JP2005080298A - エンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーションおよび対話のためのシステムおよび方法 - Google Patents

エンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーションおよび対話のためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 構内交換機(PBX)とコンピュータ・ネットワーク上のクライアント・コンピュータとの対話および統合を容易にするシステムを提供する。
【解決手段】 エンハンスド・テレフォニー(ET)サーバは、PBX、及びユーザ・コンピュータ上で実行中のETクライアントのすべてのインスタンスに接続する。ETサーバはETクライアントとPBXの間のプロキシとして動作する。ETクライアントは内線電話のETサーバに登録する。次にETサーバは電話アクション要求(例えば、電話をかける)を登録されたETクライアントから内線電話をサービスしているPBXに転送できる。さらにETサーバは電話イベント(着信呼など)をPBXからすべての登録されたクライアントに中継できる。ETサーバは、電話及びパーソナル・コンピュータの機能のシームレスな統合を容易にし、豊富なユーザ制御のコンピュータとテレフォンの統合された環境をユーザに提供する。
【選択図】 図4A

Description

本発明は、一般に、統合されたコンピュータ・テレフォニーに関し、詳細には、サーバ・コンピュータが電話交換装置およびクライアント・コンピュータとインターフェースして電話およびパーソナル・コンピュータの機能をシームレスに統合して、豊富なユーザ制御の、コンピュータ・テレフォニー・インテゲレーションを提供することを可能にする、エンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーションのシステムおよび方法に関する。
パーソナル・コンピュータと電話は、現代の生活において2つの不可欠な機器である。パーソナル・コンピュータ(PC)と電話はともに、全世界の事実上どこにでもいる他者と瞬時に通信する能力を提供する。さらにPCは、情報およびデータを処理する能力と、この情報およびデータとユーザとの対話を提供する能力により、現代社会に大変革をもたらしている。また、PCには、他の機器を制御する能力もある。この能力は、たとえば、ユーザがユーザ・インターフェース(多くはグラフィカル・ユーザ・インターフェース)を使用してペリフェラル装置をリモート制御することを可能にする。しかしながら、PCと電話が同じ部屋に存在することが多いにもかかわらず、これら2つの機器の強みを利用する、有用な統合を提供する試みは、現時点では、ほとんど見られない。
電話をパーソナル・コンピュータで統合する試みは多く行われているが、市場で成功したものはほとんどない。それらの失敗は、部分的には、たとえば、ユーザ・インターフェースのデザインが貧弱であること、高価なハードウェアを追加する必要があること、ユーザの期待が現実からかけ離れていることなど、製品の企画の問題に起因する。また、これらの製品は、ユーザが、電話の物理的位置と異なる場所から電話にアクセスすることができなかった。
1つの製品例は、Microsoft Windows(登録商標)95に含まれていたMicrosoft(登録商標)Phoneである。Microsoft(登録商標)Phoneは、ソフトウェアのみのスピーカーフォンおよび留守番電話装置(answering machine)であり、これは、ユーザが自分のコンピュータをスピーカーフォンとして使用することを可能にした。しかしながら、Microsoft(登録商標)Phoneは、コンピュータの電源が常にオンになっていることを必要とし(このことは、Windows(登録商標)95の時代には非現実的な期待であった)、また、ハードウェアの追加が必要なために、Windows(登録商標)95にとって高価な付加機能であった。さらに、Microsoft(登録商標)Phoneの機能には制限があった。
電話をパーソナル・コンピュータに統合することを試みた別の製品例は、IBM(登録商標)Realphoneである。IBM(登録商標)Realphoneは、標準的な業務用電話機を模して作られた電話ダイヤルプログラム(telephone-dialing program)である。Realphoneのインターフェースは、ディスプレイに表示される業務用電話機の画像である。しかしながら、電話とコンピュータの相乗効果が結合されていないという問題があった。たとえば、そのインターフェースでは、実際の電話をダイヤルするように、ユーザが、入力装置(マウスなど)を使用して、画面上の電話機のキーパッドを押し、必要な電話番号をダイヤルする必要があった。しかし、このタイプのインターフェースは、ユーザにとって使いにくく、手間と時間がかかり過ぎる。
コール・センター環境において電話とコンピュータを統合することに関して成功した素晴らしい製品があった。たとえば、多くのコール・センター環境(カスタマー・サポート・センターやテレ・マーケティング・センターなど)は、電話キュー表示(キューに入っている発呼者の順番)、待ち呼数の表示、呼を送るルートを決める能力などの電話情報を、担当者に提供するソフトウェア・アプリケーションを含んでいる。
co-pending application number 10/445,395 by Cadiz et al., entitled "Enhanced Telephony Computer User Interface Allowing User Interaction and Control of a Telephone Using a Personal Computer" filed on May 20, 2003
多くのコール・センター環境に含まれるこのようなソフトウェア・アプリケーションはカスタマー・サービスの客層向けにデザインされており、個人ユーザの要望に応える試みや、実際の電話とソフトウェア・インターフェースとのユーザ・フレンドリな統合を提供する試みは、ほとんどあるいはまったく、行われていない。コール・センターの客層にとって優先されるのは、呼の処理能力(call throughput)を上げ、キュー内の呼を迅速に割り振ることであり、そこには、ユーザ・エクスペリエンス(user experience:ユーザ体験)は存在しない。さらに、コール・センター環境向けのテレフォニー・アプリケーションには、高度のユーザ・エクスペリエンスに対して重要である、エンド・ユーザが必要とする機能性や制御機能が欠落している。
したがって、ユーザがパーソナル・コンピュータを使用してシームレスに電話と対話できるようにするユーザ・インターフェースを可能にする、エンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーションのシステムおよび方法が必要とされている。このエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーションのシステムおよび方法は、多彩な機能性を促進(facilitate)し、コンピュータの処理能力を活用して、電話の機能を強化する。さらに、エンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーションのシステムおよび方法は、ユーザがパーソナル・コンピュータと電話の間の境界を何ら意識しないように両者の緊密な結合を提供し、パーソナル・コンピュータ機能のユーザが、豊富なユーザ制御の、コンピュータ・テレフォン・インテグレーションを提供することを容易に実現できるようにする。
本願明細書において開示する発明は、構内交換機のコンピュータ・ネットワーク上のクライアント・コンピュータとの対話および統合を容易にする、エンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システムを含む。エンハンスド・テレフォニー(ET)サーバは、ETクライアント・ソフトウェアを実行しているネットワーク上のクライアント・コンピュータと、事業体の電話サービスを処理する構内交換機(PBX)との間のプロキシとして動作する。一般に、1つまたは複数のETクライアントは、ある電話内線のETサーバに登録している。典型的な利用の一例は、電話内線に接続されている電話機がユーザのオフィスにあり、ユーザのすべてのコンピュータがその内線に登録されているというものである。ETサーバは、電話アクション要求(たとえば、電話をかける)を、登録されたETクライアントから、電話内線をサービスしているPBXに転送する。さらにETサーバは、電話イベント(着信呼など)をPBXからすべての登録されたETクライアントに中継する。ETサーバは、豊富なユーザ制御の、コンピュータ・テレフォン・インテグレーションをユーザに提供するために、電話およびパーソナル・コンピュータの機能のシームレスな統合を促進する。
本ETシステムおよび方法は、これまでのPCと電話を統合する試みにおける問題点を克服する。特に、ETサーバは、処理能力と種々のデータに対するアクセス性能の点でPCが普通の電話より格段に優れているという事実を活用して、ETクライアントの多彩な機能性を利用することを容易にする。この処理能力とデータ・アクセス性能は、電話の能力および機能性を大幅に拡張する点で、ユーザにとって有効である。さらにETサーバは、ユーザがパーソナル・コンピュータと電話の間の境界を何ら意識しないような、両者の緊密な結合を実現する。このシームレスな統合は、強化された機能性とともに、ユーザ・エクスペリエンスを大幅に簡略化し、向上させる。
