JP7023795B2 - 発信者情報通知システム,発信者情報通知管理装置,およびその制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は,発信者情報通知システム,発信者情報通知管理装置およびその制御方法に関するもので,詳細には,構内交換機(PBX)経由で転送された電話着信を受けたスマートフォンの表示画面に,発信者情報を通知(表示)するためのシステム,通知管理装置およびその制御方法に関する。
発信者番号通知が設定されている場合,発信者が発信に用いた電話機(電話回線)の電話番号を着信者の電話機に通知(表示)することができる。また,発信者の電話番号に関連付けられて着信側の電話機に発信者の氏名等が登録されていれば,発信者の電話番号とともに,またはこれに代えて,発信者の氏名等を表示することもできる。
近年,多くの企業では複数の内線端末を収容した構内交換機(PBX)を設置し,内線ごとに割り当てられた電話番号を用いて特定内線を外部から呼び出すダイヤルインサービスが利用されている。また,特定内線への着信を携帯電話やスマートフォン等に転送する機能も利用されている。ここで,外部からダイヤルイン番号を用いてかけられた電話(発呼)を構内交換機経由でスマートフォンに転送すると,転送先のスマートフォンには構内交換機の回線番号(典型的には代表電話番号)が通知され,発信者(発信に用いられた電話機)の電話番号は通知されない。
特許文献1は,構内交換機から転送を受けた携帯電話機に発信者情報を表示する携帯電話通信システムを開示する。特許文献1の通信システムでは,通信事業者センタサーバから送信されるSMSメールを用いて,発信者情報が転送先の携帯電話機に送信される。たとえば「もうすぐ“D四郎”さんから電話がかかってきます」といった発信者情報が携帯電話機の表示部に表示される。
特許第4982348号公報
スマートフォンにおける通知の画面表示は通知タイミングが遅い方が優先である。すなわち,特許文献1のようにSMSメールを利用して発信者情報が通知(表示)された後に構内交換機からの転送着信を受けると,スマートフォンの表示画面では,発信者情報の表示が転送電話の着信表示によって隠されてしまい,電話を受けようとするときには発信者情報を確認することができなくなることがある。SMSメールに気が付かなければ,転送電話を受けようとするときに発信者情報を見ることができないので,発信元は分からない。
この発明は,構内交換機経由で電話転送を受けたスマートフォンにおいて,発信元(発信者情報)を確実に確認できるようにすることを課題とする。
この発明による発信者情報通知システムは,発信元電話機から発信された内線端末への着信をスマートフォンに転送する着信転送手段,ならびに上記発信元電話機の電話番号および上記内線端末の電話番号を含む着信通知を発信者情報通知管理装置に送信する着信通知手段を備える構内交換機,ならびに上記構内交換機から上記着信通知を受信したことに応じて,上記スマートフォンを配信先とする,上記発信元電話機の電話番号を含む発信者情報のプッシュ通知のリクエストを,プッシュ通知サーバに送信するプッシュ通知リクエスト手段を備える発信者情報通知管理装置,を含み,上記発信者情報通知管理装置がさらに,上記構内交換機の着信転送手段による上記スマートフォンにおける転送着信のタイミングよりも遅いタイミングに,上記プッシュ通知サーバからのプッシュ通知が上記スマートフォンに配信されるように,上記プッシュ通知リクエスト手段の処理を遅延させる遅延制御手段を備えている。
この発明は発信者情報通知システムを構成する発信者情報通知管理装置も提供する。この発明による発信者情報通知管理システムは,発信元電話機から発信された内線端末への着信をスマートフォンに転送する着信転送手段,ならびに上記発信元電話機の電話番号および上記内線端末の電話番号を含む着信通知を送信する着信通知手段を備える構内交換機に接続されるものであって,上記構内交換機から上記着信通知を受信したことに応じて,上記スマートフォンを配信先とする,上記発信元電話機の電話番号を含む発信者情報のプッシュ通知のリクエストを,プッシュ通知サーバに送信するプッシュ通知リクエスト手段,ならびに上記構内交換機の着信転送手段による上記スマートフォンにおける転送着信のタイミングよりも遅いタイミングに上記プッシュ通知サーバからのプッシュ通知が上記スマートフォンに配信されるように,上記プッシュ通知リクエスト手段の処理を遅延させる遅延制御手段を備えている。
この発明は,上述した発信者情報通知管理装置の制御方法も提供する。
