77は、クランク軸23とは別のバランサ軸85上に設けられている。バランサ軸85は、クラッチ64や第1のバランスウエイト76に対しクランクケース10を間に挟んだ反対側に位置し、本実施形態では右ケース15のカム室38に収容されている。
具体的に述べると、図2および図5に示すように、バランサ軸85は右ケース15とケースカバー37との間に跨っている。このバランサ軸85は、クランク軸23のジャーナル部24bと平行をなすとともに、このジャーナル部24bの後方に位置している。
バランサ軸85の先端部は、ケースカバー37を貫通してカム室38の外に突出しており、このバランサ軸85の先端部に従動歯車86が固定されている。従動歯車86は、クランク軸23と一体に回転するバランサ駆動歯車42に噛み合っている。この噛み合いにより、バランサ軸85は、クランク軸23と同速度で逆方向に回転するようになっている。
第2のバランスウエイト77は、バランサ軸85の外周面から径方向外側に張り出すとともに、このバランサ軸85の軸方向に延びている。この第2のバランスウエイト77は、カム室38内でバランサ軸85と一体に回転する。
図3および図6に示すように、カム室38をクランク軸23の軸方向から見た場合に、カム室38内のバランサ軸85は、クランクウエブ25bと重なり合う位置に設置されている。それとともに、本実施形態では、第2のバランスウエイト77にしてもその全てがクランクウエブ25bと重なり合う位置に設置されている。このことから、第2のバランスウエイト77の外周縁が描く回転軌跡T1は、上記クランクウエブ25a,25bの最大径部分の外周面が描く回転軌跡T2の内側に入り込んでいる。
ジャーナル部24bの先端部35は、カム室38内で第2のバランスウエイト77と向かい合っている。先端部35は、その軸端に位置する延長部39の方向に進むに従い縮径された小径部87を有している。この結果、ジャーナル部24bとバランサ軸85との間の軸間距離が一定であるにも拘わらず、小径部87の外周面とバランサ軸85の外周面との間の間隔が広がっている。言い換えると、第2のバランスウエイト77は、小径部87に入り込むように拡張された拡張部88を有し、この拡張部88の分だけ第2のバランスウエイト77の質量が増えている。
さらに、上記ジャーナル部24aの軸方向に沿う第1のバランスウエイト76の寸法をL1、上記バランサ軸85の軸方向に沿う第2のバランスウエイト77の寸法をL2とした時、第1および第2のバランスウエイト76,77は、L1<L2の関係に定められている。
このため、クランク軸23と同軸の第1のバランスウエイト76は、径を大きくすることで質量を確保しているとともに、クランク軸23と非同軸の第2のバランスウエイト77は、バランサ軸85の軸方向の寸法L2を大きくすることで質量を確保している。
このような構成において、ピストン44,45の往復運動によりクランク軸23が回転すると、第1のバランスウエイト76および第2のバランスウエイト77がクランク軸23と同速度で逆方向に回転する。この回転により、ピストン44,45の往復運動に伴う慣性力の一次成分がクランク軸23のカウンタウエイト部29と第1および第2のバランスウエイト76,77によって打ち消され、エンジン9の不快な振動が低減される。
上記実施の形態によると、第2のバランスウエイト77を有するバランサ軸85は、クランク軸23の軸方向から見た時に、クランクウエブ25a,25bと重なり合うような位置に設置されている。それとともに、第2のバランスウエイト77にしても、その外周縁が描く回転軌跡T1がクランクウエブ25a,25bの最大径部分が描く回転軌跡T2によって囲まれる領域に位置している。
このため、バランサ軸85をクランク軸23のジャーナル部24bに近づけて、これら両者間の軸間距離を短縮することができ、第2のバランスウエイト77がクランク軸23の周囲に大きく張り出すことはない。したがって、スペース的に限りがあるクランクケース23にバランサ軸85や第2のバランスウエイト77をコンパクトに組み込むことが可能となり、クランクケース10の大形化を防止できる。
さらに、第1のバランスウエイト76は、クランク軸23と同軸状に設置されているので、第1のバランスウエイト76に慣性偶力が生じることはなく、アンバランスな慣性力が生じ難くなる。この結果、第2のバランスウエイト77で第1のバランスウエイト76の慣性偶力を打ち消す、言い換えると、第1および第2のバランスウエイト76,77の慣性偶力のつり合いを考慮する必要はない。
よって、バランサ軸85を極力クランク軸23のジャーナル部24aに近づけることができ、バランサ軸85および第2のバランスウエイト77をクランクウエブ25a,25bの回転軌跡T2の内側に無理なく収めることができる。
加えて、上記構成によると、第2のバランスウエイト77を有するバランサ軸85は、クランク軸23の出力を取り出す第1の減速歯車31やクラッチ64に対しクランクケース10を間に挟んだ反対側に位置している。このため、第2のバランスウエイト77を設置するに当って、第1の減速歯車31およびクラッチ64が邪魔な存在とならずに済む。
言い換えると、第2のバランスウエイト77やこれを支持するバランサ軸85がクランク軸23の出力の取り出しを妨げることはなく、クランク軸23とは別のバランサ軸85を有する構成でありながら、クランク軸23からの出力の取り出しを容易に行うことができる。
なお、本発明はV型2気筒エンジンに特定されるものではなく、例えば振動が大きな単気筒エンジンであっても同様に実施可能である。
空冷4サイクルV型2気筒エンジンを搭載した自動二輪車の側面図。 クランク軸、カム軸およびバランサ軸の位置関係を示す空冷4サイクルV型2気筒エンジンの側面図。 クランク軸、歯車変速装置、中継軸およびバランサ軸の位置関係を示す空冷4サイクルV型2気筒エンジンの断面図。 図2のF4−F4線に沿う断面図。 図3のF5−F5線に沿う断面図。 クランク軸のクランクウエブと第2のバランスウエイトとの位置関係を示す空冷4サイクルV型2気筒エンジンの側面図。
符号の説明
10…クランクケース、23…クランク軸、25a,25b…クランクウエブ、26…クランクピン、28…ピン連結部、29…カウンタウエイト部、76…第1のバランスウエイト、77…第2のバランスウエイト、85…バランサ軸、T2…回転軌跡。