本ETシステムおよび方法は、ユーザが電話と異なる物理的位置にいることを可能にし、しかもETサーバに接続されたETクライアントからその電話を制御できることを可能にする。唯一必要なのは、ETクライアントとETサーバがネットワーク接続されていることである。したがって、ユーザは、ネットワークにアクセスできる限り、事実上どこからでも電話を制御できる。本ETシステムおよび方法は、携帯電話、コードレス電話、卓上電話を含む、1つまたは複数の電話を制御し、および管理するよう設計されている。さらに、これらの電話は、移動用、家庭用、作業用と、様々な場所に配置できる。
以下の説明と、本発明の各種態様を示した添付図面を参照することにより、本発明をよりよく理解できる。他の機能および特長については、後で、本発明の原理を例示によって示した添付図面とあわせて、本発明について詳細に説明することにより明らかになる。
以下で参照する図面の全体を通して、似通った参照符号は、対応する部分を表している。
以下で行う本発明の説明では、添付の図面を参照する。これらの図面は説明の一部を成し、本発明を実践する手段の具体例を図示するものである。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用したり、構造的変更を施したりできる点を理解されたい。
I.はじめに
電話とパーソナル・コンピュータは、多くの人々の日常生活に大きな役割を果たしているが、たいていの場合、この2つは互いに切り離されたままである。テレ・マーケティング・センターやカスタマー・サービス・センターなどの領域において使用される、この2つの装置をリンクするある特殊なアプリケーションが存在する。しかし、個人用および家庭用のアプリケーションについては、すぐに入手できるものがない。本願明細書で説明する、エンハンスド・テレフォニー(ET)のシステムと方法は、クライアント・コンピュータで実行する多彩なユーザ・インターフェース機能を容易に使用できるようにする。特に、本ETシステムおよび方法により、電話のクライアント・コンピュータ制御と、内線関連の電話イベントのクライアント・コンピュータを通した通知を容易に行うことができる。こうした機能性は、パーソナル・コンピュータのデスクトップにコンピュータ・テレフォニーをもたらし、コンピュータと電話の機能を汎用目的で統合した多彩な対話体験をユーザに提供する。
II.エンハンスド・テレフォニー(ET)環境
本エンハンスド・テレフォニー(ET)システムおよび方法は、電気通信(telecommunications)とコンピューティングを結合した環境で動作するよう設計される。特に、本ETシステムおよび方法はコンピューティング装置(好ましくは、サーバ・コンピューティング装置)に実装される。サーバ・コンピューティング装置上で実行される本ETシステムおよび方法は、クライアント・コンピューティング装置上で実行されるETのすべてのインスタンスとのネットワーク通信、ならびに構内交換機(PBX)との通信で使用される。本ETシステムおよび方法は、ETクライアントとPBXの間のプロキシとして動作する。たとえば、本ETシステムおよび方法は、ETクライアントからの要求をPBXに転送し、また、PBXからの電話イベントを適切なETクライアントに中継する。
以下の説明は、本ETのシステムと方法を実装するのに適したコンピューティング環境の簡潔かつ概略的な説明となる。図1は、本ETシステムおよび方法を実践するのに適したコンピューティング・システム環境100の例を示す図である。コンピューティング・システム環境100は、適切なコンピューティング環境の一例に過ぎず、本発明の使用または機能性の範囲に関して制限を示唆しようとするものではない。コンピューティング環境100は、この例示的な動作環境100に示したコンポーネントの任意の1つまたは組合せに関して依存性も必要条件も有しないことを理解されたい。
本ETシステムおよび方法は、他の様々な汎用または専用コンピューティング・システム環境または構成での運用が可能である。本ETシステムおよび方法を使用するのに適するコンピューティング・システム、環境および/または構成のよく知られた例として、パーソナル・コンピュータ、サーバ・コンピュータ、ハンドヘルド、ラップトップまたはモバイル型のコンピュータまたは通信装置(携帯電話など)、PDA、携帯電話とPDAが合体したもの、マルチ・プロセッサ・システム、マイクロ・プロセッサ・ベースのシステム、セットトップボックス、プログラム可能な民生用電子機器、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、これらの任意のシステムまたは装置を含む分散コンピューティング環境などがあり、また、これらに限定されない。
本ETシステムおよび方法は、プログラム・モジュールのように、コンピュータで実行されるコンピュータ実行可能命令の一般的なコンテクストで説明できる。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本ETシステムおよび方法も、通信ネットワークによってリンクされているリモート処理装置でタスクが実行される分散コンピューティング環境で実践できる。分散コンピューティング環境では、プログラム・モジュールは、メモリ・ストレージ装置を含む、ローカル・コンピュータ・ストレージ・メディアにもリモート・コンピュータ・ストレージ・メディアにも配置できる。図1を参照すると、本ETシステムおよび方法を実装する例示的システムには、コンピュータ110の形態で汎用コンピューティング装置が含まれる。
コンピュータ110のコンポーネントとして、処理装置120、システム・メモリ130、およびシステム・メモリを含む各種システム・コンポーネントを処理装置120に結合するシステム・バス121を含めることができ、また、これらに限定されない。システム・バス121として、メモリ・バスまたはメモリ・コントローラ、ペリフェラル・バス、および様々にあるバス・アーキテクチャのいずれかを使用するローカル・バスを含む、複数のタイプのバス構造を任意に使用できる。そのようなアーキテクチャの例として(限定ではない)、ISA(Industry Standard Architecture)バス、MCA(Micro Channel Architecture)バス、EISA(Enhanced ISA)バス、VESA(Video Electronics Standards Association)ローカル・バス、Mezzanineバスとしても知られるPCI(Peripheral Component Interconnect)バスなどがある。
通常、コンピュータ110は、コンピュータ可読な種々のメディアを含む。コンピュータ可読なメディアには、コンピュータ110からアクセスできる任意の市販メディアを使用でき、揮発性メディアと不揮発性メディアの両方とリムーバブル・メディアと非リムーバブル・メディアの両方が含まれる。一例として(限定ではない)、コンピュータ可読なメディアには、コンピュータ・ストレージ・メディアと通信メディアがある。コンピュータ・ストレージ・メディアには、コンピュータ可読な命令群、データ構造、プログラム・モジュール、他のデータなどの情報の記憶のための任意の方法や技法において実装される、揮発性または不揮発性で、リムーバブルまたは非リムーバブルのメディアが含まれる。
コンピュータ・ストレージ・メディアには、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリなどのメモリ技術、CD−ROM、DVD(デジタル多用途ディスク)などの光ディスク・ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージなどの磁気ストレージ装置、あるいはその他の、必要情報を格納でき、コンピュータ110からのアクセスが可能な任意のメディアが含まれ、また、これらに限定されない。通信メディアは一般に、コンピュータ可読な命令群、データ構造、プログラム・モジュール、または他のデータを、搬送波や他の伝送メカニズムなどの変調データ信号で具現化し、任意の情報配信メディアを含む。
「変調データ信号」という用語は、その1つまたは複数の特性を、信号内の情報をエンコードするように設定するか変化させた信号を意味することに留意されたい。一例として(限定ではない)、通信メディアには、有線ネットワークや直接有線接続などの有線メディアと、音波、RF、赤外線などの無線メディアとが含まれる。これらの任意の組合せも、コンピュータ可読なメディアの範囲に含まれる。
システム・メモリ130は、ROM(読出し専用メモリ)131やRAM(ランダム・アクセス・メモリ)132などの揮発性および/または不揮発性メモリの形態でコンピュータ・ストレージ・メディアを含む。BIOS(基本入出力システム)133は、起動時などにコンピュータ110内の各要素間の情報転送を支援する基本ルーチンを含み、通常はROM131に格納される。通常、RAM132には、処理装置120からのアクセスがただちに可能になる(かつ/または、まもなく処理装置120によって運用される)データおよび/またはプログラム・モジュールが格納される。一例として(限定ではない)、図1では、オペレーティング・システム134、アプリケーション・プログラム135、他のプログラム・モジュール136、およびプログラム・データ137を示している。さらにコンピュータ110は、他のリムーバブル、非リムーバブル、揮発性、または不揮発性のコンピュータ・ストレージ・メディアを含むことができる。図1では、例としてのみ、非リムーバブルで不揮発性の磁気メディアの読み取りまたは書き込みを行うハードディスク・ドライブ141、リムーバブルで不揮発性の磁気ディスク152の読み取りまたは書き込みを行う磁気ディスク・ドライブ151、およびリムーバブルで不揮発性の光ディスク156(CD ROMなどの光メディア)の読み取りまたは書き込みを行う光ディスク・ドライブ155を示している。