スマートフォンの電話番号が転送先電話番号として内線端末の電話番号に対応づけられており,これによって構内交換機の着信転送手段は内線端末の着信をスマートフォンに転送する。転送先電話番号と内線電話番号の対応付けは構内交換機にあらかじめ設定しておくことができる。もっとも,転送先電話番号と内線電話番号の対応付けを,構内交換機ではなく,発信者情報通知管理装置にあらかじめ設定しておいてもよい。この場合には,構内交換機から着信通知を受信したときに,発信者情報通知管理装置が転送先電話番号を構内交換機に送信し,これを用いて構内交換機は内線端末の着信をスマートフォンに転送する。
この発明によると,構内交換機からの転送着信のタイミングよりもプッシュ通知サーバからのプッシュ通知配信のタイミングが遅いので,スマートフォンでは電話着信画面が表示された後にプッシュ通知が表示され,したがってプッシュ通知が電話着信画面によって隠されてしまうことがない。転送着信を知らせるスマートフォンの電話着信画面に重ね合わされて表示されるプッシュ通知は発信者情報(発信元電話機ないし電話回線の電話番号およびこの電話番号に関連付けられているその他の情報)を含むので,転送着信を知らせる電話着信画面には表示することができない発信者情報を,転送電話がかかっている最中に,スマートフォンに表示することができる。構内交換機経由で電話転送を受けたとしても発信者情報を確実に確認することができる。
好ましくは,上記発信者情報通知管理装置は,上記遅延制御手段による遅延時間を設定するデータを記憶する設定データ記憶手段を備え,設定データ記憶手段に上記構内交換機による着信転送に要する時間を超える遅延時間が設定される。遅延時間としては,構内交換機からの転送着信のタイミングよりもプッシュ通知サーバからのプッシュ通知配信のタイミングが遅くなり,かつ構内交換機からの着信転送による電話着信画面が表示されている最中にプッシュ通知がスマートフォンに届く,そのような任意の時間を設定することができる。典型的には上記構内交換機による着信転送に要する時間に数秒を加えた時間を,上記遅延時間に設定すればよい。
一実施態様では,発信者情報通知管理装置は,与えられる指示に基づいて上記設定データ記憶手段に記憶されている遅延時間の変更を受け付ける遅延時間調整手段を備えている。遅延時間を微調整することができる。
この発明は,発信者情報通知管理装置からの発信者情報の通知を受け付けるスマートフォンも提供する。この発明によるスマートフォンは,構内交換機からの転送電話の着信を知らせる電話着信画面に重ね合わせて,上記転送電話の発信元電話機の電話番号を含む発信者情報のプッシュ通知バナーをポップアップ表示する着信ポップアップ表示手段を備えている。
着信ポップアップ表示システムの概略的構成を示すブロック図である。 連絡先データを示す。 着信ポップアップ表示システムの処理の流れを示すフローチャートである。 着信ポップアップ表示システムの処理の流れを示すフローチャートである。 着信中のスマートフォンの表示画面を示す。 変形例の着信ポップアップ表示システムの処理の流れを示すフローチャートである。
図1は着信ポップアップ表示システムの概略的構成を示すブロック図である。
着信ポップアップ表示システム1は,発信元電話機11からダイヤルイン番号へ発信を,スマートフォン51に転送する構内交換機(以下,PBX(Private Branch eXchanger)と呼ぶ)21と,社内および社外の関係者(自社社員,取引先社員等)の氏名,電話番号,電子メールアドレス等を含む連絡先データを管理する連絡先管理サーバ31と,スマートフォン51にプッシュ通知を配信するプッシュ通知サーバ41とを備えている。
電話機11,PBX21およびスマートフォン51は,電話網2を通じて相互に音声通信可能である。この実施例では,電話機11,PBX21およびスマートフォン51の契約者回線番号(電話番号)を,それぞれ「03-aaaa-aaaa」,「03-cccc-cccc」,「090-dddd-dddd 」とする。なお,PBX21には複数の契約者回線(電話番号)が割り当てられており,複数の契約者回線のうちの一つを代表(代表の電話番号が上述した「03-cccc-cccc」である)とするグループが形成されているものとする。着呼があるとグループの中から空き回線が選ばれて着信が行われる。
連絡先管理サーバ31,プッシュ通知サーバ41およびスマートフォン51は,インターネット3を通じて相互にデータ通信可能である。