Claims (9)

  1. クランクケースと、
    上記クランクケースに支持され、クランクピンが連結されるピン連結部およびカウンタウエイト部を有するクランクウエブを含むクランク軸と、
    上記クランク軸と平行に配置され、このクランク軸に連動して回転するとともに、上記クランク軸を軸方向から見た時に上記クランクウエブと重なり合う位置に設置されたバランサ軸と、
    上記バランサ軸上に設けられ、このバランサ軸と一体に回転するバランスウエイトと、を具備し、
    上記バランスウエイトは、上記バランサ軸の外周面から径方向外側に張り出すとともに、上記クランク軸の軸方向から見た時に上記クランクウエブの外周面が描く回転軌跡の内側に位置することを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  2. 請求項1の記載において、上記クランク軸は、その軸方向に沿う端部に上記クランクケースに回転自在に支持されるジャーナル部を有し、このジャーナル部は、上記クランクケースの外に突出されて上記バランスウエイトと向かい合う先端部を含み、この先端部は、上記バランスウエイトが入り込むように縮径された小径部を有することを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  3. 請求項2の記載において、上記クランクケースは、複数の動弁カムを有するカム軸を支持し、このカム軸は、上記クランク軸のジャーナル部の上方に位置するとともに、上記クランク軸および上記バランサ軸と平行に配置されていることを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  4. 請求項1又は請求項2の記載において、上記クランク軸は、その軸方向に沿う一端に上記クランク軸の出力を取り出すための出力伝達部材を有し、上記バランサ軸は、上記出力伝達部材に対し上記クランクケースを間に挟んだ反対側に位置することを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  5. 請求項1の記載において、上記バランサ軸は、上記クランク軸と同速度で逆方向に回転することを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  6. クランクケースと、
    上記クランクケースに支持され、クランクピンが連結されるピン連結部およびカウンタウエイト部を有するクランクウエブを含むクランク軸と、
    上記クランク軸に同軸状に支持され、このクランク軸に連動して回転する第1のバランスウエイトと、
    上記第1のバランスウエイトに対し上記クランクウエブを間に挟んだ反対側において上記クランク軸と平行に配置され、上記クランク軸に連動して回転するとともに、上記クランク軸を軸方向から見た時に上記クランクウエブと重なり合う位置に設置されたバランサ軸と、
    上記バランサ軸上に設けられ、このバランサ軸と一体に回転する第2のバランスウエイトと、を具備し、
    上記第2のバランスウエイトは、上記バランサ軸の外周面から径方向外側に張り出すとともに、上記クランク軸の軸方向から見た時に上記クランクウエブの外周面が描く回転軌跡の内側に位置することを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  7. 請求項6の記載において、上記第1のバランスウエイトおよび上記第2のバランスウエイトは、夫々上記クランク軸と同速度で逆方向に回転することを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  8. 請求項6又は請求項7の記載において、上記クランク軸は、その軸方向に沿う一端に上記クランク軸の出力を取り出すための出力伝達部材を有し、上記第1のバランスウエイトは、上記クランク軸に対し上記出力伝達部材と同じ側に位置するとともに、上記バランサ軸は、上記出力伝達部材に対し上記クランクケースを間に挟んだ反対側に位置することを特徴とするエンジンのバランサ装置。
  9. 請求項6の記載において、上記クランク軸の軸方向に沿う上記第1のバランスウエイトの寸法をL1、上記バランサ軸の軸方向に沿う上記第2のバランスウエイトの寸法をL2とした時、L1<L2の関係に規定されていることを特徴とするエンジンのバランサ装置。
JP2003392631A 2003-11-21 2003-11-21 エンジンのバランサ装置 Expired - Lifetime JP4373195B2 (ja)

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