この例示的な動作環境で使用可能な他のリムーバブル、非リムーバブル、揮発性、または不揮発性のコンピュータ・ストレージ・メディアとして、磁気テープ・カセット、フラッシュ・メモリ・カード、デジタル多用途ディスク、デジタル・ビデオ・テープ、ソリッド・ステートRAM、ソリッド・ステートROMなどがあり、また、これらに限定されない。ハードディスク・ドライブ141は、通常、インターフェース140などの非リムーバブル・メモリ・インターフェースを介してシステム・バス121に接続され、磁気ディスク・ドライブ151および光ディスク・ドライブ155は、通常、インターフェース150などのリムーバブル・メモリ・インターフェースを介してシステム・バス121に接続される。
ここまで説明し、図1に示した各ドライブとそれに対応するコンピュータ・ストレージ・メディアは、コンピュータ可読な命令群、データ構造、プログラム・モジュール、および他のコンピュータ110用データを記憶する。たとえば、図1では、ハードディスク・ドライブ141を、オペレーティング・システム144、アプリケーション・プログラム145、他のプログラム・モジュール146、およびプログラム・データ147を格納しているとして示している。これらのコンポーネントは、オペレーティング・システム134、アプリケーション・プログラム135、他のプログラム・モジュール136、およびプログラム・データ137と同じでも同じでなくてもよいことに留意されたい。オペレーティング・システム144、アプリケーション・プログラム145、他のプログラム・モジュール146、およびプログラム・データ147は、ここでは最低条件として、同じでないものという意味で、異なる参照符号が与えられている。ユーザは、キーボード162やポインティング装置161(一般にマウス、トラック・ボールまたはタッチ・パッド)などの入力装置を使用してコンピュータ110にコマンドや情報を入力できる。
他の入力装置(図示せず)として、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲーム・パッド、パラボラ・アンテナ、スキャナ、ラジオ、テレビなどがある。これらの入力装置や他の入力装置は、たいてい、システム・バス121に接続されたユーザ入力インターフェース160を介して処理装置120に接続されるが、他のインターフェースやバス構造(たとえば、パラレル・ポート、ゲーム・ポート、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)など)で接続することもできる。モニタ191や他のタイプのディスプレイ装置も、ビデオ・インターフェース190などのインターフェースを介してシステム・バス121に接続される。コンピュータは、モニタ191に加えて、出力ペリフェラル・インターフェース195を介して接続可能な、他のペリフェラル出力装置(スピーカ197やプリンタ196など)も含むことができる。
コンピュータ110は、リモート・コンピュータ180などの、1つまたは複数のリモート・コンピュータとの論理接続を使用する、ネットワーク接続された環境で動作できる。リモート・コンピュータ180としては、パーソナル・コンピュータ、サーバ、ルーター、ネットワークPC、ピア装置や他の共通ネットワーク・ノードを使用でき、図1ではメモリ・ストレージ装置181だけを示したが、通常は、コンピュータ110についてこれまで説明した要素の多くまたはすべてが含まれる。図1に示した論理接続には、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)171とWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)173が含まれるが、他のネットワークも含めることができる。そのようなネットワーキング環境は、事務所、事業体内コンピュータ・ネットワーク、イントラネット、インターネットではごく普通のものである。
コンピュータ110をLANネットワーキング環境で使用する場合、コンピュータ110はネットワーク・インターフェースまたはアダプタ170を介してLAN171に接続される。コンピュータ110をWANネットワーキング環境で使用する場合、コンピュータ110は、通常、WAN173(インターネットなど)を経由する通信を確立するためのモデム172または他の手段を含む。モデム172は、内蔵であれ、外付けであれ、ユーザ入力インターフェース160または他の適切なメカニズムにより、システム・バス121に接続できる。ネットワーク接続された環境では、コンピュータ110と関係があるように示されたプログラム・モジュールまたはその一部を、リモートメモリストレージ装置に格納できる。一例として(限定ではない)、図1では、リモート・アプリケーション・プログラム185がメモリ装置181に存在するとしている。
ここで示したネットワーク接続は例示的であり、コンピュータ間の通信リンクを確立するために他の手段が使用可能であることは理解されよう。
本ETシステムおよび方法は、電気通信環境でも動作するよう設計されている。図2は、コンピューティング環境と電話環境の間の一般的な配置を示す概略ブロック図である。図2は、コンピューティング環境と電話環境に組み込んだETシステムおよび方法の実施態様を示している。この実施態様では、本ETシステムおよび方法は、ETサーバ200として実装される。ETサーバ200は、少なくとも1つのETクライアント210および少なくとも1つのPBX(構内交換機)220と双方向通信をおこなっている。ETクライアント210は、ネットワーク230を経由してETサーバ200と通信する。電話装置240は、PBX220と接続され、PBX220はETサーバ200と双方向通信を行っている。ユーザ250は、通常、電話装置240とETクライアント210を手元または近くに置いている。たとえば、ユーザ250は、通常、電話装置240とETクライアント210の両方をオフィスに置く。ETサーバ200は、実質的に、ETクライアント210、電話装置240、およびPBX220の間でプロキシおよびインタープリタとして動作する。
III.エンハンスド・テレフォニー(ET)システム
本ETシステムおよび方法は、ユーザがテレフォニーの多彩なユーザ・エクスペリエンス(ユーザ体験)を享受できるような、電話およびETクライアントとのユーザ・インターフェースに対して機能性を提供する。ユーザは自分のコンピュータでETクライアント・ソフトウェアを実行して、自分の電話を制御し、自分電話の情報を、コンピュータを介して受け取ることができる。この、電話とコンピュータの多彩な統合および結合は、PBXとETクライアント・ソフトウェアを実行しているコンピュータとの間で情報を通信する、本願明細書で説明する本ETシステムおよび方法の機能(ability)に基づく。
図3は、事業体環境における本ETシステムおよび方法の代表的な実施態様の全体的な概要を示す図であり、例示目的のみの図である。具体的には、第1のETサーバ300が、第1のPBX(構内交換機)305に接続されている。この第1のPBX305は、PSTN(公衆交換電話網)310に接続されている。一般に事業体(法人、大学、政府機関など)は、図3で第2のPBX315、第3のPBX320および第4のPBX325として示すように、複数のPBXを所有する。これらのPBX315、320、325は、それぞれPSTN310に接続されている。対応するETサーバが、PBX315、320、325のそれぞれに接続され、それぞれの対応するサーバは、第2のETサーバ330、第3のETサーバ335、第4のETサーバ340である。個々の事業体の必要性や規模に応じて、使用するETサーバおよびPBXの数を増やしたり減らしたりできることに留意されたい。ただし、通常は、各PBXに対して少なくとも1つのETサーバが存在する。
第1の電話(スピーカーフォンなど)345は、第1のPBX305に接続されていて、そこからサービスを受けている。第1のETクライアント・コンピュータ350は、ETクライアント・ソフトウェアの少なくとも1つのインスタンスを実行していて、第1のETサーバ300に接続されている。この接続は、通常、ネットワーク接続である。第2のETサーバ330は、ネットワーク接続を介して複数のETクライアント355に接続されている。第3のETクライアント・コンピュータ360は、ETクライアント・ソフトウェアの少なくとも1つのインスタンスを実行していて、ネットワーク接続を介して第3のETサーバ335に接続されている。また、第2の電話365は、第3のPBX320に接続され、そこからサービスを受けている。
さらに図3では、第1のETクライアント350と第3のETクライアント360の間の直接仮想接続を示している。この、2つ(以上)のETクライアント間の直接仮想接続は、ETサーバのユーザ・データ転送機能(User Data Transfer feature)によって促進される。この機能の詳細については後述するが、基本的には、図3の場合で言うと、第1のETサーバ300が要求を受けて、第1のETクライアント350のユーザ・データ(ネットワーク・アドレス情報など)を第3のETクライアント360に送る。このことは、第3のETクライアント360と第1のETクライアント350が、どのETサーバも経由する必要なく、ピア・ツー・ピア・セッションを確立することを可能にする。この接続が有用な一例は、ETクライアントの画面共有機能であり、この機能において、あるユーザが自分の画面を別のユーザと共有できる。画面共有は、そのユーザとある発呼者が通話している場合と、両方の発呼者が事業体内ネットワーク上にいる場合に有効である。ETクライアント間の直接仮想接続が有用である別の例は、ETクライアントの簡単転送機能に対するものである。簡単転送機能は、ユーザが1回の呼の間にファイルを送ることを可能にし、また、ユーザが選択した誰とでも、1回の呼の間に、そのファイルの複数のコピーをユーザが共有することを可能にする。