なお,電話網2については,その一部または全部をインターネット3に置き換えることもできる(いわゆるIP電話)。
PBX21はメモリ22を備え,このメモリ22に,PBX21に接続(収容)された複数の内線端末23のそれぞれについて,内線番号およびダイヤルイン番号,ならびに転送先番号が記憶されている。図1には一台の内線端末23についてメモリ22に記憶された設定データが示されており,ここでは,内線番号2010およびダイヤルイン番号03-bbbb-bbbbが設定されている特定の内線端末23に,スマートフォン51の電話番号090-dddd-dddd が転送先番号として設定(メモリ22に記憶)されている。後述するように,内線番号2010またはダイヤルイン番号03-bbbb-bbbbを着番号とする内線発信または外線発信は,メモリ22に記憶されている転送先番号にしたがってスマートフォン51に転送される。なお,スマートフォン51への転送設定をしておくことで,PBX21に物理的な内線端末23を接続しておく必要は必ずしもない。
また,PBX21は,従来のPBXと同様の機能をIP(Internet Protocol )ネットワーク上で提供するいわゆるIP-PBXでもよく,またインターネット上でPBXの機能を提供する,いわゆるクラウドPBXでもよい。
連絡先管理サーバ31は,記憶装置32,CPU,メモリ,通信装置等を備えるコンピュータ・システムであり,記憶装置32に上述した連絡先データが記憶されている。
図2は,連絡先管理サーバ31が備える記憶装置32に記憶される連絡先データ33の一例を示している。
連絡先データ33は,社内関係者のレコード(氏名,ダイヤルイン番号,内線番号,電子メールアドレス,部署名,スマートフォン電話番号,デバイスID等)と社外関係者のレコード(氏名,電話番号,電子メールアドレス,会社名,部署名等)とを含む。社内関係者の連絡先データには,次に説明するプッシュ通知サーバ41によって発行される,スマートフォンに固有の識別子であるデバイスIDが含まれている。
連絡先管理サーバ31を利用するユーザ(典型的には上述した社内関係者)は,連絡先管理サーバ31を利用するためのアプリケーション・ソフトウエア(以下,連絡先アプリと呼ぶ)がインストールされたスマートフォンを用いてインターネット経由で連絡先管理サーバ31にアクセスし,スマートフォンの表示画面に連絡先データ33を表示することができる。もちろん,ユーザIDおよびパスワードを用いたユーザ認証によって連絡先データ33へのアクセスを制御してもよい。
連絡先アプリは,連絡先データ33をスマートフォンの表示画面に表示するのみならず,表示画面に表示される電話番号をタッチすることでその電話番号にスマートフォンから発呼することに用いることができる。また,連絡先データ33に連絡先が登録されている電話番号を発信元とする着呼があったときには,その発信元電話番号に加えて,氏名,会社名等を表示画面に表示することもできる。スマートフォンが備える記憶装置には連絡先データ33は記憶されず(表示等のときに表示のためにメモリに一時的に記憶されるにとどまる),スマートフォンを紛失しても情報漏洩を未然に防ぐことができる。
図1に戻って,上述したPBX21と連絡先管理サーバ31とはネットワーク接続されており(専用回線接続でも,インターネット接続でもよい),外線または内線からの発信をPBX21が受けると,PBX21および連絡先管理サーバ31は所定の処理を実行する。PBX21および連絡先管理サーバ31の処理の詳細は後述する。
プッシュ通知サーバ41は,いわゆるプッシュ通知サービス(たとえばAPNS,GCM,FCMなど)を提供するサーバである。プッシュ通知に用いられる上述したデバイスIDの発行もプッシュ通知サーバ41によって実行されるものとする。典型的には,上述した連絡先アプリを初期起動するときに,スマートフォンからプッシュ通知サーバ41にリクエストが送信され,これに応じてプッシュ通知サーバ41はそのスマートフォンに固有のデバイスIDを発行する。発行されるデバイスIDは,複数のアプリケーション・ソフトウエアに共通のデバイスIDであっても,アプリケーション・ソフトウエアごとに異なるデバイスIDであってもよい。いずれにしてもデバイスIDは,プッシュ通知サーバ41において管理されるとともに,発行を要求したスマートフォン,さらには連絡先管理サーバ31にも送信される。連絡先管理サーバ31にはデバイスIDとともにそのデバイスIDによって特定されるスマートフォンの電話番号も通知され,これによって連絡先データ33の特定のレコードにデバイスIDが関連付けられて記憶される。