図3の第4のETサーバ340は、ETサーバ340と通信しているデータベースに格納されている種々の情報ソースを管理し、ETクライアント・ユーザが利用しやすいようにしている。これらのソースには、個人用データベース、事業体内データベース、および公開データベースが含まれる。個人用データベースには(電子メール、Outlook、インスタント・メッセンジャー、カレンダ・データベースなどの)アプリケーション固有のデータベースが含まれ、事業体内データベースには社内の階層、社内アドレス、カレンダ・データベース、写真データベースなどが含まれ、公開データベースには公開インターネットサイトやオンライン電話帳などが含まれる。データベースは、その内容の性質に応じて、ETサーバ、ETクライアント、またはその両方に常駐できる。たとえば、(個人用データベースにある)個人用アドレス帳やカレンダ情報はETクライアント(ユーザのパーソナル・コンピュータなど)に常駐できるが、(事業体内データベースにある)社内の階層はETサーバに常駐できる。
図3では、第3のETクライアント360と交換サーバ(exchange server)370に個人用データベースが常駐している。事業体内データベースは事業体内ディレクトリ・サーバ375に常駐している。事業体内ディレクトリ・サーバ375は、第4のETサーバ340と通信しており、同様に他のETサーバ300、330、335のそれぞれとも通信している。これは、後で詳細に説明するように、事業体内ディレクトリのETバージョンの定期的な更新を各ETサーバに提供するためである。ETサービス・サーバ380は、ETログやETサーバ・ステータスなど、ET固有のデータベースを格納する。さらにETサービス・サーバ380は、ETクライアントに他のユーザの写真を提供するための写真データベースを含む。ETサーバ300、330、335、340、ETクライアント350、355、360、交換サーバ370、事業体内サーバ375、およびETサービス・サーバ380はすべてネットワーク通信内に存在することに留意されたい。
各ETサーバは、ETクライアントからの高水準(higher-level)テレフォニー・データおよびコマンドをPBXデータおよびコマンド(またはイベント)に変換する。同様に、ETサーバは、逆の処理により、PBXからのPBXイベントを、ETクライアントに転送できる高水準電話イベントに変換する。通常、これは、PBXへのプログラミング・アクセスを可能にするPBX専用ソフトウェア開発キットを使用して行われる。このプログラミング・アクセスは、PBXのブランドや機種によって異なる場合がある。本ETシステムおよび方法の1つの実例では、PBXがIntecom製であり、ETサーバは、IntecomのOpen Application Interface(OAI)Toolkitを使用して、Intecom製PBXに接続した。このOAIツールキットは、PBXがサービスする電話/内線に関するイベントの取得に加えて、電話/内線の制御を可能にする。本願明細書で説明する、エンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システムおよび方法は、他のブランドのPBXおよび電話システムでも実践できることに留意されたい。
内線は一般に、電話および対応する電話回線を識別するために使用されるが、内線だけでは不十分な場合がある。多くの場合、内線は、PBX固有の情報(ポートなど)にマッピングされる必要がある。ETサーバ200によるPBX固有の情報への変換およびPBX固有の情報からの変換を容易にするためには、PBX固有の情報を使用して電話内線を識別する必要がある。ETサーバ200は、内線をこのPBX固有の情報にマッピングするデータベースを構築する。このデータベース(スイッチ・データベースと呼ぶ)は、ETサーバ200の起動時に作成され、定期的に更新される。好ましい実施形態では、スイッチ・データベースは一日1回(毎晩などに)更新される。
ETサーバ200は、ETクライアントからのデータのPBX用データへの変換と、その逆変換を行う。一般に、ETクライアントデータは高水準データであり、PBXデータは低水準(lower-level)データである。低水準データは、PBXから受け取るデータとPBXに送るデータである。この低水準データは、PBXが理解するフォーマットおよび言語で記されている。高水準データは、電話に関する限りでは、概念的に発生する。
一例として(限定ではない)、ユーザが自分の内線(x7374)から別の内線(x9811)に電話をかけるとする。ETサーバ200は、ユーザのETクライアントとPBXの間の情報の交換および変換を促進する。ここでは、ETクライアントが「内線7384から内線9811に電話をかける」という高水準コマンドを送出する。ETサーバ200は、ETクライアントからの高水準要求を、「ポート001.2.12.5のスピーカーフォンをトグルし、回線7384をオフ・フックにし、回線7384ポート001.2.12.5 UGP 4から番号9811に通話を申し込む」という等価な低水準コマンドに変換する。PBXが電話イベント(着信呼など)を受け取り、ETクライアントに送る場合には、同様の処理が逆方向で行われる。
PBXの低水準データは、通常、複雑なデータ構造形式であり、ETサーバ200は、通常、その低水準データ構造から1つまたは複数のパラメータを抽出する必要がある。次に、これらのパラメータが高水準イベントにマッピングされる。一般にこれらのパラメータは、PBX固有のデータである。言い換えると、特定のPBXが必要とし、入出力として使用するパラメータは、PBXの製造メーカーやブランドによって異なる。ETサーバ200は、特定のPBXが必要とするPBX固有のデータを一度認識すると、その認識に基づいて、高水準データから低水準データへの変換およびその逆変換に必要なパラメータを取得する。
既に変換が実行されていれば、ETサーバは、データおよびコマンドの変換を宛先の受信者に提供する。上記の例では、ETサーバ200は、低水準コマンドを変換した後、ETクライアントが理解する高水準コマンド形式でイベントをETクライアントに通知する。あるいは、ETサーバ200は、高水準コマンドを変換した後、PBXが理解する低水準コマンド形式でイベントをPBXに通知する。複数の低水準コマンドが結合されて単一の高水準コマンドになる場合があることに留意されたい。同様に、単一の低水準コマンドから2つ以上の高水準コマンドが生成される場合もある。
図4Aは、ETサーバ200によるPBXデータ400のETクライアント210が理解できる高水準データ410への変換を説明するブロック図である。具体的には、PBX220が(着信呼などの)イベントを受け取り、そのイベントを宛先の電話とETサーバ200の両方に送る。このPBXイベントは、ETサーバ200が低水準PBXデータ400として受け取る。ETサーバ200は、低水準PBXデータからETクライアント210用高水準データへの変換とその逆変換を行う変換モジュール420を含む。さらにETサーバ200は、変換モジュール420による変換を円滑に進めるスイッチ・データベース430(後述)を含む。変換モジュール420の出力は、ETクライアント210が理解できる高水準データ410である。
図4Bは、ETサーバ200によるETクライアントが理解できる高水準データ410のPBXが理解できる低水準PBXデータ400への変換を説明するブロック図である。図4Aと同様に、ETクライアント210からの高水準データ410が、スイッチ・データベース430を使用する変換モジュール420によって変換される。結果は、PBX220が理解できる低水準PBXデータ400である。この、ETサーバ200による変換処理は、PBX220とETクライアント210の間で情報の受渡しをETサーバ200にさせることによって、PBX220とETクライアント210が相互に通信することを可能にする。
図5は、スイッチ・データベースに格納できるPBX固有の情報の特定の実施態様を示す図である。スイッチ・データベース500に格納できるデータは、PBXから低水準PBXデータ400として取得される。具体的には、Intecom製PBXに固有のデータの実施態様である図5に示すように、スイッチ・データベースは、各電話について、以下に述べるデータを格納する。第1列には、PBXのサービスを受ける電話内線がリストされている。図5の例では、各内線は5桁の内線番号である。各内線のポートが第2列にリストされている。この例では、ポートは、電話とPBXの間の物理接続を示す4つの番号を含む。一例として、この番号は、PBXの筐体(cabinet)、棚(shelf)、基板(card)、および回路(circuit)を含む。第3列には、ユーザ・グループ(UGP)がリストされている。ユーザ・グループは、動作が同じである電話のクラスである。通常、ユーザ・グループは、たとえば、ユーザ・グループ「4」、ユーザ・グループ「52」、ユーザ・グループ「96」などのように、番号を使用して命名される。ユーザ・グループは、電話のグループとそれらの機能の違いを示す。たとえば、あるユーザ・グループをロビー電話のセットにして、別のユーザ・グループを個人用電話のセットにすることができる。個人用電話のユーザ・グループには無制限の長距離通話を許可し、ロビー電話のユーザ・グループではこれを禁止することができる。PBXでは各電話に関する他の情報も使用可能だが、概してPBXの機種やブランドによって異なり、ETサーバ200がETクライアントとPBXの間で変換処理を行うために必要な情報は以上ですべてである。
IV.エンハンスド・テレフォニー(ET)の方法および機能
ETサーバ200の主な機能は、ETクライアント・コンピュータから要求されるとおりに電話内線を制御することと、内線での電話イベントをETクライアントに通知することである。本願明細書で使用しているように、「電話内線(telephone extension)」という用語は、PBXに接続された電話内線と、内線に接続された電話の両方を意味することができる。図6は、本ET方法の全体的な概要を示す概略フロー図である。最初にETサーバがオンラインになり、PBXに接続される(600)。この、PBXへの接続は、PBXスイッチ・データベースから必要なデータをすべてダウンロードすることによって実行される。このことは、各ETサーバがサービスするPBXからスイッチ・データベース情報を各ETサーバが取得することを可能にする。ETサーバが既にオンラインになっていて、更新されたスイッチ・データベース情報をPBXから定期的に受け取っている場合があることに留意されたい。次に、ETクライアント・ソフトウェアがETクライアント・コンピュータにインストールされる(610)。このETクライアント・ソフトウェアは、コンピュータとテレフォニーの機能を統合するETユーザ・インターフェースを含み、ETクライアント・コンピュータがETサーバと通信することを可能にする。ETクライアントとETユーザ・インターフェースについては、同時係属出願の特許文献1で説明している。
次に、ETクライアントはサービス探索(service discovery)ステップを実行する。事業体内ETシステムには複数のETサーバが存在するのが一般的なので、このサービス探索は、それぞれのETサーバに対し、そのETクライアントに関連付けられた内線をサービスしているETサーバに照会する(620)。より具体的には、サービス探索ステップは、各ETサーバに照会して、そのETサーバに接続されているPBXが所望の内線をサービスしているかどうかをチェックする。サービスしていない場合、ETクライアントは次のETサーバに照会する。これを、該当するPBXと、それに関連付けられたETサーバが見つかるまで続ける。次にETクライアントは、(後述するように)そのETサーバに登録する。これによって、そのPBXとETサーバが正しいETクライアントを対応する電話内線に関連付けることができる(630)。1つの内線に対して複数のETクライアントが存在する場合があることに留意されたい。一度ETクライアントが登録されれば、ETサーバは、そのETクライアントの要求どおりに、関連付けられた内線を制御できる(640)。さらにETサーバは、その内線での電話イベント(着信呼など)をETクライアント(複数の場合あり)に通知できる(650)。
ETサーバによる電話内線の制御
ETサーバの主要機能の1つは、ETクライアント・コンピュータから要求されたときに電話内線を制御することである。以下のアクションが、ETサーバを使用して、所与の電話内線に関して実行できるアクションである。
受話器を取り上げる(回線を受信する、スピーカーフォンをオンにする)
受話器を置く(回線を切断する、スピーカーフォンをオフにする)
通話を申し込む、必要に応じて受信する(取り上げる)
現在の通話を保留にする
現在の通話の保留を解除する
進行中のアクション(たとえば転送)を取り消す
電話会議を開始する
発呼者を現在の電話会議に参加させる
DTMF(dual tone multi-frequency)を送出する。DTMFは、電話がPBXと通信することを可能にする音(tones)である。
電話のDND(do not disturb)モードのオン/オフを切り替える。DNDモードは、宛先の電話のベルを鳴らさずに、すべての着信呼を音声メールに回すことを意味する。
電話の呼転送モード(call forward mode)のオン/オフを切り替える
電話の画面にテキストを表示する
自動メッセージが流れる前(無条件転送(blind transfer)の場合)または流れた後(通常転送(normal transfer)の場合)に現在の呼または着信呼を転送する。無条件転送は電話のベルが鳴っている間に行われ、通常転送は自動メッセージが流れた後に行われる。
図7は、電話内線の制御プロセスの全体的な概要を示す概略フロー図である。この電話内線制御プロセスは、PBX上で電話アクションを実行するために、ETサーバによって実行される。このプロセスは、実行すべき電話アクションの要求をETクライアントから受け取ることによって開始される(700)。次に、安全なトランザクションを保証するためにセキュリティ対策が実行される。このセキュリティ対策を図7に示した。一般に、セキュリティ対策は、少なくとも2つの理由で重要である。第1は、セキュリティ対策によって、ユーザが自分に制御権限のある電話だけを制御できることが保証されることである。第2は、セキュリティ対策によって、ユーザが、ユーザが本人であると主張している当のユーザであることが保証されることである。これによって、他人になりすました人間が電話を制御することを防止できる。このセキュリティ対策については後で詳述する。実施形態によっては、このセキュリティ対策が省かれる可能性があることに留意されたい。
セキュリティ対策には、次のプロセスが含まれる。まず、ETクライアントが認証される(710)。これは、ETクライアントが、ETサーバに接続したときに、認証のための証明書をETサーバに提示することを意味する。これらの証明書がない場合、ETサーバはETクライアントからの要求をすべて拒否する。次に、この認証結果に基づいて、そのETクライアントに関連付けられた内線がET事業体内ディレクトリ内で検索される(720)。ET事業体内ディレクトリについては、後で詳述する。ETサーバは、このディレクトリを使用して、そのETクライアントが目的の内線または外線電話番号に連絡することが認可されているかどうかを判別できる。次にETサーバは要求を認可する(730)。次にETサーバは、そのETクライアントが登録されていることを保証するためにチェックされる(740)。これらのセキュリティ対策は、他者による不正使用の防止に役立つ。
セキュリティ対策の実行後、ETサーバは、ETクライアントに関連付けられた内線にある電話が適切な状態であることを確認する(750)。たとえば、その内線で既に進行中の呼がある場合は、電話をかけることができない。次にETサーバは、必要な電話アクションを、PBXが理解できる低水準PBXデータに変換する(760)。次にPBXが、必要な電話アクションを、ETクライアントの要求どおりに実行する(770)。
ETサーバによる電話イベントの通知
ETサーバはさらに、特定の内線に登録されているETクライアントに、その内線に関連する電話イベント(着信呼など)を通知する。このETクライアント通知プロセスは、ETクライアントがユーザ・インターフェースを介してユーザと対話することを可能にする。たとえば、着信呼を受け取ると、ETクライアントのユーザ・インターフェースがユーザに着信呼通知を提供する。
以下は、ETサーバから、所与の内線に登録されているETクライアントに転送される電話関連イベントのリストである。
受話器が取り上げられた
受話器が置かれた
発信呼が電話から開始された
着信呼、電話のベルが鳴っている
着信呼が中止された、電話のベルが鳴らなくなった
着信呼に自動応答した
現在の通話が保留になっている
現在の通話の保留が解除されている
電話会議が開始されようとしている
発呼者が電話会議に参加しようとしている
発呼者が電話会議から抜けようとしている
電話がDND(do not disturb)モードに入っている
電話がDNDモードではなくなっている
電話が呼転送(call forward)モードになっている
電話が呼転送モードではなくなっている
上記イベントのいくつかには追加情報が含まれる。たとえば、着信呼イベントには、発呼者のIDや名前など)発呼者に関する情報が含まれる。イベントが電話の操作によって直接引き起こされたものかどうか(ユーザがハンドセットを取上げ、電話機のダイヤルパッドからダイヤルした場合など)、あるいはイベントがETクライアントのユーザ・インターフェースを介して開始されたものかどうか(ETクライアントがETサーバに電話をかけるよう指示した場合など)にかかわらず、イベントがETクライアントに送られることに留意されたい。
図8は、ETクライアント通知プロセスの全体的な概要を示す概略フロー図である。このクライアント通知プロセスは、ETサーバによって実行され、登録されたETクライアントに所与の内線に関連する電話イベントを通知する。このプロセスは、ETサーバがPBXから電話イベントを受け取ることによって開始される(800)。この通知は、ETサーバによって低水準PBXデータとして受け取られる。スイッチ・データベースが使用され、目的の内線やイベントのタイプなど、電話イベントのパラメータが特定される(810)。次に、電話イベントに基づいて、その内線の電話状態が更新される(820)。その内線に登録されているETクライアントが存在するかどうかを判別するチェックが行われる(830)。着信呼の発呼者の身元(identity)を突き止めるために、ET事業体内ディレクトリを使用して、電話番号の逆検索が実行される(840)。所与の内線に対して登録された各ETクライアントに、ETサーバから電話イベントが通知される(850)。
ETクライアント登録
上記のETクライアント通知メカニズムを動作させるために、ETサーバは、実行されているETクライアントとそれらと連絡をとる方法について知る必要がある。したがって、ETクライアントは、電話イベントを受け取るために、ETサーバにそれ自身を登録する必要がある。そこで、ETクライアントは、起動後にETサーバと連絡をとり、それ自身を登録する。登録に使用する情報は、(a)ETクライアントが使用されている電話の内線、(b)通知の宛先である、ETクライアントのコール・バックURL(リモート・エンド・ポイントとIPアドレス)、(c)ユーザと、ETクライアントを実行しているマシンの、名前、および(d)バージョン情報である。登録後、ETサーバは、特定の内線に登録されているすべてのETクライアントに、その内線に関する電話イベントを通知するようになる。
ETサーバは、そのサービス対象のすべての内線のすべてのETクライアントを追跡し続ける。ETクライアントはまた、それ自身の登録の解除に対しても責任を持つ。さらに、ETクライアントの陳腐化を避けるために、ETサーバは、いくつかの状況下でETクライアントの登録を解除できる。たとえば、ETクライアントに連絡可能でなくなった場合や、一定時間が過ぎてもETクライアントがそれ自身の登録を更新していない場合には、そのETクライアントは、ETサーバによって登録が解除される可能性がある。
ET事業体内ディレクトリ