図3および図4は,発信元の電話機11(03-aaaa-aaaa)からPBX21(代表番号03-cccc-cccc)に収納された内線端末23の一つ(ダイヤルイン番号03-bbbb-bbbb)に発信されたときの着信ポップアップ表示システム1の処理の流れを示すフローチャートである。
電話機11を用いて特定の内線端末23のダイヤルイン番号(03-bbbb-bbbb)に電話をかけると,その発呼はPBX21において着信される(ステップ61,62)。発番号(電話機11の電話番号)(03-aaaa-aaaa)と着番号(ダイヤルイン番号)(03-bbbb-bbbb)とが,電話網2を通じて電話機11からPBX21に通知される。
電話機11からの発信を着信したPBX21は次の2つの処理を行う。
第1の処理は,PBX21にネットワーク接続された連絡先管理サーバ31への着信通知処理である(ステップ63)。着信通知処理では,PBX21から連絡先管理サーバ31に,発信元の電話機11から通知された発番号(03-aaaa-aaaa)および着番号(03-bbbb-bbbb)がそのまま通知される。
第2の処理は,着信転送処理である(ステップ66A,67)。上述のように,PBX21のメモリ22には内線番号,ダイヤルイン番号および転送先番号が互いに関連付けられて記憶されており,電話機11から通知された着番号(ダイヤルイン番号)に関連付けられてメモリ22に記憶されている転送先番号宛の着信転送処理が行われる。この実施例では,スマートフォン51の電話番号(090-dddd-dddd )が転送先番号としてPBX21のメモリ22に記憶されているので,PBX21は電話機11からの着信をスマートフォン51に転送することになる。
PBX21からスマートフォン51に,電話網2を通じて発番号と着番号とが通知される(ステップ66A,67)。PBX21が発呼するので,発番号はPBX21の電話番号(03-cccc-cccc)となる。着番号は転送先番号(090-dddd-dddd ),ここではスマートフォン51の電話番号となる。このように,PBX21を経由すると,スマートフォン51に通知される発番号は転送処理を行ったPBX21の電話番号(03-cccc-cccc)となり,はじめに発信処理をした発信元の電話機11の電話番号(03-aaaa-aaaa)は通知されない。このため,PBX21からの転送着信を受けたスマートフォン51の表示画面には,PBX21の電話番号(03-cccc-cccc)を発信元とする電話着信画面が表示される(ステップ68)。
他方,発信元の電話機11から通知された発番号(03-aaaa-aaaa)および着番号(03-bbbb-bbbb)を含む着信通知がPBX21から通知された連絡先管理サーバ31は,着信通知に含まれる発番号および着番号のそれぞれを用いて,上述した連絡先データ33(図2)を検索する(ステップ64)。図2を参照して,PBX21から通知された発番号(03-aaaa-aaaa)に基づいて,氏名「鈴木一郎」についてのレコードが見つけられる。発信者は「鈴木一郎」であること,その所属会社名(株式会社ABC)等が把握される。また,PBX21から通知される着番号(03-bbbb-bbbb)に基づいて,氏名「山田四郎」についてのレコードが見つけられる。着信者は「山田四郎」であること,山田四郎が所持するスマートフォン51の電話番号(090-dddd-dddd),そのスマートフォン51のデバイスID等が把握される。
連絡先管理サーバ31は,所定の設定時間が経過するまで処理を待機し(ステップ65でNO),待機時間を経過した後に,プッシュ通知サーバ41にプッシュ通知リクエストを送信する(ステップ65でYES ,ステップ69)。この待機処理の技術的意義は後述する。待機処理後に連絡先管理サーバ31からプッシュ通知サーバ41に送信されるプッシュ通知リクエストには,上述した検索処理(ステップ64)において見つけられた,着信者のスマートフォン51のデバイスID,および発信者の情報(たとえば,氏名,会社名,発番号等)が含まれる。デバイスIDがアプリケーション・ソフトウエアごとに異なるものであれば,連絡先アプリを特定する情報も連絡先管理サーバ31からプッシュ通知サーバ41に送信される。なお,発番号(03-aaaa-aaaa)を含むレコードが連絡先データ33に含まれていなければ,連絡先管理サーバ31からプッシュ通知サーバ41に送信される発信者情報は,発番号(発信元の電話機11の電話番号)(03-aaaa-aaaa)のみになる。
プッシュ通知サーバ41は,連絡先管理サーバ31からプッシュ通知リクエストを受信すると,プッシュ通知リクエストに含まれるデバイスIDによって特定されるデバイス宛に発信者情報を含むプッシュ通知を配信する(ステップ70)。プッシュ通知リクエストに含まれるデバイスIDによって特定されるデバイス,ここではスマートフォン51に発信者情報が配信され,これによってスマートフォン51の表示画面に,発信者情報を含むプッシュ通知バナーがポップアップ表示される(ステップ71)。着信者がオフフックする(電話をとる)ことでPBX21は接続処理を行う(ステップ72,73)。発信元電話機11とスマートフォン51との間に,PBX21を中継する通話回線が確立される(ステップ74)。
PBX21によって行われる着信転送に要する時間は典型的には数秒であるのに対し,連絡先管理サーバ31およびプッシュ通知サーバ41が協働して行うプッシュ通知に要する時間は,連絡先管理サーバ31におけるデータ検索処理(ステップ64)に要する時間を加えても,典型的には1秒にも満たない。連絡先管理サーバ31の処理を待機(遅延)させないとすると,転送着信よりもプッシュ通知の配信の方がスマートフォン51に確実に先に到達する。
スマートフォン51(そのオペレーティングシステム)は,一般に,後のタイミングで受信した通知を先のタイミングで受信した通知に重ね合わせて画面表示する。また,スマートフォン(電話アプリ)の中には,表示画面の全体に電話着信画面を表示するものもある。このため,転送着信よりも先にプッシュ通知配信がスマートフォン51に到達すると,プッシュ通知バナーが電話着信画面によって隠されてしまい,プッシュ通知バナーを見ることができなくなってしまうことがある。
上述したように,連絡先管理サーバ31は,PBX21から着信通知を受信した後,所定の待機時間の経過を待ってプッシュ通知リクエストをプッシュ通知サーバ41に送信する,すなわち,プッシュ通知リクエストを遅延させる(ステップ65,69)。これによってPBX21による着信転送に基づくスマートフォン51における電話着信画面の表示(ステップ68)のタイミングよりも,プッシュ通知サーバ41からのプッシュ通知に基づくプッシュ通知バナーのポップアップ表示(ステップ71)のタイミングを確実に遅らせることができる。
連絡先管理サーバ31の待機時間(遅延時間)については,PBX21による着信転送に要する時間に応じて適宜定めればよい。スマートフォン51において,転送着信の直後にオフフックされるのは稀である(一般には音,光,振動等によって転送着信が報知され,この報知から数秒後にオフフックされる)から,典型的には,着信転送に要する時間に数秒を加えた待機時間を設定すればよい。電話着信中であって,かつ電話着信画面の表示のタイミングから少し遅れたタイミングに,電話着信画面に重ね合わせてプッシュ通知バナーをポップアップ表示することができる。
連絡先管理サーバ31の待機時間(遅延時間)は連絡先管理サーバ31が備える記憶装置32にあらかじめ設定(記憶)されるのは言うまでもない。もちろん,連絡先管理サーバ31において,初期設定されている待機時間(遅延時間)の短縮または延長の変更を受け付けるようにしてもよい。
図5は,電話着信中のスマートフォン51(着信画面)を示している。上述したようにスマートフォン51の電話番号が転送先番号として設定されているダイヤルイン番号に電話をかけると,転送先のスマートフォン51にはPBX21の電話番号(03-cccc-cccc)が発番号として通知され,PBX21の電話番号(03-cccc-cccc)の表示51aおよび応答(オフフック)アイコン51cを含む電話着信画面が表示される。そして電話着信のタイミングよりも遅いタイミングにプッシュ通知がスマートフォン51に配信されることで,電話着信画面に重ね合わせられて,プッシュ通知バナー51bがポップアップ表示される。ポップアップ表示されるプッシュ通知バナー51bは,発信者情報(発信元の電話機11の電話番号(03 aaaa aaaa),これに関連付けられて連絡先データ33に登録されている会社名および氏名等)を含むので,電話着信中に発信元を確実に確認することができる。
図6は変形例を示すもので,図3に対応するフローチャートを示している。図3に示すフローチャートとは,PBX21による転送先電話番号の読出し処理(図3のステップ66A)に代えて,連絡先管理サーバ31が転送先電話番号および転送指示の送信処理(図6,ステップ66B)を行う点が異なる。