一般に、事業体は、従業員とその内線の情報および他のタイプの情報(勤務場所や職名(job title)など)を含むデータベースを有する。ただし、ETクライアントの要求に対して迅速なサービスを提供するには、事業体内データベースの検索は一般に、十分速いとは言えない。この問題を克服するために、本ETシステムおよび方法はET事業体内ディレクトリを含む。ET事業体内ディレクトリは、事業体内データベースとほとんど同じ情報を収容している。ただし、ET事業体内ディレクトリは、情報に迅速にアクセスすること、したがってETクライアントに迅速に情報を提供することができるように、正規化され、索引付けされる。これによって、ユーザは、ETユーザ・インターフェースを介して必要な情報を迅速に取得することが可能になる。
ET事業体内ディレクトリは、その情報を事業体内データベースから取得する。ET事業体内ディレクトリは、公式の事業体内データベースからのデータ供給により、定期的に(たとえば、毎週)更新される。ET事業体内ディレクトリは少なくとも3つの用途で使用される。すなわち、(1)電話番号の逆検索(たとえば、発呼者のID)、(2)ETクライアントからの検索、(3)電話内線の制御/監視の認可の3つである。個人およびエンティティ(たとえば、会議室など)のそれぞれについて、
名(First Name)
姓(Last Name)
別名(Alias)/ニックネーム
電話番号
役職
上司
部門
勤務場所
のデータをET事業体内ディレクトリに格納できる。
電話番号の逆検索
多くの場合、事業体内データベースは使用可能だが、そうであっても、それらは本ETシステムおよび方法の必要条件を十分満たしていない。具体的には、ETサーバは、事業体内データベースとは対照に、電話番号の逆検索を行う方法を必要とする。たとえば、電話の着信呼を受信し、発呼者のID情報(caller ID information)が、事業体内データベース内の従業員またはエントリに解決(resolve:決定)されなければならない場合に必要である。
電話番号に基づく照会の実行を可能にするためにET事業体内ディレクトリが作成される。ETサーバは、ET事業体内ディレクトリ内のすべての電話番号を解析して正規化し、それらの電話番号が正規化された形式で索引付けされている状態を維持する。ETサーバのメモリ内でET事業体内ディレクトリをホストすることは、発呼者のID情報(通常は単なる電話番号)を、PBXから受け取った時点で、別のサーバとのやりとり(round trips)を必要とせず迅速に変換できる点で有利である。
ETクライアント検索要求
ET事業体内ディレクトリは、ETクライアントからの検索も扱う。迅速な検索を可能にするために、ETクライアントのアクセス・パターンを分析し、それによって、ET事業体内ディレクトリの索引およびメモリ内データ構造を性能が最適になるように調整することができる。具体的には、ET事業体内ディレクトリは、個人名の一部だけがわかる場合の人名検索に最適化されたり、勤務場所や役職など、人名以外のデータがわかる場合の人名検索に最適化されたりする。ディレクトリは、ユーザが目的の個人を見つけやすいように、可能性のある一致結果をすべて返す。
内線の認可
ET事業体内ディレクトリの第3の用途は認可である。ETクライアントが、特定の内線を監視することをETサーバに登録しようとしたり、特定の内線を制御しようとしたりすると、ET事業体内ディレクトリが照会され、その要求が認可されているかどうかを確認する。具体的には、要求者の身元が認証によって確認された後に、要求者の電話番号が検索される。ETサーバは、ET事業体内ディレクトリにリストされている電話番号(内線)と、要求で指定されている内線とが一致する場合に限り、所定の内線に対するそうした要求を認可する。
セキュリティ機能
不正なアクセスや使用は常に問題である。この問題を軽減するために、ETサーバは、セキュリティおよびプライバシの問題に次のように対処する。第1に、認証および認可は、従業員が、自分の電話、または制御および監視することを明確に限定して認可された電話、だけを制御および監視することを確実にするために使用される。これは、たとえば、従業員Xが自分の上司の電話を監視または制御できる状況を避けるためである。第2に、ETクライアントとETサーバの間で安全な接続機能を使用する。これは、特定のETクライアントとETサーバの間で流れているデータを、ネットワークにアクセスできる第三者が調べたり理解したりできないことを保証する。
これによって、ネットワークをかぎ回ることにより、特定の内線に誰が電話をかけているか、特定の内線から誰が呼び出されているか、ETサーバでホストされているET事業体内ディレクトリで特定のユーザが誰を検索しているか、などがわかってしまう状況を避けることができる。最後に、起こりうるDoS(サービス拒否)攻撃を検出するために、各ETサーバが、秒あたりの要求数、接続しているクライアント数、その他のデータを反映するパフォーマンス・カウンタ(複数)を持つ。これらのカウンタを監視して、それらが妥当な範囲内にあることを確認する。セキュリティ違反の結果として起こりうる他の障害やイベントを検出するために、ETサーバは、そのすべてのアクティビティのログ出力を生成し、システムのイベント・ログにエラー・メッセージや警告メッセージを書き込む。
ユーザ・データ転送
前述したように、直接仮想接続は、ETクライアントの画面共有機能および簡単転送機能に有用である。ETサーバのユーザ・データ転送機能により、1つまたは複数のETクライアントとの間での直接仮想接続を確立できる。これにより、ETクライアント間のピア・ツー・ピア関係が確立される。ETサーバは、そのような通信機能や探索機能を促進(手助け)する。1つのETクライアントは、別のETクライアントにデータを送ることを要求できる。自分以外のETクライアントはその内線によって識別される。送り側のETクライアントは、所定の内線をサービスしているETサーバが見つかるまで、複数のETサーバに次々に連絡をとることになる。見つかったETサーバは、目的の内線に対して登録されているETクライアント(複数の場合あり)にデータを転送する。所与の内線に複数のETクライアントが登録されている場合は、すべてのETクライアントに通知されることになる。これにはネットワークとの複数回のやりとりが必要なので、理想的には、このメカニズムはサービス探索にのみ使用すべきである。サービス探索では、最初のETクライアントが自分のURLかリモート・エンド・ポイントをETサーバ経由で自分以外のETクライアントに送り、その後、ピア・ツー・ピア通信モデルに切り替わる。
ユーザ・データ転送機能は、たとえば、ETを使用しているときや、誰かと通話しているときに画面共有セッション(screen sharing session)を開始する場合に便利である。その場合、一方のパーティ(パーティA)が自分のETクライアントのユーザ・インターフェース(UI)で画面共有オプションを選択する。そのETクライアントは、もう一方のパーティ(パーティB)のETクライアントとの通信を確立することが必要になる。具体的には、クライアントAは、自身のURLまたはリモート・エンド・ポイントを備えたユーザ・データをクライアントBに送信することを試みる必要がある。ただし、クライアントAがクライアントBについて認識しているのは、クライアントBが管理している内線(たとえば、パーティBの内線)だけであって、マシン名やアドレスは不明である。クライアントAは、クライアントBのコンピュータと連絡をとるために、パーティBの内線を管理するETサーバが見つかるまで、各ETサーバの1つずつと連絡をとっていく。見つかるとそのETサーバがクライアントBに前述したユーザ・データを転送する。ETユーザ・インターフェースを通して、クライアントBは、パーティAから画面共有セッションが要求されていることを示す確認ダイアログを、ユーザに対して表示することができる。パーティBがこれを受け入れると、クライアントBが、ETサーバを介さずにクライアントAと、直接、連絡をとり、ピア・ツー・ピア方式で通信を続けて画面共有の設定を調整する。
電話の状態
ETサーバは、サービス対象の各内線の状態を管理する。ETサーバは、各内線に対する電話状態として、(a)電話がオン・フックかオフ・フックか、(b)その内線が呼び出されているか、(c)その内線が発呼しているか、(d)保留中の呼があるか、および(e)内線が電話会議中かどうか、を認識する。
たとえば、内線がオン・フック、あるいはオフ・フックである場合、あるいは、内線が通話中である場合、この電話状態は、所与の内線に対して適切なコマンドを確実に実行するために使用される。一例として、ユーザがハンドセットを取り上げ、ETクライアントのユーザ・インターフェースから通話を申し込むと、その回線は、ETサーバによって電話にでる(pick up)必要がなくなり、(電話がスピーカーフォンであれば)スピーカーフォンがトグルされる必要がなくなる。同様に、電話が鳴っている場合、その回線にでる(pick up)と、単に電話をオフ・フックにする場合と異なり、電話に応答することになる。電話内線を正しい状態に保ち、それに応じて電話およびPBXに対するコマンドを調整することは、円滑な動作のために必要である。
電話内線の状態を、ETクライアントや他のクライアント・コンピュータに示すことができる。たとえば、これによって、ETクライアントは、電話の現在の状態が不明でも、起動中に知ることができる。このような状態情報を他のシステムにも公開することができ、これにより、ユーザが別の人物とより有効に連絡をとれる可能性がある。一例として、第三者が電話にでていることをそのようなシステムが検出した場合は、「後でコール・バックすること」、あるいは「相手先のカレンダ情報で空き時間をチェックすること」など、何らかの勧告をユーザに対して行うことができる。
ETクライアント関連機能
本ETシステムおよび方法はさらに、ETクライアントがETサーバと対話することを可能にする機能を含む。これらの機能について説明する。
サービス探索