PBX21から着信通知(ステップ63)が通知された連絡先管理サーバ31は,連絡先データ33を検索し(ステップ64),着信通知に含まれる着番号(ダイヤルイン番号)に関連付けられているスマートフォン電話番号(たとえば090-dddd-dddd )を転送先電話番号として,転送先電話番号と電話転送指令とをPBX21に送信する(ステップ66B)。PBX21は,連絡先管理サーバ31から受信した電話番号宛(スマートフォン51宛)に着信転送を実行する(図4,ステップ67)。連絡先管理サーバ31からPBX21に転送先電話番号を送信する場合には,PBX21のメモリ22(図1参照)にあらかじめ転送先電話番号を設定しておく必要はない。
1 着信ポップアップ表示システム(発信者情報通知システム)
2 電話網
3 インターネット
11 電話機
21 構内交換機
23 内線端末
31 連絡先管理サーバ(発信者情報通知管理装置)
32 記憶装置
33 連絡先データ
41 プッシュ通知サーバ
51 スマートフォン
51b プッシュ通知バナー

Claims (5)

  1. 発信元電話機から発信された内線端末への着信をスマートフォンに転送する着信転送手段,ならびに上記発信元電話機の電話番号および上記内線端末の電話番号を含む着信通知を発信者情報通知管理装置に送信する着信通知手段を備える構内交換機,ならびに
    上記構内交換機から上記着信通知を受信したことに応じて,上記スマートフォンを配信先とする,上記発信元電話機の電話番号を含む発信者情報のプッシュ通知のリクエストを,上記構内交換機と異なる,プッシュ通知サービスを提供するプッシュ通知サーバに送信するプッシュ通知リクエスト手段を備える発信者情報通知管理装置,を含み,
    上記発信者情報通知管理装置がさらに,上記構内交換機の着信転送手段による上記スマートフォンにおける転送着信のタイミングよりも遅いタイミングに,上記プッシュ通知サーバからのプッシュ通知が上記スマートフォンに配信されるように,上記プッシュ通知リクエスト手段の処理を遅延させる遅延制御手段を備えている,
    発信者情報通知システム。
  2. 発信元電話機から発信された内線端末への着信をスマートフォンに転送する着信転送手段,ならびに上記発信元電話機の電話番号および上記内線端末の電話番号を含む着信通知を送信する着信通知手段を備える構内交換機に接続される発信者情報通知管理装置であって,
    上記構内交換機から上記着信通知を受信したことに応じて,上記スマートフォンを配信先とする,上記発信元電話機の電話番号を含む発信者情報のプッシュ通知のリクエストを,上記構内交換機と異なる,プッシュ通知サービスを提供するプッシュ通知サーバに送信するプッシュ通知リクエスト手段,ならびに
    上記構内交換機の着信転送手段による上記スマートフォンにおける転送着信のタイミングよりも遅いタイミングに上記プッシュ通知サーバからのプッシュ通知が上記スマートフォンに配信されるように,上記プッシュ通知リクエスト手段の処理を遅延させる遅延制御手段を備えている,
    発信者情報通知管理装置。
  3. 上記遅延制御手段による遅延時間を設定するデータを記憶する記憶手段を備え,
    上記記憶手段に上記構内交換機による着信転送に要する時間を超える遅延時間が設定される,
    請求項2に記載の発信者情報通知管理装置。
  4. 与えられる指示に基づいて上記記憶手段に記憶されている遅延時間の変更を受け付ける遅延時間調整手段を備えている,
    請求項3に記載の発信者情報通知管理装置。
  5. 発信元電話機から発信された内線端末への着信をスマートフォンに転送する着信転送手段,ならびに上記発信元電話機の電話番号および上記内線端末の電話番号を含む着信通知を送信する着信通知手段を備える構内交換機に接続される,発信者情報通知管理装置の制御方法であって,
    プッシュ通知リクエスト手段によって,上記構内交換機から上記着信通知を受信したことに応じて,上記スマートフォンを配信先とする,上記発信元電話機の電話番号を含む発信者情報のプッシュ通知のリクエストを,上記構内交換機と異なる,プッシュ通知サービスを提供するプッシュ通知サーバに送信し,
    遅延制御手段によって,上記構内交換機の着信転送手段による上記スマートフォンにおける転送着信のタイミングよりも遅いタイミングに上記プッシュ通知サーバからのプッシュ通知が上記スマートフォンに配信されるように,上記プッシュ通知リクエストの送信を遅延させる,
    発信者情報通知管理装置の制御方法。
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