既に大まかに述べたように、ETクライアントは、起動すると、そのユーザが使用する内線を決定し、適切なETサーバに接続しなければならない。すべてのETサーバのリストがETクライアント(のレジストリ)に格納され、ETクライアント・アプリケーションによってインストールされる。最初のステップは、ET事業体内ディレクトリに接続して、そのユーザの内線を決定することである。このディレクトリは、すべてのETサーバで同一である。可能であれば、ETクライアントは、以前にそのユーザの内線をサービスしていたETサーバ(既知の場合)に接続することを試みることになる。可能でなければ、そのETクライアントはETサーバをランダムに選択する。次にETクライアントは、そのユーザの内線をそのディレクトリに要求する。次にETクライアントは、そのユーザの内線をサービスしているETサーバを見つけて接続することを試みる。ETクライアントは、そのユーザの内線をサービスし、そのETクライアントの登録を受け付けるETサーバが見つかるまで、リストにある各ETサーバに照会する。一度登録されると、ETクライアントは、今後の起動がより速くなるように、接続したETサーバを記憶する。これらのステップの後、ETクライアントは無事にETサーバに登録され、サービス探索プロセスが完了する。
ネットワークの変化の検出
ETクライアントは、ネットワーク内に変化がないか(特にIPアドレス・リストに変化がないか)を監視する。ネットワークの変化を監視していると、ETクライアントの接続状況に応じてETクライアントの状態を稼働中または休止中に素早く切り替えることができるので、結果として、よりよいユーザ・エクスペリエンス(ユーザ体験)につながる。変化が起こると、ETクライアントは必ず、ETサーバへの登録の状態をチェックすることを試みる。これは、典型的な2つの状況(接続が失われる場合と確立される場合)で役に立つ。一例として、その2つの典型的な状況を示す。
第1の状況では、ETクライアントを実行するノートブック・コンピュータが無線ネットワークの範囲外にある。これは、たとえば、ユーザが建物から離れつつある場合に起こりうる。この場合、ETクライアントは、ETサーバと連絡をとることができなくなり、サービスの停止がユーザに報告される。ETサーバは、その登録がETサーバによってチェックまたは更新されなくなるので、最終的に、このETクライアントの登録を解除する。
第2の状況では、ETクライアントを実行しているコンピュータが、ETサーバにアクセスできる無線ネットワークの範囲に入ってくる。あるいは、ETクライアントを実行しているコンピュータが別の方法で、たとえば、法人組織のネットワークに接続するために仮想プライベート・ネットワーク(VPN)のような、ネットワークに接続された。この場合、ETクライアントは、このネットワークの変化を検出し、ETサーバに登録し、サービスが回復したことをユーザに報告する。
ping間隔
ETクライアントとETサーバの間のネットワーク接続の断絶を突き止めるには、ネットワークの変化を検出するだけでは不十分な場合がある。このギャップを埋めるために、ping間隔が決められる。ping間隔は、ping(ETサーバによるチェック・バック(checking back))の時間間隔である。ping間隔は、ETクライアントがETサーバとの登録をチェックおよび更新しなければならない頻度をETクライアントに指示する。ping間隔は、登録処理中にETサーバから取得される。このチェックおよび更新により、ETクライアントがアライブ(alive)状態にあることがETサーバに伝えられる。ETクライアントも、ETサーバが何らかの原因でダウンしている場合にそのことを検出できる。たとえば、ETクライアントのコンピュータが、ETサーバへの登録を解除できないまま、シャットダウンされてしまう場合がある。あるいは、ETサーバが、保守やネットワークの問題などの理由で使用不能になってしまう場合がある。そのようなネットワーク変化は、ETクライアント側だけで検出しても、このような状況を捉えることはない。ping間隔の長さは、(クライアント要求によってETサーバが過負荷になるのを避けるため)ETサーバに通常、接続されているETクライアントの数に基づいて設定できる。好ましい実施形態では、ping間隔はおおよそ数分である。
本発明の態様は以下のとおりである。
エンハンスド・テレフォニー・サーバを使用して電話内線を制御するためにコンピュータに実装されるプロセスであって、サーバとネットワーク通信をしているクライアントであって、電話内線に関連付けられたクライアント、から電話アクションを求める要求を受け取ること、その電話アクションを、その電話内線をサービスしている構内交換機が理解できる低水準データに変換すること、および要求されたとおりに構内交換機に対して電話アクションを実行すること、を備える含むプロセスである。
コンピュータに実装される上記のプロセスであって、要求側クライアントからサーバに証明書を提示させることによってクライアントを認証することをさらに備えるコンピュータに実装されるプロセスである。
コンピュータに実装される上記のプロセスであって、事業体の従業員の名前および情報とクライアントに対して認可された内線とを格納する、エンハンスド・テレフォニーの事業体内ディレクトリを生成することをさらに備えるコンピュータに実装されるプロセスである。
コンピュータに実装される上記のプロセスであって、エンハンスド・テレフォニーの事業体内ディレクトリを検索して、クライアントが認可されている内線を要求しているかどうかを確認することをさらに備えるコンピュータに実装されるプロセスである。
コンピュータに実装される上記のプロセスであって、クライアントがサーバに登録され、電話内線がそのクライアントに関連付けられることを確認することをさらに備えるコンピュータに実装されるプロセスである。
クライアントとネットワーク通信をしているエンハンスド・テレフォニー・サーバを使用して、クライアントに、そのクライアントに関連付けられた内線での電話イベントを通知する方法であって、電話内線をサービスしている構内交換機から電話イベントを受け取ること、スイッチ・データベースを使用して電話イベント・パラメータを特定すること、その電話イベント・パラメータを使用して電話番号の逆検索を実行すること、および電話番号の逆検索の結果を使用して、電話内線に登録されている各クライアントに通知すること、を備える方法である。
上記方法において、スイッチ・データベースは、構内交換機がサービスしている各電話内線に関する構内交換機情報を格納する、方法である。
上記方法において、電話番号の逆検索の実行は、従業員の名前および連絡先情報を格納するエンハンスド・テレフォニーの事業体内ディレクトリを生成すること、およびエンハンスド・テレフォニーの事業体内ディレクトリを使用して着信呼の発呼者の身元(identity)を確認すること、をさらに備える方法である。
上記の方法において、電話イベント・パラメータが、電話内線および電話イベントのタイプを含む、方法である。
本発明の上記の説明は、例示および説明を目的として提示されている。網羅的であることや、開示した形態に厳密に本発明を限定することは意図していない。上記教示に照らして様々な修正や変形形態が可能である。本発明の範囲は、本発明の上記の詳細な説明によって限定されるものではなく、本願明細書に添付される特許請求の範囲によって限定されるものである。
本ETシステムおよび方法を実践するのに適したコンピューティング・システム環境の例を示す図である。 コンピューティング環境と電話環境の間の一般的な配置を示す概略ブロック図である。 事業体環境における本ETシステムおよび方法の代表的な実施態様の全体的な概要を示す図であり、例示目的のみの図である。 ETサーバがPBXデータを、ETクライアントが理解する高水準データに変換する様子を示すブロック図である。 ETサーバが、ETクライアントが理解する高水準データを、PBXが理解する低水準PBXデータに変換する様子を示すブロック図である。 スイッチ・データベースに格納できるPBX固有の情報の特定の実施態様を示す図である。 本ET方法の全体的な概要を示す概略フロー図である。 電話内線の制御プロセスの全体的な概要を示す概略フロー図である。 ETクライアント通知プロセスの全体的な概要を示す概略フロー図である。
符号の説明
100 コンピューティング・システム環境
120 処理装置
121 システム・バス
130 システム・メモリ
131 ROM
132 RAM
133 BIOS
134 オペレーティング・システム
135 アプリケーション・プログラム
136 他のプログラム・モジュール
137 プログラム・データ
140 非リムーバブル不揮発性メモリ・インターフェース
141 ハードディスク・ドライブ
144 オペレーティング・システム
145 アプリケーション・プログラム
146 他のプログラム・モジュール
147 プログラム・データ
150 リムーバブル不揮発性メモリ・インターフェース
151 磁気ディスク・ドライブ
152 リムーバブルで不揮発性の磁気ディスク
155 光ディスク・ドライブ
156 リムーバブルで不揮発性の光ディスク
160 ユーザ入力インターフェース
161 マウス
162 キーボード
170 ネットワーク・インターフェース
171 ローカル・エリア・ネットワーク
172 モデム
173 ワイド・エリア・ネットワーク
180 リモート・コンピュータ
181 メモリ・ストレージ装置
185 リモート・アプリケーション・プログラム
190 ビデオ・インターフェース
191 モニタ
195 出力ペリフェラル・インターフェース
196 プリンタ
197 スピーカ
200 エンハンスド・テレフォニー・サーバ
210 エンハンスド・テレフォニー・クライアント
220 構内交換機(PBX)
230 ネットワーク
240 電話装置
250 ユーザ
300 ETサーバ1
305 PBX1
310 PSTN
315 PBX2
320 PBX3
325 PBX4
330 ETサーバ2
335 ETサーバ3
340 ETサーバ4
345 電話1
350 ETクライアント1
355 複数のETクライアント
360 ETクライアント2
365 電話2
370 個人用データベース
375 事業体内ディレクトリ
380 ETサービス
210 ETクライアント
400 低水準PBXデータ
410 高水準データ
420 変換モジュール
430 スイッチ・データベース
500 スイッチ・データベース

Claims (27)

  1. コンピュータ・ネットワークに接続されたエンハンスド・テレフォニー・サーバ、
    前記コンピュータ・ネットワークを介して前記エンハンスド・テレフォニー・サーバと通信しているエンハンスド・テレフォニー・クライアント、および
    前記エンハンスド・テレフォニー・サーバと通信している構内交換機を備え、
    前記エンハンスド・テレフォニー・サーバは前記クライアントから前記構内交換機への要求を促進し、前記構内交換機から前記クライアントへの電話イベントを中継することを特徴とするエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  2. 前記サーバに常駐して、前記構内交換機が理解する低水準データを、前記クライアントが理解する高水準データに変換する変換モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  3. 前記変換モジュールによる変換を促進するスイッチ・データベースをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  4. 前記スイッチ・データベースは、前記構内交換機によってサービスされる電話内線のリストを格納することを特徴とする請求項3に記載のエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  5. 前記スイッチ・データベースは、前記構内交換機によってサービスされる内線の物理接続に関する情報を格納することを特徴とする請求項3および4に記載のエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  6. 前記スイッチ・データベース内の前記情報は、前記変換モジュールが前記変換を実行するために使用するPBX固有のパラメータを備えることを特徴とする請求項5に記載のエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  7. 前記変換モジュールは、前記低水準データを高水準データに変換するために前記低水準データから前記PBX固有のパラメータを抽出することを特徴とする請求項6に記載のエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  8. 前記情報は、(a)ポート番号、(b)筐体番号、(c)棚番号、(d)基板識別情報、(e)回路識別情報、の少なくとも1つを備えることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載のエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  9. 前記スイッチ・データベースは、前記構内交換機によってサービスされる内線ごとにユーザ・グループを格納することを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載のエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
  10. エンハンスド・テレフォニー・サーバを使用してクライアントと構内交換機(PBX)との対話を促進する方法であって、
    前記構内交換機によってサービスされる電話内線を前記クライアントに関係付けるために前記クライアントを前記エンハンスド・テレフォニー・サーバに登録すること、
    前記クライアントからの電話要求を、前記構内交換機が理解できる低水準データに変換すること、および
    前記構内交換機での前記電話内線の電話イベントを、前記クライアントが理解できる高水準データに変換すること
    を備えることを特徴とする方法。
  11. 前記クライアントからの電話要求を低水準データに変換することは、前記構内交換機が前記電話要求を理解するために必要とする、スイッチ・データベースからの、PBX固有のパラメータを取得することをさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 前記構内交換機での前記電話内線の電話イベントを高水準データに変換することは、PBX固有のパラメータを前記高水準データに変換するためにスイッチ・データベースから前記PBX固有のパラメータを取得することをさらに備えることを特徴とする請求項10または11に記載の方法。
  13. 登録することは、前記電話内線と前記クライアントのネットワーク連絡先情報とを前記エンハンスド・テレフォニー・サーバに送ることをさらに備えることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の方法。
  14. (a)前記クライアントと連絡がとれなくなった、(b)一定時間が過ぎても前記クライアントがその登録を更新していない、の少なくともいずれかが発生した場合にはエンハンスド・テレフォニー・サーバにクライアントの登録を解除させることをさらに備えることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記一定時間はおおよそ1時間であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 事業体の従業員およびその従業員情報を格納するエンハンスド・テレフォニー事業体内ディレクトリを生成することをさらに備える、前記エンハンスド・テレフォニー事業体内ディレクトリは前記エンハンスド・テレフォニー・サーバに常駐することを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載の方法。
  17. 前記エンハンスド・テレフォニー事業体内ディレクトリを迅速に検索できるように前記ディレクトリを正規化および索引付けすることをさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 着信呼の発呼者の身元を突き止めるために、前記エンハンスド・テレフォニー事業体内ディレクトリを使用して電話番号の逆検索を実行することをさらに備えることを特徴とする請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記クライアントからの要求に基づいて前記エンハンスド・テレフォニー事業体内ディレクトリの検索を実行することをさらに備えることを特徴とする請求項16から18のいずれかに記載の方法。
  20. 別の電話内線を使用するという前記クライアントからの要求を、前記エンハンスド・テレフォニー事業体内ディレクトリを使用して認可することをさらに備えることを特徴とする請求項16から19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記クライアントと第2のクライアントとの間で直接仮想接続を確立できるように、要求に基づいて前記クライアントのユーザ・データを前記第2のクライアントに転送することをさらに備えることを特徴とする請求項10から20のいずれかに記載の方法。
  22. 前記電話内線の状態を調べることをさらに備えることを特徴とする請求項10から20のいずれかに記載の方法。
  23. 前記電話内線の状態を、前記エンハンスド・テレフォニー・サーバを使用して別のクライアントに知らせることをさらに備えることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 前記電話内線の状態に基づいて勧告を行うことをさらに備えることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 前記電話内線の状態が「オフ・フック」であることを突き止め、その状態に基づいて勧告を行うことをさらに備えることを特徴とする請求項23または24に記載の方法。
  26. (a)発呼者が後でコール・バックすること、および(b)前記発呼者は、前記ユーザが空き時間となる可能性のある時間についてユーザのカレンダ情報をチェックすること、のうちの少なくとも一つを勧告することをさらに備えることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. コンピュータ・ネットワークと通信している複数のエンハンスド・テレフォニー・サーバ、
    複数のエンハンスド・テレフォニー・クライアントであって、それぞれが前記複数のエンハンスド・テレフォニー・サーバの少なくとも1つによってサービスされるように、前記コンピュータ・ネットワークを介して前記複数のエンハンスド・テレフォニー・サーバの少なくとも1つと通信している前記複数のエンハンスド・テレフォニー・クライアント、および
    クライアントから構内交換機への要求を促進し、前記構内交換機から前記クライアントへの電話イベントを中継するために、前記複数のエンハンスド・テレフォニー・サーバのそれぞれが、前記複数のエンハンスド・テレフォニー・クライアントの少なくとも1つおよび前記複数の構内交換機の少なくとも1つをサービスするように、前記複数のエンハンスド・テレフォニー・サーバの少なくとも1つと通信している前記複数の構内交換機
    を備えることを特徴とするエンハンスド・コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション・システム。
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